JP2007143231A - モータ駆動装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

モータ駆動装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】振動波モータの起動時間の短縮及び移動体の滑らかな制御を可能としたモータ駆動装置、制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】振動波モータは、圧電素子1、振動体2を備える。振動波モータ駆動回路は、CPU5、発振器部6、位置検出部9を備える。CPU5は、設定した駆動周波数f_drで、移動体4の所定パターンの動作中の、操作AB位相差の絶対値の最大値Xabを求め、Xab>80°であるか判定する。Xab>80°の場合は、駆動周波数が高すぎと判断し、駆動周波数を「現在の周波数f_dr−500Hz」に設定し、記憶周波数の値を前記設定値に更新する。Xab>80°でない場合は、Xab<30°であるか判定する。Xab<30°の場合は、駆動周波数が低くすぎと判断し、駆動周波数を「現在の周波数f_dr+500Hz」に設定し、記憶周波数の値を前記設定値に更新する。
【選択図】図9

Description

本発明は、振動波を生じさせた弾性体(振動体)に接触する被駆動体を摩擦力により相対移動させる振動波モータの駆動回路に適用されるモータ駆動装置、制御方法、及びプログラムに関する。
近年、振動波モータもしくは圧電モータと称する非電磁駆動式の振動波(振動型)モータが開発され、本出願人等によって実用化されている。振動波モータは、圧電素子または電歪素子等の電気−機械エネルギ変換素子に交番電圧を印加することで該素子に高周波振動を発生させ、振動エネルギを連続的な機械運動として取り出すように構成したモータである。振動波モータの動作原理は、本出願人による出願(例えば、特許文献1参照)など、既に多くの出願で説明されているのでここでは説明を省略する。
図12は、従来例に係るリニア駆動タイプの振動波アクチュエータの振動体の外観を示す斜視図である。
図12において、振動体101は、弾性体104、圧電素子(電気−機械エネルギ変換素子)105、2つの突起部106を備えている。尚、振動波アクチュエータに関する技術は公知であるので(例えば、特許文献2参照)、詳細は省略する。弾性体104は、金属材料から形成されると共に矩形の板状に構成されている。圧電素子105は、弾性体104の裏面に接合され、突起部106は、弾性体104の表面に配設されている。
振動体101は、2つの曲げ振動モードの振動を励起することができ、2つの曲げ振動モードの振動を組み合わせることにより突起部106の先端に楕円運動を生じさせるものである。即ち、突起部106は、先端が後述するように被駆動体(スライダ)に接触することで、先端に生じさせた楕円運動により被駆動体を移動させる。
図13は、振動体101における2つの曲げ振動モードの振動を示す図であり、(a)は一方の曲げ振動モードの振動を示す図、(b)は他方の曲げ振動モードの振動を示す図である。
図13において、図13(a)に示す振動モードは、上記2つの曲げ振動モードのうち一方の曲げ振動モード(以下「Aモード」と表記)を表している。Aモードの振動は、矩形の振動体101(弾性体104)の長辺方向(矢印X方向)における2次の屈曲振動であり、短辺方向(矢印Y方向)に平行な3本の節を有している。突起部106は、Aモードの振動で節となる位置の近傍に配置されており、Aモードの振動により矢印X方向で往復運動を行う。このように突起部106を配置することにより、突起部106を矢印X方向で最も大きく変位させることができる。
また、図13(b)に示す振動モードは、上記2つの曲げ振動モードのうち他方の曲げ振動モード(以下「Bモード」と表記)を表している。Bモードの振動は、矩形の振動体101(弾性体104)の短辺方向(矢印Y方向)における1次の屈曲振動であり、長辺方向(矢印X方向)に平行な2本の節を有している。ここで、Aモードの振動における節と、Bモードの振動における節は、XY平面内において略直交するようになっている。突起部106は、Bモードの振動で腹となる位置の近傍に配置されており、Bモードの振動により矢印Z方向で往復運動を行う。このように突起部106を配置することにより、突起部106を矢印Z方向で最も大きく変位させることができる。
即ち、上述したようにAモードの振動における節とBモードの振動における節とを略直交させることにより、Aモードの振動における節の位置とBモードの振動における腹の位置とを一致させることができる。この位置に突起部106を配置することにより、突起部106の振動変位を最も大きくすることができ、高出力を得ることができるようになる。そして、上述したように突起部106を矢印X方向及び矢印Z方向で大きく変位させることにより、突起部106に接触する被駆動体に対して大きな駆動力を与えることができる。
