JP2007116320A - 情報通信型テレビ受信機 - Google Patents
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Abstract
【選択図】 図1
Description
インターネットへ接続できる環境は、利用者にとって大変便利なものである。しかしながらそのインターネットへ接続環境に何らかの不具合が生じ、通信障害が発生した場合、その原因を特定し復旧させる作業は、パソコンの知識が乏しい一般的な利用者にとっては容易ではない。通信障害の原因としては、例えば、通信端末への設定の誤り、家庭内ブロードバンドルータの設定誤り、通信端末とブロードバンドルータのケーブルの誤り、インターネット上の中継装置の故障など多岐にわたるものが考えられる。
しかし、通常の家電製品として位置づけられる情報通信型テレビ受信機の利用者は、インターネット接続に関する知識を十分に知らない利用者が大多数である。
これらインターネット接続に関する知識に乏しい利用者は、通信端末を含むネットワーク機器の設定を意図せず、変更してしまう可能性がある。これらの設定を変更してしまった場合、障害切り分けがより複雑となり解決までに時間が長引くことがあった。通信障害が、通信装置側で発生しているか、通信ネットワーク側で発生しているかを切り分けることは可能であるが、ネットワークの障害である場合に、ネットワーク機器を特定することは困難である。
この問題を解決する方法として、OS・ネットワーク・ネットワークコマンドに関する専門知識に乏しい利用者自身でも、通信障害切り分けのための専用ボタンや選択形式のメニューを設けることによって意図しない設定変更を防止し、通信障害の原因を簡単かつ容易に障害を切り分け可能となる通信障害診断機能を備えた特許文献1に記載の情報通信装置がある。
また、アクセス先のWebが存在しない場合や、接続する時間帯によって回線が混雑していた場合などでも、毎回、Webアクセスが可能という通知がWebアクセスアイコンの表示という手段によって行われるため、利用者はこのアイコン表示を見てWebアクセス操作を行ってしまい、無駄なアイドル時間が生じるという問題があった。
この問題を解決するために、ネットワークへ接続する際の無駄な時間や無駄な操作をできるだけ少なくすることのできるマルチメディア情報再生装置、マルチメディア情報再生装置におけるネットワーク接続方法および記憶媒体を提供している特許文献2に記載の情報通信装置がある。
さらに、テレビ受信機に課金装置を接続し、コインが投入されることに応じて、所定時間テレビ画面の表示を可能にするテレビの課金システムが存在する。ディスプレイにテレビ画面やメニューバーを含む画面などを表示させる特許文献3に記載の端末装置がある。
上記従来技術は、ネットワーク障害時の切り分けや障害機器の特定をすることには有効である。つまり、何らかの不具合が生じて、ネットワークに接続できない場合に、利用者に対して「ネットワークに接続できません。しばらくしてからやり直すか、配線を確認してください。」などのメッセージをディスプレイに表示することに観点をおいているものである。
しかしながら、情報通信型テレビ受信機の場合、インターネットに接続して利用されることが前提の製品ではあるが、家電製品であるという位置づけ上、この情報通信型テレビ受信機を所有するすべての利用者がインターネットに接続して利用するわけではない。
通常のテレビ受信機の延長線上として、特にインターネットに接続することを目的とせずにこの情報通信型テレビ受信機を購入する利用者も多い。このような一般的な利用者はリビングに情報通信型テレビ受信機を設置して、情報通信型テレビ受信機の備えるインターネット接続機能を使用せずに通常のテレビとして利用することが多いと考えられる。
ここで、インターネットに接続していない(LANケーブルを接続していない)環境で情報通信型テレビ受信機を使用している利用者に着目する。この環境で情報通信型テレビ受信機を動作させた場合、最初またはLAN設定時の視聴画面に「ネットワークに接続できません。しばらくしてからやり直すか、配線を確認してください。」などのメッセージを表示することになる。しかし、従来技術を利用した情報通信型テレビ受信機の場合、このメッセージを表示するまでに、Webブラウザを起動しなければならなかったり、ネットワーク障害機器の特定検査を行わなければならなかったりする。このような場合、情報通信型テレビ受信機自体では、エラーが発生したことを検出する手段がないために、利用者が表示されているエラーメッセージを終了する操作が必要となる。
