JP2007144497A - 鋼管の拡管装置および拡管方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】広範囲に管径が変化するUOE鋼管の拡管に好適な、鋼管を内面側から複数のダイスを用いて拡管する鋼管の拡管装置および方法を提供する。
【解決手段】コーンの外側に、略円筒状に複数枚のダイスを配し、プルロッドを引き寄せることにより該ダイスをコーンの軸と直角方向に拡大させ、鋼管を内面側から拡管させる機構を備え、前記ダイスは前記コーンの外面側に配置されるテーパセグメントと前記テーパセグメント上での位置が変更可能で、拡管の際、鋼管の内面側に接するアウターセグメントからなる2層構造で、前記テーパセグメントで前記アウターセグメントを取り付ける面は略コーンの傾斜面に沿って傾斜している。拡管する鋼管径に応じてテーパセグメント上でのアウターセグメントの取り付け位置を変更する。
【選択図】図1
【解決手段】コーンの外側に、略円筒状に複数枚のダイスを配し、プルロッドを引き寄せることにより該ダイスをコーンの軸と直角方向に拡大させ、鋼管を内面側から拡管させる機構を備え、前記ダイスは前記コーンの外面側に配置されるテーパセグメントと前記テーパセグメント上での位置が変更可能で、拡管の際、鋼管の内面側に接するアウターセグメントからなる2層構造で、前記テーパセグメントで前記アウターセグメントを取り付ける面は略コーンの傾斜面に沿って傾斜している。拡管する鋼管径に応じてテーパセグメント上でのアウターセグメントの取り付け位置を変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、鋼管を内面側から複数のダイスを用いて拡管する鋼管の拡管装置および方法に関し、特に広範囲に管径が変化するUOE鋼管の拡管に好適なものに関する。
UOE鋼管は鋼板をUプレスで略U字状とした後、Oプレスにより鋼板の長手方向を向かい合わせてシーム溶接用開先部を形成後、内面溶接、外面溶接の順でシーム溶接して溶接鋼管とする。
UOE鋼管は溶接鋼管となした後、所望の真円度とするため、図2に示す拡管装置により拡管される。拡管装置100はブーム400の先端部に取り付けられ、ブーム400は、円錐型のコーン300を先端に取り付けたプルロッド500を内側に収納し、円錐型のコーン300の外側に、円周方向に複数に分割されたダイス200が円筒状に配列される。
プルロッド500を引き寄せて、コーン300を軸方向cに移動させるとダイス200も同方向に移動しようとするが、その端部が、ブーム400の先端と接しているため、コーン300の軸と直角の矢印bの方向に移動して鋼管600を内面側から拡管する。
UOE鋼管の内面には内面溶接ビードが突出するため、ダイスの一枚には、内面溶接ビードの幅より広い幅の溝が設けられている。ラインパイプや建築構造物、例えば、外ダイヤフラム付鋼管柱に用いる場合、では特に高い真円度が要求されるため、ダイヤフラム内面溶接ビード近傍の略平坦部の形状を改善することが必要とされる。
特許文献1は、鋼管の拡管装置および鋼管の製造方法に関し、複数枚のダイスの1枚において、外面側に内面溶接ビードの幅よりやや広い幅の溝を2本以上設け、これらの溝間隔を、拡管作業毎に鋼管を回転させ、前記溝に逐次、内面溶接ビードに合致させて拡管した場合、良好な真円度が得られるように設定することが記載されている。
特開平9−24433号公報
ところで、UOE鋼管は板厚や外径が種々異なる多様な寸法のものが製造され、例えば、板厚は約6mmから約50mm程度、外径は約400mmから約1400mmと変化するので、拡管装置においても十分なダイス移動量を確保しなければならない。
上述したように拡管装置は、中心部に円錐状のコーンを有し、ダイスを当該コーンに沿って移動させる構造のため、ダイスの移動量はコーンの移動距離に制約され、全ての鋼管を対象とすることは出来ない。
図3は、ダイスの移動量を広範囲に変化させることが可能な拡管装置で、ダイス200は、円錐状のコーンに沿って移動するテーパセグメント230と鋼管内面に接するアウターセグメント210の間でシム220を脱着させることにより、その厚みを調整するので、広範囲に外径寸法が変化しても拡管作業を行うことが可能となる。
しかしながら、ダイス200の構造は図4の(a)で正面図、(b)で側面図に示すように、テーパセグメント230とシム220とアウターセグメント210の3層構造において,シム220はボルト800でテーパセグメント230に締結され、更にアウターセグメント210がシム220を挿通するボルト700によってテーパセグメント230に締結される。シム220を用いる場合はその脱着作業により、拡管作業の能率を低下させる。