図14は、図12の振動体を用いた振動波アクチュエータの外観を示す斜視図である。
図14において、振動波アクチュエータは、弾性体104、圧電素子105、突起部106を備えた振動体101により、スライダ107を移動させるアクチュエータである。振動波アクチュエータでは、上述したAモードの振動とBモードの振動を所定の位相差で発生させることにより、突起部106の先端に楕円運動を発生させることができる。突起部106の先端には、被駆動体であるスライダ107が加圧接触されている。スライダ107は、突起部106の楕円運動によって矢印L方向に移動することができる。
尚、2つの突起部106を、弾性体104の中心を通るXZ平面又はYZ平面に対して対称に配置すれば、突起部106においてスライダ107から受ける反力を振動体101は偏り無く受けることができる。また、スライダ107と突起部106の相対位置関係が安定するため、環境や負荷の変動等の影響を受けずに振動体101の出力を安定させることができる。
一方、振動波モータにおいて、速度制御などを実施するときは 駆動周波数を高い側から徐々に下げていき、ある速度に達した駆動周波数にてパルス幅制御もしくは上記位相差制御を行うという方法が採用されている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
図15は、他の従来例に係る振動波モータにおいて周波数スィープ(高い周波数から序々に低い周波数に変化させる操作)を行った制御における時間に対する操作AB位相差とモータ位置との関係を示す図である。
図15において、横軸は時間を示し、縦軸は振動波モータの圧電素子に印加する2相の駆動電圧(A相の駆動電圧とB相の駆動電圧)の位相差(以下「AB位相差」と表記)を示す。図示の特性は、あるAB位相差に固定し周波数スィープを行い目標速度になった周波数に駆動周波数を固定した後に、AB位相差でスライダの目標位置を変えながら動作させていったときのAB位相差とモータ位置との関係を示したものである。
AB位相差を固定することで周波数スィープを行った後に、被駆動体がある移動速度になる駆動周波数を決定するというアルゴリズムを用いることにより、AB位相差制御の制御特性の安定した駆動周波数で振動波モータを駆動することが可能となる。尚、図15の特性の右側の縦軸の数値はスライダの移動量を検出するエンコーダのカウント値である。
特開平03−289375号公報 特開2004−320846号公報 特開平01−085587号公報 特許登録第3382454号
しかしながら、上述した従来の振動波モータにおいて、AB位相差を固定し周波数スィープを行った後に被駆動体がある移動速度になる駆動周波数を見つけ、その駆動周波数に設定するという周波数設定方法では、周波数スィープを毎回行う必要がある。そのため、振動波モータの起動に時間がかかってしまうという問題がある。
また、周波数スィープを行うことによりスライダは必ずある方向に動く必要があり、徐々にスライダの目標位置を変えていく動作では、振動波モータの起動時にスライダが余計に動きすぎて、スライダを一旦戻すという動作が入ってしまう。そのため、スライダの滑らかな制御ができないという問題がある。
また、上記のような周波数設定方法では、温度変化や個体差により、圧電素子に印加する駆動電圧の大きさや駆動電圧検出用電極からの電圧出力特性が変わる。そのため、常に理想的な駆動周波数で振動波モータを制御できないという問題もある。
本発明の目的は、振動波モータの起動時間の短縮及び移動体の滑らかな制御を可能としたモータ駆動装置、制御方法、及びプログラムを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明のモータ駆動装置は、少なくとも2つの電極を有し前記各電極に同一周波数の2相の駆動電圧がそれぞれ印加されることで振動を励起する電気−機械エネルギ変換素子と、前記電気−機械エネルギ変換素子により振動され被駆動体に接触される振動体とを備えた振動波モータの駆動制御を行うモータ駆動装置であって、前記振動波モータの前記電気−機械エネルギ変換素子に印加される前記2相の駆動電圧に関わる操作量に応じて、駆動周波数を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電気−機械エネルギ変換素子に印加される2相の駆動電圧に関わる操作量に応じて、駆動周波数を制御するため、振動波モータの起動時に最適な駆動周波数を検出する動作を行うことなく、振動波モータを駆動することが可能となる。これにより、振動波モータの起動時間の短縮及び被駆動体の滑らかな制御が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るモータ駆動装置としての振動波モータ駆動回路の構成を示すブロック図である。
