JP2007058089A - 像ぶれ補正装置、レンズ装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子が移動する際のフレキシブル配線板の捩れ角に応じて変形抵抗の大きさが変動しないようにすることで精度良い移動制御を行うことができ、しかも、小型化が可能であり、少ないパワーで駆動可能な像ぶれ補正装置を提供する。
【解決手段】像ぶれ補正装置において、フレキシブル配線板200に、CCD4と液晶ディスプレイ等との間を連結する部分に、その平面に沿って円弧状に湾曲させることにより弾性を付与した円弧状連結部203を設けることで、CCDのレンズ系2の光軸Lに直交する第1の方向Xへの移動及びレンズ系2の光軸Lに直交する方向であって第1の方向Xとも直交する第2の方向Yへの移動に際して、円弧状連結部203における曲面形状の変形によってその移動を許容し得るようにした。
【選択図】図14

Description

本発明は、撮影時の手ぶれ、振動等によって発生する像ぶれを撮像素子の移動により補正する像ぶれ補正装置、その像ぶれ補正装置を有するレンズ装置、及びそのレンズ装置を備えたデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に関するものである。
近年、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の性能向上には目覚しいものがあり、高画質、高性能の静止画や動画の撮影が、誰にでも簡単に行うことが可能になった。このような撮像装置の性能向上は、レンズ、CCD(固体撮像素子)、画像処理回路の高性能化によるところが大である。
しかしながら、いくらレンズやCCD等の高性能化を図っても、カメラ(撮像装置)を支える手に震えや揺れが生じると、せっかくの高解像度とされた画面にぶれが発生し、像がぶれて写ってしまうことになる。そのため、比較的高価な一部のカメラにおいては、撮影時の手ぶれ等によって発生する像ぶれを補正する像ぶれ補正装置が搭載されている。ところが、本来像ぶれ補正を必要とするカメラは、撮影を職業とするプロが使用するような高級機種ではなく、むしろ撮影経験の少ない大多数の公衆が使用する普及モデルにこそ必要とされるものである。
また、一般に、カメラ(撮像装置)には小型化、軽量化の要望が強く、軽くて持ち易いカメラが好まれている。ところが、従来の像ぶれ補正装置は比較的大きなものであったため、これをカメラ本体に搭載すると、カメラ全体が大きなものとなり、小型化、軽量化の要望に反する結果となる。しかも、従来の像ぶれ補正装置には多数の部品が必要とされており、部品点数の増加によるコストアップが大きいという問題があった。
従来の、この種の像ぶれ補正装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、撮像素子を揺動させるタイプの手振れ補正撮像装置に関するものが記載されている。この特許文献1に記載された手振れ補正撮像装置(以下、「第1の従来例」という。)は、「撮像素子を揺動して手振れ補正する撮像装置において、前記撮像素子を保持し、前記撮像素子と共に揺動する基板を有し、該基板は、前記撮像素子及び少なくとも1つの他の素子を配設する」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献1に記載の手振れ補正撮像装置によれば、「ジャイロ素子により検知されたカメラ本体のブレを補正するように、第1及び第2アクチュエータを駆動させることで、撮像素子をそれぞれX軸方向及びY軸方向に移動させることができる」等の効果が期待される。
従来の像ぶれ補正装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、装置の振れを検出する振れ検出手段を備えた防振機能付撮像装置、及びその交換レンズに関するものが記載されている。この特許文献2に記載された防振機能付撮像装置(以下、「第2の従来例」という。)は、「撮影光学系を通過した被写体像を受光し、画像信号に変換する光電変換手段と、該装置の振れを検出する振れ検出手段とを備えた防振機能付撮像装置において、前記光電変換手段を前記撮影光学系の光軸直交平面内の少なくとも一方向に移動させる移動手段と、前記手振れ検出手段からの振れ検出信号に基づいて前記移動手段を制御する制御手段とを設けた」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献2に記載の防振機能付撮像装置によれば、「光電変換手段を撮影光学系の光軸直交平面内の少なくとも一方向に移動させる移動手段と、振れ検出手段からの振れ検出信号に基づいて前記移動手段を制御する制御手段とを設け、振れ検出手段からの振れ検出信号に基づいて光電変換手段を移動させ、振れを生じる撮影光軸と光電変換手段の中心とを一致させることができる。よって、小型且つ軽量で、画質の劣化のない撮像装置とすることができる」等の効果が期待される。
更に、従来の像ぶれ補正装置の他の例としては、例えば、特許文献3に記載されているようなものもある。特許文献3には、防振機能を有する撮像装置に関するものが記載されている。この特許文献3に記載された防振撮像装置(以下、「第3の従来例」という。)は、「撮像手段とその上に形成される被写体像との間の相対的な運動を引起す互いに異なった駆動手段と、撮像手段と被写体像との相対的な運動を検知する運動検知手段と、運動検知手段の出力に基づいて前記駆動手段を選択的又は同期的に駆動制御する手段を備え、撮像手段の画像のブレを防止した」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献3に記載の防振撮像装置によれば、「画像ブレ信号の大きさと周波数によって複数の駆動手段を選択的に動作させ、光電変換素子画像面上の被写体像の位置を制御するようにしたので、単一の駆動手段で画像ブレを補正する場合に比べ、抑制可能な画像ブレの大きさと周波数の範囲が広くなる」等の効果が期待される。
特開2003−110929号公報 特開平6−46322号公報 特開昭62−58784号公報
しかしながら、前記第1の従来例及び第2の従来例においては、撮像素子を搭載した第1の基板がスライダを介して第2の基板に対して平行移動可能に構成されていると共に、その撮像素子に一端を連結されたフレキシブル配線板の他端が、撮像素子の移動方向に延在されて水平方向に出た直後に光軸方向に折り曲げられて撮像素子と平行をなす位置に配置された電子回路に連結されていた。これにより、撮像素子を移動すると、それに連動してフレキシブル配線板も動かされるが、撮像素子が互いに直交する二方向に移動可能とされている一方、フレキシブル配線板は、前記二方向のうちの第1の方向において折り曲げられていた。
