JP2007142711A - カレントミラー回路、電流制御回路、および、led駆動用半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カレントミラー回路において、転写元の電流を流す第1電流経路(L0)と、転写先の電流を流す第2電流経路(L1)と、制御端子への入力により電流量を変化させるとともに互いの制御端子が結合された第1電流回路(M1,M2)および第2電流回路(M3,M4)と、第1電流経路(L0)と第2電流経路(L1)の接続を前記第1電流回路と前記第2電流回路とで互い違いに切り換えるスイッチ回路(SW1,SW2)と、第1および第2電流回路の制御端子の接続を切り換えるスイッチ回路(SW3,SW4)とを備え、これらスイッチ回路を所定周期で切り換えるように構成した。また、LED駆動用半導体集積回路において駆動電流を生成するために、上記のカレントミラー回路を基準電流を転写する回路として用いた。
【選択図】 図2
Description
なお、ここで電源ライン側とは、Pチャネル形MOSトランジスタであれば電源電圧側、Nチャネル形MOSトランジスタであればグランド側を意味する。
ここで、スイッチの切換信号を生成する発振回路は、駆動電圧生成回路(12)の動作クロック信号の生成を兼ねたものとしても良い。
なお、この項目の説明において、実施形態との対応関係を示す符号を括弧書きで記したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、電流制御回路およびLED駆動用半導体集積回路において、出力電流の精度を非常に高くすることが出来るという効果がある。
図1は、本発明の実施の形態のLEDドライバIC10の全体構成を示すブロック図である。
この実施の形態のLEDドライバIC10は、特に制限されるものではないが、携帯電話、デジタルカメラ等の液晶表示装置のバックライトとなる複数(例えば4個)の白色LEDを駆動するものである。このLEDドライバIC10は、1個の半導体チップ上に、リチウムイオン電池等から供給される電源電圧VINを昇圧してLEDの駆動電圧Voutを生成するチャージポンプ回路12と、チャージポンプ回路12等に例えば1MHzの動作クロックCL1を供給する発振回路13と、基準電圧を生成する基準電圧発生器15と、LEDのカソードがそれぞれ接続される複数の接続端子LED1〜LED4と、接続端子LED1〜LED4の電圧の中から最低の電圧を選択する最低LED電圧セレクタ16と、このセレクタ16により選択された最低電圧に基づきチャージポンプ回路12の倍率を切り換える信号を生成する比較器21,22と、LEDに流れる駆動電流を一定になるように制御する電流制御回路11と、外部からの制御信号CNT1〜CNT3により電流制御回路11の動作制御を行うLEDイネーブルロジック部17等を形成してなる。
定電流制御部31は、LEDの接続端子LEDとグランド端子との間に接続されLEDの駆動電流ILEDを流すNチャネル形の出力MOSトランジスタQ1と、駆動電流ILEDを電圧変換する検出抵抗R2と、この検出抵抗R2の両端N10,N11の電位差に比例した電圧を出力する減算回路41と、出力MOSトランジスタQ1のゲート端子に制御電圧を印加する差動アンプD1等から構成される。
半導体チップ10A上において、上述の抵抗R1や抵抗R2は、各定電流制御部のブロック31A〜34Aの中にそれぞれ形成されるとともに、グランドパッドPGNDからチップの辺に沿って配置されたグランド線LGNDに各ブロック31A〜34Aの近傍において接続されている。半導体チップ10A上に形成されるグランド線LGNDには小さな配線抵抗が生じるが、この抵抗値は転写電流Ibを流す抵抗R1のように抵抗値が大きなものにとっては無視できるレベルである一方、駆動電流ILEDを流す抵抗値の小さな抵抗R2にとっては無視できない大きさとなる。従って、抵抗R2の一端N10の電位はグランド電位から抵抗R2の電圧降下分だけ上昇した電位にならず、配線抵抗による電圧降下をも含んだ値となってしまう。