そこで、本発明は、広範囲に管径が変化しても容易に対応可能で、作業能率に優れる拡管装置を提供することを目的とする。
本発明の課題は以下の手段により達成可能である。
1.鋼管を内面側から拡管させる拡管装置であって、コーンの外側に、略円筒状に複数枚のダイスを配し、プルロッドを引き寄せることにより該ダイスをコーンの軸と直角方向に拡大させ、鋼管を内面側から拡管させる機構において、前記ダイスは前記コーンの外面側に配置されるテーパセグメントと前記テーパセグメント上での位置が変更可能で、拡管の際、鋼管の内面側に接するアウターセグメントからなる2層構造で、前記テーパセグメントで前記アウターセグメントを取り付ける面は略コーンの傾斜面に沿って傾斜していることを特徴とする拡管装置。
2.1記載の拡管装置を用いた鋼管の拡管方法であって、拡管量に応じてダイスにおけるテーパセグメント上でのアウターセグメントの取り付け位置を変更することを特徴とする拡管方法。
本発明によれば、拡管作業において、簡単な組替え作業で、UOE鋼管の、広範囲の管径に対応できるので、生産性が著しく向上し、産業上極めて有用である。
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る拡管装置の構造を説明する側断面図で、図において1は拡管装置、2はアウターセグメント、3はテーパセグメント、4はコーン、5はダイス、2aはアウターセグメント2の摺動面、3aはテーパセグメント3の摺動面を示す。
図1は、本発明に係る拡管装置の構造を説明する側断面図で、図において1は拡管装置、2はアウターセグメント、3はテーパセグメント、4はコーン、5はダイス、2aはアウターセグメント2の摺動面、3aはテーパセグメント3の摺動面を示す。
図示した拡管装置1は、コーン4に取り付けたプルロッド(図では省略)をコーン4の軸方向に移動させて、コーン4の外周部に略円筒状に配置した複数枚のダイス5をコーン4の軸と直角方向に拡大して、鋼管を内面側から拡管させる。
ダイス5は2層構造で、コーン4側のテーパセグメント3と、拡管の際、鋼管の内面側となるアウターセグメント2を有する。
テーパセグメント3の形状は、一面3bがコーン4に接し、他面3aは略コーン4の外表面に沿う角度で、水平方向に対して角度θを有する傾斜面とする。
アウターセグメント2の形状は、一面2bを拡管の際、鋼管の内面に押圧されたとき押し疵をつけないように滑らかな曲面で構成し、他面2aはテーパセグメント3の面3に接し、前記角度θを有する傾斜面とする。
アウターセグメント2はテーパセグメント3にボルトで締結し(図では省略)、テーパセグメント3にボルト孔を複数設けることによりテーパセグメント3上での位置を変更可能とする。
テーパセグメント3上を矢印aの方向に、アウターセグメント2が水平方向で距離dだけ移動し、点線2で示す位置になると、アウターセグメント2の面2bは矢印bの方向にΔh(=d・tanθ)だけ上昇する。
角度θはアウターセグメント2がテーパセグメント3上を距離d,Δhを移動することにより所望の拡管後の寸法形状が得られるように、略コーン4の傾斜面に沿うように設定すればよく特に規定しない。尚、角度θはtanθ=Δh/dでより求める。
従って、拡管装置1では拡管する鋼管の管径が大きくなり、当初のアウターセグメント2の位置では、ダイス5の拡大量が不足するようになった場合、テーパセグメント3上でのアウターセグメント2の位置を移動し、拡管に必要な拡大量を確保することが可能となる。
例えば、図1において実線で示されるアウターセグメント2の位置でプルロッド(図では省略)を引き寄せて、ダイス5をコーン4の軸と直角方向に拡大してもダイス5の拡大量が不足する場合、点線2で示す位置にテーパセグメント3上でアウターセグメント2を摺動させる。
尚、本発明において、テーパセグメント3とコーン4はボルトなどで締結し、アウターセグメント2をテーパセグメント3に締結するため、テーパセグメント3に設けるボルト孔は拡管に必要なダイス5の拡大量が確保できる位置に加工する。
外径609.6mmで種々の板厚のAPI5LX70規格のUOE鋼管を図3に示す構造の拡管装置(従来例)と図1で示す構造の拡管装置(本発明例)を用いて拡管した。
表1は、従来例による操業条件を示し、板厚25.4mmのUOE鋼管を拡管したのち、板厚12.7mmのUOE鋼管を拡管する場合はシム替えが発生する。表中、IDは狙い内径を示す。
