JP2001122436A - 搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

搬送装置及び画像形成装置

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JP2001122436A
JP2001122436A JP29818399A JP29818399A JP2001122436A JP 2001122436 A JP2001122436 A JP 2001122436A JP 29818399 A JP29818399 A JP 29818399A JP 29818399 A JP29818399 A JP 29818399A JP 2001122436 A JP2001122436 A JP 2001122436A
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electrode
transport
charged particles
counter electrode
electric field
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Osamu Iwasaki
修 岩崎
Kazuhisa Kenmochi
和久 剱持
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界カーテン方式の搬送装置において、帯電
粒子に帯電量のバラツキが存在する場合でも搬送ムラ等
のない良好な搬送特性を得る。 【解決手段】 進行波電界により電極群上にある帯電粒
子を搬送可能とする搬送電極1と、搬送電極1に対して
空隙を設けて対向した対向電極69とを備え、搬送電極
1と対向電極69の間の帯電粒子を対向電極69による
交番電界により飛翔させると共に、搬送電極1による進
行波電界により搬送する搬送装置において、対向電極6
9に印加する交番電圧を、一方の極性向きの電圧印加時
間と他方の極性向きの電圧印加時間との時間が異なるデ
ューティを持った波形とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界カーテンを利用
した搬送装置、及び該搬送装置を利用した電子写真方式
の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、帯電粒子を線状の電極群上に
乗せ、この電極群に時間的に変化する電圧を順次印加す
ることにより、進行波状となる電界(進行波電界と呼
ぶ)を形成し、この時の静電気力により帯電粒子(粉
体)を搬送する方法が「電界カーテン方式の搬送装置」
として提案されている。
【0003】この「電界カーテン方式」は、機械的な動
作によらずに粉体を搬送させることが出来るために、駆
動部分の機械的摩耗等による劣化や、動作時の振動等が
無く、長期間安定した粉体搬送が可能となる。
【0004】この「電界カーテン方式」を電子写真方式
の画像形成装置に応用することが、特公昭47−478
11号、特開昭58−220156号、特開昭59−1
81367号、特開昭63−12527号等で提案され
ている。
【0005】電子写真方式の画像形成装置では、元来、
帯電性の帯電粒子(トナー)を利用して潜像担持体上の
静電潜像を顕像化する現像工程において、トナー容器部
から現像部まで帯電粒子を搬送する場合に、電界カーテ
ンを搬送手段として用いた場合、機械的部分の摩耗や振
動を伴わず、騒音も伴わずに、長期間安定した画像形成
動作を維持することが出来る。
【0006】ここで従来の電界カーテン方式を採用した
搬送装置について説明する。ー般的な電界カーテン方式
における搬送装置の構成説明図を、図18、図19、図
20に示す。図18は搬送装置900の断面構成の模式
図であり、図19は配線図、図20は搬送面から見た配
線状態の模式図である。
【0007】基板901上に0.01〜lmm程度の幅
の線状の搬送電極902(902a,902b,902
c)を、0.01〜1mm程度の間隔で多数本、ー列に
並べて固定・配設してある。この個別の搬送電極902
間には短絡防止と基板表面の凹凸を無くすために、絶縁
体903を充填してある。
【0008】この各搬送電極902に対して順次電圧を
給電し、進行波電界(移動電界)を形成することによ
り、その電界の作用で帯電粒子を図の方向に搬送する。
【0009】搬送電極902は、基板901上に金属細
線を接着固定し、電極間を絶縁体で埋めて形成する他、
フォトリソグラフイーにより、くし状薄膜電極を形成す
る方法がある。
【0010】金属細線を使う場合、電極の印加電圧に対
する耐圧に関しては有利であるが、多数本の金属細線を
固定し、さらに3組に分けて接続しなければならず、製
造工程が複雑になるという問題がある。
【0011】ー方、フォトリソグラフイー方式により薄
膜電極を形成する場合、製造上、電極の接続を多層化す
ることにより容易に形成することが出来る反面、各電極
の厚みが薄くなるので、印加電圧に対する耐圧の点で不
利となることがある。
【0012】搬送電極902は、図19に示されるよう
に、多数の互いの位相の異なった交番電圧(搬送バイア
ス)を発生する電源A(904a)、B(904b)、
C(904c)が周期的に接続されたており、各電源に
よる搬送バイアスの印加により進行波状の交番電界(進
行波電界)を生じせしめている。
【0013】搬送バイアスは、例えば図21に示すよう
に、電源A、B、Cの交番電圧の位相は、各120度ず
れており、電源Bは電源Aに対し位相が120度進むと
共に、電源Cは電源Bに対し位相が120度進むように
調整されている。
【0014】即ち、各電源電圧は、次のように表わされ
る。
【0015】V1=Vmsinωt V2=Vmsin(ωt−2π/3) V3=Vmsin(ωt−4π/3) ここで、V1、V2、V3は電源A、B、Cの交番電圧
である。Vmは各電源電圧の最大値(Vmax)であ
り、通常、各電源で同じ値である。
【0016】これら線状電極に、電源A、B、Cによっ
て互いに位相の異なる3相以上の交流電圧(交番電圧)
が印可されることによって、例えば、電源Aには、線状
電極I0、I3、I6、I9、I12、・・・、電源B
には、線状電極I1、I4、I7、I10、I13、・
・・、電源Cには、線状電極I2、I5、I8、I11
・・・にそれぞれ接続されている(図19及び図20参
照)。
【0017】そして、位相差を持たせた搬送バイアスで
ある交番電圧が印加されると、基板901表面には矢印
の方向に進行波状の交番電界(進行波電界)が発生する
ようになっている。
【0018】この時、電荷を有する帯電粒子905(帯
電粒子)を、搬送電極902表面の進行波状の交番電界
中に置くと、帯電粒子905は搬送電極902表面の強
電界部(電源からの電圧が高い位置にある搬送電極)に
吸引され、図22(a),(b)に示されるように矢印
F方向に移動を開始する。
【0019】搬送電極に搬送バイアスを印加することに
より、搬送電極902上の帯電粒子905は図22中の
黒丸部でホされる最も電界の強い電極に、静電的に引き
寄せられて移動する。
【0020】ここで、位相差を持たせた3相交流を印加
していることにより、電界のピークは時間的に進行波を
形成するので、図22(a),(b)に示すように帯電
粒子は各相の電圧の最も高い部分、即ち、図22(a)
における電源A、図22(b)における電源Bというよ
うにそれぞれ接続された電極群に向かって、電極1本分
づつ前進することになる。このようにして、帯電粒子9
05は基板901の電極上を次μと遷移し、図中の矢印
F方向に搬送される。
【0021】また、電源A、B、Cより搬送電極902
に位相差を持った3相交流を印加すると同時に、搬送電
極902に対して空隙を保ち配置される対向電極906
に交流電圧を印加すると、先述の進行波電界に加えて、
搬送電極902近傍には交番電界(平行交番電界と呼
ぶ)が形成される。
【0022】この時、平行交番電界と進行波電界は、直
交する関係になっているので、互いに打ち消しあうこと
がなく、この為、帯電粒子905は両方の電界の影響を
受ける。
【0023】従って、帯電粒子905は、搬送電極90
2と対向電極906の間を基板901の垂直な方向に上
下飛翔しながら、さらに、進行波電界の最も強く働く方
向、即ち水平方向の電界により基板901に沿って水平
に力を受けることになる。
【0024】帯電粒子905はこれら2つの電界の合成
電界を受け、電極間を斜め、もしくは鋸刃状のジグザグ
に飛翔しながら、図22(a),(b)に示すように基
板901に沿って進行する。
【0025】帯電粒子905は、例えば、帯電粒子90
5が静電的に擬集して大きな2次帯電粒子になっている
場合でも、平行交番電界を印加することにより、帯電粒
子が上下の電極基板に衝突させられるて、仮に始めに静
電的に擬集した2次帯電粒子があった場合でも、飛翔に
より上下に運動することで電極基板と衝突してバラバラ
にされるので、搬送の支障にはならなくなる。
【0026】尚、電極間に多数の帯電粒子905がある
場合には、各帯電粒子905の質量、帯電量の違いによ
り、飛翔状態に差が生じる。又、飛翔中の帯電粒子同士
が衝突することにより、他の帯電粒子と異なった方向に
動いてしまうものも生じる。この為、帯電粒子905は
電極間でミスト状に漂いながら、全体として帯電粒子9
05の搬送方向(図中の矢印F方向)に搬送される。
【0027】また、電極間で飛翔を行わせることによ
り、搬送基板901中で電極の断線が発生した場合の影
響を低減することも可能となる。
【0028】これは通常、電極の耐圧による制限から、
進行波電界は平行交番電界よりも弱い。又、進行波電界
は線状電極間の漏れ電界(電界の回り込み)により形成
されているので、電極からの距離が離れることにより、
影響が小さくなる。
【0029】この進行波電界と平行交番電界の大きさの
関係から、帯電粒子905は搬送電極902近傍でのみ
進行波電界の影響を受けることになり、搬送電極902
より離れた部分では、平行交番電界の影響をより多く受
けるようになる。
【0030】このような電界の関係により、図22
(c),(d)に示すように線状の搬送電極902の一
部に断線が発生した場合でも、電極の断線部999によ
り進行波電界が形成されない場合の影響は搬送電極90
2の基板近傍のみに留まり、平行交番電界による飛翔し
ている帯電粒子に対しては影響を小さくすることができ
る。
【0031】この時断線部999近傍の帯電粒子は飛翔
して電極間の空隙でミスト状になっている状態であるの
で、断線部999前後の搬送電極997、998からの
進行波電界(の広がり)の影響を受けて、帯電粒子の進
行方向側の搬送電極998側に印加される電界の方を受
ける。
【0032】ー方、位相差をつけることにより逆方向側
の搬送電極997側からの電界は、進行方向側の搬送電
極998側に印加される電界よりも弱くなっている。こ
れにより、断線部999手前の帯電粒子は対向電極90
6側から飛翔する過程で、断線部999より搬送方向側
に曲げられ、断線部999より先の搬送電極998に吸
