JP2002203834A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法及び基板処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶媒蒸気の発生量を調整し、処理容器内に適
量の溶媒蒸気を供給して処理効率の向上を図れるように
した基板処理方法及び基板処理装置を提供すること。 【解決手段】 ウエハWを収容する密閉された処理容器
10内にオゾンガスを供給するオゾンガス供給手段40
と、処理容器10内に水蒸気を供給する水蒸気供給手段
30とを設け、水蒸気供給手段30の水蒸気発生器33
に水蒸気の圧力を検出する圧力センサPS2を配設し、
この圧力センサPS2からの検出信号を制御手段に伝達
し、制御手段からの制御信号によって水蒸気供給管路3
4に介設された第1開閉弁V1と排出管路39に介設さ
れた第2開閉弁V2を制御可能に形成する。これによ
り、水蒸気発生器33内の水蒸気1の圧力を検出し、こ
の検出圧力に基づいて処理容器10内に処理容器10内
の圧力と同等以上の水蒸気を供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板処理方法及
び基板処理装置に関するもので、更に詳細には、例えば
半導体ウエハやLCD用ガラス基板等の被処理基板を密
封雰囲気の処理容器内に収容して処理ガス例えばオゾン
ガス等を供給して処理を施す基板処理方法及び基板処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程にお
いては、被処理基板としての半導体ウエハやLCD基板
等(以下にウエハ等という)にフォトレジストを塗布
し、フォトリソグラフィ技術を用いて回路パターンを縮
小してフォトレジストに転写し、これを現像処理し、そ
の後、ウエハ等からフォトレジストを除去する一連の処
理が施されている。
【0003】前記レジスト除去の手段として洗浄装置が
用いられている。従来の洗浄装置では、一般に、SPM
(HSO/Hの混合液)と称される薬液が充
填された洗浄槽内にウエハ等を浸漬させてレジストの剥
離を行っている。一方、近年では、環境保全の観点から
廃液処理が容易なオゾン(O)が溶解した溶液を用い
てレジスト除去を行うことが要望されている。この場
合、オゾンが溶解した溶液が充填された洗浄槽内にウエ
ハ等を浸漬させる、いわゆるディップ方式の洗浄によ
り、溶液中の酸素原子ラジカルによってレジストを酸化
反応させて二酸化炭素や水等に分解する。
【0004】ところで、一般に、高濃度のオゾンガスを
純水にバブリングして溶解させることにより前記溶液を
生成し、その後、この溶液を洗浄槽内に充填しているた
め、その間に溶液中のオゾンが消滅していきオゾン濃度
が低下し、レジスト除去が十分に行えない場合があっ
た。更に、ウエハ等を前記溶液に浸漬させた状態では、
レジストと反応してオゾンが次々と消滅する一方で、レ
ジスト表面へのオゾン供給量が不十分となり、高い反応
速度を得ることができなかった。
【0005】そこで、ウエハ等をオゾンが溶解された溶
液に浸漬させるディップ方式の洗浄方法の代わりに、処
理ガス例えばオゾンガスと溶媒の蒸気例えば水蒸気を用
いて、ウエハ等からレジストを除去する洗浄方法が新規
に提案されている。この洗浄方法は、処理容器内に収容
されたウエハ等に、処理ガス例えばオゾンガスを供給し
て、ウエハ等のレジストを除去する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の基板処理においては、溶媒蒸気の生成手段であ
る水蒸気生成器内の圧力が殆ど大気圧で一定であるた
め、水蒸気も限られた量にしか生成できない。したがっ
て、処理容器内が大気圧以上の加圧状態においては、処
理容器内に供給される溶媒蒸気量が少なくなり、その分
処理能力が低下するという問題があった。
【0007】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、溶媒蒸気の発生量を調整して、処理容器内に適量の
溶媒蒸気を供給して処理効率の向上を図れるようにした
基板処理方法及び基板処理装置を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の基板処理方法は、処理容器内に収
容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を供給して、
被処理基板を処理する基板処理方法であって、 前記溶
媒蒸気の供給側における溶媒蒸気の圧力を検出し、この
検出圧力に基づいて前記処理容器内に溶媒蒸気を供給す
ることを特徴とする(請求項1)。
【0009】この発明の第2の基板処理方法は、処理容
器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を供
給して、被処理基板を処理する基板処理方法であって、
前記溶媒蒸気の供給側における溶媒蒸気の温度を検出
し、この検出温度に基づいて前記処理容器内に溶媒蒸気
を供給することを特徴とする(請求項2)。
【0010】また、この発明の第3の基板処理方法は、
処理容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸
気を供給して、被処理基板を処理する基板処理方法であ
って、 前記溶媒蒸気が生成される前の液体状態の溶媒
の温度を検出し、この検出された液体状態の溶媒の温度
に基づいて前記処理容器内に溶媒蒸気を供給することを
特徴とする(請求項3)。
【0011】上記第1ないし第3の基板処理方法におい
て、前記処理容器内に溶媒蒸気を供給する前に、処理容
器内に処理ガスを供給する工程を有する方が好ましい
(請求項4)。
【0012】また、この発明の第4の基板処理方法は、
処理容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒
蒸気を供給して、被処理基板を処理する基板処理方法で
あって、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する工
程と、 前記溶媒蒸気の供給側における溶媒蒸気の圧力
を処理容器内の処理ガスの圧力よりも高くする工程と、
前記処理容器内の処理ガスの圧力よりも高くなった溶
媒蒸気を処理容器内に供給する工程と、を有することを
特徴とする(請求項5)。
【0013】請求項5記載の基板処理方法において、
前記溶媒蒸気の供給側における溶媒蒸気の圧力が処理容
器内の処理ガスの圧力よりも高くなった状態で、前記溶
媒蒸気の圧力を処理容器内の雰囲気よりも高い圧力に制
御する方が好ましい(請求項6)。この場合、前記高い
圧力に制御する工程は、処理容器に供給される前の溶媒
蒸気が存在する密閉空間において、処理容器内の処理ガ
スの圧力よりも高い第1の圧力以下となるように、前記
密閉空間を一定時間解放して溶媒蒸気を一定量放出して
行うか(請求項7)、あるいは、前記密閉空間を解放し
て溶媒蒸気を放出し、前記密閉空間の解放後、溶媒蒸気
の圧力が、前記処理容器内の処理ガスの圧力以上で前記
第1の圧力より小さい第2の圧力以上となるように、前
記密閉空間を閉塞して溶媒蒸気の放出を停止させる方が
よい(請求項8)。
【0014】また、前記請求項4,5記載の基板処理方
法において、 前記処理ガスを供給する工程において、
処理容器を密閉した状態で処理ガスを供給して、処理容
器内の圧力を加圧状態にする方が好ましい(請求項
9)。
【0015】また、前記請求項1、2、3又は5記載の
基板処理方法において、 前記溶媒蒸気の供給を、処理
容器内の圧力と同等以上の状態で行うことも可能である
(請求項10)。
【0016】また、この発明の第1の基板処理装置は、
請求項1記載の基板処理方法を具現化するもので、処理
容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を
供給して、被処理基板を処理する基板処理装置であっ
て、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガ
ス供給手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸
気を生成する溶媒蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成
手段内の溶媒蒸気の圧力を検出する圧力検出手段と、を
具備することを特徴とする(請求項11)。
【0017】また、この発明の第2の基板処理装置は、
請求項2記載の基板処理方法を具現化するもので、処理
容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を
供給して、被処理基板を処理する基板処理装置であっ
て、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガ
ス供給手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸
気を生成する溶媒蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成
手段内の溶媒蒸気の温度を検出する温度検出手段と、を
具備することを特徴とする(請求項12)。
【0018】また、この発明の第3の基板処理装置は、
請求項3記載の基板処理方法を具現化するもので、 処
理容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気
を供給して、被処理基板を処理する基板処理装置であっ
て、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガ
ス供給手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸
気を生成する溶媒蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成
手段内の液体状態の溶媒の温度を検出する液温度検出手
段と、 を具備することを特徴とする(請求項13)。
