JP2007144739A - 木質系成形体および木質系成形体の製造方法 - Google Patents

木質系成形体および木質系成形体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】さらに強度を向上して木質系材料の有効利用を促進させることを課題とする。
【解決手段】微粒状の木質系材料M1と、流動状態の混合用樹脂M2と、樹脂繊維M3と、酸により変性された樹脂であって前記樹脂繊維M3との相溶性よりも前記混合用樹脂M2との相溶性の方が大きい第一の酸変性樹脂M4と、酸により変性された樹脂であって前記混合用樹脂M2との相溶性よりも前記樹脂繊維M3との相溶性の方が大きい第二の酸変性樹脂M5と、必要に応じて第三の素材M6と、が含まれる素材M7を混合して木質系成形体M10を成形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、木質系材料と樹脂と樹脂繊維とを含む素材を成形した木質系成形体およびその製造方法に関する。
従来、特許文献1に記載されるように、微粒状の木質系材料と、熱可塑性樹脂と、樹脂繊維とを、同熱可塑性樹脂を溶融させながら混合して木質系成形体を成形している。また、疎水性の熱可塑性樹脂と親水性の木質系材料との橋渡しをさせるため、マレイン酸により変性された熱可塑性樹脂を併用することも行われている。
特開2004−17501号公報
微粒状の木質系材料を50重量%以上配合したフィラー高充填の素材では、熱可塑性樹脂の配合割合が少なく、木質系成形体は強度を意味する機械的性能が小さくなりがちである。そこで、フィラー高充填の素材を成形した木質系成形体の強度をさらに向上させることが望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、さらに強度を向上して木質系材料の有効利用を促進させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の木質系成形体は、微粒状の木質系材料と、流動状態の混合用樹脂と、樹脂繊維と、酸により変性された樹脂であって前記樹脂繊維との相溶性よりも前記混合用樹脂との相溶性の方が大きい第一の酸変性樹脂と、酸により変性された樹脂であって前記混合用樹脂との相溶性よりも前記樹脂繊維との相溶性の方が大きい第二の酸変性樹脂と、が含まれる素材を混合して成形したことを特徴とする。また、本発明の木質系成形体の製造方法は、前記混合用樹脂と、前記樹脂繊維と、前記第一の酸変性樹脂と、前記第二の酸変性樹脂と、が含まれる素材を混合して成形することを特徴とする。
素材に酸変性樹脂を一種類しか配合しない場合、当該酸変性樹脂が混合用樹脂と親水性である木質系材料とになじんでも樹脂繊維となじまず成形品が崩れやすくなったり、当該酸変性樹脂が樹脂繊維と木質系材料とになじんでも混合用樹脂となじまず成形品が崩れやすくなったりする。本発明では、このような現象が回避される。
すなわち、第一・第二(第一および第二)の酸変性樹脂は、ともに酸により親水性が付与されているので、互いに親和性が高いうえ、親水性である木質系材料とも親和性が高い。素材を混合すると、第一の酸変性樹脂が混合用樹脂とよくなじんで当該混合用樹脂と親水性の木質系材料とを橋渡しするため、混合用樹脂は容易に木質系材料に滲み込むとともに、第二の酸変性樹脂が樹脂繊維とよくなじんで当該樹脂繊維と親水性の木質系材料とを橋渡しするため、樹脂繊維は木質系材料と十分に絡み合う。そして、混合用樹脂とよくなじんだ第一の酸変性樹脂と樹脂繊維とよくなじんだ第二の酸変性樹脂とが混合用樹脂と樹脂繊維とを橋渡しするため、成形品は崩れにくく、強度が向上している。従って、木質系成形体の用途を拡げることが可能になる。
本発明は、上記素材中の微粒状の木質系材料(フィラー)の配合割合が50重量%以上のフィラー高充填の素材を混合、成形する場合に好適である。なお、上記微粒状は、粉末状ないしペレットよりも細かい粒状をいい、粉末状や微細な繊維状を含む。以下、同じである。
上記混合用樹脂には、例えば、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂といった合成樹脂を用いることができるが、熱可塑性の樹脂であると加熱して溶融状態(流動状態)にさせることができるので、好適である。上記流動状態の混合用樹脂には、加熱軟化した熱可塑性樹脂、液状の熱硬化性樹脂、等が含まれる。前記液状は、低粘度の液状から高粘度の液状まで含む。
上記樹脂繊維には、例えば、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂といった合成樹脂の繊維を用いることができるが、熱可塑性の樹脂繊維であると加熱して軟化させることができるので、好適である。
樹脂繊維との相溶性よりも混合用樹脂との相溶性の方が大きい第一の酸変性樹脂としては、混合用樹脂を構成する単量体(モノマー)と酸とを共重合させて合成した樹脂、MFR(MFRはJIS K7210に規定されたメルトマスフローレイト。以下、同じ)が樹脂繊維のMFRよりも混合用樹脂のMFRの方に近い酸変性樹脂、等がある。混合用樹脂との相溶性よりも樹脂繊維との相溶性の方が大きい第二の酸変性樹脂としては、樹脂繊維を構成する単量体と酸とを共重合させて合成した樹脂、MFRが混合用樹脂のMFRよりも樹脂繊維のMFRの方に近い酸変性樹脂、等がある。これらの酸変性樹脂を用いると、成形体の強度がさらに良好になる。
なお、請求項2〜請求項4に記載された構成を木質系成形体の製造方法に対応させることも可能である。
以上説明したように、請求項1、請求項5に係る発明によれば、さらに木質系成形体の強度を向上させて木質系材料の有効利用を促進させることが可能になる。
請求項2〜請求項4に係る発明では、さらに木質系成形体の強度を向上させることができる。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)木質系成形体の製造方法の説明:
(2)各種変形例:
(3)実施例:
(1)木質系成形体の製造方法の説明:
