JP6477542B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体に現像剤を供給する現像装置を備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、原稿画像から読み取られた画像情報、或いはコンピューター等の外部機器から伝送等された画像情報に基づく光を像担持体(感光体ドラム)の周面に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に現像装置からトナーを供給してトナー像を形成させた後、当該トナー像を用紙に転写する。転写処理後の用紙は、トナー像の定着処理が施されたのち外部へ排出される。
ところで、近年、画像形成装置において、カラー印刷化や高速処理化の進行に伴い装置構成が複雑になると共に、高速処理化に対応するべく現像装置内でのトナー攪拌部材の高速回転が余儀なくされる。特に、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用い、現像剤を担持する磁気ローラー(トナー供給ローラー)と、トナーのみを担持する現像ローラーとを用いる現像方式では、現像ローラーと磁気ローラーとの対向部分においては、磁気ローラー上に形成された磁気ブラシによって、トナーのみが現像ローラーに担持され、更に現像ローラーから現像に使用されなかったトナーが引き剥がされる。そのため、現像ローラーと磁気ローラーとの対向部分の近傍においてトナーの飛散が発生し易くなり、現像装置内で浮遊するトナーが穂切りブレード(規制ブレード)周辺で堆積し、堆積したトナーが凝集して現像ローラーに付着すると、トナー落ちとなって画像不具合が発生するおそれがある。
そこで、例えば特許文献1には、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用い、現像剤を担持する磁気ローラーと、トナーのみを担持する現像ローラーとを用いる現像装置において、現像ローラー又は磁気ローラーと対向するトナー受け支持部材と、トナー受け支持部材の長手方向に沿って配置され現像ローラーから落下するトナーを受けるトナー受け部材と、トナー受け部材を振動させる振動発生手段と、を設けた現像装置が開示されている。
また、特許文献2には、トナー受け支持部材の長手方向両端部に、トナー受け部材と所定の間隔を隔ててシート状の振動調整部材を配置した現像装置が開示されている。この現像装置では、トナー受け部材が振動したとき振動調整部材に接触することにより、トナー受け部材の自由端が弧を描くように撓みながら波打つように振動してトナー受け部材の自由端側に堆積したトナーを支点側に移動させる。
特開2012−208469号公報 特開2014−6411号公報
特許文献1、2の構成では、トナー受け部材の振動および停止を所定回数だけ繰り返して堆積したトナーを振るい落とすことでトナー落ちを防止している。しかし、画像形成装置の使用環境や現像装置内のトナー消費量等によって浮遊トナーの発生量が変化するため、トナー受け部材を常に一定の繰り返し回数(サイクル数)で振動させるだけでは適切な効果が得られない。
例えば、形成される画像の印字率が高いときは現像装置内のトナー消費量が多くなるため、トナー受け部材に堆積するトナー量も多くなる。この場合、トナー受け部材を通常の繰り返し回数で振動させると振動時間が短過ぎて十分にトナーを振るい落とすことができない。
逆に、形成される画像の印字率が低いときは現像装置内のトナー消費量が少なくなるため、トナー受け部材に堆積するトナー量も少なくなる。この場合、トナー受け部材を通常の繰り返し回数で振動させると振動時間が長くなり過ぎて無駄な電力を消費する。また、通常は非印字時にトナー受け部材の振動が行われるため印字待ち時間も長くなり、振動による騒音も懸念される。
本発明は、上記問題点に鑑み、現像装置内のトナー受け部材の振動時間を適切に設定可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、像担持体と、現像装置と、トナーコンテナと、制御部と、を備えた画像形成装置である。像担持体は、静電潜像が形成される。現像装置は、現像ローラーと、トナー供給ローラーと、規制ブレードと、ケーシングと、トナー受け支持部材と、トナー受け部材と、振動発生手段と、を有し、像担持体に形成された静電潜像を現像する。現像ローラーは、像担持体と対向して配置され、像担持体との対向領域において像担持体にトナーを供給する。トナー供給ローラーは、現像ローラーと対向して配置され、現像ローラーとの対向領域において現像ローラーにトナーを供給する。規制ブレードは、トナー供給ローラーに所定の間隔を隔てて対向配置される。ケーシングは、現像ローラー、トナー供給ローラー、及び規制ブレードを収容する。トナー受け支持部材は、ケーシング内に配置され、規制ブレードと像担持体との間において現像ローラー又はトナー供給ローラーと対向する。トナー受け部材は、トナー受け支持部材の長手方向に沿って配置され現像ローラーから落下するトナーを受けるトナー受け面を有する。振動発生手段は、トナー受け部材を振動させる。トナーコンテナは、現像装置に補給するトナーを貯留する。制御部は、現像装置の駆動を制御する。画像形成装置は、非画像形成時に振動発生手段によりトナー受け部材を振動させてトナー受け面に堆積したトナーを振るい落とすトナー回収モードを実行可能である。制御部は、前回のトナー回収モードの実行後における現像装置内のトナー消費量が増加するにつれて、次回のトナー回収モードにおける振動発生手段の駆動時間を延長する。
