JP2007108338A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の撮像装置では、レンズカバーの厚みが厚くなり、装置全体が大型化され、撮像装置全体の薄型化、小型化を図ることができなかった。
【解決手段】被写体に対向される撮像レンズ7を前面に露出させてレンズ装置5が収納される筐体3と、撮像レンズ7を覆う第1の位置と撮像レンズ7を開放する第2の位置とに移動されるレンズカバー8と、そのレンズカバーを第1の位置と第2の位置との間に直線的に移動させるカバー移動機構と、を備えて構成されている。カバー移動機構は、レンズカバー8に設けた複数のブラケット43a〜43cと、その複数のブラケットに対応して筐体3の前面に開口されると共にブラケットの先部がそれぞれ貫通される複数の開口部14a〜14cと、筐体の内側において複数のブラケットに固定されるアーム部材29と、そのアーム部材29をレンズカバー8の移動方向にガイドするガイド部材26と、アーム部材29とガイド部材26を摺動可能に連結する係合ピン32a,32b及びガイド溝27a,27bと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像レンズを覆う第1の位置と当該撮像レンズを開放する第2の位置との間に移動可能とされたレンズカバーを備え、撮影時にはレンズカバーを第2の位置に移動して撮像レンズを露出させ、非撮影時にはレンズカバーを第1の位置に移動して撮像レンズを保護するようにした撮像装置に関するものである。
従来の、この種の撮像装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、安定してスムーズな開閉動作が可能であると共に、薄型で本体部への組付作業が簡単であるスライドカバーとそのスライドカバーを備えた電子機器(以下、第1の従来例という。)に関するものが記載されている。この第1の従来例に係るスライドカバーは、「カバー外板と、上記カバー外板の背面に固定される構造部材と、上記カバー外板と構造部材との間の空間内に移動可能に位置される保持部材と、上記保持部材とカバー外板又は構造部材との間に設けられたトグル手段とから成り、上記保持部材には2つの平行に延びるラックと両端部において上記ラックと同じ方向に延びる案内部とが設けられ、上記保持部材は保持板と、該保持板に回転自在に支持されると共に互いに噛合した偶数個のピニオンギアと、上記偶数個のピニオンギアを間に挟んだ位置で上記保持板に支持されたガイド体とから成り、上記偶数個のピニオンギアの両端に位置するものが上記ラックと噛合すると共に、上記ガイド体が上記案内部に摺動自在に係合され、上記保持部材の移動範囲のほぼ中間の位置で上記トグル手段が保持部材を付勢する方向が反転する」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献1に記載されたスライドカバーによれば、「カバー外板と該カバー外板の背面に固定される構造部材とに必要な全ての部材が支持されるので、スライドカバーが取り付けられる本体部側に設ける部材が無く、本体部側にスライドカバーのための部材を配置するスペースを設ける必要が無い。そのため、本体部の小型化が可能になる。(明細書の段落[0016])という効果を得ることができる。
従来の、この種の撮像装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、カメラ等のレンズを非使用時において保護するためのレンズカバーを開閉するレンズカバー開閉機構(以下、第2の従来例という。)に関するものが記載されている。この第2の従来例に係るレンズカバー開閉機構は、「スライド可能に支持され、該スライド可能方向の両側部分に一対のラック部を有するスライド蓋と、上記スライド蓋のラック部に対応して噛合された一対のピニオンギアと、上記ピニオンギアのうちの一方に回転可能に取り付けられたレバーと、上記レバーを一方向に付勢する付勢部材とを備えた」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献2に記載されたレンズカバー開閉機構によれば、「主な機構部品を移動するカバーの空間部分に納めることができ、コンパクトな構成のトグル式開閉機構を提供することができる。これにより、カメラ等の光学機器自体の大きさを大きく変化させることなく、レンズカバー開閉機構を筐体内に組み込むことができる。(明細書の段落[0026])等の効果が期待される。
また、従来のこの種の撮像装置の第3の例としては、例えば、特許文献3に記載されているようなものもある。特許文献3には、撮像レンズの近傍に被写体を写し出す被写体表示部を配置し、この被写体表示部をファインダとして使用できるようにしたデジタルカメラ等の撮像装置(以下、第3の従来例という。)に関するものが記載されている。この特許文献3に記載された撮像装置は、「被写体に対向される撮像レンズの対物レンズが正面に配設された筐体と、前記対物レンズを覆う位置と開放する位置との間で複数段階に移動可能にして前記筐体に取り付けられた蓋体と、前記被写体を写し出す被写体表示器と、を備え、前記蓋体の開放時の第1段階において前記対物レンズが開放され、蓋体の開放時の第2段階又は第3段階以上において前記被写体表示器が開放されるようにした」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献3に記載された撮像装置によれば、「開放時の第1段階で通常の撮影が可能になり、開放時の第2段階又は第3段階以上で自己撮影が可能になる。そのため、1個の蓋体で対物レンズと被写体表示器の両方を保護できると共に、自己撮影が可能なカメラの体裁面をすっきりしたものにすることができ、操作性が害されるのを防ぐことができる(明細書の段落[0076])等の効果を得ることができる。
特開2005−115109号公報 特開2000−305131号公報 特開2004−180137号公報
しかしながら、前述した第1及び第2の従来例においては、いずれの場合においても、レンズカバーを開閉動作させるためにギア機構が設けられており、そのギア機構をレンズカバーの内側に配置する構成となっていた。一般に、ギア機構は、使用するギアの強度によって伝達できる動力の大きさが異なるため、ある程度の大きさの動力を伝達するためには、ギアの厚みをある程度大きく確保する必要があった。そのため、ギア機構が内蔵されるレンズカバーの厚みが厚くなり、撮像装置全体の薄型化を図ることができないという不十分な点があった。
また、前述した第3の従来例においては、蓋体の内面に複数の半球状凸部を設けると共に、各半球状凸部には不織布によってリング状に形成された異物除去部材を装着し、その異物除去部材を筐体の前面に摺動接触させる構成となっていた。そのため、この第3の従来例の場合においても、前述した第1及び第2の従来例と同様に、レンズカバーの厚みが厚くなり、撮像装置全体の薄型化を図ることができないという不十分な点があった。
解決しようとする問題点は、従来の撮像装置では、レンズカバーの厚みが厚くなり、装置全体が大型化され、撮像装置全体の薄型化、小型化を図ることができない、という点である。
本発明の撮像装置は、被写体に対向される撮像レンズを前面に露出させてレンズ装置が収納される筐体と、撮像レンズを覆う第1の位置と撮像レンズを開放する第2の位置とに移動されるレンズカバーと、そのレンズカバーを第1の位置と第2の位置との間に直線的に移動させるカバー移動機構と、を備え、カバー移動機構は、レンズカバーに設けた複数のブラケットと、その複数のブラケットに対応して筐体の前面に開口されると共にブラケットの先部がそれぞれ貫通される複数の開口部と、筐体の内側において複数のブラケットに固定されるアーム部材と、そのアーム部材をレンズカバーの移動方向にガイドするガイド部材と、アーム部材とガイド部材を摺動可能に連結する摺動連結手段と、を有することを最も主要な特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、レンズカバーを第1の位置と第2の位置との間に移動させるカバー移動機構を設け、そのカバー移動機構を、複数のブラケットと複数の開口部とアーム部材とガイド部材と摺動連結手段とを有する構成としたため、レンズカバーの薄型化・軽量化を図ることが可能となった。しかも、レンズカバーのスライド動作を確実且つスムースに行うことができ、ガタのない開閉動作を実現することができる。
カバー移動機構によってレンズカバーを第1の位置と第2の位置との間に直線的に移動させることにより、ガタのないレンズカバーの開閉動作が可能であって、撮像装置全体の薄型化・小型化を図ることができる撮像装置を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図33は、本発明の実施の形態の例を説明するものである。即ち、図1は本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラの分解斜視図、図2はレンズ装置と平面表示パネル等を背面側から見た斜視図、図3は筐体とレンズカバー等を分解した斜視図、図4はレンズカバーで撮像レンズを覆ったデジタルスチルカメラの正面側から見た斜視図、図5はレンズカバーを移動させて撮像レンズを露出した斜視図、図6は背面図、図7は平面図、図8は横断面図である。
図9は本発明の撮像装置に係るレンズ装置の第1の実施の例を正面側から見た斜視図、図10は背面側から見た斜視図、図11は撮像レンズの面方向に断面した縦断面図、図12は撮像レンズの面方向と直交する方向に断面した縦断面図、図13はレンズ系の説明図、図14は分解斜視図、図15はレンズ装置の手ぶれ補正装置の斜視図、図16は筐体のフロントケースの正面図、図17はフロントケースを背面から見た斜視図、図18はレンズカバーの背面図、図19はレンズカバーでフロントケースの撮像レンズ用開口穴を開放した状態を示す斜視図、図20は撮像レンズ用開口穴を覆った状態を示す斜視図である。
