JP2007115756A - スピン処理装置 - Google Patents

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Sadaaki Kurokawa
禎明 黒川
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Abstract

【課題】この発明は基板を高速回転させて乾燥処理するとき、基板の下面に生じる負圧力によってその下面が汚染されるのを防止したスピン処理装置を提供することにある。
【解決手段】カップ体1内に配設され基板を保持して回転駆動される回転体12と、回転体に保持される基板の下面に対向する位置に設けられているとともに上面に開放した凹部51が形成されたノズルヘッド46と、回転体に保持される基板の下面に処理液を噴射する下部処理液用ノズル55と、回転体の上面を覆うとともに基板の下面から滴下する処理液を凹部内に導入する開口部68が形成され、回転する回転体の上面に乱流が生じるのを阻止する乱流防止カバー66と、凹部に一端が接続されて設けられ凹部内に流入した処理液を排出する排液管54と、基板を処理液によって処理してから乾燥処理するために高速回転させて基板の下面側が負圧になったときに排液管内に上昇気流が生じるのを阻止する気液分離槽を具備する。
【選択図】 図1

Description

この発明は基板を回転させながら処理液で処理してから乾燥処理するスピン処理装置に関する。
たとえば、半導体装置や液晶表示装置の製造工程においては、基板としての半導体ウエハや液晶用ガラス基板に回路パタ−ンを形成するための成膜プロセスやフォトプロセスがある。これらのプロセスでは、上記基板に対して成膜処理と洗浄処理とが繰り返し行われ、洗浄処理後には乾燥処理が行なわれる。
上記基板の洗浄処理及び洗浄後の乾燥処理を行うためにはスピン処理装置が用いられる。このスピン処理装置はカップ体を有し、このカップ体内には回転駆動される回転体が設けられている。この回転体には基板を着脱可能に保持するための保持機構が設けられている。
上記基板は回路パターンが形成される面を上にして上記保持機構に保持され、その上面に向けて上部処理液用ノズルから処理液が噴射される。また、基板は上面だけでなく、下面の清浄度が要求されることもある。そのような場合には基板の上面だけでなく、下面に処理液を噴射する下部処理液用ノズルが配置される。
上記基板の下面側に下部処理液用ノズルを配置する場合、上記カップ体内の基板の下面に対向する部位にノズルヘッドを設け、このノズルヘッドに下部処理液用ノズルや基板の下面を処理した後に乾燥するために気体を噴射する気体用ノズルなどを設けるようにしている。
このような構成によると、基板の下面を処理するために下部処理液用ノズルから噴射された処理液の一部は、基板の下面で反射して上記ノズルヘッドの上面に滴下する。ノズルヘッドの上面に滴下した処理液は基板の乾燥処理時などに、基板の回転によってこの基板の下面側、つまり回転体の上面に生じる乱気流で飛散し、洗浄された基板の下面に付着して汚染の原因になるということがある。
そこで、回転体の上面を、この上面に乱気流が生じるのを防止する乱流防止カバーで覆うとともに、その中心部に開口部を形成する一方、上記ノズルヘッドの上面に凹部を開口して形成する。そして、基板の下面に供給され、この下面から滴下した処理液を上記乱流防止カバーの開口部から上記ノズルヘッドの凹部内に導入し、この凹部に接続された排液管によって排出させるということが行われている。このような従来技術は特許文献1に示されている。
特開2001−44159号公報
上記構成のスピン処理装置によれば、乱流防止カバーによって回転体の上面に乱流が発生するのが防止されるとともに、基板の下面に供給されその下面から滴下する処理液は凹部を通じて排液管から排出される。そのため、基板の乾燥処理時に、乱気流が生じ難いため、基板の下面が汚染させるのを抑制することができる。
しかしながら、基板を乾燥処理するために高速回転させると、その回転によって基板の中心部から周辺部に向かう流れが生じるから、その流れによって基板の下面側が負圧になる。基板の下面側が負圧になると、ノズルヘッドの凹部に接続された排液管に上昇気流が生じる。それによって、排液管の内面に付着残留する処理液が排液管から基板の下面に向かって飛散し、その下面に付着して基板を汚染させるということがある。