着される。
【0033】このようにして、図22(d)に示すよう
に断線部999を飛び越えて帯電粒子を搬送させること
が可能となる。
【0034】進行波電界を形成するための搬送バイアス
は、時間的変化による進行波を形成するものであれば、
矩形波や三角波のような波形であってもよく、また、前
記の連続的に変化するものでなく、パルス波が進行して
いく形態の時間的変化であっても同様の帯電粒子搬送効
果が得られる。
【0035】搬送電極902に印加する電圧は、電極の
太さや、帯電粒子の搬送性の良否によって、数十Vから
数KVの範囲で選択される。印加電圧の範囲(Peak
−To−Peak)が高い程、より強い電界、即ち静電
気力が発生して搬送性は良くなるが、現実的には搬送電
極902及び絶縁体903の耐圧により制限されること
が多い。
【0036】このような搬送電極902及び対向電極9
06を有する電界カーテン方式を用いて粉体搬送を行う
場合、(1)搬送を電気的な力のみで動かすことから機
械的な機構を持たないので、構成部品の摩耗や駆動時の
負荷トルクがなく、長期間安定して動作させられる、
(2)電気的に制御することが出来るので、帯電粒子の
搬送量・速度・搬送方向を容易に、かつ、レスポンスが
早い制御が可能となる、(3)帯電粒子自体が直接、運
動することにより搬送されるので、帯電粒子には機械的
な負荷が加わらず帯電粒子特性の変質が少ない、等の利
点がある。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術における対向電極906に交流電圧を印加し
て搬送電極902上の帯電粒子905を飛翔させながら
搬送させる電界カーテン方式の搬送装置に於いては、帯
電粒子905を飛翔させていることによる、次のような
問題が生じていた。
【0038】対向電極906に電圧を印加した場合、帯
電粒子905が電界の進行方向と垂直な方向に飛翔する
ことになるので、対向電極906に近づいた場合には搬
送電極902からの距離が遠くなり、帯電粒子905に
作用する進行波電界の強度が小さくなる。
【0039】特に、帯電粒子905の搬送速度を上げる
為に搬送電極に高周波の電圧を印加して進行波電界を発
生させた場合には、電界の発生している時間が短くなる
ので、飛翔により搬送電極902から離れた帯電粒子9
05は電界の変化に追従できなくなる。
【0040】この為に従来の電界カーテン方式の搬送装
置においては、帯電粒子905の搬送量を上げる目的で
搬送電極902に高周波の進行波電界を印加した場合、
ある程度以上の高周波の進行波電界には応答しきれずに
帯電粒子905の搬送効率が低下してしまい、従って搬
送量や搬送速度の向上が困難となる。
【0041】さらに、帯電粒子905の帯電量の大小に
より、電界の影響による大きな差が生じ、この為に帯電
粒子905の搬送ムラが発生する。
【0042】これは即ち、帯電粒子905に電界により
働く力Fは、電界強度E、電荷量qについて、F=qE
で示され、帯電粒子905の持っている電荷量に比例
し、電界カーテン方式による帯電粒子905の搬送にお
いて帯電粒子905の帯電量の大小により影響され搬送
時の速度にバラツキが生じ、搬送ムラが発生する。
【0043】この場合に、送効率を向上させるために対
向電極906に電圧を印加して搬送電極902との間を
飛翔させた場合には、平行交番電界と進行波電界の両方
の電界に対して作用を受けることになり、それぞれの電
界による影響が加算されることになるので帯電粒子90
5の速度にはさらに大きな差が生じる。
【0044】即ち、帯電粒子905は搬送電極902か
らの距離が離れている場合には、進行波電界の強度が低
下しているので、帯電量の影響がさらに大きくなり、結
果として、帯電量による大きな搬送性の違いを生じる。
【0045】これによる帯電粒子905の搬送ムラが発
生し、帯電粒子905の均一な搬送に対して障害となっ
てしまっていた。
【0046】同様に、搬送される帯電粒子905の帯電
量が不均ーな場合には、帯電粒子905の移動速度が異
なってきてしまうために、搬送中に帯電粒子の衝突が生
じる。この帯電粒子同士の衝突により、互いに逆極性の
摩擦帯電を起こし逆極性に帯電した帯電粒子905が作
られることがある。
【0047】この時、逆極性に帯電した帯電粒子905
は、正常に帯電している帯電粒子905と静電的に吸着
してしまうので、静電凝集が発生し、より大きな2次帯
電粒子が形成された状態で搬送されることとなり、搬送
の障害となってしまう。
【0048】また、搬送される帯電粒子905は搬送電
極902側の絶縁膜903との間で接触し、摩擦帯電を
起こすこともある。この場合、接触した帯電粒子905
が搬送電極902の絶縁膜903に静電吸着して静止し
てしまうので、特に粒径の大きい帯電粒子905におい
て進行波電界による搬送、及び、対向電極906からの
電界による飛翔が起きなくなる(あるいは低下する)現
象が生じる。
【0049】このように搬送電極902側に吸着されて
しまった場合には、対向電極906側からより強い電界
を発生させて引き離すことも考えられるが、電極基板、
特に搬送電極902の様な線状の電極では絶縁破壊の懸
念があり実用的ではない。
【0050】さらに、このような電界カーテン方式を用
いた搬送装置を電子写真装置に用いる場合においては、
搬送される帯電粒子であるトナーの電荷量に差がある場
合、不要な非画像部分にトナーが付着して汚れる「かぶ
り」や、転写時に移動速度差が生じることにより発生す
る画像端部のトナーが非画像部に付着する「飛び散り」
等による画像品位低下の原因ともなる。
【0051】また、トナーの電荷量が低い場合、十分な
静電気力が働かなくなるために現像時、及び転写時の画
像形成効率が低下するので、十分な画像濃度が得られな
くなる画像濃度不良を引き起こす。
【0052】このように、電界カーテン方式を用いた搬
送装置においては、搬送される帯電粒子の帯電状態によ
り、さまざまな問題が生じていた。
【0053】本発明は、上記した従来技術の問題を解決
するものであり、その目的とするところは、搬送装置に
おいては、搬送バイアスの作用を効率的に利用すること
が可能で、帯電粒子に帯電量のバラツキが存在する場合
でも搬送ムラ等のない良好な搬送特性を得ることであ
る。
【0054】また、帯電粒子の帯電量のバラツキを抑制
すること、帯電した帯電粒子が電極表面に静電吸着して
しまうことによる搬送不良を抑制することにより、搬送
ムラ等のない良好な搬送特性を得ることである。
【0055】さらには、電子写真方式の画像形成装置に
おいては、粉体であるトナーの帯電量のバラツキを抑制
し、安定した搬送特性を得ることで高品位の画像形成を
可能とすることにある。
【0056】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、電気的に絶縁された複数の電極よ
りなる電極群を配置し、この電極群にその発生する電位
分布が進行方向を有する進行波状に時間的に変化するよ
うに電圧を印加し、発生した進行波電界により前記電極
群上にある帯電粒子を搬送可能とする搬送電極と、前記
搬送電極に対して空隙を設けて対向した対向電極と、を
備え、前記対向電極に交番電圧を印加して搬送電極と対
向電極の間に交番電界を形成させることで搬送電極と対
向電極の間の帯電粒子を飛翔させると共に、前記進行波
電界により搬送する搬送装置において、前記対向電極に
印加する交番電圧は、一方の極性向きの電圧印加時間と
他方の極性向きの電圧印加時間との時間が異なるデュー
ティを持った波形であることを特徴とする。
【0057】前記対向電極に印加する交番電圧は、帯電
粒子を搬送電極側から対向電極側に引き寄せる方向の極
性に印加する時間よりも、帯電粒子を対向電極側から搬
送電極側に引き寄せる方向の極性に印加する時間を長く
設定したデューティを持った波形であることも好適であ
る。
【0058】前記対向電極に印加する交番電圧は、直流
成分を重畳した、オフセットを有するデューティを持っ
た波形であることも好適である。
【0059】電気的に絶縁された複数の電極よりなる電
極群を配置し、この電極群にその発生する電位分布が進
行方向を有する進行波状に時間的に変化するように電圧
を印加し、発生した進行波電界により前記電極群上にあ
る帯電粒子を搬送可能とする搬送電極と、前記搬送電極
に対して空隙を設けて対向した対向電極と、を備え、前
記対向電極に交番電圧を印加して搬送電極と対向電極の
間に交番電界を形成させることで搬送電極と対向電極の
間の帯電粒子を飛翔させると共に、前記進行波電界によ
り搬送する搬送装置において、前記対向電極に印加され
る電圧は、パルス状波形を有することを特徴とする。
【0060】前記対向電極に印加されるパルス状波形を
有する電圧は、電位が交互に変化する部分と、電位が変
化せずに一定に維持される部分とを有することも好適で
ある。
【0061】前記対向電極に印加されるパルス状波形を
有する電圧は、前記電位が交互に変化する部分において
帯電粒子を対向電極側から搬送電極側に引き寄せる方向
の極性に印加して終了させ、その後前記電位が変化せず
に一定に維持される部分を有することも好適である。
【0062】電気的に絶縁された複数の電極よりなる電
極群を配置し、この電極群にその発生する電位分布が進
行方向を有する進行波状に時間的に変化するように電圧
を印加し、発生した進行波電界により前記電極群上にあ
る帯電粒子を搬送可能とする搬送電極と、前記搬送電極
に対して空隙を設けて対向した対向電極と、を備え、前
記対向電極に交番電圧を印加して搬送電極と対向電極の
間に交番電界を形成させることで搬送電極と対向電極の
間の帯電粒子を飛翔させると共に、前記進行波電界によ
り搬送する搬送装置において、前記搬送電極及び対向電
極に帯電粒子との電気的な接触を防ぐ絶縁膜を形成し、
前記対向電極に形成した絶縁膜には、衝突した前記帯電
粒子に対して電荷の付与を行なう帯電制御剤を混入して
あることを特徴とする。
【0063】前記帯電制御剤は、樹脂帯電粒子であるこ
とも好適である。
【0064】前記搬送電極に形成した絶縁膜は、搬送さ
れる帯電粒子とほぼ同じ帯電特性を有することも好適で
ある。
【0065】前記対向電極に形成した絶縁膜に混合され
る帯電制御剤の混合割合が、前記対向電極による帯電粒
子の搬送方向に沿って変化していることも好適である。
【0066】前記帯電制御剤の混合割合は、前記対向電
極による帯電粒子の搬送方向に沿って増加していること
も好適である。
【0067】前記対向電極に形成した絶縁膜に混合され
る帯電制御剤の種類を、前記対向電極による帯電粒子の
搬送方向に沿って変更したことも好適である。
【0068】前記帯電制御剤の種類は、前記対向電極に
よる帯電粒子の搬送方向に沿って帯電付与特性の高いも
のに変更していることも好適である。
【0069】前記対向電極に印加する電圧の振れ幅を、
前記搬送電極に印加する電圧の振れ幅よりも大きくした
ことも好適である。
【0070】画像形成装置にあっては、上記記載の搬送
装置を備えることを特徴とする。
【0071】前記搬送装置により、帯電粒子としての現
像剤を搬送することも好適である。