上記の差動アンプD1,D2は、特に限定されるものではないが、定電流源51、この定電流源51にソース端子が共通に接続された2個の入力MOSトランジスタM11,M12、当該MOSトランジスタM11,M12の各ドレイン端子と第2電源端子(グランド端子)との間に接続された2個の負荷バイポーラトランジスタB11,B12からなる差動入力段と、この差動入力段の出力を受けて出力電圧OUTを生成する出力段とを備えている。さらに、この実施の形態の差動アンプD1,D2には、差動入力段にて二入力の一方側と他方側とで対称的に設けられている回路素子を互いに入れ替えるように配線接続を切り換えるスイッチSW11〜SW14が設けられている。
すなわち、この差動アンプD1,D2においては、二入力の一方側と他方側とで対称的に設けられた回路素子として、2個の入力MOSトランジスタM11,M12と、2個のバイポーラトランジスタB11,B12とを有している。
これらのスイッチSW11〜SW14には、発振回路13から供給される動作クロックCL1が入力され、この動作クロックCL1により各スイッチSW11〜SW14が同期して切り換えられるようになっている。
11 電流制御回路
18 カレントミラー回路
31〜34 定電流制御部
41 減算回路
L0 第1電流経路
L1 第2電流経路
M1〜M4 MOSトランジスタ
SW1〜SW4 スイッチ
R1,R2 検出抵抗
Q1 出力MOSトランジスタ
D1,D2 差動アンプ
51,52 定電流源
M11,M12 MOSトランジスタ
B11,B12 バイポーラトランジスタ
SW11〜SW14 スイッチ
LED1〜LED4 LEDの接続端子
SET 電流設定端子
Iset 基準電流
Ib 転写電流
ILED 駆動電流
Rset 外付け抵抗
Claims (12)
- カレントミラー回路において、
転写元の電流が流される電流経路側に形成された第1の回路素子と、
転写先の電流が流される電流経路側に形成された第2の回路素子と、
前記第1の回路素子と前記第2の回路素子をスイッチ手段により周期的に入れ替えることを特徴とするカレントミラー回路。 - 転写元の電流を流す第1電流経路と、
転写先の電流を流す第2電流経路と、
制御端子に入力される制御電圧により電流量を変化させる第1電流回路と、
制御端子に入力される制御電圧により電流量を変化させるとともに当該制御端子と前記第1電流回路の制御端子とが結合された第2電流回路と、
前記第1電流経路の接続を前記第1電流回路または前記第2電流回路に切り換える第1スイッチ回路と、
前記第2電流経路の接続を前記第2電流回路または前記第1電流回路に切り換える第2スイッチ回路とを備え、
前記第1スイッチ回路および前記第2スイッチ回路による接続の切換えにより、前記第1電流回路と前記第2電流回路のうち一方が前記第1電流経路に接続され、他方が前記第2電流経路に接続されるように構成されていることを特徴とするカレントミラー回路。 - 前記第1電流回路の制御端子が接続されることで当該第1電流回路に外部から入力される電流を流させる第1接続点と、
前記第2電流回路の制御端子が接続されることで当該第2電流回路に外部から入力される電流を流させる第2接続点と、
前記第1電流回路の制御端子と前記第2電流回路の制御端子との結合点を前記第1接続点または前記第2接続点の何れかに切り換える第3スイッチ回路が設けられ、
前記第3スイッチ回路は、前記第1スイッチ回路および前記第2スイッチ回路と同期して切り換えられるように構成されていることを特徴とする請求項2記載のカレントミラー回路。 - 前記第1電流回路および前記第2電流回路はそれぞれ2個のMOSFETが直列に接続されたカスコード構成であり、
前記第1電流回路の2個のMOSFETと前記第2電流回路の2個のMOSFETのうち、電源ライン側に接続された前記第1電流回路のMOSFETと前記第2電流回路のMOSFETのゲート端子が互いに結合され、前記第1電流経路又は第2電流経路と接続される側に接続された前記第1電流回路のMOSFETと前記第2電流回路のMOSFETのゲート端子が互いに結合され、
前記第3スイッチ回路は、
前記第1電流回路および前記第2電流回路の電源ライン側にそれぞれ接続された2個のMOSFETのゲート端子の結合点を、これら2個のMOSFETのうち前記第1電流回路側のMOSFETのドレイン端子又は前記第2電流回路側のMOSFETのドレイン端子に切り換えるスイッチと、
前記第1電流回路および前記第2電流回路の前記第1または第2電流経路との接続側にそれぞれ接続された2個のMOSFETのゲート端子の結合点を、これら2個のMOSFETのうち前記第1電流回路側のMOSFETのドレイン端子又は前記第2電流回路側のMOSFETのドレイン端子に切り換えるスイッチとから構成されることを特徴とする請求項3記載のカレントミラー回路。 - 出力電流を流す出力トランジスタと、
