JP4860514B2 - 7軸色補正装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、映像信号を表示または出力する映像機器に搭載され、表示または出力される映像の色が指定された色となるように映像信号に色補正を施す色補正装置に関する。
デジタル映像信号の色補正には、ルックアップテーブル(LUT)が用いられることが多い。LUTを用いた色補正では、入力映像信号を目的の色に変換するための補正データをLUTに書き込んでおき、入力映像信号をそのLUTを用いて変換する。赤(R)、緑(G)および青(B)の3色の映像信号を色補正する場合は、一般に、R信号、G信号、B信号のそれぞれに対応する補正データ(輝度データ)を格納した3次元LUTが用いられる。
特許文献1に、3次元LUTを用いたデータ変換方法が記載されている。このデータ変換方法では、3次元(XYZ)の色空間を複数の格子点から構成される立方体に領域分割し、立方体の各格子点での色補正値を格納した3次元LUTを用いて、各格子点での入力値を補間する。
特開平2004−341765
しかしながら、上述したような3次元LUTを用いて色補正を行う方法においては、3次元LUTは立方体の各格子点に関する色補正値を格納するように構成されているため、膨大なメモリを必要とする。例えば、R信号、G信号、B信号がそれぞれ10ビットの信号である場合、3次元LUTを作成するために、約3G(=1024×1024×1024×3)ビットのメモリ容量を必要とする。このように、大容量のメモリを必要とするので、色補正装置のコストが増大する。
本発明の目的は、上記問題を解決し、LUTに必要なメモリ容量を削減することのできる、低コストの色補正装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の色補正装置は、
赤色成分、緑色成分、青色成分をそれぞれ示す第1、第2、第3の信号を含む映像信号を入力とし、該映像信号に基づいて生成される画像の色を補正する色補正装置であって、
前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて、白色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分をそれぞれ補正するための補正用データを生成するとともに、前記第1の信号について、前記赤色成分を補正するための補正用データを生成し、前記第2の信号について、前記緑色成分を補正するための補正用データを生成し、前記第3の信号について、前記青色成分を補正するための補正用データを生成する色補正用データ生成回路と、
前記色補正用データ生成回路で生成された補正用データが格納されるルックアップテーブルを備え、前記第1乃至第3の信号をそれぞれ入力とし、該第1乃至第3の信号について、前記ルックアップテーブルに基づく色補正を行う7軸色補正回路と、を有し、
前記色補正用データ生成回路は、指定された前記白成分の値と前記白成分の明度の変化を規定した特性とに基づいて、前記白色成分の補正データを作成するとともに、指定された前記白成分の値から赤色成分、緑色成分、青色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分の各色への彩度または色相の変化を規定した特性に基づいて、該各色成分の補正データを作成し、
前記7軸色補正回路は、
前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて前記白色成分の補正用データに基づく色補正を行い、
前記白色成分の色補正がなされた前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて、前記黄色成分、水色成分および紫色成分の各補正用データに基づく色補正を行い、
前記白色成分の色補正がなされた前記第1の信号について、前記赤色成分の補正用データに基づく色補正を行い、
前記白色成分の色補正がなされた前記第2の信号について、前記緑色成分の補正用データに基づく色補正を行い、
前記白色成分の色補正がなされた前記第3の信号について、前記青色成分の補正用データに基づく色補正を行い、
前記赤色成分、黄色成分および紫色成分の各色補正がなされた信号に基づく第4の信号と、前記緑色成分、黄色成分および水色成分の各色補正がなされた信号に基づく第5の信号と、前記青色成分、水色成分および紫色成分の各色補正がなされた信号に基づく第6の信号とを含む信号を前記映像信号として出力する、ことを特徴とする。
本発明は、7軸色補正回路が、白色成分、赤色成分、緑色成分、青色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分の各色に関する補正用データに基づいて色補正を行うようになっており、3次元LUTを用いた立体色補正は行われない。7軸色補正回路では、各色の補正用データに基づいて色補正行われることから、ルックアップテーブル(LUT)は、白色成分、赤色成分、緑色成分、青色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分の各色に関する補正用データをそれぞれ格納する7つのLUT(W用補正LUT、R用補正LUT、G用補正LUT、B用補正LUT、Y用補正LUT、M用補正LUT、C用補正LUT)で構成することができる。
白色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分の各色の補正データはいずれも、第1の信号(R信号)、第2の信号(G信号)、第3の信号(B信号)のそれぞれについて作成されるので、W用補正LUT、Y用補正LUT、C用補正LUTおよびM用補正LUTはいずれも、3つのLUTで構成される。
赤色成分の補正データは第1の信号(R信号)についてのみ作成され、緑色成分の補正データは第2の信号(G信号)についてのみ作成され、青色成分の補正データは第3の信号(B信号)についてのみ作成されるので、R用補正LUT、G用補正LUTおよびB用補正LUTはいずれも1つのLUTで構成される。
上記の構成によれば、7軸色補正回路を構成するLUTに必要なメモリ容量は、W用補正LUT、R用補正LUT、G用補正LUT、B用補正LUT、Y用補正LUT、M用補正LUTおよびC用補正LUTのそれぞれのメモリ容量を加算したものとなる。例えば、RGBの各信号が10ビット幅のデジタルデータであった場合、7軸色補正回路を構成するLUTのメモリ容量は、約15kビットとされる。これに対して、3次元LUTにより立体色補正を行う場合のLUTに必要なメモリ容量は、約3Gビットである。
