JP2007110836A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の走行状態に応じて車体のロール状態を適切に制御することのできる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】前後輪を車体に支持するサスペンション機構を備えた車両の車体のロール状態に応じて前後輪の制駆動トルクをそれぞれ独立して制御し、車体のロール状態を制御する車両の制御装置において、前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段(ステップS12,S13)と、前記走行状態検手段により検出される前記走行状態に基づいて前記車体のロール状態の制御内容を変更するロール制御変更手段(ステップS14〜S16)とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の車輪に付与するトルクを独立して制御することにより車両の挙動を制御する車両の制御装置に関するものである。
近年、電気自動車の一形態として、車輪のホイールにモータを組み込み、車輪をモータで直接駆動する、いわゆるインホイールモータ方式の車両が開発されている。このインホイールモータ方式の電気自動車の利点として、従来のエンジンやトランスミッションなどのドライブトレーンを排除することにより、車両の室内やトランクルームなどの空間を広くできる点、また、各車輪に組み込んだモータを個別に回転制御すること、すなわち各インホイールモータを個別に力行制御もしくは回生制御することにより、各車輪に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを個別に制御して、車両の駆動力および制動力を走行状態に応じて適宜に制御することができる点、などが挙げられる。
それらの利点のうち、各車輪に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを個別に制御できる点を利用し、左右それぞれの前輪と後輪との間の駆動トルク(もしくは制動トルク)の大きさに差を設けて、車体に上下方向の力を生じさせることによって、旋回時などに生じる車体のロールを抑制する車両駆動力制御装置が、本出願人により提案されている(特願2004−126040号参照)。
この提案によるインホイールモータ方式の車両における車体のロールを抑制するロール制御では、車体にロールが生じた際に、車体が沈み込む側の後輪に作用する駆動トルクから前輪に作用する駆動トルクを差し引いた偏差が大きくなるように、前記前後輪に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを制御することにより、ロール時に車体が沈み込む側に、車体を持ち上げようとする力が発生させ、また、ロール時に車体が浮き上がる側の後輪に作用する駆動トルクから前輪に作用する駆動トルクを差し引いた偏差が小さくなるように前記前後輪に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを制御することにより、ロール時に車体が浮き上がる側に、車体を押し下げようとする力が発生させて、車体のロールが抑制される。
具体的には、上記のロール制御が行われる車両は、図6に示すように、各車輪1,2,3,4を車体Bに支持する各サスペンション(図示せず)の車両側面視における各瞬間回転中心C1,C2,C3,C4が、常に車両前後方向における前輪1,2と後輪3,4との間に位置するように構成されている。そして、図6の(a)に示すように、車両Veの進行方向に対して、車両Veを減速もしくは制動する方向の力F2tを前輪2の接地点2aに作用させることのできるトルク(この場合は制動トルク)が前輪2に付与されると、前輪2のサスペンションの瞬間回転中心C2には、鉛直方向上向き(図6の(a)での上方向)の分力F2svを有するF2sが作用する。言い換えると、車体Bには、車輪2のサスペンションを介して車体Bを持ち上げる方向、すなわちロール時の車体Bの沈み込みを抑える方向(図6の(a)での上方向)の力F2svが作用する。同様に、車両Veの進行方向に対して、車両Veを加速する方向の力F4tを後輪4の接地点4aに作用させることのできるトルク(この場合は駆動トルク)が後輪4に付与されると、後輪4のサスペンションの瞬間回転中心C4には、鉛直方向上向きの分力F4svを有するF4sが作用する。言い換えると、車体Bには、車輪4のサスペンションを介して車体Bを持ち上げる方向、すなわちロール時の車体Bの沈み込みを抑える方向の力F4svが作用する。
また、図6の(b)に示すように、車両Veの進行方向に対して、車両Veを加速する方向の力F1tを前輪1の接地点1aに作用させることのできるトルク(この場合は駆動トルク)が前輪1に付与されると、前輪1のサスペンションの瞬間回転中心C1には、鉛直方向下向き(図6の(b)での下方向)の分力F1svを有するF1sが作用する。言い換えると、車体Bには、車輪1のサスペンションを介して車体Bを押し下げる方向、すなわちロール時の車体Bの浮き上がりを抑える方向(図6の(a)での下方向)の力F1svが作用する。同様に、車両Veの進行方向に対して、車両Veを減速もしくは制動する方向の力F3tを後輪3の接地点3aに作用させることのできるトルク(この場合は制動トルク)が後輪3に付与されると、後輪3のサスペンションの瞬間回転中心C3には、鉛直方向下向きの分力F3svを有するF3sが作用する。言い換えると、車体Bには、車輪3のサスペンションを介して車体Bを押し下げる方向、すなわちロール時の車体Bの浮き上がりを抑える方向の力F3svが作用する。