【0072】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に本発明の
具体的な実施の形態を、図に基づいて説明する。
【0073】図1は本発明を適用する電界カーテン方式
の搬送装置の断面構成の模式図である。
【0074】図1に示されるように、この搬送装置で
は、搬送電極基板50に空隙を設けて正対して、対向電
極69を有する対向電極基板60が設けられている。対
向基板67は搬送路HP上壁と一体化して設けられてい
る。
【0075】搬送電極1と対向電極69の空隙は約30
0μmになるように、搬送電極基板50を搬送路HPの
下壁面に固定・配設した。
【0076】本実施の形態では、櫛状の線電極からなる
搬送電極1はフォトリソグラフイーによる導電薄膜によ
り形成したものを用いた。具体的には、絶縁性基板(本
実施の形態ではガラス基板)上に絶縁膜(SiC)と導
電膜(アルミ)とを交互に真空成膜法により成膜、エッ
チングにより櫛状の電極部を残す様にして、A,B,C
の3組に分けて接続された薄膜電極を作成した。
【0077】この時、各電極1の幅は100μm、間隔
は50μmとし、搬送電極1を構成する電極層51,5
3,55及び各電極層間の絶縁膜52,54,56の厚
みは、耐圧を考慮して厚めに、それぞれ10μm、15
μmとした。
【0078】ここで、本実施の形態では、フォトリソグ
ラフイー法の利点である多層膜形成技術を利用し、垂直
方向で階層状に分離した電極層構成を持たせ、各電極に
交番電圧を印加するために、線状電極端部で深さ方向に
も電極を形成した。即ち、断面図に示すように、第1、
3、5層に電極層51,53,55を、第2、4、6層
に短絡防止の絶縁層52、54、56を、(最表層)に
多数本の線状の電気的に絶縁された櫛状の搬送電極1を
形成した構成である。
【0079】電極群Aについては第5層である電極層5
5と第7である搬送電極1を、電極群Bについては第3
層である電極層53と第7層である搬送電極1を、電極
群Cについては第1層である電極層51と第7層である
搬送電極1を、それぞれ繋げるように絶縁層52、5
4、56を切り欠くことにより、電気的接続が可能にな
る。
【0080】また、電極による凹凸を減らすために、搬
送電極1間には絶縁膜としての絶縁性樹脂58を充填
し、表面の平滑化と隣り合う線状の搬送電極1間の絶縁
を図った。
【0081】これらの多層構成、及び電気的接続につい
ては、リソグラフイー法による成膜、マスキング及びエ
ッチングを繰り返すことにより容易に形成できることは
周知である。
【0082】基板端部にA、B、Cへの各給電電極7
3、74、75(各μ第5、3、1層に接続)には、電
源A、B、C(各μ81、82、83)からの位相をず
らせた交番電圧を印加することで、搬送電極基板50の
線状の各搬送電極1に進行波状交番電界を形成すること
が出来る。
【0083】対向電極69には第4の電源D(84)が
接続されており、搬送電極1に印加する交番電圧とは独
立した、図2に示すようなデユーティーを持った交番電
圧を印加することが出来るようになっている。
【0084】ここで述べる「デユーティーを持った交番
電圧」とは、図2のような1周期において一方の極性向
きの電圧印加時間と他方の極性向きの印加時間との時間
を異ならせることである。
【0085】即ち、対向電極69側に印加する飛翔バイ
アスについて、図2に示すように、その交流成分の1周
期における、帯電粒子7を搬送電極基板50から対向電
極基板60に向かう方向に付勢する電界を形成する過程
(対向電極69方向の帯電粒子飛翔過程)Tl(以下、
「山部」と称する)と、帯電粒子7を対向電極基板60
から搬送電極基板50に向かう方向に付勢する電界を形
成する過程(搬送電極1方向の帯電粒子飛翔過程)T2
(以下、「谷部」と称する)において、デユーティーパ
ーセント(%)=T2/(T1+T2)×100として
規定する。
【0086】電源D84から対向電極69に交流電圧を
印加することにより、搬送電極基板50と対向電極基板
60の間に平行交番電界を形成する。搬送電極基板50
上の帯電粒子7は、この平行交番電界の影響を受けて飛
翔し、対向電極69に印加する交番電圧の極性に応じて
対向電極基板60と搬送電極基板50の間で往復運動を
行う。
【0087】この時、本発明の特徴であるようなデユー
ティーを持った交番電圧を印加することにより、帯電粒
子7を対向する電極の一方側に長時間滞留させることが
出来る。
【0088】例えば、図2に示すような波形を対向電極
69側に印加し、マイナス極性に帯電した帯電粒子7を
電極間に置いた場合、帯電粒子7は1周期中のT1%の
時間(「山部」)は搬送電極1側に引き付けられ、又、
残るT2%の時間(「谷部」)は対向電極69側に引き
付けられることになる。
【0089】従って、帯電粒子7は進行波状交番電界が
弱くなってしまっている対向電極69近傍に滞在する時
間が短くなり、その分、進行波状交番電界をより強い状
態で長い時間受けることが出来る。
【0090】この結果、進行波状交番電界の周波数が高
くなった場合にも、帯電粒子7は応答し、帯電粒子7を
搬送させることが可能となる。
【0091】図2にしめすような時間割合にしてT1:
T2=1:3であるデユーティーを持った飛翔バイアス
を印加した場合、帯電粒子7の対向電極基板60から搬
送電極基板50に向かう方向への飛翔側である印加バイ
アスの谷部で75%であり、帯電粒子7の搬送電極基板
50から対向電極基板60に向かう方向への飛翔側であ
る矩形波の山部で25%となっている。
【0092】このように本実施形態では、所定のデユー
ティー比のバイアスを対向電極69側に印加することに
より、デユーティー比に対応した時間割合で帯電粒子7
の搬送電極1からの飛翔と引き戻しが行われることとな
り、搬送電極1側に帯電粒子7をとどまらせる極性側
(引き戻し側)の時間割合を多くすることにより、進行
波状交番電界への応答性を向上させることが可能とな
る。
【0093】さらには、搬送電極1から対向電極69の
間を飛翔・往復するので、線状の搬送電極1の断線や2
次擬集帯電粒子の発生による搬送不良防止の効果を合わ
せて発揮することが出来る。
【0094】本実施の形態の効果を実際の帯電粒子の搬
送により確認した。帯電粒子7としては、直径10μm
のポリエステル帯電粒子をコロナ放電により、−20〜
−30μC/mgの電荷を持たせた帯電粒子を用い、搬
送電極基板50に同じ3相交流を印加し、対向電極基板
60に交番電界を印加して本実施の形態の構成と従来の
構成での搬送性の効果を比較した。
【0095】搬送距離30cm、幅10cmのフォトリ
ソグラフイー法で作成した搬送電極基板50を共通に用
い、対向電極基板60として、対向基板67としてガラ
ス基板を用い、透明導電膜であるITO(Indium
Tin Oxide)を対向電極69として形成した
ものを空隙300μmでそれぞれ固定、配置した。
【0096】このガラス基板と透明電極膜を用いること
により、本発明の実施の形態において搬送中の帯電粒子
の観察が出来るようにした。
【0097】搬送電極側1に印加する搬送バイアスはV
S=100V、fs=1〜35KHzの3相Sin波を
本実施の形態、従来例とも共通に印加した。
【0098】又、従来の構成の対向電極側には、飛翔バ
イアスV4としてVpp=2000V、f4=200H
zである矩形波を対向電極に印加し、一方、本発明の実
施の形態の構成においては、交流電圧V4としてVpp
=2000V、f4=200Hzのデユーティー比75
%の矩形状電圧を対向電極69に印加した。
【0099】この搬送電極基板50の端部の搬送路HP
に前記の帯電粒子7を供給して、帯電粒子7の搬送状態
の搬送周波数に対する変化を観察・比較した。
【0100】従来の構成の搬送装置の場合、搬送バイア
スを印加して搬送を行わせると、図3の表図に示したよ
うに搬送周波数が高くなるに連れて、搬送されない帯電
粒子が増加して行き、10KHz以上の搬送周波数を印
加した場合には、搬送路HP中のほとんど全ての帯電粒
子7は搬送を行うことが出来なくなってしまっていた。
【0101】これに対して本実施の形態の搬送装置に於
いては、対向電極69に印可する飛翔バイアスV4にデ
ユーティーを持たせて、前述のようにバイアスの「谷
部」の時間の割合を増加させ、搬送する帯電粒子7を搬
送電極基板50近傍により長く留まらせ、帯電粒子7が
搬送電極1から離れてしまう時間を少なくしているの
で、搬送周波数が高くなった場合でも影響を少なく、表
に示すように10KHz以上の高い周波数でも良好な搬
送を行うことが出来た。
【0102】その上、断線部分が生じた場合でも、上下
に飛翔することにより断線した電極部分より先の電極の
電界を捕らえられる飛翔の効果を維持しているので、搬
送電極の不具合により搬送が妨げられることなく長時間
安定した搬送が行えた。
【0103】このように、対向電極基板60と搬送電極
基板50に印加する飛翔バイアスにデユーティーを持た
せることにより、電界カーテン方式により帯電粒子を搬
送する搬送装置において帯電粒子を飛翔させる効果を損
なうこと無く、高周波の搬送バイアスに追従した搬送性
を維持することが可能となり、より高速で帯電粒子を搬
送することが可能となる。
【0104】又、このように極端なデユーティー波形の
交流バイアスを印加する場合には、時間平均ではDC成
分が時間比率の長い(図における「谷側」)側に偏って
しまう。この為、飛翔している帯電粒子が電極間の一方
に偏在、あるいは、片側の電極側に過度に押し付けられ
てしまうことがある。
【0105】このような場合には、搬送電極からの搬送
電界の効果をロスすることになるので、時間平均での電
圧値を変えられるよう、図4のように、デユーティー波
形の交流バイアスに直流成分であるDCバイアスを重畳
することにより時間平均のDC成分Vmを調整し、飛翔
帯電粒子の電極間における偏在位置を制御してもよい
(構成は図5の電源184参照)。
【0106】(実施の形態2)以下に本発明の第2の実
施の形態を説明する。第2の実施の形態では、対向基板
側にパルス状波形を有する交番電圧を印加する事を特徴
とする。
【0107】第1の実施の形態で説明したように、搬送
電極に対向させて平行電極を設け、電極間にデユーティ
ーを持った交番電界を発生させて搬送電極上の帯電粒子
を電極間で飛翔させる電界カーテン式搬送手段におい
て、帯電粒子を搬送電極近傍に長時間偏在させることに
より効率的な搬送が可能となった。
【0108】第2の実施の形態では、図6に示すような
対向電極に印加するパルス状波形の電圧が、電位が交互
に変化される部分と、電位が変化せずに一定に維持され
る部分とが交代に生じる交互電界を形成する間欠出力状
のパルス波形である飛翔電界を印加することにより、交
番電界中の飛翔帯電粒子を搬送電極側により偏在させる
て、搬送電極より発生する進行波電界をより強く帯電粒
子に作用させ、さらなる搬送効率の向上を図るものであ
る。
【0109】図5に本発明の第2の実施の形態に用いた
搬送装置の断面構成図を、図6に対向電極に印加するパ
ルス状電圧の波形を示す。