また、色補正用データ生成回路は、白成分の指定値と白成分の明度の変化を規定した特性とに基づいて白色成分の補正データを作成するとともに、その白成分の指定値から赤色成分(R)、緑色成分(G)、青色成分(B)、黄色成分(Y)、水色成分(C)および紫色成分(M)の各色への彩度または色相の変化を規定した特性に基づいて、該各色成分の補正データを作成する。これにより、全黒から全白まで明度変化を基準とした、RGBCMYの各色についての色補正が可能となっている。
本発明によれば、3次元LUTによる立体色補正を行うものに比べて、LUTに必要なメモリ容量を削減することができ、それにより装置の低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である色補正装置の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、色補正装置は映像信号を表示または出力する映像機器に搭載されるものであって、その主要部は、マトリクス変換回路104、色補正用データ生成回路105および7軸色補正回路106からなる。
R信号が供給される入力端子101、G信号が供給される入力端子102、およびB信号が供給される入力端子103の3つの端子が、マトリクス変換回路104および7軸色補正回路106のそれぞれの入力に接続されている。ここで、R信号、G信号およびB信号は、三原色(RGB)の各色に対応する信号である。これらR信号、G信号およびB信号により映像信号が形成される。
マトリクス変換回路104は、入力端子101〜103を通じて入力されたR信号、G信号およびB信号をそれぞれ、三刺激値を表すX信号、Y信号およびZ信号に変換する。
三原色のRGBの信号は、一般に、3×3のマトリックス変換により三刺激値であるXYZの信号に変換することができる(RGB系からXYZ系への変換)。通常、RGB系からXYZ系への変換には、以下の式1が適用される。
sRGBで映像を表示する場合は、
1=0.412424
2=0.212656
3=0.0193324
1=0.357579
2=0.715158
3=0.119193
1=0.180464
2=0.0721856
3=0.950444
である。この場合、Xは赤色成分強度であり、Yは緑色成分強度と映像信号の輝度成分を加算したものであり、Zは青色成分強度である。
また、逆に、マトリックス変換により、XYZの信号を三原色のRGBの信号に変換することもできる(XYZ系からRGB系への変換)。通常、XYZ系からRGB系への変換への変換には、以下の式2が適用される。
sRGBで映像を表示する場合は、
1=3.24071
2=-0.969258
3=0.0556352
1=-1.53726
2=1.87599
3=-0.203996
1=-0.498571
2=0.0415557
3=1.05707
である。
マトリクス変換回路104から出力されたX信号、Y信号およびZ信号は、色補正用データ生成回路105に供給される。
色補正用データ生成回路105には、白色(W)、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)、紫色(M)、水色(C)の各色についてのXYZの各値を指定した値(XYZ指定値)が外部制御部から供給される。外部制御部は、映像機器本体の制御部(CPU)であっても、映像機器に接続される外部装置(パーソナルコンピュータなど)の制御部であってもよい。例えば、使用者が、映像機器の操作部を通じて、W、R、G、B、Y、M、Cの各色について、所望の色温度のXYZの値を設定した場合は、映像機器の制御部(CPU)が、その設定値を指定値として色補正用データ生成回路105に供給する。
色補正用データ生成回路105は、マトリクス変換回路104から供給されたXYZの各信号の値が、使用者が設定した色温度となるように、W、R、G、B、Y、M、Cの各色について、色補正用データを生成する。具体的には、色補正用データ生成回路105は、Wの指定値と白成分の明度の変化を規定した特性とに基づいて、W補正用データを作成するとともに、Wの指定値からR、G、B、Y、M、Cの各色への彩度または色相の変化を規定した特性に基づいて、該各色成分の補正データを作成する。
W、R、G、B、Y、M、Cの各色の補正用データはそれぞれ、RGBの値に変換した形で、7軸色補正回路106を構成するルックアップテーブル(LUT)のうちの対応する色のLUTへ供給される。
7軸色補正回路106は、W、R、G、B、Y、M、Cの各色を補正するためのLUTを有する。図2に、7軸色補正回路106の構成を示す。
図2を参照すると、7軸色補正回路106は、W補正LUT204、R補正LUT205、G補正LUT206、B補正LUT207、Y補正LUT208、C補正LUT209、M補正LUT210、加算器211〜213および除算器214〜216を有する。
W補正LUT204は、色補正用データ生成回路105から供給されるW補正用データを格納する。W補正LUT204は、入力端子101〜103からR信号、G信号およびB信号がそれぞれ入力されており、入力されたR信号、G信号およびB信号のそれぞれについてW補正用データに基づく色補正を行う。W補正LUT204で色補正されたR信号、G信号およびB信号はそれぞれ、R補正LUT205、G補正LUT206およびB補正LUT207に供給される。
R補正LUT205は、色補正用データ生成回路105から供給されるR補正用データを格納する。R補正LUT205は、W補正LUT204で色補正されたR信号に対してR補正用データに基づく色補正を行う。R補正LUT205で色補正されたR信号は、加算器211の第1の入力に供給される。
G補正LUT206は、色補正用データ生成回路105から供給されるG補正用データを格納する。G補正LUT206は、W補正LUT204で色補正されたG信号に対してG補正用データに基づく色補正を行う。G補正LUT206で色補正されたG信号は、加算器212の第1の入力に供給される。
B補正LUT207は、色補正用データ生成回路105から供給されるB補正用データを格納する。B補正LUT207は、W補正LUT204で色補正されたB信号に対してB補正用データに基づく色補正を行う。B補正LUT207で色補正されたB信号は、加算器213の第1の入力に供給される。
Y補正LUT208は、色補正用データ生成回路105から供給されるY補正用データを格納する。Y補正LUT208は、W補正LUT204で色補正されたR信号、G信号およびB信号がそれぞれ入力されており、入力されたR信号、G信号およびB信号に対してY補正用データに基づく色補正を行う。Y補正LUT208で色補正された信号は、加算器211の第3の入力および加算器212の第2の入力にそれぞれ供給される。
