JP2007109886A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平横モードが安定化され、光出力におけるキンクが抑制されたリッジ導波路型半導体レーザ装置を提供する。
【解決手段】活性層と、前記活性層上に設けられ、ストライプ状導波路を構成するリッジ部と、前記リッジ部の両側に隣接する非リッジ部と、を有する第1導電型のクラッド層と、前記リッジ部の側面と前記非リッジ部の上面とを覆う絶縁膜と、前記リッジ部の上と、前記非リッジ部の上面を覆う前記絶縁膜の上と、に少なくとも設けられた第1電極と、前記第1電極の上に設けられたパッド電極と、を備え、前記リッジ部の上と前記非リッジ部の上との間には、前記第1電極が存在しない空隙部が設けられたことを特徴とする半導体レーザ装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザ装置に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)を含む光ディスク記録用途において、記録速度を上げるためにはより高い光出力を有する半導体レーザビームが必要とされる。例えば、次世代DVD用途である400ナノメータ波長帯の窒化ガリウム系半導体レーザ装置や、急速に市場が拡大しているDVDレコーダ用途である650ナノメータ波長帯のInGaAlP系半導体レーザ装置においては、100ミリワットを越える光出力であることが望ましい。
このような高出力動作においては、レーザビームを放射する活性層からの発熱量が大きい。しかし、半導体レーザ装置は、最大発振温度以上の温度範囲で使用すると光出力が低下する。この最大発振温度は、InGaAlP系の場合においては100℃以下であるために、トランジスタなどと比較して動作温度範囲が狭い。
一般に、半導体層の温度が上昇すると屈折率が増大する。従って導波路及び活性層近傍に大きな温度差を生じるとその領域内において屈折率差が大きくなる。この結果、特に水平横モードに対する光閉じ込めが変化し、高次モードが発生しやすくなる。
また、高出力動作においては、動作電流の増大に伴い水平横モードに高次モードが現れやすくなり、光出力−動作電流特性における折れ曲がりである「キンク」現象を生じる。この現象は、半導体レーザ装置における光出力利用範囲を制限するので好ましくない。
これらを改善すべく水平横モードを安定させる技術開示例(特許文献1)がある。この開示例においては、電流ブロック層中にリッジ導波路とほぼ平行に空洞部を設けている。しかし、この構造では、温度差により生じる屈折率差の増大に起因する高次モードを抑制することが困難である。
米国特許第6、775、311B2号明細書
本発明は、水平横モードが安定化され、光出力におけるキンクが抑制されたリッジ導波路型半導体レーザ装置を提供する。
本発明の一態様によれば、
活性層と、
前記活性層上に設けられ、ストライプ状導波路を構成するリッジ部と、前記リッジ部の両側に隣接する非リッジ部と、を有する第1導電型のクラッド層と、
前記リッジ部の側面と前記非リッジ部の上面とを覆う絶縁膜と、
前記リッジ部の上と、前記非リッジ部の上面を覆う前記絶縁膜の上と、に少なくとも設けられた第1電極と、
前記第1電極の上に設けられたパッド電極と、
を備え、
前記リッジ部の上と前記非リッジ部の上との間には、前記第1電極が存在しない空隙部が設けられたことを特徴とする半導体レーザ装置が提供される。
本発明により、水平横モードが安定化され、光出力におけるキンクが抑制されたリッジ導波路型半導体レーザ装置が提供される。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1具体例にかかる窒化ガリウム系半導体レーザ装置の模式断面図である。すなわち、同図は、レーザ共振方向に対して垂直な断面の模式構造を表す。
n型GaN基板10上に、n型Al0.04Ga0.96Nクラッド層12(厚み2.0マイクロメータ)、GaN光ガイド層16(厚み0.07マイクロメータ)、活性層18が積層されている。