【0110】図5に示すように本実施の形態における対
向電極に印加するバイアスは、交番電圧を印加する区間
(振幅部)と、これに続いて電圧が変化せずに一定に維
持される直流電圧のみを印加する区間(ブランク部)の
全体を1サイクルとして、このサイクルを繰り返すバイ
アスである(以下、このバイアスを「ブランクパルス」
と称する)。
【0111】図6のブランクパルスは、振幅部(P0−
P6)の1パルスで時間T4、ブランク部(P6−P
0')の時間T5で、全体(P0−P0')のサイクルの
時間がT4+T5であり、周期は1/(T4+T5)で
ある。
【0112】搬送装置の構成は、第1の実施の形態と同
様に、搬送電極基板150に対して一定の空隙を保った
対向電極基板160を設けてある。この対向電極基板1
6には、対向電極169と対向基板170から構成さ
れ、電源E184が接続され、電源E184より先述し
たブランクパルス状の交流(AC)を対向電極電極16
0に印加させるようにしてある。
【0113】搬送電極基板150は、第1、3、5層に
電極層151,153,155を、第2、4、6層に短
絡防止の絶縁層152、154、156を、(最表層)
に多数本の線状の電気的に絶縁された櫛状の搬送電極1
01を形成した構成である。
【0114】電源A、B、C(各μ181、182、1
83)より搬送電極基板150に搬送用の3相交流電圧
を印加すると同時に、対向電極169側にブランクパル
ス状の交流(AC)を印加する。
【0115】この時、搬送電極基板150上の帯電粒子
107は第1の実施の形態と同様に、対向基板160と
搬送電極基板150の間に印加されたブランクパルス状
の交番電界により影響を受ける。
【0116】この時、ブランクパルスを用いた場合に
は、搬送路HP中の帯電粒子107は対向電極基板16
0に印加したブランクパルスの振幅部においては電極基
板間を飛翔して、断線部分や障害物の影響なく帯電粒子
搬送を可能にする効果をもたらす一方、対向電極基板1
60に印加したブランクパルスのブランク部においては
帯電粒子107は飛翔を行わずに搬送電極101近傍に
滞留することになるので、より強い状態の進行波状電界
の影響を受けられるようになる。
【0117】この為、進行波状電界を得るための搬送バ
イアスが高周波であっても、十分、帯電粒子107が搬
送電界の変化に応答して搬送できるようになる。このよ
うにして、ブランクパルスを用いることにより搬送安定
性と搬送速度向上とを両立させ実用的な帯電粒子の搬送
を行うことが可能となる。
【0118】このような本発明の第2の実施の形態の効
果を、実際の帯電粒子の搬送により確認した。
【0119】実施の形態1と同様に帯電粒子としては、
直径10μmのポリエステル帯電粒子をコロナ放電によ
り、−20〜−30μC/mgの電荷を持たせた帯電粒
子を用いた。
【0120】実施の形態1と同様の搬送基板を用い、対
向電極基板160には対向基板167としてガラス基板
を用い、透明導電膜であるITO(Indium Ti
nOxide)を対向電極169として形成したものを
空隙300μmで固定、配置し、実施の形態1と同様に
搬送中の帯電粒子の観察が出来るようにした。
【0121】交流電圧V5としては、電源184より振
幅部がVpp=2000V、周期T4=1KHz(1パ
ルスで時間1KHz)、ブランク部が時間T5=250
Hzで、全体のサイクルの時間f6(=1/T6)=2
00Hzであるブランクパルス状波形を対向電極169
に印加した。
【0122】この搬送基板端部に前記の帯電粒子を供給
して、帯電粒子107の搬送状態を観察・比較した。こ
の結果を図7の表図に示す。
【0123】従来の構成の搬送装置の場合、実施の形態
1で示したものと同様に、搬送周波数が高くなるに連れ
て搬送されない帯電粒子が増加して行き、10KHz以
上の搬送周波数を印加した場合には、搬送路HP中のほ
とんど全ての帯電粒子は搬送を行うことが出来なくなっ
てしまっていた。
【0124】これに対して本実施の形態の構成の搬送装
置に於いては、対向電極に印可する飛翔バイアスV5に
ブランクパルスによる休止部(ブランク部)を持たせる
ことにより、前述のように非飛翔状態時間の割合を増加
させることで搬送帯電粒子を搬送電極基板近傍により長
く留まらせ、帯電粒子への搬送電極からの影響を長くし
ているので、搬送周波数が高くなった場合に影響を少な
く、図7に示すように10KHz以上の高い周波数でも
良好な帯電粒子搬送を行うことができた。
【0125】さらに、断線部分が生じた場合でも、上下
に飛翔することにより断線した電極部分より先の電極の
電界を捕らえられる飛翔の効果を維持しているので、搬
送電極の不具合により搬送が妨げられることなく長時間
安定して帯電粒子の搬送が行えた。
【0126】しかし、振幅部の周波数が高すぎても、帯
電粒子に印加される電界の印加時間が短くなりすぎてし
まい、その結果、交互電界に追従出来なくなる。さら
に、ブランクパルスの休止部(ブランク部)の時間が振
動部の時間に比べて長すぎても、電極断線の影響を無く
す効果や2次擬集した帯電粒子の粉砕等の、帯電粒子を
飛翔させることにより得られる効果が低減してしまう。
【0127】本発明者らの検討によれば、帯電粒子の電
荷量により左右されるが、おおむね、ブランク部の時間
は振幅部の時間の10倍以下である方が効果が大きい。
【0128】又、対向電極169に印加するブランクパ
ルスに付いては、その振幅部の極性に付いても搬送性に
対して影響を与える。
【0129】ここで言う極性とは、図6、図9に示すよ
うに、振幅部(P0−P6、Q0−Q6)からブランク
部(P6−P0',Q6−Q0')に切り替わるときに
「山側(対向電極方向の帯電粒子飛翔過程、Q4−Q5
−Q6)」で終わるか、「谷側(搬送電極方向の帯電粒
子飛翔過程、P4−P5−P6)」で終わるかという関
係を示す。
【0130】本発明者の検討によれば、どちらの極性で
も前述したような搬送バイアスの高周波に対する応答性
を向上させる効果は見られるが、図6に示すような振幅
部からブランク部に切り替わるときに「各側」で終わる
構成のバイアスを用いた方が、搬送バイアスの高周波化
に対する応答性は高くなることが見出された。
【0131】この効果については、次のように説明され
る。帯電粒子は電荷を有しているので、搬送電極や対向
電極に接触しているときには静電気的な力(鏡映力)が
働く。この為、搬送電極基板上の帯電粒子に対向電極か
らの飛翔電界が働く際には鏡映力によるロスが生じるの
で、飛翔バイアスの極性の切り替わりから飛翔開始迄に
は若干のタイムラグが生じる。
【0132】これにより、搬送電極基板上に帯電粒子が
留まっている状態の「谷側」で終わる構成のバイアスを
用いた方が、対向基板上に帯電粒子が留まっている状態
の「山側」で終わる構成のバイアスを用いた方よりも、
帯電粒子が搬送基板上に滞留する実効的なブランク部が
長くなり、搬送電界をわずかながら長く受けることが出
来る。
【0133】これにより、振幅部からブランク部に切り
替わるときに「谷側」で終わる構成のバイアスを用いた
方が、搬送バイアスの高周波化に対する応答性は高くな
ると考えられる。
【0134】このように、本発明の第2の実施の形態で
は対向電極に印加するブランクパルス状の交流(AC)
電圧を印加することにより、電界カーテン方式の帯電粒
子搬送装置において帯電粒子を飛翔させる効果を損なう
こと無く、高周波の搬送バイアスに追従した搬送性を維
持することが可能となり、より高速で帯電粒子を搬送す
ることが出来る。
【0135】この結果、従来の電界カーテン装置より
も、より効率的な帯電粒子の搬送が出来ると共に、帯電
粒子の搬送速度や量を、より容易に制御することが可能
となる。
【0136】又、このブランクパルスを用いた場合にお
いても、デユーティー波形の場合と同様に、図8に示す
ようにブランクパルス波形の交流バイアスに直流成分で
あるDCバイアスを重畳することにより時間平均のDC
成分Vmを調整し、帯電粒子の休止部(ブランク部)に
おける偏存位置を制御してもよい。
【0137】次に本発明の実施の形態の一形態として、
本発明の第2の実施の形態を用いた電子写真方式の画像
形成装置について説明する。
【0138】電子写真方式の画像形成装置においては、
帯電粒子であるトナーの消費量が、形成される画像比率
により大きく変化する。従来までの現像器構成では、ト
ナーの供給量の制御が容易でないために、現像容器側に
多量のトナーと複雑な電荷付与機構を設ける必要があっ
た。
【0139】これに対して、本実施の形態の搬送装置を
用いることにより、現像器側に迅速かつ適正量のトナー
供給が出来るので、現像装置を小型にすることが可能と
なる。
【0140】図10は画像形成装置の概略断面構成説明
図である。電子写真方式では像担持体(感光体ドラム)
上に形成された静電潜像に、帯電粒子である現像剤(ト
ナー)を静電吸着させて現像することで可視像を形成す
る。
【0141】ここで、現像装置においては帯電粒子をホ
ッパー容器から像担持体に搬送させる必要から、本実施
の形態の電界カーテン方式の搬送装置を組み込んだ。
【0142】画像形成装置の原理は以下に示す通りであ
る。一定速度で回転する像担持体である感光体ドラムの
周囲には、上流側から帯電手段、露光手段、現像手段、
転写手段、およびクリーニング手段が配設されている。
【0143】帯電手段217は接触帯電装置を用いたも
のであり、中抵抗の導電性ローラを感光体ドラム215
に当接させ、この導電性ローラーに電圧を印加すること
によって放電を発生させ、感光体ドラム215の表面を
一様に帯電させるものである。
【0144】次に、露光装置220により感光体ドラム
215への露光が行われる。即ち、画像信号がレーザー
ダイオードに与えられると、このレーザーダイオードは
画像信号に対応する画像光をポリゴンミラーへ照射す
る。
【0145】このポリゴンミラーはスキャナーモーター
によって高速回転し、ポリゴンミラーで反射した画像光
が結像レンズ及び反射ミラーを介して一定速度で回転す
る感光体ドラム215の表面を選択的に露光し、その結
果、像担持体上の電位を落とすことにより静電潜像を形
成する。
【0146】現像器は後に詳しく説明するが、感光体ド
ラム215に対向した位置に現像スリーブ236が感光
体ドラム215に対し微小間隔(300μm程度)をも
って固定配置され、感光体ドラム215上の静電潜像に
磁性体を含有したトナー207を付着させることにより
可視像を形成する。
【0147】転写部は転写ローラー210が配設されて
いる。転写ローラ210は金属軸を中抵抗発泡弾性体で
巻いてあり、感光体ドラム215に当接させて配置して
ある。回転により感光体ドラム215上に形成されたト
ナー像が転写部に達するタイミングに合わせて、給紙部
より転写材202が転写ローラ210と感光体ドラム2
15の当接部に搬送される。
【0148】この時、同時に転写ローラー210にはバ
イアスが印加され、感光体ドラム215上のトナー画像
は転写材202に転写される。ここで、転写ローラー2
10は感光体ドラム215とは夫々駆動されているた
め、両者に挟まれた状態の転写材202は転写工程が行
