JP2009075966A - 非接触型icカード通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、アンテナ基板と同一平面に導体の部品が存在する場合でもループアンテナの性能劣化を抑制することができる非接触型ICカード通信装置を提供する。
【解決手段】本発明の非接触型ICカード通信装置は、非接触型ICカードに対して給電および通信を行うためのループアンテナ11と、ループアンテナ11の外周にループに沿ったループ状のループ状導体12Aと、ループアンテナ11が作動している状態で、ループアンテナ11の共振周波数が非接触型ICカードの使用周波数に一致するように、ループアンテナ11の共振周波数を調整する整合部とを備え、ループアンテナ11の最も近くに配置されている導体は、ループ状導体12Aである。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の非接触型ICカード通信装置は、非接触型ICカードに対して給電および通信を行うためのループアンテナ11と、ループアンテナ11の外周にループに沿ったループ状のループ状導体12Aと、ループアンテナ11が作動している状態で、ループアンテナ11の共振周波数が非接触型ICカードの使用周波数に一致するように、ループアンテナ11の共振周波数を調整する整合部とを備え、ループアンテナ11の最も近くに配置されている導体は、ループ状導体12Aである。
【選択図】図2
Description
本発明は、非接触型ICカードと非接触でデータの通信を行う非接触型ICカード通信装置に関する。
近年、例えば、入退室管理システムや電子マネーシステム等に利用されるIDカード、定期券およびキャッシュカード等のICカード化が進展している。このようなICカードの一つに非接触型ICカードがある。この非接触型ICカードは、例えば、樹脂製カードに組み込まれたICチップおよびループアンテナを備えて構成されており、非接触で非接触型ICカード通信装置(非接触型ICカードリーダ、非接触型ICカードライタおよび非接触型ICカードリーダライタを含む)によって給電が行われると共に、データの読み取りが行われ、あるいはデータの書き込みが行われ、あるいはデータの読み取りおよび書き込みが行われる。この非接触型ICカード通信装置には、非接触型ICカードと非接触で給電および通信を行うために、ループアンテナが備えられている。
この非接触型ICカード通信装置のループアンテナは、使用周波数(例えば、13.56MHz帯の周波数等)に合わせてその共振周波数が設計されているが、このループアンテナの近傍、例えばループアンテナの後方(下面、背面)等に金属部材が存在すると、このループアンテナからの磁束によって金属部材でこの磁束を打ち消す方向にいわゆる渦電流が発生し、ループアンテナの共振周波数がずれてしまい、この結果、このループアンテナの出力が低下してしまう。
このため、例えば、特許文献1では、非接触型ICカードリーダライタにおいて、ループアンテナと金属部材の間に磁性体が設けられ、金属部材に生じる渦電流の低減が図られている。また例えば、特許文献2では、アンテナが装備されたアンテナ面を有して、ICカードに記録されている情報を読み取り可能なリーダユニットと、前記アンテナ面を外部に覗かせるための開口部を有して、前記リーダユニットを収容するユニット収容体と、前記リーダユニットを前記ユニット収容体に収容させて組み付けるべく、前記開口部の縁を覆う状態に形成されて前記ユニット収容体に取り付けられる金属製の取付枠とから成るICカード読取装置であって、前記取付枠が不連続箇所を有した非ループ状の枠本体から構成され、金属製の取付枠に生じる渦電流の低減が図られている。
特開2002−298095号公報
特開2005−078382号公報
ところで、非接触型ICカード通信装置において、ループアンテナが配置されるアンテナ基板と同一平面に導体の部品(部材)が存在する場合では、この導体の部品におけるループアンテナへの影響が大きく、ループアンテナの性能が劣化してしまう。
