JP2007143884A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機を管理するホールコンピュータと、遊技機との間で、異常に関する情報を効率的に通信可能とする。
【解決手段】 ホールに設置された複数の遊技機30とホールコンピュータ10とを通信線20で接続する。通信線20は3本に分岐してホールコンピュータ10に入力する。入力端子Ca〜Ccは、通信線のハイとなっている時間がそれぞれ1秒、2.5秒、5秒となった時に、オンと認識するよう設定されている。遊技機から通信線に出力する波形として、ハイとなる持続時間Tsが3段階に異なる3種類の波形を用いることで、オフの状態も含めて4値の情報が送信可能となる。遊技機に設置された種々のセンサで異常を検出した場合には、上述の通信線を介して送信する。こうすることにより、少ないハードウェア資源で効率的に異常に関する情報の通信を実現することが可能となる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、遊技機の異常に関する情報を、管理コンピュータで管理する技術に関する。
パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機を多数設置したホールでは、これらの遊技機の稼働状態を管理するために管理用コンピュータを用いている。管理用コンピュータは、これらの遊技機と通信線で接続され、遊技機から送信される情報を集約し、管理する。遊技機から送信される情報としては、パチンコ機の場合、始動入賞口への入賞があったことを示す信号、賞球に関する信号、大当たりに関する信号、確率状態に関する信号など、ホールの営業上、有用な情報が含まれる。スロットマシンについても同様である。
遊技機に対しては、遊技機内に異物を侵入させたり、遊技機内のセンサを誤動作させたりして、不正に賞球等を得ようとする種々の不正行為が行われることがある。こうした不正行為を発見し、阻止することで、遊技の健全性を向上させるため、ホールとしては、こうした不正行為についても集中管理可能であることが好ましい。かかる観点から、遊技機に対する不正行為に関する情報を管理コンピュータに送信する技術も提案されている。例えば、特許文献1は、いわゆる第2種のパチンコ機において、パチンコ機本体を叩くなどして加振し、入賞率を高める不正行為への対応策として、感振センサを用いて不正な加振を検出可能とし、こうした加振があった時は、その旨を管理コンピュータに通信する技術を開示している。
遊技機と管理用コンピュータとは、ネットワークなど信号の送受信に複雑な処理を要する接続方法ではなく、信号線1本につき単純にハイ・ロウの電圧を伝達する方法または単に接点信号を伝達する方法で接続されている。遊技機には、このような情報を送信するための通信線を接続する外部接続端子が設けられている。外部接続端子は、管理用コンピュータに送信すべき情報の種類数だけ設けられるのが通常である。この方法では、管理用コンピュータに送信すべき情報量が増大するにつれ、外部接続端子数を増やす必要が生じるため、送信可能な情報量はハードウェア的に制約される。かかる制約を緩和するため、特許文献2は、不正行為に関する複数の情報については、いずれか一つを選択して出力端子に出力する技術、および複数の通信線をデータバスのように用い、不正行為に関する複数の情報を2進数表現した上でこれらの通信線を介して出力する技術が開示されている。
特開2002−901号公報 特開2004−350924号公報
しかし、従来技術では、上述したハードウェア上の制約を回避しつつ不正行為に関する情報を管理用コンピュータに送信するという点で更に改善の余地が残されていた。単純な通信線を用いて通信を行う場合、一台の遊技機につき通信線が1本増えたとしても、10台の遊技機を管理する管理用コンピュータにとっては、入力チャンネルを10個増やす必要が生じることになる。2進数表現することによって、通信線をいくらか効率的に使用することは可能ではあるが、管理用コンピュータの入力チャンネル数にも制約があるため、多数の遊技機を管理する際には、この効率化も必ずしも十分とは言えない。一方、不正行為に関する情報のいずれか一つを選択して出力する方法では、不正行為の監視という観点からすると情報不足である。上述の課題は、不正行為の監視だけでなく、遊技機における異常の監視に対しても共通である。本発明は、これらの課題に鑑み、ハードウェア上の制約下で、管理用コンピュータを用いて不正行為を含む種々の異常を効率的に監視可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明は、管理用コンピュータと通信線で接続された遊技機として構成することができる。この管理用コンピュータは、通信線からの信号を入力する複数の入力端子を有している。この各入力端子は、信号が所定の判定時間、入力されたされた場合に信号のハイ・ロウを判断するようになっており、かつ、この判定時間の設定は入力端子ごとに可変である。この判定時間を基準とする所定幅の時間だけ信号が維持された時にハイと判断するタイプとしてもよいし、この判定時間を超えた場合にハイと判断するタイプとしてもよい。もっとも、厳密に全ての入力端子が独立して判定時間を設定可能であることまでは要せず、上記判定時間の設定が異なる入力端子が混在可能となっていれば足りる。更に、管理用コンピュータは、一本の通信線からの信号が、判定時間の設定が異なるn個(nは2以上の自然数)の入力端子に並列に入力可能となっている。一つの通信線の信号を複数に分岐して複数の入力端子に入力するための回路は、管理用コンピュータ自身に内蔵させてもよいし、管理用コンピュータに外付けしてもよい。
本発明の遊技機は、遊技機の異常を検出するための複数のセンサを備えている。これらのセンサには、不正行為を検出可能なもの、および不正行為を検出するためのセンサを含めても良い。遊技機は、この複数のセンサによる検出信号を入力し、検出信号に応じた信号を、通信線を介して出力する。この出力信号は、検出信号に応じて、ハイとなる時間(以下、「持続時間」という。)をn段階に変化させる。上述の通り、管理用コンピュータは、この信号をn個の入力端子で並列に入力することができる。各入力端子の判定時間の設定は異なっているため、検出信号に応じて、各入力端子のオン・オフの入力状態が変化する。例えば、n段階の判定時間の設定に対して若干の余裕を見込んだ状態でn段階の持続時間を設定すれば、出力信号に応じて、いずれか一つの入力端子をオンとさせることができる。持続時間の設定は、このように、いずれか一つの入力端子をオンとさせるものに限られず、複数の入力端子をオンとさせ得る設定であってもよい。複数の入力端子のオン・オフの状態が、出力信号に応じてn通り実現されればよい。
本発明の遊技機によれば、一つの通信線でn通りの信号を送信することが可能となるため、異常に関する情報を少ないハードウェア資源で送信することができる。遊技機と管理用コンピュータを結ぶ通信線の本数が増えれば、その分、通信不良が生じやすくなり、メンテナンスの負荷が増えることになるが、本発明によれば、通信線の本数を抑制することができるため、これらの弊害も緩和することができる。検出信号とn段階の持続時間との対応は、種々の設定が可能である。一例として、検出信号のうち、管理用コンピュータに伝達する必要性、重要性が高いものに、持続時間が短い信号を割り当てても良い。こうすることで、必要性、重要性の高い情報を速やかに管理用コンピュータに通信することができる利点がある。
