JP2007108604A - トナー搬送装置、及びこれを具備する現像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナーを、静電気力で搬送、ホッピングさせるための進行波電界を発生させる複数の電極14を有するトナー搬送部材13を具備し、トナーの搬送方向に対する進行波電界の方向が、順方向と逆方向とを繰り返しながらトナーを所定の方向に搬送させるトナー搬送装置12を具備する現像装置10を提供する。
【選択図】図1
Description
その一例として、トナー搬送部材によってトナーを潜像担持体上に供給するという従来技術がある。
このトナー搬送装部材は潜像担持体に対向して配置され、その表面には複数の電極が所定のピッチで配置されている。
この電極にはn相の交流電圧が印加され、トナーを搬送する進行波電界を発生させるようになされており、トナーはこの進行波電界によって、垂直方向にホッピングしながら潜像担持体と対向する現像領域まで搬送される。
その場合のトナーの搬送速度vtは、電極のピッチをr、電極の相数をn、電極に印加する電圧の周波数をfとした場合、r×n×fで計算される。
トナーは空気中を搬送されるため、搬送中に空気と衝突しながら搬送され、空気の粘性抵抗を受ける。
しかし、表面近傍の領域では進行波電界からの力の方が空気抵抗よりも大きいため、空気抵抗の影響はあまり受けずトナーは速度vtで搬送される。
逆に、表面近傍の領域の空気は、トナーとの衝突によって定常状態ではトナーと同じvtの速度でトナー搬送方向に流れを作る。
トナー搬送部材の法線方向の高さに関して表面近傍の領域よりも少し高い位置での空気は、下側の空気の流れの影響を受けて、トナー搬送方向に流れを作る。
このようにして、表面近傍の領域のトナーがvtの速度で搬送されることによって、トナー搬送部材の法線方向に関して表面近傍の領域より高い領域の空気も同じようにトナー搬送方向に流れを作る。
進行波電界が小さくなると、トナーが進行波電界から受ける力も小さくなる。
進行波電界から受ける力が小さくなると、相対的に空気の流れから受ける粘性抵抗の方が大きくなり、トナーは空気の流れに乗ってトナー搬送方向に流される。
トナーが受ける力のうち空気の粘性抵抗が支配的になると、トナーは搬送部材表面に戻ることはなく、空気の流れに乗って空中を漂いながら搬送される。
このようなトナーの動きは、もはや進行波電界で制御しているとは言えない。
このような搬送状態で現像領域に入った場合、上空にできた空気の流れが潜像担持体と衝突する。
その際に空気といっしょに空中を漂っていたトナーも潜像担持体と衝突し、潜像担持体に付着する。
この場合、潜像担持体の非画像部にトナーが衝突した場合、非画像部にトナーが付着してしまい、地汚れが発生してしまい問題となる。
ベタ画像の潜像を現像する場合は、搬送されたトナーの大部分が潜像担持体へ現像されるため、現像領域では空気の流れは発生しない。
よって、ドット潜像が現像されず画質劣化が発生してしまう。
空気の流れによる粘性抵抗を小さくするために、トナーの搬送速度を小さくすることが考えられる。実際は、電極に印加する電圧の周波数を小さくすることによって、搬送速度を小さくすることができる。
しかし、周波数を小さくするとトナーと搬送部材表面との接触時間が大きくなり、トナーと搬送部表面材間での接触摩擦によるトナーの電荷のリークや、鏡像電荷の誘起などによって、トナーの搬送性が低下する。
よって、トナーは搬送部材表面に付着してしまい、搬送されなくなってしまう。
このような構成にすることで、現像剤の飛散を防止しながら、現像領域で確実にトナークラウドを発生させることができるとしている。
この現像装置においては、各電極の表面から現像剤搬送表面までの距離を段階的に小さくすることによって、現像剤搬送表面での進行波電界を大きくすることができる。
よって、トナーは高さ方向により高くホッピングするようになる。
搬送方向へもトナーは動いているために、空気の流れも発生する。
表面近傍の空気の流れは、さらに高い領域での空気の流れも発生させる。
進行波電界が大きくなることによって、流れている空気の層の厚さは、さらに大きくなる。
進行波電界からの力よりも空気の粘性抵抗が大きくなる領域では、トナーは進行波電界では制御できず、空気の流れに乗って空中を漂いながら搬送される。
このような搬送状態で現像領域に入っても、トナーはクラウド化しているわけではなく、空気の流れに乗っているだけである。
よって、上記のような画質劣化が発生してしまう。