そのため、フレキシブル配線板の前記二方向のうちの第1の方向の移動に対する変形抵抗は小さいものであるが、それと直交する第2の方向への移動の際には、フレキシブル配線板には曲げの他に捩れが加わるため、フレキシブル配線板の変形抵抗が極めて大きくなる。その結果、撮像素子を駆動するためのアクチュエータには大きなパワーが必要となり、装置全体が大型化されることになる。更に、撮像素子が第2の方向に移動する際には、フレキシブル配線板の捩れ角が変化するため、その捩れ角に応じて変形抵抗の大きさが変動することから、変形抵抗の大小によって制御量が異なることになり、撮像素子の精度良い移動制御を行うことができないという問題があった。
また、前記第3の従来例では、光電変換素子が固定された基板を二対4枚のバイモルフ型圧電素子と連結部材とで支持する構成となっていた。そして、第1の対を構成する2枚の圧電素子は、それぞれの一端が基板に接着固定され、他端が連結部材に接着固定されている。また、第2の対を構成する2枚の圧電素子は、それぞれの一端が連結部材に接着固定され、他端が撮像装置の筐体に接着固定されている。このような構成として、第1の対の圧電素子と第2の対の圧電素子とに印加する電圧の大きさとその極性を変化させることにより、光電変換素子を互いに直交する二方向に変位させるようにしていた。
そのため、光電変換素子の変位量を大きくするためには4枚の圧電素子の高さを高くする必要があることから、アクチュエータが大きなものとなり、装置全体が大型化されるという問題点があった。更に、4枚のバイモルフ型圧電素子の印加電圧とその極性を変化させることによって光電変換素子を移動させるためには大きな駆動電力が必要となり、アクチュエータの消費電力が大きいという問題もあった。
解決しようとする問題点は、従来の像ぶれ補正装置では、撮像素子を駆動するためのアクチュエータには大きなパワーが必要となり、装置全体が大型化されると共に、撮像素子が第2の方向に移動する際にフレキシブル配線板の捩れ角が変化するため、その捩れ角に応じて変形抵抗の大きさが変動して制御量が異なることになり、撮像素子の精度良い移動制御を行うことができない、という点である。
本発明の像ぶれ補正装置は、レンズ系の光軸上に配置されると共に被写体の像が結像される撮像素子と、レンズ系の光軸と直交する第1の方向に撮像素子を移動可能な第1の駆動手段と、レンズ系の光軸と直交する方向であって第1の方向とも直交する第2の方向に撮像素子を移動可能な第2の駆動手段と、撮像素子と他の電子機器とを電気的に接続するフレキシブル配線板と、を備えた像ぶれ補正装置において、フレキシブル配線板は、撮像素子と他の電子機器との間を連結する部分に、その平面に沿って円弧状に湾曲させることにより弾性を付与した円弧状連結部を設け、撮像素子の第1の方向への移動及び第2の方向への移動に際して、円弧状連結部における曲面形状の変形によってその移動を許容し得るようにしたことを最も主要な特徴とする。
本発明のレンズ装置は、レンズ系の光軸上に配置されると共に被写体の像が結像される撮像素子と、レンズ系のレンズを固定及び/又は移動可能に支持するレンズ鏡筒と、レンズ系の光軸と直交する第1の方向に撮像素子を移動可能な第1の駆動手段と、レンズ系の光軸と直交する方向であって第1の方向とも直交する第2の方向に撮像素子を移動可能な第2の駆動手段と、撮像素子と他の電子機器とを電気的に接続するフレキシブル配線板と、を備えたレンズ装置において、フレキシブル配線板は、撮像素子と他の電子機器との間を連結する部分に、その平面に沿って円弧状に湾曲させることにより弾性を付与した円弧状連結部を設け、撮像素子の第1の方向への移動及び第2の方向への移動に際して、円弧状連結部における曲面形状の変形によってその移動を許容し得るようにしたことを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、レンズ系の光軸上に配置されると共に被写体の像が結像される撮像素子と、レンズ系のレンズを固定及び/又は移動可能に支持するレンズ鏡筒と、レンズ系の光軸と直交する第1の方向に撮像素子を移動可能な第1の駆動手段と、レンズ系の光軸と直交する方向であって第1の方向とも直交する第2の方向に撮像素子を移動可能な第2の駆動手段と、撮像素子と他の電子機器とを電気的に接続するフレキシブル配線板と、を有するレンズ装置を備えた撮像装置において、フレキシブル配線板は、撮像素子と他の電子機器との間を連結する部分に、その平面に沿って円弧状に湾曲させることにより弾性を付与した円弧状連結部を設け、撮像素子の第1の方向への移動及び第2の方向への移動に際して、円弧状連結部における曲面形状の変形によってその移動を許容し得るようにしたことを特徴とする。
本発明の像ぶれ補正装置、レンズ装置及び撮像装置によれば、フレキシブル配線板の、撮像素子と他の電子機器との間を連結する部分に、その平面に沿って円弧状に湾曲させることにより弾性を付与した円弧状連結部を設け、撮像素子の第1の方向への移動及び第2の方向への移動に際して、円弧状連結部における曲面形状の変形によってその移動を許容し得るように構成したため、第1の方向及び第2の方向のいずれの方向に撮像素子を移動するときにも、アクチュエータに付与されるフレキシブル配線板の反力を軽減することができ、その反力の軽減によって撮像素子をスムースに移動できると共に、小さな動力であっても撮像素子を精度良く且つ確実に動作させることができる。
フレキシブル配線板に弾性を有する円弧状連結部を設け、その円弧状連結部における曲面形状の変形によって撮像素子の第1の方向への移動及び第2の方向への移動を許容し、フレキシブル配線板の反力を軽減させて、撮像素子をスムースに移動できる像ぶれ補正装置、レンズ装置及び撮像装置を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図27は、本発明の実施の形態の例を説明するものである。即ち、図1は本発明のレンズ装置の第1の実施の例を正面側から見た斜視図、図2は背面側から見た斜視図、図3は正面図、図4は縦断面図、図5は分解斜視図、図6はレンズ系の説明図である。図7は本発明の撮像装置の第1の例を示すデジタルスチルカメラの分解斜視図、図8はデジタルスチルカメラを正面側から見た斜視図、図9はレンズカバーを移動させて対物レンズを露出した斜視図、図10は背面図、図11は平面図である。