C補正LUT209は、色補正用データ生成回路105から供給されるC補正用データを格納する。C補正LUT209は、W補正LUT204で色補正されたR信号、G信号およびB信号がそれぞれ入力されており、入力されたR信号、G信号およびB信号に対してC補正用データに基づく色補正を行う。C補正LUT209で色補正された信号は、加算器212の第3の入力および加算器213の第2の入力にそれぞれ供給される。
M補正LUT210は、色補正用データ生成回路105から供給されるM補正用データを格納する。M補正LUT210は、W補正LUT204で色補正されたR信号、G信号およびB信号がそれぞれ入力されており、入力されたR信号、G信号およびB信号に対してM補正用データに基づく色補正を行う。M補正LUT210で色補正された信号は、加算器211の第2の入力および加算器213の第3の入力にそれぞれ供給される。
加算器211〜213のそれぞれは、第1乃至第3の入力を加算する。除算器214は、加算器211の出力値を3で割った値を出力する。除算器215は、加算器212の出力値を3で割った値を出力する。除算器216は、加算器213の出力値を3で割った値を出力する。除算器214の出力信号は、色補正後のR信号である。除算器215の出力信号は、色補正後のG信号である。除算器216の出力信号は、色補正後のB信号である。
次に、本実施形態の色補正装置の動作について具体的に説明する。
[XYZ指定値の設定]
まず、使用者によるXYZ指定値の設定手順について説明する。
図3に、図1に示した色補正装置と外部制御部を含むシステムを示す。図3を参照すると、制御部10が、外部制御部である。制御部10には、キーボード(または操作パネル)などの入力部11、LCDなどの表示部12、およびプログラムやデータが格納される記憶部13が接続されている。
制御部10は、記憶部13に格納されている色度図情報に基づいて表示部12に色度図を表示させるとともに、色補正用データ生成回路105から供給されたXYZの各信号に基づいて得られる色度座標(または色度点)を色度図上に展開する。色度座標を色度図上に展開したものが色度図分布である。ここで、色度座標は、X、Y、Zのおのおの値と、X、Y、Zの合計値(和)との比で与えられる。色度図は、x、yによる2次元座標系である。
図4に、入力画像の一例を示し、図5に、その入力画像に基づいて得られる色度図分布の一例を示す。
図4を参照すると、画像401は、図面に向かって左側が最も彩度が大きく、右側へ行くにつれて白色に徐々に変化するような画像である。画像401は、BK(黒)、R、G、B、Y、M、Cの各色が上側から順番に配置されており、それぞれの色が白色へ変化する。
画像401に関するR信号、G信号、B信号がマトリクス変換回路104に入力されると、マトリクス変換回路104は、その入力されたR信号、G信号、B信号をマトリクス変換してX信号、Y信号、Z信号を出力する。
マトリクス変換回路104から出力された画像401に関するX信号、Y信号、Z信号は、色補正データ生成回路105を介して制御部10に供給される。制御部10は、画像401に関するX信号、Y信号、Z信号に基づいて得られる色度座標を、表示部12に表示させた色度図上に展開する。
こうして得られた画像401の色度図分布が、図5に示した色度図分布である。図5において、色度図508は、x、yによって色度座標が示される周知の2次元座標系の色度図(3刺激値X、Y、Zの比を色度x、yとして数値化し、2次元座標系上にプロットしたYxy系色度図)である。色度図508の中央付近の白(グレー)色を示す領域上にポイント504が位置し、このポイント504からG、Y、R、C、B、Mの各色を示す領域に向かって放射状に延びる線上にそれぞれポイント501、502、503、505、506、507が位置する。ここで、ポイント501、502、503、504、505、506、507はそれぞれG、Y、R、W、C、B、Mを示す色度座標点(色度点)である。
図5に示した色度図分布におけるGポイント501、Yポイント502、Rポイント503、Wポイント504、Cポイント505、Bポイント506、Mポイント507がデフォルト状態として与えられており、使用者は、これらポイントをそれぞれ移動することで、W、R、G、B、Y、M、Cの各色について、所望の色温度を得るようなx値、y値を指定する。
使用者は、入力部11を通じて、色度図508上でポイントを上下左右に移動する。そのポイント移動に応じた指示信号が入力部11から制御部10へ供給され、制御部10が、その指示信号に従って表示部10に表示した色度図上で対応するポイントを移動する。この動作により、使用者は、ポイントを自由に移動することができ、W、R、G、B、Y、M、Cの各色について、所望の色温度を得るようなx値、y値を指定することができる。
[色補正用データの作成]
次に、色補正用データ生成回路105による色補正用データの作成手順について説明する。
使用者がW、R、G、B、Y、M、Cの各色について、所望の色温度を得るような色度座標点(x、y)を指定すると、制御部10は、各色の指定値(色度座標点)を色補正用データ生成回路105に供給する。色補正用データ生成回路105は、W、R、G、B、Y、M、Cの各色について、制御部10から供給された指定値に基づいて色補正用データを生成する。色度座標点(色度x、y)は周知の変換式に従って3刺激値X、Y、Zに変換することができる。
図6は、色の指定値と色補正用データの関係を説明するための図である。図6において、色度図608は、図5に示した色度図508に対応する。Gポイント601、Yポイント602、Rポイント603、Wポイント604、Cポイント605、Bポイント606、Mポイント607はそれぞれ、使用者によって指定された色度座標点である。色補正用データ生成回路105は、Gポイント601、Yポイント602、Rポイント603、Wポイント604、Cポイント605、Bポイント606およびMポイント607に基づいて、7軸色補正回路106を構成するLUTに格納される補正用データを作成する。
ここで、7軸色補正回路106を構成するLUTの構成について説明する。図7に、映像信号が10ビット幅のデジタルデータである場合の、7軸色補正回路106を構成するLUTの一例を示す。
図7を参照すると、LUT301は、アドレス入力が映像入力とされ、出力がデータ出力とされるメモリである。アドレスは「0」から「1023」の範囲であり、それぞれのアドレスに対して補正データが格納されている。このLUT301によれば、映像信号(デジタルデータ)が補正データに従って変換される。例えば、アドレス「0」に対して補正データ「0」が格納されている場合は、アドレス入力に「0」が入力されると、出力は「0」となる。アドレス「1」に対して補正データ「2」が格納されている場合は、アドレス入力に「1」が入力されると、出力は「2」となる。アドレス「2」に対して補正データ「4」が格納されている場合は、アドレス入力に「2」が入力されると、出力データは「4」となる。
