JP2007143191A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数機能を備えた画像形成装置において、複数機能を備えた故に生じる問題を解決し各機能を最大限に活用することができる画像形成装置の提供。
【解決手段】複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、指定サイズと異なるサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、この画像データに基づく画像形成処理を中断する中断手段と、画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、機能に応じて前記画像形成手段による処理、又は前記中断手段による処理を指示する制御手段とを備えている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等の複数の機能を有する画像形成装置に関する。
近年、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等の複数の機能を有する画像形成装置、いわゆる複合型画像形成装置(又はマルチファンクション型複写装置)の開発が盛んに進められている。このような画像形成装置は、一台で、複写機、ファクシミリ、及びプリンタ等の複数の役割を果たすことができる。
上記したような画像形成装置は、一台で複数の役割を果たすことができる反面、各機能夫々の使い勝手が十分とは言えない。
その一例として、印刷順序について説明する。印刷順序には、先頭頁から最終頁まで順に印刷する昇順、及び最終頁から先頭頁まで順に印刷する降順の2種類がある。一般的に、複写機能実行時には、複写対象となる画像データが原稿の最終頁から順に獲得されることから印刷順序は降順となる。ファクシミリ機能及びプリンタ機能実行時には、印刷対象となる画像データが原稿の先頭頁から順に獲得されることから印刷順序は昇順となる。印刷順序に関係なく、印刷された面を表に向けて排出したり、或いは裏に向けて排出したりすると、原稿の前後関係と印刷結果の前後関係が一致しなくなってしまう。
このように、複数機能を備えた画像形成装置には、複数機能を備えた故に生じる問題がある。この発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、複数機能を備えた画像形成装置において、複数機能を備えた故に生じる問題を解決し各機能を最大限に活用することができる画像形成装置を提供することにある。
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、
この発明によれば、
一連の原稿の画像データから成る画像データファイルを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データファイルを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データファイルに基づく画像を原稿の先頭頁に相当するものから順に被画像形成媒体に形成する第1の画像形成モード、及び原稿の最終頁に相当するものから順に被画像形成媒体に形成する第2の画像形成モードを実行する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像形成処理を受けた被画像形成媒体を画像形成処理順に積み上げて排出するとき、前記第1の画像形成モードにより画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出する排出手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
また、この発明によれば、
複写対象となる画像データファイルを獲得しこの画像データファイルに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データファイルを獲得しこの画像データファイルに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データファイルを獲得しこの画像データファイルに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
一連の原稿の画像データから成る画像データファイルを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データファイルを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データファイルに基づく画像を原稿の先頭頁に相当するものから順に被画像形成媒体に形成する第1の画像形成モード、及び原稿の最終頁に相当するものから順に被画像形成媒体に形成する第2の画像形成モードを実行する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像形成処理を受けた被画像形成媒体を画像形成処理順に積み上げて排出するとき、前記第1の画像形成モードにより片面だけに画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第1の画像形成モードにより両面に画像形成処理を受けた被画像形成媒体は先頭頁又は先頭頁に近い頁の画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより片面だけに画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより両面に画像形成処理を受けた被画像形成媒体は先頭頁又は先頭頁に近い頁の画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出する排出手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データファイルを獲得しこの画像データファイルに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データファイルを獲得しこの画像データファイルに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データファイルを外部装置から獲得しこの画像データファイルに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能を有する画像形成装置において、
一連の原稿の画像データから成る画像データファイルを獲得するとき、前記複写機能においては原稿の最終頁に相当する画像データから順に獲得し、前記ファクシミリ機能においては原稿の先頭頁に相当する画像データから順に獲得し、前記プリンタ機能においては前記外部装置からの指示に従い原稿の先頭頁に相当する画像データから順に獲得するか又は最終頁に相当する画像データから順に獲得するか選択して獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データファイルを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データファイルに基づく画像を原稿の先頭頁に相当するものから順に被画像形成媒体に形成する第1の画像形成モード、及び原稿の最終頁に相当するものから順に被画像形成媒体に形成する第2の画像形成モードを実行する画像形成手段と、
前記複写機能により獲得された画像データファイルに基づく画像を形成する場合には前記第2の画像形成モードを選択し、所定の容量以上の記憶媒体を持つ場合に、前記ファクシミリ機能により獲得された画像データファイルに基づく画像を形成する場合には前記第2の画像形成モードを選択し、所定の記憶容量分の記憶媒体を持たない場合に、前記ファクシミリ機能により獲得された画像データファイルに基づく画像を形成する場合には前記第1の画像形成モードを選択し、前記プリンタ機能により獲得された画像データファイルに基づく画像を形成する場合には前記外部装置からの指示に従い前記第1及び第2の画像形成モードのいずれかを選択する選択手段と、
前記画像形成手段により画像形成処理を受けた被画像形成媒体を画像形成処理順に積み上げて排出するとき、前記第1の画像形成モードにより片面だけに画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第1の画像形成モードにより両面に画像形成処理を受けた被画像形成媒体は先頭頁又は先頭頁に近い頁の画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより片面だけに画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより両面に画像形成処理を受けた被画像形成媒体は先頭頁又は先頭頁に近い頁の画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出する排出手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
またさらに、この発明によれば、
一連の原稿の画像データから成る画像データファイルを原稿の先頭頁に相当する画像データ又は原稿の最終頁に相当する画像データから順に獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データファイルを記憶する記憶手段と、
前記獲得手段により原稿の先頭頁に相当する画像データから順に獲得された画像データファイルを前記記憶手段に記憶する過程において、この記憶手段の記憶容量の残量が所定値以下になったときにはこの所定の画像データファイルに基づく画像を原稿の先頭頁に相当するものから順に被画像形成媒体に形成する第1の画像形成モードを実行し、原稿の最終頁に相当する画像データから順に獲得された画像データファイルを前記記憶手段に記憶する過程において、この記憶手段の記憶容量の残量が所定値以下になったときにはこの所定の画像データファイルに基づく画像を原稿の最終頁に相当するものから順に被画像形成媒体に形成する第2の画像形成モードを実行する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像形成処理を受けた被画像形成媒体を画像形成処理順に積み上げて排出するとき、前記第1の画像形成モードにより片面だけに画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第1の画像形成モードにより両面に画像形成処理を受けた被画像形成媒体は先頭頁又は先頭頁に近い頁の画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより片面だけに画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより両面に画像形成処理を受けた被画像形成媒体は先頭頁又は先頭頁に近い頁の画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出する排出手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
ファクシミリ受信対象となる画像データファイルを獲得しこの画像データファイルに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データファイルを獲得しこの画像データファイルに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一方の機能を有する画像形成装置において、
前記機能により獲得された画像データファイルを記憶する記憶手段と、
前記機能により獲得された所定の画像データファイルを前記記憶手段に記憶する過程において、この記憶手段の記憶容量の残量が所定値以下になったとき、この所定の画像データファイルが先頭頁から順に獲得されたファイルのときにはこの所定の画像データファイルに基づく画像を先頭頁から順に被画像形成媒体に形成する第1の画像形成モードを実行し、この所定の画像データファイルが最終頁から順に獲得されたファイルのときにはこの所定の画像データファイルに基づく画像を最終頁から順に被画像形成媒体に形成する第2の画像形成モードを実行する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像形成処理を受けた被画像形成媒体を画像形成処理順に積み上げて排出するとき、前記第1の画像形成モードにより片面だけに画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第1の画像形成モードにより両面に画像形成処理を受けた被画像形成媒体は先頭頁又は先頭頁に近い頁の画像が形成された面を積み上げられる方向と反対方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより片面だけに画像形成処理を受けた被画像形成媒体は画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出し、前記第2の画像形成モードにより両面に画像形成処理を受けた被画像形成媒体は先頭頁又は先頭頁に近い頁の画像が形成された面を積み上げられる方向に向けて排出する排出手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ送信対象又は受信対象となる画像データを獲得して送信対象となる画像データを送信し受信対象となる画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて、前記記憶手段に記憶された画像データの上下左右方向を判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に基づいて、前記記憶手段に記憶された画像データに画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段による画像処理後の画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ送信対象又は受信対象となる画像データを獲得して送信対象となる画像データを送信し受信対象となる画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
画像を被画像形成媒体の特定の頂点方向に寄せて形成するため、被画像形成媒体上における特定の頂点を指定する第1の頂点指定手段と、
前記第1の頂点指定手段により指定された被画像形成媒体上における特定の頂点に相当する頂点を、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて画像データ記憶領域上に指定する第2の頂点指定手段と、
前記第2の頂点指定手段により指定された画像データ記憶領域上の頂点方向に寄せて画像データを展開し、この画像データ記憶領域上に展開された画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ送信対象又は受信対象となる画像データを獲得して送信対象となる画像データを送信し受信対象となる画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
被画像形成媒体の特定の領域に余白を残して画像を形成するため、被画像形成媒体上における特定の領域を指定する第1の領域指定手段と、
前記第1の領域指定手段により指定された被画像形成媒体上における特定の領域に相当する領域を、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて画像データ記憶領域上に指定する第2の領域指定手段と、
前記第2の領域指定手段により指定された画像データ記憶領域上の領域外に画像データを展開し、この画像データ記憶領域上に展開された画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ送信対象又は受信対象となる画像データを獲得して送信対象となる画像データを送信し受信対象となる画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
画像を被画像形成媒体の特定の頂点方向に寄せて形成するため、被画像形成媒体上における特定の頂点を指定する第1の頂点指定手段と、
前記第1の頂点指定手段により指定された被画像形成媒体上における特定の頂点に相当する頂点を、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて画像データ記憶領域上に指定する第2の頂点指定手段と、
前記第2の頂点指定手段により指定された画像データ記憶領域上の頂点方向に寄せて画像データを展開し、この画像データ記憶領域上に展開された画像データに基づく画像を形成するコーナリング処理を実行する第1の画像形成手段と、
画像データ記憶領域上に画像データをセンタリングして展開し、この画像データ記憶領域上に展開された画像データに基づく画像を形成するセンタリング処理を実行する第2の画像形成手段と、
被画像形成媒体の特定の領域に綴じ代としての余白を残して画像を形成するため、被画像形成媒体上における特定の領域を指定する第1の領域指定手段と、
前記第1の領域指定手段により指定された被画像形成媒体上における特定の領域に相当する領域を、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて画像データ記憶領域上に指定する第2の領域指定手段と、
前記第2の領域指定手段により指定された画像データ記憶領域上の領域外に画像データを展開し、この画像データ記憶領域上に展開された画像データに基づく画像を形成する綴じ代処理を実行する第3の画像形成手段と、
前記第1又は第2の画像形成手段と前記第3の画像形成手段による処理が重複して指示されたとき、この第3の画像形成手段により綴じ代として残される余白の方向に対するコーナリング処理及びセンタリング処理を無効とし、画像データ記憶領域上にこの綴じ代として残される余白方向に対して画像を寄せて展開し、この画像データ記憶領域上に展開された画像データに基づく画像を形成する第4の画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ送信対象又は受信対象となる画像データを獲得して送信対象となる画像データを送信し受信対象となる画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくともファクシミリ機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