このような通信方法を有効に活用することができる背景には、多数の遊技機が設置されたホールで、これらの遊技機に対する異常を監視するという特別な事情が存在する。即ち、先に説明した通り、管理用コンピュータは、本来は、大当たりの発生状況など、ホールの営業上有用な情報(以下、「営業管理情報」と呼ぶ)を管理するために設けられたものである。ホール全体での遊技機の稼働効率や大当たりの発生状況などを把握し、営業に活用するためには、営業管理情報を集中管理する必要性が高い。これに対し、異常に対しては、情報のみを集中管理しても異常への対策としては十分ではなく、異常が行われている時点でホール係員が遊技者に対して注意を促すなどの措置を採ることが望まれる。管理用コンピュータで異常に関する情報を集約管理するのは、ホール係員への指示など、異常への対処を適切に行うという目的がある。このような観点からは、管理用コンピュータでは、遊技機のセンサで検出された詳細な情報を得る必要は必ずしもなく、異常への対処を適切に行うために足りる情報が得られれば十分という状況にある。また、異常が生じる遊技機は比較的限られていると想定され、ホールで遊技中の遊技者のうち、現実に不正行為を行っている遊技者はごく限られていると想定される。つまり、不正行為も含む遊技機の異常の発生頻度は、実際にどのような異常が生じているのか、また、現実に不正行為が行われているのか否か、行われているとすればどのような不正行為なのかということを、ホールの係員が出向いて確認することが可能な範囲である。かかる観点からも、管理用コンピュータに、あまりに詳細な情報を送信する必要性は乏しいと言えることになる。更に、遊技機での異常発生頻度が比較的低いという状況下では、異常を表す情報が管理用コンピュータに送信される頻度も低いのが通常である。従って、営業管理情報の通信に比較して、異常に関する情報を通信するのにやや長時間を要したとしても、その影響は比較的小さいと言える。これらの状況下で、詳細な情報を送信するための多数の通信線を設けることは、ハードウェア資源の無駄遣いということもできる。本発明は、以上で説明した特別な事情を踏まえてなされたものであり、ホールにおいて遊技機を管理する上で、遊技機から管理用コンピュータへの通信は、異常への有効な対処を実現するために必要な範囲で、ある程度、許容された時間内で行えば足りるという着眼のもとでなされたものである。
遊技機には、異常の検出結果を送信するための通信線を複数本備えてもよい。各通信線はそれぞれn通りの信号が送信可能である。この場合には、複数のセンサからの検出信号を(n+1)進数でコード化し、このコード化に従って各通信線の出力を行うようにしてもよい。こうすることで、複数の通信線を効率的に利用し、より多彩な情報を少ないハードウェア資源で送信することが可能となる。
遊技機は、検出信号をそのまま管理用コンピュータに送信するものとしてもよいが、検出信号に応じて異常態様を特定するようにしてもよい。異常態様は、異常を予め複数種類に分類して設定された一つ一つのグループを意味しており、センサ数よりも少ない範囲で設定されているものとする。異常態様と、複数のセンサからの出力との間には、対応関係が予め設定されている。一のセンサからの検出信号を一つの異常態様に対応づけるという設定としてもよいし、複数のセンサからの検出信号の組み合わせによって一つの異常態様が特定される設定としてもよい。遊技機は、この対応関係に基づいて設定された異常態様を表す情報を、異常に関する情報の送信用に設けられた通信線を介して管理用コンピュータに送信するのである。異常態様の種類数はセンサ数よりも少なく抑えてあるため、この変換によって管理用コンピュータに送信する情報量を抑制することができる。異常態様の数は、任意に設定可能であるため、管理用コンピュータで管理すべき遊技機の数、管理用コンピュータの入力チャンネルの制限、遊技機側の出力端子の制限などを考慮して、過不足ない情報を送信できるよう設定すればよい。先に説明した通り、遊技機から管理用コンピュータへの通信は、異常への有効な対処を実現するために必要な範囲で行えば足りると考えられるため、このように情報量を抑制しても、有用性は損なわれないのである。
上述の異常態様は、種々の観点で設定することができる。例えば、遊技機に対して、異物の挿入が行われた場合、扉が開かれた場合、磁石など遊技機の異常動作を招く手段が用いられている場合など、行為の種類に応じて異常態様を設定するようにしてもよい。また、異常態様は、遊技機が設置されているホールの係員による異常への対処の必要性、または不正の重要度に応じて設定するようにしてもよい。例えば、直ちに係員が確認にかけつけるべき異常態様、確認の必要性はあるがしばらく様子を見ても差し支えない程度の異常態様、不正とまでは断言できず余裕があれば確認に行くことが好ましい程度の態様などの設定が挙げられる。かかる設定によれば、管理用コンピュータのオペレータ(以下、「ホール管理者」と呼ぶ)が、管理用コンピュータで取得した情報に基づいて容易かつ適切に、対処指示を出すことが可能となる利点がある。
遊技機には、異常が行われていることを報知するために音声および光の少なくとも一方を出力する報知部を設けても良い。報知部は、異常の報知専用としてもよいし、遊技中の演出に用いるスピーカやランプを兼用してもよい。これらの報知部による報知が行われることにより、ホール管理者からの指示を受けたホールの係員は容易に確認対象の遊技機を判別することができる。報知部は、異常態様に応じた状態で稼働させ、異常態様によって報知方法を変えてもよい。こうすることで、異常の態様に応じて、係員が遊技者に違和感をもたせずに監視したり、逆に、異常の報知がされていることを遊技者に認識させることで遊技者の注意を喚起するようにしたりすることが可能となる。異常への対処の必要性に応じて異常態様が設定されている場合には、例えば、比較的軽度の異常態様に対しては報知音を発することなくランプの点灯状態のみで報知を行うなど、遊技者に気づかれにくい態様での報知を採るようにし、重要度の高い異常態様に対しては警報音を発して報知を行うなどの切り換えを行うことができる。
報知部が設けられている場合、所定の条件下で、異常態様の送信の有無に関わらず、報知部による報知を禁止させるようにしてもよい。例えば、ディップスイッチなどの設定やソフトウェア的な設定によって一律に報知を禁止するようにしてもよいし、異常態様の検出が所定回数以下などの条件下で報知を禁止するようにしてもよい。異常に対して遊技者が認識できる程度の報知をすれば、遊技者に注意を喚起し、異常を抑制することが可能となる。一方、異常の報知を禁止すれば、遊技者に気づかれずに係員が現場に出向くことができ、異常を行っている遊技者を直接に注意することが可能となる。報知を禁止可能としておくことにより、このように状況や意図に応じて報知を使い分けることが可能となり、異常に対して多様な対処が可能となる。
遊技機には、主制御基板とサブ制御基板とを含む複数の制御基板が設けられているのが通常である。サブ制御基板は、主制御基板からのコマンドに応じて、遊技中における音声および光の少なくとも一方を用いた演出を制御する基板である。上述した種々の処理、例えば、異常態様の特定やn段階に持続時間を変化させた信号の生成は、主制御基板で行うことも可能であるが、サブ制御基板で行っても良い。この場合において、センサからの検出信号を一旦、主制御基板に入力し、サブ制御基板は、主制御基板からコマンドとして検出信号を受け取り、異常態様の特定などを行うようにしてもよいし、センサからの検出信号を直接サブ制御基板に入力するようにしてもよい。サブ制御基板で異常態様の特定などの処理を行うことにより、主制御基板の処理負荷を軽減することができる利点がある。また、遊技機では、主制御基板は抽選や大当たりなど遊技者の利益を左右する制御を行っているため、不正を防止する観点から、主制御基板への外部からの入力は制限することが好ましい。これに対し、サブ制御基板は、画像、音声、電飾など、遊技者の利益への直接の影響が小さい制御を行っているため、外部からの入力を増やすことによる弊害も比較的小さい。従って、サブ制御基板で異常態様の特定などの処理を行うことにより、例えば、外部からの指示によって、異常態様の特定方法をソフトウェア的に切り換えることが可能となり、実状に即応した情報収集を実現しやすくなる利点がある。