さらに、活性層18の上には、p型Al0.20Ga0.80Nオーバーフロー防止層20(厚み10ナノメータ)、GaN光ガイド層22(厚み0.03マイクロメータ)、p型Al0.04Ga0.96Nクラッド層24(リッジ部厚み0.6マイクロメータ)、p型GaNコンタクト層26(厚み0.10マイクロメータ)が積層されている。これら、半導体積層膜は、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて、n型GaN基板10上に、順次成長することができる。なお、n型不純物としてはシリコンが、p型不純物としてはマグネシウムが一般的に用いられる。
なお、本明細書において「窒化ガリウム系半導体」とは、BInAlGa1−x−y−zN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z≦1)なる化学式において組成比x及びyをそれぞれの範囲内で変化させたすべての組成の半導体を含むものとする。また、導電型を制御するために添加される各種の不純物のいずれかをさらに含むものも、「窒化ガリウム系半導体」に含まれるものとする。
図1に例示される構造は、「リッジ導波路型」とも呼ばれる屈折率導波構造に属する。すなわち、p型AlGaNクラッド層24には、破線部で表されるリッジ部40、及び破線部で表される非リッジ部42が形成されている。なお、第1具体例においては、リッジ部40の高さは0.45マイクロメータ、非リッジ部42の高さを0.01マイクロメータとする。
リッジ部40の上部のp型GaNコンタクト層26も、同時にパターニングされている。パターニングされたp型GaNコンタクト層26側面及びリッジ部40の側面には、絶縁膜34が被着されて、凸部が形成されている。絶縁膜34の材料としては、二酸化ケイ素(SiO)、シリコン窒化膜(Si)、窒化アルミニウム(AlN),二酸化ジルコニウム(ZrO)などを用いることができる。なお、SiOの屈折率は約1.5であり、Siの屈折率は1.9〜2.1である。
また、p型GaNコンタクト層26は、例えば、Pd/Ni/Auなどからなるp側電極28と接続される。またn型GaN基板10は、Ti,Pt,Au,Alなどの単層、積層、または合金からなるn側電極36と接続されている。p型GaNコンタクト層26は、p型AlGaNクラッド層24とp側電極28との接触抵抗を低減することにより、動作電圧を低減する効果を有する。
リッジ部40の側面には、絶縁膜34が設けられているので、リッジ部40を構成するp型AlGaNクラッド層24と、絶縁膜34との間に屈折率差が生じている。p型AlGaNクラッド層24の屈折率は、Al0.04Ga0.96Nなる組成の場合約2.523である。
このようにリッジ部40の屈折率は、絶縁膜34より高いので、水平横モードは、光軸に直交する断面内において、活性層18に対して水平横方向に閉じ込められる。但し、波長に比べて、リッジ部40の幅WRが相対的に大きすぎると水平横モードに高次モードを生じる。リッジ部40の幅WRは、1.5〜3マイクロメータとすることが好ましく、本具体例においては、2.0マイクロメータとした。この結果、高次モードを抑制することができる。
そして、第1具体例においては、p側電極28が、リッジ部40の上部と非リッジ部42の上部との間で、空隙部32により分離された領域を有する。この場合、図1に例示されるように、p側電極28とp型AlGaNからなるリッジ部40との間にp型GaNコンタクト層26を設けて動作電圧を低減することができる。p側電極28の上には例えばTi/Pt/Auなどのパッド電極30(厚み1〜3マイクロメータ)が設けられるので、空隙部32があっても電気的接続には何ら支障を及ぼさない。
この空隙部32により、活性層18における発光点近傍からの放熱経路が分離される。このチップはパッド電極30側がヒートシンク(図示せず)にマウントされる。ここで、リッジ部40を上方へ向かう放熱経路を例えばR1,R2で表す。一方、空隙部32で分離された放熱経路R3は、発光点の外側領域から空隙部32の近傍の非リッジ部42、絶縁膜34を経由してp側電極28へ到る。
R1及びR2により表わされる放熱経路は、リッジ部40を経由するために、長くなり、熱抵抗も相対的に高くなる。しかし、空隙部32の存在のためにリッジ部40内における放熱条件をより均一にできる。また、絶縁膜34の熱伝導率が低いほうがリッジ部40の放熱経路を垂直方向により集中できるので、リッジ部40内及びリッジ部40下部における温度差をより低減できる。このために、窒化珪素(Si),窒化アルミニウム(AlN),二酸化ジルコニウム(ZrO)よりも二酸化珪素(SiO)がより好ましい。例えば、熱伝導率は、SiOにおいて1.0w/mkであるのに対してSiにおいて17w/mkと高い。一方、空隙部32に隣接する非リッジ部42においては、発熱が少なくp側電極28への放熱経路長も短いので温度上昇を低減できる。