図12は本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の例を示す正面下方から見た斜視図、図13は正面図、図14は背面上方から見た斜視図、図15は背面下方から見た斜視図、図16は分解して下方から見た斜視図である。図17はコイル組立体とマグネット及びヨークを示す分解斜視図、図18はコイル組立体等の平面図、図19は同じく正面図、図20はフレキシブル配線板の平面図、図21はフレキシブル配線板の使用状態を示す斜視図、図22はコイル組立体とマグネット及びヨークの第2の実施の例を示す平面図、図23はコイル組立体等の第3の実施の例を示す斜視図、図24は同じく分解斜視図である。また、図25は本発明の像ぶれ補正装置の制御概念を説明するブロック図、図26は本発明に係る撮像装置の概略構成の第1の実施の例を示すブロック図、図27は同じく撮像装置の概略構成の第2の実施の例を示すブロック図である。
図1〜図5に示すように、本発明のレンズ装置の第1の実施の例を示すレンズ装置1は、同一の光軸L上に複数のレンズを配置した5群レンズを有するレンズ系2と、このレンズ系2のレンズを固定し又は移動可能に支持するレンズ鏡筒3と、レンズ系2の光軸L上に配置されると共にレンズ鏡筒3に固定された撮像手段の一具体例を示すCCD(固体撮像素子)4と、レンズ鏡筒3に装着されると共にレンズ系2の像ぶれを補正する像ぶれ補正装置5等を備えて構成されている。
レンズ装置1のレンズ系2は、図6に示すように、5組のレンズ群を同一光軸L上に配置した5群レンズ7〜11からなる折り曲げ式レンズとして構成されている。5群レンズ7〜11のうち、先端側に位置する1群レンズ7は、被写体に対向される対物レンズである第1のレンズ7Aと、この対物レンズ7Aの被写体と反対側に配置されたプリズム7Bと、このプリズム7Bに対向される第2のレンズ7Cとによって構成されている。プリズム7Bは、断面形状が直角二等辺三角形をなす三角柱体からなり、90度回転変位した位置に隣り合う2つの面の一方に対物レンズ7Aが対向され、他方の面に第2のレンズ7Cが対向されている。
この1群レンズ7では、対物レンズ7Aを透過して一面からプリズム7Bに入射した光は、光軸Lに対して45度に傾斜した反射面で反射されて進行方向が90度折り曲げられ、他面から出射されて第2のレンズ7Cを透過して、光軸Lに沿って2群レンズ8に向かって進行する。2群レンズ8は、第3のレンズ8Aと第4のレンズ8Bとの組み合わせからなり、光軸L上を移動可能に構成されている。2群レンズ8を透過した光は、3群レンズ9に入射される。
3群レンズ9は、レンズ鏡筒3に固定される第5のレンズからなっている。3群レンズ9の後方には、第6のレンズからなる4群レンズ10が配置されている。この4群レンズ10と3群レンズ9の間には、レンズ系2を通過する光の量を調整可能な絞り機構12が配置されている。4群レンズ10は、光軸L上を移動可能に構成されている。4群レンズ10の後方には、第7のレンズ11Aと第8のレンズ11Bとからなる5群レンズ11が配置されている。第7のレンズ11A及び第8のレンズ11Bはレンズ鏡筒3に固定されており、第8のレンズ11Bの後方にCCD4が配置されている。
2群レンズ8と4群レンズ10は、それぞれ別個独立に光軸Lに沿って光軸方向へ移動可能とされている。この2群レンズ8と4群レンズ10を所定方向へ移動させることにより、ズーム調整とフォーカス調整を行うことができる。即ち、ズーム時には、2群レンズ8と4群レンズ10をワイド(広角)からテレ(望遠)まで移動することによってズーム調整が実行される。また、フォーカス時には、4群レンズ10をワイド(広角)からテレ(望遠)まで移動することによってフォーカス調整を実行することができる。
CCD4は像ぶれ補正装置5に固定されており、この像ぶれ補正装置5を介してレンズ鏡筒3に対して着脱可能に取り付けられている。像ぶれ補正装置5は、レンズ系2の振動等による撮影画像のぶれを補正するためのものである。像ぶれ補正装置5に保持されたCCD4は、通常の状態では、被写体の像が結像される受像面の略中央部がレンズ系2の光軸Lと略一致するように取り付けられている。そして、カメラ本体の振動等によってCCD4の結像面に像ぶれが生じたときに、そのCCD4を像ぶれ補正装置5が光軸Lと直交する2方向(第1の方向X及び第2の方向Y)に移動させて結像面の像ぶれを補正するようにしている。なお、CCD4の前側に光学フィルタを配置する構成としてもよい。
このような構成を有するレンズ系2を保持するレンズ鏡筒3は、図1〜図5に示すように、上下方向に重ね合わされて組立結合される上部鏡筒16と中間鏡筒17と下部鏡筒18とから構成されている。上部鏡筒16は、正面の上部に開口された開口窓19と、下面に開口された開口部を有する筐体からなる。開口窓19には1群レンズ7の対物レンズ7Aが装着され、その前面に装着される化粧板21により、対物レンズ7Aが上部鏡筒16に取り付けられている。上部鏡筒16の内部には、対物レンズ7Aの背面に遮光板22を介して配置されたプリズム7Bと、このプリズム7Bの下面に配置された第2のレンズ7Cが固定されている。
この上部鏡筒16の内部には、レンズ鏡筒3の上下方向に延在されるレンズ系2の光軸Lと平行をなす上下方向へ移動可能に第1の移動保持枠23が支持されている。第1の移動保持枠23には、上下方向に貫通する貫通穴が設けられており、その貫通穴に2群レンズ8が固定されている。第1の移動保持枠23は、上部鏡筒16に取り付けられたズーム駆動機構24により、レンズ系2の光軸L方向へ所定範囲内で進退移動可能に構成されている。
ズーム駆動機構24は、ズーム用モータ25と、このズーム用モータ25の回転軸として設けられた送りねじ軸26と、この送りねじ軸26に係合される送りナット27等を備えて構成されている。ズーム用モータ25は、コ字状に形成された第1のブラケット28に固定されており、その一端に突出した送りねじ軸26の両端部が第1のブラケット28によって回動自在に両端支持されている。第1のブラケット28は、固着手段の一具体例を示す複数個(本実施例では2個)の固定ねじ29aによって上部鏡筒16に取り付けられている。