ホールでは、遊技機ごとに、遊技者が係員を呼び出したり、遊技機の大当たり回数や確率変動回数をカウントしたりするための補助管理装置が設けられることがある。例えば、島ランプと通称される装置がこれに該当する。この補助管理装置も管理用コンピュータに通信線で接続されている。このような補助管理装置が設けられている場合には、次に示す構成を適用して、これを通じて異常に関する情報を通信するようにしてもよい。まず、補助管理装置には、遊技機の発光部から発せられる光を検出する光センサを設け、この検出結果に応じた信号を通信線に出力可能としておく。そして、遊技機には、裏面に発光部を設け、上述した通信線への出力に代えて、または通信線への出力とともに、異常態様を表す情報に応じてこの発光部を発光させる。こうすることで、補助管理装置を介して、遊技機から管理用コンピュータへの通信が可能となる。かかる態様によれば、出力端子数の制約などのハードウェア上の制約によって通信線への出力が不能な場合でも、異常に関する情報を送信することが可能となる。
以上で述べた種々の特徴は、必ずしも本発明に全て備えられている必要はなく、適宜、一部を省略したり、組み合わせたりすることが可能である。また、本発明は、遊技機としての構成の他、遊技機と管理用コンピュータとを備えた遊技機管理システムとして構成してもよい。また、管理用コンピュータに対して遊技機から異常に関する情報を送信する情報通信方法、この情報送信に基づいて管理用コンピュータで遊技機を管理する管理方法などの態様で構成することもできる。更に、これらの情報通信を実現するためのコンピュータプログラムとして構成してもよい。
本発明の実施例について以下の順序で説明する。
A.システム構成:
B.制御用ハードウェア構成:
C.制御処理:
D.変形例:
A.システム構成:
図1は実施例としての遊技システムの構成を示す説明図である。遊技システムは、複数の遊技機30[1]〜30[4]と、これらを管理する管理用コンピュータとしてのホールコンピュータ10を有している。遊技機30[1]〜30[4]の台数は図示した数に限らず、これらよりも多くてもよいし、少なくてもよい。本実施例では、これらの遊技機としてパチンコ機を用いるものとした。パチンコ機は、遊技者が操作ハンドル32を操作して遊技球を発射し、遊技盤面に設けられた種々の入賞口に遊技球を入賞させる遊技を行うための装置である。入賞時には、規定数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。また、入賞口の中には始動入賞口と呼ばれるものもあり、ここに遊技球が入賞した場合には抽選が行われる。抽選の結果、大当たりとなると、役物または可変入賞装置と呼ばれる入賞を促進させるための装置が、連続的に開閉する。遊技機は、いわゆる第2種と呼ばれるものなどのように機械的に遊技球の転がり方を当落に振り分ける振分機構を用いて抽選を行う可変入賞装置を備えるものとしてもよい。遊技機30[1]〜30[4]は、パチンコ機に限らず回胴式遊技機を用いることもできる。
それぞれの遊技機30[1]〜30[4]には、それぞれデータカウンタ40[1]〜40[4]が設置されている。データカウンタ40[1]〜40[4]とは、遊技機が設置されたホールにおいて、遊技機での大当たりの発生状況などを遊技機ごとに統計処理するためのデータ保持、遊技機の異常の表示、係員の呼び出し等に用いられる装置である。データカウンタ40[1]〜40[4]には、これらの表示や呼び出しを実現する機能をソフトウェア的に実現するための制御装置として、CPU、RAM、ROMを有するマイクロコンピュータが備えられている。
遊技機30[1]〜30[4]は、通信線20[1]〜20[4]によって、ホールコンピュータ10と接続されている。データカウンタ40[1]〜40[4]は、通信線21[1]〜21[4]によって、ホールコンピュータ10と接続されている。これらの通信線は、ネットワークのような複雑なプロトコルを利用することなく、単純に電圧信号をホールコンピュータ10に伝達する信号線である。ホールコンピュータ10は、これらの通信線の電圧状態を所定のタイミングでサンプリングすることで各通信線の電圧のハイ・ロウ、または信号のオン・オフを入力する。図中では、これらの通信線は一本の線で示してあるが、通信線20[1]は、遊技機30[1]とホールコンピュータ10が授受する情報量に応じた複数本の通信線を束ねたものである。その他の通信線も同様である。
以下、図1の符号について、遊技システムに備えられた個別の装置を指す時は、遊技機30[1]、30[2]のように、[1]、[2]などの符号を付して示す。遊技機を総称する時は、単に遊技機30のように[1]、[2]などの符号を省略して示す。データカウンタ40、通信線20、21についても同様である。
B.制御用ハードウェア構成:
図2は遊技機30の制御用ハードウェア構成を示すブロック図である。遊技機30は、主制御基板300、払出制御基板310、サブ制御基板350、表示制御基板373などの各制御基板の分散処理によって制御される。主制御基板300、払出制御基板310、サブ制御基板350は、それぞれ内部にCPU、RAM、ROMなどを備えたワンチップマイクロコンピュータとして構成されており、ROMに記録されたプログラムに従って種々の制御処理を実現する。但し、CPUの処理能力は、サブ制御基板350および表示制御基板373の方が主制御基板300よりも高くなっている。こうすることにより、サブ制御基板350および表示制御基板373の処理能力が十分に確保されるため、主制御基板300の処理を比較的シンプルな判断処理およびコマンド出力などの負荷の軽い処理に制限することができる。表示制御基板373には、表示制御用のCPU、RAM、ROMおよび液晶ディスプレイ(LCD)374に表示する図柄を生成し、LCD374の各セルを駆動制御するVDP(Video Display Processor)が備えられている。
実施例の遊技機30では、種々の不正を防止するため、主制御基板300への外部からの入力が制限されている。主制御基板300とサブ制御基板350とは単方向のパラレル電気信号で接続されており、主制御基板300と払出制御基板310とは、制御処理の必要上、双方向シリアル電気信号で接続されている。払出制御基板310、サブ制御基板350は、それぞれ主制御基板300からのコマンドに応じて動作する。表示制御基板373は、サブ制御基板350からのコマンドに応じて動作する。遊技機30には、主制御基板300が直接に制御する機構もある。図中には、主制御基板300が制御する装置の一例として、役物または可変入賞装置を駆動するためのソレノイド302を例示した。
主制御基板300には、この遊技中の動作および遊技中に行われる不正行為の検出のため、種々のセンサからの検出信号が入力される。図中にはその一部を例示した。ソレノイドセンサ321は、役物を動作させるソレノイド302の動作に関する異常を検出する。扉開放スイッチ322は、遊技機30の前面枠の開閉状態を検出する。磁気センサ323は、磁石を用いた不正行為の有無を検出する。振動センサ324は、遊技機をたたくなどして加振する不正行為の有無を検出する。始動口スイッチ325は、大当たりの抽選を行うための始動入賞口への入賞の有無を検出する。入賞検出器301は、始動入賞口以外の入賞口への球の入賞を検出する。遊技機30では、上述した各入賞口に入賞した遊技球が、遊技盤裏面で一つの流路に集約される。入賞球計数スイッチ326は、上述の入賞口に入賞し、集約された遊技球の数を計数する。遊技機30が、可変入賞装置を備えている場合には、更に、可変入賞装置の動作の異常を検出するためのスイッチを設けても良い。例えば、可変入賞装置内に回転体を利用した振分機構が設けられている場合、この回転体の回転が正常に行われているか否かを検出するためのスイッチ(インデックスセンサと称することもある)を設けても良い。また、遊技機に対する不正な加振を検出するための感振センサを設けても良い。ここに例示したスイッチ等は一例に過ぎず、主制御基板300には、この他にも種々のセンサからの検出信号が入力可能である。
