JP4692216B2 - 非接触icカードリーダ装置 - Google Patents

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本発明は、ICカードとの間において、非接触で通信を行うICカードリーダ装置に関し、例えば入退室管理システム、自動改札システム、電子マネー等におけるIDカード、管理カード、定期券、回数券、キャッシュカード等の非接触式ICカードとの間において、非接触で通信を行う非接触ICカードリーダ装置に関するものである。
従来より、壁面に埋め込んで取り付ける非接触ICカードリーダ装置では、ICカードと通信を行うループアンテナと、送受信データの変復調を行うと共に、カードリーダを制御する制御部と、これらを格納する筐体を有するものがある。そして、筐体を壁面に埋め込んで取り付けるために、取付け枠,前面を保護する化粧パネル、化粧パネルを取り付けるベースを備えている。
上記のような非接触ICカードリーダ装置においては、ICカードと通信を行うためのループアンテナは筐体内に設けている。しかも、取付け枠やベースや化粧パネルのサイズに対して相対的に筐体のサイズを小さくしなければならない。従って、筐体内に格納するループアンテナのサイズが小さくなってしまった。
ループアンテナのサイズはICカードの読取り可能距離を決める重要な要素であり、ループアンテナのサイズが小さくなることにより、ICカードの読取り可能距離が短くなってしまうという問題点がある。
また、取付け枠が金属等の導体の場合にはループアンテナから発生する交流磁界により、渦電流が発生してアンテナ特性を劣化させ、ICカードの読取り距離が短くなってしまうという問題点もある。
また、美観上の観点からループアンテナを含む筐体は壁面からの突出をさけるために、取付け枠よりも後方に配置されることも、ICカードの読取り距離が短くなってしまう原因となっている。
非接触ICカードリーダ装置のアンテナの取り付け方法について、アンテナの位置関係が大きくずれることなく、安定的に維持するようにした技術として、例えば、特許文献1が提案されている。
特許文献1の非接触ICカードリーダ装置は、送信アンテナから電磁波を送信し非接触ICカードから送信された電磁波を受信アンテナで受信する。これらのアンテナのうち少なくとも一方はコイルとし、コイルを保持する絶縁性を有する基板と、コイルを基板に固定する取付け手段を有している。取付け手段は基板の所定位置にコイルを固定するためのものであり、それぞれコイルを横切って、基板のコイル配置位置に配設された透孔に係合し、コイルを所定位置に固定する。
また、壁面埋め込み式の非接触ICカードリーダ装置のアンテナについて、アンテナの操作面側表面近傍の金属体がアンテナの通信可能な距離に影響を与えないようにした非接触ICカードリーダ装置が知られている(例えば、特許文献2)。この特許文献2には、アンテナの操作面側表面近傍の金属性化粧部材により読みとり距離に影響を与えないように、化粧部材に切り込みを付けた技術が開示されている。
特開2001−126036号公報 特開平4−86974号公報
上記特許文献1の非接触ICカードリーダ装置によれば、アンテナを効率よく固定できるようにしたことについて開示されている。しかし、特許文献1には、壁面に埋め込む非接触ICカードリーダにおいて、アンテナをできるだけ前面に出すことによって壁面からICカードまでの通信可能距離をできるだけ延ばせるようにすることや、通信感度および通信可能距離をかせぐためにアンテナを大きくすることについては記載されていない。
また、特許文献2は、アンテナの操作面側表面近傍の金属性化粧部材によってICカードを読み取り可能な距離(通信可能距離)に影響を与えないようにした非接触ICカードリーダに関するもので、化粧部材に切り込みを付けた技術が開示されている。しかし、壁面からICカードまでの通信可能距離をできるだけ延ばせるようにすることや、通信感度および通信可能距離をかせぐためにアンテナを大きくすることについては記載されていない。