JPH1156765A - ガイドチューブ - Google Patents

ガイドチューブ

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JPH1156765A
JPH1156765A JP9223194A JP22319497A JPH1156765A JP H1156765 A JPH1156765 A JP H1156765A JP 9223194 A JP9223194 A JP 9223194A JP 22319497 A JP22319497 A JP 22319497A JP H1156765 A JPH1156765 A JP H1156765A
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JP
Japan
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tube
main body
tube main
distal end
peripheral surface
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Pending
Application number
JP9223194A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Shimizu
慶彦 清水
Haruhiko Masuda
春彦 増田
Zenetsu Suzuki
善悦 鈴木
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1156765A publication Critical patent/JPH1156765A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00147Holding or positioning arrangements
    • A61B1/00154Holding or positioning arrangements using guiding arrangements for insertion

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のガイドチューブの問題点を解決すべく
なされたものであって、咽頭部を安全かつ容易に通過・
挿管可能で、かつ、内視鏡へのダメージが少ないガイド
チューブを提供する。 【解決手段】 全体が緩やかに湾曲し、その長さ方向に
全体が貫通した内腔を有し、その先端部が先絞りされ、
かつその先端より後方に向かって所定長さのスリットが
少なくとも2個形成されたチューブ本体と、該チューブ
本体の後端部に配設された開閉操作部と、該先端部と該
開閉操作部とを連結する連結具と、該チューブ本体の外
周面上に着脱自在に取り付けられたマウスピースとから
なるガイドチューブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療現場で咽頭部
を通して内視鏡を挿入するための補助具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】胃、食道等の腫瘍、静脈瘤等消化管内疾
患の診断、治療の目的で内視鏡が広く用いられている。
しかし、現在使用されている内視鏡はその径が約10mm
φあるため、装入には術者の熟練が必要で、患者の苦痛
にも著しいものがある。更に、手技によっては何度も内
視鏡を出し入れすることもあり、この場合、患者への負
担はいっそう大きくなる。
【0003】そこで、内視鏡の挿入を容易にするための
補助具としての挿管チューブが実開平7−37103号
に提案されている。しかしながら、該チューブはその先
端が尖弁で形成されているために該チューブ内腔に内視
鏡を挿入した時に内視鏡とチューブとの間に隙間ができ
るため、その隙間に粘膜が引っ掛かったり、尖弁と他の
尖弁の間にできる隙間に内視鏡が引っ掛かり、スムーズ
な内視鏡操作の妨げになる不具合があった。更に該チュ
ーブにはマウスピースが備えられていないため、患者が
緊張のあまりチューブを噛んだ場合、該チューブがつぶ
れ、チューブの更なる挿入が不能になったり、内視鏡に
ダメージを与えて故障の原因となることもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のガイ
