JP2007142973A - サーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電話端末とデータ端末とを連動させるシステムにあって、着信呼を転送された電話端末と、着信転送元の電話端末に関連付けられたデータ端末とを手操作を介することなく連動させることができ、これによりユーザの利便性を高めたサーバ装置を提供する。
【解決手段】VCSサーバSVにおいて、CF設定時に、CF元となる内線端末T11の電話IDと、CF先となる内線端末T13の電話IDとを対応付けた着信転送登録テーブルを記憶部に記憶し管理しておくようにし、この着信転送登録テーブルを参照して、内線端末T11の電話IDに関連付けられたデータ端末PC1のユーザIDを、内線端末T13の電話IDに関連付けるように内線端末−VC関連付けテーブルを更新している。
【選択図】図9

Description

この発明は、例えば電話交換装置に対し通信路を介してサーバ装置を接続し、音声信号に加え映像信号やコンピュータデータ等も取り扱えるようにしたビジュアルコミュニケーションシステムのサーバ装置の改良に関する。
オフィスや事業所では、構内ネットワークシステムが用いられている。この構内ネットワークシステムは、例えば電話機を構内交換装置(PBX:Private Branch Exchange)やボタン電話装置といった電話交換装置に内線端末として収容し、内線端末と公衆網等の外部通信網との間及び内線端末相互間を電話交換装置により交換接続して通話を可能にしている。
また、最近では、テレビ電話端末やパーソナル・コンピュータ等のデータ端末を接続したサーバを伝送路を介して電話交換装置に接続し、電話交換装置を用いた音声通信系と、サーバを用いたデータ通信系とを連動させるシステムも提案されている(例えば、特許文献1)。
ところで、上記のような電話交換装置とサーバとの並列型のシステムにあっては、データ端末間のデータ通信接続を電話端末の呼状態に連動させて、テレビ会議等を構築するといったサービスについても強く望まれている。しかし、上記システムは、電話端末に対し公衆網から発呼があると、発呼者IDを要求し、発呼IDに関連する情報を対応するデータ端末に表示するものであり、テレビ会議等の付加的なサービスを実施するビジュアルコミュニケーションシステムについては、まだ検討段階であって実現されていないのが現状である。
特開平10−215322号公報。
ところで、上記ビジュアルコミュニケーションシステムを実現する場合に、下記のような対策についても検討する必要が生じる。
例えば、着信先の電話端末にて他の電話端末への転送設定登録がなされている場合がある。この場合、着信先の電話端末がログインされていなかったり、話中であったり、又は一定時間が経過しても応答しなかった場合等、着信先に対する着信が不可能なときに、転送先となる電話端末に対し着信呼を自動的に転送して着信させることが可能となる。しかし、上記ビジュアルコミュニケーションシステムでは、着信呼が転送された電話端末に対し、着信転送元の電話端末に関連付けられたデータ端末と自動的に連動させるための実現手段が未だ開発されていない。
そこで、この発明の目的は、電話端末とデータ端末とを連動させるシステムにあって、着信呼を転送された電話端末と、着信転送元の電話端末に関連付けられたデータ端末とを手操作を介することなく連動させることができ、これによりユーザの利便性を高めたサーバ装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
呼接続が行なわれる複数の電話端末を特定する電話IDを含む呼情報イベントを受信し、複数の電話端末の電話IDに関連付けて複数のデータ端末にそれぞれ割り当てられるユーザIDを記憶した管理テーブルに基づいて、複数のデータ端末における通信接続を呼接続に連動させるサーバ装置において、複数の電話端末の中の第1の電話端末にて着信呼を第1の電話端末とは異なる第2の電話端末に対して転送するための転送登録がなされた場合に、第1の電話端末の電話IDと、第2の電話端末の電話IDとを対応付けた着信転送テーブルを作成し記憶する記憶手段と、着信転送テーブルに基づいて、第1の電話端末の電話IDに関連付けられたデータ端末のユーザIDを、第2の電話端末の電話IDに関連付けるように管理テーブルを更新する制御手段とを備えるようにしたものである。