図2に示した7軸色補正回路106において、W補正LUT204、Y補正LUT208、C補正LUT209およびM補正LUT210はいずれも、RGBの3系統の入力を備えるため、入力系統毎に、図7に示したLUTを備える。すなわち、これらLUT204、208〜209のそれぞれは、R入力系統用、G入力系統用、およびB入力系統用の3つのLUTを備える。一方、R補正LUT205、G補正LUT206およびB補正LUT207はいずれも、入力は1系統であるので、図7に示したLUTを1つ備える。
色補正用データ生成回路105は、Gポイント601、Yポイント602、Rポイント603、Wポイント604、Cポイント605、Bポイント606およびMポイント607に基づいて、W、R、G、B、Y、M、Cの各色の補正用データを作成する。
(1)W補正用データ:
W補正用データは、Wポイント604の色度座標点(x、y)の値(指定値)に基づいて作成される。具体的には、W補正LUT204は、R入力系統用、G入力系統用、およびB入力系統用の3つのLUTを備えるので、W補正用データは、それぞれのLUTについて作成される。
以下に、R入力系統用LUTに格納される補正データの作成手順について説明する。
まず、Wポイント604の色度座標点(x、y)の値からX値、Y値およびZ値を得る。そして、このX値をアドレス「1023」の格納データとして用いる。アドレス「0」から「1022」の格納データについては、予め与えられている、黒から白への変化を規定した特性データに基づいて決定する。
色度x、yから3刺激値X、Y、Zへの変換(Yxy系の色度図における変換)には、以下の式3、4を適用する。
特性データは、図4に示した画像401の黒から白への変化の大きさをX値で予め規定して得られる特性データである。この特性データの上限値(白)、すなわちアドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたX値とし、下限値(黒)であるアドレス「0」からアドレス「1022」の格納データを算出する。こうして算出した補正データを前述の式2によりR値に関する補正データに変換する。
G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTに格納される補正データも、R入力系統用LUTに格納される補正データと同様の手順で作成される。ただし、G入力系統用LUTの補正データは、アドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたY値として作成される。B入力系統用LUTの補正データは、アドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたZ値として作成される。
このようにして、XYZ指定値に適合させるように、明度0〜1023まで演算を行って、解像度1024でのXYZの値を算出し、算出した値を前述の式2を用いてRGBの値に変換することで、RGBの各値に関する補正データが作成される。
(2)R補正用データ:
R補正用データは、Wポイント604とRポイント603に基づいて作成される。R補正LUT205は、図7に示した1つのLUTを備えるので、R補正用データは、1つのLUTについて作成される。
以下に、R補正用データの作成手順について説明する。
まず、Wポイント604の色度座標点(x、y)の値からX値、Y値およびZ値を得る。また、Rポイント603の色度座標点(x、y)の値からX値、Y値およびZ値を得る。そして、このX値をアドレス「1023」の格納データとして用いる。アドレス「0」から「1022」の格納データについては、予め与えられている、赤から白への変化を規定した特性データに基づいて決定する。
特性データは、図4に示した画像401の赤から白への変化の大きさをX値で予め規定して得られる特性データであって、より具体的には、図6に示した色度図分布上で、Wポイント604とRポイント603を結ぶ直線(または曲線)を規定した特性データである。この特性データの上限値(白)、すなわちアドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたX値とし、下限値(赤)、すなわちアドレス「0」の格納データをRポイント603から得られたX値とし、アドレス「1」からアドレス「1022」の格納データを算出する。ここで、アドレス「1」からアドレス「1022」の格納データは、Wポイント604とRポイント603を結ぶ直線(または曲線)上に位置する。こうして算出した補正データを前述の式2を用いてR値に関する補正データに変換する。
(3)G補正用データ:
G補正用データは、Wポイント604とGポイント601に基づいて作成される。このG補正用データもR補正用データと同様の手順で作成されるが、特性データとして、Wポイント604とGポイント601を結ぶ直線(または曲線)を規定した特性データが用いられる。そして、上限値(白)であるアドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたY値とし、下限値(緑)であるアドレス「0」の格納データをGポイント601から得られたY値として、アドレス「1」からアドレス「1022」の格納データを算出する。ここで、アドレス「1」からアドレス「1022」の格納データは、Wポイント604とGポイント601を結ぶ直線(または曲線)上に位置する。こうして算出した補正データを前述の式2を用いてG値に関する補正データに変換する。
(4)B補正用データ:
B補正用データは、Wポイント604とBポイント606に基づいて作成される。このB補正用データもR補正用データと同様の手順で作成されるが、特性データとして、Wポイント604とBポイント606を結ぶ直線(または曲線)を規定した特性データが用いられる。そして、上限値(白)であるアドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたZ値とし、下限値(青)であるアドレス「0」の格納データをBポイント606から得られたZ値として、アドレス「1」からアドレス「1022」の格納データを算出する。ここで、アドレス「1」からアドレス「1022」の格納データは、Wポイント604とBポイント606を結ぶ直線(または曲線)上に位置する。こうして算出した補正データを前述の式2を用いてB値に関する補正データに変換する。
(5)Y補正用データ:
