JP2002217157A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法及び基板処理装置

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JP2002217157A JP2001009207A JP2001009207A JP2002217157A JP 2002217157 A JP2002217157 A JP 2002217157A JP 2001009207 A JP2001009207 A JP 2001009207A JP 2001009207 A JP2001009207 A JP 2001009207A JP 2002217157 A JP2002217157 A JP 2002217157A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理ガスと溶媒蒸気を供給して被処理基板を
処理するに際し、ミストトラップから処理容器内への逆
流を防止してパーティクル汚染の発生を阻止すること。 【解決手段】 処理容器10内にホットエアを供給して
半導体ウエハWを昇温する基板昇温工程と、処理容器1
0内にオゾンガスと水蒸気を供給して半導体ウエハWを
処理する基板処理工程と、基板処理工程中に処理容器1
0内から排気される雰囲気を気液分離する気液分離工程
と、パージガスを供給して処理容器10内のパージを行
うパージ工程とを有し、基板昇温工程の間、処理容器1
0からミストトラップ95への排気管路91に介設され
る開閉弁(V9,V10)を閉鎖して逆流を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハや
LCD用ガラス基板等の被処理基板を密封雰囲気の処理
容器内に収容して処理ガス例えばオゾンガス等を供給し
て処理を施す基板処理方法及び基板処理装置、特にその
強制排気技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程にお
いては、被処理基板としての半導体ウエハやLCD基板
等(以下にウエハ等という)にフォトレジストを塗布
し、フォトリソグラフィ技術を用いて回路パターンを縮
小してフォトレジストに転写し、これを現像処理し、そ
の後、ウエハ等からフォトレジストを除去する一連の処
理が施されている。
【0003】前記レジスト除去の手段として洗浄装置が
用いられている。従来の洗浄装置では、一般に、SPM
(H2SO4/H2O2の混合液)と称される薬液が充
填された洗浄槽内にウエハ等を浸漬させてレジストの剥
離を行っている。一方、近年では、環境保全の観点から
廃液処理が容易なオゾン(O3)が溶解した溶液を用い
てレジスト除去を行うことが要望されている。この場
合、オゾンが溶解した溶液が充填された洗浄槽内にウエ
ハ等を浸漬させる、いわゆるディップ方式の洗浄によ
り、溶液中の酸素原子ラジカルによってレジストを酸化
反応させて二酸化炭素や水等に分解する。
【0004】ところで、一般に、高濃度のオゾンガスを
純水にバブリングして溶解させることにより前記溶液を
生成し、その後、この溶液を洗浄槽内に充填しているた
め、その間に溶液中のオゾンが消滅していきオゾン濃度
が低下し、レジスト除去が十分に行えない場合があっ
た。更に、ウエハ等を前記溶液に浸漬させた状態では、
レジストと反応してオゾンが次々と消滅する一方で、レ
ジスト表面へのオゾン供給量が不十分となり、高い反応
速度を得ることができなかった。
【0005】そこで、ウエハ等をオゾンが溶解された溶
液に浸漬させるディップ方式の洗浄方法の代わりに、処
理ガス例えばオゾンガスと溶媒の蒸気例えば水蒸気を用
いて、ウエハ等からレジストを除去する洗浄方法が新規
に提案されている。この洗浄方法は、処理容器内に収容
されたウエハ等に、処理ガス例えばオゾンガスを供給し
て、ウエハ等のレジストを除去する方法である。
【0006】具体的には、次のような処理工程(1) 〜
(5) が順次行われる。(1) 処理容器内にホットエアを供
給してウエハを昇温する(ウエハ昇温工程)。(2) オゾ
ンガス(又はさらに水蒸気)を供給して処理容器内を予
備加圧する(プレ加圧工程)。(3) 処理容器内にオゾン
ガスと水蒸気を供給して、ウエハを処理する(O3/蒸
気処理工程)。(4) オゾンガスの代わりに酸素を供給
して、O3供給配管内をO2パージする(O3→O2置換工
程)。(5) 処理容器内にクールエアを供給して、処理容
器内から内部雰囲気を押し出し排気する(エアパージ工
程)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
基板処理においては、エジェクタによる排気ラインが無
く、エアパージによる押出し排気によるのみであったた
め、処理容器内に排気されにくい箇所があり、スループ
ットの低下要因となっていた。
【0008】この問題の解決策としては、例えば、処理
容器からミストトラップへの排液管路に、これを側路す
る形でエジェクタを設け、強制的に処理容器内のガスを
吸引してミストトラップの上流へ戻す、という強制排気
工程(エジェクタ排気工程)を付加することにより、排
気効果をアップさせ、スループットの改善を図ることが
考えられる。また、さらなる改善として、エジェクタ排
気工程時において扱うガスは、排気経路の途中にミスト
セパレータが介設されているため、ミストトラップに通
す必要がないことから、処理容器内のガスを吸引し、こ
れを排気負荷となるミストトラップを迂回してミストト
ラップの下流に戻すようにエジェクタを設けることも考
えられる。
【0009】しかし、本発明者等が鋭意研究努力した結
果、エジェクタ排気工程、ウエハ昇温工程、エジェクタ
排気終了直後の工程の各プロセス時において、ミストト
ラップの方が処理容器より圧力が高くなり、ミストトラ
ップから処理容器内へガスあるいはミストが逆流する、
という問題が生ずることが判った。
【0010】詳述するに、エジェクタ排気工程のプロセ
ス時は、処理容器内のガスを吸引してミストトラップの
下流に戻し、さらにミストトラップの下流に接続されて
いるオゾンキラーを通して排気する。このオゾンキラー
を通過するには圧損を伴う。このため、エジェクタが作
動するとミストトラップの下流に接続されているオゾン
キラーが抵抗となり、ミストトラップの方が処理容器よ
り圧力が高くなり、ミストトラップから処理容器内へガ
スあるいはミストが逆流する。よって、パーティクル汚
染の問題が発生する。
【0011】また、ウエハ昇温工程において、溶媒ガス
生成手段である水蒸気発生器が待機中に処理容器内の圧
力より高い所定の圧力に調整する必要があり、この圧力
調整の段階で水蒸気発生器内の水蒸気の一部をミストト
ラップ側へ排出するため、ミストトラップの方が処理容
器より圧力が高くなり、ミストトラップから処理容器内
へガスあるいはミストが逆流する。
【0012】また、エジェクタ排気終了直後、つまりエ
ジェクタ排気工程を終了してエアパージ工程を開始する
2〜3秒間の期間においては、それまで強制吸引排気さ
れていた処理容器内は減圧状態で、ミストトラップの方
が処理容器より圧力が高くなり、この状態で、ミストト
ラップと処理容器との間の弁を開くと、ミストトラップ
から処理容器内へガスあるいはミストが逆流する。
【0013】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、強制排気工程(エジェクタ排気工程)を付加するこ
とにより排気速度を速めてスループットの低下を防止す
る一方、エジェクタ排気、ウエハ昇温、エジェクタ排気
終了直後等の各プロセス時において、ミストトラップの
方が処理容器より圧力が高くなり、ミストトラップから
処理容器内へガスあるいはミストが逆流してパーティク
ル汚染が発生する不都合を防止し得る基板処理方法及び
基板処理装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の基板処理方法は、複数の排気経路
を備えた処理容器内に収容された被処理基板に処理ガス
と溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する基板処理
方法であって、 前記処理容器内に加熱ガスを供給して
前記被処理基板を昇温する基板昇温工程と、前記処理容
器内に処理ガスと溶媒蒸気を供給して前記被処理基板を
処理する基板処理工程と、前記基板処理工程中に前記処
理容器内から排気される雰囲気を気液分離する気液分離
工程と、パージガスを供給して前記処理容器内のパージ
を行うパージ工程とを有し、 前記基板昇温工程の間、
前記複数の排気経路のうち前記気液分離を行う排気経路
を閉鎖することを特徴とする(請求項1)。
【0015】また、この発明の第2の基板処理方法は、
複数の排気経路を備えた処理容器内に収容された被処理
基板に処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処
理する基板処理方法であって、 前記処理容器内に加熱
ガスを供給して前記被処理基板を昇温する基板昇温工程
と、前記処理容器内に処理ガスと溶媒蒸気を供給して前
記被処理基板を処理する基板処理工程と、前記基板処理
工程中に前記処理容器内から排気される雰囲気を気液分
離する気液分離工程と、パージガスを供給して前記処理
容器内のパージを行うパージ工程とを有し、 前記パー
ジ工程の間、処理容器内の雰囲気を吸引する強制排気工
程を設け、その強制排気工程の間、前記気液分離を行う
排気経路を閉鎖することを特徴とする(請求項2)。こ
の場合、前記処理容器内を強制的に吸引する雰囲気の量
よりも少量か同等量のパージガスを処理容器内に供給し
ながら強制排気工程を行う方が好ましい(請求項3)。
【0016】この発明の基板処理方法において、前記強
制排気工程を終了した直後の若干の所定時間だけ、気液
分離を行う排気経路を閉鎖する方が好ましい(請求項
4)。
【0017】また、この発明の第3の基板処理方法は、