また、LANケーブルを繋いでいない情報通信型テレビ受信機利用者が誤ってWebブラウザを起動させてしまった場合、従来技術を利用した情報通信型テレビ受信機では、WebブラウザがLANケーブルの接続状況を確認するために、必ずWebブラウザが立ち上がる必要がある。そしてその起動には1秒程度かかる。また終了にも少なくとも0.5秒程度かかる。現在商品化されているほとんどの情報通信型テレビ受信機はWebブラウザを起動した後、Webブラウザを終了するための操作は手動で行われている。そのため、時間と手間がかかり、利用者にとって不便である。また、テレビ画面は視聴しているテレビ番組からWebブラウザ表示画面やエラーメッセージ画面に切り替わり、操作待ち状態に陥るので、利用者が誤操作した場合に復旧に要する手間の負担が大きいと言える。
[従来例の動作フロー]
以下に、上記従来技術を組み合わせて実現した情報通信型テレビ受信機でWebブラウザを用いる場合の動作フローを図3を用いて説明する。なお、以下の動作フローを実行する主体は特に記述が無い場合は情報通信型テレビ受信機の制御部である。
<ステップS301>
利用者はテレビ視聴画面で図4のような画面を視聴している(通常受信状態)。
<ステップS302>
利用者が誤って又は意図的に装置に備えられているWebブラウザ起動スイッチをオンにしたことを検出したらステップS303へ処理を移行する。Webブラウザ起動スイッチがONにならない場合は操作待ち状態で待機する。
<ステップS303>
Webブラウザを起動し、以降のブラウズに関する処理を、情報通信型テレビ受信機の制御部から独立して動作するWebブラウザ側に移す。
<ステップS304>
Webブラウザはブラウズ処理を自立的に実行する。
<ステップS304−1>
このブラウズ処理の際に、Webブラウザは正常にブラウズ処理が実行できているか否かをチェックする。正常に実行できている場合はそのままブラウズ処理を継続する。
<ステップS304−2>
ステップS304−1で、例えばLANケーブルが外れているなどして正常にブラウズ処理が実行できない状態を検出した場合、Webブラウザは図6に示すようなエラーメッセージを表示して以降のブラウズ処理を中止する。
<ステップS305>
利用者がWebブラウザ終了スイッチをオンにしたことを検出したら、情報通信型テレビ受信機の制御部はブラウザを終了する。
<ステップS306>
通常受信状態に戻る。
またその異常状態の表示はWebブラウザが自立的に実行する処理によりなされるので、情報通信型テレビ受信機の制御部はその異常状態を検出できずに、その異常状態の表示を自動で消去することができない。したがってこの異常状態の表示を消去するには利用者が手動で消去操作を行なうか或いはWebブラウザを終了させるかしなければならず、利用者への操作の負担が大きいというという課題がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものである。情報通信型テレビ受信機において、LANケーブルが接続されていない、またはなんらかの不具合でLANケーブルが外れてしまっている状態でWebブラウザの起動指示受けた際に、そのWebブラウザを起動する前に速やかに、「LANケーブルが接続されていません」のような異常状態を通知するエラーメッセージを現在視聴中の番組に重畳して表示を行い、更に一定時間経過後にそのエラーメッセージの表示を自動で停止し、現在視聴中の番組は継続して表示することで、利用者に操作の負担をかけさせることなく現在の視聴状態の継続が可能な情報通信型テレビ受信機を提供することを目的とする。
Webブラウザを搭載し、LANケーブルで接続される接続用機器を介してインターネットに接続してWebコンテンツを視聴可能なテレビ受信機において、
前記接続用機器と本機器との間に前記LANケーブルが接続されているか否かを確認し、その接続状態を示す確認情報を出力する確認手段と、
本機器で受信する、または外部から供給される入力映像信号による映像と前記LANケーブルが接続されていない場合のエラーメッセージとを表示する表示手段と、
前記Webブラウザの動作開始及び終了と前記確認手段と前記表示手段とを少なくとも制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、外部より前記Webブラウザの動作開始指示を受けたならば、前記Webブラウザの動作を開始させる前に、前記確認手段によって前記LANケーブルが接続されているか否かを確認させ、前記確認情報が、前記LANケーブルが接続されていることを示していたならば、前記Webブラウザの動作を開始させ、
前記確認情報が、LANケーブルが接続されていないことを示していたならば、前記表示手段に、前記入力映像信号に前記LANケーブルが接続されていない旨のエラーメッセージ表示信号を重畳させて、その重畳した映像信号による映像を表示させ、所定期間経過後に前記エラーメセージの重畳を停止させる、
