JP2007123620A - 有機半導体装置及びその製造方法、並びにアクティブマトリクス表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】有機トランジスタからなるアクティブ基板作製において、特に層間絶縁膜の形成やスルーホール加工によって活性層にダメージを与えない最適な層構成の有機半導体装置及びその製造方法、並びに該有機半導体装置を用いたアクティブマトリクス表示装置を提供する。
【解決手段】基板1上に形成されたゲート電極2、ゲート絶縁膜3、ソース電極4a、ドレイン電極4b、有機半導体材料からなる活性層5からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられた層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6上に設けられ層間絶縁膜6を貫通するスルーホール7を介してソース電極4aと電気的につながった個別電極8とを備える有機半導体装置であって、層間絶縁膜6は、少なくとも、活性層5と接する第1の絶縁膜6aと、該第1の絶縁膜6aと異なる材料からなる第2の絶縁膜6bが積層されてなる。
【選択図】図1
【解決手段】基板1上に形成されたゲート電極2、ゲート絶縁膜3、ソース電極4a、ドレイン電極4b、有機半導体材料からなる活性層5からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられた層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6上に設けられ層間絶縁膜6を貫通するスルーホール7を介してソース電極4aと電気的につながった個別電極8とを備える有機半導体装置であって、層間絶縁膜6は、少なくとも、活性層5と接する第1の絶縁膜6aと、該第1の絶縁膜6aと異なる材料からなる第2の絶縁膜6bが積層されてなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、有機半導体層を有する電界効果型有機薄膜トランジスタを備える有機半導体装置及びその製造方法、並びに前記有機半導体装置を用いたアクティブマトリクス表示装置に関するものである。
Si系半導体材料を用いたフラットパネルディスプレイ用アクティブ基板と比較して、有機半導体材料を用いたフラットパネルディスプレイ用アクティブ基板の場合、簡便プロセスによる製造コストの低減、簡便な製造装置による作製、これによる製品コストの低減など、さまざまな利点があり、現在、その開発が精力的に進められている。
ここで、アモルファスSiを用いたアクティブ基板(アモルファスSiアクティブ基板)は、例えばつぎのような工程で製造される。
1.基板形成
2.ゲート電極(第1の電極)形成;クロム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
3.ゲート絶縁膜(第1の絶縁膜)形成;SiO2真空成膜(スパッタリング成膜)
4.活性層形成;水素化アモルファスSiのプラズマCVD(化学気相堆積)法による成膜とフォトリソグラフィー・エッチング
5.ソース・ドレイン電極(第2の対電極)形成;アルミニウム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
6.層間絶縁膜(第2の絶縁膜)形成;SiO2真空成膜(スパッタリング成膜)
7.コンタクトホール(スルーホール)開孔;フォトリソグラフィー・エッチング
8.個別電極(第3の電極)形成;アルミニウム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
1.基板形成
2.ゲート電極(第1の電極)形成;クロム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
3.ゲート絶縁膜(第1の絶縁膜)形成;SiO2真空成膜(スパッタリング成膜)
4.活性層形成;水素化アモルファスSiのプラズマCVD(化学気相堆積)法による成膜とフォトリソグラフィー・エッチング
5.ソース・ドレイン電極(第2の対電極)形成;アルミニウム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
6.層間絶縁膜(第2の絶縁膜)形成;SiO2真空成膜(スパッタリング成膜)
7.コンタクトホール(スルーホール)開孔;フォトリソグラフィー・エッチング
8.個別電極(第3の電極)形成;アルミニウム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
一方で、有機半導体(ペンタセン)を用いたアクティブ基板、例えばつぎのような工程で製造される。
1.基板形成
2.ゲート電極(第1の電極)形成;クロム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
3.ゲート絶縁膜(第1の絶縁膜)形成;SiO2真空成膜(スパッタリング成膜)
4.ソース・ドレイン電極(第2の対電極)形成;アルミニウム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
5.活性層形成;ペンタセンの真空蒸着法による成膜とフォトリソグラフィー・エッチング
6.層間絶縁膜(第2の絶縁膜)形成;SiO2真空成膜(スパッタリング成膜)
7.コンタクトホール(スルーホール)開孔;フォトリソグラフィー・エッチング
8.個別電極(第3の電極)形成;アルミニウム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
1.基板形成
2.ゲート電極(第1の電極)形成;クロム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
3.ゲート絶縁膜(第1の絶縁膜)形成;SiO2真空成膜(スパッタリング成膜)
4.ソース・ドレイン電極(第2の対電極)形成;アルミニウム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
5.活性層形成;ペンタセンの真空蒸着法による成膜とフォトリソグラフィー・エッチング
6.層間絶縁膜(第2の絶縁膜)形成;SiO2真空成膜(スパッタリング成膜)
7.コンタクトホール(スルーホール)開孔;フォトリソグラフィー・エッチング
8.個別電極(第3の電極)形成;アルミニウム真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチング
両者の違いは活性層の形成方法にあり、半導体材料が水素化アモルファスSiである場合はプラズマCVDにより形成されるが、高品質な半導体を得ようとした場合、基板温度250〜350℃の高温が要求され、アクティブ基板としてガラスなどを用いる必要がある。
一方、半導体材料がペンタセン半導体である場合は室温成膜が可能であり、プラスチック基板などの使用が可能になる。
また、製造装置的にはプラズマCVDが真空蒸着装置に代わるので、装置コストの低減、ランニングコストの低減が可能であることは言うまでもない。
一方、半導体材料がペンタセン半導体である場合は室温成膜が可能であり、プラスチック基板などの使用が可能になる。
また、製造装置的にはプラズマCVDが真空蒸着装置に代わるので、装置コストの低減、ランニングコストの低減が可能であることは言うまでもない。