図1は本発明の一実施形態にかかる木質系成形体の製造方法の概念を示す流れ図、図2は木質系成形体を製造する一例を示す模式図である。本木質系成形体の製造方法は、微粒状の木質系材料M1と、流動状態の混合用樹脂M2と、樹脂繊維M3と、酸により変性された樹脂であって樹脂繊維M3との相溶性よりも混合用樹脂M2との相溶性の方が大きい第一の酸変性樹脂M4と、酸により変性された樹脂であって混合用樹脂M2との相溶性よりも樹脂繊維M3との相溶性の方が大きい第二の酸変性樹脂M5と、が少なくとも含まれる素材M7を混合して成形することにより、木質系成形体M10を製造する。
混合する素材M7は、上記素材M1〜M5のみ配合された素材でも、上記素材M1〜M5とは異なる第三の素材M6が同素材M1〜M5とともに配合された素材でもよい。各素材M1〜M6は、複数の種類の素材から構成されてもよい。
木質系材料M1には、木粉,木毛,木片,木質繊維,木質パルプ,木質繊維束,これらの組み合わせ、等の他、さらに竹繊維,麻繊維,バカス,モミガラ,稲わら等セルロースを主成分とする材料を混合した素材を用いることができ、家具工場や建築現場等で発生する木材の切り屑、廃材の粉砕物、家具や建築用材等の廃棄物の粉砕物、等も用いることができる。微粒状の木質系材料M1は、粉末状や微細な繊維状でもよく、ペレットよりも小さいのが好ましく、粒径としては0.001〜1000μmが好ましく、粒径をより揃えるために0.02〜500μm、0.1〜100μmの粒径としてもよい。木質系材料の粒度を調整すると、木質系成形体の強度を調整することができる。
素材M7中の木質系材料M1の配合割合は、50〜99.6重量%としているが、60〜99重量%が好ましく、70〜95重量%がより好ましく、75〜90重量%がさらに好ましい。木質系材料を前記下限以上にするのは好適な靱性を得るためであり、木質系材料を前記上限以下にするのは樹脂M2により木質系材料どうしを固まらせるためである。木質系材料を70重量%以上にすると、ビス等の加工が容易になる点で好ましい。
樹脂M2には、ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE),ポリスチレン,ポリブデン,ポリメチルメタアクリレート,塩化ビニル,ポリアミド(ナイロン),ポリカーボネート,ポリアセタール,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチレンテレフタレート、これらの混合物、等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂,ユリア樹脂,メラミン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂、これらの混合物、等の熱硬化性樹脂、等を用いることができる。PPやポリエチレン等のポリオレフィン樹脂は、容易に木質系成形体を成形することができる点で好適な樹脂であり、焼成して炭化させた焼成体を形成する際に焼却されて除去される点でも好適な樹脂である。
樹脂M2が流動状態であれば、そのまま所定の混練押出機構A1に供給して素材M7を軟化した素材にすることができる。樹脂M2が熱可塑性樹脂である場合、加熱機付き混練押出機に対して固形の原反として樹脂M2を投入可能である。ここで、熱可塑性樹脂を図2の混練用素材加熱機構A24,A31にて加熱された混練用素材の温度におけるMFRが10g/10min以上(好ましくは30g/10min以上)の樹脂とすると、混練用素材から木質系成形体を成形する時に良好な流動性が得られ、単位時間当たりの木質系成形体の生産量を向上させることができる。PPのような熱可塑性樹脂では、一般に分子量が小さくなるほど流動性が大きくなる(MFRが大きくなる)ため、比較的低分子量の熱可塑性樹脂を用いると良好な流動性が得られる。樹脂としてPPを用いる場合、200〜230℃程度で木質系成形体への成形を行うため、この温度範囲内のMFRが10以上(30以上)のPPを使用すればよい。なお、JIS K7210に関連するISO規格に規定されているPPの試験条件はJIS K7210の附属書A表1の条件M(試験温度230℃)であるため、この条件でのMFRが10以上(30以上)のPPを用いてもよい。なお、同じ条件下でMFRが大きい樹脂であるほど木質系成形体への成形が容易となるため、素材中の樹脂の配合割合をより少なくさせることができる。
素材M7中の混合用樹脂M2の配合割合は、0.1〜49.7重量%(木質系材料100重量部に対し0.1〜99.4重量部)としているが、0.4〜39.4重量%(0.4〜65.7重量部)が好ましく、3.5〜28.5重量%(3.7〜40.7重量部)がより好ましく、7〜22重量%(7.8〜29.3重量部)がさらに好ましい。混合用樹脂を前記下限以上にするのは木質系材料どうしを固まらせるためであり、混合用樹脂を前記上限以下にするのは木質系成形体に好適な加工性を得るためである。
樹脂繊維M3には、混合用樹脂M2に使用可能な上記熱可塑性樹脂、上記熱硬化性樹脂、等の繊維を用いることができる。樹脂繊維の径は、5〜700μmが好ましく、10〜500μmがさらに好ましい。径を前記下限以上にするのは混合時に樹脂繊維が切断されにくくなって木質系成形体の強度を良好にさせるためであり、径を前記上限以下にするのは木質系成形体の表面に太い樹脂繊維が現れないようにするためである。また、樹脂繊維の長さは、2〜50mmが好ましく、3〜10mmがさらに好ましい。長さを前記下限以上にするのは微粒状の木質系材料どうしを十分に繋ぎ止めて木質系成形体の強度を良好にさせるためであり、長さを前記上限以下にするのは木質系成形体の成形を容易にさせるためである。
樹脂繊維M3を構成する単量体は、混合用樹脂M2を構成する単量体と同じ(樹脂繊維と混合用樹脂とが同じ種類の樹脂)であると混合用樹脂M2と樹脂繊維M3との親和性が高くなって木質系成形体の強度を良好にさせる点で好ましいが、混合用樹脂M2を構成する単量体と異なっていても素材中で混合用樹脂が流動状態であっても樹脂繊維の繊維が保持されていれば木質系成形体の強度を良好にさせることができる。なお、混合用樹脂がある不飽和化合物X1を単量体として重合させて合成した樹脂である場合、樹脂繊維も不飽和化合物X1を重合させて合成した繊維であれば、重合度が異なっていても混合用樹脂を構成する単量体と樹脂繊維を構成する単量体とは同じである。例えば、不飽和化合物X1がプロピレン、混合用樹脂M2がポリプロピレン、樹脂繊維M3がポリプロピレン繊維であるような場合に相当する。この場合、混合用樹脂と樹脂繊維とは、互いに分子量の異なる同一の樹脂であるとも言える。