本発明の第1の構成によれば、前回のトナー回収モードの実行後における現像装置内のトナー消費量が増加するにつれて次回のトナー回収モードにおける振動発生手段の駆動時間を延長することにより、トナー受け面に堆積するトナー量に応じてトナー受け部材の振動時間を調整できるため、トナー落ちによる画像不良を効果的に抑制するとともにトナー回収モードの実行時間を必要最小限に抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンター100の概略構成図 本発明のカラープリンター100に搭載される現像装置3aの側面断面図 カラープリンター100の制御経路を示すブロック図 現像装置3aに用いられるトナー受け支持部材35を現像容器20の内側から見た斜視図 トナー受け支持部材35を構成する支持部材本体36の斜視図 トナー受け支持部材35を構成するトナー受け部材37を裏面側から見た斜視図 トナー受け部材37に装着される振動発生装置40の内部構造を示す斜視図 振動モーター43の正面図 振動モーター43を加振ウェイト50側から見た側面図 現像装置3aのトナー受け支持部材35周辺の側面断面図であって、振動モーター43付近の断面を示す図 図10におけるトナー受け支持部材35の部分拡大図 本発明のカラープリンター100におけるトナー回収モード中の振動モーター43の動作を示すタイミングチャート トナー回収モードの実行手順を示すフローチャート トナー供給ローラー30と現像ローラー31の配置を逆にした本発明の現像装置3aを示す側面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の現像装置3a〜3dが搭載された画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラープリンターについて示している。カラープリンター100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、さらに駆動手段(図示せず)により図1において時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳される。その後、中間転写ベルト8上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラー9の作用によって記録媒体の一例としての転写紙P上に二次転写される。さらに、トナー像が二次転写された転写紙Pは、定着部13においてトナー像が定着された後、カラープリンター100本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が二次転写される転写紙Pは、カラープリンター100の本体下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12a及びレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と後述する中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転可能に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング部7a、7b、7c及び7dが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a〜4dから各現像装置3a〜3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等がクリーニング部7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の従動ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されており、駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回り方向に回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が転写紙P上に二次転写される。トナー像が二次転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部13を通過した転写紙Pは一旦排出ローラー対15方向に搬送される。そして、転写紙Pの後端が分岐部14を通過した後に排出ローラー対15を逆回転させるとともに分岐部14の搬送方向を切り換える。これにより、転写紙Pは後端から用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ニップ部に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次のトナー像が、二次転写ローラー9によって転写紙Pの画像が形成されていない面に二次転写される。トナー像が二次転写された転写紙Pは、定着部13に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
図2は、カラープリンター100に搭載される現像装置3aの側面断面図である。なお、図2は図1の背面側から見た状態を示しており、現像装置3a内の各部材の配置は図1と左右が逆になっている。また、以下の説明では図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aを例示するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像装置3aは、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器(ケーシング)20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって攪拌搬送室21、供給搬送室22に区画されている。攪拌搬送室21及び供給搬送室22には、トナーコンテナ4a(図1参照)から供給されるトナー(正帯電トナー)をキャリアと混合して攪拌し、帯電させるための攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bがそれぞれ回転可能に配設されている。
そして、攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向(図2の紙面と垂直な方向)に搬送され、仕切壁20aの両端部に形成された不図示の現像剤通過路を介して攪拌搬送室21、供給搬送室22間を循環する。即ち、攪拌搬送室21、供給搬送室22、現像剤通過路によって現像容器20内に現像剤の循環経路が形成されている。
現像容器20は図2の右斜め上方に延在しており、現像容器20内において供給搬送スクリュー25bの上方にはトナー供給ローラー30(現像剤担持体)が配置され、トナー供給ローラー30の右斜め上方には現像ローラー31が対向配置されている。そして、現像ローラー31は現像容器20の開口側(図2の右側)において感光体ドラム1a(図1参照)に対向しており、それぞれの回転軸周りに関してトナー供給ローラー30、現像ローラー31は図2において反時計回り方向に回転する。
