JP2007130923A - プリンタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スリープ状態から実際に印字可能な状態へと復帰する際の復帰時間を短縮することが可能なプリンタ装置を提供する。
【解決手段】 リリースレバー状態監視部がスリープ中におけるリリースレバーの開閉状態を監視して所定の記憶手段に記憶し、スリープ中にリリースレバーが常に閉じられた状態にあった場合は用紙のずれおよび斜行検知の処理を省略するように制御を行うことで、スリープ状態から実際に印字可能な状態へと復帰する際の復帰時間を短縮することが可能となる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、記録媒体上に画像形成を行うプリンタ装置に関するもので、特に、プリンタ装置における低消費電力状態からの復帰処理方法に関する。
従来より、プリンタやスキャナ等のコンピュータ周辺機器では、ホスト機器からのアクセスや、データの処理が行われていないスタンバイ状態が一定時間以上継続すると、自動的に省電力機能を有効化することによって低消費電力状態(スリープ状態)へと移行させる、といったことが行われている。スリープ状態における具体的な電力削減の方法としては、例えば機器を構成する機能ブロック毎に電力の供給/遮断を制御するスイッチを設け、スリープ状態に移行する際に前記スイッチを制御することによって使用しない機能ブロックへの電力供給を遮断するといった方法や、内部回路の動作クロックの周波数を下げる、あるいは動作クロックの供給を停止する、といった方法が、それぞれ単独か、あるいは組み合わせて用いられる。こうした省電力を実現するための技術として、ネットワークを介してホスト機器と接続されるプリンタ装置において、ホスト機器とのインターフェースを制御するコントローラと、画像展開を行うコントローラの二つのコントローラを設け、スリープ時には画像展開用のコントローラとプリントエンジンを停止する構成が示されている(例えば特許文献1参照)。また、ユーザの利便性、生産性を考慮した場合、スリープ状態からの復帰時間が短いことが望ましいが、一般的に電子写真方式のプリンタや複写機などの場合、スリープ状態から復帰する際に定着器の昇温が必要であり、これにかなりの時間が掛かってしまっていた。これに対しては、定着装置の加熱時にのみ使用する補助電源を設け、立ち上がり時間の高速化・省電力化を実現する構成が示されている(例えば特許文献2参照)。
特開平5−212942号公報 特開2000−315567号公報
上述した特許文献1のように、プリンタ装置においては、パーソナルコンピュータ等のホスト機器から印刷用のデータを受信し、受信データを実際の印刷動作を行うプリンタエンジンが印刷可能なデータ形式に変換し、プリンタエンジンへと出力する機能を持つシステムコントローラと、プリンタエンジンの制御、用紙の給紙、搬送、排出といった機械的な制御を行うエンジンコントローラによって構成され、実際に印刷動作を行っていない場合にエンジンコントローラへの電力供給を停止し、省電力状態へ移行するといった構成がしばしば実施される。しかし、こういったスリープ状態においてエンジンコントローラへの電力供給を停止する従来のプリンタ装置では、通常エンジンコントローラに接続されていて、各種機械制御を行うためのセンサーやスイッチ類への電力供給についても同時に停止してしまうため、スリープ中にユーザが用紙の交換等を行おうとして装置の給紙機構部や搬送機構部を動かした場合、装置や用紙の状態の変化を検知することが出来ない。特に、ロール紙やロールフィルム等のロール状の記録媒体を使用可能なプリンタの場合、スリープ中でも記録媒体が搬送機構中に保持されているのが一般的であり、通常の場合記録媒体を記録可能な状態に保持するとともに、印刷中における記録媒体搬送時のずれなどを防ぐための記録媒体保持機構が設けられており、これにより外部から力が加わることによって容易く記録媒体が動いたり、正しい搬送位置からずれてしまうといったことが無いように構成されている。またこうした保持機構は、ユーザによる記録媒体交換時等には保持状態を解除することが通常可能となっている。しかし上述のように、スリープ中にユーザがこうした記録媒体保持機構を解除してしまうと、記録媒体が正しい位置から動いてしまうということが容易に起こってしまう。そのためスリープ状態から復帰する際に、用紙のずれの検知処理を最初から実行することが必要となってしまい、プリンタが印刷可能な状態になるまでの時間が長くかかってしまうという問題点が存在した。こうした問題点は、上述した特許文献1および特許文献2によっても解決されるものではない。特に、ロール紙が利用されることも多い大判出力を行うプリンタではインクや用紙の消費量も多く、印刷が途中で失敗した場合のユーザの損失が大きいことから高精度で用紙のずれや斜行を検知する必要があり、この検知処理を完了するまでの時間が長くなってしまう傾向があった。
