JP2007131074A - サスペンション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の走行性能を向上させること。
【解決手段】サスペンション装置1は、車輪9を回転可能に支持する車輪支持部3と、車両本体側部材に接続され、車両上下方向に延在する摺動軸7と、車輪支持部3に接続され、摺動軸7に対して車両上下方向へ摺動可能に連結される摺動部材5と、車両本体側部材と摺動部材5との間に配設され、車両上下方向に伸縮可能な弾性要素15および減衰要素17と、を備えている。また、摺動軸7は湾曲しているのが好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】サスペンション装置1は、車輪9を回転可能に支持する車輪支持部3と、車両本体側部材に接続され、車両上下方向に延在する摺動軸7と、車輪支持部3に接続され、摺動軸7に対して車両上下方向へ摺動可能に連結される摺動部材5と、車両本体側部材と摺動部材5との間に配設され、車両上下方向に伸縮可能な弾性要素15および減衰要素17と、を備えている。また、摺動軸7は湾曲しているのが好ましい。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両のホイールストロークに伴い、例えばトー角度、キャンバー角度、又はキャスター角度を変化させるサスペンション装置に関する。
従来、車輪に連結されたスライド機構の車両上下方向のストロークを車両上下方向に配設したバネにより、吸収するインホイールサスペンションが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−338009号公報
しかしながら、上記従来のインホイールサスペンションにおいては、車両上下方向のストロークに応じて、トー角度及びキャンバー角度が変化することがない。したがって、例えば、車両旋回中に旋回外側がバウンド状態(車両外側が沈み込み、車両がロールした状態)となる場合に、車両の各車輪に対して、最適なトー角度又はキャンバー角度を維持することが困難となる。これにより、タイヤを路面に最適に接地させることができず、タイヤ性能を十分に発揮することが困難となる虞がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、車両の走行性能を向上させることを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
車輪を回転可能に支持する車輪支持部と、
車両本体側部材に接続され、車両上下方向に延在する摺動軸と、
前記車輪支持部に接続され、前記摺動軸に対して車両上下方向へ摺動可能に連結される摺動部材と、
前記車両本体側部材と前記摺動部材との間に配設され、車両上下方向に伸縮可能な弾性要素および減衰要素と、を備えるサスペンション装置であって、
前記摺動軸は、湾曲していることを特徴とするサスペンション装置である。
車輪を回転可能に支持する車輪支持部と、
車両本体側部材に接続され、車両上下方向に延在する摺動軸と、
前記車輪支持部に接続され、前記摺動軸に対して車両上下方向へ摺動可能に連結される摺動部材と、
前記車両本体側部材と前記摺動部材との間に配設され、車両上下方向に伸縮可能な弾性要素および減衰要素と、を備えるサスペンション装置であって、
前記摺動軸は、湾曲していることを特徴とするサスペンション装置である。
この一態様によれば、摺動軸は、湾曲している。これにより、サスペンション装置のストロークに応じて、摺動部材が摺動軸の湾曲に沿って移動し、車輪のキャンバー角度及び/又はキャスター角度が最適な状態に設定される。すなわち、車両の走行性能を向上させることができる。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様は、
車輪を回転可能に支持する車輪支持部と、
該車輪支持部に接続され、車両上下方向に延在する摺動軸と、
車両本体側部材に接続され、前記摺動軸に対して車両上下方向へ摺動可能に連結される摺動部材と、
前記車輪支持部と前記摺動部材との間に配設され、車両上下方向に伸縮可能な弾性要素および減衰要素と、を備えるサスペンション装置であって、
前記摺動軸は、湾曲していることを特徴とするサスペンション装置であってもよい。
車輪を回転可能に支持する車輪支持部と、
該車輪支持部に接続され、車両上下方向に延在する摺動軸と、
車両本体側部材に接続され、前記摺動軸に対して車両上下方向へ摺動可能に連結される摺動部材と、
前記車輪支持部と前記摺動部材との間に配設され、車両上下方向に伸縮可能な弾性要素および減衰要素と、を備えるサスペンション装置であって、
前記摺動軸は、湾曲していることを特徴とするサスペンション装置であってもよい。
さらに、これら態様において、前記摺動軸は、車両幅方向に湾曲しているのが好ましい。これにより、サスペンション装置のストロークに応じて、車輪のキャンバー角度が最適な状態に設定される。
