JP2007132303A - 流体搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、圧縮機と膨張機とを同一のケーシングに収容した流体搬送装置において、効率的に熱を回収をすることにある。
【解決手段】流体搬送装置11は、圧縮部50、膨張部60、電動機40、ケーシング31、および熱回収部21A,38を備える。電動機は、圧縮部および膨張部を駆動させる。ケーシングは、圧縮部、膨張部、および電動機を収容する。熱回収部は、ケーシングのうち圧縮部および電動機の少なくとも一方に近傍する部分のみに設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機と膨張機とが同一のケーシングに収容されている流体搬送装置に関する。
過去に「圧縮機を蓄熱槽に設置し、蓄熱材により圧縮機から生じる廃熱を回収し、冷媒回路中の冷媒にその回収熱を供給する」という発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−249419号公報
ところで、近年、圧縮機と膨張機とを同一のケーシングに収容した流体搬送装置が登場している(例えば、特開2003−138901号公報)。このような流体搬送装置において、特許文献1に示されるような熱回収部を全体に設けると、圧縮部や電動機から生じる熱が膨張部に流れて熱回収率が低下するおそれがある。
本発明の課題は、圧縮機と膨張機とを同一のケーシングに収容した流体搬送装置において、効率的に熱を回収をすることにある。
第1発明に係る流体搬送装置は、圧縮部、膨張部、電動機、ケーシング、および熱回収部を備える。電動機は、圧縮部および膨張部を駆動させる。ケーシングは、圧縮部、膨張部、および電動機を収容する。熱回収部は、ケーシングのうち圧縮部および電動機の少なくとも一方に近傍する部分のみに設けられる。
この流体搬送装置では、熱回収部が、ケーシングのうち圧縮部および電動機の少なくとも一方に近傍する部分のみに設けられる。つまり、この流体搬送装置では、熱回収部が膨張部にほぼ接触しないようになっている。このため、この流体搬送装置では、圧縮機や電動機から熱回収部に流入した熱が膨張部に流入するのを防止することができる。したがって、この流体搬送装置では、圧縮機と膨張機とを同一のケーシングに収容しながらも効率的に圧縮機や電動機から廃熱を回収をすることが可能となる。
また、圧縮部と膨張部とを同一ケーシングに収容すると、騒音レベルが大きくとなるという不都合があるが、本発明では、熱回収部が、ケーシングのうち圧縮部および電動機の少なくとも一方に近傍する部分に設けられている。このため、この流体搬送装置では、圧縮機と膨張機とを同一のケーシングに収容しながらも騒音レベルを十分に抑制することが可能となる。
第2発明に係る流体搬送装置は、第1発明に係る流体搬送装置であって、熱回収部は、熱交換器である。
この流体搬送装置では、熱回収部が、熱交換器である。このため、この流体搬送装置では、熱交換器に冷媒や水などを流すようにすれば、冷媒や水に直接、圧縮機や電動機の廃熱を供給することができる。
第3発明に係る流体搬送装置は、第1発明に係る流体搬送装置であって、熱回収部は、蓄熱材である。なお、ここにいう「蓄熱材」とは、例えば、ポリエチレングリコール、トレイトール、パラフィン、酢酸ナトリウム三水和物、硫酸ナトリウム十水和物などである。
この流体搬送装置では、熱回収部が、蓄熱材である。このため、この流体搬送装置では、必要に応じて冷媒や水などに熱を供給することができる。また、蓄熱材は騒音レベルの抑制に非常に有効であることが判明している。このため、この流体搬送装置では、更に、騒音レベルを抑制することも可能となる。
第4発明に係る流体搬送装置は、第1発明から第3発明のいずれかに係る流体搬送装置であって、断熱部をさらに備える。断熱部は、ケーシングのうち膨張部に近傍する部分に設けられる。なお、ここにいう「断熱部」とは断熱部材などから構成される。
この流体搬送装置では、断熱部が、ケーシングのうち膨張部に近傍する部分に設けられる。このため、この流体搬送装置では、圧縮部や電動機から生じる熱が膨張部に更に流入しにくくなる。したがって、この流体搬送装置では、圧縮部や電動機から生じる熱が更に熱回収部へ流入しやすくなる。この結果、この流体搬送装置では、更に効率よく圧縮機や電動機から廃熱を回収をすることが可能となる。
第5発明に係る流体搬送装置は、第3発明に係る流体搬送装置であって、密閉容器および空気層をさらに備える。密閉容器は、ケーシングを密閉する。空気層は、密閉容器内に存在し、ケーシングのうち膨張機に相当する部分を覆う。
この流体搬送装置では、空気層が、密閉容器内に存在し、ケーシングのうち膨張機に相当する部分を覆う。このため、この流体搬送装置では、膨張機に対する防音効果を享受することができる。
第1発明に係る流体搬送装置では、圧縮機や電動機から熱回収部に流入した熱が膨張部に流入するのを防止することができる。したがって、この流体搬送装置では、圧縮機と膨張機とを同一のケーシングに収容しながらも効率的に圧縮機や電動機から廃熱を回収をすることが可能となる。
また、圧縮部と膨張部とを同一ケーシングに収容すると、騒音レベルが大きくとなるという不都合があるが、本発明では、熱回収部が、ケーシングのうち圧縮部および電動機の少なくとも一方に近傍する部分に設けられている。このため、この流体搬送装置では、圧縮機と膨張機とを同一のケーシングに収容しながらも騒音レベルを十分に抑制することが可能となる。
第2発明に係る流体搬送装置では、熱交換器に冷媒や水などを流すようにすれば、冷媒や水に直接、圧縮機や電動機の廃熱を供給することができる。