混合用樹脂と樹脂繊維とが構成する単量体を同一にする素材である場合、樹脂繊維に混合用樹脂の融点よりも高い融点の樹脂繊維を用いたり、樹脂繊維に混合用樹脂の分子量よりも大きい分子量の樹脂繊維を用いたり、樹脂繊維に混合用樹脂のMFRの測定条件と同じ測定条件におけるMFRが同混合用樹脂のMFRよりも小さい樹脂繊維を用いたりすると、素材中で混合用樹脂が流動状態であっても樹脂繊維の繊維構造が保持されて木質系成形体の強度を良好にさせるので好適である。
一方、混合用樹脂と樹脂繊維とが構成する単量体を異にする素材である場合、樹脂繊維に混合用樹脂の融点よりも高い融点の樹脂繊維を用いたり、樹脂繊維に混合用樹脂のMFRの測定条件と同じ測定条件におけるMFRが同混合用樹脂のMFRよりも小さい樹脂繊維を用いたりすると、素材中で混合用樹脂が流動状態であっても樹脂繊維の繊維構造が保持されて木質系成形体の強度を良好にさせるので好適である。
また、樹脂繊維M3には、樹脂製の芯繊維の周囲を樹脂製の鞘繊維で覆った芯鞘構造の樹脂繊維を用いてもよい。この場合、芯繊維に鞘繊維の融点よりも高い融点の繊維を用いると、混合時に切断されにくいので好適である。また、芯繊維に混合用樹脂の融点よりも高い融点の繊維を用いたり、芯繊維に混合用樹脂のMFRの測定条件と同じ測定条件におけるMFRが同混合用樹脂のMFRよりも小さい繊維を用いたりすると、好適である。
素材M7中の樹脂繊維M3の配合割合は、0.1〜49.7重量%(木質系材料100重量部に対し0.1〜99.4重量部)としているが、0.2〜39.2重量%(0.2〜65.3重量部)が好ましく、0.5〜25.5重量%(0.5〜36.4重量部)がより好ましく、1〜16重量%(1.1〜21.3重量部)がさらに好ましい。樹脂繊維を前記下限以上にするのは微粒状の木質系材料どうしを十分に繋ぎ止めて木質系成形体の強度を良好にさせるためであり、樹脂繊維を前記上限以下にするのは木質系材料どうしを固まらせるためである。
酸により変性された樹脂である酸変性樹脂M4,M5には、混合用樹脂M2に使用可能な上記熱可塑性樹脂、上記熱硬化性樹脂、等の樹脂を構成する単量体と所定の酸とを共重合させて合成した樹脂を用いることができる。前記単量体には、不飽和化合物が好適であり、好ましくはエチレン、プロピレン、ブテン−1、等のα−オレフィン等を用いることができる。前記酸には、カルボキシル基、水酸基(ヒドロキシル基)、アルデヒド基、スルホ基、等の官能基(親水基)を有する不飽和化合物が好適であり、好ましくはマレイン酸等の不飽和結合を有する有機酸(不飽和有機酸)を用いることができるが、フマル酸等のカルボキシル基を有する不飽和有機酸等を用いてもよい。例えば、付加重合前の熱可塑性樹脂の原料にマレイン酸を添加して付加重合を行うと、付加重合後の高分子には親水基の一つであるカルボキシル基が付加される。一般に、重合前の合成樹脂の原料に不飽和有機酸を添加して重合を行うと、重合後の高分子にはカルボキシル基が付加され、得られる酸変性樹脂は木質系材料M1とのなじみが良くなる。酸変性樹脂M4,M5は、親水基を有する相溶化剤であり、混合用樹脂や樹脂繊維と木質系材料とのなじみを向上させることができ、木質系成形体をより均質かつ強固にさせる。
酸変性樹脂を合成するための上記単量体と上記酸との配合割合は、モル数比で単量体60〜99%に対し酸1〜40%、単量体80〜98%に対し酸2〜20%等とすることができる。
本発明では、第一の酸変性樹脂M4には樹脂繊維M3との相溶性よりも混合用樹脂M2との相溶性の方が大きい酸変性樹脂を用い、第二の酸変性樹脂M5には混合用樹脂M2との相溶性よりも樹脂繊維M3との相溶性の方が大きい酸変性樹脂を用いる。その一例を、図3に示している。
図の例では、混合用樹脂M2がPE(熱可塑性樹脂)であり、第一の酸変性樹脂M4は、混合用樹脂M2を構成する第一の単量体(エチレンM2a)と第一の不飽和有機酸(マレイン酸M4a)とを共重合させて合成した樹脂とされている。また、樹脂繊維M3がPP繊維(熱可塑性樹脂繊維)であり、第二の酸変性樹脂M5は、樹脂繊維M3を構成する第二の単量体(プロピレンM3a)と第二の不飽和有機酸(マレイン酸M5a)とを共重合させて合成した樹脂とされている。酸変性樹脂M4,M5は、ともに酸M5aのカルボキシル基により親水性が付与されているので、互いに親和性が高く、親水性の木質系材料とも親和性が高くなっている。なお、第一の不飽和有機酸M4aと第二の不飽和有機酸M5aとは、異なっていてもよい。
第一の酸変性樹脂M4は、エチレンM2aを構成単位として有しているので、構成単位にエチレンを有しない樹脂繊維M3との相溶性よりも、構成単位にエチレンを有する混合用樹脂M2との相溶性の方が大きい。一方、第二の酸変性樹脂M5は、プロピレンM3aを構成単位として有しているので、構成単位にプロピレンを有しない混合用樹脂M2との相溶性よりも、構成単位にプロピレンを有する樹脂繊維M3との相溶性の方が大きい。
混合する素材に第一の酸変性樹脂M4の一種類しか配合しない、すなわち、素材M1,M2,M3,M4(,M6)を混合して成形する場合、酸変性樹脂M4は、混合用樹脂M2と親水性の木質系材料M1とになじむものの、樹脂繊維M3となじまない。このような素材から得られる木質系成形体は、樹脂繊維と木質系材料とが橋渡しされていないと推測され、崩れが生じやすい傾向にある。一方、混合する素材に第二の酸変性樹脂M5の一種類しか配合しない、すなわち、素材M1,M2,M3,M5(,M6)を混合して成形する場合、酸変性樹脂M5は、樹脂繊維M3と親水性の木質系材料M1とになじむものの、混合用樹脂M2となじまない。このような素材から得られる木質系成形体は、混合用樹脂と木質系材料とが橋渡しされていないと推測され、崩れが生じやすい傾向にある。