前記課題を解決するため、請求項1に記載のプリンタ装置は、装置を構成する各部への電力供給を必要に応じて停止することによって低消費電力動作が可能なプリンタ装置であって、
記録媒体を記録可能な位置に保持し、かつ記録媒体搬送時の搬送方向のずれを抑制するための記録媒体保持機構を有し、
前記記録媒体保持機構は、記録媒体を保持する状態と、保持が解除された状態の2つの状態をとることが可能となっており、
加えて前記記録媒体保持機構が記録媒体を保持する状態にあるか、保持が解除された状態にあるかを検知する保持状態検知手段と、
前記低消費電力動作中に、前記保持状態検知手段の検知結果を監視する保持状態監視手段と、
前記保持状態監視手段の監視結果を記憶する保持状態記憶手段と、
前記保持状態記憶手段の記憶内容に基づき、前記低消費電力動作中に記録媒体の保持が解除された状態にあったか否かを判定する手段を有し、記録媒体の保持が解除された状態になかった場合は、前記低消費電力動作状態から通常の動作状態に復帰する際に、特定の処理を実行しないように制御することを特徴とする。
前記課題を解決するため、請求項2に記載のプリンタ装置は、パーソナルコンピュータ等のホスト機器から印刷用のデータを受信し、受信データを印刷可能なデータ形式に変換すると共に装置全体の制御を行うシステム制御部と、
記録動作の制御、記録媒体の供給、搬送、排出といった機械的な制御を行うエンジン制御部と、
前記低消費電力動作に入る前に、少なくとも前記エンジン制御部への電力供給を、前記システム制御部から停止するように制御される電力供給部とを有し、
加えて前記低消費電力動作中においても前記保持状態検知手段および前記保持状態監視手段に対しては電力供給を行う構成となっていることを特徴とする。
前記課題を解決するため、請求項3に記載のプリンタ装置は、前記プリンタ装置において実行される前記特定の処理が、用紙位置のずれ、および斜行を検知するための処理であることを特徴とする。
前記課題を解決するため、請求項4に記載のプリンタ装置は、前記記録媒体として、ロール状の記録媒体を利用可能であることを特徴とする。
前記課題を解決するため、請求項5に記載のプリンタ装置は、複数のインク吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体上に走査させ、前記ホスト機器から供給される画像データに基づいて前記記録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出させて画像を形成するインクジェット記録方式を用いたものであることを特徴とする。
本発明は、以上で説明したような構成をとることにより、以下に示すような効果をもつ。
すなわち本発明によれば、記録媒体を記録可能な位置に保持すると共に、記録媒体の搬送を精度よく行うための記録媒体保持機構を有するプリンタ装置において、スリープ中におけるリリースレバーの開閉状態を監視・記憶しておき、スリープ中にリリースレバーが常に閉じられた状態にあった場合は用紙のずれおよび斜行検知の処理を省略するように制御を行うことにより、スリープ状態から実際に印字可能な状態へと復帰する際の復帰時間を短縮することが可能となる。こうした制御は、スリープ中でも記録媒体が搬送機構中に保持されているのが一般的である、ロール紙やロールフィルム等のロール状の記録媒体を使用可能なプリンタの場合に特に有効である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
ここでは本発明におけるプリンタ装置の一例として、インクジェット記録方式を用いたプリンタを例に説明を行う。一般的に、プリンタやファクシミリなどの画像記録装置には、シート状の記録媒体を使用するものとロール上の記録媒体を使用するもの、あるいはそれら両者を使用可能なものが存在するが、ここではロール紙を利用可能なインクジェットプリンタを例に説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるインクジェットプリンタ装置(以下、プリンタ)の構成を示すブロック図である。