しかしこの場合、トナー搬送部材と潜像担持体との距離が小さく、トナーをホッピングさせる方向の電界が大きいために、ホッピングしたトナーは運動エネルギーが小さくなる前に非画像部に到達してしまい、地汚れが発生してしまう。
請求項2の発明においては、トナーの搬送速度は、前記進行波電界の方向がトナーの搬送方向と順方向の場合の時間と逆方向の場合の時間とで設定されるようにしたトナー搬送装置を提供する。
請求項3の発明においては、トナーの搬送速度は、前記進行波電界の方向がトナーの搬送方向と順方向の場合の周波数と逆方向の場合の周波数とで設定されるようにしたトナー搬送装置を提供する。
請求項4の発明においては、トナーの搬送速度は、進行波電界の方向がトナーの搬送方向と順方向の場合の時間および周波数と、逆方向の場合の時間および周波数とで設定されるものとしたトナー搬送装置を提供する。
請求項6の発明においては、前記潜像担持体と、前記トナー搬送部材とが対向する現像領域において、トナーの搬送方向に対して、前記進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながら、トナーを所定の搬送方向に搬送するようになされている現像装置を提供する。
請求項7の発明においては、トナーの搬送方向を基準として潜像担持体より下流側であって、前記トナー搬送部材と対向して位置し、前記現像領域において現像に寄与しなかったトナーを回収する回収手段を具備し、前記回収手段と、前記トナー搬送部材とが対向する回収領域において、トナーの搬送方向に対して進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながら、トナーを所定の搬送方向に搬送するようになされている現像装置を提供する。
請求項8の発明においては、前記現像領域と、前記回収領域の両方において、トナーの搬送方向に対して進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながらトナーを所定の搬送方向に搬送するようになされている現像装置を提供する。
請求項9の発明においては、トナーの搬送速度を、前記潜像担持体の周速の0.5倍〜2.0倍に設定した現像装置を提供する。
請求項11の発明においては、電子写真プロセスにおける潜像担持体、帯電手段、クリーニング手段のうちの少なくとも一つと、上述した現像装置とを一体に保持した構成のプロセスカートリッジを提供する。
請求項12の発明においては、前記プロセスカートリッジを複数備えている画像形成装置を提供する。
トナーの搬送速度を順方向と逆方向の周波数によって設定することによって、トナーの搬送速度を正確に設定することができた(請求項3)。
トナーの搬送速度を順方向と逆方向の時間と周波数によって設定することによって、トナーの搬送速度を正確に制御できた(請求項4)。
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のトナー搬送装置を現像装置に備えるようにしたことにより、現像装置内での空気の流れの発生を抑制できた(請求項5)。
現像領域においてトナーの搬送方向に対して進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながらトナーを搬送方向に搬送するようにしたことによって、現像領域以外はトナーの搬送速度を大きくし、現像領域ではトナーの搬送速度を小さくすることができた。また、現像領域で搬送速度を小さくすることによって、現像効率の向上が図られた(請求項6)。
回収領域においてトナーの搬送方向に対して進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながらトナーを搬送方向に搬送するようにしたことによって、回収領域以外はトナーの搬送速度を大きくし、回収領域ではトナーの搬送速度を小さくすることができた。また、回収領域で搬送速度を小さくすることによって、回収効率の向上が図られた(請求項7)。
現像領域と回収領域の両方においてトナーの搬送方向に対して進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながらトナーを搬送方向に搬送するようにしたことによって、現像領域と回収領域で搬送速度を小さくし、現像効率と回収効率の向上が図られた(請求項8)。
トナー搬送装置上を搬送されるトナーの搬送速度を潜像担持体の周速の0.5倍から2.0倍に設定したことによって、孤立1ドットの現像とベタ画像の現像を両立することが可能となった(請求項9)。
図1の現像装置10は、磁性キャリアと非磁性トナーから成る二成分現像剤を用いているものとする。
現像装置10は、潜像担持体11と、トナー搬送装置12により構成されている。