次に、第1具体例における作用の効果をシミュレーション結果を用いて説明する。
第1具体例における空隙部32は空気であるので、非リッジ部42上部の絶縁膜34上にはp側電極28が存在しない単純化モデルを用いてシミュレーションを行った。
図2は、この単純化したモデルを表す模式断面図である。
非リッジ部42を経由して放熱される熱量は少ないので、このような単純化モデルを用いても動作が大きく異なることは少ないと考えられる。絶縁膜厚みT2を0.1マイクロメータとし、リッジ部40の幅WRは2.0マイクロメータとする。
図3は、第1具体例の単純化モデルにおける活性層18の温度分布のシミュレーション結果をあらわすグラフ図である。縦軸は温度(℃)であり、横軸は活性層18中心からの水平方向位置である。
本具体例においては、リッジ部40の幅WRを2.0マイクロメータとしたので、水平方向位置1.0マイクロメータの位置は、リッジ部40と非リッジ部42との境界の直下に相当している。
図3において、例えば、高注入である420ミリアンメータにおいて、活性層18の中心温度は約321℃であり、水平方向位置が1.0マイクロメータにおいて320.5℃である。この2点間の温度差ΔT1は0.5℃である。また、300ミリアンメータにおいて、活性層中心温度は、312.7℃、水平方向位置が1.0マイクロメータの位置で312.2℃となっている。この2点間の温度差ΔT1は0.5℃である。
図4は、単純化モデルにおけるFFP(Far Field Pattern:遠視野像)である水平方向放射角F(度)及び垂直方向放射角Fv(度)を表すグラフ図である。縦軸には、F及びFvをそれぞれ表わし、横軸には電流(mA)を表す。Fは、210〜420mAの動作範囲において9.1〜9.9度に保たれており、Fvは、同様の電流範囲において、20.3〜23.0度の範囲である。
次に、比較例のシミュレーション結果を説明する。
図5は、比較例にかかる窒化ガリウム系半導体レーザ装置の摸式断面図である。なお、図1と同様の構成要素には同一番号を付して詳細な説明を省略する。本比較例においては、p側電極28はリッジ部40及び非リッジ部42上に連続して配置されており空隙部は存在しない。
図6は、比較例における活性層18の温度分布のシミュレーション結果を表すグラフ図である。
例えば、動作電流420ミリアンメータにおいて、活性層18の中心温度は318℃であり、水平方向位置1.0マイクロメータにおいて312℃であるので温度差ΔT2が6℃となり、第1具体例より大となる。同様に、動作電流が300ミリアンメータにおいて、活性層18の中心温度は310.5℃、水平方向位置1.0マイクロメータにおいて307.6℃であるので、温度差ΔT2は2.9℃となる。比較例における温度差ΔT2は,第1具体例における温度差ΔT1より大となる。
図7は、比較例におけるFFPであるFh及びFvを表すグラフ図である。Fhは、210〜420mAの電流範囲で9.2〜10.8度と変化しており、第1具体例より大である。また、Fvは、20.3〜22.7度である。
以上説明したシミュレーションの結果から分かるように、第1具体例においては、比較例より活性層18中心温度が、例えば420mAにおいて約3℃高くなるが、活性層中心温度と1.0マイクロメータ位置との温度差は0.5℃であり、比較例の6℃と比べて大きく低減できている。このようにして、図1に例示されるように、第1具体例においては一点鎖線で表わされた高温領域48は、比較例における高温領域49よりも広がる。
一般に、半導体層の屈折率は、注入キャリア密度が増加すると減少し、温度が増加すると増大する。屈折率導波路型半導体レーザ装置においては、キャリア注入により屈折率が低下しても活性層18及びリッジ部40において屈折率がリッジ部40の外側より高くなるように設計される。一方、活性層18及びリッジ部40の領域内において温度差が大となると、その領域内において屈折率差がより大となる。この結果、高次水平横モードのカットオフを生じるリッジ部幅が減少し、高次水平横モードが生じやすくなる。