ように制御する制御手段であることを特徴とするテレビ受信機。
本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施例の構成図である。図2は本発明の一実施例の動作フローを説明するフローチャートである。
情報通信型テレビ受信機100は、インターネット通信手段を有するテレビ受信機であり、放送波を受信するアンテナ104によって受信した放送波を復調するフロントエンド103、復調した放送波をデコードして映像・音声信号を生成するデコーダ102、生成した映像・音声信号をおのおの表示または再生する映像表示手段と音声再生手段を含む表示再生部101、インターネットとの物理的な接続を行う接続コントローラ部108、Webブラウザ120、そして上記各部を制御する制御部105を有する。
更に、入力部106は利用者や外部からの指示を受けて、制御部105にその入力情報(Webブラウザ120の起動指示など)を送信する。また、IPアドレスやネットワーク設定値(サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSアドレス、プロキシーアドレス、ポートなど)を記憶しておくメモリ部107も有している。
入力部106は、情報通信型テレビ受信機100の前面、側面、背面などに設けられたスイッチ、リモコンからの信号、表示部101の画面上でのメニューアプリケーション(グラフィックユーザインタフェース)で構成されるからソフトスイッチなどであり、主にWebブラウザ120を起動させるトリガーを入力させるものである。もちろん、通常のテレビ受信機の動作を行なわせる各種操作の入力情報も受け付けるが、本実施例の説明には必要がないので以下の説明を省略する。
本実施例の情報通信型テレビ受信機100は、インターネットと接続するためのハブ内蔵のBB(ブロードバンド)ルータ109と、LANケーブル113を用いて接続される。なお、BBルータ109とは別にハブを用意してもかまわない。BBルータ109はDHCPサーバ機能およびNAT機能を有していることが好ましいが、利用者宅内のネットワーク(LAN側)と利用者宅外のインターネット(WAN側)の間をつなぐ機能、すなわちIP層でパケットを中継する機能を有していればよい。
BBルータ109は、例えばADSLモデム112(FTTH、CATVなど通信環境が異なる場合はその接続にあったモデム機能で置き換える)を経由して、宅外のネットワークと接続されることになる。宅外のネットワークはインターネット網と接続され、インターネット網上には、DNSサーバ110や接続する目的先のWebサーバ111がある。
本実施例は上記のような構成を前提とし、特にこの構成においてインターターネット接続を行っていない環境、若しくは何らかの原因で不具合が生じて正常にインターネット接続ができていない環境において、Webブラウザ起動スイッチをオンしてしまったときに効果を奏する。つまり、図1において、接続コントローラ108とBBルータ109の間のLANケーブル113が接続されていないときに効果を奏するものである。
また、本実施例の情報通信型テレビ受信機100は、IPアドレスやネットワーク設定値(サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSアドレス、プロキシーアドレス、ポートなど)をメモリ部107に記憶し保存しているとする。
[実施例の動作フロー]
以下、本実施例の動作フローを図2のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の動作フローを実行する主体は特に記述が無い場合は情報通信型テレビ受信機の制御部である。
<ステップS201>
利用者はテレビ視聴画面で図4のような画面を視聴している(通常受信状態)。
<ステップS202>
利用者が誤って又は意図的に装置に備えられているWebブラウザ起動スイッチをオンにしたことを検出したらステップS203へ処理を移行する。Webブラウザ起動スイッチがONにならない場合は操作待ち状態で待機する。
<ステップS203>
接続コントローラ部108の機能を使用してBBルータ109と本機器との間のLANケーブルの接続チェックを行う。チェック結果がOKの場合は処理をステップS204に移行する。NGの場合は処理をステップS208に移行する。
<ステップS204>
LANケーブルチェックがOKの場合は、 Webブラウザ120を起動し、以降のブラウズに関する処理を、情報通信型テレビ受信機の制御部から独立して動作するWebブラウザ120側に移す。
<ステップS205>
Webブラウザ120はブラウズ処理を自立的に実行する。