なお、これら態様において、前記摺動部材が、前記摺動軸に沿って車両上下方向へ移動するに従って、前記摺動軸周りに回転するように前記摺動軸が形成されているのが好ましい。これにより、サスペンション装置のストロークに応じて、摺動部材が摺動軸周りに回転し、車輪のトー角度が最適な状態に設定される。
これら態様において、例えば前記摺動軸は、該摺動軸周りに捩れるように形成されている。
本発明によれば、車両の走行性能を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、車両のサスペンション装置の基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理、及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るサスペンション装置の構成を示す概略図であり、車両内側から見た図である。図2は、図1に示すサスペンション装置を直線A−A′で切断した際の断面図である。なお、代表例として右側後輪に配設されるサスペンション装置1について、以下に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るサスペンション装置の構成を示す概略図であり、車両内側から見た図である。図2は、図1に示すサスペンション装置を直線A−A′で切断した際の断面図である。なお、代表例として右側後輪に配設されるサスペンション装置1について、以下に説明する。
本実施形態に係るサスペンション装置1は、車輪9を回転可能に支持する車輪支持部(キャリア)3を備えている。キャリア3の中心部付近には、フランジ部が形成され、フランジ部には略筒状のナックル19が連結されている。なお、キャリア3のフランジ部とナックル19とは、ボルトおよびナットにより連結されているが、溶接等により接続されていてもよい。
キャリア3の車両内側の端面には、摺動部材5が接続されている。また、摺動部材5には、開口部が形成されている。摺動部材5は、この開口部を貫通する摺動軸7に摺動可能に連結された摺動部5aと、摺動部5aに接続され車両前後方向に延設された延設部5bと、を有している。
摺動軸7は、車輪9のホイール9aの内に略収納されるようにして、車両上下方向に延在している。また、摺動軸7は断面が略矩形状に形成され、バネ下重量を低減する目的でアルミニュウム合金等の金属からなり中空又は中実状に形成されている。摺動軸7は、車両幅方向に、例えば車両外側に突状をなすように湾曲している。
摺動軸7は、車両上方に行くに従って、反時計方向CCWに捩れるように形成されている。摺動軸7は断面が略矩形状に形成され、摺動部材5の開口部の形状は、摺動軸7の断面形状に対応するように形成されている。したがって、摺動部材5の摺動軸周りの回転は、摺動軸7により規制される。
摺動軸7の上端部には、アッパアーム11の一端がゴム製等のブッシュを介して、揺動可能に連結されている。アッパアーム11の他端は、車両本体にゴム製等のブッシュを介して、揺動可能に連結されている。また、摺動軸7の下端部には、ロアアーム13の一端がゴム製等のブッシュを介して、揺動可能に連結されている。ロアアーム13の他端は、車両本体にゴム製等のブッシュを介して、揺動可能に連結されている。
摺動部材5の延設部5bとロアアーム13との間には、車両上下方向に伸縮可能なコイルスプリング等の弾性要素15とショックアブソーバ等の減衰要素17とが配設されている。ロアアーム13には、ショックアブソーバ17の一端が接続され、摺動部材5の延設部5bにはショックアブソーバ17の他端が接続されている。コイルスプルング15の一端は、摺動部材5の延設部5bに接続され、他端はロアアーム13に接続されている。
ところで、車両のサスペンション装置1において、タイヤ9bの中心線を車両内側(ネガティブ)又は外側(ポジティブ)に傾倒させた、所謂キャンバーが採用されている。
例えば、車両旋回時の遠心力等により、車両の重心が旋回外側に移動し、車両本体がロール状態になると、旋回外輪が路面に対して車両外側に傾倒し、路面に対するタイヤ9bの接地状態が不十分となる虞がある。そこで、サスペンション装置1おいて、タイヤ9bの上部を車両内側に傾倒させたネガティブキャンバーが設定されることで、車両旋回時等においても、タイヤ9bの接地状態を最適に維持することができる。
さらに、例えば、車両のロールが大きくなるほど(旋回外輪側のサスペンションのストローク量が増加するほど)、旋回外輪の車両外側への傾倒が大きくなり、タイヤ9bの接地状態が変化する。したがって、サスペンション装置のストローク量に応じて、キャンバー角度を変化させ、タイヤ9bが路面に適切な状態で接地させるのが車両の走行性能上、好ましい。そこで、本実施形態に係るサスペンション装置1において、サスペンション装置1のストローク量に応じて、キャンバー角度を変化させ、タイヤ9bを路面に対して最適な状態で接地させている。
また、例えば、タイヤ9bをトーインにすることで、走行中のタイヤ9bが路面上のうねりに乗り上げ、ロール状態となったときでも(サスペンション装置1のストローク量が増加したときでも)、車両の直進状態を維持させることができる。したがって、サスペンション装置のストローク量に応じて、トー角度を変化させ、タイヤ9bが路面に適切な状態で接地させるのが車両の走行性能上、好ましい。そこで、本実施形態に係るサスペンション装置1において、サスペンション装置1のストローク量に応じて、トー角度を変化させ、タイヤ9bを路面に対して最適な状態で接地させている。
