JP2007108899A - 自動販売機 - Google Patents

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Makoto Higuchi
誠 樋口
Naoto Sato
直人 佐藤
Masaru Tsunoda
勝 角田
Takashi Harada
貴志 原田
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Abstract

【課題】第1の移動機構に接続される電気配線用のスペースを低減することができるとともに、第1の移動機構を上下動させる第2の移動機構に電気配線の屈曲による無用な負荷が加わることのない自動販売機を提供する。
【解決手段】第1の移動機構32に外部から接続される電気配線を互いに厚さ方向に重なり合う複数の可撓性の扁平状ケーブルによって形成したので、電気配線の動力線や信号線が多い場合でも電気配線を薄型化することができ、電気配線用のスペースの低減を図ることができる。この場合、各扁平状ケーブル及びケーブル保護部材37を第1の移動機構32の上下動に追従して容易に屈曲させることができるので、電気配線を屈曲させる際の抵抗を小さくすることができ、第1の移動機構32を上下動させる第2の移動機構33に無用な負荷が加わることがないという利点がある。
【選択図】図4

Description

本発明は、缶、ビン、ペットボトル若しくは紙パック等に封入された飲料、カップ等の所定の容器に収容された乳製品、箱入りまたは袋入りの菓子等、多様な形状及び大きさを有する商品を販売可能な自動販売機に関するものである。
従来、この種の自動販売機としては、自動販売機本体内に設けられた商品収納庫と、商品収納庫内の幅方向及び上下方向に配列された複数の商品コラムと、商品収納庫の幅方向及び上下方向に移動自在に設けられた商品搬送機構とを備え、商品搬送機構によって任意の商品コラムから商品を取出して所定の商品搬送位置まで搬送するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この自動販売機の商品搬送機構は、商品コラムから商品を取出す商品取出機構と、商品取出機構を商品収納庫の幅方向に移動させる第1の移動機構と、第1の移動機構を商品収納庫の上下方向に移動させる第2の移動機構とを備えている。
特開2002−74493号公報
ところで、前記自動販売機では、第1の移動機構に動力線や信号線等の電気配線が外部から接続されるが、第1の移動機構は上下方向に移動するようになっているため、電気配線を第1の移動機構の上下動に追従して屈曲させる必要がある。しかしながら、電気配線には多数の単線ケーブルを束ねたものが用いられるため、電気配線全体の外径が太くなり、電気配線用のスペースが大きくなるという問題点があった。また、電気配線全体が太くなると、電気配線を屈曲させる際の抵抗が大きくなるため、第1の移動機構を上下動させる第2の移動機構に無用な負荷が加わるという問題点もあった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1の移動機構に接続される電気配線用のスペースを低減することができるとともに、第1の移動機構を上下動させる第2の移動機構に電気配線の屈曲による無用な負荷が加わることのない自動販売機を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、自動販売機本体内に設けられた商品収納庫と、商品収納庫内の幅方向及び上下方向に配列された複数の商品コラムと、商品収納庫の幅方向及び上下方向に移動自在に設けられ、商品コラムから商品を取出して所定の商品搬送位置まで搬送する商品搬送機構とを備え、商品搬送機構を、商品コラムから商品を取出す商品取出機構と、商品取出機構を商品収納庫の幅方向に移動させる第1の移動機構と、第1の移動機構を商品収納庫の上下方向に移動させる第2の移動機構とから構成し、第1の移動機構には第1の移動機構の上下動に追従して屈曲する電気配線を接続した自動販売機において、前記電気配線を互いに厚さ方向に重なり合う複数の可撓性の扁平状ケーブルによって形成している。