また、プリンティングエレクトロニクスという分野が急速に発展している。この技術を活性層(有機半導体層)の形成に利用した場合、更なる工程の簡便化が促進される。具体的にはペンタセンとは異なる他の有機半導体材料である高分子材料を溶媒に溶かし、インク化しインクジェット塗工にて活性層を形成する方法であり、真空成膜、フォトリソグラフィー・エッチングを行わずに機能性膜をパターン形成する技術である。その例として有機半導体材料ではポリチオフェンや、フルオレンチオフェン共重合体を用いた例がある。先述の有機半導体(ペンタセン)アクティブ基板の製造例においてフルオレンチオフェン共重合体(F8T2)をインクジェット法にて形成した場合、前記工程5は真空蒸着法やその後のフォトリソグラフィー・エッチング工程がなくなり、さらに簡便プロセスが達成される。
また、特許文献1,2においては、本願と同一出願人により独自の有機半導体材料が開示されている。先述のインク化可能な高分子有機半導体材料としてポリチオフェン、フルオレンチオフェン共重合体が知られているが、これら材料は配向成長させる必要があるのに対し、当該材料は無配向にて高いキャリア移動度をしめす材料である。配向成長材料は配向成長処理が必要なため、この処理が不要になることは工程の簡便さのみならず、性能の均一性においても有効である。
ところで、前記工程6(層間絶縁膜の堆積)においては、活性層ダメージのない形成方法が望まれる。従来のアモルファスSiアクティブ基板におけるトランジスタ層間絶縁膜の形成では、プラズマCVD(化学気相堆積法)が一般的であり、基板温度250〜350℃の高温が要求され、有機半導体活性層には好ましくない。他の方法としてスパッタリングによる絶縁膜形成があるが、プラズマダメージによる活性層劣化が発生する問題があった。
また、他の問題として、通常のスルーホール加工は層間絶縁膜を形成後、フォトリソグラフィー・エッチングにより、スルーホール部位の層間絶縁膜を除去し、加工に用いたフォトレジストを除去して形成される。除去には酸素プラズマ処理によるフォトレジストのアッシング(灰化)や、有機溶剤による除去が一般的である。プラズマダメージを回避するためには有機溶剤によるレジスト除去を行えばよいが、用いられる溶剤がモノエタノールアミン、ジエチレングリコールモノメチルエーテルなどの溶媒であるため、これも活性層にダメージを与えていた。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、有機トランジスタからなるアクティブ基板作製において、特に層間絶縁膜の形成やスルーホール加工によって活性層にダメージを与えない最適な層構成の有機半導体装置及びその製造方法、並びに該有機半導体装置を用いたアクティブマトリクス表示装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、基板上に形成されたゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体材料からなる活性層からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に設けられ該層間絶縁膜を貫通するスルーホールを介して前記ソース電極と電気的につながった個別電極とを備える有機半導体装置であって、前記層間絶縁膜は、少なくとも、前記活性層と接する第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜と異なる材料からなる第2の絶縁膜が積層されてなることを特徴とする有機半導体装置である(請求項1)。
ここで、前記第1の絶縁膜は、有機材料からなることが好ましい。また、前記第1の絶縁膜は、化学気相堆積法により形成された有機薄膜であるとよく、ポリパラキシリレンからなることが好適である。
また、前記第2の絶縁膜は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコンのいずれかの材料を主成分とするものであることが好ましい。
また、前記有機半導体材料は、トリアリールアミン骨格を有する高分子材料、またはトリアリールアミン骨格を有する高分子材料とα−フェニルスチルベン誘導体を混合した材料であることが好ましい。
前記課題を解決するために提供する本発明は、ゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体材料からなる活性層からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられ少なくとも、前記活性層と接する第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜と異なる材料からなる第2の絶縁膜が積層されてなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に設けられ該層間絶縁膜を貫通するスルーホールを介して前記ソース電極と電気的につながった個別電極とを備える有機半導体装置の製造方法であって、前記第1の絶縁膜、第2の絶縁膜を前記有機トランジスタ上に順次形成した後、前記第2の絶縁膜について穿孔加工を施してスルーホール部位を形成し、ついで該スルーホール部位を通して前記第1の絶縁膜について穿孔加工を施し前記スルーホールを形成することを特徴とする有機半導体装置の製造方法である(請求項7)。
前記課題を解決するために提供する本発明は、ゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体材料からなる活性層からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられ少なくとも、前記活性層と接する第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜と異なる材料からなる第2の絶縁膜が積層されてなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に設けられ該層間絶縁膜を貫通するスルーホールを介して前記ソース電極と電気的につながった個別電極とを備える有機半導体装置の製造方法であって、前記第1の絶縁膜を前記有機トランジスタ上に形成した後、該第1の絶縁膜上にスクリーン印刷法によりスルーホール部位を含むパターンを印刷して前記第2の絶縁膜を形成し、ついで該スルーホール部位を通して前記第1の絶縁膜について穿孔加工を施し前記スルーホールを形成することを特徴とする有機半導体装置の製造方法である(請求項8)。
ここで、請求項8の発明において、前記第2の絶縁膜は、ポリビニルブチラールを主成分とするものからなることが好ましく、前記第2の絶縁膜の膜厚は2μm以上であることが好適である。
また、請求項7または8の発明において、前記スルーホールを形成した後、スクリーン印刷法により前記個別電極を形成することが好ましい。
前記課題を解決するために提供する本発明は、請求項1に記載の有機半導体装置をアクティブ素子として用いてなることを特徴とするアクティブマトリクス表示装置である(請求項12)。
ここで、表示画素が電気泳動素子からなることが好ましい。また、前記基板は可撓性を有することが好ましい。
本発明の有機半導体装置によれば、層間絶縁膜の形成によって活性層にダメージを与えることのない最適な層構成の有機半導体装置を提供することができる。
本発明の有機半導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜の形成やスルーホール加工によって活性層にダメージを与えずに有機半導体装置を製造することができる。また、簡便な工程で製造可能であるため、製造コスト、製造装置の低コスト化を達成することができる。
本発明のアクティブマトリクス表示装置によれば、層間絶縁膜の形成やスルーホール加工によって活性層にダメージを与えずに有機半導体装置を製造することができるため、低廉で信頼性の高いアクティブマトリクス表示装置を提供することができる。