攪拌搬送室21には、攪拌搬送スクリュー25aと対面してトナー濃度センサー28が配置されている。トナー濃度センサー28は、現像剤中のキャリアに対するトナーの割合(T/C)を検知するものであり、例えば、現像容器20内における現像剤の透磁率を検出する透磁率センサーが用いられる。本実施形態においては、トナー濃度センサー28により現像剤の透磁率を検出し、その検出結果に相当する電圧値を後述する制御部90(図3参照)に出力するよう構成されており、制御部90によってトナー濃度センサー28の出力値からトナー濃度が決定されるようになっている。制御部90は、決定されたトナー濃度に応じてトナー補給モーター27(図3参照)に制御信号を送信し、トナーコンテナ4aからトナー補給口(図示せず)を介して攪拌搬送室21に所定量のトナーが補給されるようになっている。
トナー供給ローラー30は、図2において反時計回り方向に回転する非磁性の回転スリーブと、回転スリーブに内包される複数の磁極を有する固定マグネット体で構成されている。
現像ローラー31は、図2において反時計回り方向に回転する円筒状の現像スリーブと、現像スリーブ内に固定された現像ローラー側磁極で構成されており、トナー供給ローラー30と現像ローラー31とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。現像ローラー側磁極は、固定マグネット体の対向する磁極(主極)と異極性である。
また、現像容器20には穂切りブレード33がトナー供給ローラー30の長手方向(図2の紙面と垂直な方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード33は、トナー供給ローラー30の回転方向(図2の反時計回り方向)において、現像ローラー31とトナー供給ローラー30との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード33の先端部とトナー供給ローラー30表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
現像ローラー31には、直流電圧(以下、Vslv(DC)という)及び交流電圧(以下、Vslv(AC)という)が印加され、トナー供給ローラー30には、直流電圧(以下、Vmag(DC)という)及び交流電圧(以下、Vmag(AC)という)が印加されている。これらの直流電圧及び交流電圧は、現像バイアス電源53からバイアス制御回路55(いずれも図3参照)を経由して現像ローラー31及びトナー供給ローラー30に印加される。
前述のように、攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内の攪拌搬送室21及び供給搬送室22を循環してトナーを帯電させ、供給搬送スクリュー25bによって現像剤がトナー供給ローラー30に搬送される。そして、トナー供給ローラー30上に磁気ブラシ(図示せず)を形成し、トナー供給ローラー30上の磁気ブラシは穂切りブレード33によって層厚規制された後、トナー供給ローラー30と現像ローラー31との対向部分に搬送され、トナー供給ローラー30に印加されるVmag(DC)と現像ローラー31に印加されるVslv(DC)との電位差ΔV、及び磁界によって現像ローラー31上にトナー薄層を形成する。
現像ローラー31上のトナー層厚は現像剤の抵抗やトナー供給ローラー30と現像ローラー31との回転速度差等によっても変化するが、ΔVによって制御することができる。ΔVを大きくすると現像ローラー31上のトナー層は厚くなり、ΔVを小さくすると薄くなる。現像時におけるΔVの範囲は一般的に100V〜350V程度が適切である。
トナー供給ローラー30上の磁気ブラシとの接触によって現像ローラー31上に形成されたトナー薄層は、現像ローラー31の回転によって感光体ドラム1aと現像ローラー31との対向部分(対向領域)に搬送される。現像ローラー31にはVslv(DC)及びVslv(AC)が印加されているため、感光体ドラム1aとの間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体ドラム1a上の静電潜像が現像される。
現像に用いられずに残ったトナーは、再度現像ローラー31とトナー供給ローラー30との対向部分に搬送され、トナー供給ローラー30上の磁気ブラシによって回収される。そして、磁気ブラシは固定マグネット体の同極部分でトナー供給ローラー30から引き剥がされた後、供給搬送室22内に落下する。
その後、トナー濃度センサー28の検知結果に基づいてトナー補給口(不図示)から所定量のトナーが補給され、供給搬送室22及び攪拌搬送室21を循環する間に再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤となる。この現像剤が再び供給攪拌スクリュー25bによりトナー供給ローラー30上に供給されて磁気ブラシを形成し、穂切りブレード33へ搬送される。
現像容器20における図2の右側壁において現像ローラー31の近傍には、現像容器20の内側に突出する断面三角形状のトナー受け支持部材35が設けられている。図2に示すように、トナー受け支持部材35は現像容器20の長手方向(図2の紙面と垂直な方向)に沿って配置されており、トナー受け支持部材35の上面はトナー供給ローラー30及び現像ローラー31に対向するとともに、現像ローラー31からトナー供給ローラー30方向に向かって下方に傾斜する壁部を構成している。トナー受け支持部材35の上面には長手方向に沿って、現像ローラー31から引き剥がされて落下するトナーを受けるトナー受け部材37が取り付けられている。
図3は、本発明のカラープリンター100に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。なお、カラープリンター100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、カラープリンター100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