図1においてプリンタ100は、システム制御部101、RAM102、ROM103、画像処理部104、操作部105、EEPROM106、シリアルインターフェース107、エンジンインターフェース108、プリントエンジン109、ホストインターフェース110、システムバス111、電源部112の各部によって構成され、EEPROM106、および電源部112を除く各ブロックはシステムバス110によって相互に接続されている。
システム制御部101は、プリンタ100全体の制御を行う部分であり、マイクロプロセッサやその他の周辺回路などから構成される。システム制御部101は後述のROM103に格納されている動作制御プログラムを実行することにより、ホストコンピュータから受信した印刷データの処理、図1で示す各ブロックに対するアクセス制御等を含めてプリンタ全体の動作を制御するとともに、本発明に記載される処理を実行する。加えてシステム制御部101は、内部にタイマ等の計時機能を持つ。
RAM102は、システム制御部101において実行される制御プログラムを実行する際のワークメモリや印刷データのバッファメモリとしての機能に加え、ホストとの間で送受信される各種データ(印刷データや各種制御データ)を一時的に格納するためのバッファメモリとしての機能を持つ。
ROM103は、システム制御部101において実行される動作制御プログラムが格納される不揮発性のメモリであり、システム制御部101からの命令に従い、格納されている内容をシステムバス111上へ出力する。
画像処理部104は、画像データに対する色空間処理や、ガンマ補正処理、誤差拡散法による量子化処理等を行い、プリンタエンジンが印刷可能な二値化データの生成を行う。
操作部105は、電源のON/OFFを行うための電源ボタン、ユーザがプリンタ100とホストとの間の通信状態を切り替えるオンラインボタン、印刷を途中でキャンセルするためのキャンセルボタンや、各種設定メニューを呼び出すためのメニューボタン、メニュー選択のための十字カーソルボタン等のボタンと、メニュー表示のための液晶表示装置や状態表示のためのLED等から構成される。
EEPROM106は、プリンタ100の動作状態や、各種の設定データを保持するために設けられている電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリであって、シリアルインターフェース107によってシステム制御部101に対して接続されている。
エンジンインターフェース108は、プリントエンジン109とシステム制御部101とを接続し、両者間の各種コマンド、ステータス情報の送受信や、画像処理部104が生成するインク色毎のドットデータをプリントエンジン109に送信するために用いられる。
ホストインターフェース110は、プリンタ100とホスト機器とを接続し、両者間の通信を実現する。すなわち、ホストインターフェース110は、ホストからの印刷データをシステム制御部101に対して渡したり、プリンタ100のステータス情報をホスト装置へと送信したりするために用いられるもので、具体的には、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1284、IEEE1394、IrDA等の各種インターフェース規格に則って構成される。
プリントエンジン109は、紙面に対して実際の印刷動作を行う記録ヘッド、およびインクタンク等のインク供給機構を搭載するキャリッジとその駆動機構、用紙の供給、搬送等を実現するための機構と、これらを制御する制御回路や各種センサー等によって構成される。
電源部112は、交流電源から供給される電流を直流に変換する回路やバッテリ、DC/DCコンバータ等の回路で概略構成され、上述の各ブロックが動作するのに必要となる電力を供給する。ここで、電源部112の内部構成を説明するためのブロック図を図4に示す。図4において示してあるように、電源部112は、プリンタ100を構成する各ブロックに対する電力の供給・停止を、制御部101からの制御信号によってブロック毎に個別に切り替えられるように構成されている。図4において、電源部112は商用交流電源からの入力を直流に変換する回路、およびDC/DCコンバータ等によって構成される電力供給部401、およびシステム制御部101からの制御信号よってON/OFFを制御されるSW1、SW2(図中402、403)により構成されており、SW1、SW2を制御することによってプリントエンジンをはじめとした各ブロックに対する電力供給が、スタンバイ状態やスリープ状態などのプリンタの動作状態に応じて個別に制御可能な構成となっている。
