JP2007122227A - 非接触icカードリーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁付けの配線器具形態を有する非接触ICカードリーダ装置において、筐体内部にアンテナを配置した従来の場合よりもアンテナサイズを大きくとれて通信可能距離等の通信性能を一層向上させる。
【解決手段】カードリーダ全体の動作を制御する本体制御部3や送受信データの変復調を行う無線回路部4を格納する筐体5と、ICカードとの通信を行うための交流磁界を発生する2つのループアンテナ2a,2bと、筐体5を壁9に取り付けるための取付枠6と、この取付枠6の前面を覆う化粧パネル7と、この化粧パネル7を取付枠6に固定するためのベース8とを有し、一方のループアンテナ2aは化粧パネル7に、他方のループアンテナ2bはベース8に、互いに中心軸を一致させてそれぞれ形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ICカードとの間において、非接触で通信を行うICカードリーダ装置に関し、例えば入退室管理システム、自動改札システム、電子マネー等におけるIDカード、管理カード、定期券、回数券、キャッシュカード等の非接触式ICカードとの間において、非接触で通信を行う非接触ICカードリーダ装置に関するものである。
従来より、壁面に埋め込んで取り付ける非接触ICカードリーダ装置では、ICカードと通信を行うループアンテナと、送受信データの変復調を行うと共に、カードリーダを制御する制御部と、これらを格納する筐体を有するものがある。そして、筐体を壁面に埋め込んで取り付けるために、取付け枠,前面を保護する化粧パネル、化粧パネルを取り付けるベースを備えている。
上記のような非接触ICカードリーダ装置においては、ICカードと通信を行うためのループアンテナは筐体内に設けている。しかも、取付け枠やベースや化粧パネルのサイズに対して相対的に筐体のサイズを小さくしなければならない。従って、筐体内に格納するループアンテナのサイズが小さくなってしまった。
ループアンテナのサイズはICカードの読取り可能距離を決める重要な要素であり、ループアンテナのサイズが小さくなることにより、ICカードの読取り可能距離が短くなってしまうという問題点がある。
また、取付け枠が金属等の導体の場合にはループアンテナから発生する交流磁界により、渦電流が発生してアンテナ特性を劣化させ、ICカードの読取り距離が短くなってしまうという問題点もある。
また、美観上の観点からループアンテナを含む筐体は壁面からの突出をさけるために、取付け枠よりも後方に配置されることも、ICカードの読取り距離が短くなってしまう原因となっている。
非接触ICカードリーダ装置のアンテナの取り付け方法について、アンテナの位置関係が大きくずれることなく、安定的に維持するようにした技術として、例えば、特許文献1が提案されている。
特許文献1の非接触ICカードリーダ装置は、送信アンテナから電磁波を送信し非接触ICカードから送信された電磁波を受信アンテナで受信する。これらのアンテナのうち少なくとも一方はコイルとし、コイルを保持する絶縁性を有する基板と、コイルを基板に固定する取付け手段を有している。取付け手段は基板の所定位置にコイルを固定するためのものであり、それぞれコイルを横切って、基板のコイル配置位置に配設された透孔に係合し、コイルを所定位置に固定する。
また、壁面埋め込み式の非接触ICカードリーダ装置のアンテナについて、アンテナの操作面側表面近傍の金属体がアンテナの通信可能な距離に影響を与えないようにした非接触ICカードリーダ装置が知られている(例えば、特許文献2)。この特許文献2には、アンテナの操作面側表面近傍の金属性化粧部材により読みとり距離に影響を与えないように、化粧部材に切り込みを付けた技術が開示されている。
特開2001−126036号公報 特開平4−86974号公報
上記特許文献1の非接触ICカードリーダ装置によれば、アンテナを効率よく固定できるようにしたことについて開示されている。しかし、特許文献1には、壁面に埋め込む非接触ICカードリーダにおいて、アンテナをできるだけ前面に出すことによって壁面からICカードまでの通信可能距離をできるだけ延ばせるようにすることや、通信感度および通信可能距離をかせぐためにアンテナを大きくすることについては記載されていない。