【0019】また、この発明の第4の基板処理装置は、
請求項1記載の基板処理方法を具現化するもので、処理
容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を
供給して、被処理基板を処理する基板処理装置であっ
て、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガ
ス供給手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸
気を生成する溶媒蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成
手段にて生成された溶媒蒸気を前記処理容器内に供給す
る供給管路に介設される第1の開閉手段と、前記供給管
路における前記第1の開閉手段の上流側から分岐される
排出管路に介設される第2の開閉手段と、 前記溶媒蒸
気生成手段内の溶媒蒸気の圧力を検出する圧力検出手段
と、 前記圧力検出手段からの検出信号に基づいて前記
第1及び第2の開閉手段を開閉制御する制御手段と、を
具備することを特徴とする(請求項14)。この場合、
前記制御手段は、検出信号に基づいて溶媒蒸気の圧力
を一定範囲に維持するように、第2の開閉手段の開閉を
制御可能に形成される方が好ましい(請求項15)。
【0020】また、この発明の第5の基板処理装置は、
請求項2記載の基板処理方法を具現化するもので、処理
容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気を
供給して、被処理基板を処理する基板処理装置であっ
て、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガ
ス供給手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸
気を生成する溶媒蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成
手段にて生成された溶媒蒸気を前記処理容器内に供給す
る供給管路に介設される第1の開閉手段と、 前記供給
管路における前記第1の開閉手段の上流側から分岐され
る排出管路に介設される第2の開閉手段と、 前記溶媒
蒸気生成手段内の溶媒蒸気の温度を検出する温度検出手
段と、 前記温度検出手段からの検出信号に基づいて前
記第1及び第2の開閉手段を開閉制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする(請求項16)。この場
合、 前記制御手段を、検出信号に基づいて溶媒蒸気の
温度を一定範囲に維持するように、第2の開閉手段の開
閉を制御可能に形成する方が好ましい(請求項17)。
【0021】また、この発明の第6の基板処理装置は、
請求項3記載の基板処理方法を具現化するもので、 処
理容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶媒蒸気
を供給して、被処理基板を処理する基板処理装置であっ
て、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガ
ス供給手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸
気を生成する溶媒蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成
手段にて生成された溶媒蒸気を前記処理容器内に供給す
る供給管路に介設される第1の開閉手段と、前記供給管
路における前記第1の開閉手段の上流側から分岐される
排出管路に介設される第2の開閉手段と、 前記溶媒蒸
気生成手段内の液体状態の溶媒の温度を検出する液温検
出手段と、 前記温検出手段からの検出信号に基づいて
前記第1及び第2の開閉手段を開閉制御する制御手段
と、を具備することを特徴とする(請求項18)。この
場合、 前記制御手段を、検出信号に基づいて溶媒の温
度を一定範囲に維持するように、第2の開閉手段の開閉
を制御可能に形成する方が好ましい(請求項19)。
【0022】第1ないし6の基板処理装置において、前
記溶媒蒸気生成手段は、液状溶媒を収容する容器と、こ
の容器内の溶媒を加熱するヒータとを具備するものにて
形成することができる。この場合、前記ヒータを、前記
容器の深さ方向に配設されて、容器内の溶媒の量に応じ
て加熱調節可能に形成してもよく(請求項20)、ある
いは、ヒータを、前記容器の底面に分割配設されると共
に、独立して作動する複数の分割ヒータにて形成しても
よい(請求項21)。
【0023】請求項1,11,14記載の発明によれ
ば、処理容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶
媒蒸気を供給して、被処理基板を処理するに際して、処
理容器内に処理ガスを供給して処理容器内の被処理基板
の周囲雰囲気を加圧する一方、溶媒蒸気の供給側におい
て、溶媒蒸気の圧力を検出し、この溶媒蒸気の検出圧力
に基づいて溶媒蒸気を処理容器内に供給することができ
るので、処理容器内の圧力に影響を受けることなく最適
な量の溶媒蒸気を供給することができると共に、溶媒蒸
気と処理ガスによって被処理基板を処理することができ
る。
【0024】請求項2,12,16に記載の発明によれ
ば、処理容器内に収容された被処理基板に処理ガスと溶
媒蒸気を供給して、被処理基板を処理するに際して、処
理容器内に処理ガスを供給して処理容器内の被処理基板
の周囲雰囲気を加圧する一方、溶媒蒸気の供給側におい
て、溶媒蒸気の温度を検出し、この溶媒蒸気の検出温度
に基づいて溶媒蒸気を処理容器内に供給することができ
るので、処理容器内の圧力に影響を受けることなく最適
な量の溶媒蒸気を供給することができると共に、溶媒蒸
気と処理ガスによって被処理基板を処理することができ
る。
【0025】請求項3,13,18に記載の発明によれ
ば、 処理容器内に収容された被処理基板に処理ガスと
溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理するに際して、
処理容器内に処理ガスを供給して処理容器内の被処理基
板の周囲雰囲気を加圧する一方、溶媒蒸気の供給側にお
いて、液体状態の溶媒の温度を検出し、この溶媒の検出
温度に基づいて溶媒蒸気を処理容器内に供給することが
できるので、処理容器内の圧力に影響を受けることなく
最適な量の溶媒蒸気を供給することができると共に、溶
媒蒸気と処理ガスによって被処理基板を処理することが
できる。
【0026】また、請求項10に記載の発明によれば、
溶媒蒸気の供給を処理容器内の圧力と同等以上の状態で
行うことにより、溶媒蒸気を円滑に供給することができ
る。したがって、処理効率の向上を図ることができる。
【0027】また、請求項20,21に記載の発明によ
れば、溶媒蒸気生成手段のヒータを、容器の深さ方向に
配設され、容器内の溶媒の量に応じて加熱調節可能に形
成するか、あるいは、容器の底面に分割配設されて、独
立して作動する複数の分割ヒータにて形成することによ
り、処理目的に応じた量の溶媒蒸気を生成することがで
きる。したがって、処理効率の向上が図れると共に、溶
媒蒸気の有効利用が図れる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態ではオゾ
ンガスを利用して半導体ウエハW(以下にウエハWとい
う)からレジストを除去する場合について説明する。
【0029】図1は、この発明に係る基板処理装置の一
例を示す概略断面図、図2は、基板処理装置の要部を示
す断面図、図3は、この発明における溶媒蒸気生成手段
を示す概略断面図、図4は、この発明における処理容器
の概略側面図である。
【0030】前記基板処理装置は、ウエハWの処理が行
われる処理容器10と、処理容器10内でウエハWを保
持する保持手段としてのウエハガイド20と、処理容器
10内に溶媒の蒸気である水蒸気1を供給する溶媒蒸気
供給手段である水蒸気供給手段30と、処理容器10内
に処理ガスとして例えばオゾン(O)ガス2を供給す
る処理ガス供給手段であるオゾンガス供給手段40と、
処理容器10内にエアを供給するエア供給手段50と、
処理容器10の内部雰囲気を排気する内部排気手段60
と、処理容器10の周囲雰囲気を排気する周囲雰囲気排
出手段70と、処理容器10内から排気された内部雰囲
気中のオゾンを除去する後処理機構としてのオゾンキラ
ー80と、処理容器10内の液滴を排液する排液手段9
0とを具備している。
【0031】処理容器10は、複数例えば50枚のウエ
ハWを収容可能な大きさを有する容器本体11と、この
容器本体11の上端に形成された搬入・搬出口14を開
放又は閉鎖する容器カバー12とで主に構成されてい
る。
【0032】容器カバー12は、例えば断面逆U字状に
形成され、昇降機構15によって昇降可能に形成されて
いる。昇降機構15は、制御手段例えば中央演算処理装
置100(以下にCPU100という)に接続されてい
る。CPU100からの制御信号により、昇降機構15
が作動して、容器カバー12が開放又は閉鎖されるよう
に構成されている。そして、容器カバー12が上昇した
際には、搬入・搬出口14は開放され、容器本体11に
対してウエハWを搬入できる状態となる。容器本体11
にウエハWを搬入して収容した後、容器カバー12が下
降することで、搬入・搬出口14が塞がれる。この場
合、容器本体11の上端に設けられたフランジ11aと
容器カバー12の下端に設けられたフランジ12aの間
の隙間は、エアの注入によって膨らむ伸縮式のシール部
材16によって密封されるように構成されている。した
がって、処理容器10内は密封雰囲気となり、外部に気
体が漏れない状態となっている。また、容器本体11の
上端部には、容器カバー12の閉塞状態をロックするロ
ック機構200が設けられている。
【0033】このロック機構200は、図5〜図7に示
すように、容器本体11の上部外周側を包囲するように
配設される矩形状のフレーム210と、このフレーム2
10を水平方向に移動する移動手段であるエアーシリン
ダ220とを具備し、フレーム210の各辺部にそれぞ