画像を被画像形成媒体の特定の頂点方向に寄せて形成するため、被画像形成媒体上における特定の頂点を指定する第1の頂点指定手段と、
前記第1の頂点指定手段により指定された被画像形成媒体上における特定の頂点に相当する頂点を、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて画像データ記憶領域上に指定する第2の頂点指定手段と、
前記第2の頂点指定手段により指定された画像データ記憶領域上の頂点方向に寄せて画像データを展開し、この画像データ記憶領域上に展開された画像データに基づく画像を形成するコーナリング処理を実行する第1の画像形成手段と、
画像データ記憶領域上に画像データをセンタリングして展開し、この画像データ記憶領域上に展開された画像データに基づく画像を形成するセンタリング処理を実行する第2の画像形成手段と、
前記ファクシミリ機能において前記第1又は第2の画像形成手段による処理が指示されたとき、副走査方向に対するコーナリング処理、又はセンタリング処理を無効とする制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
複数頁分の一連の画像データを一枚の被画像形成媒体に形成するため、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて1頁分の画像データ記憶領域上への複数頁分の一連の画像データの展開順序及び展開位置を決定する決定手段と、
前記決定手段による決定結果に基づいて、複数頁分の一連の画像データを1頁分の画像データ記憶領域上へ展開し、この1頁分の画像データ記憶領域上に展開された複数頁分の一連の画像データに基づく画像を一枚の被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
2頁分又は4頁分の画像データを一枚の被画像形成媒体に形成するため、原稿の縦書き又は横書きの情報に加えて前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて画像データ記憶領域上への複数頁分の一連の画像データの展開順序及び展開位置を決定する決定手段と、
前記決定手段による決定結果に基づいて、2頁分又は4頁分の画像データを縮小して1頁分の画像データ記憶領域上へ展開し、この1頁分の画像データ記憶領域上に展開された2頁分又は4頁分の画像データに基づく画像を一枚の被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくともファクシミリ機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
複数頁分の一連の画像データを一枚の被画像形成媒体に形成するため、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて画像データ記憶領域上への複数頁分の一連の画像データの展開順序及び展開位置を決定する決定手段と、
前記決定手段による決定結果に基づいて、複数頁分の一連の画像データを縮小して画像データ記憶領域上へ展開し、この画像データ記憶領域上に展開された複数頁分の一連の画像データに基づく画像を一枚の被画像形成媒体に形成する連結処理を実行する画像形成手段と、
前記ファクシミリ機能における連結処理を許可する解像度の下限を予め指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された解像度より、前記ファクシミリ機能において獲得された画像データの解像度が低い場合には、この画像データに基づき実行される連結処理を無効とする制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、及びファクシミリ送信対象となる画像データを獲得しこの画像データを送信するファクシミリ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
一枚の原稿から得られる画像データを分割して獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された分割画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された分割画像データ夫々を一枚の被画像形成媒体に出力するため、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて画像データ記憶領域上への分割画像データの展開順序及び展開位置を決定する決定手段と、
前記決定手段による決定結果に基づいて、分割画像データ夫々を画像画像データ記憶領域上へ展開し、この画像データ記憶領域上に展開された分割画像データに基づく画像を一枚の被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、及びファクシミリ送信対象となる画像データを獲得しこの画像データを送信するファクシミリ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
一枚の原稿から得られる画像データを2頁分又は4頁分の画像データに分割して獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された分割画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された分割画像データ夫々を一枚の被画像形成媒体に出力するため、原稿の縦書き又は横書きの情報に加えて前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて1頁分の画像データ記憶領域上への分割画像データ夫々の展開順序及び展開位置を決定する決定手段と、
前記決定手段による決定結果に基づいて、分割画像データ夫々を1頁分の画像画像データ記憶領域上へ展開し、この1頁分の画像データ記憶領域上に展開された分割画像データに基づく画像を一枚の被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
主走査方向及び副走査方向で規定された画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成するとき、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて第1面及び第2面に形成される画像の結合軸を主走査方向又は副走査方向に決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された主走査方向又は副走査方向の結合軸で被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成される画像が結合するように、第1面及び第2面に形成される画像データを展開して、この展開された画像データに基づき画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データに基づく画像を綴じ代が指定された被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成するとき、第1面及び第2面に形成される画像の結合軸を綴じ代方向に決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された綴じ代方向の結合軸で被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成される画像が結合するように、第1面及び第2面に形成される画像データを展開して、この展開された画像データに基づき画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能を有する画像形成装置において、
主走査方向及び副走査方向で規定された画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成する両面処理を実行するとき、前記複写機能及びプリンタ機能により獲得された画像データが両面処理対象の場合には被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成される画像の結合軸を主走査方向に決定し、前記ファクシミリ機能により獲得された画像データが両面処理対象の場合には結合軸を副走査方向に決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された主走査方向又は副走査方向の結合軸で被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成される画像が結合するように、第1面及び第2面に形成される画像データを展開して、この展開された画像データに基づき画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能を有する画像形成装置において、
主走査方向及び副走査方向で規定された画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成する両面処理を実行するとき、前記複写機能及びプリンタ機能により獲得された画像データが両面処理対象で且つ被画像形成媒体に綴じ代が指定されている場合には被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成される画像の結合軸を綴じ代方向に決定し、前記複写機能及びプリンタ機能により獲得された画像データが両面処理対象で且つ被画像形成媒体に綴じ代が指定されていない場合には結合軸を主走査方向に決定し、前記ファクシミリ機能により獲得された画像データが両面処理対象の場合には結合軸を副走査方向に決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された綴じ代方向、主走査方向、又は副走査方向の結合軸で被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成される画像が結合するように、第1面及び第2面に形成される画像データを展開して、この展開された画像データに基づき画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、及びファクシミリ送信対象となる画像データを獲得してこの画像データを送信するファクシミリ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
原稿の第1面及び第2面から得られる画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成するとき、第1面と第2面の位置関係が原稿と同じになるように、前記機能により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて原稿の第1面又は第2面から得られた画像データに対して必要に応じて回転処理を加える回転処理手段と、
前記獲得手段により獲得され、必要に応じて回転処理が加えられた画像データに基づき画像形成処理を実行する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、及びファクシミリ送信対象となる画像データを獲得してこの画像データを送信するファクシミリ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
原稿の第1面及び第2面から得られる画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データに基づく画像を被画像形成媒体の第1面及び第2面に形成するとき、第1面と第2面の位置関係が原稿と同じになるように、ファクシミリ機能により獲得される原稿の第2面の画像データに対して180度の画像回転処理を加える回転処理手段と、
前記獲得手段により獲得され、必要に応じて回転処理が加えられた画像データに基づき画像形成処理を実行する画像形成手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された画像データに対して、必要に応じて画像回転データに従い画像回転処理を行う回転処理手段と、
前記獲得手段により獲得され、必要に応じて回転処理が加えられた画像データに基づく画像を被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像が形成された被画像形成媒体を保持する媒体保持手段と、
前記媒体保持手段に保持された被画像形成媒体にステープル処理を行うものであって、被画像形成媒体に対するステープル位置が固定の第1のステープル処理、又は被画像形成媒体に対するステープル位置が所定位置に可変の第2のステープル処理のうちのどちらか一方によるステープル処理が実行可能なステープル手段と、
前記第1のステープル処理により目的位置にステープル処理を行うために必要とされる第1の画像回転データ、及び前記第2のステープル処理により目的位置にステープル処理を行うために必要とされる第2の画像回転データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第1のステープル処理実行時には前記第1の画像回転データに従った画像回転処理、前記第2のステープル処理実行時には前記第2の画像回転データに従った画像回転処理を前記回転処理手段に指示する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された画像データに対して、必要に応じて画像回転データに従い画像回転処理を行う回転処理手段と、
前記獲得手段により獲得され、必要に応じて回転処理が加えられた画像データに基づく画像を被画像形成媒体に形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像が形成された被画像形成媒体を必要に応じて反転する媒体反転手段と、
前記画像形成手段により画像が形成された被画像形成媒体を保持する媒体保持手段と、
前記媒体保持手段に保持された被画像形成媒体にステープル処理を行うものであって、被画像形成媒体に対するステープル位置が固定の第1のステープル処理、又は被画像形成媒体に対するステープル位置が所定位置に可変の第2のステープル処理のうちのどちらか一方によるステープル処理が実行可能なステープル手段と、
前記第1のステープル処理により目的位置にステープル処理を行うために必要とされる第1の画像回転データ、及び前記第2のステープル処理により目的位置にステープル処理を行うために必要とされる第2の画像回転データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第1のステープル処理実行時には前記第1の画像回転データに従った画像回転処理、前記第2のステープル処理実行時には前記第2の画像回転データに従った画像回転処理を前記回転処理手段に指示する第1の制御手段と、
前記第1又は第2のステープル処理実行時において目的位置にステープル処理を行うために被画像形成媒体の反転を前記媒体反転手段に指示する第2の制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
またさらに、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体に、この画像データに基づく画像を形成する第1の画像形成手段と、
画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、指定サイズと異なるサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を形成する第2の画像形成手段と、
画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、この画像データに基づく画像形成処理を中断する中断手段と、
画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、機能に応じて前記第2の画像形成手段による処理、又は前記中断手段による処理を指示する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
さらにまた、この発明によれば、
複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
画像データを獲得する獲得手段と、
前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体に、この画像データに基づく画像を形成する第1の画像形成手段と、
画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができず、この指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体を得ることができる場合には、この指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を形成する第2の画像形成手段と、
画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体、及びこの指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体を得ることができず、この指定サイズの被画像形成媒体より小さいサイズの被画像形成媒体を得ることができる場合には、この指定サイズの被画像形成媒体より小さいサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を縮小して形成する第3の画像形成手段と、
前記第3の画像形成手段による画像形成を許可する縮小変倍率の下限を指示する指示手段と、
前記第3の画像形成手段による画像形成処理において、前記指示手段により指示された縮小変倍率より下回る縮小変倍率処理を実行する必要があるときは、この第3の画像形成手段による画像形成処理を中断する第1の中断手段と、