第3発明に係る流体搬送装置では、必要に応じて冷媒や水などに熱を供給することができる。また、蓄熱材は騒音レベルの抑制に非常に有効であることが判明している。このため、この流体搬送装置では、更に、騒音レベルを抑制することも可能となる。
第4発明に係る流体搬送装置では、圧縮部や電動機から生じる熱が膨張部に更に流入しにくくなる。したがって、この流体搬送装置では、圧縮部や電動機から生じる熱が更に熱回収部へ流入しやすくなる。この結果、この流体搬送装置では、更に効率よく圧縮機や電動機から廃熱を回収をすることが可能となる。
第5発明に係る流体搬送装置では、膨張機に対する防音効果を享受することができる。
<第1実施形態>
ここでは、図1および図2を用いて本発明の第1実施形態に係る給湯機能付き空気調和機1について説明する。
〔給湯機能付き空気調和機の構成〕
本発明の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1は、図1に示されるように、主に、ヒートポンプユニット10、貯湯タンクユニット70、およびヒートポンプユニット10と貯湯タンクユニット70とを接続する連絡用水配管91,92から構成される。
以下、ヒートポンプユニット10および貯湯タンクユニット70についてそれぞれ詳述する。
(1)ヒートポンプユニット
ヒートポンプユニット10には、図1に示されるように、冷媒回路3が収容されている。そして、この冷媒回路3は、主に、主冷媒回路5、給湯用バイパス路6、および熱回収用バイパス路7から形成されている。なお、この冷媒回路3には冷媒として二酸化炭素が封入されており、この冷媒回路3では高圧側で二酸化炭素が超臨界圧力となるようにコントロールされる。
主冷媒回路5は、膨張圧縮機11、第1四路切換弁12、ガス閉鎖弁13、室内熱交換器14、液閉鎖弁15、第2四路切換弁16、室外熱交換器17、および第1電磁弁23が接続用冷媒主管24A〜24Lにより接続されて形成されている。なお、図1において、第1四路切換弁12および第2四路切換弁16が実線の状態にあるとき給湯機能付き空気調和機1は暖房兼給湯運転状態、暖房運転状態、あるいは給湯運転状態であり、第1四路切換弁12および第2四路切換弁16が破線の状態にあるとき給湯機能付き空気調和機1は冷房運転状態あるいはデフロスト運転状態である。また、給湯機能付き空気調和機1が暖房兼給湯運転状態、暖房運転状態、あるいは給湯運転状態であるとき室内熱交換器14はガスクーラとして機能し、室外熱交換器17は蒸発器として機能する。その一方、給湯機能付き空気調和機1は冷房運転状態あるいはデフロスト運転状態であるとき、室外熱交換器17はガスクーラとして機能し、室内熱交換器14は蒸発器として機能する。
膨張圧縮機11は、図2に示すように、冷媒を臨界圧力以上に圧縮して送り出す圧縮機50と、冷媒を膨張させる膨張機60と、圧縮機50及び膨張機60に駆動軸45を通じて動力を供給する電動機40とが円筒形のケーシング31内に密封状態で収納されたものである。そして、圧縮機50、電動機40、および膨張機60は共通の駆動軸45により連結されている。また、ケーシング31には、吸入ポート34、吐出ポート35、流入ポート36、および流出ポート37が設けられている。なお、吸入ポート34には、第9接続用冷媒配管24Iを介して第1四路切換弁12の第3ポートが接続される。吐出ポート35には、第1接続用冷媒配管24Aを介して第1四路切換弁12の第1ポートが接続される。流入ポート36には、第5接続用冷媒配管24Eを介して液閉鎖弁15が接続される。流出ポート37には、第6接続用冷媒配管24Fを介して第2四路切換弁16の第1ポートが接続される。
ケーシング31の内部には、フレーム41が設けられている。このフレーム41により、ケーシング31の内部空間は、膨張機側空間32と圧縮機側空間33とに区画される。そして、ケーシング31内の膨張機側空間32には膨張機60が設置され、その圧縮機側空間33には圧縮機50及び電動機40が設置されている。また、圧縮機側空間33において、電動機40は圧縮機50の上方に配置されている。
圧縮機50は、図2に示すように、いわゆる揺動ピストン型ロータリ圧縮機に構成されている。圧縮機50は、電動機40から動力を伝達する駆動軸45、クランク軸55、ピストン53、シリンダ51、およびシリンダ室52を備えている。
ピストン53は、円環状に形成され、駆動軸45に連設されたクランク軸55の外周に回転自在に嵌め込まれている。図2には示されないが、ピストン53には、ブレードが一体に形成されている。ブレードは、ブッシュ(図示せず)を介してシリンダ51に挿入されている。そして、ピストン53は、ブッシュを支点に揺動し、シリンダ室52の容積を減少させて冷媒を圧縮する。
シリンダ51には、冷媒の吸入口57と吐出口58が形成されている。この吸入口57には、膨張圧縮機11の吸入ポート34が接続されている。また、吐出口58には吐出弁56が設けられている。この吐出口58は、ケーシング31内の圧縮機側空間33に開口している。そして、圧縮機側空間33の上端付近には、吐出ポート35の一端が開口している。
膨張機60は、図2に示すように、スクロール型膨張機により構成されている。この膨張機60は、固定スクロール61と可動スクロール64とを備えている。固定スクロール61は、鏡板62と、鏡板62の下面側へ突出する渦巻き状の固定側ラップ63とを備えている。固定スクロール61の鏡板62は、ケーシング31に固定されている。一方、可動スクロール64は、板状の鏡板65と、鏡板65の上面側へ突出する渦巻き状の可動側ラップ66とを備えている。
固定スクロール61と可動スクロール64とは互いに対向する姿勢で配置され、固定側ラップ63と可動側ラップ66が噛み合うことで膨張室67が区画される。固定スクロール61の中心部には、冷媒の流入口80が穿設されている。一方、可動スクロール64の中心部には、駆動軸45に連設された偏心軸68が摺動自在に嵌め込まれている。