図21は本発明の撮像装置に係るアーム部材の第1の例を示す斜視図、図22はガイド部材の斜視図、図23はフロントケースにガイド部材を装着した状態の背面図、図24は更にアーム部材を取り付けた状態の背面図、図25は撮像レンズ用開口穴を開放した状態の斜視図、図26は撮像レンズ用開口穴を閉鎖した状態の斜視図、図27はフロントケースの平面図、図28はフロントケースの底面図、図29A,Bは左側面図及び右側面図、図30は図24のE−E線断面図、図31A,Bは撮像レンズ部分で断面したレンズカバー等の説明図、図32A,B,Cはレンズカバーのブラケット部分で断面したレンズカバー等の説明図、図33A,B,Cはフロントケースの形状の説明図である。
図1〜図8に示すデジタルスチルカメラ1は、本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すものである。このデジタルスチルカメラ1は、情報記録媒体として半導体記録メディアを使用し、被写体からの光学的な画像をCCD(固体撮像素子)で電気的な信号に変換して、半導体記録メディアに記録したり、液晶ディスプレイ等の表示装置である平面表示パネル2に表示できるようにしたものである。
このデジタルスチルカメラ1は、図1等に示すように、筐体3と、被写体の像を光として取り込んで撮像手段としてのCCD4に導くレンズ装置5と、CCD4から出力される映像信号に基づいて画像を表示する液晶ディスプレイ等からなる表示装置である平面表示パネル2と、レンズ装置5の動作や平面表示パネル2の表示等を制御する制御装置6と、レンズ装置5の撮像レンズ7を開閉するレンズカバー8と、図示しないバッテリー電源等を備えて構成されている。
筐体3は、横長とされた偏平の容器からなり、前後方向に重ね合わされたフロントケース10及びリアケース11と、このフロントケース10とリアケース11とで形成された空間部を前後に仕切るメインフレーム12等によって構成されており、フロントケース10の前面に上下方向へスライド可能にレンズカバー8が取り付けられている。
フロントケース10は、図16及び図17等に示すように、横方向に長く形成された略長方形をなす底の浅い容器体からなる。即ち、フロントケース10は、略長方形をなす正面部10aと、この正面部10aの上下に連続されると共に90度立ち上げられた上面部10b及び下面部10cと、正面部10aの左右並びに上面部10b及び下面部10cの上下に連続されると共に90度立ち上げられた左右の側面部10d,10eとを有している。フロントケース10の正面部10aには、上下方向に延在された複数(本実施例では4つ)の開口部14a,14b,14c,14dが設けられている。4つの開口部14a〜14dは、正面部10aの上下方向の略中間部において左右方向へ適宜な間隔をあけて配置されている。
更に、フロントケース10の正面部10aの各開口部14a〜14dの側方には、上下方向に延在された突条部15a,15b,15c,15dが設けられている。これらの突条部15a〜15dは、これらでレンズカバー8側の部材を支持することにより、正面部10aの表面がレンズカバー8側の部材で擦られて傷付けられるのを防止するために設けたものである。各突条部15a〜15dは、円弧状の膨出部からなり、その頂上部にレンズカバー8側の部材が摺動可能に線接触される。また、フロントケース10の正面部10aは、横方向の中間部を少々円弧状に膨出させることによってシリンドリカルな曲面として形成されている。
このフロントケース10の正面部10aの右側上部には、レンズ装置5の撮像レンズ7を露出させるためのレンズ用開口穴16と、フラッシュ装置17の発光部17aを露出させるためのフラッシュ用開口穴18と、オートフォーカス機構の発光・受光部を露出させるための開口穴19と、後述する支持ローラを逃がすためのローラ用開口穴20とが設けられている。レンズ用開口穴16は、正面部10aの右側上角部の近傍に設定されており、その内側において周縁を囲うように上から順に、フラッシュ用開口穴18と開口穴19とローラ用開口穴20が配置されている。これらの開口穴16,18,19,20に関連して正面部10aの右側上部には、その表面を他の部分の表面よりも1段低くした段部21が設けられている。
フロントケース10の正面部10aの段部21は、レンズ装置5の撮像レンズ7側の形状に対応させて設けたものである。この段部21の大きさは、レンズカバー8の移動量と発光部17aの大きさに対応しており、横長の略四角形をなす凹部として形成されている。この段部21には、その底面部にレンズ用開口穴16と開口穴19の全体が開口され、また、フラッシュ用開口穴18の大部分がその底面部に開口されている。フラッシュ用開口穴18の一部とローラ用開口穴20の全体は、正面部10aの表面と段部21の底面部とを連続する傾斜した斜面部21a,21bに開口されている。更に、段部21の斜面部21bには、第1の開口部14aの上部と第2の開口部14bの上部が到達しており、その第1の開口部14aの上部には、支持ローラを逃がすための切欠き14eが設けられている。
フロントケース10の上面部10bには、スイッチホルダ23を挟持するために円弧状に切り欠かれた上切欠き部24aが設けられている。更に、下面部10cには、三脚用ネジ穴を露出させるための第1の下切欠き部24bと、外部の電子機器等と電気的に接続するためのコネクタを露出させるための第2の下切欠き部24cが設けられている。そして、左側面部10dには、電源であるバッテリーが収納されるバッテリー収納部を開閉する蓋体が係合される横切欠き部24dが設けられている。
フロントケース10の内面には、ガイド部材26が固定されて一体的に構成されている。ガイド部材26は、図22に示すような構成を有している。即ち、ガイド部材26は、上下方向に延在されたレール部26aと、このレール部26aの左右方向に連続して複数箇所に形成された固定部26bと、レール部26aの上部に連続して横方向へ突出されたアーム部26cとを有している。レール部26aと各固定部26bの間には適当な大きさの段差が設けられており、これによりレール部26aを所定高さ持ち上げてフロントケース10との間に隙間を設定している。
ガイド部材26のレール部26aには、上下方向に延在された2つのガイド溝27a,27bが上下方向に所定の間隔をあけて設けられている。2つのガイド溝27a,27bは、互いに平行とされていると共に、左右方向に少々偏倚させて配置されている。また、図17、図27及び図28に示すように、アーム部26cの先端はフロントケース10の左側面部10dを越えて後方に突出しており、その突出部によって左側の係合片26dが構成されている。この係合片26dに対応させてフロントケース10の右側面部10eには、上下方向に延在された連結板28が固定されている。
連結板28の長手方向の両端部には係合片28aがそれぞれ設けられている。これら2つの右側係合片28a,28aと左側係合片26dを介してリアケース11がフロントケース10に対して着脱可能に係合されている。そして、各係合部を固定ネジからなる固着手段によって締付固定することにより、フロントケース10とリアケース11が着脱可能に組み立てられている。
フロントケース10の内面に固定されたガイド部材26には、アーム部材29が上下方向へ摺動可能に係合されている。アーム部材29は、図21に示すような構成を有している。即ち、アーム部材29は、レンズカバー8に固定される固定部29aと、この固定部29aに連続して上方に延在された第1のアーム部29bと、固定部29aに連続して下方に延在された第2のアーム部29cと、同じく固定部29aに連続して下方に延在された付勢片29dと、2つのアーム部29b,29cが延在する方向と直交する方向に延在された補助アーム部29eとを有している。
アーム部材29の固定部29aには、固定ネジが挿通される2つの挿通孔30a,30bと、捩りバネの一端が掛け止められる掛止め孔31が設けられている。2つの挿通孔30a,30bは横方向に所定の間隔をあけて設けられており、第1の挿通孔30aの外側に掛止め孔31が配置されている。アーム部材29の第1のアーム部29bの先端部には一面側に突出する第1の係合ピン32aが設けられ、第2のアーム部29cの先端部には同じく一面側に突出する第2の係合ピン32bが設けられている。第1の係合ピン32aと第2の係合ピン32bのレンズカバー8が移動する方向の長さTは、その移動方向のレンズカバー8の長さ(高さ)Hよりも長く設定されている。
アーム部材29の付勢片29dは、アーム部材29をガイド部材26側に付勢するバネ力を発生させるものである。この付勢片29dの先端には、メインフレーム12側の部材に摺動接触される圧接部33が設けられている。また、補助アーム部29eの先部には、固定ネジが挿通される第3の挿通孔30cが設けられている。このような構成を有するアーム部材29はフロントケース10の内側に配置されており、その位置でレンズカバー8に連結されて一体的にスライド可能とされている。
フロントケース10と後述するリアケース11及びガイド部材26とアーム部材29の材質としては、例えば、ステンレス鋼等の金属が好適であるが、その他の金属を用いることができることは勿論のこと、金属以外にもエンジニアリングプラスチック等を用いることもできる。特に、アーム部材29の場合には、バネ性に優れた板バネを用いることが最も好ましい実施の形態である。
レンズカバー8は、図3及び図31、図32等に示すような構成を有している。即ち、レンズカバー8は、化粧板35と接着シート36とフレーム37と払拭部材38等を備えて構成されている。化粧板35は、横長とされた偏平の板体からなり、略長方形をなす正面部35aと、この正面部35aの四辺を囲う枠体部35bを有している。そして、正面部35aの下辺には、長手方向に連続されたスカート状の操作部8aが設けられている。化粧板35の操作部8aは、図4及び図5に示すように、装飾性を高める働きをなすと共に、レンズカバー8をスライド動作させるためのノブ或いは取手のような働きも有するものである。
化粧板35の枠体部35bの上辺には、フロントケース10の段部21側に突出してフロントケース10との間の隙間を無くす庇部39が設けられている。この庇部39は、フロントケース10の段部21の形状に対応した形状とされている。即ち、レンズカバー8で撮像レンズ7を覆う第1の位置からその撮像レンズ7を開放する第2の位置まで移動する間、その庇部39が段部21内を移動することにより、その庇部39でフロントケース10の段部21との間の隙間を解消し得る形状となっている。