画像データにより指定されるサイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、この画像データに基づく画像形成処理を中断する第2の中断手段と、
複写機能及びプリンタ機能実行時において画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないときには前記第2の中断手段による処理を指示し、ファクシミリ機能実行時にいて指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないときには前記第2の画像形成手段、又は前記第1の中断手段による処理を含む前記第3の画像形成手段による処理を指示する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
この発明によれば、複数機能を備えた故に生じる問題を解決し、各機能を最大限に利用することができる画像形成装置が提供できる。
以下、この発明の第1〜第8の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、最初に第1〜第8の実施形態の共通事項に関して説明する。図1は、この発明の一実施の形態に係る画像形成装置(マルチファンクション型複写装置)の外観の一例を示す斜視図である。
装置本体200の上部には、原稿カバーを兼ねシート状の原稿を自動的に一枚ずつ送る自動原稿送り装置(以下、ADFと称する)207が開閉自在に設けられている。装置本体200の上面前部には、コピー条件並びにコピー開始を指示するための各種操作キー及び各種表示器等を備えた操作パネル202が設けられている。この操作パネル202については、後に詳しく説明する。
装置本体200の右側部には、小容量の用紙が収納できる給紙カセット257と、大容量の用紙が収納できる大容量給紙カセット255とがそれぞれ着脱自在に設けられている。尚、給紙カセット257は、用紙を手差しで供給するための手差しトレイ256を備えている。
装置本体200の下部には、給紙カセット252、253、254が着脱自在に設けられている。これら給紙カセット各々には、同一サイズの用紙が横方向及び縦方向に収納されており、必要に応じて選択されるようになっている。装置本体200の左側部には、コピー済みの用紙を受ける排紙トレイ362が設けられている。
装置本体200全面の操作パネル202下部には、画像デ一夕等を記憶する記憶媒体としての光磁気ディスクを挿入するための挿入口204が設けられていて、本体内部には光磁気ディスク装置(図示しない)が設けられている。
装置本体200背面には、パラレルポート(図示しない)、シリアルポート(図示しない)、SCSI(図3)等が設けられている。パラレルポートは、本装置がプリンタとして動作する際に、本装置とPC(パーソナルコンピュータ)などの外部装置とを接続する。シリアルポートは、本装置のメンテナンス時において本装置の内部管理情報の読み出し及び本装置の機能設定のために、本装置とPCなどの外部装置とを接続する。SCSIは、本装置とマスタとして動作する外部のコントローラとの間でコマンド/データ通信を行う。
図2は、図1の複合型画像形成装置の内部構成の一例を構造的に示す概略図である。
装置本体200内には、複写機能及びファクシミリ機能を実現するにあたり画像データを獲得する獲得手段としてのスキャナ部50と、画像形成手段としてのプリンタ部52が設けられている。
装置本体200の上面には、読取対象物、つまり原稿Dが載置される透明なガラスからなる原稿載置台212と、この原稿載置台212上に原稿を自動的に送るADF207とが配設されている。このADF207は、原稿載置台212に対して開閉可能に配設され、原稿載置台に載置された原稿Dを原稿載置台212に密着させる原稿押さえとしても機能する。
ADF207は、原稿Dがセットされる原稿トレイ208と、原稿の有無を検出するエンプティセンサ209と、原稿トレイから原稿を一枚ずつ取り出すピックアップローラ214と、取り出された原稿を搬送する給紙ローラ215と、原稿の先端を整位するアライニングローラ対216と、アライニングローラ対216の上流側に設けられ原稿の到達を検出するアライニングセンサ286と、原稿Dのサイズを検出するサイズセンサ287と、原稿載置台212のほぼ全体を覆うように配設された搬送ベルト218とを備えている。そして、原稿トレイ208に上向きにセットされた複数枚の原稿は、その最下の頁、つまり、最終頁から順に取り出され、アライニングローラ対216により整位された後、搬送ベルト218によって原稿載置台212の所定位置へ搬送される。
ADF207において、搬送ベルト218を挟んでアライニングローラ対216と反対側の端部には、反転ローラ220と、非反転センサ221と、フラッパ222と、排紙ローラ223とが配設されている。後述するスキャナ部50により画像情報の読み取られた原稿Dは、搬送ベルト218により原稿載置台212上から送り出され、反転ローラ220、フラッパ221、及び排紙ローラ222を介してADF207上面の原稿排紙部224上に排出される。
また、原稿Dの裏面を読み取る場合、フラッパ222を切換えることにより、搬送ベルト218によって搬送されてきた原稿Dは、反転ローラ220によって反転された後、再度搬送ベルト218により原稿載置台212上の所定位置に送られる。
なお、ADF207は、ピックアップローラ214、給紙ローラ215、及びアライニングローラ対216を駆動する給紙モータと、搬送ベルト218、反転ローラ220、及び排紙ローラ223を駆動する搬送モータとを備えている。
装置本体200内に配設されたスキャナ部50は、原稿載置台212に載置された原稿Dを照明する蛍光灯などの光源225、及び原稿Dからの反射光を所定の方向に偏向する第1のミラー226を有している。これらの光源225及び第1のミラー226は、原稿載置台212の下方に配設された第1のキャリッジ227に取り付けられている。この第1のキャリッジ216上には、原稿載置台212上に載置された原稿のサイズを検出するサイズセンサ217が取り付けられている。第1のキャリッジ227は、原稿載置台212と平行に移動可能に配置され、図示しない歯付きベルト等を介して駆動モータにより、原稿載置台の下方を往復移動される。
また、原稿載置台212の下方には、原稿載置台と平行に移動可能な第2のキャリッジ228が配設されている。第2のキャリッジ228には、第1のミラー226により偏向された原稿Dからの反射光を順に偏向する第2及び第3のミラー230、231が互いに直角に取り付けられている。第2のキャリッジ228は、第1のキャリッジ227を駆動する歯付きベルトなどにより、第1のキャリッジ227に対して従動されるとともに、第1のキャリッジに対して1/2の速度で原稿載置台212に沿って平行に移動される。
また、原稿載置台212の下方には、第2のキャリッジ228上の第3のミラー231からの反射光を集束する結像レンズ232と、結像レンズにより集束された反射光を受光して光電変換するCCDセンサ234とが配設されている。結像レンズ232は、第3のミラー231により偏向された光の光軸を含む面内に、駆動機構を介して移動可能に配設され、自身が移動することで反射光を所望の倍率で結像する。そして、CCDセンサ234は、入射した反射光を光電変換し、読み取った原稿Dに対応する電気信号を出力する。
一方、プリンタ部52は、露光手段として作用するレーザ露光装置240を備えている。レーザ露光装置240は、光源としての半導体レーザ241と、半導体レーザ241から出射されたレーザ光を連続的に偏向する走査部材としてのポリゴンミラー236と、ポリゴンミラーを後述する所定の回転数で回転駆動する走査モータとしてのポリゴンモータ237と、ポリゴンミラーからのレーザ光を偏向して後述する感光体ドラムへ導く光学系242とを備えている。このような構成のレーザ露光装置240は、装置本体200の後述する支持フレームに固定及び支持されている。
半導体レーザ241は、スキャナ部50により読み取られた原稿Dの画像情報に応じてオン・オフ制御され、このレーザ光はポリゴンミラー236及び光学系242を介して感光体ドラムへ向けられ、感光体ドラム周面を走査することによりドラム周面上に静電潜像を形成する。
また、画像形成部52は、装置本体200のほぼ中央に配設された像担持体としての回転自在な感光体ドラム244を有し、感光体ドラム244の周面には、レーザ露光装置240からのレーザ光により露光され所望の静電潜像が形成される。
感光体ドラム244の周囲には、ドラム周面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ245と、感光体ドラム244の周面上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像器246と、給紙カセット252、253、254、255、及び257などから給紙された被転写材、つまり、コピー用紙Pを感光体ドラム244から分離させるための剥離チャージャ247と、感光体ドラム244に形成されたトナー像を用紙Pに転写させる転写チャージャ248と、感光体ドラム244の周面からコピー用紙を剥離する剥離爪249と、感光体ドラム244の周面に残留したトナーを清掃する清掃装置250と、感光体ドラム244の周面を除電する除電器251とが順に配置されている。
装置本体200内の下部には、それぞれ装置本体200から引出し可能な給紙カセット252、253、254が互いに積層状態に配設され、各カセット内にはサイズの異なるコピー用紙が装填されている。これらのカセットの側方には大容量給紙カセット255が設けられ、この大容量給紙カセット255には、使用頻度の高いサイズのコピー用紙、例えば、A4サイズのコピー用紙が約3000枚収納されている。また、大容量給紙カセット255の上方には、手差しトレイ256を兼ねた給紙カセット257が脱着自在に装着されている。
装置本体200内には、各カセットから感光体ドラム244と転写チャージャ248との間に位置した転写部を通って延びる搬送路258が形成され、搬送路の終端には定着装置260が設けられている。定着装置260に対向した装置本体200の側壁には排出口261が形成され、排出口261にはフィニッシャ300が装着されている。フィニッシャ300は後に詳しく説明する。
給紙カセット252、253、254、255、及び257の近傍には、カセットから用紙を一枚ずつ取り出すピックアップローラ263がそれぞれ設けられている。また、搬送路258には、ピックアップローラ263により取り出されたコピー用紙Pを搬送路258を通して搬送する多数の給紙ローラ対264が設けられている。
搬送路258において感光体ドラム244の上流側にはレジストローラ対265が設けられている。レジストローラ対265は、取り出されたコピー用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体ドラム244上のトナー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを転写部へ給紙する。レジストローラ対265の手前、つまり、給紙ローラ264側には、コピー用紙Pの到達を検出するアライニングセンサ266が設けられている。
ピックアップローラ263により各カセットから1枚ずつ取り出されたコピー用紙Pは、給紙ローラ対264によりレジストローラ対265へ送られる。そして、コピー用紙Pは、レジストローラ対265により先端が整位された後、転写部に送られる。
転写部において、感光体ドラム244上に形成された現像剤像、つまり、トナー像が、転写チャージャ248により用紙P上に転写される。トナー像の転写されたコピー用紙Pは、剥離チャージャ247及び剥離爪249の作用により感光体ドラム244周面から剥離され、搬送路252の一部を構成する搬送ベルト267を介して定着装置260に搬送される。そして、定着装置260によって現像剤像がコピー用紙Pに溶融定着さた後、コピー用紙Pは、給紙ローラ対268及び排紙ローラ対269により排出口261を通してフィニッシャ300の排紙トレイ362へ排出される。
搬送路258の下方には、定着装置260を通過したコピー用紙Pを反転して再びレジストローラ対265へ送る自動両面装置(ADD)270が設けられている。自動両面装置270は、コピー用紙Pを一時的に集積する一時集積部271と、搬送路258から分岐し、定着装置260を通過したコピー用紙Pを反転して一時集積部271に導く反転路272と、一時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚ずつ取り出すピックアップローラ273と、取り出された用紙を搬送路274を通してレジストローラ対265へ給紙する給紙ローラ275とを備えている。また、搬送路258と反転路272との分岐部には、コピー用紙Pを排出口261或いは反転路272に選択的に振り分ける振り分けゲート276が設けられている。
両面コピーを行なう場合、定着装置260を通過したコピ用紙Pは、振り分けゲート276により反転路272に導かれ、反転された状態で一時集積部271に一時的に集積された後、ピックアップローラ273及び給紙ローラ対275により、搬送路274を通してレジストローラ対265へ送られる。そして、コピー用紙Pはレジストローラ対265により整位された後、再び転写部に送られ、コピー用紙Pの裏面にトナー像が転写される。その後、コピー用紙Pは、搬送路258、定着装置260及び排紙ローラ269を介してフィニッシャ300の排紙トレイ362に排紙される。
また、この自動両面装置270を使用することにより、用紙のプリントされた面を下側にして排出することもできる。つまり、両面コピーを行う要領でまず用紙表面に画像を転写、定着させ、一時集約部271に一時的に集積させ、ピックアップローラ273及び給紙ローラ対275により搬送路274を通してレジストローラ対265により整位された後、搬送258、定着装置260および排紙ローラ269を介して排紙トレイ362に排紙される。
図3は、複合型画像形成装置の内部構成の一例を機能的に示すブロック図である。
本装置は、メインCPU30、ROM32(プログラム用、データベース用)、NVRAM34、DRAM(作業用、データ格納用)36を有する。このメインCPU30は、本装置全体の制御を行うものであり、ここでは操作パネル202からの指示、通信回線からの信号入力(FAX)、及び各種外部インタフェース(外部IF)からの入力信号に従って各機能の制御を行う。
さらに、本装置には、画像データを記憶する記憶手段としてのハードディスクドライブ(HDD)37、及び同じく記憶手段としての光ディスクドライブ(ODD)38が設けられており、これにより、大容量の画像データの記憶を実現することが可能となる。
SIF40はスキャナ部50からの画像データを受け取るスキャナインタフェース、IPU(画像処理回路)42は記録装置に応じた高画質化処理や拡大縮小処理、画素間引き処理、マーカ検出による指定領域の白抜き処理などの画像編集処理を行う画像処理部、記憶手段としてのページメモリ(PM)44は1画素につき多値のビット数を持つ多値のページメモリ、QNT/PM(QNT:量子化、PM:ぺ−ジメモリ)46は多値データを記憶用に2値化して記憶する2値化ページメモリ(ページバッファ)と圧縮伸張回路と各種画像処理ASICとで構成される部分、PIF48はプリンタ部52に画像データを転送するプリンタインタフェース、LANC54はイーサネット(登録商標)との接続インタフェースとN社ネットワークプロトコルを制御するためのCPUを含むネットワーク制御回路である。
なお、このLANC54のケーブルの一端はルータ/リピータ等のネットワークを構成する機器(図示しない)に接続される。プリンタ機能を実現するにあたり画像データを獲得する獲得手段としてのSCSI56はPC等の外部装置(図示しない)との通信コマンド制御を行うためのSCSIバス制御用チップセットを示している。例えばメインCPU30から制御コマンドを受け取ると、それを解釈してターゲットとなるデバイスにコマンドを送る。逆に信号を受け取った場合は、その信号をそのままメインCPU30に対して渡される。メインCPU30はその信号を解釈し、適宜、応答を返し、装置全体を制御する。
図4に示すように、ファクシミリ機能を実現するにあたりファクシミリにより送信される画像データを獲得する獲得手段としてのFAXC部58は、ファクシミリ手順に従って公衆回線との接続IFをなすいわゆるMODEM76、送受信用バッファ74、FAX画像データ格納用の記憶手段としてのファイルメモリ68、画像の符号化/復号化及び解像度変換等を行うCODEC(CODER-DECODER)66、CODEC72、及びこれらの制御とメインCPU30との相互通信を行うFAXCPU78からなる。
PRNC60は外部のPC等のデバイスからのプリントデータを受け取るためのプ口トコル制御及びデータ転送/圧縮/伸張制御を行うための制御回路である。これらの各デバイスは画像バス62を介して接続され、メインCPU30と各デバイス間の制御信号はシステムバス64により高速に信号のやりとりが行われる。この画像バス62は、このコントローラが複写機として動作するときの為に設けられた独特のもので、複写機のリアルタイム動作を保証するために、スキャナ部50から入力される画像データをSIF40で受信し、IPU42で高画質化処理、拡大縮小処理、並びに各種編集処理を行い、PIF48でプリンタ部52の出力にするという動作を並列的に行う。画像バス62に接続されたボードの内、その時の動作に不必要な処理ボードは通過状態となる。例えば、単なる複写動作の際にはQNT/PM46は不必要なため通過となるし、メモリを利用して複数の複写画像を編集する場合には、この2値化ページメモリは必要となる。
図4は、FAXC部58の構成を例示する図である。
図4において、点線部分は図3中のシステムバス64を、二重線部分は画像バス62を示している。例えば、この実施の形態において説明される構成の複合型画像形成装置において、ある動作条件では、FAX用の送信データは、スキャナ部50から入力された後、画像バス62からFAXC部58の入出力バッファに蓄積される。蓄積されたデータは、CODEC66で符号化/圧縮され、ファイルメモリ(FILEMEMORY)68に蓄積される。
NCU(NETWORK CONTROL UNIT)70により回線を選択した後、FAX用の送信データは、CODEC72で相手局の能力に合わせた符号化方式/解像度に変換され、送受信バッファ74を経由してMODEM76から送信される。この際、FAX用の送信へッダもCODEC66で付加される。