本実施形態では、二種類の酸変性樹脂M4,M5を素材M7に配合する。このような素材を混合すると、第一の酸変性樹脂M4が混合用樹脂M2とよくなじんで当該混合用樹脂M2と親水性の木質系材料M1とを橋渡しし、混合用樹脂M2が酸変性樹脂M4を介して十分に木質系材料に滲み込む。また、第二の酸変性樹脂M5が樹脂繊維M3とよくなじんで当該樹脂繊維M3と親水性の木質系材料M1とを橋渡しし、樹脂繊維M3が酸変性樹脂M5を介して木質系材料M1と十分に絡み合う。そして、酸変性樹脂M4と酸変性樹脂M5とが親水基により互いになじんでいるため、第一の酸変性樹脂M4とよくなじんだ混合用樹脂M2と第二の酸変性樹脂M5とよくなじんだ樹脂繊維M3とが酸変性樹脂M4,M5を介して橋渡しされ、成形品に崩れは生じにくく、強度の良好な成形品が得られる。従って、木質系成形体の用途を拡げ、木質系材料の有効利用を促進させることが可能になる。
また、図4に示すように、素材のMFRに基づいて第一・第二の酸変性樹脂を選択してもよい。図の例では、混合用樹脂のMFRをIr(g/10min)、当該混合用樹脂M2のMFRの測定条件(試験温度θ℃および荷重Mnom kg)における樹脂繊維M3のMFRをIf(g/10min)として、If<Irとなる混合用樹脂M2および樹脂繊維M3を用いている。第一の酸変性樹脂M4は、試験温度θおよび荷重Mnom(混合用樹脂のMFRの測定条件)におけるMFRであるI1がIrとIfの相乗平均(Ir×If)1/2よりも大きい酸変性樹脂とされている。また、第二の酸変性樹脂M5は、試験温度θおよび荷重Mnom(混合用樹脂のMFRの測定条件)におけるMFRであるI2が(Ir×If)1/2よりも小さい酸変性樹脂とされている。本例でも、酸変性樹脂M4,M5は、ともに親水性が付与されているので、互いに親和性が高く、親水性の木質系材料とも親和性が高くなっている。
第一の酸変性樹脂M4は、MFRであるI1が樹脂繊維M3のMFRであるIfよりも混合用樹脂M2のMFRであるIrの方に近いので、樹脂繊維M3との相溶性よりも混合用樹脂M2との相溶性の方が大きい。一方、第二の酸変性樹脂M5は、MFRであるI2が混合用樹脂M2のMFRであるIrよりも樹脂繊維M3のMFRであるIfの方に近いので、混合用樹脂M2との相溶性よりも樹脂繊維M3との相溶性の方が大きい。特に、混合用樹脂M2を構成する単量体と樹脂繊維M3を構成する単量体とが同じであると、混合用樹脂との相溶性と樹脂繊維との相溶性とで大小を判別する際に(Ir×If)1/2を境にしてMFRで判別するのに好適であり、さらに、混合用樹脂M2を構成する単量体と樹脂繊維M3を構成する単量体と酸変性樹脂M4,M5を構成する単量体とが同じであると、混合用樹脂との相溶性と樹脂繊維との相溶性とで大小を判別する際に(Ir×If)1/2を境にしてMFRで判別するのに好適である。
上述した二種類の酸変性樹脂M4,M5を素材M7に混合すると、第一の酸変性樹脂M4が混合用樹脂M2とよくなじんで当該混合用樹脂M2と木質系材料M1とを橋渡しし、混合用樹脂M2が酸変性樹脂M4を介して十分に木質系材料に滲み込む。また、第二の酸変性樹脂M5が樹脂繊維M3とよくなじんで当該樹脂繊維M3と木質系材料M1とを橋渡しし、樹脂繊維M3が酸変性樹脂M5を介して木質系材料M1と十分に絡み合う。そして、酸変性樹脂M4と酸変性樹脂M5とが親水基により互いになじんでいるため、第一の酸変性樹脂M4とよくなじんだ混合用樹脂M2と第二の酸変性樹脂M5とよくなじんだ樹脂繊維M3とが酸変性樹脂M4,M5を介して橋渡しされ、成形品に崩れは生じにくく、強度の良好な成形品が得られる。従って、木質系成形体の用途を拡げ、木質系材料の有効利用を促進させることが可能になる。
素材M7中の第一の酸変性樹脂M4の配合割合は、0.1〜49.7重量%(木質系材料100重量部に対し0.1〜99.4重量部)としているが、0.2〜39.2重量%(0.2〜65.3重量部)が好ましく、0.5〜25.5重量%(0.5〜36.4重量部)がより好ましく、1〜16重量%(1.1〜21.3重量部)がさらに好ましい。酸変性樹脂M4を前記下限以上にするのは混合用樹脂と木質系材料とをよくなじませるとともに混合用樹脂と樹脂繊維とをよくなじませて木質系成形体の強度を良好にさせるためであり、酸変性樹脂M4を前記上限以下にするのは木質系成形体に好適な加工性を得るためである。
素材M7中の第二の酸変性樹脂M5の配合割合は、0.1〜49.7重量%(木質系材料100重量部に対し0.1〜99.4重量部)としているが、0.2〜39.2重量%(0.2〜65.3重量部)が好ましく、0.5〜25.5重量%(0.5〜36.4重量部)がより好ましく、1〜16重量%(1.1〜21.3重量部)がさらに好ましい。酸変性樹脂M5を前記下限以上にするのは樹脂繊維と木質系材料とをよくなじませるとともに混合用樹脂と樹脂繊維とをよくなじませて木質系成形体の強度を良好にさせるためであり、酸変性樹脂M5を前記上限以下にするのは木質系成形体に好適な加工性を得るためである。
第三の素材M6には、木質系材料以外の充てん材、樹脂繊維以外の繊維状素材、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、塩素捕捉剤、滑剤、分解剤、金属不活性剤、難燃剤、顔料、抗菌剤、結晶核剤、等を用いることができる。素材M7中の第三の素材M6の配合割合は、木質感を十分に残す観点からは木質系材料の重量比よりも少ない重量比が好ましく、木質系成形体の強度を十分に確保する観点からは、混合用樹脂の重量比よりも少ない重量比が好ましく、樹脂繊維の重量比よりも少ない重量比が好ましい。
上記繊維状素材には、鉱物繊維(鉱物から得る天然繊維)、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、等を用いることができる。樹脂繊維以外の繊維状素材を素材M7に添加すると、樹脂繊維に樹脂繊維以外の繊維状素材が付着するため、より拡がった繊維状素材が形成され、当該繊維状素材が微粒状の木質系材料をつなぎ止めて木質系成形体を崩れにくくさせ、強度をより良好にさせる。鉱物繊維に、セピオライト、ワラストナイト、マグネシウムウイスカ、等の多孔質の鉱物繊維、多数の針状突起を有する鉱物繊維、または、多数の針状突起を有する多孔質鉱物繊維を用いると、より拡がった繊維状素材が形成されやすく、木質系成形体を崩れにくくさせ、強度をより良好にさせる効果が向上する。