この第1のブラケット28の取付状態において、送りねじ軸26には送りナット27が摺動可能に係合されている。送りナット27は、そのねじ溝が延在する方向への移動を規制した状態で第1の移動保持枠23に保持されている。更に、第1の移動保持枠23には、光軸Lと平行をなす方向に2本のガイド軸31a,31bが摺動可能に貫通されている。両ガイド軸31a,31bの一端は上部鏡筒16に保持されており、他端は中間鏡筒17に保持されている。
かくして、ズーム用モータ25を駆動すると、送りねじ軸26の回転力が送りナット27を介して第1の移動保持枠23に伝達される。このとき、所定位置で回転駆動される送りねじ軸26に対して、その軸方向へ送りナット27が相対的に移動することになる。その結果、送りナット27と一体的に第1の移動保持枠23が移動することになり、これにより、ズーム用モータ25の回転方向に応じて2群レンズ8が、1群レンズ7に近づく方向と3群レンズ9に近づく方向とに選択的に移動される。このとき、2群レンズ8を保持する第1の移動保持枠23は、2本のガイド軸31a,31bによって光軸Lと平行する方向にガイドされているため、その光軸L上を精度よく移動することができる。
中間鏡筒17に固定保持された3群レンズ9の下方に配置された絞り機構12は、開口面積を調整自在とされた羽根部材32と、この羽根部材32を移動可能に支持する羽根押え板33と、羽根部材32を開閉動作させるステップモータ34等によって構成されている。ステップモータ34は、モータベース35を介して中間鏡筒17の上面側部に固定されている。下部鏡筒18の上に中間鏡筒17が重ね合わされ、中間鏡筒17の上に上部鏡筒16が重ね合わされていて、これら3つの鏡筒が、これらを上下方向に貫通する複数個(本実施例では3個)の固定ねじ29bにより締付固定され、一体的に組み立てられてレンズ鏡筒3が構成されている。
下部鏡筒18は、上面と側面と下面とに開口された筐体からなり、その内部には、レンズ系2の光軸Lと平行である上下方向へ移動可能に第2の移動保持枠36が支持されている。第2の移動保持枠36には、上下方向に貫通する貫通穴が設けられており、その貫通穴には4群レンズ10が固定されている。第2の移動保持枠36は、下部鏡筒18に取り付けられたフォーカス駆動機構37により、レンズ系2の光軸L方向へ所定範囲内で進退移動可能に構成されている。
フォーカス駆動機構37は、フォーカス用モータ38と、このフォーカス用モータ38の回転軸として設けられた送りねじ軸39と、この送りねじ軸39に係合される送りナット41等を備えて構成されている。フォーカス用モータ38は、コ字状に形成された第2のブラケット42に固定されており、その一端に突出した送りねじ軸39の両端部が第2のブラケット42によって回動自在に両端支持されている。第2のブラケット42は、固着手段である複数個(本実施例では2個)の固定ねじ29cによって下部鏡筒18に取り付けられている。
この第2のブラケット42の取付状態において、送りねじ軸39には送りナット41が摺動可能に係合されている。送りナット41は、そのねじ溝が延在する方向への移動を規制した状態で第2の移動保持枠36に保持されている。更に、第2の移動保持枠36には、光軸Lと平行をなす方向に2本のガイド軸43(図5では1本のみを示す。)が摺動可能に貫通されている。2本のガイド軸43の一端は中間鏡筒17に保持されており、他端は下部鏡筒18に保持されている。
かくして、フォーカス用モータ38を駆動すると、送りねじ軸39の回転力が送りナット41を介して第2の移動保持枠36に伝達される。このとき、所定位置で回転駆動される送りねじ軸39に対して、その軸方向へ送りナット41が相対的に移動することになる。その結果、送りナット41と一体的に第2の移動保持枠36が移動することになり、これにより、フォーカス用モータ38の回転方向に応じて4群レンズ10が、3群レンズ9に近づく方向と5群レンズ11に近づく方向とに選択的に移動される。このとき、4群レンズ10を保持する第2の移動保持枠36は、2本のガイド軸43によって光軸Lと平行する方向にガイドされているため、その光軸L上を精度よく移動することができる。
この下部鏡筒18の側面に開口した開口部48に対して、CCD駆動部の一具体例を示す像ぶれ補正装置5が着脱可能に装着される。そして、像ぶれ補正装置5の下部にCCD4が取り付けられ、この像ぶれ補正装置5によってCCD4が、レンズ系2の光軸Lと直交する第1の方向Xと、同じく光軸Lと直交する方向であって第1の方向Xとも直交する第2の方向Yとに、それぞれ移動可能に構成されている。
像ぶれ補正装置5は、図5及び図12〜図22に示すような構成を備えて構成されている。この像ぶれ補正装置5は、上述したCCD4と、このCCD4を支持する第1の移動枠51と、この第1の移動枠51をレンズ系2の光軸Lと直交する第1の方向Xへ移動可能に支持する第2の移動枠52と、この第2の移動枠52を光軸Lと直交する方向であって第1の方向Xとも直交する第2の方向Yへ移動可能に支持する固定基盤53と、第1の移動枠51を第1の方向Xへ移動させると共に第2の移動枠52を第2の方向Yへ移動させる駆動手段の一具体例を示すアクチュエータ54と、CCD4の位置を検出する位置検出手段(ホール素子)94,95等を備えて構成されている。
CCD4を第1の方向Xと第2の方向Yとに移動可能に構成した理由は、後述するカメラ本体に手の震えや揺れが生じたときに、そのときの像ぶれ量に応じてCCD4を第1の方向X及び/又は第2の方向Yに移動し、このCCD4の移動によって像ぶれを補正するものである。図16等に示すように、移動枠の第1の具体例を示す第1の移動枠51は、CCD4が搭載されるCCD固定部51aと、このCCD固定部51aの一側に連続してクランク状に折り曲げ形成されると共にヨーク66が固定されるヨーク固定部51b等によって構成されている。
第1の移動枠51のCCD固定部51aは、CCD4と略同様の大きさを有する枠体として形成されており、その略中央部には楕円形の貫通穴58が開口されている。このCCD固定部51aの貫通穴58の長径方向が第1の方向Xとされ、その短径方向が第2の方向Yとされている。更に、CCD固定部51aの短径側の両外側には、第1の軸受部を構成する第1の主軸受部61と第1の副軸受部62が設けられている。
第1の主軸受部61は、第1の方向Xに所定の間隔をあけて設けた2つの軸受片61a,61bを有しており、両軸受片61a,61bには第1の主ガイド軸63が第1の方向Xに貫通されている。第1の主ガイド軸63は、両軸受片61a,61bに圧入固定されていて、その両端部が軸受片61a,61bからそれぞれ外側に突出されている。第1の副軸受部62には、側方に開口された軸受溝64が設けられている。この軸受溝64には、第1の副ガイド軸65が摺動可能に係合される。