前記特許文献1に開示の非接触型ICカードリーダライタや特許文献2に開示のICカード読取装置は、ループアンテナの後方(背面)における磁束を考慮したものであるため、ループアンテナが配置されるアンテナ基板と同一平面に導体の部品が存在する場合では、このループアンテナの性能の劣化を低減することが難しい。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、アンテナ基板と同一平面に導体の部品が存在する場合でもループアンテナの性能劣化を抑制することができる非接触型ICカード通信装置を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる非接触型ICカード通信装置は、非接触型ICカードに対して給電および通信を行うためのループアンテナと、前記ループアンテナの外周にループに沿ったループ状のループ状導体と、前記ループアンテナが作動している状態で、前記ループアンテナの共振周波数が前記非接触型ICカードの使用周波数に一致するように、前記ループアンテナの共振周波数を調整する整合部とを備え、前記ループアンテナの最も近くに配置されている導体は、前記ループ状導体であることを特徴とする。
このような構成の非接触型ICカード通信装置では、ループアンテナの外周に該ループアンテナのループに沿ったループ状のループ状導体が配置され、ループアンテナが作動している状態で、ループアンテナの共振周波数が非接触型ICカードの使用周波数に一致するように、ループアンテナの共振周波数を調整する整合部が設けられている。したがって、ループアンテナが動作すると、ループ状導体にいわゆる渦電流が流れ、ループアンテナに作用し、ループアンテナの共振周波数をずらそうとするが、整合部によってループアンテナの共振周波数が非接触型ICカードの使用周波数に一致するようにループアンテナの共振周波数が調整される。このため、ループアンテナは、非接触型ICカードの使用周波数で共振することになる。そして、ループアンテナの最も近くに配置される導体がこのループ状導体とされている。すなわち、ループ状導体は、非接触型ICカード通信装置を構成する複数の導体の部品(部材)の中でループアンテナの最も近くに配置される。このため、ループアンテナの周囲に例えば金属部材等の他の導体の部品が配置されている場合でも、ループアンテナの動作によって導体に生じる渦電流の中でループアンテナに最も近くに配置されているこのループ状導体で生じる渦電流が支配的であり、整合部でループアンテナの共振周波数のずれが調整されているので、ループアンテナの共振周波数がさらにずれることが抑制される。したがって、このような構成の非接触型ICカード通信装置では、アンテナ基板と同一平面に導体の部品(部材)が存在する場合でもループアンテナの性能劣化が抑制される。
また、上述の非接触型ICカード通信装置において、前記ループアンテナと前記ループ状導体とは、同一基板上に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ループアンテナとループ状導体とが同一基板上に配置されるので、ループアンテナとループ状導体との位置関係が固定され、位置関係の変化によるループアンテナの共振周波数の変動をより低減することができる。また、ループアンテナとループ状導体とが一工程、例えば、一つのエッチング工程で形成可能であるから、これらの製作が容易であり、また工数を低減することができる。
また、上述の非接触型ICカード通信装置において、前記ループ状導体は、4個の側面を形成する導体と1個の底面を形成する導体とから成る、一面が開口する直方体形状であることを特徴とする。
この構成によれば、ループ状導体が4個の側面を形成する導体と1個の底面を形成する導体とから成る一面開口の直方体形状であるので、アンテナ基板の後方(背面、裏面、下面)を直方体形状の導体で覆うことが可能となる。このため、アンテナ基板の後方への不要な電磁界の放射を抑制することが可能となる。その一方で、ループアンテナへ後方から侵入するノイズも防止することが可能となる。また、アンテナ部の後方に金属部材が配置された場合に、その影響をより小さくすることができる。
本発明の非接触型ICカード通信装置は、アンテナ基板と同一平面に導体の部品が存在する場合でもループアンテナの性能劣化を抑制することができる。
以下、本発明に係る実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態における非接触型ICカード通信装置の電気的な構成を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態におけるアンテナ部分の構成を示す斜視図である。図2(B)には、磁束51も示されている。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態における非接触型ICカード通信装置の電気的な構成を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態におけるアンテナ部分の構成を示す斜視図である。図2(B)には、磁束51も示されている。
