JP2007118882A - 車両用ドアのベルトライン周辺構造 - Google Patents

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【課題】 ウェザーストリップの窓ガラスへのシール性を損なうことなく、ドアトリムとウェザーストリップの隙間の外観向上、及び、ウェザーストリップのドアトリムへの保持性向上、およびドアトリムおよびウェザーストリップの組付け性を向上させることを可能とする車両用ドア構造を提供する。
【解決手段】 室内側ドアパネル(9)にドアトリム(5)を取付けると共に、ドアパネル(9)のベルトライン部に、昇降ガラス(3)をシールするためのウェザーストリップ(4)を取付けた車両用ドア(2)のベルトライン周辺構造において、前記ドアトリム(5)の上端部(5a)は、車両外方に湾曲して前記ウェザーストリップ(4)の取付け部(4d)の上方に位置する一方、前記ウェザーストリップ(4)には、前記ドアトリム上端部(5a)の下面に撓曲状態で当接するリップ部(4b)を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、昇降する窓ガラスと室内側にドアトリムとを備えた車両のドアに関し、詳しくはドア室内側のウェザーストリップを取付けるベルトライン周辺構造に関する。
ドアパネルにウェザーストリップを取付ける場合、断面逆U字状の取付け部をドアパネルのフランジに被嵌する一方、ウェザーストリップの取付け部の延長部分に設けた係合爪をドアトリムに設けたフック部に係合させることにより、ドアトリムとウェザーストリップとを相互に固定する技術が開示されている(特許文献1参照)。
このようなウェザーストリップの取付け構造においては、ドアトリムに設けたフック部に所々または全体にわたって、ウェザーストリップの係合爪を係合させなければならない為、組付け作業が煩雑であった。また、ドアトリムのフック部が上に開口し、ウェザーストリップの係合爪を上側から差し込む構造であるため、ドアトリムの浮き上がりなどの影響をウェザーストリップが受けやすく、ガラスに対するシール性能を低下させる虞があった。さらに、ウェザーストリップがインナーパネルとドアトリムの間に位置する為、ドアトリムの上端縁の剛性が不足する虞がある。
特開2001−277848号公報
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、ウェザーストリップの窓ガラスへのシール性を損なうことなく、ドアトリムとウェザーストリップの隙間の外観向上、及び、ウェザーストリップのドアトリムへの保持性向上、およびドアトリムおよびウェザーストリップの組付け性を向上させることを可能とする車両用ドア構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明の車両用ドアのベルトライン周辺構造は、室内側ドアパネルにドアトリムを装着すると共に、前記ドアパネルのベルトライン部に、昇降ガラスをシールするためのウェザーストリップを取付けた車両用ドアのベルトライン周辺構造において、前記ドアトリムの上端部は、車両外方に湾曲して前記ウェザーストリップの取付け部の上方に位置する一方、前記ウェザーストリップには、前記ドアトリム上端部の下面に撓曲状態で当接するリップ部を設けた。
また、本発明の車両用ドアのベルトライン周辺構造は、室内側ドアパネルにドアトリムを装着すると共に、前記ドアパネルのベルトライン部に、昇降ガラスをシールするためのウェザーストリップを取付けた車両用ドアのベルトライン周辺構造において、前記ドアトリムの上端部は、車両外方に湾曲して前記ウェザーストリップの取付け部の上方に位置すると共に、前記ドアトリム上端部の下面に、下方に突出した略水平な底面を有する支持部を設ける一方、前記ウェザーストリップの取付け部には、前記支持部を載置した状態で支持する略水平な受け部を設けた。
前記受け部に前記支持部を載置した状態で、前記支持部の車両幅方向への動きを規制する凹凸形状を前記受け部及び前記支持部に設けることが好適である。また、前記ウェザーストリップは、前記ドアパネルのベルトライン部に形成したフランジ部に前記取付け部を嵌合して取付けられる一方、前記取付け部を嵌合したフランジ部の下側には、前記取付け部の下端を支承する突部が設けられ、かつ、前記突部はベルトライン方向に対して部分的に複数箇所設けられ、前記突部を設けていない部分のフランジ部は、前記ドアパネルを構成するインナーパネルとインナーリンフォースとがスポット溶接されていることが好適である。