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、ICカードまでの通信可能距離をできるだけ延ばせるようにすべく、アンテナのサイズを大きくとれてアンテナ特性の劣化を防げる非接触ICカードリーダ装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る非接触ICカードリーダ装置は、上述のような目的を達成するために、カードリーダ全体の動作を制御する本体制御部および送受信データの変復調を行う無線回路部とを格納する筐体と、非接触ICカード又はアクティブタグとの通信を行うための交流磁界を発生するループアンテナと、枠体の中央部に設けられた開口周縁に前記筐体を係止保持する係止部材が形成された取付け枠と、当該非接触ICカードリーダ装置の取り付け先である壁面に向かう正対視で前記取付け枠と前記筐体とのいずれをも隠蔽する大きさに形成された化粧パネルと、該化粧パネルを取付け枠に取り付けるためのベースとを備え、非接触ICカード又はアクティブタグと非接触に通信を行う非接触ICカードリーダ装置であって、前記ループアンテナが、前記ベースの内部に、前記筐体よりも大きく巻回して形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載の非接触ICカードリーダ装置において、前記ループアンテナが、2枚の樹脂製のベース部材の内部に挟み込まれて張り合わされて前記化粧パネルと一体化されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1記載の非接触ICカードリーダ装置において、前記ループアンテナが、前記化粧ベース内部に一体成形により埋設されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項2記載の非接触ICカードリーダ装置において、前記ループアンテナが、2枚の樹脂製のベース部材の内部に磁性体層と導体層とともに挟み込まれて張り合わされて前記化粧パネルと一体化されていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項3記載の非接触ICカードリーダ装置において、前記ループアンテナが、磁性体層と導体層とともに樹脂製の前記ベース内部に一体成形により埋設されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る非接触ICカードリーダ装置によれば、筐体のサイズにとらわれずにアンテナのサイズ、すなわち正面寸法(有効送受信面積)を大きく設計できるとともに、前面(すなわち、筐体より壁面寄り、つまりICカード寄り)に配置されるベースと一体化して構成するので、アンテナ特性の劣化を小さくでき、通信可能距離など通信性能を向上させることができる。また、製造の容易化とコストの低減を図りながら、壁面に取り付けた場合に、ベース一体アンテナの、壁からの突出を小さくすることができる。また、アンテナはベース内部にベースと一体化されているので、アンテナが表面に露出せず、アンテナが不用意な外力接触を加えられて断線等により破損するのを防ぐことができ、取り扱い性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、請求項1の効果に加えて、アンテナが断線等により破損するのを確実に防ぐことができ、取り扱い性の向上と製造の容易化を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1の効果に加えて、さらに、ベース一体アンテナの製造の容易化とコストの低減と壁からの突出をさらに小さくすることと取扱い性の向上を図ることができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項2の効果に加えて、ベースの内部にアンテナパターンと磁性体層及び導体層から構成するようにしたので、裏面への不要な磁界放射を抑制することができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項3の効果に加えて、ベースの内部にアンテナパターンと磁性体層及び導体層から構成するようにしたので、裏面への不要な磁界放射を抑制することができる。
次に、本発明の最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る非接触ICカードリーダ装置を示す分解斜視図、図2はそれを壁面に取り付けた状態の側面断面図、図3はそのアンテナ一体化ベースの構成を説明する図で、同図(a)は前面斜視図、同図(b)は側面断面、図(c)は分解側面図、図4はその筐体の構成を示す正面図である。