本発明の有機半導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜の形成やスルーホール加工によって活性層にダメージを与えずに有機半導体装置を製造することができる。また、簡便な工程で製造可能であるため、製造コスト、製造装置の低コスト化を達成することができる。
本発明のアクティブマトリクス表示装置によれば、層間絶縁膜の形成やスルーホール加工によって活性層にダメージを与えずに有機半導体装置を製造することができるため、低廉で信頼性の高いアクティブマトリクス表示装置を提供することができる。
以下に、本発明に係る有機半導体装置の構成について説明する。
図1は、本発明に係る有機半導体装置の構成を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の有機半導体装置は、基板1上に形成されたゲート電極2、ゲート絶縁膜3、ソース電極4a、ドレイン電極4b、有機半導体材料からなる活性層5からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられた層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6上に設けられ層間絶縁膜6を貫通するスルーホール7を介してソース電極4aと電気的につながった個別電極8とを備え、層間絶縁膜6は、少なくとも、活性層5と接する第1の絶縁膜6aと、第1の絶縁膜6aと異なる材料からなる第2の絶縁膜6bが積層されてなる構成となっている。
図1は、本発明に係る有機半導体装置の構成を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の有機半導体装置は、基板1上に形成されたゲート電極2、ゲート絶縁膜3、ソース電極4a、ドレイン電極4b、有機半導体材料からなる活性層5からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられた層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6上に設けられ層間絶縁膜6を貫通するスルーホール7を介してソース電極4aと電気的につながった個別電極8とを備え、層間絶縁膜6は、少なくとも、活性層5と接する第1の絶縁膜6aと、第1の絶縁膜6aと異なる材料からなる第2の絶縁膜6bが積層されてなる構成となっている。
本発明の有機半導体装置を作製するに当っては、まず図2に示す有機トランジスタを作製し、ついで該有機トランジスタ上において層間絶縁膜6、スルーホール7、個別電極8を形成するとよい。詳しくは次の通りである。
(I)有機トランジスタの作製例
有機トランジスタをつぎの工程により作製する。
(S1)ゲート電極形成
絶縁性のある基板1上にアルミニウムを真空蒸着法にて成膜し、フォトリソグラフィー・エッチングでパターン化して、ゲート電極2を形成する。
有機トランジスタをつぎの工程により作製する。
(S1)ゲート電極形成
絶縁性のある基板1上にアルミニウムを真空蒸着法にて成膜し、フォトリソグラフィー・エッチングでパターン化して、ゲート電極2を形成する。
基板1としては、ガラス基板、プラスチック基板が用いられるが、可撓性が要求される場合、プラスチック基板が好ましい。
また、ゲート電極2は、金属膜の真空蒸着(Cr、Ni−Cr)、酸化物電極、透光性酸化物電極(ITO、ZnO:Al、SnO2)であり、通常のフォトリソグラフィー・エッチングでゲート電極パターンを得る。尚、導電性高分子(PEDOT/PSS、ポリアニリンなど)の印刷形成でもよい。
(S2)ゲート絶縁膜形成
ポリパラキシリレン膜を室温で形成し、ゲート絶縁膜3とする。
ポリパラキシリレン膜を室温で形成し、ゲート絶縁膜3とする。
ゲート絶縁膜3は、絶縁性材料であれば無機、有機いずれの材料でもよい。無機絶縁膜であれば、SiO2、Si3N4、SiON、をPE−CVDで成膜する。また、スパッタリングでの成膜も可能である。また、TEOS(テトラエトキシシラン)とその関連物質を湿式成膜し、加熱処理により絶縁膜にするものでもよい。また、有機絶縁膜は、パリレン、PVA、PVP、PMMA、ポリイミドなどである。尚、上記、無機・有機の複合、有機・有機の複合膜でも可能である。
(S3)ソース・ドレイン電極形成
金(Au)を真空蒸着法にて成膜し、フォトリソグラフィー・エッチングでパターン化して、ソース電極4a、ドレイン電極4bを形成する。
金(Au)を真空蒸着法にて成膜し、フォトリソグラフィー・エッチングでパターン化して、ソース電極4a、ドレイン電極4bを形成する。
ソース電極4a、ドレイン電極4bは、電気伝導性があれば特に材質にはこだわらない。例えば、Au、Pt、Pt族元素、これら合金(Pt−Rhなど)、先述のゲート電極材料が該当する。
基板1上にこれらを準次形成した後、感光性樹脂膜のパターニングを行う。この感光性樹脂は広く用いられているフォトレジストでも良い。このパターン化フォトレジストをマスクにドライエッチングを行い、半導体層の分離(パターニング)を行う。分離したあとのフォトレジスト除去は行わなくても良い
(S4)活性層形成
有機半導体材料を有機溶媒に溶解し、ディスペンサーを用いて所望する部位にキャスト成膜し、活性層5とする。または同溶液をIJ(インクジェット)法にてパターン形成してもよい。またはこの溶液を用いてスピンコーティングなどの周知のウェット成膜で形成してもよい。
有機半導体材料を有機溶媒に溶解し、ディスペンサーを用いて所望する部位にキャスト成膜し、活性層5とする。または同溶液をIJ(インクジェット)法にてパターン形成してもよい。またはこの溶液を用いてスピンコーティングなどの周知のウェット成膜で形成してもよい。
ここで、結晶性有機半導体材料として前述のペンタセンが知られているが、この材料は真空蒸着法で作製されるので、アモルファスSiと同様のプロセスで加工され、従って有機材料にした利点が生かされない。また印刷可能な材料としてポリチオフェン、フルオレンチオフェン共重合体があるが、これら材料は配向成長させないと好ましい半導体性能を示さない。配向成長は配向処理工程が必要となるため、工程の煩雑さを招く。
活性層5を構成する有機半導体材料として、トリアリールアミン骨格を有する高分子材料はこれら配向処理を必要としないので好適である。
具体的には、特許文献1に開示されている有機半導体材料を用いるものであり、活性層(有機半導体層ともいう)は下記一般式(I)で示される繰り返し単位を有する重合体を主成分とする。
具体的には、特許文献1に開示されている有機半導体材料を用いるものであり、活性層(有機半導体層ともいう)は下記一般式(I)で示される繰り返し単位を有する重合体を主成分とする。
一般式(I)において、Ar1 は、置換又は無置換の芳香族炭化水素の1価基であり、Ar2 及びAr3 は、それぞれ独立に、置換又は無置換の芳香族炭化水素の2価基である。また、Ar4 は、置換若しくは無置換の芳香族炭化水素又は置換若しくは無置換の複素環式化合物の2価基である。ここで、上記の「芳香族炭化水素」は、単環式の芳香族炭化水素、非縮合多環式(環集合)炭化水素、及び縮合多環式炭化水素を含むものとする。