図1に示すように、上述した素材M1〜M6は、所定の混練押出機構A1で混練され、混合された素材M7とされる。同素材M7は、所定の成形機構A2にて木質系成形体の形状に成形され、木質系成形体M10が形成される。ペレット形状の木質系成形体を形成する場合、高強度のペレットが形成されるので、コンクリート等の軽量化を図るための軽量骨材等として木質系成形体を使用しやすくなり、木質系材料の有効利用を促進させることが可能になる。
また、図2に示すように、工程S1〜S3で素材M7を一旦ペレット化し、本成形工程S4でペレットM18を所定の押出機構にて押し出して所定の成形機構により木質系成形体M10を後成形してもよい。
上記ペレット化は、例えば、特開2004-17502号公報にも記載された手法で行うことができる。すなわち、まず、素材M1〜M5を少なくとも含む不定形押出用素材M11を所定の不定形押出機構A3にて混合して成形することなく不定形の状態で押し出し、押し出した不定形の素材M14を不定形のまま所定の導入部A4に導入する(不定形押出工程S1)。導入部A4に導入する素材は、不定形の素材M14のみでも、木質系材料の重量未満で第三の素材M15を含んでいてもよい。そして、導入した不定形の素材M14を少なくとも用いて所定のペレット成形機構A13でペレット形状に前成形してペレットM18を形成する(ペレット成形工程S3)。
上記手法では、素材を不定形の状態で押し出す際に押出流量が制限されないので、木質系材料が50重量%以上と流動性の小さいフィラー高充填の素材であっても、単位時間当たりにペレットを大量に生成することが可能となり、このペレットを用いて木質系成形体を大量生産することが可能となる。なお、木質系成形体を製造する際に押出成形や射出成形を行う場合、素材が粉体状であると、混練段階で原料を均質に混練するのが容易ではない。素材をペレット化することにより、ペレットを用いて押出成形または射出成形により木質系成形体を形成するのが容易となる。
また、不定形押出用素材M11を不定形押出機構A3にて混合して成形することなく不定形の状態で押し出し(不定形押出工程S1)、押し出した不定形の素材M14を少なくとも用いて所定の粉砕機構A12にて粉砕し(粉砕工程S2)、粉砕後の素材(粉砕物M16)を少なくとも用いてペレット成形機構A13でペレット形状に成形してペレットM18を生成してもよい(ペレット成形工程S3)。すると、不定形の素材が一旦粉砕されてペレットとされるので、ペレットをより均質にさせ、木質系成形体をより均質にさせる。また、当該ペレットを原料として木質系成形体を成形する時に、原料段階ではペレット形状が維持される一方、混練段階でペレットがより崩れやすくなって分散性が向上するので、木質系成形体の成形がより容易になる。さらに、不定形の素材が粉砕されることによってペレットを成形する際に成形用の穴や隙間等に入りやすくなるので、単位時間当たりのペレットの生成量がさらに増え、木質系成形体の生産量をさらに増やすことが可能となる。
上記ペレット成形機構A13には、直径1〜8mm程度の押出口を多数有するダイの各押出口から素材を棒状に押し出してカッタにより長さ1〜30mmに切断してペレット形状に成形する成形機を用いることができる。同ペレット成形機構A13に供給する素材は、上記粉砕物M16のみでも、木質系材料の重量未満で第三の素材M17を含んでいてもよい。
混合用樹脂M2が熱可塑性である場合には、所定の加熱機構A11にて不定形押出用素材M11を軟化させることができるので好適である。図の例では、混合用樹脂に熱可塑性樹脂M12を用い、樹脂繊維に熱可塑性樹脂繊維M13を用いて、不定形押出用素材M11を加熱して熱可塑性樹脂M12を溶融させることにより素材M11を軟化させた後、ペレット化していることを示している。本成形工程S4では、ペレットM18と必要に応じて第三の素材M19とを用いて、加熱機(混練用素材加熱機構)A24付き押出成形装置A20(成形機構A2を有する)にて素材を押出成形するか、加熱機(混練用素材加熱機構)A31付き射出成形装置A30(成形機構A2を有する)にて素材を射出成形するかして、木質系成形体M10を形成する。押出成形装置A20では、加熱機A24にてペレットM18を含む混練用の素材を加熱して軟化させ、軟化した混練用の素材を押出機A22にて混合して所定のダイから押し出し、切断機A23にて所定の長さに切断して、木質系成形体M10を成形する。射出成形装置A30では、加熱機A31にてペレットM18を含む混練用の素材を加熱して軟化させ、軟化した混練用の素材を混合して所定のダイから所定形状の金型内に射出し(押し出し)、木質系成形体M10の形状に成形する。混合用樹脂に熱可塑性樹脂を用いると、加熱機構A11,A24,A31により混練用の素材を軟化させることができるので好適である。
混練用の素材を押し出す押出機構や不定形押出用素材を押し出す不定形押出機構A3には、一軸スクリュー混練押出機、二軸スクリュー混練押出機等の多軸スクリュー混練押出機、等を用いることができる。
また、ペレット成形機構A13にて成形した素材を第一の冷却機構にて冷却してもよい。すると、ペレット形状の素材が速やかに固化し、ペレットが相互に接着してしまうことを防止することができる。さらに、容易にペレットを適宜保管することができ、保管したペレットを用いて木質系成形体を製造することも可能となるので、木質系成形体の生産の自由度が向上する。また、成形機構A2にて成形された素材を第二の冷却機構にて冷却してもよい。すると、木質系成形体の形状の素材が速やかに固化し、木質系成形体が相互に接着してしまうことを防止することができ、容易に木質系成形体を適宜保管することができる。
なお、木質系成形体M10を形成するための素材に含まれる第三の素材M6,M15,M17,M19の合計の配合割合は、上述した理由により、重量比で木質系材料の重量未満となる配合割合が好ましく、混合用樹脂の重量未満となる配合割合が好ましく、樹脂繊維の重量未満となる配合割合が好ましい。
