JP2001212245A - ガイドチューブ及びその使用方法 - Google Patents

ガイドチューブ及びその使用方法

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JP2001212245A
JP2001212245A JP2000350254A JP2000350254A JP2001212245A JP 2001212245 A JP2001212245 A JP 2001212245A JP 2000350254 A JP2000350254 A JP 2000350254A JP 2000350254 A JP2000350254 A JP 2000350254A JP 2001212245 A JP2001212245 A JP 2001212245A
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tube
digestive tract
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Manabu Yamamoto
学 山本
Kimio Isshi
公夫 一志
Tomohiro Isono
朋弘 磯野
Hideaki Asai
秀昭 浅井
Haruhiko Masuda
春彦 増田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体腔内に治療用チューブを挿入するにあた
り、予め消化管内に挿入し固定したガイドチューブを口
側へ牽引することで消化管を直線化し、治療用チューブ
の挿入を容易にすることができるガイドチューブ及びガ
イドチューブによる治療用チューブの挿入方法を提供す
る。 【解決手段】 体腔内に治療用チューブを挿入するため
のガイドチューブであって、ガイドチューブ全長にわた
り貫通した内腔を有し、ガイドチューブを構成する壁内
に螺旋状又は編組状の補強材を有し、遠位端近傍にガイ
ドチューブを消化管内に固定できる手段を有することで
ガイドチューブの内腔を維持した状態で消化管内に固定
できガイドチューブを口側に牽引することで消化管を直
線化し治療用チューブを目的の体腔内に挿入することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に治療用の
カテーテルや管腔内拡張具及び検査用具を導入するため
のガイドチューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】体腔内に挿入するカテーテルや管腔拡張
具及び検査用具の具体例としては、腸閉塞の診断と治療
を行うイレウスチューブや経腸栄養チューブ等の治療用
チューブの挿入、小腸や十二指腸等の腸管狭窄部の解除
を目的とする腸管内ステント、さらに小腸の検査を行う
小腸内視鏡等がある(以下これらを総称して治療用チュ
ーブと表現する)。
【0003】しかし口や鼻から胃より遠位の消化管にこ
れらの治療用チューブを挿入するには、先ず胃の噴門か
ら胃大彎にそって十二指腸幽門部までほぼ180度に近
い屈曲部を通過させる必要があり、単に押し入れるだけ
では治療用チューブを押し進めることは難しく、治療用
チューブの先端に錘を付けたり、治療用チューブの内腔
にスタイレットとしてガイドワイヤーを挿入し、X線透
視を行いながら患者の体位変換やガイドワイヤーの抜き
差し、治療用チューブ自体の進行と後退を繰り返すこと
によって治療用チューブ先端に方向付けをして挿入す
る。
【0004】更に幽門を越えた更に奥の消化管内に治療
用チューブを進めるには、同様にこの先端の錘やガイド
ワイヤーを使用し、患者の体位変換を行いながら徐々に
治療用チューブを押し進めるが、上記の通り胃噴門部か
ら十二指腸幽門部までの間は180度に近い屈曲部を有
しているため、押し込む力は治療用チューブの先端に伝
わり難く、時間と技術が必要で患者によっては挿入不可
能な場合もあり、治療用チューブの抜き差しによる患者
の鼻腔や口腔内の痛みや長時間のX線被爆という問題を
有するのが現状であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来の