FAX通信制御用のコマンドは、システムのメインCPU30からDMA転送によりFAXC部58に送られる。FAXC部58のFAXCPU78は、そのコマンド内容を実行し、ステータス、或いはリクエストを逆にメインCPU30側にDMA転送で送信する。このコマンドによりFAXCPU78はMODEM76を介して回線上に標準プロトコルに基づいた制御信号(ITU−T/T.30準拠)を送出する。また、メインCPU30はステータス或いはリクエストの内容に応じて次の指示を送出する。
また、図3に示すHDD37に蓄積された画像データを送信画像としてFAXC部58に転送する際には、FAXC部58の転送バッファを経由し相互にDMA転送される。
受信の場合は、受信データは一旦FAXC部58の送受信バッファ74に蓄積され、エラーチェック等を実施した後、CODEC66で指定の符号化方式等に変換し、FAXC部58のファイルメモリ68に蓄積される。また、蓄積された画像データを、図3に示されるHDD37に蓄積する場合は、CODEC72で符号化変換、解像度変換処理等を行った後、図3に示されるHDD37に対してDMA転送される。
FAXC部58のファイルメモリ68に蓄積保存されている受信画像の印刷時は、蓄積された受信データをCODEC66で伸張し、入出力バッファ80に展開した後、画像バス62側からPIF48に印字出力する。図3のHDD37に蓄積保存されいる画像データを印刷する場合は、図3のQNT/PM46に画像を展開し、画像バス62側からPIF48に印字出力する。
また、FAXC部58の画像入出力バッファ80は画像データの回転処理が可能である。例えば、A4画像を受信した場合など、ここで90度回転処理を施すことにより、A4横及びA4縦カセットの記録紙の両方が利用可能となると同時に、ポートレート方向でもランドスケープ方向でも原稿入力が可能となる。
更に、180度回転処理を用いて、例えば、ADF207を利用して入力した画像データの方向を全て順方向に修正する。また、自動両面装置270により、受信原稿に180度回転処理を交互に施した後、記録紙の両面に印刷処理を行う。
図5は、操作パネル202の構成を例示する図である。
図5に示すように、操作パネル202にはタッチパネルディスプレイ82、スタートキー90、ポーズキー91、クリアキー92、テンキー93、原稿サイズを選択するサイズキー94、カセットを選択するカセットキー95、選択された原稿サイズ・カセットを表示するLED84及び85、複写倍率設定キー96、画像モード選択キー97などが設けられている。また、このテンキー93は複写でもFAX(FAX番号入力)でも共有可能であるよう、ボタン電話装置のテンキー配列と同じ配置となっている。因みに、上記説明した90〜97のキーを総称してハードキーとする。
例えば5部複写する場合、タッチパネルディスプレイ82上のメニューを複写に切り替え、希望する処理(両面コピーなど)を選択した後、テンキー93の「5」のキーを押す。するとタッチパネルディスプレイ82上の特定のエリアにこの数が表示される。これをユーザが確認した後、原稿をセットしスタートキー90を押せば複写動作が開始される。
図6は、図5に示すタッチパネルディスプレイ82の構成を示すブロック図である。
タッチパネルディスプレイ82はタッチパネル102を液晶ディスプレイ104の上に重ねて構成される。タッチパネル102は透明基盤に透明抵抗体を一様に塗布し、X/Y方向に夫々所定の距離間隔をおいて透明電極群を平行に配設してある。タッチパネル制御部106の制御の元、X/Y方向の各透明電極にはそれぞれ一定方向に順次電圧が印加される。タッチパネル102に対する位置の指示操作は専用の導電性ペン或いは指を用いて行われる。タッチパネル制御部106はX/Y方向のそれぞれの電極間の抵抗値を監視し、各電極間の抵抗値から演算により、導電性ペン或いは指の指示によって局所的に抵抗値が低減した位置の検出を行う。
また、液晶ディスプレイ104にはこれを表示駆動するためのディスプレイ制御部108と、表示データを表示画素単位で格納する表示RAM(VRAM)110がそれぞれ接続されている。
以上の構成からなるタッチパネルディスプレイ82において、タッチパネル制御部106によって求められた位置データは、主制御部内のメインCPU30により読み取られ、この位置データに対応した処理がメインCPU30によって実行される。例えば、手書き入力を行う場合はタッチパネル102上で指示された位置に対応するVRAM110上のデータを非表示状態から反転して表示状態にし、液晶ディスプレイ104に表示したキーボードディスプレイや各種設定ボタン群の中からの選択による動作パラメータの入力など、幅広い用途にこのタッチパネルディスプレイ82は使用できる。
図7〜図9は、この複合型画像形成装置で用いる標準的なG3ファクシミリ通信プ口トコルの流れを示す図である。ここでは全て非エラー訂正モードの例を示しているが、通信プロトコルの流れとしては基本的にエラー訂正モードの場合も同様である。
図7は、送信データを1頁だけ送信する場合(後続頁無し)の通信プロトコルの流れを例示する図である。図7に示すように、FAXの通信プロトコルはA〜Eの5つのフェーズに分割されており、それぞれA:呼設定、B:初期認識、C:データの送信、D:送信データ確認、E:切断に分かれている。
図8は、送信条件を変更せずに複数頁の送信データ(後続頁有り)を送信する場合の通信プロトコルの流れを例示する図である。この図8の場合には、フェーズDにおいてマルチペ−ジであることが被呼端末側に知らされ(MPS)、続いてフェーズC以降が繰り返される。
図9は、送信条件を変更して複数頁の送信データ(後続頁有り)を送信する場合の通信プロトコルの流れを例示する図である。この図9の場合には、フェーズDにおいて通信条件の変更が被呼端末側に知らされ(EOM)、続いてフェーズB以降が繰り返される。
このそれぞれの通信手順のフェーズB(初期認識)において、最初に被呼端末(受信端末)からNSF(Not Standerd facsimile)信号が送信される。この信号では、ITU−T/T.35において国コード、メーカーコードを提示することが規定されている。通常、同じメーカのファクシミリ装置同士の通信においては、この信号でそれぞれの機種を同定し、ITU−T/T.30の規定とは異なる各社独自の手順で通信を行う。
次に、この複合型画像形成装置でのネットワーク送信の動作を説明する。
この場合、まず操作パネル202上でネットワーク送信のモードを設定する。次に送信先情報(ネットワークアドレス、ユーザIDなど)を設定する。そして、送信画像データをセットする。設定された送信先情報は主制御部の管理下に送信待ち行列にセットされる。また、送信条件に基づいて送信データは編集処理を行った後、符号化/圧縮処理を行い、ネットワークに対応したプロトコルに従って送信先への回線接続を行う。全ページ送信終了すれば回線切断処理を行う。
以上の動作の間、主制御部は操作パネル202からの送信先情報を管理しSIF40、QNT/PM46に画像サイズ、圧縮方式などの各パラメータの設定を行う。そして開始指示が有れば、スキャナ部50を駆動し、入力された画像データに対して解像度変換、2値化、圧縮処理を施した後これらをQNT/PM46又はHDD37へ保持するといった動作を最終ページまで行う。
次に、この複合型画像形成装置における入力原稿のファクシミリ送信動作を説明する。
まず、先述の操作パネル202上でタッチパネルディスプレイ82上のメニューをFAXメニューに切り替えた上で、ファクシミリ送信のモードを設定する。或いは、ネットワークまたは232Cなどのシリアルインタフェースを介し、PC等の端末装置上から送信モードを設定する。操作パネル202上からこのモード設定を行う場合には、タッチパネルディスプレイ82に表示されたモード選択スイッチの指示及び希望する条件に該当するハードキーを押下することによって設定が行われる。
PC等の端末装置上からモード設定を行う場合には、画面上のメニューからファクシミリ送信のモードを選択する。この際、ファクシミリ送信モード設定画面において送信先情報(電話番号、短縮ダイヤル番号etc.)、送信サイズ情報、拡大/縮小などの変倍情報、希望する解像度、回転の有無、セキュリティの高い内容を含んだ文書(親展)であるか否か等の送信条件を設定する。
送信データは、スキャナ部50で入力後、IPU42において操作パネル202で指定された拡大/縮小、中間調処理等の画像処理を行った後、図4のFAXC部58の入出力バッファ80を使用して2値データとして展開される。続いて図4に示されるCODEC66を用いて符号化/圧縮処理を行い、また、必要であれば、入力画像の回転処理/解像度変換処理を行い、FAXC部58のファイルメモリ68に蓄積/保存される。
HDD37が装着されている場合は、図3のQNT/PM46に展開し、ユーザが指定する画像処理を施した後、QNT/PM46を使用して符号化処理を行いHDD37にメモリ蓄積を行う。この際のユーザが指定する画像処理とは、例えば、複数の原稿を1枚に縮小して収め、1枚の原稿として送信するといったような、いわゆる「Nin1(N:整数)」処理(縮小連結処理とも言う)が該当する。
メモリ蓄積送信を行う場合には、原稿入力終了後、送信待ち行列にセットされる。送信時刻を指定されている場合は、ユーザの指定する時刻になるまで送信されないが、特に指定されておらず、また送信待ちの状態ファイルが存在しない場合は、即、送信手順を開始する。
送信処理を開始する場合、FAXC部58のファイルメモリ68に蓄積されている画像データは、CODEC72を使用し、受信端末側の受信性能に応じて、解像度変換処理、サイズ変換処理を行った後、相手局に送信する。また、HDD37を利用して、送信実行時にHDD37に蓄積した画像ファイルをFAXC部にDMA転送し、送信手順を開始する。
ダイレクト送信を行う場合には、送信先情報に基づいてNCU70が回線接続制御を行う。回線接続が成立した段階でスキャナ部50より画像データを入力し、画像処理部で相手局の能力に合わせた解像度に変換する。この際、ユーザが希望する解像度、画像サイズよりも、相手局能力の方が優先される。続いて、図4に示されるFAXC部58の入出力バッファ80に転送され、送受信バッファ74を経由した後、送信処理が行われる。全ページの送信データを送信終了後、回線切断処理を行う。
次に、この複合型画像形成装置におけるQNT/PM46を使用した複写画像のメモリ編集機能について説明する。
スキャナ部50より入力された画像は画像処理部においてユーザが選択した機能に応じた解像度変換、2値化処理を行った後、QNT/PM46に蓄積される。ユーザが選択した機能に応じた解像度変換とは、例えば2枚の原稿を縮小して1枚に納める2in1機能を選択した場合の71%縮小などが該当する。2in1処理の場合、QNT/PM46には画像処理部で約71%縮小が展開された画像が読み込まれる。更に90度回転処理を実施した後、2枚分を1枚として印字出力する。
図10は、複合型画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。
この図10において、入出力制御部112とは画像入力時のスキャナ駆動制御、ADF制御、印刷時のプリンタ制御、紙搬送制御などを行うエンジン制御と、画像の解像度、サイズを変更し、また高画質化処理を行う画像処理ユニット、および入力あるいは出力する画像の回転処理、画像合成などの修飾処理などを行う入力/出力画像処理ユニット、および入力画像を展開/符号化圧縮するための画像メモリより構成される。
ここで、画像処理ユニットでは、例えば複写時には、ユーザの指定によるサイズ変換処理や、誤差拡散処理などの高画質化処理を行うし、FAXの画像入力時には、ユーザの指定する解像度への変換処理、受信機の性能に合わせたサイズ変換処理、高画質化処理などを行う。この際、画像メモリに入力された画像データは、ユーザの設定内容に応じて、回転処理や画像合成などの修飾処理を行う。
また、FAX印刷時には、FAX受信データに対して、プリンタの解像度に合わせた解像度拡張処理(補間処理)や、スムージングなどの高画質化処理や、更に、ユーザの設定に応じて、画像の回転処理や、縮小処理、あるいは長尺原稿を受信した場合のページ分割処理などを行う。これらのスキャナ/プリンタはメカ制御用のCPUにより直接的に制御されており、図3中のメインCPU30はこれらにメッセージを送ることで制御を行っている。
複写制御部114は、入出力制御部112の駆動タイミング制御や画像処理用のパラメータ設定を行い複写機能を制御する。タイミング制御とは、例えばADFの駆動タイミング、スキャナ駆動タイミング、メモリに展開した画像の修飾処理や、印刷開始タイミングの指定、次の原稿の入力開始タイミング指定などを意味する。
操作パネル制御部116は、図5、図6で説明したこの複合型画像形成装置の操作パネル10、およびシリアルポート、SCSIコントローラ等から構成される。例えば操作パネル10よりFAX送信が指示されると、その情報は全体制御部118に伝えられる。また、通信回線を使用してFAX通信を開始した場合など、逆にそれらの情報が全体制御部118を介して通知され、操作パネル10上のLEDの点灯やLCDへのメッセージ表示を行う。
また、シリアルポートやSCSIコントローラを介して外部のPCよりデータおよびFAX送信条件などの制御情報を受け取った場合は、制御パネルからユーザ設定によりFAX送信が選択されたのと同様に、それらの条件が全体制御部118に伝えられる。全体制御部118は、スキャナ部50やプリンタ部52の空き状況を確認した上で、設定内容をFAX通信制御部120に伝える。
全体制御部118では、更に装置全体のメモリ残量や動作状態を常に監視し、スキャナ部50、プリンタ部52などの複数機能で共有するリソースの排他制御、優先度操作等を実施する。また、タイマー監視等の時間制御も行い、状態に応じて、適宜、操作パネル制御部116に対してメニューの切り替えや、FAXの時刻指定送信機能のようなジョブの起動制御を行う。
FAX通信制御部120は図4に説明したFAXC部58およびFAX制御ソフトウェアより構成される。上記FAX制御ソフトウェアは、例えばFAXC部58のFAXCPU78に対してコマンドを送り、FAX通信機能を実現するだけでなく、リスト/レポート作成、停電発生時のリカバリ処理などの処理を行う。
プリント制御部122は図3中のPRNC60およびPCから接続され画像データを印字するためのデータ制御ソフトウェアより構成される。
図11は、図3に示されるPRNC60のハードウェア構成の概略図である。PRNC60は、システムバス64へのインタフェース及びそれらの通信プロトコル制御を行うコマンド制御CPU60a、バッファメモリ60b、高速でのデータ制御を行うデータ制御ASIC60c、自身とPC等の外部装置とを接続するパラレルポート(セントロニクス)60dなどで構成される。
例えば、PC上のアプリケーションソフトウェアで作成されたドキュメントは、PC上でイメージデータに展開された後、符号化/圧縮され、PC上のメモリに保存される。この符号化データは、PRNC60との間で予め決められたプロトコルに従い、高速にデータ転送される。PRNC60は受け取った画像データをQNT/PM46又はHDD37にDMA(direct memory access)転送する。
続いて、図12の説明に移る。図12は、入出力制御部112の概略構成を示す図である。
入出力制御部112は、原稿データ入力部112a及び画像データ印刷部112bの2つの制御部に分かれている。
原稿データ入力部112aは、複写機能及びファクシミリ機能によりスキャナ50で画像データを入力する際の入力処理制御を行う。つまり、原稿データ入力部112aは、後述する図13のフローチャートに示すように、必要に応じてADF207を駆動し原稿をスキャナ50(原稿載置台212)にセットする。さらに、スキャナ50を駆動してこのスキャナ50にセットされた原稿をスキャンする。さらに、スキャンされた原稿の画像データを本装置の持つスキャナ50及びIPU42を用いて読み込み、適切な画像処理を施した上で、QNT/PM46部のメモリ上もしくはFAXC部58中の入出力バッファ80(FAX入力でHDD37が非実装のとき)に画像を展開する。さらに、後で述べる画像の編集処理を施した上で、符号/復号化回路46を用いて符号化によるデータ圧縮を行って画像をQNT/PM46もしくはHDD37に蓄積保存する。
画像データ印刷部112は、後述する図14及び図15のフローチャートに示すように、QNT/PM46もしくはHDD37に蓄積保存されたデータを読み出して復号展開してQNT/PM46のメモリに書き込む。そして、給紙カセット252、253、254、もしくは大容量給紙カセット255のいずれかを選択し適切なサイズのコピー用紙を給紙し、QNT/PM46のメモリからプリンタ52へ画像データを転送し、コピー用紙に画像を印刷する。その後、設定に応じて、排紙トレイ362もしくはフィニッシャーにコピー用紙を排出する。このとき、ステープルが指示されているるときには、排出された用紙に対してステープルが打たれる。
これら2つの制御部、原稿データ入力部112a及び原稿画像データ印刷部112bは、上位の全体制御部118から動作の開始、動作の終了、動作の中止、及び動作の中断等の指示を、OSのサポートするメッセージ通信を用いて受信し、それぞれの指示に対応する処理が完了したとき及び必要に応じて随時全体制御部118へメッセージを送信する。また、図16に示すようなジョブ制御に関するパラメータを保管するジョブパラメータテーブルを全体制御部118、入出力制御部112、複写制御部114、プリント制御部122、FAX通信制御部120間で共有し、随時書き込み、参照を行っている。
原稿データ入力部112a及び原稿画像データ印刷部112bの間ではメッセージ通信を用いずに、図17に示す2つの制御部間で共有するパラメータの保管テーブルに随時書き込み、参照を行う。
ここで、図13のフローチャートについて説明する。図13は、原稿データ入力部112aにより実行される原稿入力処理を示すフローチャートである。