複数の排気経路を備えた処理容器内に収容された被処理
基板に処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処
理する基板処理方法であって、 前記処理容器内に加熱
ガスを供給して前記被処理基板を昇温する基板昇温工程
と、前記処理容器内に処理ガスと溶媒蒸気を供給して前
記被処理基板を処理する基板処理工程と、前記基板処理
工程中に前記処理容器内から排気される雰囲気を気液分
離する気液分離工程と、パージガスを供給して前記処理
容器内のパージを行うパージ工程とを有し、 前記基板
昇温工程の間、前記処理容器内の雰囲気を排気する排気
経路を開放すると共に、前記気液分離を行う排気経路を
閉鎖し、前記基板処理工程の間、前記処理容器内の雰囲
気を排気する排気経路を閉鎖すると共に、前記気液分離
する排気経路を開放することを特徴とする(請求項
5)。
【0018】また、この発明の第1の基板処理装置は、
請求項2記載の基板処理方法を具現化するもので、処理
容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を
供給して、被処理基板を処理する基板処理装置であっ
て、 前記処理容器内の雰囲気を排気する排気管路に開
閉弁を介して介設される気液分離手段と、 前記気液分
離手段からの排気系に接続される処理ガス分解手段と、
強制排気手段により強制的に前記処理容器内の雰囲気
を吸引して排気する強制排気管路と、 前記強制排気手
段により強制排気する際に、前記開閉弁を閉じて気液分
離手段から処理容器内へのガスあるいは水分の逆流を防
止する制御手段と、を具備することを特徴とする(請求
項6)。この場合、ガス供給手段から処理容器内に加熱
ガスを供給するガス供給管路と、処理容器から出て気液
分離手段及び処理ガス分解手段を迂回し処理ガス分解手
段の下流に合流する分岐排気管路とを具備し、制御手段
が、前記処理容器内に加熱ガスを供給する際に、前記ガ
ス供給管路の開閉手段と前記分岐排気管路の開閉手段を
開くと共に、逆流防止のため、前記開閉弁を閉じる機能
を具備する方が好ましい(請求項7)。また、ガス供給
手段から処理容器内にパージガスを供給するガス供給管
路を具備し、前記制御手段が、強制排気を終了した直後
の若干の所定時間だけ、前記ガス供給管路の開閉手段を
開くと共に、開閉弁を閉じて気液分離手段から処理容器
内へのガスあるいは水分の逆流を防止し、その後、前記
開閉弁を開いて、パージガスにより処理容器内のガスを
排気するパージ工程を行う機能を具備する方が好ましい
(請求項8)。
【0019】この発明の第2の基板処理装置は、請求項
1、3記載の基板処理方法を具現化するもので、処理容
器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を供
給して、被処理基板を処理する基板処理装置であって、
前記処理容器内の雰囲気を排気する排気管路に介設さ
れる開閉弁(V14)と、 前記処理容器内の雰囲気を排
気する別系統の排気管路に介設される開閉弁(V9,V
10)と、 前記別系統の排気管路を介して前記処理容器
と連通され、処理容器内から排気された雰囲気を気液分
離する気液分離手段と、 前記気液分離手段に連通さ
れ、水分が分離された雰囲気内の処理ガスを分解する処
理ガス分解手段と、 前記処理容器内に加熱ガスを供給
する加熱ガス供給手段と、 前記加熱ガス供給手段から
前記処理容器内に加熱ガスを供給する際に、前記開閉弁
(V14)を開くと共に、前記開閉弁(V9,V10)を閉
じるように制御する制御手段と、を具備することを特徴
とする(請求項9)。ここで、前記開閉弁(V14)と開
閉弁(V9,V10)は、排気管路を開閉する機能を有す
るものであれば任意の構造でよく、後述する実施形態の
構造のものに特定されるものではない。
【0020】この発明の第3の基板処理装置は、請求項
2記載の基板処理方法を具現化するもので、処理容器内
に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を供給し
て、被処理基板を処理する基板処理装置であって、 前
記処理容器内の雰囲気を排気する排気管路に介設される
開閉弁(V14)と、 前記処理容器内の雰囲気を排気す
る別系統の排気管路に介設される開閉弁(V9,V10)
と、 前記処理容器内の雰囲気を排気する強制排気管路
に介設される開閉弁(V13)と、 前記別系統の排気管
路を介して前記処理容器と連通され、処理容器内から排
気された雰囲気を気液分離する気液分離手段と、 前記
強制排気管路を介して前記処理容器と連通され、処理容
器内の雰囲気を強制的に吸引排気する強制排気手段と、
前記強制排気手段から前記処理容器内の雰囲気を排気
する際に、前記開閉弁(V13)を開くと共に、前記開閉
弁(V14)、(V9,V10)を閉じるように制御する制
御手段と、を具備することを特徴とする(請求項1
1)。この場合、前記強制排気手段の下流を気液分離手
段と処理ガス分解手段との間に接続し、強制排気された
処理容器内の雰囲気を前記処理ガス分解手段を通して排
気可能に形成する方が好ましい(請求項11)。また、
前記制御手段は、強制排気手段からの排気が終了した直
後、一定時間開閉弁(V14)、(V9,V10)、(V1
3)を閉じ、処理容器内をパージするためのパージガス
が処理容器内に供給された後、開閉弁(V9,V10)を
開き、前記処理容器内の雰囲気を排気するよう制御可能
に形成される方が好ましい(請求項12)。
【0021】請求項1,5,9に記載の発明によれば、
処理容器内に加熱ガスが供給されかつ処理容器がこれか
ら出て処理ガス分解手段の下流に合流する分岐排気管路
によりほぼ大気圧に減圧される基板昇温工程における間
も、処理容器から気液分離手段への排気経路(管路)に
介設された開閉弁(V9,V10)が閉鎖されるため、気
液分離手段から処理容器内へガスあるいは水分が逆流す
る現象が防止される。したがって、基板昇温工程におけ
るパーティクル汚染の発生が防止される。
【0022】請求項2,3,6,7,10,11に記載
の発明によれば、強制排気手段により処理容器内の雰囲
気を吸引し、これを気液分離手段の下流に戻す強制排気
工程が設けられており、これにより排気効果をアップさ
せ、スループットの改善を図ることができる。しかも、
その強制排気工程の間は、処理容器から気液分離手段へ
の排気経路(管路)に介設された開閉弁(V9,V10)
が閉鎖されるため、強制排気手段が作動して、気液分離
手段の下流に接続されている処理ガス分解手段が抵抗と
なって気液分離手段内の方が処理容器内より圧力が高く
なった場合でも、気液分離手段から処理容器内へガスあ
るいは水分が逆流する現象が防止される。したがって、
強制排気工程におけるパーティクル汚染の発生が防止さ
れる。
【0023】また、請求項4,8,12に記載の発明に
よれば、強制排気工程を終了した直後の若干の所定時間
(例えば2〜3秒間)だけ、処理容器から気液分離手段
への排液管路中に介設された開閉弁(V9,V10)が閉
鎖される。したがって、強制排気の終了直後、つまり強
制排気工程を終了してパージ工程を開始する2〜3秒間
の期間において、それまで強制吸引排気されていた処理
容器内がパージガス(例えば酸素ガス、クールエア)で
充満されるまで気液分離手段の方が処理容器より圧力が
高くなった場合でも、処理容器から気液分離手段への排
液管路が閉鎖されるため、気液分離手段から処理容器内
へガスあるいは水分が逆流する現象が防止される。した
がって、強制排気終了直後の工程におけるパーティクル
汚染の発生が防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態ではオゾ
ンガスを利用して半導体ウエハW(以下にウエハWとい
う)からレジストを除去する場合について説明する。
【0025】図1は、この発明に係る基板処理装置の一
例を示す概略断面図、図2は、基板処理装置の要部を示
す断面図、図3は、この発明における溶媒蒸気生成手段
を示す概略断面図、図4は、この発明における処理容器
の概略側面図である。
【0026】前記基板処理装置は、ウエハWの処理が行
われる処理容器10と、処理容器10内でウエハWを保
持する保持手段としてのウエハガイド20と、処理容器
10内に溶媒の蒸気である水蒸気1を供給する溶媒蒸気
供給手段である水蒸気供給手段30と、処理容器10内
に処理ガスとして例えばオゾン(O3)ガス2を供給す
る処理ガス供給手段であるオゾンガス供給手段40と、
処理容器10内にエアを供給するエア供給手段50と、
処理容器10の内部雰囲気を排気する内部排気手段60
と、処理容器10の周囲雰囲気を排気する周囲雰囲気排
出手段70と、処理容器10内から排気された内部雰囲
気中のオゾンを除去する後処理機構としてのオゾンキラ
ー80と、処理容器10内の液滴を排液する排液手段9
0とを具備している。
【0027】処理容器10は、複数例えば50枚のウエ
ハWを収容可能な大きさを有する容器本体11と、この
容器本体11の上端に形成された搬入・搬出口14を開
放又は閉鎖する容器カバー12とで主に構成されてい
る。
【0028】容器カバー12は、例えば断面逆U字状に
形成され、昇降機構15によって昇降可能に形成されて
いる。昇降機構15は、制御手段例えば中央演算処理装
置100(以下にCPU100という)に接続されてい
る。CPU100からの制御信号により、昇降機構15
が作動して、容器カバー12が開放又は閉鎖されるよう
に構成されている。そして、容器カバー12が上昇した
際には、搬入・搬出口14は開放され、容器本体11に
対してウエハWを搬入できる状態となる。容器本体11
にウエハWを搬入して収容した後、容器カバー12が下
降することで、搬入・搬出口14が塞がれる。この場
合、容器本体11の上端に設けられたフランジ11aと
容器カバー12の下端に設けられたフランジ12aの間
の隙間は、エアの注入によって膨らむ伸縮式のシール部
材16によって密封されるように構成されている。した