このCCD固定部51aの第1の方向Xの一側にヨーク固定部51bが連続している。ヨーク固定部51bには、アクチュエータ54の一部を構成するヨーク66が接着剤や固定ねじ等の固着手段によって固定されている。図17に示すように、ヨーク66は、所定間隔あけて平行に対向された上部片66a及び下部片66bと、上下両片66a,66b間を連結する連結片66cとからなる。連結片66cは、上下両片66a,66bの長手方向の一側に設けられており、これにより連結片66cの側方に、第1の移動枠51のヨーク固定部51bの一部を差し込むための切欠き66dを形成している。
ヨーク66の切欠き66dは、後述するコイル組立体93をCCD4により近づけることを目的として設けたもので、この切欠き66dによってアクチュエータ54をより小型化させることが可能となった。このヨーク66の上部片66aと下部片66bのそれぞれ内面には、これらと略同じ大きさを有する長方形をなす偏平のマグネット67a,67bが接着剤等の固着手段によって固定されている。これら上下に対向された2つのマグネット67a,67bとヨーク66とがアクチュエータ54のための磁気回路を構成している。即ち、1つのヨーク66と2つのマグネット67a,67bとからなる1組の磁気回路部材が、第1の駆動手段のための磁気回路と第2の駆動手段のための磁気回路を兼用している。
図16に示すように、第2の移動枠52は、第1の移動枠51よりも少々幅広の偏平な板体からなる。第2の移動枠52は、第1の移動枠51の下に重ね合わせるように対向されて組み立てられる。第2の移動枠52の第1の移動枠51の貫通穴58と対応する位置には、同程度の大きさを有する貫通穴68が設けられている。この第2の移動枠52の下面には、第1の移動枠51を第1の方向Xへ摺動可能に支持するための第2の軸受部が設けられている。第2の移動枠52は、第1の移動枠51に対しては支持枠としての機能を有するが、固定基盤53に対しては移動枠の第2の具体例を構成している。
第2の軸受部は、第1の移動枠51に固定された第1の主ガイド軸63を摺動自在に支持する第2の主軸受部71と、第1の副ガイド軸65を固定支持する第2の副軸受部72とから構成されている。第2の主軸受部71は、第2の移動枠52に第1の移動枠51を重ね合わせた状態において、第1の主ガイド軸63の両端部を支持可能な位置に設けられている。即ち、第2の主軸受部71は、第1の主ガイド軸63の両端部を支持する2つの軸受片71a,71bからなり、第2の移動枠52の下面に下方へ突出するように設けられている。
第2の主軸受部71の2つの軸受片71a,71bは、第1の主軸受部61の第1の方向Xの長さに第1の移動枠51が第1の方向Xへ移動するために必要な長さを加えた距離だけ離間させて形成されている。2つの軸受片71a,71bには軸受孔がそれぞれ設けられており、それらの軸受孔に第1の主ガイド軸63の両端部がそれぞれ摺動可能に挿通されている。
また、第2の副軸受部72は、第2の移動枠52に第1の移動枠51を重ね合わせた状態において、第1の副軸受部62と対応する位置に設けられている。即ち、第2の副軸受部72は、第1の副ガイド軸65の両端部を支持する2つの軸受片72a,72bからなる。2つの軸受片72a,72bには軸受孔がそれぞれ設けられており、それらの軸受孔に第1の副ガイド軸65の両端部がそれぞれ圧入固定されている。この第1の副ガイド軸65が、第1の移動枠51の第1の副軸受部62に設けた軸受溝64に摺動自在に挿通されている。第1の副ガイド軸65と第1の主ガイド軸63とは、互いの軸心線が平行となるように設定されており、両ガイド軸63,65にガイドされて、第1の移動枠51が第1の方向Xに移動可能に構成されている。
第2の移動枠52の上面には、第2の移動枠52を第1の方向Xと直交する第2の方向Yへ摺動可能に支持するための第3の軸受部が設けられている。第3の軸受部は、第3の主軸受部75と第3の副軸受部76とから構成されている。第3の主軸受部75は、第2の移動枠52の第1の方向Xの一方の端部であって、第2の方向Yに所定間隔あけて設けた2つの軸受片75a,75bからなり、第2の移動枠52の上面に上方へ突出するように設けられている。2つの軸受片75a,75bには軸受孔がそれぞれ設けられており、それらの軸受孔には第2の方向Yに延在された第2の主ガイド軸77の両端部がそれぞれ摺動可能に挿通されている。
また、第3の副軸受部76は、第2の移動枠52の第1の方向Xの他方の端部の略中央部に設けられている。この第3の副軸受部76には、側方に開口された軸受溝78が設けられている。この軸受溝78には、第1の方向Xと直交する第2の方向Yに延在された第2の副ガイド軸79が摺動可能に係合される。第2の主ガイド軸77及び第2の副ガイド軸79は、それぞれ固定基盤53に固定されている。この固定基盤53の下に重ね合わせるように対向されて第2の移動枠52が組み立てられる。
固定基盤53は、第2の移動枠52に対して支持枠としての機能を有するものである。この固定基盤53は、図16に示すように、第2の移動枠52に対応した大きさを有する移動枠支持部53aと、この移動枠支持部53aに連続して一体に設けられたコイル固定部53b等によって構成されている。移動枠支持部53aは、第2の移動枠52と略同じ大きさを有する偏平の板体からなり、この移動枠支持部53aの第1の方向Xの一端にコイル固定部53bが連続されている。
移動枠支持部53aの第2の移動枠52の貫通穴68と対応する位置には、同程度の大きさを有する貫通穴81が設けられている。この固定基盤53の貫通穴81及び第2の移動枠52の貫通穴68と第1の移動枠51の貫通穴58とは、図15に示すように、互いに重なり合うように設定されている。これら3つの貫通穴58,68,81を被写体からの光が貫通し、最下部に設定されるCCD4の結像面に入力される。また、移動枠支持部53aの下面の第1の方向Xの両端部には、第2の移動枠52を第2のガイド軸を介して第2の方向Yへ摺動可能に支持する第4の軸受部が設けられている。