このような問題点を解決しようとするものであり、体腔
内への治療用チューブの挿入に際し、消化管内に固定し
たガイドチューブを牽引することで口から幽門までの大
きく屈曲したルートを直線的に確保し、続く治療用チュ
ーブの幽門までの挿入を容易にするガイドチューブ及び
その使用方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、 (1)体腔内にカテーテルや管腔内拡張具及び検査用器
具を挿入するためのガイドチューブであって、ガイドチ
ューブ全長にわたり貫通した内腔を有し、ガイドチュー
ブを構成する壁内に螺旋状又は編組状の補強材を有する
ことでガイドチューブを体腔へ挿入する際に屈曲させて
もガイドチューブが閉塞することなく内腔の空間を保持
でき、この内腔を通してカテーテルや管腔内拡張具及び
検査用器具を目的の体腔内に挿入できることを特徴とす
るガイドチューブ、
【0007】(2)ガイドチューブは、その遠位端近傍
にガイドチューブを消化管に固定する手段を少なくとも
1つ備えている(1)記載のガイドチューブ、(3)ガ
イドチューブは、体腔内に挿入した際に流体を注入して
膨張させることでガイドチューブの体腔からの抜けを防
止することができるバルーンをガイドチューブの遠位端
近傍に有する(1)記載のガイドチューブ、
【0008】(4)補強材が金属線又はプラスチック繊
維である(1)〜(3)記載のいずれかのガイドチュー
ブ、(5)金属線又はプラスチック繊維の外径は0.1
〜0.5mmであり、及び/又は隣接する金属線又はプ
ラスチック繊維の間隔は少なくとも0.4mmより大き
い請求項4記載のガイドチューブ、
【0009】(6)補強材を、ガイドチューブの近位端
から全長の2/3以下の長さにわたり壁内に有する
(1)〜(5)記載のいずれかのガイドチューブ、
(7)体腔が消化器であってガイドチューブを挿入した
後にマウスピースによってガイドチューブを患者の口で
固定するための仕組みをガイドチューブ近位端に有する
(1)〜(6)記載のいずれかのガイドチューブ、
【0010】(8)消化器が胃より遠位の消化器である
(7)記載のガイドチューブ、(9)仕組みがマウスピ
ースに脱着可能である(7)記載のガイドチューブ。
(10)ガイドチューブの遠位側先端が他のチューブ部
分より細く、さらにガイドチューブの先端部は斜めに切
断された形状を有している(1)〜(9)記載のいずれ
かのガイドチューブ、
【0011】(11)ガイドチューブの内側及び外側の
少なくとも一方の一部の面又は全面に潤滑性処理が施さ
れている(1)〜(10)記載のいずれかのガイドチュ
ーブ、(12)ガイドチューブには、長さ方向にリブ状
の突起が内面の少なくとも一部に形成されている(1)
〜(11)記載のいずれかのガイドチューブ、
【0012】(13)(1)〜(12)記載のいずれか
のガイドチューブを目的の消化管内まで挿入した後に、
その遠位端近傍に付設した固定手段によりガイドチュー
ブを消化管内に固定し、次いで、その近位端を把持し牽
引することで屈曲した消化管を直線化しておき、カテー
テルや管腔内拡張具及び検査用器具を目的の消化管内に
挿入することを特徴とするガイドチューブの使用方法で
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面をもとに本発明につい
て詳細に説明する。図1は本発明の一実施例となるガイ
ドチューブの構造を示す側面図、図2はガイドチューブ
の切断面を示す断面図、図3(a)、(b)は金属線又
はプラスチック繊維からなる螺旋状又は編組状の補強材
の模式図を示すものである。
【0014】本発明によるガイドチューブの一実施例と
して、ガイドチューブを消化管内に固定する手段がバル
ーンである例を図1に示す。本発明のガイドチューブ
は、治療用チューブが挿入できるメインルーメン(8)
とガイドチューブを消化管内に固定する手段であるバル
ーン(4)へ流体を注入・排出するためのサブルーメン
(9)とを有するガイドチューブ本体(1)と患者の口
にガイドチューブを固定するマウスピース(2)、ガイ
ドチューブ本体(1)の壁内に設けた金属線又はプラス
チック繊維からなる螺旋状又は編組状の補強材(3)、
ガイドチューブを消化管内に固定する手段であるバルー