また、特許文献2は、アンテナの操作面側表面近傍の金属性化粧部材によってICカードを読み取り可能な距離(通信可能距離)に影響を与えないようにした非接触ICカードリーダに関するもので、化粧部材に切り込みを付けた技術が開示されている。しかし、壁面からICカードまでの通信可能距離をできるだけ延ばせるようにすることや、通信感度および通信可能距離をかせぐためにアンテナを大きくすることについては記載されていない。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、ICカードまでの通信可能距離をできるだけ延ばせるようにすべく、アンテナのサイズを大きくとれてアンテナ特性の劣化を防げる非接触ICカードリーダ装置を提供することを目的とする。
上述のような目的を達成するために、本発明は次の構成を採用している。
すなわち、請求項1記載の発明に係る非接触ICカードリーダ装置は、カードリーダ全体の動作を制御する本体制御部と、送受信データの変復調を行う無線回路部と、前記本体制御部および前記無線回路部を格納する筐体と、ICカードとの通信を行うための交流磁界を発生するループアンテナと、前記筐体を壁に取り付けるための取付枠と、この取付枠の前面を覆う化粧パネルと、この化粧パネルを前記取付枠に固定するためのベースとを有し、前記ICカードと非接触に通信を行う非接触ICカードリーダ装置であって、前記ループアンテナは、前記取付枠、ベース、および化粧パネルの内のいずれか2つ以上に中心軸を互いに一致させて形成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明に係る非接触ICカードリーダ装置は、請求項1記載の発明の構成において、前記各ループアンテナは、巻数および径寸法が同じであることを特徴とする。
請求項3に係る発明の非接触ICカードリーダ装置は、前記各ループアンテナは、巻数が同じで、径寸法が異なっていることを特徴とする。
請求項4記載の発明に係る非接触ICカードリーダ装置は、請求項1記載の発明の構成において、前記各ループアンテナは、巻数が異なり、径寸法が同じであることを特徴とする。
本発明の請求項1記載の発明によれば、ループアンテナが、取付枠、ベース、化粧パネルの内、いずれか2つ以上に中心軸を一致させてそれぞれ形成される構成としたので、ループアンテナを壁面よりも前面に出すことが可能となり、従来のように筐体内にループアンテナを構成する場合に比べて、アンテナサイズを大きくすることができるとともに、ループアンテナの巻数も多くとれるので、ICカードとの間の通信可能距離を延ばすことができ、良好なアンテナ特性を得ることが可能となる。特に、ループアンテナが取付枠とベースと化粧パネルとの内1つのみに形成される場合と比べて、ループアンテナが取付枠とベースと化粧パネルとの内2つ以上に形成されるので、磁気送出のパワーが上がり、やはりICカードとの間の通信可能距離を延ばすことができ、良好なアンテナ特性を得ることが可能となる。
また、筐体や取付枠を壁に取り付けたままでループアンテナを設けたベースを着脱することができるので、ループアンテナ2の故障時等における交換作業が容易になりメンテナンス性が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、前記取付枠、ベース、化粧パネルの内、いずれか2つ以上に中心軸を一致させてそれぞれ形成される非接触ICカードリーダ装置において、それぞれのループアンテナの巻数、径寸法が同じになるように設定したので、一方のループアンテナに故障が発生した場合には、他方のループアンテナに切替えて使用することができるため、信頼性を向上させることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、それぞれのループアンテナの巻数が同じで、径寸法が異なるようにしたので、ICカードに近い領域で磁界強度が高くなる径寸法が小さなループアンテナと、ICカードから遠い領域で磁界強度が高くなる径寸法が大きなループアンテナを切替えることにより、近距離で確実にICカードとの通信を行いたいという要求と、ICカードとの通信距離を伸ばしたいという要求とを同時に満たすことができる。
請求項4記載の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、それぞれのループアンテナの巻数が異なり、径寸法が同じ設定にしたので、それぞれのループアンテナを切替えることにより、ICカードとの通信可能距離を可変することができる。また、1台のカードリーダ装置で通信周波数の異なるカード規格のICカードとそれぞれ最適な状態で通信が可能となる。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る非接触ICカードリーダ装置の構成を示す分解斜視図、図2は同装置を壁面に取り付けた状態を示す側面断面図、図3は同装置を構成する筐体を示す断面図である。