したがって、上記のように構成された車両の車体Bにロールが生じた際に、車体Bが沈み込む側の前後輪に、上記の図6の(a)に示す状態の駆動トルクもしくは制動トルクを作用させることによって、すなわち、図6の(a)に示す側がロール時に車体Bが沈み込む側である場合に、前輪2のサスペンションの瞬間回転中心C2にF2sが作用するように前輪2のインホイルモータを制御すること、もしくは後輪4のサスペンションの瞬間回転中心C4にF4sが作用するように後輪4のインホイルモータを制御すること、もしくは前輪2のサスペンションの瞬間回転中心C2にF2sが作用し、後輪4のサスペンションの瞬間回転中心C4にF4sが作用するように前後輪2,4のインホイルモータをそれぞれ制御すること、言い換えると、後輪4に付与されるトルクから前輪2に付与されるトルクを差し引いた偏差が大きくなるように前後輪2,4のインホイルモータをそれぞれ制御することによって、車体Bに車体Bを持ち上げる方向、すなわちロール時の車体Bの沈み込みを抑える方向の力Fu(F2svもしくはF4sv、あるいはF2svとF4svとの合力)を生じさせることができる。
一方、車体Bが浮き上がる側の前後輪に、上記の図6の(b)に示す状態の駆動トルクもしくは制動トルクを作用させることによって、すなわち、図6の(b)に示す側がロール時に車体Bが沈み込む側である場合に、前輪1のサスペンションの瞬間回転中心C1にF1sが作用するように前輪1のインホイルモータを制御すること、もしくは後輪3のサスペンションの瞬間回転中心C3にF3sが作用するように後輪3のインホイルモータを制御すること、もしくは前輪1のサスペンションの瞬間回転中心C1にF1sが作用し、後輪3のサスペンションの瞬間回転中心C3にF3sが作用するように前後輪1,3のインホイルモータをそれぞれ制御すること、言い換えると、後輪3に付与されるトルクから前輪1に付与されるトルクを差し引いた偏差が小さくなるように前後輪1,3のインホイルモータをそれぞれ制御することによって、車体Bに車体Bを押し下げる方向、すなわちロール時の車体Bの浮き上がりを抑える方向の力Fd(F1svもしくはF3sv、あるいはF1svとF3svとの合力)を生じさせることができる。
上記のように構成されたインホイールモータ方式の車両における制御装置によれば、車体のロール時に車体が沈み込む側に、車体を持ち上げようとする力、すなわちロール時の車体の沈み込みを抑えようとする力を発生させ、また、車体のロール時に車体が浮き上がる側に、車体を押し下げようとする力、すなわちロール時の車体の浮き上がりを抑えようとする力を発生させるように各車輪に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを制御することによって、車体のロールを抑制することができる。
しかしながら、車両の走行状態は多様に変化するものであり、例えば、高速での急旋回時などの車両に大きな横加速度とロールとが生じている状態や、あるいは、走行している路面状態が、大きな凹凸のある悪路であったり、あるいは降雨や積雪あるいは凍結のために摩擦係数が低下したいわゆる低μ路である状態などにおいては、車両の駆動力や制動力を安定して得ることができない。その結果、上記のようなロール制御を適正に行うことができなくなってしまう場合があった。
また、例えば旋回時の車両の挙動を安定させるために動力源の出力および制動力を増減制御するVSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)装置、あるいは制動時の車輪のロックを防止して車両安定性や操舵性を確保するために制動力を増減制御するABS(アンチロック・ブレーキ・システム)装置などが作動する走行安定制御が行われる際に上記のロール制御が実行されると、ロール制御のために各車輪に付与される駆動トルクおよび制動トルクの制御と、車両安定制御のために各車輪に付与される駆動トルクおよび制動トルクの制御とが、互いに干渉したり、相反する制御となったりして、その結果走行安定制御とロール制御とのいずれも適正に制御を行うことができなくなってしまう場合があった。このように、従来の技術においては未だ改良の余地があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、各車輪に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを個別に制御して車体のロール状態を制御する際に、車両の走行状態に応じて車体のロール状態を適切に制御することのできる車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、少なくとも前後輪を車体に支持するサスペンション機構と、前記前後輪の駆動トルクおよび制動トルクをそれぞれ独立して制御する制駆動トルク制御手段と、前記車体のロール状態を検出するロール検出手段と、前記ロール検出手段により検出される前記ロール状態に応じて前記制駆動トルク制御手段により前記前後輪に駆動トルクもしくは制動トルクを付与