ン(4)、サブルーメン(9)に接続されバルーン
(4)へ流体を注入・排出するための枝管(5)及び一
方弁付シリンジコネクター(6)、ガイドチューブ近位
端部のマウスピース(2)をチューブに固定するキャッ
プ(7)からなる。
【0015】ガイドチューブ本体(1)の全長は、特に
限定するものではないが、少なくとも口から胃の出口で
ある幽門輪まで到達できる長さが必要であって、50c
m以上の長さが好ましく、治療用チューブの長さや操作
性を考慮すると50〜100cmが望ましい。ガイドチ
ューブ本体(1)の内径は少なくとも使用する治療用チ
ューブの外径より大きいことが求められるが、使用する
治療用チューブの大きさにもよるため特に限定はしない
が、ガイドチューブと治療用チューブとの滑りを考慮す
るとガイドチューブに挿入する治療用チューブの外径よ
り1%以上大きいことが望ましい。
【0016】ガイドチューブ本体(1)の外径は前記の
ガイドチューブの内径とガイドチューブの肉厚によって
決まるが、外径25mmを越えると消化管への挿入は非
常に難しくなり同時に患者の苦痛が増大するため25m
m以下であることが望ましい。ガイドチューブ本体
(1)の材料としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリオレフィン系エラストマー、スチレン系
エラストマー又はシリコーンゴム、フッ素化ポリエチレ
ン樹脂等の合成樹脂またはこれらの2種以上の樹脂を組
み合わせて用いることができる。
【0017】ガイドチューブ本体(1)の遠位側先端部
は斜めに切断された形状が好ましく、特に消化管への挿
入の抵抗を無くし且つ挿入時の消化管粘膜のチューブ内
への巻込みが防止できる20〜70°の範囲の角度で切
断された形状であることが好ましい。さらに患者の体内
を傷つけないように切断部のエッジは丸められていると
さらに好ましい。遠位端部が隣接するチューブ部分より
細く形成されているガイドチューブ本体(1)の遠位端
部の外径は消化管への挿入の抵抗を低減するためガイド
チューブ先端から10〜100mmの範囲で徐々に細く
なることが好ましい。
【0018】ガイドチューブの壁内の螺旋状又は編組状
等の補強材(3)は金属線又はプラスチック繊維から構
成される。さらに補強材(3)の役割はガイドチューブ
全体の外径をできるだけ細くでき、且つ消化管内でガイ
ドチューブが屈曲しても十分な強度でチューブ内腔の閉
塞を防止でき、更にガイドチューブの外側からガイドチ
ューブ内腔に挿入した治療用チューブが手でしっかりと
把持できるようにすることである。
【0019】補強材(3)はステンレス線、ニチノール
線、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維等が好まし
く、さらにその線径は0.1〜0.5mmの範囲のもの
が好適である。及び/又は、互いに隣接する金属線又は
合成樹脂繊維の間隔は少なくとも0.4mm以上であ
り、好ましくは1.5〜5mmの間隔である。交差する
金属線又は繊維のなす角度は40〜140度であること
が望ましい。
【0020】補強材を設けたガイドチューブは消化管内
でガイドチューブが屈曲してもチューブ内腔が閉塞せず
且つ、ガイドチューブの外側からは手でガイドチューブ
内腔に挿入した治療用チューブがしっかりと把持できる
性能のものが好ましく、ガイドチューブの外径や内径に
もよるが長さ3cmのガイドチューブをガイドチューブ
のメインルーメンの直径方向に5mm押し潰す時の応力
が1〜15kgfの範囲のものが利用でき、好ましくは
1〜10kgf、更に好ましくは1〜3kgfのもので
ある。
【0021】更に補強材(3)はガイドチューブの全長
にわたって設けても良いが、補強材を設けることにより
ガイドチューブは硬くなり消化管内への挿入性の低下や
消化管の損傷を生じ易くなる。またガイドチューブを消
化管内に固定し、ガイドチューブ近位端を口側へ牽引す
ることで消化管内の屈曲は直線化できるため、消化管内
に留置された状態で最も屈曲の大きい部位に補強材を設
け、ガイドチューブ先端部は消化管の損傷を避けかつ治
療用チューブの動きを妨げないように補強材を設けない
ことが好ましく、ガイドチューブ近位端から長さ方向に