これにより、第1の移動機構に接続される電気配線が互いに厚さ方向に重なり合う複数の可撓性の扁平状ケーブルによって形成されていることから、電気配線の動力線や信号線が多い場合でも電気配線を薄型化することができる。この場合、各扁平状ケーブルを第1の移動機構の上下動に追従して容易に屈曲させることができるので、電気配線を屈曲させる際の抵抗を小さくすることができる。
本発明によれば、電気配線の動力線や信号線が多い場合でも電気配線を薄型化することができるので、電気配線用のスペースの低減を図ることができる。この場合、電気配線を屈曲させる際の抵抗を小さくすることができるので、第1の移動機構を上下動させる第2の移動機構に無用な負荷が加わることがなく、第2の移動機構を常に円滑に動作させることができる。
図1乃至図13は本発明の一実施形態を示すもので、図1は自動販売機の正面図、図2はその正面断面図、図3はその側面断面図、図4は商品搬送機構の斜視図、図5その要部分解斜視図、図6は自動販売機の要部平面断面図、図7は電気配線及びケーブル保護部材の部分斜視図、図8は商品把持機構の動作を示す平面図、図9は第1の移動機構の動作を示す側面図、図10及び図11は商品搬出動作を示す正面断面図、図12及び図13はその側面断面図である。
この自動販売機は、自動販売機本体10と、自動販売機本体10内に設けられた複数の商品コラム20と、商品コラム20の商品Aを搬送する商品搬送機構30とを備えている。
自動販売機本体10は前面の幅方向一端側を除く部分を外扉11によって開閉するようになっており、外扉11には透明のガラス窓11aが設けられている。自動販売機本体10の前面の幅方向一端側は補助扉12によって開閉するようになっており、補助扉12の前面には紙幣投入口12a、硬貨投入口12b、金額表示部12c、商品選択操作部12d、硬貨返却口12e及び商品取出口12fが設けられている。自動販売機本体10内の幅方向一端側を除く部分には断熱壁で囲まれた商品収納庫13が設けられ、その一側面には商品取出口12fに商品Aを搬出する商品搬出口13aが設けられている。商品搬出口13aは商品搬送機構30から商品を受容するフラップ14によって開閉するようになっており、商品搬出口13aの側方には商品取出口12fが配置されている。フラップ14は下端を回動自在に支持されるとともに、図示しないモータや歯車からなるフラップ駆動機構によって回動するようになっている。また、商品収納庫13内は断熱性の仕切板16によって上下方向に仕切られており、仕切板16の仕切位置の上方には図示しないヒータによって加熱される加熱室13bが形成され、仕切板16の下方には図示しない冷却器によって冷却される冷却室13cが形成されている。この場合、仕切板16の前端側には可動仕切板17が設けられ、可動仕切板17は商品搬送機構30と共に上方(加熱室13b側)に移動可能に設けられている。また、商品収納庫13内には上下複数段の棚18が設けられ、各棚18にはそれぞれ幅方向に配列される複数の商品コラム20が載置されている。棚18は、左右一対の側壁部材18aと、側壁部材18aに支持される棚板18bとからなり、各側壁部材18aに設けた係合孔18cを側方のネジ19に係合することにより、商品収納庫13内に取付けられている。この場合、ネジ19は上下方向複数箇所に設けられており、棚18を上下方向任意の位置に移動可能になっている。また、棚18には後述する位置センサ34によって検知される被検知部18dが設けられ、被検知部18dは各側壁部材18aの前端にそれぞれ側方に屈曲するように設けられている。
各商品コラム20は、前後方向に配列した商品Aを前方に移動させる周知の構成からなり、商品収納庫13内の幅方向及び上下方向にそれぞれ複数ずつ配列されている。各商品コラム20は、前後方向に延びるコラム本体21と、商品Aを前方に移動させるコンベア22と、装置本体21内の幅方向中央を仕切る仕切板23とを備え、コラム本体21に商品Aを二列に収納するようになっている。尚、商品Aを前方に移動させる機構としては、プッシャーによって商品Aを前方に押圧するようにしたものであってもよい。
商品搬送機構30は、商品Aを把持することにより商品コラム20から取出す商品把持機構31と、商品把持機構31を商品収納庫13の幅方向に移動させる第1の移動機構32と、第1の移動機構32を上下方向に移動させる幅方向一対の第2の移動機構33と、第1の移動機構32の上下方向の位置を検知する位置センサ34と、位置センサ34の移動経路を外部から遮蔽するように覆うセンサカバー35と、第1の移動機構32に外部から接続される電気配線36とを備えている。