更に、図3及び図18等に示すように、化粧板35の庇部39の内側には、2つの支持ローラ40,40が回転自在に支持されている。2つの支持ローラ40,40は、フロントケース10の段部21におけるレンズカバー8のたおれを防止するもので、段部21の底面部に転がり接触してレンズカバー8の姿勢変化を防止する働きを行う。2つの支持ローラ40,40は、レンズ用開口穴16を跨ぐように左右対称に設けられている。各支持ローラ40は、中心部を貫通する回動軸部を有しており、その回動軸部の両端を回動自在に支持する軸受部41が化粧版5に設けられている。
このような構成を有する化粧板35の材質としては、軽量化の点よりエンジニアリングプラスチックが好適であるが、アルミニウム合金その他の金属材料を用いることができることは勿論である。この化粧板35の正面部35aの背面であって枠体部35bの内側に、フレーム37と払拭部材38が収納されている。レンズカバー8のフレーム37は、接着シート36によって化粧板35の背面に固着されて一体的に構成されている。
フレーム37は、図3及び図18等に示すように、化粧板35の正面部35aよりやや小さい略長方形をなす板体からなり、その高さ方向の略中間部には、ブラケットの具体例を示す3つのブラケット片43a,43b,43cと1つのブラケット凸部44が設けられている。これらのブラケット片43a〜43c及びブラケット凸部44は、フロントケース10に設けた4つの開口部14a〜14dに対応させて略同様の間隔をあけて設けられている。3つのブラケット片43a〜43cは、フレーム37の所定位置をコ字状に切り欠くと共に、その内側部分をL字状に折り曲げて起こすことによって形成されている。また、ブラケット凸部44は、化粧板35の内面に軸状の凸部を立設することによって形成されている。
3つのブラケット片43a〜43cの先端面及びブラケット凸部44の端面には、それぞれネジ孔45が設けられている。組立時、これら3つのブラケット片43a〜43c及びブラケット凸部44は、これらに対応するフロントケース10の4つの開口部14a〜14dにそれぞれ挿入され、各先端部はフロントケース10の内側に突出される。図24〜図26に示すように、第1のブラケット片43aには、止め板47が固定ネジ48によって固定される。また、第2のブラケット片43b及び第3のブラケット片43cには、アーム部材29の固定部29aが固定ネジ48によってそれぞれ固定される。そして、図30に示すように、ブラケット凸部44には、補助アーム部29eが固定ネジ48によって固定される。
この際、アーム部材29の第1のアーム部29bに設けた第1の係合ピン32aは、フロントケース10の内側に保持されているガイド部材26の第1のガイド溝27aに摺動可能に係合される。そして、アーム部材29の第2のアーム部29cに設けた第2の係合ピン32bは、ガイド部材26の第2のガイド溝27bに摺動可能に係合される。また、アーム部29bの掛止め孔31には、捩りバネ49の一方の弾性片が係止される。その捩りバネ49の他方の弾性片は、フロントケース10の内面に立設されたバネ受けピン51に係止される。この捩りバネ49は、レンズカバー8のスライド動作にクリック感を与えると共に、動作の終端時においてトグル力を作用させる機能を有するものである。
フレーム37のブラケット片43a〜43c及びブラケット凸部44が突出する側の面には、それらブラケットの近傍に4つの摺動シート52が設けられている。4つの摺動シート52は上下方向に延在されていて、接着剤等の固着手段によってフレーム37に固定されている。4つの摺動シート52は、フロントケース10の正面部10aに設けた4つの突条部15a〜15dと対応する位置に設けられている。摺動シート52の材質としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)シートが好適であるが、表面の摩擦抵抗の低いものであれば、これに限定されるものでないことは勿論である。
かくして、レンズカバー8の移動時、各突条部15a〜15dが摺動シート52にそれぞれ線状に摺動接触し、これにより摩擦抵抗を減少させ、フロントケース10の表面に擦り傷が付くのを防止している。このフレーム37のブラケット片43a〜43c等が突出する側の面に、払拭シート38が接着剤等の固着手段によって固定されている。
払拭シート38は、フロントケース10の表面に軽く接触してその表面に付着しているゴミやホコリ等を払拭するものである。払拭シート38は、その外形形状がフレーム37の外形形状と略同じ形状とされているが、その内側には、フレーム37のブラケット片43a〜43c及びブラケット凸部44並びに摺動シート52を露出させるための抜き穴53a,53b,53c,53d,53eが設けられている。これにより、必要なブラケット等を貫通させたり、摺動シート52を露出させたりしながら、払拭シート38の全面をフロントケース10の表面に接触させることができる。そのため、レンズカバー8がスライド動作する際には、払拭シート38の全面によってフロントケース10が払拭されることになる。
前記2つの係合ピン32a,32bと2つのガイド溝27a,27bとによって、アーム部材29とガイド部材26を摺動可能に連結する摺動連結手段が構成されている。この実施例では、アーム部材29に2つの係合ピン32a,32bを設け、ガイド部材26に2つのガイド溝27a,27bを設けた例について説明したが、これとは逆に、アーム部材29にガイド溝を設けて、ガイド部材26に係合ピンを設ける構成としてもよいことは勿論である。更に、係合ピン及びガイド溝は共に1つであってもよく、3つ以上設ける構成としてもよい。また、前記3つのブラケット片43a〜43c及びブラケット凸部44と、フロントケース10に設けた開口部14a〜14dと、アーム部材29及びガイド部材26と、摺動連結手段によってカバー移動機構が構成されている。
かくして、図4、図20、図24及び図26に示すように、レンズカバー8が上部の第1の位置にあるときには、撮像レンズ7が完全に閉じられ、これにより撮像レンズ7の保護を図ることができる。これに対して、図5、図19及び図25に示すように、レンズカバー8を下部の第2の位置に移動すると、撮像レンズ7が完全に開かれると共に電源スイッチがオンに入力され、これにより撮影が可能となるように構成されている。
図1、図6及び図8に示すように、リアケース11には、表示装置である平面表示パネル2の表示面を露出させるための四角形の開口窓61が設けられている。開口窓61は、リアケース11の背面を大きく開口して設けられており、その内側に平面表示パネル2が配置されている。平面表示パネル2は、開口窓61に対応した大きさを有する液晶ディスプレイと、この液晶ディスプレイの内面に重ね合わされるバックライトの組み合わせからなる。平面表示パネル2の表示面側にはシール枠62を介して保護板63が配置されており、この保護板63の周縁部が開口窓61の内面に接触されている。また、図2に示すように、平面表示パネル2の背面側には、平面表示パネル2を保持するLCDフレーム64が配置されている。
更に、リアケース11には、各種の操作スイッチが設けられている。操作スイッチとしては、機能モード(静止画、動画、再生等)を選択するモード選択ツマミ65、ズーム操作を実行するズームボタン66、画面表示を行う画面表示ボタン67、各種メニューを選択するメニューボタン68、メニューを選択するカーソル等を移動させる方向キー69、画面サイズを切り換えたり画面削除を行う画面ボタン70等が適当な位置に配置されている。また、リアケース11の平面表示パネル2側の端部にはスピーカ用孔71が開口されていて、その内側にスピーカが内蔵されている。そして、リアケース11のスピーカ用孔71と反対側の端部にはストラップ用の支持金具72が取り付けられている。
このリアケース11とフロントケース10との間を仕切るメインフレーム12の前面の一側部に、CCD4を下にして光軸Lを上下方向に向けた状態でレンズ装置5が収納されている。そして、メインフレーム12には、配線基板上に所定のマイクロコンピュータ、抵抗やコンデンサその他の電子部品等を搭載することによって形成された制御装置6と、フラッシュ装置74等が取り付けられている。
制御装置6は、レンズ装置5と横並びに配置されており、これらの上方にフラッシュ装置74が配置されている。フラッシュ装置74は、フロントケース10の前面に露出される発光部74aと、その発光部74aを駆動制御する駆動部74bと、その駆動部74bに所定の電力を供給するコンデンサ74c等を備えて構成されている。このフラッシュ装置74の発光部74aとレンズ装置5の撮像レンズ7が、フロントケース10の対応する位置に設けたレンズ用開口穴16と発光部用開口穴18とにそれぞれ嵌合されている。
また、図4、図5及び図7等に示すように、筐体3の上面には、電源をオン・オフさせる電源ボタン75、撮影の開始や停止を実行する撮影ボタン76、手ぶれが生じたときにレンズ装置5の像ぶれ補正装置を動作させて像ぶれ補正を実行する手ぶれ補正作動ボタン77等が設けられている。更に、筐体3上面の略中央部にはマイクロホン用孔78が開口されていて、その内側にマイクロホンが内蔵されている。これら電源ボタン75と撮影ボタン76と手ぶれ補正動作ボタン77は、筐体3に装着されるスイッチホルダ79に取り付けられている。更に、マイクロホン用孔78もスイッチホルダ79に開口されており、このスイッチホルダ79に内蔵マイクロホンが固定されている。
図1、図3及び図9〜図15に示すように、本発明の撮像装置に係るレンズ装置5は、同一の光軸L上に複数のレンズを配置した5群レンズを有するレンズ系81と、このレンズ系81のレンズを固定し又は移動可能に支持するレンズ鏡筒82と、レンズ系81の光軸L上に配置されると共にレンズ鏡筒82に固定された撮像手段の一具体例を示すCCD(固体撮像素子)4と、レンズ鏡筒82に装着されると共にレンズ系81の像ぶれを補正する像ぶれ補正装置83等を備えて構成されている。