原稿入力処理は、全体制御部118において原稿入力処理に関するメッセージが受信されることにより開始される。全体制御部118において、終了又は中止指示のメッセージが受信された場合には(ST52、YES)、終了処理が実行される(ST54)。また、全体制御部118において、中断指示のメッセージが受信された場合には(ST52、YES)、中断処理が実行される(ST56)。全体制御部118において、原稿入力処理の開始指示のメッセージが受信された場合には(ST52、YES)、このメッセージと共に受信されたジョブメッセージが解析され(ST58)、以下原稿入力処理が開始されることになる。
原稿入力処理は、ADF207を利用する場合と、利用しない場合とに分けられる。ADF207を利用するか否かは、このADF207上に読み取り対象となる原稿がセットされている否かにより判断される。ADF207上に読み取り対象となる原稿がセットされている場合には(ST60)、ADF207が駆動される(ST62)。
複数の原稿の画像を縮小して一枚の用紙に出力する縮小連結機能が指示されている場合には(ST64、YES)、読み取り位置計算とこの計算結果に応じたスキャナ駆動、及びページメモリ書き込み位置計算とこの計算結果に応じたページメモリ画像展開が行われた後(ST66)、一枚の用紙に出力される複数の原稿の画像の読み取りが実行される。つまり、一枚の用紙に出力さえる複数の原稿の画像の読み取りが完了するまで、(ST70、NO)→(ST80、NO)→(ST82、YES)→(ST60、YES)→(ST62)→(ST64、YES)→(ST66)の順に処理が繰り返される。一枚の用紙に出力される複数の原稿の画像の読み取りが完了すると、予めフォームとしてHDD37に保存されたデータの合成が指示されている場合は(ST70、YES)、(ST72、YES)→(ST74)の順に読み取られた画像に対応する画像データが合成される。合成が指示されていないときは(ST72、NO)で、合成処理を施さない。このようにして得られた画像データは、符号化/圧縮され(ST76)、ファイル情報が更新される(ST78)。ADF207に次の原稿が無い場合には中断となる(ST84)。
縮小連結機能が指示されていない場合には(ST64)、読み取り位置計算とこの計算結果に応じたスキャナ駆動、及びページメモリ書き込み位置計算とこの計算結果に応じたページメモリ画像展開が行われた後(ST68)、前記フォーム合成が有効ならば合成処理を施し、画像データが符号化/圧縮され(ST76)、ファイル情報が更新される(ST78)。
続いて、図14及び図15のフローチャートについて説明する。図14及び図15は、画像データ印刷部112bにより実行される印刷処理を示すフローチャートである。
印刷処理は、全体制御部118において印刷処理に関するメッセージが受信されることにより開始される。全体制御部118において、中断、中止、又は終了指示のメッセージが受信された場合には(ST102、YES)、ジョブ中断、ジョブ中止、又はジョブ終了処理が実行される(ST104)。全体制御部118において、印刷処理の開始指示のメッセージが受信された場合には(ST102、YES)、このメッセージと共に受信されたジョブメッセージが解析される(ST106)。この解析結果に応じて給紙元切り替え可否判断(ST108)、展開ページの決定(ST110)が行われる。展開頁が決定されると、給紙元がチェックされる(ST112)。
排紙のみの場合には(ST114、YES)、ADD270からの排紙が指示され(ST116)、ADD270内の用紙が排出される(ST118)。排紙のみでない場合(ST114、NO)、必要に応じて縮小連結処理が行われる(ST120〜130)。縮小連結処理が不要な場合には、給紙が開始され(ST132)、ページメモリの書き込み位置の計算が実行され(ST134)、ファイル上のデータが復号/伸張され、ページメモリに展開される(ST136)。給紙が完了し(ST138、YES)、画像データの展開が完了すると(ST140、YES)、画像転送範囲及び回転角度が算出される(ST142、ST144)。
その後、必要に応じてステープル打ち及びシフトの設定が行われる(ST146)。さらに、綴じ代が設定されている場合、又は設定されていない場合に応じた処理が実行される(ST148〜154)。部数分排紙が完了すると(ST156、YES)、ページメモリが開放される(ST158)。
次に、主に入出力制御部112に関わるメモリ編集の概要と、その実現方法について説明する。まず前提として、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能による画像データの転送方向等に関して、図18〜図20を参照して説明する。
図18は、ポートレート原稿(縦長原稿)及びランドスケープ原稿(横長原稿)を示す図である。図19では、この図18に示す原稿の画像データの転送方向について説明するものとする。
図19は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能毎に分けて、画像データの転送方向及び画像データの展開状態を説明する図である。ここでは説明を分かり易くするため、複写機能及びファクシミリ機能における画像入力対象の原稿は、片面に画像が形成された片面原稿とする。
第1に、複写機能の場合について説明する(ST1−1〜ST1−4)。ここでは、複写対象の原稿がポートレートの場合を想定して説明するが、ランドスケープの場合でも同じである。
複写機能の場合、原稿画像入力に際して、ADF207を利用して原稿載置台212に原稿がセットされる場合と、直接原稿載置台212に原稿がセットされる場合とがある。ADF207を利用する場合、原稿の印刷面が上側となるように(フェースアップ)、かつ原稿の左側がADF207の搬送方向となるようにセットされるものとする。つまり、ADF207に原稿をセットする操作者側から見て、原稿の印刷面が見える状態で、かつ操作者側の右手方向に原稿の右側が、操作者側の左手方向に原稿の左側が、操作者側の手前方向に原稿の下側がくるようにように原稿がセットされる(ST1−1)。
このようにセットされた原稿は、ADF207により原稿載置台212に搬送される。このとき、原稿は反転され、原稿載置台212に原稿の印刷面が接するように原稿載置台212にセットされる。ADF207を利用せず、直接原稿載置台212に原稿がセットされる場合は、このような状態となるように原稿がセットされる(ST1−2)。
原稿載置台212に原稿がセットされると、このセットされた原稿が読み取られる。このとき、原稿は印刷面の右側から読み取りが開始され、原稿の上下方向が主走査方向となり、左右方向が副走査方向となる(ST1−3)。
このようにして読み取られた原稿の画像データは、1ラインずつQNT/PM46に転送され、ページメモリ44に展開される。このとき、画像データは、ST1−4に示すようにページメモリ44上に展開されることになる。つまり、原稿画像の右側方向の画像データから順に左側方向の画像データが展開される。
なお、QNT/PM46にはメモリを2次元アドレスで管理する機構が組み込まれているため、入出力制御部112では図20に示すように転送された画像がx軸方向から書き込まれていくものとして処理が進められる。また、画像がQNT/PM46からプリンタ52又はHDD37等に転送される場合には、画像はQNT/PM46の座標系で原点よりx軸方向から読み出されていく。
第2に、ファクシミリ機能の場合について説明する(ST2−1〜ST2−4)。ここでは、ファクシミリ送信対象及び受信対象の原稿がポートレートの場合を想定して説明するが、ランドスケープの場合でも同じである。
ファクシミリ機能による原稿送信の場合、原稿画像入力に際して、ADF207を利用して原稿載置台212に原稿がセットされる場合と、直接原稿載置台212に原稿がセットされる場合とがある。ADF207を利用する場合、原稿の印刷面が上側となるように(フェースアップ)、かつ原稿下側がADF207の搬送方向となるようにセットされるものとする。つまり、ADF207に原稿をセットする操作者側から見て、原稿の印刷面が見える状態で、かつ操作者側の右手方向に原稿の上側が、操作者側の左手方向に原稿の下側が、操作者側の手前方向に原稿の右側がくるようにように原稿がセットされる(ST2−1)。
このようにセットされた原稿は、ADF207により原稿載置台212に搬送される。このとき、原稿は反転され、原稿載置台212に原稿の印刷面が接するように原稿載置台212にセットされる。ADF207を利用せず、直接原稿載置台212に原稿がセットされる場合は、このような状態となるように原稿がセットされる(ST2−2)。
原稿載置台212に原稿がセットされると、このセットされた原稿が読み取られる。このとき、原稿は印刷面の上側から読み取りが開始され、原稿の左右方向が主走査方向となり、上下方向が副走査方向となる(ST3−3)。
このようにして読み取られた原稿の画像データは、1ラインずつCODEC66に転送され、ファイルメモリ68に展開される。このとき、画像データは、ST2−4に示すようにファイルメモり68上に展開されることになる。つまり、原稿画像の上側方向の画像データから順に下側方向の画像データが展開される。
ファクシミリ機能による原稿受信の場合には、上記説明したST2−3、ST2−4の順に原稿が受信される。
第3に、プリンタ機能の場合について説明する(ST3−2〜ST3−4、ST4−2〜ST4−4)。ここでは、プリント対象がポートレートの場合とランドスケープの場合とに分けて説明する。
プリント対象がポートレートの場合(ST3−2)、原稿画像の上側に対応する画像データから受信が開始され、次第に、原稿画像の下側に対応する画像データが受信されることになる。また、このとき原稿の左右方向が主走査方向となり、上下方向が副走査方向となる(ST3−3)。
このようにして受信された画像データは、1ラインずつQNT/PM46に転送され、ページメモリ44に展開される。このとき、画像データは、ST3−4に示すようにページメモリ44上に展開されることになる。つまり、原稿画像の上側方向の画像データから順に下側方向の画像データが展開される。
プリント対象がランドスケープの場合(ST4−2)、原稿画像の右側に対応する画像データから受信が開始され、次第に、原稿画像の左側に対応する画像データが受信されることになる。また、このとき原稿の上下方向が主走査方向となり、左右方向が副走査方向となる(ST4−3)。
このようにして受信された画像データは、1ラインずつQNT/PM46に転送され、ページメモリ44に展開される。このとき、画像データは、ST4−4に示すようにページメモリ44上に展開されることになる。つまり、原稿画像の右側方向の画像データから順に左側方向の画像データが展開される。
上記説明したように、プリンタ機能の場合、ページメモリ44上では、短手方向=主走査方向となるように画像が転送される。
次に、この発明の第1の実施形態について説明する。この第1の実施形態は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能夫々における印刷順序に関する内容である。
印刷順序には、先頭頁から最終頁まで順に印刷する昇順、及び最終頁から先頭頁まで順に印刷する降順の2種類がある。原稿の前後関係と印刷結果の前後関係を一致させるため、印刷順序が昇順の場合と降順の場合とでは印刷された用紙の排出方法が次のように異なる。なお、排出される用紙は、排紙トレイ362に下から順に積み上げられるように排出されるものとする。
昇順で片面印刷が実行される場合には、まず、先頭頁が用紙の片面に印刷される。この先頭頁が印刷された用紙の印刷面が、積み上げられる方向と反対方向、つまり排紙トレイ362方向に向けて排出される(フェースダウン)。次に、第2頁目が用紙の片面に印刷される。この第2頁目が印刷された用紙の印刷面が、積み上げられる方向と反対方向、つまり排紙トレイ362方向に向けて排出される(フェースダウン)。このとき、第2頁目が印刷された用紙は、先頭頁が印刷された用紙の上に積み上げられ排出されることになる。また次に、第3頁目が用紙の片面に印刷される。この第3頁目が印刷された用紙の印刷面が、積み上げられる方向と反対方向、つまり排紙トレイ362方向に向けて排出される(フェースダウン)。このとき、第3頁目が印刷された用紙は、第2頁目が印刷された用紙の上に積み上げられ排出されることになる。このように、昇順で片面印刷の場合には、印刷された用紙がフェースダウンで排出されることになる。図21にその様子を示す。なお、印刷された用紙をフェースダウンで排出する場合、本装置(図2)の機構上、排出手段としてのADD270により印刷面を反転させてから排出することになる。
また、昇順で両面印刷の場合には、まず、先頭頁及び第2頁目が印刷された用紙の先頭頁が印刷された面が排紙トレイ362方向に向けて排出される。次に、第3頁目及び第4頁目が印刷された用紙の第3頁目が印刷された面が排紙トレイ362方向に向けて排出される。この場合にも、排出手段としてのADD270により印刷面を反転させてから排出することになる。
降順で片面印刷が実行される場合には、まず、最終頁(N)が用紙の片面に印刷される。この最終頁が印刷された用紙の印刷面が、積み上げられる方向に向けて、つまり排紙トレイ362方向と反対方向に向けて排出される(フェースアップ)。次に、第(N−1)頁目が用紙の片面に印刷される。この第(N−1)頁目が印刷された用紙の印刷面が、積み上げられる方向に向けて、つまり排紙トレイ362方向と反対方向に向けて排出される(フェースアップ)。このとき、第(N−1)頁目が印刷された用紙は、最終頁が印刷された用紙の上に積み上げられ排出されることになる。また次に、第(N−2)頁目が用紙の片面に印刷される。この第(N−3)頁目が印刷された用紙の印刷面が、積み上げられる方向に向けて、つまり排紙トレイ362方向と反対方向に向けて排出される(フェースアップ)。このとき、第(N−2)頁目が印刷された用紙は、第(N−1)頁目が印刷された用紙の上に積み上げられ排出されることになる。このように、降順で片面印刷の場合には、印刷された用紙がフェースアップで排出されることになる。図21にその様子を示す。
また、降順で両面印刷の場合には、まず、最終頁(N)及び第(Nー1)頁目が印刷された用紙の最終頁が印刷された面が排紙トレイ362方向に向けて排出される。次に、第(N−2)頁目及び第(N−3)頁目が印刷された用紙の第(N−2)頁目が印刷された面が排紙トレイ362方向に向けて排出される。
上記説明したような印刷順序により印刷される印刷対象となる画像データは、機能別に次のようにして獲得される。複写機能実行時には、印刷対象の画像データは獲得手段としてのスキャナ50により獲得される(読み取られる)。ファクシミリ機能実行時には、送信対象の画像データは同じく獲得手段としてのスキャナ50により獲得され(読み取られ)、受信対象(印刷対象)の画像データは獲得手段としてのMODEM76を介して獲得される(受信される)。プリンタ機能実行時には、印刷対象となる画像データは獲得手段としてのLANC54により獲得される(受信される)。
複写機能実行時に読み取られた印刷対象の画像データはQNT/PM46において符号化/圧縮され、記憶手段としてのページメモリ44又はHDD37等に蓄積される。ファクシミリ機能実行時に読み取られた送信対象の画像データはCODEC66において符号化/圧縮され、記憶手段としてのファイルメモリ68に蓄積される。ファクシミリ機能実行時に受信された印刷対象の画像データファイルは同じく記憶手段としてのファイルメモリ68に蓄積される。プリンタ機能実行時に受信された印刷対象の画像データはQNT/PM46において符号化/圧縮され、記憶手段としてのページメモリ44又はHDD37等に蓄積される。このようにページメモリ44、HDD37、又はファイルメモリ68に蓄積される画像データは、一連の原稿に相当する分をひとまとまりとして1ファイルとして取り扱われる。なお、ページメモり44、HDD37、及びファイルメモリ68等の画像データを記憶する記憶手段を総称して記憶部とする。
図16に示すジョブパラメータテーブルには、獲得手段により獲得された画像データから成る画像データファイルに関する情報が記録されるようになっている。例えば、この画像データファイルに関する情報には、原稿1頁分の画像データが記憶部に蓄積される毎に1頁分の属性が追加記録される。また、画像データファイル内では、画像データの入力順に画像データに対して1頁、2頁、…、n頁と頁番号が振られている。従って、画像データが昇順で入力されたか、降順で入力されたかによって画像データファイルを先頭頁から順に読み出すか、最終頁から順に読み出すのかが全体制御部118により判定される。つまり、この全体制御部118により判定される画像データファイルの読み出し順序に従って、プリンタ52により画像形成処理が実行されることになる。因みに、先頭頁から順に画像形成処理を実行するモードを第1の画像形成処理モード、最終頁から順に画像形成処理を実行するモードを第2の画像形成処理モードとし、これらモードは画像形成処理手段としての全体制御部118及びプリンタ52により実行されることになる。
現在、多くの複写機には、複写対象の原稿画像を降順で入力し降順で出力する方式が採用されている。この場合、原稿画像の頁の並びと出力画像の頁の並びとが一致するように、出力画像はフェースアップで排出されている。また、多くのプリンタには、プリント対象の画像データを昇順で受け取り昇順で出力する方式が採用されている。これは、画像データの送信先であるPC等からの送信順序が、一般的に昇順であることに起因する。この場合、出力画像は頁の並びが変化しないようにフェースダウンで排出される。勿論、画像データの送信先であるPC等からの送信順序が降順である場合には降順で出力する方式が採用されることになり、この場合、出力画像は頁の並びが変化しないようにフェースアップで排出されることになる。さらに、ファクシミリでは、原則、画像データを昇順で送信すること前提とされている。つまり、ファクシミリにおいて受信される画像データは昇順で受信されることになり、昇順で出力されることになる。この場合、出力画像は頁の並びが変化しないようにフェースダウンで排出される。
この発明では、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等の複数の機能を有する画像形成装置において、各機能の特徴に応じた出力処理を可能とする。図2に示すように、この発明の画像形成装置は、機構的にフェースアップ出力が適している(フェースアップ出力の方がフェースダウン出力に比して印刷に要する時間を短くできる)。フェースアップで出力するには、降順で印刷する必要がある。しかし、昇順で入力されてくる画像データを降順で印刷するには、印刷対象となる原稿の全頁に相当する画像データファイルを一旦記憶し、最後に蓄積された頁(最終頁)から順に印刷を開始する必要がある。ところが、画像データファイルを記憶するページメモリ44又はHDD37等には記憶容量に限界があり、画像データファイルのサイズによっては画像データファイル全体を記憶できないことがある。