し、前記ロール状態を制御するロール制御手段とを備えた車両の制御装置において、前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記走行状態検手段により検出される前記走行状態に基づいて前記ロール制御手段による前記ロール状態の制御内容を変更するロール制御変更手段とを備えていることを特徴とする制御装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記走行状態検出手段が、少なくとも前記車両の舵角および車速を検出し、それら検出された少なくとも前記舵角および車速に基づいて、前記車両の旋回時に発生する横加速度およびロール角を求める手段を含み、前記ロール制御変更手段が、前記走行状態検出手段により求められた前記横加速度およびロール角に基づいて前記ロール状態の制御内容を変更する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記走行状態検出手段が、前記車両が走行している路面状態を検出する手段を含み、前記ロール制御変更手段が、前記走行状態検出手段により検出された前記路面状態が所定の状態となった場合に、前記ロール状態の制御を中止する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
さらに、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記走行状態検出手段が、前記路面の凹凸を検出する手段を含み、前記ロール制御変更手段が、前記走行状態検出手段により検出された前記路面の凹凸が所定の状態より大きい場合に、前記ロール状態の制御を中止する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
さらに、請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記走行状態検出手段が、前記路面の摩擦係数を求める手段を含み、前記ロール制御変更手段が、前記走行状態検出手段により求められた前記路面の摩擦係数が所定値より小さい場合に、前記ロール状態の制御を中止する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
また、請求項6の発明は、請求項1または2の発明において、前記走行状態検出手段が、乗員の運転操作と独立して前記制駆動トルク制御手段により前記駆動トルクおよび制動トルクを制御する走行安定制御の実行状態を検出する手段を含み、前記ロール制御変更手段が、前記走行状態検出手段により前記走行安定制御が実行されることが検出された場合に、前記ロール状態の制御を中止する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
そして、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記サスペンション機構が、前記車両の側面視の瞬間回転中心が前記前輪と後輪との間に位置するように構成されていて、前記ロール制御手段が、前記制駆動トルク制御手段により付与する前記前輪と後輪との駆動トルクもしくは制動トルクに差を設けることによって前記ロール状態を制御する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
そしてまた、請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記制駆動トルク制御手段が、前記前後輪にトルクをそれぞれ独立して付与するモータの回転を制御することにより前記駆動トルクおよび制動トルクを制御する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
請求項1の発明によれば、前後輪に付与される駆動トルクもしくは制動トルクがそれぞれ独立して制御され、サスペンション機構を介して車体に上下方向の力が作用させられることによって、車体のロール状態を制御するロール制御が実行される。このとき、車両の走行状態が検出され、その検出された車両の走行状態に基づいてロール制御の制御内容が適宜に変更される。そのため、車両の走行状態に応じた適切な制御内容で車体のロール状態を制御することができる。
また、請求項2の発明によれば、ロール制御が実行される際に、車両の走行状態として、車両の舵角と車速とが検出され、それらの検出された車両の舵角および車速に基づいて推定される車両の横加速度とロール角とが求められる。そして、それら推定された車両の横加速度およびロール角に基づいてロール制御の制御内容が適宜に変更される。そのため、車両の舵角と車速とから求められる車両の横加速度およびロール角の推定値を基に、予め車両の横加速度に対応する車体のロール状態を適宜に設定することができ、車両の走行状態に応じた適切な制御内容で車体のロール状態を制御することができる。
また、請求項3の発明によれば、車両の走行状態として、車両が走行している路面の状態が検出され、その検出された路面状態が、ロール制御を実行するのに適当でない路面状態として予め定められた所定の状態となった場合には、ロール制御が中止される。そのため、ロール制御を実行するのに適当でない状態の路面を走行している際に、不適切なロール制御が実行されてしまうことを回避することができる。