バイアス制御回路55は、帯電バイアス電源52、現像バイアス電源53、及び転写バイアス電源54と接続され、制御部90からの出力信号によりこれらの各電源を作動させるものであり、これらの各電源はバイアス制御回路55からの制御信号によって、帯電バイアス電源52は帯電器2a〜2d内の帯電ローラーに、現像バイアス電源53は現像装置3a〜3d内のトナー供給ローラー30及び現像ローラー31に、転写バイアス電源54は一次転写ローラー6a〜6d及び二次転写ローラー9に、それぞれ所定のバイアスを印加する。
画像入力部60は、カラープリンター100にパソコン等から送信される画像データを受信する受信部である。画像入力部60より入力された画像信号はデジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
操作部70には、液晶表示部71、各種の状態を示すLED72が設けられており、カラープリンター100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したりするようになっている。カラープリンター100の各種設定はパソコンのプリンタードライバーから行われる。
その他、操作部70には、画像形成を開始するようにユーザーが指示するスタートボタン、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、カラープリンター100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
機内温度センサー80は、カラープリンター100内部の温度、特に感光体ドラム1a〜1dの表面若しくは周辺の温度を検知するものであり、画像形成部Pa〜Pdの近傍に配置される。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き可能な記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンター95、カラープリンター100内の各装置に制御信号を送信したり操作部50からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。また、制御部90は、装置本体内部の任意の場所に配置可能である。
ROM92には、カラープリンター100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、カラープリンター100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、カラープリンター100の制御途中で発生した必要なデータや、カラープリンター100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。また、RAM93(或いはROM92)には、後述するようにトナー補給モーター27の積算回転数とトナー回収モード実行時における振動モーターの作動パターンとを関連づけるテーブルも記憶される。一時記憶部94は、パソコン等から送信される画像データを受信する画像入力部(図示せず)より入力され、デジタル信号に変換された画像信号を一時的に記憶する。カウンター95は、印字枚数およびトナー補給モーター27の回転数を累積してカウントする。
また、制御部90は、カラープリンター100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、画像形成部Pa〜Pd、露光装置5、中間転写ベルト8、二次転写ローラー9、定着部13、バイアス制御回路55、画像入力部60、操作部70等が挙げられる。
図4は、現像装置3a〜3dに用いられるトナー受け支持部材35を現像容器20の内側(図2の左側)から見た斜視図、図5は、トナー受け支持部材35を構成する支持部材本体36の斜視図、図6は、トナー受け支持部材35を構成するトナー受け部材37をトナー受け支持部材35の内側から見た斜視図である。なお、図5では支持部材本体36をトナー受け部材37の装着方向から見た状態を示している。
トナー受け支持部材35は、樹脂製の支持部材本体36と、支持部材本体36に揺動可能に支持される板金製のトナー受け部材37と、トナー受け部材37の長手方向の略中央部に付設される振動発生装置40とを有する。支持部材本体36には、トナー受け部材37を装着したとき振動発生装置40が収納される収納部36aが形成されている。
また、支持部材本体36の上端にはフィルム状のシール部材44が設けられている。シール部材44は、先端部が感光体ドラム1aの表面に接触するように支持部材本体36の長手方向(図4の左右方向)に延在しており、現像容器20(図2参照)内のトナーが外部に漏出しないように遮蔽する機能を有している。
トナー受け部材37は、長手方向に沿って屈曲部37aが形成された屈曲形状であり、屈曲部37aを挟んで現像ローラー31(図2参照)に対向するトナー受け面37bと、トナー供給ローラー30に対向する略垂直なトナー落下面37cとに区画される。トナー受け部材37の長手方向の一端側には、トナー受け部材37を接地(アース)する接点バネ48が係合する係合部38が形成されている。接点バネ48の下端部は導電性のバネ受け部材(図示せず)を介して穂切りブレード33(図2参照)に接触する。トナー受け部材37の長手方向略中央部には、振動発生装置40を保持する一対の保持爪39aを有する保持部39が形成されている。振動発生装置40には、振動モーター43(図7参照)の駆動を制御するための回路や電子部品(図示せず)が実装された基板45がビス46によって固定されている。
トナー受け部材37の表面(現像ローラー31又はトナー供給ローラー30との対向面)にはシート部材41a、41bが貼り付けられている。シート部材41a、41bは、トナー受け部材37へのトナー付着を抑制するために、トナー受け部材37よりもトナーが付着し難い材質で形成されている。シート部材41a、41bの材質としては、例えばフッ素樹脂製シート等が挙げられる。