潜像担持体11の現像領域では感光体ドラム上の潜像にトナーが付着して可視像化され、現像に寄与しなかったトナーは所定の回収領域で回収されるようになされている。
トナー搬送装置12においては、トナー補給口15からトナーが供給され、現像剤収容部16に送り込まれる。
現像剤収容部16は2室に分けられており、現像装置内の両端部の現像剤通路(図示せず)によって連結している。
現像剤収容部16には二成分現像剤が収容されており、各室にある攪拌搬送スクリュ17によって攪拌しながら搬送される。
現像剤収容部16のトナー濃度が減少すると、トナー補給口15から現像剤収容部16にトナーが補給される。
攪拌搬送スクリュ17と対向する位置には、現像剤担持体18が配置されている。
現像剤担持体18の内部には、固定された磁石が配置されおり、現像剤担持体18の回転と磁力によって、現像剤収容部16内の現像剤は現像剤担持体18表面に汲み上げられる。
現像剤層規制部材19を通った現像剤は、現像剤担持体18の回転にともなって、トナー搬送部材13と対向する位置まで搬送される。
現像剤担持体18には、第一電圧印加手段21によって供給バイアスが印加されている。
トナー搬送部材13には、第二電圧印加手段22によって電極14に電圧が印加されている。
トナー搬送部材13と対向する位置においては、第一、第二電圧印加手段21、22によってトナー搬送部材13と現像剤担持体18との間に電界が生じている。
その電界からの静電気力を受け、トナーはキャリアから解離し、トナー搬送部材13の表面に移動する。
トナー搬送部材表面に達したトナーは、第二電圧印加手段22が印加する電圧による搬送電界によって、トナー搬送部材表面上をホッピングしながら搬送される。
潜像担持体11と対向する位置まで搬送電界によって搬送されたトナーは、トナー搬送部材13と潜像担持体11上の画像部との間の現像電界によって、潜像担持体11上に現像される。
現像に寄与しなかったトナーはトナー搬送部材13によってさらに搬送され、回収手段(図示せず)によってトナー搬送部材表面から回収される。
回収されたトナーは再び現像剤収容部16に戻され、現像装置10内を循環する。
図2の現像装置20には、非磁性トナーから成る一成分現像剤を用いた現像装置の一例を示す。
トナーは現像剤収容部16に収容されており、トナー補給ローラ23によってトナーは現像剤担持体18と摩擦帯電を行い、静電気力によって現像剤担持体18上に汲み上げられる。
現像剤担持体18上のトナーは、現像剤層規制部材19によって薄層とされ、現像剤担持体18の回転にともなって、トナー搬送部材13と対向する位置に搬送される。
現像剤担持体18には、第一電圧印加手段21によって供給バイアスが印加されている。
トナー搬送部材13には、第二電圧印加手段22によって電極14に電圧が印加されている。
トナー搬送部材13と対向する位置においては、第一、第二電圧印加手段21、22によってトナー搬送部材13と現像剤担持体18との間に電界が生じている。
その電界からの静電気力を受け、トナーは現像剤担持体18から解離し、トナー搬送部材13の表面に移動する。
トナー搬送部材13表面に達したトナーは、第二電圧印加手段22が印加する電圧による搬送電界によって、トナー搬送部材13表面上をホッピングしながら搬送される。
潜像担持体11と対向する位置まで搬送電界によって搬送されたトナーは、トナー搬送部材13と潜像担持体11上の画像部との間の現像電界によって、潜像担持体11上に現像される。
現像に寄与しなかったトナーはトナー搬送部材13によってさらに搬送され、回収手段(図示せず)によってトナー搬送部材表面から回収される。
回収されたトナーは再び現像剤収容部16に戻され、現像装置20内を循環する。
図3に順方向と逆方向の送りを繰り返してトナー搬送する場合の進行波パルスの例を示す。
ここでは、順方向進行波パルスの印加時間に対して逆方向進行波パルスの印加時間を短く、周波数は同一に設定した例を示す(請求項2)。
進行波電界によるトナーの搬送速度vは、v=f×r×nである。
f:進行波電界を発生させる電極の1つに印加するパルスの繰り返し周波数
r:進行波電界を発生させる電極ピッチ
n:進行波電界の相数
とする。
順方向進行波パルスの印加時間をtsと、逆方向進行波パルスの印加時間trとした場合、順方向、逆方向を繰り返して搬送する場合の搬送距離はX1は、X1=v・ts−v・trとなる。