がって、処理容器10内は密封雰囲気となり、外部に気
体が漏れない状態となっている。また、容器本体11の
上端部には、容器カバー12の閉塞状態をロックするロ
ック機構200が設けられている。
【0029】このロック機構200は、図5〜図7に示
すように、容器本体11の上部外周側を包囲するように
配設される矩形状のフレーム210と、このフレーム2
10を水平方向に移動する移動手段であるエアーシリン
ダ220とを具備し、フレーム210の各辺部にそれぞ
れ容器本体11のフランジ11aと容器カバー12のフ
ランジ12aに係脱可能に係合する第1〜第4の係脱部
230〜260が設けられている。
【0030】このうち、第1の係脱部230は、フレー
ム210の先端側辺部211の両側2箇所に設けられて
いる。この場合、フレーム210に突設された取付ブラ
ケット231の先端に連結ピン232をもって略H字状
の連結リンク233が取り付けられ、この連結リンク2
33の先端部にヒンジピン234をもって揺動リンク2
35の下端部が枢着されると共に、枢支ピン236をも
って揺動リンク235の中間部が容器本体11のフラン
ジ11aに設けられた取付溝11bの両側に枢着されて
垂直方向に揺動可能に形成され、更に、揺動リンク23
5の上端部の側方に取付ピン237をもって係止ローラ
238が回転可能に取り付けられている。なお、容器カ
バー12のフランジ12aにおける揺動リンク235と
対向する部位には、揺動リンク235が侵入可能な切欠
き溝12bが設けられている。このように構成すること
により、前記エアーシリンダ220の駆動に伴ってフレ
ーム210が先端側に移動することによって揺動リンク
235が処理容器10側に回転(傾倒)して、揺動リン
ク235が切欠き溝12b内に侵入すると同時に容器カ
バー12のフランジ12aの上面を係止ローラ238が
押圧することで、容器カバー12のフランジ12aの先
端側を容器本体11のフランジ11aに密接することが
できる。
【0031】また、第2の係脱部240は、フレーム2
10の基端側辺部212の両側2箇所に設けられてい
る。この場合、フレーム210に突設された二又状ブラ
ケット241の上部突出部242及び下部突出部243
の側方部にそれぞれ連結ピン244をもって係止ローラ
245が回転可能に取り付けられている。このように構
成することにより、前記エアーシリンダ220の駆動に
伴ってフレーム210が先端側に移動することによっ
て、両係止ローラ245が容器カバー12のフランジ1
2aの上面と容器本体11のフランジ11aの下面に係
合して、両フランジ11a,12aを密接状態に挟持す
ることができる。
【0032】また、第3及び第4の係脱部250,26
0は、フレーム210の両側辺部213の3箇所の内側
に、容器カバー12のフランジ12aの上面と容器本体
11のフランジ11aの下面に係合可能に設けられてい
る。この場合、第3及び第4の係脱部250,260
は、側辺部213の先端部位214、中間部位215及
び基端部位216の3箇所の上下位置にそれぞれ連結ピ
ン251をもって回転可能に取り付けられる3組(6
個)の係止ローラ252,253,254にて形成され
ている。なお、フレーム210が後退した位置における
容器カバー12のフランジ12aには、上部側の3個の
係止ローラ252,253,254との係合を回避する
切欠き溝12cが設けられている。また、先端部位21
4と中間部位215に取り付けられる係止ローラ25
2,253の基端側近傍部位には、それぞれ切欠き溝1
2c内に位置して容器本体11のフランジ11aの上面
に係合するガイドローラ255が連結ピン256をもっ
て回転可能に取り付けられている。このように構成する
ことにより、前記エアーシリンダ220の駆動に伴って
フレーム210が先端側に移動することによって、フレ
ーム210の移動前に切欠き溝12cの上方に位置して
いた係止ローラ252,253,254が切欠き溝12
cからずれた容器カバー12のフランジ12aの上面と
容器本体11のフランジ11aの下面に係合して、両フ
ランジ11a,12aを密接状態に挟持することができ
る。
【0033】次に、上記ロック機構200の動作態様に
ついて、図4〜図7を参照して説明する。まず、容器カ
バー12が上方に位置しているときは、図7(a)に示
すように、エアーシリンダ220は収縮されてフレーム
210は基端側に位置している。この状態で、容器カバ
ー12が下降されて、容器カバー12のフランジ12a
が容器本体11のフランジ11a上に当接し、容器本体
11の開口部を閉塞する(図7(b)参照)。容器カバ
ー12が閉塞した後、エアーシリンダ220が伸長して
フレーム210が先端側に移動すると、フレーム210
の移動に伴って第1の係脱部230の揺動リンク235
が回転すると共に、揺動リンク235の上端部に取り付
けられた係止ローラ238が容器カバー12のフランジ
12a の先端部上面に係合する(図5、図7(c)参
照)。また、第2の係脱部240の上下の係止ローラ2
45が、容器カバー12のフランジ12aの基部側の上
面と容器本体11のフランジ11aの基部側の下面に係
合して、両フランジ11a,12aを密接状態に挟持す
る(図4、図5参照)。また、第3及び第4の係脱部2
50,260の3組(6個)の上下の係止ローラ25
2,253,254が、容器カバー12のフランジ12
aの両側の上面と容器本体11のフランジ11aの両側
の下面に係合して、両フランジ11a,12aを密接状
態に挟持する(図5、図7(c)参照)。この状態にお
いて、容器カバー12は容器本体11の開口部に密閉状
態にロックされる。
【0034】なお、ロック状態を解除する場合は、エア
ーシリンダ220を収縮側に作動して、フレーム210
を基端側に移動すればよい。すなわち、エアーシリンダ
220を収縮側に作動して、フレーム210を基端側に
移動すると、第1の係脱部230の揺動リンク235
は、反対方向に回転して、係止ローラ238を容器カバ
ー12のフランジ12aの上面から後退する(図7
(b)参照)。また、第2の係脱部240の上下の係止
ローラ245は、容器カバー12のフランジ12aの基
部側の上面と容器本体11のフランジ11aの基部側の
下面から後退する。また、第3及び第4の係脱部25
0,260の3組(6個)の上下の係止ローラ252,
253,254は、容器カバー12のフランジ12aの
両側に設けられた切欠き溝12cの上方に移動する。こ
れにより、容器カバー12は開閉可能となり、上記昇降
機構15の作動によって上方に移動されて容器本体11
を開放する。
【0035】なお、容器本体11の外周面にはラバーヒ
ータ17が取り付けられ、容器カバー12の外周面及び
容器本体11の底面にはラバーヒータ18,19が取り
付けられている。これらラバーヒータ17,18,19
は、図示しない電源に接続されて、電源からの給電によ
って発熱し、処理容器10の内部雰囲気を所定温度(例
えば80℃〜120℃の範囲内)に維持し得るように構
成されている。この場合、処理容器10内の温度を温度
センサTS1 にて検出し、その検出温度に基づいてCP
U100からの制御信号によってラバーヒータ17,1
8,19が発熱することで、処理容器10の内部雰囲気
を所定温度(例えば80℃〜120℃の範囲内)に加熱
することができる。また、ラバーヒータ17,18,1
9によって処理容器10内の結露防止が図られている。
【0036】前記ウエハガイド20は、図4に示すよう
に、ガイド部21と、このガイド部21に水平状態に固
着された互いに平行な3本の保持部材22とで主に構成
されている。この場合、各保持部材22に、ウエハWの
周縁下部を保持する溝(図示せず)が等間隔に50箇所
形成されている。したがって、ウエハガイド20は、5
0枚(ウエハキャリア2個分)のウエハWを等間隔で配
列させた状態で保持することができる。また、ウエハガ
イド20は、ガイド部21に連なるシャフト23が容器
カバー12の頂部に設けられた透孔(図示せず)内に摺
動可能に貫通されており、透孔とシャフト23との間に
は、エアの注入によって膨らむ伸縮式のシール部材24
が介在されて、処理容器10内の気水密が維持できるよ
うに構成されている。
【0037】前記水蒸気供給手段30は、純水供給源3
1に接続する純水供給管路32と、純水供給管路32か
ら供給された純水を気化して水蒸気1を発生させる溶剤
蒸気生成手段である水蒸気発生器33と、水蒸気発生器
33内の水蒸気1を供給する水蒸気供給管路34と、水
蒸気供給管路34から供給された水蒸気1を処理容器1
0内に吐出する水蒸気ノズル35とで主に構成されてい
る。
【0038】この場合、純水供給管路32の一端は純水
供給源31に接続されている。また、純水供給管路32
には、純水供給源31側から順に開閉弁V0と流量コン
トローラFM0が介設されている。これら開閉弁V0と
流量コントローラFM0は、CPU100からの制御信
号に基づいて制御されるようになっている。すなわち、
開閉弁V0は、純水を流すか否かの開閉制御され、ま
た、流量コントローラFM0は、純水の流量を調整すべ
く開度が制御されるようになっている。
【0039】また、水蒸気発生器33は、図3に示すよ
うに、純水を供給する容器である密閉式のタンク36
と、このタンク36内の中央部にタンク36の深さ方向
すなわち垂直状に配設されるヒータ37と、タンク36
内の水蒸気の圧力を検出する圧力検出手段である圧力セ
ンサPS2と、タンク36内の純水の液面を検出する補
充開始センサ38a、補充停止センサ38b及び上限セ
ンサ38cを具備している。このように構成される水蒸
気発生器33において、タンク36内に供給される純水
は、その量に応じて加熱調節されて所定量の水蒸気1が
生成されるようになっている。すなわち、タンク36内
に供給される純水とヒータ37との接触面積に応じたヒ
ータ37の熱により純水が気化されて水蒸気1の生成
(発生)量が調節されるようになっている。
【0040】この場合、前記各センサ38a〜38cは
CPU100に接続されており、タンク36内の純水の