さらに、請求項4の発明によれば、車両の走行状態として、車両が走行している路面の凹凸の状態が検出され、その検出された路面の凹凸が、ロール制御を実行するのに適当でない路面の凹凸状態として予め定められた所定の状態よりも大きい場合には、ロール制御が中止される。そのため、ロール制御を実行するのに適当でない凹凸がある悪路を走行している際に、不適切なロール制御が実行されてしまうことを回避することができる。
さらに、請求項5の発明によれば、車両の走行状態として、車両が走行している路面の摩擦係数が検出もしくは推定されて求められ、その求められた路面の摩擦係数が、ロール制御を実行するのに適当でない路面の摩擦係数として予め定められた所定値よりも小さくなった場合には、ロール制御が中止される。そのため、ロール制御を実行するのに適当でない摩擦係数の低い低μ路を走行している際に、不適切なロール制御が実行されてしまうことを回避することができる。
また、請求項6の発明によれば、車両の走行状態として、例えばVSC装置やABS装置などによる旋回時や制動時の車両の挙動を安定させる走行安定制御の実行状態が検出され、その走行安定制御が実行されることが検出された場合には、ロール制御が中止される。そのため、ロール制御に対して走行安定制御を優先して実行することができ、車両の挙動安定性あるいは安全性を確保することができる。
そして、請求項7の発明によれば、前後輪をそれぞれ車体に支持するサスペンション機構が、その車両側面視の瞬間回転中心が常に車両の前後方向における前輪と後輪との間に位置するように構成され、前輪と後輪とに付与される駆動トルクもしくは制動トルクに差を設けること、すなわち、前輪と後輪とに付与されるトルクの大きさあるいは方向に差を設けること、言い換えると、前輪と後輪とに付与されるトルク(駆動トルクもしくは制動トルク)を互いに相違させることによって、車体に上下方向の力が作用させられる。そのため、前輪に付与する駆動トルクもしくは制動トルクと、後輪に付与する駆動トルクもしくは制動トルクとを、それらの間に少なくとも差を設けて、言い換えるとそれらを互いに相違させて任意の大きさに制御することによって、車体に作用させる上下方向の力を任意に設定することができ、ロール制御を容易に実行することができる。
そしてまた、請求項8の発明によれば、前後輪にそれぞれ付与されるトルクが、各車輪に組み込まれたモータの回転をそれぞれ独立して制御することによって制御される。そのため、ロール制御を容易に実行することができる。
つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。まず、この発明を適用した車両の構成および制御系統を図5に示す。この図5に示す車両Veは、左右の前輪1,2および左右の後輪3,4を有していて、各車輪1,2,3,4は、サスペンション(図示せず)を介して車両Veの車体Bに支持されている。そして、各車輪1,2,3,4のホイール内部には、それぞれモータ5が組み込まれていている。すなわち、それらの車輪1,2,3,4の各モータ5は、いわゆるインホイールモータであり、各モータ5の回転をそれぞれ独立して制御することにより、各車輪1,2,3,4に付与される駆動力および制動力をそれぞれ独立して制御することができる。これらの各モータ5は、例えば交流同期モータであり、インバータ6を介してバッテリ7に接続されている。そしてインバータ6は、各モータ5の回転を制御する電子制御装置(ECU)8に接続されている。
各モータ5の駆動時には、バッテリ7の直流電力がインバータ6によって交流電力に変換され、その交流電力が各モータ5に供給されることにより各モータ5が力行されて、車輪に駆動トルクが付与される。また、各モータ5は車輪の回転エネルギを利用して回生制御することも可能である。すなわち、各モータ5の回生・発電時には、車輪の回転(運動)エネルギが各モータ5によって電気エネルギに変換され、その際に生じる電力がインバータ6を介してバッテリ7に充電される。このとき、車輪には回生・発電に基づく制動トルクが付与される。
このように、各車輪1,2,3,4のモータ5、インバータ6、バッテリ7、ECU8等によって、各車輪1,2,3,4の駆動トルクおよび制動トルクをそれぞれ独立して制御することができ、したがって、これらの各モータ5、インバータ6、バッテリ7、ECU8等が、この発明における制駆動トルク制御手段として機能している。
モータ5が組み込まれた各車輪1,2,3,4をそれぞれ車体Bに支持するサスペンションは、例えば、ショックアブソーバを内蔵したストラットおよびコイルスプリングおよびサスペンションアームなどから構成されるストラット形サスペンションや、コイルスプリングおよびショックアブソーバおよび上下のサスペンションアームなどから構成されるウィッシュボーン形サスペンションなどの公知のサスペンション機構であって、それら各種サスペンション機構を適宜に選択して採用することができる。