図7は、振動発生装置40の斜視図である。なお、図7では振動発生装置40の内部が見えるように、モーター取付ホルダー42から基板45(図6参照)を取り外した状態を示している。振動発生装置40は、モーター取付ホルダー42と振動モーター43とを含み、モーター取付ホルダー42には振動モーター43を保持するモーター保持部42a、ビス46が締結されるビス穴42bが形成されている。振動モーター43の出力軸43aには加振用ウェイト50が固定されている。振動発生装置40をトナー受け部材37に取り付けたとき、振動モーター43の出力軸43aがトナー受け部材37の長手方向に沿うように固定されている。また、モーター取付ホルダー42には振動モーター43に電力を供給するためのリード線(図示せず)が接続されている。
図8は、振動モーター43の正面図であり、図9は、振動モーター43を加振用ウェイト50側から見た側面図である。加振用ウェイト50は、振動モーター43の出力軸43a方向(図8の右方向)から見ると、図9に示すように円板の一部に切り欠き50aが形成されたカム形状をなしており、出力軸43aに対し非対称な形状となっている。出力軸43aが所定以上の速度で回転するとき、切り欠き部50aに作用する遠心力は他の部分に比べて小さいため、加振用ウェイト50には不均一な遠心力が加わる。この遠心力が出力軸43aに伝達されることにより、振動モーター43が振動する。なお、加振用ウェイト50の形状はカム形状に限定されず、出力軸43aに対し重心がずれるような任意の形状とすることができる。
図10は、本実施形態の現像装置3aに用いられるトナー受け支持部材35の振動モーター43付近の断面(図4のXX′矢視断面)構造を示す側面断面図、図11は、図10におけるトナー受け支持部材35の部分拡大図である。
図10及び図11に示すように、トナー受け部材37はトナー供給ローラー30側の端縁37dのみが支持部材本体36に当接しており、反対側(感光体ドラム1a側)の端縁37eは自由端となっている。そして、トナー受け面37bの幅方向(図10の左右方向)の略中央部は振動発生装置40を介して支持部材本体36に支持されている。これにより、トナー受け部材37は端縁37dを支点として揺動可能に構成されている。また、振動モーター43は、出力軸43aがトナー受け部材37の長手方向と略平行になるように配置されている。
トナー受け部材37は現像ローラー31に対向するトナー受け面37bがトナー供給ローラー30側から感光体ドラム1a側に向かって上り勾配となるように傾斜し、トナー供給ローラー30に対向するトナー落下面37cが略垂直になるように配置されている。
シート部材41aは穂切りブレード33側の支持部材本体36とトナー受け部材37との境界を含むトナー受け部材37表面(トナー落下面37c)を覆うように貼り付けられている。また、シート部材41bはシール部材44側の支持部材本体36とトナー受け部材37との境界、係合部38、及び保持部39(図5参照)を含むトナー受け面37bの全域を覆うように貼り付けられている。シート部材41a、41bは、トナー受け面37b、トナー落下面37cへのトナーの付着を抑制するとともに、トナー受け支持部材35とトナー受け部材37との境界からのトナーの漏出、トナー受け支持部材35の内部へのトナーの進入や、トナーの進入に起因する振動モーター43の動作不良を防止する。
本実施形態のカラープリンター100は、非画像形成時に振動発生装置40により現像装置3a〜3d内のトナー受け部材37を振動させてトナー受け面37bに堆積したトナーを振るい落とすトナー回収モードを実行可能である。具体的には、非画像形成時に振動モーター43の出力軸43aを高速回転(例えば10,000rpm程度)させることにより、加振用ウェイト50も出力軸43aと共に高速回転する。このとき、加振用ウェイト50には不均一な遠心力が加わるため、出力軸43aを介して振動モーター43及びモーター取付ホルダー42を含む振動発生装置40が振動する。そして、振動発生装置40が取り付けられたトナー受け部材37も振動する。具体的には、トナー受け部材37のトナー受け面37bは端縁37dを支点として端縁37eに向かうにつれて振幅が大きくなるように振動する。
トナー回収モードでは、振動モーター43の出力軸43aを、出力軸43aのトナー受け部材37に対向する側の外周面が、トナー受け部材37の自由端(端縁37e)から支点(端縁37d)に向かって移動する方向(図11の反時計回り方向)に回転させている。出力軸43aをこの方向に回転させることで、トナー受け部材37はトナー受け面37bに堆積したトナーを端縁37e側から端縁37d側に移動させるように振動する。
一方、出力軸43aを逆方向(図11の時計回り方向)に回転させた場合は、トナー受け部材37の振動によってトナーを端縁37d側から端縁37e側にせり上がるように移動させてしまうため、トナー受け面37bに堆積したトナーが滑り落ちない。従って、本実施形態のように振動モーター43の出力軸43aを回転させることで、トナー受け面37bに堆積したトナーを下り勾配に沿って領域Rへ効果的に落下させることができる。
トナー回収モードの実行タイミングとしては、印字動作の終了毎に行っても良いし、印字枚数が所定枚数に到達した時点や現像装置3a内の温度が所定以上になった時点等、所定のタイミングで行うようにしても良い。また、トナー受け部材37を振動させるタイミングと現像ローラー31およびトナー供給ローラー30を順回転(または逆回転)させるタイミングは同じでも異なっていても良い。また、所定の印字枚数に到達する毎にトナー受け部材37を振動させることにより、印字枚数に応じてトナー受け部材37の振動が自動的に実行される。従って、ユーザー自身がトナー受け部材37の振動を手動で設定する必要がなくなり、設定ミスや設定忘れ、或いは不必要な振動の実行を回避することができる。
図12は、トナー回収モードの動作を示すタイミングチャートである。トナー回収モードを実行する場合、先ずカラーの現像装置3a〜3c、及びブラックの現像装置3dの駆動を開始する。現像装置3a〜3dの駆動及び停止は、メインモーター45(図3参照)のON/OFF、或いはメインモーター45と現像装置3a〜3c、現像装置3dとの間に設けられたクラッチ(図示せず)のON/OFFにより行われる。本実施形態では、振動発生装置40の駆動時にトナー供給ローラー30および現像ローラー31を画像形成時と逆方向(図11の時計回り方向)に回転(逆回転)させる。