可動スクロール64は、オルダムリングを介してフレーム41に支持されている。また、フレーム41は、駆動軸45を支持しており、膨張機60の軸受けを兼ねている。
そして、この膨張圧縮機11は、図1および図2示されるように、密閉型の蓄熱槽21内に収容されている。そして、この膨張圧縮機11は、蓄熱槽21内において、圧縮機50および電動機40の部分のみが蓄熱用熱交換器22に覆われるとともに、圧縮機50および電動機40の部分のみが蓄熱材21Aに浸けられている。なお、膨張機60の部分は、空気層に覆われるようになっている。
膨張圧縮機11の圧縮機50は、図2に示すように、電動機40によって駆動される。すなわち、電動機40の駆動軸45から圧縮機50の駆動軸45に動力が伝達されると、駆動軸45に連設されたクランク軸55が回動する。クランク軸55が回動すると、クランク軸55に摺動自在に外接するピストン53がシリンダ51内で揺動運動を行う。
冷媒は、ピストン53の揺動運動に従って吸入口57からシリンダ室52に吸入される。吸入された冷媒は、ピストン53とシリンダ内周壁およびブレード54に区画されたシリンダ室52で圧縮され、冷媒である二酸化炭素の臨界圧力以上の所定圧力まで圧縮される。所定圧力を越えた冷媒は、吐出弁56を通じて、吐出口58より圧縮機側空間33に吐出される。ケーシング31内に吐出された冷媒は、吐出ポート35から冷媒回路3へ吐出される。
膨張機60は、流入する冷媒を等エントロピ膨張させて、冷媒から機械的動力を回収する。すなわち、流入ポート36から膨張機側空間32に流入した冷媒は、流入口80から膨張室67内へ流れ込む。膨張室67内に流入した冷媒は、膨張しながら可動スクロール64を押し動かす。
冷媒が膨張するに従って可動スクロール64が公転運動し、偏心軸68を介して駆動軸45に回転トルクが伝達される。駆動軸45に与えられた回転トルクは、機械的動力として圧縮機50に伝達される。
さらに可動スクロール64が回転してゆくと、膨張室67内の冷媒は、膨張過程を終えて流出ポート37から冷媒回路3へ流出する。
ここで、膨張機60では、流入した冷媒を等エントロピ過程で膨張させており、冷媒のエンタルピ低下量に相当する回転動力が回収される。この回収された回転動力は、駆動軸45によって圧縮機50へ伝達され、圧縮機50の駆動に利用される。また、圧縮機50へは、電動機40により駆動軸45を通じて回転動力が伝達され、この回転動力は膨張機60から伝達される回転動力と共に、圧縮機50を駆動するために用いられる。
第1四路切換弁12は、4つのポートを有する流路切換弁であって、第1ポートが第1接続用冷媒配管24Aを介して膨張圧縮機11の吐出ポート35に接続され、第2ポートが第2接続用冷媒配管24Bを介してガス閉鎖弁13に接続され、第3ポートが第9接続用冷媒配管24Iを介して膨張圧縮機11の吸入ポート34に接続され、第4ポートが第8接続用冷媒配管24Hを介して室外熱交換器17に接続されている。そして、本実施の形態において、第1四路切換弁12は、図示しない制御装置からの制御信号により、膨張圧縮機11の吐出ポート35とガス閉鎖弁13と接続し、室外熱交換器17と膨張圧縮機11の吸入ポート34とを接続する第1状態(実線の状態)と、膨張圧縮機11の吐出ポート35と室外熱交換器17とを接続し、ガス閉鎖弁13と膨張圧縮機11の吸入ポート34とを接続する第2状態(破線の状態)とに切り換わる。
ガス閉鎖弁13は、電磁弁であって、一方のポートが第2接続用冷媒配管24Bを介して第1四路切換弁12の第2ポートに接続されるとともに、他方のポートが第3接続用冷媒配管24Cを介して室内熱交換器14に接続されている。そして、このガス閉鎖弁13は、給湯機能付き空気調和機1が暖房兼給湯運転状態、暖房運転状態、冷房運転状態、またはデフロスト運転状態にあるときに開状態となり、給湯機能付き空気調和機1が給湯運転状態にあるときに閉状態となる。
室内熱交換器14は、クロスフィン・アンド・チューブ式の熱交換器であって、第3接続用冷媒配管24Cを介してガス閉鎖弁13に接続されるとともに、第4接続用冷媒配管24Dを介して液閉鎖弁15に接続されている。
液閉鎖弁15は、電磁弁であって、一方のポートが第4接続用冷媒配管24Dを介して室内熱交換器14に接続されるとともに、第5接続用冷媒配管24Eを介して膨張圧縮機の流入ポート36に接続される。そして、この液閉鎖弁15は、給湯機能付き空気調和機1が暖房兼給湯運転状態、暖房運転状態、または給湯運転状態にあるときに開状態となり、給湯機能付き空気調和機1が冷房運転状態またはデフロスト運転状態にあるときに閉状態となる。
第2四路切換弁16は、4つのポートを有する流路切換弁であって、第1ポートが第6接続用冷媒配管24Fを介して流出ポート37に接続され、第2ポートが第7接続用冷媒配管24Gを介して室外熱交換器17に接続され、第3ポートが第10接続用冷媒配管24Jを介して膨張圧縮機11の流入ポート36に接続され、第4ポートが第11接続用冷媒配管24Kを介して第1電磁弁23に接続されている。そして、本実施の形態において、第2四路切換弁16は、制御装置からの制御信号により、膨張圧縮機11の流出ポート37と室外熱交換器17と接続し、第1電磁弁23と膨張圧縮機11の流入ポート36とを接続する第3状態(実線の状態)と、第1電磁弁23と膨張圧縮機11の流出ポート37とを接続し、室外熱交換器17と膨張圧縮機11の流入ポート36とを接続する第4状態(破線の状態)とに切り換わる。
室外熱交換器17は、クロスフィン・アンド・チューブ式の熱交換器であって、第7接続用冷媒配管24Gを介して第2四路切換弁16の第2ポートに接続されるとともに、第8接続用冷媒配管24Hを介して第1四路切換弁12の第4ポートに接続されている。