図1において、非接触型ICカード通信装置Dは、アンテナ部1Aと、整合部2と、無線通信部3と、制御部4とを備えて構成される。
アンテナ部1Aは、非接触型ICカードに対して給電および通信を行う回路である。アンテナ部1Aは、非接触型ICカードに対して給電および通信を行うためのループアンテナ11と、ループアンテナ11の外周にループに沿ったループ状のループ状導体12Aとを備え、ループアンテナ11の最も近くに配置されている導体は、ループ状導体12Aとされている。ループアンテナ11とループ状導体12Aとは、絶縁されており、それぞれ独立している。
より具体的には、図2に示す例では、平面視にて四角形状であって平板状であるアンテナ基板13上に、平面視にて四角形状であってループ状(環状)である導体、例えば銅やアルミニウム等の金属から成るループアンテナ11が形成されている。ループアンテナ11の巻き数(ターン数)は、所要の出力等に応じて適宜に設定される。そして、ループアンテナ11と略同一平面となるように、そして、所定の一定間隔でアンテナ基板13の外周に沿ってループ状の例えば銅やアルミニウム等の金属から成るループ状導体12Aが配置されている。前記所定の一定間隔は、非接触型ICカード通信装置Dを構成する他の導体の部品(例えば、筐体、支持板、ネジ、ボルトおよびワッシャ等)(不図示)よりもループ状導体12Aがループアンテナ11に最も近く配置されるような長さ(距離)に設定されている。ループアンテナ11の形状とループ状導体12Aの形状とアンテナ基板13の形状とは、本実施形態では、互いに略相似形とされている。
整合部2は、ループアンテナ11を予め設定されている所定の非接触型ICカードの使用周波数、例えば、13.56Mzの周波数帯における周波数で共振させるためであって、ループアンテナ11と無線通信部3との間でインピーダンスを整合させるための整合回路であり、例えば、可変容量コンデンサ等を備えた共振回路等で構成される。そして、整合部2は、ループアンテナ11が動作している状態で、ループアンテナ11の共振周波数が非接触型ICカードの使用周波数に一致するように、例えば製造段階や出荷段階等で可変容量コンデンサの容量を調整することによって、ループアンテナ11の共振周波数を調整する。
無線通信部3は、ループアンテナ11に対して整合部2を介して電力を供給すると共に、ループアンテナ11に対して整合部2を介して送受信データを入出力する回路である。無線通信部3は、例えば、ループアンテナ11へ整合部2を介して電力および送信データを供給する無線送信回路31と、ループアンテナ11から整合部2を介して受信データを取得する無線受信回路32とを備えて構成される。
制御部4は、例えば、マイクロプロセッサ、記憶素子およびその周辺回路を備えて構成され、非接触型ICカード通信装置Dの各部を当該機能に応じてそれぞれ制御することによって非接触型ICカード通信装置Dの全体制御を司る回路である。
このような構成の非接触型ICカード通信装置Dでは、動作を開始すると、まず、ループアンテナ11からデータによって変調されていない電波が放射される。そして、非接触型ICカード(不図示)が非接触型ICカード通信装置Dに近づくと、ループアンテナ11から放射されているこの電波によって給電され、非接触型ICカードが駆動する。非接触型ICカードが駆動すると、非接触型ICカード通信装置Dは、非接触型ICカードと通信を開始し、ループアンテナ11を介してデータによって変調された電波が非接触型ICカードとの間で送受信される。
ここで、ループアンテナ11が動作すると、ループ状導体12Aにいわゆる渦電流52が流れ、ループアンテナ11に作用し、ループアンテナ11の共振周波数をずらそうとするが、整合部2によってループアンテナ11の共振周波数が非接触型ICカードの使用周波数に一致するようにループアンテナ11の共振周波数が調整される。このため、ループアンテナ11は、非接触型ICカードの使用周波数で共振することになる。そして、ループ状導体12Aは、非接触型ICカード通信装置Dを構成する複数の導体の部品(部材)の中でループアンテナ11の最も近くに配置されている。このため、ループアンテナ11の周囲に例えば金属部材等の他の導体の部品が配置されている場合でも、ループアンテナ11の動作によって導体に生じる渦電流の中でループアンテナ11に最も近くに配置されているこのループ状導体12Aで生じる渦電流52が支配的であり、整合部2でループアンテナ11の共振周波数のずれが調整されているので、ループアンテナ11の共振周波数がさらにずれることが抑制される。