この発明は、基板を高速回転させて乾燥処理する場合、排液管に付着した処理液が舞い上がるのを阻止して基板の下面の汚染を防止するようにしたスピン処理装置を提供することにある。
この発明は、基板を回転させてこの基板の下面を処理液で処理した後、基板を処理液による処理時よりも高速回転させて乾燥処理するスピン処理装置であって、
カップ体と、
このカップ体内に配設され上記基板を保持して回転駆動される回転体と、
この回転体に保持される上記基板の下面に対向する位置に設けられているとともに上面に開放した凹部が形成されたノズルヘッドと、
このノズルヘッドに設けられ上記回転体に保持される基板の下面に処理液を噴射する下部処理液用ノズルと、
上記回転体の上面を覆うとともに上記ノズルヘッドの上記凹部に対向する部分に上記基板の下面から滴下する処理液を上記凹部内に導入する開口部が形成されていて、上記回転体と一体に回転してこの回転体の上面に乱流が生じるのを阻止する乱流防止カバーと、
上記凹部に一端が接続されて設けられこの凹部内に流入した処理液を排出する排液管と、
上記基板を処理液によって処理してから乾燥処理するために高速回転させて上記基板の下面側が負圧になったときに上記排液管内に上昇気流が生じるのを阻止する気流発生阻止手段と
を具備したことを特徴とするスピン処理装置にある。
上記気流発生阻止手段は、上記排液管の他端を液封する液体が貯えられた気液分離槽であることが好ましい。
上記気流発生阻止手段は、上記排液管に設けられこの排液管の上記凹部に接続された一端から他端への流体の流れを許容し上記他端から上記一端への流体の流れを阻止する逆止弁であることが好ましい。
上記気流発生阻止手段は、上記排液管に設けられ上記下部処理液用ノズルから上記基板の下面に処理液を噴射しているときには開放され上記基板を高速回転させて乾燥処理するときには閉じられる開閉制御弁であることが好ましい。
この発明によれば、乾燥処理時に基板を高速回転させることで、この基板の下面側が負圧になっても、その負圧によって排液管に上昇気流が生じるのが阻止されるから、排液管に付着残留する処理液が舞い上がって基板の下面を汚染するのを防止できる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3はこの発明の第1の実施の形態を示し、図2に示すスピン処理装置はカップ体1を有する。このカップ体1は載置板2上に設けられた下カップ3と、この下カップ3の上側に図示しない上下駆動機構によって上下駆動可能に設けられた上カップ4とからなる。
上記下カップ3の底壁の中心部と載置板2とにはこれらを貫通する通孔5が形成されており、また上記下カップ3の周壁3aは上記上カップ4の二重構造の周壁4aにスライド自在に嵌挿し、これら周壁によってラビリンス構造をなしている。
上記上カップ4の上面は開口していて、この上カップ4が下降方向に駆動されることで、後述するようにカップ体1内で処理された半導体ウエハなどの基板Wを取り出したり、未処理の基板Wを供給できるようになっている。さらに、上記下カップ3の底壁には周方向に所定間隔で複数の排出管6の一端が接続され、他端は図示しない吸引ポンプに連通している。それによって、上記基板Wを洗浄処理したり、乾燥処理することで上記カップ体1内を飛散する処理液が排出されるようになっている。
上記カップ体1の下面側には板状のベース7が配置されている。このベ−ス7には上記カップ体1の通孔5と対応する位置に取付け孔8が形成されていて、この取付け孔8には駆動手段を構成するパルス制御モ−タ9の固定子9aの上端部が嵌入固定されている。
上記固定子9aは筒状をなしていて、その内部には同じく筒状の回転子9bが回転自在に嵌挿されている。この回転子9bの上端面には筒状の連結体11が下端面を接触させて一体的に結合されている。この連結体11の下端面には上記固定子9aの内径寸法よりも大径な鍔部11aが形成されている。この鍔部11aは上記固定子9aの上端面に摺動自在に接触しており、それによって回転子9bの回転を阻止することなくこの回転子9aが固定子9bから抜け落ちるのを規制している。