第1電磁弁23は、一方のポートが第11接続用冷媒配管24Kを介して第2四路切換弁16の第4ポートにに接続されるとともに、他方のポートが第12接続用冷媒配管24Lを介して室内熱交換器14に接続される。そして、この第1電磁弁23は、給湯機能付き空気調和機1が暖房兼給湯運転状態、暖房運転状態、または給湯運転状態にあるときに閉状態となり、給湯機能付き空気調和機1が冷房運転状態またはデフロスト運転状態にあるときに開状態となる。
給湯用バイパス路6は、図1に示されるように、主に、第3電磁弁18、給湯用熱交換器19、および第3電磁弁18と給湯用熱交換器19とを接続する第22接続用冷媒配管27Bから構成されている。そして、この給湯用バイパス路6は、第3電磁弁18から延びる第21接続用冷媒配管27Aが第2接続用冷媒配管24Bに接合され、給湯用熱交換器19から延びる第23接続用冷媒配管27Cが第4接続用冷媒配管24Dに接合されることによって主冷媒回路5と連結されている。
給湯用熱交換器19は、主に、水ジャケット(図示せず)と、水ジャケット内に配置される複数回折り返された伝熱管(図示せず)とを備えている。そして、水ジャケットは、入口側が第1水配管29Aに接続され、出口側が第2水配管29Bに接続されている。そして、この給湯用熱交換器19では、第1水配管29Aから水ジャケットに流入する水または温水が、圧縮機50から伝熱管に流入する高温の超臨界冷媒と熱交換して高温の温水(湯)となると同時に伝熱管に流れる超臨界冷媒が冷却される。そして、超臨界冷媒との熱交換を終えた高温の温水(湯)は、その後、第2水配管29Bに流入する。
第3電磁弁18は、給湯機能付き空気調和機1が暖房兼給湯運転状態または給湯運転状態にあるときに開状態となり、給湯機能付き空気調和機1が暖房運転状態、冷房運転状態、またはデフロスト運転状態にあるときに閉状態となる。
熱回収用バイパス路7は、図1に示されるように、主に、第2電磁弁20、蓄熱用熱交換器22、および第2電磁弁20と蓄熱用熱交換器22とを接続する第32接続用冷媒配管26Bから構成されている。そして、この熱回収用バイパス路7は、第2電磁弁20から延びる第31接続用冷媒配管26Aが第7接続用冷媒配管24Gに接合され、蓄熱用熱交換器22から延びる第33接続用冷媒配管26Cが第9接続用冷媒配管24Iに接合されることによって主冷媒回路5と連結されている。
蓄熱用熱交換器22は、図1に示されるように、蓄熱槽21内において膨張圧縮機11の圧縮機50および電動機40の部分のみを取り囲んでいる。
第2電磁弁20は、給湯機能付き空気調和機1が暖房兼給湯運転状態、暖房運転状態、または給湯運転状態にあるときに開状態となり、給湯機能付き空気調和機1が冷房運転状態またはデフロスト運転状態にあるときに閉状態となる。
(2)貯湯タンクユニット
貯湯タンクユニット70は、図1に示されるように、主に、貯湯タンク71、水ポンプ72、および複数の水配管73〜76から構成されている。
貯湯タンク71は、貯湯タンク71内に貯蔵される水または温水をヒートポンプユニット10の給湯用熱交換器19の水ジャケットに供給するための第3水配管74に接続されていると共に、ヒートポンプユニット10の給湯用熱交換器19の水ジャケットから流出される高温の温水あるいは湯を貯湯タンク71に戻すための第4水配管73と接続されている。なお、ここで、第3水配管74は貯湯タンク71の下部から延びており、第4水配管73は貯湯タンク71の上部から延びている。また、第3水配管74は第1連絡用水配管91を介してヒートポンプユニット10の第1水配管29Aに接続され、第4水配管73は第2連絡用水配管92を介して第2水配管29Bに接続されている。また、この貯湯タンク71は、外部からの水を貯湯タンク71に供給するための給水配管75に接続されると共に、住戸に高温の温水または湯を供給するための給湯配管76に接続されている。なお、ここで、給水配管75は貯湯タンク71の上部から延びており、給湯配管76は貯湯タンク71の中央付近から延びている。また、この貯湯タンク71には内部に図示しない温度センサが挿入されており、温度センサの信号値が所定の閾値(設定湯温)を下回ると、膨張圧縮機11および水ポンプ72が運転されるようになっている。
水ポンプ72は、第3水配管74に設けられており、貯湯タンク71に貯蔵されている水あるいは温水をヒートポンプユニット10の給湯用熱交換器19の水ジャケットに供給する駆動源となる。
〔給湯機能付き空気調和機の運転〕
(1)暖房兼給湯運転
給湯機能付き空気調和機1が暖房兼給湯モードに設定されると、第1四路切換弁12が第1状態となり、第2四路切換弁16が第3状態となる。また、このとき、ガス閉鎖弁13は開状態となり、液閉鎖弁15は開状態となり、第1電磁弁23は閉状態となり、第2電磁弁20は開状態となり、第3電磁弁18は開状態となる。
このような状態で膨張圧縮機11が運転を開始し出すと、ガス冷媒が膨張圧縮機11に収容される圧縮機50に吸入されて圧縮された後、超臨界状態となり、第1接続用冷媒配管24A、第1四路切換弁12、第2接続用冷媒配管24B、ガス閉鎖弁13、および第3接続用冷媒配管24Cを通って室内熱交換器14に送られると同時に、その一部が第2接続用冷媒配管24Bから第21接続用冷媒配管27Aに流入し、第3電磁弁18および第22接続用冷媒配管27Bを通って給湯用熱交換器19の伝熱管に送られる。
室内熱交換器14に送られたガス冷媒は、図示しない室内ファンから送られる室内空気と熱交換して冷却された後、第4接続用冷媒配管24Dを通って液閉鎖弁15に至る。つまり、このとき、室内空気は暖められる。