そこで、この発明では図22のフローチャートに示すような方法で印刷処理が制御される。印刷処理は、複写制御部114から出力される印刷ジョブ、FAX通信制御部120から出力される印刷ジョブ、又はプリント制御部122から出力される印刷ジョブが全体制御部118において受け付けられると開始される(ST20)。また、このとき、全体制御部118では印刷ジョブの種類が判別される(ST22)。つまり、印刷ジョブが、複写機能、ファクシミリ機能、又はプリンタ機能によるものかが判別される。
印刷ジョブが複写機能によるものである場合(ST24)、出力順序は入力順、つまり降順と判断され(ST26)、用紙がフェースアップで排紙トレイ362上に排出される(ST28)。つまり、印刷ジョブが複写機能によるものである場合には、第1の画像形成モードが実行され、印刷された用紙がフェースアップで排紙トレイ362上に排出される。但し、プリンタ機能において、PCからのデータ送信順序が降順のときには第1の画像形成モードによりフェースアップで排出される。なお、用紙がフェースアップで排紙トレイ362上に排出される場合には、画像形成処理後の用紙はADD270を経由せずそのまま排紙トレイ362上に排出される。
印刷ジョブがファクシミリ機能又はプリンタ機能によるものである場合(ST30)、印刷対象となる画像データが記憶部に記憶される過程において、記憶部におけるメモリフルの発生が監視される(ST32)。メモリフルの発生は、記憶部の記憶容量の残量に応じて判断される。つまり記憶部の記憶容量の残量が所定値以下になった場合にメモリフル発生と判断される。メモリフルが発生した場合には(ST32、YES)、出力順序は入力順、つまり昇順と判断され(ST38)、用紙がフェースダウンで排紙トレイ362上に排紙される(ST40)。但し、プリンタ機能において、PCからのデータ送信順序が降順であるときは出力順序は降順となり用紙がフェースアップで排出される。つまり、印刷ジョブがファクシミリ機能又はプリンタ機能によるものである場合で、かつメモリフルが発生したときには、第2の画像形成モードが実行され、印刷された用紙がフェースダウンで排紙トレイ362上に排出される。なお、用紙がフェースダウンで排紙トレイ362に排出される場合には、画像形成処理後の用紙はADD270経由し画像形成処理面が反転されてから排紙トレイ362上に排出される。
メモリフルが発生することなく(ST32、NO)、印刷対象となる一連の画像データが全て受信されると(ST34、YES)、フェースアップ指定の有無が確認される(ST36)。このフェースアップ指定は、予めユーザにより操作パネル202から指定されるものである。フェースアップ指定されているときには(ST36、YES)、記憶部に記憶された画像データが降順で読み出され、出力順序は降順と判断され(ST42)、用紙がフェースアップで排紙トレイ362に排紙される(ST44)。つまり、メモリフルが発生することなく、フェースアップ指定されているときには、第1の画像形成モードが実行され、印刷された用紙がフェースアップで排紙トレイ362上に排出される。
フェースアップ指定されていないときには(ST36、NO)、記憶部に記憶された画像データが昇順で読み出され、出力順序は入力順、つまり昇順と判断され(ST38)、用紙がフェースダウンで排紙トレイ362上に排紙される(ST40)。つまり、メモリフルが発生することなく、フェースアップ指定されていないときには、第2の画像形成モードが実行され、印刷された用紙がフェースダウンで排紙トレイ362上に排出される。
このように印刷出力を制御することにより次のような作用効果が得られる。複写機能実行時には、印刷はフェースアップで降順出力されるので、従来の複写機と同様の印刷結果を得ることができる。これにより、ユーザは違和感無く複写機能を利用することができる。また、ファクシミリ機能実行時又はプリンタ機能実行時には、メモり残量、又はフェースアップ指定の有無に応じてフェースアップによる降順出力及びフェースダウンによる昇順出力が選択される。これにより、メモリフル発生に伴うエラーを回避することができる。さらに、ユーザ所望の出力を得ることもできる。
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能夫々における出力画像のセンタリング処理及びコーナリング処理に関する内容である。
まず、センタリング処理及びコーナリング処理について図23を参照して説明する。出力される画像とこの出力される画像の出力先となる用紙のサイズが異なる(出力される画像より用紙の方が大きい)場合に、用紙中央と画像中央が一致するように印刷する処理をセンタリング処理と称する。また、画像を用紙のある頂点方向へ寄せて印刷する処理をコーナリング処理と称する。なお、コーナリング処理には、図23に示すように、用紙の左上頂点に画像を寄せて形成する左上コーナリング処理、用紙の右上頂点に画像を寄せて形成する右上コーナリング処理、用紙の左下頂点に画像を寄せて形成する左下コーナリング処理、及び用紙の右下頂点に画像を寄せて形成する右下コーナリング処理がある。これらセンタリング処理及びコーナリング処理はユーザの指示に基づき実行される。
センタリング処理及びコーナリング処理は、次のようにして実現される。まず、QNT/PM46に付帯するページメモリアクセス用のASICにより、画像データに含まれる画像サイズデータ及び用紙サイズデータを基に、用紙に対応するサイズのページメモリ上のどの位置へ画像を展開するかが計算される。そして、この計算結果に従って、ページメモリの所定位置に画像が展開されることにより実現される。なお、ページメモリ上のどの位置へ画像を展開するかの計算は、図14及び図15に示すフローチャート中の「ページバッファの書き込み位置の計算」の部分で行われる。さらに、この「ページバッファの書き込み計算」は、後述する図24及び図25に示すフローチャートにより詳細に説明されている。図24及び図25に示すフローチャートに示すように、この発明の画像形成装置では、図19に示すジョブ種別により異なる画像データの向きを十分に意識して、コーナリングの方向が画像の向きに対して正しくなるようにコーナリング処理が行われる。このことに関しては、後に詳しく説明する。
また、綴じ代が有効であるときには、一時的にセンタリング/コーナリングの指定を一部解除して、綴じ代側に画像を寄せる処理を追加している。これは、綴じ代はページメモリ上のデータをプリンタへ転送する際に画像をシフトさせることによって実現しているため、センタリング/コーナリングによる画像消失量の増加を避けるためである。この綴じ代が有効であるときのセンタリング/コーナリング処理は、図27に示す綴じ代によるコーナリング位置変換テーブルに基づき実行される。なお、この綴じ代によるコーナリング変換テーブルは、NVRAM34に記憶されているものとする。
さらに、センタリング/コーナリング指定がユーザの初期設定によって指定されているとき、ジョブ種別が複写又はプリンタであるときには指定通りにセンタリング/コーナリングを行えばよい。ところが、ロール紙を用いた機器におけるFAXでは、有効画像を定型用紙幅×必要長さだけデータを送信していることから、指定どおり送信指定用紙サイズにセンタリング/コーナリングを行うと、通常の場合よりも通信時間が長くなることもあり、FAX送信の際には都合が悪い。従って、FAX送信の際にはセンタリング/コーナリングの設定を、副走査方向だけは無効にして副走査方向に原点寄りによせ、主走査方向には設定通りの画像配置を行うように、原稿データ入力部112aによるページメモリの書き込み位置計算において図26に示すような制御が行われている。なお、本装置では、ファクシミリ機能において画像データ送信時には綴じ代は組み合わせ禁止とする。
この発明では、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等の複数の機能を有する画像形成装置において、所望のコーナリング処理及び綴じ代処理を可能とする。つまり、図19で説明したように、各機能に応じてメモり上の画像データの展開状態が異なるため、この展開状態の違いを吸収してコーナリング処理及び綴じ代処理を実行する。
コーナリング処理の場合は、操作パネル202から受け付けられるコーナリング指示、つまり右上コーナリング、左下コーナリング、右上コーナリング、又は左下コーナリングの指示に基づき実行される。ところが、コーナリング処理は、実際には、ページメモリ上の画像に対して行われるため、指示されたコーナリング処理位置をページメモリ上の位置に変換する必要がある。この変換は、図28に示すコーナリング処理位置変換テーブルに従って実行される。なお、このコーナリング処理位置変換テーブルは、NVRAM34に記憶されるものとする。
ここで、図28を参照してコーナリング処理位置の変換について説明する。複写機能実行時には、ユーザ指定のコーナリング処理位置とコーナリング処理位置変換テーブルによる変換後のコーナリング処理位置とは同じになる。つまり、ユーザ指定のコーナリング処理位置が右上コーナリング、右下コーナリング、左上コーナリング、又は左下コーナリングの場合、変換後のコーナリング処理位置は、夫々、右上コーナリング、右下コーナリング、左上コーナリング、又は左下コーナリングとなる。
ファクシミリ機能実行時には、ユーザ指定のコーナリング処理位置が右上コーナリング、右下コーナリング、左上コーナリング、又は左下コーナリングの場合、変換後のコーナリング処理位置は、夫々、右下コーナリング、左下コーナリング、右上コーナリング、又は左上コーナリングとなる。
プリンタ機能実行時においてプリンタ対象がランドスケープのときには、ユーザ指定のコーナリング処理位置が右上コーナリング、右下コーナリング、左上コーナリング、又は左下コーナリングの場合、変換後のコーナリング処理位置は、夫々、右上コーナリング、右下コーナリング、左上コーナリング、又は左下コーナリングとなる。
プリンタ機能実行時においてプリンタ対象がポートレートのときには、ユーザ指定のコーナリング処理位置が右上コーナリング、右下コーナリング、左上コーナリング、又は左下コーナリングの場合、変換後のコーナリング処理位置は、夫々、右下コーナリング、左下コーナリング、右上コーナリング、又は左上コーナリングとなる。
このように、各機能におけるページメモリ上の展開状態の違いを吸収して、ユーザ指定のコーナリング処理位置をページメモリ上の位置に変換することにより、ユーザ指定のコーナリング処理位置にコーナリング処理を実行することができる。
一方、綴じ代処理の場合は、操作パネル202から受け付けられる綴じ代指示、つまり長手方向左手綴じ、長手方向右手綴じ、短手方向左手綴じ、又は短手方向右手綴じの指示に基づき実行される。ところが、綴じ代処理も、実際には、ページメモリ上の画像に対して行われるため、指示された綴じ代処理位置をページメモリ上の位置に変換する必要がある。この変換は、図29及び図30に示す綴じ代処理位置変換テーブルに従って実行される。なお、この綴じ代処理位置変換テーブルは、NVRAM34に記憶されるものとする。
ここで、図29及び図30、並びに図31〜図34を参照して綴じ代処理の変換について説明する。まず、綴じ代処理の前提は図31に示すようになっている。即ち、出力結果が縦長画像(メモリ展開時主走査=長手方向)の場合には、長手方向左綴じ指定、長手方向右綴じ指定、短手方向左綴じ指定、又は短手方向右綴じ指定により、付加される綴じ代の位置が、夫々画像右側、画像左側、画像下側、又は画像上側となるとする。出力結果が横長画像(メモリ展開時主走査=短手方向)の場合には、長手方向左綴じ指定、長手方向右綴じ指定、短手方向左綴じ指定、又は短手方向右綴じ指定により、付加される綴じ代の位置が、夫々画像下側、画像上側、画像右側、又は画像下側となるとする。
このような前提が有るとすると、複写機能実行時には、図32に示すように指定された綴じ代がメモリ上の画像に対して付加される。即ち、メモリ上展開状態a1の場合には、長手方向左綴じ指定、長手方向右綴じ指定、短手方向左綴じ指定、又は短手方向右綴じ指定により、付加される綴じ代の位置が、夫々主走査方向後端、主走査方向先端、副走査方向後端、又は副走査方向先端となる(図29のメモリ複写の欄参照)。メモリ上展開状態a2の場合には、長手方向左綴じ指定、長手方向右綴じ指定、短手方向左綴じ指定、又は短手方向右綴じ指定により、付加される綴じ代の位置が、夫々副走査方向後端、副走査方向先端、主走査方向後端、又は主走査方向先端となる(図30のメモリ複写の欄参照)。
ファクシミリ機能実行時には、図33に示すように指定された綴じ代がメモリ上の画像に対して付加される。即ち、メモリ上展開状態b1の場合には、長手方向左綴じ指定、長手方向右綴じ指定、短手方向左綴じ指定、又は短手方向右綴じ指定により、付加される綴じ代の位置が、夫々主走査方向後端、主走査方向先端、副走査方向先端、又は副走査方向後端となる(図29のFAXの欄参照)。メモリ上展開状態b2の場合には、長手方向左綴じ指定、長手方向右綴じ指定、短手方向左綴じ指定、又は短手方向右綴じ指定により、付加される綴じ代の位置が、夫々副走査方向先端、副走査方向後端、主走査方向後端、又は主走査方向先端となる(図30のFAXの欄参照)。
プリンタ機能実行時には、図34に示すように指定された綴じ代がメモリ上の画像に対して付加される。即ち、メモリ上展開状態c1(ランドスケープ)の場合には、長手方向左綴じ指定、長手方向右綴じ指定、短手方向左綴じ指定、又は短手方向右綴じ指定により、付加される綴じ代の位置が、夫々副走査方向後端、副走査方向先端、主走査方向後端、又は主走査方向先端となる(図30のプリンタランドスケープの欄参照)。メモリ上展開状態c2の場合には、長手方向左綴じ指定、長手方向右綴じ指定、短手方向左綴じ指定、又は短手方向右綴じ指定により、付加される綴じ代の位置が、夫々副走査方向先端、副走査方向後端、主走査方向後端、又は主走査方向先端となる(図30のプリンタポートレートの欄参照)。
このように、各機能におけるページメモリ上の展開状態の違いを吸収して、ユーザ指定の綴じ代処理位置をページメモリ上の位置に変換することにより、ユーザ指定の綴じ代処理位置に綴じ代処理を実行することができる。
ここで、図24及び図25のフローチャートについて説明する。まず、解像度と用紙サイズより画像を展開するために必要なページメモリのサイズを予め用意されたテーブルを参照することによって得る(ST160)。ここでは、主走査画素数(主走査方向サイズ)をX1、副走査ライン数(副走査方向サイズ)をY1とする。綴じ代処理が指定されているときには、上記説明したように指定された綴じ代位置がページメモリ上の位置に変換される(ST162)。コーナリング処理が指定されているときには、上記説明したように指定されたコーナリング位置がページメモリ上の位置に変換される(ST164)。
センタリング/コーナリング処理、及び綴じ代処理には次のような2種類が有る。一つは、ページメモリからプリンタへデータを転送する際に白データを付加して綴じ代を付ける(ST174)。もう一つは、予めページメモリ上に綴じ代分を用意し、それ以外の領域に画像データを展開する(ST168〜ST172)。縮小連結が無効なときは(ST166、NO)前者、縮小連結が有効なときには(ST166、YES)後者が採用される。 従って、連結縮小が有効なときには(ST166、YES)、ページメモリ上から書き込みできない部分が取り除かれる。つまり、有効画像書き込み可能範囲が算出される(ST170、ST172)。この算出は、綴じ代が主走査方向になる場合と副走査方向になる場合に分けて行われる(ST168、YES/NO)。
続いて、主走査方向及び副走査方向の連結数に応じて(ST176)、1画像あたりの有効画像書き込み可能範囲が算出される(ST178)。さらに、綴じ代指定に従い(ST180)、処理の都合上、原点を移動させる修正原点算出処理が行われる(ST182〜186)。ここで、有効画像主走査画素数、及び有効画像副走査ライン数が設定される(ST188)。さらに、センタリング/コーナリング指定に従い(ST192)、センタリング処理及びコーナリング処理が行われる(ST194〜ST212)。つまり、センタリング時の画像ずらしベクトル、及びコーナリング時の画像ずらしベクトルが算出される。その後、画像展開位置ベクトルが決定され(ST214)、画像展開処理が実行される(ST216〜218)。
続いて、図26のフローチャートについて説明する。ジョブの種別が複写の場合(ST222)、入力時に貼り付け位置制御の必要はなく、ページメモリ原点から画像データの展開を行えばよい(ST224)。ジョブの種別がFAXの場合(ST222)、画像データ展開位置の決定ルーチンに移る(ST226〜250)。
ここでは、主走査画素数(主走査方向サイズ)をX1、副走査ライン数(副走査方向サイズ)をY1とする(ST226)。コーナリングが有効なときにはコーナリング方向変換処理が実行される(ST228)。続いて、主走査方向及び副走査方向の連結数に応じて(ST230)、1画像あたりの有効画像書き込み可能範囲が算出される(ST232)。さらに、センタリング/コーナリング指定に従い(ST236)、センタリング処理及びコーナリング処理が行われる(ST238〜ST246)。つまり、センタリング時の画像ずらしベクトル、及びコーナリング時の画像ずらしベクトルが算出される。その後、画像展開位置ベクトルが決定され(ST248)、画像展開処理が実行される(ST250〜252)。
次に、この発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能夫々における出力画像の縮小連結処理に関する内容である。
縮小連結処理については、既に説明したように、複数頁分の画像データ(2頁分又は4頁分)を一枚の原稿に納めて出力する処理である。この縮小連結処理は、単一頁分のページメモリに複数頁分の画像データを展開することによって実現される。従って、この縮小連結処理は、画像データ獲得時(入力時)及び画像データ出力時(印刷時)のどちらのタイミングで実行しても構わない。ところが、この発明の画像形成装置では、複写機能実行時には降順で原稿入力されることが前提とされている。この場合には、原稿の総枚数が判明するまで連結縮小処理は実行できない。即ち、このような場合には、画像データ出力時に連結縮小処理が実行されることになる。