次に、現像装置3a〜3dの駆動開始から時間t1(ここでは0.3秒)後に振動モーター43を作動させることにより、トナー受け面37b上に堆積したトナーを振るい落とす。振動モーター43の作動パターンは、振動モーター43を時間t2(駆動期間)だけ駆動し、時間t3(停止期間)だけ停止させる動作を1サイクルとして、所定サイクル数だけ繰り返す。本実施形態では、t2=0.6秒、t3=0.2秒とし、1サイクルの時間(t2+t3)を0.8秒として6サイクル繰り返している。
トナー受け面37bの振動により、図11に示すように、トナー受け面37bに堆積したトナーTはトナー受け面37bの傾斜に沿って下方(図11の白矢印方向)に滑り落ち、略垂直なトナー落下面37cとトナー供給ローラー30とで挟まれた領域Rに自由落下する。トナー受け面37bから領域Rに落下したトナーの一部は、トナー供給ローラー30上の磁気ブラシに付着する。トナー供給ローラー30上の磁気ブラシに付着しなかった残りのトナーの一部は穂切りブレード33の先端に堆積するが、逆回転するトナー供給ローラー30の磁気ブラシによって掻き取られる。このとき、トナー供給ローラー30に形成される磁気ブラシの穂が長くなるように穂切りブレード33と対向する固定マグネット体の磁極(規制極)の磁力や配置を調整することで、穂切りブレード33の先端に堆積したトナーの掻き取り効果が高くなる。
トナー供給ローラー30上の磁気ブラシに付着したトナーはトナー供給ローラー30の表面に連れ回りしてトナー供給ローラー30と穂切りブレード33との隙間を通過し、固定マグネット体の同極部分でトナー供給ローラー30から引き剥がされた後、供給搬送室22へ強制的に戻される。
現像ローラー31およびトナー供給ローラー30を逆回転させると、現像容器20内の現像剤がトナー補給口から溢出したり、現像容器20内で現像剤の偏りが発生してトナー濃度検知センサーのノイズが発生したりするおそれがある。そのため、現像ローラー31およびトナー供給ローラー30を逆回転させた後は、現像ローラー31およびトナー供給ローラー30を一定時間継続して画像形成時と同方向(図11の反時計回り方向)に回転(順回転)させることが好ましい。
本実施形態では、振動モーター43の最終サイクル(ここでは6サイクル目)の駆動が終了した後、現像ローラー31およびトナー供給ローラー30を時間t4(=0.5秒+トナー供給ローラー30の8周分の回転時間)だけ継続して順回転させている。
ところで、現像容器20内の浮遊トナー量は、前述したように印字によるトナー消費量に大きく左右されるため、トナー受け面37bに堆積するトナー量もトナー消費量に応じて大きく変化する。そして、トナー消費量が多い場合は、トナーコンテナ4a〜4bから現像装置3a〜3d内に供給されるトナーも多くなるため、現像容器50内に帯電量の小さいトナーの割合が増加し、現像容器50内に浮遊するトナーも多くなる。その結果、トナー受け部材37に堆積するトナーも多くなる。
そこで、本実施形態のカラープリンター100では、トナー消費量と相関するトナー補給モーター27の積算回転数に応じて振動モーター43の駆動時間を可変する。具体的には、前回のトナー回収モード実行後からのトナー補給モーター27の積算回転数が増加するにつれて振動モーター43の駆動期間(t2)と停止期間(t3)の繰り返しサイクル数を増加させる。例えば、0.1gのトナーが補給される回転数だけトナー補給モーター27が回転数する毎に、トナー回収モードのトータル実行時間が3秒間長くなるように繰り返しサイクル数を設定する。トナー補給モーター27の積算回転数とトナー回収モードのトータル実行時間(サイクル数)とを関連づける振動時間設定テーブルはRAM93(又はROM92)に記憶されている。
これにより、トナー受け面37bに堆積するトナー量に応じてトナー受け部材37の振動時間を調整できるため、トナー落ちによる画像不良を効果的に抑制するとともにトナー回収モードの実行時間を必要最小限に抑えることができる。また、トナー補給モーター27の積算回転数に代えて、トナー補給モーター27の積算駆動時間に基づいて振動モーター43の振動時間を可変しても良い。また、駆動期間(t2)と停止期間(t3)の繰り返しサイクル数は変えずに、駆動期間(t2)を延長することにより振動モーター43のトータル駆動時間を延長しても良い。
なお、前回のトナー回収モード実行後からの積算印字率に基づいて現像装置3a〜3d内のトナー消費量を算出し、振動モーター43の振動時間を可変することもできる。しかし、例えばベタ画像と文字画像とでは、印字率が同一であってもトナーの載り量が変化する(文字画像のほうがトナーの載り量が多い)ため、算出されたトナー消費量が実際のトナー消費量と異なる場合がある。従って、本実施形態のようにトナー補給モーター27の積算回転数(または積算駆動時間)を用いる方が現像装置3a〜3d内のトナー消費量をより正確に算出することができる。
図13は、本実施形態のカラープリンター100におけるトナー回収モードの実行手順の一例を示すフローチャートである。必要に応じて図1〜図12を参照しながら、図13のステップに沿って現像装置3a〜3dにおいてトナー回収モードを実行する手順について説明する。
パソコン等から印字開始命令が入力されると、カウンター95により印字枚数Nのカウントを開始する(ステップS1)。また、トナー補給モーター27の積算回転数Rのカウントも開始する(ステップS2)。制御部90は、印字枚数Nが現像装置3a〜3dにおけるトナー回収モードの実行枚数N1に到達したか否かを判断する(ステップS3)。トナー回収モードの実行枚数N1に到達した場合は(ステップS3でYES)、制御部90はRAM93(又はROM92)に記憶されている振動間隔設定テーブルを読み出し、トナー補給モーター27の積算回転数Rに基づいてトナー回収モード中の振動モーター43の振動時間(サイクル数)を決定する(ステップS4)。
具体的には、RAM93(又はROM92)に記憶されている振動時間設定テーブルを読み出し、トナー補給モーター27の積算回転数Rに応じた振動モーター43の駆動期間(t2)と停止期間(t3)の繰り返しサイクル数を決定する。
そして、トナー回収モードが実行され(ステップS5)、ステップS4で決定された振動間隔で振動モーター43を振動させる。その後、印字枚数N、トナー補給モーター27の積算回転数Rをリセットし(ステップS6)、ステップ1に戻って同様の処理を繰り返す。