<ステップS206>
利用者がWebブラウザ終了スイッチをオンにしたことを検出したら、情報通信型テレビ受信機の制御部はブラウザを終了する。
<ステップS207>
通常受信状態に戻る。
<ステップS208>
ステップS203でLANケーブルチェックがNGの場合は、Webブラウザ120を起動せず、図5に示すように、通常番組受信画面上に「LANケーブルが接続されていません」のようなエラーメッセージを表示する。
<ステップS209>
エラーメッセージ表示後、所定期間経過するまで待つ。
<ステップS210>
ステップS209で所定期間が経過したならば、情報通信型テレビ受信機の制御部は自動的にメッセージを消去する。
<ステップS207>
通常受信状態に戻る
以上で説明した本実施例と従来例との違いは、Webブラウザ起動前にLANケーブルチェックを行うかどうかである。また本実施例では、このBB(ブロードバンド)ルータ109と本機器と間のLANケーブルの接続のチェックを情報通信型テレビ受信機の制御部で行うのに対して従来例ではWebブラウザが行なう。
本実施例のように、LANケーブルの接続のチェックを情報通信型テレビ受信機の制御部で行なうと、そのチェック結果が情報通信型テレビ受信機の制御部で把握できるので、エラーメッセージの表示/消去を自動で行なうことができる。Webブラウザがチェックを行なう場合は、そのチェック結果を情報通信型テレビ受信機の制御部が把握できないので、エラーメッセージを消去するのは利用者が手動で行なわなければならない。
以上のように、本実施例によれば、LANケーブルが接続されていない、またはなんらかの不具合でLANケーブルが外れてしまっている場合に、Webブラウザ120の起動指示を受けても、そのWebブラウザ120が起動する前に速やかに、「LANケーブルが接続されていません」のようなエラーメッセージを表示し、しかも一定時間経過後に自動で表示を消去することが可能となり、エラーメッセージ表示までの画面遷移の無駄な時間と利用者への操作の負担を軽減できるという効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。Webサーバ、DNSサーバにアクセスできるWebブラウザだけでなく、専用のアプリケーションによってネットワーク上のサーバにアクセスするものにも応用可能である。また、ネットワーク構成をインターネットに限定するものではなく、イントラネットなどローカルなネットワーク環境でも対応可能である。
また、本発明は上記した装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むものである。これらのプログラムは、記録媒体から読み取られてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
101 表示部
102 デコーダ
103 フロントエンド
104 アンテナ
105 制御部
106 入力部
107 メモリ部
108 接続コントローラ部
109 ハブ内蔵BBルータ
110 DNSサーバ
111 Webサーバ
112 ADSLモデム
113 LANケーブル
Claims (1)
- Webブラウザを搭載し、LANケーブルで接続される接続用機器を介してインターネットに接続してWebコンテンツを視聴可能なテレビ受信機において、
前記接続用機器と本機器との間に前記LANケーブルが接続されているか否かを確認し、その接続状態を示す確認情報を出力する確認手段と、
本機器で受信する、または外部から供給される入力映像信号による映像と前記LANケーブルが接続されていない場合のエラーメッセージとを表示する表示手段と、
前記Webブラウザの動作開始及び終了と前記確認手段と前記表示手段とを少なくとも制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、外部より前記Webブラウザの動作開始指示を受けたならば、前記Webブラウザの動作を開始させる前に、前記確認手段によって前記LANケーブルが接続されているか否かを確認させ、前記確認情報が、前記LANケーブルが接続されていることを示していたならば、前記Webブラウザの動作を開始させ、
前記確認情報が、LANケーブルが接続されていないことを示していたならば、前記表示手段に、前記入力映像信号に前記LANケーブルが接続されていない旨のエラーメッセージ表示信号を重畳させて、その重畳した映像信号による映像を表示させ、所定期間経過後に前記エラーメセージの重畳を停止させる、
ように制御する制御手段であることを特徴とするテレビ受信機。
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