図1において、振動波モータは、圧電素子1と振動体2を備えており、移動体(スライダ)4を矢印方向へ移動させる小型の非電磁駆動式モータである。振動波モータ駆動回路は、マイクロコンピュータ(以下CPUと表記)5、発振器部6、増幅回路7a、増幅回路7b、インダクタンス素子8a、インダクタンス素子8b、位置検出部9を備えている。
振動波モータにおいて、圧電素子1は、後述の2相の駆動電圧の印加により高周波振動を励起する電気−機械エネルギ変換素子である。振動体2は、下面に圧電素子1が接合され上面に突起部3が配設された弾性体である。振動体2には、圧電素子1により、2つの曲げ振動モード(振動体長辺方向における2次の屈曲振動である第1の曲げ振動モード(Aモード)、振動体短辺方向における1次の屈曲振動である第2の曲げ振動モード(Bモード))の振動が発生される。Aモードの振動とBモードの振動を組み合わせることで、振動体2及び移動体4を相対的に駆動し、突起部3を介して移動体4を摩擦力により矢印方向(目標位置)へ移動させる。
振動波モータ駆動回路において、CPU5は、後述する振動波モータの制御を司るものであり、freq信号(発振周波数設定値)、phase信号(位相差設定値)、duty信号(デューティ設定値)を発振器部6に出力する。また、CPU5は、プログラムに基づいて図9のフローチャート(第3の実施の形態)、図11のフローチャート(第4の実施の形態)に示す各処理を実行する。発振器部6は、CPU5から出力される設定値に応じて、振動波モータをAモードで駆動する信号(Aモードの駆動信号)と、振動波モータをBモードで駆動する信号(Bモードの駆動信号)を発生する。
増幅回路7aは、上記Aモードの駆動信号を増幅し、インダクタンス素子8aを介して振動波モータの圧電素子1に供給することで、振動波モータに駆動力を与える。増幅回路7bは、上記Bモードの駆動信号を増幅し、インダクタンス素子8bを介して振動波モータの圧電素子1に供給することで、振動波モータに駆動力を与える。位置検出部9は、移動体4の移動量を検出し、CPU5にEncoder信号(位置検出信号)を出力する。CPU5は、位置検出部9により検出された移動体4の移動量に基づく情報(移動体4の位置情報及び速度情報)に応じて、振動波モータを駆動制御する。
図2は、振動波モータの圧電素子の電極パターンを示す図である。
図2において、圧電素子1には、長手方向(X方向)で2等分された電極領域1a、1bが形成されている。各電極領域1a、1bにおける分極方向は、同一方向(「+」)となっている。各電極領域1a、1bのうち右側に位置する電極領域1aには、交流電圧(V1)が印加され、左側に位置する電極領域1bには、交流電圧(V2)が印加される。即ち、各電極領域1a、1bには、同一周波数の2相(V1:A相、V2:B相)の交流電圧(駆動電圧)が印加される。
V1及びV2を、Aモードの共振周波数付近の周波数で且つ逆位相の(位相が180°ずれた)交流電圧とすると、ある瞬間には右側の電極領域1aの圧電素子が縮むと共に左側の電極領域1bの圧電素子が伸びる。また、別の瞬間には逆の関係(右側の電極領域1aの圧電素子が伸びると共に左側の電極領域1bの圧電素子が縮む)となる。この結果、振動体2にはAモードの振動が発生することになる。
また、V1及びV2を、Bモードの共振周波数付近の周波数で且つ同位相の交流電圧とすると、ある瞬間には圧電素子全体(各電極領域1a、1b)が伸びる。また、別の瞬間には圧電素子全体(各電極領域1a、1b)が縮むことになる。この結果、振動体2にはBモードの振動が発生することになる。
尚、圧電素子1の2つの電極領域1a、1bのうち一方の電極領域における分極方向を「+」とし、他方の電極領域における分極方向を「−」とすることもできる。この場合には、各電極領域1a、1bそれぞれに、Aモードの共振周波数付近の周波数で且つ同位相の交流電圧(V1、V2)を印加することにより、振動体2にAモードの振動を発生させることができる。また、各電極領域1a、1bそれぞれに、Bモードの共振周波数付近の周波数で且つ逆位相の(位相が180°ずれた)交流電圧(V1、V2)を印加することにより、振動体2にBモードの振動を発生させることができる。
図3は、振動波モータの圧電素子に対する印加電圧の位相差と振動振幅との関係を示す図である。
図3において、横軸は圧電素子1の電極領域1aに印加される交流電圧V1と電極領域1bに印加される交流電圧V2の位相差θを示し、縦軸は振動振幅を示す。図示の特性は、振動モード(Aモード及びBモード)の振幅の大きさと上記V1及びV2の位相差θとの関係を示したものである。Aモードの振動に対するBモードの振動の位相差は、V1とV2の位相差180°を境に90°と−90°が入れ替わる。即ち、V1とV2の位相差180°を境として、この両側(図中の+方向、−方向)で移動体7の駆動方向が逆になる。