リリースレバー状態監視部113は、小規模なマイクロプロセッサおよびメモリ(不図示)によって構成され、後述するリリースレバー開閉状態を検知するためのリリースレバー開閉検知スイッチに対して接続されており、リリースレバー開閉検知スイッチのON/OFF状態を監視している。またリリースレバー状態監視部113およびリリースレバー開閉検知スイッチに対しては、プリンタ100がスタンバイ状態であるかスリープ状態であるかに関わらず、電源が投入されている状態では常に電力が供給されるように構成されており、スリープ状態においてもリリースレバーの開閉状態を監視可能に構成されている。
図2は、本発明の実施形態におけるプリントエンジン109の概略構成を示すブロック図である。
図2において、プリントエンジン109はエンジン制御部201、RAM202、ROM203、紙搬送モータ制御回路204、紙搬送モータ205、紙搬送機構206、キャリッジモータ制御回路207、キャリッジモータ208、記録ヘッド制御回路209、記録ヘッド210の各部によって構成され、エンジンI/F108を介してシステム制御部101に接続されている。
次にプリントエンジン109の機能および動作概要について説明する。
エンジン制御部201は、プリントエンジン109全体の制御を行う部分であり、マイクロプロセッサやその他の周辺回路などから構成される。エンジン制御部201はROM203に格納されている動作制御プログラムを実行することにより、システム制御部101から受信したコマンド信号や画像情報の処理、図2で示す各ブロックに対するアクセス制御等を含めたプリントエンジン109全体の動作を制御する。またキャリッジモータ制御回路207を介してキャリッジモータ208を駆動し、キャリッジ211を移動させる。また、紙搬送モータ制御回路204を介して紙搬送モータ205を駆動し、搬送ローラ等の紙搬送機構206を動作させる。さらにエンジン制御部201は、ROM203に格納されている各種情報に基づいて記録ヘッド制御回路209を制御して記録ヘッド210を駆動し、記録媒体上に画像の記録を行うように構成されている。
RAM202は、エンジン制御部201において実行される制御プログラムを実行する際のワークメモリや、図1に示したシステム制御部101から受信した制御信号を格納、あるいはデータのバッファメモリとしての機能を持つ。
ROM203は、エンジン制御部201において実行される動作制御プログラムが格納される不揮発性のメモリであり、エンジン制御部201からの命令に従い、格納されている内容をエンジン制御部201に対して出力する。
図3は、本発明の実施形態における、ロール上の記録媒体を搬送させながら画像記録を行うことが可能なインクジェットプリンタの一例を示す図である。
図3において、ロール紙301はユーザによってプリンタ本体に設けられたロール紙ホルダ(不図示)にセットされ、保持部材302によって回転可能な形で保持される。ロール紙301は、給紙ローラ303によってロール紙ホルダから引き出され、搬送ローラ304によって画像記録を行う記録ヘッド305の動作領域まで搬送される。記録ヘッド305による画像の形成は、ホストコンピュータから送られてくる印刷データに応じて行われる。なおプラテン306は、ロール紙を記録ヘッドに対して背面から支持するための支持部材である。なお本実施例では、記録方式としてインクジェット方式を用いた例を示してあるが、本発明はこれに限定されるものではない。他の記録方式としては例えば電子写真方式などを用いることが可能であり、この場合は記録ヘッド305の代わりに転写ローラなどが用いられる。
記録ヘッド305によって画像形成が行われたロール紙は、排紙ローラによってプリンタの筐体外へと排出される。画像形成が行われて筐体外へと排出されたロール紙は、例えば記録ヘッドの走査方向と並行に動作するカッター(不図示)を用いて画像形成領域の後端が切断され、自重によって機外に用意された所定の受け皿上に蓄積されるか、あるいは画像形成後のロール紙を巻き取るための巻き取り装置(不図示)に巻き取られて保持される。