第4の軸受部は、第1の方向Xの一方に配置された第4の主軸受部82と第1の方向Xの他方に配置された第4の副軸受部83とから構成されている。第4の主軸受部82は、第2の方向Yへ適当な間隔をあけて設けた2つの軸受片82a,82bからなり、移動枠支持部53aの下面に下方へ突出するように設けられている。2つの軸受片82a,82bには軸受孔がそれぞれ設けられており、それらの軸受孔に第2の主ガイド軸77の軸方向中間部の2箇所がそれぞれ圧入されて固定されている。従って、第2の主ガイド軸77の両端部は、2つの軸受片82a,82bの外側にそれぞれ突出されている。
第2の主ガイド軸77の両端の突出部に、第2の移動枠52に設けた第3の主軸受部75の2つの軸受片75a,75bがそれぞれ摺動可能に嵌合されている。2つの軸受片75a,75bの間隔は、2つの軸受片82a,82bの長さに第2の移動枠52が第2の方向Yへ移動するために必要な長さを加えた距離だけ離間させて形成されている。従って、固定基盤53の第4の主軸受部82に固定された第2の主ガイド軸77に対して第2の移動枠52の第3の主軸受部75は、2つの軸受片82a,82bのそれぞれ外側で移動可能に支持されている。
また、第4の副軸受部83は、第2の方向Yへ適当な間隔をあけて設けた2つの軸受片83a,83bからなり、移動枠支持部53aの下面に下方へ突出するように設けられている。2つの軸受片83a,83bには軸受孔がそれぞれ設けられており、それらの軸受孔に第2の副ガイド軸79がそれぞれ圧入され、その軸方向の両端部にて固定されて両端支持されている。この2つの軸受片83a,83b間において、第2の移動枠52に設けた第3の副軸受部76の軸受溝78が第2の副ガイド軸79に摺動可能に係合されている。従って、第3の副軸受部76は、2つの軸受片83a,83b間で第2の副ガイド軸79にガイドされて第2の方向Yへ所定距離だけ移動可能とされている。
固定基盤53のコイル固定部53bは、下方に突出する支持壁84を有する略四角形をなす偏平部分からなり、支持壁84は第2の方向Yの一側に配置されている。コイル固定部53bにはコイル支持台85が固定されており、そのコイル支持台85にはコイル組立体93が取り付けられている。図17に示すように、コイル支持台85は、コイル組立体93を所定の高さに保持するために設けたものであり、平面形状がコ字形をなす枠体として形成されている。このコイル支持台85は、支持壁84に沿わせるようにしてコイル固定部53b上に載置され、接着剤や固定ねじ等の固着手段によって固定基盤53に一体的に固定されている。固定基盤53の上面には、これをレンズ鏡筒3に固定するための取付ボス部53cが設けられている。
コイル支持台85の下面は平坦面として形成されており、その下面にはフレキ補強板86を位置決めするための2つの位置決め凸部85a,85aが設けられている。2つの位置決め凸部85a,85aは第2の方向Yへ所定間隔あけて配置されており、両位置決め凸部85a,85aにより位置決めされたフレキ補強板86がコイル支持台85の下面に固定されている。フレキ補強板86には、上面及び下面に所定の電気回路が印刷成形されたフレキシブル配線板87が粘着テープ等の固着手段によって固定されていると共に、互いに電気的に接続されている。
フレキ補強板86の下面には、平面的に巻回された偏平コイル88が搭載されており、その下面に設けた所定の配線パターンと電気的に接続されている。図17等に示すように、偏平コイル88は、楕円形をなす2つのコイル部88a,88bを横並びに配置した形状をなしている。2つのコイル部88a,88bは、その幅方向の長さは略同一であるが、長手方向の長さが異なるように形成されている。2つのコイル部88a,88bの長さを異ならせた理由は、長さの短いコイル部88bの外側にヨーク66の連結片66cを配置できるようにすることにより、偏平コイル88の平面側の面積を広く確保しつつCCD4に接近させて、アクチュエータ54全体の小型化を達成できるようにしたことによるものである。
2つのコイル部88a,88bは、1本のコイル線を巻回することによって形成されていると共に、幅方向に隣り合う長辺側の互いに真っ直ぐに延びた推力発生部89a,89bにおいて通電時には同じ方向へ電流が流れるように巻き方向が設定されている。この偏平コイル88は、2つのコイル部88a,88bの長手方向を第2の方向Yに向けた状態で各コイル部88a,88bが、接着剤による固着手段によってフレキ補強板86に固定されている。これにより、2つのコイル部88a,88bに電流を流すと、マグネット67a,67bによる磁力が偏平コイル88と垂直をなす方向に作用しているため、フレミングの左手の法則により、第1の方向Xに向かう力がマグネット67a,67b側に作用することになる。
また、フレキシブル配線板87の上面には筒状コイル91が取り付けられており、その筒状コイル91の両端がフレキシブル配線板87の上面に設けた所定の配線パターンと電気的に接続されている。図17等に示すように、筒状コイル91は、全体が長方形の筒体をなすよう中央部に長方形の空間部を設けると共に、積層方向に所定の厚みができるよう所定量を巻回することによって角筒状に形成されている。この筒状コイル91は、そのコイル線が延在する方向を第1の方向Xに向けた状態で推力発生部92が、接着剤による固着手段によってフレキシブル配線板87に固定されている。
筒状コイル91の中央の空間部には、ヨーク66の上部片66aと、これと一体に固着された上部マグネット67aが挿入される。これにより、筒状コイル91に電流を流すと、マグネット67a,67bによる磁力が推力発生部92と垂直をなす方向に作用しているため、フレミングの左手の法則により、第2の方向Yに向かう力がマグネット67a,67b側に作用することになる。磁性板86とフレキシブル配線板87と偏平コイル88と筒状コイル91によってコイル組立体93が構成されている。
図18及び図19は、上述したコイル組立体93とヨーク66と2つのマグネット67a,67bによって構成されたアクチュエータ54を示すものである。このアクチュエータ54のうち、ヨーク66と2つのマグネット67a,67bと偏平コイル88により、第1の移動枠51を介してCCD4を第1の方向Xに移動させる第1の駆動手段が構成されている。そして、第1の移動枠51の第1の主軸受部61及び第1の副軸受部62と第1の主ガイド軸63及び第1の副ガイド軸65と第2の主軸受部71及び第2の副軸受部72により、第1の移動枠51を介してCCD4をレンズ装置1の光軸Lと直交する第1の方向Xにガイドする第1のガイド手段が構成されている。