上記押出成形装置のホッパA21にヒータや撹拌機やスクリュー等を備える加熱混合機を設けると、素材M11がヒータにより加熱されて熱可塑性樹脂M12が溶融し、撹拌機によりかき混ぜられて軟化状態の混合素材とされ、スクリューにより下方へ押し出される。ここで、ヒータは、熱可塑性樹脂繊維M13全てを溶融させることなく熱可塑性樹脂M12を溶融させる温度に上昇させることができればよく、木質系材料が炭化しない温度以下で素材M11の温度が熱可塑性樹脂M12の融点よりも高くなるようにヒータ部の加熱を設定する等、熱可塑性樹脂や熱可塑性樹脂繊維の種類に応じてヒータの加熱能力を決定すればよい。また、撹拌機やスクリューの能力は、混合される素材の粘度等の性質に応じて決定すればよい。
木質系材料M1は多孔質であるので、溶融状態の熱可塑性樹脂M12は、木質系材料M1に滲み込みながら強固に付着する。熱可塑性樹脂M12が疎水性樹脂であっても、熱可塑性樹脂M12と相溶性の大きい酸変性樹脂M4が熱可塑性樹脂M12と親水性の木質系材料M1との橋渡しをする役目を果たすので、熱可塑性樹脂M12は容易に木質系材料M1に滲み込む。また、木質系材料M1は、水酸基等が存在するため、酸変性樹脂M4に含まれる親水基によって混合用樹脂M2となじみが良くなる。さらに、熱可塑性樹脂繊維M13は溶融状態の熱可塑性樹脂M12により全てが溶融されることのない径とされているので、同樹脂繊維M13の長さ方向に対する垂直断面における径方向内側部分は繊維状態のまま残存し、木質系成形体を補強する。
押出機A22は、図示しないスクリューを備えており、加熱混合機にて混合された素材M11を板状に成形して押し出し、押出機A22の素材出口に取り付けられた切断機A23により、固化前の混合素材を切断する。そして、切断された混合素材を冷却させると、同混合素材は固化し、木質系成形体M10となる。
混合用樹脂M2として常温(例えば20℃)で液状(流動状態)の合成樹脂を用いる場合、混合用樹脂を溶融させてペレットを軟化させる必要が無くなるので、不定形押出用加熱機構A11(不定形押出用加熱工程)や混練用素材加熱機構A24,A31(混練用素材加熱工程)が不要になる。液状の合成樹脂として熱硬化性樹脂を用いると、従来できなかった熱硬化性樹脂を原料とした木質系成形体を製造することができる。
以上説明した製造方法で得られる木質系成形体M10は、第一の酸変性樹脂により混合用樹脂が木質系材料に滲み込んで強固に付着しているし、第二の酸変性樹脂により樹脂繊維が微粒状の木質系材料に絡み合って付着しているし、第一・第二の酸変性樹脂により樹脂繊維の表面に混合用樹脂が付着しているので、酸変性樹脂を一種類しか使用しない場合と比べて強度が向上する。また、製造される木質系成形体は高強度であるものの、樹脂製品を製造する装置を利用して容易に押出成形や射出成形等の成形を行うことができる。従って、製造された木質系成形体を、建造物の材料等(板状の木質系成形体であれば家屋の壁や遊歩道の路面等、ペレット形状の木質系成形体であれば軽量骨材等)に使用することができ、木質系材料を有効利用することが可能となる。
なお、酸素ガスを含まない不活性ガスの中で木質系成形体を焼成することにより、酸素との反応を防いで木質系材料を炭化させ、カーボン素材の焼結体を製造することができる。この場合、焼成時の温度としては、550〜2000℃が好ましく、800〜1600℃がさらに好ましい。550℃(800℃)以上にすると樹脂成分M2〜M5を確実に焼却して除去できる点で好ましく、2000℃(1600)℃以下にすると燃焼効率の点で好ましいからである。これにより、樹脂を用いてカーボン素材の焼結体を得ることができ、保形性に優れた木質系成形体を形成して良質のカーボン質焼結体を製造することが可能になる。
(2)各種変形例:
混合用樹脂M2が複数の種類の樹脂から構成される場合、上記第一の酸変性樹脂M4を各種類の樹脂に対して相溶性の大きい複数の種類の酸変性樹脂から構成してもよい。ここで、前記各酸変性樹脂は、対応する樹脂との相溶性が樹脂繊維M3との相溶性よりも大きい酸変性樹脂を用いる。例えば、混合用樹脂が第一および第二の混合用樹脂からなる場合、第一の酸変性樹脂を、樹脂繊維との相溶性よりも第一の混合用樹脂との相溶性の方が大きくかつ第二の混合用樹脂との相溶性よりも第一の混合用樹脂との相溶性の方が大きい第三の酸変性樹脂と、樹脂繊維との相溶性よりも第二の混合用樹脂との相溶性の方が大きくかつ第一の混合用樹脂との相溶性よりも第二の混合用樹脂との相溶性の方が大きい第四の酸変性樹脂と、から構成すればよい。すると、複数の種類の混合用樹脂を用いる場合に、木質系成形体の強度を向上させ、木質系成形体の用途を拡げることが可能になる。
なお、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の双方を用いる場合、ペレットから木質系成形体への成形を行うと、この段階で熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とが互いになじんだ新規のポリマーブレンドを有する木質系成形体を製造することができる。
樹脂繊維M3が複数の種類の樹脂繊維から構成される場合、上記第二の酸変性樹脂M5を各種類の樹脂繊維に対して相溶性の大きい複数の種類の酸変性樹脂から構成してもよい。ここで、前記各酸変性樹脂は、対応する樹脂繊維との相溶性が混合用樹脂M2との相溶性よりも大きい酸変性樹脂を用いる。例えば、樹脂繊維が第一および第二の樹脂繊維からなる場合、第二の酸変性樹脂を、混合用樹脂との相溶性よりも第一の樹脂繊維との相溶性の方が大きくかつ第二の樹脂繊維との相溶性よりも第一の樹脂繊維との相溶性の方が大きい第五の酸変性樹脂と、混合用樹脂との相溶性よりも第二の樹脂繊維との相溶性の方が大きくかつ第一の樹脂繊維との相溶性よりも第二の樹脂繊維との相溶性の方が大きい第六の酸変性樹脂と、から構成すればよい。すると、複数の種類の樹脂繊維を用いる場合に、木質系成形体の強度を向上させ、木質系成形体の用途を拡げることが可能になる。