図に示すように、この実施の形態1の非接触ICカードリーダ装置1は、2つのループアンテナ2a,2b、本体制御部3(図3参照)、無線回路部4(図3参照)、および本体制御部3や無線回路部4を格納する筐体5を有する。さらに、筐体5を壁9に取り付けるための取付枠6、この取付枠6の前面を覆う化粧パネル7、およびこの化粧パネル7を取付枠6に固定するためのベース8を備えている。
上記のループアンテナ2a,2bは、図示しないICカードへの給電および/または通信を行うために交流磁界を発生するためのもので、後で詳述するように、この実施の形態1では化粧パネル7とベース8とにそれぞれ設けられている。
本体制御部3は、カードリーダ全体の動作を制御する部分であり、また、無線回路部4はループアンテナ2a,2bで送受信するデータの変復調を行うものであって、その回路部4には、ループアンテナ2a,2bのいずれか一方の接続を選択する図示しないスイッチが設けられている。そして、本体制御部3と無線回路部4とは回路基板上に設けられて筐体5内に格納されている。
この筐体5は、箱形をなし、本体制御部3および無線回路部4を内部に格納するとともに、取付枠6に固定されており、その大部分は壁9に形成された開口9aの中に入り込んで設置されている。
取付枠6は、環状形状であるが故に磁束挿通時に渦電流を生じせしめては困るので絶縁性である必要があるため樹脂性のものである。形状の詳細については、その中央部に筐体5を嵌合するための開口部6aが設けられるとともに、その開口部6aの4辺には、筐体5を挟持するために係止片6bが形成されている。また、取付枠6の開口部6aを挟んで対向する上下1対の辺には、壁9へねじ10で取り付けるための1対のねじ挿通穴6cが形成されている。
ベース8は、合成樹脂製のもので、その中央部には取付枠6の外周縁に嵌合するための開口部8aが設けられ、また、この開口部8aの周囲に沿ってループアンテナ2bが形成されている。この場合のループアンテナ2bは、例えばスクリーン印刷などの手法により形成されている。そして、このループアンテナ2の端部はリード線11を介して無線回路部4に接続されている。また、ベース8の前面のループアンテナ2bよりも外側には化粧パネル7の取付用の係合構造12が設けられている。
化粧パネル7は、合成樹脂製のもので、ベース8の前面を覆って係合構造12で取り付けられており、これによって、ねじ10などが壁9の外部に露出して見映えが悪くなるのを防いでいる。そして、この化粧パネル7の前面にも、その周縁に沿ってループアンテナ2aが例えばスクリーン印刷などの手法により形成されている。
そして、化粧パネル7およびベース8にそれぞれ形成されたループアンテナ2a,2bは、巻数および径寸法が同一となるように設定されており、しかも、化粧パネル7およびベース8を取付枠6を介して壁9へ取り付けた時には、それぞれのループアンテナ2a,2bの各渦巻き形状の中心軸が、互いに一致するように寸法設計されてある。
この非接触ICカードリーダ装置を組み立てるには、筐体5を取付枠6の開口に嵌合して固定する。そして、ねじ10をねじ挿通穴6cを通して壁9にねじ込むことで、取付枠6を壁9に固定する。次いで、ループアンテナ2a,2bの各端部をリード線11を介して筐体5内の無線回路部4に電気的に接続し、取付枠6にベース8を固定し、さらに、このベース8の前面に化粧パネル7を係合構造12で固定する。繰り返すが、このとき、ループアンテナ2a,2bの各渦巻き形状の中心軸が、互いに一致するように寸法設計されてある。
ICカードを使用する際、通常は、無線回路部4の図示しないスイッチを切り替えて無線回路部4を化粧パネル7に設けられているループアンテナ2aに電気的に接続し、筐体5内の本体制御部3からループアンテナ2aに電流を流して交流磁界を発生させておく。この状態で、図示しないICカードを非接触ICカードリーダ装置1の化粧パネル7の前面にかざすと、ICカードリーダ装置1から発する交流磁界により、ICカードのアンテナに電流が流れて充電される。そして、ICカードの制御回路が駆動され、記録されているIDナンバーなどの情報信号が発せられるので、この信号をループアンテナ2aにより受信し、その情報信号を無線回路部4で分析し、本体制御部3で処理する。
