JP2007134750A - 色変換装置、色変換方法、色変換プログラム、画像処理装置、及び画像表示装置 - Google Patents

色変換装置、色変換方法、色変換プログラム、画像処理装置、及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】色再現領域の境界における階調の不連続を抑制して適切に色変換することが可能な色変換装置、色変換方法、色変換プログラムを提供する。
【解決手段】色変換装置は、所定点色変換値計算手段及び補間計算手段を備え、入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換するために用いられる。所定点色変換値計算手段は、少なくとも色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点のそれぞれに対して、色変換値を計算する。補間計算手段は、入力された画像データに対して、所定点の色変換値を用いて補間計算することによって色変換を行う。上記の色変換装置によれば、色再現領域の境界が所定点の途中に位置しても、色再現領域の外側の値は概ね同一となり、色再現領域の内側の値は滑らかに変化するので、色変換した際の色再現領域の境界で発生する階調の不連続を抑制しつつ、多原色の色再現値を適切に計算することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された画像データに対して色変換を行う色変換装置、色変換方法、色変換プログラムの技術分野に関する。
従来から、4以上の原色(以下、「多原色」とも呼ぶ。)を用いて、画像を表示可能な画像表示装置が知られている。このような多原色を表示可能な画像表示装置では、入力される画像データが3原色であるため、画像データを多原色(例えば、4原色)に色変換している。例えば、特許文献1及び2には、色再現領域を複数の角錐の領域に分割し、各々の領域において原色RGBCを計算する方法が記載されている。この場合、原色RGBCが属する領域は、計算された原色RGBCに対する条件判定を行うことによって求める。
特開2000−338950号公報 特開2004−362573号公報
しかしながら、上記した特許文献1及び2に記載された技術では、色再現領域の外側に位置する画像データに対して適切に色変換を行うことができない場合があった。例えば、色再現領域の内側に位置する画像データと、色再現領域の外側に位置する画像データとの間において、階調の不連続が生じる場合があった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、色再現領域の境界における階調の不連続を抑制して適切に色変換することが可能な色変換装置、色変換方法、色変換プログラム、及び画像処理装置、並びに表示装置を備える画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換する色変換装置は、色空間において少なくとも前記表示装置が表示可能な色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点に対して、前記所定点に対応する色変換値を計算する所定点色変換値計算手段と、前記入力された画像データに対して、前記所定点に対応する色変換値を用いて補間計算することによって前記色変換を行う補間計算手段と、を備える。
上記の色変換装置は、所定点色変換値計算手段及び補間計算手段を備え、入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数(例えば、4以上)へと色変換するために用いられる。所定点色変換値計算手段は、少なくとも色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点のそれぞれに対して、色変換値を計算する。補間計算手段は、入力された画像データに対して、所定点の色変換値を用いて補間計算することによって色変換を行う。上記の色変換装置によれば、色再現領域の境界が所定点の途中に位置しても、色再現領域の外側の値は概ね同一となり、色再現領域の内側の値は滑らかに変化するので、色変換した際の色再現領域の境界で発生する階調の不連続を抑制しつつ、複数の色に対する色再現値を適切に計算することができる。
上記の色変換装置の一態様では、前記複数の所定点は、前記色再現領域の内側に位置する点を少なくとも1個含む。これにより、色再現領域の内側と外側において生じる階調の不連続を適切に抑制することができる。
上記の色変換装置の他の一態様では、前記色変換手段は、前記入力された画像データに基づいて、前記色変換値によって前記色空間において構成される立方体を決定すると共に、前記立方体を分割した四面体を決定し、前記四面体を構成する点に対応する色変換値を用いて前記補間計算をする。これにより、簡便な処理によって適切な色変換を行うことができる。
好適には、前記所定点色変換値計算手段は、所定の領域に分割された前記色再現領域に基づいて前記計算を行うことができる。
上記の色変換装置の他の一態様では、前記所定点色変換値計算手段は、前記色再現領域において前記色変換を行う変換行列を用いて、前記色変換値を計算する。これにより、拘束条件を課して計算する必要がないため、拘束条件に起因するノイズ感などの発生を抑制して、高精度の色変換を行うことが可能となる。
好適には、前記変換行列は、所定の領域に分割された前記色再現領域における近似点を用いて設定される。
上記の色変換装置において好適には、複数の色の数Nで構成される前記色再現領域は、前記色空間における前記色再現領域の「N(N−1)」個の最外郭面を求めて、m(3≦m≦N)個のBlackを含む面を除いた「N(N−1)−m」個のBlackを含まない面を抽出し、前記Blackを含まない面上のk(1≦k≦Nー2)次色と(k+1)次色と(k+2)次色と前記Blackとによって構成される四角錐を用いることによって、「N(N−1)−m」個の所定の領域に分割される。
上記の色変換装置の他の一態様では、前記入力された画像データを線形化した画像データを、前記所定点色変換値計算手段及び前記補間計算手段に供給する線形化手段を備える。これにより、色再現値として正しい値を計算することが可能となる。
上記の色変換装置の他の一態様では、前記色変換した画像データに対して非線形化する非線形化手段を備える。これにより、適切な画像を表示装置に表示させることが可能となる。
上記の色変換装置において好適な例では、前記所定点は、前記入力された色によって表現される色空間に、格子状に配置される27個の点である。
上記の色変換装置において好適な他の例では、前記所定点は、前記入力された色によって表現される色空間に、格子状に配置される8個の点である。
好適な例では、前記所定点色変換値計算手段及び前記補間計算手段は、Red、Green、Blue、Cyanの4色で構成される画像データを出力する。
他の好適な例では、前記所定点色変換値計算手段及び前記色変換手段は、Red、Green、Blue、Whiteの4色で構成される画像データを出力する。
更に他の好適な例では、前記所定点色変換値計算手段及び前記補間計算手段は、Red、Green、Blue、Cyan、Whiteの5色で構成される画像データを出力する。
好適な1つの例では、前記複数の色におけるそれぞれの着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域のうち、青系の色相の着色領域、赤系の色相の着色領域、及び青から黄までの色相の中で選択された2種の色相の着色領域である。
更に、好適な例では、前記複数の色におけるそれぞれの着色領域は、着色領域を透過した光の波長のピークが、415〜500nmにある着色領域と、600nm以上にある着色領域と、485〜535nmにある着色領域と、500〜590nmにある着色領域である。
上記の色変換装置の他の一態様では、前記所定点色変換値計算手段によって計算された色変換値を記憶する記憶手段を更に有し、前記補間計算手段は、前記記憶手段に記憶された色変換値に基づいて色変換することができる。
本発明の他の観点では、入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換する色変換方法は、色空間において少なくとも前記表示装置が表示可能な色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点に対して、前記所定点に対応する色変換値を計算する所定点色変換値計算工程と、前記入力された画像データに対して、前記所定点に対応する色変換値を用いて補間計算することによって前記色変換を行う補間計算工程と、を備える。
本発明の更に他の観点では、入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換されるようにコンピュータを機能させる色変換プログラムは、色空間において少なくとも前記表示装置が表示可能な色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点に対して、前記所定点に対応する色変換値を計算する所定点色変換値計算手段と、前記入力された画像データに対して、前記所定点に対応する色変換値を用いて補間計算することによって前記色変換を行う補間計算手段、として前記コンピュータを機能させる。
上記した色変換方法及び色変換プログラム(記録媒体に記録されたプログラムを含む)によっても、色再現領域の境界における階調の不連続を抑制して適切に色変換することができる。
本発明の更に他の観点では、画像処理装置は、色空間において少なくとも前記表示装置が表示可能な色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点に対して、前記所定点に対応する色変換値を計算する所定点色変換値計算手段と、入力された画像データに対して前記所定点に対応する色変換値を用いて補間計算することによって、前記入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換を行う補間計算手段と、前記色変換された画像データに基づいて画像処理する画像処理手段と、を備える。上記の画像処理装置によれば、色再現領域の境界における階調の不連続を抑制して適切に色変換及び画像処理を行うことができる。