レンズ装置5のレンズ系81は、図13に示すように、5組のレンズ群を同一光軸L上に配置した5群レンズ85〜89からなる折り曲げ式レンズとして構成されている。5群レンズ85〜89のうち、先端側に位置する1群レンズ85は、被写体に対向される撮像レンズである第1のレンズ7と、この撮像レンズ7の被写体と反対側に配置されたプリズム85Aと、このプリズム85Aに対向される第2のレンズ85Bとによって構成されている。プリズム85Aは、断面形状が直角二等辺三角形をなす三角柱体からなり、90度回転変位した位置に隣り合う2つの面の一方に撮像レンズ7が対向され、他方の面に第2のレンズ85Bが対向されている。
この1群レンズ85では、撮像レンズ7を透過して一面からプリズム85Aに入射した光は、光軸Lに対して45度に傾斜した反射面で反射されて進行方向が90度折り曲げられ、他面から出射されて第2のレンズ85Bを透過して、光軸Lに沿って2群レンズ86に向かって進行する。2群レンズ86は、第3のレンズ86Aと第4のレンズ86Bとの組み合わせからなり、光軸L上を移動可能に構成されている。2群レンズ86を透過した光は、3群レンズ87に入射される。
3群レンズ87は、レンズ鏡筒82に固定される第5のレンズからなっている。3群レンズ87の後方には、第6のレンズからなる4群レンズ88が配置されている。この4群レンズ88と3群レンズ87の間には、レンズ系81を通過する光の量を調整可能な絞り機構90が配置されている。4群レンズ88は、光軸L上を移動可能に構成されている。4群レンズ88の後方には、第7のレンズ89Aと後述する補正レンズ89Bとからなる5群レンズ89が配置されている。5群レンズ89のうち、第7のレンズ89Aはレンズ鏡筒82に固定されており、この第7のレンズ89Aの後方に補正レンズ89Bが移動可能に配置され、更に、補正レンズ89Bの後方にCCD4が配置されている。
2群レンズ86と4群レンズ88は、それぞれ別個独立に光軸Lに沿って光軸方向へ移動可能とされている。この2群レンズ86と4群レンズ88を所定方向へ移動させることにより、ズーム調整とフォーカス調整を行うことができる。即ち、ズーム時には、2群レンズ86と4群レンズ88をワイド(広角)からテレ(望遠)まで移動することによってズーム調整が実行される。また、フォーカス時には、4群レンズ88をワイド(広角)からテレ(望遠)まで移動することによってフォーカス調整を実行することができる。
CCD4はCCD用アダプタに固定されており、このCCD用アダプタを介してレンズ鏡筒82に取り付けられている。CCD4の前側には光学フィルタ91が配置されており、この光学フィルタ91と第7のレンズ89Aとの間に、補正レンズ89Bを有する像ぶれ補正装置83が配設されている。後に説明する像ぶれ補正装置83は、レンズ系81の振動等による撮影画像のぶれを補正するためのものである。補正レンズ89Bは、通常の状態では、その光軸をレンズ系81の光軸Lと一致させるように取り付けられている。そして、カメラ本体の振動等によってCCD4の結像面に像ぶれが生じたときに、像ぶれ補正装置83が補正レンズ89Bを光軸Lと直交する2方向(第1の方向X及び第2の方向Y)に移動させて結像面の像ぶれを補正するようにしている。
このような構成を有するレンズ系81を保持するレンズ鏡筒82は、図9〜図12及び図14に示すように、上下方向に重ね合わされて組立結合される上部鏡筒93と中間鏡筒94と下部鏡筒95とから構成されている。上部鏡筒93は、正面の上部に開口された開口窓96と、下面に開口された開口部を有する筐体からなる。開口窓96には1群レンズ85の撮像レンズ7が装着され、その前面に装着される化粧板97により、撮像レンズ7が上部鏡筒93に取り付けられている。上部鏡筒93の内部には、撮像レンズ7の背面に遮光板98を介して配置されたプリズム85Aと、このプリズム85Aの下面に配置された第2のレンズ85Bが固定されている。
この上部鏡筒93の内部には、レンズ鏡筒82の上下方向に延在されるレンズ系81の光軸Lと平行をなす上下方向へ移動可能に第1の移動保持枠101が支持されている。第1の移動保持枠101には、上下方向に貫通する貫通穴が設けられており、その貫通穴に2群レンズ86が固定されている。第1の移動保持枠101は、上部鏡筒93に取り付けられたズーム駆動機構102により、レンズ系81の光軸L方向へ所定範囲内で進退移動可能に構成されている。
ズーム駆動機構102は、ズーム用モータ103と、このズーム用モータ103の回転軸として設けられた送りねじ軸104と、この送りねじ軸104に係合される送りナット105等を備えて構成されている。ズーム用モータ103は、コ字状に形成された第1のブラケット106に固定されており、その一端に突出した送りねじ軸104の両端部が第1のブラケット106によって回動自在に両端支持されている。第1のブラケット106は、固着手段の一具体例を示す複数本(本実施例では2本)の固定ねじ107によって上部鏡筒93に取り付けられている。
この第1のブラケット106の取付状態において、送りねじ軸104には送りナット105が摺動可能に係合されている。送りナット105は、そのねじ溝が延在する方向への移動を規制した状態で第1の移動保持枠101に保持されている。更に、第1の移動保持枠101には、光軸Lと平行をなす方向に2本のガイド軸108a,108bが摺動可能に貫通されている。両ガイド軸108a,108bの一端は上部鏡筒93に保持されており、他端は中間鏡筒94に保持されている。
かくして、ズーム用モータ103を駆動すると、送りねじ軸104の回転力が送りナット105を介して第1の移動保持枠101に伝達される。このとき、所定位置で回転駆動される送りねじ軸104に対して、その軸方向へ送りナット105が相対的に移動することになる。その結果、送りナット105と一体的に第1の移動保持枠101が移動することになり、これにより、ズーム用モータ103の回転方向に応じて2群レンズ86が、1群レンズ85に近づく方向と3群レンズ87に近づく方向とに選択的に移動される。このとき、2群レンズ86を保持する第1の移動保持枠101は、2本のガイド軸108a,108bによって光軸Lと平行する方向にガイドされているため、その光軸L上を精度よく移動することができる。
中間鏡筒94に固定保持された3群レンズ87の下方に配置された絞り機構90は、開口面積を調整自在とされた羽根部材111と、この羽根部材111を移動可能に支持する羽根押え板112と、羽根部材111を開閉動作させるステップモータ113等によって構成されている。ステップモータ113は、モータベース114を介して中間鏡筒94の上面側部に固定されている。この中間鏡筒94の下に下部鏡筒95が重ね合わされ、中間鏡筒94の上に上部鏡筒93が重ね合わされていて、これら3つの鏡筒が、これらを上下方向に貫通する複数本(本実施例では3本)の固定ねじ115により締付固定され、一体的に組み立てられてレンズ鏡筒82が構成されている。
下部鏡筒95は、上面と側面と下面とに開口された筐体からなり、その内部には、レンズ系81の光軸Lと平行である上下方向へ移動可能に第2の移動保持枠116が支持されている。第2の移動保持枠116には、上下方向に貫通する貫通穴が設けられており、その貫通穴には4群レンズ88が固定されている。第2の移動保持枠116は、下部鏡筒95に取り付けられたフォーカス駆動機構117により、レンズ系81の光軸L方向へ所定範囲内で進退移動可能に構成されている。
フォーカス駆動機構117は、フォーカス用モータ118と、このフォーカス用モータ118の回転軸として設けられた送りねじ軸119と、この送りねじ軸119に係合される送りナット120等を備えて構成されている。フォーカス用モータ118は、コ字状に形成された第2のブラケット121に固定されており、その一端に突出した送りねじ軸119の両端部が第2のブラケット121によって回動自在に両端支持されている。第2のブラケット121は、固着手段である複数本(本実施例では2本)の固定ねじ122によって下部鏡筒95に取り付けられている。
この第2のブラケット121の取付状態において、送りねじ軸119には送りナット120が摺動可能に係合されている。送りナット120は、そのねじ溝が延在する方向への移動を規制した状態で第2の移動保持枠116に保持されている。更に、第2の移動保持枠116には、光軸Lと平行をなす方向に2本のガイド軸123(図11では1本のみを示す。)が摺動可能に貫通されている。2本のガイド軸123の一端は中間鏡筒94に保持されており、他端は下部鏡筒95に保持されている。
かくして、フォーカス用モータ118を駆動すると、送りねじ軸119の回転力が送りナット120を介して第2の移動保持枠116に伝達される。このとき、所定位置で回転駆動される送りねじ軸119に対して、その軸方向へ送りナット120が相対的に移動することになる。その結果、送りナット120と一体的に第2の移動保持枠116が移動することになり、これにより、フォーカス用モータ118の回転方向に応じて4群レンズ88が、3群レンズ87に近づく方向と5群レンズ89に近づく方向とに選択的に移動される。このとき、4群レンズ88を保持する第2の移動保持枠116は、2本のガイド軸123によって光軸Lと平行する方向にガイドされているため、その光軸L上を精度よく移動することができる。
下部鏡筒95の下面に、CCD用アダプタ125を介してCCD4が取り付けられている。CCD用アダプタ125は、中央部に四角形の開口穴が設けられた板体からなり、その一面に、四角形の枠状に形成されたシールゴム126を介してCCD4が接着剤等の固着手段によって一体的に固着されている。CCD用アダプタ125の他方の面には、光学フィルタ91が重ね合わされた遮光板127が配置されており、これらがフィルタ押え板128で押えられて固定されている。そして、光学フィルタ91を内側に配置した状態で、CCD用アダプタ125が固定ねじ等の固着手段によって下部鏡筒95に取り付けられている。