この構成によれば、複数の電話端末の電話IDに関連付けて複数のデータ端末にそれぞれ割り当てられるユーザIDを記憶した管理テーブルに基づいて、複数のデータ端末における通信接続を複数の電話端末間の呼接続に連動させるサーバ装置に対し、着信転送登録時に、着信転送元となる第1の電話端末の電話IDと、着信転送先となる第2の電話端末の電話IDとを対応付けた着信転送テーブルをメモリに記憶し管理しておくようにし、この着信転送テーブルを参照して、第1の電話端末の電話IDに関連付けられたデータ端末のユーザIDを、第2の電話端末の電話IDに関連付けるように管理テーブルを更新するようにしている。
従って、第1の電話端末宛の着信呼が到来した場合にも、第2の電話端末と、第1の電話端末に関連付けられたデータ端末とを手操作を介することなく連動させることができ、これによりユーザの利便性は大幅に改善される。
さらに、ユーザIDに対応付けて、転送登録による管理テーブルの自動更新の可/不可を示す更新許可情報を記憶する手段を備え、制御手段は、更新許可情報に基づいて、管理テーブルの更新を実行することを特徴とする。
この構成によれば、データ端末のユーザごとに管理テーブルの自動更新の更新許可情報を設定しておくことで、あるデータ端末については第1の電話端末から第2の電話端末への転送登録時に第2の電話端末に自動的に関連付けるように管理テーブルを更新し、一方別のデータ端末については転送登録時にユーザ自身が必要と判断した場合にのみ第2の電話端末に関連付けるように管理テーブルを更新するというように、ユーザごとに最適な管理テーブルの更新を行なうことができる。
さらに、第1の電話端末に関連付けられる第1のデータ端末のユーザIDに対応付けて、第2の電話端末の電話IDに関連付けられた第2のデータ端末のユーザIDが存在する場合に、第2の電話端末と第2のデータ端末との関連付けの解除の可/不可を示す解除許可情報を記憶する手段を備え、制御手段は、解除許可情報に基づいて、管理テーブルの更新を実行することを特徴とする。
この構成によれば、第2の電話端末に関連付けられる第2のデータ端末が存在した場合に、第2の電話端末と第2のデータ端末との関連付けの解除を自動的に行なうか否かの解除許可情報を第1のデータ端末のユーザごとに設定しておくことで、ある第1のデータ端末については第1の電話端末から第2の電話端末への転送登録時に第2の電話端末と第2のデータ端末との関連付けを自動的に解除するように管理テーブルを更新し、一方別の第1のデータ端末については転送登録時にユーザ自身が必要と判断した場合にのみ第2の電話端末と第2のデータ端末との関連付けを解除するように管理テーブルを更新するというように、ユーザごとに最適な管理テーブルの更新を行なうことができる。
記憶手段は、第1の電話端末の電話IDと、第2の電話端末の電話IDと、着信転送の種類を示す転送種別情報とを対応付けた着信転送テーブルを作成して記憶し、制御手段は、着信転送テーブル中の転送種別情報に基づいて、管理テーブルの更新を実行することを特徴とする。
この構成によれば、着信転送テーブル中の転送種別情報に応じて最適な第2の電話端末とデータ端末との関連付けを行なうことができる。
制御手段は、第1の電話端末に対し第2の電話端末への転送登録が解除された場合に、着信転送テーブル中の第1及び第2の電話端末の電話IDを削除すると共に、第2の電話端末の電話IDに関連付けられたデータ端末のユーザIDを、第1の電話端末の電話IDに関連付けるように管理テーブルを更新することを特徴とする。
この構成によれば、着信転送登録解除時に、着信転送テーブル中の該当する第1及び第2の電話端末の電話IDを削除するとともに、第2の電話端末の電話IDに関連付けられたデータ端末のユーザIDを、第1の電話端末の電話IDに関連付けるように管理テーブルを更新するようにしている。
従って、転送登録解除がなされた後で第1の電話端末宛の着信呼が到来した場合にも、第1の電話端末と、第2の電話端末に関連付けられたデータ端末とを手操作を介することなく連動させることができ、これによりユーザの利便性は大幅に改善される。
以上詳述したようにこの発明によれば、電話端末とデータ端末とを連動させるシステムにあって、着信呼を転送された電話端末と、着信転送元の電話端末に関連付けられたデータ端末とを手操作を介することなく連動させることができ、これによりユーザの利便性を高めたサーバ装置を提供することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わるビジュアルコミュニケーションシステムを示す概略構成図である。
このシステムは、同図に示すように、主装置BTと、VCS(Visual Communication System)サーバSVとを備え、これら主装置BTとVCSサーバSVとの間をLAN(Local Area Network)1により接続している。