れ容器本体11のフランジ11aと容器カバー12のフ
ランジ12aに係脱可能に係合する第1〜第4の係脱部
230〜260が設けられている。
【0034】このうち、第1の係脱部230は、フレー
ム210の先端側辺部211の両側2箇所に設けられて
いる。この場合、フレーム210に突設された取付ブラ
ケット231の先端に連結ピン232をもって略H字状
の連結リンク233が取り付けられ、この連結リンク2
33の先端部にヒンジピン234をもって揺動リンク2
35の下端部が枢着されると共に、枢支ピン236をも
って揺動リンク235の中間部が容器本体11のフラン
ジ11aに設けられた取付溝11bの両側に枢着されて
垂直方向に揺動可能に形成され、更に、揺動リンク23
5の上端部の側方に取付ピン237をもって係止ローラ
238が回転可能に取り付けられている。なお、容器カ
バー12のフランジ12aにおける揺動リンク235と
対向する部位には、揺動リンク235が侵入可能な切欠
き溝12bが設けられている。このように構成すること
により、前記エアーシリンダ220の駆動に伴ってフレ
ーム210が先端側に移動することによって揺動リンク
235が処理容器10側に回転(傾倒)して、揺動リン
ク235が切欠き溝12b内に侵入すると同時に容器カ
バー12のフランジ12aの上面を係止ローラ238が
押圧することで、容器カバー12のフランジ12aの先
端側を容器本体11のフランジ11aに密接することが
できる。
【0035】また、第2の係脱部240は、フレーム2
10の基端側辺部212の両側2箇所に設けられてい
る。この場合、フレーム210に突設された二又状ブラ
ケット241の上部突出部242及び下部突出部243
の側方部にそれぞれ連結ピン244をもって係止ローラ
245が回転可能に取り付けられている。このように構
成することにより、前記エアーシリンダ220の駆動に
伴ってフレーム210が先端側に移動することによっ
て、両係止ローラ245が容器カバー12のフランジ1
2aの上面と容器本体11のフランジ11aの下面に係
合して、両フランジ11a,12aを密接状態に挟持す
ることができる。
【0036】また、第3及び第4の係脱部250,26
0は、フレーム210の両側辺部213の3箇所の内側
に、容器カバー12のフランジ12aの上面と容器本体
11のフランジ11aの下面に係合可能に設けられてい
る。この場合、第3及び第4の係脱部250,260
は、側辺部213の先端部位214、中間部位215及
び基端部位216の3箇所の上下位置にそれぞれ連結ピ
ン251をもって回転可能に取り付けられる3組(6
個)の係止ローラ252,253,254にて形成され
ている。なお、フレーム210が後退した位置における
容器カバー12のフランジ12aには、上部側の3個の
係止ローラ252,253,254との係合を回避する
切欠き溝12cが設けられている。また、先端部位21
4と中間部位215に取り付けられる係止ローラ25
2,253の基端側近傍部位には、それぞれ切欠き溝1
2c内に位置して容器本体11のフランジ11aの上面
に係合するガイドローラ255が連結ピン256をもっ
て回転可能に取り付けられている。このように構成する
ことにより、前記エアーシリンダ220の駆動に伴って
フレーム210が先端側に移動することによって、フレ
ーム210の移動前に切欠き溝12cの上方に位置して
いた係止ローラ252,253,254が切欠き溝12
cからずれた容器カバー12のフランジ12aの上面と
容器本体11のフランジ11aの下面に係合して、両フ
ランジ11a,12aを密接状態に挟持することができ
る。
【0037】次に、上記ロック機構200の動作態様に
ついて、図4〜図7を参照して説明する。まず、容器カ
バー12が上方に位置しているときは、図7(a)に示
すように、エアーシリンダ220は収縮されてフレーム
210は基端側に位置している。この状態で、容器カバ
ー12が下降されて、容器カバー12のフランジ12a
が容器本体11のフランジ11a上に当接し、容器本体
11の開口部を閉塞する(図7(b)参照)。容器カバ
ー12が閉塞した後、エアーシリンダ220が伸長して
フレーム210が先端側に移動すると、フレーム210
の移動に伴って第1の係脱部230の揺動リンク235
が回転すると共に、揺動リンク235の上端部に取り付
けられた係止ローラ238が容器カバー12のフランジ
12aの先端部上面に係合する(図5、図7(c)参
照)。また、第2の係脱部240の上下の係止ローラ2
45が、容器カバー12のフランジ12aの基部側の上
面と容器本体11のフランジ11aの基部側の下面に係
合して、両フランジ11a,12aを密接状態に挟持す
る(図4、図5参照)。また、第3及び第4の係脱部2
50,260の3組(6個)の上下の係止ローラ25
2,253,254が、容器カバー12のフランジ12
aの両側の上面と容器本体11のフランジ11aの両側
の下面に係合して、両フランジ11a,12aを密接状
態に挟持する(図5、図7(c)参照)。この状態にお
いて、容器カバー12は容器本体11の開口部に密閉状
態にロックされる。
【0038】なお、ロック状態を解除する場合は、エア
ーシリンダ220を収縮側に作動して、フレーム210
を基端側に移動すればよい。すなわち、エアーシリンダ
220を収縮側に作動して、フレーム210を基端側に
移動すると、第1の係脱部230の揺動リンク235
は、反対方向に回転して、係止ローラ238を容器カバ
ー12のフランジ12aの上面から後退する(図7
(b)参照)。また、第2の係脱部240の上下の係止
ローラ245は、容器カバー12のフランジ12aの基
部側の上面と容器本体11のフランジ11aの基部側の
下面から後退する。また、第3及び第4の係脱部25
0,260の3組(6個)の上下の係止ローラ252,
253,254は、容器カバー12のフランジ12aの
両側に設けられた切欠き溝12cの上方に移動する。こ
れにより、容器カバー12は開閉可能となり、上記昇降
機構15の作動によって上方に移動されて容器本体11
を開放する。
【0039】なお、容器本体11の外周面にはラバーヒ
ータ17が取り付けられ、容器カバー12の外周面及び
容器本体11の底面にはラバーヒータ18,19が取り
付けられている。これらラバーヒータ17,18,19
は、図示しない電源に接続されて、電源からの給電によ
って発熱し、処理容器10の内部雰囲気を所定温度(例
えば80℃〜120℃の範囲内)に維持し得るように構
成されている。この場合、処理容器10内の温度を温度
センサTS1にて検出し、その検出温度に基づいてCP
U100からの制御信号によってラバーヒータ17,1
8,19が発熱することで、処理容器10の内部雰囲気
を所定温度(例えば80℃〜120℃の範囲内)に維持
することができる。また、ラバーヒータ17,18,1
9によって処理容器10内の結露防止を図ることができ
る。
【0040】前記ウエハガイド20は、図4に示すよう
に、ガイド部21と、このガイド部21に水平状態に固
着された互いに平行な3本の保持部材22とで主に構成
されている。この場合、各保持部材22に、ウエハWの
周縁下部を保持する溝(図示せず)が等間隔に50箇所
形成されている。したがって、ウエハガイド20は、5
0枚(ウエハキャリア2個分)のウエハWを等間隔で配
列させた状態で保持することができる。また、ウエハガ
イド20は、ガイド部21に連なるシャフト23が容器
カバー12の頂部に設けられた透孔(図示せず)内に摺
動可能に貫通されており、透孔とシャフト23との間に
は、エアの注入により膨らむ伸縮式のシール部材24が
介在されて、処理容器10内の気水密が維持できるよう
に構成されている。
【0041】前記水蒸気供給手段30は、純水供給源3
1に接続する純水供給管路32と、純水供給管路32か
ら供給された純水を気化して水蒸気1を発生させる溶剤
蒸気生成手段である水蒸気発生器33と、水蒸気発生器
33内の水蒸気1を供給する水蒸気供給管路34と、水
蒸気供給管路34から供給された水蒸気1を処理容器1
0内に吐出する水蒸気ノズル35とで主に構成されてい
る。
【0042】この場合、純水供給管路32の一端は純水
供給源31に接続されている。また、純水供給管路32
には、純水供給源31側から順に開閉弁V0と流量コン
トローラFM0が介設されている。これら開閉弁V0と
流量コントローラFM0は、制御手段であるCPU10
0からの制御信号に基づいて制御されるようになってい
る。すなわち、開閉弁V0は、純水を流すか否かの開閉
制御され、また、流量コントローラFM0は、純水の流
量を調整すべく開度が制御されるようになっている。
【0043】また、水蒸気発生器33は、図3及び図8
に示すように、純水を供給する容器である密閉式のタン
ク36と、このタンク36内の中央部にタンク36の深
さ方向すなわち垂直状に配設されるヒータ37と、タン
ク36内の水蒸気の圧力を検出する圧力検出手段である
圧力センサPS2と、タンク36内の純水の液面を検出
する補充開始センサ38a、補充停止センサ38b及び
上限センサ38cを具備している。このように構成され
る水蒸気発生器33において、タンク36内に供給され
る純水は、その量に応じて加熱調節されて所定量の水蒸
気1が生成されるようになっている。すなわち、タンク
36内に供給される純水とヒータ37との接触面積に応
じたヒータ37の熱により純水が気化されて水蒸気1の
生成(発生)量が調節されるようになっている。
【0044】この場合、前記各センサ38a〜38cは
CPU100に接続されており、タンク36内の純水の
液面が補充開始センサ38aによって検出されたとき、
その検出信号をCPU100に伝達し、CPU100か
らの制御信号によって開閉弁V0が開放してタンク36
内に純水が補充される。また、補充停止センサ38bに
よってタンク36内の純水の液面が検出されたとき、そ
の検出信号をCPU100に伝達し、CPU100から
の制御信号によって開閉弁V0が閉止してタンク36内
への純水の補充が停止される。したがって、タンク36
内に常時所定量の純水が収容されるようになっている。
なお、上限センサ38cは、タンク36内に純水が満杯
になった際の異常事態を検出するものであり、この上限