ドチューブの問題点を解決すべくなされたものであっ
て、咽頭部を安全かつ容易に通過・挿管可能で、かつ、
内視鏡へのダメージが少ないガイドチューブを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、全体が緩やか
に湾曲し、その長さ方向に全体が貫通した内腔を有する
チューブ本体と、該チューブ本体の後端部に配設された
開閉操作部と、該チューブ本体の外周面上に着脱自在に
取り付けられたマウスピースとからなるガイドチューブ
であって、該チューブ本体の先端部が、先絞りされたも
のであると共に、その先端より該チューブ本体の後方に
向かって所定長さのスリットが少なくとも2個形成され
たものであること、該スリット形成の結果としての少な
くとも2つの分割された先端部から該開閉操作部に至る
ルーメンであって、該チューブ本体の壁中に形成された
又は該チューブ本体の外周に付設された該チューブ本体
の長さ方向に延伸するルーメンを有してなること、該開
閉操作部が、該チューブ本体の最後端の外周に固定さ
れ、その外周面に雄ネジが形成された筒体であるネジ部
と、該ネジ部の該チューブ本体先端部側に配されたリン
グであって該チューブ本体の外周面をその長さ方向に滑
動可能なリングと、該雄ネジに咬合可能な雌ネジをその
内周面に有し、その該チューブ本体先端部側の該リング
と回転可能に係合する突部を有するリングナット部と、
該リングより該チューブ本体先端部側の該チューブ本体
外周面上に固定された断面「コ」の字型の把持部とから
なること、及び該チューブ本体の先端部と該リングとを
連結する部材であって、該ルーメン中に滑動可能に収容
された連結具を有してなることを特徴とする。
【0006】ここで、スリットが形成された結果として
の分割されたチューブ本体の先端部は、リングを該チュ
ーブ後方に移動させる(その原動力は、リングナット部
の時計回りの回転力である)と開き、該リングの逆方向
への移動にて閉じうる、すなわち、該先端部の開口径を
変えうる可撓性を有する材料から選択される。
【0007】また、マウスピースはその一端にフランジ
を有するチューブ本体の外周面上を滑動可能な円筒であ
る。ここで、該フランジは、該チューブ本体全体が口腔
内に没することを防止することを目的とした部材ゆえ、
患者の口より大径とすると共に、その係止を考慮し、開
閉操作部の把持部側に設ける。更に、該マウスピースの
他端には、その円周全体にリブ部を形成しておくことが
好ましい。患者が該マウスピースを咥えた状態におい
て、患者の歯によって該チューブ本体の口外への抜け落
ちを防止できるからである。
【0008】また、該リブ部が形成される端面は該チュ
ーブ本体の軸に対し、60〜80度の傾きをもつように
しておくことが好ましい。マウスピースに傾きをつける
ことで、上歯、下歯、舌上の3点でマウスピースを支え
ることができるようになり安定した保持が可能となる。
しかし、傾きが60度より小さいとフランジ部から該端
面の最先端部までの長さが長くなるため、患者がマウス
ピースを咥えた時に、該最先端部が患者の口腔内深部に
到達して患者の嘔吐反応を刺激することになるので好ま
しくなく、傾きが80度より大きいと、舌上で支えるこ
とができなくなり、上歯と下歯の2点でマウスピースを
支えるため、安定した保持ができなくなり、高齢者や歯
の不自由な患者にとって大きな負担となるので好ましく
ない。更にまた、チューブ本体の湾曲の程度は、500
〜1,000Rとするのが好ましい。500Rより小さ
いと、チューブ本体の挿入時に先絞りされた先端部が咽
頭部にあたり、粘膜に損傷を与える場合があるので好ま
しくなく、1,000Rより大きいとチューブ本体はほ
とんど直管状態となるため、咽頭部を通過できなくな
り、無理矢理挿入しようとすると先絞りされた先端部で
咽頭部に穿孔を起こしてしまう可能性があるので好まし
くない。
【0009】チューブ本体の先絞りされた先端の円周方
向には、補強用チップを付設することが好ましい。前述
したように、チューブ本体の先端部はその開口径を変え
うる可撓性を有する材料から選択されるが、特に柔軟な
材料で構成されたチューブの場合、内視鏡を挿入した時
に、スリットの部分で反り返りが起こり、スリットが大
きく開く場合がある。この状態で内視鏡を出し入れする
と、大きく開いたスリットから横方向に内視鏡が突出し
てしまい操作性が低下するので好ましくない。また、特