この下部鏡筒95の側面に開口した開口部130に像ぶれ補正装置83が着脱可能に装着されている。像ぶれ補正装置83は、図14及び図15に示すような構成を備えて構成されている。この像ぶれ補正装置83は、上述した補正レンズ89Bと、この補正レンズ89Bを支持する第1の移動枠131と、この第1の移動枠131をレンズ系81の光軸Lと直交する第1の方向Xへ移動可能に支持する第2の移動枠132と、この第2の移動枠132を光軸Lと直交する方向であって第1の方向Xとも直交する第2の方向Yへ移動可能に支持する固定基盤133と、第1の移動枠131を第1の方向Xへ移動させると共に第2の移動枠52を第2の方向Yへ移動させる駆動手段の一具体例を示すアクチュエータ134と、補正レンズ89Bの位置を検出する位置検出手段等を備えて構成されている。
補正レンズ89Bは、前述したデジタルスチルカメラ1の筐体3に手の震えや揺れが生じたときに、そのときの像ぶれ量に対応してその位置を第1の方向X及び/又は第2の方向Yに移動させて像ぶれを補正するものである。この補正レンズ89Bは、第1の移動枠131に固定されている。第1の移動枠131は、補正レンズ89Bが嵌合されるリング状に形成されたレンズ固定部131aと、このレンズ固定部131aの一側に連続してクランク状に折り曲げ形成されると共にヨーク136が固定されるヨーク固定部131b等によって構成されている。
レンズ固定部131aは、補正レンズ89Bの形状に対応した形状を有しており、補正レンズ89Bが嵌り合う嵌合穴の周縁には、補正レンズ89Bの段部15aと係合される段部と、補正レンズ89Bの二面幅部に対応した二面幅部が設けられている。レンズ固定部131aの二面幅部の外側には、第1の主軸受部141と第1の副軸受部142が設けられている。第1の主軸受部141は、第1の方向Xに所定の間隔をあけて設けた2つの軸受片を有しており、両軸受片には第1の主ガイド軸143が第1の方向Xに貫通されている。第1の主ガイド軸143は、一対の軸受片に圧入固定されていて、その両端部が各軸受片からそれぞれ外側に突出されている。
第1の副軸受部142には側方に開口された軸受溝が設けられており、その軸受溝に第1の副ガイド軸144が摺動可能に係合されている。また、第1の移動枠131のヨーク固定部131bには、アクチュエータ134の一部を構成するヨーク136が接着剤や固定ねじ等の固着手段によって固定されている。ヨーク136は、所定間隔あけて平行に対向された上部片及び下部片と、上下両片間を連結する連結片とからなる。このヨーク136の上部片と下部片のそれぞれ内面には、これらと略同じ大きさを有する長方形をなす偏平のマグネット137,137が接着剤等の固着手段によって固定されている。
これら上下に対向された2つのマグネット137,137とヨーク136とがアクチュエータ134のための磁気回路を構成している。即ち、1つのヨーク136と2つのマグネット137,137とからなる1組の磁気回路部材が、第1の駆動手段のための磁気回路と第2の駆動手段のための磁気回路を兼用している。
第2の移動枠132は、第1の移動枠131よりも少々幅広の偏平な板体からなる。第2の移動枠132は、第1の移動枠131の下に重ね合わせるように対向されて組み立てられる。第2の移動枠132の第1の移動枠131の嵌合穴と対応する位置には、同程度の大きさを有する貫通穴が設けられている。この第2の移動枠132の上面に、第1の移動枠131を第1の方向Xへ摺動可能に支持するための第2の軸受部が設けられている。
第2の軸受部は、第1の移動枠131に固定された第1の主ガイド軸143を摺動自在に支持する第2の主軸受部145と、第1の副ガイド軸144を固定支持する第2の副軸受部146とから構成されている。第2の主軸受部145は、第2の移動枠132に第1の移動枠131を重ね合わせた状態において、第1の主ガイド軸143の両端部を支持可能な位置に設けられている。即ち、第2の主軸受部145は、第1の主ガイド軸143の両端部を支持する2つの軸受片からなり、それらの軸受片は第2の移動枠132の上面に上方へ突出するように設けられている。第2の主軸受部145の2つの軸受片の軸受孔に第1の主ガイド軸143の両端部がそれぞれ摺動可能に挿通されている。
また、第2の副軸受部146は、第2の移動枠132に第1の移動枠51を重ね合わせた状態において、第1の副軸受部142と対応する位置に設けられている。即ち、第2の副軸受部146は、第1の副ガイド軸144の両端部を支持する2つの軸受片からなり、それらの軸受片に設けた軸受孔に第1の副ガイド軸144の両端部がそれぞれ圧入固定されている。この第1の副ガイド軸144が、第1の移動枠131の第1の副軸受部142に設けた軸受溝に摺動自在に挿通されている。第1の副ガイド軸144と第1の主ガイド軸143とは、互いの軸心線が平行となるように設定されており、両ガイド軸143,144にガイドされて、第1の移動枠131が第1の方向Xに移動可能に構成されている。
第2の移動枠132の下面には、第2の移動枠132を第1の方向Xと直交する第2の方向Yへ摺動可能に支持するための第3の軸受部が設けられている。第3の軸受部は、図15等において要部のみが現れる第3の主軸受部147と第3の副軸受部148とから構成されている。第3の主軸受部147は、第2の移動枠132の第1の方向Xの一方の端部であって、第2の方向Yに所定間隔あけて設けた2つの軸受片からなり、第2の移動枠52の下面に下方へ突出するように設けられている。第3の主軸受部147の2つの軸受片には軸受孔がそれぞれ設けられており、それらの軸受孔には第2の方向Yに延在された第2の主ガイド軸151の両端部がそれぞれ摺動可能に挿通されている。
また、第3の副軸受部148は、第2の移動枠132の第1の方向Xの他方の端部の略中央部に設けられている。この第3の副軸受部148には、側方に開口された軸受溝が設けられている。第3の副軸受部148の軸受溝には、第1の方向Xと直交する第2の方向Yに延在された第2の副ガイド軸152が摺動可能に係合されている。第2の主ガイド軸151及び第2の副ガイド軸152は、それぞれ固定基盤133に固定されている。この固定基盤133の上に重ね合わせるように対向されて第2の移動枠132が組み立てられている。
固定基盤133は、第2の移動枠132に対応した大きさを有する移動枠支持部133aと、この移動枠支持部133aに連続して一体に設けられたコイル固定部133b等によって構成されている。移動枠支持部133aは、第2の移動枠132と略同じ大きさを有する偏平の板体からなり、この移動枠支持部133aの第1の方向Xの一端にコイル固定部133bが連続されている。移動枠支持部133aの第2の移動枠132の貫通穴と対応する位置には、同程度の大きさを有する貫通穴が設けられている。この移動枠支持部133aの上面の第1の方向Xの両端部に、第2の移動枠132を第2のガイド軸を介して第2の方向Yへ摺動可能に支持する第4の軸受部が設けられている。
第4の軸受部は、第1の方向Xの一方に配置された第4の主軸受部153と第1の方向Xの他方に配置された第4の副軸受部154とから構成されている。第4の主軸受部153は、第2の方向Yへ適当な間隔をあけて設けた2つの軸受片からなり、移動枠支持部133aの上面に上方へ突出するように設けられている。第4の主軸受部153の2つの軸受片には軸受孔がそれぞれ設けられており、それらの軸受孔に第2の主ガイド軸151の軸方向中間部の2箇所がそれぞれ圧入されて固定されている。従って、第2の主ガイド軸151の両端部は、2つの軸受片の外側にそれぞれ突出されている。
この第2の主ガイド軸151の両端の突出部に、第2の移動枠132に設けた第3の主軸受部147の2つの軸受片がそれぞれ摺動可能に嵌合されている。第3の主軸受部147の2つの軸受片の間隔は、その2つの軸受片の長さに第2の移動枠132が第2の方向Yへ移動するために必要な長さを加えた距離だけ離間させて形成されている。従って、固定基盤133の第4の主軸受部153に固定された第2の主ガイド軸151に対して第2の移動枠132の第3の主軸受部147は、2つの軸受片のそれぞれ外側で移動可能に支持されている。
また、第4の副軸受部154は、第2の方向Yへ適当な間隔をあけて設けた2つの軸受片からなり、移動枠支持部133aの上面に上方へ突出するように設けられている。第4の副軸受部154の2つの軸受片には軸受孔がそれぞれ設けられており、それらの軸受孔に第2の副ガイド軸152がそれぞれ圧入され、その軸方向の両端部にて固定されて両端支持されている。この第4の副軸受部154の2つの軸受片間において、第2の移動枠132に設けた第3の副軸受部148の軸受溝が第2の副ガイド軸152に摺動可能に係合されている。従って、第3の副軸受部154は、2つの軸受片間で第2の副ガイド軸152にガイドされて第2の方向Yへ所定距離だけ移動可能とされている。
固定基盤133のコイル固定部133bは、上方に突出する支持壁156を有する略四角形をなす偏平部分からなり、支持壁156は第2の方向Yの一側に配置されている。コイル固定部133bにはコイル支持台157が固定されており、そのコイル支持台157にはコイル組立体160が取り付けられている。コイル支持台157は、コイル組立体160を所定の高さに保持するために設けたものであり、平面形状がコ字形をなす枠体として形成されている。このコイル支持台157は、支持壁156に沿わせるようにしてコイル固定部133b上に載置され、接着剤や固定ねじ等の固着手段によって固定基盤133に一体的に固定されている。なお、固定基盤133の下面には、これをレンズ鏡筒82に固定するための取付ボス部133cが設けられている。
コイル支持台157の上面は平坦面として形成されており、その上面にはフレキ補強板161を位置決めするための2つの位置決め凸部157a,157aが設けられている。2つの位置決め凸部157a,157aは第2の方向Yへ所定間隔あけて配置されており、両位置決め凸部157a,157aにより位置決めされたフレキ補強板161がコイル支持台157の上面に固定されている。フレキ補強板161には、上面及び下面に所定の電気回路が印刷成形されたフレキシブル配線板162が粘着テープ等の固着手段によって固定されている。