主装置BTは、内線端末T11〜T1iを内線を介して収容している。また、主装置BTは公衆網NWに局線Lを介して接続されている。そして、主装置BTは、内線端末T11〜T1i相互間、もしくは内線端末T11〜T1iと公衆網NWとの間の交換処理を実行する。
VCSサーバSVは、複数のデータ端末PC1〜PCnをIPネットワークを介して収容している。これらのデータ端末PC1〜PCnは、いずれも汎用のパーソナル・コンピュータからなり、各内線端末T11〜T1iにそれぞれ関連して動作するものである。
上記VCSサーバSVは、主装置BTに対する付加的機能を実行するもので、例えば映像等のメディア情報を処理する。
図2は、上記VCSサーバSVの機能構成を示すブロック図である。
VCSサーバSVは、LANインタフェース(I/F)部11と、制御部12と、記憶部13と、PCインタフェース(I/F)部14とを備えている。このうち、LANインタフェース部11は、LAN1との間でインタフェース処理を行うものである。
PCインタフェース部14は、データ端末PC1〜PCnとの間のインタフェース処理を行うものである。
記憶部13は、上記制御部12の接続制御に必要なルーティング情報等を格納している。さらに、記憶部13には、接続情報管理テーブル131と、内線端末−VC関連付けテーブル132と、セッション情報管理テーブル133と、着信転送登録テーブル134と、更新許可テーブル135と、解除許可テーブル136とが設けられる。
接続情報管理テーブル131には、図3に示す如く、内線端末T11〜T1iそれぞれの電話番号(電話ID)と、接続状態を示す状態情報との対応関係を表すデータが記憶されている。なお、t1〜t9は上記内線端末T11〜T19それぞれの電話IDを示している。ここでは、説明を簡単にするため、内線端末T11〜T19とする。
内線端末−VC関連付けテーブル132には、図4に示すように、内線端末T11〜T1iとデータ端末(VC)PC1〜PCnとの対応関係を示すデータが記憶されている。なお、図中A〜Iは、データ端末PC1〜PC9それぞれのユーザIDを示している。
セッション情報管理テーブル133には、図5に示すように、データ端末PC1〜PC9間のセッション状態を示す情報が記憶されている。
着信転送登録テーブル134には、図6に示すように、着信転送元(CF元)となる内線端末T11〜T1iそれぞれの電話IDと、着信転送先(CF先)となる内線端末T11〜T1iそれぞれの電話IDとの対応関係を示すデータが記憶されている。
更新許可テーブル135には、図7に示すように、データ端末PC1〜PC9それぞれのユーザIDと、CF設定による自動ログオン/自動ログオフの許可/非許可を示す更新許可情報との対応関係を示すデータが記憶されている。
解除許可テーブル136には、図8に示すように、CF元となるデータ端末PC1〜PC9それぞれのユーザIDと、CF先に関連付けられたデータ端末PC1〜PC9それぞれのユーザIDが存在する場合に、CF設定先/CF設定元への上書きログオンの許可/非許可を示す解除許可情報との対応関係を示すデータが記憶されている。なお、更新許可テーブル135及び解除許可テーブル136は、VCSサーバSVに接続される保守端末(図示せず)等により設定される。
一方、制御部12は、データ端末PC1〜PCnの状態管理やデータ端末PC1〜PCnと内線端末T11〜T1iとの連携動作に係わる制御機能に加え、この発明に係わる新たな機能として、接続情報登録部121と、セッション制御部122と、着信転送制御部123とを備えている。
接続情報登録部121は、主装置BTから通知された呼情報イベントを分析することで、例えば内線端末T15と内線端末T16が通話中になったことを判断し、接続情報管理テーブル131の状態情報「t5−t6」を追加する。
セッション制御部122は、更新された状態情報に基づき、内線端末−VC関連付けテーブル132により内線端末T15はデータ端末PC5(E)に、内線端末T16はデータ端末PC6(F)に関連付いていることを読み出して、セッション情報管理テーブル133によりデータ端末PC5,PC6のセッション状態を検索する。例えば、これから通話を開始するような場合、データ端末PC5,PC6はセッションが開始されていないため、セッション制御部122はデータ端末PC5,PC6のセッションを開始するように制御する。そして、セッション制御部122は、データ端末PC5,PC6のセッションが確立すると、セッション情報管理テーブル133の記憶内容を更新する。