また、上記の画像処理装置は、画像データを表示する表示装置を備える画像表示装置に好適に適用することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下では、複数の色として4以上の原色(多原色)を用いて、画像を表示可能な画像表示装置を例に挙げて説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について説明する。
(全体構成)
図1は、第1実施形態に係る画像表示装置100の概略構成を示すブロック図である。画像表示装置100は、外部から画像データと制御コマンドを取得して画像データに対して画像処理を行う画像処理部10と、画像処理部10で画像処理された画像データを表示する表示部20とを備える。なお、画像表示装置100は、多原色を用いて画像を表示可能に構成されている。具体的には、画像表示装置100は、Red、Green、Blue、及びCyanの4原色(以下、単に「R」、「G」、「B」、「C」とも表記する。)を表示可能に構成されている。
画像処理部10は、I/F制御回路11と、色変換回路12と、VRAM13と、アドレス制御回路14と、テーブル格納メモリ15と、γ補正回路16と、を備える。I/F制御回路11は、外部(例えばカメラなど)から画像データと制御コマンドを取得し、画像データd1を色変換回路12に供給する。なお、外部から供給される画像データは、R、G、Bの3原色で構成されている。
色変換回路12は、取得した画像データd1に対して、階調特性を変換するためのテーブル変換(以下、「1DLUT(1-Dimentional Look-Up-Table)変換」と呼ぶ。)と、3原色から4原色に変換する処理を行う。この場合、色変換回路12は、テーブル格納メモリ15に記憶されたデータなどを参照して処理を行う。色変換回路12で画像処理された画像データd2は、VRAM13に書き込まれる。VRAM13に書き込まれた画像データd2は、アドレス制御回路からの制御信号d21に基づいて、γ補正回路16によって画像データd3として読み出されると共に、表示部20内の走査線駆動回路22によってアドレスデータd4として読み出される。γ補正回路16は、テーブル格納メモリ15に記憶されたデータなどを参照して、取得した画像データd3に対してγ補正を行う。そして、γ補正回路16は、γ補正後の画像データd5を表示部20内のデータ線駆動回路21に供給する。このように、色変換回路12は色変換装置として機能し、画像処理部10は画像処理装置として機能する。
表示部20は、データ線駆動回路21と、走査線駆動回路22と、表示パネル23と、を備える。データ線駆動回路21は、960本のデータ線に対してデータ線駆動信号X1〜X960を供給する。走査線駆動回路22は、320本の走査線に対して走査線駆動信号Y1〜Y320を供給する。この場合、データ線駆動回路21と走査線駆動回路22は、同期して表示パネル23を駆動する。表示パネル23は、液晶(LCD)などによって構成され、走査線及びデータ線に電圧を印加されることによって、表示すべき文字や映像などの画像を表示する。表示部20は、表示装置として機能する。
図2は、上記した色変換回路12及びテーブル格納メモリ15の具体的な構成を示すブロック図である。色変換回路12は、入力側1DLUT変換部121r、121g、121bと、色変換部122と、出力側1DLUT変換部123r、123g、123b、123cと、を備える。また、テーブル格納メモリ15は、入力側1DLUT記憶部151と、色変換パラメータ記憶部152と、出力側1DLUT記憶部153と、を備える。
入力側1DLUT変換部121r〜bは、入力側1DLUT記憶部151に記憶された1DLUT(以下、「入力側1DLUT」と呼ぶ。)を用いて、入力された画像データR0、G0、B0に対して1DLUT変換(以下、この変換を「入力側1DLUT変換」と呼ぶ。)を行う。このように入力側1DLUT変換を行うのは、入力された画像データR0、G0、B0は通常カメラなどによってγ変換されているので、このようなデータを線形化するためである。なお、画像データR0、G0、B0は、前述した画像データd1に対応する。また、画像データR0は原色Red(赤)に対応するデータであり、画像データG0は原色Green(緑)を示すデータであり、画像データB0は原色Blue(青)を示すデータである(以下、「R」、「G」、「B」、「C」の後に数字を付した符号は、上記した原色を示すデータを表すものとする)。このように、入力側1DLUT変換部121r〜bは、線形化手段として機能する。
図3は、入力側1DLUTの具体例を示している。横軸は入力側1DLUT変換部121r〜bに入力される画像データR0、G0、B0を示し、縦軸は入力側1DLUT変換部121r〜bから出力される画像データR1、G1、B1(即ち入力側1DLUT変換後の画像データ)を示している。この場合、画像データR0、G0、B0に対して別々に入力側1DLUT変換を行うが、同一の入力側1DLUTを用いる。
図2に戻って説明を行う。上記のように入力側1DLUT変換された画像データR1、G1、B1は、色変換部122に供給される。色変換部122は、色変換パラメータ記憶部152に記憶された色変換パラメータ(後述する所定点に対応する色変換値など)を用いて、供給された画像データR1、G1、B1に対して3原色から4原色に色変換を行う。詳しくは、色変換部122は、RGBの3原色から、Cyanを追加したRGBCの4原色へ色変換する。そして、色変換部122は、色変換後の画像データR2、G2、B2、C2を、それぞれ出力側1DLUT変換部123r〜cに供給する。このように、色変換部122は、所定点色変換値計算手段及び補間計算手段として機能する。なお、色変換部122における色変換の詳細は後述する。
出力側1DLUT変換部123r〜cは、出力側1DLUT記憶部153に記憶された1DLUT(以下、「出力側1DLUT」と呼ぶ。)を用いて、画像データR2、G2、B2、C2に対して1DLUT変換(以下、この変換を「出力側1DLUT変換」と呼ぶ。)を行う。そして、出力側1DLUT変換部123r〜cは、出力側1DLUT変換後の画像データR3、G3、B3、C3を、前述したVRAM13に対して出力する。これらの画像データR3、G3、B3、C3は、前述した画像データd2に対応する。このように、出力側1DLUT変換部123r〜cは、非線形化手段として機能する。
図4は、出力側1DLUTの具体例を示している。横軸は出力側1DLUT変換部123r〜cに入力される画像データR2、G2、B2、C2を示し、縦軸は出力側1DLUT変換部123r〜cから出力される画像データR3、G3、B3、C3(即ち出力側1DLUT変換後の画像データ)を示している。この場合、画像データR2、G2、B2、C2のそれぞれに対して異なる出力側1DLUTを用いて出力側1DLUT変換を行う。
(色変換方法)
次に、第1実施形態に係る色変換方法について具体的に説明する。
まず、図5乃至図7を用いて、色変換の基本概念について説明する。
図5は、色変換を具体的に説明するための図である。詳しくは、図5は色再現領域を多面体として表した図である。この多面体は、原色に対応するベクトルによって構成され、N原色の場合には、N(N−1)面体となる。この場合、R2、G2、B2、C2の4原色であるため、色再現領域は12面体となる。色変換は、三刺激値X、Y、ZをR2、G2、B2、C2によって表現するために行う。具体的には、入力側1DLUT変換後の画像データR1、G1、B1に対して行列Mを乗算することによって(以下の式(1)参照)、色を表す三刺激値Xi、Yi、Ziを得る。なお、行列Mは、画像表示装置100の特性などによって予め決められている。
Figure 2007134750
図6は、色再現領域を示す多面体を分割した四角錐を示している。色変換の目的は、前述したように三刺激値X、Y、ZをR2、G2、B2、C2で表現することであるが、求めるべき変数の数が次元の数よりも多いため、色再現領域を示す多面体を分割することによって変数に対して拘束条件を与える。即ち、変数の数を下げることによって色変換の計算を行う。具体的には、図6(a)〜(h)は、図5に示した12面体を8個の領域に分割した図を示す。図示のように、8個の領域はいずれも四角錐であり、4辺が交わる頂点はBlackを示している。ここで、図6(a)の四角錐(「n=0」で表される四角錐)を代表して説明すると、この四角錐は「B2+C2」、「R2」、「G2」の3つのベクトルによって表現され、「B2=C2」という変数の拘束条件が与えられる。この場合、「B2、C2≧R2」且つ「B2、C2≧G2」が、入力された画像データが四角錐の内側に位置する条件となる。
図7は、色再現領域を示す多面体を分割する処理(色再現領域分割処理)を示すフローチャートである。まず、ステップS101では、色再現領域を構成する原色を用いて、色再現領域の最外郭面を構成する。原色数Nにおける最外郭面の数は、「N(N−1)」面となる。ステップS101の処理が終了すると、処理はステップS102に進む。ステップS102では、Blackを含まない面を抽出する。Blackを含む面の数は、原色が全て色再現領域の外に位置する場合で最大N個となり、原色のいくつかが色再現領域の内に位置する場合も含めるとm(3≦m≦N)個と表すことができる。このため、Blackを含まない面の数は、「N(N−1)−m」個となる。また、Blackを含まない面は、k次色、(k+1)次色、(k+2)次色として表せる。ここで、k次色とは、k個の原色の加算を意味する。N原色の場合は最大N次色となるため、kの範囲は「1≦k≦(N−2)」となる。なお、(k+1)次色は1つの最外郭面上に2個存在する((k+1)次色の個数自体は2個より多いが、1つの面上には2個となる)。
