JP2007134405A - Led駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャージポンプ回路の昇圧動作の切り換えをLEDに流れる電流で行う場合に、昇圧動作の開始後に、昇圧動作が不要になったときには、それを確実に停止する。
【解決手段】昇圧要否判定回路14は、チャージポンプ回路21の昇圧が必要な場合に昇圧必要信号を出力し、それが不要な場合は昇圧不要信号を出力する。昇圧停止信号発生回路3は、チャージポンプ回路21の昇圧動作中にその昇圧動作を停止させる昇圧停止信号を出力する。制御回路4は、昇圧必要信号が出力されるときにチャージポンプ回路21を昇圧動作させ、昇圧停止信号が出力されるときにチャージポンプ回路21の昇圧動作を停止させ、チャージポンプ回路21の昇圧動作の停止時に、昇圧不要信号が出力される場合にはその昇圧動作をそのまま停止させる一方、昇圧必要信号が出力される場合にはその昇圧動作を再開させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置のバックライト光源などに使用されるLED(Light Emitting Diode) を駆動するLED駆動装置に関するものである。
近年、液晶表示装置のバックライト光源として白色LEDが使用され、このLEDは順方向電圧が大きいので、2次電池などの直流電源の電圧が低い場合にはチャージポンプ回路などの昇圧回路が必要となる。
このため、従来のLED駆動装置では、LEDを点灯するために、電池の電圧と、その電池で動作するチャージポンプ回路の昇圧電圧とを、選択的に切り換えて使用するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1の発明では、その電池電圧と昇圧電圧との使用の切り換えは、LEDの駆動電流の減少を駆動電流検出抵抗の電源側の電位で検出し、これが基準値以下になったことをコンパレータ回路で比較判定することにより行っている。
特開2003−158299号公報
ところで、特許文献1の発明では、チャージポンプ回路の昇圧動作の切り換え制御を、LEDに流れる電流によって行う点に特徴がある。
しかし、チャージポンプ回路の昇圧動作による使用にいったん切り換えられると、例えば、その動作中に電池電圧が上昇したり、温度変化などによってLEDの順方向降下電圧が低下したり、LEDの駆動電流自体を変化させたような場合には、昇圧動作を停止させても所望電流でLEDが駆動可能であるにも関わらず、その昇圧動作の停止が可能であるかの判定が困難となる。
このため、LEDの消灯設定や電源のオフなどの状態にならないと、チャージポンプ回路は、昇圧動作中に昇圧動作が不要の状態になったとしても、昇圧動作が停止されないとう事態になる。昇圧動作時は昇圧停止時と比べチャージポンプ回路の消費電流が増加するため、電池寿命の観点で望ましくない。
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、チャージポンプ回路の昇圧動作の切り換えをLEDに流れる電流で行う場合において、その昇圧動作の開始後に、各種の条件で昇圧動作が不要になったときには、その昇圧動作を確実に停止できるようにしたLED駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、各発明は、以下のような構成からなる。
すなわち、第1の発明は、直流電源を用いてLEDを点灯、または前記直流電源で動作するチャージポンプ回路の昇圧動作により前記LEDを点灯するLED駆動装置であって、前記LEDを所望の設定電流で点灯するようにLEDを駆動するLED駆動回路と、前記LEDに流れる電流が設定値以下か否かを判定し、設定値以下の場合には電流不足信号を出力する電流判定回路と、前記チャージポンプ回路の昇圧動作中にその昇圧動作を停止させる昇圧停止信号を生成する昇圧停止信号発生回路と、前記電流判定回路からの電流不足信号および前記昇圧停止信号発生回路からの昇圧停止信号に基づき、前記チャージポンプ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記電流判定回路から電流不足信号が出力されるときに前記チャージポンプ回路を昇圧動作させて前記LEDを点灯させ、前記昇圧停止信号発生回路から昇圧停止信号が出力されるときに前記チャージポンプ回路の昇圧動作を停止させ、前記チャージポンプ回路の昇圧動作の停止時に、前記電流不足信号が出力されない場合にはその昇圧動作をそのまま停止させる一方、前記電流不足信号が出力される場合にはその昇圧動作を再開させるようになっており、前記昇圧停止信号発生回路は、前記昇圧停止信号を定期的または非定期的に生成するようになっている。
第2の発明は、第1の発明において、前記昇圧停止信号発生回路は、前記LEDの周囲環境の変化または前記LEDが適用される電子機器の所定の操作に応じて前記昇圧停止信号を生成するようになっている。
第3の発明は、第1の発明において、前記LEDが使用される周囲の光量を検出する光センサと、前記光センサの検出光量に応じて前記LED駆動回路に設定する設定電流値を変更させ、かつ、前記光センサの検出光量が変化したときに、前記昇圧停止信号発生回路に対して昇圧停止信号の生成指示を出力する調光回路とを、さらに備えている。
第4の発明は、直流電源を用いてLEDを点灯、または前記直流電源で動作するチャージポンプ回路の昇圧動作により前記LEDを点灯するLED駆動装置であって、複数のLEDを所望の各設定電流で点灯するように、その各LEDをそれぞれ駆動する複数のLED駆動回路と、前記各LEDに流れる電流が各設定値以下か否かをそれぞれ判定し、各設定値以下の場合には電流不足信号をそれぞれ出力する複数の電流判定回路と、前記複数の電流判定回路からの電流不足信号に基づいて、前記チャージポンプ回路の昇圧動作の要否を判定し、その判定に応じて昇圧必要信号または昇圧不要信号を出力する昇圧要否判定回路と、前記チャージポンプ回路の昇圧動作中にその昇圧動作を停止させる昇圧停止信号を生成する昇圧停止信号発生回路と、前記昇圧要否判定回路からの出力信号および前記昇圧停止信号発生回路からの昇圧停止信号に基づき、前記チャージポンプ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記昇圧要否判定回路から昇圧必要信号が出力されるときに前記チャージポンプ回路を昇圧動作させて前記LEDをそれぞれ点灯させ、前記昇圧停止信号発生回路から昇圧停止信号が出力されるときに前記チャージポンプ回路の昇圧動作を停止させ、前記チャージポンプ回路の昇圧動作の停止時に、前記昇圧不要信号が出力される場合にはその昇圧動作をそのまま停止させる一方、前記昇圧必要信号が出力される場合にはその昇圧動作を再開させるようになっており、前記昇圧停止信号発生回路は、前記昇圧停止信号を定期的または非定期的に生成するようになっている。