この一方のループアンテナ2aまたは一方のループアンテナ2aにつながるリード線11について、無線回路部4または本体制御部3から電流信号を印加しても電流閉路が成立せず断線等による故障が発生した場合には、本体制御部3は、無線回路部4内のスイッチを自動的に切り替えてベース8に形成されている他方のループアンテナ2bに接続する。このため、装置1の信頼性を高めることができる。しかも、ループアンテナ2a,2bを切り替えた場合にも2つのループアンテナ2a,2bは同等の性能であるので、一方のループアンテナ2aから他方のループアンテナ2bへ切替えても性能の劣化が少なく、ICカードの読み取り可能距離が短くなってしまうのを極力避けられる。このとき、一方のループアンテナ2aよりも他方のループアンテナ2bのほうがICカードから離れて配置せれるので、それに起因する欠点を少しでも補うべく、一方のループアンテナ2aを使用している場合よりも他方のループアンテナ2bを使用している場合に印加電流を多く流せば、送出磁束に限っては、一方のループアンテナ2a、他方のループアンテナ2bの差を生じることを避けられる。
また、いずれのループアンテナ2a,2bを使用する場合でも、化粧パネル7やベース8は筐体5より大きなサイズで、しかも、ループアンテナ2a,2bは筐体5や取付枠6よりも前面に配置されているので、ループアンテナ2a,2bのサイズを大きくとれるとともに、アンテナ巻付回数(ターン数)も多く確保できる。このため、壁9からICカードまでの通信可能距離を従来よりも延ばすことができ、良好なアンテナ特性が得られるために通信性能を向上させることが可能となる。
さらに、筐体5や取付枠6を壁9に取り付けたままで化粧パネル7やベース8を着脱することができる。したがって、ループアンテナ2a,2bの故障時や、異なる特性をもつループアンテナを使用する場合でも、交換作業が容易になりメンテナンス性が向上する。
なお、上述の実施形態では、一方のループアンテナ2aの不通時に代用として他方のループアンテナ2bを使用するよう、2つのループアンテナ2a,2bを択一的に使用した例を示したが、これに限らず、ICカードまでの通信可能距離をさらに延ばしたい場合には、2つのループアンテナ2a,2bをともに使ってかまわない。この場合、上述したような無線回路部4の図示しないアンテナ切り替えスイッチは使用せず、磁束送出期間では2つのループアンテナ2a,2bに同タイミングでそれぞれ同量の電流を印加するので、消費電流は上述の実施形態に比べて倍かかる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2に係る非接触ICカードリーダ装置を示す分解斜視図であり、図1乃至図3に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態2における非接触ICカードリーダの特徴は、化粧パネル7およびベース8上に一体形成されている各ループアンテナ2c,2dの巻数は同じであるが、径寸法(すなわち、長辺および短辺の長さ)が互いに異なるように形成されていることである。特に、この実施の形態2では化粧パネル7に形成されているループアンテナ2cの径寸法がベース8に形成されているループアンテナ2dの径寸法よりも小さくなっている。
その他の構成は実施の形態1と同じであるので、ここでは詳しい説明は省略する。
上記のように、この実施の形態2では、ループアンテナ2c,2dの巻数が同じで径寸法を異ならせているが、この径寸法の大小相違に起因するアンテナ特性の違いについて、図5を参照して説明する。
図5は、互いに径寸法の異なるループアンテナについて、ループアンテナからの距離に対する磁界強度の関係を示したものである。なお、図中、実線はコイル径寸法が大きい場合、破線はコイル径寸法が小さい場合をそれぞれ示している。
図5から分かるように、ループアンテナの径寸法が小さいほど近接領域における磁界強度が高くなり、距離が離れるに従って磁界強度が急激に低くなり、距離による空間減衰が大きいという特徴がある。つまり、近接領域では径寸法が小さなループアンテナの方が磁界強度が高くて有利であり、逆に、遠方領域では径寸法が大きなループアンテナの方が磁界強度が高くて有利である。