液面が補充開始センサ38aによって検出されたとき、
その検出信号をCPU100に伝達し、CPU100か
らの制御信号によって開閉弁V0が開放してタンク36
内に純水が補充される。また、補充停止センサ38bに
よってタンク36内の純水の液面が検出されたとき、そ
の検出信号をCPU100に伝達し、CPU100から
の制御信号によって開閉弁V0が閉止してタンク36内
への純水の補充が停止される。したがって、タンク36
内に常時所定量の純水が収容されるようになっている。
なお、上限センサ38cは、タンク36内に純水が満杯
になった際の異常事態を検出するものであり、この上限
センサ38cの検出信号に基づいてCPU100からの
制御信号が例えばアラーム(図示せず)に伝達されるよ
うになっている。また、タンク36内には、液体状態の
溶媒である水の温度を検出する第1の温度センサTSa
が配設されると共に、ヒータ37の温度調整用の第2の
温度センサTSbと、ヒータ37の過昇温を検知する過
昇温防止用の第3の温度センサTScが配設されてい
る。これら第1〜第3の温度センサTSa〜TScはC
PU100に接続されており、第2の温度センサTSb
は水蒸気の発生量を監視でき、また、第1、第3の温度
センサTSa,TScは、後述するように、水蒸気の圧
力を監視できるようになっている。
【0041】また、水蒸気発生器33において、生成さ
れた水蒸気の圧力が圧力検出手段である圧力センサPS
2 にて検出され、その検出信号が前記CPU100に
伝達されるようになっている。この圧力センサPS2
によって検出される圧力によって純水の沸騰状態が検出
される。圧力が高い程水蒸気1が増量するので、水蒸気
発生器33のヒータ37の発熱容量を最大にしておく方
が望ましい。所定量の水蒸気1の供給を円滑にすること
ができるからである。
【0042】また、水蒸気発生器33と水蒸気ノズル3
5とを接続する水蒸気供給管路34の途中には第1の開
閉手段である第1の開閉弁V1(以下に第1開閉弁V1
という)が介設されている。この水蒸気供給管路34に
おける第1開閉弁V1の上流側(タンク36側)には、
後述するミストトラップ95に接続される排出管路39
が分岐されており、この排出管路39に第2の開閉手段
である第2の開閉弁V2(以下に第2開閉弁V2とい
う)が介設されている。なお、第2開閉弁V2の上流側
と下流側にはバイパス管路39Aが接続され、このバイ
パス管路39Aに水蒸気発生部33内の圧力が所定値よ
り高くならないように圧力開放弁(安全弁)CV0が介
設されている。例えば、この所定値とは、タンク36の
耐圧値又は開閉弁V1,V2,V3等の耐圧値の限界値
より小さく設定される。また、第1及び第2開閉弁V
1,V2の上流側には、開閉弁V3及びフィルタF0を
介して大気側に連通する大気連通管路39bが接続され
ており、水蒸気発生器33内の水を抜く時に空気の取入
口となるように構成されている。なお、排出管路39
は、前述の圧力開放弁CV0を通ってきた水蒸気1や、
後述するように第2の開閉弁V2を開閉させて水蒸気発
生器33内の熱気圧力を所定範囲に維持する際に開閉弁
V2を通過した水蒸気1をミストトラップ95に排気す
るように構成されている。
【0043】前記第1及び第2開閉弁V1,V2は、そ
れぞれCPU100に接続されており、CPU100か
らの制御信号に基づいて開閉動作が制御されるように構
成されている。この場合、処理容器10内に供給される
水蒸気1の供給量の最低量(しきい値)に応じて第1,
第2開閉弁V1,V2が開閉制御される。また、CPU
100は、処理容器10内に配設された容器圧力検出手
段である圧力センサPS2 とも接続されており、圧力セ
ンサPS2 よって検出される処理容器10内の圧力と、
水蒸気発生器33にて生成された水蒸気の圧力とを比較
して、第1及び第2開閉弁V1 ,V2 が開閉制御され
る。このように構成することによって、処理容器10内
の圧力と同等以上の圧力の水蒸気1を処理容器10内に
供給することができる。なお、予め、CPU100に処
理時の処理容器10内の圧力をデータとして記憶させて
おけば、このデータと、水蒸気発生器33にて生成され
た水蒸気の圧力とを比較して、第1及び第2開閉弁V1
,V2 を開閉制御することができる。
【0044】前記水蒸気ノズル35は、図8に示すよう
に、パイプ状本体35aの一端部に、水蒸気供給管路3
4を接続する雌ねじ部35bと、取付フランジ35cを
設け、先端部に、Oリング35dの嵌合溝35eを周設
してなり、パイプ状本体35aの一側面に適宜間隔をお
いて多数の水蒸気噴射孔35fを穿設した構造となって
いる。この水蒸気ノズル35は、先端部にOリング35
dを介してキャップ35gを閉塞すると共に、図示しな
い取付ねじをもって取付フランジ35cを処理容器10
の容器本体11に固定することで、処理容器10内に水
平状に配設される。この際、水蒸気噴射孔35fは処理
容器10の内壁面側に向かって所定の傾斜角度例えば、
鉛直上向きを中心点として約45度の位置に設定されて
いる。このように、水蒸気噴射孔35fを処理容器10
の内壁面側に向けた理由は、水蒸気が直接ウエハWに吹
き付けられてウエハW上に液滴が発生することを防止す
るようにしたためである。また、ノズル孔35fを内壁
面側でかつ斜め上側に向けたことにより、水蒸気が内壁
を上昇して行き、処理容器10の上部において、後述す
るオゾンガスノズル43から噴射されるオゾンガスと混
合され、かつ混合されたガスが下向きの気流となってウ
エハWに供給される。
【0045】一方、オゾンガス供給手段40は、オゾン
ガス生成手段41と、オゾンガス生成手段41からのオ
ゾンガス2を供給するオゾンガス供給管路42と、オゾ
ンガス供給管路42からのオゾンガス2を処理容器10
内に吐出するオゾンガスノズル43とで主に構成されて
いる。
【0046】この場合、オゾンガス生成手段41は、図
2に示すように、原料となる基ガスとしての酸素(O
2)を、高周波電源44に接続されて高周波電圧が印加
される放電電極45,46間を通過させることで、オゾ
ン(O3)を生成している。これら高周波電源44と放
電電極45,46とを接続する電気回路47には、スイ
ッチ48が介設されている。スイッチ48は、CPU1
00からの制御信号に基づいて制御されるようになって
いる。すなわち、スイッチ48は、オゾンを生成するか
否か制御されるようになっている。また、オゾンガス供
給管路42には、オゾンガス生成手段41側に開閉手段
たる開閉弁V4が介設されている。この開閉弁V4は、
CPU100からの制御信号に基づいて制御されるよう
になっている。すなわち、開閉弁V4は、オゾンガスを
流すか否かによって開閉制御されるようになっている。
【0047】前記オゾンガスノズル43は、図9及び図
10に示すように、一側面に適宜間隔をおいて多数のオ
ゾン噴射孔43aを穿設したアウターパイプ43bと、
一側面に適宜間隔をおいて複数例えば3個の連通孔43
cを穿設し、アウターパイプ43b内に隙間をおいて挿
入されるインナーパイプ43dとで主に構成されてい
る。この場合、インナーパイプ43dは、一端が開口
し、他端が閉塞するオゾンガス通路43eを有し、オゾ
ンガス通路43eに前記3個の連通路43cが連通され
ている。また、インナーパイプ43dの一端部は、アウ
ターパイプ43bの外方に突出しており、オゾンガス供
給管路42と接続する雌ねじ部43gと、取付フランジ
43hが設けられ、また、他端部には、アウターパイプ
43bとの間の隙間を閉塞する塞ぎ板43iが装着され
ている。
【0048】このように構成されるインナーパイプ43
dは、オゾン噴射孔43aに対して反対側に連通孔43
cが位置するようにアウターパイプ43b内に挿入され
て固定された状態で、図示しない取付ねじをもって取付
フランジ43hを処理容器10の容器本体11に固定す
ることで、オゾン噴射孔43aが処理容器10の内壁面
側に向かって所定の傾斜角度例えば約45度の位置に設
定された状態で処理容器10内に水平状に配設される。
【0049】このように、オゾン噴射孔43aに対して
反対側に連通孔43cが位置するようにした理由は、オ
ゾンガス生成手段41から供給されるオゾンガスを、連
通路43fから連通孔43cを介してアウターパイプ4
3bとインナーパイプ43dとの隙間43j内に流して
隙間43j内を迂回させた後に、オゾン噴射孔43aか
ら処理容器10内に噴射することで、各オゾン噴射孔4
3aから均一にオゾンガスを噴射できるようにしたため
である。
【0050】また、オゾン噴射孔43aを処理容器10
の内壁面側に向かって所定の傾斜角度例えば約45度の
位置に設定した理由は、オゾンガスが直接ウエハW表面
に吹き付けられるのを防止するためである。
【0051】一方、処理容器10内のパージや処理容器
10内のウエハWの昇温用のガスを供給するガス供給手
段として例えばエアを供給するエア供給手段50は、加
熱ガス供給手段を具備している。この加熱ガス供給手段
は、エアを供給する第1のエア供給管路51と、この第
1のエア供給管路51から供給されたエアを加熱してホ
ットエア3を発生させるホットエアジェネレータ(ガス
加熱手段)52と、ホットエアジェネレータ52内のホ
ットエア3を供給する第2のエア供給管路53と、第2
のエア供給管路53から供給されたホットエア3を吐出
するエアノズル54とを具備している。また、エア供給
手段50は、処理容器10内にパージ用のエアを供給す
るパージガス供給手段を具備している。このパージガス
供給手段は、前記第1のエア供給管路51と第2のエア
供給管路53に接続されるパージ用のエア供給管路51
Aと、エジェクタ63を作動させてパージする際のエア
供給管路51Bとが平行に配設されている。
【0052】この場合、第1のエア供給管路51の一端
には、エア供給源55が接続されいる。また、第1のエ
ア供給管路51には、エア供給源55側から順に流量コ
ントローラFM1、フィルタF1及び開閉手段たる開閉
弁V5とが介設されている。これら開閉弁V5と流量コ