しかしながら、図3に例示されるように、活性層18における中心とリッジ側面下部との温度差ΔT1を低減できる第1具体例においては、屈折率差の変化を低減できるので光閉じ込め変化を抑制できる。例えば、第1具体例においては210〜420mAの電流範囲においてFhの変化は0.8度であるのに対し比較例においては1.6度と大となる。従って、第1具体例においてはFFPの乱れや高次モードの発生を抑制できる。この結果、光出力−動作電流特性におけるキンクを抑制できて、強度変調におけるノイズ低減やより高い光出力が実現できる。なお、図3においては活性層18の水平方向位置の温度分布を表わしたが、リッジ部40、GaN光ガイド層22における水平方向温度分布もこれに対応している。
次に、p側電極28に空隙部32を設けるプロセスについて説明する。
図8は、p側電極28の金属薄膜を蒸着する前の凸部45近傍を表す模式断面図である。 窒化ガリウム系材料の場合、ストライプ状のリッジ部40のパターン形成には、溶液エッチングよりもRIE(Reactive Ion Etching)のようなドライエッチング工程を主に用いるほうが好ましい。
また、絶縁膜34が被着されたリッジ部40である凸部45は、その両側面が下層(例えば、ガイド層22やその下層の活性層)の主面に対して略垂直に形成されるか、あるいは上方に向かって拡開するように形成されるのが好ましい。すなわち、図8において、絶縁膜34が被着されたリッジ部40である凸部45の側面を略垂直とするか、あるいは凸部45の上部の幅WUを、より下部の幅WLよりも大となるようにすると、次の電極膜蒸着工程において、凸部側面44の少なくとも一部に電極膜のない領域が形成しやすい。なお、リッジ部40高さH1は、例えば0.45マイクロメータとすることができる。
なお、図8においては、リッジ部40の側面がほぼ垂直の場合が例示されているが、リッジ部40の側面を上に向かって拡開するようにすれば絶縁膜の厚みをほぼ一定としても良い。このようなリッジ部40の断面形状は、結晶方位及びエッチング条件を選択することにより可能である。このようなリッジ部40断面形状とすることにより、順メサ構造(上に向かってリッジの幅が狭くなる構造)と比較してリッジ部40における上部の幅を広くできる。この結果、コンタクト抵抗の低減が可能となり発熱量を低減できる。また、リッジ部40下部の活性層中心近傍からの放熱が改善されるので、リッジ部40と非リッジ部42との境界部下部近傍における活性層温度の上昇との相乗効果により活性層において温度がより均一とできる。
図9は、電極膜蒸着工程の一例を表す断面図である。
凸部側面44は略垂直あるいは上方へ向かって拡開しているので、例えば電子ビーム蒸着などの方法により真上方向から金属を蒸着するプロセスを用いれば、凸部側面44の幅が狭い部分への金属堆積物の飛来が遮られる。この結果、凸部側面44の少なくとも一部を電極膜が堆積しない領域とすることができ、最終的に図1に例示される構造が実現できる。
次に、空隙部32の形状をSEM(Scanning Electron Microscope)写真により説明する。
図10は、凸部近傍を表す写真である。
また、図11は、空隙部32を部分的に拡大して表わした写真である。
いずれの写真においても絶縁膜34の凸部側面44に、p側電極28が堆積しない領域があり、図1に関して前述したような空隙部32が実現されていることが分かる。なお、図10および図11においては、空隙部32は、リッジ部40の最上面より上方に延びているが、本発明はこの形状に限定されるものではない。すなわち、凸部側面近傍において、放熱経路を分断する空隙部領域が設けられていればよい。また、絶縁膜34の最上部はリッジ部40の最上面よりやや下部に位置している。この場合にも、凸部側面近傍に空隙部40が形成されているので、放熱特性を同様にできる。また、図10及び図11に例示したように空隙部32がリッジ部40の最上面よりも上方に延びるように形成されると、放熱経路を分断する効果がより高く表れることが考えられる。