そして、各車輪1,2,3,4のサスペンションは、いずれも、車両Veの側面視の各瞬間回転中心が、車両Veの前後方向における前輪1,2と後輪3,4との間に位置するように構成されている。すなわち、前述の本出願人により先に提案された車両駆動力制御装置と同様に、図6に示すように、車両Veの側面視の各瞬間回転中心C1,C2,C3,C4が、常に車両Veの前後方向における前輪1と後輪3との間、もしくは前輪2と後輪4との間に位置するように構成されている。そのため、前述したように、各車輪1,2,3,4に、図6に示す状態の駆動トルクもしくは制動トルクが付与されるように各モータ5の回転を制御することによって、車体Bに車両Veの上下方向(図6での上下方向)の力、すなわち車体Bを持ち上げる方向、すなわち車体Bがロールした際の車体Bの沈み込みを抑える方向(図6での上方向)の力Fu、もしくは、車体Bを押し下げる方向、すなわち車体Bがロールした際の車体Bの浮き上がりを抑える方向(図6での下方向)の力Fdを作用させることができる。
車体Bの各車輪1,2,3,4に対応する所定の位置に、各サスペンションのストローク量を検出するストロークセンサ9がそれぞれ設けられている。それらの各ストロークセンサ9は、ECU8に接続されていて、そしてそれらの検出結果を基に、ロール量あるいはロール角などの車体Bのロール状態を検出することができるように構成されている。したがって、これらの各ストロークセンサ9、ECU8等は、この発明におけるロール検出手段として機能している。また、各ストロークセンサ9の検出結果を基に、車両Veが走行している路面の凹凸などの車両Veの走行状態を検出もしくは算出することもできる。したがって、これらの各ストロークセンサ9、ECU8等は、この発明における走行状態検出手段としても機能している。なお、上記のストロークセンサ9に代えて、例えば、車高センサ(図示せず)を車体Bの各車輪1,2,3,4に対応する所定の位置に、あるいは上下加速度センサ(図示せず)を車体Bの各車輪1,2,3,4に対応する所定の位置に設けて、各サスペンションのストローク量を検出もしくは算出することによって、車体Bのロール状態を検出することも可能である。
また、車体B各車輪1,2,3,4に対応する所定の位置に、各車輪1,2,3,4のの回転速度を検出する車輪速センサ10がそれぞれ設けられている。それら各車輪速センサ10は、ECU8に接続されていて、各車輪1,2,3,4の回転速度を検出するとともに、それらの検出結果を基に、車体Bの前後方向における速度(車速)、および車体Bの前後方向における加速度(前後加速度)、あるいは各車輪1,2,3,4のスリップ状態やロック状態などの車両Veの走行状態を検出もしくは算出することができるように構成されている。したがって、これらの各車輪速センサ10、ECU8等は、この発明における走行状態検出手段として機能している。なお、上記の車輪速センサ10に代えて、例えば、各モータ5の回転を制御する制御信号、あるいは各モータ5に供給される電力の電流値などを検出することによって、車体Bの車速および車体Bの前後加速度等を検出することも可能である。さらに、車体Bの前後加速度は、前後加速度センサ(図示せず)を設けることによって検出することも可能である。
そして、ブレーキペダル(図示せず)の踏み込み量(踏み込み角度)あるいは踏み込み圧力を検出するブレーキペダルセンサ11、また、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量(踏み込み角度)あるいは踏み込み圧力を検出するアクセルペダルセンサ12、また、ステアリングホイールの操舵方向および操舵角量を検出する舵角センサ13がそれぞれ設けられている。これらのブレーキペダルセンサ11およびアクセルペダルセンサ12および舵角センサ13は、それぞれECU8に接続されていて、それらの検出結果を基に、車両Veの走行状態を検出もしくは算出するとともに、それらの検出結果に基づいて、各モータ5、あるいはパワーステアリング用の油圧ポンプ(図示せず)もしくは電動モータ(図示せず)などが適宜に制御されるように構成されている。したがって、これらのブレーキペダルセンサ11、アクセルペダルセンサ12、舵角センサ13、ECU8等も、この発明における走行状態検出手段として機能している。
前述したように、この発明は、各車輪1,2,3,4に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを個別に制御して車体Bのロール状態を制御する際に、車両Veの走行状態に応じて車体Bのロール状態を適切に制御することを目的としていて、そのために、この発明の制御装置は以下の制御を実行するように構成されている。
図1は、この発明の制御装置によるロール制御の制御例を説明するためのフローチャートであって、このフローチャートで示されるルーチンは、所定の短時間毎に繰り返し実行される。図1において、先ず、車体Bのロール状態に応じて各車輪1,2,3,4に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを制御し、車体Bのロール状態を所望する状態に制御するロール制御が実行されるかもしくは実行中か否かが判断される(ステップS11)。ロール制御が実行されないもしくは実行中でないことによって、このステップS11で否定的に判断された場合は、以降の制御は行われずに、このルーチンを一旦終了する。
一方、ロール制御が実行されるかもしくは実行中であることによって、ステップS11で肯定的に判断された場合には、ステップS12へ進み、各車輪1,2,3,4の各車輪速センサ10、および舵角センサ13の検出値から、車両Veの車速Vとステアリングホイールの舵角(操舵方向および操舵角)Wとが検出される。つづいて、それら検出された各車輪1,2,3,4の回転速度と車速Vと舵角Wとに基づいて、車両Veの旋回時に車体Bに作用する遠心力によって発生する車体Bの横加速度の推定値(推定横加速度)Gh、および旋回時に車体Bにロールが生じた際の車体Bの水平方向に対する傾き量を示すロール角もしくはロール量の推定値(推定ロール量)R、および車両Veが走行している路面の摩擦係数の推定値(推定路面摩擦係数)μがそれぞれ算出される(ステップS13)。