表2は、本発明例による操業条件を示し、板厚25.4mmのUOE鋼管を拡管したのち、板厚12.7mmのUOE鋼管を拡管する場合であっても、テーパセグメント上でアウターセグメントの位置を移動させるだけでよく、連続的に操業可能で従来例と比較して生産性が著しく向上する。
1 拡管装置
2 アウターセグメント
3 テーパセグメント
4 コーン
5 ダイス
2a、3a 面
200 ダイス(従来例)
230 テーパセグメント(従来例)
210 アウターセグメント(従来例)
220 シム(従来例)
ボルト 700,800
2 アウターセグメント
3 テーパセグメント
4 コーン
5 ダイス
2a、3a 面
200 ダイス(従来例)
230 テーパセグメント(従来例)
210 アウターセグメント(従来例)
220 シム(従来例)
ボルト 700,800
Claims (2)
- 鋼管を内面側から拡管させる拡管装置であって、コーンの外側に、略円筒状に複数枚のダイスを配し、プルロッドを引き寄せることにより該ダイスをコーンの軸と直角方向に拡大させ、鋼管を内面側から拡管させる機構において、前記ダイスは前記コーンの外面側に配置されるテーパセグメントと前記テーパセグメント上での位置が変更可能で、拡管の際、鋼管の内面側に接するアウターセグメントからなる2層構造で、前記テーパセグメントで前記アウターセグメントを取り付ける面は略コーンの傾斜面に沿って傾斜していることを特徴とする拡管装置。
- 請求項1記載の拡管装置を用いた鋼管の拡管方法であって、拡管量に応じてダイスにおけるテーパセグメント上でのアウターセグメントの取り付け位置を変更することを特徴とする拡管方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005345842A JP2007144497A (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | 鋼管の拡管装置および拡管方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005345842A JP2007144497A (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | 鋼管の拡管装置および拡管方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007144497A true JP2007144497A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38206517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005345842A Pending JP2007144497A (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | 鋼管の拡管装置および拡管方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007144497A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015032227A1 (zh) * | 2013-09-05 | 2015-03-12 | 无锡双友石化机械有限公司 | 独模块定位导向机构 |
JP2015136703A (ja) * | 2014-01-21 | 2015-07-30 | Jfeスチール株式会社 | 鋼管の拡管機 |
JP2017074612A (ja) * | 2015-10-16 | 2017-04-20 | Jfeスチール株式会社 | 拡管機 |
CN109365661A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-02-22 | 山东禹王管业有限公司 | 一种承插式焊接钢管扩径设备 |
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2005
- 2005-11-30 JP JP2005345842A patent/JP2007144497A/ja active Pending
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