上記の制御によれば、トナー受け面37bに堆積するトナー量に応じてトナー受け部材37の振動時間を調整できるため、現像ローラー31上のトナーをトナー供給ローラー30で回収する際のトナー飛散を効果的に抑制することができる。
ところで、トナー受け部材37を振動させる際に、トナー供給ローラー30および現像ローラー31を順回転させることもできる。トナー供給ローラー30を順回転させることにより、トナー受け面37bから領域Rに落下したトナーの一部は、トナー供給ローラー30上の磁気ブラシに付着する。トナー供給ローラー30上の磁気ブラシに付着しなかった残りのトナーはトナー供給ローラー30と穂切りブレード33との隙間を通過して供給搬送室22内に落下する。
なお、現像ローラー31およびトナー供給ローラー30を順回転させることにより、トナー供給ローラー30の磁気ブラシに付着したトナーの一部は現像ローラー31上に移動する。しかし、非画像形成時には現像ローラー31にVslv(DC)が印加されていないため、現像ローラー31と感光体ドラム1aとの間の電位差は0となる。従って、現像ローラー31の回転により、トナーが現像ローラー31の表面に付着した状態で感光体ドラム1aとの対向部分を通過しても、感光体ドラム1a側にトナーが移動するおそれはない。
また、トナー受け部材37を振動させる際に、トナー供給ローラー30にはVmag(DC)を印加せずに現像ローラー31にトナーと同極性のVslv(DC)を印加してもよい。このようにすれば、現像ローラー31からトナー供給ローラー30にトナーが移動する方向の電位差が発生するため、トナー受け部材37から振るい落とされてトナー供給ローラー30に付着したトナーが現像ローラー31に移動する現象を効果的に抑制することができる。
トナー受け部材37を振動させる際に現像ローラー31およびトナー供給ローラー30を順回転させる場合は、図12に示したように振動モーター43の最終サイクル(ここでは6サイクル目)の駆動が終了した後、現像ローラー31およびトナー供給ローラー30を一定時間継続して回転させる必要がなくなる。従って、トナー回収モードの実行時間を短縮することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に示したトナー受け支持部材35やトナー受け部材37の形状や構成は一例であって上記実施形態に特に限定されるものではなく、これらは装置構成等に応じて適宜設定することができる。
また、上記実施形態では、本発明を、二成分現像剤を用い、トナー供給ローラー30上に磁気ブラシを形成し、トナー供給ローラー30から現像ローラー31にトナーのみを移動させ、現像ローラー31から感光体ドラム1a〜1dにトナーを供給する現像装置3a〜3dに適用したが、その他、図14に示すように、現像ローラー31とトナー供給ローラー30の配置を上記実施形態とは逆にして、現像ローラー31(本構成においては上記実施形態のトナー供給ローラー30と同様の構成の磁気ローラーとなる)表面に保持された二成分現像剤から成る磁気ブラシによって感光体ドラム1a〜1dにトナーを供給し、トナー供給ローラー30(本構成においては上記実施形態の現像ローラー31と同様の構成となる)の表面に保持されているトナーを現像ローラー31に供給するとともに、トナー供給ローラー30を用いて現像ローラー31表面の余剰トナーを回収する現像装置にも適用することができる。この構成においても、現像ローラー31から落下したトナーがトナー供給ローラー30に対向する規制ブレード33周辺へ堆積することを効果的に抑制できる。以下、実施例により本発明の効果について更に具体的に説明する。
現像装置3a〜3dへのトナー補給量とトナー回収モードにおける振動モーター43の作動パターンとの関係について調査した。試験方法としては、トナーが0.1g補給されるトナー補給モーター27の回転数に応じて振動モーター43の駆動時間を3sec、5sec延長する本発明1、2、及びトナーが0.1g補給されるトナー補給モーター27の回転数に応じて振動モーター43の駆動時間を10sec、1sec延長する比較例1、2の現像装置3a〜3dを試験機(TASKalfa7551ci、京セラドキュメントソリューションズ社製)に搭載し、印字率、装置の使用環境を変化させながら10万枚の耐久印字を行った際のトナー落ちの発生を目視により観察した。
カラープリンター100のプロセス速度は25枚/分、感光体ドラム1a〜1dの回転速度は210mm/秒であり、ドラム表面電位(明電位)V0=+430V、画像部電位(暗電位)VL=+100V、感光体ドラム1a〜1dに対する現像ローラー31の周速比を1.5(ウィズ回転)、現像ローラー31に対するトナー供給ローラー30の周速比を1.2(カウンター回転)、ドラム−現像ローラー間のギャップを0.12mm、現像ローラー−トナー供給ローラー間のギャップを0.3mmとした。
現像ローラー31には表面をアルマイト処理し、樹脂コート層を積層したものを用い、直流成分Vslv(DC)=50Vに交流成分Vslv(AC)(Vpp=1500V、周波数3.7kHz、Duty比27%)を重畳したバイアスを印加し、トナー供給ローラー30には、直流成分Vmag(DC)=350Vに交流成分Vmag(AC)(Vpp=2200V、周波数4.7kHz、Duty比68%)を重畳したバイアスを印加した。また、トナーとして平均粒子径6.8μmの正帯電性トナー、キャリアとして体積固有抵抗1010Ωcm、飽和磁化65eum/g、平均粒子径35μmのコーティングフェライトキャリアを用いた。
トナー受け部材37は、長さ317mm、トナー受け面37bの幅12.7mm、厚さ0.1mmのステンレス板を用いて作製した。振動モーター43は、定格回転数10000±3000rpm、定格電圧3.0V(定格電圧範囲2.6〜3.6V)、定格電流160mA、起動電流175mAのモーターを用い、回転軸43aに半径3mm、中心角150°の半円形の底面を有する長さ3.6mmの半円柱状のタングステン合金製の分銅(体積42.39mm3、質量0.838g)を固定した。結果を表1〜表4に示す。
Figure 0006477542
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※1;H/H:高温高湿環境(32.5℃、80%)、N/N:常温常湿環境(23℃、50%)、L/L:低温低湿環境(10℃、10%)