したがって、このような構成の非接触型ICカード通信装置Dでは、ループ状導体12Aを除く他の導体の部品(部材)がアンテナ基板13と同一平面に存在する場合でもループアンテナ11の性能劣化が抑制される。よって、ループアンテナ11は、最も効率よく空間に電波を放射し、非接触型ICカード通信装置Dは、非接触型ICカードと良好に通信可能となる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態における非接触型ICカード通信装置Dは、アンテナ部1Aの構成を他の構成に代えたものである。このため、第2の実施形態における非接触型ICカード通信装置Dの電気的な構成は、図1に示す構成と同様であり、その説明を省略する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態における非接触型ICカード通信装置Dは、アンテナ部1Aの構成を他の構成に代えたものである。このため、第2の実施形態における非接触型ICカード通信装置Dの電気的な構成は、図1に示す構成と同様であり、その説明を省略する。
図3は、第2の実施形態におけるアンテナ部分の構成を示す斜視図である。図3(B)には、磁束51も示されている。図3において、第2の実施形態におけるアンテナ部1Bは、ループアンテナ11とループ状導体12Bとが同一基板、すなわち、アンテナ基板13上に配置されており、ループアンテナ11の最も近くに配置されている導体は、ループ状導体12Bとされている。
より具体的には、図3に示す例では、アンテナ基板13上に、非接触型ICカードに対して給電および通信を行うためのループ状のループアンテナ11と、ループアンテナ11の外周に予め設定された所定の一定間隔を空けてループアンテナ11のループに沿ったループ状の例えば銅やアルミニウム等の金属から成るループ状導体12Bとが、例えばエッチング等によって形成される。ループアンテナ11およびアンテナ基板13は、第1の実施形態のものと同様である。ループアンテナ11の形状とループ状導体12Bの形状とアンテナ基板13の形状とは、本実施形態では、互いに略相似形とされており、平面視にて四角形状とされている。
このような構成のアンテナ部1Bを備える非接触型ICカード通信装置Dでは、第1の実施形態におけるアンテナ部1Aを備える非接触型ICカード通信装置Dと同様に、ループ状導体12Bを除く他の導体の部品(部材)がアンテナ基板13と同一平面に存在する場合でもループアンテナ11の性能劣化が抑制される。そして、このアンテナ部1Bを備える非接触型ICカード通信装置Dでは、ループアンテナ11とループ状導体12Bとが同一のアンテナ基板13上に配置されるので、ループアンテナ11とループ状導体12Bとの位置関係が固定され、位置関係の変化によるループアンテナ11の共振周波数の変動をより低減することができる。特に、外部からの衝撃によるこれらの位置関係の変化が略無くなるので、耐衝撃性の向上が可能となる。また、ループアンテナ11とループ状導体12とが同一基板13上に配置されるので、ループアンテナ11とループ状導体12Bとが一工程、例えば、一つのエッチング工程で形成可能であるから、これらの製作が容易であり、また工数を低減することができる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態における非接触型ICカード通信装置Dは、アンテナ部1Aの構成を他の構成に代えたものである。このため、第3の実施形態における非接触型ICカード通信装置Dの電気的な構成は、図1に示す構成と同様であり、その説明を省略する。
(第3の実施形態)
第3の実施形態における非接触型ICカード通信装置Dは、アンテナ部1Aの構成を他の構成に代えたものである。このため、第3の実施形態における非接触型ICカード通信装置Dの電気的な構成は、図1に示す構成と同様であり、その説明を省略する。