着信転送制御部123は、内線端末T11にて着信呼を内線端末T13に対して転送するためのCF設定がなされた場合に、内線端末T11の電話ID(t1)に関連付けられたデータ端末PC1のユーザID(A)を、内線端末T13の電話ID(t3)に関連付けるようにテーブルを更新する内線端末−VC関連付けテーブル132の記憶内容の更新を行なう。このとき、上記更新許可テーブル135及び解除許可テーブル136それぞれの記憶内容を参照し、例えばユーザID(A)についてCF設定による自動ログオン、CF設定先への上書きログオンが許可されている場合に、内線端末−VC関連付けテーブル132の記憶内容の更新を行なう。
次に、以上のように構成されたビジュアルコミュニケーションシステムの動作を説明する。
図9は、内線端末T11から内線端末T13へのCF設定が行なわれた際に、各データ端末PC1,PC3のログオン、ログオフを行なう場合の動作を示すシーケンス図である。図10は、その際のVCSサーバSVの制御処理手順を示すフローチャートである。
例えば内線端末T11においてユーザが、内線端末T11から内線端末T13へのCF設定操作を行なったとする(図9(1))。そうすると内線端末T11からその要求信号が主装置BTに送られる。この要求信号を受信すると主装置BTは、内線端末T13をCF先に設定し、内線端末T11から内線端末T13へCF設定された旨を示す制御イベントをVCSサーバSVに送信する(図9(2))。
VCSサーバSVは、制御イベントを受信すると(ステップST10a)、まずこの制御イベントに含まれる内線端末T11の電話ID(t1)をCF元とし、内線端末T13の電話ID(t3)をCF先として着信転送登録テーブル134に登録し、内線端末−VC関連付けテーブル132を参照して、電話ID(t1)に関連付けられるデータ端末PC1がログオン中であるか否かの判断を行う(ステップST10b)。ここでログオフ中であれば処理をそのまま終了する。
一方ログオン中である場合に、VCSサーバSVは更新許可テーブル135を参照して、データ端末PC1のユーザID(A)についてCF設定による自動ログオフ/ログオンが許可されているか否かの判断を行う(ステップST10c)。
ここでは許可されているので、VCSサーバSVは内線端末−VC関連付けテーブル132を参照して、内線端末T13の電話ID(t3)にログオン中のユーザが存在するか否かの判断を行う(ステップST10d)。
ここでは内線端末T13の電話ID(t3)にログオン中のデータ端末PC3のユーザID(C)が存在しているので、VCSサーバSVは解除許可テーブル136を参照して、データ端末PC3のユーザID(C)についてCF設定先への上書きログオンが許可されているか否かの判断を行う(ステップST10e)。
ここでは許可されているので、VCSサーバSVはステップST10eからステップST10fに移行してデータ端末PC3を内線端末T13から自動ログオフ、つまり内線端末−VC関連付けテーブル132中の「t3:C」を削除し(図9(3))、続いてデータ端末PC1を内線端末T11から自動ログオフ、つまり内線端末−VC関連付けテーブル132中の「t1:A」を削除し(ステップST10g)、内線端末T13に自動ログオン、つまり内線端末−VC関連付けテーブル132中に「t3:A」を追加する(ステップST10h)。
かくして、内線端末T11のユーザは、内線端末T11宛の着信呼が到来した場合に、内線端末T13にて発信相手と通話することができるとともに、データ端末PC1を用いて発信相手との間で自動的にビデオ通信を開始することができるようになる。
なお、上記ステップ10c及び上記ステップST10eにおいて許可されない場合には、VCSサーバSVは処理をそのまま終了する。また、上記ステップST10dにおいて、CF先にログオン中のユーザが存在しない場合には、VCSサーバSVは上記ステップST10gの処理に移行する。
以上のように上記第1の実施形態では、VCSサーバSVにおいて、CF設定時に、CF元となる内線端末T11の電話ID(t1)と、CF先となる内線端末T13の電話ID(t3)とを対応付けた着信転送登録テーブル134を記憶部13に記憶し管理しておくようにし、この着信転送登録テーブル134を参照して、内線端末T11の電話IDに関連付けられたデータ端末PC1のユーザID(A)を、内線端末T13の電話ID(t3)に関連付けるように内線端末−VC関連付けテーブル132を更新している。
従って、内線端末T11宛の着信呼が到来した場合にも、内線端末T13と、内線端末T11に関連付けられたデータ端末PC1とを手操作を介することなく連動させることができ、これによりユーザの利便性は大幅に改善される。