商品把持機構31は各商品コラム20の前方を移動するとともに、図示しない駆動機構によって前後方向に移動するようになっている。商品把持機構31の背面側には一対の把持部31aが互いに幅方向に間隔をおいて設けられ、各把持部31aは図示しない駆動機構によって幅方向に移動するようになっている。即ち、商品把持機構31は、図8(a) に示すように商品コラム20の後方に向かって移動して各把持部31aを商品Aの両側に位置させた後、図8(b) に示すように各把持部31aを幅方向内側に向かって移動して商品Aを各把持部31aにより把持し、図8(c) に示すように前方に向かって移動することにより、商品Aを商品コラム20から取出すようになっている。
第1の移動機構32は商品収納庫13内の幅方向に延びるように設けられ、その下面側には商品把持機構31が取付けられている。即ち、第1の移動機構32は、図示しない駆動機構によって商品把持機構31を幅方向に移動させるように構成されている。また、第1の移動機構32の幅方向両側にはそれぞれ前後方向に延びる支持板32aが設けられ、第1の移動機構32は各支持板32aの前端側に取付けられている。
第2の移動機構33は、商品収納庫13の幅方向両側にそれぞれ配置される一対の側板33aと、各側板33aに上下方向に延びるように設けられた一対のレール33bと、各側板33aの上端に亘って設けられた上面板33cとを備えている。各レール33bは第1の移動機構32の各支持板32aをそれぞれ上下方向に移動自在に支持しており、第1の移動機構32は駆動ユニット33dによって上下方向に移動するようになっている。
位置センサ34は、赤外線センサ等の周知の非接触型センサからなり、第1の移動機構32の各支持板32aにそれぞれ設けられている。
センサカバー35は上下方向に延びる断面コ字状の部材からなり、第2の移動機構33の各側板33aの前端にそれぞれ取付けられている。センサカバー35は一方の側面(支持板32aに対向する面)を開口した断面コ字状の部材からなり、その内部を位置センサ34が上下方向に移動するようになっている。また、センサカバー35の他方の側面には棚18の被検知部18dを挿入可能な挿入孔35aが設けられ、センサカバー35内を移動する位置センサ34によって被検知部18dが検知されるようになっている。この場合、挿入孔35aは棚18の各取付位置に対応するように上下方向複数箇所に設けられている。
電気配線36は複数の可撓性の扁平状ケーブル36aからなり、各扁平状ケーブル36aとしては、例えばFPC(フレキシブルフラットケーブル)が用いられる。即ち、電気配線36は図示しない電源から第1の移動機構32に電力を供給する動力線や、図示しない制御基板から第1の移動機構32に制御信号を送信する信号線等からなる。電気配線36は商品収納庫13の幅方向一端側に配置され、第1の移動機構32の上下動に追従して屈曲するようになっている。また、商品収納庫13の幅方向一端側には電気配線36を覆うケーブル保護部材37が設けられ、ケーブル保護部材37内には電気配線36の各扁平状ケーブル36aが互いに厚さ方向に重なり合うように収容されている。ケーブル保護部材37は、多数の中空状部材37aを互いに支軸37bを介してチェーン状に連結してなる周知の構成からなり、各中空状部材37aは支軸37bを中心に回動可能になっている。ケーブル保護部材37は第2の移動機構33の一方の側板33aの前端に固定され、その他端側が電気配線36と共に屈曲するようになっている。
以上のように構成された自動販売機において、商品選択操作部12dによって商品の選択が行われると、商品搬送機構30の商品把持機構31が第1の移動機構32及び第2の移動機構33によって選択商品の商品コラム20まで移動し、商品把持機構31によって商品コラム20の最前部の商品Aが取出される。その際、第1の移動機構32と共に上下方向に移動する位置センサ34によって選択商品の商品コラム20に対応する被検知部18dを検知することにより、第1の移動機構32が選択商品の商品コラム20に対応する上下位置で停止する。また、第1の移動機構32が上下方向に移動すると、図9(a)(b)に示すように第1の移動機構32の上下動に追従してケーブル保護部材37が電気配線36と共に屈曲する。