更に、ヨーク66と2つのマグネット67a,67bと筒状コイル91により、第2の移動枠52を介してCCD4を第2の方向Yに移動させる第2の駆動手段が構成されている。そして、第2の移動枠52の第3の主軸受部75及び第3の副軸受部76と第2の主ガイド軸77及び第2の副ガイド軸79と第4の主軸受部82及び第4の副軸受部83により、第2の移動枠52を介してCCD4をレンズ装置1の光軸Lと直交する方向であって第1の方向Xとも直交する第2の方向Yにガイドする第2のガイド手段が構成されている。
このように、本実施例では、1つのヨーク66と2つのマグネット67a,67bからなる1組の磁気回路部材によって、第1の駆動手段のための磁気回路と第2の駆動手段のための磁気回路が兼用されている。そのため、駆動手段毎に磁気回路部材を設ける必要がないから、その分だけ部品点数の削減を図ることができると共に構造を簡単なものとして、装置全体の小型化を図ることができる。
また、図17に示すように、フレキシブル配線板87の上面には、第1の位置検出手段の一具体例を示す第1のホール素子94と第2の位置検出手段の一具体例を示す第2のホール素子95と温度検出手段の一具体例を示すサーミスタ96がそれぞれ取り付けられている。第1のホール素子94は、第1の移動枠51を介してCCD4の第1の方向Xに関する位置を検出するものである。また、第2のホール素子95は、第2の移動枠52を介してCCD4の第2の方向Yに関する位置を検出するものである。第1のホール素子94は筒状コイル91の一側に配置され、第2のホール素子95は筒状コイル91の他側に配置されている。
第1のホール素子94と第2のホール素子95は、所定位置において下部マグネット67bの磁力の強さを検出し、その磁力の強さに応じた検出信号を出力するものである。この2つのホール素子94,95からの検出信号に基づいて制御装置が、CCD4の位置を演算して算出するようにしている。なお、サーミスタ96は、コイル組立体93の周囲の温度を検出し、周囲温度が所定値以上に上昇したときに、手ぶれや振動等による像ぶれ補正に温度補正を加えるためのものである。
上述したCCD4は、フレキシブル配線板200の素子搭載部MTに実装されている。フレキシブル配線板200は、図20に示すような構成を有している。即ち、フレキシブル配線板200は、円弧状連結部を形成する直線部STと、この直線部STの一端に連続して側方へ突出するように形成された素子搭載部MTと、直線部STの他端に連続して形成された曲線部CUと、この曲線部CUの他端に連続して直線部STと平行に形成された接続部JTとを有している。素子搭載部MTは、2つ折りにして重ね合せ可能な二重構造とされており、2つの折り曲げ線201にて折り曲げることにより、図21に示すように、二重に重ね合わされた素子搭載部MTにCCD4が実装され、所定の配線パターンと電気的に接続されている。
フレキシブル配線板200には所定の配線パターンが形成されており、接続部JTの一端に設けた複数の端子202によって他の電子機器、例えば、電子スチルカメラの制御装置や表示装置等と電気的に接続されている。このフレキシブル配線板200の素子搭載部MTが像ぶれ補正装置5の第1の移動枠51の下面に固定される。これにより、CCD4の結像面4aが上面に設定されてレンズ系2に対向され、そのレンズ系2の光軸Lが結像面4aの略中央部となるようにCCD4が取り付けられる。
この場合、フレキシブル配線板200は、図21に示すように、直線部STの略中央部を適宜な曲率半径で湾曲させることによって円弧状連結部203を形成する。そして、フレキシブル配線板200の直線部STの両端部を互いに平行に対向させ、その両端部でCCD4を挟むようにする。このようにフレキシブル配線板200を構成することにより、CCD4の第1の方向Xへの移動及び第2の方向Yへの移動に対して、フレキシブル配線板200の弾性変形による抵抗力を極力小さくすることができる。その結果、第1の方向X及び第2の方向Yのいずれの方向に対しても、円弧状連結部203において変形抵抗を少なくし、フレキシブル配線板200の反力を軽減して、CCD4を小さな力でスムースに移動させることができる。
即ち、図21において、CCD4が第1の方向Xへ移動する場合には、円弧状連結部203に捩れが加えられることがなく、その曲率半径を保持して円弧状連結部203の位置が曲面に沿って移動するのみである。そして、フレキシブル配線板200の厚みは十分に薄く形成されており、抵抗を生ずることなく、容易に撓み変形が可能となっている。そのため、フレキシブル配線板200の当初の柔軟性を保持することができ、CCD4の移動に伴う負荷の増加を生ずることがない。従って、アクチュエータ54の動力として大きな出力を要求されることがなく、小さなパワーのアクチュエータ54であっても、CCD4を第1の方向Xへ精度良く確実に動作させることができる。
また、図21において、CCD4が第2の方向Yへの移動する場合には、円弧状連結部203の曲率半径に変化を生ずるが、同じく円弧状連結部203に捩れが加えられることがなく、その曲面を広げたり狭めたりする方向への移動のみである。そのため、この場合にもフレキシブル配線板200の当初の柔軟性を保持しつつ円弧状連結部203を弾性変形させることができ、CCD4の移動に伴う負荷の増加を生ずることがない。従って、アクチュエータ54の動力として大きな出力を要求されることがなく、小さなパワーのアクチュエータ54であっても、CCD4を第2の方向Yへ精度良く確実に動作させることができる。
上述したような構成を有する像ぶれ補正装置5は、例えば、次のようにして簡単に組み立てることができる。まず、図17〜図19に示すように、フレキ補強板86の一面に偏平コイル88を固定すると共に、その反対側の面にフレキシブル配線板87を固定する。次に、フレキシブル配線板87の上面に筒状コイル91を固定する。これにより、フレキ補強板86とフレキシブル配線板87と2つのコイル88,91が一体化されたコイル組立体93が構成される。
このコイル組立体93の筒状コイル91の穴内に側方からヨーク66の上部片66aを挿入し、その上部片66aの内面に固定された上部マグネット67aを筒状コイル91の推力発生部92に対向させる。これと同時に、偏平コイル88の下面に下部マグネット67bを対向させる。これにより、上下のマグネット67a,67bによってフレキ補強板86と偏平コイル88の推力発生部89a,89bと筒状コイル91の推力発生部92とが挟まれ、アクチュエータ54が構成される。このアクチュエータ54のフレキ補強板86をコイル支持台85の上面に載置し、2つの位置決め凸部85a,85aで位置決めする。そして、接着剤等の固着手段によってフレキ補強板86をコイル支持台85に固定する。
