JP2007112740A - 可溶化乃至はマイクロエマルション剤形の皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1)アルギン酸及び/又はその塩0.05〜2質量%と、2)グリチルリチン酸及び/又はその塩0.01〜0.5質量%とを、可溶化乃至はマイクロエマルション剤形の皮膚外用剤に含有させる。更に、多価アルコールを10〜20質量%を含有することが好ましく、前記多価アルコールの少なくとも30質量%がグリセリンであることが好ましい。
Description
(1)1)アルギン酸及び/又はその塩0.05〜2質量%と、2)グリチルリチン酸及び/又はその塩0.01〜0.5質量%とを含有することを特徴とする、可溶化乃至はマイクロエマルション剤形の皮膚外用剤。
(2)更に、多価アルコールを10〜20質量%を含有することを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記多価アルコールの少なくとも30質量%がグリセリンであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)実質的に非イオン界面活性剤を含有しないことを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)非イオン界面活性剤以外の界面活性剤も含有しないことを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)ホホバアルコールを0.1〜3質量%含有することを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(7)抗炎症作用を有する医薬部外品であることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(8)ストレスによって生じた皮膚バリア機能の損傷を補完するためのものであることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(9)マントンゴーリングミキサーを用いて製造されることを特徴とする、(1)〜(8)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明の皮膚外用剤は、可溶化系乃至はマイクロエマルション系であって、アルギン酸及び/又はその塩を0.05〜2質量%、より好ましくは0.1〜1質量%含有することを特徴とする。アルギン酸或いはその塩は、前記の量範囲において、グリチルリチン酸及び/又はその塩とともに働き、界面活性剤の非存在下であっても、脂溶性成分をミセルにし、可溶化或いはマイクロエマルション化させる作用を有する。アルギン酸としては、化粧料などの皮膚外用剤で使用されるものを用いることが出来、前記アルギン酸の塩としては、通常化粧料などの皮膚外用剤で使用される塩であれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。これらの内では、可溶化力(マイクロエマルション化力)の点でアルカリ金属塩が特に好ましく、中でも、ナトリウム塩が特に好ましい。本発明の皮膚外用剤では、かかるアルギン酸及び/又はその塩は唯一種を用いることも出来るし、二種以上を組み合わせて用いることも出来る。好ましくは、少なくとも1種が塩である形態である。
本発明の皮膚外用剤は、グリチルリチン酸及び/又はその塩を0.01〜0.5質量%、より好ましくは0.02〜0.2質量%含有することを特徴とする。この範囲において、グリチルリチン酸及び/又はその塩は抗炎症作用を発揮するが、それとともに、前記アルギン酸及び/又はその塩とともに働いて、可溶化或いはマイクロエマルションに好適な大きさのミセルを形成、安定化させる作用を有する。グリチルリチン酸の塩としては、通常化粧料などの皮膚外用剤で使用されているものであれば、特段の限定無く使用でき、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。特に好ましいものは、アルカリ金属塩であり、中でも、カリウム塩が特に好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有し、可溶化乃至はマイクロエマルション剤形であることを特徴とする。ここで、マイクロエマルション剤形とは、通常0.1μm以下のミセルで、紫がかった透明よりは少し濁りを感じる性状の剤形であり、従前は乳化剤形の一つに分類された時代もあったが、現在では、可溶化剤形の一変種との認識が強くなっている剤形である。即ち、マイクロエマルションの定義は、「1)0.1μm以下のミセル、2)外観において、濁りは存するものの透明性を有する」と言う2つの性状を有するものであると言える。本発明の皮膚外用剤において、可溶化剤形とマイクロエマルション剤形のどちらになるかは、その製造方法によって制御できる。即ち、混合力に対して水相に対する油相の添加速度が小さければ、可溶化剤形になり、混合機械力が少ない場合にはマイクロエマルション剤形になる。可溶化剤形にするためには、マントンゴーリングミキサーなどのような高機械力攪拌装置を用いることも好ましい。
ホホバアルコール 1 質量%
ベヘン酸 0.1質量%
δ−トコフェロール 0.1質量%
ロ)
グリセリン 8 質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
アルギン酸ナトリウム 0.2質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.2質量%
フェノキシエタノール 0.4質量%
水 85 質量%
化粧料1の効果をパネラーを用いて確かめた。パネラーはストレスの過負荷を感じている人について、TEWL(経皮的散逸水分量;インテグラル社製テヴァメータで測定)を測定し、TEWLの値が50以上の人を選抜して行った。(n=4)即ち、パネラーの前腕内側部に2cm×4cmの部位を作成し、この部位のTEWLを測定した後、化粧料40μlを投与し、20分静置した後、水性洗顔料で水洗し、15分インターバルをおいたの知再びTEWLを測定した。(初回のTEWL−2回目のTEWL)/初回のTEWL×100の計算でTEWL改善率を求めた。同様に、化粧料1と同一の処方でマントンゴーリングミキサー処理をしない、平均粒径4.7μmの乳液を比較例3として、同様に評価した。結果を表1に示す。この表より、本発明の皮膚外用剤はストレス過負荷により亢進したTEWLの抑制に優れることが判る。