また、プリンタ本体には、ロール紙301搬送時における斜行や画像記録実行時の紙の浮き上がりなどを抑制するためにロール紙を押さえつける機構が用意されている。すなわち図3において、リリースレバー309の位置に連動して搬送ローラ304および排紙ローラ307が図3中に示した上下の矢印方向に可動するようになっている。ここでリリースレバーが図3のAの位置にある場合、搬送ローラおよび排紙ローラの上側のローラが用紙固定位置(図3中の実線の位置)にあってロール紙を押さえつけた状態となる。またリリースレバーが図3のBの位置にある場合、搬送ローラおよび排紙ローラの上側のローラは解放位置(図3中の点線の位置)へと移動可能となるように構成されている。ここではリリースレバーを図3のBの位置とすることにより、ユーザによるロール紙301の交換が可能な構成となっている。
上記リリースレバーの所定部には、リリースレバー開閉状態(リリースレバーが図3のAの位置にある場合を“閉”、Bの位置にある場合を“開”状態とする)を検知するためのリリースレバー開閉検知スイッチ310が設けられており、リリースレバー309の開閉に応じてON/OFFが切り替わるようになっている。図3では、リリースレバー309が図3で示したAの位置にある場合にスイッチON、Bの位置にある場合にスイッチOFFとなる。このすなわちこのスイッチがONであるか、OFFであるかによって、リリースレバーが用紙固定位置(図3のA)にあるか、解放位置(図3のB)にあるかを検知可能となっている。ここで、上記リリースレバー開閉検知スイッチ310の出力は、図7に模式的に示すように、先に説明したリリースレバー状態監視部113とエンジン制御部201の双方に接続されており、いずれの側からもリリースレバーの開閉を検知可能な構成となっている。本実施例においては、エンジン側はスリープ状態にある場合電源が遮断され、またシステム制御部も最低限の機能を除いて動作を停止する低消費電力状態にあるが、このような構成をとることにより、特にシステム制御部やプリントエンジン部がスリープ状態にある場合でも、システム制御部101側から上記リリースレバーの開閉検知が可能な構成となっている。
次に、本実施形態におけるプリンタ100の動作を、図面を参照して詳細に説明する。
図5は、本実施例におけるプリンタ100において実行される処理の内容を示すフローチャートである。
システム制御部101は、ステップS501において、スリープ状態へ移行するか否かを判断する処理を行う。ここでは、ホストコンピュータからの印刷要求やユーザによる操作部の操作が行われていない状態の継続時間を内部のタイマ等を用いて判断し、所定の時間以上印刷動作やユーザからの操作が行われなかった場合(ステップS501のY)は、ステップS502へと進み、それ以外の場合(ステップS501のN)はステップS501を繰り返す。
ステップS502では、システム制御部101はプリントエンジン109に対してスリープ移行コマンドを発行し、プリントエンジン内部におけるスリープ移行準備が終了したことを確認した後、図4に示したSW1をOFFに制御する指示を電源部に対して行うことにより、プリントエンジン109に対する電力供給を遮断する処理を行う。加えて、システム制御部内部で使用しない部分のクロックを停止する、RAM202としてDRAMを用いている場合はこれをセルフリフレッシュモードに移行させる、といった処理を行ってスリープ状態へと移行する。ステップS502の終了後、ステップS503へ進む。
ステップS503では、リリースレバー状態監視部113はリリースレバー開閉検知スイッチの状態を監視することにより、リリースレバーが開状態にあるか否かを判断する処理を行う。ここで、スリープ中にリリースレバーが開状態にあると判断された場合(ステップS503のY)は、ステップS504へ進み、リリースレバーが開状態にない場合(ステップS503のN)は、ステップS503の処理内容を繰り返す。
ステップS504では、リリースレバー状態監視部113はスリープ中にリリースレバーが開状態になったことをそれが内部に備えるメモリに記憶しておく。
図6は、本実施例におけるプリンタ100がスリープ状態から復帰する際に実行する処理の内容を表すフローチャートである。