われると同時に、図示左方向に所定の速度で搬送され、
次工程である定着器225にむけて送られる。
【0149】定着器225は上記転写部により転写材2
02上に形成したトナー画像を定着させるものであり、
図10に示すように、転写材202に熱を加えるための
定着ローラー226と転写材202を定着ローラー22
6に圧接させるための加圧ローラー227とから成り、
各ローラーは中空ローラーであり内部に夫μヒータを有
し回転駆動され同時に転写材202を搬送するよう構成
されている。
【0150】これによりトナー像を保持した転写材20
2は定着ローラー226と加圧ローラー227とにより
搬送されると共に熱及び圧力を加えられることによりト
ナーが転写材202に定着される。
【0151】クリーニング装置はクリーニング容器21
4内にクリーニングブレード216を配置している。ク
リーニング容器214内に入ってきたドラム上の転写残
トナーはクリーニングブレード216の機械的摺擦によ
り感光体ドラム215上から完全に除去される。
【0152】次に、本実施の形態における現像装置20
9について説明する。現像装置209においては、大き
く現像容器232、トナー容器部234、及びトナー搬
送部230の3つに分けられる。
【0153】トナー容器部234はトナーホッパー23
1と供給部233からなり、ホッパーには、ポリエステ
ル樹脂と着色剤を兼ねた黒色マグネタイトからなる黒色
磁性のトナー207が充填されている。
【0154】又、トナーホッパー231は現像装置20
9から着脱可能な構成を有し、又、容器の下部にはトナ
ー207への電荷付与とトナー搬送部230への送りを
行う回転可能なブラシローラ239、及びブラシローラ
239に当接させて板状スクレーパ240が配設されて
いる。
【0155】ブラシローラ239は本体の駆動ギア(不
図示)に接続されており、回転を行う。
【0156】現像容器232には、内部にマグネット2
37を固定・配置した回転可能な金属円筒である現像ス
リーブ236と、現像スリーブ236上のトナーコート
厚を規制する規制ブレード235、およびトナー207
を溜める容器232Aと容器232A内部に設けられた
トナー量検知装置238からなる。
【0157】現像スリーブ236には、不図示の現像電
源が接続されており、現像バイアスを印可することが出
来る。画像形成動作を行う時には、現像スリーブ236
が回転し、スリーブ内部のマグネット237の磁界によ
り現像容器232内のトナーを引き付ける。
【0158】現像スリーブ236の回転によりトナーは
規制ブレード235部に送られ、あらかじめ設定された
厚みにコートされる。現像スリーブ236のさらなる回
転により、コートされたトナーは感光体ドラム215と
の対向部に搬送され、現像スリーブ236に接続された
電源からの現像バイアス印加による感光体ドラム215
上の静電潜像を現像する。
【0159】トナー量検知装置238は光学的センサか
らなり、容器232A内のトナー量を検知する。
【0160】ここで、容器232A中のトナー量は出力
される画像の印字比率により減少量が変化する。この
為、トナー量検知装置238の出力結果に応じた、速や
かにトナーホッパー231から現像装置209側へトナ
ー供給が求められる。
【0161】本実施の形態の構成の搬送装置では、トナ
ー量検知装置238の信号に応じて、搬送電極に印加す
る搬送バイアスの周波数を変更することでトナー供給量
を変える。この時、画像比率の最も高いべた印字画像を
連続して出力するような場合には、トナーの搬送速度を
もっとも早くしなければならず、搬送バイアスの周波数
が高くなる。
【0162】現像容器232とトナー容器部234の間
のトナー搬送部230には、上記した実施の形態の電界
カーテン方式の搬送装置により接続されている。
【0163】画像形成動作を行っている状態でトナー量
検知手段238により現像容器232内のトナーが少な
くなったことを確認すると、トナー容器部234下部の
ブラシローラ239を回転動作させ、さらに、電界カー
テン方式の搬送装置の電源A〜D(281、282、2
83、284)を動作させる(図11参照)。
【0164】ブラシローラ239が回転することでトナ
ーホッパー231内のトナーは、まず、ブラシローラ2
39に接触・摺擦して電荷を付与されてブラシローラ2
39に付着する。
【0165】トナーを付着したブラシローラ239が回
転することにより板状スクレーパ240に摺擦すると、
この時の機械的衝撃でトナーが飛散するが、板状スクレ
ーパ240の位置を調節することにより、電荷を持った
トナーがトナー容器下部の搬送部へと送るようにしてあ
る。
【0166】トナー搬送部230は、図11に示される
ように、上面に対向電極基板60、下面に搬送電極基板
50が配置されている。トナー搬送部230に供給され
た帯電トナーは、搬送部に配設された本実施の形態の電
界カーテン方式の搬送装置に電源A〜Dからバイアスを
印加することによりトナー搬送部230内を上下に飛翔
しながら現像容器232へと水平搬送される。
【0167】このような構成の画像形成装置において、
従来の構成の搬送装置を用いた場合と本発明を適用した
第2の実施の形態の比較を行っところ、従来の構成の場
合、印字比率の最大となるべた画像を連続して出力する
と、搬送バイアスが高周波になるためにトナーの供給不
良が発生してしまい、出力枚数が増加するに連れて濃度
低下や濃度ムラが発生するようになった。
【0168】これに対して、本発明の第2の実施の形態
を用いた顔合、べた画像を連続して出力した場合におい
ても、濃度変化や濃度ムラは起きず、高品位の画像出力
が可能であった。
【0169】このように本発明の電界カーテン方式の搬
送装置を現像装置に用いることにより、常時、消費量に
応じたトナー供給を行うことが出来るので余分なトナー
を貯える必要が無くなり現像器部を小型化できる。
【0170】これにより現像部位とトナー容器部位の間
を離して配置することが出来、さらに離れた位置に設け
られたトナー容器から現像容器に安定してトナーを搬送
出来るので、トナー容器の寸法が像担持体周りのスペー
スの制限を受けることなく、大きな容量のトナー容器を
設置することも可能となる。
【0171】従って、装置の小型化が可能となると同時
に、大容量のトナー容器部のみを交換する構成を組み合
わせることによって、装置の小型化と低ランニングコス
ト、さらに交換の容易な位置にトナー容器を配置するこ
とによる容易なメンテナンス性とを両立した電子写真の
装置を提供することが出来る。
【0172】このように、本発明の第2の実施の形態で
は対向基板側にパルス状波形を有する交流電圧を印加す
る事により、帯電粒子の搬送効率や速度を向上させるこ
とが出来、この結果、従来の電界カーテン方式の搬送装
置よりも、より効率的な帯電粒子の搬送が出来ると共
に、画像形成装置に用いた場合においてもトナー供給量
を容易に制御できるので、装置の小型化と高速度の画像
出力を行うことが可能となる。
【0173】(実施の形態3)図12は本発明を適用す
る電界カーテン方式の搬送装置の断面構成の模式図であ
る。
【0174】図12に示されるように、この搬送装置で
は、搬送電極基板50に空隙を設けて正対して、対向電
極69を有する対向電極基板60が設けられている。対
向基板67は搬送路HP上壁と一体化して設けられてい
る。
【0175】搬送電極1と対向電極69の空隙は約30
0μmになるように、搬送電極基板50を搬送路HPの
下壁面に固定・配設した。
【0176】本実施の形態では、櫛状の線電極からなる
搬送電極1はフォトリソグラフイーによる導電薄膜によ
り形成したものを用いた。具体的には、絶縁性基板(本
実施の形態ではガラス基板)上に絶縁膜(SiC)と導
電膜(アルミ)とを交互に真空成膜法により成膜、エッ
チングにより櫛状の電極部を残す様にして、A,B,C
の3組に分けて接続された薄膜電極を作成した。
【0177】この時、各電極1の幅は100μm、間隔
は50μmとし、搬送電極1を構成する電極層51,5
3,55及び各電極層間の絶縁膜52,54,56の厚
みは、耐圧を考慮して厚めに、それぞれ10μm、15
μmとした。
【0178】ここで、本実施の形態では、フォトリソグ
ラフイー法の利点である多層膜形成技術を利用し、垂直
方向で階層状に分離した電極層構成を持たせ、各電極に
交番電圧を印加するために、線状電極端部で深さ方向に
も電極を形成した。即ち、断面図に示すように、第1、
3、5層に電極層51,53,55を、第2、4、6層
に短絡防止の絶縁層52、54、56を、(最表層)に
多数本の線状の電気的に絶縁された櫛状の搬送電極1を
形成した構成である。
【0179】電極群Aについては第5層である電極層5
5と第7である搬送電極1を、電極群Bについては第3
層である電極層53と第7層である搬送電極1を、電極
群Cについては第1層である電極層51と第7層である
搬送電極1を、それぞれ繋げるように絶縁層52、5
4、56を切り欠くことにより、電気的接続が可能にな
る。
【0180】また、電極による凹凸を減らすために、搬
送電極1間には絶縁膜としての絶縁性樹脂58を充填
し、表面の平滑化と隣り合う線状の搬送電極1間の絶縁
を図った。
【0181】これらの多層構成、及び電気的接続につい
ては、リソグラフイー法による成膜、マスキング及びエ
ッチングを繰り返すことにより容易に形成できることは
周知である。
【0182】基板端部にA、B、Cへの各給電電極7
3、74、75(各々第5、3、1層に接続)には、電
源A、B、C(各81、82、83)からの位相をずら
せた交番電圧を印加することで、搬送電極基板50の線
状の各搬送電極1に進行波状交番電界を形成することが
出来る。
【0183】対向電極69には第4の電源D84が接続
されており、搬送電極1に印加する交流電圧とは独立し
た、交流電圧を印加することが出来るようになってい
る。
【0184】電源D84から対向電極69に矩形波状の
交流電圧を印加することにより、搬送電極基板50と対
向電極基板60の間に平行交番電界を形成する。
【0185】搬送電極基板50上の帯電粒子7は、この
平行交番電界の影響を受けて飛翔し、搬送電極69に印
加する交番電界の極性に応じて対向電極基板60と搬送
電極基板50の間で往復運動を行う。
【0186】搬送基板50は上記のような構成からなる
フォトリソグラフィー法で作成した搬送距離30cm、
幅10cmのものを用い、対向電極基板60として、対
向基板67としてガラス基板を用い、透明導電膜である
ITO(Indium Tin Oxide)を対向電
極69として形成したものを空隙300μmで固定・配
置した。このガラス基板と透明電極層を用いることによ
り、本発明の実施の形態においては搬送中の帯電粒子7
の観察が出来るようにした。
【0187】図12のD2部を拡大した図13に示され
るように、搬送電極1、対向電極69、それぞれの表面
には電極間に流れる過大な電流や、搬送する帯電粒子7
中に混入した導電性物質による電流のリークや短絡を防
止するために、厚さ5μmのポリエステル樹脂からなる
絶縁膜92、96がバーコート法により形成され設けら
れている。
