JP2007120214A - 建具 - Google Patents

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清彦 米島
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Abstract

【課題】障子をスライド開閉させる際に、障子の転びを抑え、障子をスムーズに安定して開閉させることができる建具を提供すること。
【解決手段】建具は、ガイドレールが形成された枠体と、この枠体内にスライド開閉自在に支持された障子3Aとを備える。障子3Aは、左右縦框4,5とこの間に接合された上下框とを有する。下框7にはガイドレールに案内される2つの戸車71,72を障子見付け方向に所定間隔離れて設ける。左縦框4下部には、ガイドレールに案内され、障子3Aの転びを防止するガイドローラ44を設ける。すると、ガイドローラ44から戸車72までの寸法W1は、戸車71,72間の寸法Wよりも大きくなり、障子3Aのバランスが安定する。従って、下框7に戸車71,72が設けられている障子3Aをスライド開閉させる際に、障子3Aの転びを抑えることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、建具に関する。詳しくは、ガイドレールが形成された枠体と、この枠体内にスライド開閉自在に支持された障子とを備えている建具に関する。
従来、ガイドレールが形成された枠体と、この枠体内にスライド開閉自在に支持された障子とを備え、障子の下部にはガイドレールに案内される戸車が取り付けられている建具として引き戸が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような引き戸には、左右縦框と、この左右縦框の間に接合された上下框と、これらを四周枠組みした内部に組み込まれた面材とを備えて形成されている障子が使用されている。
このような引き戸の美観を向上させるため、障子をスリム化するという要請があった。ただし、従来の障子には縦框の下部に戸車が取り付けられており、縦框の見付け寸法は、戸車の見付け寸法より大きいものでなければならなかった。そこで、戸車を縦框にではなく下框に組み込むことで、従来よりも細幅の縦框を使用することが可能となった。このようにして、障子のスリム化を実現することができた。
特開2001−90448号公報(図4、図5)
しかしながら、図7に示すように、戸車91,92が下框に組み込まれた障子9は、戸車間寸法Wが従来よりも小さくなり、障子9の高さ寸法Hが戸車間寸法Wの何倍に当たるかを表す寸法比(H:W)が大きくなった。このような障子9では、障子9の重心Aの高さ寸法HAも大きくなるため、重心Aから一方の戸車91までの見付け寸法WAに対する前記高さ寸法HAの寸法比(HA:WA)も大きくなった。このため、障子9をスライド開閉させる際に、障子9のバランスが崩れて障子9が転び易くなり、障子9をスムーズに安定して開閉させることが難しくなるという問題が生じた。
ここで、障子の転びとは、障子をスライド開閉させる際に、見付け方向に加える力が進行方向側の戸車を支点とする回転力となって障子に作用し、障子が進行方向に傾く現象のことである。障子が転ぶと、障子が枠体に接触して摩擦力が大きくなったり、枠体に障子が嵌まったりして、障子をスムーズに開閉できなくなる。
特に、浴室用、玄関用またはテラス用の引き戸として利用されている3枚引き戸では、戸車間寸法Wに対する障子の高さ寸法Hの寸法比(H:W)が大きい障子が使用されている。このような障子における前述の障子のスリム化の結果、寸法比(H:W)が5:1以上となる場合があり、このような障子は、特に転び易いことが分かっている。
また、図7に示すように、スリム化された障子9において、引手93が取り付けられる戸先框(左縦框)の重量が反対側の召合せ框(右縦框)の重量よりも大きい場合には、重心Aの見付け方向位置が障子の見付け幅の中点よりも戸先框側へ偏った位置となる。すると、重心Aから戸先框側の戸車91までの寸法WAが召合せ框側の戸車92までの寸法WBより小さくなる場合があった。このため、特に重心Aから戸車までの寸法の小さい戸先框側へ障子9が転び易い構造となっていた。