また、上記第1の実施形態では、VCSサーバSVの更新許可テーブル135においてユーザごとに内線端末−VC関連付けテーブル132の自動更新の更新許可情報を設定しておくことで、あるデータ端末PC1については内線端末T11から内線端末T13への転送登録時に内線端末T13に自動的に関連付けるように内線端末−VC関連付けテーブル132を更新し、一方別のデータ端末PC2については転送登録時にユーザ自身が必要と判断した場合にのみ内線端末T13に関連付けるように内線端末−VC関連付けテーブル132を更新するというように、ユーザごとに最適な内線端末−VC関連付けテーブル132の更新を行なうことができる。
さらに上記第1の実施形態では、VCSサーバSVの解除許可テーブル136においてユーザごとにCF先とそのCF先に関連付けられるデータ端末PC1〜PCnとの関連付けの解除を自動的に行なうか否かの解除許可情報を設定しておくことで、あるデータ端末PCAについては内線端末T11から内線端末T13への転送登録時に内線端末T13とデータ端末PC3との関連付けを自動的に解除するように内線端末−VC関連付けテーブル132を更新し、一方別のデータ端末PC2については転送登録時にユーザ自身が必要と判断した場合にのみ内線端末T13とデータ端末PC3との関連付けを解除するように内線端末−VC関連付けテーブル132を更新するというように、ユーザごとに最適な内線端末−VC関連付けテーブル132の更新を行なうことができる。
(第2の実施形態)
図11は、この発明の第2の実施形態として、内線端末T11から内線端末T13へのCF設定解除が行なわれた際に、各データ端末PC1,PC3のログオン、ログオフを行なう場合の動作を示すシーケンス図である。なお、図11において、上記図9と同一部分には同一符号を付して説明する。また、図12はその際のVCSサーバSVの制御処理手順を示すフローチャートである。
例えば内線端末T11においてユーザが、内線端末T11から内線端末T13へのCF設定解除操作を行なったとする(図11(1))。そうすると内線端末T11からその要求信号が主装置BTに送られる。この要求信号を受信すると主装置BTは、内線端末T13に対するCF先を解除し、内線端末T11から内線端末T13に対するCF設定を解除した旨を示す制御イベントをVCSサーバSVに送信する(図11(2))。
VCSサーバSVは、制御イベントを受信すると(ステップST12a)、まずこの制御イベントに含まれる内線端末T11の電話ID(t1)と、内線端末T13の電話ID(t3)とを着信転送登録テーブル134から削除し、内線端末−VC関連付けテーブル132を参照して、電話ID(t3)に関連付けられるデータ端末PC1がログオン中であるか否かの判断を行う(ステップST12b)。ここでログオフ中であれば処理をそのまま終了する。
一方ログオン中である場合に、VCSサーバSVは更新許可テーブル135を参照して、データ端末PC1のユーザID(A)についてCF設定による自動ログオフ/ログオンが許可されているか否かの判断を行う(ステップST12c)。
ここでは許可されているので、VCSサーバSVは内線端末−VC関連付けテーブル132を参照して、内線端末T11の電話ID(t3)にログオン中のユーザが存在するか否かの判断を行う(ステップST12d)。
ここでは内線端末T11の電話ID(t1)にログオン中のデータ端末PC3のユーザID(C)が存在しているので、VCSサーバSVは解除許可テーブル136を参照して、データ端末PC3のユーザID(C)についてCF設定元への上書きログオンが許可されているか否かの判断を行う(ステップST12e)。
ここでは許可されているので、VCSサーバSVはステップST12eからステップST12fに移行してデータ端末PC3を内線端末T11から自動ログオフ、つまり内線端末−VC関連付けテーブル132中の「t1:C」を削除し(図11(3))、続いてデータ端末PC1を内線端末T13から自動ログオフ、つまり内線端末−VC関連付けテーブル132中の「t3:A」を削除し(ステップST12g)、内線端末T11に自動ログオン、つまり内線端末−VC関連付けテーブル132中に「t1:A」を追加する(ステップST12h)。
かくして、内線端末T11のユーザは、内線端末T11にて発信相手と通話することができるとともに、データ端末PC1を用いて発信相手との間で自動的にビデオ通信を開始することができるようになる。
なお、上記ステップ12c及び上記ステップST12eにおいて許可されない場合には、VCSサーバSVは処理をそのまま終了する。また、上記ステップST12dにおいて、CF元にログオン中のユーザが存在しない場合には、VCSサーバSVは上記ステップST12gの処理に移行する。