すなわち、サスペンション装置1のストローク状態等の車両の走行状態に応じて、上述したキャンバー角度及びトー角度を最適な状態に可変させることで、車両の走行性能を向上させることができる。
図3は、摺動部材5が摺動軸7に対して、中立位置から車両上下方向に相対移動した状態を示す図である。
上述したように、摺動軸7は、車両外側に突状をなすように湾曲している。したがって、摺動部材5が摺動軸7に対して、中立位置(図3に示すb位置)から車両上方(図3に示すa位置)に相対移動すると、摺動部材5の中心軸Lは車両内側へ傾倒し、タイヤ9bのネガティブキャンバー角度が増加する。一方、摺動部材5が摺動軸7に対して、中立位置(図3に示すb位置)から車両下方(図3に示すc位置)に相対移動すると、摺動部材5の中心軸Lは車両外側へ傾倒し、タイヤ9bのポジティブキャンバー角度が増加する。
なお、摺動軸7の湾曲(曲率等)を調整することにより、摺動部材5が摺動軸7に対して、車両上下方向に相対移動した際の、ネガティブ又はポジティブのキャンバー角度の増加量を任意に設定することができる。
例えば、摺動軸7の湾曲の曲率を大きくすれば(曲率半径を小さくすれば)、摺動部材5が摺動軸7に対して、車両上下方向に相対移動した際の、ネガティブ又はポジティブのキャンバー角度の増加量を大きく設定することができる。一方、摺動軸7の湾曲の曲率を小さくすれば(曲率半径大きくすれば)、摺動部材5が摺動軸7に対して、車両上下方向に相対移動した際の、ネガティブ又はポジティブのキャンバー角度の増加量を小さく設定することができる。
さらに、摺動軸7は、車両内側に突状をなすように湾曲させれば、摺動部材5が摺動軸7に対して、車両上方に相対移動すると、摺動部材5の中心軸Lは車両外側へ傾倒し、タイヤ9bのポジティブキャンバー角度が増加する。一方、摺動部材5が摺動軸7に対して、車両下方に相対移動すると、摺動部材5の中心軸Lは車両内側へ傾倒し、タイヤ9bのネガティブキャンバー角度が増加する。
図4は、摺動部材5が摺動軸7に対して車両上下方向に相対移動した際に、摺動軸7を中心に時計方向又は反時計方向に回転する状態を示す図である。なお、図3に示すPは、図2に示す摺動軸7及び摺動部材5を直線a−a′で切断した際の断面に対応している。また、図4に示すQは、図2に示す摺動軸7及び摺動部材5を直線b−b′で切断した際の断面に対応している。さらに、図4に示すRは、図2に示す摺動軸7及び摺動部材5を直線c−c′で切断した際の断面に対応している。
摺動軸7は、車両上方に行くに従って、反時計方向CCWに捩れるように形成されている。したがって、摺動部材5は摺動軸7に対して車両上方に相対移動しつつ、摺動軸7を中心に反時計方向CCWに回転し(図4に示すP)、タイヤ9bのトーイン角度が増加する。一方、摺動部材5は摺動軸7に対して車両下方に相対移動しつつ、摺動軸7を中心に時計方向CWに回転し(図4に示すR)、タイヤ9bのトーアウト角度が増加する。
なお、摺動軸7の下方部分のみを捩じることなく、直線状に形成してもよい。この場合、摺動部材5が摺動軸7に対して車両下方に相対移動しても、回転すること無く、タイヤ9bのトー角度は変化しない。また、摺動軸7の捻じり方により、トー角度を任意に設定することができる。
例えば、摺動軸7の反時計方向の捩り量を大きくすれば、摺動部材5が摺動軸7に対して車両上方に相対移動したときのトーイン角度の増加量が大きくなる。一方、摺動軸7の反時計方向CCWの捩り量を小さくすれば、摺動部材5が摺動軸7に対して車両上方に相対移動したときのトーイン角度の増加量が小さくなる。さらに、摺動軸7が、時計方向CWに捩れるように形成された場合、摺動部材5は摺動軸7に対して車両上方に相対移動しつつ、摺動軸7を中心に時計方向CWに回転し、タイヤ9bのトーアウト角度が増加する。
なお、図2乃至図4、及び図6(後述)に示す摺動軸7の湾曲及び捩れは、説明し易いように実際より誇張して示されている。
次に、本実施形態に係るサスペンション装置1の作用について説明する。
例えば、車両旋回時等において、車両に遠心力が作用して車両の旋回外輪側が沈み込む。この車両の旋回外輪側の沈み込みにより、摺動部材5が連結された車輪9は、摺動軸7が連結された車両本体に対して、車両上方へ相対移動する。摺動部材5が摺動軸7の湾曲に沿って、摺動軸7に対して車両上方へ相対移動すると、摺動部材5の中心軸Lは車両内側に傾倒し、タイヤ9bのネガティブキャンバー角度が増加する。
このとき、旋回外輪側の沈み込み量が増加するほど(サスペンション装置1のストローク量が増加するほど)、摺動部材5の中心軸Lの車両内側への傾倒が大きくなり、タイヤ9bのネガティブキャンバー角度が増加する。したがって、サスペンション装置1のストローク量に応じて、タイヤ9bを路面に対して最適に接地させることができる。また、摺動部材5は摺動軸7に対して車両上方へ移動しつつ、反時計方向CCWに回転し、タイヤ9bのトーイン角度が増加する。このとき、旋回外輪側の沈み込み量が増加するほど(サスペンション装置1のストローク量が増加するほど)、タイヤ9bのトーイン角度が増加する。したがって、サスペンション装置1のストローク量に応じて、最適なトー角度が設定される。