ステップS103では、抽出したBlackを含まない面上のk次色、(k+1)次色、(k+2)次色に対して、Blackからの直線を引く。これらの直線とBlackを含まない面により色再現領域が分割されて、四角錐が形成される。これにより、色再現領域は、「N(N−1)−m」個の四角錐に分割されることになる。
次に、第1実施形態に係る色変換方法について詳細に説明する。第1実施形態では、3次元色空間における複数の所定点を設定し、これらの所定点に対応する色変換値(原色RGBCなどによって表される値)を求める。この所定点は、例えば色空間内に格子状に配置された有限個の点であり、予め設定されている。詳しくは、複数の所定点は、色再現領域の内側に位置する点と色再現領域の外側に位置する点を含んで構成される。また、複数の所定点に形成される空間は、原色が構成する色再現領域を網羅しているものとする。
更に、第1実施形態では、入力された画像データに対して、所定点に対応する色変換値を用いて色変換する。具体的には、所定点の色変換値を用いて補間計算することによって、色変換を行う。
図8は、色変換全体処理を示すフローチャートである。この処理は、前述した色変換部122によって行われる。
まず、ステップS201では、色変換部122は、予め設定した複数の所定点に対して、これらの所定点に対応する色変換値を計算する。そして、処理はステップS202に進む。ステップS202では、色変換部122は、入力された画像データに対して、所定点の色変換値を用いて補間計算することによって色変換を行う。そして、処理は当該フローを抜ける。
図9乃至図14は、上記の所定点の色変換処理(ステップS201の処理)を具体的に説明するための図である。
図9は、前述した所定点の色変換処理(図8に示すフローチャートにおけるステップS201の処理)の全体の流れを示すフローチャートである。この処理も、色変換部122が行う。
ステップS301では、色変換部122は、White(白色)に対応する色変換値を計算する色変換値計算処理を行う。そして、処理はステップS302に進む。なお、「White」は、入力された画像データにおける白の値を示し、R1、G1、B1が全て最も大きい値をとる色となる。例えば、各色の値が0〜1の範囲なら1の値をとる。
ステップS302では、色変換部122は、ステップS302で計算されたWhiteに対応する色変換値に基づいてゲイン調整値を計算する。このゲイン調整値は、後述する所定点に対応する色変換値を調整するための値である。ステップS302の処理が終了すると、処理はステップS303に進む。
ステップS303では、色変換部122は、予め設定された所定点に対応する色変換値を計算する色変換値計算処理を行う。そして、処理はステップS304に進む。ステップS304では、色変換部122は、ステップS302で計算されたゲイン調整値を用いて、所定点の色変換値をゲイン調整する。そして、色変換部122は、ゲイン調整後の色変換値を出力する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
次に、前述した色変換値計算処理について具体的に説明する。図10は、R2、G2、B2、C2の色変換値を計算する方法を説明するための図である。色再現領域を示す多面体を分割して得られた四角錐を、3つのベクトルPn、Qn、Rnで表す(「Rn」は、色を示すRedと無関係である)。これらのベクトルPn、Qn、Rnは、それぞれXYZ成分の値を有する。R2、G2、B2、C2の算出をする際には、まず、ベクトルPn、Qn、RnのXYZ成分と、上記した三刺激値Xi、Yi、Ziを用いて、pn、qn、rnを求める(「rn」は、色を示すRedと無関係である)。具体的には、以下の式(2)で示す計算を行う。この場合、nは0〜7の整数である。
Figure 2007134750
そして、求めたpn、qn、rnが所定の条件(以下、「条件A」と呼ぶ。)を満たす場合には、各領域におけるR2、G2、B2、C2の設定に対応してpn、qn、rnからR2、G2、B2、C2を求める。詳しくは、条件Aは、以下の式(3)で表される。このような条件Aを用いることによって、pn、qn、rnが、分割されたnで示される四角錐の内側に位置するか否かを判定することができる。
Figure 2007134750
図11は、色変換値計算処理を示すフローチャートである。この処理は、図9に示す所定点の色変換処理におけるステップS301及びステップS303で実行される。色変換値計算処理も、色変換部122が行う。
まず、ステップS401では、入力側1DLUT変換部121r〜bから色変換部122に画像データR1、G1、B1を入力する。この画像データR1、G1、B1は、所定点に対応するデータである。そして、処理はステップS402に進む。ステップS402では、色変換部122が、上記の式(1)を用いて三刺激値Xi、Yi、Ziを算出する。そして、処理はステップS403に進む。
ステップS403では、色変換部122は、変数nを「0」にセットし、ステップS404の処理に進む。ステップS404では、色変換部122は、上記の式(2)を用いてpn、qn、rnを計算し、ステップS405の処理に進む。ステップS405では、色変換部122は、ステップS404で算出されたpn、qn、rnが式(3)で示される条件Aを満たしているか否かを判定する。即ち、ステップS405では、pn、qn、rnが分割された領域に位置するか否かを判定している。
pn、qn、rnが条件Aを満たしている場合(ステップS405;Yes)には、処理はステップS406に進む。この場合には、pn、qn、rnは、分割された領域に位置する。よって、ステップS406において、色変換部122は、各領域におけるR2、G2、B2、C2の設定に対応してpn、qn、rnからR2、G2、B2、C2を求めて、これを出力する。そして、処理は当該フローを抜ける。
一方、pn、qn、rnが条件Aを満たしていない場合(ステップS405;No)には、処理はステップS407に進む。この場合には、pn、qn、rnが分割された領域に位置しない。ステップS407では、色変換部122は、分割された全領域に対する処理が終了したか否かを行う。言い換えると、変数nが原色数Nに一致するか否かを判定する。
全領域に対する処理が終了している場合(ステップS407;Yes)には、処理はステップS408に進む。この場合には、全領域に対する処理が終了しているにもかかわらず、全ての変数nにおいてpn、qn、rnが条件Aを満たしていないため、pn、qn、rnに対応する点は色再現領域内に位置しない。よって、ステップS408において、色変換部122は、色再現領域の外側の点に対する色変換値計算処理(以下、この処理を「色域外計算処理」と呼ぶ。)を行う。そして、この色域外計算処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
全領域に対する処理が終了していない場合(ステップS407;No)には、処理はステップS409に進む。この場合には、現在の変数nで求められたpn、qn、rnに対応する点は色再現領域内に位置しないが、全領域に対する処理が終了していないため、変数nを変更して処理を行う。具体的には、ステップS409では、色変換部122が、変数nに「1」を加算する処理を行う。そして、処理はステップS404に戻る。即ち、新しい変数nに設定して上記の処理を行う。
次に、前述した色域外計算処理について、図12乃至図14を用いて説明する。
図12は、色域外計算処理の基本概念を説明するための図である。色域外計算処理は、符号150で示すように色再現領域の外側に存在する所定点に対して行う処理である。この場合、上記の式(2)に基づいてpn、qn、rnを求めるが、pn、qn、rnに対して判定する際に用いる条件(以下、「条件B」と呼ぶ。)が異なる。この条件Bは、条件Aを緩和した条件となっている。具体的には、条件Bにおいては、pnは「1」よりも大きい値を有することができる(但し、pnは「0」未満の値を有することはできない)と共に、qn、rnは任意の値を有することができる。詳しくは、条件Bは、以下の式(4)で表される。
Figure 2007134750
図13は、色域外計算処理を示すフローチャートである。この処理は、図11に示す色変換値計算処理におけるステップS408において、色変換部122によって実行される。
ステップS501〜S504の処理は、前述したステップS401〜S404の処理と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS505では、色変換部122は、ステップS504で算出されたpn、qn、rnが式(4)で示される条件Bを満たしているか否かを判定する。pn、qn、rnが条件Bを満たしている場合(ステップS505;Yes)には、処理はステップS506に進む。ステップS506では、色変換部122は、算出されたpn、qn、rnを保存する。そして、処理はステップS508に進む。一方、pn、qn、rnが条件Bを満たしていない場合(ステップS505;No)には、処理はステップS507に進む。ステップS507では、色変換部122は、算出されたpn、qn、rnを保存しない。そして、処理はステップS508に進む。なお、条件Bの制限が緩和されているため、ステップS504〜S509の処理を繰り返し実行することにより、1つの所定点に対して複数のpn、qn、rnが保存される。
ステップS508では、色変換部122は、分割された全領域に対する処理が終了したか否かを行う。言い換えると、変数nが原色数Nに一致するか否かを判定する。全領域に対する処理が終了している場合(ステップS508;Yes)には、処理はステップS510に進む。
一方、全領域に対する処理が終了していない場合(ステップS508;No)には、処理はステップS509に進む。この場合には、現在の「n」において求められたpn、qn、rnは条件Bを満たしていないが、全領域に対する処理が終了していないため、次の「n」に設定して処理を行う。具体的には、ステップS509では、色変換部122が、変数nに「1」を加算する処理を行う。そして、処理はステップS504に戻る。即ち、新しい変数nに設定して上記の処理を行う。