※2;振動モーターの発熱によるトナーの凝集が発生
表1及び表2に示すように、トナー補給量0.1g毎に振動モーター43を3sec駆動する本発明1、及び、トナー補給量0.1g毎に振動モーター43を5sec駆動する本発明2の現像装置3a〜3dでは、使用環境、印字率によらず、耐久期間の初期から終期に亘ってトナー落ちが発生しなかった。
一方、表3に示すように、トナー補給量0.1g毎に振動モーター43を1sec駆動する比較例1の現像装置3a〜3dでは、振動時間が短すぎるためにトナー受け部材37に堆積したトナーを十分に振るい落とすことができず、常温常湿環境下、高温高湿環境下においては印字率に関係なくトナー落ちが発生した。また、表4に示すように、トナー補給量0.1g毎に振動モーター43を10ec駆動する比較例2の現像装置3a〜3dでは、トナー落ちは発生しなかったが、振動時間が長すぎるために耐刷枚数が70000枚を超えた時点で振動モーター43の発熱によるトナーの凝集が発生した。
以上の結果より、トナー補給量に応じてトナー回収モードにおける振動モーター43の駆動時間を適切に延長することで、トナー落ちを効果的に抑制できることが確認された。
本発明は、像担持体と現像ローラーとの対向領域と規制ブレードとの間において現像ローラーと対向するトナー受け部材を有する現像装置を備えた画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、現像装置内のトナー消費量に応じて現像装置内のトナー受け部材の振動間隔を適切に設定可能な画像形成装置を提供することができる。
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
4a〜4d トナーコンテナ
20 現像容器(ケーシング)
20a 仕切壁
27 トナー補給モーター
28 トナー濃度センサー
30 トナー供給ローラー
31 現像ローラー
33 穂切りブレード(規制ブレード)
35 トナー受け支持部材
35a 先端部
36 支持部材本体
37 トナー受け部材
37a 屈曲部
37b トナー受け面
37c トナー落下面
40 振動発生装置(振動発生手段)
41a、41b シート部材
42 モーター取付ホルダー
43 振動モーター
43a 出力軸
48 接点バネ
48a 接点
50 加振用ウェイト
90 制御部
95 カウンター
100 カラープリンター(画像形成装置)

Claims (4)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、
    該像担持体と対向して配置され、前記像担持体との対向領域において前記像担持体にトナーを供給する現像ローラーと、
    前記現像ローラーと対向して配置され、前記現像ローラーとの対向領域において前記現像ローラーにトナーを供給するトナー供給ローラーと、
    該トナー供給ローラーに所定の間隔を隔てて対向配置される規制ブレードと、
    前記現像ローラー、前記トナー供給ローラー、及び前記規制ブレードを収容するケーシングと、
    該ケーシング内に配置され、前記規制ブレードと前記像担持体との間において前記現像ローラー又は前記トナー供給ローラーと対向するトナー受け支持部材と、
    該トナー受け支持部材の長手方向に沿って配置され前記現像ローラーから落下するトナーを受けるトナー受け面を有するトナー受け部材と、
    該トナー受け部材を振動させる振動発生手段と、
    を有し、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置と、
    前記現像装置に補給するトナーを貯留するトナーコンテナと、
    前記現像装置の駆動を制御する制御部と、
    を備え、非画像形成時に前記振動発生手段により前記トナー受け部材を振動させて前記トナー受け面に堆積したトナーを振るい落とすトナー回収モードを実行可能な画像形成装置において、
    前記制御部は、前回の前記トナー回収モードの実行後における前記現像装置内のトナー消費量が増加するにつれて、次回の前記トナー回収モードにおける前記振動発生手段の駆動時間を延長し、
    前記トナー回収モードの実行中に前記現像ローラーおよびトナー供給ローラーを画像形成時と同方向に回転させることにより、前記トナー受け面から落下したトナーを前記トナー供給ローラー上の磁気ブラシに付着させて回収することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像ローラーおよび前記トナー供給ローラーに電圧を印加する電圧印加装置を備え、
    前記制御部は、前記トナー回収モードの実行中に前記トナー供給ローラーには電圧を印加せずに前記現像ローラーにトナーと同極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ケーシング内に貯留される二成分現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知センサーと、
    前記トナー濃度検知センサーの検知結果に応じて前記トナーコンテナに貯留されたトナーを前記現像装置に補給するトナー補給モーターと、を備え、
    前記制御部は、前回の前記トナー回収モードの実行後からカウントされた前記トナー補給モーターの積算回転数を用いて前記現像装置内のトナー消費量を算出するとともに、トナーが0.1g補給される前記トナー補給モーターの回転数に応じて前記振動発生手段の駆動時間を3秒〜5秒間延長することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー回収モードは、前記振動発生手段を一定時間連続して駆動する駆動期間と、前記振動発生手段の駆動を一定時間停止する停止期間と、を交互に繰り返して実行し、
    前記制御部は、前回の前記トナー回収モードの実行後における前記現像装置内のトナー消費量が増加するにつれて、次回の前記トナー回収モードにおける前記駆動期間と前記停止期間の繰り返し回数を増加させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
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