ントローラFM1は、CPU100に接続されて、CP
U100からの制御信号に基づいてエアの供給の正否が
制御されると共に、エアの供給量が制御されるようにな
っている。また、ホットエアジェネレータ52の内部に
は、エアを加熱するヒータ56が配設されている。ま
た、第2のエア供給管路53には、開閉手段たる開閉弁
V6が介設されている。この開閉弁V6は、制御手段で
あるCPU100によって制御されるようになってい
る。
【0053】また、パージ用のエア供給管路51Aとエ
ジェクタパージ用のエア供給管路51Bには、それぞれ
エア供給源55側から順に流量コントローラFM2,F
M3、フィルタF2,F3及び開閉手段たる開閉弁V
7,V8とが介設されている。これら開閉弁V7,V8
と流量コントローラFM2,FM3は、CPU100に
接続されて、CPU100からの制御信号に基づいてエ
アの供給の正否が制御されると共に、エアの供給量が制
御されるようになっている。なお、エジェクタ63を動
作させて処理容器10内をパージさせる場合は、通常エ
ジェクタ63の流量が決まっているので、それに合わせ
た流量をエジェクタパージ用のエア供給管路51Bから
送っている。なお、通常のパージ用のエア供給管路51
Aを流れるクールエアの流量がエジェクタの流量と合う
場合は、エア供給管路51Bを設けなくてもよい。
【0054】前記エアノズル54は、図11及び図12
に示すように、一側面に適宜間隔をおいて多数のエア噴
射孔54aを穿設したアウターパイプ54bと、このア
ウターパイプ54b内に隙間をおいて挿入されるインナ
ーパイプ54cとを具備している。この場合、インナー
パイプ54cには、アウターパイプ54bに設けられた
エア噴射孔54aと対向する一側面にスリット孔54d
が穿設されている。また、インナーパイプ54cの一端
部は、アウターパイプ54bの外方に突出しており、こ
の突出側の端部に第2のエア供給管路53を接続する雌
ねじ部54eが設けられると共に、取付フランジ54f
が設けられている。また、インナーパイプ54cの他端
部は、処理容器10の容器本体11の側壁に固定される
固定部材54gに設けられた貫通孔54h内に挿入され
る連結ねじ54iをもって連結されている。
【0055】このように構成されるエアノズル54は、
図示しない取付ねじをもって取付フランジ54fを処理
容器10の容器本体11に固定すると共に、連結ねじ5
4iを調節することで、エア噴射孔54aが処理容器1
0の内壁面側に向かって所定の傾斜角度例えば約45度
の位置に設定された状態で、処理容器10内のウエハW
の下部両側に水平状に配設される。なお、エア噴射孔5
4aを処理容器10の内壁面側に向かって所定の傾斜角
度例えば約45度の位置に設定した理由は、エアが直接
ウエハW表面に吹き付けられるのを防止するためであ
る。
【0056】排気手段90は、処理容器10の底部に接
続される第1の排気管路91と、この第1の排気管路9
1に接続する冷却部92と、この冷却部92の下流側に
接続する液溜部95aとからなるミストトラップ95
と、液溜部95aの底部に接続された第2の排液管路9
3とを具備している。また、排気管路91には、開閉弁
V9が介設されており、この開閉弁V9の上流側及び下
流側に接続するバイパス管路94に開閉弁V9と反対の
開閉動作を行う補助開閉弁V10が介設されている。ま
た、第2の排液管路93には、開閉弁V11が介設されて
いる。なお、液中にオゾンが残存する恐れがあるので、
第2の排液管路93は、工場内の酸専用の排液系123
(ACID DRAIN)に連通されている。
【0057】なお、ミストトラップ95には、下から順
に、空防止センサ96、排液開始センサ97、排液停止
センサ98、液オーバーセンサ99が配置されている。
この場合、図示しないが、前記開閉弁V9,V10,V11
及び各センサ96,97,98,99は、CPU100
に接続されている。そして、センサ96,97,98,
99からの検出信号に基づいて開閉弁V9,V10,V11
が開閉制御されるようになっている。すなわち、処理時
には、開閉弁V9が閉じる一方、開閉弁V10が開いて処
理容器10内から少量のオゾンガス、水蒸気を排気して
処理容器10内の圧力を調整する。また、処理後には、
開閉弁V10が閉じる一方、開閉弁V9が開いて排気す
る。また、液滴がミストトラップ95内にある程度溜め
られ、液面が排液開始センサ97にて検出されると、排
液開始センサ97からの検出信号がCPU100に伝達
され、CPU100からの制御信号によって開閉弁V11
を開放して排液が開始され、液面が排液停止センサ98
にて検出されると、排液停止センサ98からの検出信号
がCPU100に伝達され、CPU100からの制御信
号によって開閉弁V11を閉止して排液が停止される。ま
た、液面の高さが液オーバーセンサ99まで達すると、
液オーバーセンサ98からの警告信号がCPU100に
入力される。一方、液面が空防止センサ96より下回っ
ている場合には、空防止センサ96から禁止信号がCP
U100に入力され、CPU100からの制御信号によ
って開閉弁V11を閉じるように構成されている。この空
防止センサ96によって液滴が全て流れてミストトラッ
プ95内が空になり、オゾンガス2が工場内の酸専用の
排液系に漏出する事態を防止することができる。
【0058】また、ミストトラップ95の上部には排気
管路110が接続されており、この排気管路110に順
次オゾンキラー80と排気マニホールド81が介設され
ている。
【0059】前記ミストトラップ95は、気体と液体と
を分離して排出するように構成されている。すなわち、
第1の排液管路91を介して処理容器10内から排出さ
れる水蒸気1及びオゾンガス2が、冷却部92を介して
ミストトラップ95に流れるようになっている。この場
合、冷却部92には、冷却水供給管路92aにより冷却
水が供給されているので、処理容器10内から排気され
た水蒸気1は、冷却部92内を通過する間に冷却されて
凝縮される。水蒸気1が凝縮して液化した液滴は、ミス
トトラップ95に滴下される。一方、オゾンガス2は、
そのままミストトラップ95内に導入される。このよう
にして、処理容器10から排気された内部雰囲気を、オ
ゾンガス2と液滴に分離し、分離されたオゾンガス2
は、排気管路110に排気され、液滴は、第2の排液管
路93に排液されるようになっている。また、水蒸気発
生器33から排出された水蒸気1及び純水は、開閉弁V
12を介設して排出管路39に接続する排出管路39c
と、逆止弁CV1介設した排出管路39を介してミスト
トラップ95に導入される。純水は、そのまま排出管路
39内を流れてミストトラップ95に滴下される。水蒸
気1は、冷却部92内を通過する間に冷却されて凝縮さ
れ、液滴になってミストトラップ95に滴下される。な
お、開閉弁V12は、CPU100に接続され、CPU1
00からの制御信号によって開閉制御されるように構成
されている。
【0060】処理ガス分解手段であるオゾンキラー80
は、加熱によりオゾンを酸素に熱分解するように構成さ
れている。このオゾンキラー80の加熱温度は、例えば
400℃以上に設定されている。なお、オゾンキラー8
0は、工場内の無停電電源装置(図示せず)に接続さ
れ、停電時でも、無停電電源装置から安定的に電力供給
が行われるように構成する方が好ましい。停電時でも、
オゾンキラー80が作動し、オゾンを除去して安全を図
ることができるからである。なお、オゾンキラー80の
内部では、気体が急激に膨張する上、内部の排気経路が
螺旋状のため、オゾンキラー80は排気抵抗となる。
【0061】また、オゾンキラー80には、オゾンキラ
ー80の作動状態を検出する作動検出手段としての温度
センサ(図示せず)が設けられている。この温度センサ
は、オゾンキラー80の加熱温度を検出するように構成
されている。また、温度センサは、CPU100に接続
されており、温度センサからの検出信号がCPU100
に伝達され、温度センサからの検出信号に基づいて、オ
ゾンを除去するのにオゾンキラー80に十分な準備が整
っているか判断するようになっている。オゾンキラー8
0によって熱分解されたホットエアは、工場のホットエ
ア専用の排気系120(HOT AIR EXAUS
T)から排気される。また、オゾンキラー80によって
熱分解された液は、工場の専用の排液系121(COO
LINGWATER OUT)から排液される。
【0062】排気マニホールド81は、装置全体の排気
を集合して行うように構成されている。また、排気マニ
ホールド81には、処理装置背面の雰囲気を取り込むた
めの配管(図示せず)が複数設置され、処理装置からオ
ゾンガス2が周囲に拡散するのを防止している。更に、
排気マニホールド81は、工場内の酸専用の排気系12
2(ACID EXTHAUST)に接続されており、
酸専用の排気系に流す前の各種排気の合流場所として機
能するようになっている。
【0063】また、排気マニホールド81には、オゾン
濃度を検出する濃度センサ(図示せず)が設けられてい
る。排気マニホールド81に設けられた濃度センサは、
CPU100に接続されており、濃度センサからの検出
信号がCPU100に伝達され、CPU100にて、濃
度センサにより検出されたオゾン濃度に基づいて、オゾ
ンキラー80のオゾン除去能力を把握し、例えばオゾン
キラー80の故障によるオゾンガス2の漏洩を監視する
ようになっている。
【0064】上記のように、処理容器10からの排液管
路91中に、開閉弁V9及びこれに並列に接続された補
助開閉弁V10と、冷却部92と、ミストトラップ95と
が介設され、このミストトラップ95からの排気系を構
成する排気管路110にオゾンキラー80が接続されて
いる。さらに、処理容器10から前記ミストトラップ9
5を迂回する形で内部排気手段60が設けられ、その構
成要素たる強制排気機構を構成するエジェクタ63によ
り強制的に処理容器10内のガスを吸引してミストトラ
ップ95の排気系出口側に戻す強制排気管路62が設け
られている。