むろん、複数種類の混合用樹脂と複数種類の樹脂繊維とを用いる場合にも混合用樹脂の種類数と樹脂繊維との種類数との合計の数となる種類の酸変性樹脂を用いてもよいし、混合用樹脂が三種類以上あれば三種類以上の第一の酸変性樹脂を用いてもよいし、樹脂繊維が三種類以上あれば三種類以上の第二の酸変性樹脂を用いてもよい。
(3)実施例:
以下、実施例を示して具体的に本発明を説明するが、本発明は以下の例により限定されるものではない。
[実施例1]
木質系材料として、粒径1mm以下に粉砕した木粉(含水率5重量%)を用いた。混合用樹脂として、JIS K7210の附属書A表1の条件M(試験温度230℃、荷重2.16kg)におけるMFRが60g/10minの粒状ポリプロピレン(PPと記載)を用いた。樹脂繊維として、JIS K7210の附属書A表1の条件M(PPの測定条件)におけるMFRが5g/10minのポリプロピレン繊維(PP繊維と記載)を用いた。
第一の酸変性樹脂として、アクリル酸を用いてポリプロピレンを変性したアクリル酸変性樹脂(白石カルシウム株式会社製ポリボンド、品番1001)を用いた。この酸変性樹脂のMFR(PPの測定条件と同じ試験温度230℃、荷重2.16kg)は、40g/10minである。なお、PPのMFR(Ir=60)とPP繊維のMFR(If=5)の相乗平均(Ir×If)1/2は17.3g/10minであるため、本酸変性樹脂のMFRはPP繊維のMFRよりもPPのMFRの方に近いと言える。
また、第二の酸変性樹脂として、マレイン酸を用いてポリプロピレンを変性したマレイン酸変性樹脂(白石カルシウム株式会社製ポリボンド、品番3002)を用いた。この酸変性樹脂のMFR(PPの測定条件と同じ試験温度230℃、荷重2.16kg)は、7g/10minである。(Ir×If)1/2が17.3g/10minであるため、本酸変性樹脂のMFRはPPのMFRよりもPP繊維のMFRの方に近いと言える。
加熱機付き混練押出機として径80mmのコニカル二軸押出成形機(シンシナティエクストルージョン社製タイタン80)を用い、押出機構の出口部にダイを取り付けず、スクリューの回転速度を10rpmとして使用した。従って、出口部の開口の断面積S1が外筒部の出口部側端部における開口部分の断面積S0に等しい条件で試験を行っている。
粉砕機として、井上電設社製のウッドグラインダーとファインシュレッダーとを用いた。
以下に記載した素材の配合量で木粉とPPとPP繊維と第一・第二の酸変性樹脂とを加熱機付き混練押出機に投入し、素材を230℃に加熱して混合しながら不定形の状態で押し出してホッパに受け止めた。押出機構内の出口の位置における素材の温度は、180℃であった。そして、ホッパに受け止めた不定形の素材を粉砕機にて粒径1mm以下に粉砕し、ペレット成形機にて径5mm、長さ5mmのペレット形状に成形し、ペレットを作製した。

素材の配合量:
木粉 80重量%
PP(MFR=60) 15重量%
PP繊維(MFR=5) 3重量%
第一の酸変性樹脂(MFR=20) 1重量%
第二の酸変性樹脂(MFR=1) 1重量%
計 100重量%
[比較例1]
木質系材料、混合用樹脂、樹脂繊維には、実施例1と同じものを用いた。酸変性樹脂として、実施例1の第一の酸変性樹脂(MFR=20)を用いた。加熱機付き混練押出機は実施例1と同じものを用い、スクリューの回転速度も実施例1と同じにした。粉砕機も、実施例1と同じものを用いた。
以下に記載した素材の配合量で木粉とPPとPP繊維と酸変性樹脂とを加熱機付き混練押出機に投入し、素材を230℃に加熱して混合しながら不定形の状態で押し出してホッパに受け止めた。押出機構内の出口の位置における素材の温度は、180℃であった。そして、ホッパに受け止めた不定形の素材を粉砕機にて粒径1mm以下に粉砕し、ペレット成形機にて径5mm、長さ5mmのペレット形状に成形し、ペレットを作製した。

素材の配合量:
木粉 80重量%
PP(MFR=60) 15重量%
PP繊維(MFR=5) 3重量%
第一の酸変性樹脂(MFR=20) 2重量%
計 100重量%
[評価結果]
実施例1で得られたペレットと比較例1で得られたペレットとについて、光学顕微鏡を用いて観察した。
混合用樹脂と樹脂繊維のそれぞれに相溶性の大きい酸変性樹脂を用いた実施例1では、木粉と樹脂繊維とが絡まっていることが確認された。
一方、酸変性樹脂を一種類しか用いなかった比較例1では、木粉と樹脂繊維とが絡まっておらず、ばらばらに存在することが確認された。
なお、断面110mm×9mm角の押出成形品を形成するダイを取り付けた径80mmのコニカル二軸押出成形機(シンシナティエクストルージョン社製タイタン80)に実施例1で作製されたペレットを投入し、230℃に加熱して混合しながら110mm×9mm角に押出成形し、光学顕微鏡を用いて成形品を観察したところ、木粉と樹脂繊維とが絡まっていることが確認された。
一方、上記押出成形機に比較例1で作製されたペレットを投入し、230℃に加熱して混合しながら110mm×9mm角に押出成形し、光学顕微鏡を用いて成形品を観察したところ、木粉と樹脂繊維とが絡まっておらず、ばらばらに存在することが確認された。
以上より、混合用樹脂のMFRに近い酸変性樹脂と樹脂繊維のMFRに近い酸変性樹脂とを素材に混合することによって、木質系成形体の強度が向上することが示唆される。
[実施例2]
木質系材料、樹脂繊維には、実施例1と同じものを用いた。混合用樹脂として、JIS K7210の附属書A表1の条件D(試験温度190℃、荷重2.16kg)におけるMFRが30g/10minの粒状ポリエチレン(PEと記載)を用いた。
第一の酸変性樹脂として、マレイン酸を用いてポリエチレンを変性したマレイン酸変性ポリエチレン(白石カルシウム株式会社製ポリボンド、品番3109)を用いた。この酸変性ポリエチレンのMFR(PEの測定条件と同じ試験温度190℃、荷重2.16kg)は、30g/10minである。
また、第二の酸変性樹脂として、マレイン酸を用いてポリプロピレンを変性したマレイン酸変性ポリプロピレン(白石カルシウム株式会社製ポリボンド、品番3002)を用いた。この酸変性ポリプロピレンのMFR(実施例1のPPの測定条件と同じ試験温度230℃、荷重2.16kg)は、7g/10minである。