本発明の目的は、下框に戸車が設けられたことによって、戸車間寸法に対する障子の高さ寸法の寸法比が大きくなった障子をスライド開閉させる際に、障子の転びを抑えることができ、障子をスムーズに安定して開閉させることができる建具を提供することである。
本発明の建具は、ガイドレールが形成された枠体と、この枠体内にスライド開閉自在に支持された障子とを備えた建具であって、前記障子は、左右縦框とこの左右縦框の間に接合された上下框とを有しており、前記下框には前記ガイドレールに案内される少なくとも2つの戸車が障子見付け方向に所定間隔離れて設けられ、少なくとも一方の縦框の下部には、前記ガイドレールに案内され、前記障子の転びを防止するガイドローラが設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、少なくとも一方の縦框下部に設けられたガイドローラから他方の縦框に最も近い戸車までの寸法をW1とすると、寸法W1は、一方の縦框に最も近い戸車から他方の縦框に最も近い戸車までの寸法Wよりも大きい。従って、寸法W1に対する障子の高さ寸法Hの寸法比(H:W1)は、寸法Wに対する寸法Hの寸法比(H:W)よりも小さくなって、障子のバランスが安定する。従って、下框に戸車が設けられている障子をスライド開閉させる際に、障子の転びを抑えることができ、障子をスムーズに安定して開閉させることができる。
また、下框に設けられた戸車が障子の重量を支えているので、ガイドローラは、障子の転びを防止するためだけの機能を有していればよい。従ってガイドローラを小型軽量化することができ、見付け寸法の小さい細幅の縦框下部に配置することができる。
本発明の建具では、前記ガイドローラは、前記左右の縦框下部にそれぞれ設けられていることが好ましい。
このような構成において、左右縦框下部にそれぞれ設けられたガイドローラによって、障子を見付け方向のどちらの方向にスライドさせる場合でも、障子の転びを抑えることができる。よって、障子を両方向ともスムーズに安定して開閉させることができる。
本発明の建具では、前記左右縦框は、互いに重量が異なるように構成され、前記ガイドローラは、前記左右縦框のうちで重量の大きい側の縦框下部に設けられていることが好ましい。
例えば、障子の左右縦框の一方の縦框が他方よりも見付け寸法が大きく設定されている場合には、戸車が下框に設けられているので、左右縦框の重量差によって、見付け寸法の大きい縦框側に障子が転び易くなっている。また、左右縦框の見付け寸法が同じであっても、一方の縦框にハンドル等の引手部材が取り付けられている場合にも同様に、引手部材の重量によって、引手部材の取り付けられた縦框側に障子が転び易くなっている。
この発明によれば、左右縦框のうちで重量の大きい側の縦框下部にガイドローラが設けられているので、障子の転びを防止し、障子をスムーズに安定して開閉させることができる。
本発明の建具では、前記左右の縦框下部には、縦框下部部材が取り付けられ、前記ガイドローラは、前記縦框下部部材に回転自在に支持されていることが好ましい。
ここで、縦框下部部材は、例えば、キャップや摺動片のことを意味している。キャップは、縦框の端部開口部を塞ぐために取り付けられている。また、摺動片は、縦框の端部開口部を塞ぐとともに、ガイドレールに案内されることで障子とガイドレールとのずれを抑える機能を有している。
このような構成において、縦框下部部材は、ガイドローラが回転自在に取り付けられ、縦框に挿入して取り付けられているので、ガイドローラを縦框に直接取り付けるよりも容易に取り付けることができる。つまり、ガイドローラを縦框に直接取り付けるには、縦框にガイドローラの軸受け等を孔加工や溶接等で取り付ける必要があり容易ではない。これに対し、縦框とは別体の縦框下部部材にガイドローラを取り付ける場合、縦框下部部材は縦框に比べて小さく加工等も容易であり、その縦框下部部材を縦框に容易に挿入して取り付けることができる。従って、ガイドローラを容易に取り付けることができる。
特に、縦框がアルミ等の押出加工によって形成され、縦框下部部材が樹脂で形成されている場合には、樹脂製の縦框下部部材は容易に加工等できるため、ガイドローラも容易に取り付けることができる。また、その樹脂製の縦框下部部材をアルミ製の縦框に容易に挿入することができ、縦框下部部材を介してガイドローラを容易に縦框に取り付けることができる。
本発明の建具では、前記縦框下部部材は、本体部材と、前記本体部材に着脱可能に形成された支持部材とを有し、前記ガイドローラは、前記支持部材に対して回転自在に支持されていることが好ましい。