前記出力電流を電圧に変換する電流検出手段と、
基準電流を転写する請求項1〜4の何れかに記載のカレントミラー回路と、
前記カレントミラー回路の転写先の電流を電圧に変換する第1抵抗と、
前記第1抵抗により変換された電圧と前記電流検出手段により変換された電圧とを比較してこれらの電圧が等しくなるように前記出力トランジスタの制御端子に制御電圧を供給する第1差動アンプと、
を備えていることを特徴とする電流制御回路。 - 前記電流検出手段は、
前記出力電流を流す第2抵抗と、
この第2抵抗の両端の電位を入力してこの電位差に比例した電圧を出力する減算回路と、
から構成されていることを特徴とする請求項5記載の電流制御回路。 - 前記第1差動アンプ、および、前記減算回路に含まれる第2差動アンプの少なくとも一方は、
一方の入力端子側と他方の入力端子側とで対称的に形成された複数の回路素子を有するとともに、
これら対称的に形成された複数の回路素子の接続を、一方の入力端子が非反転入力、他方の入力端子が反転入力となって差動増幅信号を出力する接続形態、または、一方の入力端子が反転入力、他方の入力端子が非反転入力となって差動増幅信号を出力する接続形態の何れかに切り換える複数のスイッチと、
2つの入力端子に接続される2つの配線とこれら2つの入力端子との接続を交互に切り換える2つのスイッチと、を備え、
前記複数のスイッチおよび2つのスイッチが同期して切換動作するように構成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の電流制御回路。 - 前記第1差動アンプ、および、前記減算回路に含まれる第2差動アンプの少なくとも一方は、
第1の入力端子を一対の差動入力トランジスタの一方のトランジスタの制御端子または他方のトランジスタの制御端子の何れかに接続を切り換えるスイッチと、
第2の入力端子を前記一対の差動入力トランジスタの他方のトランジスタの制御端子または一方のトランジスタの制御端子の何れかに接続を切り換えるスイッチと、
前記一対の差動入力トランジスタが接続された一対の出力点の何れかに出力段を接続させるスイッチと、を備え
前記の各スイッチが互いに同期して切換動作するように構成されていることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の電流制御回路。 - 基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
前記基準電圧に基づき基準電流を生成するとともに、この基準電流の電流値を設定するための外付け素子が接続される外部端子を有した基準電流生成部とを備え、
この基準電流生成部で生成された基準電流が前記カレントミラー回路の転写元の電流とされることを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の電流制御回路。 - 複数のLEDをそれぞれ外付け可能な複数の接続端子と、
電源電圧からLEDの駆動電圧を生成する駆動電圧生成回路と、
前記複数の接続端子に流される各LEDの駆動電流をそれぞれ制御する請求項5〜9の何れかに記載の電流制御回路と、
この電流制御回路に含まれる前記カレントミラー回路の各スイッチ回路を所定周期で切り換える信号を生成する発振回路と、
を備えたことを特徴とするLED駆動用半導体集積回路。 - 電源電圧からLEDの駆動電圧を生成する駆動電圧生成回路と、
複数のLEDをそれぞれ外付け可能な複数の接続端子と、
前記複数の接続端子に流される各LEDの駆動電流をそれぞれ制御する請求項7又は8に記載の電流制御回路と、
この電流制御回路に含まれる前記カレントミラー回路、前記第1差動アンプ、ならびに前記第2差動アンプの各スイッチ回路および各スイッチを所定周期で切り換える信号を生成する発振回路と、
を備えたことを特徴とするLED駆動用半導体集積回路。 - 前記発振回路は、前記駆動電圧生成回路の動作クロック信号の生成を兼ねたものであることを特徴とする請求項10又は11に記載のLED駆動用半導体集積回路。
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