このように、本実施の形態の小型の振動波モータは、上記図2に示した圧電素子1の電極領域1a、1bの配置により上記2つの曲げ振動モードを励起させるものであり、従来の円環型の振動波モータと比較し次のような特徴を有する。交流電圧(V1、V2)の位相差を変えることにより、Aモードの振動の大きさとBモードの振動の大きさとの比を容易に変えることが可能である。そのため、後述のAB位相差を制御することで、図5からも分かるように移動体4の移動速度を容易に変更することが可能である。
図4は、振動波モータのAB位相差が90°のときの駆動周波数と移動体の移動速度との関係を示す図である。
図4において、横軸は振動波モータの駆動周波数(Hz)を示し、縦軸は振動波モータによる移動体4の移動速度(mm/sec)を示す。図示の特性は、振動波モータのAB位相差(振動波モータの圧電素子の電極領域1aに印加するA相の電圧と電極領域1bに各々印加するB相の電圧との位相差)が90°のときの駆動周波数と、移動体4の移動速度との関係を示したものである。
図5は、図4の駆動周波数f1及びf2におけるAB位相差と移動体の移動速度との関係を示す図である。
図5において、横軸はAB位相差を示し、縦軸は振動波モータによる移動体4の移動速度(mm/sec)を示す。図示の特性は、図4の駆動周波数f1及びf2におけるAB位相差と移動体4の移動速度との関係を示したものである。
図4及び図5から分かるように、AB位相差と移動体の移動速度との関係を示す特性は、高い駆動周波数f1では低い駆動周波数f2に比べ傾きが小さい。よって、高い駆動周波数f1のときは、AB位相差を振った(ある範囲で変化させた)ときの移動速度の変化が小さい。逆に低い駆動周波数f2のときは、AB位相差を振った(ある範囲で変化させた)ときの移動速度の変化が大きい。振動波モータにより移動体4をある移動速度で駆動したときを考えると、高い駆動周波数f1のときのAB位相差は、低い駆動周波数f2のときのAB位相差より絶対値で大きくなる。
図6は、振動波モータにおいて移動体がある移動速度になるように制御したときのAB位相差の操作量を示す図である。
図6において、横軸は時間を示し、縦軸はAB位相差を示す。θab(at f1)、θab(at f2)は、それぞれ上記図4に示した駆動周波数f1、f2におけるAB位相差の操作量である。AB位相差の操作量はCPU5により決定される。図6から分かるように、振動波モータにより移動体4を同じ移動速度で駆動しようとしたとき、駆動周波数の違いによって操作するAB位相差(以下「操作AB位相差」と表記)が異なっている。従って、CPU5でAB位相差の操作量を判断することにより、どの駆動周波数で駆動されているかがおおよそ分かる。
図6には不図示であるが、駆動周波数がf1より高い周波数になると、移動体4を図6に示す移動速度と同じ移動速度で駆動しようとしたとき、必要とされるAB位相差が90°を超えてしまう。図5からも分かるように、ある駆動周波数で最大移動速度が出せるのはAB位相差が90°のときであり、必要な移動速度が出せないときはAB位相差は90°の状態に保持される。当然、この状態では移動速度の制御は不可能となり、移動体4を一定の移動速度で駆動することができなくなる。よって、駆動周波数を下げてf1のように制御可能な周波数にしてやれば良い。
また、逆に駆動周波数がf2よりも低い周波数になると、AB位相差を微小量変化させるだけで移動体4の移動速度が大きく変化し、速度制御しようとすると発振してしまう。また、駆動周波数を更に低い周波数に下げると、図4に示したように移動速度が急に出なくなる領域に入ってしまうという問題も発生する。
そこで、本実施の形態では、振動波モータにおいてある速度制御で操作したAB位相差が設定範囲(具体的には30°〜80°の範囲)に入るように駆動周波数を制御することで、安定した制御が可能となる。但し、移動体4の停止時などにはAB位相差はほぼゼロになり上記範囲を満足しなくなるので、移動体4の停止時などのような領域のデータは使用しないようにすることが必要である。このように、操作AB位相差を検出して、ある条件により駆動周波数を変更してやることにより、AB位相差制御が安定する駆動周波数を見つけ出すことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、振動波モータにより移動体4をある移動速度で駆動する際のAB位相差が設定範囲内に入るように、駆動周波数を制御する。その結果、振動波モータの起動時に最適な駆動周波数を検出する動作を行うことなく、振動波モータを駆動することが可能となる。これにより、振動波モータの起動時間の短縮及び移動体の滑らかな制御が可能となる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、振動波モータにおいて下記に示す制御を行う点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上述した第1の実施の形態(図1及び図2)の対応するものと同一なので、説明を省略する。