フレキ補強板161の上面には、平面的に巻回された偏平コイル164が搭載されており、その偏平コイル164はフレキシブル配線板87の上面に設けた所定の配線パターンと電気的に接続されている。偏平コイル164は、図14に示すように、楕円形をなす2つのコイル部164a,164bを横並びに配置した形状をなしている。2つのコイル部164a,164bは、その幅方向の長さは略同一であるが、長手方向の長さが異なるように形成されている。2つのコイル部164a,164bは、1本のコイル線を巻回することによって形成されていると共に、幅方向に隣り合う長辺側の互いに真っ直ぐに延びた推力発生部において通電時には同じ方向へ電流が流れるように巻き方向が設定されている。
この偏平コイル164は、2つのコイル部164a,164bの長手方向を第2の方向Yに向けた状態で各コイル部164a,164bが、接着剤による固着手段によってフレキ補強板161に固定されている。これにより、2つのコイル部164a,164bに電流を流すと、マグネット137,137による磁力が偏平コイル164と垂直をなす方向に作用しているため、フレミングの左手の法則により、第1の方向Xに向かう力がマグネット137,137側に作用することになる。
また、フレキ補強板161の下面には筒状コイル165が取り付けられており、その筒状コイル65の両端がフレキシブル配線板162の下面に設けた所定の配線パターンと電気的に接続されている。筒状コイル165は、全体が長方形の筒体をなすよう中央部に長方形の空間部を設けると共に、積層方向に所定の厚みができるよう所定量を巻回することによって角筒状に形成されている。この筒状コイル165は、そのコイル線が延在する方向を第1の方向Xに向けた状態で推力発生部が、接着剤による固着手段によってフレキシブル配線板162に固定されている。
筒状コイル165の中央の空間部には、ヨーク136の下部片と、これと一体に固着された下部マグネット137が挿入される。これにより、筒状コイル165に電流を流すと、マグネット137,137による磁力が推力発生部と垂直をなす方向に作用しているため、フレミングの左手の法則により、第2の方向Yに向かう力がマグネット137,137側に作用することになる。これらフレキ補強板161とフレキシブル配線板162と偏平コイル164と筒状コイル165によってコイル組立体158が構成されている。
また、図示しないが、フレキ補強板161の下面には、補正レンズ89Bの位置を検出するための位置検出手段の一具体例を示す第1のホール素子と第2のホール素子がそれぞれ取り付けられている。第1のホール素子は、第1の移動枠131を介して補正レンズ89Bの第1の方向Xに関する位置を検出するものである。また、第2のホール素子は、第2の移動枠132を介して補正レンズ89Bの第2の方向Yに関する位置を検出するものである。第1のホール素子は筒状コイル165の一側に配置され、第2のホール素子は筒状コイル165の他側に配置されている。第1のホール素子及び第2のホール素子は、所定位置においてマグネット137の磁力の強さを検出し、その磁力の強さに応じた検出信号を出力するものである。この2つのホール素子からの検出信号に基づいて制御装置が、補正レンズ89Bの位置を演算して算出するようにしている。
このような構成を有する像ぶれ補正装置83の作用は、次のようなものである。この像ぶれ補正装置83の補正レンズ89Bの移動は、フレキシブル配線板162を介してアクチュエータ134の偏平コイル164と筒状コイル165に対して適宜な値の駆動電流を選択的に又は同時に供給することによって実行される。
この像ぶれ補正装置83の偏平コイル164と筒状コイル165は、フレキ補強板161を介してコイル支持台157に固定され、更に、コイル支持台157を介して固定基盤133に固定されている。このとき、偏平コイル164の推力発生部は第2の方向Yに延在され、筒状コイル165の推力発生部は第1の方向Xに延在されている。また、ヨーク136の両端に固定された2つのマグネット137,137が両コイル164,165の上下に配置されているため、このヨーク136と2つのマグネット137,137によって形成される磁気回路の磁束は、偏平コイル164の推力発生部と筒状コイル165の推力発生部を垂直に透過するように作用する。
これに対して、ヨーク136と2つのマグネット137,137は、補正レンズ89Bを保持する第1の移動枠131に固定されている。その補正レンズ89Bは、第1の移動枠131を有する第1のガイド手段によって第2の移動枠132に対して第1の方向Xへ移動可能に支持されている。更に、補正レンズ89Bは、第2の移動枠132を有する第2のガイド手段によって固定基盤133に対して第2の方向Yへ移動可能に支持されている。従って、補正レンズ89Bは、第1のガイド手段と第2のガイド手段の作用により、所定の範囲内において第1の方向X及び第2の方向Yのいずれの方向に対しても自由に移動することができる。
いま、偏平コイル164に電流を流すと、その推力発生部が第2の方向Yに延在されているため、その推力発生部において電流は第2の方向Yに流れる。このとき、磁気回路の磁束が推力発生部に対して垂直をなす上下方向に作用しているため、フレミングの法則により、マグネット137,137及びヨーク136には第1の方向Xに向かう力が作用する。これにより、ヨーク136等が固定された第1の移動枠131が第1の方向Xに移動する。その結果、第1の移動枠131に保持された補正レンズ89Bが、偏平コイル164に流された電流の大きさに応じて、第1のガイド手段にガイドされて第1の方向Xに移動することになる。
一方、筒状コイル165に電流を流すと、その推力発生部が第1の方向Xに延在されているため、その推力発生部において電流は第1の方向Xに流れる。このとき、磁気回路の磁束が推力発生部に対して垂直をなす上下方向に作用しているため、フレミングの法則により、マグネット137,137及びヨーク136には第2の方向Yに向かう力が作用する。これにより、ヨーク136等が固定された第1の移動枠131を介して第2の移動枠132が第2の方向Yに移動する。その結果、補正レンズ89Bは、筒状コイル165に流された電流の大きさに応じて、第1の移動枠131と共に第2の移動枠132が第2のガイド手段にガイドされて第2の方向Yに移動することになる。
また、偏平コイル164と筒状コイル165に同時に電流を流すと、上述した偏平コイル164による移動動作と筒状コイル165による移動動作とが複合的に実行される。即ち、偏平コイル164に流れる電流の作用によって補正レンズ89Bが第1の方向Xに移動すると同時に、筒状コイル165に流れる電流の作用によって補正レンズ89Bが第2の方向Yに移動する。その結果、補正レンズ89Bが斜め方向に移動して、レンズ系81の像ぶれを補正することになる。
このような構成及び作用を備えた像ぶれ補正装置83が、図9〜図14に示すように、レンズ装置5に取り付けられている。像ぶれ補正装置83は、レンズ鏡筒82の下部鏡筒95に設けた開口部130に側方から出し入れされ、下部鏡筒95に対して着脱可能に装着される。図14に示す符号170は、開口部130を開閉するカバー部材である。このカバー部材170をレンズ鏡筒82に装着することにより、像ぶれ補正装置83を覆うことができる。
この像ぶれ補正装置83が装着されたレンズ装置5のレンズ系81の作用を、図13を参照して簡単に説明する。レンズ装置5の撮像レンズ7を被写体に向けると、被写体からの光が撮像レンズ7からレンズ系81内に入力される。このとき、撮像レンズ7を透過した光はプリズム85Aで90度屈折され、その後、レンズ系81の光軸Lに沿ってCCD4に向かって移動する。即ち、プリズム85Aで反射されて1群レンズ85の第2のレンズ85Bを出た光は、2群レンズ86,3群レンズ87,4群レンズ88を経て5群レンズ89の第7のレンズ89A及び補正レンズ89Bを透過し、光学フィルタ91を経てCCD4の結像面に到達し、その結像面に被写体に対応した画像が結像される。
この場合、撮影時において、レンズ装置5に手ぶれや振動が生じていないときには、被写体からの光は、実線で示す光200Aのように、1群レンズ〜5群レンズのそれぞれ中心部を光軸Lに沿って移動するため、CCD4の結像面において所定位置に像を結ぶことになり、像ぶれを生ずることなく綺麗な画像を得ることができる。
一方、撮影時において、レンズ装置5に手ぶれや振動が発生すると、被写体からの光は、一点鎖線で示す光200Bか又は破線で示す光200Cのように、傾いた状態で1群レンズに入力されることになる。そのような入射光200B,200Cは、1群レンズ〜5群レンズのそれぞれにおいて、光軸Lからずれた状態で透過することになるが、その手ぶれ等に応じて補正レンズ89Bを所定量移動させることにより、その手ぶれ等を補正することができる。これにより、CCD4の結像面において所定位置に像を結ぶことができ、像ぶれを解消して綺麗な画像を得ることができる。
このような構成を有する像ぶれ補正装置83を備えたレンズ装置5が、図8に示すように、プロテクタ180を介してフロントケース10に取り付けられている。プロテクタ180は、レンズ装置5の正面側に投影される面の略全体を覆うことができる大きさを有する枠状の部材からなる。このプロテクタ180には、レンズ装置5の撮像レンズ7を露出させるための第1の開口穴181と、フラッシュ装置74の発光部74aを露出させるための第2の開口穴182と、オートフォーカス機構の受光・発光部のための第3の開口穴183と、レンズ鏡筒82の前面の突出部を収納するための第4の開口穴184等が設けられている。
この第4の開口穴184をプロテクタ180に設けると共にフロントケース10の正面部10aの撮像レンズ7と対応する部分に段部21を設けたことにより、レンズ鏡筒82の最前部と撮像レンズ7の前面との間に生じている段差を吸収することができる。そして、LCDフレーム64を介して平面表示パネル2の背面を、剛性(強度)の高いレンズ鏡筒82に当接する支持構造としたため、表示面にタッチして操作する際に負荷される外力に基づく平面表示パネル2の破損等を防ぐことができる。