初めにステップS601において、システム制御部101はホストコンピュータからの印刷要求やユーザによる操作部に対する操作の有無等、スリープ状態からの復帰要因があるか否かを判断する。ここでスリープ状態からの復帰要因が存在する場合(ステップS601のY)はステップS602へ進み、スリープ状態からの復帰要因が存在しない場合(ステップS601のN)は、復帰要因が発生するまでステップS601を繰り返す。
次にステップS602では、システム制御部101は電源部112に対して図4に示すSW1をONに制御する指示を行い、プリントエンジン109に対する電力供給を再開させる処理を行う。またシステム制御部内部で停止していたクロックの供給を再開する、RAM202をセルフリフレッシュモードから復帰させるといった、スリープ状態からの復帰処理を開始する。ステップS602の終了後、ステップS603へ進む。
ステップS603では、システム制御部101はリリースレバー状態監視部113に対して問い合わせを行い、スリープ中にリリースレバーが開状態になったか否かを確認する。ここで、スリープ中にリリースレバーが開状態になったことが確認された場合(ステップS603のY)は、ステップS604へ進み、スリープ中は常にリリースレバーは閉じられていたと確認された場合(ステップS603のN)は、ステップS607へ進む。
ステップS604では、システム制御部101はエンジン制御部201に対し、スリープ中にリリースレバーが開状態となることがあった旨を通知し、ステップS605へ進む。
ステップS605において、エンジン制御部201はステップS604でシステム制御部101から通知された情報に基づき、用紙のずれ、および斜行の有無を検知する処理を実行し、ステップS606へ進む。
ステップS606では、エンジン制御部201は用紙のずれ、斜行の有無があるか否かを判定する。ここで用紙のずれや斜行有りと判定された場合(ステップS606のY)はステップS609へ進む。また用紙のずれや斜行が無しと判定された場合(ステップS606のN)は、ステップS607へと進む。
ステップS607では、システム制御部101およびエンジン制御部201は、スリープ状態から復帰する際における上述した用紙ずれ・斜行検知処理以外の処理についての終了判断を行う。ここで全ての復帰処理が終了したと判定された場合(ステップS607のY)はスタンバイ状態へ移行して処理を終了する。また、全ての復帰処理が完了していないと判定された場合(ステップS607のN)は、ステップS608に進む。
ステップS608では、復帰処理中にエラーが発生したか否かの判定を行う。用紙のずれや斜行以外のエラーとしては、例えば紙詰まりや用紙の残量不足といったものを挙げることができる。復帰処理中にエラーが発生したと判定された場合(ステップS608のY)は、ステップS609へ進み、エラーの発生がない場合はステップS607へと進んで以降の処理を繰り返す。
ステップS609では、LCDにエラー内容を表示してユーザに対してエラーを通知して用紙の位置あわせや詰まった用紙の除去などの物理的処理を行うよう促すといった所定のエラー処理を実行し、ステップS610へと進む。
ステップS610では、エラーのリカバリ処理が完了したか否かを判定し、リカバリ処理が完了したと判定された場合(ステップS610のY)は処理を終了する。エラーのリカバリ処理が完了していないと判定された場合(ステップS610のN)は、処理が完了するまでステップS610を繰り返す。
以上のように、本発明によれば、スリープ中におけるリリースレバーの開閉状態を監視してその結果を記憶しておき、スリープ中にリリースレバーが常に閉じられた状態にあった場合は用紙のずれおよび斜行検知の処理を省略するように制御を行うことで、プリントエンジン側の電源がOFFとなっているスリープ状態から実際に印字可能な状態へと復帰する際の復帰時間を短縮することが可能となる。
なお、本発明は以上において説明した具体的な実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々に変更することが可能である。例えば上記実施例中では、ホストコンピュータから出力されるデータを記録するインクジェット記録装置を例に説明したが、本発明はこうした形態に限定されるものではなく、例えばスキャナと一体に組み合わされた複写機、ファクシミリ等に対しても適用可能である。