【0188】対向電極69表面に形成する絶縁膜92中
には、本実施の形態の特徴である帯電制御剤であるメチ
ルメタクリレート・ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト共重合体(モル比90:10、Mw=10,200、
Mn=4,500)からなる粒径1μmの樹脂帯電粒子
93を15重量%混合した。
【0189】具体的には、溶媒に溶かしたポリエステル
樹脂中に、帯電制御剤粒子を混合・分散させ、これをバ
ーコート法により対向電極上に所定の厚さに塗工した。
【0190】このメチルメタクリレート・ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート共重合体は、帯電系列的にポリ
エステル樹脂に対してはプラス側にあるので、搬送帯電
粒子であるポリエステル樹脂粒子にマイナスの電荷を付
与することが出来る。
【0191】本発明の原理は、次のように説明される。
搬送帯電粒子7と搬送電極1上に形成した絶縁膜96
は、同じ材質であるので、接触による帯電をほんの僅か
しか引き起こさない。この為、逆極性に帯電した粒子で
あっても、搬送電極上の絶縁膜と衝突・接触した場合に
は、粒子と絶縁膜との静電吸着による付着力よりも対向
電極からの電界による飛翔させる力の方が強く、この
為、搬送電極上で滞留することがなく、搬送の障害とは
ならない。
【0192】ー方、対向電極69側には、帯電制御剤で
ある樹脂帯電粒子93を混合した絶縁膜92が形成され
ているので、対向電極からの電界による飛翔によって帯
電粒子7が対向基板67表面と衝突することにより、帯
電制御剤との接触帯電が起こり帯電粒子7への電荷の付
与が行われる。
【0193】この結果、搬送される帯電粒子7は搬送途
中で電荷を再付与されることとなるので、搬送開始時に
電荷を十分保持していない帯電粒子であっても、搬送中
の往復運動により対向電極基板60(に混合された電荷
制御剤)に衝突を繰り返すうちに十分な電荷を持つよう
になる。
【0194】さらに、帯電粒子7と帯電制御剤の帯電系
列における相対的な位置関係により、帯電粒子7に付与
される電荷量には上限が生じる。このため搬送開始時に
電荷量に分布を持っていた帯電粒子群であっても、飛翔
による往復運動の結果、各帯電粒子の電荷量がある上限
に揃うようになる。
【0195】この実施の形態の効果を実際の帯電粒子7
の搬送を行い確認した。帯電粒子7としては、直径8μ
mのポリエステル樹脂粒子をコロナ放電により、−5〜
−10μC/mgの電荷を持たせた帯電粒子を用い、搬
送電極基板50に同じ3相Sin交流を印加して、対向
電極基板60表面の絶縁膜に帯電制御剤を混入した本実
施の形態の構成と帯電制御剤を混入していない従来の構
成とで搬送性の効果を比較した。
【0196】なお、搬送電極1側に印加する搬送バイア
スはVm=100V、fm=10KHzの3相Sin波
を、又、対向電極69側には、交流電圧V4としてVp
p=1200V、f4=1200Hzの矩形波を対向電
極69に印加した。
【0197】この搬送路HPの片側端部の搬送開始口
(図12の右端)に前記の帯電粒子7を供給して、帯電
粒子7の搬送路HP中の搬送状態と搬送後の帯電粒子7
の電荷量を測定し比較した。
【0198】従来の搬送装置においては、搬送開始口か
ら帯電粒子が進行するに連れて、搬送速度ムラである帯
電粒子密度の疎密が帯状に現れるようになった。又、搬
送開始口からの搬送距離が長くなるに連れて、帯電粒子
同士の衝突での摩擦帯電による静電凝集が発生し、搬送
不良を起こす2次擬集粒子が増加してしまった。
【0199】これに対して、本発明の実施の形態では、
搬送路HP全域にわたり、ムラの無いほぼ均ーな搬送が
可能であった。さらに、搬送途中においても2次凝集粒
子は全く発生しなかった。
【0200】又、搬送路HPの帯電粒子吐出端から搬送
された帯電粒子の電荷量の分布を帯電量分布測定装置E
−スパートアナライザー(ホソカワミクロン製)により
測定したところ、従来の搬送装置により搬送した帯電粒
子では、帯電量分布が−5〜−25μC/mgと幅広
く、かつ、電荷量自身が低めであったものに対し、本実
施の形態の搬送装置を用いたものでは、帯電量分布が−
30〜−40μC/mgと高く、分布もシャープであっ
た。
【0201】このように搬送装置に第3の実施の形態を
用いることにより、搬送中に帯電粒子7の帯電量を均ー
に揃えるように再帯電させることが出来、これにより搬
送量のムラが無く、又、静電擬集による搬送不良を起こ
させない帯電粒子の搬送を可能とすることが出来る。
【0202】なお、本実施の形態の特徴である帯電制御
剤に付いては、説明に用いた樹脂に限定されるものでは
なく、ナイロン、フェノール樹脂、テフロン、アクリル
樹脂等の樹脂や有機金属錯体、キレート化合物、さらに
はビスフェノール等のフェノール誘導体類等、搬送され
る粒子や帯電極性に応じて、適宜選択することが可能で
ある。
【0203】又、帯電制御剤の混入形態に付いても、本
実施の形態で示したような樹脂帯電粒子に限らず、溶液
状にした後に絶縁膜上に塗工するなどの別形態を用いて
も、帯電粒子の電荷を制御する効果が同様に得られる。
【0204】(実施の形態4)以下に本発明の第4の実
施の形態を説明する。第4の実施の形態では帯電制御剤
が搬送路HPにおける搬送方向において変化しているこ
とを特徴とする。
【0205】第3の実施の形態で説明したように、対向
電極69表面に形成した絶縁膜92の帯電付与性を制御
することにより、従来の対向電極を持った電界カーテン
式の搬送手段に比べて、より効率的な搬送が可能とな
る。
【0206】さらに第4の実施の形態では、搬送路HP
中の対向電極69表面に形成した絶縁膜92の帯電付与
性を、搬送方向に変化させることにより、帯電粒子7の
電荷量を変化させて、さらなる搬送効率の向上を図るも
のである。
【0207】図14に本発明の第4の実施の形態を示
す。なお、図中、前出と同じ構成については同符号を記
した。
【0208】第3の実施の形態と同様に、搬送基板50
に対してー定の空隙を保った対向電極60を設けてあ
る。この対向電極には電源E84を接続し、電源E84
より交流(AC)に重畳して、帯電粒子と同じ極性の定
常(DC)電圧をV4bとして対向電極60に印加させ
るようにしてある。
【0209】対向電極69に形成する絶縁膜92中に
は、本発明の特徴である帯電制御剤であるメチルメタク
リレート・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合
体からなる粒径1μmの樹脂粒子93を10重量%混合
した。
【0210】具体的には、トルエン等の溶媒に溶かした
ポリエステル樹脂中に、帯電制御剤となる樹脂粒子93
を混合・分散させ、これをバーコート法により対向電極
69上に所定の厚さに塗工した。
【0211】又、図中のL1に示すように、帯電粒子7
の搬送方向(図中の矢印F方向)後端に相当する搬送路
の吐出口(図14中の左端)より50mm迄は、本実施
の形態の特徴であるような、帯電付与性を変えた電荷制
御剤を混入した絶縁膜92を形成した。
【0212】具体的には絶縁膜92であるポリエステル
からなる絶縁膜に第2の帯電制御剤として、マイナスの
帯電付与性の高いナイロンからなる粒径0.3μmの樹
脂粒子94を5重量%、及び、第1の帯電制御剤である
メチルメタクリレート・ジメチルアミノエチルメタクリ
レート共重合体からなる粒径1μmの樹脂粒子93をL
l部よりも量を増やして15重量%とを混合したものを
同様に塗工した。
【0213】帯電制御剤として、ナイロンは帯電系列的
にメチルメタクリレート・ジメチルアミノエチルメタク
リレート共重合体よりもさらにプラス側にあるので、ポ
リエステル樹脂をさらに高くマイナスに帯電させること
が出来る。
【0214】しかしながら、ナイロン樹脂のみでは、ポ
リエステル樹脂の帯電量が高くなりすぎるので、調整の
為、メチルメタクリレート・ジメチルアミノエチルメタ
クリレート共重合体の帯電粒子を混合した。
【0215】この本実施の形態の効果を実際の帯電粒子
の搬送を行い確認した。帯電粒子としては、直径6μm
のポリエステル樹脂粒子をコロナ放電により、−10〜
−20μC/mgの電荷を持たせた帯電粒子を用い、搬
送基板に3相Sin交流を印加して、対向電極69表面
の絶縁膜92に上記のように複数種類の帯電制御剤を混
入した本実施の形態の構成の搬送性の効果を評価した。
【0216】なお、搬送電極1側に印加する搬送バイア
スは、第3の実施の形態で評価を行った時と同様に、V
m=100V、fm=10KHzの3相矩形波を、又、
対向電極側には、交流電圧V4としてVpp=1200
V、f4=1200Hzの矩形波を対向電極69に印加
した。この搬送路HPの片側端部の搬送開始口に前記の
帯電粒子7を供給して、帯電拉子7の搬送状態を観察し
た。
【0217】搬送されている帯電粒子7の帯電量が極端
に高い場合、搬送電極基板50との間の鏡映力が強くな
り対向基板67側からの電界による飛翔が出来なくなる
ことがあるが、本発明の実施の形態では、図14のL2
に示すように搬送路HPの吐出口近傍でのみ搬送される
帯電粒子の帯電量を上げるので、搬送基板全域にわた
て、ムラの無いほぼ均ーな搬送が可能であった。
【0218】さらに、搬送途中における静電凝集は全く
発生しなかった。又、搬送路HPの帯電粒子吐出端から
搬送された帯電粒子の電荷量の分布を帯電量分布測定装
置E−スパートアナライザー(ホソカワミクロン製)に
より測定したところ、本実施の形態の搬送装置を用いた
ものでは、帯電量が−50〜−60μC/mgとより高
く、分布もシャープであった。
【0219】なお、本実施の形態では、帯電粒子の搬送
方向において、帯電制御剤の種類と量をそれぞれ変えた
が、帯電粒子の材質や帯電特性の応じて図15に示すよ
うに、L1の領域では樹脂粒子93を混入させ、L2の
領域では樹脂粒子93よりも帯電付与性の高い樹脂粒子
93Aのように、異なった帯電制御剤を混合しても良
い。
【0220】次に本発明の本実施の形態の一形態とし
て、本発明の第4の実施の形態を用いた電子写真方式の
画像形成装置について説明する。
【0221】図16は本発明の第2の実施の形態を用い
た画像形成装置である電子写真装置の概略断面図であ
る。電子写真装置では像担持体(感光体ドラム)上に形
成された静電潜像に、帯電粒子である現像剤(トナー)
を静電吸着させて現像することで可視像を形成する。
【0222】ここで、現像装置においては帯電粒子をホ
ッパー容器から像担持体に搬送させる必要から、本実施
の形態の電界カーテン方式の搬送装置を組み込んだ。
【0223】電子写真装置の現像装置においては、現像
剤(トナー)を静電吸着させて現像することから、像坦
持体の対向部に搬送するまでにトナーの帯電量を高く、
かつ、均ーに帯電させることが望ましい。そこで、第4
の実施の形態を用いることにより、搬送路の現像装置近
傍の絶縁体表面には、搬送路途中に混ぜた荷電制御剤よ
りも電荷を強く付与する荷電制御剤を混入し、搬送路中
での搬送性の安定と、電子写真装置としての必要な高く