第5の発明は、第4の発明において、昇圧要否判定回路は、前記複数の電流判定回路のうちのいずれからも電流不足信号が出力されない場合に前記昇圧不要信号を出力し、前記複数の電流判定回路のうちの少なくとも1つから電流不足信号が出力される場合に前記昇圧必要信号を出力するようになっている。
第6の発明は、第4の発明において、前記複数の電流判定回路を単一の電流判定回路に置き換え、前記単一の電流判定回路は、前記各LEDに流れる全体の電流を検出し、その検出電流が所望の設定値以下か否かを判定し、設定値以下の場合には電流不足信号を出力するようになっており、前記昇圧要否判定回路は、前記単一の電流判定回路から電流不足信号が出力されない場合に前記昇圧不要信号を出力し、前記単一の電流判定回路から電流不足信号が出力される場合に前記昇圧必要信号を出力するようになっている。
第7の発明は、第4、第5または第6の発明において、前記昇圧停止信号発生回路は、前記LEDの周囲環境の変化または前記LEDが適用される電子機器の所定の操作に応じて前記昇圧停止信号を生成するようになっている。
第8の発明は、第4、第5または第6の発明において、前記LEDが使用される周囲の光量を検出する光センサと、前記光センサの検出光量に応じて前記LED駆動回路に設定する設定電流値を変更させ、かつ、前記光センサの検出光量が変化したときに、前記昇圧停止信号発生回路に対して昇圧停止信号の生成指示を出力する調光回路とを、さらに備えている。
第9の発明は、直流電源を用いてLEDを点灯、または前記直流電源で動作するチャージポンプ回路の昇圧動作により前記LEDを点灯するLED駆動装置であって、前記チャージポンプ回路は、異なる昇圧電圧をそれぞれ生成する複数のチャージポンプ回路からなり、前記LEDを所望の設定電流で点灯するようにLEDを駆動するLED駆動回路と、前記LEDに流れる電流が設定値以下か否かを判定し、設定値以下の場合には電流不足信号を出力する電流判定回路と、前記所定のチャージポンプ回路の昇圧動作中にその昇圧動作を停止させる昇圧停止信号を生成する昇圧停止信号発生回路と、前記電流判定回路からの電流不足信号および前記昇圧停止信号発生回路からの昇圧停止信号に基づき、前記複数のチャージポンプ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記電流判定回路から電流不足信号が出力されるときに前記複数のチャージポンプ回路のうちの1つを選択して昇圧動作をさせて前記LEDを点灯させ、前記昇圧停止信号発生回路から昇圧停止信号が出力されるときに前記所定のチャージポンプ回路の昇圧動作を停止させ、前記所定のチャージポンプ回路の昇圧動作の停止時に、前記電流不足信号が出力されない場合にはその昇圧動作をそのまま停止させる一方、前記電流不足信号が出力される場合にはその昇圧動作を再開させるようになっており、前記昇圧停止信号発生回路は、前記昇圧停止信号を定期的または非定期的に生成するようになっている。
第10の発明は、第9の発明において、前記昇圧停止信号発生回路は、前記LEDの周囲環境の変化または前記LEDが適用される電子機器の所定の操作に応じて前記昇圧停止信号を生成するようになっている。
第11の発明は、第9の発明において、前記LEDが使用される周囲の光量を検出する光センサと、前記光センサの検出光量に応じて前記LED駆動回路に設定する設定電流値を変更させ、かつ、前記光センサの検出光量が変化したときに、前記昇圧停止信号発生回路に対して昇圧停止信号の生成指示を出力する調光回路とを、さらに備えている。
第12の発明は、第9、第10または第11の発明において、前記直流電源の電圧を検出する電圧検出回路をさらに備え、前記制御回路は、前記複数のチャージポンプ回路のうちの1つを選択して昇圧動作をさせる場合に、前記電圧検出回路の検出電圧に基づいて前記選択を行うようになっている。
このような構成からなる本発明によれば、チャージポンプ回路の昇圧動作の切り換えをLEDに流れる電流で行う場合において、その昇圧動作の開始後に、各種の条件で昇圧動作が不要になったときには、その昇圧動作を確実に停止できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明のLED駆動装置の第1実施形態の構成について、図1のブロック図を参照して説明する。
この第1実施形態に係るLED駆動装置は、液晶表示装置のバックライトなどに使用されるLEDを駆動するものであり、図1に示すように、LED駆動部1と、LED印加電圧発生部2と、昇圧停止信号発生回路3と、制御回路4とを備え、これらは2次電池などの直流電源5により動作するようになっている。
LED駆動部1は、図示のように、n個からなるLED11−1〜11−nと、n個からなるLED駆動回路12−1〜12−nと、n個からなる電流判定回路13−1〜13−nと、昇圧要否判定回路14と、を備えている。
LED11−1〜11−n1は、液晶表示装置のバックライトなどに使用される場合には、白色LEDからなる。このLED11−1〜11−nの各アノードは共通接続され、その共通接続部にLED印加電圧発生部2の出力電圧V2が印加されるようになっている。また、LED11−1〜11−nのカソードは、それぞれ対応するLED駆動回路12−1〜12−nに接続されるようになっている。
LED駆動回路12−1〜12−nは、それぞれ対応するLED11−1〜11−nに各設定電流を流して点灯するように、それらを駆動するようになっている。
電流判定回路13−1〜13−nは、それぞれ対応するLED11−1〜11−nの流れる電流をそれぞれ検出し、その各検出電流がその設定電流値以下の場合に、電流不足信号S1をそれぞれ昇圧要否判定回路14に出力するようになっている。