本実施例では、図1で説明した通り、遊技機30は通信線20を介してホールコンピュータ10と接続されている。払出制御基板310は、この通信線20を解して賞球数に関する情報などをホールコンピュータ10に送信し、主制御基板300はその他の情報、例えば、遊技機の異常に関する情報などをホールコンピュータ10に送信する。このようにホールコンピュータ10に送信される情報のうち、不正行為その他の異常に関する情報を以下、「異常情報」と称するものとする。主制御基板300がホールコンピュータ10に送信する情報には、異常情報の他、営業管理情報がある。営業管理情報とは、遊技機での遊技状態や稼働状態に関する情報であり、ホールの経営上、有用な情報である。例えば、始動口への入賞があったことを示す信号、賞球に関する信号、大当たりに関する信号、抽選によって大当たりが出る確率の変動状態に関する情報などがある。営業管理情報は、ホールコンピュータ10がホール全体の遊技機30について集中管理し、ホールの営業に活用するための情報である。従って、上述の各情報につき、1本ずつ通信線が割り当てられ、情報ごとに遊技機30からホールコンピュータ10への通信が行われる。これに対し、本実施例では、異常情報に関しては、営業管理情報ほど詳細かつ厳密な通信は行わず、不正行為その他の異常への対処として必要な範囲で通信することにより、通信線20などのハードウェア資源の使用を抑制している。異常情報の送信方法については後述する。
遊技時におけるその他の制御は、払出制御基板310、サブ制御基板350を介して行われる。払出制御基板310は、遊技中の球の発射および払い出しを次の手順で制御する。球の発射は、直接的には発射制御基板312によって制御される。即ち、遊技者が、操作ハンドル32を操作すると、発射制御基板312は、発射モータ313を制御し、球を発射する。払出制御基板310は、発射制御基板312に対して、発射可否の制御信号を送出することで、間接的に球の発射を制御する。
遊技中に入賞した旨のコマンドを主制御基板300から受信すると、払出制御基板310は、払出しモータ315を制御し、球数をカウントしながら規定数の球を払い出す。払出制御基板310は、払出し用に貯えられた球の不足の有無を球切れスイッチ314によって検出し、不足時には、球不足の検出信号を、主制御基板300経由でサブ制御基板350に出力する。サブ制御基板350は、この信号を受けて、枠装飾ランプ376の所定の部位を点灯させる。
サブ制御基板350は、遊技中における音声、表示、ランプ点灯などの演出を制御する。これらの演出は、通常時、入賞時、大当たり時、エラー時、不正行為その他の異常が生じた時の警報など、遊技中のステータスに応じて変化する。主制御基板300から、各ステータスに応じた演出用のコマンドが送信されると、サブ制御基板350は、各コマンドに対応したプログラムを起動して、主制御基板300から指示された演出を実現する。
本実施例では、図示する通り、サブ制御基板350はスピーカ351を直接制御する。スピーカ351は、複数接続されていてもよい。液晶表示装置(以下、「LCD」と呼ぶ)374は、表示制御基板373を介して制御する。サブ制御基板350の制御対象となるランプには、遊技盤面に設けられたパネル装飾ランプ372と、枠に設けられた枠装飾ランプ376がある。サブ制御基板350は、ランプ駆動基板370、およびランプ中継基板375を介して、これらのランプ372、376と接続されており、各ランプを個別に点滅させることができる。
サブ制御基板350は、主制御基板300から不正行為その他の異常が生じたことを示すコマンドを受信した場合には、枠装飾ランプ376を点灯するとともに、スピーカ351から警報音を発するなどして報知する。本実施例では、報知の態様も均一ではなく、複数の報知ランクに分けられている。また、後述する通り、遊技機での報知動作を一切、禁止する設定(以下、「報知禁止設定」と呼ぶ)も可能である。
図3は報知ランクを示す説明図である。図の下側の表に示す通り、本実施例ではレベル0〜レベル3の4段階の報知ランクを設けた。以下で示すのは、報知態様の設定例であり、音声およびランプ点灯の有無、音声出力、ランプの点灯時間などは任意に設定可能である。
レベル0は、警報ではなく、係員が遊技機に対して種々の操作を行った場合に、その操作結果の通知である。対象となる操作には、例えば、異常状態の解除、遊技機のリセット、主制御基板300のRAMを初期化するためのRAMクリアなどが挙げられる。これらの操作が行われた時、レベル0の報知としては、遊技機の背面で作業をしている係員への通知に足りる程度の軽妙な音楽を10秒程度発する。音楽に代えて、ビープ音などを用いても良い。
レベル1は、ホール係員への通知である。レベル1では、ランプを異常が解消するまで点灯または点滅させる。音声の出力は行わない。レベル1は、遊技の支障となるのを避けるため、遊技者が気づかない程度の報知にとどめることが好ましい。かかる観点から、本実施例では、遊技者の視野の中心部から外れた部位、かつ係員が視認できるような高い位置にあるランプを点灯させるものとした。
レベル2は、遊技者本人への注意喚起を意図した警報である。このような警報には、遊技者が遊技機を叩くなどの不適切な行為を行っているときに、警報に気づかせることで、こうした不適切な行為を自発的にやめさせる抑止効果がある。レベル2の報知では、赤色など視認性の高いランプを30秒など所定の時間高輝度で点灯する。レベル2に相当する検出内容は、必ずしも不正行為に対応しているとは言えず、遊技機自体の異常である可能性もあるため、警報音は出力しないものとした。レベル2では、遊技者本人への注意喚起を意図しているため、ランプは遊技者が視認しやすい部位、かつ遊技者に警報であることを認識させやすい色とすることが好ましい。また、不適切な行為を自重させるという目的から、異常が解消されるまで点灯を継続する必要はないため、所定時間(本実施例では30秒)経過した時点で、報知が自動的に解除されるようにした。
レベル3は、不正行為が行われている可能性が高い重度の警報であり、遊技をしている本人のみならず周辺の遊技者への衆知も意図している。このような警報には、遊技者が不正行為を行っていることを衆知させることで、遊技者が不正行為を継続したり、その場に留まって遊技を継続することに抵抗感を抱かせる効果があるとともに、周囲の遊技者に対し、いわゆる見せしめ的な効果がある。レベル3の報知では、赤色など視認性の高いランプを異常が解消するまで点灯し、ブザー音などの不快な警報音をやはり異常が解消するまで出力する。こうすることで、異常を確実にホール係員に知らせることが可能となる。
本実施例では、各センサの検出信号と報知ランクとの対応関係が予め設定されている。この対応関係は、検出信号をそれぞれの報知ランクにグループ化するための設定と言うこともできる。図中にはこの対応関係テーブル305を用いて報知ランクを決定するための処理方法の概要を例示した。図示する通り、ソレノイドセンサ、磁気センサなどの異常に対しては、報知レベル3が対応づけられる。これらは通常に遊技をしている時にはまず生じ得ない異常であり、不正行為のおそれが非常に高いからである。例えば、ソレノイドセンサは、大入賞口等のソレノイドを駆動するコマンドが出力されていないにも関わらず、大入賞口が強制的に開かれた場合などに、その大入賞口の解放を検出する。ソレノイドの駆動状態をソレノイドセンサで検出可能とし、ソレノイドが駆動されていないにも関わらず、大入賞口が強制的に開かれ、遊技球の入賞を大入賞口の入賞センサが検出した場合に異常と判定するようにしてもよい。磁気センサは、磁気を検出することにより、磁石を用いた不正行為を検出することができる。