均ーな電荷の付与性とを両立することが出来るようにな
る。
【0224】電子写真装置の原理は以下に示す通りであ
る。ー定速度で回転する像担持体である感光体ドラム2
15の周囲には、上流側から帯電手段、露光手段、現像
手段、転写手段、およびクリーニング手段が配設されて
いる。
【0225】帯電手段217は接触帯電装置を用いたも
のであり、中抵抗の導電性ローラを感光体ドラム215
に当接させ、この導電性ローラーに電圧を印加すること
によって放電を発生させ、感光体ドラム215の表面を
ー様の電位に帯電させるものである。
【0226】次に、露光装置220により感光体ドラム
215への露光が行われる。即ち、画像信号がレーザー
ダイオードに与えられると、このレーザーダイオードは
画像信号に対応する画像光をポリゴンミラーへ照射す
る。
【0227】このポリゴンミラーはスキャナーモーター
によって高速回転し、ポリゴンミラーで反射した画像光
が結像レンズ及び反射ミラーを介してー定速度で回転す
る感光体ドラム215の表面を選択的に露光し、その結
果、像担持体上の電位を落とすことにより静電潜像を形
成する。
【0228】現像器は後に詳しく説明するが、感光体ド
ラム215に対向した位置に現像スリーブ236が感光
体ドラム215に対し微小間隔(300μm程度)をも
って固定配置される。現像スリーブ236には不図示の
現像電源より交流に直流の電圧を重畳した現像バイアス
が印加され、これにより現像スリーブ236上のトナー
が飛翔、感光体ドラム215上の静電潜像に静電的に付
着させることにより可視像を形成する。
【0229】この時、静電潜像を忠実に可視像化するた
めには、現像スリーブ236上のトナーが高く、均ーな
電荷を有していることが望ましい。即ち、トナーの電荷
が低い場合には、飛翔速度が遅くなるので現像スリーブ
236上から感光体ドラム215に到達しにくくなる。
この為、静電潜像に吸着出来るトナーの絶対量が少なく
なり、加えて、転写時に感光体ドラム215上から転写
材へも到達しにくくなり、転写残りが増加するので、転
写後の転写部材上において十分な画像濃度が得られなく
なる。
【0230】又、感光体ドラム上の不必要な部分に付着
したトナーが現像バイアスによる電界により現像スリー
ブ236側に戻すことが出来ずに感光体ドラム215上
に付着したままになる「現像かぶり」が生じる。
【0231】さらに感光体ドラム215から転写材に転
写する際にも、搬送される帯電粒子であるトナーの電荷
が均ーでなく、低いものと高いものが混じって分布が広
がっている場合、電界によるトナーの移動速度差が生じ
るので、感光体ドラム215上のトナー像が転写材の搬
送方向後方側に散乱してトナー像が不鮮明になる「飛び
散り」と呼ばれる現象が発生し、画像品位の低下が生じ
る。
【0232】このように、現像器内においては、帯電粒
子であるトナーの電荷量を制御することが、高品位の画
像出力を行う上では重要となる。
【0233】又、電子写真装置の転写部には転写ローラ
ー210が配設されている。転写ローラ210は金属軸
を中抵抗発泡弾性体で巻いてあり、感光体ドラム215
に当接させて配置してある。
【0234】回転により感光体ドラム215上に形成さ
れたトナー像が転写部に達するタイミングに合わせて、
給紙部より転写材202が転写ローラ210と感光体ド
ラム215の当接部に搬送される。
【0235】この時、同時に転写ローラー210にはバ
イアスが印加され、感光体ドラム215上のトナー画像
は転写材202に転写される。ここで、転写ローラー2
10は感光体ドラム215とはそれぞれ駆動されている
ため、両者に挟まれた状態の転写材202は転写工程が
行われると同時に、図示左方向に所定の速度で搬送さ
れ、次工程である定着器225にむけて送られる。
【0236】定着器225は上記転写手段により転写材
202上に形成したトナー画像を定着させるものであ
り、図16に示すように、転写材202に熱を加えるた
めの定着ローラー226と転写材202を定着ローラー
226に圧接させるための加圧ローラー227とから成
り、各ローラーは中空ローラーであり内部にそれぞれヒ
ータを有し回転駆動され同時に転写材202を搬送する
よう構成されている。
【0237】これによりトナー像を保持した転写材20
2は定着ローラー226と加圧ローラー227とにより
搬送されると共に熱及び圧力を加えられることによりト
ナーが転写材202に定着される。
【0238】クリーニング装置はクリーニング容器21
4内にクリーニングブレード216を配置している。ク
リーニング容器214内に入ってきたドラム上の転写残
トナーはクリーニングブレード216の機械的摺擦によ
り感光体ドラム215上から完全に除去される。以上の
ような工程を繰り返して、電子写真装置では画像の形成
・出力を行う。
【0239】次に、本実施の形態における現像装置につ
いて説明する。現像装置209においては、大きく現像
容器232、トナー容器部234、及びトナー搬送部2
30の3つに分けられる。
【0240】トナー容器部234はトナーホッパー23
1と供給部233からなり、ホッパーには、ポリエステ
ル樹脂に着色剤を兼ねた黒色マグネタイトを混合した黒
色磁性トナー207が充填されている。
【0241】又、トナーホッパー231は現像装置20
9から着脱可能な構成を有し、又、容器の下部にはトナ
ー207への電荷付与と搬送部230への送りを行う回
転可能なブラシローラ239、及びブラシローラ239
に当接させた板状スクレーパ240が配設されている。
【0242】本実施の形態に用いたブラシローラ239
は、直径6ミリの金属性芯金上に導電性繊維を植毛した
幅7mmのパイル繊維の帯を螺旋状に巻き付けることで
製造されている。導電性繊維はレーヨンに導電性カーボ
ンを練り込み、これを引き伸ばして3デニールの糸に
し、これを200K本/平方インチの密度で植毛したパ
イル繊維の帯を用いた。パイル繊維の帯を芯金に巻き付
けた後、このブラシローラ239の外径が16mmにな
るように植毛部の仕上げ加工を行った。
【0243】このブラシローラ239は、電子写真装置
本体の金属製駆動ギア(不図示)に接続されて、所定の
方向に回転を行うと共に、電気的にブラシローラ239
を本体GNDに接続している。
【0244】現像装置209には、現像容器232内部
に円筒状マグネット237を固定・配置した回転可能な
直径16mmの金属円筒(現像スリーブ)236と、現
像スリーブ236上のトナーコート厚を規制する規制ブ
レード235、およびトナー207を溜める現像容器2
32と現像容器232内部に設けられたトナー量検知装
置238からなる。
【0245】現像スリーブ236には、不図示の現像電
源が接続されており、現像バイアスを印加することが出
来る。画像形成動作を行う時には、現像スリーブ236
内部のマグネット237の磁界により現像容器232内
のトナーを表面に引き付けながら現像スリーブ236を
回転させる。現像スリーブ236の回転により磁気的に
拘束されたトナーは規制ブレード235部に送られ、あ
らかじめ設定された厚みに現像スリーブ上にコートされ
る。現像スリーブ236のさらなる回転により、コート
されたトナーは感光体ドラム215との対向部に搬送さ
れ、現像スリーブ236に接続された電源からの現像バ
イアス印加により、感光体ドラムと現像スリーブ間を飛
翔・往復し、感光体ドラム215上の静電潜像を現像す
る。
【0246】トナー量検知装置238は光学的センサか
らなり、現像容器232内のトナー量を検知する。
【0247】現像容器232とトナー容器部234の間
は、図14に示された実施の形態の電界カーテン方式の
トナー搬送部230により接続されている。画像形成動
作を行っている状態でトナー量検知装置238により現
像容器232内のトナーが少なくなったことを確認する
と、トナー容器234下部のブラシローラ239を回転
動作させ、さらに、電界カーテン搬送装置の電源A〜D
(81、82、83、84)を動作させる。ブラシロー
ラ239が回転することでトナーホッパー231内のト
ナーは、まず、ブラシローラ239に接触・摺擦して電
荷を付与されてブラシローラ239に付着する。
【0248】トナーを付着したブラシローラ239が回
転することにより板状スクレーパ240に摺擦すると、
この時の機械的衝撃でトナーが飛散するが、スクレーパ
240の位置を調節することにより、電荷を持ったトナ
ーがトナー容器234下部に接続するトナー搬送部23
0へと送るようにしてある。
【0249】トナー搬送部230は、図17に示される
ように、上面に対向電極基板60、下面に搬送電極基板
50が配置されている。対向電極基板60には本発明の
実施の形態の特徴である、絶縁膜92を表面に形成して
ある。
【0250】トナー搬送部230に供給された帯電トナ
ーは、搬送部に配設された本実施の形態の電界カーテン
方式の搬送装置に電源A〜Dからバイアスを印加するこ
とにより搬送路HP内を上下に飛翔しながら現像容器2
32へと水平搬送される。
【0251】この時、搬送電極1表面には絶縁膜96
を、対向電極69表面には本実施の形態で示されるよう
な帯電制御材93、94を混入した絶縁膜92を形成し
てあるので、トナー207は搬送路HP中で電荷を付与
される。
【0252】これにより、ブラシローラーで供給された
トナー207の電荷を高く、かつ、均ーにすることがで
きる。さらに、現像スリーブ236側の吐出口近傍にお
いて、本実施の形態で示されるように電荷量をさらに高
める第2の帯電制御剤である樹脂粒子94が混合され電
荷を高めることができるので、現像スリーブ上に、現像
性・転写性に優れたトナーを供給することが可能とな
り、高品位の画像出力が可能となる。
【0253】さらに、搬送路HP中でトナー207に十
分な電荷付与が出来ることから、摩擦帯電により電荷を
付与するために現像スリーブ236とトナー207を無
理に摺擦させる必要がなくなるので、機械的な劣化、例
えば、現像スリーブ236表面へのトナー207の融着
や現像スリーブ236表面の摩耗等がなくなり、その結
果、長期間安定した特性を維持することが出来るように
なっている。
【0254】本実施の形態の効果を、実際の電子写真装
置による画像形成を行い確認した。帯電粒子であるトナ
ーとしては、着色剤を未ねた磁性微帯電粒子である黒色
マグネタイトを混合した直径6.5μmのポリエステル
粒子を用い、図16に示すような電子写真方式の画像形
成装置中に配設した本実施の形態の構成と従来の構成の
搬送路を形成し、画像における効果を比較した。
【0255】ブラシローラ239により搬送路HPに送
られるトナー(搬送路入口部分のトナー)の帯電量分布
を測定したところ、トナーはブラシローラとの摺擦によ
り−5〜−10μC/mg程度の電荷を持っていた。
【0256】この様な帯電量分布を持ったトナーを供給
して、従来の構成である電界カーテン装置を搬送路とし
て用いた場合、吐出口側の現像スリーブ上でのトナーの
帯電量分布は−5〜−25μC/mgと幅広く、かつ、
電荷量自身が低めであった。このために形成されたトナ
ー画像において、現像効率及び転写効率が低くなってし
まい、出力画像濃度が得られなかった。