開平7−206287号に開示されている内視鏡的結紮
用キットを内視鏡の先端に付設して食道静脈瘤の処置を
する場合、内視鏡の引き抜き時に該結紮具がスリットに
引っ掛かり内視鏡から外れ、食道内に残ってしまうの
で、スリットから横方向に内視鏡が突出した状態は特に
好ましくない。先端チップの付設により、先端部の反り
返りは防止され、内視鏡の操作性が確保される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、その一実施例を表した図面
を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、本発明
はこの図面のものに限定されるものではない。
【0011】本発明のガイドチューブは、その長さ方向
に全体が貫通した内腔を有し、全体が緩やかに湾曲した
チューブ本体(1)と、該チューブ本体の後端部に配設
された開閉操作部(3)と、該チューブ本体の外周面に
着脱自在に取り付けられたマウスピース(2)をその主
要構成要素とするものである。
【0012】該チューブ本体の先端部は、その先方に向
かってテーパー状に絞られており、更にその部分には、
該チューブの長さ方向の所定の範囲に渡って、その先端
から切り込まれた少なくとも2つのスリット(10)が
形成され、結果として該先端部は該スリットと同数の部
分に分割されている。
【0013】該チューブの外周面上、壁中又は内周面上
(図2の態様では壁中)には、該チューブ本体の先端部
から、該開閉操作部(3)に至るルーメン(8)が該ス
リットの数と同数、該チューブ本体の長さ方向に延伸す
るように設けられており、該ルーメン中には、該分割さ
れた先端部と該開閉操作部とを結ぶ連結具(9)が収容
されている。
【0014】該開閉操作部は、ネジ部(5)と、リング
ナット(4)と、リング(6)と、把持部(7)から構
成され(これらの部材は、すべて実質的に筒状体であ
る)、該リングナットを除くこれらの部材は、該チュー
ブ本体の後端から先端に向かって、記載とおりの順に該
チューブ本体の外周面に取り付けられている。それらの
取付態様は、すべてそれらの内周面でもって嵌着である
が、より詳細には、該ネジ部と該把持部が固定、該リン
グが該チューブ本体外周面上を滑動可能である。該リン
グナットは、該ネジ部と該リングとを係止するための部
材であり、その内周面に該ネジ部の外周面に形成された
雄ネジと咬合する雌ネジが形成された部分と、該リング
の外周面に形成されたチャンネルの溝に嵌合する突き出
し部分を有する。このチャンネルの溝と突き出し部の形
成は逆であってもよい。該リングが該リングナットの移
動を受けて同方向に移動しうることが満足されれば、そ
の目的を達成するからである。該リングには、連結具
(9)の一端が繋着されている。
【0015】次に、チューブ本体(1)の先端部の開閉
メカニズムについて説明する。前述のとおり、該先端部
と開閉操作部(3)のリング(6)とは連結具(9)で
相互に繋がれており、しかも該リングは、、該チューブ
の外周面上を滑動可能に取り付けられており、更にリン
グナット(4)とは、該リングナットが該リングの溝中
を回動可能に係合されているので、該リングナットを時
計方向に回転させると、該チューブの外周面上に固定さ
れたネジ部の雄ネジと該リングナットの雌ネジとの咬合
により、該リングナット自体が該チューブ本体の後端側
に移動し、その運動によって該リングとそれに一端が固
定された連結具(9)も該チューブ本体の後端側に移動
し、該連結具の他端が繋着された分割された該チューブ
本体の先端部はその径が拡大する方向に運動する(図6
(a)参照)。
【0016】反対に、該リングナットを反時計方向に回
転させ、該リングナット自身を該チューブ本体の先端側
に移動させると、該チューブ本体の先端部はその径が縮
小する方向に運動する(図6(b)参照)。
【0017】このような該チューブ本体の先端の運動、
すなわち、該先端部がその径方向に開くと内視鏡の通過
性が良くなり、反対に該先端部の径が縮小すると内視鏡
とチューブ本体(1)の間に形成される段差が小さくな
るので咽頭部へのガイドチューブの通過が容易になる。
このような先端部の形状を得るための加工方法としては
チューブ本体(1)の押出成形時にテーパー状にしたも
の、又は成形されたチューブ本体の先端部に熱を加えつ
つ延伸してテーパー状にしたものにスリットを入れる方
法がある。このチューブ本体(1)の材質としては、ポ