振動センサに対しては、報知レベル2が対応づけられる。不正行為の可能性はあるものの、遊技者が興奮して遊技機を無意識に叩いた可能性も捨てられないからである。扉開放スイッチ、始動口スイッチ、入賞球数計数スイッチに対しては、報知レベル1が対応づけられる。不正行為の可能性もあるが、遊技機自体の異常である可能性も少なからずあるからである。例えば、扉開放スイッチの場合、ホール係員が、パチンコ機の遊技盤上に引っかかっている遊技球を取り除く作業をする時や、スロットマシンにおいてメダルが不足した場合に補給する時などに、扉が開いたことを扉開放スイッチが検出することになるが、これは不正行為とは無関係である。ただし、ホール係員が上記作業を終えた後に、扉の閉鎖が不完全である場合には、不正行為と無関係であるとしても、報知する必要性がある。報知レベル1には、このように、不正行為と無関係の異常であっても、報知しておくことが好ましいものが対応づけられることにもなる。報知レベル0は、先に説明した通り、係員の操作に対して用いられるため、図中に示したセンサとの間では対応関係は設定されていないことになる。
上述の対応関係は、説明の便宜上、一部の異常について例示したものである。異常と報知ランクとの対応付けは、この例に限らず、任意に設定可能である。以下に、パチンコ機および回胴式遊技機について、それぞれ対応関係の設定例を具体的かつ詳細に示す。
<<パチンコ機についての対応関係例>>
(1)報知レベル0には、RAMクリアを対応づける。RAMクリアとは、主制御基板のRAMの記憶内容をリセットする処理である。遊技機は、電源を切断する際に、従前の記憶内容のバックアップをとり、電源を再投入した時に、バックアップされた記憶内容を呼び出すことで、電源切断前の状態から遊技が再開できるように構成されている。ただし、主制御基板に設けられたRAMクリアスイッチを操作しながら電源を投入すると、バックアップの読み出しを行わずに遊技機の再起動を行うことができる。この操作は、遊技機の扉を開放し、遊技機背面にホール係員が回って行うことになる。従って、RAMクリアが完了したことをホール係員に知らせることが望ましい。かかる観点から、RAMクリアが行われた時には、報知レベル0の報知を行うこととした。
(2)報知レベル1には、a)下皿満タン、賞球不足、b)入賞センサのコネクタ抜けや断線、c)感振センサ、磁気センサのコネクタ抜けや断線、d)扉開放または不完全閉じを対応づける。
a)下皿満タン、賞球不足は、賞球の支払いに関する異常である。下皿満タンは、賞球が払い出される下皿が満タンとなっている状態であり、下皿満タンのスイッチ入力を検出すると、払出制御基板は賞球の払出を一時的に停止する。ただし、下皿の遊技球が取り除かれ、下皿満タンスイッチの入力が検出されなくなると、払出制御基板は賞球の払出を自動的に再開するようになっている。賞球不足は、払出用の賞球がタンクに残存していない状態であり、島設備から遊技機への遊技球の供給が滞った時に、球切れスイッチ314によって検出される。払出制御基板は、球切れスイッチ314のスイッチを入力すると、賞球の払出を一時的に停止する。ただし、島設備からの遊技球の供給が再開され、遊技球の不足が解消されると、払出制御基板は賞球の払出を自動的に再開する。これらの異常は、遊技機自体の異常である可能性もあるが、不正行為が行われている可能性も否定できないため、ホール係員への注意を喚起するという意味で報知レベル1に対応づけた。
b)入賞センサのコネクタ抜けや断線は、先に説明した通り、遊技機の入賞口に設けられているセンサや、入賞した遊技球の数を計算するための入賞球計数スイッチが検出不能となっている状態である。これらのセンサに対しては、インタフェースとして、コネクタ抜けや断線を検出可能なICを設ける。かかるICとしては、例えば、OMRON社の2STB155PP(商標)を利用することができる。このICによれば、漏れ電流、残留電圧、断線、短絡、電源異常などが検出可能である。入賞センサに対して、これらの異常が検出された場合には、不正行為の可能性および遊技機自体の異常の双方が想定されるため、ホール係員への注意を喚起するという意味で報知レベル1に対応づけた。
c)感振センサ、磁気センサのコネクタ抜けや断線は、主として不正行為を検出するためのセンサに対する異常である。感振センサは、主として第2種の遊技機など遊技球の機械的な動作に基づいて抽選を行っている遊技機において不正な加振を検出するために設けられる。磁気センサは、磁石を用いた不正を検出するためのセンサである。入賞センサと同じく、感振センサや磁気センサに対しても、コネクタ抜けや断線を検出可能なICをインタフェースとして用いることにより、上述の異常を検出することができる。感振センサや磁気センサに対して、これらの異常が検出された場合には、不正行為の可能性および遊技機自体の異常の双方が想定されるため、ホール係員への注意を喚起するという意味で報知レベル1に対応づけた。
(3)報知レベル2には、遊技機に対する加振を対応づける。主として第2種の遊技機など遊技球の機械的な動作に基づいて抽選を行っている遊技機では、遊技機を叩いたり引っ張ったりすることで、可変入賞装置内の遊技球の転がり方を意図的に操作し、大当たりが生じやすくする不正行為が行われることがある。こうした行為は、感振センサによって検出することができる。ただし、感振センサは、遊技中に遊技者が興奮して遊技球を叩いた場合の振動、即ち不正行為とまでは言えない振動を検出する可能性もある。従って、不正行為であるにせよ、不正行為ではないにせよ、遊技者に遊技機への加振を自重させるため、遊技機に対する加振は報知レベル2に設定した。
(4)報知レベル3には、a)異物挿入による不正行為、b)磁石による不正行為を対応づける。
a)異物挿入による不正行為としては、セルゴト等と呼ばれる行為、即ち樹脂板などの異物を挿入し、大入賞口を解放させる不正行為や、機械的に遊技球の転がり方を当落に振り分ける振分機構を用いて抽選を行う遊技機において、この振分機構の動作を強制的に停止させ大当たりが発生しやすくする不正行為などがあげられる。大入賞口の解放に対しては、主制御基板が大入賞口を解放させるソレノイドを駆動していないにも関わらず、大入賞口の入賞センサが遊技球を検出した場合に、不正行為が行われたと判断することができる。振分機構の強制的な停止に対しては、振分機構の回転等を検出するインデックスセンサが一定期間、回転を検出していない場合に、不正行為が行われたと判断することができる。これらの行為は、不正行為である可能性が高いため、報知レベル3に設定した。
b)磁石による不正行為に対しては、磁気センサが磁石を検出した場合に、不正行為が行われたと判断することができる。この行為は、不正行為である可能性が高いため、報知レベル3に設定した。
<<回胴式遊技機についての対応関係例>>
回胴式遊技機に対しては、報知レベル0、報知レベル2を省略した設定を例示する。もちろん、報知レベル0〜3の全てを用いた設定も可能である。
(1)報知レベル1には、a)ホッパエンプティ、ホッパジャム、セレクタ異常、b)扉開放または不完全閉じを対応づける。
a)「ホッパエンプティ、ホッパジャム、セレクタ異常」:
「ホッパエンプティ」は、回胴式遊技機で当たり時に払い出すべきメダルの不足である。メダルを払い出すためのホッパモータを回しているにもかかわらず、メダルの払い出しが一定時間検出されていない場合に、ホッパエンプティが生じていると判断される。「ホッパジャム」は、払出機構でメダルが詰まって、払出しが行われなくなるという異常である。払出機構は、メダルを払い出す度にオン/オフするスイッチでメダル個数を検出信号として出力しているため、この検出信号がオンとなったまま一定時間オフとならない場合に、ホッパジャムが生じていると判断できる。セレクタ異常とは、遊技時に入れられたメダルを検出するメダルセレクタと呼ばれる検出器で、異常が検出された場合を言う。例えば、メダルセレクタに設けられた2つの通過センサのタイミングの異常などが含まれる。これらの異常は、何らかの不正行為が行われている可能性も否定できないが、遊技機自体の故障等が原因となっている可能性もあるため、報知レベル1に設定してある。