図3に示す符号186は、アーム部材29の浮き上がりを防止する押えプレートである。この押えプレート186は、上下方向に延在された幅広の板材からなり、アーム部材29の全ストロークにおいて、第1及び第2のアーム部29b,29cを覆い隠すことができる大きさを有している。この押えプレート186は、4個の固定ねじ187によってガイド部材26に締付固定されている。
この平面表示パネル2の破損等の防止は、次のようなことである。図1〜図3等に示すように、レンズ装置5は、前述した像ぶれ補正装置83を装着可能な構成としたため、レンズ鏡筒82の下部には、前突出部82aや後突出部82b等ができている。そのうち、レンズ鏡筒82の前突出部82aは、前述したようにプロテクタ170の第4の開口穴184に嵌合されて、所定位置に収められている。一方、レンズ装置5の背面では、後突出部82bが後方へ突出するため、この後突出部82bを利用して平面表示パネル2の弾性変形量を抑制することにより、カメラ全体の厚みの増加を最小限に抑えながら、平面表示パネル2の破損等の防止を図ることができる。
従来の撮像装置では、平面表示パネル2の背面全体をメインフレーム12で支持する構造となっていたが、撮像装置の軽量化、小型化の要請から、メインフレーム12の板厚も必然的に薄くせざるを得なかった。そのため、メインフレーム12の強度(剛性)が板厚の減少に伴って低下していたことから、平面表示パネル2の操作面に必要以上に大きな外力が加えられると、その外力によってメインフレーム12も同様に大きく弾性変形を生じてしまい、平面表示パネル2が大きく弾性変形するおそれがあった。
このようなメインフレーム12に対して、レンズ装置5のレンズ鏡筒82は、ブロック状の部材によって強固に形成されており、ある程度の大きさの外力が加えられても、それ自体に弾性変形を生じるようなものではなく、十分に高い強度(剛性)を有している。そこで、レンズ鏡筒82の後突出部82bを、LCDフレーム64を介して平面表示パネル2の背面に当接させることにより、操作面に付与される大きな外力をレンズ鏡筒82で受けて、平面表示パネル2が必要以上に大きく弾性変形するのを防止することができる。
そのため、メインフレーム12には、レンズ鏡筒82の後突出部82bが貫通される大きさの開口窓190を設けている。この開口窓190に後突出部82bを貫通させ、その先端面をLCDフレーム64に当接させ構成とする。なお、レンズ装置5もメインフレーム12に固定されるが、メインフレーム12の剛性よりもレンズ鏡筒82の剛性が高いため、前述したように平面表示パネル2が大きく弾性変形するのを防止することができるものである。なお、レンズ鏡筒82の後突出部82bは、LCDフレーム64を介することなく、平面表示パネル2の背面に直接接触させる構成としてもよい。
前述したような構成を筐体3及びレンズカバー8は、例えば、次のようにして簡単に組み立てることができる。まず、レンズカバー8の組立工程について説明する。化粧板35の内側の枠体部35b内に接着シート36を貼り付ける。次に、接着シート36の上にフレーム37を重ね合せて貼着する。この際、化粧板35の正面部35aの内面に、予め複数の突起を設けておき、それらの突起をフレーム37に設けた複数の孔に相通した後、その突起をカシメて、カシメ止めを同時に行うようにしてもよい。
その後、フレーム37の上に接着剤で払拭シート38を貼り合わせる。このとき、払拭シート38の各抜き穴53a〜53eからフレーム37のブラケット43a〜43c,44を突出させる。そして、フレーム37の各ブラケットが突出した面の、フロントケース10の4箇所に設けた突条部15a〜15dと対応する位置に、4枚の摺動シート52を貼り付ける。これにより、レンズカバー8の組立工程が完了する。なお、2個の支持ローラ40は、予め化粧板35の庇部39に回転自在に取り付けておくようにする。
次に、筐体3の組立工程について説明する。まず、図23等に示すように、フロントケース10の内面の所定位置にガイド部材26を取り付ける。この取付手段としては、抵抗溶接等の溶融手段を用いてもよく、また、接着剤等の固着手段を用いてもよい。更に、カシメ等の固定手段を用いることもできる。次いで、フロントケース10の表側にレンズカバー8を臨ませ、4つの開口部14a〜14dにフレーム37のブラケット43a〜43c,44を挿入し、それぞれの先端部を内側に突出させる。この状態でアーム部材29をフロントケース10の内側に臨ませ、3つのネジ孔を3個のブラケット片43a〜43cの先端に位置合わせする。
次に、3個の固定ねじ48でアーム部材29を3個のブラケット片43a〜43cに締付固定する。更に、フレーム37のブラケット凸部44に固定ねじ48で止め板47を締付固定する。そして、一方の弾性片がアーム部材29の挿通孔30cに係止された捩りバネ49の他方の弾性片を、フロントケース10の内面に突出して設けたバネ受けピン51に係止する。この際、アーム部材29の第1の係合ピン32aはガイド部材26の第1のガイド溝27aに係合させ、アーム部材29の第2の係合ピン32bはガイド部材26の第2のガイド溝27bに係合させる。
次いで、プロテクタ180にレンズ装置5を装着し、一体化したレンズ装置5をフロントケース10の内面の所定位置に嵌め込む。このとき、レンズ装置5の前突起部82aをプロテクタ180の第4の開口穴104に嵌合する。次に、押えプレート186を固定ネジ187でガイド部材26に締付固定する。このとき、押えプレート186の一部によってプロテクタ180が押さえ込まれ、押えプレート186によって締付固定される。このプロテクタ180に保持されたレンズ装置5の背面にメインフレーム12を配置する。このとき、レンズ装置5の後突起部82bをメインフレーム12の開口窓190に嵌合する。
このようにレンズ装置5が装着されたフロントケース10の背面に、予め平面表示パネル2や操作ボタン等が取り付けられたリアケース11を重ね合せる。これにより、リアケース11に保持されている平面表示パネル2の背面に配置されているLCDフレーム64の背面に、フロントケース10に保持されているレンズ装置5のレンズ鏡筒82の後突起部82bが緩く当接される。このとき、フロントケース10とリアケース11を重ね合せることにより、3箇所に設けた係合片26d,28aによって両ケース10,11が着脱可能に嵌合される。その後、固定ねじで接合部をねじ止めすることにより、フロントケース10とリアケース11が固定ねじによって確実に締付固定される。これにより、筐体3等の組立工程が完了する。
前述したような構成を備えたデジタルスチルカメラ1は、例えば、次のようにして使用することができる。図4、図31B、図32B,C及び図33A,Bは、レンズカバー8で撮像レンズ7を覆った状態を示し、図5、図31A、図32Aは、レンズカバー8を下方にスライドさせて撮像レンズ7を開放した状態を示している。レンズカバー8を、図4等の状態から図5等の状態に変化させるには、使用者が上方からレンズカバー8に力を加えて押し下げるようにする。
このとき、レンズカバー8に下方に向かう力を加えると、そのレンズカバー8にはアーム部材29が一体的に固定されていて、そのアーム部材29に設けた2つの係合ピン32a,32bが、フロントケース10に固定されたガイド部材26の2つのガイド溝27a,27bに摺動可能に係合されている。2つのガイド溝27a,27bは、レンズカバー8を移動すべき上下方向に延在されているため、これらのガイド溝27a,27bにガイドされて2つの係合ピン32a,32bが上下方向へ摺動することにより、レンズカバー8を容易に第1の位置から第2の位置へと移動することができる。
特に、図19及び図24等から明らかなように、2つの係合ピン32a,32bのスライド方向の長さTを、レンズカバー8のスライド方向の長さ(高さ)Hよりも長くした(T>H)ことから、レンズカバー8をスムースにスライド動作させることができる。この点を詳しく説明すると、次のようなことである。本実施例のレンズカバー8は、図18等から明らかなように、横長の略長方形に形成されている。そのため、スライド動作時に、外力が長手方向の略中央部に作用するときには問題とならないが、左右方向の一方に偏倚した位置に外力が作用すると、レンズカバー8には、上下方向に向かう力の他に、そのレンズカバー8を回転させようとする回転モーメントが働くことになる。
ところが、本実施例の場合には、スライド方向に2つの係合ピン32a,32bが配置されており、しかも、2つの係合ピン32a,32bの長さTがレンズカバー8のスライド方向の長さ(高さ)Hよりも長くなっているため、この2つの係合ピン32a,32bが前記回転モーメントを抑制するように働くことになる。そのため、2つの係合ピン32a,32bによってレンズカバー8に回転モーメントが発生するのを抑制し、スライド方向へスムースに動作させることが可能となる。更に、アーム部材29には、スライド方向と直交する方向に延在された補助アーム部29eが設けられていて、その補助アーム部29eもレンズカバー8に固定されているため、外力によるレンズカバー8の回転をより確実に防止することができる。
また、本実施例の場合には、筐体3の上部、特に撮像レンズ7が臨む部分に段部21を設け、その部分のみを薄くしたため、上から見たところが薄くて見栄えの良いデジタルスチルカメラ1を提供することが可能となった。そのため、意匠的にも優れたデジタルスチルカメラ1を提供することができ、使用者に対して安定感を与えることができ、使い心地の良いデジタルスチルカメラ1を提供することができる。しかも、筐体3の段部21はレンズカバー8の化粧板35に設けた庇部39によって確実に塞がれているため、その隙間からレンズカバー8の内部にゴミやホコリ等が侵入するのを防止することができる。また、フロントケース10の表面にゴミ等が付着した場合にも、そのゴミ等はレンズカバー8の内側に設けた払拭シート38によって払拭されるため、フロントケース10の表面を傷付けることがなく、ゴミやホコリ等の侵入を確実に防止することができる。