全長の2/3以下までの位置に設けることが望ましい。
【0022】また、ガイドチューブ全体の硬さはガイド
チューブの消化管内への挿入性と治療用チューブの操作
性を妨げない観点から非常に重要な要素であり、補強の
無い部位と補強部のガイドチューブについて長さ3cm
をガイドチューブのメインルーメンの直径方向に5mm
押し潰す時の応力の比が1:1.3〜1:18の範囲が
好ましく、さらに好ましくは1:1.3〜1:2の範囲
である。
【0023】ガイドチューブを消化管内に固定する手段
は実施例のようなバルーンであってもよいし、マレコッ
ト等の形状を有するものやこれらの中から選ぶことので
きる1つ以上の手段を有してもよい。ガイドチューブを
固定する消化管は柔軟な組織で損傷が生じ易いためガイ
ドチューブを固定する手段はできるだけ柔らかくしっか
りと固定できる手段であることが望ましく、バルーンが
特に望ましい。ガイドチューブを固定する手段の形状は
胃の出口である幽門輪でしっかりとガイドチューブ本体
(1)を固定できる形状であればよい。
【0024】具体例としては固定する手段を拡張した
時、球状又はガイドチューブ遠位端から近位端に向かっ
て徐々に外径が拡大する円錐状等の形状やガイドチュー
ブの長手方向にバルーンを切断した断面形状がガイドチ
ューブ外径方向に長軸を有しガイドチューブ長手方向に
短軸を有する楕円断面形状を有する形状等である。幽門
内へ挿入しやすく且つ幽門輪から抜け難い形状であるこ
とが好ましい。
【0025】ガイドチューブを固定する手段の拡張時の
大きさは人の体格によって幽門球部の大きさが異なるた
め限定することは難しいが、ガイドチューブの同心円方
向の最大拡張径及びガイドチューブの長さ方向の最大拡
張幅が共に30〜150mmの範囲であることが好まし
い。ガイドチューブを固定する手段の設置位置はガイド
チューブの長さによって異なるため特に限定はしないが
ガイドチューブ遠位端から0〜50cmの範囲であるこ
とが望ましい。
【0026】またガイドチューブを固定する手段に使用
できる材料は、固定する手段がバルーン(4)である場
合、ポリウレタンエラストマー、軟質ポリ塩化ビニル樹
脂、シリコーンゴム、ポリアミドエラストマー、ポリエ
チレン樹脂、イソプレーンゴム、天然ゴム、ポリオレフ
ィン系エラストマー等やこれらの中から2種以上の樹脂
を混合した材料が利用でき、更にこれらの材料にX線不
透過材料を混合して用いることもできる。X線不透過材
料の混合はガイドチューブを固定する手段の位置が容易
に判別できるため特に望ましく、X線不透過材料として
は酸化ビスマス、次炭酸ビスマス、硫酸バリュウムなど
が使用できる。
【0027】また、ガイドチューブを固定する手段に直
接X線不透過材料を混合して用いることが難しい場合
は、ガイドチューブ本体(1)を固定する手段を設置し
た位置の前後にX線不透過材料又はこれを合成樹脂や接
着剤等に混合し帯状としたものを接着等しても良い。ガ
イドチューブのサブルーメン(9)に接続する枝管
(5)はバルーン(4)に流体を注入して拡張させる圧
力に十分耐える強度を有するものであり、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素化ポリエチレン樹脂
等が利用できる。
【0028】ガイドチューブにマウスピース(2)を固
定するキャップ(7)は、マウスピース(2)に設けた
孔に嵌合して固定できる爪を有しており、ガイドチュー
ブ本体(1)の近位端に接着剤等で固定され、ガイドチ
ューブに接着が容易でマウスピース(2)との繰り返し
の嵌合に耐える材料で構成されることが好ましい。キャ
ップ(7)の材料としてはポリ塩化ビニル樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂等が好
ましい。
【0029】マウスピース(2)の材質はマウスピース
(2)をガイドチューブに固定するキャップ(7)との
繰り返しの着脱に耐える材質であることが必要であり、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂、ABS樹脂等が好ましい。
【0030】ガイドチューブの内側及び外側の少なくと
も一方の一部の面又は全面には治療用チューブとの滑り