このような構成において、縦框下部部材は、本体部材と、本体部材に着脱可能な支持部材から構成され、支持部材にガイドローラを内蔵させているので、ガイドローラの交換・修理の際に、着脱可能な支持部材だけを取外せばよく、交換や修理作業が容易にできる。また、支持部材を追加して取り付けられるように設計すれば、既存の縦框下部部材をそのまま用いてガイドローラを後付けすることもできる。
本発明の建具では、前記ガイドローラを弾性力によって付勢する弾性部材を備え、前記ガイドローラは、前記弾性部材によって前記ガイドレールに付勢されていることが好ましい。
このような構成において、戸車の取付位置を調整して戸車の高さ位置が変更した際に、ガイドローラが高さ方向に移動可能で弾性部材の付勢力によって常にガイドレールに当接する方向に付勢されているので、自動的に戸車の高さ位置の変化量に追従する。よって、戸車の取付位置を調整してもガイドローラの高さ調整を個々にする必要がなく、調整作業が複雑にならないで済む。
また、ガイドローラが高さ方向に移動可能で、弾性部材の付勢力によって常にガイドレールに当接する方向に付勢されているので、ガイドレールに凹凸がある場合にガイドローラの高さ位置が自動的にガイドレールの凹凸に追従する。よって、障子の開閉操作の際、ガイドレールの凹凸による障子のガタツキを抑えることができる。
ここで、弾性部材は、ガイドローラを回転自在に支持する支持部材と本体部材との間に挟持されて取り付けられ、ガイドローラは、支持部材を介して弾性部材の付勢力によってガイドレールに当接する方向に付勢されていてもよい。
このような構成によれば、ガイドローラの交換・修理の際の作業を容易にすることと、ガイドローラの高さ調整を自動的にすることとを同時に実現することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る建具である浴室出入口用建具1は、ユニットバス等の浴室の出入口開口部に設けられて浴室と脱衣室とを仕切るもので、図1に示すように、枠体としての建具枠2と、この建具枠2内に支持された3枚の障子3(3A,3B,3C)とを備えた連動三連式建具である。
建具枠2は、上枠21、下枠22、および左右の縦枠23を四周枠組みして構成されており、それぞれアルミ押出形材製の部材である。下枠22には、図示しない3本のガイドレールが形成されており、これら3本のガイドレールで3枚の障子3をそれぞれ支持するように構成されている。3枚の障子3のうち、障子3Aには、引手部材45が取り付けられており、この引手部材45を引いて障子3の開閉操作が実施できるようになっている。
図2および図3に示すように、障子3Aは、それぞれアルミ押出形材製の左右の縦框4,5、上框6、および下框7と、これらを四周枠組みした内部に組み込まれたガラス製や樹脂製の面材8とを備えて形成されている。ここで、上框6および下框7は、左右の縦框4,5の間に接合されている。また、下框7には、下枠22のガイドレールに案内される戸車71,72が取り付けられ、縦框4,5の下端には、それぞれ後述する縦框下部部材としての第1,第2の摺動片41,51が取り付けられている。
戸車71,72は、障子3Aの重量を支え、障子3Aの開閉操作に伴い下枠22のガイドレールに沿って転動する。
以下、第1,第2の摺動片41,51について、図4および図5も参照して説明する。第1,第2の摺動片41,51は、本体部材42,52と、第1,第2のガイドローラ44,54を回転自在に支持している支持部材43,53とを備えて構成されている。
本体部材42,52は、それぞれ障子3Aの縦框4,5下端に挿入して取り付けられる樹脂製の部材である。また、図4に示すように、それぞれ下方に開口した凹溝状の被案内部42A,52Aを有し、この被案内部42A,52Aで下枠22のガイドレールを見込み方向両側から挟むことで、建具枠2に対して障子3Aの見込み方向のがたつきを防止するものである。
支持部材43は、樹脂製の部材で、図5に示すように、2つの係止部43Aを有し、本体部材42の内部に挿入して取り付けられている。2つの係止部43Aは、弾性変形して本体部材42に挿通され、取付位置において元の形状に戻ることで本体部材42に係止し固定される。従って、支持部材43は、必要に応じて本体部材42から容易に脱着することができる。