【0065】内部排気手段60は、処理容器10内に設
けられた排気部61と、この排気部61と前記排気管路
110を接続する強制排気管路62と、強制排気管路6
2に介設される開閉手段たる第1の排気開閉弁V13と、
この第1の排気開閉弁V13の下流側に介設されるエジェ
クタ63を具備する強制排気機構とで主に構成されてい
る。また、処理容器10の下部と強制排気管路62の第
1の排気開閉弁V13の下流側には万一処理容器10の圧
力が異常に高くなったときに処理容器10内の雰囲気を
解放させるための安全弁CV2を介設した補助排気管路
68が接続されている。また、強制排気管路62の第1
の排気開閉弁V13の上流側と前記排気管路110におけ
るオゾンキラー80とマニホールド81との間には分岐
排気管路64が接続されており、この分岐排気管路64
には、第2の排気開閉弁V14とダンパ65が介設され、
また、ケース71内の排気を行うための排気管路64a
も介設されている(図1参照)。
【0066】この場合、前記第1の排気開閉弁V13、第
2の排気開閉弁V14及びダンパ65は、CPU100に
接続されて、CPU100からの制御信号に基づいて作
動制御されるように構成されている。
【0067】また、強制排気機構のエジェクタ63は、
前記エア供給手段50のエア供給源55から供給される
エアを、開閉手段たる開閉弁V16を介して強制排気管路
62の一部(エジェクタ63)に供給することによって
生じる負圧を利用して、処理容器10内の水蒸気及びオ
ゾンガスを強制的に吸引排気し得るように構成されてい
る。このように構成される強制排気機構、つまりエジェ
クタ63の開閉弁V13を開閉弁V16は、CPU100に
接続されて、CPU100からの制御信号に基づいて作
動制御されるように構成されている。
【0068】排液手段70は、処理容器10の周囲を包
囲するケース71と、このケース71の下部に一端が接
続され、他端が工場内の酸専用の排液系123(ACI
DDRAIN)に接続される排液管路72を具備してい
る。
【0069】この場合、ケース71では、上方から清浄
なエアのダウンフローが供給されており、このダウンフ
ローにより、ケース71の内部雰囲気、すなわち処理容
器10の周囲雰囲気が外部に漏れるのを防止すると共
に、下方に押し流されて排気管路64a及び排液管路7
2に流入し易いようにしている。なお、ケース71に
は、処理容器10の周囲雰囲気中のオゾン濃度を検出す
る周囲の濃度検出手段としての濃度センサ(図示せず)
が設けられている。この濃度センサは、CPU100に
接続されており、濃度センサからの検出信号がCPU1
00に伝達され、濃度センサにより検出されたオゾン濃
度に基づいてオゾンガス2の漏れを感知するようになっ
ている。
【0070】また、排液管路72には、前記強制排気管
路62の強制排気機構63の下流側に介設されたミスト
セパレータ66によって分離された排液を流す排液管6
7が接続されている。なお、この排液管67には、開閉
手段たる開閉弁V15が介設されている。また、周囲排出
管路72には、前記ミストトラップ95に接続する第2
の排液管路93が接続されている。
【0071】次に、この発明に係る基板処理装置の作動
態様について説明する。表1に制御装置のシーケンス制
御の仕方を示す。
【0072】
【表1】
【0073】まず、図示しないウエハ搬送手段によって
搬送された複数例えば50枚のウエハWを、処理容器1
0の容器本体11の上方に上昇するウエハガイド20に
受け渡し、次いで、ウエハガイド20が下降した後、容
器カバー12が閉鎖してウエハWを処理容器10内に密
封状態に収容する。
【0074】(a) ウエハ昇温工程(基板昇温工程) 処理容器10内にウエハWを収容した状態において、最
初に、処理容器10内にホットエアを供給すべく、制御
装置により、エア供給手段50の開閉弁V5、V6が開
放されると共に、第2の排気開閉弁V14が開放され、ホ
ットエアジェネレータ52が作動して、処理容器10内
に約280℃に加熱されたホットエア3が供給され、ウ
エハW及び処理容器10の雰囲気温度を常温(25℃)
から所定の温度(例えば80℃〜90℃)に昇温する
(表1の工程(1) )。
【0075】このウエハ昇温工程において、制御装置
は、表1の工程(1) に示すように、処理容器10からの
排液管路91中に介設した開閉弁V9及び補助開閉弁V
10を閉じ、ミストトラップ95から処理容器内へのガス
あるいはミストの逆流を防止する。すなわち、ウエハ昇
温工程においては、処理容器10内にホットエアが供給
されかつ処理容器10がこれから出てオゾンキラー80
の下流に合流する分岐排気管路64により排気される。
このウエハ昇温工程の間、水蒸気発生器33が待機中に
処理容器10内の圧力より高い所定圧力に調整する必要
があり、この圧力調整の段階で開閉弁V2を開放して水
蒸気発生器33内の水蒸気の一部を排出管路39を介し
てミストトラップ95へ排出するため、ミストトラップ
95の方が処理容器10内より圧力が高くなるが、開閉
弁V9及び補助開閉弁V10が閉じられているため、逆流
は生じない。
【0076】(b) プレ加圧工程 次に、オゾンガス供給手段であるオゾンガス生成手段4
1が作動して供給される酸素(O2)に高周波電圧を印
加してオゾン(O3)ガスを生成する。制御装置は、補
助開閉弁V10を開状態(開閉弁V9は閉状態)にすると
共に、開閉弁V4を開放して、オゾンガス2を処理容器
10内に供給することで、ウエハW及び処理容器10内
の雰囲気を予備加圧する(表1の工程(2) )。このと
き、オゾン濃度が約9%wet(体積百分率)のオゾン
ガス2を、約10リットル/分供給することで、処理容
器10内の圧力を、零調整された大気圧(0.1MP
a)より0.01MPa〜0.03MPa高い圧力とす
ることができる。これにより、処理容器10内をオゾン
ガス2のみの雰囲気にすることができるので、ウエハW
の表面に安定した酸化膜が形成され、金属腐食を防止す
ることができる。
【0077】(c) O3/蒸気処理工程 処理容器10内の予備加圧を所定時間(例えば1〜2
分)行った後、オゾンガス供給手段すなわちオゾンガス
生成手段41を作動させ開閉弁V4を通してオゾンガス
を供給する一方、水蒸気供給手段30を作動させ、第1
開閉弁V1を開いて、処理容器10内に水蒸気1を供給
して、水蒸気1(溶媒蒸気)とオゾンガス(処理ガス)
との反応により生じた反応物質によってウエハWの処理
すなわちレジストの除去のための処理を行う(表1の工
程(3) )。
【0078】この際、水蒸気供給手段30を作動させて
から処理容器10内に水蒸気を供給するまでの間、例え
ば、処理容器10内の圧力センサPS1の値P1と、水
蒸気発生器33内の圧力センサPS2の値P2とを比較
して、処理容器10内の圧力の方が水蒸気発生器33内
の圧力より高い場合(P1>P2)、水蒸気発生器33
内の圧力の方を高くして(P1>P2)、水蒸気を処理
容器10内に供給できるよう開閉弁V1,V2の開閉を
制御する。具体的には、水蒸気発生器33内の圧力を圧
力センサPS2でモニタしながら、第1の圧力値Pxま
で開閉弁V1,V2共に閉じておく、これによって次第
に水蒸気発生器33内で水蒸気量が増加していき、第1
の圧力値Pxに到達する。ここで、開閉弁V1は閉じた
まま、例えば開閉弁V2を一定時間(例えば1sec)
開放し、水蒸気発生器33内の圧力(水蒸気)を放出し
て水蒸気発生器33内の圧力を第2の圧力値Pyまで低
下させる。なお、この場合、排出管路39には オリフ
ィス39aが介設されているので、水蒸気発生器33内
の圧力が急激に低下するのを抑制することができる。ま
た、処理容器10内に水蒸気を供給するときまで、開閉
弁V1を閉じたままにして、上記作動(制御)を繰り返
して、水蒸気発生器33内の圧力値PxからPyの間に
維持する。ここで、第1の圧力値Pxと第2の圧力値P
yの値は、共に処理容器10内に圧力P1よりも高く設
定されており、P1<Py<Pxの関係が成り立つ。ま
た、処理容器10内への水蒸気の供給開始以降の制御
は、まず、CPU100によって開閉弁V1を開くと共
に開閉弁V2を閉じた状態にする。このとき、水蒸気発
生器33内の圧力値はPxからPyの間にあるので、容
易に、かつ一瞬で処理容器10内に水蒸気が流れ込む。
しかも、水蒸気発生器33内で水蒸気は大量に発生して
いたので、一気に処理容器10内に大量の水蒸気が流れ
込み、予め処理容器10内に供給されていたオゾンガス
と混合して、ウエハWの処理が素早く開始される。ま
た、水蒸気発生器33内は圧力が高い状態であったこと
から、当然水蒸気も高い温度であったため、高い温度雰
囲気の中で、オゾンを利用した処理を行うことができる
ので、処理能力の向上を図ることができる。また、水蒸
気とオゾンガスが処理容器10内に供給される間、開閉
弁V10が開いた状態に制御されると共に、開閉弁V1
0の上流の流量調整部で圧損を作り、処理容器10内の
圧力の大気圧よりも高い状態に維持しながらウエハWの
レジスト除去処理が行われる。
【0079】前記実施形態では水蒸気供給の際にP1<
P2としたが、これに限るものではなく、P1=P2で
も、実質的には、水蒸気発生器33内によって、水蒸気
が発生している間は、処理容器10側に送り込まれるこ
とはいうまでもない。
【0080】なお、予め、処理時における処理容器10
内の圧力のデータをCPU100に記憶させることによ
り、このデータと、圧力センサPS2 にて検出された検
出圧力に基づいて、第1及び第2開閉弁V1,V2を開
閉制御することにより、処理容器10内の圧力と同等以
上の圧力の水蒸気1を供給することができ、水分子の層
に対するオゾン分子の混合量を増加させて水酸基ラジカ
ルの発生量を増やすことができるので、レジスト除去能
力を向上することができる。
【0081】(d) O3→O2置換工程 処理を所定時間(例えば3〜6分)、レジストの種類に
よっても異なるが、その際の処理容器10内の圧力を、
零調整された大気圧(0.1MPa)より例えば約0.