を良好にするため潤滑性処理を施すことが可能であり、
処理に用いる潤滑性材料としては様々なハイドロゲルが
使用可能であるが、人体に対する毒性を考慮するとコラ
ーゲン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等
が好ましい。
【0031】ガイドチューブへ潤滑性材料を固定する方
法は、予め溶液にしたこれらのハイドロゲルをガイドチ
ューブにコーティングした後、グルタールアルデヒドに
て架橋させる方法やこれらのハイドロゲルのモノマーを
コーティング後重合開始剤によって架橋させる方法、光
反応性架橋剤等の架橋剤で変性したハイドロゲルの溶液
をガイドチューブにコーティングし光照射によって固定
する方法等がある。
【0032】またガイドチューブの内側には長さ方向に
伸びた複数のリブを設けることも可能で、このリブによ
り治療用チューブとガイドチューブとの接触面積を減ら
すと共にガイドチューブが屈曲した場合も折れによる内
腔の閉塞を抑える効果が得られ、結果としてガイドチュ
ーブと治療用チューブとの滑り性を向上させることが可
能である。
【0033】ガイドチューブ内側に設けたリブはガイド
チューブと一体で押出成形する事により得られ、リブの
サイズはガイドチューブの内径やガイドチューブに挿入
して使用される治療用チューブのサイズにもよるが、ガ
イドチューブと挿入する治療用チューブの外径との間に
十分な隙間がとれるサイズであることが重要で、リブの
高さ及び最大幅が0.5mm〜10mmの範囲であるこ
とが望ましく、長さはガイドチューブ全長と同じ長さで
あることが望ましいが、ガイドチューブ遠位側の先端付
近を柔軟にしたい場合はこの部分のみリブを設けなくて
もよい。
【0034】リブの断面形状は特に限定はしないが、ガ
イドチューブ内腔と治療用チューブの接触面積ができる
だけ小さくなることが望ましく、ガイドチューブの内腔
の壁から内腔の中心に向かって細くなる略三角形の断面
形状を持つ形状が特に望ましい。
【0035】本発明のガイドチューブの使用方法の一実
施例は、図4に示す通りガイドチューブの内腔に内視鏡
を装着し、内視鏡と共に口からガイドチューブ先端が十
二指腸の幽門球部を越えるまで挿入する。次にX線透視
下で内視鏡とガイドチューブを操作しガイドチューブ遠
位部に設けたバルーンを幽門球部に位置させる。続いて
バルーンを拡張させてガイドチューブを固定する(図
5)。次にガイドチューブを口側へ牽引し、幽門球部か
ら口までの消化管を直線化する。その後ガイドチューブ
から内視鏡を引き抜き(図5)、直線化したガイドチュ
ーブの内腔に治療用チューブを挿入し(図6)、目的の
消化管まで治療用チューブを押し進め、最後にバルーン
を収縮させて、ガイドチューブを消化管から抜去する。
(図7)
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によるガイドチュ
ーブを用いることにより、口から幽門までのルートをチ
ューブ内腔の空間を保持して直線的に確保可能であり、
続く治療用チューブの幽門までの挿入を容易にすること
ができ、結果として治療用チューブの挿入に要する時間
を大幅に短縮できるため患者のX線被曝量を低減でき
る。また治療用チューブの消化管への挿入の際に鼻腔に
通した治療用チューブを操作する必要がないため鼻腔粘
膜の損傷を最小限にし、患者の鼻腔の痛みを減少させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるガイドチューブの構造
を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例となるガイドチューブの切断
面を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例となる金属線又はプラスチッ
ク繊維による螺旋構造及び編組構造の模式図を示すもの
である。
【図4】本発明のガイドチューブによる消化管内への治
療用チューブ挿入方法を示すものである。
【図5】本発明のガイドチューブによる消化管内への治
療用チューブ挿入方法を示すものである。
【図6】本発明のガイドチューブによる消化管内への治