リ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン
系エラストマー、又はゴム系樹脂等の軟質樹脂を用いる
のがよく、口腔や咽頭部に挿入した時にこれらの損傷を
防ぐためにも、極力柔軟で加工しやすい樹脂を用いるこ
とが好ましい。
【0018】しかしながら、柔らかすぎるとチューブ本
体に内視鏡を挿入した時に、先端部のスリットの付近が
反り返り、スリットが大きく開くことがある。この状態
で内視鏡の出し入れをすると、スリットから横方向に内
視鏡が飛び出し、かえって操作性が悪くなることがある
ため、図4に示すようにチューブ本体(1)の先端部に
該先端部のR形状を保つための補強チップ(28)を付
設してもよい、この補強チップ(28)の材質としては
該チューブ本体のそれより硬い硬質ポリ塩化ビニル樹
脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂等の硬質樹脂が
よい。要するに硬いが、成形性、接着性などの加工しや
すい樹脂であればよい。このチップ補強は連結具(9)
の一端を補強チップ(28)に固定することにより該先
端部と該連結具(9)との繋着がより強固なものとなる
ため、該連結具の抜け防止にも資することとなるので好
ましい。
【0019】前述のとおり、連結具(9)が収容される
ルーメン(8)の配設状態としてはチューブ本体(1)
の壁中に形成する場合(図7(a)参照)と該チューブ
本体の外周面上に付設する場合(図7(b)参照)、更
には該チューブ本体の内周面に付設する場合(図示せ
ず)がある。それぞれに利害得失、たとえば第3様態で
は内視鏡の出し入れ、すなわち通過性が悪くなるので、
それを改善しようとするとチューブ本体(1)の外径が
太くなるといった欠点があり、また、第2様態では、配
設が容易であるが、ガイドチューブ自体の挿入に難があ
る等の欠点があるので、そのような難点の少ない第1様
態が好適である。
【0020】チューブ本体(1)の寸法(先絞り部より
後方)は使用する内視鏡のサイズにもよるが、通常は内
視鏡の外径よりも2〜10mm程度大きな内径にする(通
過性に配慮)。その壁厚は樹脂の種類や壁中に形成され
るルーメンの大きさにもよるが、本発明の目的とすると
ころは咽頭部に挿入しやすいガイドチューブを提供する
ことにあるから、チューブ外径が細い、つまりできる限
り薄肉とするのがよく、1〜3mmの肉厚が好ましい。壁
厚が1mmより小さいと、連結具(9)を配置するための
ルーメン(8)の内腔が小さくなるため、チューブ本体
(1)の先端部を開閉する際、連結具の摺動性が悪くな
り、開閉不良を起こすので好ましくなく、壁厚が3mmよ
り大きいとチューブ本体自体が太くなり、挿入性を損な
うので好ましくない。
【0021】チューブ本体(1)の全長は、咽頭部の屈
曲部位に留置することが目的であるから、通常は100
〜300mmで十分であるが、用途や、患者に合わせ適宜
選択すればよい。
【0022】連結具(9)としては金属、又は樹脂製の
ワイヤーでチューブ本体(1)の湾曲と内腔を維持する
ための保持力を有するものが使用される。金属としては
ステンレス鋼系の鋼線、又はバネ線、たとえばSUS3
04等が挙げられるが、これらに限定されない。また、
樹脂としては、たとえばポリアミドやフッ素系樹脂等が
挙げられるが、該チューブ本体の強度を保持できる剛性
を有するものであれば特に限定されない。該ワイヤーの
両端は該チューブ本体の先端部とリング(6)にそれぞ
れ繋着しなければならないが、前述の材質のものでは単
に接着剤にて繋着する方法では該ワイヤーが外れる可能
性があるため、該ワイヤーの端部をL字又はU字に加工
したものを接着固定することが好ましい。
【0023】開閉操作部(3)の材質としては、硬質樹
脂の成型品で、医療用として一般的に使用され、破損し
にくいことなどの要件を備えていれば特に制限なく使用
可能である。
【0024】マウスピース(2)は、その断面が円形、
楕円形、又は長円形をなした実質的な筒状体であり、そ
の先端部にリブ(18)を、一方、後端部に前記把持部
(7)と係合するフランジ部(17)を設けたものであ
る。チューブ本体(1)への取り付けは、その内腔に該
チューブ本体をその先端部から挿入し、該把持部に係止
することによって行う(図2参照)。
【0025】マウスピース(2)の材質としては、樹脂
又は硬質ゴムの成型品で、医療用として一般的に使用さ