図7は、本実施の形態に係る振動波モータにおける時間に対する操作AB位相差と移動体の移動速度との関係を示す図である。
図7において、横軸は時間を示し、縦軸はAB位相差を示す。上述した第1の実施の形態では、移動体4を速度制御してある方向に動作させているときの操作AB位相差より駆動周波数を変更した。これに対し、本実施の形態は、移動体4を速度制御してある区間を往復動作させたときの操作AB位相差を検出するようにしたものである。
図7に示すように、移動体4をある区間を往復動作させたときのAB位相差操作量を見ると、行き(往路:go)と帰り(復路:back)でAB位相差操作量の値が異なっていることが分かる。これは、振動波モータの動作特性がgo−backで異なっていたり、振動波モータが取り付けられている装置の備える負荷がgo−backで異なっていたりすることにより発生する。そのため、第1の実施の形態のように操作AB位相差の値から駆動周波数を変更しようとした場合、go−backで異なる特性の影響を受け発振してしまったりする問題が発生する。
そこで、本実施の形態は、移動体4を速度制御してある区間を往復動作させたときのgo−backでの操作AB位相差をそれぞれ検出し、検出した操作AB位相差の幅の大きさに基づき駆動周波数を変更するか否かを判断するようにしたものである。
図7の矢印で示すW1は、駆動周波数f2における操作AB位相差のgo−backの差である操作AB位相差幅である。また、図7の矢印で示すW2は、駆動周波数f1における操作AB位相差のgo−backの差である操作AB位相差幅である。
操作AB位相差のgo−backの差が大きければ駆動周波数が高い設定になっていることが分かるので、駆動周波数を下げる動作を入れる。逆に操作AB位相差のgo−backの差が小さいと駆動周波数が低い設定になっていることが分かるので、駆動周波数を上げる動作を入れる。このように、操作AB位相差のgo−backの差がある範囲に入るようにCPU5で制御することにより、最適な駆動周波数で振動波モータを駆動することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、振動波モータにより移動体4を所定区間往復動作させる際のAB位相差の操作量の幅が大きい場合或いは小さい場合(設定範囲を超えた場合或いは設定範囲に達しない場合)、駆動周波数を変更する。その結果、振動波モータの起動時に最適な駆動周波数を検出する動作を行うことなく、振動波モータを駆動することが可能となる。これにより、振動波モータの起動時間の短縮及び移動体の滑らかな制御が可能となる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、振動波モータにおいて下記に示す制御を行う点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上述した第1の実施の形態(図1及び図2)の対応するものと同一なので、説明を省略する。
図8は、本実施の形態に係る振動波モータにおける時間に対する操作AB位相差と移動体の移動速度との関係を示す図である。
図8において、横軸は時間を示し、縦軸はAB位相差を示す。図8の矢印で示す条件1は、図9のステップS15の「Xab>80°」の判定条件に相当する。また、図8の矢印で示す条件2は、図9のステップS15の「Xab<30°」の判定条件に相当する。上述した第1及び第2の実施の形態では、移動体4の速度制御時の操作AB位相差の平均がある範囲を超えたときに駆動周波数を変化させた。
これに対し、本実施の形態は、移動体4の往復動作中の全ての操作AB位相差の情報から駆動周波数の設定を変えるようにしたものであり、速度制御している部分のデータのみを取り出すという動作をすることなしに駆動周波数の制御を可能としたものである。以下、図8を用いて図9の振動波モータ動作アルゴリズムを説明する。
図9は、振動波モータ動作アルゴリズムを示すフローチャートである。
図9において、先ず、振動波モータ駆動回路のCPU5は、振動波モータ動作アルゴリズムを開始する(ステップS11)。次に、CPU5は、メモリ(不図示)に記憶されている駆動周波数f_drをセット(設定)する(ステップS12)。この場合、振動波モータの前回の駆動動作終了時の周波数を駆動周波数f_drとして設定する。但し、前回の駆動動作が無い(更新されていない)場合は、振動波モータの形状や振動波モータの駆動周波数から最適周波数と予想される周波数(default値)を駆動周波数f_drとして設定する。