上述の如く、本発明に係る車両用ドアのベルトライン周辺構造は、室内側ドアパネルにドアトリムを装着すると共に、前記ドアパネルのベルトライン部に、昇降ガラスをシールするためのウェザーストリップを取付けた車両用ドアのベルトライン周辺構造において、前記ドアトリムの上端部は、車両外方に湾曲して前記ウェザーストリップの取付け部の上方に位置する一方、前記ウェザーストリップには、前記ドアトリム上端部の下面に撓曲状態で当接するリップ部を設けたので、前記ウェザーストリップのガラスシールリップとは別に設けたトリムシール用のリップ部により、ドアトリムの変形などによる影響をガラスシールリップが受けにくくなり、シーリング性能を損なうことなく、ドアトリムの上端縁とガラスシールリップとの間の隙間を塞ぐことができる。これら、ガラスシールリップとトリムシール用のリップ部とにより、埃や外気の車室内への浸入を防ぎ、車室内の快適性を向上させることができる。また、シールリップは下方からドアトリムの上端縁を支える役割をし、ドアトリムの上端縁の剛性を向上させる。さらに、ドアトリムの組付けにおいては、ドアトリムの上端縁をシールリップの上に載せるだけで良く、組付け性が損なわれることもない。
また、前記車両用ドアのベルトライン周辺構造において、前記ドアトリムの上端部は、車両外方に湾曲して前記ウェザーストリップの取付け部の上方に位置すると共に、前記ドアトリム上端部の下面に、下方に突出した略水平な底面を有する支持部を設ける一方、前記ウェザーストリップの取付け部には、前記支持部を載置した状態で支持する略水平な受け部を設けたので、前記ウェザーストリップの取付け部に設けた受け部でドアトリムが支持されることで、ドアトリムの変形などによる影響をウェザーストリップのガラスシールリップが受けにくく、シーリング性能を損なうことなく、ドアトリム上端縁の剛性を向上できる。また、ドアトリムの組付けにおいては、ドアトリムの支持部をウェザーストリップの受け部に載置するだけで良く、組付け性が損なわれることもない。
また、前記受け部に前記支持部を載置した状態で、前記支持部の車両幅方向への動きを規制する凹凸形状を前記受け部及び前記支持部に設けたので、凹凸形状により車両幅方向への規制が互いに行われているのみで、前記支持部の上方への規制が無いため、ドアトリムの車両幅方向の動きによるウィンドウガラスとの隙間の拡大や、ガラス用シールリップへの干渉を防止できる。また、ドアトリムの影響によりウェザーストリップがフランジ部から外れる方向にずれことがなく、ドアトリムの影響によるシーリング性能の低下を防止できる。さらに、この態様においても、前記支持部を前記受け部に載せるだけの簡易な操作でドアパネルにドアトリムを組み付けることができ、ドアトリムの取付けを簡単に行なうことが可能である。
さらに、前記ウェザーストリップは、前記ドアパネルのベルトライン部に形成したフランジ部に前記取付け部を嵌合して取付けられる一方、前記取付け部を嵌合したフランジ部の下側には、前記取付け部の下端を支承する突部が設けられ、かつ、前記突部はベルトライン方向に対して部分的に複数箇所設けられ、前記突部を設けていない部分のフランジ部は、前記ドアパネルを構成するインナーパネルとインナーリンフォースとがスポット溶接されている態様では、前記突部の高さの分、取付け部の室内側の上下方向の長さを縮小し、前記受け部から取付け部の下端までの距離を短縮でき、前記受け部から取付け部に負荷される荷重に対するウェザーストリップの剛性の向上させることができ、かつ、ドアトリムの上端縁の剛性を向上させることが可能となる。さらに、ウェザーストリップの小型化により、材料の削減も可能となる。また、前記突部が補強ビードの役割を果たし、インナーパネルのベルトライン部の強度を向上させることもできる。
以下、本発明の実施形態の詳細について説明する。図1は本発明の実施形態に係る車両用ドア(フロントドア2)を備えた自動車1の側面前方側を示すものであり、図2はフロントドア2を車両内側から見た側面図である。図において、フロントドア2の上方には枠(サッシュ)に囲まれた窓用開口11にウィンドウガラス3が昇降可能に備えられている。窓用開口11下縁のベルトライン部以下の室内側フロントドア部分には内装用のドアトリム5が装着され、さらに、窓用開口11の下縁(ベルトライン部)とドアトリム5の上端との隙間を塞ぎ、ウィンドウガラスのシール性を高めることを目的としてウェザーストリップ4を取付けている。