また、給湯用熱交換器19の伝熱管に送られたガス冷媒は、給湯用熱交換器19の水ジャケットを流れる水または温水と熱交換して冷却された後、第23接続用冷媒配管27Cおよび第4接続用冷媒配管24Dを通って液閉鎖弁15に至る。つまり、このとき、給湯用熱交換器19の伝熱管を流れる水または温水は、加熱されて高温の温水(湯)となる。なお、この高温の温水(湯)は、水ポンプ72により貯湯タンク71に送られる。そして、貯湯タンク71に送られた高温の温水(湯)が設定湯温に達しない場合は、更にその温水(湯)が水ポンプ72により給湯用熱交換器19に送られることになる。逆に、貯湯タンク71に送られた高温の温水(湯)が設定湯温に達した場合は、第3電磁弁18が閉状態とされ、水ポンプ72が停止させられることになる。
そして、液閉鎖弁15に至った超臨界冷媒は、第5接続用冷媒配管24Eを通って膨張圧縮機11に収容される膨張機60に送られ、減圧された後に第6接続用冷媒配管24F、第2四路切換弁16、および第7接続用冷媒配管24Gを通って室外熱交換器17に送られると同時に、その一部が第7接続用冷媒配管24Gから第31接続用冷媒配管26Aに流入し、第2電磁弁20および第32接続用冷媒配管26Bを通って蓄熱用熱交換器22に送られる。
室外熱交換器17に送られた超臨界冷媒は、図示しない室外ファンから送風される空気と熱交換することにより蒸発されてガス冷媒となった後、第8接続用冷媒配管24H、第1四路切換弁12、および第9接続用冷媒配管24Iを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
また、蓄熱用熱交換器22に送られた超臨界冷媒は、蓄熱材21Aに蓄えられている膨張圧縮機11の廃熱を吸収することにより蒸発されてガス冷媒となった後、第33接続用冷媒配管26Cおよび第9接続用冷媒配管24Iを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
(2)暖房運転
給湯機能付き空気調和機1が暖房モードに設定されると、第1四路切換弁12が第1状態となり、第2四路切換弁16が第3状態となる。また、このとき、ガス閉鎖弁13は開状態となり、液閉鎖弁15は開状態となり、第1電磁弁23は閉状態となり、第2電磁弁20は開状態となり、第3電磁弁18は閉状態となる。
このような状態で膨張圧縮機11が運転を開始し出すと、ガス冷媒が膨張圧縮機11に収容される圧縮機50に吸入されて圧縮された後、超臨界状態となり、第1接続用冷媒配管24A、第1四路切換弁12、第2接続用冷媒配管24B、ガス閉鎖弁13、および第3接続用冷媒配管24Cを通って室内熱交換器14に送られ、図示しない室内ファンから送られる室内空気と熱交換して冷却される。つまり、このとき、室内空気は暖められる。
そして、室内熱交換器14において冷却された超臨界冷媒は、第4接続用冷媒配管24D、液閉鎖弁15、および第5接続用冷媒配管24Eを通って膨張圧縮機11に収容される膨張機60に送られ、減圧された後に第6接続用冷媒配管24F、第2四路切換弁16、および第7接続用冷媒配管24Gを通って室外熱交換器17に送られると同時に、その一部が第7接続用冷媒配管24Gから第31接続用冷媒配管26Aに流入し、第2電磁弁20および第32接続用冷媒配管26Bを通って蓄熱用熱交換器22に送られる。
室外熱交換器17に送られた超臨界冷媒は、図示しない室外ファンから送風される空気と熱交換することにより蒸発されてガス冷媒となった後、第8接続用冷媒配管24H、第1四路切換弁12、および第9接続用冷媒配管24Iを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
また、蓄熱用熱交換器22に送られた超臨界冷媒は、蓄熱材21Aに蓄えられている膨張圧縮機11の廃熱を吸収することにより蒸発されてガス冷媒となった後、第33接続用冷媒配管26Cおよび第9接続用冷媒配管24Iを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
(3)給湯運転
給湯機能付き空気調和機1が給湯モードに設定されると、第1四路切換弁12が第1状態となり、第2四路切換弁16が第3状態となる。また、このとき、ガス閉鎖弁13は閉状態となり、液閉鎖弁15は開状態となり、第1電磁弁23は閉状態となり、第2電磁弁20は開状態となり、第3電磁弁18は開状態となる。
このような状態で膨張圧縮機11が運転を開始し出すと、ガス冷媒が膨張圧縮機11に収容される圧縮機50に吸入されて圧縮された後、超臨界状態となり、第1接続用冷媒配管24A、第1四路切換弁12、第2接続用冷媒配管24B、第21接続用冷媒配管27A、第3電磁弁18、および第22接続用冷媒配管27Bを通って給湯用熱交換器19の伝熱管に送られ、給湯用熱交換器19の水ジャケットを流れる水または温水と熱交換して冷却される。つまり、このとき、給湯用熱交換器19の伝熱管を流れる水または温水は、加熱されて高温の温水(湯)となる。なお、この高温の温水(湯)は、水ポンプ72により貯湯タンク71に送られる。そして、貯湯タンク71に送られた高温の温水(湯)が設定湯温に達しない場合は、更にその温水(湯)が水ポンプ72により給湯用熱交換器19に送られることになる。逆に、貯湯タンク71に送られた高温の温水(湯)が設定湯温に達した場合は、膨張圧縮機11および水ポンプ72が停止させられることになる。
そして、給湯用熱交換器19において冷却された超臨界冷媒は、第23接続用冷媒配管27C、第4接続用冷媒配管24D、液閉鎖弁15、および第5接続用冷媒配管24Eを通って膨張圧縮機11に収容される膨張機60に送られ、減圧された後に第6接続用冷媒配管24F、第2四路切換弁16、および第7接続用冷媒配管24Gを通って室外熱交換器17に送られると同時に、その一部が第7接続用冷媒配管24Gから第31接続用冷媒配管26Aに流入し、第2電磁弁20および第32接続用冷媒配管26Bを通って蓄熱用熱交換器22に送られる。