図に示すように、本実施例の非接触ICカードリーダ装置(以下、単にICカードリーダ装置ともいう)1は、ICカード(図示していない)への給電および/または通信を行うためのループアンテナ2と、カードリーダ全体の動作を制御する本体制御部3と、送受信データの変復調を行う無線回路部4と、本体制御部3および無線回路部4を格納する筐体5を有する。さらに、筐体5を壁9面に取り付けるための取付け枠6と、化粧板(以下では化粧パネルとも称する)8と、化粧パネル8を壁9に取り付けるためのベース7を有している。
ループアンテナ2はICカードに給電および/または通信を行うために交流磁界を発生する働きをするものであり、樹脂、磁性体、誘電体等の基板面に印刷又はエッチングによりスパイラル状に導体パターンが形成されるかまたは導体が巻かれて形成され、後述するようにベースに挟み込まれてベースと一体化されている。
そして、ループアンテナ2の端部に、リード線11が接続されて裏面側に導出されている。リード線11は筐体5の中の本体制御部3に接続し、ループアンテナ2で受けた磁気信号を本体制御部3へ伝え、逆に本体制御部3を起点として生成された信号電流をループアンテナ2に流す。
本体制御部3はカードリーダ全体の動作を制御する部分であり、基板に設けられて筐体5内に格納されている。そして、変復調された信号を受けてカードリーダ全体の動作をする電気信号を発信する。無線回路部4はループアンテナ2で送受信するデータの変復調を行うものであり、これも本体制御部3と同様に基板に設けられて筐体5内に格納されている。
筐体5は取付け枠6の係止部材12に係止可能な爪構造(不図示)が表面に形成されたほぼ箱形をなし、基板に設けられた本体制御部3および無線回路部4を内部に格納し、その爪構造を取付け枠6の係止部材12に係止されることで取付け枠6に固定されて、その大部分は壁9面の中に入り込んで設置される。
取付け枠6は、磁束挿通時に渦電流を生じせしめては困るので絶縁性である必要があるため樹脂からなり、中央部が開口し、この開口に面して中心側に付勢する係止部材12を形成している。また、取付け枠6の対向する1対の辺には壁9に取り付ける挿通穴10が設けられている。そして、この挿通穴10にねじ13を挿通し、壁9に取付け枠6を固定する。これにより、開口に嵌合した筐体5を壁9に取り付ける。
ベース7は、図3に示すように、中央部が開口し、1対の樹脂製の表部材7aと裏部材7bが接着または嵌合により張り合わされて形成されている。そして、ベース7は取付け枠6と係合して不用意に外れないようにする係止部(不図示)を有するとともに、化粧パネル8を固定する係合部14を有している。ベース7は、ループアンテナ2を1対の表部材7a、裏部材7b間に挟み込み、接着、嵌合等により張り合わせることでアンテナと一体化されている。
上記のように構成したICカードリーダ1は、筐体5が取付け枠6に嵌合し、取付け枠6を壁9面にねじ13により固定して、更にループアンテナと一体化したベース7及び化粧パネル8を取り付ける。
ICカードをICカードリーダ装置の化粧パネル8面にかざすと、ICカードリーダ装置のループアンテナ2から発する交流磁界により、ICカードのアンテナに電流が流れてその電源が充電される。そして、ICカードの制御回路が駆動され、記録されている情報信号がICカードから返信されて、ループアンテナ2により受信され、その情報信号を無線回路部4で復調し、本体制御部3で判断処理して所定のメンバーのものか否かを判定して、通過を許可又は不許可にするなど所定の対応を行うとともに、処理信号を上位装置などへ出力する。
本実施例のようにループアンテナ2を筐体5より大きいサイズで前面に配置されるベース7に一体的に設けると、ループアンテナ2を筐体5の内部に配置する場合に比べてICカード寄りに配置できるとともに、筐体のサイズにとらわれずにICカードに対向するアンテナのサイズ、すなわち正面寸法(有効送受信面積)を大きく設計できる。それとともに、前面(すなわち、筐体より壁9面寄り、つまりICカード寄り)に配置されるベースと一体化して構成するので、アンテナ特性の劣化を小さくでき、通信可能距離など通信性能を向上させることができる。また、製造の容易化とコストの低減を図りながら、壁9面に取り付けた場合にベース一体アンテナの壁9からの突出を小さくすることができる。また、アンテナはベース内部にベースと一体化されているので、アンテナが表面に露出せず、アンテナが断線等により破損するのを防ぐことができ、ベース一体アンテナの取扱い性が向上する。