上記連結体11は上記カップ体1の通孔5からその内部に突出し、上端面には円板状の回転体12が取付け固定されている。この回転体12は図1に示すように下板13aと上板13bとを接合させた二重板構造をなしていて、その中心部には通孔14が形成されている。
図2に示すように、上記下カップ3の通孔5の周辺部には環状壁3bが突設され、上記回転体12の外周面には上記環状壁3bの外周面に内周面を対向させた環状壁12bが垂設され、これら環状壁3b、12bによって処理液が回転体12の下面側に回り込むのを防止するラビリンス構造をなしている。
上記回転体12の上面には周方向に所定間隔、この実施の形態では60度間隔で6つのボス部15(図1に2つだけ示す)が突設されている。このボス部15には滑り軸受16が設けられ、この滑り軸受16には保持部材17が回転自在に挿入支持されている。
上記保持部材17は、図1に示すように上部が上記ボス部15の外径寸法とほぼ同径の大径部18に形成され、この大径部18の下面に上記滑り軸受16に支持される軸部19が一体形成されてなる。上記大径部18の上面には中心部に円錐状の支持ピン21が突設され、径方向周辺部である偏心位置には逆テ−パ状のロックピン22が突設されている。
上記6本の保持部材17の支持ピン21上には上記基板Wが下面を支持されて載置される。その状態で上記ロックピン22が基板Wの外周面に当接することで、その基板Wは回転体12と一体的に保持されるようになっている。ロックピン22が基板Wの外周面に当接した状態で、上記保持部材17を強制的に回転させて上記ロックピン22が基板Wの外周面から離れる方向に保持部材17の回転中心に対して偏心回転させれば、上記ロックピン22による上記基板Wの保持状態が解除されるようになっている。
図1に示すように、上記保持部材17の各軸部19の下端部は回転体12の下面から突出し、その下端部にはセクタギヤからなる子歯車23が嵌合固定されている。各子歯車23は上記連結体11の外周面に軸受24によって回転自在に設けられた平歯車からなる親歯車25に噛合している。この親歯車25は上記子歯車23と対応する間隔で6つの凸部25a(2つのみ図示)が周方向に所定間隔で形成されていて、その凸部25aの先端に上記子歯車23と噛合する歯が形成されている。
図1に示す上記連結体11の外周面には付勢手段としての捩じりコイルばね26が装着されている。この捩じりコイルばね26は一端を上記連結体11に係合させ、他端を上記親歯車25に係合させることで、上記親歯車25を所定方向に付勢している。それによって、上記子歯車23は親歯車25と逆方向に付勢されるから、この子歯車23の回転に保持部材17が連動し、上記ロックピン22が回転体12の中心方向へ偏心回転して基板Wの外周面に当接するようになっている。
上記ロックピン22による基板Wのロック状態の解除は、図2に示す解除機構31によって行えるようになっている。この解除機構31はガイド付きの解除シリンダ32を有する。この解除シリンダ32は上記固定子9aの下端面に一端を固定したほぼL字状のブラケット33の他端に軸線を垂直にして取付けられている。
上記解除シリンダ32の駆動軸34にはクランク状に折曲されたア−ム35の下端が連結されている。このア−ム35の上端部は上記ベース7に形成された挿通孔7aを通されて上記親歯車25の下面近傍まで延出され、その上端には解除ピン36が垂直に立設されている。
上記保持部材17のロックピン22が基板Wの外周面に当接してこの基板Wが保持された状態において、上記解除シリンダ32が作動してその駆動軸34が突出方向に駆動され、その動きにア−ム35が連動すると、このア−ム35の上端に設けられた解除ピン36は上記親歯車25の1つの凸部25aの側面に係合し、上記親歯車25が所定方向に回転するのを阻止する。
上記解除ピン36によって親歯車25の回転を阻止した状態で、パルス制御モ−タ9を駆動してその回転子9bを回転させれば、上記回転体12が捩じりコイルばね26の付勢力に抗して連結体11とともに回転する。
それによって、上記親歯車25に噛合した上記子歯車23は回転体12とともに公転しながら自転するから、この子歯車23と一体的に設けられた保持部材17が回転する。そして、保持部材17の回転によってロックピン22が基板Wの外周面から離れる方向へ偏心回転するから、このロックピン22による基板Wの保持状態が解除されることになる。