以上のように上記第2の実施形態では、VCSサーバSVにおいて、CF設定解除時に、着信転送登録テーブル134中の該当する内線端末T11,T13の電話ID(t1,t3)を削除するとともに、CF先となる内線端末T13の電話ID(t3)に関連付けられたデータ端末PC1のユーザID(A)を、CF元となる内線端末T11の電話ID(t1)に関連付けるように内線端末−VC関連付けテーブル132を更新するようにしている。
従って、CF設定解除がなされた後で内線端末T11宛の着信呼が到来した場合にも、内線端末T11と、内線端末T13に関連付けられたデータ端末PC1とを手操作を介することなく連動させることができ、これによりユーザの利便性は大幅に改善される。
(第3の実施形態)
図13は、この発明の第2の実施形態として、着信転送登録テーブル134の記憶内容の一例を示す図である。
着信転送登録テーブル134には、CF元となる内線端末T11〜T1iそれぞれの電話IDと、CF先となる内線端末T11〜T1iそれぞれの電話IDと、CFの種類を示すCF種別情報との対応関係を示すデータが記憶されている。
例えば内線端末T12においてユーザが、内線端末T12から内線端末T16,T17、T18へのCF設定操作を行なったとする。そうすると内線端末T12からその要求信号が主装置BTに送られる。この要求信号を受信すると主装置BTは、内線端末T16,T17,T18をCF先に設定し、内線端末T12から内線端末T16、T17,T18へCF設定された旨と、「フィーチャー フレックスリング」といった一定時間おきに順に着信制御を行うCF種別とを示す制御イベントをVCSサーバSVに送信する。
VCSサーバSVは、制御イベントを受信すると、まずこの制御イベントに含まれる内線端末T12の電話ID(t2)をCF元とし、内線端末T16,T17,T18の電話ID(t6,t7,t8)をCF先として着信転送登録テーブル134に登録するとともに、CF種別情報も対応付けて登録する。
以後、内線端末T16,T17,T18にそれぞれ関連付けられたデータ端末PC6,PC7,PC8が存在する場合には、これらデータ端末PC6,PC7,PC8をログオフする。
このように第3の実施形態であれば、VCSサーバSVにおいて、着信転送登録テーブル134にCF元、CF先とともにCF種別情報とを対応付けて記憶しておくことで、CF種別情報に応じて最適な内線端末T11〜T1iとデータ端末PC1〜PCnとの関連付けを行なうことができる。
(その他の実施形態)
この発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1及び第2の実施形態では、Call Forward種別はAll Call(全ての呼を無条件にCF先に着信させる)を前提に記述しているが、Call Forward Busy、Call Forward No Answer、Call Forward Busy No Answerに応じたきめ細かな制御を行うことも可能である。
また、上記第2の実施形態では、上記第1の実施形態に示す更新許可テーブル及び解除許可テーブルと共通の記憶内容としたが、別々の記憶内容であってもよい。
また、上記各実施形態では、主装置とVCSサーバとを別々に設ける例について説明したが、VCSサーバ内に主装置の機能を組み込むようにしてもよい。
その他、VCSサーバの構成及び種類、電話交換装置の種類(主装置に限らずPBXでもよい)や内線端末の種類、データ端末の種類、各種テーブルの記憶内容、CF設定の際のデータ端末に対する関連付け方法等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
この発明の第1の実施形態に係わるビジュアルコミュニケーションシステムを示す概略構成図。 図1に示したVCSサーバの機能構成を示すブロック図。 上記図2に示した接続情報管理テーブルの記憶内容の一例を示す図。 上記図2に示した内線端末−VC関連付けテーブルの記憶内容の一例を示す図。 上記図2に示したセッション情報管理テーブルの記憶内容の一例を示す図。 上記図2に示した着信転送登録テーブルの記憶内容の一例を示す図。 上記図2に示した更新許可テーブルの記憶内容の一例を示す図。 上記図2に示した解除許可テーブルの記憶内容の一例を示す図。 同第1の実施形態において、CF設定が行なわれた際に、内線端末と、主装置と、VCSサーバと、データ端末との間における情報の送受信動作を示す概略シーケンス図。 同第1の実施形態において、CF設定を行なう際のVCSサーバの制御手順を示すフローチャート。 この発明の第2の実施形態として、CF設定解除が行なわれた際に、内線端末と、主装置と、VCSサーバと、データ端末との間における情報の送受信動作を示す概略シーケンス図。 同第2の実施形態において、CF設定解除を行なう際のVCSサーバの制御手順を示すフローチャート。 この発明の第3の実施形態とする着信転送登録テーブルの記憶内容の一例を示す図。