ステップS510では、色変換部122は、出力値計算処理を行う。具体的には、保存された複数のpn、qn、rnのうちの1つを決定する処理を行う。出力値計算処理が終了すると、処理はステップS511に進む。ステップS511では、色変換部122は、選択されたpn、qn、rnからR2、G2、B2、C2を求めて、これを出力する。なお、色変換部122から出力されるR2、G2、B2、C2は、後述するリミッタなどをかけていない値であり、三刺激値X、Y、Zを正確に再現する値である。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
図14は、上記の出力値計算処理を示すフローチャートである。この処理は、図13に示す色域外計算処理におけるステップS510において、色変換部122によって実行される。
ステップS601では、色変換部122は、保存された複数のpn、qn、rnからR2、G2、B2、C2を得て、このR2、G2、B2、C2に対してリミッタをかける。以下では、リミッタをかけた状態にあるR2、G2、B2、C2を「R21、G21、B21、C21」と表記する。ここで、「リミッタをかける」とは、「0」未満の値や「1」より大きい値を有しているR2、G2、B2、C2に対して、「0〜1」の範囲に制限をかける処理をいう。ステップS601の処理が終了すると、処理はステップS602に進む。
ステップS602では、色変換部122は、リミッタをかけた状態にあるR21、G21、B21、C21から三刺激値Xk、Yk、Zkを求める。そして、処理はステップS603に進む。ステップS603では、色変換部122は、リミッタをかけた状態にある三刺激値Xk、Yk、Zkと、リミッタをかけていない状態にある元の三刺激値Xi、Yi、Ziとの誤差を計算する。この場合、保存されたpn、qn、rnが複数存在するので、リミッタをかけた状態にある三刺激値Xk、Yk、Zkも複数存在するため、誤差も複数得られる。そして、処理はステップS604に進む。
ステップS604では、色変換部122は、ステップS603で得られた複数の誤差のうち、最小となる誤差を選択する。そして、色変換部122は、選択された誤差が得られたR2、G2、B2、C2を出力する。なお、色変換部122は、リミッタをかけた状態にあるR21、G21、B21、C21ではなく、リミッタをかけていない状態にあるR2、G2、B2、C2を出力する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
次に、前述した補間計算処理(図8のステップS202の処理)について、図15乃至図18を用いて説明する。この処理も、色変換部122が行う。
第1実施形態では、所定点によって構成される空間上で入力された画像データに対して領域判定を行い、この領域判定結果に基づいて、入力された画像データに対して用いる所定点を選択すると共に、所定点を用いる方法を決定する。詳しくは、領域判定は、初めに行う第1領域判定と、この次に行う第2領域判定とから構成される。
図15は、前述した第1領域判定を説明するための図である。図15(a)は、所定点によって構成される立体の一例を示している。この場合、27個の所定点160(符号160a、160bで示す点を含む)が格子状に均等な間隔に配置されると共に、一辺に3個の所定点160を配置することによって立方体(以下、「第1立方体」と呼ぶ。)を形成している。この第1立方体は、色再現領域を網羅しているものとする。ここで、所定点160は、R1、B1、G1によって構成された空間内に存在すると共に、前述した色変換処理によって求められた色変換値(R2、B2、G2、C2)を有している。また、R1、B1、G1は「0≦R1、B1、G1≦1」を満たしている。更に、第1立方体が色再現領域を網羅しているため、少なくとも、Blackを示す所定点160aと、第1立方体の中心に位置する所定点160bは、色再現領域に含まれる。正確には、Blackを示す所定点160aは、色再現領域の最外郭面上に存在する。
更に、27個の所定点160で形成される第1立方体は、8個の所定点160によって形成される立方体Ar10〜17(以下、「第2立方体」と呼ぶ。)を有している。この第2立方体Ar10〜17は、8個存在する。第1領域判定では、入力された画像データが含まれる第2立方体Ar10〜17を選択する。
ここで、色変換部122が行う第1領域判定方法について説明する。色変換部122は、入力された画像データに対応するR1、G1、B1に基づいて、画像データを示す点が位置する第2立方体Ar14を選択する。例えば、入力された画像データが符号170で示す点に位置する場合、R1、G1、B1が「0.5<R1<1」、「0<G1<0.5」、及び「0<B1<0.5」であるため、色変換部122は第2立方体Ar14を選択する。
図15(b)は、選択された第2立方体Ar14の詳細を示す図である。第2立方体Ar14を構成する所定点160を、「t0〜t7」によって定義する。また、入力された点170の第2立方体Ar14内における位置(座標)を、「r1、g1、b1」として定義する。r1、g1、b1は、「0≦r1、g1、b1≦1」を満たしている。これらのr1、g1、b1は、元の画像データを示すR1、G1、B1から得られる。
図16は、第2領域判定を説明するための図である。具体的には、図16(a)〜(f)は、第2立方体Ar14を分割して形成された6つの領域Ar20〜25を示している。これらの領域Ar20〜25は、所定点t0及び所定点t7と、所定点t1〜t6のうちの選択された2つの点によって形成される四面体で表される。入力された点170a〜170fは、位置を示すr1、g1、b1に基づいて後述する第2領域判定を行うことによって、それぞれ領域Ar20〜25に含まれることが判定される。
図17は、第2領域判定に用いる条件と補間計算を行う際に用いるパラメータを示す表である。図17は、左から順に、入力された画像データが位置する領域Ar20〜25と、これらの領域Ar20〜25に位置するための条件と、領域Ar20〜25を構成する点D0、DA、DB、D7と、補間計算する際に用いるパラメータWT0、WTA、WTB、WT7(以下、このパラメータを「加重パラメータ」と呼ぶ。)を示している。また、図17は、上から順に、領域Ar20〜Ar25に対応する条件やパラメータなどを示している。
詳しくは、まず、色変換部122は、表に示す条件を用いて、入力された画像データが領域Ar20〜Ar25のいずれに位置するかを判定する。このとき、色変換部122は、画像データが含まれる領域を構成する所定点160を得る。具体的には、色変換部122は、所定点t0〜t7のうちの4点を得て、これらを点D0、DA、DB、D7とする。基本的には、点D0は所定点t0に対応し、点D7は所定点t7に対応する。そして、色変換部122は、選択された領域に対応する加重パラメータWT0、WTA、WTB、WT7を、r1、g1、b1を用いて計算(加重計算)する。次に、色変換部122は、点D0、DA、DB、D7に対応する所定点の色変換値を得て、これらの色変換値のそれぞれに対して加重パラメータWT0、WTA、WTB、WT7を積算する。そして、色変換部122は、積算して得られた値を加算する(即ち積和計算する)。
具体的には、色変換部122は、以下の式(5)を用いて補間計算を行う、即ち画像データR2、G2、B2、C2を得る。式(5)は、積和計算を示している。このような式(5)を用いてR2、G2、B2、C2を得ることによって、入力された画像データの色変換が行われる。なお、式(5)中のRD0〜RD7、GD0〜GD7、BD0〜BD7、CD0〜CD7は、それぞれ点D0、DA、DB、D7に対応する所定点160の色変換値を示している。
Figure 2007134750
図18は、補間計算処理を示すフローチャートである。この処理は、色変換部122が行う。
まず、ステップS701では、色変換部122は入力された画像データを取得する。具体的には、色変換部122は、入力された画像データのR1、G1、B1を得る。そして、処理はステップS702に進む。ステップS702では、色変換部122は、入力された画像データに対して第1領域判定を行う。詳しくは、色変換部122は、入力された画像データが含まれる第2立方体Ar10〜17のいずれかを選択し、選択された第2立方体を構成する8個の所定点を読み出す。そして、処理はステップS703に進む。
ステップS703では、色変換部122は、入力された画像データのr1、g1、b1に基づいて第2領域判定を行う。具体的には、色変換部122は、図17に示す条件を用いて、入力された画像データが領域Ar20〜Ar25のいずれに含まれるかを判定する。そして、処理はステップS704に進む。
ステップS704では、色変換部122は、ステップS703で選択された領域を構成する所定点を指定する。具体的には、色変換部122は、所定点t0〜t7のうちの4点を得て、これらを点D0、DA、DB、D7とする。そして、処理はステップS705に進む。ステップS705では、色変換部122は、図17に示す表を用いて、選択された領域に対応する加重パラメータWT0、WTA、WTB、WT7を、r1、g1、b1を用いて計算(加重計算)する。そして、処理はステップS706に進む。
ステップS706では、色変換部122は、点D0、DA、DB、D7に対応する所定点の色変換値を得て、これらの色変換値のそれぞれに対して加重パラメータWT0、WTA、WTB、WT7を積算し、積算して得られた値を加算する(積和計算)。これにより、入力された画像データに対する色変換が行われる。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