センサ38cの検出信号に基づいてCPU100からの
制御信号が例えばアラーム(図示せず)に伝達されるよ
うになっている。また、タンク36内には、液体状態の
溶媒である水の温度を検出する第1の温度センサTSa
が配設されると共に、ヒータ37の温度調整用の第2の
温度センサTSbと、ヒータ37の過昇温を検知する過
昇温防止用の第3の温度センサTScと、気体状態の溶
媒蒸気である水蒸気の温度を検出する第4の温度センサ
TSdが配設されている。これら第1〜第4の温度セン
サTSa〜TSdはCPU100に接続されており、第
2の温度センサTSbは水蒸気の発生量を監視でき、ま
た、第1、第3の温度センサTSa,TScは、後述す
るように、水蒸気の圧力を監視できるようになってい
る。
【0045】また、水蒸気発生器33において、生成さ
れた水蒸気の圧力が圧力検出手段である圧力センサPS
2にて検出され、その検出信号が前記CPU100に伝
達されるようになっている。この圧力センサPS2によ
って検出される圧力によって純水の沸騰状態が検出され
る。圧力が高い程水蒸気1が増量するので、水蒸気発生
器33のヒータ37の発熱容量を最大にしておく方が望
ましい。所定量の水蒸気1の供給を円滑にすることがで
きるからである。
【0046】また、水蒸気発生器33と水蒸気ノズル3
5とを接続する水蒸気供給管路34の途中には第1の開
閉手段である第1の開閉弁V1(以下に第1開閉弁V1
という)が介設されている。この水蒸気供給管路34に
おける第1開閉弁V1の上流側(タンク36側)には、
後述するミストトラップ95に接続される排出管路39
が分岐されており、この排出管路39に第2の開閉手段
である第2の開閉弁V2(以下に第2開閉弁V2とい
う)が介設されている。なお、第2開閉弁V2の上流側
と下流側にはバイパス管路39aが接続され、このバイ
パス管路39aに水蒸気発生部33内の圧力が所定値よ
り高くならないように圧力開放弁(安全弁)CV0が介
設されている。例えば、この所定値とは、タンク36の
耐圧値又は開閉弁V1,V2,V3等の耐圧値の限界値
より小さく設定される。また、第1及び第2開閉弁V
1,V2の上流側には、開閉弁V3及びフィルタF0を
介して大気側に連通する大気連通管路39bが接続され
ており、水蒸気発生器33内の水を抜く時に空気の取入
口となるように構成されている。なお、排出管路39
は、前述の圧力開放弁CV0を通ってきた水蒸気1や、
後述するように第2の開閉弁V2を開閉させて水蒸気発
生器33内の熱気圧力を所定範囲に維持する際に開閉弁
V2を通過した水蒸気1をミストトラップ95に排気す
るように構成されている。
【0047】前記第1及び第2開閉弁V1,V2は、そ
れぞれCPU100に接続されており、CPU100か
らの制御信号に基づいて開閉動作が制御されるように構
成されている。この場合、処理容器10内に供給される
水蒸気1の供給量の最低量(しきい値)に応じて第1,
第2開閉弁V1,V2が開閉制御される。また、CPU
100は、処理容器10内に配設された容器圧力検出手
段である圧力センサPS2とも接続されており、圧力セ
ンサPS2によって検出される処理容器10内の圧力
と、水蒸気発生器33にて生成された水蒸気の圧力とを
比較して、第1及び第2開閉弁V1,V2が開閉制御さ
れる。このように構成することによって、処理容器10
内の圧力と同等以上の圧力の水蒸気1を処理容器10内
に供給することができる。なお、予め、CPU100に
処理時の処理容器10内の圧力をデータとして記憶させ
ておけば、このデータと、水蒸気発生器33にて生成さ
れた水蒸気の圧力とを比較して、第1及び第2開閉弁V
1,V2を開閉制御することができる。
【0048】なお、前記説明では、ヒータ37がタンク
36内の中央部にタンク36の深さ方向すなわち垂直状
に配設される場合について説明したが、ヒータ37の配
設は任意でよく、例えば、図9に示すように、タンク3
6の外周側面及び外周底面に配設される外部ヒータ37
Aであってもよい。この外部ヒータ37Aによってもタ
ンク36内に収容される純水の量によって水蒸気の生成
(発生)量を調節することができる。また、図10に示
すように、タンク36の底面に分割配設されると共に、
独立して作動するドーナツ型ヒータ37aと、このドー
ナツ型ヒータ37aの内部空間内に配設される円形ヒー
タ37bとからなる分割ヒータ37Bにて純水の加熱部
を形成してもよい。この分割ヒータ37Bによれば、ド
ーナツ型ヒータ37aと円形ヒータ37bとを切り換え
て純水を加熱して水蒸気1を生成することができる他、
ドーナツ型ヒータ37aと円形ヒータ37bの双方を作
動させて、純水を加熱して水蒸気1を生成することがで
きる。したがって、例えばドーナツ型ヒータ37の発熱
容量をQaとし、円形ヒータ37aの発熱容量をQb
(Qb<Qa)とすれば、Qa<Qb<Qa+Qbの3
種類の加熱形態にて純水を加熱して水蒸気1を生成する
ことができる。なお、分割ヒータ37Bは、必ずしも前
記ドーナツ型ヒータ37aと円形ヒータ37bの2種類
である必要はなく、任意の形状の2以上のヒータにて形
成してもよい。
【0049】前記水蒸気ノズル35は、図11に示すよ
うに、パイプ状本体35aの一端部に、水蒸気供給管路
34を接続する雌ねじ部35bと、取付フランジ35c
を設け、先端部に、Oリング35dの嵌合溝35eを周
設してなり、パイプ状本体35aの一側面に適宜間隔を
おいて多数の水蒸気噴射孔35fを穿設した構造となっ
ている。この水蒸気ノズル35は、先端部にOリング3
5dを介してキャップ35gを閉塞すると共に、図示し
ない取付ねじをもって取付フランジ35cを処理容器1
0の容器本体11に固定することで、処理容器10内に
水平状に配設される。この際、水蒸気噴射孔35fは処
理容器10の内壁面側に向かって所定の傾斜角度例えば
約45度の位置に設定されている。このように、水蒸気
噴射孔35fを処理容器10の内壁面側に向けた理由
は、水蒸気が直接ウエハWに吹き付けられてウエハW上
に液滴が発生することを防止するようにしたためであ
る。
【0050】一方、オゾンガス供給手段40は、オゾン
ガス生成手段41と、オゾンガス生成手段41からのオ
ゾンガス2を供給するオゾンガス供給管路42と、オゾ
ンガス供給管路42からのオゾンガス2を処理容器10
内に吐出するオゾンガスノズル43とで主に構成されて
いる。
【0051】この場合、オゾンガス生成手段41は、図
2に示すように、原料となる基ガスとしての酸素
(O)を、高周波電源44に接続されて高周波電圧が
印加される放電電極45,46間を通過させることで、
オゾン(O)を生成している。これら高周波電源44
と放電電極45,46とを接続する電気回路47には、
スイッチ48が介設されている。スイッチ48は、制御
手段であるCPU100からの制御信号に基づいて制御
されるようになっている。すなわち、スイッチ48は、
オゾンを生成するか否か制御されるようになっている。
また、オゾンガス供給管路42には、オゾンガス生成手
段41側に開閉弁V4が介設されている。この開閉弁V
4は、制御手段であるCPU100からの制御信号に基
づいて制御されるようになっている。すなわち、開閉弁
V4は、オゾンガスを流すか否かによって開閉制御され
るようになっている。
【0052】前記オゾンガスノズル43は、図12及び
図13に示すように、一側面に適宜間隔をおいて多数の
オゾン噴射孔43aを穿設したアウターパイプ43b
と、一側面に適宜間隔をおいて複数例えば3個の連通孔
43cを穿設し、アウターパイプ43b内に隙間をおい
て挿入されるインナーパイプ43dとで主に構成されて
いる。この場合、インナーパイプ43dは、一端が開口
し、他端が閉塞するオゾンガス通路43eを有し、オゾ
ンガス通路43eに前記3個の連通路43cが連通され
ている。また、インナーパイプ43dの一端部は、アウ
ターパイプ43bの外方に突出しており、オゾンガス供
給管路42と接続する雌ねじ部43gと、取付フランジ
43hが設けられ、また、他端部には、アウターパイプ
43bとの間の隙間を閉塞する塞ぎ板43iが装着され
ている。
【0053】このように構成されるインナーパイプ43
dは、オゾン噴射孔43aに対して反対側に連通孔43
cが位置するようにアウターパイプ43b内に挿入され
て固定された状態で、図示しない取付ねじをもって取付
フランジ43hを処理容器10の容器本体11に固定す
ることで、オゾン噴射孔43aが処理容器10の内壁面
側に向かって所定の傾斜角度例えば約45度の位置に設
定された状態で処理容器10内に水平状に配設される。
【0054】このように、オゾン噴射孔43aに対して
反対側に連通孔43cが位置するようにした理由は、オ
ゾンガス生成手段41から供給されるオゾンガスを、連
通路43fから連通孔43cを介してアウターパイプ4
3bとインナーパイプ43dとの隙間43j内に流して
隙間43j内を迂回させた後に、オゾン噴射孔43aか
ら処理容器10内に噴射することで、各オゾン噴射孔4
3aから均一にオゾンガスを噴射できるようにしたため
である。
【0055】また、オゾン噴射孔43aを処理容器10
の内壁面側に向かって所定の傾斜角度例えば約45度の
位置に設定した理由は、オゾンガスが直接ウエハW表面
に吹き付けられるのを防止するためである。
【0056】一方、エア供給手段50は、エアを供給す
るエア供給管路51と、このエア供給管路51から供給
されたエアを加熱してホットエア3を発生させるホット
エアジェネレータ52と、ホットエアジェネレータ52
内のホットエア3を供給するホットエア供給管路53
と、ホットエア供給管路53から供給されたホットエア
3を吐出する一対のエアノズル54とを具備している。
また、エア供給手段50には、前記エア供給管路51と
ホットエア供給管路53に接続されるパージ用のエア供
給管路51Aと、エジェクタ63を作動させてパージす
る際のエア供給管路51Bとが平行に配設されている。
【0057】この場合、エア供給管路51の一端には、
エア供給源55が接続されいる。また、エア供給管路5
1には、エア供給源55側から順に流量コントローラF
M1、フィルタF1及び開閉弁V5とが介設されてい