図4は、第3の実施形態におけるアンテナ部分の構成を示す斜視図である。図3(A)は、その分解斜視図であり、図3(B)は、その斜視図であって、磁束51も示されている。図4において、第3の実施形態におけるアンテナ部1Cは、非接触型ICカードに対して給電および通信を行うためのループアンテナ11と、ループアンテナ11の外周にループに沿ったループ状のループ状導体12Cを備え、ループアンテナ11の最も近くに配置されている導体は、ループ状導体12Cとされており、そして、このループ状導体12Cは、4個の側面を形成する導体(側面導体)121−1〜121−4と1個の底面を形成する導体(底面導体)122とから成る、一面が開口する直方体形状である。側面導体121−1〜121−4および底面導体122は、例えば銅やアルミニウム等の金属から成る。ループアンテナ11およびアンテナ基板13は、第1の実施形態のものと同様である。ループアンテナ11の形状とループ状導体12Cの開口部の形状とアンテナ基板13の形状とは、本実施形態では、互いに略相似形とされており、平面視にて四角形状とされている。そして、図3(B)に示すように、このループ状導体12Cにおける四角形の開口部に、ループアンテナ11が形成されている四角形のアンテナ基板13が嵌め込まれている。アンテナ基板13の寸法は、ループ状導体12Cの開口部の寸法よりもやや小さくされている。
このような構成のアンテナ部1Cを備える非接触型ICカード通信装置Dでは、第1の実施形態におけるアンテナ部1Aを備える非接触型ICカード通信装置Dと同様に、ループ状導体12Cを除く他の導体の部品(部材)がアンテナ基板13と同一平面に存在する場合でもループアンテナ11の性能劣化が抑制される。そして、このアンテナ部1Cを備える非接触型ICカード通信装置Dでは、ループ状導体12Cが4個の側面導体121−1〜121−4と1個の底面導体122とから成る一面開口の直方体形状であるので、アンテナ基板13の後方(背面、裏面)を直方体形状の導体で覆うことが可能となる。このため、アンテナ基板13の後方への不要な電磁界の放射を抑制することが可能となる。その一方で、ループアンテナ11へ後方から侵入するノイズも防止することが可能となる。したがって、他の機器へ干渉を与えることが低減され、また他の機器から干渉されることも低減される。また、アンテナ部1Cの後方に金属部材が配置された場合に、その影響をより小さくすることができる。
なお、上述の第1ないし第3の実施形態では、ループアンテナ11は、平面視にて四角形状であるが、これに限定されるものではなく、例えば平面視にて多角形状や楕円形状や円形状等の他の形状であってもよい。
また、上述の第1ないし第3の実施形態では、ループ状導体12(12A〜12C)は、ループアンテナ11の形状と相似形であるが、必ずしも相似形でなくてもよい。例えば、ループアンテナ11が平面視にて六角形であって、ループ状導体12が平面視にて円形状であってもよい。要は、ループアンテナ11の外周にループアンテナ11のループに沿ったループ状であって、ループアンテナ11の最も近くに配置されている導体が当該ループ状導体であればよい。
また、上述の第1ないし第3の実施形態では、非接触型ICカード通信装置Dは、非接触ICカードに対してデータの読み取りおよび書き込みを行ういわゆる非接触型ICカードリーダライタであるが、非接触ICカードに対してデータの読み取りを行ういわゆる非接触型ICカードリーダであってもよく、あるいは、非接触ICカードに対してデータの書き込みを行ういわゆる非接触型ICカードライタであってもよい。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
D 非接触型ICカード通信装置
1A、1B、1C アンテナ部
2 整合部
3 無線通信部
4 制御部
11 ループアンテナ
12A、12B、12C ループ状導体
13 アンテナ基板
51 磁束
52 渦電流
1A、1B、1C アンテナ部
2 整合部
3 無線通信部
4 制御部
11 ループアンテナ
12A、12B、12C ループ状導体
13 アンテナ基板
51 磁束
52 渦電流
Claims (3)
- 非接触型ICカードに対して給電および通信を行うためのループアンテナと、
前記ループアンテナの外周にループに沿ったループ状のループ状導体と、
前記ループアンテナが作動している状態で、前記ループアンテナの共振周波数が前記非接触型ICカードの使用周波数に一致するように、前記ループアンテナの共振周波数を調整する整合部とを備え、
前記ループアンテナの最も近くに配置されている導体は、前記ループ状導体であること
を特徴とする非接触型ICカード通信装置。 - 前記ループアンテナと前記ループ状導体とは、同一基板上に配置されていること
を特徴とする請求項1に記載の非接触型ICカード通信装置。 - 前記ループ状導体は、4個の側面を形成する導体と1個の底面を形成する導体とから成る、一面が開口する直方体形状であること
を特徴とする請求項1に記載の非接触型ICカード通信装置。
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