符号の説明
1…LAN(Local Area Network)、11…LANインタフェース(I/F)部、12…制御部、13…記憶部、14…PCインタフェース(I/F)部、121…接続情報登録部、122…セッション制御部、123…着信転送制御部、131…接続情報管理テーブル、132…内線端末−VC関連付けテーブル、133…セッション情報管理テーブル、134…着信転送登録テーブル、135…更新許可テーブル、136…解除許可テーブル、T11〜T1i…内線端末、L…局線、NW…公衆網、BT…主装置、PC1〜PCn…データ端末、SV…VCSサーバ。

Claims (7)

  1. 呼接続が行なわれる複数の電話端末を特定する電話IDを含む呼情報イベントを受信し、前記複数の電話端末の電話IDに関連付けて複数のデータ端末にそれぞれ割り当てられるユーザIDを記憶した管理テーブルに基づいて、前記複数のデータ端末における通信接続を前記呼接続に連動させるサーバ装置において、
    前記複数の電話端末の中の第1の電話端末にて着信呼を前記第1の電話端末とは異なる第2の電話端末に対して転送するための転送登録がなされた場合に、前記第1の電話端末の電話IDと、前記第2の電話端末の電話IDとを対応付けた着信転送テーブルを作成し記憶する記憶手段と、
    前記着信転送テーブルに基づいて、前記第1の電話端末の電話IDに関連付けられたデータ端末のユーザIDを、前記第2の電話端末の電話IDに関連付けるように前記管理テーブルを更新する制御手段とを具備したことを特徴とするサーバ装置。
  2. さらに、前記ユーザIDに対応付けて、前記転送登録による前記管理テーブルの自動更新の可/不可を示す更新許可情報を記憶する手段を備え、
    前記制御手段は、前記更新許可情報に基づいて、前記管理テーブルの更新を実行することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. さらに、前記第1の電話端末に関連付けられる第1のデータ端末のユーザIDに対応付けて、前記第2の電話端末の電話IDに関連付けられた第2のデータ端末のユーザIDが存在する場合に、前記第2の電話端末と前記第2のデータ端末との関連付けの解除の可/不可を示す解除許可情報を記憶する手段を備え、
    前記制御手段は、前記解除許可情報に基づいて、前記管理テーブルの更新を実行することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  4. 前記記憶手段は、前記第1の電話端末の電話IDと、前記第2の電話端末の電話IDと、着信転送の種類を示す転送種別情報とを対応付けた着信転送テーブルを作成して記憶し、
    前記制御手段は、前記着信転送テーブル中の転送種別情報に基づいて、前記管理テーブルの更新を実行することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の電話端末に対し前記第2の電話端末への転送登録が解除された場合に、前記着信転送テーブル中の前記第1及び第2の電話端末の電話IDを削除すると共に、前記第2の電話端末の電話IDに関連付けられたデータ端末のユーザIDを、前記第1の電話端末の電話IDに関連付けるように前記管理テーブルを更新することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  6. さらに、前記ユーザIDに対応付けて、前記転送登録解除による前記管理テーブルの自動更新の可/不可を示す更新許可情報を記憶する手段を備え、
    前記制御手段は、前記更新許可情報に基づいて、前記管理テーブルの更新を実行することを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
  7. さらに、前記第2の電話端末に関連付けられる第1のデータ端末のユーザIDに対応付けて、前記第1の電話端末の電話IDに関連付けられた第2のデータ端末のユーザIDが存在する場合に、前記第1の電話端末と前記第2のデータ端末との関連付けの解除の可/不可を示す解除許可情報を記憶する手段を備え、
    前記制御手段は、前記解除許可情報に基づいて、前記管理テーブルの更新を実行することを特徴とする請求項5記載のサーバ装置。
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