このように、第1実施形態では、所定点の色変換と補間計算を行うことによって色変換を行う。前述したように、所定点の色変換において得られる色変換値はリミッタをかけていない値であり、この値は三刺激値Xi、Yi、Ziを正しく再現している値である。また、入力される画像データにおいては、画像データに対応する加重を計算したあと、所定点の色変換値との積和計算を行う。このため、所定点の色変換値に対応する入力以外については、ある所定点の色変換値から別の所定点の色変換値まで、加重によって滑らかに変化させることができる。更に、色再現領域の境界が所定点の途中に位置しても、色再現領域の外側の値は概ね同一となり、色再現領域の内側の値は滑らかに変化するので、階調の不連続を抑制することができる(外側は所謂クリッピングで飽和するが、内側からの変化の観点で考えると滑らかである)。以上より、第1実施形態によれば、多原色への色変換を適切に行うことが可能となる。
また、第1実施形態では、補間計算処理(図18参照)において、第2立方体を6個の四面体に分割して、加重パラメータWT0、WTA、WTB、WT7を用いて線形補間計算を行っている。この場合、補間計算処理の前後に線形化処理(入力側1DLUT変換)と非線形化処理(出力側1DLUT変換)を行っているため、R2、G2、B2、C2の増加に対して色成分XYZの増加が線形となるため、色再現値として正しい値を得ることができる。更に、式(5)によって加重パラメータWT0、WTA、WTB、WT7を得ることができるため、簡便に線形補間計算を行うことができる。
なお、本発明は、左から画素がRGBCの順に並ぶ構成を有する表示部パネル23(図1参照)に対する適用に限定はされない。本発明は、これ以外の順序にRGBCを並べた構成を有する表示パネルに対しても適用することができる。
また、上記では、所定点を27個に設定する例を示したが、これに限定はされない。例えば、所定点を125個用い、一辺に5個の所定値を有する第1立方体を用いてもよい。更に、立方体を形成するように所定点を設定することに限定はされない。他の例では、立方体の代わりに直方体が形成されるように所定点を設定することができる。
なお、本発明は、画像データが入力されるたびに所定点の色変換処理を行うことに限定はされない。他の例では、所定点の色変換処理によって得られた色変換値をテーブル格納メモリ15(詳しくは色変換パラメータ記憶部152)などに記憶し、記憶された色変換値を参照して入力された画像データに対して色変換(補間計算処理)を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、所定点に対する色変換値計算処理が第1実施形態と異なる。具体的には、第2実施形態では、色変換を行うことが可能な変換行列を用いて色変換値を計算する点で第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態でも、所定点に対する色変換値計算処理後に第1実施形態と同様の補間計算処理を行うため、その説明を省略する。また、画像表示装置100の構成なども同様であるため、その説明を省略する。
図19は、第2実施形態に係る色変換値計算処理を示すフローチャートである。この処理も、前述した色変換回路12内の色変換部122が行う。
まず、ステップS801では、入力側1DLUT変換部121r〜bから色変換部122に画像データR1、G1、B1を入力する。この画像データR1、G1、B1は、所定点に対応するデータである。そして、処理はステップS802に進む。ステップS802では、色変換部122が、上記の式(1)を用いて三刺激値Xi、Yi、Ziを算出する。そして、処理はステップS803に進む。
ステップS803では、色変換を行うための行列を計算(行列計算処理)し、処理はステップS804に進む。ステップS804では、求められた行列を用いてXi、Yi、ZiからR2、G2、B2、C2を得る。即ち、所定点に対応する色変換値を得る。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
図20は、上記したステップS803における行列計算処理を具体的に示すフローチャートである。この処理も、色変換部122が行う。
まず、ステップS901では、色変換部122は、予め指定された色再現領域内側の「J+1」個のR2、G2、B2、C2を取得する(j=0、…、J)。そして、処理はステップS902に進む。ステップS902では、色変換部122は、取得したR2、G2、B2、C2から行列MRGBCを設定する。行列MRGBCは、以下の式(6)で表される。そして、処理はステップS903に進む。
Figure 2007134750
ステップS903では、色変換部122は、色再現領域の内側としてR2、G2、B2、C2に対応するX、Y、Zを計算し、処理はステップS904に進む。ステップS904では、色変換部122は、計算されたX、Y、Zを用いて、行列MXYZを設定する。行列MXYZは、以下の式(7)で表される。そして、処理はステップS905に進む。
Figure 2007134750
ステップS905では、色変換部122は、計算された行列MRGBCと行列MXYZから行列M1を計算し、処理は当該フローを抜ける。なお、行列M1は、以下の式(8)で表される。
Figure 2007134750
ここで、原色数がR2、G2、B2、C2の4色の場合、上列M1は4行3列となり、X、Y、ZからR2、G2、B2、C2へ変換を行う行列となる。言い換えれば、R2、G2、B2、C2からX、Y、Zへの変換を行う行列(この行列を、「M0」と呼ぶ。)の逆行列といえる。しかし、行列M0が正方ではなく、直接逆行列を求めることができないため、上記の式(8)で示すように、行列MXYZの対角行列を利用して擬似逆行列として行列M1を計算している。
なお、上記のように求められた行列M1を用いることによって、所定点の色変換値を以下の式(9)から得られる。式(9)中の「R2、G2、B2、C2」が、X、Y、Zに対応する色変換値である。
Figure 2007134750
図21は、上記した行列計算処理におけるRGBCの指定を示した図である。ここでは、色再現領域の外側に位置する点200に対して、図6に示した分割した色再現領域のうち「n=0」と「n=4」の領域に関してRGBCを指定している。この場合、「n=0」の領域においては破線領域201内の複数の点が指定され、「n=4」の領域においては破線領域201内の複数の点が指定されている。これらの点が、前述したステップS901の処理で取得されるR2、G2、B2、C2に対応する。「n=0」の領域は「B2=C2」という拘束条件が課されており、「n=4」の領域には「G2=0」という拘束条件が課されている。各々の領域において、R2、G2、B2、C2に対応するX、Y、Zが設定される。
なお、上記したR2、G2、B2、C2は、X、Y、Zに対して、どのような割合でR2、G2、B2、C2を使いたいかという要求に対応して設定することが好ましい。具体的には、R2、G2、B2、C2の各色要素の大きさや画像表示装置上やRGBCの画像の並び順等を考慮して、R2、G2、B2、C2の設定を決定することが好ましい。
ここで、第2実施形態による効果について説明する。第1実施形態では、各領域に分割してR2、G2、B2、C2への拘束条件を設定して計算を行っている。この拘束条件の結果、求めるべき変数と次元の数が一致し、計算結果が一意に決定できるものの、拘束条件を反映した形で、例えば「B2=C2」や「G2=0」などという計算結果が得られる場合がある。一方、第2実施形態において用いる行列M1は4行3列であり、擬似逆行列として計算しているため、Xi、Yi、Ziに基づいて変換を行っても、R2、G2、B2、C2に対して第1実施形態のような拘束条件がついていない。このため、第2実施形態によれば、これらの拘束条件に起因するノイズ感(例えば、「G2=0」はGが非点灯黒であるため、ざらざら感が発生する場合がある)などの発生を抑制することができる。よって、第2実施形態によれば、高精度の色変換を行うことが可能となる。
更に、第2実施形態においても、色変換値を用いて補間計算処理を行うことによって、入力された画像データに対して色変換を行うため、色再現領域境界で発生し得る階調の不連続を抑制することができる。
なお、色変換値計算処理を行う際に、第1実施形態と第2実施形態に係る方法を組み合わせて用いてもよい。具体的には、あるXi、Yi、Ziは領域を分割して第1実施形態に係る方法で色変換値を計算し、他のXi、Yi、Ziは行列を用いた第2実施形態に係る方法で求めることが可能である。この場合、第2実施形態において行列を計算する際のR2、G2、B2、C2の設定に関しては、第1実施形態と同様の方法で領域を分割することが好ましい。こうするのは、別々の方法で求められた色変換値の連続性を確保できるようにするためである。
また、色再現領域内側のR2、G2、B2、C2を設定し、対応するXi、Yi、Ziを求めて擬似逆行列M1を計算する方法は、別の言い方によれば、入力Xi、Yi、Ziの集合に対応するR2、G2、B2、C2の集合を出力する行列M1を、最小二乗法を使って計算することになる。このため、別々のXi、Yi、Ziに対しては別々のR2、G2、B2、C2を設定し、それぞれのXi、Yi、Ziを最適に近似する行列M1を別々に求めることも可能である。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、予め設定する所定点の数及び所定点が形成する立体が、第1実施形態と異なる。具体的には、第3実施形態では、8個の所定点を用い、一辺に2個の所定点を有する立方体(頂点のみに所定点が位置する立方体)を用いる。そのため、第1実施形態と異なり、第1立方体と第2立方体の区別はなく、1つの立方体しか存在しない。よって、第3実施形態では、前述した第1領域判定(図18中のステップS702参照)と第2領域判定(同図のステップS703参照)の両方を行う代わりに、一回のみの領域判定(第2領域判定に対応する判定)を行う。即ち、第3実施形態では、第1領域判定と所定点の読み出しの処理を行わない。なお、色変換値計算処理は、前述した第1実施形態に係る方法及び第2実施形態に係る方法のうちのいずれかの方法を行う。よって、その説明を省略する。