b)「扉開放または不完全閉じ」:
この異常は、回胴式遊技機の扉が解放している状態、または完全に閉じていない状態を言う。遊技機の扉部分に開閉を検出するためのスイッチを設けておき、このスイッチの検出信号によって、扉解放等が生じているか否かを判断することができる。遊技機の扉は、ホール係員が、異常を解消するために開けることもあり、不正とは言い切れないことがある。また、扉開放等が生じているだけでは、直接的には不正行為とまでは言い切れない。従って、この異常については、報知レベル1に設定してある。
(2)報知レベル3には、a)設定変更、b)メダル検出結果の不整合を対応づける。
a)設定変更:
回胴式遊技機は、当たりが出る確率の設定を変更可能となっているが、通常、ホールの営業中は、この設定変更は行われない。従って、設定変更が検出された場合には、不正行為と判断することができるため、報知レベル3に設定した。
b)メダル検出結果の不整合:
回胴式遊技機では、いわゆるクレマンゴトと呼ばれる不正行為、即ち異物を挿入して、メダル検出装置を誤動作させる不正行為が行われることがある。この不正行為が行われた時には、メダルを投入していないにも関わらず、クレジットが加算されてしまう。この不正行為を検出するため、回胴式遊技機で、メダルセレクタからホッパにメダルが落下する経路上に、メダルを検出するセンサを設け、この検出結果をサブ制御基板に入力する。不正行為が行われている場合には、メダルが落下してこないので、サブ制御基板はメダルを検出しない。一方、回胴式遊技機では、メダルセレクタがメダルを検出すると、メダル投入の効果音を発生させるためのコマンドが主制御基板からサブ制御基板に送信される。従って、このコマンドで指示されたメダル数と、サブ制御基板が実際に検出したメダル数とが不整合の場合には、不正行為が行われたと判断することができる。ここで説明した不整合は、遊技機の異常によって生じることは稀であり、不正行為が行われている確率が極めて高いため、報知レベル3に設定した。
以上で説明した対応関係は、図3に示したテーブルで設定する他、検出信号から報知ランクを決定するモジュール内で判定処理を行う際の条件分岐として組み込んでおいてもよい。また、論理回路によってハードウェア的に対応関係を実現してもよい。また、対応関係は、図中に例示したものに限らず、任意に設定可能である。本実施例では、図示した対応関係テーブル305を統一的に使用するものとしているが、複数の対応関係テーブルを用意しておき、遊技中の賞球の払出状態、入賞の発生状態、異常の発生状態などに応じて、使い分けるようにしてもよい。
C.主制御処理:
図4は遊技機30を制御する主制御処理のフローチャートである。電源投入後、主制御基板300が実行する処理を示した。電源が投入されると、主制御基板300は、まず電源投入時処理を実行する(ステップS100)。この処理は、遊技機の制御に使用されるメモリ等の初期化を行ったり、電源切断時の遊技機の動作状態のバックアップデータを読み込んだりして、遊技機30を起動する処理である。
遊技機が起動すると、主制御基板300は、遊技のための制御を実行する。以下では、説明の便宜上、各処理がシーケンシャルに実行されるものとして示すが、主制御基板300は、これらの各処理を4msecなど所定のタイミングで割り込みをかけながら繰り返し実行している。
遊技中の処理として、主制御基板300は入賞判定処理を行う(ステップS200)。これは、始動入賞口その他の入賞口への入賞をセンサで検出する処理である。始動入賞口への入賞が検出されると、主制御基板300は、それに応じた演出コマンドをサブ制御基板350に出力し(ステップS300)、賞球の払出コマンドを払出制御基板310に出力する(ステップS320)。入賞口への入賞が検出された時は、主制御基板300は、演出コマンドの出力は行わず、払出コマンドを払出制御基板310に出力する(ステップS320)。これらのコマンドに応じて、サブ制御基板350は表示や音声出力などの演出制御を実行し、払出制御基板310は賞球の払出しを実行することになる。始動入賞口への入賞があった場合には、主制御基板300は、抽選を行って、大当たりか否かの判定処理も行う。主制御基板300は、上述のコマンドの出力をした後に、役物動作処理を行い(ステップS340)、必要に応じて大入賞口、可変入賞装置を動作させるためのソレノイドやモータを制御する。
次に、主制御基板300は、異常判定処理を実行する(ステップS500)。この処理は、先に図3で示したように、各種センサからの検出信号に基づいて報知ランクを決定し、それぞれの報知を行う処理である。異常判定処理の内容については、後述する。主制御基板300は、上述の処理を繰り返し実行することによって、遊技者の操作に応じて遊技を進める。主制御処理は、図4に例示したものに限られず、更に他の処理を追加して実行するようにしてもよいし、図示した処理の一部を省略したり、一つの処理に併合したりしてもよい。
図5は異常判定処理のフローチャートである。図4のステップS500に相当する処理である。この処理では、主制御基板300は、図1に例示した各種センサからの検出信号を入力し(ステップS510)、先に図3で示した対応関係テーブル305に基づいて報知ランクを設定する(ステップS520)。そして、報知禁止設定がなされていない場合には(ステップS530)、報知ランクに応じた報知コマンドをサブ制御基板350に出力する(ステップS540)。サブ制御基板350は、報知コマンドを受け取ると、図3に示したそれぞれの報知ランクに応じた態様でランプの点灯および音声の出力を行う。
報知禁止設定とは、不正結果の検出の有無に関わらず、図3に示した種々の報知動作を禁止するための設定である。報知レベル3で説明したように、報知を行わせることは、不正行為を行っている遊技者本人に注意を喚起し、不正行為を自重させることができる意図がある。その一方、報知を行うと、不正行為を行っていた遊技者は、係員に気づかれたことを察知し、その場を去ってしまうため、不正行為を根絶することはできないという短所もある。報知動作を禁止すれば、この逆に、遊技者に不正行為を自重させる効果は得られないものの、ホールコンピュータ10からの指示を受けたホール係員が不正行為を行っている現場を直接押さえることが可能となる。従って、報知を行うか否かは、遊技機を管理する管理者の方針、不正行為が行われている状況などに応じて、切り換えられることが好ましい。本実施例の遊技機30は、こうした要望に対応するため、報知禁止設定を行うことができる構成とした。
報知禁止設定は種々の方法で行うことが可能である。一例として、報知禁止設定用のスイッチを設け、このスイッチの状態を遊技機の主制御基板300に入力させることで、スイッチの操作によって報知禁止/許可の切り換えを行う態様を採ることが考えられる。別の態様として、ソフトウェア的に報知禁止を指示するフラグをセットするコマンドを遊技機に与えることで、報知禁止設定を行うようにしてもよい。この場合には、外部からの入力が許容されているサブ制御基板350で報知禁止の処理を行うことが好ましい。この場合、異常判定処理(図5)では、ステップS530を省略して無条件に報知コマンドをサブ制御基板に出力するようにし(ステップS540)、サブ制御基板350が報知コマンドを受け取った後、報知禁止設定の有無に応じてこの報知コマンドを実行するか否かを切り換えるようにすればよい。ソフトウェア的なフラグに代えて、サブ制御基板350に報知禁止用のディップスイッチを設ける方法を採ることもできる。