第1のガイドローラ44は、1つのローラで構成され、支持部材43の内部に見込み方向の軸周りに回転自在に収納支持されている。このガイドローラ44は、下枠22のガイドレールに当接可能な位置に設けられ、金属材料や樹脂材料から形成されている。
また、第2のガイドローラ54を有する支持部材53についても、支持部材43と同じ構造となっている。
また、図4に示すように、縦框4は、横断面がコ字状で見込み方向に突出した突出部4Aが高さ方向に沿って一体に形成されている。突出部4Aには前述の引手部材45の取り付け用の孔が形成されており、その孔に引手部材45が嵌め込まれている。このように、縦框4は、突出部4Aを有しているので、縦框5よりも見付け寸法が大きく、重量も大きい。
以上のような、本体部材42,52、支持部材43,53、第1,第2のガイドローラ44,54によって第1,第2の摺動片41,51が構成されており、障子3Aの開閉操作に伴い下枠22のガイドレールに沿って第1,第2のガイドローラ44,54が転動する。この際、戸車71,72は下框7に取り付けられ、第1,第2のガイドローラ44,54は、下框7の両側に接合された左右の縦框4,5の下端にそれぞれ第1,第2の摺動片41,51を介して取り付けられている。よって、図3に示すように、戸車71,72間の寸法Wに対して、第1,第2のガイドローラ44,54間の寸法W2のほうが大きくなっている。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)図2に示すように、浴室出入口用建具1の戸車間寸法Wに対する障子3Aの高さ寸法Hの寸法比(H:W)が大きな障子3Aにおいて、左右の縦框4,5の下端に第1,第2のガイドローラ44,54を設けたので、戸車71,72間の寸法Wよりも、第1,第2のガイドローラ44,54間の寸法W2のほうが大きくなっている。よって、障子3Aの重心Aから各ガイドローラ44,54までの見付け寸法WA2,WB2が、それぞれ重心Aから各戸車71,72までの見付け寸法WA,WBより大きくなり、寸法WA2,WB2に対する重心Aの高さ寸法HAの各寸法比(HA:WA2およびHA:WB2)が寸法WA,WBに対する寸法HAの各寸法比(HA:WAおよびHA:WB)よりも小さくなっている。従って、障子3Aのバランスが第1,第2のガイドローラ44,54を設けたことで安定し、障子3Aをガイドレールに沿っていずれの方向にスライド開閉させる際にも、障子3Aの転びを抑えることができ、障子3Aをスムーズに安定して開閉させることができる。
特に、戸車間寸法Wに対する障子3Aの高さ寸法Hの寸法比(H:W)が5:1以上の障子3Aは、バランスが不安定になり転び易い。このような障子3Aに前記第1,第2のガイドローラ44,54を設け、ガイドローラ間寸法W2に対する寸法Hの寸法比(H:W2)を5:1より小さく設定すれば、障子3Aの転び防止の効果が大きい。
(2)障子3Aの重量は戸車71,72によって支えられているので、第1,第2のガイドローラ44,54は、障子3Aの重量を支える必要はなく、戸車71,72よりも径を小さくして軽量、小型にすることができる。従って、左右の縦框4,5の下部にも容易に取り付けることができ、障子3Aの安定開閉と縦框構造のスリム化とを両立させることができる。
(3)第1,第2の摺動片41,51は、本体部材42,52と、これに着脱可能な支持部材43,53とから構成され、支持部材43,53は、第1,第2のガイドローラ44,54を内蔵しているので、ガイドローラ44,54を容易に取り付けることができる。
つまり、左右の縦框4,5に、ガイドローラ44,54を直接取り付けるには、縦框4,5にガイドローラ44,54の軸受け等を孔加工や溶接等で取り付ける必要があり容易ではない。これに対し、本実施形態では、縦框4,5とは別体の第1,第2の摺動片41,51にガイドローラ44,54を取り付けているので、加工や組立を容易に行うことができる。特に、本実施形態では、第1,第2の摺動片41,51に着脱できる支持部材43,53にガイドローラ44,54が支持されているので、加工・組立をより一層容易に行うことができる。従って、第1,第2のガイドローラ44,54を容易に取り付けることができる。