(第2の実施の形態)
図5は本発明に係る非接触ICカードリーダ装置の他の例のアンテナとベースとを一体に構成したアンテナ内包タイプのベースを示す図で、同図(a)は前面斜視図、同図(b)はその側面断面図である。
本実施例のICカードリーダ装置のループアンテナはベースと一体成形により一体化する点で上記実施例と相違している。本実施例のICカードリーダ装置において、上記実施例と同様な作用をなす部分については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施例のベース7は樹脂から構成され、基板に形成されたループアンテナ2と、樹脂成形技術によって一体成形することで、ループアンテナ2を完全に内包するようにして、一体構造に形成されている。
リード線11はループアンテナ2と接続してベース7を挿通して、筐体5に接続し、筐体5の中の本体制御部3に接続している。
本実施によれば、ベースとアンテナを一体に形成するようにしているので、上記第1の実施形態の効果に加えて、さらに強度が向上する。また、ベースが第1実施形態のように2枚の板を貼り合わせたりしなくて済むので、経年劣化でベースが不意に2枚板に分離することを心配しなくて済む。
(第3の実施の形態)
図6は本発明に係る非接触ICカードリーダ装置のさらに他の例のアンテナをベースと一体に構成したアンテナ内包タイプのベースを示す図で、同図(a)は前面斜視図、同図(b)は側面断面図、同図(c)は分解側面図である。
本実施例のICカードリーダ装置のループアンテナは磁性体層と導体層と積層されてベースと一体化されている点で上記第一の実施例と相違している。本実施例のICカードリーダ装置において、上記第一の実施例と同様な作用をなす部分については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施例のベース7は、中央が開口し、樹脂製の表部材7aと裏部材7bとから構成され、表部材7a側から順にループアンテナ2、磁性体層を形成する磁性部材15、導体層を形成する導電性部材16が配置されて挟み込まれ、表部材7aと裏部材7bとが固着されてベース一体アンテナが構成されている。
リード線11はループアンテナ2と接続してベース7を挿通して、筐体5に接続し、筐体5の中の本体制御部3に接続している。
このようにループアンテナを、アンテナパターン(ループアンテナ2)と磁性体層(磁性部材15)および導体層(導電性部材16)から構成するので、裏面への不要な磁界放射を抑制することができる。つまり、筐体5に格納されてある本体制御部3および無線回路部4へ放射される不要なノイズを、極力低減できる。
なお、導体層を形成する導電性部材16に限っては、別途アースラインに接続しておくことが望ましいが、別途アースラインに接続しておかなくとも、ノイズ対策には効果を奏する。
また、上記第一の実施例と同様な特徴点として、アンテナが筐体内や取付け枠に配置される場合と比較して、より前面に配置できる。そのため、通信性能の向上を図ることができる。さらに、壁9面に取り付けた場合にベース一体アンテナの壁9からの突出を小さくすることができる。また、アンテナパターンがベース一体アンテナの表面に露出しないので、アンテナパターンが断線等により破損する事を防ぐことができ、ベース一体アンテナの取扱い性が向上する。
(第4の実施の形態)
図7は本発明に係る非接触ICカードリーダ装置の他の例のアンテナとベースとを一体に構成したアンテナ内包タイプのベースを示す図で、同図(a)は前面斜視図、同図(b)はその側面断面図である。
本実施例のICカードリーダ装置のループアンテナはベースと一体成形により樹脂成形手法などで製造時に既に一体化してしまうのであるが、その製造段階で、磁性体層と導体層が形成された層と積層される点で、上記第2の実施例と相違している。本実施例のICカードリーダ装置において、上記実施例と同様な作用をなす部分については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、基板に形成されたループアンテナ2に、磁性体層15および導体層16が形成されるように積層され、一体成形することで、ループアンテナ2とベースが一体構造に形成されている。