CPU5は、上記設定した駆動周波数f_drで、移動体4にある決められたパターンの動作を行わせる(ステップS13)。次に、CPU5は、移動体4のある決められたパターンの動作中の、操作AB位相差の絶対値の最大値Xabを求める(ステップS14)。次に、CPU5は、Xab>80°であるか否かを判定し(ステップS15)、Xab>80°の場合は、駆動周波数が高すぎると判断し、駆動周波数を「現在の周波数f_dr−500Hz」に設定する(ステップS16)。その後、CPU5は、上記メモリに記憶する駆動周波数の値を前記設定値に更新する(ステップS19)。
CPU5は、Xab>80°でない場合は、Xab<30°であるか否かを判定し(ステップS17)、Xab<30°の場合は、駆動周波数が低くすぎると判断し、駆動周波数を「現在の周波数f_dr+500Hz」に設定する(ステップS18)。その後、CPU5は、上記メモリに記憶する駆動周波数の値を前記設定値に更新する(ステップS19)。尚、上記ステップS16及びステップS18における、現在の周波数f_drに対し増減する周波数は500Hzに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意の周波数とすることができる。
次に、CPU5は、振動波モータが次の動作に入るか否かを判断する(ステップS20)。CPU5は、振動波モータが次の動作に入ると判断した場合は、上記ステップS12の処理に戻り、振動波モータが次の動作に入らないと判断した場合は、本処理を終了する(ステップS21)。
CPU5は、上記フローチャートに従い振動波モータを動作した際に移動体4がある動作パターンで動いたときに、駆動周波数が最適な周波数範囲にあるか否かを判断する。CPU5は、駆動周波数が最適な周波数範囲にないと判断した場合は駆動周波数を変更し、最適な駆動周波数へ動かしていく制御を行う。上記説明からも分かるように、従来は最適な駆動周波数を求めるために周波数スィープなどを行うことで振動波モータを動かす必要があった。
これに対し、本実施の形態では、振動波モータの動作中に最適な駆動周波数になるように周波数を決めていくので、振動波モータに余計な動きを行わせずに最適な駆動周波数で振動波モータを駆動することが可能である。
また、本実施の形態では、振動波モータにおいて最初にある駆動周波数に固定し、振動波モータで1つの動作を行った後に駆動周波数を変更すべきかの判断を行い駆動周波数を変更しているが、これに限定されるものではない。振動波モータの動作中に操作AB位相差が設定範囲を超えたら直ちに駆動周波数を変更するという動作アルゴリズムでも、本発明の目的を達成することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、振動波モータの駆動周波数をある駆動周波数に設定し、移動体4を所定区間往復動作させる際のAB位相差の操作量が設定範囲を超えた場合或いは設定範囲に達しない場合、駆動周波数を変更する。その結果、振動波モータの起動時に最適な駆動周波数を検出する動作を行うことなく、振動波モータを駆動することが可能となる。これにより、振動波モータの起動時間の短縮及び移動体の滑らかな制御が可能となる。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、振動波モータにおいて下記に示す制御を行う点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上述した第1の実施の形態(図1及び図2)の対応するものと同一なので、説明を省略する。
図10は、本実施の形態に係る振動波モータにおける時間に対する操作AB位相差と移動体の移動速度との関係を示す図である。
図10において、横軸は時間を示し、縦軸はAB位相差を示す。図10に示すAB位相差特性は、基本的には上記図8と同じようなAB位相差特性を示しているが、振動波モータの動作中のある一瞬に動きが悪くなり急激にAB位相差の値を大きくしている(図中2点鎖線で示す部分)。これは、振動波モータの振動体2の突起部3と移動体4との摩擦面が微妙に変化したり、摩擦面同士の当たり方が一瞬不安定になったりするために生じるものである。
但し、振動波モータでは、それ以外の理由でも上記動きが悪くなる現象は生じる。しかし、この現象は突発的なものであり、その一瞬を過ぎると正常な動作に戻る。このときに、振動波モータを上述した第3の実施の形態のような動作アルゴリズムで動作させていると、操作AB位相差の最大値がある値を超えてしまうので、周波数を下げようという動作をしてしまう。
これに対し、本実施の形態は、上記のような突発的な変動に対しては反応しないような動作アルゴリズムに変更したものである。以下、図11の振動波モータ動作アルゴリズムを説明する。