【0257】特に文字画像において画像エッジ部のトナ
ーが非画像部分に付着する「飛び散り」が発生してしま
い、文字全体がぼやけたようになってしまった。
【0258】又、高温高湿環境下(32.5℃、80%
RH)においては、トナーの電荷量分布がさらに広がっ
てしまい、非画像部分にトナーが付着する「かぶり」の
発生が見られた。
【0259】これに対して、本発明の実施の形態を用い
た場合には、現像スリーブ上でのトナーの帯電量分布が
−50〜−60μC/mgと揃っており、かつ、平均の
電荷量が高めであるために、現像効率及び転写効率が良
く、十分な画像濃度を得ることが出来た。
【0260】又、文字画像においてもトナーの電荷量が
高いために画像エッジ部のトナーが非画像部分に付着す
る「飛び散り」が発生せず、文字と非画像部分とのコン
トラストのはつきりした見やすい画像を得ることが出来
た。
【0261】さらに、高温高湿環境下(32.5℃、8
0%RH)においても、トナーの電荷量分布を均ー、か
つ高めにすることが出来、非画像部分にトナーが付着す
る「かぶり」はほとんど見られなかった。
【0262】このように、本発明の第4の実施の形態で
は搬送経路中の搬送電極、対向電極表面に形成した絶縁
膜の帯電付与性を、搬送方向に変化させることにより、
帯電粒子の電荷量をコントロールすることが出来、この
結果、従来の電界カーテン装置よりも、より効率的な帯
電粒子の搬送が出来ると共に、電子写真装置に用いた場
合においても帯電粒子であるトナーの電荷量を適正な値
に容易に制御し、高品位の画像出力を行うことが可能と
なる。
【0263】
【発明の効果】上記のように説明された本発明による
と、帯電粒子の電荷量のバラツキや帯電粒子の停滞に起
因する搬送不良を防止し、搬送効率が向上して常に良好
な帯電粒子の搬送性を維持することが出来る。
【0264】帯電粒子の電荷量のバラツキ自体を抑制す
ることで、電極表面へ帯電粒子が静電吸着してしまうこ
とや2次凝集を抑え、搬送ムラのない安定した帯電粒子
の搬送性を維持することが出来る。
【0265】電子写真方式の画像形成装置において、帯
電粒子であるトナーの安定した搬送を行ない、また搬送
の際の電荷量のバラツキを抑え、高い電荷量を付与する
ことも出来るので、安定した帯電粒子搬送性と高品位の
画像出力を両立させて長期間維持させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電界カーテン方式の搬送装置の断面構成の模式
図。
【図2】デユーティーを持った交番電圧の波形図。
【図3】帯電粒子の搬送状態の搬送周波数に対する変化
を示す表図。
【図4】デユーティー波形の交流バイアスに直流成分で
あるDCバイアスを重畳した波形図。
【図5】電界カーテン方式の搬送装置の断面構成の模式
図。
【図6】対向電極に印加するパルス状電圧の波形図。
【図7】帯電粒子の搬送状態を観察・比較した表図。
【図8】ブランクパルス波形の交流バイアスに直流成分
であるDCバイアスを重畳した波形図。
【図9】対向電極に印加するパルス状電圧の波形図。
【図10】画像形成装置の概略断面構成説明図。
【図11】トナー搬送部の要部断面構成説明図。
【図12】電界カーテン方式の搬送装置の断面構成の模
式図。
【図13】搬送路の断面構成の拡大説明図。
【図14】電界カーテン方式の搬送装置の断面構成の模
式図。
【図15】電界カーテン方式の搬送装置の断面構成の模
式図。
【図16】画像形成装置の概略断面構成説明図。
【図17】トナー搬送部の要部断面構成説明図。
【図18】従来の搬送装置の断面構成の模式図。
【図19】従来の搬送装置の配線図。
【図20】従来の搬送装置の搬送面から見た配線状態の
模式図。
【図21】搬送バイアスの説明図。
【図22】帯電粒子の搬送状態を説明する図。
【符号の説明】
1 搬送電極 7 帯電粒子 50 搬送電極基板 51、53、55 電極膜 52,54,56 絶縁膜 60 対向電極基板 67 対向基板 69 対向電極 73,74,75 給電電極 81,82,83,84 電源 92,96 絶縁膜 93 樹脂粒子 202 転写材 207 トナー 209 現像装置 210 転写ローラー 214 クリーニング容器 215 感光体ドラム 216 クリーニングブレード 217 帯電手段 220 露光装置 226 定着ローラー 227 加圧ローラー 230 トナー搬送部 231 トナーホッパー 232 現像容器 233 供給部 234 トナー容器部 235 規制ブレード 236 現像スリーブ 237 マグネット 238 トナー量検知装置 239 ブラシローラ 240 板状スクレーパ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に絶縁された複数の電極よりなる
    電極群を配置し、この電極群にその発生する電位分布が
    進行方向を有する進行波状に時間的に変化するように電
    圧を印加し、発生した進行波電界により前記電極群上に
    ある帯電粒子を搬送可能とする搬送電極と、 前記搬送電極に対して空隙を設けて対向した対向電極
    と、を備え、 前記対向電極に交番電圧を印加して搬送電極と対向電極
    の間に交番電界を形成させることで搬送電極と対向電極
    の間の帯電粒子を飛翔させると共に、前記進行波電界に
    より搬送する搬送装置において、 前記対向電極に印加する交番電圧は、一方の極性向きの
    電圧印加時間と他方の極性向きの電圧印加時間との時間
    が異なるデューティを持った波形であることを特徴とす
    る搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記対向電極に印加する交番電圧は、帯
    電粒子を搬送電極側から対向電極側に引き寄せる方向の
    極性に印加する時間よりも、帯電粒子を対向電極側から
    搬送電極側に引き寄せる方向の極性に印加する時間を長
    く設定したデューティを持った波形であることを特徴と
    する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記対向電極に印加する交番電圧は、直
    流成分を重畳した、オフセットを有するデューティを持
    った波形であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 搬送電極として電気的に絶縁された複数
    の電極よりなる電極群を配置し、この電極群にその発生
    する電位分布が進行方向を有する進行波状に時間的に変
    化するように電圧を印加し、発生した進行波電界により
    前記電極群上にある帯電粒子を搬送可能とする搬送電極
    と、 前記搬送電極に対して空隙を設けて対向した対向電極
    と、を備え、 前記対向電極に交番電圧を印加して搬送電極と対向電極
    の間に交番電界を形成させることで搬送電極と対向電極
    の間の帯電粒子を飛翔させると共に、前記進行波電界に
    より搬送する搬送装置において、 前記対向電極に印加される電圧は、パルス状波形を有す
    ることを特徴とする搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記対向電極に印加されるパルス状波形
    を有する電圧は、電位が交互に変化する部分と、電位が
    変化せずに一定に維持される部分とを有することを特徴
    とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記対向電極に印加されるパルス状波形
    を有する電圧は、前記電位が交互に変化する部分におい
    て帯電粒子を対向電極側から搬送電極側に引き寄せる方
    向の極性に印加して終了させ、その後前記電位が変化せ
    ずに一定に維持される部分を有することを特徴とする請
    求項5に記載の搬送装置。
  7. 【請求項7】 電気的に絶縁された複数の電極よりなる
    電極群を配置し、この電極群にその発生する電位分布が
    進行方向を有する進行波状に時間的に変化するように電
    圧を印加し、発生した進行波電界により前記電極群上に
    ある帯電粒子を搬送可能とする搬送電極と、 前記搬送電極に対して空隙を設けて対向した対向電極
    と、を備え、 前記対向電極に交番電圧を印加して搬送電極と対向電極
    の間に交番電界を形成させることで搬送電極と対向電極
    の間の帯電粒子を飛翔させると共に、前記進行波電界に
    より搬送する搬送装置において、 前記搬送電極及び対向電極に帯電粒子との電気的な接触
    を防ぐ絶縁膜を形成し、前記対向電極に形成した絶縁膜
    には、衝突した前記帯電粒子に対して電荷の付与を行な
    う帯電制御剤を混入してあることを特徴とする搬送装
    置。
  8. 【請求項8】 前記帯電制御剤は、樹脂帯電粒子である
    ことを特徴とする請求項7に記載の搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記搬送電極に形成した絶縁膜は、搬送
    される帯電粒子とほぼ同じ帯電特性を有することを特徴
    とする請求項7または8に記載の搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記対向電極に形成した絶縁膜に混合
    される帯電制御剤の混合割合が、前記対向電極による帯
    電粒子の搬送方向に沿って変化していることを特徴とす
    る請求項7乃至9のいずれか1項に記載の搬送装置。
  11. 【請求項11】 前記帯電制御剤の混合割合は、前記対
    向電極による帯電粒子の搬送方向に沿って増加している
    ことを特徴とする請求項10に記載の搬送装置。
  12. 【請求項12】 前記対向電極に形成した絶縁膜に混合
    される帯電制御剤の種類を、前記対向電極による帯電粒
    子の搬送方向に沿って変更したことを特徴とする請求項
    7乃至9のいずれか1項に記載の搬送装置。
  13. 【請求項13】 前記帯電制御剤の種類は、前記対向電
    極による帯電粒子の搬送方向に沿って帯電付与特性の高
    いものに変更していることを特徴とする請求項12に記
    載の搬送装置。
  14. 【請求項14】 前記対向電極に印加する電圧の振れ幅
    を、前記搬送電極に印加する電圧の振れ幅よりも大きく
    したことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項
    に記載の搬送装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれか1項に記
    載の搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】前記搬送装置により、帯電粒子としての
    現像剤を搬送することを特徴とする請求項15に記載の
    画像形成装置。
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