例えば、パルスの繰り返し周波数f=7kHz、電極ピッチr=0.06mm、進行波電界の相数がn=3の時、トナーの搬送速度vは、v=1.26m/secであり、順方向進行波パルスの印加時間ts=4msec、逆方向進行波パルスの印加時間tr=2msecとして、順方向、逆方向を繰り返して搬送する場合のトナーの搬送距離Xは、2.52mmとなる。
一方、逆方向の進行波を印加しない場合、すなわちtsとtrとも順方向の進行波で搬送する場合の搬送距離X2は、7.56mmであり、この例では順方向、逆方向を繰り返すことで全体としては、実質1/3の速度に低下させることが出来る。
図3は、A相、B相、C相の3相パルスにおいて、A相を基準として順方向、逆方向を切り替えている例であり、A相パルスの6周期分の時間は順方向、すなわちA相→B相→C相の方向の進行波パルス、3周期分の時間は逆方向C相→B相→A相の方向の進行波パルスである。
ここでは、順方向進行波パルスの印加時間と逆方向進行波パルスの印加時間は同じであるが、順方向の周波数が逆方向の周波数に対して高い値に設定した例である(請求項3)。
進行波電界によるトナーの搬送速度vは、図3に示した例と同様に、v=f×r×nである。
そして、順方向進行波パルスの周波数fsと、逆方向進行波パルスの周波数fr、繰り返しの時間tとした場合、順方向、逆方向を繰り返して搬送する場合の搬送距離X1は、X1=fs×r×n×t−fr×r×n×t=(fs−fr)r×n×tとなる。
例えば、順方向パルスの周波数fs=6kHz、逆方向パルスの周波数fr=3kHz、電極ピッチr=0.06mm、進行波電界の相数がn=3、順逆進行波パルスの繰り返し時間t=1msecとして順方向、逆方向を繰り返して搬送する場合のトナーの搬送距離X1は、0.54mmとなる。
一方、逆方向の進行波を印加しない場合、すなわち周波数fs=6kHzで時間2tの間順方向の進行波で搬送する場合の搬送距離X2は、X2=fs×r×n×2t=2.16mmとなる。
この図4の例では順方向、逆方向を繰り返した搬送距離X1は順方向のみのX2に対して、全体としては実質1/4の速度に低下させることができる。
図4は、A相、B相、C相の3相パルスにおいて、A相を基準として順方向、逆方向を切り替えている例であり、周波数fsでA相パルスの6周期分は順方向、すなわちA相→B相→C相の方向の進行波パルス、周波数frで3周期分は逆方向C相→B相→A相の方向の進行波パルスである。
トナーの搬送方向に対して進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながらトナーを搬送方向に搬送することによって、一方向の定常的な空気の流れがトナー搬送部材13上に発生しない。
よって、トナーは空気の流れに流されることなく、進行波電界によって正確に制御することができる。
またトナーを動かしながら搬送速度を小さくしているので、トナー搬送部材13表面へのトナーの付着も回避できる。
トナー搬送部材13と、現像剤担持体18が、対向する供給領域においては、第一電圧印加手段21によってトナーを現像剤担持体18からトナー搬送部材13上に移動させる電界が発生している。
この供給領域においてトナーの搬送速度が小さいと、トナーが搬送部材13表面に付着する可能性があるため、供給領域では搬送速度は大きい方が好ましい。
また供給領域と現像領域の間の搬送領域では、供給領域でトナー搬送部材13へ移動してきたトナーをできるだけ速く現像領域へ搬送する必要があり、搬送領域でも搬送速度は大きい方が好ましい。
よって、現像領域においてのみ順方向と逆方向を繰り返しながらトナーを搬送している。
現像領域でのトナーの搬送速度は、順方向と逆方向の時間や周波数で設定されるが、潜像担持体11の周速の0.5〜2.0倍に設定することが好ましい(請求項9)。
トナーの搬送速度は、現像後の画像品質で決定される。トナーの搬送速度が小さい場合、トナーが現像領域にいる時間は長くなる。そのため、1ドット潜像などは現像されやすくなる。
しかし、ベタ画像の現像の場合は多くのトナーが現像に必要であり、現像にトナーが使われるとすぐに新しいトナーが搬送されてくる必要がある。
よって、トナーの搬送速度が小さすぎるとベタ現像に必要なトナー量が搬送されず、濃度不足等の問題が生じる。
トナー搬送速度が大きい場合は、トナーが現像に使われてもすぐに新しいトナーが搬送されてくるため、濃度不足の問題は生じない。しかし、1ドット潜像を現像する場合、トナーの搬送速度が大きいと、搬送方向の速度が大きいためにトナーが1ドット潜像になかなか引きつけられない。そのため、1ドット潜像の現像が充分に行われなくなるという問題が生じる。
下記表1に、潜像担持体11の周速に対するトナー搬送速度の比を変えた場合の、孤立1ドット潜像の現像性とベタ画像の現像性の、それぞれの評価を示す。