昇圧要否判定回路14は、電流判定回路13−1〜13−nからの電流不足信号S1に基づき、チャージポンプ回路21の昇圧動作の要否を判定し、その昇圧要否判定信号S2として、昇圧動作が必要な場合には昇圧必要信号を出力し、昇圧動作が不要な場合には昇圧不要信号を出力するようになっている。
ここで、昇圧要否判定回路14は、例えば、電流判定回路13−1〜13−nのいずれからも電流不足信号S1が出力されない場合には昇圧不要信号を出力し、そのうちの少なくとも1つから電流不足信号S1が出力される場合には昇圧必要信号を出力する。
LED印加電圧発生部2は、チャージポンプ回路21と、このチャージポンプ回路21に並列に接続されるスイッチ22と、を備えている。
そして、チャージポンプ回路21が昇圧動作するときには、スイッチ22が開いた状態となって、その昇圧電圧がLED印加電圧発生部2の出力電圧V2となる。一方、チャージポンプ回路21が昇圧動作をしないときには、スイッチ22が閉じた状態となって、直流電源5の電圧V1がLED印加電圧発生部2の出力電圧V2となる。
チャージポンプ回路21は、直流電源5により動作し、その直流電源5の電圧の所定倍の昇圧電圧を生成するようになっている。チャージポンプ回路21の昇圧動作およびスイッチ22の開閉動作は、制御回路4により制御されるようになっている。
昇圧停止信号発生回路3は、チャージポンプ回路21の昇圧動作中にその昇圧動作を一時的(強制的)に停止させる昇圧停止信号S3を生成するものであり、チャージポンプ回路21の昇圧動作中に、その昇圧停止信号S3を定期的(周期的)または非定期的(非周期的)に生成して出力するようになっている。
制御回路4は、昇圧要否判定回路14からの昇圧要否判定信号S2および昇圧停止信号発生回路3からの昇圧停止信号S3に基づき、チャージポンプ回路21の昇圧動作およびスイッチ22の開閉動作をそれぞれ制御するようになっている。この制御の詳細は、後述する。
次に、図1に示すLED駆動回路12−1〜12−nと、これらと一組となる各電流判定回路13−1〜13−nの具体的な構成について、第1〜第3の例について図2〜図4を参照して説明する。
ここで、一組となるLED駆動回路と電流判定回路は同様に構成されるので、LED駆動回路12−1と電流判定回路13−1との一組について説明する。
図2は、第1の例であり、LED駆動回路12−1は、MOSトランジスタQ1、電流検出抵抗R1、および差動増幅回路A1から構成される。また、電流判定回路13−1は、差動増幅回路A2から構成される。
さらに詳述すると、MOSトランジスタQ1は、ドレインがLED11−1のカソードと接続され、ソースが電流検出抵抗R1を介して接地されている。差動増幅回路A1は、+入力端子にLED11−1に流れる任意の設定電流値に対応する設定電圧値VAが入力され、−入力端子にMOSトランジスタQ1のソースと電流検出抵抗R1の共通接続部の電圧が入力されるようになっている。また、差動増幅回路A1の出力電圧は、MOSトランジスタQ1のゲートに供給されるようになっている。
差動増幅回路A2は、+入力端子にMOSトランジスタQ1のソースと電流検出抵抗R1の共通接続部の電圧が入力され、−入力端子に上記の設定電圧値VAが入力されるようになっている。また、差動増幅回路A2の出力端子からは、電流不足信号S1が得られるようになっている。
このような構成からなるLED駆動回路12−1では、LED11−1に流れる電流が設定電流値になるように、差動増幅回路A1がフィードバック制御をおこなう。すなわち、差動増幅回路A1は、電流検出抵抗R1に流れる電流による検出電圧が設定電流値に対応する設定電圧値VAになるように、MOSトランジスタQ1のゲート電圧を制御する(図2参照)。
また、図2に示す電流判定回路13−1では、差動増幅回路A2が、電流検出抵抗R1に流れる電流による検出電圧を設定電圧値VAと比較し、その検出電圧が設定電圧値VA以下の場合に、電流不足信号S1を出力する。
図3は、第2の例であり、LED駆動回路12−1は図2の第1の例と同様に構成される。また、電流判定回路13−1は、差動増幅回路A3から構成される。
差動増幅回路A3は、−入力端子にLED駆動回路12−1を構成する差動増幅回路A1の出力電圧(MOSトランジスタQ1のゲート電圧)が入力され、+入力端子にはその入力電圧を比較するための参照電圧VBが入力されるようになっている。ここで、参照電圧VBは、LED11−1の設定電流値に基づいて設定される。また、差動増幅回路A3の出力端子からは、電流不足信号S1が得られるようになっている。
このような構成からなる図3の電流判定回路13−1では、差動増幅回路A3が、電流検出抵抗R1に流れる電流による検出電圧を参照電圧VBと比較し、その検出電圧が参照電圧VB以下の場合に、電流不足信号S1を出力する。
図4は、第3の例であり、LED駆動回路12−1は図2の第1の例と同様に構成される。また、電流判定回路13−1は、定電流源I2と、MOSトランジスタQ2と、抵抗R2と、インバータINVとから構成される。
さらに詳述すると、MOSトランジスタQ2は、ドレインが定電流源I1に接続され、ソースが抵抗R2を介して接地されている。また、MOSトランジスタQ2のゲートには、LED駆動回路12−1を構成する差動増幅回路A1の出力電圧(MOSトランジスタQ1のゲート電圧)が入力されるようになっている。さらに、MOSトランジスタQ2のドレイン電圧をインバータINVで反転させ、この反転信号を電流不足信号S1として取り出すようになっている。
MOSトランジスタQ2は、LED駆動回路12−1を構成するMOSトランジスタQ1とカレントミラーを構成するようになっており、そのトランジスタサイズは1:nの関係にある。すなわち、MOSトランジスタQ2に流れる電流I2と、MOSトランジスタQ1に流れる電流I1とが、I2=I1×(1/n)になるように構成される。
さらに、抵抗R2の抵抗値R2と、LED駆動回路12−1を構成する抵抗R1の抵抗値R2との関係は、R2=R1×nになるように構成される。