室外熱交換器17に送られた超臨界冷媒は、図示しない室外ファンから送風される空気と熱交換することにより蒸発されてガス冷媒となった後、第8接続用冷媒配管24H、第1四路切換弁12、および第9接続用冷媒配管24Iを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
また、蓄熱用熱交換器22に送られた超臨界冷媒は、蓄熱材21Aに蓄えられている膨張圧縮機11の廃熱を吸収することにより蒸発されてガス冷媒となった後、第33接続用冷媒配管26Cおよび第9接続用冷媒配管24Iを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
(4)デフロスト運転
給湯機能付き空気調和機1がデフロストモードに設定されると、第1四路切換弁12が第2状態となり、第2四路切換弁16が第4状態となる。また、このとき、ガス閉鎖弁13は閉状態となり、液閉鎖弁15は閉状態となり、第1電磁弁23は閉状態となり、第2電磁弁20は開状態となり、第3電磁弁18は閉状態となる。
このような状態で膨張圧縮機11が運転を開始し出すと、ガス冷媒が膨張圧縮機11に収容される圧縮機50に吸入されて圧縮された後、超臨界状態となり、第1接続用冷媒配管24A、第1四路切換弁12、および第8接続用冷媒配管24Hを通って室外熱交換器17に送られ、室外熱交換器17に付着している霜と熱交換して冷却される。つまり、このとき、霜は暖められて融解する。
そして、室外熱交換器17において冷却された超臨界冷媒は、第7接続用冷媒配管24G、第31接続用冷媒配管26A、第2電磁弁20、および第32接続用冷媒配管26Bを通って蓄熱用熱交換器22に送られ、蓄熱材21Aに蓄えられている膨張圧縮機11の廃熱を吸収することにより蒸発されてガス冷媒となった後、第33接続用冷媒配管26Cおよび第9接続用冷媒配管24Iを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
(5)冷房運転
給湯機能付き空気調和機1が冷房モードに設定されると、第1四路切換弁12が第2状態となり、第2四路切換弁16が第4状態となる。また、このとき、ガス閉鎖弁13は開状態となり、液閉鎖弁15は閉状態となり、第1電磁弁23は開状態となり、第2電磁弁20は閉状態となり、第3電磁弁18は閉状態となる。
このような状態で膨張圧縮機11が運転を開始し出すと、ガス冷媒が膨張圧縮機11に収容される圧縮機50に吸入されて圧縮された後、超臨界状態となり、第1接続用冷媒配管24A、第1四路切換弁12、および第8接続用冷媒配管24Hを通って室外熱交換器17に送られ、図示しない室外ファンから送られる室外空気と熱交換して冷却される。つまり、このとき、室外空気は暖められる。
そして、室外熱交換器17において冷却された超臨界冷媒は、第7接続用冷媒配管24G、第2四路切換弁16、第10接続用冷媒配管24J、および第5接続用冷媒配管24Eを通って膨張圧縮機11に収容される膨張機60に送られ、減圧された後に第6接続用冷媒配管24F、第2四路切換弁16、第11接続用冷媒配管24K、第1電磁弁23、および第12接続用冷媒配管24Lを通って室内熱交換器14に送られる。
室内熱交換器14に送られた超臨界冷媒は、図示しない室内ファンから送られる室外空気と熱交換して加熱され、ガス冷媒となる。つまり、このとき、室外空気は冷却される。
そして、そのガス冷媒は、第3接続用冷媒配管24C、ガス閉鎖弁13、第2接続用冷媒配管24B、第1四路切換弁12、および第9接続用冷媒配管24Iを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
〔給湯機能付き空気調和機の特徴〕
本実施の形態に係る冷媒回路3では、膨張圧縮機11が蓄熱槽21により密閉された上で、さらに圧縮機50および電動機40の部分を覆うように蓄熱材21Aが注入されており、圧縮機50および電動機40からの廃熱が蓄熱用熱交換器22を介して冷媒回路3に回収されるようになっている。また、この冷媒回路3では、膨張圧縮機11の膨張機60の部分が空気層に覆われている。このため、この膨張圧縮機11では、圧縮機50や電動機40からの廃熱を有効に利用することができるとともに、圧縮機50および膨張機60からの騒音を抑制することができる。
〔変形例〕
(A)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、膨張機60としてスクロール型膨張機が採用されたが、これに代えて、歯車型膨張機や、ルーツ型膨張機、スクリュー型膨張機、揺動ピストン型ロータリ膨張機などの他の形式を有する膨張機が採用されてもかまわない。
(B)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、圧縮機50として揺動ピストン型ロータリ圧縮機が採用されたが、これに代えて、スクロール型圧縮機などの他の形式を有する圧縮機が採用されてもかまわない。
(C)
先の実施の形態では、特に言及しなかったが、図3に示されるように、膨張圧縮機11のケーシング31の圧縮機50および電動機40に相当する部分に放熱フィン39を設けてもよい。
(D)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、膨張機60の部分が空気層に覆われていたが、これに代えて、膨張機60の部分を断熱材で覆ってもよい。このようにすれば、この膨張圧縮機11では、圧縮機50や電動機40からの廃熱が膨張機60に更に流入しにくくすることができ、さらに効率よくその廃熱を利用することができる。