ウェザーストリップ4は、図3〜図5に示すように、長手方向に一様な断面形状をなし、逆U字形の取付け部4dを中心にして、その上部から車両室外側上方に傾斜して岐出したガラスシールリップ4a、該ガラスシールリップ4aの基部から室内側上方に傾斜して岐出したトリムシールリップ4b、取付け部4dの上部に室内側に突出した受け部4c、取付け部4dの車両室外側側面から前記ガラスシールリップ4aとほぼ平行に傾斜して岐出した下側のガラスシールリップ4eなどが一体に構成されている。
なお、ウェザーストリップ4は、可撓性及び弾性を有する樹脂材を用いて押出成型により一体成型される。この際、取付けのための強度剛性が必要な取付け部4dや受け部4c、ウィンドウガラス3や後述するドアトリム5に撓曲状態で接する柔軟性が必要なガラスシールリップ4a,4eやトリムシールリップ4bなど、それぞれに必要な性状に応じた異種材料を用いて同時成型される。
上記のように構成されたウェザーストリップ4は、図5に示すように、逆U字形の取付け部4dを、インナーパネル9とインナーリンフォース10とを接合してなるフランジ9aに嵌合すると共に、取付け部4dの車両外側の下端部に形成した係止部4fをインナーリンフォース10の爪部10fに係止することにより、フランジ9aに固定される。この固定状態において、取付け部4dの内面に上方に向け斜に形成した突条がフランジ9aに圧着することにより、ウェザーストリップ4のフランジ9aからの抜脱が防止されフランジ9aに確実に固定され、その部分でのシール性が確保される。このような取付け状態において、ウェザーストリップ4の各ガラスシールリップ4a,4eがウィンドウガラス3に当接し、ウィンドウガラス3の昇降時にガラス面上をリップ4aが摺動することにより、ウィンドウガラス3に付着した水滴や埃がドアパネル内部から室内側に侵入するのを防いでいる。
一方、ウィンドウガラス3の車両室外側には、ウィンドウガラス3を挟んでウェザーストリップ4と対をなす部品として、アウタースカルプ6が配置されている。アウタースカルプ6は、前記ウェザーストリップ4の取付け部4dと同様に逆U字形をなす取付け部6dと、その上部から室内側上方に向けて傾斜して岐出したガラスシールリップ6a、取付け部6dの車両室内側側面から前記ガラスシールリップ6aとほぼ平行に傾斜して岐出した下側のガラスシールリップ6eが一体に構成されている。
アウタースカルプ6は、アウターパネル7でアウターリンフォース8の上端部を包むように接合したなるヘミング形状7aに、取付け部6dを嵌合すると共に、その下端に設けた係止部6fをヘミング形状7aの下端7fに係止して取付けられる。このアウタースカルプ6のガラスシールリップ6aの先端位置とウェザーストリップ4のガラス用シールリップ4aの先端位置は外観上、及び、ウィンドウガラス3の全開時における閉鎖性から、上下方向に揃えることが望ましく、それによりウェザーストリップ4の上部位置が決定される。
次に、ドアトリム5のインナーパネル9への取付けは、主に、ドアトリム5の車両室外側に設けた複数のクリップ等(図示せず)をインナーパネル9に設けた孔に差込んで固定することによる。ドアトリム5はウェザーストリップ4をインナーパネル9に取付けた後に取付けられ、図4に示す様に、ドアトリム5の上端縁5aはウェザーストリップ4を覆うように上方に配置される。
上記の様に、ウェザーストリップ4及びドアトリム5がそれぞれインナーパネル9に組付く構造は、ウェザーストリップ4とウィンドウガラス3の関係が安定しているため、ウェザーストリップ4に求められる機能である車室外からのシーリング性能が高いというメリットを得られる。
なお、図4に示す様に、ドアトリム5の上端縁5aとウェザーストリップ4のガラスシールリップ4aとの間には、ガラスシールリップ4aが可動であるためクリアランスを確保する必要があり、隙間を設けなければならない。そこで本発明のウェザーストリップ4は、図4及び図5に示す様に、ガラスシールリップ4aの基部から室内側上方に岐出したトリムシールリップ4bを備え、該トリムシールリップ4bが撓曲状態でドアトリム5の上端部下面(意匠面の裏面)に当接するようにし、ドアトリム上端縁5aとガラスシールリップ4aとの間に、ガラスシールリップ4a可動用のクリアランスを確保している。