以上説明したように、第1具体例においては、凸部45近傍のp側電極28に空隙部32を設けることにより、活性層18及びリッジ部40における温度差を低減している。この結果、屈折率差の増大を抑制できて光の閉じ込めが適正に維持される。この結果、FFPの乱れや水平横モードにおける高次モードが抑制できるので、光出力−動作電流特性における「キンク」が抑制できて、高出力が安定して得られる。
図12は、第1具体例及び比較例にかかる400ナノメータ波長帯青紫色半導体レーザ装置の光出力−電流特性を表わした実測結果を表すグラフ図である。なお、デューティ比が50%であるパルス駆動であり、周囲温度Ta=80℃の条件である。
第1具体例にかかる窒化ガリウム系半導体レーザ装置は200mWを越す光出力が「キンク」フリーで得られるので、次世代DVD記録用途としての仕様を満たすことができる。これに対して、比較例においては、170mW出力を越える点から光出力―電流特性におけるキンクが生じており、これ以上の光出力で動作することは好ましくない。
以上、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。半導体レーザ装置を構成する半導体材料は、窒化ガリウム系やInGaAlP系に限定されず、AlGaAs系、GaAs系、InGaAsP系などの化合物半導体材料が使用できる。
また、半導体レーザ装置を構成する、リッジ部、非リッジ部、電極、空隙部、半導体多層膜などの構成要素のサイズ、材料、配置関係などに関して当業者が各種に設計変更を行ったものも本発明に包含される。
本発明の第1具体例にかかる窒化ガリウム系半導体レーザ装置の模式断面図である。 第1具体例のシミュレーションのための単純化モデルである。 第1具体例の活性層温度分布のシミュレーション結果を表すグラフ図である。 第1具体例のFFPのシミュレーション結果を表すグラフ図である。 比較例にかかる窒化ガリウム系半導体レーザ装置を表す模式断面図である。 比較例の活性層温度分布のシミュレーション結果を表すグラフ図である。 比較例のFFPのシミュレーション結果を表すグラフ図である。 第1具体例における凸部を表す模式断面図である。 第1具体例における電極膜形成工程を表す図である。 第1具体例にかかる窒化ガリウム系半導体レーザ構造を表す写真である。 第1具体例にかかる窒化ガリウム系半導体レーザ装置の部分拡大写真である。 第1具体例にかかる窒化ガリウム系半導体装置の光出力―電流特性を表すグラフ図である。
符号の説明
18 活性層、24 p型AlGaNクラッド層、28 p側電極、30 パッド電極、32 空隙部、34 絶縁膜、40 リッジ部、42 非リッジ部、44 凸部側面、
45 凸部

Claims (5)

  1. 活性層と、
    前記活性層上に設けられ、ストライプ状導波路を構成するリッジ部と、前記リッジ部の両側に隣接する非リッジ部と、を有する第1導電型のクラッド層と、
    前記リッジ部の側面と前記非リッジ部の上面とを覆う絶縁膜と、
    前記リッジ部の上と、前記非リッジ部の上面を覆う前記絶縁膜の上と、に少なくとも設けられた第1電極と、
    前記第1電極の上に設けられたパッド電極と、
    を備え、
    前記リッジ部の上と前記非リッジ部の上との間には、前記第1電極が存在しない空隙部が設けられたことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記空隙部は、前記リッジの側面に接して設けられたことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記リッジ部と前記リッジ部の側面に被着された絶縁膜とから構成される凸部の側面は、前記活性層の主面に対して略垂直であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記リッジ部と前記リッジ部の側面に被着された絶縁膜とから構成される凸部は、上方に向かって拡開する領域を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記活性層は、窒化ガリウム系半導体からなる単一または多重量子井戸構造を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体レーザ装置。


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