前記有機半導体材料は、芳香環上に置換基を有していてもよい。溶解性の向上の観点からはアルキル基やアルコキシ基、アルキルチオ基などが挙げられる。これら置換基の炭素数が増加すれば溶解性はより向上するが、その反面キャリア移動度は低下してしまうため、溶解性が損なわれない範囲で所望の特性が得られるような置換基を選択することが好ましい。その場合の好適な置換基の例としては炭素数が1〜25の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基、アルコキシ基及びアルキルチオ基が挙げられる。更に好適には、炭素数が2〜18の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基、アルコキシ基及びアルキルチオ基が挙げられる。これら置換基は同一のものを複数導入してもよいし、異なるものを複数導入してもよい。また、これらのアルキル基、アルコキシ基及びアルキルチオ基はさらにハロゲン原子、シアノ基、アリール基、ヒドロキシル基、カルボキシル基または炭素数1〜12の直鎖、分岐鎖もしくは環状のアルキル基やアルコキシ基、アルキルチオ基で置換されたアリール基などのさらなる置換基を含有していてもよい。
アルキル基として具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、i−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、3,7−ジメチルオクチル基、2−エチルヘキシル基、トリフルオロメチル基、2−シアノエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を一例として挙げることができ、アルコキシ基、アルキルチオ基としては上記アルキル基の結合位に酸素原子または硫黄原子を挿入してアルコキシ基、アルキルチオ基としたものが一例として挙げられる。
アリール基としては、具体的には、フェニル基、ナフタレニル基、及びアントラセニル基などが挙げられる。
上記重合体は、アルキル基やアルコキシ基、アルキルチオ基の存在により、溶媒への溶解性がさらに向上する。これらの材質において溶解性を向上させることは、フィルムの湿式成膜過程の製造許容範囲が大きくなることから重要である。例えば塗工溶媒の選択肢の拡大、溶液調製時の温度範囲の拡大、溶媒の乾燥時の温度及び圧力範囲の拡大となり、これらプロセッシビリティーの高さにより、結果的に高純度で均一性の高い高品質な薄膜が得られる可能性が高くなる。
前記一般式(I)における置換もしくは無置換の芳香族炭化水素(の1価)基Ar1 としては単環基、多環基(縮合多環基、非縮合多環基)の何れでもよく、一例として以下のものを挙げることができる。例えばフェニル基、ナフチル基、ピレニル基、フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基、ビフェニル基、ターフェニル基などが挙げられる。
また、置換又は無置換の芳香族炭化水素の2価基Ar2 及びAr3 としては、一例としてベンゼン、ナフタレン、ピレン、フルオレン、アズレン、アントラセン、トリフェニレン、クリセン、ビフェニル、及びターフェニルの2価基が挙げられる。
さらに、置換若しくは無置換の芳香族炭化水素又は置換若しくは無置換の複素環式化合物の2価基Ar4 としては、一例としてベンゼン、アントラセン、ビフェニル、及びチオフェンの2価基が挙げられる。
また、これら芳香族炭化水素(の1価)基及び2価基、並びに複素環式化合物の2価基は以下に示す置換基を有していてもよい。
(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基。
(2)炭素数1〜25の直鎖または分岐鎖の、アルキル基、アルコキシ基。これらのアルキル基及びアルコキシ基は、さらにハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アルキルチオ基で置換されていてもよい。
(3)アリールオキシ基。(アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するアリールオキシ基が挙げられる。これらのアリールオキシ基は、ハロゲン原子を置換基として含有しても良く、炭素数1〜25の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基またはアルコキシ基あるいはアルキルチオ基を置換基として含有していても良い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。)
(4)アルキルチオ基又はアリールチオ基。(アルキルチオ基又はアリールチオ基としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。)
(5)アルキル置換アミノ基。(具体的には、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ(p−トリル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。)
(6)アシル基。(アシル基としては、具体的にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基等が挙げられる。)
(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基。
(2)炭素数1〜25の直鎖または分岐鎖の、アルキル基、アルコキシ基。これらのアルキル基及びアルコキシ基は、さらにハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アルキルチオ基で置換されていてもよい。
(3)アリールオキシ基。(アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するアリールオキシ基が挙げられる。これらのアリールオキシ基は、ハロゲン原子を置換基として含有しても良く、炭素数1〜25の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基またはアルコキシ基あるいはアルキルチオ基を置換基として含有していても良い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。)
(4)アルキルチオ基又はアリールチオ基。(アルキルチオ基又はアリールチオ基としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。)
(5)アルキル置換アミノ基。(具体的には、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ(p−トリル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。)
(6)アシル基。(アシル基としては、具体的にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基等が挙げられる。)
また、活性層5を構成する有機半導体材料として、前記材料(トリアリールアミン骨格を有する高分子材料)に低分子ドナー(α―フェニルスチルベン)を混合した材料系ではキャリア移動度の向上がさらにあるので好適である。
具体的には、特許文献2に開示されている有機半導体材料を用いるものであり、前記一般式(I)で示される化合物を第1の成分とし、下記一般式(II)で示される化合物を第2の成分としてそれらの混合物を主成分とするものである。
具体的には、特許文献2に開示されている有機半導体材料を用いるものであり、前記一般式(I)で示される化合物を第1の成分とし、下記一般式(II)で示される化合物を第2の成分としてそれらの混合物を主成分とするものである。