Y補正用データは、Wポイント604とYポイント602に基づいて作成される。このY補正用データも前述のW補正用データと同様の手順で作成されるが、特性データとして、Wポイント604とYポイント602を結ぶ直線(または曲線)を規定した特性データが用いられる。
R入力系統用LUTに格納される補正データは、特性データの上限値(白)であるアドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたX値とし、下限値(黄)であるアドレス「0」の格納データをYポイント602から得られたX値として、アドレス「1」からアドレス「1022」の格納データを算出する。ここで、アドレス「1」からアドレス「1022」の格納データは、Wポイント604とYポイント602を結ぶ直線(または曲線)上に位置する。こうして算出した補正データを前述の式2を用いてR値に関する補正データに変換する。
G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTに格納される補正データも、R入力系統用LUTに格納される補正データと同様の手順で作成される。ただし、G入力系統用LUTの補正データは、アドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたY値とし、アドレス「0」の格納データをYポイント602から得られたY値として作成される。B入力系統用LUTの補正データは、アドレス「1023」の格納データをWポイント604から得られたZ値とし、アドレス「0」の格納データをYポイント602から得られたZ値として作成される。
(6)M補正用データ:
M補正用データは、Wポイント604とMポイント607に基づいて作成される。このM補正用データも、Y補正用データと同様の手順で作成されるが、特性データとして、Wポイント604とMポイント607を結ぶ直線(または曲線)を規定した特性データが用いられる。
(7)C補正用データ:
C補正用データは、Wポイント604とCポイント605に基づいて作成される。このC補正用データも、Y補正用データと同様の手順で作成されるが、特性データとして、Wポイント604とCポイント605を結ぶ直線(または曲線)を規定した特性データが用いられる。
以上のようにして、7軸色補正回路106を構成する各LUTに格納される補正用データを作成することで、全黒から全白まで、XYZによる色管理が可能となる。
[色補正処理]
次に、7軸色補正回路106による色補正処理の手順について説明する。
映像信号が7軸色補正回路106に入力されると、7軸色補正回路106では、まず、W補正LUT204にてW補正データに基づく色補正が行われる。具体的は、W補正LUT204を構成するR入力系統用LUT、G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTが、映像信号として供給されるR信号、G信号およびB信号をそれぞれ、色補正用データ生成回路105によって格納された補正データに従って色補正を行う。
W補正LUT204のR入力系統用LUTで色補正されたR信号は、R補正LUT205、Y補正LUT208、C補正LUT209およびM補正LUT210に供給される。W補正LUT204のG入力系統用LUTで色補正されたG信号は、G補正LUT206、Y補正LUT208、C補正LUT209およびM補正LUT210に供給される。W補正LUT204のB入力系統用LUTで色補正されたB信号は、B補正LUT207、Y補正LUT208、C補正LUT209およびM補正LUT210に供給される。
次に、R補正LUT205、G補正LUT206、B補正LUT207、Y補正LUT208、C補正LUT209およびM補正LUT210が、W補正LUT204から供給されたRGBの各信号に対して色補正を行う。
R補正LUT205では、W補正LUT204から供給されたR信号に対して、色補正用データ生成回路105によって格納された補正データに基づく色補正が施される。R補正LUT205で色補正が施されたR信号は、加算器211の第1の入力に供給される。
G補正LUT206では、W補正LUT204から供給されたG信号に対して、色補正用データ生成回路105によって格納された補正データに基づく色補正が施される。G補正LUT206で色補正が施されたG信号は、加算器212の第1の入力に供給される。
B補正LUT207では、W補正LUT204から供給されたB信号に対して、色補正用データ生成回路105によって格納された補正データに基づく色補正が施される。B補正LUT207で色補正が施されたB信号は、加算器213の第1の入力に供給される。
Y補正LUT208では、R入力系統用LUT、G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTが、W補正LUT204から供給されたR信号、G信号およびB信号をそれぞれ、色補正用データ生成回路105によって格納された補正データに従って色補正を行う。そして、Y補正LUT208は、R入力系統用LUT、G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTで色補正を施したR信号、G信号およびB信号を加算した信号を出力する。このY補正LUT208の出力は、加算器211の第3の入力および加算器212の第2の入力に供給される。
C補正LUT209では、R入力系統用LUT、G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTが、W補正LUT204から供給されたR信号、G信号およびB信号をそれぞれ、色補正用データ生成回路105によって格納された補正データに従って色補正を行う。そして、C補正LUT209は、R入力系統用LUT、G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTで色補正を施したR信号、G信号およびB信号を加算した信号を出力する。このC補正LUT209の出力は、加算器212の第3の入力および加算器213の第2の入力に供給される。
M補正LUT210では、R入力系統用LUT、G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTが、W補正LUT204から供給されたR信号、G信号およびB信号をそれぞれ、色補正用データ生成回路105によって格納された補正データに従って色補正を行う。そして、M補正LUT210は、R入力系統用LUT、G入力系統用LUTおよびB入力系統用LUTで色補正を施したR信号、G信号およびB信号を加算した信号を出力する。このC補正LUT210の出力は、加算器213の第3の入力および加算器211の第2の入力に供給される。