また、交換および修理の際も、着脱可能な支持部材43,53だけを取外せば、第1,第2のガイドローラ44,54を容易に交換や修理作業ができる。さらに、支持部材43,53を既存の摺動片に追加して取り付けられるように設計すれば、既存の摺動片をそのまま用いて第1,第2のガイドローラ44,54を後付けすることもできる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る建具である浴室出入口用建具の基本的構成は、第1実施形態と同様であるが、第2実施形態は、第1,第2のガイドローラ44,54が弾性部材によって下枠22のガイドレールに当接する方向に付勢されている点に特徴を有する。
図6に示すように、左の縦框4下部に設けられている第1の摺動片46は、本体部材47と、第1のガイドローラ44を回転自在に支持している支持部材48と、弾性部材としてのコイルばね49とを備えて構成されている。
本体部材47は、障子3Aの縦框4の下端に挿入して取り付けられた樹脂製の部材である。
支持部材48は、係止部48Aを有し、本体部材47の内部に挿入して取り付けられる樹脂製の部材である。この係止部48Aは、弾性変形して本体部材47に挿通され、所定の長さ挿通されたところで元の形状に戻り、本体部材47から支持部材48が抜け落ちるのを防止している。この際、支持部材48は、第1のガイドローラ44がガイドレールに当接する方向に所定の長さだけ移動可能に支持されている。
第1のガイドローラ44は、1つのローラで構成され、支持部材48の内部に見込み方向の軸周りに回転自在に収納支持されている。このガイドローラ44は、下枠22のガイドレールに当接可能な位置に設けられ、金属材料や樹脂材料から形成されている。
コイルばね49は、係止部48Aの外周に配置され、本体部材47と支持部材48とに挟持され圧縮された状態で第1の摺動片46の内部に収納されている。そして、コイルばね49の圧縮による弾性力によって、支持部材48は、第1のガイドローラ44がガイドレールに当接する方向に付勢されている。
右の縦框5下部に取り付けられる第2のガイドローラ54を有する図示しない第2の摺動片についても、前述の第1の摺動片46と同様に構成されている。
以上のような、第1の摺動片46および第2の摺動片が構成され、障子3Aの開閉操作に伴い下枠22のガイドレールに沿って第1、第2のガイドローラ44,54が転動する。この際、下框に取り付けられた戸車71,72の高さ方向の位置に対応して、第1、第2のガイドローラ44,54が高さ方向に移動する。
このような第2実施形態によれば、上記の効果に加えて次のような効果がある。
(4)戸車71の取付位置を調整して戸車71の高さ位置が変化した際に、コイルばね49が、支持部材48と本体部材47との間に挟持されて取り付けられ、第1のガイドローラ44は、支持部材48を介してコイルばね49の付勢力によってガイドレールに当接する方向に付勢されているので、自動的に戸車71の高さ位置の変化量に追従する。よって、戸車71の取付位置を調整しても第1のガイドローラ44の高さ調整をする必要がなく、調整作業が複雑にならないで済む。戸車72の取付位置を調整した際にも、第1のガイドローラ44と同様に第2のガイドローラ54の高さ調整をする必要がなく、調整作業が複雑にならない。
(5)第1のガイドローラ44が高さ方向に移動可能で、コイルばね49の付勢力によって常にガイドレールに当接する方向に付勢されているので、ガイドレールに凹凸がある場合に第1のガイドローラ44の高さ位置が自動的にガイドレールの凹凸に追従する。よって、障子3Aの開閉操作の際、ガイドレールの凹凸による障子3Aのガタツキを抑えることができる。第2のガイドローラ54についても第1のガイドローラ44と同様の効果が得られる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態において、第1、第2のガイドローラ44,54は、単数のローラで構成されているが、これらのガイドローラ44,54は、それぞれ複数のローラから構成されるものであってもよい。
また、前記各実施形態において、戸車71,72の両方の見付け方向外側に第1,第2のガイドローラ44,54を設けているが、いずれか一方の戸車の見付け方向外側にガイドローラを設けてもよい。特に、一方のみにガイドローラを設ける場合、左右の縦框4,5のうち、重量の大きい縦框側、つまり、障子が転び易い側にのみガイドローラを設けることが好ましい。