リード線11はループアンテナ2と接続してベース7を挿通して、筐体5に接続し、筐体5の中の本体制御部3に接続している。
このように、アンテナパターン(ループアンテナ2)と磁性体層(磁性部材15)および導体層(導電性部材16)から構成するように一体成形するので、第一の実施の形態と同様に、壁9面に取り付けた場合にベース一体アンテナの壁9からの突出を小さくすることができるし、アンテナパターンが表面に露出しないので、アンテナパターンが断線等により破損することを防ぐことができ、ベース一体アンテナの取扱い性が向上する。同時に、第3の実施形態と同様に、筐体5に格納されてある本体制御部3および無線回路部4へ放射される不要なノイズを極力低減できるのみならず、第2の実施の形態の如く、ベース7が経年劣化で不意に分解したりすることはなく、強度が向上する。
なお、導体層を形成する導電性部材16に限っては、別途アースラインに接続しておくことが望ましいが、別途アースラインに接続しておかなくとも、ノイズ対策には効果を奏する。
また、上記実施の形態では、ICカードとして、非接触ICカードリーダ装置1のループアンテナ2から磁気磁束を高速で往復通過させることにより内部回路に生じさせた逆起電力を内部電源として利用するタイプについて説明したが、これに限らず、ICカード自体に電源を内蔵させたものであってもよい。つまり、非接触ICカードリーダ装置1のループアンテナ2からは無線信号としての磁気磁束だけをICカードに送出するものであってもかまわない。
本発明に係る非接触ICカードリーダ装置の1実施例の分解斜視図である。 その取り付け状態を示す側面図ある。 そのベース一体アンテナの例を示す図で、同図(a)は前面斜視図、同図(b)は側面断面図、図(c)は分解側面図である。 その筐体の構成を示す正面図である。 本発明に係る非接触ICカードリーダ装置のベース一体アンテナの他の実施例を示す図で、同図(a)は前面斜視図、同図(b)は側面断面図である。 本発明に係る非接触ICカードリーダ装置のベース一体アンテナのさらに他の実施例を示す図で、同図(a)は前面斜視図、同図(b)は側面断面図、図(c)は分解側面図である。 本発明に係る非接触ICカードリーダ装置のベース一体アンテナのさらに他の実施例を示す図で、同図(a)は前面斜視図、同図(b)は側面断面図である。
符号の説明
1 非接触ICカードリーダ装置
2 ループアンテナ(ベース)
3 本体制御部
4 無線回路部
5 筐体
6 取付け枠
7 ベース
8 化粧パネル
9 壁
11 リード線
15 磁性体層
16 導電性層

Claims (5)

  1. カードリーダ全体の動作を制御する本体制御部および送受信データの変復調を行う無線回路部とを格納する筐体と、非接触ICカード又はアクティブタグとの通信を行うための交流磁界を発生するループアンテナと、枠体の中央部に設けられた開口周縁に前記筐体を係止保持する係止部材が形成された取付け枠と、当該非接触ICカードリーダ装置の取り付け先である壁面に向かう正対視で前記取付け枠と前記筐体とのいずれをも隠蔽する大きさに形成された化粧パネルと、該化粧パネルを取付け枠に取り付けるためのベースとを備え、非接触ICカード又はアクティブタグと非接触に通信を行う非接触ICカードリーダ装置であって、
    前記ループアンテナが、前記ベースの内部に、前記筐体よりも大きく巻回して形成されていることを特徴とする非接触ICカードリーダ装置。
  2. 前記ループアンテナが、2枚の樹脂製のベース部材の内部に挟み込まれて張り合わされて前記化粧パネルと一体化されていることを特徴とする請求項1記載の非接触ICカードリーダ装置。
  3. 前記ループアンテナが、前記化粧ベース内部に一体成形により埋設されていることを特徴とする請求項1記載の非接触ICカードリーダ装置。
  4. 前記ループアンテナが、2枚の樹脂製のベース部材の内部に磁性体層と導体層とともに挟み込まれて張り合わされて前記化粧パネルと一体化されていることを特徴とする請求項記載の非接触ICカードリーダ装置。
  5. 前記ループアンテナが、磁性体層と導体層とともに樹脂製の前記ベース内部に一体成形により埋設されていることを特徴とする請求項3記載の非接触ICカードリーダ装置。
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