〔式(II)中、nは0または1の整数、Ar’は置換もしくは無置換のアリール基を表し、R1 は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表し、R2 は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar’とR1 は共同で環を形成してもよい。Aは9−アントリル基または置換もしくは無置換のカルバゾリル基、下記一般式(1)(2)で示される基を表わす。
式(1)(2)中、R3 およびR4 は水素原子、アルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、または下記一般式(3)で示される基を表す。
式(3)中、R5 およびR6 は置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表し、R5 およびR6 は同一でも異なっていてもよく、R5 およびR6 は互いに結合して環を形成してもよい。
一般式(II)の具体例としては、4−ジフェニルアミノスチルベン、4−ジ−p−トリルアミノスチルベン、4’−ジフェニルアミノ−α−フェニルスチルベン、4’−ジ−p−トリルアミノ−α−フェニルスチルベン、9−スチリルアントラセン、3−スチリル−9−エチルカルバゾール、1,1−ジフェニル−4―ジエチルアミノフェニル−1,3−ブタジエン、5−[4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプタン、5−[4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン等が挙げられるが、これらの列挙は本発明に用いられる化合物を制限的に提示している訳でも、これらに限定する意図で開示している訳でもない。なお、本発明で用いられる一般式(II)で表される化合物の具体例は、特公平2−24864号公報、特公平3−39306号公報、特公平4−66023号公報にその詳細が記載されている。
なお、本発明の有機半導体層を形成する為には、一般式(I)で示される繰り返し単位を有する重合体と、一般式(II)で示される化合物を適当な溶剤、例えばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、トルエン、ジクロロベンゼン及びキシレン等に溶解あるいは分散して適当な濃度の溶液を作製し、これを用いて湿式成膜法により半導体薄膜を作製することができる。
(II)層間絶縁膜6、スルーホール7、個別電極8の形成
(S5)層間絶縁膜の形成
後述の第2の絶縁膜形成時やレジスト除去時のプラズマダメージを防止するために、前記有機トランジスタ上で活性層5に接するようにポリパラキシリレンからなる第1の絶縁膜6aを室温で形成する。次に、第2の絶縁膜6bとしてガスバリア性で実績のある無機絶縁膜をスパッタリング法にて形成する。これにより、有機トランジスタ上に第1の絶縁膜6a、第2の絶縁膜6bが積層されてなる層間絶縁膜6が形成される。
(S5)層間絶縁膜の形成
後述の第2の絶縁膜形成時やレジスト除去時のプラズマダメージを防止するために、前記有機トランジスタ上で活性層5に接するようにポリパラキシリレンからなる第1の絶縁膜6aを室温で形成する。次に、第2の絶縁膜6bとしてガスバリア性で実績のある無機絶縁膜をスパッタリング法にて形成する。これにより、有機トランジスタ上に第1の絶縁膜6a、第2の絶縁膜6bが積層されてなる層間絶縁膜6が形成される。
ここで、第1の絶縁膜6aは、有機材料からなるものがよく、好ましくは化学気相堆積法(CVD法)により形成された有機薄膜であるとよい。さらに好ましくはパラキシレン2量体を用いて形成したポリパラキシリレンからなる膜であるとよい。
ポリパラキシリレンは、ユニオンカーバイド社の商標名「パリレン」として知られているものを用いる。このパリレンの特徴は、室温成膜が可能であり、段差被服性(ステップカバレッジ)が良好であり、従って、活性層5にダメージを与えない。また、絶縁性は、抵抗率2×1016Ωcmであり、良好である。本発明ではパリレン、およびその関連物質であるパリレンC、パリレンF、パリレンN、パリレンDのいずれをも用いることができる。
また、第2の絶縁膜6bを構成する無機材料の組成としては、二酸化珪素、窒化珪素や、これら混合物であるオキシ窒化珪素があげられる。また、第2の絶縁膜6bの膜厚は、2μm以上であることが好ましい。
(S6)スルーホールの形成
第2の絶縁膜6bは、フォトリソグラフィー・エッチングにより容易に該第2の絶縁膜6bの穿孔加工であるスルーホール加工が可能である。具体的には、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)処理した第2の絶縁膜6b上にフォトレジストを塗布・乾燥し、露光、現像、ポストベークの後、バッファードフッ酸にてエッチングしてスルーホール部位を形成する。このとき、第2の絶縁膜6bのエッチング後、このスルーホール部位を通して第1の絶縁膜6a(パリレン膜)が露出するが、第1の絶縁膜6aはこのバッファードふっ酸に対して耐エッチング性を持っているため、エッチングは停止する。つぎに、有機溶剤によるレジスト剥離を行う。
第2の絶縁膜6bは、フォトリソグラフィー・エッチングにより容易に該第2の絶縁膜6bの穿孔加工であるスルーホール加工が可能である。具体的には、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)処理した第2の絶縁膜6b上にフォトレジストを塗布・乾燥し、露光、現像、ポストベークの後、バッファードフッ酸にてエッチングしてスルーホール部位を形成する。このとき、第2の絶縁膜6bのエッチング後、このスルーホール部位を通して第1の絶縁膜6a(パリレン膜)が露出するが、第1の絶縁膜6aはこのバッファードふっ酸に対して耐エッチング性を持っているため、エッチングは停止する。つぎに、有機溶剤によるレジスト剥離を行う。
ついで、このように加工した第2の絶縁膜6bをマスク材として用い、前記スルーホール部位を通して第1の絶縁膜6aであるパリレンをエッチングして、該第1の絶縁膜6aのスルーホール加工を行い、第1の絶縁膜6a、第2の絶縁膜6bを貫通するスルーホール7を完成する。なお、パリレンのエッチングは、酸素プラズマ処理により行うことができる。あるいは、RIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)でも可能であり、また酸素ラジカルによる除去も可能である。
(S7)個別電極の形成
スルーホール7が形成された層間絶縁膜6上に導電性高分子(PEDOT/PSS、ポリアニリンなど)を用いてスクリーン印刷し、必要に応じてフォトリソグラフィー・エッチングでパターン化して、個別電極8を形成する。なお、このとき、印刷時に導電性高分子はスルーホール7内を充填するように入るため、ソース電極4aと個別電極8とはこのスルーホール7を介して電気的につながるようになる。
スルーホール7が形成された層間絶縁膜6上に導電性高分子(PEDOT/PSS、ポリアニリンなど)を用いてスクリーン印刷し、必要に応じてフォトリソグラフィー・エッチングでパターン化して、個別電極8を形成する。なお、このとき、印刷時に導電性高分子はスルーホール7内を充填するように入るため、ソース電極4aと個別電極8とはこのスルーホール7を介して電気的につながるようになる。
また、個別電極8は、金属膜の真空蒸着(Cr、Ni−Cr)、酸化物電極、透光性酸化物電極(ITO、ZnO:Al、SnO2)からなるものとしてもよい。
以上の工程を経て、本発明の有機半導体装置は完成する。
以上の工程を経て、本発明の有機半導体装置は完成する。