上記回転子9bの内部には中空状の固定軸41が挿通されている。この固定軸41の下端部は上記パルス制御モ−タ9の下方に配置された支持部材42の取付け孔42aに嵌入固定されている。
図1に示すように、上記固定軸41の端部は上記回転体12の通孔14に対向位置する。この固定軸41の上端にはノズルヘッド46が嵌入固定されている。このノズルヘッド46は回転体12の上面側に突出していて、その外周部には上記通孔14の周辺部に突設された環状壁47を内部に収容する環状溝48が下面に開放して形成されている。つまり、環状壁47と環状溝48とでラビリンス構造を形成しており、回転体12の上面側で飛散する処理液が通孔14を通り、固定軸41に沿ってカップ体1の外部へ流出するのを阻止している。
上記ノズルヘッド46には上面に開放した凹部51が形成されている。この凹部51は上部から下部にゆくにつれて小径となる円錐形状に形成されている。ノズルヘッド46の上面の上記凹部51の周辺部は径方向外方に向かって低く傾斜した傾斜面52に形成されている。上記凹部51の底部には排液孔53が穿設され、この排液孔53には排液管54の一端が接続されている。
上記ノズルヘッド46には、先端を上記凹部51の内面に開口させた複数の下部処理液用ノズル55(1つのみ図示)と、1つの下部気体用ノズル56とが周方向にほぼ90度間隔で形成されている。つまり、各ノズル55,56は上記ノズルヘッド46に穿設された管路からなり、先端が凹部51の内面に開口している。
各ノズル55,56の基端は上記ノズルヘッド46の下面に開口して設けられた第1、第2の接続孔57,58にそれぞれ連通している。第1の接続孔57には図1に示すように処理液供給管59が接続され、第2の接続孔58には気体供給管61が接続されている。
下部処理液用ノズル55からは、処理液供給管59を通じて洗浄処理時に純水、過酸化水素水、フッ酸などの処理液が保持部材17に保持された基板Wの下面に向けて噴射され、下部気体用ノズル56からは気体供給管61を通じて乾燥処理時に窒素などの気体が噴射されるようになっている。
各ノズル55,56の噴射方向はノズルヘッド46の中心軸線に対して所定角度で傾斜している。すなわち、下部処理液用ノズル55は、保持部材17に保持された基板Wの回転中心に向けて処理液を噴射するようになっている。また、下部気体用ノズル56からの気体も基板Wの径方向中心部、つまり回転中心に向けて噴射されるようになっている。
それによって、処理液は回転する基板Wの遠心力によって下面のほぼ全体に分散するとともに、基板Wで反射した処理液のほとんどが凹部51内に滴下することになり、また気体も基板Wの下面ほぼ全体に作用することになる。
なお、処理液は基板Wの回転中心からわずかにずれた位置に向けて噴射するようにしてもよく、その場合基板Wの下面で反射した処理液が凹部51内に滴下する角度で処理液を噴射することが好ましい。同様に、気体も基板Wの回転中心からわずかにずれた位置に向けて噴射するようにしてもよい。
上記排液管54、処理液供給管59及び気体供給管61は上記固定軸41に通されて外部に導かれている。上記排液管54の他端は気流発生阻止手段を構成する気液分離槽62に接続されていて、その下端部は上記気液分離槽62に貯えられた処理液内に浸漬されている。つまり、排液管54の他端は液封されている。
上記気液分離槽62には内部の処理液の液面よりも高い位置に排気管路63が接続され、液面とほぼ同じ高さに排液管路64が接続されている。それによって、気液分離槽62内の圧力は大気圧に維持され、液面は排液管54を液封する一定の高さに維持されるようになっている。
図1に示すように、上記回転体12の上面側には乱流防止カバー66が設けられている。この乱流防止カバー66は上記保持部材17に保持された基板Wの下面側に位置し、周辺部には上記保持部材17の上部を露出させる第1の開口部67が形成され、中心部には上記ノズルヘッド46の凹部51を開口させる第2の開口部68が形成されている。第2の開口部68の周辺部は凹部51内に入り込むよう折り曲げられた遮蔽部69に形成されている。なお、遮蔽部69はノズルヘッド46の凹部51内面に対して非接触となっている。