このような構成からなる図4の電流判定回路13−1では、LED駆動回路12−1を構成する差動増幅回路A1の出力電圧が、MOSトランジスタQ2のゲートに印加される。このため、LED11−1に流れる駆動電流が不足すると、電流検出抵抗R1のMOSトランジスタQ1側の電位が低下し、差動増幅回路A1の出力電圧がLレベルとなる。この結果、MOSトランジスタQ2のゲートがLレベルとなり、MOSトランジスタQ2のドレイン電圧がHレベルとなるので、それがインバータINVで反転されてLレベルとなり、これが電流不足信号S1となる。
次に、第1実施形態の動作について、図1および図5を参照して説明する。
この動作例では、チャージポンプ回路21の昇圧動作が開始され、その後に、直流電源5の電圧、温度、LEDの設定電流などに変化がないために、チャージポンプ回路21の昇圧動作が継続され、その昇圧電圧によりLED駆動部1が動作を継続する場合について説明する。
いま、昇圧要否判定回路14が、チャージポンプ回路21の昇圧動作が必要であると判定した場合には、昇圧要否判定回路14から出力される昇圧要否判定信号S2は、例えば図5(B)に示すようにLレベルからなる昇圧必要信号となる。この信号に基づき、制御回路4は、チャージポンプ回路21の昇圧動作を開始させ、これと同時にスイッチ22を開く。
これにより、LED印加電圧発生部2の出力電圧V2は、チャージポンプ回路21の昇圧動作により昇圧され、図5(C)に示すような昇圧電圧となり、この昇圧電圧でLED駆動部1は駆動される。
LED駆動回路12−1〜12−nは、LED11−1〜11−nに流れる各電流が各設定電流値になるように、LED11−1〜11−nの電流制御をそれぞれ行う。このため、LEDに流れる電流は例えば図5(D)に示す実線のようになり、その設定電流値は同図の破線のようになる。
電流判定回路13−1〜13−nは、LED11−1〜11−nに流れる各電流を検出し、その各電流を設定基準値と比較するが、その各電流が設定基準値以上であるので、電流不足信号S1はいずれからも出力されない。このため、昇圧要否判定回路14から出力される昇圧要否判定信号S2は、例えば図5(B)に示すようにHレベルとなって昇圧不要信号となる。
このため、チャージポンプ回路21は昇圧動作を継続するが、その昇圧動作中に、昇圧停止信号発生回路3は、チャージポンプ回路21の昇圧動作を一時的に停止させる昇圧停止信号S3を、定期的または非定期的に生成して出力する(図5(A)参照)。
そして、図5(A)に示すように昇圧停止信号S1が出力されると(Hレベルになると)、制御回路4は、チャージポンプ回路21の昇圧動作を一時的に停止させ、これと同時にスイッチ22を閉じる。このため、LED印加電圧発生部2の出力電圧V2は、図5(C)に示すように、昇圧電圧から直流電源5の電圧まで低下する。
この出力電圧V2の低下に伴い、電流判定回路13−1〜13−nは、電流不足信号S1をそれぞれ出力し、これらが昇圧要否判定回路14に入力される。これにより、昇圧要否判定回路14から出力される昇圧要否判定信号S2は、再びLレベルからなる昇圧必要信号となる。
この信号に基づき、制御回路4は、チャージポンプ回路21の昇圧動作を再び再開し、これと同時にスイッチ22を開く。このため、LED印加電圧発生部2の出力電圧V2は、図5(C)に示すように、直流電源5の電圧から昇圧電圧まで上昇する。
なお、以上の説明では、チャージポンプ回路21の昇圧動作が開始され、その後に、チャージポンプ回路21の昇圧動作が継続される場合について説明したが、その昇圧動作が不要の場合には、チャージポンプ回路21は昇圧動作を停止する。
以上のように、この第1実施形態では、LEDに流れる電流が所定値以下の場合にチャージポンプ回路21の昇圧動作を行い、その昇圧電圧によりLEDを点灯させるようにした。さらに、その昇圧動作の期間中には、定期的または非定期的に昇圧動作を強制停止し、その昇圧動作が不要な場合には昇圧動作を停止し、その昇圧動作が必要な場合には昇圧動作を再開するようにした。
このため、第1実施形態によれば、チャージポンプ回路の昇圧動作の切り換え制御をLEDに流れる電流で行う場合において、その昇圧動作の開始後に、各種の条件で昇圧動作が不要になったときには、その昇圧動作を確実に停止できる。
ここで、各種の条件とは、昇圧動作中において、直流電源の電圧が上昇する場合、温度変化によりLEDの順方向電圧が低下する場合、またはLEDに流れる設定電流が変更される場合、などである。
(第2実施形態)
本発明のLED駆動装置の第2実施形態の構成について、図6のブロック図を参照して説明する。
この第2実施形態に係るLED駆動装置は、液晶表示装置のバックライトなどに使用されるLEDを駆動するものであり、図6に示すように、LED駆動部1と、LED印加電圧発生部2と、昇圧停止信号発生回路3Aと、制御回路4と、光センサ6と、自動調光回路7とを備え、これらは2次電池などの直流電源5により動作するようになっている。
この第2実施形態は、図1に示す第1実施形態の構成を基本とし、これに光センサ6と自動調光回路7とを追加するとともに、図1に示す昇圧停止信号発生回路3を昇圧停止信号発生回路3Aに変更するようにしたものである。従って、第1実施形態と同一の構成要素には同一符号を付すことにより、その説明はできるだけ省略する。
光センサ6は、LED11−1〜11−nが使用される周囲の光量を検出し、その検出光量に応じた光検出信号を自動調光回路7に出力するようになっている。
自動調光回路7は、光センサ6からの光検出信号に応じてLED11−1〜11−nの発光量を調節するためのものであり、その光検出信号に応じてLED駆動回路12−1〜12−nの設定電流値をそれぞれ変更するようになっている。
また、自動調光回路7は、光センサ6からの光検出信号が変化した場合に、その変化した旨を示す変化信号を昇圧停止信号発生回路3Aに出力するようになっている。
昇圧停止信号発生回路3Aは、チャージポンプ回路21が昇圧動作の期間中に、自動調光回路7から変化信号を受け取ると、これによりチャージポンプ回路の昇圧動作を一時的に停止させる昇圧停止信号S3を生成し、この生成した信号を制御回路4に出力するようになっている。
制御回路4は、昇圧要否判定回路14からの昇圧要否判定信号S2および昇圧停止信号発生回路3Aからの昇圧停止信号S3に基づき、チャージポンプ回路21の昇圧動作およびスイッチ22の開閉動作をそれぞれ制御するようになっている。この制御の詳細は、後述する。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作について、図6および図7を参照して説明する。
