JP2007130374A - 内視鏡用ガイドチューブ及び内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内視鏡用ガイドチューブ8は、中心軸線Cを有して管状に延びるチューブ本体10を備えている。チューブ本体10は、ジェットエンジン周囲の配管類の隙間から挿入できるように、内視鏡の挿入部に対して所定の長さとなっている。チューブ本体10の先端10a側には、湾曲中心C1を中心に予め湾曲した湾曲部11が1ヶ所設けられている。この湾曲部11には、チューブ本体10の壁面の厚さ方向に貫通して一つのスリット12が配されている。
【選択図】図2
Description
このような内視鏡用ガイドチューブは、ガイドチューブ自体を狭い管路に挿入するため、及び狭い場所で内視鏡の挿入部を管路に案内するために使用されるので、挿入部の外径にできるだけ近い外径であることが望ましい。そこで、硬質、かつ、摩擦係数の小さいエチレン樹脂等が使用される場合が多い。このような内視鏡用ガイドチューブによれば、挿入部を挿入する際、ガイドチューブ内における挿入部の変形を抑えて挿入部を容易に挿入させることができる。
また、狭いスペースゆえに挿入部を管路の開口部に対して傾斜する方向から挿入しなければならないような場合には、挿入方向に対して予め湾曲したガイドチューブを使用することによって、軟性の挿入部であっても容易に管路に挿入させることができる。
本発明に係る内視鏡用ガイドチューブは、一部に硬性部を有する一方、全体では可撓性を有する内視鏡の挿入部が内部に挿通される内視鏡用ガイドチューブであって、樹脂からなり、管状に延びて途中に湾曲部が設けられたチューブ本体を備え、前記湾曲部には、前記チューブ本体の壁面を貫通するスリットが配されていることを特徴とする。
この発明は、挿入部の硬性部が湾曲部を挿通する際、湾曲中心側の壁面のほうが、反対側の壁面よりも軸方向の引張力が小さいので、スリットをより開口しやすくすることができる。
この発明は、スリットの開口幅を広げることによって湾曲部の内径を大きくすることができる。従って、硬性部の長さに応じて湾曲部の内径を変化させ、挿入部を容易に挿通させることができる。
この発明は、挿入部が湾曲部を通過する際、挿入部の中心軸線が、ガイドチューブの中心軸線と湾曲部の湾曲中心とを含む平面上に配されることになる。一方、スリットはこの平面上には配されないので、挿入部がチューブ本体内を前進しても、挿入部の先端がスリットの開口部分から突出するのを好適に抑えることができる。
この発明は、湾曲部に挿入部を挿通する際、スリット幅が変化することによって湾曲部の湾曲半径を変化させることができる。また、スリット数が多くなるほど湾曲部の曲げ剛性を小さくすることができる。従って、硬性部の長さに応じてスリットの数を調節することによって、挿入部が容易に挿通するように湾曲部の湾曲半径を変化させることができる。
この発明は、内視鏡用ガイドチューブの外径が、内視鏡の挿入部の外径に近くて細いものであっても、内視鏡用ガイドチューブに容易に挿通させることができる。
本実施形態に係る内視鏡装置1は、図1に示すように、細長で可撓性を有する挿入部2を備える内視鏡3と、内視鏡3で観察した画像を表示させる表示部5を有する装置本体6と、先端側の一部に硬性部7を有する一方、全体では可撓性を有する内視鏡3の挿入部2が内部に挿通される内視鏡用ガイドチューブ8とを備えている。
まず、チューブ本体10の先端10aを図示しないジェットエンジンのアクセスポート近傍に接近するようにして内視鏡用ガイドチューブ8を配置する。
この際、チューブ本体10の直線部分では、チューブ本体10と挿入部2との間の摩擦が小さいので、挿入部2がスムーズにチューブ本体10内を挿通していく。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置20の内視鏡用ガイドチューブ21は、湾曲部11に二つのスリット12(一つのみ図示)が配されているとした点である。
こうして、図4(b)に示すように、内視鏡3の挿入部2の先端が、内視鏡用ガイドチューブ21の先端から突出する。この際、挿入部2の硬性部7が内視鏡用ガイドチューブ21の湾曲部11を通過してしまうので、スリット12が再び閉じて帯状部22の撓み状態が回復し、チューブ本体10の内径が一定となる。
特に、二つのスリット12が湾曲部11に配されているので、挿入部2が湾曲部11を挿通する際に、内視鏡用ガイドチューブ21の内径をより容易に変化させることができ、挿入部2を容易に挿通させることができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、図5(a)に示すように、本実施形態に係る内視鏡装置30の内視鏡用ガイドチューブ31の湾曲部11に、チューブ本体10の中心軸線C方向に直交して、中心軸線C方向に複数のスリット32が配されているとした点である。
スリット32は、チューブ本体10の壁面の内周面側から外周面側に向って漸次開口幅が広くなるように形成されている。
まず、内視鏡用ガイドチューブ31に挿入部2を挿入する。ここで、挿入部2の先端が湾曲部11に差し掛かった際、挿入部2の先端が、湾曲中心C1に対して反対側となるチューブ本体10の壁面に当接する。そして、硬性部7が湾曲部11を通過する間、図5(b)に示すように、スリット32の開口幅が変化することによって湾曲部11が変形して湾曲半径が変化する。
こうして、内視鏡3の挿入部2の先端が、内視鏡用ガイドチューブ31の先端から突出する。
例えば、上記実施形態では、スリット12が湾曲部11の湾曲中心C1側の壁面に配されているとしているが、図6に示すように、スリット12が湾曲部11の湾曲中心C1の反対側となる壁面に配された内視鏡用ガイドチューブ40を備える内視鏡装置41としても構わない。
2 挿入部
3 内視鏡
7 硬性部
8,21,31,40,51 内視鏡用ガイドチューブ
10,50 チューブ本体
11 湾曲部
12,32 スリット
Claims (6)
- 一部に硬性部を有する一方、全体では可撓性を有する内視鏡の挿入部が内部に挿通される内視鏡用ガイドチューブであって、
樹脂からなり、管状に延びて途中に湾曲部が設けられたチューブ本体を備え、
前記湾曲部には、前記チューブ本体の壁面を貫通するスリットが配されていることを特徴とする内視鏡用ガイドチューブ。 - 前記スリットが、前記湾曲部の湾曲中心側の壁面に配されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ガイドチューブ。
- 前記スリットが、前記チューブ本体の中心軸線方向に延びて配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用ガイドチューブ。
- 前記スリットが、前記中心軸線と前記スリットとを含む平面が前記中心軸線と前記湾曲部の湾曲中心とを含む平面と交差するようにして配されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用ガイドチューブ。
- 前記スリットが、前記チューブ本体の中心軸線方向に直交して、前記中心軸線方向に複数配されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用ガイドチューブ。
- 細長で可撓性を有する挿入部を備える内視鏡と、
請求項1から5の何れか一つに記載の内視鏡用ガイドチューブとを備えていることを特徴とする内視鏡装置。
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