また、それら算出された推定横加速度Gh、推定ロール量R、推定路面摩擦係数μに基づいて、前述の車速Vおよび舵角Wでの車両Veの旋回時に、車体Bにロールが生じた場合に車体Bに作用するモーメント(ロールモーメント)Mが演算により、もしくは予め定めたマップに基づいて求められる(ステップS14)。そのマップの一例としては、例えば図2に示すような、横軸を「推定横加速度Gh/推定路面摩擦係数μ」とし、縦軸に求めるロールモーメントMの値を示したマップを挙げることができる。
推定横加速度Gh、推定ロール量R、推定路面摩擦係数μに基づいてロールモーメントMが求められると、そのロールモーメントMに対応する車体Bのモーメント(例えばロールモーメントMを打ち消すもしくは抑制するアンチロールモーメント)M'が求められ、そのアンチロールモーメントM'を車体Bに作用させるために、各車輪1,2,3,4に付与されるべき駆動トルクもしくは制動トルク(制駆動トルク)T1がそれぞれ演算により、もしくは予め定めたマップに基づいて求められる(ステップS15)。そのマップの一例としては、例えば図3に示すような、横軸をアンチロールモーメントM'とし、縦軸に求める各車輪1,2,3,4に付与されるべき制駆動トルクT1の値を示したマップを挙げることができる。
そして、各車輪1,2,3,4に付与されるべき制駆動トルクT1が求められると、それらの制駆動トルクT1を各車輪1,2,3,4に付与するために各車輪1,2,3,4の各モータ5の回転を制御するための制御指令Co1が出力される(ステップS16)。すなわち、上記の各ステップで求められた、例えば車速V、舵角W、推定横加速度Gh、推定ロール量R、推定路面摩擦係数μなどの、車両Veの走行状態を示す各種のデータに基づいて、例えば上記のアンチロールモーメントM'および制駆動トルクT1などにより、車体Bのロール状態を制御するロール制御の制御内容が設定もしくは変更される。そして、制御指令Co1が出力されると、その後このルーチンを一旦終了する。
図4は、この発明の制御装置によるロール制御の他の制御例を説明するためのフローチャートであって、前述の図1のフローチャートに示す制御例と同様、このフローチャートで示されるルーチンは、所定の短時間毎に繰り返し実行される。図4において、先ず、車体Bのロール状態に応じて各車輪1,2,3,4に付与する駆動トルクもしくは制動トルクを制御し、車体Bのロール状態を所望する状態に制御するロール制御が実行されるかもしくは実行中か否かが判断される(ステップS21)。ロール制御が実行されないもしくは実行中でないことによって、このステップS21で否定的に判断された場合は、以降の制御は行われずに、このルーチンを一旦終了する。
一方、ロール制御が実行されるかもしくは実行中であることによって、ステップS21で肯定的に判断された場合には、ステップS22へ進み、車体Bの各車輪1,2,3,4の各サスペンションのストローク量Stが検出される。つづいて、ステップS22で検出されたストローク量Stに基づいて、車両Veが走行している路面の凹凸が、悪路を判定するために予め定められた所定の状態よりも大きいか否かが判断される(ステップS23)。
車両Veが走行している路面の凹凸が、悪路を判定するために予め定められた所定の状態よりも大きいことによって、このステップS23で肯定的に判断された場合、すなわち車両Veが走行している路面が凹凸の大きい悪路であると判断された場合は、以降の制御は行われずに、このルーチンを一旦終了する。すなわち、ロール制御が中止される。
これは、路面の凹凸が大きい悪路では、例えば走行中に車輪が空転したりスリップしたりすることによって、車両Veの駆動力および制動力を安定して得ることができなくなり、その結果、各車輪1,2,3,4に付与する駆動トルクおよび制動トルクを制御することにより車体Bのロール状態を制御するロール制御を適正に実行できない場合がある。そのため、車両Veが走行している路面が凹凸の大きい悪路であると判断された場合には、ロール制御を中止することにより、ロール制御が不適切に行われてしまうことを回避できる。
一方、車両Veが走行している路面の凹凸が悪路を判定するために予め定められた所定の状態よりも大きくないことによって、ステップS23で否定的に判断された場合、すなわち車両Veが走行している路面が凹凸の大きな悪路ではないと判断された場合には、ステップS24へ進み、例えばVSC装置やABS装置などを作動させて、旋回時や制動時の車両Veの挙動を安定させる走行安定制御が実行されるかもしくは実行中か否かが判断される。走行安定制御が実行されるかもしくは実行中であることによって、このステップS24で肯定的に判断された場合は、以降の制御は行われずに、このルーチンを一旦終了する。すなわち、ロール制御が中止される。