る。これら開閉弁V5と流量コントローラFM1は、制
御手段であるCPU100に接続されて、CPU100
からの制御信号に基づいてエアの供給の正否が制御され
ると共に、エアの供給量が制御されるようになってい
る。また、ホットエアジェネレータ52の内部には、エ
アを加熱するヒータ56が配設されている。また、ホッ
トエア供給管路53には、開閉弁V6が介設されてい
る。この開閉弁V6は、制御手段であるCPU100に
よって制御されるようになっている。
【0058】また、パージ用のエア供給管路51Aとエ
ジェクタパージ用のエア供給管路51Bには、それぞれ
エア供給源55側から順に流量コントローラFM2,F
M3、フィルタF2,F3及び開閉弁V7,V8とが介
設されている。これら開閉弁V7,V8と流量コントロ
ーラFM2,FM3は、制御手段であるCPU100に
接続されて、CPU100からの制御信号に基づいてエ
アの供給の正否が制御されると共に、エアの供給量が制
御されるようになっている。なお、エジェクタ63を動
作させて処理容器10内をパージさせる場合は、通常エ
ジェクタ63の流量が決まっているので、それに合わせ
た流量をエジェクタパージ用のエア供給管路51Bから
送っている。なお、通常のパージ用のエア供給管路51
Aを流れるクールエアの流量がエジェクタの流量と合う
場合は、51Bを設けなくてもよい。
【0059】前記エアノズル54は、図14及び図15
に示すように、一側面に適宜間隔をおいて多数のエア噴
射孔54aを穿設したアウターパイプ54bと、このア
ウターパイプ54b内に隙間をおいて挿入されるインナ
ーパイプ54cとを具備している。この場合、インナー
パイプ54cには、アウターパイプ54bに設けられた
エア噴射孔54aと対向する一側面にスリット孔54d
が穿設されている。また、インナーパイプ54cの一端
部は、アウターパイプ54bの外方に突出しており、こ
の突出側の端部にホットエア供給管路53を接続する雌
ねじ部54eが設けられると共に、取付フランジ54f
が設けられている。また、インナーパイプ54cの他端
部は、処理容器10の容器本体11の側壁に固定される
固定部材54gに設けられた貫通孔54h内に挿入され
る連結ねじ54iをもって連結されている。
【0060】このように構成されるエアノズル54は、
図示しない取付ねじをもって取付フランジ54fを処理
容器10の容器本体11に固定すると共に、連結ねじ5
4iを調節することで、エア噴射孔54aが処理容器1
0の内壁面側に向かって所定の傾斜角度例えば約45度
の位置に設定された状態で、処理容器10内のウエハW
の下部両側に水平状に配設される。なお、エア噴射孔5
4aを処理容器10の内壁面側に向かって所定の傾斜角
度例えば約45度の位置に設定した理由は、エアが直接
ウエハW表面に吹き付けられるのを防止するためであ
る。
【0061】排気手段90は、処理容器10の底部に接
続される第1の排気管路91と、この第1の排気管路9
1に接続する冷却部92と、この冷却部92の下流側に
接続する液溜部95aとからなるミストトラップ95
と、ミストトラップ95の液溜部95aの底部に接続さ
れた第2の排液管路93とを具備している。また、排気
管路91には、開閉弁V9が介設されており、この開閉
弁V9の上流側及び下流側に接続するバイパス管路94
に開閉弁V9と反対の開閉動作を行う補助開閉弁V10が
介設されている。また、第2の排液管路93には、開閉
弁V11が介設されている。なお、液中にオゾンが残存す
る恐れがあるので、第2の排液管路93は、工場内の酸
専用の排液系123(ACID DRAIN)に連通さ
れている。
【0062】なお、ミストトラップ95には、下から順
に、空防止センサ96、排液開始センサ97、排液停止
センサ98、液オーバーセンサ99が配置されている。
この場合、図示しないが、前記開閉弁V9,V10,V11
及び各センサ96,97,98,99は、制御手段であ
るCPU100に接続されている。そして、センサ9
6,97,98,99からの検出信号に基づいて開閉弁
V9,V10,V11が開閉制御されるようになっている。
すなわち、処理時には、開閉弁V9が閉じる一方、開閉
弁V10が開いて処理容器10内から少量のオゾンガス、
水蒸気を排気して処理容器10内の圧力を調整する。ま
た、処理後には、開閉弁V10が閉じる一方、開閉弁V9
が開いて排気する。また、液滴がミストトラップ95内
にある程度溜められ、液面が排液開始センサ97にて検
出されると、排液開始センサ97からの検出信号がCP
U100に伝達され、CPU100からの制御信号によ
って開閉弁V11を開放して排液が開始され、液面が排液
停止センサ98にて検出されると、排液停止センサ98
からの検出信号がCPU100に伝達され、CPU10
0からの制御信号によって開閉弁V11を閉止して排液が
停止される。また、液面の高さが液オーバーセンサ99
まで達すると、液オーバーセンサ98からの警告信号が
CPU100に入力される。一方、液面が空防止センサ
96より下回っている場合には、空防止センサ96から
禁止信号がCPU100に入力され、CPU100から
の制御信号によって開閉弁V11を閉じるように構成され
ている。この空防止センサ96によって液滴が全て流れ
てミストトラップ95内が空になり、オゾンガス2が工
場内の酸専用の排液系に漏出する事態を防止することが
できる。
【0063】また、ミストトラップ95の上部には排気
管路110が接続されており、この排気管路110に順
次オゾンキラー80と排気マニホールド81が介設され
ている。
【0064】前記ミストトラップ95は、気体と液体と
を分離して排出するように構成されている。すなわち、
第1の排気管路91を介して処理容器10内から排出さ
れる水蒸気1及びオゾンガス2が、冷却部92を介して
ミストトラップ95に流れるようになっている。この場
合、冷却部92には、冷却水供給管路92aにより冷却
水が供給されているので、処理容器10内から排気され
た水蒸気1は、冷却部92内を通過する間に冷却されて
凝縮される。水蒸気1が凝縮して液化した液滴は、ミス
トトラップ95に滴下される。一方、オゾンガス2は、
そのままミストトラップ95内に導入される。このよう
にして、処理容器10から排気された内部雰囲気を、オ
ゾンガス2と液滴に分離し、分離されたオゾンガス2
は、排気管路110に排気され、液滴は、第2の排液管
路93に排液されるようになっている。また、水蒸気発
生器33から排出された水蒸気1及び純水は、開閉弁V
12を介設して排出管路39に接続する排出管路39c
と、逆止弁CV1介設した排出管路39を介してミスト
トラップ95に導入される。純水は、そのまま排出管路
39内を流れてミストトラップ95に滴下される。水蒸
気1は、冷却部92内を通過する間に冷却されて凝縮さ
れ、液滴になってミストトラップ95に滴下される。な
お、開閉弁V12は、制御手段であるCPU100に接続
され、CPU100からの制御信号によって開閉制御さ
れるように構成されている。
【0065】オゾンキラー80は、加熱によりオゾンを
酸素に熱分解するように構成されている。このオゾンキ
ラー80の加熱温度は、例えば400℃以上に設定され
ている。なお、オゾンキラー80は、工場内の無停電電
源装置(図示せず)に接続され、停電時でも、無停電電
源装置から安定的に電力供給が行われるように構成する
方が好ましい。停電時でも、オゾンキラー80が作動
し、オゾンを除去して安全を図ることができるからであ
る。
【0066】また、オゾンキラー80には、オゾンキラ
ー80の作動状態を検出する作動検出手段としての温度
センサ(図示せず)が設けられている。この温度センサ
は、オゾンキラー80の加熱温度を検出するように構成
されている。また、温度センサは、制御手段であるCP
U100に接続されており、温度センサからの検出信号
がCPU100に伝達され、温度センサからの検出信号
に基づいて、オゾンを除去するのにオゾンキラー80に
十分な準備が整っているか判断するようになっている。
オゾンキラー80によって熱分解されたホットエアは、
工場のホットエア専用の排気系120(HOT AIR
EXAUST)から排気される。また、オゾンキラー
80によって熱分解された液は、工場の専用の排液系1
21(COOLING WATER OUT)から排液
される。
【0067】排気マニホールド81は、装置全体の排気
を集合して行うように構成されている。また、排気マニ
ホールド81には、処理装置背面の雰囲気を取り込むた
めの配管(図示せず)が複数設置され、処理装置からオ
ゾンガス2が周囲に拡散するのを防止している。更に、
排気マニホールド81は、工場内の酸専用の排気系12
2(ACID EXTHAUST)に接続されており、
酸専用の排気系に流す前の各種排気の合流場所として機
能するようになっている。
【0068】また、排気マニホールド81には、オゾン
濃度を検出する濃度センサ(図示せず)が設けられてい
る。排気マニホールド81に設けられた濃度センサは、
制御手段であるCPU100に接続されており、濃度セ
ンサからの検出信号がCPU100に伝達され、CPU
100にて、濃度センサにより検出されたオゾン濃度に
基づいて、オゾンキラー80のオゾン除去能力を把握
し、例えばオゾンキラー80の故障によるオゾンガス2
の漏洩を監視するようになっている。
【0069】内部排気手段60は、処理容器10内に設
けられた排気部61と、この排気部61と前記排気管路
110を接続する強制排気管路62と、強制排気管路6
2に介設される第1の排気開閉弁V13と、この第1の排
気開閉弁V13の下流側に介設されるエジェクタ機構を具
備する強制排気機構63とで主に構成されている。ま
た、処理容器10の下部と強制排気管路62の第1の排
気開閉弁V13の下流側には万一処理容器10の圧力が異
常に高くなったときに処理容器10内の雰囲気を解放さ
せるための安全弁CV2を介設した補助排気管路68が
接続されている。また、強制排気管路62の第1の排気
開閉弁V13の上流側と前記排気管路110におけるオゾ
ンキラー80とマニホールド81との間には分岐排気管
路64が接続されており、この分岐排気管路64には、
第2の排気開閉弁V14とダンパ65が介設され、また、