図22は、第3実施形態に係る所定点によって形成される立体を示す図である。この場合、8個の所定点260が均等な間隔で配置されることによって立方体が形成される。この立方体も、色再現領域を網羅しているものとする。即ち、Blackを示す点は色再現領域の内側にあり、所定点のうち少なくとも1つは色再現領域の内側にある。更に、第3実施形態では、1つの立方体のみが形成されるため、入力された画像データに対応する点270は、必ずこの立方体の内側に位置する。よって、この立方体の内側に位置するか否かの領域判定を行う必要はない。
第3実施形態でも、8個の所定点260を「t0〜t7」によって定義する。また、入力された点270の立方体における位置(座標)を、「r1、g1、b1」として定義する。そして、第1実施形態と同様に、点t0及び点t7と、点t1〜点6のうちの選択した2点を用いて形成される四面体(図16参照)を用いて立方体を分割し、入力された画像データが位置する四面体を選択し、選択された四面体を構成する所定点に対応する色変換値を用いることによって補間計算を行う。
図23は、第3実施形態に係る補間計算処理を示すフローチャートである。この処理は、前述した色変換回路12内の色変換部122が行う。
まず、ステップS1001では、色変換部122は入力された画像データを取得する。具体的には、色変換部122は、入力された画像データのR1、G1、B1を得る。そして、処理はステップS1002に進む。ステップS1002では、色変換部122は、入力された画像データに対して領域判定を行う。詳しくは、入力された画像データのr1、g1、b1に基づいて領域判定を行う。具体的には、色変換部122は、図17の表に示す条件を用いて、入力された画像データが領域Ar20〜Ar25(図16参照)のいずれに含まれるかを判定する。そして、処理はステップS1003に進む。
ステップS1003では、色変換部122は、ステップS1002で選択された領域を構成する所定点を指定する。具体的には、色変換部122は、所定点t0〜t7から4点を得て、これらを点D0、DA、DB、D7とする。そして、処理はステップS1004に進む。ステップS1004では、色変換部122は、図17に示す表を用いて、選択された領域に対応する加重パラメータWT0、WTA、WTB、WT7を、r1、g1、b1を用いて計算(加重計算)する。そして、処理はステップS1005に進む。
ステップS1005では、色変換部122は、点D0、DA、DB、D7に対応する所定点の色変換値を得て、これらの色変換値のそれぞれに対して加重パラメータWT0、WTA、WTB、WT7を積算し、積算して得られた値を加算する(積和計算)。これにより、入力された画像データの色変換が行われる。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
このように、第3実施形態によっても、線形補間計算として色再現値を正しく計算することができると共に、色再現領域の内側と外側と生じる階調の不連続を抑制することができる。また、第3実施形態によれば、第1領域判定と所定点読み出しの処理(図18中のステップS702参照)を行わないため、回路規模や処理時間を少なくできると共に、所定点が少ないため、確保しておく配列の容量を少なくでき、低コスト化を実現できる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、多原色の構成が異なる。具体的には、第4実施形態は、Cyanの代わりにWhite(以下、「Wh」とも表記する。)を用いる点で、第1実施形態と異なる。なお、第4実施形態では、前述した第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかの方法と同様の方法によって、所定点の色変換処理及び補間計算処理(図8参照)などを行うため、これらの説明を省略する。
図24は、第4実施形態に係る色変換回路12aとテーブル格納メモリ15aの構成を示すブロック図である。色変換回路12aは、第1実施形態に係る色変換回路12と異なり、色変換部122の代わりに色変換部122aを有し、出力側1DLUT変換部123cの代わりに出力側1DLUT変換部123whを有する。また、テーブル格納メモリ15aは、第1実施形態に係るテーブル格納メモリ15と異なり、色変換パラメータ記憶部152の代わりに色変換パラメータ記憶部152aを有し、出力側1DLUT記憶部153の代わりに出力側1DLUT記憶部153aを有する。よって、同一の構成要素に対しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、第4実施形態に係る色変換回路12aとテーブル格納メモリ15aを有する画像表示装置は、RGBWhの原色によって表示可能に構成されている。
色変換部122aは、色変換パラメータ記憶部152aに記憶された色変換パラメータを用いて、供給された画像データR1、G1、B1に対して3原色から4原色に色変換を行う。詳しくは、色変換部122aは、RGBの3原色から、Whiteを追加したRGBWhの4原色へ色変換する。そして、色変換部122aは、色変換後の画像データR2、G2、B2、Wh2を、それぞれ出力側1DLUT変換部123r〜whに供給する。このように、色変換部122aは、色変換値計算手段及び色変換手段として機能する。
出力側1DLUT変換部123r〜whは、出力側1DLUT記憶部153aに記憶された出力側1DLUTを用いて、画像データR2、G2、B2、Wh2に対して出力側1DLUT変換を行う。そして、出力側1DLUT変換部123r〜whは、出力側1DLUT変換後の画像データR3、G3、B3、Wh3を、前述したVRAM13に対して出力する。このように、出力側1DLUT変換部123r〜whは、非線形化手段として機能する。
図25は、RGBWhによって構成される原色で表現される色再現領域の一例を示している。具体的には、色再現領域は、R2、G2、B2、Wh2によって構成される12面体で表現される。この場合、Whは色度図でRGBの三角形の内側に位置する原色である。
図26は、第4実施形態における多面体を分割した色再現領域を示している。具体的には、図26(a)〜(i)は、図25に示した12面体を9個の領域(四角錐)に分割した図を示す。このような分割は、図7に示した色再現領域分割処理によって行われる。詳しくは、まず、色再現領域を構成する各原色を用いて最外郭面を構成する。この場合、最外郭面の数は、4原色なので12面体となる。次に、Blackを含まない面を抽出する。Blackを含む面の数は、第4実施形態の場合、内側となる原色が1個存在するため、3個となる。このため、Blackを含まない面の数は、「12−3=9個」となる。また、Blackを含まない面は、k次色、(k+1)次色、(k+2)次色として表せる。そして、抽出したBlackを含まない面上のk次色、(k+1)次色、(k+2)次色に対して、Blackからの直線を引く。4原色の場合は最大4次色となるため、kの範囲は「1≦k≦2」となる。これらの直線とBlackを含まない面により、色再現領域が分割される。この場合、分割により構成される立体は四角錐となり、色再現領域は、9個の四角錐に分割されることになる。
以上のように、第4実施形態によれば、RGBの色度の内側に存在する原色を用いても、所定点の色変換処理や補間計算処理を同様に行うことによって、多原色の再現値を適切に計算でき、色再現領域の境界での階調の不連続の発生を抑制することができる。また、Whiteを用いて原色を構成することにより、表面輝度を高くすることが可能となるため、明るい画像表示装置を実現することが可能となる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態では、多原色の構成が異なる。具体的には、第5実施形態は、RGBにCyanとWhiteを追加した5原色を用いる点で、第1実施形態と異なる。なお、第5実施形態では、前述した第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかの方法と同様の方法によって、所定点の色変換処理及び補間計算処理(図8参照)などを行うため、これらの説明を省略する。
図27は、第5実施形態に係る色変換回路12bとテーブル格納メモリ15bの構成を示すブロック図である。色変換回路12bは、第1実施形態に係る色変換回路12と異なり、色変換部122の代わりに色変換部122bを有し、出力側1DLUT変換部123cだけでなく出力側1DLUT変換部123whを有する。また、テーブル格納メモリ15bは、第1実施形態に係るテーブル格納メモリ15と異なり、色変換パラメータ記憶部152の代わりに色変換パラメータ記憶部152bを有し、出力側1DLUT記憶部153の代わりに出力側1DLUT記憶部153bを有する。よって、同一の構成要素に対しては、同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、第5実施形態に係る色変換回路12bとテーブル格納メモリ15bを有する画像表示装置は、RGBCWhの5原色によって表示可能に構成されている。
色変換部122bは、色変換パラメータ記憶部152bに記憶された色変換パラメータを用いて、供給された画像データR1、G1、B1に対して3原色から5原色に色変換を行う。詳しくは、色変換部122bは、RGBの3原色から、CyanとWhiteを追加したRGBCWhの5原色へ色変換する。そして、色変換部122bは、色変換後の画像データR2、G2、B2、C2、Wh2を、それぞれ出力側1DLUT変換部123r〜whに供給する。このように、色変換部122bは、色変換値計算手段及び色変換手段として機能する。
出力側1DLUT変換部123r〜whは、出力側1DLUT記憶部153bに記憶された出力側1DLUTを用いて、画像データR2、G2、B2、C2、Wh2に対して出力側1DLUT変換を行う。そして、出力側1DLUT変換部123r〜whは、出力側1DLUT変換後の画像データR3、G3、B3、C3、Wh3を、前述したVRAM13に対して出力する。このように、出力側1DLUT変換部123r〜whは、非線形化手段として機能する。