図11は、振動波モータ動作アルゴリズムを示すフローチャートである。
図11において、ステップS11〜ステップS13の処理は上記図9のステップS11〜ステップS13の処理と同様であり、説明を省略する。次に、振動波モータ駆動回路のCPU5は、動作データ(AB位相差操作量)より、操作AB位相差が80°を超えた回数Nabをカウントする(ステップS25)。次に、CPU5は、カウントした回数Nabが所定回数(本実施の形態では3回)を超えたか否かを判定する(ステップS26)。CPU5は、カウントした回数Nabが3回を超えた場合、駆動周波数変更動作(ステップS16)に入るように制御する。ステップS16以降の処理は上述した第3の実施の形態と同様である。
また、操作AB位相差の絶対値の最大値Xabが、Xab<30°の場合は、CPU5は、上述した第3の実施の形態と同様に最大値Xabが30°を超えないときに駆動周波数を上げるという動作を行う。
本実施の形態のように、操作AB位相差が80°を超えた回数がある回数を超えたときに駆動周波数を変更するという動作アルゴリズムを実行することにより、上記図10のようにAB位相差が一瞬に設定範囲を超えたとしても周波数を変更することは無くなる。これにより、むやみに駆動周波数が変わることを避けることができる。
本実施の形態では、操作AB位相差の範囲を30°〜80°に設定しているが、該範囲に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない最適な範囲を指定することで効果を得ることができる。当然ながら、他の数値(周波数を変化させる量、周波数を変化させるためのある位相差を超えた回数など)も上記数値に限定されるものではない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、振動波モータの駆動周波数をある駆動周波数に設定し、移動体4を所定区間往復動作させる際のAB位相差の操作量が設定範囲から外れた回数が設定値を超えた場合、駆動周波数を変更する。その結果、振動波モータの起動時に最適な駆動周波数を検出する動作を行うことなく、振動波モータを駆動することが可能となる。これにより、振動波モータの起動時間の短縮及び移動体の滑らかな制御が可能となる。
[他の実施の形態]
上記第1乃至第4の実施の形態では、振動波モータ及び振動波モータ駆動回路について説明したが、本発明は、振動波モータ及び振動波モータ駆動回路を撮像装置(カメラ、ビデオカメラ等)に搭載し、レンズホルダを駆動する場合にも適用可能である。
また、本発明の目的は、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の第1の実施の形態に係るモータ駆動装置としての振動波モータ駆動回路の構成を示すブロック図である。 振動波モータの圧電素子の電極パターンを示す図である。 振動波モータの圧電素子に対する印加電圧の位相差と振動振幅との関係を示す図である。 振動波モータのAB位相差が90°のときの駆動周波数と移動体の移動速度との関係を示す図である。 図4の周波数f1及びf2におけるAB位相差と移動体の移動速度との関係を示す図である。 振動波モータにおいて移動体がある移動速度になるように制御したときのAB位相差の操作量を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る振動波モータにおける時間に対する操作AB位相差と移動体の移動速度との関係を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る振動波モータにおける時間に対する操作AB位相差と移動体の移動速度との関係を示す図である。 振動波モータ動作アルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る振動波モータにおける時間に対する操作AB位相差と移動体の移動速度との関係を示す図である。 振動波モータ動作アルゴリズムを示すフローチャートである。 従来例に係るリニア駆動タイプの振動波アクチュエータの振動体の外観を示す斜視図である。 図12の振動体における2つの曲げ振動モードの振動を示す図であり、(a)は一方の曲げ振動モード(Aモード)の振動を示す図、(b)は他方の曲げ振動モード(Bモード)の振動を示す図である。 図12の振動体を用いた振動波アクチュエータの外観を示す斜視図である。 他の従来例に係る振動波モータにおいて周波数スィープを行った制御における時間に対する操作AB位相差とモータ位置との関係を示す図である。
符号の説明
1 圧電素子(電気−機械エネルギ変換素子)
1a、1b 電極領域(電極)
2 振動体
4 移動体(被駆動体)
5 CPU(制御手段)
6 発振器部
9 位置検出部
f1、f2 駆動周波数
W1、W2 操作AB位相差幅
f_dr 駆動周波数