ケース71内の排気を行うための排気管路64aも介設
されている(図1参照)。
【0070】この場合、前記第1の排気開閉弁V13、第
2の排気開閉弁V14及びダンパ65は、制御手段である
CPU100に接続されて、CPU100からの制御信
号に基づいて作動制御されるように構成されている。
【0071】また、強制排気機構63は、前記エア供給
手段50のエア供給源55から供給されるエアを強制排
気管路62の一部に供給することによって生じる負圧を
利用して処理容器10内の水蒸気及びオゾンガスを強制
的に吸引排気し得るように構成されている。このように
構成される強制排気機構63は、制御手段であるCPU
100に接続されて、CPU100からの制御信号に基
づいて作動制御されるように構成されている。
【0072】排液手段70は、処理容器10の周囲を包
囲するケース71と、このケース71の下部に一端が接
続され、他端が工場内の酸専用の排液系123(ACI
DDRAIN)に接続される排液管路72を具備してい
る。
【0073】この場合、ケース71では、上方から清浄
なエアのダウンフローが供給されており、このダウンフ
ローにより、ケース71の内部雰囲気、すなわち処理容
器10の周囲雰囲気が外部に漏れるのを防止すると共
に、下方に押し流されて管路64a並びに排液管路72
に流入し易いようにしている。なお、ケース71には、
処理容器10の周囲雰囲気中のオゾン濃度を検出する周
囲の濃度検出手段としての濃度センサ(図示せず)が設
けられている。この濃度センサは、制御手段であるCP
U100に接続されており、濃度センサからの検出信号
がCPU100に伝達され、濃度センサにより検出され
たオゾン濃度に基づいてオゾンガス2の漏れを感知する
ようになっている。
【0074】また、排液管路72には、前記強制排気管
路62の強制排気機構63の下流側に介設されたミスト
セパレータ66によって分離された排液を流す排液管6
7が接続されている。なお、この排液管67には、開閉
弁V15が介設されている。また、周囲排出管路72に
は、前記ミストトラップ95に接続する第2の排液管路
93が接続されている。
【0075】次に、この発明に係る基板処理装置の作動
態様について説明する。まず、図示しないウエハ搬送手
段によって搬送された複数例えば50枚のウエハWを、
処理容器10の容器本体11の上方に上昇するウエハガ
イド20に受け渡し、次いで、ウエハガイド20が下降
した後、容器カバー12が閉鎖してウエハWを処理容器
10内に密封状態に収容する。
【0076】処理容器10内にウエハWを収容した状態
において、最初に、エア供給手段50の開閉弁V6が開
放されると共に、ホットエアジェネレータ52が作動し
て、処理容器10内に約280℃に加熱されたホットエ
ア3が供給され、ウエハW及び処理容器10の雰囲気温
度を常温(25℃)から所定の温度(例えば80℃〜9
0℃)に昇温する。
【0077】次に、オゾンガス供給手段であるオゾンガ
ス生成手段41が作動して供給される酸素(O)に高
周波電圧を印加してオゾン(O)ガスを生成すると共
に、開閉弁V4が開放して、オゾンガス2を処理容器1
0内に供給することで、ウエハW及び処理容器10内の
雰囲気を予備加圧する。このとき、オゾン濃度が約9%
wet(体積百分率)のオゾンガス2を、約10リット
ル/分供給することで、処理容器10内の圧力を、零調
整された大気圧(0.1MPa)より0.01MPa〜
0.03MPa高い圧力とすることができる。これによ
り、処理容器10内をオゾンガス2のみの雰囲気にする
ことができるので、ウエハWの表面に安定した酸化膜が
形成され、金属腐食を防止することができる。
【0078】処理容器10内の予備加圧を所定時間(例
えば1〜2分)行った後、オゾンガス供給手段すなわち
オゾンガス生成手段41を作動した状態で、水蒸気供給
手段30を作動させて、処理容器10内に水蒸気1を供
給して、水蒸気1(溶媒蒸気)とオゾンガス(処理ガ
ス)との反応により生じた反応物質によってウエハWの
処理すなわちレジストの除去のための処理を行う。この
際、水蒸気供給手段30を作動させてから処理容器10
内に水蒸気を供給するまでの間、例えば、処理容器10
内の圧力センサPS1の値P1と、水蒸気発生器33内
の圧力センサPS2の値P2とを比較して、処理容器1
0内の圧力の方が水蒸気発生器33内の圧力より高い場
合(P1>P2)、水蒸気発生器33内の圧力の方を高
くして(P1>P2)、水蒸気を処理容器10内に供給
できるよう開閉弁V1,V2の開閉を制御する。具体的
には、水蒸気発生器33内の圧力を圧力センサPS2で
モニタしながら、第1の圧力値Pxまで開閉弁V1,V
2共に閉じておく、これによって次第に水蒸気発生器3
3内で水蒸気量が増加していき、第1の圧力値Pxに到
達する。ここで、開閉弁V1は閉じたまま、例えば開閉
弁V2を一定時間(例えば1sec)開放し、水蒸気発
生器33内の圧力(水蒸気)を放出して水蒸気発生器3
3内の圧力を第2の圧力値Pyまで低下させる。なお、
この場合、排出管路39には オソフィス39aが介設
されているので、水蒸気発生器33内の圧力が急激に低
下するのを抑制することができる。また、処理容器10
内に水蒸気を供給するときまで、開閉弁V1を閉じたま
まにして、上記作動(制御)を繰り返して、水蒸気発生
器33内の圧力値PxからPyの間に維持する。ここ
で、第1の圧力値Pxと第2の圧力値Pyの値は、共に
処理容器10内に圧力P1よりも高く設定されており、
P1<Py<Pxの関係が成り立つ。また、処理容器1
0内への水蒸気の供給開始以降の制御は、まず、CPU
100によって開閉弁V1を開くと共に開閉弁V2を閉
じた状態にする。このとき、水蒸気発生器33内の圧力
値はPxからPyの間にあるので、容易に、かつ一瞬で
処理容器10内に水蒸気が流れ込む。しかも、水蒸気発
生器33内で水蒸気は大量に発生していたので、一気に
処理容器10内に大量の水蒸気が流れ込み、予め処理容
器10内に供給されていたオゾンガスと混合して、ウエ
ハWの処理が素早く開始される。また、水蒸気発生器3
3内は圧力が高い状態であったことから、当然水蒸気も
高い温度であったため、高い温度雰囲気の中で、オゾン
を利用した処理を行うことができるので、処理能力の向
上を図ることができる。また、水蒸気とオゾンガスが処
理容器10内に供給される間、開閉弁V10が開いた状
態に制御されると共に、開閉弁V10の上流の流量調整
部で圧損を作り、処理容器10内の圧力の大気圧よりも
高い状態に維持しながらウエハWのレジスト除去処理が
行われる。
【0079】前記実施形態では水蒸気供給の際にP1<
P2としたが、これに限るものではなく、P1=P2で
も、実質的には、水蒸気発生器33内によって、水蒸気
が発生している間は、処理容器10側に送り込まれるこ
とはいうまでもない。
【0080】また、前記実施形態では水蒸気発生器33
内の水蒸気の圧力を検出したが、これに限らず、水蒸気
発生器33内の水蒸気の温度や、液体状態の溶媒の温度
を検出することで、処理容器10内の圧力と水蒸気発生
器33内の圧力との大小関係を監視、あるいは判別する
ことができる。具体的には、水蒸気の温度を検出して処
理容器10内の圧力と水蒸気発生器33内の圧力との大
小関係を監視(判別)するには、第4の温度センサTS
dによって検出された水蒸気温度と、予めCPU100
に記憶されて水蒸気の温度に基づく圧力のデータ(上限
及び下限のしきい値)とを比較演算し、その制御信号に
基づいて開閉弁V2を一定時間(例えば1sec)開放
して、上述と同様に水蒸気発生器33内の圧力を上記第
2の圧力値Pyまで低下させるようにする。そして、一
定時間後に、開閉弁V2を閉じることで、水蒸気発生器
33内の圧力を処理容器10内の圧力P1より高い圧力
に制御(維持)させるようにする。
【0081】また、液体状態の溶媒(水)の温度を検出
して処理容器10内の圧力と水蒸気発生器33内の圧力
との大小関係を監視(判別)するには、第1の温度セン
サTSaによって検出された水の沸騰温度と、予めCP
U100に記憶されて沸騰温度に基づく圧力のデータ
(上限及び下限のしきい値)とを比較演算し、その制御
信号に基づいて開閉弁V2を一定時間(例えば1se
c)開放して、上述と同様に水蒸気発生器33内の圧力
を上記第2の圧力値Pyまで低下させるようにする。そ
して、一定時間後に、開閉弁V2を閉じることで、水蒸
気発生器33内の圧力を処理容器10内の圧力P1より
高い圧力に制御(維持)させるようにする。
【0082】処理を所定時間(例えば3〜6分)、レジ
ストの種類によっても異なるが、その際の処理容器10
内の圧力を、零調整された大気圧(0.1MPa)より
例えば約0.05MPa高い圧力として処理を行った
後、水蒸気供給手段30からの水蒸気の供給を停止する
と共に、オゾンガス生成手段41の作動を停止し、基ガ
スの酸素(O)のみを処理容器10内に供給して、処
理容器10内の急激な減圧及び湿度の低下を防止する。
したがって、処理容器10内の水蒸気が結露して、その
水滴がウエハWに付着するのを防止することができる。
【0083】酸素の供給を所定時間(例えば1分)行っ
た後、酸素の供給を停止し、次いで、強制排気機構63
を作動させて、処理容器10内に残留する水蒸気及びオ
ゾンガスを強制的に排気し、更に開閉弁V7を開放し
て、クールエアを供給し、処理容器10内の雰囲気を強
制的に追い出して、処理を終了する。このとき、開閉弁
V9を開放して、処理容器10の底部に溜まった液体を
排液する。
【0084】その後、昇降機構15を作動させて、容器
カバー12を上昇して、容器本体11の搬入・搬出口1
4を開放した後、ウエハガイド20を上昇して、ウエハ
Wを処理容器10の上方に搬出する。そして、図示しな
いウエハ搬送手段にウエハWを受け渡して、ウエハWを
次の純水等の洗浄処理部に搬送して、洗浄処理部におい
て、レジストを洗い流す。
【0085】したがって、前記基板処理によれば、配線
工程を有するウエハWのレジスト除去、金属腐食の防止
及びパーティクルの防止は勿論、配線工程を有しないそ
の他のウエハWのレジスト除去、金属腐食の防止及びパ
ーティクルの防止にも適用できるものである。