なお、スルーホール7の形成に関して、前記のようなフォトリソグラフィー・エッチングによる加工以外にも、下記方法にてスルーホール加工が可能である。
すなわち、まずステップS5の層間絶縁膜形成の段階において、前述の方法と同様に第1の絶縁膜6aとしてパリレンを成膜した後、第2の絶縁膜6bをスクリーン印刷にて形成する。このときの第2の絶縁膜6bを形成するための材料としては、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂に粘度調整を施し、スクリーン印刷用ペーストとして処方したものを用いる。
すなわち、まずステップS5の層間絶縁膜形成の段階において、前述の方法と同様に第1の絶縁膜6aとしてパリレンを成膜した後、第2の絶縁膜6bをスクリーン印刷にて形成する。このときの第2の絶縁膜6bを形成するための材料としては、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂に粘度調整を施し、スクリーン印刷用ペーストとして処方したものを用いる。
この印刷ペースト処方として、ポリビニルブチラール樹脂の場合、テルピネオール、ブチルカルビトールなどの有機溶剤に溶解し、絶縁性フィラーを添加し、粘度6万〜20万mPas(ミリパスカルセック)に調整するとよい。印刷版はスルーホール加工寸法に応じ、適宜決定されるが、カレンダーメッシュ;メッシュ番号500番を用い、乳厚5ミクロンを用いれば、50ミクロン径の加工が可能である。
スクリーン印刷の特徴は、所望する部位のみに印刷ペーストを転写できることである。したがって、スルーホール部位を空隙として、他の部位のみにスクリーン印刷用ペーストを充填するようにスクリーン印刷することにより、予めスルーホール部位を含む第2の絶縁膜6bを形成することができる。これにより、前記ステップS6における第2の絶縁膜6bの穿孔加工(スルーホール加工)は省略される。ついで、ステップS6のこれ以降の処理は前述の方法と同じであり、このスルーホール部位を含む第2の絶縁膜6bをマスク材として用い、前記スルーホール部位を通して下層のパリレン膜を酸素プラズマ除去することでスルーホール加工を実行する。
つぎに、本発明に係るアクティブマトリクス表示装置について説明する。
本発明のアクティブマトリクス表示装置は、前述した本発明の有機半導体装置を図3のように2次元配置したアクティブ基板(アクティブ素子)用いてなるものであり、表示画素が電気泳動素子からなることを特徴とする。
本発明のアクティブマトリクス表示装置は、前述した本発明の有機半導体装置を図3のように2次元配置したアクティブ基板(アクティブ素子)用いてなるものであり、表示画素が電気泳動素子からなることを特徴とする。
図3においては、302はゲート電極(2)、304はドレイン電極(4b)、305はソース電極(4a)、308は信号線、309は走査線、310は画素電極である。なお、図1における基板1、ゲート絶縁膜3、活性層5、層間絶縁膜6は図示していない。
アクティブ基板の作製としては、まず基板1上に厚さ70nmのCr膜をスパッタリング法により成膜し、次に、フォトリソグラフィー/エッチングにより走査線309、ゲート電極302を形成し、その後、PE−CVD法により、厚さ200nmの酸化シリコン膜を形成する。
さらに、厚さ5nmのCr膜をスパッタリング法により成膜(これはAu膜の密着層として)し、その上に厚さ100nmのAu膜をスパッタリング法により形成し、そして、フォトリソグラフィー/エッチングにより、信号線308、ソース電極305、ドレイン電極304を形成する。
その後、前述した半導体材料を用い、スピンコートにより膜厚30nmの活性層を形成し、ついで第1の絶縁膜6a、第2の絶縁膜6bパリレン膜(図5の半導体層パターン化膜507)を形成する。そして、スルーホール7を形成した後、個別電極8を形成してアクティブ基板が完成する。
図4に、本発明のアクティブマトリクス表示装置の断面概略を示す。ここでは、表示画面の1画素の構成を示している。
本発明のアクティブマトリクス表示装置は、前述のアクティブ基板と、基板11上にITOなどの透明電極10を形成した対向基板とを、アクティブ基板の個別電極と対向基板の透明電極10とが向かい合うようにシリカスペーサを挟んで対向配置し、アクティブ基板−対向基板のキャップ間にマイクロカプセル型電気泳動素子9が単層最密充填されてなるものである。
本発明のアクティブマトリクス表示装置は、前述のアクティブ基板と、基板11上にITOなどの透明電極10を形成した対向基板とを、アクティブ基板の個別電極と対向基板の透明電極10とが向かい合うようにシリカスペーサを挟んで対向配置し、アクティブ基板−対向基板のキャップ間にマイクロカプセル型電気泳動素子9が単層最密充填されてなるものである。
マイクロカプセル型電気泳動素子9は、マイクロカプセル内に自己分散性白色微粒子、自己分散性着色微粒子および非極性溶媒を含む分散液が封入されたものである。ここで、この分散液は電気泳動効果と電界配列効果を併せ持っている。
また、自己分散性白色微粒子は酸化チタンの微粒子であることが好ましく、自己分散性着色微粒子はカーボンブラックの微粒子であることが好ましい。また、それぞれの微粒子の粒径は0.01〜1μmであることが好ましい。また、前記非極性溶媒は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、シリコーンオイルのいずれかであることが好ましい。
また、自己分散性白色微粒子は酸化チタンの微粒子であることが好ましく、自己分散性着色微粒子はカーボンブラックの微粒子であることが好ましい。また、それぞれの微粒子の粒径は0.01〜1μmであることが好ましい。また、前記非極性溶媒は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、シリコーンオイルのいずれかであることが好ましい。
このアクティブマトリクス表示装置(電気泳動表示ディスプレイ)は、個別電極8に加えられた画像信号に伴う電界の作用により、マイクロカプセル型電気泳動素子9中の自己分散性白色微粒子または自己分散性着色微粒子の移動をコントロールし、これにより白・黒表示することができるものである。
以下、本発明を実際に実施した例を説明する。
(実施例1)
つぎの手順で本発明の有機半導体装置を作製した。
(S11)有機トランジスタの形成
(i)ゲート電極2形成
絶縁性基板1上にアルミニウムを真空蒸着法にて100ナノメートル堆積した。次にフォトリソグラフィーにより所望するパターンにレジスト加工して、燐酸、硝酸、酢酸系の混酸にてウェットエッチングでアルミニウムをパターン化し、その後フォトレジストを除去した。
(ii)ゲート絶縁膜3形成
パリレンCダイマーを気化室に装着後、気化、熱分解(分解温度690℃)にてモノマーを形成し、このモノマーを成膜室に搬送し、室温でパリレン膜を400ナノメートル堆積した。この膜の比誘電率は3.3であり、2MV/cmの絶縁強度を有した。
(iii)ソース・ドレイン電極4a,4b形成
金を真空蒸着法にて100ナノメートル堆積した。次にフォトリソグラフィーにより所望するパターンにレジスト加工して、ヨウ素、ヨウ化アンモニウム水溶液にてウェットエッチングで金をパターン化した後、フォトレジストを除去した。
(iv)活性層5形成
前記一般式(I)に示す材料をキシレンに溶解し(濃度:1wt%ディスペンサーを用いて所望する部位にキャスト成膜し、120℃で乾燥することで活性層を形成した。
(実施例1)
つぎの手順で本発明の有機半導体装置を作製した。
(S11)有機トランジスタの形成
(i)ゲート電極2形成