また、上述した形態は一例であり、各車両の特性(サスペンション装置、操舵装置の特性)に応じて、摺動軸の湾曲、捩じりを設定することで、車両の特性に応じて、任意のキャンバー角度、トー角度等を設定することができる。
以上、本実施例に係るサスペンション装置1において、摺動軸7は、車両幅方向(車両内側又は車両外側)に湾曲している。これにより、サスペンション装置1のストローク量に応じて、最適なキャンバー角度が設定される。また、摺動軸7は、車両上方に行くに従って、反時計方向又は時計方向に捩れるように形成されている。これにより、サスペンション装置1のストローク量に応じて、最適なトー角度が設定される。すなわち、車両の走行性能を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るサスペンション装置30の構成を示す概略図であり、車両内側から見た図である。図6は、図5に示すサスペンション装置30を直線B−B′で切断した際の断面図である。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るサスペンション装置30の構成を示す概略図であり、車両内側から見た図である。図6は、図5に示すサスペンション装置30を直線B−B′で切断した際の断面図である。
図5及び図6に示す如く、本実施形態に係るサスペンション装置30は、車両上下方向に延在し、車両外側に突状をなすように湾曲する摺動軸37を備えている。摺動軸37は、車両上方に行くに従って、反時計方向CCWに捩れるように形成されている。摺動軸37の上端部と下端部とには、略コ字状に形成された車輪支持部(キャリア)33の端部が接続されている。
また、キャリア33の略中央部には、ナックル19がボルト及びナット等により連結されている。摺動軸37には、車両上下方向に摺動可能に、摺動部材5が連結されている。摺動部材5には、車両本体側部材31が接続されている。摺動部材5の延設部5bとキャリア33との間には、コイルスプリング15とショックアブソーバ17とが配設されている。
他の構成は図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。図5及び図6において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
例えば、車両旋回時等において、車両に遠心力が作用して車両の旋回外輪側が沈み込む。この車両の旋回外輪側の沈み込みにより、摺動部材5が連結された車両本体側部材31は、摺動軸37が連結されたキャリア33に対して、車両下方へ相対移動する。摺動部材5が摺動軸37の湾曲に沿って、摺動軸37に対して車両下方へ相対移動すると、タイヤ9bのネガティブキャンバー角度が増加する。
このとき、旋回外輪側の沈み込み量が増加するほど(サスペンション装置30のストローク量が増加するほど)、摺動部材5の中心軸Lの車両内側への傾倒が大きくなり、タイヤ9bのネガティブキャンバー角度が増加する。したがって、サスペンション装置30のストローク量に応じて、タイヤ9bを路面に対して最適に接地させることができる。
また、摺動部材5は摺動軸37に対して車両下方へ移動しつつ、時計方向CWに回転し、タイヤ9bのトーイン角度が増加する。このとき、旋回外輪側の沈み込み量が増加するほど(サスペンション装置30のストローク量が増加するほど)、タイヤ9bのトーイン角度が増加する。したがって、サスペンション装置30のストローク量に応じて、最適なトー角度が設定される。
なお、図1乃至図6において、車両の右側後輪に係るサスペンション装置1について説明しているが、左側後輪に係るサスペンション装置も、右側後輪に係るサスペンション装置1と略同一構成、作用となる為、詳細な説明は省略する。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施の形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施の形態において、車両後輪9に適用されているが、車両前輪(操舵輪)に対しても適用可能である。
また、上記実施の形態において、従動輪に適用されているが、駆動輪にも適用可能である。例えば、駆動輪として、例えばインホイールモータが各車輪に配設された構成、ドライブシャフトを介して車輪が駆動させる構成等が挙げられる。
上記実施の形態において、摺動軸7、37の断面は矩形状に形成され、摺動部材5の開口部は摺動軸7、37の断面形状に対応するように形成されているが、摺動軸7、37の断面形状及び摺動部材5の開口部の形状は、多角形、円形等の任意の形状が適用可能である。なお、摺動軸7、37及び摺動部材5の断面形状が、円形で形成される場合は、例えば、摺動軸7、37及び摺動部材5において、相互に嵌合する凹凸を形成するようにしてもよい。