特に、本実施例の筐体3では、図33Aに示すように、筐体3に段部21を設け、上面の厚みM1を下面の厚みM2よりも小さくする(M1<M2)と共に、その段部21にレンズカバー8の庇部39を係合させて隙間をなくす構成としたため、撮影時、被写体からの光がフロントケース10のレンズ用開口穴16によってケラレを生じることがなく、綺麗な撮影を実現することができる。これに対して、図33Cに示すように、フロントケース10の正面部に段部を設けることなく、上面の厚みMと下面の厚みMを同じにした場合には、レンズ用開口穴16aが前方に突出して撮像レンズ7との間隔Nが大きくなるため、撮影時においてケラレの現象を生じるおそれがあり、綺麗な撮影が不可能になるおそれがある。
以上説明したように、本実施例の撮像装置によれば、デジタルスチルカメラにおいて、撮像レンズ部に段差を設けて筐体を一段薄く形成し、ここに断面が逆L字状をなす庇部を配置したレンズカバーを設け、そのレンズカバーで撮像レンズを開閉する構成としたため、撮像レンズの下部に手ぶれ補正装置等の突出部を有するレンズ装置を筐体内に収納しながらも、筐体の全体を薄くの形造ることを可能とすることができた。また、メインフレームを介することなくレンズ鏡筒を平面表示パネルの背面に当接する構成としたため、平面表示パネルの操作面に付与される外力をレンズ鏡筒で受けて平面表示パネルが大きく弾性変形するのを防止し、平面表示パネルの破損等を防ぐことが可能となった。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、撮像装置としてデジタルスチルカメラを適用した例について説明したが、デジタルビデオカメラ、カメラ付きパーソナルコンピュータ、カメラ付き携帯電話その他の撮像装置にも適用できるものである。更に、レンズ装置1として5群レンズを用いた例について説明したが、4群レンズ以下であってもよく、また、6群レンズ以上のものに適用できることも勿論である。
本発明の撮像装置の第1の実施の例に係るデジタルスチルカメラを分解して示す斜視図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのレンズ装置と平面表示パネル等を背面側から見た斜視図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのレンズ装置とフロントケースとレンズカバー等を分解した斜視図である。 本発明の撮像装置の第1の実施の例に係るデジタルスチルカメラを正面側から見たもので、レンズカバーを第1の位置に移動して撮像レンズを覆った状態の斜視図である。 図4に示すデジタルスチルカメラにおいて、レンズカバーを第2の位置に移動して撮像レンズを開放(露出)した状態の斜視図である。 図4に示すデジタルスチルカメラの背面図である。 図4に示すデジタルスチルカメラの平面図である。 図4に示すデジタルスチルカメラを横方向に断面した説明図である。 図4に示すデジタルスチルカメラのレンズ装置を正面側から見た斜視図である。 図9に示すレンズ装置を背面側から見た斜視図である。 図9に示すレンズ装置を撮像レンズの光軸と垂直をなす縦方向に断面した断面図である。 図9に示すレンズ装置を撮像レンズの光軸と平行をなす縦方向に断面した断面図である。 図9に示すレンズ装置のレンズ系を説明するための説明図である。 図9に示すレンズ装置を分解した斜視図である。 図9に示すレンズ装置に係る手ぶれ補正装置の斜視図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのフロントケースの正面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのフロントケースを背面側から見た斜視図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのレンズカバーの背面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのフロントケースとレンズカバーの関係を説明するもので、レンズカバーが第2の位置にある状態の説明図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのフロントケースとレンズカバーの関係を説明するもので、レンズカバーが第1の位置にある状態の説明図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのアーム部材の斜視図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのガイド部材の斜視図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのフロントケースにガイド部材を取り付けた状態の説明図である。 図23に示すガイド部材にアーム部材を係合させた状態の説明図である。 図23に示すガイド部材とアーム部材の係合状態において、レンズカバーが第2の位置にある状態の説明図である。 図25に示す状態からアーム部材を移動することにより、レンズカバーが第1の位置に移動した状態の説明図である。 図24に示すフロントケース等の平面図である。 図24に示すフロントケース等の底面図である。 図24のフロントケースを示すもので、同図Aは左側面図、同図Bは右側面図である。 図24のY−Y線部分を拡大した断面図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのフロントケースとレンズカバーの関係を説明するもので、同図Aは第1の部位においてレンズカバーが第2の位置にある状態、同図Bは第1の部位においてレンズカバーが第1の位置にある状態の、それぞれ説明図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのフロントケースとレンズカバーの関係を説明するもので、同図Aは第2の部位においてレンズカバーが第2の位置にある状態、同図Bは第2の部位においてレンズカバーが第1の位置にある状態、同図Cは第3の部位においてレンズカバーが第1の位置にある状態の、それぞれ説明図である。 図1に示すデジタルスチルカメラのフロントケースとレンズカバーの関係を説明するもので、同図Aはフロントケースの段部が有る部分、同図Bはフロントケースの段部が無い部分、同図Cはフロントケースに段部を設けない場合の、それぞれ説明図である。
符号の説明
1…デジタルスチルカメラ(撮像装置)、 2…平面表示パネル(表示装置)、 3…筐体、 4…CCD(撮像手段)、 5…レンズ装置、 7…撮像レンズ、 8…レンズカバー、 10…フロントケース、 10a…正面部、 11…リアケース、 14a,14b,14c,14d…開口部、 15a,15b,15c,15d…突条部、 16,18…開口穴、 21…段部、 26…ガイド部材、 27a,27b…ガイド溝、 29…アーム部材、 32a,32b…係合ピン、 35…化粧板、 37…フレーム、 38…払拭シート(払拭部材)、 39…庇部、 40…支持ローラ、 43a,43b,43c…ブラケット片(ブラケット)、 44…ブラケット凸部(ブラケット)、 52…摺動シート、 53a,53b,53c,53d…抜き穴、 81…レンズ系、 82…レンズ鏡筒、 83…手ぶれ補正装置

Claims (9)

  1. 被写体に対向される撮像レンズを前面に露出させてレンズ装置が収納される筐体と、
    前記撮像レンズを覆う第1の位置と当該撮像レンズを開放する第2の位置とに移動されるレンズカバーと、
    前記レンズカバーを前記第1の位置と前記第2の位置との間に直線的に移動させるカバー移動機構と、を備え、
    前記カバー移動機構は、前記レンズカバーに設けた複数のブラケットと、前記複数のブラケットに対応して前記筐体の前面に開口されると共に当該ブラケットの先部がそれぞれ貫通される複数の開口部と、前記筐体の内側において前記複数のブラケットに固定されるアーム部材と、前記アーム部材を前記レンズカバーの移動方向にガイドするガイド部材と、前記アーム部材と前記ガイド部材を摺動可能に連結する摺動連結手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記摺動連結手段は、前記アーム部材及び前記ガイド部材の一方に設けられ且つ前記移動方向に延在された1又は2以上のガイド溝と、前記アーム部材及び前記ガイド部材の他方に設けられ且つ前記ガイド溝に摺動可能に係合される1又は2以上の係合ピンとからなることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記係合ピンは2つ設け、当該2つの係合ピン間の長さを、前記レンズカバーの前記移動方向の長さよりも長くしたことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記アーム部材は2つの係合ピンを有し、当該2つの係合ピンは、前記移動方向の両側に延在するアーム部に設けたことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  5. 前記アーム部材は2つの係合ピンを有し、当該2つの係合ピンは、前記移動方向の一側に延在するアーム部に設けたことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  6. 前記アーム部材は、板状のバネ材によって形成したことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 前記アーム部材には、前記移動方向と交差する方向に延在された補助アームを設け、当該補助アームを前記ブラケットに固定したことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 前記レンズカバーの内面には、前記筐体の前面に回転自在に接触する支持ロールを設けたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  9. 前記レンズカバーの内面の、前記複数のブラケットに対応する部分を除く略全面には、前記筐体の前面に摺動接触する払拭部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。

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