絶縁性基板1上にアルミニウムを真空蒸着法にて100ナノメートル堆積した。次にフォトリソグラフィーにより所望するパターンにレジスト加工して、燐酸、硝酸、酢酸系の混酸にてウェットエッチングでアルミニウムをパターン化し、その後フォトレジストを除去した。
(ii)ゲート絶縁膜3形成
パリレンCダイマーを気化室に装着後、気化、熱分解(分解温度690℃)にてモノマーを形成し、このモノマーを成膜室に搬送し、室温でパリレン膜を400ナノメートル堆積した。この膜の比誘電率は3.3であり、2MV/cmの絶縁強度を有した。
(iii)ソース・ドレイン電極4a,4b形成
金を真空蒸着法にて100ナノメートル堆積した。次にフォトリソグラフィーにより所望するパターンにレジスト加工して、ヨウ素、ヨウ化アンモニウム水溶液にてウェットエッチングで金をパターン化した後、フォトレジストを除去した。
(iv)活性層5形成
前記一般式(I)に示す材料をキシレンに溶解し(濃度:1wt%ディスペンサーを用いて所望する部位にキャスト成膜し、120℃で乾燥することで活性層を形成した。
(S12)第1の絶縁膜6aの形成
第1の絶縁膜6aとしてパリレンCを成膜した。成膜条件は前記ゲート絶縁膜と同じで、膜厚1μmを形成した。
(S13)第2の絶縁膜6bの形成
第2の絶縁膜6bとしてSiO2をマグネトロンスパッタで成膜した(膜厚500ナノメートル)。スパッタガスはAr/O2混合ガスで混合比Ar/O2=95/5、スパッタ圧0.1Pa、投入パワー1.2W/cm2とした。
(S14)第2の絶縁膜6bのスルーホール加工
SiO2膜にレジスト密着性処理としてHMDS蒸気処理を行った後、フォトリソグラフィーにより所望するパターンにレジスト加工して、バッファードふっ酸(ふっ酸+フッ化アンモニウム水溶液)にてウェットエッチングすることによりスルーホール加工を実施した。第2の絶縁膜6bを除去してスルーホール部位形成後、フォトレジストを除去した。
(S15)第1の絶縁膜6aのスルーホール加工
スルーホール加工後の第2の絶縁膜6bをマスクとして用いてスルーホール部位を通して、RIEにてパリレン膜を灰化処理することによりスルーホール加工し、スルーホール7を完成した。
(S16)個別電極8の形成
層間絶縁膜6上に大研化学社製銀ペーストを、スクリーン印刷版:CAL#500、乳厚5μmでスクリーン印刷し、120℃で乾燥することにより、個別電極8を形成した。
第1の絶縁膜6aとしてパリレンCを成膜した。成膜条件は前記ゲート絶縁膜と同じで、膜厚1μmを形成した。
(S13)第2の絶縁膜6bの形成
第2の絶縁膜6bとしてSiO2をマグネトロンスパッタで成膜した(膜厚500ナノメートル)。スパッタガスはAr/O2混合ガスで混合比Ar/O2=95/5、スパッタ圧0.1Pa、投入パワー1.2W/cm2とした。
(S14)第2の絶縁膜6bのスルーホール加工
SiO2膜にレジスト密着性処理としてHMDS蒸気処理を行った後、フォトリソグラフィーにより所望するパターンにレジスト加工して、バッファードふっ酸(ふっ酸+フッ化アンモニウム水溶液)にてウェットエッチングすることによりスルーホール加工を実施した。第2の絶縁膜6bを除去してスルーホール部位形成後、フォトレジストを除去した。
(S15)第1の絶縁膜6aのスルーホール加工
スルーホール加工後の第2の絶縁膜6bをマスクとして用いてスルーホール部位を通して、RIEにてパリレン膜を灰化処理することによりスルーホール加工し、スルーホール7を完成した。
(S16)個別電極8の形成
層間絶縁膜6上に大研化学社製銀ペーストを、スクリーン印刷版:CAL#500、乳厚5μmでスクリーン印刷し、120℃で乾燥することにより、個別電極8を形成した。
(作製したトランジスタの性能)
本実施例では、トランジスタチャネル長5μm、チャネル幅1000μm、ゲート絶縁膜の比誘電率3.6、膜厚400ナノメートルのトランジスタとして作製し、トランジスタ性能を半導体パラメータアナライザにて評価した。
測定条件:VDS =−20V、VG=−20V下でのオン電流は1.5x10-6A、VDS=−20V、VG=0V下でのオフ電流は2x10-11A、閾値電圧は−0.3Vとなり、p型動作する有機半導体装置が得られた。
このような層構成・加工法を用いることで、トランジスタ性能の低下を招くことなく、有機トランジスタからなるアクティブ基板を作製することができた。
本実施例では、トランジスタチャネル長5μm、チャネル幅1000μm、ゲート絶縁膜の比誘電率3.6、膜厚400ナノメートルのトランジスタとして作製し、トランジスタ性能を半導体パラメータアナライザにて評価した。
測定条件:VDS =−20V、VG=−20V下でのオン電流は1.5x10-6A、VDS=−20V、VG=0V下でのオフ電流は2x10-11A、閾値電圧は−0.3Vとなり、p型動作する有機半導体装置が得られた。
このような層構成・加工法を用いることで、トランジスタ性能の低下を招くことなく、有機トランジスタからなるアクティブ基板を作製することができた。
(実施例2)
実施例1におけるステップS12までは同じ条件で各層を形成し、前記ステップS13に代えて、つぎの処理を行った。
(S23)第2の絶縁膜6b形成
積水化学社製ポリビニルブチラール樹脂をテルピネオール、カルビトール系溶剤に溶解し、印刷適正粘度(6万〜20万mPas)に調整すべく、絶縁性フィラーを添加し、スクリーン印刷用ペーストを調整した。本実施例では溶剤に、テルピネオール、ブチルカルビトールアセテートを用いたが、他の溶剤としてブタノールなどのアルコールや、エチレングリコールモノブチルエーテルなどでもよい。フィラーとして均一な粒が容易に得られやすい材料として、堺化学社製水熱合成チタン酸バリウム(平均粒径0.1μm)を添加した。具体的な処方は、ポリビニルブチラール濃度:5wt%(テルピネオール+ブチルカルビトールアセテート)バインダーに対し、70wt%のチタン酸バリウムフィラーを添加した。
このように調整したペーストを用い、スクリーン印刷(カレンダーメッシュ:500番、乳厚5μmのスクリーン版)を行い、120℃で乾燥することで、予めスルーホール部位を有する第2の絶縁膜6bを形成した。
(S24)第1の絶縁膜6aのスルーホール加工
第2の絶縁膜6b(ポリビニルブチラール)をマスクとして用いそのスルーホール部位を通して、RIEにて第1の絶縁膜6a(パリレン膜)を灰化処理することでスルーホール加工を行い、スルーホール7を完成した。
(S25)個別電極8の形成
層間絶縁膜6上に大研化学社製銀ペーストを、スクリーン印刷版:CAL#500、乳厚5μmでスクリーン印刷し、120℃で乾燥することで、個別電極8を形成した。
実施例1におけるステップS12までは同じ条件で各層を形成し、前記ステップS13に代えて、つぎの処理を行った。
(S23)第2の絶縁膜6b形成
積水化学社製ポリビニルブチラール樹脂をテルピネオール、カルビトール系溶剤に溶解し、印刷適正粘度(6万〜20万mPas)に調整すべく、絶縁性フィラーを添加し、スクリーン印刷用ペーストを調整した。本実施例では溶剤に、テルピネオール、ブチルカルビトールアセテートを用いたが、他の溶剤としてブタノールなどのアルコールや、エチレングリコールモノブチルエーテルなどでもよい。フィラーとして均一な粒が容易に得られやすい材料として、堺化学社製水熱合成チタン酸バリウム(平均粒径0.1μm)を添加した。具体的な処方は、ポリビニルブチラール濃度:5wt%(テルピネオール+ブチルカルビトールアセテート)バインダーに対し、70wt%のチタン酸バリウムフィラーを添加した。
このように調整したペーストを用い、スクリーン印刷(カレンダーメッシュ:500番、乳厚5μmのスクリーン版)を行い、120℃で乾燥することで、予めスルーホール部位を有する第2の絶縁膜6bを形成した。