上記乱流防止カバー66によって回転体12の凹凸状の上面が覆われている。それによって、回転体12の回転に伴う乱流の発生が抑制されるから、基板Wを洗浄した塵埃を含む処理液がカップ体1内であらゆる方向に飛散し、たとえば基板Wの下面側に舞い込んで付着するのを防止できるようになっている。とくに、上記乱流防止カバー66の上面と基板Wの下面との間隔を所定の間隔に設定すると、乱流の抑制効果が高くなる。
さらに、乱流防止カバー66にノズルヘッド46の凹部51内に入り込む遮蔽部69を形成したことで、第2の開口部68によって生じるノズルヘッド46と乱流防止カバー66との隙間を閉塞することができる。
それによって、洗浄処理時にカップ体1内に飛散する処理液が乱流防止カバー66の内面側に入り込んで付着し、付着した処理液に含まれる塵埃が乾燥処理時に飛散して基板Wを汚染するということを防止できる。
回転体12の保持部材22によって保持された基板Wの上方には、上部処理液用ノズル71及び上部気体用ノズル72が配置されている。上部処理液用ノズル71からは上記基板Wの上面に向けて処理液が噴射され、上部気体用ノズル72からは窒素などの乾燥用の気体が噴射されるようになっている。
つぎに、上記構成のスピン処理装置によって基板Wを洗浄処理する場合について説明する。
未処理の基板Wを回転体12に供給し、保持部材17のロックピン22によって保持したならば、回転体12を回転させるとともに、基板Wの上面および下面に上部処理液用ノズル71及び下部処理液用ノズル55から処理液を噴射することで、この基板Wの上下面を洗浄処理することができる。
下部処理液用ノズル55から噴射される処理液は基板Wの回転中心に向けて噴射される。そのため、処理液は、基板Wの回転によって生じる遠心力で径方向外方に向かって流れるから、基板Wの下面全体を処理液によって確実に処理することができる。
下部処理液用ノズル55から噴射された基板Wの下面で反射した処理液のほとんどはノズルヘッド46の凹部51内に滴下する。この凹部51の形状は円錐状であり、しかも内面には上下方向に沿って案内溝62が形成されている。そのため、凹部51に滴下した処理液はその底部に形成された排液孔53へ円滑に導かれ、排液管54から気液分離槽62に排出されることになる。
基板Wの洗浄が終了したならば、その上下面に上部気体用ノズル71と下部気体用ノズル56とから乾燥用の気体を噴射しながら回転体12とともに基板Wを高速回転させ、その上下面に付着した処理液を除去して基板Wを乾燥させる。
下部気体用ノズル56から噴射された気体は基板Wの径方向外方に向かって流れる。そのため、その気体の流れによって基板Wの下面を全体にわたって良好に乾燥処理することができる。
上記基板Wの下面側には乱流防止カバー66が設けられ、回転体12が高速回転しても、その上面の凹凸形状によって乱流が発生するのを防止する。そのため、基板Wの下面側に浮遊するミスト状の処理液は、カップ体1に接続された排出管6から円滑に排出されるから、カップ体1内で舞い上がって基板Wに再付着することがほとんどない。
乾燥処理時に基板Wを高速回転させると、この基板Wの下面側には径方向中心部から外方に向かう気流が発生するから、その気流によって基板Wの下面側が負圧になる。基板Wの下面側が負圧になると、その圧力がノズルヘッド46の凹部51に接続された排液管54に作用する。
排液管54に負圧力が作用すると、その内部に上昇気流が発生し、その気流とともに排液管54の内面に付着残留した処理液が舞い上がり、基板Wの下面に付着して基板Wを汚染する虞がある。
しかしながら、上記排液管54の下端は気液分離槽62に貯えられた処理液に浸漬されることで液封されている。そのため、基板Wの乾燥処理時に基板Wの下面が負圧になっても、排液管54に上昇気流が生じるのが阻止されるから、基板Wの下面が排液管54に付着残留する処理液によって汚染されるのが防止される。
図3は従来構造のスピン処理装置と、この発明のスピン処理装置とで直径300mmの基板Wを所定枚数洗浄処理してから乾燥処理した場合に、基板Wの下面が汚染される割合を示したグラフである。すなわち、このグラフの縦軸は汚染が発生する基板Wの枚数を%で示し、横軸は基盤Wの回転数を示している。
図中四角印は従来を示し、三角印はこの発明を示している。従来のスピン処理装置の場合、基板Wの回転数が1000回転のときには汚染される基板Wの割合が0であったが、1500回転では約7%の基板Wの下面に汚染が発生し、1700回転では16%の基板Wの下面に汚染が発生した。