この動作例では、チャージポンプ回路21の昇圧動作が開始され、その後に、自動調光回路7によりLED駆動回路12−1〜12−nの設定電流値が下がったために、チャージポンプ回路21の昇圧動作が停止される場合について説明する。
いま、昇圧要否判定回路14が、チャージポンプ回路21の昇圧動作が必要であると判定した場合には、昇圧要否判定回路14から出力される昇圧要否判定信号S2は、例えば図7(B)に示すようにLレベルからなる昇圧必要信号となる。この信号に基づき、制御回路4は、チャージポンプ回路21の昇圧動作を開始させ、これと同時にスイッチ22を開く。
これにより、LED印加電圧発生部2の出力電圧V2は、チャージポンプ回路21の昇圧動作により昇圧され、図7(C)に示すような昇圧電圧となり、この昇圧電圧でLED駆動部1は駆動される。
LED駆動回路12−1〜12−nは、LED11−1〜11−nに流れる各電流が各設定電流値(図7(D)の破線部)になるように、LED11−1〜11−nの電流制御をそれぞれ行う。このため、LEDに流れる電流は例えば図7(D)に示す実線のようになる。
電流判定回路13−1〜13−nは、LED11−1〜11−nに流れる各電流を検出し、その各電流を設定基準値と比較するが、その各電流が設定基準値以上であるので、電流不足信号S1はいずれからも出力されない。
このため、昇圧要否判定回路14から出力される昇圧要否判定信号S2は、例えば図7(B)に示すようにHレベルからなる昇圧不要信号となる。従って、チャージポンプ回路21は、昇圧動作を継続する。
ところで、チャージポンプ回路21の昇圧動作中に、光センサ6の検出する光量が変化し、LED11−1〜11−nの発光量を低下させたい場合がある。この場合には、その変化に応じて、自動調光回路7は、LED駆動回路12−1〜12−nに設定する設定電流値を、図7(D)に示す破線のように低下(変更)させる。
また、このときには、自動調光回路7は、その変化した旨を示す変化信号を昇圧停止信号発生回路3Aに出力する。昇圧停止信号発生回路3Aは、その変化信号を受け取ると、これによりチャージポンプ回路21の昇圧動作を一時的に停止させる昇圧停止信号S3を制御回路4に出力する(図7(A)参照)。
そして、図7(A)に示すように昇圧停止信号S3が出力されると(Hレベルになると)、制御回路4は、チャージポンプ回路21の昇圧動作を一時的に停止させ、これと同時にスイッチ22を閉じる。このため、LED印加電圧発生部2の出力電圧V2は、図7(C)に示すように、昇圧電圧から直流電源5の電圧まで低下する。
ここで、LED駆動部1は直流電源5の電圧V1で駆動することになるが、LED駆動回路12−1〜12−nに設定する設定電流値は上記のように低下している。このため、電流判定回路13−1〜13−nからは、電流不足号S1は出力されない。従って、チャージポンプ回路21の昇圧動作は不要であるので、昇圧要否判定回路14からの昇圧要否判定信号S2は、Hレベルの昇圧不要信号のままである(図7(B)参照)。
この結果、制御回路4は、チャージポンプ回路21の昇圧動作の停止状態を維持するとともに、スイッチ22を閉じた状態を維持する。
以上のように、この第2実施形態では、LEDに流れる電流が所定値以下の場合にチャージポンプ回路21の昇圧動作を行い、その昇圧電圧によりLEDを点灯させるようにした。さらに、その昇圧動作の期間中に光センサ6の光量が変化した場合には、その変化に応じて設定電流値を変更するとともに、昇圧動作を強制停止し、その昇圧動作が不要な場合には昇圧動作を停止するようにした。
このため、第2実施形態によれば、チャージポンプ回路の昇圧動作の切り換え制御をLEDに流れる電流で行う場合において、LEDの使用環境に応じて昇圧動作を適切に行うことができる。
(第3実施形態)
本発明のLED駆動装置の第3実施形態の構成について、図8のブロック図を参照して説明する。
この第3実施形態に係るLED駆動装置は、液晶表示装置のバックライトなどに使用されるLEDを駆動するものであり、図8に示すように、LED駆動部1Aと、LED印加電圧発生部2と、昇圧停止信号発生回路3と、制御回路4とを備え、これらは2次電池などの直流電源5により動作するようになっている。
この第3実施形態は、図1に示す第1実施形態の構成を基本とし、図1に示すLED駆動部1を図8に示すLED駆動部1Aに置き換えるようにしたものである。従って、第1実施形態と同一の構成要素には同一符号を付すことにより、その説明は省略する。
LED駆動部1Aは、図8に示すように、n個からなるLED直列接続回路15−1〜15−nと、n個からなるLED駆動回路12−1〜12−nと、n個からなる電流判定回路13−1〜13−nと、昇圧要否判定回路14と、を備えている。
すなわち、LED駆動部1Aは、図1のLED駆動部1のLED11−1〜11−nを、LED直列接続回路15−1〜15−nに置き換えるようにしたものである。
さらに詳述すると、LED直列接続回路15−1〜15−n1は、それぞれ3個のLEDを直列接続した回路からなる。このLED直列接続回路15−1〜15−nの各一端側のLEDのアノードは共通接続され、その共通接続部にLED印加電圧発生部2の出力電圧が印加されるようになっている。また、LED直列接続回路15−1〜15−nの各他端側のLEDのカソードは、それぞれ対応するLED駆動回路12−1〜12−nに接続されるようになっている。
LED駆動回路12−1〜12−nは、それぞれ対応するLED直列接続回路15−1〜15−nに各設定電流を流すように、それらを駆動するようになっている。
電流判定回路13−1〜13−nは、それぞれ対応するLED直列接続回路15−1〜15−nに流れる電流をそれぞれ検出し、その各検出電流がその設定電流値以下の場合に、電流不足信号S1をそれぞれ昇圧要否判定回路14に出力するようになっている。
昇圧要否判定回路14は、電流判定回路13−1〜13−nからの電流不足信号S1に基づき、チャージポンプ回路21の昇圧動作の要否を判定し、その昇圧要否判定信号S2として、昇圧動作が必要な場合には昇圧必要信号を出力し、昇圧動作が不要な場合には昇圧不要信号を出力するようになっている。