報知禁止設定は、このように報知の実行/禁止を一律に切り換える態様としてもよいし、所定の条件下で報知を禁止するようにしてもよい。例えば、不正行為その他の異常の検出が所定回数以下という条件下では報知を一律に禁止し、所定回数を超えた時点で図3に従った報知を実行するようにしてもよい。
次に、主制御基板300は、異常情報をホールコンピュータ10に出力する(ステップS550)。本実施例では、図3の対応関係で特定された報知ランクが異常情報として通信されることになる。この出力は、報知禁止設定が行われているか否かに関わらず実行される。ホールコンピュータ10のホール管理者は、この異常情報を受け取ることにより、各遊技機で検出された不正の報知ランクを知ることができる。報知ランクが通知されるだけなので、異常の詳細な内容は分からないものの、報知ランクによって、異常への対処の必要性、緊急性は認識することが可能である。ホール管理者は、この報知ランクに基づいて、ホールの係員に異常の有無を確認するよう指示することができる。ホール管理者は、ホール内の全遊技機について報知ランクを把握することができるため、緊急性に応じて係員を配置することができ、効率的に異常への対処を行うことが可能となる。
以上で説明した実施例の遊技システムによれば、センサの検出信号をそのままホールコンピュータに通信するのではなく、報知ランクに変換した上でホールコンピュータに通知する。従って、遊技機に多数のセンサが備えられている場合であっても、異常情報の通信に要する通信線は、報知ランクの数(図3の例では4本)に抑えることができる。この結果、遊技機およびホールコンピュータ双方に要求される入出力のチャンネル数を抑制しつつ、効率的に異常情報を通知することが可能となる。
本実施例では、異常情報の通信および遊技機での報知態様の双方について、報知ランクを統一的に用いている。こうすることにより、ホールコンピュータのホール管理者が把握する情報と、遊技機で実現されている報知態様とを整合させることができ、ホール管理者とホール係員との意思疎通を円滑に行うことが可能となる。もっとも、異常情報と報知態様とは、必ずしも完全に整合させる必要はなく、両者を異なる設定としてもよい。例えば、図3に示した報知ランクのうち、レベル0、1を報知レベル1とし、レベル2,3を報知レベル2とするように、報知態様の設定よりも異常情報のランクを粗い設定としてもよい。こうすることにより、遊技機とホールコンピュータ10が通知する情報量を更に低減させることが可能となる。
D.変形例:
D1.第1変形例:
図6は第1変形例における異常情報の通信方法を示す説明図である。変形例では、一本の通信線20を分岐基板11で3つに分岐し、ホールコンピュータ10の3つの入力端子Ca,Cb,Ccに並列に入力する。分岐基板11は、ホールコンピュータ10に内蔵してもよい。3つの入力端子Ca,Cb,Ccは、それぞれ入力された電圧をオンと認識するための判定時間を3段階に変化させることが可能である。本実施例では、1秒、2.5秒、5秒の3段階を採用した。判定時間の長さおよび段階数は、ホールコンピュータ10の入力端子の仕様に応じて任意に設定可能である。このような設定ができないホールコンピュータ10の場合には、所定時間オンが継続した時にハイを出力する外付けの回路を用意してもよい。
図の左側に遊技機から出力される電圧波形を模式的に示した。本実施例では、ハイとなる持続時間Tsを入力端子Ca,Cb,Ccの判定時間に応じて変化させる。即ち、図の下方に示すように、遊技機は、持続時間Tsを1秒、2.5秒、5秒とする3種類の信号を出力可能とするのである。持続時間Tsを1秒とした場合には、ホールコンピュータ10では、入力端子Caのみがオンとなり、その他の入力端子Cb、Ccはオフとなる。持続時間Tsを2.5秒とした場合には、ホールコンピュータ10では、入力端子Cbのみがオンとなり、その他の入力端子Ca,Ccはオフとなる。持続時間Tsを5秒とした場合、ホールコンピュータ10では、入力端子Ccのみがオンとなり、その他の入力端子Ca、Cbはオフとなる。このように、変形例の構成によれば、遊技機から持続時間Tsの異なる電圧波形を出力することによって、3本の通信線に相当する情報をホールコンピュータ10に送信することが可能となる。つまり、通信線20を介して、オフも含めた4値の情報を送信することが可能となるのである。
変形例においても、主制御処理および異常判定処理は実施例と同様である(図4、5)。ただし、異常判定処理(図5)において、異常情報をホールコンピュータに通信する際に、報知ランクに応じて個別の通信線を用いるのではなく、1本の通信線を用いてレベル1〜3を通信する。例えば、レベル3,2,1のそれぞれに対し、持続時間1秒、2.5秒、5秒を割り当てればよい。割り当ては任意に設定可能であるが、重要度が高い情報ほど持続時間が短い信号を割り当てることにより、速やかに情報送信が可能となる利点がある。レベル0は別の通信線を用いて通信する。ホールコンピュータ10において持続時間Tsについて4段階の設定が可能であれば、1本の通信線でレベル0〜3の全てを送信することが可能となる。このように変形例によれば、実施例よりも更に通信線数を減らすことができる。逆に、実施例と同じく4本の通信線を用いるとすれば、16種類の情報を送信可能となる。従って、実施例よりも詳細な異常情報を送信可能となる。例えば、検出信号を報知ランクに変換することなく、直接、ホールコンピュータ10に送信するようにしてもよい。
変形例では、持続時間が最大5秒となっているため、一つの異常情報の送信に最大5秒程度かかることになる。しかし、現実にホールで遊技機に異常が生じたり、不正行為が行われたりするのは、それほど高い頻度ではない。また、異常が生じた後、係員が対処することを考えると、異常情報の送信に5秒程度を要したとしても、異常への対処に要する全体の所要時間に大きな影響はない。このように変形例は、ホールで異常情報の対処という場面を想定した場合には、大きな支障なく、十分、実用的な通信方法として適用可能なのである。
D2.第2変形例:
図7は第2変形例における異常情報の通信方法を示す説明図である。第2変形例では、図7(a)に示すように、異常情報の送信に2本の通信線20[1]、20[2]を組み合わせて用いる。それぞれの通信線20[1]、20[2]は、それぞれ3つに分けてホールコンピュータ10に入力されるため、第1変形例と同様、オフの状態を含めて、4値を送信可能である。
通信線20[1]、20[2]を組み合わせて用いた場合には、図7(b)に示すように、4進数2桁分の情報、つまりST[1]〜ST[16]までの16種類の情報を送信可能となる。第2変形例によれば、実施例で示したよりも更に詳細な異常情報よりを2本の通信線で送信可能となる。第2変形例では、センサの検出信号を報知ランクに変換することなく、そのまま送信してもよい。第2変形例では、それぞれの通信線で4値の情報を送信可能な場合を例示したが、各通信線で送信可能な情報は4値に限られるものではない。また、各通信線で送信可能な情報量(n値:nは2以上の自然数)が不統一であっても構わない。
D3.第3変形例:
図8は第3変形例としての遊技機の構造を示す説明図である。遊技機30の背面視を斜視図で示した。図2で説明した通り、遊技機30には、主制御基板300およびサブ制御基板350が備えられている。主制御基板300、サブ制御基板350の陰に隠れている制御基板も存在する。もっとも、主制御基板300、サブ制御基板350の配置は、図示の例に限定されるものではない。制御基板に対する不正行為の発見を容易にするため、これらの制御基板は、透明のケース内に入れられ封印されている。