比が2.2の場合、搬送速度が大きいため1ドット潜像が正常に現像されない(評価×)。
比が0.5〜2.0の場合は、1ドット潜像もベタ画像も両方正常に現像されており、両立することができる(評価○)。
よって、現像領域におけるトナーの搬送速度は潜像担持体の周速の0.5〜2.0倍に設定することが好ましい。
回収手段としては、種々の方法が考えられる。図5は、回収板30によるトナー回収を示した図である。
トナー搬送部材13と回収板30の間において、トナーにトナー搬送部材13から回収板30に向かう方向に力が作用するように電界を発生させるようになされている。
現像領域で現像に寄与しなかったトナーは、回収板30とトナー搬送部材13とが対向し合う回収領域32において、トナー搬送部材13上から回収板30へ移動する。
回収板30上にトナーがある程度の量がたまると、振動子31によって回収板30を振動させ、回収板30上のトナーを振るい落とし、再び現像剤収容部16に戻す。
トナー搬送部材13と回収ローラ40との間において、トナーにトナー搬送部材13から回収ローラ40に向かう方向に力が作用するように電界を発生させるようになされている。
現像領域で現像に寄与しなかったトナーは、回収ローラ40とトナー搬送部材13が対向しあう回収領域42において、トナー搬送部材13上から回収ローラ40へ移動する。
回収ローラ40に付着したトナーは、ブレード41によって掻き落とされ、再び現像剤収容部に戻される。
トナー搬送部材13とブラシローラ50との間において、トナーにトナー搬送部材13からブラシローラ50に向かう方向に力が作用するように電界を発生させるようになされている。
現像領域で現像に寄与しなかったトナーは、ブラシローラ50とトナー搬送部材13とが対向しあう回収領域52において、トナー搬送部材13上からブラシローラ50へと移動する。
ブラシローラ50に付着したトナーは、フリッカーバー51によって掻き落とされ、再び現像剤収容部16に戻される。
吸引ノズル60とトナー搬送部材13とを対向させ、吸引ポンプ63によって、吸引ノズル60から空気を吸引する。
吸引ノズル60のトナー搬送方向下流側にはシール61がつけてあり、このシール61はトナー搬送部材13の表面と接触している。
現像領域で現像に寄与しなかったトナーは、回収領域62において空気の流れに乗って吸引ノズル60を通って回収される。
空気の流れに乗らず、進行波電界によって搬送されているトナーもシール61と衝突し、そのまま下流に搬送されていくことはない。
吸引ノズル60によって回収されたトナーは、ダクト64を通って再び現像剤収容部16に戻される。
トナー搬送速度が大きい場合は、回収板30や回収ローラ40、ブラシローラ50での回収は、回収手段に向かう方向の力がトナーに作用する時間が短くなる。
そうなると、このような回収手段では、確実に回収することが困難であり、進行波電界によってさらに下流まで搬送されるトナーが発生してしまう。
そのようなトナーは再び供給領域まで搬送されるが、供給領域を通過することができず、供給領域手前でトナー搬送部材に付着してしまう。
吸引ノズル60による回収では、トナーの搬送速度がトナーの吸引速度より大きいと、トナーが搬送部材上で停滞してしまい、回収領域手前でトナー付着が発生してしまう。
吸引速度を大きくするためには、吸引ポンプ63の性能を上げる必要があり、コストアップになってしまう。
よって、回収領域では、トナーの搬送速度はできるかぎり小さい方が回収効率がよくなる。
順方向と逆方向を繰り返すことによって、搬送部材上にトナーを付着させることなく搬送速度を小さくすることができ、回収効率を上げることが可能となる。
この場合は、トナー搬送部材13上の現像領域入り口から回収領域までの間、順方向と逆方向を繰り返しながらトナーを搬送してもいいし、現像領域と回収領域は順方向と逆方向を繰り返し、その間の領域は順方向のみでトナーを搬送するようにしてもよい。
こうすることによって、現像効率と回収効率の両方を向上させることができる。
一般的な画像形成装置について説明する。画像形成装置は、潜像担持体である感光体ドラムが帯電装置によって一様に帯電され、露光部からの読み取り画像に応じたレーザー光による書き込みにより、感光体ドラム表面に静電潜像が形成される。
そして、感光体ドラム表面の静電潜像は、上述した本発明の現像装置10、20によってトナーが付着されて可視像化され、この可視像は、給紙カセットから給紙された転写紙(記録媒体)に転写電源からの電圧が印加される転写コロによって転写され、この可視像が転写された転写紙は、感光体ドラムの表面より分離されて、定着ユニットのローラ間を通って、可視像が定着され、機外の排紙トレイへと排紙されるようになされている。