【0086】前記実施形態では、水蒸気発生器33によ
って生成された水蒸気の圧力を検出し、この検出圧力に
基づいて処理容器10内に供給する水蒸気1のタイミン
グ及び供給量を制御する場合について説明したが、前記
検出圧力に代えて水蒸気発生器33内の液体状態の溶媒
である水の温度を検出して、処理容器10内に供給する
水蒸気のタイミング及び供給量を制御するができる。す
なわち、図16に示すように、水蒸気発生器33のタン
ク36内の上部側に配設されて、タンク36内の水の温
度を検出する第1の温度センサTSaにて水の沸騰温度
を検出し、この検出信号をCPU100に伝達し、予め
記憶された沸騰温度に基づく圧力のデータと比較演算さ
れたCPU100からの制御信号により第1及び第2開
閉弁V1,V2を開閉制御するようにしてもよい。この
場合、沸騰温度が高い程水蒸気1が増量している。これ
により、圧力センサPS2によって検出される処理容器
10内の圧力と、水蒸気発生器33内の水の沸騰温度と
を比較して、第1及び第2開閉弁V1,V2を開閉制御
することによって、処理容器10内の圧力と同等以上の
圧力の水蒸気1を処理容器10内に供給することができ
る。
【0087】この場合、予め、処理時における処理容器
10内の圧力のデータをCPU100に記憶させること
により、このデータと、第1の温度センサTSaにて検
出された検出温度に基づいて、第1及び第2開閉弁V
1,V2を開閉制御することにより、処理容器10内の
圧力と同等以上の圧力の水蒸気1を供給することがで
き、水分子の層に対するオゾン分子の混合量を増加させ
て水酸基ラジカルの発生量を増やすことができるので、
レジスト除去能力を向上することができる。
【0088】なお、図16に示す第二実施形態におい
て、その他の部分は、前記第一実施形態と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0089】また、前記実施形態では、被処理基板がウ
エハWである場合について説明したが、ウエハW以外の
例えばLCD基板等の被処理基板についても同様にレジ
ストの除去を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような効
果が得られる。
【0091】1)請求項1,11,14記載の発明によ
れば、処理容器内に収容された被処理基板に処理ガスと
溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理するに際して、
処理容器内に処理ガスを供給して処理容器内の前記被処
理基板の周囲雰囲気を加圧する一方、溶媒蒸気の供給側
において、溶媒蒸気の圧力を検出し、この溶媒蒸気の検
出圧力に基づいて溶媒蒸気を処理容器内に供給すること
ができるので、処理容器内の圧力に影響を受けることな
く最適な量の溶媒蒸気を供給することができると共に、
溶媒蒸気と処理ガスによって被処理基板を処理すること
ができる。
【0092】2)請求項2,12,16に記載の発明に
よれば、処理容器内に収容された被処理基板に処理ガス
と溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理するに際し
て、処理容器内に処理ガスを供給して処理容器内の前記
被処理基板の周囲雰囲気を加圧する一方、溶媒蒸気の供
給側において、溶媒蒸気の温度を検出し、この溶媒蒸気
の検出温度に基づいて溶媒蒸気を処理容器内に供給する
ことができるので、処理容器内の圧力に影響を受けるこ
となく最適な量の溶媒蒸気を供給することができると共
に、溶媒蒸気と処理ガスによって被処理基板を処理する
ことができる。
【0093】3)請求項3,13,18に記載の発明に
よれば、処理容器内に収容された被処理基板に処理ガス
と溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理するに際し
て、処理容器内に処理ガスを供給して処理容器内の被処
理基板の周囲雰囲気を加圧する一方、溶媒蒸気の供給側
において、液体状態の溶媒の温度を検出し、この溶媒検
出温度に基づいて溶媒蒸気を処理容器内に供給すること
ができるので、処理容器内の圧力に影響を受けることな
く最適な量の溶媒蒸気を供給することができると共に、
溶媒蒸気と処理ガスによって被処理基板を処理すること
ができる。
【0094】4)請求項10に記載の発明によれば、溶
媒蒸気の供給を処理容器内の圧力と同等以上の状態で行
うことにより、溶媒蒸気を円滑に供給することができる
ので、処理効率の向上を図ることができる。
【0095】5)請求項20,21に記載の発明によれ
ば、溶媒蒸気生成手段のヒータを、容器の深さ方向に配
設され、容器内の溶媒の量に応じて加熱調節可能に形成
するか、あるいは、容器の底面に分割配設されて、独立
して作動する複数の分割ヒータにて形成することによ
り、処理目的に応じた量の溶媒蒸気を生成することがで
きる。したがって、処理効率の向上が図れると共に、溶
媒蒸気の有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板処理装置の一例を示す概略
断面図である。
【図2】第一実施形態の基板処理装置の要部を示すもの
で、処理容器内のウエハに水蒸気とオゾンガスを供給し
た状態を示す断面図である。
【図3】この発明における溶媒蒸気生成手段の第一実施
形態を示す概略断面図である。
【図4】この発明における処理容器の概略側面図であ
る。
【図5】この発明における処理容器のロック機構を示す
概略平面図である。
【図6】前記ロック機構の一部を断面で示す側面図であ
る。
【図7】前記ロック機構の分解状態(a)、ロック前の
状態(b)及びロック状態(c)を示す概略斜視図であ
る。
【図8】この発明における溶媒蒸気生成手段のヒータの
一例を示す概略断面図(a)及び(a)のI−I線に沿
う断面図(b)である。
【図9】この発明における溶媒蒸気生成手段のヒータの
別の例を示す概略断面図(a)及び(a)のII−II線に
沿う断面図(b)である。
【図10】この発明における溶媒蒸気生成手段のヒータ
の更に別の例を示す概略断面図(a)及び(a)のIII
−III線に沿う断面図(b)である。
【図11】この発明における水蒸気ノズルを示す断面図
である。
【図12】この発明におけるオゾンガスノズルを示す断
面図である。
【図13】図12のIV−IV線に沿う拡大断面図である。
【図14】この発明におけるエアノズルを示す断面図で
ある。
【図15】前記エアノズルの一部を断面で示す平面図で
ある。
【図16】この発明における溶媒蒸気生成手段の第二実
施形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理基板) 1 水蒸気(溶媒蒸気) 2 オゾンガス(処理ガス) 3 ホットエア 10 処理容器 30 水蒸気供給手段 33 水蒸気発生器(溶媒蒸気生成手段) 34 水蒸気供給管路 36 タンク(容器) 37,37A,37B ヒータ 37a ドーナツ型ヒータ 37b 円形ヒータ 40 オゾンガス供給手段(処理ガス供給手段) 41 オゾンガス生成手段 48 スイッチ 49 開閉弁 100 CPU(制御手段) PS1 圧力センサ(圧力検出手段) PS2 圧力センサ(圧力検出手段) TSa 第1の温度センサ(溶媒蒸気温度検出手段) TSd 第4の温度センサ(液温度検出手段) V1 第1開閉弁(開閉手段) V2 第2開閉弁(開閉手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 AA27 LA01 5F004 AA13 AA14 AA16 BA01 BA02 BB19 BC03 BD01 CA02 CA09 CB01 CB12 DA00 DA27 5F046 MA03 MA05 MA13

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理容器内に収容された被処理基板に処
    理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する基
    板処理方法であって、 前記溶媒蒸気の供給側における溶媒蒸気の圧力を検出
    し、この検出圧力に基づいて前記処理容器内に溶媒蒸気
    を供給することを特徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】 処理容器内に収容された被処理基板に処
    理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する基
    板処理方法であって、 前記溶媒蒸気の供給側における溶媒蒸気の温度を検出
    し、この検出温度に基づいて前記処理容器内に溶媒蒸気
    を供給することを特徴とする基板処理方法。
  3. 【請求項3】 処理容器内に収容された被処理基板に処
    理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する基
    板処理方法であって、 前記溶媒蒸気が生成される前の液体状態の溶媒の温度を
    検出し、この検出された液体状態の溶媒の温度に基づい
    て前記処理容器内に溶媒蒸気を供給することを特徴とす
    る基板処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の基
    板処理方法において、 前記処理容器内に溶媒蒸気を供給する前に、処理容器内
    に処理ガスを供給する工程を有することを特徴とする基
    板処理方法。
  5. 【請求項5】 処理容器内に収容された被処理基板に処
    理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する基
    板処理方法であって、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する工程と、 前記溶媒蒸気の供給側における溶媒蒸気の圧力を処理容
    器内の処理ガスの圧力よりも高くする工程と、 前記処理容器内の処理ガスの圧力よりも高くなった溶媒
    蒸気を処理容器内に供給する工程と、を有することを特