Xab 操作AB位相差の絶対値の最大値

Claims (13)

  1. 少なくとも2つの電極を有し前記各電極に同一周波数の2相の駆動電圧がそれぞれ印加されることで振動を励起する電気−機械エネルギ変換素子と、前記電気−機械エネルギ変換素子により振動され被駆動体に接触される振動体とを備えた振動波モータの駆動制御を行うモータ駆動装置であって、
    前記振動波モータの前記電気−機械エネルギ変換素子に印加される前記2相の駆動電圧に関わる操作量に応じて、駆動周波数を制御する制御手段を備えることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記制御手段は、前記2相の駆動電圧の位相差の操作量に応じて、駆動周波数を制御することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 前記振動体は、前記電気−機械エネルギ変換素子に印加される逆位相となる前記2相の駆動電圧に応じた第1の曲げ振動モードの振動と、同位相となる前記2相の駆動電圧に応じた第2の曲げ振動モードの振動を発生するものであり、
    前記第1及び前記第2の曲げ振動モードの組み合わせにより、前記振動体及び前記被駆動体を相対的に駆動することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 前記制御手段は、前記振動波モータを制御するときの前記2相の駆動電圧の位相差の操作量が設定範囲を超えた場合に、駆動周波数を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  5. 前記制御手段は、前記振動波モータを制御するときの前記2相の駆動電圧の位相差の操作量が設定範囲を超えない場合に、駆動周波数を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  6. 前記振動波モータを制御するときの動作は、前記被駆動体を目標位置へ移動させる動作であることを特徴とする請求項4又は5記載のモータ駆動装置。
  7. 前記制御手段は、前記振動波モータを所定区間往復動作させるときの前記2相の駆動電圧の位相差の操作量が設定範囲を超えた場合に、駆動周波数を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  8. 前記制御手段は、前記振動波モータを所定区間往復動作させるときの前記2相の駆動電圧の位相差の操作量が設定範囲を超えない場合に、駆動周波数を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  9. 前記制御手段は、前記振動波モータを所定区間往復動作させるときの前記2相の駆動電圧の位相差の操作量の幅が設定範囲を超えた場合に、駆動周波数を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  10. 前記制御手段は、前記振動波モータを所定区間往復動作させるときの前記2相の駆動電圧の位相差の操作量の幅が設定範囲を超えない場合に、駆動周波数を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  11. 前記制御手段は、前記振動波モータを所定区間往復動作制御させるときの前記2相の駆動電圧の位相差の操作量の幅が設定範囲から外れた回数が設定値を超えた場合に、駆動周波数を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  12. 少なくとも2つの電極を有し前記各電極に同一周波数の2相の駆動電圧がそれぞれ印加されることで振動を励起する電気−機械エネルギ変換素子と、前記電気−機械エネルギ変換素子により振動され被駆動体に接触される振動体とを備えた振動波モータの駆動制御を行うモータ駆動装置の制御方法であって、
    前記振動波モータの前記電気−機械エネルギ変換素子に印加される前記2相の駆動電圧に関わる操作量に応じて、駆動周波数を制御する制御ステップを備えることを特徴とする制御方法。
  13. 少なくとも2つの電極を有し前記各電極に同一周波数の2相の駆動電圧がそれぞれ印加されることで振動を励起する電気−機械エネルギ変換素子と、前記電気−機械エネルギ変換素子により振動され被駆動体に接触される振動体とを備えた振動波モータの駆動制御を行うモータ駆動装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記振動波モータの前記電気−機械エネルギ変換素子に印加される前記2相の駆動電圧に関わる操作量に応じて、駆動周波数を制御する制御モジュールを備えることを特徴とするプログラム。
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