これは、VSC装置やABS装置などが作動させられる走行安定制御が実行されるような場合においては、車両Veの走行状態もしくは走行中の路面状態が、例えば、高速での急旋回状態であったり、急制動時であったり、あるいは走行路面が摩擦係数が低く車輪がスリップし易い低μ路であったりすることにより、車両Veの駆動力および制動力を安定して得ることができなくなり、その結果、車体Bのロール状態を制御するロール制御を適正に実行できない場合がある。そのため、車両Veの走行安定制御が実行される場合もしくは実行中である場合には、ロール制御を中止することによって、ロール制御が不適切に行われてしまうことを回避できるとともに、走行中の車両Veの挙動を安定させるための走行安定制御を優先して実行することができ、車両Veの挙動安定性あるいは安全性を確保することができる。
また、走行安定制御が実行されないもしくは実行中でないことによって、ステップS24で否定的に判断された場合には、ステップS25へ進み、前述のステップS22で検出された各サスペンションのストローク量Stを低減させるために、各車輪1,2,3,4に付与されるべき制駆動トルクT2がそれぞれ求められる。
そして、各車輪1,2,3,4に付与されるべき制駆動トルクT2が求められると、それらの制駆動トルクT2を各車輪1,2,3,4に付与するために各車輪1,2,3,4の各モータ5の回転を制御するための制御指令Co2が出力される(ステップS26)。すなわち、上記の各ステップで求められた、もしくは判定された、例えば車両Veが走行している路面の凹凸の大小、あるいは車両Veが走行している路面状態や車両Veの走行状態に応じて実行される走行安定制御の実行状態などの、車両Veの走行状態を示す各種のデータに基づいて、車体Bのロール状態を制御するロール制御が中止される。あるいは、上記の制駆動トルクT2などにより、ロール制御の制御内容が設定もしくは変更される。そして、制御指令Co2が出力されると、その後このルーチンを一旦終了する。
以上のように、この発明によるロール制御を実行することにより、各車輪1,2,3,4に付与される駆動トルクもしくは制動トルクがそれぞれ独立して制御され、サスペンションを介して車体Bの上下方向の力が作用させられることによって、車体Bのロール状態を制御するロール制御が実行される。このとき、車両Veの走行状態が検出され、その検出された走行状態に基づいてロール制御の制御内容が適宜に変更される。
例えば、ロール制御が実行される際に、車両Veの走行状態として、車両Veの舵角Wと車速Vとが検出され、それらの検出された舵角Wおよび車速Vに基づいて車両Veの横加速度Ghとロール量Rとが推定されて求められる。そして、それら推定された横加速度Ghおよびロール量Rに基づいてロール制御の制御内容が適宜に設定もしくは変更される。そのため、舵角Wと車速Vとから求められる車両Veの推定横加速度Ghおよび推定ロール量Rを基に、予測した車両Veの推定横加速度Ghに対応する車体Bのロール状態を、予め適宜に設定することができ、車両Veの走行状態に応じた適切な制御内容で車体Bのロール状態を制御することができる。
また、車両Veの走行状態として、車両Veが走行している路面の凹凸の状態が検出され、その検出された路面の凹凸状態が、ロール制御を実行するのに適当でないと判断された場合には、ロール制御が中止される。そのため、車両Veがロール制御を実行するのに適当でない大きな凹凸がある悪路を走行している際に、不適切なロール制御が実行されてしまうことを回避することができる。
さらに、車両Veの走行状態として、車両Veが走行している路面の摩擦係数が検出もしくは推定されて求められ、その求められた路面摩擦係数が、ロール制御を実行するのに適当でないと判断された場合には、ロール制御が中止される。そのため、車両Veがロール制御を実行するのに適当でない低μ路を走行している際に、不適切なロール制御が実行されてしまうことを回避することができる。
そして、車両Veの走行状態として、例えばVSC装置やABS装置などによる旋回時や制動時の車両Veの挙動を安定させる走行安定制御の実行状態が検出され、その走行安定制御が実行されることが検出された場合には、ロール制御が中止される。そのため、ロール制御に対して走行安定制御を優先して実行することができ、車両Veの挙動安定性あるいは安全性を確保することができる。
ここで、上述した具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、上述したステップS12,S13、およびステップS22ないしS24の機能的手段が、この発明の走行状態検出手段に相当する。また、ステップS14ないしS16、およびステップS25,S26の機能的手段が、この発明のロール制御変更手段に相当する。
なお、この発明は、上記の具体例に限定されないのであって、具体例では、各車輪の駆動トルクおよび制動トルクを独立して制御する手段として、各車輪の内部に配置されたモータ、すなわち各車輪のホイール内部に組み込まれたいわゆるインホイールモータの回転を制御することにより前記駆動トルクおよび制動トルクを出力する例を示しているが、この具体例以外に、例えば、各車輪に対応させて車体に設置されたモータの出力をドライブシャフト等を介して各車輪にそれぞれ伝達し、各車輪の駆動トルクを独立して制御する機構であってもよい。また、例えば、モータや内燃機関などの動力源が出力する動力を各車輪毎に可変分配できるような機構(例えばトルクスプリット機構など)を採用することもできる。そして、各車輪の制動トルクを独立して制御する手段として、各車輪毎に設けられた制動装置を乗員による制動操作とは別に自動制御できる機構を採用することも可能である。