図28は、RGBCWhによって構成される5原色で表現される色再現領域の一例を示している。具体的には、色再現領域は、R2、G2、B2、C2、Wh2の5原色によって構成される20面体で表現される。この場合、Whは色度図でRGBCの四角形の内側に位置する原色である。
図29は、第5実施形態における多面体を分割した色再現領域を示している。具体的には、図29(a)〜(p)は、図28に示した20面体を16個の領域(四角錐)に分割した図を示す。このような分割は、図7に示した色再現領域分割処理によって行われる。詳しくは、まず、色再現領域を構成する各原色を用いて最外郭面を構成する。この場合、最外郭面の数は、5原色なので20面体となる。次に、Blackを含まない面を抽出する。Blackを含む面の数は、内側となる原色が1個存在するため、4個となる。このため、Blackを含まない面の数は、「20−4=16個」となる。また、Blackを含まない面は、k次色、(k+1)次色、(k+2)次色として表せる。そして、抽出したBlackを含まない面上のk次色、(k+1)次色、(k+2)次色に対して、Blackからの直線を引く。5原色の場合は最大5次色となるため、kの範囲は「1≦k≦3」となる。これらの直線とBlackを含まない面により、色再現領域が分割される。この場合、分割により構成される立体は四角錐となり、色再現領域は、16個の四角錐に分割されることになる。
以上のように、第5実施形態によれば、RGBCWhの5原色を用いても、所定点の色変換処理や補間計算処理を同様に行うことによって、多原色の再現値を適切に計算でき、色再現領域の境界での階調の不連続の発生を抑制することができる。また、Cyanを原色として構成することにより鮮やかな表示が行えるとともに、Whiteを原色として構成することにより表面輝度を高くすることが可能となる。このため、鮮やかで且つ明るい画像表示装置を実現することが可能となる。
[変形例]
図30は、本発明の変形例に係る画像表示装置101の概略構成を示すブロック図である。画像表示装置101は、色変換回路12の代わりにコンピュータ50を有する点で、第1実施形態に係る画像表示装置100(図1参照)と構成が異なる。コンピュータ50は、図示しないCPUやメモリやROMなどを有している。コンピュータ50内のCPUが、ROMに記憶された色変換プログラムを読み出して実行することにより、コンピュータ50は、色変換値計算手段50a及び色変換手段50bとして機能して、前述した所定点の色変換処理や補間計算処理(図8参照)を実行する。即ち、コンピュータ50は、色変換装置として機能する。コンピュータ50は、このようにして色変換した画像データをVRAM13に書き込む。
なお、コンピュータ50内に記憶された色変換プログラムを実行することによって色変換することに限定はされない。更に他の例では、コンピュータが、記録媒体(光ディスクなど)に記録された色変換プログラムを読み出すことによって、色変換値計算手段及び色変換手段として機能して、前述した所定点の色変換処理や補間計算処理を実行することができる。
更に、本発明は、4原色や5原色よりも多い原色(例えば、6原色)を用いる画像表示装置に対しても適用可能である。また、本発明は、VRAMを有しない画像表示装置に対しても適用することができる。
更に、本発明は、液晶(LCD)を用いた画像表示装置に対する適用に限定はされず、CRT、PDP、OLED、FEDなどの平面表示を行う画像表示装置や、LCP、PTVなどの投射を行う画像表示装置に対して適用することができる。
また、上記では、画像を表示する表示部が用いる複数の色としてR、G、B、C等の原色を具体例として説明したが、複数の色には、R、G、Bや、それぞれの補色であるY(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)の他に、R、G、BとY、C、Mとの間の色、例えば黄緑や深緑などの色も含まれる。
[他の実施例]
上記の説明では、複数の色(着色領域)としてRGBCを挙げて説明したが、本発明の適用はこれには限定されず、他の4色の着色領域により1画素を構成した場合にも前述したような色変換を行うことができる。
この場合、4色の着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域(380〜780nm)のうち、青系の色相の着色領域(「第1着色領域」とも呼ぶ。)、赤系の色相の着色領域(「第2着色領域」とも呼ぶ。)と、青から黄までの色相の中で選択された2種の色相の着色領域(「第3着色領域」、「第4着色領域」とも呼ぶ。)からなる。ここで「系」との語を用いているが、例えば青系であれば純粋の青の色相に限定されるものでなく、青紫や青緑等を含むものである。赤系の色相であれば、赤に限定されるものでなく橙を含む。また、これら着色領域は単一の着色層で構成されても良いし、複数の異なる色相の着色層を重ねて構成されても良い。また、これら着色領域は色相で述べているが、当該色相は、彩度、明度を適宜変更し、色を設定し得るものである。
具体的な色相の範囲は、
・青系の色相の着色領域は、青紫から青緑であり、より好ましくは藍から青である。
・赤系の色相の着色領域は、橙から赤である。
・青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、青から緑であり、より好ましくは青緑から緑である。
・青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、緑から橙であり、より好ましくは緑から黄である。もしくは緑から黄緑である。
ここで、各着色領域は、同じ色相を用いることはない。例えば、青から黄までの色相で選択される2つの着色領域で緑系の色相を用いる場合は、他方は一方の緑に対して青系もしくは黄緑系の色相を用いる。
これにより、従来のRGBの着色領域よりも広範囲の色再現性を実現することができる。
また、上記では4色の着色領域による広範囲の色再現性を色相で述べたが、以下に、着色領域を透過した光の波長で表現すると以下のようになる。
・青系の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが415〜500nmにある着色領域、好ましくは、435〜485nmにある着色領域である。
・赤系の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが600nm以上にある着色領域で、好ましくは、605nm以上にある着色領域である。
・青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが485〜535nmにある着色領域で、好ましくは、495〜520nmにある着色領域である。
・青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、該領域を透過した光の波長のピークが500〜590nmにある着色領域、好ましくは510〜585nmにある着色領域、もしくは530〜565nmにある着色領域である。
さらに、4色の着色領域をx、y色度図で表現すると以下のようになる。
・青系の着色領域は、x≦0.151、y≦0.056にある着色領域であり、好ましくは、0.134≦x≦0.151、0.034≦y≦0.056にある着色領域である。
・赤系の着色領域は、0.643≦x、y≦0.333にある着色領域であり、好ましくは、0.643≦x≦0.690、0.299≦y≦0.333にある着色領域である。
・青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、x≦0.164、0.453≦yにある着色領域であり、好ましくは、0.098≦x≦0.164、0.453≦y≦0.759にある着色領域である。
・青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、0.257≦x、0.606≦yにある着色領域であり、好ましくは、0.257≦x≦0.357、0.606≦y≦0.670にある着色領域である。
これら4色の着色領域は、サブ画素に透過領域と反射領域を備えた場合、透過領域及び反射領域も上述した範囲で適用することができるものである。
なお、本例における4色の着色領域を用いた場合、バックライトにはRGBの光源としてLED、蛍光管、有機ELなどを用いても良い。または白色光源を用いても良い。なお、白色光源は青の発光体とYAG蛍光体により生成される白色光源でもよい。
但し、RGB光源としては、以下のものが好ましい。
・Bは波長のピークが435nm〜485nmにあるもの
・Gは波長のピークが520nm〜545nmにあるもの
・Rは波長のピークが610nm〜650nmにあるもの
そして、RGB光源の波長によって、上記CFを適切に選定すればより広範囲の色再現性を得ることができる。また、波長が例えば、450nmと565nmにピークがくるような、複数のピークを持つ光源を用いても良い。
上記の4色の着色領域の構成の例としては、具体的には以下のものがあげられる。
・色相が、赤、青、緑、シアン(青緑)の着色領域
・色相が、赤、青、緑、黄の着色領域
・色相が、赤、青、深緑、黄の着色領域
・色相が、赤、青、エメラルド、黄の着色領域
・色相が、赤、青、深緑、黄緑の着色領域
・色相が、赤、青緑、深緑、黄緑の着色領域