上記シールリップ4bはドアトリム5の意匠面の裏面に撓んで当接しているのみで、両者は互いに固定されていないため、例えば変形などによりドアトリム5の位置が上方に若干ずれた場合でも、ウェザーストリップ4が上方に引っ張られることがなく、従ってウィンドウガラス3に対するガラスシールリップ4aのシーリング性能が損なわれることがない。また、トリムシールリップ4bは可撓性及び弾性を有するため、常にドアトリム5の意匠面の裏面に当接させることができ、ドアトリム5の上端縁5aとガラスシールリップ4aとの間の隙間を塞ぐことができる。
また、逆にドアトリム5の位置が下方に若干ずれた場合は、シールリップ4bを介してウェザーストリップ4がドアトリム5の意匠面の裏面に押され、取付け部4dがフランジ9aにしっかりと嵌まり込む為、やはりウィンドウガラス3へのガラス用シールリップ4aのシーリング性能は確保される。また、シールリップ4bにより、ドアトリム5内の空間12にあるホコリやエアーが車室内に浸入するのを防ぎ、車室内の快適性を向上させることができる。
さらに、シールリップ4bは下方からドアトリム5の上端縁5aを支える役割をすることから、ドアトリム5の上端縁5aの剛性を向上させるという効果を得ることもできる。ドアトリム5のドア2への組付け時、ドアトリム5の上端縁5aをシールリップ4bの上に載せるだけで良いため、組付け性を損なうこともない。
上述のように、シールリップ4bによりドアトリム5の上端縁5aが支持されるものの、シールリップ4bは当該部分のシールを目的とし、可撓性及び弾性を充分に確保しようとする場合、ドアトリム5の上端縁5a付近に他の固定構造を設けることが有意義である。そこで、本実施形態においては、図4及び図5に示すように、ドアトリム5の上端部(5a)に、意匠面の裏面から下方に突出し、かつ、水平な底面を備えた支持部5cを設ける一方、ウェザーストリップ4側には、支持部5cの水平な底面を載置可能な水平面を備えた受け部4cを設け、受け部4cに支持部5cを載置した状態で支持することにより、ドアトリム5の上端面(5a)付近の剛性を向上している。
また、支持部5cと受け部4cは、互いに車両幅方向の位置が規制されるように、それらの接触面に凹凸形状を形成している。図4及び図5に示す例では、ドアトリム5に設けた支持部5c側を凹形状、ウェザーストリップ4に設けた受け部4c側を凸形状としているが、車幅方向の規制が可能であれば、その逆でも構わない。また凹凸の断面形状は、矩形以外の、台形、三角形等であっても良い。さらに、凹凸形状は、ウェザーストリップ4の長さ方向に対して部分的に複数箇所設けられていても良い。
上記の支持部5cと受け部4cによる支持構造によれば、ドアトリム5の上端縁5aに負荷される荷重を、支持部5cを介して受け部4cの水平面で受けることができるため、高い剛性を得ることができる。また、支持部5cと受け部4cとの嵌合は、凹凸形状により車両幅方向への規制が互いに行われているのみで、支持部5cの上方への規制が無いため、ドアトリム5の車両幅方向の動きによるウィンドウガラス3との隙間の拡大や、ガラスシールリップ4aへの干渉を防止できる。一方、ドアトリム5が上方にずれる場合においては、支持部5cと受け部4cとの嵌合が容易に外れるため、ウェザーストリップ4がドアトリム5に引き上げられるのを防止でき、ウェザーストリップ4がフランジ9aから外れる方向にずれてウィンドウガラス3に対するガラスシールリップ4aのシーリング性能を低下させるのを防ぐことができる。
さらに、支持部5cと受け部4cは互いに係止する爪構造などを備えていない為、支持部5cを受け部4cに載せるだけの簡易な操作でドアトリム5をドアパネル9に組み付けることができる。また、支持部5cをドアトリム5に、受け部4cをウェザーストリップ4に、それぞれ一体に成形することにより、部品点数の増加も回避できる。尚、支持部5cと受け部4cは、ベルトライン長さ方向全体に亘って設けても良いし、部分的に複数箇所設けても良い。
さらに発明では、ドアトリム5の上端縁5aに負荷される荷重に対する剛性を、以下の構造により、さらに向上させることを可能としている。前述の受け部4cに負荷される荷重は、取付け部4dにダイレクトに伝わるため、取付け部4dの長さはできるだけ短い方が撓みも少なく、剛性面で好ましい。しかし、ウェザーストリップ4の上下端の位置は、それぞれ以下の理由により決定されている。まず、ガラスシールリップ4a上端の位置は車両室外側に取付けられるアウタースカルプ6の高さと外観上揃える必要があるため、取付け部4dの上端の高さも規制を受ける。