上記実施の形態において、摺動軸7、37は車両幅方向に湾曲しているが、摺動軸7、37を車両前後方向に湾曲していてもよい。この場合、摺動部材5が摺動軸7、37に対して、車両上下方向に相対移動すると、車輪のキャスター角度が変化する。
具体的には、摺動軸7が車両前方に湾曲している場合において、摺動部材5が摺動軸7に対して、車両上方向に相対移動すると、車輪のキャスター角度が増加する。一方、摺動軸7が車両後方に湾曲している場合において、摺動部材5が摺動軸7に対して、車両上方向に相対移動すると、車輪のキャスター角度が減少する。これにより、サスペンション装置1、30のストローク量に応じて、最適なキャスター角度を設定することができる。
本発明は、車両用のサスペンション装置に利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
1 サスペンション装置
3 車輪支持部(キャリア)
5 摺動部材
7 摺動軸
9 車輪
9a ホイール
9b タイヤ
11 アッパアーム
13 ロアアーム
3 車輪支持部(キャリア)
5 摺動部材
7 摺動軸
9 車輪
9a ホイール
9b タイヤ
11 アッパアーム
13 ロアアーム
Claims (5)
- 車輪を回転可能に支持する車輪支持部と、
車両本体側部材に接続され、車両上下方向に延在する摺動軸と、
前記車輪支持部に接続され、前記摺動軸に対して車両上下方向へ摺動可能に連結される摺動部材と、
前記車両本体側部材と前記摺動部材との間に配設され、車両上下方向に伸縮可能な弾性要素および減衰要素と、を備えるサスペンション装置であって、
前記摺動軸は、湾曲していることを特徴とするサスペンション装置。 - 車輪を回転可能に支持する車輪支持部と、
該車輪支持部に接続され、車両上下方向に延在する摺動軸と、
車両本体側部材に接続され、前記摺動軸に対して車両上下方向へ摺動可能に連結される摺動部材と、
前記車輪支持部と前記摺動部材との間に配設され、車両上下方向に伸縮可能な弾性要素および減衰要素と、を備えるサスペンション装置であって、
前記摺動軸は、湾曲していることを特徴とするサスペンション装置。 - 請求項1又は2記載のサスペンション装置であって、
前記摺動軸は、車両幅方向に湾曲していることを特徴とするサスペンション装置。 - 請求項1又は2記載のサスペンション装置であって、
前記摺動部材が、前記摺動軸に沿って車両上下方向へ移動するに従って、前記摺動軸周りに回転するように前記摺動軸が形成されていることを特徴とするサスペンション装置。 - 請求項4記載のサスペンション装置であって、
前記摺動軸は、該摺動軸周りに捩れるように形成されていることを特徴とするサスペンション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005324325A JP2007131074A (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | サスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005324325A JP2007131074A (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | サスペンション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007131074A true JP2007131074A (ja) | 2007-05-31 |
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ID=38153100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005324325A Withdrawn JP2007131074A (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | サスペンション装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007131074A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011500425A (ja) * | 2007-10-26 | 2011-01-06 | マルティマティック インコーポレイティッド | 遠隔のバネと減衰手段とを持った、イン−ホイールサスペンションシステム |
-
2005
- 2005-11-09 JP JP2005324325A patent/JP2007131074A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011500425A (ja) * | 2007-10-26 | 2011-01-06 | マルティマティック インコーポレイティッド | 遠隔のバネと減衰手段とを持った、イン−ホイールサスペンションシステム |
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