(S24)第1の絶縁膜6aのスルーホール加工
第2の絶縁膜6b(ポリビニルブチラール)をマスクとして用いそのスルーホール部位を通して、RIEにて第1の絶縁膜6a(パリレン膜)を灰化処理することでスルーホール加工を行い、スルーホール7を完成した。
(S25)個別電極8の形成
層間絶縁膜6上に大研化学社製銀ペーストを、スクリーン印刷版:CAL#500、乳厚5μmでスクリーン印刷し、120℃で乾燥することで、個別電極8を形成した。
(作製したトランジスタの性能)
本実施例では、トランジスタチャネル長5μm、チャネル幅1000μm、ゲート絶縁膜の比誘電率3.6、膜厚400ナノメートルのトランジスタとして作製し、トランジスタ性能を半導体パラメータアナライザにて評価した。
測定条件:VDS=−20V、VG=−20V下でのオン電流は1.6x10-6A、VDS=−20V、VG=0V下でのオフ電流は1.2x10-11A、閾値電圧は−0.3Vとなり、p型動作する有機半導体素子が得られた。
本実施例では、実施例1と比較し工程数を減らすことができた。
本実施例では、トランジスタチャネル長5μm、チャネル幅1000μm、ゲート絶縁膜の比誘電率3.6、膜厚400ナノメートルのトランジスタとして作製し、トランジスタ性能を半導体パラメータアナライザにて評価した。
測定条件:VDS=−20V、VG=−20V下でのオン電流は1.6x10-6A、VDS=−20V、VG=0V下でのオフ電流は1.2x10-11A、閾値電圧は−0.3Vとなり、p型動作する有機半導体素子が得られた。
本実施例では、実施例1と比較し工程数を減らすことができた。
(実施例3)
透明電極(ITO)を共通電極として配置した支持基板と、実施例2記載のアクティブ基板間に白黒表示するマイクロカプセル(前記マイクロカプセル型電気泳動素子9)を挟み画素形成した。走査線に−20V、(画素)信号線に±20Vを印加したところ、画素の白黒変化を呈した。
透明電極(ITO)を共通電極として配置した支持基板と、実施例2記載のアクティブ基板間に白黒表示するマイクロカプセル(前記マイクロカプセル型電気泳動素子9)を挟み画素形成した。走査線に−20V、(画素)信号線に±20Vを印加したところ、画素の白黒変化を呈した。
1,11 基板
2,302 ゲート電極
3 ゲート絶縁膜
4a,305 ソース電極
4b,304 ドレイン電極
5 活性層
6 層間絶縁膜
6a 第1の絶縁膜
6b 第2の絶縁膜
7 スルーホール
8 個別電極
9 マイクロカプセル型電気泳動素子
10 透明電極
308 信号線
309 走査線
310 画素電極
2,302 ゲート電極
3 ゲート絶縁膜
4a,305 ソース電極
4b,304 ドレイン電極
5 活性層
6 層間絶縁膜
6a 第1の絶縁膜
6b 第2の絶縁膜
7 スルーホール
8 個別電極
9 マイクロカプセル型電気泳動素子
10 透明電極
308 信号線
309 走査線
310 画素電極
Claims (14)
- 基板上に形成されたゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体材料からなる活性層からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に設けられ該層間絶縁膜を貫通するスルーホールを介して前記ソース電極と電気的につながった個別電極とを備える有機半導体装置であって、
前記層間絶縁膜は、少なくとも、前記活性層と接する第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜と異なる材料からなる第2の絶縁膜が積層されてなることを特徴とする有機半導体装置。 - 前記第1の絶縁膜は、有機材料からなることを特徴とする請求項1に記載の有機半導体装置。
- 前記第1の絶縁膜は、化学気相堆積法により形成された有機薄膜であることを特徴とする請求項1に記載の有機半導体装置。
- 前記第1の絶縁膜は、ポリパラキシリレンからなることを特徴とする請求項1に記載の有機半導体装置。
- 前記第2の絶縁膜は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコンのいずれかの材料を主成分とするものであることを特徴とする請求項1に記載の有機半導体装置。
- 前記有機半導体材料は、トリアリールアミン骨格を有する高分子材料、またはトリアリールアミン骨格を有する高分子材料とα−フェニルスチルベン誘導体を混合した材料であることを特徴とする請求項1に記載の有機半導体装置。
- ゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体材料からなる活性層からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられ少なくとも、前記活性層と接する第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜と異なる材料からなる第2の絶縁膜が積層されてなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に設けられ該層間絶縁膜を貫通するスルーホールを介して前記ソース電極と電気的につながった個別電極とを備える有機半導体装置の製造方法であって、
前記第1の絶縁膜、第2の絶縁膜を前記有機トランジスタ上に順次形成した後、前記第2の絶縁膜について穿孔加工を施してスルーホール部位を形成し、ついで該スルーホール部位を通して前記第1の絶縁膜について穿孔加工を施し前記スルーホールを形成することを特徴とする有機半導体装置の製造方法。 - ゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体材料からなる活性層からなる有機トランジスタと、前記有機トランジスタ上に設けられ少なくとも、前記活性層と接する第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜と異なる材料からなる第2の絶縁膜が積層されてなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に設けられ該層間絶縁膜を貫通するスルーホールを介して前記ソース電極と電気的につながった個別電極とを備える有機半導体装置の製造方法であって、
前記第1の絶縁膜を前記有機トランジスタ上に形成した後、該第1の絶縁膜上にスクリーン印刷法によりスルーホール部位を含むパターンを印刷して前記第2の絶縁膜を形成し、ついで該スルーホール部位を通して前記第1の絶縁膜について穿孔加工を施し前記スルーホールを形成することを特徴とする有機半導体装置の製造方法。 - 前記第2の絶縁膜は、ポリビニルブチラールを主成分とするものからなることを特徴とする請求項8に記載の有機半導体装置の製造方法。
- 前記第2の絶縁膜の膜厚は2μm以上であることを特徴とする請求項8に記載の有機半導体装置の製造方法。
- 前記スルーホールを形成した後、スクリーン印刷法により前記個別電極を形成することを特徴とする請求項7または8に記載の有機半導体装置の製造方法。
- 請求項1に記載の有機半導体装置をアクティブ素子として用いてなることを特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
- 表示画素が電気泳動素子からなることを特徴とする請求項12に記載のアクティブマトリクス表示装置。
- 前記基板は可撓性を有することを特徴とする請求項12に記載のアクティブマトリクス表示装置。
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