    徴とする基板処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の基板処理方法において、 前記溶媒蒸気の供給側における溶媒蒸気の圧力が処理容
    器内の処理ガスの圧力よりも高くなった状態で、前記溶
    媒蒸気の圧力を処理容器内の雰囲気よりも高い圧力に制
    御することを特徴とする基板処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の基板処理方法において、 前記高い圧力に制御する工程は、処理容器に供給される
    前の溶媒蒸気が存在する密閉空間において、処理容器内
    の処理ガスの圧力よりも高い第1の圧力以下となるよう
    に、前記密閉空間を一定時間開放して溶媒蒸気を一定量
    放出して行うことを特徴とする基板処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の基板処理方法において、 前記高い圧力に制御する工程は、処理容器に供給される
    前の溶媒蒸気が存在する密閉空間において、処理容器内
    の処理ガスの圧力よりも高い第1の圧力以下となるよう
    に、前記密閉空間を開放して溶媒蒸気を放出し、前記密
    閉空間の開放後、溶媒蒸気の圧力が、前記処理容器内の
    処理ガスの圧力以上で前記第1の圧力より小さい第2の
    圧力以上となるように、前記密閉空間を閉塞して溶媒蒸
    気の放出を停止させることを特徴とする基板処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項4又は5記載の基板処理方法にお
    いて、 前記処理ガスを供給する工程において、処理容器を密閉
    した状態で処理ガスを供給して、処理容器内の圧力を加
    圧状態にすることを特徴とする基板処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3又は5記載の基板処
    理方法において、 前記溶媒蒸気の供給を、処理容器内の圧力と同等以上の
    状態で行うことを特徴とする基板処理方法。
  11. 【請求項11】 処理容器内に収容された被処理基板に
    処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する
    基板処理装置であって、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガス供給
    手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸気を生成する溶媒
    蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成手段内の溶媒蒸気の圧力を検出する圧
    力検出手段と、を具備することを特徴とする基板処理装
    置。
  12. 【請求項12】 処理容器内に収容された被処理基板に
    処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する
    基板処理装置であって、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガス供給
    手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸気を生成する溶媒
    蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成手段内の溶媒蒸気の温度を検出する温
    度検出手段と、を具備することを特徴とする基板処理装
    置。
  13. 【請求項13】 処理容器内に収容された被処理基板に
    処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する
    基板処理装置であって、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガス供給
    手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸気を生成する溶媒
    蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成手段内の液体状態の溶媒の温度を検出
    する液温度検出手段と、を具備することを特徴とする基
    板処理装置。
  14. 【請求項14】 処理容器内に収容された被処理基板に
    処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する
    基板処理装置であって、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガス供給
    手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸気を生成する溶媒
    蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成手段にて生成された溶媒蒸気を前記処
    理容器内に供給する供給管路に介設される第1の開閉手
    段と、 前記供給管路における前記第1の開閉手段の上流側から
    分岐される排出管路に介設される第2の開閉手段と、 前記溶媒蒸気生成手段内の溶媒蒸気の圧力を検出する圧
    力検出手段と、 前記圧力検出手段からの検出信号に基づいて前記第1及
    び第2の開閉手段を開閉制御する制御手段と、を具備す
    ることを特徴とする基板処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の基板処理装置におい
    て、 前記制御手段は、検出信号に基づいて溶媒蒸気の圧力を
    一定範囲に維持するように、第2の開閉手段の開閉を制
    御可能に形成されることを特徴とする基板処理装置。
  16. 【請求項16】 処理容器内に収容された被処理基板に
    処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する
    基板処理装置であって、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガス供給
    手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸気を生成する溶媒
    蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成手段にて生成された溶媒蒸気を前記処
    理容器内に供給する供給管路に介設される第1の開閉手
    段と、 前記供給管路における前記第1の開閉手段の上流側から
    分岐される排出管路に介設される第2の開閉手段と、 前記溶媒蒸気生成手段内の溶媒蒸気の温度を検出する温
    度検出手段と、 前記温度検出手段からの検出信号に基づいて前記第1及
    び第2の開閉手段を開閉制御する制御手段と、を具備す
    ることを特徴とする基板処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の基板処理装置におい
    て、 前記制御手段は、検出信号に基づいて溶媒蒸気の温度を
    一定範囲に維持するように、第2の開閉手段の開閉を制
    御可能に形成されることを特徴とする基板処理装置。
  18. 【請求項18】 処理容器内に収容された被処理基板に
    処理ガスと溶媒蒸気を供給して、被処理基板を処理する
    基板処理装置であって、 前記処理容器内に前記処理ガスを供給する処理ガス供給
    手段と、 前記処理容器内に供給する前記溶媒蒸気を生成する溶媒
    蒸気生成手段と、 前記溶媒蒸気生成手段にて生成された溶媒蒸気を前記処
    理容器内に供給する供給管路に介設される第1の開閉手
    段と、 前記供給管路における前記第1の開閉手段の上流側から
    分岐される排出管路に介設される第2の開閉手段と、 前記溶媒蒸気生成手段内の液体状態の溶媒の温度を検出
    する液温検出手段と、 前記温検出手段からの検出信号に基づいて前記第1及び
    第2の開閉手段を開閉制御する制御手段と、を具備する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の基板処理装置におい
    て、 前記制御手段は、検出信号に基づいて溶媒の温度を一定
    範囲に維持するように、第2の開閉手段の開閉を制御可
    能に形成されることを特徴とする基板処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項11ないし19のいずれかに記
    載の基板処理装置において、 前記溶媒蒸気生成手段は、液状溶媒を収容する容器と、
    この容器内の溶媒を加熱するヒータとを具備し、 前記ヒータは、前記容器の深さ方向に配設されて、容器
    内の溶媒の量に応じて加熱調節可能に形成される、こと
    を特徴とする基板処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項11ないし19のいずれかに記
    載の基板処理装置において、 前記溶媒蒸気生成手段は、液状溶媒を収容する容器と、
    この容器内の溶媒を加熱するヒータとを具備し、 前記ヒータは、前記容器の底面に分割配設されると共
    に、独立して作動する複数の分割ヒータにて形成され
    る、ことを特徴とする基板処理装置。
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JP2017069303A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置、及び、プラズマ処理装置の制御方法

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