れているものでよく、破損しにくいことや、成形しやす
いことなどの要件を備えていれば更によく、患者が口に
くわえた時にソフトで違和感のない材質が好ましい。先
に述べたように、フランジ部(17)及びリブ(18)
は口にくわえた状態を安定させる役目を有する。なお、
該リブ(18)が形成される端面は、先に述べた理由に
より、該チューブ本体の軸に対し、60〜80度の傾き
をもつようにしておく(マウスピースの係合状態を図9
に示す)。
【0026】マウスピース(2)とチューブ本体(1)
の固定方法としては、チューブ本体(1)に固定された
把持部(7)の該チューブ本体の先端側の面上に垂設し
た2個の弾発力を有する羽根(11)の突起部をマウス
ピース(2)の筒状部に設けた2個の小孔(12)に嵌
合させるバネ式(図8(a)参照)、該把持部の該チュ
ーブ本体との接合部の外周面上に形成した突起(13)
と該マウスピースの筒状部に成形した溝(14)とを嵌
合させるリブ式(図8(b)参照)、該接合部の外周面
上に形成した突起(15)を該マウスピースの内周面に
設けたL溝(16)に嵌合させ、回転して固定するロッ
ク式(図8(c)参照)、更に、フランジ部(17)の
周縁部を把持部(7)の周縁部に形成した溝(19)に
嵌合させる方法(図8(d)参照)などが挙げられる
が、該チューブ本体の先端部の開閉は、把持部を一方の
手で固定して、リングナット(4)をもう一方の手で回
転して行うため、該チューブ本体はマウスピースに確実
に固定されている必要があり、この点において、バネ
式、ロック式は特に好適である。
【0027】次に、本発明によるガイドチューブの使用
方法について説明し、本発明の効果を明確にする。
【0028】まず、外周にキシロカインゼリー等の潤滑
剤を塗った内視鏡(22)をチューブ本体(1)の後端
側から該チューブ本体の内腔に挿入し、セットする。そ
の際、チューブ本体は内視鏡の十分手元側(術者の操作
部側)に寄せると共に、開閉操作部(3)のリングナッ
ト(4)を反時計方向に回転し該チューブ本体の先端部
を閉じた状態にしておく。次に、患者の口にマウスピー
ス(2)を噛ませ、必要であればゴムバンドや、テープ
で固定して準備を完了する。
【0029】マウスピースの内腔を介して内視鏡(2
2)を挿入した後、この内視鏡をステントガイドとして
ゆっくりとチューブ本体を咽頭(20)内に挿入してい
く。先端は先絞り構造となっているため、咽頭部(2
0)を容易、かつ、安全に通過させることができる。そ
して、挿入しきったところでマウスピース(2)と開閉
操作部(3)を嵌合してチューブ本体をマウスピースに
固定する。固定完了後、把持部(7)を片手で保持して
リングナット(4)を時計方向に回転し、該チューブ本
体の先端部を開口して、ガイドチューブの装着を完了す
る。なお、内視鏡(22)は、この後、所定の位置まで
挿入される。チューブ本体とマウスピースが確実に固定
されているので、内視鏡挿入によって更にチューブ本体
が食道内に押し込まれたり、内視鏡を引き抜く時にガイ
ドチューブも抜けてしまうということはなく、患者にと
っては安全で、内視鏡操作者にとっては余計な負担のな
い内視鏡処置が実現される。
【0030】内視鏡処置を終えると、リングナット
(4)を反時計方向に回転してチューブ本体の先端部を
閉口し、内視鏡と共にガイドチューブを引き抜き、処置
は完了する。
【0031】このものを用いて食道静脈瘤結紮術を実施
したところ、先端に結紮具を付けた内視鏡を抵抗なくも
スムーズ挿入することが可能であった。また、5〜8回
の結紮(すなわち、5〜8回内視鏡を出し入れした)で
も、ガイドチューブに結紮具が引っ掛かり脱落すること
はなかった。なお、処置後の内視鏡観察では本発明によ
るガイドチューブにより、粘膜を巻き込んだ形跡は認め
られなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明のガイドチューブは、チューブ本
体の先端部をテーパー状に先絞りしているため咽頭部へ
の挿入が容易で、食道粘膜の損傷、穿孔を防止すること
が可能である。また、内視鏡処置時はチューブ本体の先
端部に設けたスリット形成の結果としての分割された先
端部が開口した状態になっているため、内視鏡を引き抜
く時の粘膜巻き込みを軽減でき、安全性の向上が可能で
ある。更に、チューブ本体はマウスピースにより確実に
固定されているため、操作性の向上と治療時間の短縮は