このような構成からなる第3実施形態の動作は、図1の第1実施形態の動作と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
また、このような構成からなる第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を実現できる。
(第4実施形態)
本発明のLED駆動装置の第4実施形態の構成について、図9のブロック図を参照して説明する。
この第4実施形態に係るLED駆動装置は、液晶表示装置のバックライトなどに使用されるLEDを駆動するものであり、図9に示すように、LED駆動部1Bと、LED印加電圧発生部2と、昇圧停止信号発生回路3と、制御回路4とを備え、これらは2次電池などの直流電源5により動作するようになっている。
この第4実施形態は、図1に示す第1実施形態の構成を基本とし、図1に示すLED駆動部1を図9に示すLED駆動部1Bに置き換えるようにしたものである。従って、第1実施形態と同一の構成要素には同一符号を付すことにより、その説明は省略する。
LED駆動部1Bは、図9に示すように、n個からなるLED11−1〜11−nと、n個からなるLED駆動回路12−1〜12−nと、電流判定回路16と、昇圧要否判定回路14と、を備えている。
すなわち、LED駆動部1Bは、図1のLED駆動部1の電流判定回路12−1〜12−nを、電流判定回路16に置き換えるようにしたものである。
さらに詳述すると、電流判定回路16は、LED11−1〜11−nに流れる全ての電流を検出し、その検出電流が設定電流値以下の場合に、電流不足信号S4を昇圧要否判定回路14に出力するようになっている
昇圧要否判定回路14は、電流判定回路16からの電流不足信号S4が出力された場合に、昇圧要否判定信号S2として昇圧必要信号を生成出力し、それが出力されない場合には昇圧不要信号を生成出力するようになっている。
このような構成からなる第4実施形態は、第1実施形態の動作と比較すると、電流判定回路16が、LED11−1〜11−nに流れる全ての電流を検出し、その検出電流に応じて電流不足信号S4を出力し、これに基づいて昇圧要否判定回路14が昇圧要否判定信号S2を生成出力するようになっている点が異なる。
従って、上記の動作を除けば、第4実施形態は、図1の第1実施形態の動作と同様に動作するので、その動作の説明は省略する。
また、このような構成からなる第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を実現できる。
(第5実施形態)
本発明のLED駆動装置の第5実施形態の構成について、図10のブロック図を参照して説明する。
この第5実施形態に係るLED駆動装置は、液晶表示装置のバックライトなどに使用されるLEDを駆動するものであり、図10に示すように、LED駆動部1と、LED印加電圧発生部2Aと、昇圧停止信号発生回路3と、制御回路4Aと、電圧検出回路8とを備え、これらは2次電池などの直流電源5により動作するようになっている。
この第5実施形態は、図1に示す第1実施形態の構成を基本とし、図1に示すLED印加電圧発生部2と制御回路4をLED印加電圧発生部2Aと制御回路4Aに置き換え、かつ、電圧検出回路8を追加したものである。従って、第1実施形態と同一の構成要素には同一符号を付すことにより、その説明は省略する。
LED印加電圧発生部2Aは、直流電源5の電圧の1.5倍の昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路21Aと、直流電源5の電圧の2倍の昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路21Bと、スイッチ22とからなり、これらが並列接続されている。
そして、チャージポンプ回路21A、21はいずれか一方が選択的に昇圧動作をし、この昇圧動作時にはスイッチ22が開いた状態となって、その昇圧電圧がLED印加電圧発生部2の出力電圧となる。一方、チャージポンプ回路21A,21Bがいずれも昇圧動作をしないときには、スイッチ22が閉じた状態となって、直流電源5の電圧がLED印加電圧発生部2の出力電圧となる。
チャージポンプ回路21A、21Bの選択的な昇圧動作、およびスイッチ22の開閉動作は、制御回路4Aにより制御されるようになっている。
電圧検出回路8は、直流電源5の電圧を検出し、この検出電圧を制御回路4Aに出力するようになっている。
制御回路4Aは、昇圧要否判定回路14からの昇圧要否判定信号S2、昇圧停止信号発生回路3からの昇圧停止信号S3、および電圧検出回路8の検出電圧に基づき、チャージポンプ回路21A、21Bの選択的な昇圧動作およびスイッチ22の開閉動作をそれぞれ制御するようになっている。この制御の詳細は、後述する。
次に、このような構成からなる第5実施形態の動作について、図10を参照して説明する。
いま、昇圧要否判定回路14が、チャージポンプ回路21Aまたは21Bの昇圧動作を必要とすると判定した場合には、昇圧要否判定回路14からは昇圧要否判定信号S2として昇圧必要信号が出力される。
制御回路4Aはその信号を受けると、電圧検出回路8の検出電圧、すなわち電源電圧5の電圧に応じてチャージポンプ回路21Aまたはチャージポンプ回路21Bを選択し、この選択した回路の昇圧動作を開始させ、これと同時にスイッチ22を開く。
ここで、電源電圧5の電圧が所定値よりも低下していない場合には、チャージポンプ回路21Aが選択され、それが所定値よりも低下している場合には、チャージポンプ回路21Bが選択される。
この結果、LED印加電圧発生部2Aの出力電圧V2は、選択されたチャージポンプ回路21Aまたは21Bの昇圧動作により直流電圧5の電圧の1.5倍または2倍の昇圧電圧が得られ、この昇圧電圧でLED駆動部1は駆動される。
LED駆動回路12−1〜12−nは、LED11−1〜11−nに流れる各電流が各設定電流値になるように、LED11−1〜11−nの電流制御をそれぞれ行う。電流判定回路13−1〜13−nは、LED11−1〜11−nに流れる各電流を検出し、その各電流を設定基準値と比較するが、その各電流が設定基準値以上であるので、電流不足信号S1はいずれからも出力されない。このため、昇圧要否判定回路14からは昇圧要否判定信号S2として昇圧不要信号が出力される。