したがって、例えば、近距離で確実にICカードと通信したい用途(実験場など不用意に空間電磁波を周囲に発生させたくない施設への入退室用途など)には径寸法の小さなループアンテナ2cを使用し、また、ICカードとの通信可能距離を伸ばしたい用途(電車や飛行機や自動車などの改札口など、頻繁に多人数が通過を許可/不許可するような用途など)には径寸法の大きなループアンテナ2dを使用するように、無線回路部4内の図示しないスイッチで各アンテナ2c,2dとの接続を切り替えることにより、異なる要求を同時に満たすことができる。径寸法の小さなループアンテナ2cは遠方での磁界強度が低くなるのでICカード情報の漏洩等に対するセキュリティを重視する用途にも向いている。
このように、この実施の形態2では、非接触ICカードリーダ装置の通信性能の向上を図れるだけでなく、さらにユーザの利便性を向上させることが可能となる。
その他の作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
なお、この実施の形態2では、化粧パネル7に形成されたループアンテナ2cの径寸法がベース8に形成されたループアンテナ2dの径寸法よりも小さくなるように構成されているが、その逆に、化粧パネル7に形成されたループアンテナ2cの径寸法がベース8に形成されたループアンテナ2dの径寸法よりも大きくなるように構成することも可能である。
また、2つのループアンテナを択一的に使用せずとも、送出パワーを多く必要とする場合には、2つのループアンテナを同時に送出用に使用してもかまわず、この点、上述の第1の実施形態と(消費電流量の観点を除き)同様の考え方である。
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3に係る非接触ICカードリーダ装置を示す分解斜視図であり、図1ないし図3に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3における非接触ICカードリーダ装置の特徴は、化粧パネル7およびベース8上に一体形成されている各ループアンテナ2c,2dの径寸法(最外巻き)は同じであるが、巻数が互いに異なるように形成されていることである。特に、この実施の形態3では化粧パネル7に形成されているループアンテナ2eの巻数がベース8に形成されているループアンテナ2fの巻数よりも大きくなっている。
その他の構成は実施の形態1と同じであるので、ここでは詳しい説明は省略する。
上記のように、この実施の形態3では、ループアンテナの径寸法が同じで巻数を異ならせているが、この巻き数の大小の相違に起因するアンテナ特性の違いについて、図7を参照して説明する。
図7は、互いに巻数Nが異なるループアンテナについて、ループアンテナからの距離に対する磁界強度の関係を示したものである。なお、図中、実線はコイル巻数が多い場合、破線はコイル巻数が少ない場合をそれぞれ示している。
図7から分かるように、ループアンテナの巻数Nを多くすると発生する磁界強度が高くなる特徴がある。また、このとき距離による空間減衰の量はあまり変化しない。つまり、ループアンテナの巻数Nを多くすることで、アンテナからの距離によらず全域で磁界強度を高めることができる。
したがって、例えば、巻数の多いループアンテナ2eと巻数の少ないループアンテナ2fとを無線回路部4内の図示しないスイッチで切替選択可能なように構成することにより、カードとの通信可能距離を可変することができる。
また、ループアンテナは巻数が多くなると自己共振周波数が低くなることから、通信周波数の低い規格のカードとの通信には巻数Nの多いループアンテナ、通信周波数の高い規格のカードとの通信には巻き数の少ないループアンテナがそれぞれ適しているという特徴がある。
したがって、無線回路部4内に異なる通信周波数を用いるカード規格に適合した変復調部をそれぞれ設け、各々のカード規格用に対応してループアンテナ2e,2fを選択使用することにより、1台のカードリーダ装置1で通信周波数の異なるカード規格に対して最適な状態で通信を行うことが可能となる。
また、この実施の形態3においても、壁9よりも前面に各ループアンテナ2e,2fを配置することができるので、従来のように筐体5内にループアンテナを構成する場合に比べて、ループアンテナ2e,2fの径寸法を大きくすることができる。このため、ICカードとの通信可能距離を大きくすることが可能となる。
その他の作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
なお、この実施の形態3では、化粧パネル7に形成されたループアンテナ2eの巻数がベース8に形成されたループアンテナ2fの巻数よりも多くなるように構成されているが、その逆に、化粧パネル7に形成されたループアンテナ2eの巻数よりもベース8に形成されたループアンテナ2fの巻数が多くなるように構成することも可能である。