本発明の実施形態における、プリンタ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における、プリントエンジン109の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における、ロール上の記録媒体を搬送させながら画像記録を行うことが可能なインクジェットプリンタの一例を示す図である。 本発明の実施形態における、電源部112の内部構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態におけるプリンタ100において実行される処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における、プリンタ100がスリープ状態から復帰する際に実行する処理の内容を表すフローチャートである。 本発明の実施形態における、リリースレバー開閉検知スイッチ310の出力の接続先を表す模式図である。
符号の説明
100 プリンタ
101 システム制御部
102 RAM
103 ROM
104 画像処理部
105 操作部
106 EEPROM
107 シリアルインターフェース
108 エンジンインターフェース
109 プリントエンジン
110 ホストインターフェース
111 システムバス
112 電源部
113 リリースレバー状態監視部
201 エンジン制御部
301 ロール紙
302 保持部材
303 給紙ローラ
304 搬送ローラ
305 記録ヘッド
309 リリースレバー
310 リリースレバー開閉検知スイッチ
S501〜S504 処理ステップ
S601〜S609 処理ステップ

Claims (5)

  1. 装置を構成する各部への電力供給を必要に応じて停止することによって低消費電力動作が可能なプリンタ装置であって、
    記録媒体を記録可能な位置に保持し、かつ記録媒体搬送時の搬送方向のずれを抑制するための記録媒体保持機構を有し、
    前記記録媒体保持機構は、記録媒体を保持する状態と、保持が解除された状態の2つの状態をとることが可能となっており、
    加えて前記記録媒体保持機構が記録媒体を保持する状態にあるか、保持が解除された状態にあるかを検知する保持状態検知手段と、
    前記低消費電力動作中に、前記保持状態検知手段の検知結果を監視する保持状態監視手段と、
    前記保持状態監視手段の監視結果を記憶する保持状態記憶手段と、
    前記保持状態記憶手段の記憶内容に基づき、前記低消費電力動作中に記録媒体の保持が解除された状態にあったか否かを判定する手段を有し、記録媒体の保持が解除された状態になかった場合は、前記低消費電力動作状態から通常の動作状態に復帰する際に、特定の処理を実行しないように制御することを特徴とする、プリンタ装置。
  2. 前記プリンタ装置は、ホスト機器から印刷用のデータを受信し、受信データを印刷可能なデータ形式に変換すると共に装置全体の制御を行うシステム制御部と、
    記録動作の制御、記録媒体の供給、搬送、排出といった機械的な制御を行うエンジン制御部と、
    前記低消費電力動作に入る前に、少なくとも前記エンジン制御部への電力供給を、前記システム制御部から停止するように制御される電力供給部とを有し、
    加えて前記低消費電力動作中においても前記保持状態検知手段および前記保持状態監視手段に対しては電力供給を行う構成となっていることを特徴とする、請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 前記特定の処理とは、用紙位置のずれ、および斜行を検知するための処理であることを特徴とする、請求項1ないし2に記載のプリンタ装置。
  4. 前記記録媒体として、ロール状の記録媒体を利用可能であることを特徴とする請求項1ないし3に記載のプリンタ装置。
  5. 前記プリンタ装置は、複数のインク吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体上に走査させ、前記ホスト機器から供給される画像データに基づいて前記記録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出させて画像を形成するインクジェット記録方式を用いたものであることを特徴とする、請求項1ないし4に記載のプリンタ装置。
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