次に、加算器211〜213のそれぞれが、第1乃至第3の入力に供給された信号を加算する。加算器211〜213による加算処理は、次のような原理に基づく。
Rポイント603の隣の色ポイントは、Yポイント602とMポイント607である。このため、R信号を色補正するために、R色に隣接するYMの色を参照する。同様の理由により、G信号を色補正するために、G色に隣接するCYの色を参照し、B信号を色補正するために、B色に隣接するMCの色を参照する。この原理により、RGBCMYの各色に関する補正が可能となる。
加算器211の出力は除算器214に供給され、加算器212の出力は除算器215に供給され、加算器213の出力は除算器216に供給される。
最後に、除算器214〜216が、加算器211〜213の出力に対して1/3処理を施す。この除算器214〜216の出力が色補正後のRGBの各信号とされる。
本実施形態の色補正装置は、白成分であるW(グレー)に関する補正を先行して行い、その後、RGBCMYの各色の補正を行うように構成されている。この構成により、全黒から全白まで、RGBCMYの各色についての補正が可能となっている。
本実施形態の色補正装置によれば、例えば、RGBの各信号が10ビット幅のデジタルデータであった場合、7軸色補正回路106を構成するLUTのメモリ容量は、約15kビットとされる。ここで、W補正LUT204、Y補正LUT208、C補正LUT209およびM補正LUT210のメモリ容量はそれぞれ、3072(=1024×3)ビットである。R補正LUT205、G補正LUT206およびB補正LUT207のメモリ容量はそれぞれ、1024ビットである。一方、3次元LUTにより立体色補正を行う場合のメモリ容量は、約3Gビットである。したがって、約1/200000のメモリ削減が可能である。
また、RGBCMYの各色の補正データは、白色成分の指定座標点から各色成分の指定座標点を結ぶ直線または曲線を規定した特性に基づいて作成される。この場合、使用者は、色度図上で、RGBCMYの各色の座標点を指定する、といった簡単な操作で、色補正のための設定を行うことができる。
さらに、使用者は、色補正の設定において、白色成分の指定座標点と各色成分の指定座標点との関係から、色の改善効果を容易に想像することができる。
加えて、使用者は、WからRGBCMYの各色についての彩度や色相の変化具合を自由に設定することができるので、より細かな色補正を行うことができる。
また、人間にとって最も記憶される色(記憶色)である肌色にとって、最も重要な色であるY(黄)については、図6に示したように、Wポイント604とYポイント602を結ぶ線を曲線にすることが望ましい。こうすることによって、肌色を、より人間の記憶色に近づけることが可能となる。なお、図6のような設定をした場合、Y(黄)について、彩度の中間ポイントは赤っぽくなる。
以上説明した本実施形態の色補正装置は、本発明の一例であり、その構成および動作は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更することができる。
例えば、7軸色補正回路106は、図8に示す構成にしてもよい。図8を参照すると、7軸色補正回路106は、加算器211〜213および除算器214〜126に代えて、加算器711〜713、717〜719および除算器714〜716、720〜722を有し、この点が、図2に示した構成と異なる。
加算器711は、R補正LUT205の出力とY補正LUT208の出力を加算する。加算器711は、G補正LUT206の出力とC補正LUT209の出力を加算する。加算器713は、B補正LUT207の出力とM補正LUT210の出力を加算する。
除算器714は、加算器711の出力を2で割った値を出力する。除算器715は、加算器712の出力を2で割った値を出力する。除算器716は、加算器713の出力を2で割った値を出力する。
加算器717は、M補正LUT210の出力と除算器714の出力を加算する。加算器718は、Y補正LUT208の出力と除算器715の出力を加算する。加算器719は、C補正LUT209の出力と除算器716の出力を加算する。
除算器720は、加算器717の出力を2で割った値を出力する。除算器721は、加算器718の出力を2で割った値を出力する。除算器722は、加算器719の出力を2で割った値を出力する。
上記の構成によれば、除算器はいずれも、1/2処理を行う回路であるので、1ビットシフトが行われるシフト型除算器(1ビットシフト回路)で構成することができる。ここで、シフト型除算器は、ビットを右方向に1ビットごとずらすことで1/2処理を行うものである。例えば、8ビットのデータの場合は、
シフト前:10000000
シフト後:01000000
といったシフト処理が行われる。このシフト後の値が1/2処理を行った値となる。このようなシフト型除算器はデジタル回路に適しており、回路構成も簡単であるので、1/3処理を行う除算器を用いる場合に比べて、回路規模を削減することができる。
また、図1に示した構成において、色補正データ生成回路105は、CPUなどの制御部によって実現される機能であってもよい。この場合、制御部は、映像機器本体の制御部(例えば図3に示した制御部10)であってもよい。
また、色度図としては、CIE XYZ表色系の三次元の色空間を二次元座標上の領域として表現した色度図など、種々の色度図を適用することが可能である。
本発明の色補正装置は、プロジェクタ、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの表示装置、カラープリンタやカラー複写機などの出力装置や電子カメラなど、画像データに基づく画像処理が行われる映像機器全般に適用することができる。
一例として、以下に、本発明の色補正装置を備える表示装置について説明する。
図9に、本発明の色補正装置を適用した表示装置の構成を示す。図9を参照すると、表示装置は、ランプ143からの光束で照明される表示デバイス144と、この表示デバイス144で形成された映像光を不図示のスクリーン上に投映するためのレンズ145と、入力信号に対して映像信号処理を行う映像信号処理回路140と、色補正回路141と、表示デバイス144を駆動するための表示デバイス駆動回路142とを有する。色補正回路141が、本発明の色補正装置であり、これ以外の構成は、既存のものである。
この表示装置では、映像信号処理回路140から色補正回路141へ映像信号が供給され、色補正回路141にて入力映像信号に対する色補正処理がなされる。そして、表示デバイス駆動回路142が、色補正回路141からの色補正がなされた映像信号に基づいて表示デバイス144を駆動する。