これに対して、この発明のスピン処理装置では、1000回転、1500回転及び1700回転のいずれでも、基板Wの下面に汚染が発生することがなかった。
上記第1の実施の形態では気流発生阻止手段として気液分離槽を用いる場合について説明したが、図4に示す第2の実施の形態のように排液管54の中途部に逆支弁71を設け、この排液管54の他端を排液槽72に接続するようにしてもよい。なお、排液槽72には排気管路63及び排液管路64が上記一実施の形態と同様に接続されている。
上記逆止弁71の流れの方向は、同図に矢印で示すようにノズルヘッド46に接続された一端から他端に向かう方向であって、排液槽72に接続された他端から一端に向かう逆方向に流れが生じないようになっている。それによって、基板Wを高速回転させて乾燥処理する際、基板Wの下面が負圧になっても、上記排液管54に上昇気流が発生するのを阻止することができる。
図5はこの発明の第3の実施の形態を示し、この実施の形態は排液管54に気流発生阻止手段として図4に示す逆止弁71に代わり開閉制御弁75が設けられている。この開閉制御弁75は制御装置76によって開閉が制御される。すなわち、下部処理用ノズル55によって基板Wの下面を処理液によって処理するときには上記開閉制御弁75は制御装置76によって開放され、基板Wを乾燥処理するときには閉じられる。それによって、上記各実施の形態と同様、基板Wの乾燥処理時に排液管54に上昇気流が発生するのを阻止することができる。
この発明の第1の実施の形態を示すスピン処理装置の回転体の拡大断面図。 スピン処理装置の全体の構造を示す断面図。 この発明と従来のスピン処理装置によって基板を処理した場合に基板が汚れる割合を測定したグラフ。 この発明の第2の実施の形態の気流発生阻止手段としての排液管に設けられた逆支弁を示す図。 この発明の第3の実施の形態の気流発生阻止手段としての排液管に設けられた開閉制御弁を示す図。
符号の説明
1…カップ体、12…回転体、46…ノズルヘッド、51…凹部、54…排液管、55…下部処理用ノズル、62…気液分離槽(気流発生阻止手段)、66…乱流防止カバー、68…開口部、71…逆止弁(気流発生阻止手段)。

Claims (4)

  1. 基板を回転させてこの基板の下面を処理液で処理した後、基板を処理液による処理時よりも高速回転させて乾燥処理するスピン処理装置であって、
    カップ体と、
    このカップ体内に配設され上記基板を保持して回転駆動される回転体と、
    この回転体に保持される上記基板の下面に対向する位置に設けられているとともに上面に開放した凹部が形成されたノズルヘッドと、
    このノズルヘッドに設けられ上記回転体に保持される基板の下面に処理液を噴射する下部処理液用ノズルと、
    上記回転体の上面を覆うとともに上記ノズルヘッドの上記凹部に対向する部分に上記基板の下面から滴下する処理液を上記凹部内に導入する開口部が形成されていて、上記回転体と一体に回転してこの回転体の上面に乱流が生じるのを阻止する乱流防止カバーと、
    上記凹部に一端が接続されて設けられこの凹部内に流入した処理液を排出する排液管と、
    上記基板を処理液によって処理してから乾燥処理するために高速回転させて上記基板の下面側が負圧になったときに上記排液管内に上昇気流が生じるのを阻止する気流発生阻止手段と
    を具備したことを特徴とするスピン処理装置。
  2. 上記気流発生阻止手段は、上記排液管の他端を液封する液体が貯えられた気液分離槽であることを特徴とする請求項1記載のスピン処理装置。
  3. 上記気流発生阻止手段は、上記排液管に設けられこの排液管の上記凹部に接続された一端から他端への流体の流れを許容し上記他端から上記一端への流体の流れを阻止する逆止弁であることを特徴とする請求項1記載のスピン処理装置。
  4. 上記気流発生阻止手段は、上記排液管に設けられ上記下部処理液用ノズルから上記基板の下面に処理液を噴射しているときには開放され上記基板を高速回転させて乾燥処理するときには閉じられる開閉制御弁であることを特徴とする請求項1記載のスピン処理装置。
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