(E)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、圧縮機50および電動機40の部分を覆うように蓄熱槽21に蓄熱材21Aが注入されていたが、圧縮機50の部分のみを覆うように蓄熱材21Aを注入してもよい。
(F)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、圧縮機50および電動機40の部分を覆うように蓄熱槽21に蓄熱材21Aが注入されていたが、電動機40の部分のみを覆うように蓄熱材21Aを注入してもよい。
(G)
先の実施の形態では、特に言及しなかったが、膨張圧縮機11の吸入ポート34にアキュムレータを接続してもよい。なお、このアキュームレータは蓄熱槽21の内側に設けてもよいし、蓄熱槽21の外側に設けてもよい。
(H)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、膨張圧縮機11の圧縮機50および電動機40に相当する部分に蓄熱材21Aが注入されることで、圧縮機50および電動機40の廃熱回収が行われたが、図4に示されるように、膨張圧縮機11のケーシング31の圧縮機50および電動機40に相当する部分にスパイラル形状の熱交換用器38を設けることにより圧縮機50および電動機40の廃熱回収が行われてもよい。
(I)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、熱回収用バイパス路7が主冷媒回路5に接続されていたが、熱回収用バイパス路7は、第1水配管29Aに接続されもよい。なお、このとき、第31接続用冷媒配管26Aが第33接続用冷媒配管26Cの接続位置の水流れ方向下流側に接続されてもよいし、第33接続用冷媒配管26Cが第31接続用冷媒配管26Aの接続位置の水流れ方向下流側に接続されてもよい。かかる場合、圧縮機50および電動機40からの廃熱は、第1水配管29Aに流れる水または温水の沸き上げに利用されることになる。
(J)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、熱回収用バイパス路7が主冷媒回路5に接続されていたが、熱回収用バイパス路7は、一端が第1連絡用水配管91に、他端が給湯用熱交換器19の伝熱管の入口側(図1において第1水配管29Aが接続されている側)に接続されるようにしてもよい。かかる場合、第1水配管29Aは不要となる。このようにすれば、第1連絡用水配管91に流れる水または温水は、必ず、蓄熱用熱交換器22を通った後に給湯用熱交換器19に流入することになり、圧縮機50および電動機40からの廃熱を有効に湯の沸き上げに利用することができる。
(K)
先の実施の形態に係る給湯機能付き空気調和機1では、蓄熱槽21内において、膨張圧縮機11の圧縮機50および電動機40の部分のみが蓄熱材21Aに浸けられており、膨張機60の部分が空気層に覆われるようになっていた。しかし、蓄熱槽21の全空間を蓄熱材21Aで満たしてもよい。このようにすれば、蓄熱材21Aの防音効果により膨張機60から発せられる騒音のレベルを低減することができる。
<第2実施形態>
ここでは、図5を用いて本発明の第2実施形態に係るヒートポンプ給湯装置101について説明する。
〔ヒートポンプ給湯装置の構成〕
本発明の実施の形態に係るヒートポンプ給湯装置101は、図5に示されるように、主に、ヒートポンプユニット110、貯湯タンクユニット70、およびヒートポンプユニット110と貯湯タンクユニット70とを接続する連絡用水配管91,92から構成される。なお、本実施の形態に係る貯湯タンクユニットおよび連絡用水配管は第1実施形態に係る貯湯タンクユニット70および連絡用水配管91,92と同一であるので同じ符号を付して説明を省略し、以下、ヒートポンプユニット110について詳述する。
(ヒートポンプユニット)
本実施の形態に係るヒートポンプユニット110には、図5に示されるように、冷媒回路103が収容されている。そして、この冷媒回路103は、主に、主冷媒回路105および熱回収用バイパス路7から形成されている。なお、この冷媒回路103には冷媒として二酸化炭素が封入されており、この冷媒回路103では高圧側で二酸化炭素が超臨界圧力となるようにコントロールされる。また、本実施の形態に係る熱回収用バイパス路は第1実施形態に係る熱回収用バイパス路7と同一であるので同じ符号を付して説明を省略し、以下、主冷媒回路105について詳述する。
主冷媒回路105は、膨張圧縮機11、給湯用熱交換器19、および室外熱交換器17が接続用冷媒配管124A〜124Cにより接続されて形成されている。
膨張圧縮機11は、第1実施形態に記載される膨張圧縮機11と同一のものであって、本実施の形態においては吐出ポート35が第13接続用冷媒配管124Aを介して給湯用熱交換器19の伝熱管の入口側に接続され、吸入ポート34が第16接続用冷媒配管124Dを介して室外熱交換器17の出口側に接続され、流入ポート36が第14接続用冷媒配管124Bを介して給湯用熱交換器19の伝熱管の出口側に接続され、流出ポート37が第15接続用冷媒配管124Cを介して室外熱交換器17の入口側に接続される。
なお、本実施の形態に係る給湯用熱交換器および室外熱交換器は、第1実施形態に係る給湯用熱交換器19および室外熱交換器17と同一であるので同じ符号を付して説明を省略する。
〔ヒートポンプ給湯装置の運転〕