一方、ウェザーストリップ4の取付け部4d下端は、フランジ9aの基部まで延長しておくことが、シーリング性能向上のためには好ましい。フランジ9aは一般にスポット溶接により車両前後方向に複数箇所で溶接してある。このため、フランジ9aにはスポット溶接のための溶接代がある程度必要となり、フランジ9a及び取付け部4dを短くすることは難しい。
そこで、本実施形態では、図3及び図4に示すように、インナーパネル9のフランジ9aの根元に部分的に突部9bを設け、取付け部4dの下端が突部9bに当接し、突部9bで支承されるようにした。これにより、取付け部4dの室内側の上下方向の長さを突部9bの高さの分だけ縮小することができ、前記受け部4cから取付け部4dの下端までの距離を短くすることができる。この構成により、受け部4cに負荷される荷重に対するウェザーストリップ4の剛性を向上させることができ、ドアトリム5の上端縁5aの剛性を更に向上させることが可能となる。また、ウェザーストリップ4の小型化により、材料の低減も可能となる。さらに、インナーパネル9のベルトライン部に複数の突部9bを形成することにより、突部9bがビードの役割をし、インナーパネル9のベルトライン部の強度も向上させることができる。
以上の詳述したように、本発明のベルトライン周辺構造によれば、昇降するウィンドウガラスを備えた車両用ドアにおいて、ウェザーストリップ4が高いシーリング性能を保持しながら、ベルトライン部周辺の剛性を向上させることが可能となり、その他に外観、快適性及び組付け性までも向上させることが可能となった。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
本発明の実施形態に係る車両用ドアを備えた自動車の前方側を示す側面図である。 図1の自動車のフロントドアの車両内側からの側面図である。 本発明の実施形態に係るフロントドアの分解斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図2の分解状態におけるA−A線断面図である。
符号の説明
1 自動車
2 フロントドア
3 ガラス
4 ウェザーストリップ
4a ガラスシールリップ
4b トリムシールリップ
4c 受け部
4d 取付け部
5 ドアトリム
5a 上端縁(上端部)
5c 支持部
6 アウタースカルプ
6a ガラスシールリップ
7 アウターパネル
7a ヘミング形状
8 アウターリンフォース
9 インナーパネル
9a フランジ
9b 突部
10 インナーリンフォース
11 窓用開口(ウインド開口)

Claims (4)

  1. 室内側ドアパネルにドアトリムを装着すると共に、前記ドアパネルのベルトライン部に、昇降ガラスをシールするためのウェザーストリップを取付けた車両用ドアのベルトライン周辺構造において、
    前記ドアトリムの上端部は、車両外方に湾曲して前記ウェザーストリップの取付け部の上方に位置する一方、前記ウェザーストリップには、前記ドアトリム上端部の下面に撓曲状態で当接するリップ部を設けたことを特徴とする車両用ドアのベルトライン周辺構造。
  2. 室内側ドアパネルにドアトリムを装着すると共に、前記ドアパネルのベルトライン部に、昇降ガラスをシールするためのウェザーストリップを取付けた車両用ドアのベルトライン周辺構造において、
    前記ドアトリムの上端部は、車両外方に湾曲して前記ウェザーストリップの取付け部の上方に位置すると共に、前記ドアトリム上端部の下面に、下方に突出した略水平な底面を有する支持部を設ける一方、前記ウェザーストリップの取付け部には、前記支持部を載置した状態で支持する略水平な受け部を設けたことを特徴とする車両用ドアのベルトライン周辺構造。
  3. 請求項2において、前記受け部に前記支持部を載置した状態で、前記支持部の車両幅方向への動きを規制する凹凸形状を前記受け部及び前記支持部に設けたことを特徴とする車両用ドアのベルトライン周辺構造。
  4. 請求項2または3のいずれかにおいて、前記ウェザーストリップは、前記ドアパネルのベルトライン部に形成したフランジ部に前記取付け部を嵌合して取付けられる一方、前記取付け部を嵌合したフランジ部の下側には、前記取付け部の下端を支承する突部が設けられ、かつ、前記突部はベルトライン方向に対して部分的に複数箇所設けられ、前記突部を設けていない部分のフランジ部は、前記ドアパネルを構成するインナーパネルとインナーリンフォースとがスポット溶接されていることを特徴とする車両用ドアのベルトライン周辺構造。
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