本発明は、プロジェクタ、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの表示装置、カメラやビデオカメラなどの撮像装置、映像を記録または再生もしくは記録再生する装置など、映像データを表示または出力する映像機器全般に適用することができる。
本発明の第1の実施形態である色補正装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す7軸色補正回路の一例を示すブロック図である。 図1に示す色補正装置と外部制御部を含むシステムの一例を示すブロック図である。 入力画像の一例を示す模式図である。 図4に示す入力画像に基づいて得られる色度図分布の一例を示す模式図である。 色の指定値と色補正用データの関係を説明するための図である。 図1に示す7軸色補正回路を構成するLUTの一例を示す模式図である。 図1に示す7軸色補正回路の他の例を示すブロック図である。 本発明の色補正装置を適用した表示装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
104 マトリクス変換回路
105 色補正用データ生成回路
106 7軸色補正回路

Claims (6)

  1. 赤色成分、緑色成分、青色成分をそれぞれ示す第1、第2、第3の信号を含む映像信号を入力とし、該映像信号に基づいて生成される画像の色を補正する色補正装置であって、
    前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて、白色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分をそれぞれ補正するための補正用データを生成するとともに、前記第1の信号について、前記赤色成分を補正するための補正用データを生成し、前記第2の信号について、前記緑色成分を補正するための補正用データを生成し、前記第3の信号について、前記青色成分を補正するための補正用データを生成する色補正用データ生成回路と、
    前記色補正用データ生成回路で生成された補正用データが格納されるルックアップテーブルを備え、前記第1乃至第3の信号をそれぞれ入力とし、該第1乃至第3の信号について、前記ルックアップテーブルに基づく色補正を行う7軸色補正回路と、を有し、
    前記色補正用データ生成回路は、指定された白色成分の色度図上の座標点に基づく値と前記白成分の明度の変化を示す黒から白への変化の大きさを規定した特性とに基づいて、前記白色成分の補正データを作成するとともに、前記指定された白色成分の色度図上の座標点に基づく値から前記赤色成分、緑色成分、青色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分の各色成分の色度図上の座標点に基づく値への彩度または色相の変化を規定した特性に基づいて、該各色成分の補正データを作成し、
    前記7軸色補正回路は、
    前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて前記白色成分の補正用データが格納された前記ルックアップテーブルに基づく色補正を行い、
    前記白色成分の色補正がなされた前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて、前記黄色成分、水色成分および紫色成分の各補正用データが格納された前記ルックアップテーブルに基づく色補正を行い、
    前記白色成分の色補正がなされた前記第1の信号について、前記赤色成分の補正用データが格納された前記ルックアップテーブルに基づく色補正を行い、
    前記白色成分の色補正がなされた前記第2の信号について、前記緑色成分の補正用データが格納された前記ルックアップテーブルに基づく色補正を行い、
    前記白色成分の色補正がなされた前記第3の信号について、前記青色成分の補正用データが格納された前記ルックアップテーブルに基づく色補正を行い、
    前記赤色成分の色補正がなされた信号と前記黄色成分の色補正がなされた信号と、前記紫色成分の色補正がなされた信号とが加算された第4の信号と、前記緑色成分の色補正がなされた信号と、前記黄色成分の色補正がなされた信号と、前記水色成分の色補正がなされた信号とが加算された第5の信号と、前記青色成分の色補正がなされた信号と、前記水色成分の色補正がなされた信号と、前記紫色成分の色補正がなされた信号とが加算された第6の信号とを含む信号を前記映像信号として出力する、色補正装置。
  2. 前記7軸色補正回路は、
    前記白色成分の補正用データを格納し、前記第1乃至第3の信号をそれぞれ入力とし、該第1乃至第3の信号のそれぞれについて、格納した前記白色成分の補正データに基づく色補正を行う第1のルックアップテーブルと、
    前記赤色成分の補正用データを格納し、前記第1のルックアップテーブルで色補正された前記第1の信号を入力とし、該第1の信号について、格納した前記赤色成分の補正用データに基づく色補正を行う第2のルックアップテーブルと、
    前記緑色成分の補正データを格納し、前記第1のルックアップテーブルで補正された前記第2の信号を入力とし、該第2の信号について、格納した前記緑色成分の補正データに基づく色補正を行う第3のルックアップテーブルと、
    前記青色成分の補正データを格納し、前記第1のルックアップテーブルで補正された前記第3の信号を入力とし、該第3の信号について、格納した前記青色成分の補正データに基づく色補正を行う第4のルックアップテーブルと、
    前記黄色成分の補正データを格納し、前記第1のルックアップテーブルで補正された前記第1乃至第3の信号を入力とし、該第1乃至第3の信号のそれぞれについて、格納した前記黄色成分の補正データに基づく色補正を行い、該色補正がなされた第1乃至第3の信号を加算した信号を出力する第5のルックアップテーブルと、
    前記水色成分の補正データを格納し、前記第1のルックアップテーブルで補正された前記第1乃至第3の信号を入力とし、該第1乃至第3の信号のそれぞれについて、格納した前記水色成分の補正データに基づく色補正を行い、該色補正がなされた第1乃至第3の信号を加算した信号を出力する第6のルックアップテーブルと、
    前記紫色成分の補正データを格納し、前記第1のルックアップテーブルで補正された前記第1乃至第3の信号を入力とし、該第1乃至第3の信号のそれぞれについて、格納した前記紫色成分の補正データに基づく色補正を行い、該色補正がなされた第1乃至第3の信号を加算した信号を出力する第7のルックアップテーブルと、を有する、請求項1に記載の色補正装置。