また、上記の具体例では、旋回時に生じる車体のロール状態を制御の対象とした例を示しているが、例えば、路面の凹凸や強風(横風)の影響などの他の要因により生じる車体のロール状態を制御の対象とすることもできる。
この発明の制御装置による車体のロール状態を制御するための制御例を説明するためのフローチャートである。 図1のフローチャートに示す制御例において車両の横加速度に基づいてロールモーメントを求めるためのマップである。 図1のフローチャートに示す制御例においてロールモーメントに基づいて各車輪に付与する制駆動トルクを求めるためのマップである。 この発明の制御装置による車体のロール状態を制御するための他の制御例を説明するためのフローチャートである。 この発明の制御装置を適用可能な車両の構成および制御系統を模式的に示す概念図である。 この発明の制御装置を適用可能な構成の車両におけるサスペンション機構の車両側面視の各瞬間回転中心と、ロール制御時に車両各部に作用する力および挙動とを説明するための模式図である。
符号の説明
1,2…前輪、 3,4…後輪、 5…モータ(インホイールモータ)、 6…インバータ、 7…バッテリ、 8…電子制御装置(ECU)、 9…ストロークセンサ、 10…車輪速センサ、 11…ブレーキペダルセンサ、 12…アクセルペダルセンサ、 13…舵角センサ、 Ve…車両、 B…車体。

Claims (8)

  1. 少なくとも前後輪を車体に支持するサスペンション機構と、前記前後輪の駆動トルクおよび制動トルクをそれぞれ独立して制御する制駆動トルク制御手段と、前記車体のロール状態を検出するロール検出手段と、前記ロール検出手段により検出される前記ロール状態に応じて前記制駆動トルク制御手段により前記前後輪に駆動トルクもしくは制動トルクを付与し、前記ロール状態を制御するロール制御手段とを備えた車両の制御装置において、 前記車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記走行状態検手段により検出される前記走行状態に基づいて前記ロール制御手段による前記ロール状態の制御内容を変更するロール制御変更手段と
    を備えていることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記走行状態検出手段は、少なくとも前記車両の舵角および車速を検出し、それら検出された少なくとも前記舵角および車速に基づいて、前記車両の旋回時に発生する横加速度およびロール角を求める手段を含み、
    前記ロール制御変更手段は、前記走行状態検出手段により求められた前記横加速度およびロール角に基づいて前記ロール状態の制御内容を変更する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記走行状態検出手段は、前記車両が走行している路面状態を検出する手段を含み、
    前記ロール制御変更手段は、前記走行状態検出手段により検出された前記路面状態が所定の状態となった場合に、前記ロール状態の制御を中止する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記走行状態検出手段は、前記路面の凹凸を検出する手段を含み、
    前記ロール制御変更手段は、前記走行状態検出手段により検出された前記路面の凹凸が所定の状態より大きい場合に、前記ロール状態の制御を中止する手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
  5. 前記走行状態検出手段は、前記路面の摩擦係数を求める手段を含み、
    前記ロール制御変更手段は、前記走行状態検出手段により求められた前記路面の摩擦係数が所定値より小さい場合に、前記ロール状態の制御を中止する手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
  6. 前記走行状態検出手段は、乗員の運転操作と独立して前記制駆動トルク制御手段により前記駆動トルクおよび制動トルクを制御する走行安定制御の実行状態を検出する手段を含み、
    前記ロール制御変更手段は、前記走行状態検出手段により前記走行安定制御が実行されることが検出された場合に、前記ロール状態の制御を中止する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  7. 前記サスペンション機構は、前記車両の側面視の瞬間回転中心が前記前輪と後輪との間に位置するように構成されていて、
    前記ロール制御手段は、前記制駆動トルク制御手段により付与する前記前輪と後輪との駆動トルクもしくは制動トルクに差を設けることによって前記ロール状態を制御する手段を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車両の制御装置。
  8. 前記制駆動トルク制御手段は、前記前後輪にトルクをそれぞれ独立して付与するモータの回転を制御することにより前記駆動トルクおよび制動トルクを制御する手段を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の車両の制御装置。
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