加熱機付き混練押出機は実施例1と同じものを用い、スクリューの回転速度も実施例1と同じにした。粉砕機も、実施例1と同じものを用いた。
以下に記載した素材の配合量で木粉とPEとPP繊維と第一・第二の酸変性樹脂とを加熱機付き混練押出機に投入し、素材を190℃に加熱して混合しながら不定形の状態で押し出してホッパに受け止めた。押出機構内の出口の位置における素材の温度は、140℃であった。そして、ホッパに受け止めた不定形の素材を粉砕機にて粒径1mm以下に粉砕し、ペレット成形機にて径5mm、長さ5mmのペレット形状に成形し、ペレットを作製した。

素材の配合量:
木粉 80重量%
PE 15重量%
PP繊維 3重量%
酸変性ポリエチレン 1重量%
酸変性ポリプロピレン 1重量%
計 100重量%
[比較例2]
木質系材料、混合用樹脂、樹脂繊維には、実施例1と同じものを用いた。酸変性樹脂として、実施例2の第一の酸変性樹脂(酸変性ポリエチレン)を用いた。加熱機付き混練押出機は実施例1と同じものを用い、スクリューの回転速度も実施例1と同じにした。粉砕機も、実施例1と同じものを用いた。
以下に記載した素材の配合量で木粉とPEとPP繊維と酸変性ポリエチレンとを加熱機付き混練押出機に投入し、素材を190℃に加熱して混合しながら不定形の状態で押し出してホッパに受け止めた。押出機構内の出口の位置における素材の温度は、140℃であった。そして、ホッパに受け止めた不定形の素材を粉砕機にて粒径1mm以下に粉砕し、ペレット成形機にて径5mm、長さ5mmのペレット形状に成形し、ペレットを作製した。

素材の配合量:
木粉 80重量%
PE 15重量%
PP繊維 3重量%
酸変性ポリエチレン 2重量%
計 100重量%
[評価結果]
実施例2で得られたペレットと比較例2で得られたペレットとについて、光学顕微鏡を用いて観察した。
混合用樹脂と樹脂繊維のそれぞれに相溶性の大きい酸変性樹脂を用いた実施例2では、木粉と樹脂繊維とが絡まっていることが確認された。
一方、酸変性樹脂を一種類しか用いなかった比較例2では、木粉と樹脂繊維とが絡まっておらず、ばらばらに存在することが確認された。
なお、断面110mm×9mm角の押出成形品を形成するダイを取り付けた径80mmのコニカル二軸押出成形機(シンシナティエクストルージョン社製タイタン80)に実施例2で作製されたペレットを投入し、190℃に加熱して混合しながら110mm×9mm角に押出成形し、光学顕微鏡を用いて成形品を観察したところ、木粉と樹脂繊維とが絡まっていることが確認された。
一方、上記押出成形機に比較例2で作製されたペレットを投入し、190℃に加熱して混合しながら110mm×9mm角に押出成形し、光学顕微鏡を用いて成形品を観察したところ、木粉と樹脂繊維とが絡まっておらず、ばらばらに存在することが確認された。
以上より、混合用樹脂を構成する単量体とマレイン酸とを共重合させて合成した酸変性樹脂と、樹脂繊維を構成する単量体とマレイン酸とを共重合させて合成した酸変性樹脂と、を素材に混合することによって、木質系成形体の強度が向上することが示唆される。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、さらに木質系成形体の強度を向上させて木質系材料の有効利用を促進させることが可能になる。
木質系成形体を製造する概念を示す流れ図。 熱可塑性樹脂を用いて木質系成形体を製造する一例を示す概略の流れ図。 酸変性樹脂の構成を模式的に示す図。 酸変性樹脂の構成を模式的に示す図。
符号の説明
M1…微粒状の木質系材料
M2,M12…樹脂
M3,M13…樹脂繊維
M4…第一の酸変性樹脂
M5…第二の酸変性樹脂
M6,M15,M17,M19…第三の素材
M10…木質系成形体
M11…不定形押出用素材
M14…不定形の素材
M16…粉砕物
M18…ペレット
S1…不定形押出工程
S2…粉砕工程
S3…ペレット成形工程
S4…本成形工程

Claims (5)

  1. 微粒状の木質系材料と、流動状態の混合用樹脂と、樹脂繊維と、酸により変性された樹脂であって前記樹脂繊維との相溶性よりも前記混合用樹脂との相溶性の方が大きい第一の酸変性樹脂と、酸により変性された樹脂であって前記混合用樹脂との相溶性よりも前記樹脂繊維との相溶性の方が大きい第二の酸変性樹脂と、が含まれる素材を混合して成形したことを特徴とする木質系成形体。
  2. 前記第一の酸変性樹脂は、前記混合用樹脂を構成する単量体と酸とを共重合させて合成した樹脂とされ、
    前記第二の酸変性樹脂は、前記樹脂繊維を構成する単量体と酸とを共重合させて合成した樹脂とされていることを特徴とする請求項1に記載の木質系成形体。
  3. 前記樹脂繊維は、前記混合用樹脂のMFR(MFRはJIS K7210に規定されたメルトマスフローレイト)をIr(g/10min)、当該混合用樹脂のMFRの測定条件における本樹脂繊維のMFRをIf(g/10min)とするとき、If<Irとなる樹脂繊維とされ、
    前記第一の酸変性樹脂は、前記混合用樹脂のMFRの測定条件におけるMFRが(Ir×If)1/2よりも大きい酸変性樹脂とされ、
    前記第二の酸変性樹脂は、前記混合用樹脂のMFRの測定条件におけるMFRが(Ir×If)1/2よりも小さい酸変性樹脂とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の木質系成形体。
  4. 前記混合用樹脂を構成する単量体と前記樹脂繊維を構成する単量体とが同じであることを特徴とする請求項3に記載の木質系成形体。
  5. 微粒状の木質系材料と、流動状態の混合用樹脂と、樹脂繊維と、酸により変性された樹脂であって前記樹脂繊維との相溶性よりも前記混合用樹脂との相溶性の方が大きい第一の酸変性樹脂と、酸により変性された樹脂であって前記混合用樹脂との相溶性よりも前記樹脂繊維との相溶性の方が大きい第二の酸変性樹脂と、が含まれる素材を混合して成形することを特徴とする木質系成形体の製造方法。
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