  3. 前記7軸色補正回路は、
    前記第2、第5および第7のルックアップテーブルの各出力を加算する第1の加算器と、
    前記第3、第5および第6のルックアップテーブルの各出力を加算する第2の加算器と、
    前記第4、第6および第7のルックアップテーブルの各出力を加算する第3の加算器と、
    前記第1の加算器の出力を3で割った値を前記第4の信号として出力する第1の除算器と、
    前記第2の加算器の出力を3で割った値を前記第5の信号として出力する第2の除算器と、
    前記第3の加算器の出力を3で割った値を前記第6の信号として出力する第3の除算器と、をさらに有する、請求項2に記載の色補正装置。
  4. 前記7軸色補正回路は、
    前記第2および第5のルックアップテーブルの各出力を加算する第1の加算器と、
    前記第3および第6のルックアップテーブルの各出力を加算する第2の加算器と、
    前記第4および第7のルックアップテーブルの各出力を加算する第3の加算器と、
    前記第1の加算器の出力を2で割った値を出力する第1の除算器と、
    前記第2の加算器の出力を2で割った値を出力する第2の除算器と、
    前記第3の加算器の出力を2で割った値を出力する第3の除算器と、
    前記第7のルックアップテーブルの出力と前記第1の除算器の出力を加算する第4の加算器と、
    前記第5のルックアップテーブルの出力と前記第2の除算器の出力を加算する第5の加算器と、
    前記第6のルックアップテーブルの出力と前記第3の除算器の出力を加算する第6の加算器と、
    前記第4の加算器の出力を2で割った値を前記第4の信号として出力する第4の除算器と、
    前記第5の加算器の出力を2で割った値を前記第5の信号として出力する第5の除算器と、
    前記第6の加算器の出力を2で割った値を前記第6の信号として出力する第6の除算器と、をさらに有する、請求項2に記載の色補正装置。
  5. 前記色度図は、所定の表色系の三次元の色空間を二次元座標上の領域として表現した色度図であり、
    前記白色成分の補正用データは、前記色度図上で前記白色成分について指定した座標点に基づいて、予め与えられた前記白成分の変化の度合いを示す特性に従って作成したデータであり、
    前記赤色成分の補正用データは、前記色度図上で前記赤色成分について指定した座標点と前記白色成分について指定した座標点とを結ぶ直線または曲線を規定した特性に従って作成したデータであり、
    前記緑色成分の補正用データは、前記色度図上で前記赤色成分について指定した座標点と前記白色成分について指定した座標点とを結ぶ直線または曲線を規定した特性に従って作成したデータであり、
    前記青色成分の補正用データは、前記色度図上で前記青色成分について指定した座標点と前記白色成分について指定した座標点とを結ぶ直線または曲線を規定した特性に従って作成したデータであり、
    前記黄色成分の補正用データは、前記色度図上で前記黄色成分について指定した座標点と前記白色成分について指定した座標点とを結ぶ直線または曲線を規定した特性に従って作成したデータであり、
    前記水色成分の補正用データは、前記色度図上で前記水色成分について指定した座標点と前記白色成分について指定した座標点とを結ぶ直線または曲線を規定した特性に従って作成したデータであり、
    前記紫色成分の補正用データは、前記色度図上で前記紫色成分について指定した座標点と前記白色成分について指定した座標点とを結ぶ直線または曲線を規定した特性に従って作成したデータである、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の色補正装置。
  6. 赤色成分、緑色成分、青色成分をそれぞれ示す第1、第2、第3の信号を含む映像信号に基づいて生成される画像の色を補正する色補正方法であって、
    前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて、白色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分をそれぞれ補正するための補正用データを生成するとともに、前記第1の信号について、前記赤色成分を補正するための補正用データを生成し、前記第2の信号について、前記緑色成分を補正するための補正用データを生成し、前記第3の信号について、前記青色成分を補正するための補正用データを生成する第1のステップと、
    前記第1乃至第3の信号について、前記第1のステップで生成した補正用データに基づく色補正を行う第2のステップと、を有し、
    前記第1のステップは、白色成分の色度図上の座標点に基づく値と前記白成分の明度の変化を示す黒から白への変化の大きさを規定した特性とに基づいて、前記白色成分の補正データを作成するとともに、前記指定された白色成分の色度図上の座標点に基づく値から前記赤色成分、緑色成分、青色成分、黄色成分、水色成分および紫色成分の各色成分の色度図上の座標点に基づく値への彩度または色相の変化を規定した特性に基づいて、該各色成分の補正データを作成するステップを含み、
    前記第2のステップは、
    前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて前記白色成分の補正用データに基づく色補正を行うステップと、
    前記白色成分の色補正がなされた前記第1乃至第3の信号のそれぞれについて、前記黄色成分、水色成分および紫色成分の各補正用データに基づく色補正を行うステップと、
    前記白色成分の色補正がなされた前記第1の信号について、前記赤色成分の補正用データに基づく色補正を行うステップと、
    前記白色成分の色補正がなされた前記第2の信号について、前記緑色成分の補正用データに基づく色補正を行うステップと、
    前記白色成分の色補正がなされた前記第3の信号について、前記青色成分の補正用データに基づく色補正を行うステップと、
    前記赤色成分の色補正がなされた信号と前記黄色成分の色補正がなされた信号と、前記紫色成分の色補正がなされた信号とが加算された第4の信号と、前記緑色成分の色補正がなされた信号と、前記黄色成分の色補正がなされた信号と、前記水色成分の色補正がなされた信号とが加算された第5の信号と、前記青色成分の色補正がなされた信号と、前記水色成分の色補正がなされた信号と、前記紫色成分の色補正がなされた信号とが加算された第6の信号とを含む信号を前記映像信号として出力するステップと、を有する、色補正方法。
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