第1実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る色変換回路及びテーブル格納メモリの具体的な構成を示すブロック図である。 入力側1DLUTの具体例を示す図である。 出力側1DLUTの具体例を示す図である。 色変換を具体的に説明するための図である。 色再現領域を示す多面体を分割した四角錐を示す図である。 色再現領域分割処理を示すフローチャートである。 色変換全体処理を示すフローチャートである。 色変換処理を示すフローチャートである。 R2、G2、B2、C2の算出方法を説明するための図である。 色変換値計算処理を示すフローチャートである。 色域外計算処理を説明するための図である。 色域外計算処理を示すフローチャートである。 出力値計算処理を示すフローチャートである。 補間計算処理における第1領域判定を説明するための図である。 補間計算処理における第2領域判定を説明するための図である。 第2領域判定に用いる条件と補間計算を行う際に用いるパラメータを示す図である。 補間計算処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る色変換値計算処理を示すフローチャートである。 行列計算処理を示すフローチャートである。 行列計算処理におけるRGBCの指定を示した図である。 第3実施形態で用いる所定点の構成を示す図である。 第3実施形態に係る補間計算処理を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る色変換回路及びテーブル格納メモリの概略構成を示すブロック図である。 RGBWhによって構成される原色で表現される色再現領域の一例を示す図である。 第4実施形態における多面体を分割した色再現領域を示す図である。
第5実施形態に係る色変換回路及びテーブル格納メモリの概略構成を示すブロック図である。 RGBCWhによって構成される原色で表現される色再現領域の一例を示す図である。 第5実施形態における多面体を分割した色再現領域を示す図である。 本発明の変形例に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 画像処理部、 12 色変換回路、 15 テーブル格納メモリ、 16 γ補正回路、 20 表示部、 23 表示パネル、 100 画像表示装置、 122 色変換部、 123 出力側1DLUT変換部、 152 色変換パラメータ記憶部

Claims (21)

  1. 入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換する色変換装置であって、
    色空間において少なくとも前記表示装置が表示可能な色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点に対して、前記所定点に対応する色変換値を計算する所定点色変換値計算手段と、
    前記入力された画像データに対して、前記所定点に対応する色変換値を用いて補間計算することによって前記色変換を行う補間計算手段と、を備えることを特徴とする色変換装置。
  2. 前記複数の所定点は、前記色再現領域の内側に位置する点を少なくとも1個含むことを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  3. 前記補間計算手段は、前記入力された画像データに基づいて、前記所定点に対応する色変換値によって前記色空間において構成される立方体を決定すると共に、前記立方体を分割した四面体を決定し、前記四面体を構成する点に対応する色変換値を用いて前記補間計算をすることを特徴とする請求項1又は2に記載の色変換装置。
  4. 前記所定点色変換値計算手段は、所定の領域に分割された前記色再現領域に基づいて前記計算を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の色変換装置。
  5. 前記所定点色変換値計算手段は、前記色再現領域において前記色変換を行う変換行列を用いて、前記所定点に対応する色変換値を計算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の色変換装置。
  6. 前記変換行列は、所定の領域に分割された前記色再現領域における近似点を用いて設定されることを特徴とする請求項5に記載の色変換装置。
  7. 複数の色の数Nで構成される前記色再現領域は、前記色空間における前記色再現領域の「N(N−1)」個の最外郭面を求めて、m(3≦m≦N)個のBlackを含む面を除いた「N(N−1)−m」個のBlackを含まない面を抽出し、前記Blackを含まない面上のk(1≦k≦Nー2)次色と(k+1)次色と(k+2)次色と前記Blackとによって構成される四角錐を用いることによって、「N(N−1)−m」個の所定の領域に分割されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の色変換装置。
  8. 前記入力された画像データを線形化した画像データを、前記所定点色変換値計算手段及び前記補間計算手段に供給する線形化手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の色変換装置。
  9. 前記色変換した画像データに対して非線形化する非線形化手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の色変換装置。
  10. 前記所定点は、前記入力された色によって表現される色空間に、格子状に配置される27個の点であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の色変換装置。
  11. 前記所定点は、前記入力された色によって表現される色空間に、格子状に配置される8個の点であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の色変換装置。
  12. 前記所定点色変換値計算手段及び前記補間計算手段は、Red、Green、Blue、Cyanの4色で構成される画像データを出力することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の色変換装置。
  13. 前記所定点色変換値計算手段及び前記補間計算手段は、Red、Green、Blue、Whiteの4色で構成される画像データを出力することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の色変換装置。
  14. 前記所定点色変換値計算手段及び前記補間計算手段は、Red、Green、Blue、Cyan、Whiteの5色で構成される画像データを出力することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の色変換装置。
  15. 前記複数の色におけるそれぞれの着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域のうち、青系の色相の着色領域、赤系の色相の着色領域、及び青から黄までの色相の中で選択された2種の色相の着色領域であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の色変換装置。
  16. 前記複数の色におけるそれぞれの着色領域は、着色領域を透過した光の波長のピークが、415〜500nmにある着色領域と、600nm以上にある着色領域と、485〜535nmにある着色領域と、500〜590nmにある着色領域であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の色変換装置。
  17. 前記所定点色変換値計算手段によって計算された色変換値を記憶する記憶手段を更に有し、
    前記補間計算手段は、前記記憶手段に記憶された色変換値に基づいて色変換することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載の色変換装置。
  18. 入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換する色変換方法であって、
    色空間において少なくとも前記表示装置が表示可能な色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点に対して、前記所定点に対応する色変換値を計算する所定点色変換値計算工程と、
    前記入力された画像データに対して、前記所定点に対応する色変換値を用いて補間計算することによって前記色変換を行う補間計算工程と、を備えることを特徴とする色変換方法。
  19. 入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換されるようにコンピュータを機能させる色変換プログラムであって、
    色空間において少なくとも前記表示装置が表示可能な色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点に対して、前記所定点に対応する色変換値を計算する所定点色変換値計算手段と、
    前記入力された画像データに対して、前記所定点に対応する色変換値を用いて補間計算することによって前記色変換を行う補間計算手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする色変換プログラム。
  20. 色空間において少なくとも前記表示装置が表示可能な色再現領域の外側に位置する点を含む複数の所定点に対して、前記所定点に対応する色変換値を計算する所定点色変換値計算手段と、
    入力された画像データに対して前記所定点に対応する色変換値を用いて補間計算することによって、前記入力された画像データの複数の色の数を、画像を表示する表示装置が用いる複数の色の数へと色変換を行う補間計算手段と、
    前記色変換された画像データに基づいて画像処理する画像処理手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  21. 請求項20に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって画像処理された画像データを表示する表示装置と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
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