ホホバアルコール 1 質量%
ベヘン酸 0.1質量%
δ−トコフェロール 0.1質量%
ロ)
グリセリン 8 質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
アルギン酸ナトリウム 1 質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.2質量%
フェノキシエタノール 0.4質量%
水 84.2質量%
ホホバアルコール 1 質量%
ベヘン酸 0.1質量%
δ−トコフェロール 0.1質量%
ロ)
グリセリン 8 質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
アルギン酸ナトリウム 0.1質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.2質量%
フェノキシエタノール 0.4質量%
水 85.1質量%
ホホバアルコール 1 質量%
ベヘン酸 0.1質量%
δ−トコフェロール 0.1質量%
ロ)
グリセリン 4 質量%
1,3−ブタンジオール 9 質量%
アルギン酸ナトリウム 0.1質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.2質量%
フェノキシエタノール 0.4質量%
水 85.1質量%
ラウリルアルコール 1 質量%
ベヘン酸 0.1質量%
δ−トコフェロール 0.1質量%
ロ)
グリセリン 8 質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
アルギン酸ナトリウム 0.2質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.2質量%
フェノキシエタノール 0.4質量%
水 85 質量%
Claims (9)
- 1)アルギン酸及び/又はその塩0.05〜2質量%と、2)グリチルリチン酸及び/又はその塩0.01〜0.5質量%とを含有することを特徴とする、可溶化乃至はマイクロエマルション剤形の皮膚外用剤。
- 更に、多価アルコールを10〜20質量%を含有することを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 前記多価アルコールの少なくとも30質量%がグリセリンであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 実質的に非イオン界面活性剤を含有しないことを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 非イオン界面活性剤以外の界面活性剤も含有しないことを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- ホホバアルコールを0.1〜3質量%含有することを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 抗炎症作用を有する医薬部外品であることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- ストレスによって生じた皮膚バリア機能の損傷を補完するためのものであることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- マントンゴーリングミキサーを用いて製造されることを特徴とする、請求項1〜8何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005305144A JP2007112740A (ja) | 2005-10-20 | 2005-10-20 | 可溶化乃至はマイクロエマルション剤形の皮膚外用剤 |
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---|---|
JP2007112740A true JP2007112740A (ja) | 2007-05-10 |
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JP2005305144A Pending JP2007112740A (ja) | 2005-10-20 | 2005-10-20 | 可溶化乃至はマイクロエマルション剤形の皮膚外用剤 |
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---|---|
JP (1) | JP2007112740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103655482B (zh) * | 2012-09-19 | 2016-05-25 | 重庆医科大学 | 用于载药的自微乳化海藻酸钙凝胶微丸及其制备方法 |
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JPS6485906A (en) * | 1987-09-28 | 1989-03-30 | Pola Chem Ind Inc | Cosmetic |
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JP2004155901A (ja) * | 2002-11-06 | 2004-06-03 | Hidekazu Itaka | 構造化濃縮深層水を用いた洗浄剤 |
JP2004238302A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Yukitoshi Kubota | 珪素体含有アルカリイオン化粧料 |
JP2004359483A (ja) * | 2003-06-03 | 2004-12-24 | Topy Ind Ltd | 低フッ素溶出性の変性フッ素ケイ酸塩粉体、及びその製造方法、ならびに該粉体を用いた組成物 |
-
2005
- 2005-10-20 JP JP2005305144A patent/JP2007112740A/ja active Pending
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