また、前記各実施形態において、第1、第2のガイドローラ44,54は第1、第2の摺動片41,51に支持部材43,53を介して取り付けられているが、これらのガイドローラ44,54を摺動片41,51に直接取り付けてもよく、あるいは、左右の縦框4,5に直接取り付けてもよい。
また、前記各実施形態において、第1、第2のガイドローラ44,54は第1、第2の摺動片41,51に支持部材43,53を介して取り付けられているが、左右の縦框4,5の下部に摺動片41,51の代わりにキャップが挿入されている場合には、そのキャップに支持部材43,53を介してガイドローラ44,54を取り付けてもよい。
また、前記各実施形態で説明した建具は、浴室出入口用の建具として説明したが、浴室出入口用以外の引き戸として、例えば玄関用またはテラス用の引き戸として適用してもよい。また、連動三連式建具に限らず、2枚の障子を有する引違い戸や1枚の障子を有する片引き戸にも適用できる。また、4枚の障子から構成される引違い戸等にも適用できる。
また、前記各実施形態で説明した建具は、戸車間寸法Wに対する障子の高さ寸法Hの寸法比(H:W)が大きい障子として説明したが、これに限らず戸車間寸法に対して障子の高さ寸法が小さい幅広の障子にも適用できる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る建具を示す正面図。 同上実施形態の障子を示す正面図。 同上実施形態の障子下部を示す部分拡大図。 同上実施形態の障子における摺動片の取付方法を説明する斜視図。 同上実施形態の摺動片における支持部材の取付方法を説明する斜視図。 本発明の第2実施形態に係る障子下部を示す部分拡大図。 従来の建具を示す正面図。
符号の説明
1…浴室出入口用建具(建具)、2…建具枠(枠体)、3,3A,3B,3C…障子、4,5…左右の縦框、6…上框、7…下框、41…第1の摺動片(縦框下部部材)、42…本体部材、43…支持部材、44…第1のガイドローラ、46…第1の摺動片(縦框下部部材)、47…本体部材、48…支持部材、49…コイルばね(弾性部材)、51…第2の摺動片(縦框下部部材)、52…本体部材、53…支持部材、54…第2のガイドローラ、71,72…戸車

Claims (6)

  1. ガイドレールが形成された枠体と、この枠体内にスライド開閉自在に支持された障子とを備えた建具であって、
    前記障子は、左右縦框とこの左右縦框の間に接合された上下框とを有しており、
    前記下框には前記ガイドレールに案内される少なくとも2つの戸車が障子見付け方向に所定間隔離れて設けられ、
    少なくとも一方の縦框の下部には、前記ガイドレールに案内され、前記障子の転びを防止するガイドローラが設けられている建具。
  2. 前記ガイドローラは、前記左右の縦框下部にそれぞれ設けられている請求項1に記載の建具。
  3. 前記左右縦框は、互いに重量が異なるように構成され、
    前記ガイドローラは、前記左右縦框のうちで重量の大きい側の縦框下部に設けられている請求項1に記載の建具。
  4. 前記左右の縦框下部には、縦框下部部材が取り付けられ、
    前記ガイドローラは、前記縦框下部部材に回転自在に支持されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
  5. 前記縦框下部部材は、本体部材と、前記本体部材に着脱可能に形成された支持部材とを有し、
    前記ガイドローラは、前記支持部材に対して回転自在に支持されている請求項4に記載の建具。
  6. 前記ガイドローラを弾性力によって付勢する弾性部材を備え、
    前記ガイドローラは、前記弾性部材によって前記ガイドレールに付勢されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の建具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018105984A1 (ko) * 2016-12-06 2018-06-14 제정원 창문프레임 결합용 결합구조물을 갖는 금속제 창호 조립체
KR20180064984A (ko) * 2016-12-06 2018-06-15 제정원 창문프레임 결합용 결합구조물을 갖는 금속제 창호 조립체

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