療用チューブ挿入方法を示すものである。
【図7】本発明のガイドチューブによる消化管内への治
療用チューブ挿入方法を示すものである。
【符号の説明】
1 ガイドチューブ本体 2 マウスピース 3 補強材 4 バルーン 5 枝管 6 一方弁付シリンジコネクター 7 キャップ 8 メインルーメン 9 サブルーメン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 春彦 秋田市土崎港相染町字中島下27−4 秋田 住友ベーク株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内にカテーテルや管腔内拡張具及び
    検査用器具を挿入するためのガイドチューブであって、
    ガイドチューブ全長にわたり貫通した内腔を有し、ガイ
    ドチューブを構成する壁内に螺旋状又は編組状の補強材
    を有することでガイドチューブを体腔へ挿入する際に屈
    曲させてもガイドチューブが閉塞することなく内腔の空
    間を保持でき、この内腔を通してカテーテルや管腔内拡
    張具及び検査用器具を目的の体腔内に挿入できることを
    特徴とするガイドチューブ。
  2. 【請求項2】 ガイドチューブは、その遠位端近傍にガ
    イドチューブを消化管に固定する手段を少なくとも1つ
    備えている請求項1記載のガイドチューブ。
  3. 【請求項3】 ガイドチューブは、体腔内に挿入した際
    に流体を注入して膨張させることでガイドチューブの体
    腔からの抜けを防止することができるバルーンをガイド
    チューブの遠位端近傍に有する請求項1記載のガイドチ
    ューブ。
  4. 【請求項4】 補強材が金属線又はプラスチック繊維で
    ある請求項1〜3記載のいずれかのガイドチューブ。
  5. 【請求項5】 金属線又はプラスチック繊維の外径は
    0.1〜0.5mmであり、及び/又は隣接する金属線
    又はプラスチック繊維の間隔は少なくとも0.4mmよ
    り大きい請求項4記載のガイドチューブ。
  6. 【請求項6】 補強材を、ガイドチューブの近位端から
    全長の2/3以下の長さにわたり壁内に有する請求項1
    〜5記載のいずれかのガイドチューブ。
  7. 【請求項7】 体腔が消化器であってガイドチューブを
    挿入した後にマウスピースによってガイドチューブを患
    者の口で固定するための仕組みをガイドチューブ近位端
    に有する請求項1〜6記載のいずれかのガイドチュー
    ブ。
  8. 【請求項8】 消化器が胃より遠位の消化器である請求
    項7記載のガイドチューブ。
  9. 【請求項9】 仕組みがマウスピースに脱着可能である
    請求項7記載のガイドチューブ。
  10. 【請求項10】 ガイドチューブの遠位側先端が他のチ
    ューブ部分より細く、さらにガイドチューブの先端部は
    斜めに切断された形状を有している請求項1〜9記載の
    いずれかのガイドチューブ。
  11. 【請求項11】 ガイドチューブの内側及び外側の少な
    くとも一方の一部の面又は全面に潤滑性処理が施されて
    いる請求項1〜10記載のいずれかのガイドチューブ。
  12. 【請求項12】 ガイドチューブには、長さ方向にリブ
    状の突起が内面の少なくとも一部に形成されている請求
    項1〜11記載のいずれかのガイドチューブ。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12記載のいずれかのガイ
    ドチューブを目的の消化管内まで挿入した後に、その遠
    位端近傍に付設した固定手段によりガイドチューブを消
    化管内に固定し、次いで、その近位端を把持し牽引する
    ことで屈曲した消化管を直線化しておき、カテーテルや
    管腔内拡張具及び検査用器具を目的の消化管内に挿入す
    ることを特徴とするガイドチューブの使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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