このため、チャージポンプ回路21Aまたは21Bは昇圧動作を継続するが、その昇圧動作中に、昇圧停止信号発生回路3は、チャージポンプ回路21Aまたは21Bの昇圧動作を停止させる昇圧停止信号S1を、定期的または非定期的に生成して出力する。
そして、その昇圧停止信号S1が出力されると、制御回路4Aは、現在、昇圧動作中のチャージポンプ回路21Aまたは21Bの昇圧動作を一時的に停止させ、これと同時にスイッチ22を閉じる。このため、LED印加電圧発生部2Aの出力電圧V2は、昇圧電圧から直流電源5の電圧まで低下する。
この電圧の低下に伴い、電流判定回路13−1〜13−nは、電流不足信号S1をそれぞれ出力し、これらが昇圧要否判定回路14に入力される。これにより、昇圧要否判定回路14は、昇圧要否判定信号S2として昇圧必要信号を制御回路4Aに出力する。
その信号に基づき、制御回路4Aは、チャージポンプ回路21Aまたは21Bの昇圧動作を再び再開し、これと同時にスイッチ22を開く。このため、その昇圧動作により直流電圧5の電圧の1.5倍または2倍の昇圧電圧が得られ、この昇圧電圧でLED駆動部1は駆動される。
なお、以上の説明では、チャージポンプ回路21Aまたは21Bの昇圧動作が開始され、その後に、チャージポンプ回路21Aまたは21Bの昇圧動作が継続される場合について説明したが、その昇圧動作が不要の場合には、チャージポンプ回路21Aまたは21Bは昇圧動作を停止する。
以上のように、この第5実施形態では、LEDに流れる電流が所定値以下の場合にチャージポンプ回路21Aまたは21Bが選択的に昇圧動作を行い、その昇圧電圧によりLEDを点灯させるようにした。さらに、その昇圧動作の期間中には、定期的または非定期的に昇圧動作を強制停止し、その昇圧動作が不要な場合には昇圧動作を停止し、その昇圧動作が必要な場合には昇圧動作を再開するようにした。
このため、第5実施形態によれば、チャージポンプ回路の昇圧動作の切り換え制御をLEDに流れる電流で行う場合において、その昇圧動作が必要な場合に、電源電圧などを考慮して、チャージポンプ回路21Aまたは21Bの昇圧動作を選択できる。また、昇圧動作の開始後は、昇圧動作が不要になったときには、その昇圧動作を確実に停止できる。
(その他の実施形態)
図6に示す第2実施形態は、図1に示す第1実施形態を基本にし、さらに光センサ6や自動調光回路7を追加するようにしたものである。
この第2の実施形態のように、以下のような他の実施形態を構成するようにしても良い。すなわち、他の実施形態として、図8、図9、または図10に示す第3、第4、または第5実施形態を基本にし、さらに図6に示す光センサ6や自動調光回路7を追加するようにしても良い。
また、第2実施形態では、昇圧停止信号発生回路が昇圧停止信号を発生する条件として、LEDの周囲の光量を検出し、その変化時とした。すなわち、LEDの周囲環境の変化時とした。
しかし、各実施形態では、昇圧停止信号発生回路が昇圧停止信号を発生する条件として、LEDが例えば液晶表示装置のバックライトとして使用される場合には、そのLEDが適用される電子機器の操作部の所定のキー操作、またはその電子機器の蓋の開閉動作時、などとするようにしても良い。
本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。 第1実施形態のLED駆動回路および電流判定回路の第1の構成例を示す回路図である。 その第2の構成例を示す回路図である。 その第3の構成例を示す回路図である。 第1実施形態の動作を説明するための各部の波形図である。 本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図である。 第2実施形態の動作を説明するための各部の波形図である。 本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1・・・LED駆動部、2、2A、2B・・・LED印加電圧発生部、3、3A・・・昇圧停止信号発生回路、4、4A・・・制御回路、5・・・直流電源、6・・・光センサ、7・・・自動調光回路、8・・・電圧検出回路、11−1〜11−n・・・LED、12−1〜12−n・・・LED駆動回路、13−1〜13−n・・・電流判定回路、14・・・昇圧要否判定回路。

Claims (12)

  1. 直流電源を用いてLEDを点灯、または前記直流電源で動作するチャージポンプ回路の昇圧動作により前記LEDを点灯するLED駆動装置であって、
    前記LEDを所望の設定電流で点灯するようにLEDを駆動するLED駆動回路と、
    前記LEDに流れる電流が設定値以下か否かを判定し、設定値以下の場合には電流不足信号を出力する電流判定回路と、
    前記チャージポンプ回路の昇圧動作中にその昇圧動作を停止させる昇圧停止信号を生成する昇圧停止信号発生回路と、
    前記電流判定回路からの電流不足信号および前記昇圧停止信号発生回路からの昇圧停止信号に基づき、前記チャージポンプ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記電流判定回路から電流不足信号が出力されるときに前記チャージポンプ回路を昇圧動作させて前記LEDを点灯させ、
    前記昇圧停止信号発生回路から昇圧停止信号が出力されるときに前記チャージポンプ回路の昇圧動作を停止させ、
    前記チャージポンプ回路の昇圧動作の停止時に、前記電流不足信号が出力されない場合にはその昇圧動作をそのまま停止させる一方、前記電流不足信号が出力される場合にはその昇圧動作を再開させるようになっており、
    前記昇圧停止信号発生回路は、前記昇圧停止信号を定期的または非定期的に生成するようになっていることを特徴とするLED駆動装置。
  2. 前記昇圧停止信号発生回路は、前記LEDの周囲環境の変化または前記LEDが適用される電子機器の所定の操作に応じて前記昇圧停止信号を生成するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のLED駆動装置。
  3. 前記LEDが使用される周囲の光量を検出する光センサと、
    前記光センサの検出光量に応じて前記LED駆動回路に設定する設定電流値を変更させ、かつ、前記光センサの検出光量が変化したときに、前記昇圧停止信号発生回路に対して昇圧停止信号の生成指示を出力する調光回路とを、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のLED駆動装置。