第3変形例では、データカウンタ40を介して異常情報をホールコンピュータ10に通信する態様を例示する。この通信を実現するため、サブ制御基板350にはデータ通信用のLED351を設ける。図中の3つの白丸がLED351を表している。ただし、図の煩雑化を回避するため、符号は中央の一つについてのみ付した。LED351は、サブ制御基板350上に設置されているが、サブ制御基板350は透明ケースで封印されているため、LED351の点灯状態は外部から視認可能である。
データカウンタ40からは、サブ制御基板350からの信号を入力するためのケーブル41を設ける。各ケーブル41の先端には、フォトセンサ42を設けておく。ケーブル41をサブ制御基板350への設置は、接着、テープ止めなど、簡便な方法で構わない。一般に、遊技機がホールで「島」に設置された状態では、背面部分は非常に暗くなっているのが通常である。従って、図示した比較的簡易な構成であっても、サブ制御基板350がLED351を点灯させると、データカウンタ40は、フォトセンサ42でその点灯を検知し、ケーブル41を介してデータを入力することができる。データカウンタ40は、図1に示した通り、通信線21でホールコンピュータ10と接続されているから、ケーブル41を介して受信した情報をホールコンピュータ10に伝達することができる。
図9は第3変形例における異常判定処理のフローチャートである。主制御処理(実施例図5のステップS500)に対応する処理である。左側に主制御基板300が実行する処理を示し、中央にサブ制御基板350が実行する処理を示し、右側にデータカウンタ40が実行する処理を示した。主制御基板300は、実施例と同様、遊技機30の各センサからの検出信号を入力し(ステップS510A)、報知ランクを設定して(ステップS520A)、報知コマンドをサブ制御基板350に出力する(ステップS540A)。
サブ制御基板350は、この報知コマンドを受信して(ステップS600)、報知コマンドに応じて通信用のLED351を点灯制御する(ステップS602)。この点灯制御は、通信線への出力と同様の態様で行えばよい。即ち、通信線へのハイの電圧出力に代えて、LED351を点灯させればよい。実施例のように、一つのLED351で一つの情報を送信するようにしてもよいし、第1変形例、第2変形例のように、LED351の点灯時間をn段階に変化させることで、一つのLED351で(n+1)値の情報を送信可能としてもよい。
データカウンタ40は、通信用のLED351の点灯状態を入力し(ステップS700)、通信線21を介して、入力した異常情報をホールコンピュータ10に通知する(ステップS702)。この態様では、データカウンタ40は、サブ制御基板350から光学的に出力された情報を、通信線に送出可能な電気信号に変換して送信する信号変換器としての機能を果たすことになる。
第3変形例によれば、データカウンタ40とホールコンピュータ10との通信線21を利用して異常情報を送信することが可能となる。従って、遊技機に異常情報を送信するための通信線を接続するための外部接続端子を設けるハードウェア的な余裕が不足している場合でも、ハードウェア上の制約を回避して異常情報の通知を実現することが可能となる。
第3変形例の異常判定処理は、図9に示した他、種々の変形例を採ることができる。例えば、各種センサからの検出信号を直接にサブ制御基板350に入力するようにしてもよい。この場合、図9に示した主制御基板の処理は不要となる。センサの検出信号の入力(ステップS510A)および報知ランク設定(ステップS520A)の処理は、サブ制御基板350で実行すればよい。
また更に別の態様として、報知ランクの設定をデータカウンタ40で行うようにしてもよい。この場合、サブ制御基板350は、センサからの検出信号を通信用のLED351経由でデータカウンタに送信し(ステップS602)、データカウンタ40がこれを入力した後(ステップS700)、報知ランクの設定を行った上で、その結果をホールコンピュータ10に通知することになる(ステップS702)。この態様によれば、遊技機側の制御基板の処理負荷を軽減することができる利点がある。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。
実施例としての遊技システムの構成を示す説明図である。 遊技機30の制御用ハードウェア構成を示すブロック図である。 報知ランクを示す説明図である。 遊技機30を制御する主制御処理のフローチャートである。 異常判定処理のフローチャートである。 第1変形例における異常情報の通信方法を示す説明図である。 第2変形例における異常情報の通信方法を示す説明図である。 第3変形例としての遊技機の構造を示す説明図である。 第3変形例における異常判定処理のフローチャートである。
符号の説明
10…ホールコンピュータ
11…分岐基板
20、21…通信線
30…遊技機
32…操作ハンドル
40…データカウンタ
41…ケーブル
42…フォトセンサ
300…主制御基板
305…対応関係テーブル
310…払出制御基板
312…発射制御基板
313…発射モータ
314…球切れスイッチ
315…払出しモータ
321…ソレノイドセンサ
322…扉開放スイッチ
323…磁気センサ
324…振動センサ
325…始動口スイッチ
326…入賞球計数スイッチ
350…サブ制御基板
351…スピーカ
370…ランプ駆動基板
372…パネル装飾ランプ
373…表示制御基板
374…LCD
375…ランプ中継基板
376…枠装飾ランプ

Claims (5)

  1. 管理用コンピュータと通信線で接続された遊技機であって、
    前記管理用コンピュータは、
    前記通信線からの信号を入力する複数の入力端子を有し、
    各入力端子は、前記信号が所定の判定時間、入力されたされた場合に該信号のハイ・ロウを判断するともに、前記判定時間の設定が入力端子ごとに可変であり、
    一本の前記通信線からの信号は、前記判定時間の設定が異なるn個(nは2以上の自然数)の前記入力端子に並列に入力可能となっており、
    前記遊技機は、
    該異常遊技機の異常を検出するために設けられた複数のセンサと、
    前記複数のセンサによる検出信号を入力する検出信号入力部と、
    前記検出信号に応じて、ハイとなる時間をn段階に変化させた信号を、前記通信線を介して出力する出力制御部とを備える遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機であって、
    前記異常異常の検出結果を送信するための通信線を複数本備え、
    前記複数のセンサからの検出信号を(n+1)進数でコード化するコード生成部を有し、
    前記出力制御部は、前記コード化に従って各通信線の出力を行う遊技機。
  3. 請求項1または2記載の遊技機であって、
    前記異常について予め設定された複数種類の異常態様と、前記複数のセンサからの出力との間の予め設定された対応関係に基づいて、前記検出信号に応じた異常態様を特定する異常態様特定部を備え、
    前記出力制御部は、前記異常態様に応じた信号を出力する遊技機。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の遊技機であって、
    前記異常が行われていることを報知するために音声および光の少なくとも一方を出力する報知部と、
    前記通信線を介して出力される信号に応じた状態で前記報知部を稼働させる報知制御部とを備える遊技機。
  5. 請求項1〜4いずれか記載の遊技機であって、
    前記異常が行われていることを報知するために音声および光の少なくとも一方を出力する報知部と、
    所定の条件下で、前記通信線を介した信号の送信の有無に関わらず、前記報知部による報知を禁止させる報知禁止部とを備える遊技機。
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