また、2つのループアンテナを択一的に使用せずとも、送出パワーを多く必要とする場合には、2つのループアンテナを同時に送出用に使用してもかまわず、この点、上述の第1、第2の実施形態と(消費電流量の観点を除き)同様の考え方である。
(変形例)
上記の実施の形態1〜3では、化粧パネル7とベース8にそれぞれループアンテナ2a〜2fを設けた場合について説明したが、このような構成に限定されるものではなく、取付枠6、ベース8、化粧パネル7の内の任意の2つ以上に、ループアンテナを構成することができる。
また、その他の構成においても、上述の例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に構成を変更することが可能である。
例えば、各実施の形態1〜3において、ループアンテナ2a〜2fはスクリーン印刷等により形成しているが、これに限らず、エッチングや線状導体を巻き付けたり、外周部に貼り付けたり、挟み込んで接着したり、一体成形したりして形成することも可能である。
また、本例ではループアンテナ2a〜2fと無線回路部4との接続をリード線を用いて行っているが、他の接続方法によるものであってもよい。また、筐体5、取付枠6、ベース8の各固定を嵌合により実現しているが、これに限定するものではなく、ビス止め、粘着テープ等の他の手段でもかまわない。また、化粧パネル7についても、本例では係合構造12でベース8に取り付けているが、ビス止め、嵌合等の他の手段でもかまわない。
さらに、上記実施の形態1〜3では、ICカードとして、非接触ICカードリーダ装置1のループアンテナ2a〜2fから磁気磁束を高速で往復通過させることにより内部回路に生じさせた逆起電力を内部電源として利用するタイプについて説明したが、これに限らず、ICカードの自体に電源を内蔵させたものであってもよい。つまり、非接触ICカードリーダ装置1のループアンテナ2a〜2fからは無線信号としての磁気磁束だけをICカードに送出するものであってもかまわない。
本発明の実施の形態1に係る非接触ICカードリーダ装置を示す分解斜視図である。 同装置を壁に取り付けた状態を示す側面断面図である。 同装置を構成する筐体の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る非接触ICカードリーダ装置を示す分解斜視図である。 ループアンテナの径寸法の違いによるアンテナ特性を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る非接触ICカードリーダ装置を示す分解斜視図である。 ループアンテナの巻数の違いによるアンテナ特性を示す説明図である。
符号の説明
1 非接触ICカードリーダ装置
2a,2b,2c,2d,2e,2f ループアンテナ
3 本体制御部
4 無線回路部
5 筐体
6 取付枠
7 化粧パネル
8 ベース
9 壁

Claims (4)

  1. カードリーダ全体の動作を制御する本体制御部と、送受信データの変復調を行う無線回路部と、前記本体制御部および前記無線回路部を格納する筐体と、ICカードとの通信を行うための交流磁界を発生するループアンテナと、前記筐体を壁に取り付けるための取付枠と、この取付枠の前面を覆う化粧パネルと、この化粧パネルを前記取付枠に固定するためのベースとを有し、前記ICカードと非接触に通信を行う非接触ICカードリーダ装置であって、
    前記ループアンテナは、前記取付枠、ベース、および化粧パネルの内のいずれか2つ以上に中心軸を互いに一致させて形成されることを特徴とする非接触ICカードリーダ装置。
  2. 前記各ループアンテナは、巻数および径寸法が同じであることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカードリーダ装置。
  3. 前記各ループアンテナは、巻数が同じで、径寸法が異なっていることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカードリーダ装置。
  4. 前記各ループアンテナは、巻数が異なり、径寸法が同じであることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカードリーダ装置。
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