ここで、図35及び図36を参照して縮小連結処理を具体的に説明する。図35は、縦長原稿の縮小連結処理のイメージを示す図である。例えば、縦長原稿、原稿1(先頭頁)、原稿2、原稿3、及び原稿4(最終頁)が縮小連結処理対象であるとする。このとき、横書き4in1、縦書き4in1、横書き2in1、又は縦書き2in1による縮小連結処理は、夫々図35に示すような処理結果となる。
図35は、横長原稿の縮小連結処理のイメージを示す図である。例えば、横長原稿、原稿1(先頭頁)、原稿2、原稿3、及び原稿4(最終頁)が縮小連結処理対象であるとする。このとき、横書き4in1、縦書き4in1、横書き2in1、又は縦書き2in1による縮小連結処理は、夫々図36に示すような処理結果となる。
この発明の画像形成装置では、図19で説明したように、複数機能をサポートしているためページメモリ上に展開された画像の方向は一通りではない。従って、この発明の画像形成装置では、ジョブ種別により異なる画像データの向きを十分に意識して縮小連結処理を行う必要がある。このような連結縮小処理は、図37〜図42に示す縮小連結処理/定型分割処理テーブルを基にして実行される。なお、この縮小連結処理/定型分割処理テーブルはNVRAM34に記憶されるものとする。
画像出力時における縮小連結処理は、図14及び図15のフローチャートに示すように実行される。このフローチャートのページメモリの書き込み位置の計算部分で連結パターンの選択が行われている。画像入力時における縮小連結処理は、図13のフローチャートに示すように実行される。このフローチャートのページメモリ書き込み位置の計算部分で連結パターンの選択が行われている。
また、縮小連結の効果として省ペーパーであることが挙げられるが、この発明の画像形成装置は、初期設定によって省ペーパーを目的としてFAX受信データを常に2in1に出力するモードを有する。しかし、FAXは解像度によっては縮小処理により読みづらくなることがある。そこで図14及び図15のフローチャートに示すジョブ解析処理(ST106)において、FAXの解像度に応じて縮小連結の指定を有効にしたり無効にしたりする処理を実行するようにする。例えば、所定解像度以下の場合、縮小連結処理(2in1)設定を無効とする。
ここで、図37〜図42に示す縮小連結処理/定型分割処理テーブルを基に実行される縮小連結処理について説明する。前提となるページメモリの座標と領域の関係は図43に示すようになっているものとする。つまり、領域a→(0、1)、領域b→(0、0)、領域c→(1、1)、領域d→(1、0)となっているものとする。縮小連結処理/定型分割処理テーブルにおけるカウンタカウンタとは、昇順、降順にかかわりなく、文書の出来上がりに対して先頭から0、1、2、3と貼り付ける順序を対応させるために用意される変数である。つまり、昇順のときには0、1、2、3とカウントされ、降順のときには3、2、1、0とカウントされる。図35に示す原稿が、例えば、原稿4(最終頁)→原稿3→原稿2→原稿1(先頭頁)の順でファイル化されている場合には、3、2、1、0とカウンタが回される。逆に、原稿が、原稿1(先頭頁)→原稿2→原稿3→原稿4(最終頁)の順でファイル化されている場合には、0、1、2、3とカウンタが回される。
このような前提の基で、図37に示すテーブルに基づき横書き4in1の縮小連結処理、図38に示すテーブルに基づき縦書き4in1の縮小連結処理、図39に示すテーブルに基づき横書き2in1(主走査方向短手原稿/主走査方向長手ページメモリ)の縮小連結処理、図40に示すテーブルに基づき横書き2in1(主走査方向長手原稿/主走査方向短手ページメモリ)の縮小連結処理、図41に示すテーブルに基づき縦書き2in1(主走査方向短手原稿/主走査方向長手ページメモリ)の縮小連結処理、図42に示すテーブルに基づき縦書き2in1(主走査方向長手原稿/主走査方向短手ページメモリ)の縮小連結処理が実行される。これにより、各機能によるページメモリ上の展開状態の違いを吸収して、縮小連結処理を実行することができる。
次に、この発明の第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態は、複写機能、及びファクシミリ機能夫々における出力画像の定型分割処理に関する内容である。
まず、定型分割処理について説明する。定型分割処理とは、1枚の原稿を2枚又は4枚の画像データとして分割して取り込み、ファイル化して印刷、FAX送信を行う機能である。図44に定型分割処理のイメージを示す。また、定型分割処理は、縮小連結処理の逆と考えることができる。そう考えると、図35及び図36で定型分割処理をイメージすることができる。この発明の画像形成装置では、1枚の原稿に対し分割する枚数と同じ回数だけスキャンを行いそれぞれ取り込みたい範囲の部分(副走査方向)のみスキャンを行い、必要部分(主走査方向)を切り出してページメモリに展開して、その画像データをファイル化することによって処理を実現している。
この発明の画像形成装置では、図19で説明したように、複数機能をサポートしているためページメモリ上に展開された画像の方向は一通りではない。従って、この発明の画像形成装置では、ジョブ種別により異なる画像データの向きを十分に意識して定型分割処理を行う必要がある。このような定型分割処理は、図37〜図42に示す縮小連結処理/定型分割処理テーブルを基にして実行される。なお、この縮小連結処理/定型分割処理テーブルはNVRAM34に記憶されるものとする。
この発明の画像形成装置では、図13のフローチャートに示す読み取り位置計算処理部において画像切り出し範囲が決定されている。ここで、図45のフローチャートにより画像切り出し範囲の決定方法について説明する。定型分割処理が有効でない場合には(ST262、NO)、通常の読み出し開始位置が設定され(ST264)、この設定された読み出し開始位置から読み出しが開始される。定型分割処理が有効である場合には(ST262、YES)、図37〜図42に従いページメモリ上における画像展開位置ベクトルが決定され(ST266)、これを基にして読み出し開始位置が設定され(ST268、ST270)、この設定された読み出し開始位置から読み出しが開始される。
図37に示すテーブルに基づき横書き1out4の定型分割処理、図38に示すテーブルに基づき縦書き1out4の定型分割処理、図39に示すテーブルに基づき横書き1out2(主走査方向短手原稿/主走査方向長手ページメモリ)の定型分割処理、図40に示すテーブルに基づき横書き1out2(主走査方向長手原稿/主走査方向短手ページメモリ)の定型分割処理、図41に示すテーブルに基づき縦書き1out2(主走査方向短手原稿/主走査方向長手ページメモリ)の定型分割処理、図42に示すテーブルに基づき縦書き1out2(主走査方向長手原稿/主走査方向短手ページメモリ)の定型分割処理が実行される。これにより、各機能によるページメモリ上の展開状態の違いを吸収して、定型分割処理を実行することができる。
次に、この発明の第5の実施形態について説明する。この第5の実施形態は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能夫々に従って実行される両面印刷処理に関する内容である。
この発明の画像形成装置では、既に説明したような方法で両面印刷処理が実行される。このとき、自動両面装置270の機構上の性質から、用紙は表面(第1面)が印刷された後、主走査方向を軸として反転され、裏面(第2面)が印刷される。つまり、主走査方向が両面印刷の結合軸となる。この性質は、図46に示すような主走査方向を結合軸とした両面印刷処理に適している。さらに、この発明の画像形成装置(デジタル複写機能搭載)では、メモリ上のデータを180度回転して読み出しプリンタへ転送することにより、図47に示すような副走査方向を結合軸とした両面印刷処理を実現することもできる。
この発明の画像形成装置は、次のような状況に応じて、主走査方向又は副走査方向を結合軸として両面印刷を実行する。例えば、複写機能実行時又はプリンタ機能実行時において綴じ代処理が指定されている場合には、綴じ代方向を結合軸として両面印刷を実行する。つまり、綴じ代方向が主走査方向の場合には主走査方向を結合軸として両面印刷を実行し、綴じ代方向が副走査方向の場合には副走査方向を結合軸として両面印刷を実行する。また、複写機能実行時又はプリンタ機能実行時において綴じ代処理が指定されていない場合には、主走査方向を結合軸として両面印刷を実行する。さらに、ファクシミリ機能実行時には、副走査方向を結合軸として両面印刷を実行する(FAXの場合には画像転送方向の特徴から副走査方向を結合軸とする方が望ましい)。これにより、両面印刷の度に結合軸指定を行う手間が省ける。即ち、この発明によれば、両面印刷時の操作性に優れた画像形成装置が提供できることになる。
このような両面印刷処理は、図14及び図15のフローチャートに示す回転角度の算出処理部において算出される回転角度に従って実行される。この回転角度算出処理部では、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能に応じて異なるページメモリ上の展開状態の違いを吸収するための、原稿の向きとページメモリ上に展開された画像データの向きとを対応させるための回転角度が算出される。さらに、副走査方向を両面印刷の結合軸とする場合には、第2面印刷時に回転角度を180度増すためにこの算出された回転角度に180度加算して、最終的な回転角度が算出される。
ここで、図48を参照して回転角度算出処理について説明する。まず、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能に応じて異なるページメモリ上の展開状態の違いを吸収するための、原稿の向きとページメモリ上に展開された画像データの向きとを対応させるための回転角度(回転角度1及び2)が算出される(ST282〜ST292)。ここで、両面印刷によりこれから第2面が印刷される場合には(ST294、YES)、ジョブの種別から両面印刷の結合軸が主走査方向なのか、又は副走査方向なのか判定される(ST296〜ST310)。両面印刷の結合軸が副走査方向と判定された場合には(ST310、YES)、原稿の向きとページメモリ上に展開された画像データの向きとを対応させるための回転角度に180度加算された回転角度が最終的な回転角度として算出される(ST312〜ST314)。両面印刷の結合軸が主走査方向と判定された場合には(ST310、NO)、原稿の向きとページメモリ上に展開された画像データの向きとを対応させるための回転角度が最終的な回転角度として算出される(ST314)。
次に、この発明の第6の実施形態について説明する。この第6の実施形態は、複写機能、及びファクシミリ機能夫々に従って実行される原稿両面入力処理に関する内容である。
この発明の画像形成装置は、ADF207により原稿の両面入力を実現することができる。ADF207の機構上、原稿は主走査方向に反転されて読み取られる。従って、両面原稿の結合軸が主走査方向である場合には原稿の向きは表(第1面)と裏(第2面)で変化することなく原稿載置台212にセットされる。
複写機能実行時には、両面原稿は結合軸が主走査方向となるようにADF207にセットされるのが一般的である。ところが、ファクシミリ機能実行には、両面原稿は結合軸が副走査方向となるようにADF207にセットされるのが一般的となっており、この場合、表面と裏面の原稿の向きが反転してしまう。
そこで、この発明の画像形成装置では、ファクシミリ機能実行時における原稿両面入力の際、裏面入力時に画像編集のための回転に180度の回転を加える。勿論、複写機能実行時における原稿入力の際には、画像編集のための回転のみ行う。これにより、ファクシミリ機能実行時における原稿両面入力を問題なく実行することができる。また、このような回転処理は、図13のフローチャートに示す符号化圧縮処理部で行われるものとする。
次に、この発明の第7の実施形態について説明する。この第7の実施形態は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能夫々に従って実行される印刷処理後のステープル処理に関する内容である。
この発明の画像形成装置は、図2に示すフィニッシャ300においてステープル処理を実行する。ここで、図2に示すフィニッシャ300について図49〜図51を参照して説明する。フィニッシャ300は排出された一連の文書を一部単位でステープル止めし貯めていくものである。図49に示すように、ステープルするコピー用紙Pが一枚排出口261から排出される度にガイドバー301にてステープルされる側に寄せて整合される。全てが排出され終わると紙押えアーム302が排出された一部単位のコピー用紙Pを抑え、ステープラユニット303がステープル止めを行う。その後、図50の破線で示す位置にガイドバー301が下がり、ステープル止めが終わったコピー用紙Pは、その一部単位で図51に示すようにフィニッシャ排出ローラ305にて排出トレイ362に排出される。排出トレイ362の下がる量は排出されるコピー用紙Pの枚数によりある程度決められ、一部単位に排出される度にステップ的に下がる。また排出されるコピー用紙Pを整合するガイドバー301は排出トレイ362上に載った既にステープル止めされたコピー用紙Pに当たらないような高さの位置にある。
上記説明では、フィニッシャの一例としてステープル位置を装置本体200方向手前側に固定する場合について説明したが、この発明の画像形成装置にオプションとして設定できるフィニッシャにはステープル位置を装置本体200方向手前側と奥側のいずれかに指定可能なものもある。この発明の画像形成装置では、綴じ代処理及びステープル処理の両方が指定されているときには、綴じ代のある側にステープルを打つ仕様が採用されている。また、ステープル処理だけが指定されているときには画像の左上側にステープルを打つ仕様が採用されている。この他、縮小連結処理又は定型分割処理が指定されているときに与えられる縦書き/横書き情報に応じて、縦書きならば右上に、横書きならば左上にステープルを打つ仕様も考えられるがここでは詳細は省略する。
上記したような仕様を実現する際に、ステープルの位置に制限がある(排紙された用紙の装置本体200方向手前側にしかステープルできない)ことから、適宜、画像データの回転処理を行い画像形成することにより適切な位置にステープルを打つようにする。
このステープル処理のための画像データの回転処理は、図48のフローチャートにおいて、図52及び図53に示すテーブルに従い実行される。用紙の向きを変更することができる場合は図52に示すテーブル、用紙の向きを変更することができない場合は図53に示すテーブルに従い、画像データの回転角度とステープル位置が決定される。なお、この図52及び図53に示すテーブルは、NVRAM34に記憶されるものとする。因みに、図52及び図53の各テーブルの上段はステープルを打つ位置が装置本体200手前側と奥側に指定できる場合の画像データの回転角度とステープル位置を示し、下段はステープルを打つ位置が指定できない場合の回転角度とステープル位置を示している。また、裏0度、裏180度というのは、ステープル位置が装置本体200側に固定のフィニッシャのときには正しくステープルできないことを意味している。従って、この場合は、ステープル処理を解除するか、両面印刷方式を利用して用紙を反転させてフェースダウンで排紙しステープルを行う(裏0度:回転無しで用紙反転有り、裏180度:回転180度で用紙反転有り)。
次に、この発明の第8の実施形態について説明する。この第8の実施形態は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能夫々に従って実行される印刷処理における給紙処理に関する内容である。
従来のデジタル複写機では、印刷処理中に用紙切れが発生すると次のような処理が実行される。回転印刷が可能な場合には、回転印刷に対応した用紙に印刷処理を行う(印刷処理継続)。回転印刷が不可能な場合、例えば、回転印刷に対応した用紙を得ることがきない場合には、印刷処理を中断する。複写機能単独の場合、このような処理が最適と考えられていた。
この発明の画像形成装置は、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等の複数の機能を有しているため、上記した処理では十分とは言えない。例えば、ファクシミリ機能実行時には次のような問題がある。仮に、夜間などユーザが近くにいない場合に、ファクシミリ機能により印刷処理(FAX受信処理)が開始されるとする。この場合、用紙切れにより印刷処理が中断されると、ファイルメモリ68又はHDD37等の記憶装置に受信画像データが蓄積される。このとき、受信画像データ全てを蓄積することができれば問題はないが、受信画像データの情報量又は記憶装置の記憶容量によっては、受信画像データ全てを蓄積することができないことがある。このような場合には、画像データの受信そのものが中断されてしまうことになる。
このような問題を解決するために、この発明の画像形成装置では、所定サイズの用紙切れ発生時に回転印刷が実行できない場合、用紙サイズを変更して印刷を続行する。この用紙サイズを変更して印刷を続行する用紙サイズ変更印刷処理を実行するにあたり、変更される用紙サイズは図14及び図15のフローチャートに示す給紙元切り替え可否判断部において決定される。ここで、給紙元切り替え可否判断部における処理を図54のフローチャートにより説明する。
まず、最初にジョブが種別される(ST322)。複写機能による複写ジョブ、及びプリンタ機能によるプリントジョブの場合には、用紙サイズ変更印刷処理は実行されない。つまり、給紙元変更不可の判断が下される(ST324)。ファクシミリ機能によるFAXジョブの場合には、用紙サイズ変更印刷処理が実行される。
印刷対象の画像データにより指定される指定用紙サイズより大きいサイズの用紙が得られる場合には(ST326、YES)、この指定サイズより大きいサイズの用紙に給紙元が変更される(ST336、ST338)。つまり、指定サイズより大きいサイズの用紙が得られる場合には、この指定サイズより大きいサイズの用紙に印刷処理が行われる。