  4. 直流電源を用いてLEDを点灯、または前記直流電源で動作するチャージポンプ回路の昇圧動作により前記LEDを点灯するLED駆動装置であって、
    複数のLEDを所望の各設定電流で点灯するように、その各LEDをそれぞれ駆動する複数のLED駆動回路と、
    前記各LEDに流れる電流が各設定値以下か否かをそれぞれ判定し、各設定値以下の場合には電流不足信号をそれぞれ出力する複数の電流判定回路と、
    前記複数の電流判定回路からの電流不足信号に基づいて、前記チャージポンプ回路の昇圧動作の要否を判定し、その判定に応じて昇圧必要信号または昇圧不要信号を出力する昇圧要否判定回路と、
    前記チャージポンプ回路の昇圧動作中にその昇圧動作を停止させる昇圧停止信号を生成する昇圧停止信号発生回路と、
    前記昇圧要否判定回路からの出力信号および前記昇圧停止信号発生回路からの昇圧停止信号に基づき、前記チャージポンプ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記昇圧要否判定回路から昇圧必要信号が出力されるときに前記チャージポンプ回路を昇圧動作させて前記LEDをそれぞれ点灯させ、
    前記昇圧停止信号発生回路から昇圧停止信号が出力されるときに前記チャージポンプ回路の昇圧動作を停止させ、
    前記チャージポンプ回路の昇圧動作の停止時に、前記昇圧不要信号が出力される場合にはその昇圧動作をそのまま停止させる一方、前記昇圧必要信号が出力される場合にはその昇圧動作を再開させるようになっており、
    前記昇圧停止信号発生回路は、前記昇圧停止信号を定期的または非定期的に生成するようになっていることを特徴とするLED駆動装置。
  5. 昇圧要否判定回路は、前記複数の電流判定回路のうちのいずれからも電流不足信号が出力されない場合に前記昇圧不要信号を出力し、前記複数の電流判定回路のうちの少なくとも1つから電流不足信号が出力される場合に前記昇圧必要信号を出力するようになっていることを特徴とする請求項4に記載のLED駆動装置。
  6. 前記複数の電流判定回路を単一の電流判定回路に置き換え、
    前記単一の電流判定回路は、前記各LEDに流れる全体の電流を検出し、その検出電流が所望の設定値以下か否かを判定し、設定値以下の場合には電流不足信号を出力するようになっており、
    前記昇圧要否判定回路は、前記単一の電流判定回路から電流不足信号が出力されない場合に前記昇圧不要信号を出力し、前記単一の電流判定回路から電流不足信号が出力される場合に前記昇圧必要信号を出力するようになっていることを特徴とする請求項4に記載のLED駆動装置。
  7. 前記昇圧停止信号発生回路は、前記LEDの周囲環境の変化または前記LEDが適用される電子機器の所定の操作に応じて前記昇圧停止信号を生成するようになっていることを特徴とする請求項4、請求項5または請求項6に記載のLED駆動装置。
  8. 前記LEDが使用される周囲の光量を検出する光センサと、
    前記光センサの検出光量に応じて前記LED駆動回路に設定する設定電流値を変更させ、かつ、前記光センサの検出光量が変化したときに、前記昇圧停止信号発生回路に対して昇圧停止信号の生成指示を出力する調光回路とを、
    さらに備えたことを特徴とする請求項4、請求項5、または請求項6に記載のLED駆動装置。
  9. 直流電源を用いてLEDを点灯、または前記直流電源で動作するチャージポンプ回路の昇圧動作により前記LEDを点灯するLED駆動装置であって、
    前記チャージポンプ回路は、異なる昇圧電圧をそれぞれ生成する複数のチャージポンプ回路からなり、
    前記LEDを所望の設定電流で点灯するようにLEDを駆動するLED駆動回路と、
    前記LEDに流れる電流が設定値以下か否かを判定し、設定値以下の場合には電流不足信号を出力する電流判定回路と、
    前記所定のチャージポンプ回路の昇圧動作中にその昇圧動作を停止させる昇圧停止信号を生成する昇圧停止信号発生回路と、
    前記電流判定回路からの電流不足信号および前記昇圧停止信号発生回路からの昇圧停止信号に基づき、前記複数のチャージポンプ回路の昇圧動作を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記電流判定回路から電流不足信号が出力されるときに前記複数のチャージポンプ回路のうちの1つを選択して昇圧動作をさせて前記LEDを点灯させ、
    前記昇圧停止信号発生回路から昇圧停止信号が出力されるときに前記所定のチャージポンプ回路の昇圧動作を停止させ、
    前記所定のチャージポンプ回路の昇圧動作の停止時に、前記電流不足信号が出力されない場合にはその昇圧動作をそのまま停止させる一方、前記電流不足信号が出力される場合にはその昇圧動作を再開させるようになっており、
    前記昇圧停止信号発生回路は、前記昇圧停止信号を定期的または非定期的に生成するようになっていることを特徴とするLED駆動装置。
  10. 前記昇圧停止信号発生回路は、前記LEDの周囲環境の変化または前記LEDが適用される電子機器の所定の操作に応じて前記昇圧停止信号を生成するようになっていることを特徴とする請求項9に記載のLED駆動装置。
  11. 前記LEDが使用される周囲の光量を検出する光センサと、
    前記光センサの検出光量に応じて前記LED駆動回路に設定する設定電流値を変更させ、かつ、前記光センサの検出光量が変化したときに、前記昇圧停止信号発生回路に対して昇圧停止信号の生成指示を出力する調光回路とを、
    さらに備えたことを特徴とする請求項9に記載のLED駆動装置。
  12. 前記直流電源の電圧を検出する電圧検出回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記複数のチャージポンプ回路のうちの1つを選択して昇圧動作をさせる場合に、前記電圧検出回路の検出電圧に基づいて前記選択を行うようになっていることを特徴とする請求項9、請求項10、または請求項11に記載のLED駆動装置。
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