もとより、患者に噛まれることによる内視鏡のトラブル
発生をなくすことができ、内視鏡を挿入するための補助
具として、極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるガイドチューブの全体
構成を示す側面図。
【図2】図1に示したガイドチューブにおいてマウスピ
ースと開閉操作部との係止を解除した状態を示す図。
【図3】図1に示したガイドチューブの先端部の形状を
示す斜視図。
【図4】図1に示したガイドチューブの先端部に補強チ
ップを付設した時の態様を示す斜視図。
【図5】図4に示した補強チップ付き先端部の断面図。
【図6】図1に示したガイドチューブのチューブ本体先
端部の断面図で(a)は該先端部を開いた状態、(b)
は該先端部を閉じた状態を各々示している。
【図7】本発明の一実施例となるガイドチューブのチュ
ーブ本体を径方向に切断した断面図で(a)がルーメン
がチューブ本体の壁内にある態様を、(b)は該ルーメ
ンがチューブ本体の外周に付設された態様を各々示して
いる。
【図8】本発明における開閉操作部とマウスピースとの
係止態様を示す部分切り欠き断面図(ただし(c)は側
面図)。
【図9】本発明のガイドチューブを患者の咽頭部に挿
入、留置した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 チューブ本体 2 マウスピース 3 開閉操作部 4 リングナット 5 ネジ部 6 リング 7 把持部 8 ルーメン 9 連結具 10 スリット 11 羽根 12 小孔 13 突起 14 溝 15 突起 16 L溝 17 フランジ部 18 リブ 19 溝 20 咽頭部 22 内視鏡 28補強チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 善悦 秋田県秋田市土崎港相染町字中島下27−4 秋田住友ベーク株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が緩やかに湾曲し、その長さ方向に
    全体が貫通した内腔を有するチューブ本体と、該チュー
    ブ本体の後端部に配設された開閉操作部と、該チューブ
    本体の外周面上に着脱自在に取り付けられたマウスピー
    スとからなるガイドチューブであって、該チューブ本体
    の先端部が、先絞りされたものであると共に、その先端
    より該チューブ本体の後方に向かって所定長さのスリッ
    トが少なくとも2個形成されたものであること、該スリ
    ット形成の結果としての少なくとも2つの分割された先
    端部から該開閉操作部に至るルーメンであって、該チュ
    ーブ本体の壁中に形成された又は該チューブ本体の外周
    に付設された該チューブ本体の長さ方向に延伸するルー
    メンを有してなること、該開閉操作部が、該チューブ本
    体の最後端の外周に固定され、その外周面に雄ネジが形
    成された筒体であるネジ部と、該ネジ部の該チューブ本
    体先端部側に配されたリングであって該チューブ本体の
    外周面をその長さ方向に滑動可能なリングと、該雄ネジ
    に咬合可能な雌ネジをその内周面に有し、その該チュー
    ブ本体先端部側の該リングと回転可能に係合する突部を
    有するリングナット部と、該リングより該チューブ本体
    先端部側の該チューブ本体外周面上に固定された断面
    「コ」の字型の把持部とからなること、及び該チューブ
    本体の先端部と該リングとを連結する部材であって、該
    ルーメン中に滑動可能に収容された連結具を有してなる
    こと、を特徴とするガイドチューブ。
  2. 【請求項2】 前記のマウスピースが、前記のチューブ
    本体後方側の端部にフランジを有する該チューブ本体の
    外周面上を滑動可能な円筒であって、該フランジと反対
    側の端面が該チューブ本体の軸に対し60〜80度の傾
    きを有するものであり、該端面の周縁部全体にリブが形
    成されたものである、請求項1記載のガイドチューブ。
  3. 【請求項3】 前記のチューブ本体の先端部が、その先
    端部分の周方向に補強用チップが付設されたものであ
    る、請求項1又は2記載のガイドチューブ。
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