なお、ここでプロセスカートリッジとは、所定のケース内に像担持体であるドラム状の感光体と、帯電ローラと、現像装置と、クリーニングブレード等を一体に備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたものとする。
11 潜像担持体
12 トナー搬送装置
13 トナー搬送部材
14 電極
15 トナー補給口
16 現像剤収容部
17 攪拌搬送スクリュ
18 現像剤担持体
19 現像剤層規制部材
20 現像装置
21 第一電圧印加手段
22 第二電圧印加手段
23 トナー補給ローラ
30 回収板
31 振動子
32 回収領域
40 回収ローラ
41 ブレード
42 回収領域
50 ブラシローラ
51 フリッカーバー
52 回収領域
60 吸引ノズル
61 シール
62 回収領域
63 吸引ポンプ
64 ダクト
Claims (12)
- トナーを、静電気力で搬送、ホッピングさせるための進行波電界を発生させる複数の電極を有するトナー搬送部材を具備するトナー搬送装置であって、
トナーの搬送方向に対する進行波電界の方向が、順方向と逆方向とを繰り返しながらトナーを所定の方向に搬送させるようになされていることを特徴とするトナー搬送装置。 - トナーの搬送速度は、前記進行波電界の方向がトナーの搬送方向と順方向の場合の時間と逆方向の場合の時間とで設定されることを特徴とする請求項1に記載のトナー搬送装置。
- トナーの搬送速度は、前記進行波電界の方向がトナーの搬送方向と順方向の場合の周波数と逆方向の場合の周波数とで設定されることを特徴とする請求項1に記載のトナー搬送装置。
- トナーの搬送速度は、進行波電界の方向がトナーの搬送方向と順方向の場合の時間および周波数と、逆方向の場合の時間および周波数とで設定されることを特徴とする請求項1に記載のトナー搬送装置。
- 潜像担持体と対向して配置され、前記潜像担持体上の静電潜像を現像する現像装置であって、
請求項1〜4の何れか一項に記載のトナー搬送装置を具備していることを特徴とする現像装置。 - 前記潜像担持体と、前記トナー搬送部材とが対向する現像領域において、トナーの搬送方向に対して、前記進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながら、トナーを所定の搬送方向に搬送するようになされていることを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
- トナーの搬送方向を基準として潜像担持体より下流側であって、前記トナー搬送部材と対向して位置し、前記現像領域において現像に寄与しなかったトナーを回収する回収手段を具備し、
前記回収手段と、前記トナー搬送部材とが対向する回収領域において、トナーの搬送方向に対して進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながら、トナーを所定の搬送方向に搬送するようになされていることを特徴とする請求項5に記載の現像装置。 - 前記現像領域と、前記回収領域の両方において、トナーの搬送方向に対して進行波電界の方向が順方向と逆方向を繰り返しながらトナーを所定の搬送方向に搬送するようになされていることを特徴とする請求項7に記載の現像装置。
- トナーの搬送速度を、前記潜像担持体の周速の0.5倍〜2.0倍に設定することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一項に記載の現像装置。
- 請求項5乃至9のいずれか一項に記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 電子写真プロセスにおける潜像担持体、帯電手段、クリーニング手段のうちの少なくとも一つと、
請求項5乃至9の何れかに一項に記載の現像装置とを一体に保持したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項11に記載のプロセスカートリッジを複数備えていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005302133A JP4724525B2 (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | トナー搬送装置、及びこれを具備する現像装置 |
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