05MPa高い圧力として処理を行った後、第1開閉弁
V1を閉じて、水蒸気供給手段30からの水蒸気の供給
を停止すると共に、オゾンガス生成手段41の作動を停
止し、基ガスの酸素(O2)のみを処理容器10内に供
給して、基ガスで配管内をパージし、処理容器10内の
急激な減圧及び湿度の低下を防止する(表1の工程(4)
)。したがって、処理容器10内の水蒸気が結露し
て、その水滴がウエハWに付着するのを防止することが
できる。
【0082】(e) 強制排気工程 酸素の供給を所定時間(例えば1分)行った後、酸素の
供給を停止し、次いで、開閉弁V16を開いて強制排気機
構のエジェクタ63を作動させる一方、排気開閉弁V13
及び開閉弁V6,V8を開いて、処理容器10内に残留
する水蒸気及びオゾンガスを強制的に吸引して排気する
(表1の工程(5) )。この場合、エア供給管路51Bを
流れるエアの流量よりも処理容器10からエジェクタ6
3に向かって流れる流量の方が若干多くなるようにエジ
ェクタ63を設定し、処理容器10内を若干の減圧状態
にすることで、処理容器10内を吸引排気できるので、
後述するエアパージ工程の押出し排気だけではパージさ
れにくかった箇所の排気も急速に行うことができる。
【0083】この強制排気工程の間も、エジェクタ63
の下流が接続される排気管路110からミストトラップ
95内の圧力が高い。この強制排気行程において、制御
手段は、表1の工程(5) に示すように、処理容器10か
らの排液管路91中に介設した開閉弁V9及び補助開閉
弁V10を共に閉じて、ミストトラップ95から処理容器
内へのガスあるいは水分の逆流を防止する。
【0084】(f) 強制排気終了直後の工程 制御手段により、強制排気工程を終了{終了時に開閉弁
V8は閉じ、開閉弁V6は開放状態}した直後の若干の
所定時間(例えば2〜3秒間)だけ、処理容器10から
ミストトラップ95への排液管路91中に介設された開
閉弁V9及び補助開閉弁V10を閉鎖し、その状態下で、
開閉弁V7を開き、処理容器10内にエアパージのクー
ルエアを供給する(表1の工程(6) )。
【0085】その理由は、強制排気の終了直後、つまり
エジェクタ排気工程を終了してエアパージ工程を開始す
る2〜3秒間の期間においては、オゾンキラー80を通
過しきれないガスが残っているので、オゾンキラー80
からミストトラップ95内までの空間の圧力が高く、逆
に処理容器10内は若干の減圧状態となる。したがっ
て、強制吸引排気されていた処理容器10内がエアパー
ジのクールエアで充満されるまでミストトラップ95の
方が処理容器10より圧力が高くなるため、処理容器1
0からミストトラップ95への排気管路が開いたままで
は、ミストトラップ95から処理容器10内へガスある
いはミストが逆流するからである。そこで、エジェクタ
排気工程を終了した直後も、若干の所定時間だけ、処理
容器10からミストトラップ95への排液管路91を閉
鎖して逆流を防止する。
【0086】(g) エアパージ工程 最後に、排液管路91中の開閉弁V9を開くと共に、パ
ージ用のエア供給管路51A中の開閉弁V6,V7を強
制排気終了直後の工程から引き続き開き、処理容器10
内にクールエアを供給し、処理容器10内を押し出し排
気して、処理を終了する(表1の工程(7) )。
【0087】その後、昇降機構15を作動させて、容器
カバー12を上昇して、容器本体11の搬入・搬出口1
4を開放した後、ウエハガイド20を上昇して、ウエハ
Wを処理容器10の上方に搬出する。そして、図示しな
いウエハ搬送手段にウエハWを受け渡して、ウエハWを
次の純水等の洗浄処理部に搬送して、洗浄処理部におい
て、レジストを洗い流す。
【0088】したがって、前記基板処理によれば、配線
工程を有するウエハWのレジスト除去、金属腐食の防止
及びパーティクルの防止は勿論、配線工程を有しないそ
の他のウエハWのレジスト除去、金属腐食の防止及びパ
ーティクルの防止にも適用できるものである。
【0089】なお、上記実施形態では、被処理基板がウ
エハWである場合について説明したが、ウエハW以外の
例えばLCD基板等の被処理基板についても同様にレジ
ストの除去を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような効
果が得られる。
【0091】1)請求項1,5,9に記載の発明によれ
ば、処理容器内に加熱ガスが供給されかつ処理容器がこ
れから出て処理ガス分解手段の下流に合流する分岐排気
管路によりほぼ大気圧に減圧される基板昇温工程におけ
る間も、処理容器から気液分離手段への排気経路(管
路)に介設された開閉弁(V9,V10)が閉鎖されるた
め、気液分離手段から処理容器内へガスあるいは水分が
逆流する現象が防止される。したがって、基板昇温工程
におけるパーティクル汚染の発生が防止される。
【0092】2)請求項2,3,6,7,10,11に
記載の発明によれば、強制排気手段により処理容器内の
雰囲気を吸引し、これを気液分離手段の下流に戻す強制
排気工程が設けられており、これにより排気効果をアッ
プさせ、スループットの改善を図ることができる。しか
も、その強制排気工程の間は、処理容器から気液分離手
段への排気経路(管路)に介設された開閉弁(V9,V
10)が閉鎖されるため、強制排気手段が作動して、気液
分離手段の下流に接続されている処理ガス分解手段が抵
抗となって気液分離手段内の方が処理容器内より圧力が
高くなった場合でも、気液分離手段から処理容器内へガ
スあるいは水分が逆流する現象が防止される。したがっ
て、強制排気工程におけるパーティクル汚染の発生が防
止される。
【0093】3)請求項4,8,12に記載の発明によ
れば、強制排気工程を終了した直後の若干の所定時間
(例えば2〜3秒間)だけ、処理容器から気液分離手段
への排液管路中に介設された開閉弁(V9,V10)が閉
鎖される。したがって、強制排気の終了直後、つまり強
制排気工程を終了してパージ工程を開始する2〜3秒間
の期間において、それまで強制吸引排気されていた処理
容器内がパージガス(例えば酸素ガス、クールエア)で
充満されるまで気液分離手段の方が処理容器より圧力が
高くなった場合でも、処理容器から気液分離手段への排
液管路が閉鎖されるため、気液分離手段から処理容器内
へガスあるいは水分が逆流する現象が防止される。した
がって、強制排気終了直後の工程におけるパーティクル
汚染の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板処理装置の一例を示す概略
断面図である。
【図2】第一実施形態の基板処理装置の要部を示すもの
で、処理容器内のウエハに水蒸気とオゾンガスを供給し
た状態を示す断面図である。
【図3】この発明における溶媒蒸気生成手段の第一実施
形態を示す概略断面図である。
【図4】この発明における処理容器の概略側面図であ
る。
【図5】この発明における処理容器のロック機構を示す
概略平面図である。
【図6】前記ロック機構の一部を断面で示す側面図であ
る。
【図7】前記ロック機構の分解状態(a)、ロック前の
状態(b)及びロック状態(c)を示す概略斜視図であ
る。
【図8】この発明における水蒸気ノズルを示す断面図で
ある。
【図9】この発明におけるオゾンガスノズルを示す断面
図である。
【図10】図9のIV−IV線に沿う拡大断面図である。
【図11】この発明におけるエアノズルを示す断面図で
ある。
【図12】前記エアノズルの一部を断面で示す平面図で
ある。
【符号の説明】 W 半導体ウエハ(被処理基板) 1 水蒸気(溶媒蒸気) 2 オゾンガス(処理ガス) 3 ホットエア 10 処理容器 30 水蒸気供給手段 33 水蒸気発生器(溶媒蒸気生成手段) 35 水蒸気ノズル 40 オゾンガス供給手段(処理ガス供給手段) 41 オゾンガス生成手段 43 オゾンガスノズル 50 エア供給手段(ガス供給手段) 52 ホットエアジェネレータ 54 エアノズル 60 内部排気手段 61 排気部 62 強制排気管路 63 エジェクタ 80 オゾンキラー(処理ガス分解手段) 90 排液手段 91 第1の排液管路 92 冷却部 95 ミストトラップ(気液分離手段) 100 CPU(制御手段) 110 排気管路 V1 第1開閉弁 V2 第2開閉弁 V4 開閉弁 V5 開閉弁 V6 開閉弁 V7 開閉弁 V8 開閉弁 V9 開閉弁 V10 補助開閉弁 V13 第1の排気開閉弁 V14 第2の排気開閉弁 V16 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 572B 21/3065 21/302 H Fターム(参考) 2H096 AA25 AA28 LA06 LA30 3B116 AA02 AA03 AB01 AB44 BB21 BB82 BB90 CD11 CD41 3B201 AA02 AA03 AB01 AB44 BB21 BB82 BB90 BB92 BB98 CD11 CD41 5F004 AA14 BA19 BC07 CA02 CA04 DA00 DA27 DB26 EA34 5F046 MA02 MA03 MA05 MA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の排気経路を備えた処理容器内に収