膨張圧縮機11が運転を開始し出すと、ガス冷媒が膨張圧縮機11に収容される圧縮機50に吸入されて圧縮された後、超臨界状態となり、第13接続用冷媒配管124Aを通って給湯用熱交換器19の伝熱管に送られ、給湯用熱交換器19の水ジャケットを流れる水または温水と熱交換して冷却される。つまり、このとき、給湯用熱交換器19の伝熱管を流れる水または温水は、加熱されて高温の温水(湯)となる。なお、この高温の温水(湯)は、水ポンプ72により貯湯タンク71に送られる。そして、貯湯タンク71に送られた高温の温水(湯)が設定湯温に達しない場合は、更にその温水(湯)が水ポンプ72により給湯用熱交換器19に送られることになる。逆に、貯湯タンク71に送られた高温の温水(湯)が設定湯温に達した場合は、膨張圧縮機11および水ポンプ72が停止させられることになる。
そして、給湯用熱交換器19において冷却された超臨界冷媒は、第14接続用冷媒配管124Bを通って膨張圧縮機11に収容される膨張機60に送られ、減圧された後に第15接続用冷媒配管124Cを通って室外熱交換器17に送られる。
室外熱交換器17に送られた超臨界冷媒は、図示しない室外ファンから送風される空気と熱交換することにより蒸発されてガス冷媒となった後、第16接続用冷媒配管124Dを通って、再び、膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入される。
なお、ヒートポンプユニット110の性能を向上させたい場合や、室外熱交換器17のデフロストを行いたい場合には、第2電磁弁20が開状態とされる。このとき、室外熱交換器17から送られてくるガス冷媒は、第16接続用冷媒配管124Dを通って膨張圧縮機11の圧縮機50に吸入されると同時に、その一部が第16接続用冷媒配管124Dから第33接続用冷媒配管26Cに流入し、蓄熱用熱交換器22に送られる。蓄熱用熱交換器22に送られたガス冷媒は、蓄熱材21Aに蓄えられている膨張圧縮機11の廃熱を吸収して高温のガス冷媒となった後、第32接続用冷媒配管26B、第2電磁弁20、および第31接続用冷媒配管26Aを通って室外熱交換器17に送られる。
〔ヒートポンプ給湯装置の特徴〕
本実施の形態に係る冷媒回路103では、膨張圧縮機11が蓄熱槽21により密閉された上で、さらに圧縮機50および電動機40の部分を覆うように蓄熱材21Aが注入されており、圧縮機50および電動機40からの廃熱が蓄熱用熱交換器22を介して冷媒回路103に回収されるようになっている。また、この冷媒回路103では、膨張圧縮機11の膨張機60の部分が空気層に覆われている。このため、この膨張圧縮機11では、圧縮機50や電動機40からの廃熱を有効に利用することができるとともに、圧縮機50および膨張機60からの騒音を抑制することができる。
〔変形例〕
(A)
先の実施の形態に係るヒートポンプ給湯装置101では、第31接続用冷媒配管26Aが、膨張機60の流出側と室外熱交換器17とを接続する第15接続用冷媒配管124Cに接合されていた。しかし、第31接続用冷媒配管26Aは、室外熱交換器17の中間部分に接合されてもよい。係る場合、熱回収用バイパス路7はインジェクション路として用いられることとなる。
(B)
先の実施の形態に係るヒートポンプ給湯装置101では、蓄熱槽21内において、膨張圧縮機11の圧縮機50および電動機40の部分のみが蓄熱材21Aに浸けられており、膨張機60の部分が空気層に覆われるようになっていた。しかし、蓄熱槽21の全空間を蓄熱材21Aで満たしてもよい。このようにすれば、蓄熱材21Aの防音効果により膨張機60から発せられる騒音のレベルを低減することができる。
(C)
その他、第1実施形態の変形例に採用される形態を有することも可能である。
本発明に係る流体搬送装置は、圧縮機と膨張機とを同一のケーシングに収容しながらも効率的に圧縮機や電動機から廃熱を回収をすることが可能となるという特徴を有し、高いエネルギー効率が求められる空気調和機や給湯機、およびデフロスト運転が必要となる空気調和機や給湯機などに有用である。
本発明の第1実施形態に係る給湯機能付き空気調和機の回路図である。 本発明の第1実施形態に係る給湯機能付き空気調和機に採用される膨張圧縮機の縦断面図である。 第1実施形態の変形例(C)に係る膨張圧縮機の縦断面図である。 第1実施形態の変形例(H)に係る膨張圧縮機の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るヒートポンプ給湯装置の回路図である。
符号の説明
11 膨張圧縮機(流体搬送装置)
21 蓄熱槽(密閉容器)
21A 蓄熱材
31 ケーシング
38 熱交換器
40 電動機
50 圧縮部(圧縮機)
60 膨張部(膨張機)

Claims (5)

  1. 圧縮部(50)と、
    膨張部(60)と、
    前記圧縮部および前記膨張部を駆動させる1台の電動機(40)と、
    前記圧縮部、前記膨張部、および前記電動機を収容するケーシング(31)と、
    前記ケーシングのうち前記圧縮部および前記電動機の少なくとも一方に近傍する部分のみに設けられる熱回収部と、
    を備える、流体搬送装置(11)。
  2. 前記熱回収部は、熱交換器(38)である、
    請求項1に記載の流体搬送装置。
  3. 前記熱回収部は、蓄熱材(21A)である、
    請求項1に記載の流体搬送装置。
  4. 前記ケーシングのうち前記膨張部に近傍する部分に設けられる断熱部をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の流体搬送装置。
  5. 前記ケーシングを密閉する密閉容器(21)と、
    前記密閉容器内に存在し、前記ケーシングのうち前記膨張機に相当する部分を覆う空気層と、
    をさらに備える、請求項3に記載の流体搬送装置。
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