印刷対象の画像データにより指定される指定用紙サイズより小さいサイズの用紙しか得られない場合には(ST326、NO)、図55に示す解像度と許容変更倍率との関係を示すテーブルから、許容変更倍率が求められる(ST328)。この求められた許容変更倍率により、指定用紙サイズより小さいサイズの用紙に印刷出力できる場合には(ST330、YES)、この指定サイズより小さいサイズの用紙に給紙元が変更される(ST334、ST338)。求められた許容変更倍率により、指定用紙サイズより小さいサイズの用紙に印刷出力できない場合には(ST330、NO)、給紙元は変更されない(ST332、ST338)。つまり、指定サイズより小さいサイズの用紙が得られ、且つ許容変更倍率によりこの用紙に印刷出力可能な場合には、この指定サイズより小さいサイズの用紙に許容変更倍率に従って印刷処理が行われる。これにより、用紙切れ発生時における印刷処理を十分にサポートすることができる。
以下、上記説明した第1〜第8の実施形態による作用効果をまとめると次の通りである。
第1の実施形態によると、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等のジョブ種別に応じて印刷順序(昇順又は降順)が決定され、さらに印刷順序に応じて排出方法(フェースアップ又はフェースダウン)が決定されるので、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能夫々の特徴を損なうことなく画像形成処理を実行することができる。さらに、画像データを記憶する記憶装置における記憶容量の残量に応じて印刷順序が切り替えられるので、メモリフルによるエラーを防止することもできる。
第2の実施形態〜第7の実施形態によると、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等のジョブ種別により異なる画像データの獲得時の特徴に基づいて、ページメモリに展開される画像データの上下左右が判断されるので、各機能により異なる画像データの展開状態を吸収して各種処理(コーナリング処理、縮小連結処理、定型分割処理、綴じ代処理、両面印刷処理、両面入力処理、ステイプル処理等)を正確に実行することができる。
第2の実施形態によると、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等のジョブの種別によって、画像の展開位置を重視するものと、他の要素(通信時間等)を重視するものがあることに着目して処理が実行される。例えば、ファクシミリ機能実行時には副走査方向に関してセンタリング処理及びコーナリング処理を一部解除することにより、無用な通信時間の増加を防止することができる。これにより、複写機能及びプリンタ機能においては従来のセンタリング処理及びコーナリング処理を維持することができる。
また、センタリング処理又はコーナリング処理と綴じ代処理が重複して指定されたときには、センタリング処理及びコーナリング処理を綴じ代に直交する方向に関してはセンタリング処理、コーナリング処理を解除する機能を設けることによって、綴じ代処理による画像のシフトによって失うデータを最小限にとどめることが可能となった。
第3の実施形態によると、ファクシミリ機能実行時に縮小連結処理が指定されているとき、所定解像度より低い解像度の画像データが受信されると、縮小連結処理が無効とされる。これにより、ファクシミリにより受信された原稿の内容が確認できないような縮小連結処理が防止できる(無意味な編集の防止)。
第5の実施形態によると、複写機能及びプリンタ機能による両面印刷処理において綴じ代が指定されている場合には用紙の第1面(表面)及び第2面(裏面)に形成される画像の結合軸が綴じ代方向に決定される。複写機能及びプリンタ機能による両面印刷処理において綴じ代が指定されていない場合には用紙の第1面及び第2面に形成される画像の結合軸が主走査方向に決定される。ファクシミリ機能による両面印刷処理においては用紙の第1面及び第2面に形成される画像の結合軸が副走査方向に決定される。これにより、綴じ代との関係で不整合が生じない印刷結果が得られ、綴じ代無効の時はジョブ種別に関わらず画像の横にあたる方向(左右方向)が結合軸となり、ユーザがジョブの種別を意識せずに、両面印刷を行うことが可能となる。
第6の実施形態によると、複写機能による両面原稿入力時には入力画像データに対して編集で必要な回転のみ加えてファイル化され、ファクシミリ機能による両面原稿入力時には原稿の第1面に相当する入力画像データに対して編集で必要な回転のみ加えてファイル化され、第2面に相当する入力画像データに対して編集で必要な回転に加えてさらに180度回転してファイル化される。これにより、画像の方向をそろえてファイル化することが可能となり、複写機能実行時には片面原稿か両面原稿かという情報と関係なく印刷処理を行うことが可能となり、ファクシミリ機能実行時には受信側には原稿が片面原稿だったか両面原稿だったかという情報が伝わらなくても画像の方向がそろった印刷結果を得ることが可能となる。
第7の実施形態によると、ステープルの位置を変更することが可能なフィニッシャとそうでないものの2種類のオプションが用意されている場合、夫々のフィニッシャの特徴を十分に生かしたステープル処理ができる様に、装着されているフィニッシャーに応じて画像の回転印刷の角度を変えることによって、ステープルエラーの発生を最小限に抑えることが可能となった。ステープルエラーとは、指定位置にステープル処理ができない場合にステープル処理が中止される処理のことを示す。
また、ステープルの位置を変更することが可能なフィニッシャとそうでないものの2種類のオプションが用意されている場合、それぞれのフィニッシャの特徴を十分に生かしたステープル処理ができる様に、装着されているフィニッシャに応じて、画像の回転印刷の角度を変え、さらに初期設定で許可されていれば用紙を反転させることによって、ステープルエラーの発生を最小限に抑えることが可能となった。
第8の実施形態によれば、複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等のジョブ種別に応じて、用紙切れ発生時における対応が行われる。例えば、複写機能実行時及びプリンタ機能実行に用紙切れが発生した場合には、印刷処理は中断される。ファクシミリ機能実行に用紙切れが発生した場合には、指定サイズの用紙より大きいサイズの用紙がある場合には大きいサイズの用紙に、指定サイズの用紙より大きいサイズの用紙がなく指定サイズの用紙より小さいサイズの用紙がある場合には縮小してこの小さいサイズの用紙に印刷処理を行う。これにより、用紙切れによるファクシミリ通信エラーを回避することができる。
この発明の一実施の形態に係る複合型画像形成装置(マルチファンクション型複写装置)の外観の一例を示す斜視図。 図1に示す複合型画像形成装置の内部構成の一例を構造的に示す概略図。 図1に示す複合型画像形成装置の内部構成の一例を機能的に示すブロック図。 図3に示すFAXC部の構成の一例を示すブロック図。 図1及び図3に示す操作パネルの構成の一例を示す図。 図5に示すタッチパネルディスプレイの構成の一例を示すブロック図。 図1〜図3に示す複合型画像形成装置で用いる標準的なG3ファクシミリ通信プ口トコルの流れを示し、特に、送信データを1頁だけ送信する場合(後続頁無し)のG3ファクシミリ通信プロトコルの流れを例示する図。 図1〜図3に示す複合型画像形成装置で用いる標準的なG3ファクシミリ通信プ口トコルの流れを示し、特に、送信条件を変更せずに複数頁の送信データを送信する場合のG3ファクシミリ通信プロトコルの流れを例示する図。 図1〜図3に示す複合型画像形成装置で用いる標準的なG3ファクシミリ通信プ口トコルの流れを示し、特に、送信条件を変更して複数頁の送信データ(後続頁有り)を送信する場合の通信プロトコルの流れを例示する図である。 図1〜図3に示す複合型画像形成装置の全体構成の一例を示す概略図。 図3に示すPRNCの構成の一例を示す概略図。 図10に示す入出力制御部の構成の一例を示す概略図。 図12に示す原稿データ入力部により実行される原稿入力処理を示すフローチャート図。 図12に示す画像データ印刷部により実行される印刷処理を示すフローチャート図。 図12に示す画像データ印刷部により実行される印刷処理を示すフローチャート図。 図10に示す全体制御部、入出出力制御部、複写制御部、プリント制御部、及びFAX通信制御部における各種ジョブ制御に関するパラメータを保管するジョブパラメータテーブルの一例を示す図。 図12に示す原稿データ入力部における入力処理、及び原稿データ印刷部における印刷処理に必要とされるパラメータを保管するパラメータテーブルの一例を示す図。 ポートレート原稿(縦長原稿)及びランドスケープ原稿(横長原稿)のイメージ図。 複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能毎に分けて、画像データの転送方向及び画像データの展開状態を説明する図。 QNT/PMに対する画像書き込み方向を説明する図。 昇順印刷時に実行されるフェースダウンによる排出、及び降順印刷時に実行されるフェースアップによる排出のイメージを現す図。 第1の実施形態において実行される印刷出力制御を示すフローチャート図。 センタリング処理及びコーナリング処理のイメージを現す図。 図14及び図15のフローチャート図におけるページメモリの書き込み位置計算処理を具体的に示すフローチャート図。 図14及び図15のフローチャート図におけるページメモリの書き込み位置計算処理を具体的に示すフローチャート図。 ページメモリに対する画像の書き込み処理を示すフローチャート図。 綴じ代によるコーナリング処理位置変換テーブルの一例を示す図。 コーナリング処理位置変換テーブルの一例を示す図。 綴じ代処理位置変換テーブルの一例を示す図。 綴じ代処理位置変換テーブルの一例を示す図。 綴じ代処理の前提を説明する図。 複写機能実行時における綴じ代処理を説明する図。 ファクシミリ機能実行時における綴じ代処理を説明する図。 プリンタ機能実行時における綴じ代処理を説明する図。 縮小連結処理の前提を説明する図。 縮小連結処理の前提を説明する図。 縮小連結処理/定型分割処理テーブルの一例を示す図。 縮小連結処理/定型分割処理テーブルの一例を示す図。 縮小連結処理/定型分割処理テーブルの一例を示す図。 縮小連結処理/定型分割処理テーブルの一例を示す図。 縮小連結処理/定型分割処理テーブルの一例を示す図。 縮小連結処理/定型分割処理テーブルの一例を示す図。 ページメモリ上の座標と領域の関係を示す図。 定型分割処理の前提を説明する図。 図13のフローチャート図における読み取り位置計算処理を具体的に示すフローチャート図。 主走査方向を結合軸とした両面印刷処理結果のイメージを現す図。 副走査方向を結合軸とした両面印刷処理結果のイメージを現す図。 図14及び図15のフローチャート図における回転角度の算出処理を具体的に示すフローチャート図。 フィニッシャによるステイプル打ちを説明する図。 フィニッシャによるステイプル打ちを説明する図。 フィニッシャによるステイプル打ちを説明する図。 ステイプル処理の際に必要とされる画像回転角度テーブルの一例を示す図。 ステイプル処理の際に必要とされる画像回転角度テーブルの一例を示す図。 図14及び図15のフローチャート図における給紙元切り替え可否判定処理を具体的に示すフローチャート図。 ファクシミリ機能実行時に受信される画像データの解像度に対する許容変更倍率の関係を示す図。
符号の説明
30…メインCPU
34…NVRAM
37…HDD
38…ODD
42…IPU
44…ページメモリ
50…スキャナ部
52…プリンタ部
56…SCSI
58…FAXC
68…ファイルメモリ
102…タッチパネル
106…タッチパネル制御部
112…入出力制御部
114…複写制御部
116…操作パネル制御部
118…全体制御部
120…FAX通信制御部
122…プリント制御部

Claims (4)

  1. 複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
    画像データを獲得する獲得手段と、
    前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体に、この画像データに基づく画像を形成する第1の画像形成手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、指定サイズと異なるサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を形成する第2の画像形成手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、この画像データに基づく画像形成処理を中断する中断手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、機能に応じて前記第2の画像形成手段による処理、又は前記中断手段による処理を指示する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
    画像データを獲得する獲得手段と、
    前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体に、この画像データに基づく画像を形成する第1の画像形成手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができず、この指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体を得ることができる場合には、この指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を形成する第2の画像形成手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体、及びこの指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体を得ることができず、この指定サイズの被画像形成媒体より小さいサイズの被画像形成媒体を得ることができる場合には、この指定サイズの被画像形成媒体より小さいサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を縮小して形成する第3の画像形成手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、この画像データに基づく画像形成処理を中断する中断手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、機能に応じて前記第2の画像形成手段による処理、前記第3の画像形成手段による処理、又は前記中断手段による処理を指示する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 複写対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行する複写機能、ファクシミリ受信対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するファクシミリ機能、及びプリント対象となる画像データを獲得しこの画像データに基づく画像形成処理を実行するプリンタ機能のうちの少なくとも一つの機能を有する画像形成装置において、
    画像データを獲得する獲得手段と、
    前記獲得手段により獲得された画像データを記憶する記憶手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体に、この画像データに基づく画像を形成する第1の画像形成手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができず、この指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体を得ることができる場合には、この指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を形成する第2の画像形成手段と、
    画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体、及びこの指定サイズの被画像形成媒体より大きいサイズの被画像形成媒体を得ることができず、この指定サイズの被画像形成媒体より小さいサイズの被画像形成媒体を得ることができる場合には、この指定サイズの被画像形成媒体より小さいサイズの被画像形成媒体にこの画像データに基づく画像を縮小して形成する第3の画像形成手段と、
    前記第3の画像形成手段による画像形成を許可する縮小変倍率の下限を指示する指示手段と、
    前記第3の画像形成手段による画像形成処理において、前記指示手段により指示された縮小変倍率より下回る縮小変倍率処理を実行する必要があるときは、この第3の画像形成手段による画像形成処理を中断する第1の中断手段と、
    画像データにより指定されるサイズの被画像形成媒体を得ることができないとき、この画像データに基づく画像形成処理を中断する第2の中断手段と、
    複写機能及びプリンタ機能実行時において画像データにより指定される指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないときには前記第2の中断手段による処理を指示し、ファクシミリ機能実行時おいて指定サイズの被画像形成媒体を得ることができないときには前記第2の画像形成手段、又は前記第1の中断手段による処理を含む前記第3の画像形成手段による処理を指示する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記複写機能では画像データが降順に獲得され、前記ファクシミリ機能では画像データが昇順に獲得され、前記プリンタ機能では画像データが昇順又は降順に獲得されるという各機能別の特徴に基づき、前記第1及び第2の画像形成手段による画像形成順序を制御するとともに、降順で画像形成するときは画像が形成された媒体をフェースアップで排出し、昇順で画像形成するときは画像が形成された媒体をフェースダウンで排出する画像形成制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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