    容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を供給して、
    被処理基板を処理する基板処理方法であって、 前記処理容器内に加熱ガスを供給して前記被処理基板を
    昇温する基板昇温工程と、前記処理容器内に処理ガスと
    溶媒蒸気を供給して前記被処理基板を処理する基板処理
    工程と、前記基板処理工程中に前記処理容器内から排気
    される雰囲気を気液分離する気液分離工程と、パージガ
    スを供給して前記処理容器内のパージを行うパージ工程
    とを有し、 前記基板昇温工程の間、前記複数の排気経路のうち前記
    気液分離を行う排気経路を閉鎖することを特徴とする基
    板処理方法。
  2. 【請求項2】 複数の排気経路を備えた処理容器内に収
    容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を供給して、
    被処理基板を処理する基板処理方法であって、 前記処理容器内に加熱ガスを供給して前記被処理基板を
    昇温する基板昇温工程と、前記処理容器内に処理ガスと
    溶媒蒸気を供給して前記被処理基板を処理する基板処理
    工程と、前記基板処理工程中に前記処理容器内から排気
    される雰囲気を気液分離する気液分離工程と、パージガ
    スを供給して前記処理容器内のパージを行うパージ工程
    とを有し、 前記パージ工程の間、処理容器内の雰囲気を吸引する強
    制排気工程を設け、その強制排気工程の間、前記気液分
    離を行う排気経路を閉鎖することを特徴とする基板処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基板処理方法において、 前記処理容器内を強制的に吸引する雰囲気の量よりも少
    量か同等量のパージガスを処理容器内に供給しながら強
    制排気工程を行うことを特徴とする基板処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の基
    板処理方法において、 前記強制排気工程を終了した直後の若干の所定時間だ
    け、気液分離を行う排気経路を閉鎖することを特徴とす
    る基板処理方法。
  5. 【請求項5】 複数の排気経路を備えた処理容器内に収
    容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を供給して、
    被処理基板を処理する基板処理方法であって、 前記処理容器内に加熱ガスを供給して前記被処理基板を
    昇温する基板昇温工程と、前記処理容器内に処理ガスと
    溶媒蒸気を供給して前記被処理基板を処理する基板処理
    工程と、前記基板処理工程中に前記処理容器内から排気
    される雰囲気を気液分離する気液分離工程と、パージガ
    スを供給して前記処理容器内のパージを行うパージ工程
    とを有し、 前記基板昇温工程の間、前記処理容器内の雰囲気を排気
    する排気経路を開放すると共に、前記気液分離を行う排
    気経路を閉鎖し、前記基板処理工程の間、前記処理容器
    内の雰囲気を排気する排気経路を閉鎖すると共に、前記
    気液分離する排気経路を開放することを特徴とする基板
    処理方法。
  6. 【請求項6】 処理容器内に収容された被処理基板に処
    理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する基
    板処理装置であって、 前記処理容器内の雰囲気を排気する排気管路に開閉弁を
    介して介設される気液分離手段と、 前記気液分離手段からの排気系に接続される処理ガス分
    解手段と、 強制排気手段により強制的に前記処理容器内の雰囲気を
    吸引して排気する強制排気管路と、 前記強制排気手段により強制排気する際に、前記開閉弁
    を閉じて気液分離手段から処理容器内へのガスあるいは
    水分の逆流を防止する制御手段と、を具備することを特
    徴とする基板処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の基板処理装置において、 ガス供給手段から処理容器内に加熱ガスを供給するガス
    供給管路と、処理容器から出て気液分離手段及び処理ガ
    ス分解手段を迂回し処理ガス分解手段の下流に合流する
    分岐排気管路とを具備し、 制御手段が、前記処理容器内に加熱ガスを供給する際
    に、前記ガス供給管路の開閉手段と前記分岐排気管路の
    開閉手段を開くと共に、逆流防止のため、前記開閉弁を
    閉じる機能を具備することを特徴とする基板処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の基板処理装置にお
    いて、 ガス供給手段から処理容器内にパージガスを供給するガ
    ス供給管路を具備し、 前記制御手段が、強制排気を終了した直後の若干の所定
    時間だけ、前記ガス供給管路の開閉手段を開くと共に、
    開閉弁を閉じて気液分離手段から処理容器内へのガスあ
    るいは水分の逆流を防止し、その後、前記開閉弁を開い
    て、パージガスにより処理容器内のガスを排気するパー
    ジ工程を行う機能を具備することを特徴とする基板処理
    装置。
  9. 【請求項9】 処理容器内に収容された被処理基板に処
    理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する基
    板処理装置であって、 前記処理容器内の雰囲気を排気する排気管路に介設され
    る開閉弁(V14)と、前記処理容器内の雰囲気を排気す
    る別系統の排気管路に介設される開閉弁(V9,V10)
    と、 前記別系統の排気管路を介して前記処理容器と連通さ
    れ、処理容器内から排気された雰囲気を気液分離する気
    液分離手段と、 前記気液分離手段に連通され、水分が分離された雰囲気
    内の処理ガスを分解する処理ガス分解手段と、 前記処理容器内に加熱ガスを供給する加熱ガス供給手段
    と、 前記加熱ガス供給手段から前記処理容器内に加熱ガスを
    供給する際に、前記開閉弁(V14)を開くと共に、前記
    開閉弁(V9,V10)を閉じるように制御する制御手段
    と、を具備することを特徴とする基板処理装置。
  10. 【請求項10】 処理容器内に収容された被処理基板に
    処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する
    基板処理装置であって、 前記処理容器内の雰囲気を排気する排気管路に介設され
    る開閉弁(V14)と、 前記処理容器内の雰囲気を排気する別系統の排気管路に
    介設される開閉弁(V9,V10)と、 前記処理容器内の雰囲気を排気する強制排気管路に介設
    される開閉弁(V13)と、 前記別系統の排気管路を介して前記処理容器と連通さ
    れ、処理容器内から排気された雰囲気を気液分離する気
    液分離手段と、 前記強制排気管路を介して前記処理容器と連通され、処
    理容器内の雰囲気を強制的に吸引排気する強制排気手段
    と、 前記強制排気手段から前記処理容器内の雰囲気を排気す
    る際に、前記開閉弁(V13)を開くと共に、前記開閉弁
    (V14)、(V9,V10)を閉じるように制御する制御
    手段と、を具備することを特徴とする基板処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の基板処理装置におい
    て、 前記強制排気手段の下流を気液分離手段と処理ガス分解
    手段との間に接続し、強制排気された処理容器内の雰囲
    気を前記処理ガス分解手段を通して排気可能に形成する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の基板処理装置におい
    て、 前記制御手段は、強制排気手段からの排気が終了した直
    後、一定時間開閉弁(V14)、(V9,V10)、(V1
    3)を閉じ、処理容器内をパージするためのパージガス
    が処理容器内に供給された後、開閉弁(V9,V10)を
    開き、前記処理容器内の雰囲気を排気するよう制御可能
    に形成されることを特徴とする基板処理装置。
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