商品取出動作が完了した後は、商品搬送機構30が商品搬送位置に移動するとともに、フラップ14が開放され、商品把持機構31からフラップ14に商品Aが放出される。これにより、商品Aがフラップ14に受容され、商品取出口12fに搬出される。そして、フラップ14が閉鎖された後、商品搬送機構30は待機位置に移動する。
このように、本実施形態の自動販売機によれば、第1の移動機構32に外部から接続される電気配線36を互いに厚さ方向に重なり合う複数の可撓性の扁平状ケーブル36aによって形成したので、電気配線36の動力線や信号線が多い場合でも電気配線36を薄型化することができ、電気配線36用のスペースの低減を図ることができる。この場合、各扁平状ケーブル36aを第1の移動機構32の上下動に追従して容易に屈曲させることができるので、電気配線36を屈曲させる際の抵抗を小さくすることができ、第1の移動機構32を上下動させる第2の移動機構33に無用な負荷が加わることがないという利点がある。
また、電気配線36をケーブル保護部材37によって覆うようにしたので、電気配線36の損傷を確実に防止することができるとともに、ケーブル保護部材37を電気配線36と共に屈曲させるようにしたので、ケーブル保護部材37を屈曲させる際の抵抗を小さくすることができる。
この場合、ケーブル保護部材37としてチェーン状の部材を用いたので、ケーブル保護部材37を簡単な構造により確実に屈曲させることができ、実用化に際して極めて有利である。
尚、前記実施形態では、ケーブル保護部材37としてチェーン状の部材を用いたものを示したが、図14に示すように螺旋状の部材からなるケーブル保護部材38を用いた場合でも、前記実施形態と同様、ケーブル保護部材38を簡単な構造により確実に屈曲させることができる。この場合、ケーブル保護部材38は、合成樹脂からなる帯状部材38aをその一部が重なり合うように螺旋状に巻回してなる周知の構造からなり、電気配線36と共に容易に屈曲するようになっている。
本発明の一実施形態を示す自動販売機の正面図 自動販売機の正面断面図 自動販売機の側面断面図 商品搬送機構の斜視図 商品搬送機構の要部斜視図 自動販売機の要部平面断面図 電気配線及びケーブル保護部材の部分斜視図 商品把持機構の動作を示す平面図 第1の移動機構の動作を示す側面図 商品搬出動作を示す正面断面図 商品搬出動作を示す正面断面図 商品搬出動作を示す側面断面図 商品搬出動作を示す側面断面図 ケーブル保護部材の変形例を示す部分斜視図
符号の説明
10…自動販売機本体、13…商品収納庫、20…商品コラム、30…商品搬送機構、31…商品把持機構、32…第1の移動機構、33…第2の移動機構、36…電気配線、36a…扁平状ケーブル、37,38…ケーブル保護部材、A…商品。

Claims (4)

  1. 自動販売機本体内に設けられた商品収納庫と、商品収納庫内の幅方向及び上下方向に配列された複数の商品コラムと、商品収納庫の幅方向及び上下方向に移動自在に設けられ、商品コラムから商品を取出して所定の商品搬送位置まで搬送する商品搬送機構とを備え、商品搬送機構を、商品コラムから商品を取出す商品取出機構と、商品取出機構を商品収納庫の幅方向に移動させる第1の移動機構と、第1の移動機構を商品収納庫の上下方向に移動させる第2の移動機構とから構成し、第1の移動機構には第1の移動機構の上下動に追従して屈曲する電気配線を接続した自動販売機において、
    前記電気配線を互いに厚さ方向に重なり合う複数の可撓性の扁平状ケーブルによって形成した
    ことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記電気配線を覆うケーブル保護部材を備え、
    ケーブル保護部材を電気配線と共に屈曲可能に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 前記ケーブル保護部材としてチェーン状の部材を用いた
    ことを特徴とする請求項2記載の自動販売機。
  4. 前記ケーブル保護部材として螺旋状の部材を用いた
    ことを特徴とする請求項2記載の自動販売機。
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