次に、固定基盤53の移動枠支持部53aの下に第2の移動枠52を臨ませ、第3の主軸受部75の2つの軸受片75a,75b間に第4の主軸受部82の2つの軸受片82a,82bを介在させる。そして、第3の副軸受部76を第4の副軸受部83の2つの軸受片83a,83b間に介在させる。次に、第3の主軸受部75と第4の主軸受部82の4つの軸受片75a,75b,82a,82bの各軸受孔に第2の主ガイド軸77を貫通させる。この際、第2の主ガイド軸77は、第4の主軸受部82に対しては圧入して固定する一方、第3の主軸受部75に対しては摺動可能に構成する。
更に、第4の副軸受部83の2つの軸受片83a,83bの軸受孔と第3の副軸受部76の軸受溝78に第2の副ガイド軸79を貫通させる。この際、第2の副ガイド軸79は、第4の副軸受部83に対しては圧入して固定する一方、第3の副軸受部76に対しては摺動可能に構成する。これにより、第2の移動枠52が固定基盤53に対して、第2の方向Yへ所定距離、即ち、第3の主軸受部75の2つの軸受片75a,75bの内面間の距離から第4の主軸受部82の2つの軸受片82a,82bの外面間の距離を引いた長さだけ移動可能となって組み立てられる。
次に、第2の移動枠52の下に第1の移動枠51のCCD固定部51aを臨ませ、第1の主軸受部61の2つの軸受片61a,61bを第2の主軸受部71の2つの軸受片71a,71b間に介在させる。そして、第1の副軸受部62を第2の副軸受部72の2つの軸受片72a,72b間に介在させる。次に、第1の主軸受部61と第2の主軸受部71の4つの軸受片61a,61b,71a,71bの各軸受孔に第1の主ガイド軸63を貫通させる。この際、第1の主ガイド軸63は、第1の主軸受部61に対しては圧入して固定する一方、第2の主軸受部71に対しては摺動可能に構成する。
更に、第2の副軸受部72の2つの軸受片72a,72bの軸受孔と第1の副軸受部62の軸受溝64に第1の副ガイド軸65を貫通させる。この際、第1の副ガイド軸65は、第2の副軸受部72に対しては圧入して固定する一方、第1の副軸受部62に対しては摺動可能に構成する。これにより、第1の移動枠51が第2の移動枠52に対して、第1の方向Xへ所定距離、即ち、第2の主軸受部71の2つの軸受片71a,71bの内面間の距離から第1の主軸受部61の2つの軸受片61a,61bの外面間の距離を引いた長さだけ移動可能となっている。
次に、第1の移動枠51に、2つのマグネット67a,67bが固着されたヨーク66を取り付ける。このヨーク66の取付作業は、第1の移動枠51を第2の移動枠52に取り付ける前に、予め第1の移動枠51に取り付けておいてもよい。次いで、コイル組立体93が取り付けられたコイル支持台85を固定基盤53のコイル固定部53bに取り付ける。この際、筒状コイル91を側方から嵌め込んで、その穴内にヨーク66の上部片66aと上部マグネット67aを挿入する。そして、接着剤等の固着手段を用いて、コイル支持台85を固定基盤53に固定する。
更に、第1の移動枠51のCCD固定部51aの下面に、接着剤等の固着手段を用いて、CCD4の結像面4a側を固定する。このCCD4の固定作業は、前記ヨーク66の取付作業の前に行ってもよい。そして、このCCD4が実装されているフレキシブル配線板200を、図14及び図15に示すように、CCD4を取り囲むように配置する。これにより、像ぶれ補正装置5の組立作業が完了し、図12〜図15に示すような構成を有する像ぶれ補正装置5が得られる。
このような構成を有する像ぶれ補正装置5の作用は、次のようなものである。この像ぶれ補正装置5のCCD4の移動は、フレキシブル配線板87を介してアクチュエータ54の偏平コイル88と筒状コイル91に対して適宜な値の駆動電流を選択的に又は同時に供給することによって実行される。
この像ぶれ補正装置5の偏平コイル88と筒状コイル91は、フレキ補強板86及びフレキシブル配線板87を介してコイル支持台85に固定され、更に、コイル支持台85を介して固定基盤53に固定されている。このとき、偏平コイル88の推力発生部89a,89bは第2の方向Yに延在され、筒状コイル91の推力発生部92は第1の方向Xに延在されている。また、ヨーク66の両端に固定された2つのマグネット67a,67bが両コイル88,91の上下に配置されているため、このヨーク66と2つのマグネット67a,67bによって形成される磁気回路の磁束は、偏平コイル88の推力発生部89a,89bと筒状コイル91の推力発生部92を垂直に透過するように作用する。
これに対して、ヨーク66と2つのマグネット67a,67bは、CCD4を保持する第1の移動枠51に固定されている。そのCCD4は、第1の移動枠51を有する第1のガイド手段によって第2の移動枠52に対して第1の方向Xへ移動可能に支持されている。更に、CCD4は、第2の移動枠52を有する第2のガイド手段によって固定基盤53に対して第2の方向Yへ移動可能に支持されている。従って、CCD4は、第1のガイド手段と第2のガイド手段の作用により、所定の範囲内において第1の方向X及び第2の方向Yのいずれの方向に対しても自由に移動することができる。
いま、偏平コイル88に電流を流すと、その推力発生部89a,89bが第2の方向Yに延在されているため、その推力発生部89a,89bにおいて電流は第2の方向Yに流れる。このとき、磁気回路の磁束が推力発生部89a,89bに対して垂直をなす上下方向に作用しているため、フレミングの法則により、マグネット67a,67b及びヨーク66には第1の方向Xに向かう力が作用する。これにより、ヨーク66等が固定された第1の移動枠51が第1の方向Xに移動する。その結果、第1の移動枠51に保持されたCCD4が、偏平コイル88に流された電流の大きさに応じて、第1のガイド手段にガイドされて第1の方向Xに移動することになる。
一方、筒状コイル91に電流を流すと、その推力発生部92が第1の方向Xに延在されているため、その推力発生部92において電流は第1の方向Xに流れる。このとき、磁気回路の磁束が推力発生部92に対して垂直をなす上下方向に作用しているため、フレミングの法則により、マグネット67a,67b及びヨーク66には第2の方向Yに向かう力が作用する。これにより、ヨーク66等が固定された第1の移動枠51を介して第2の移動枠52が第2の方向Yに移動する。その結果、CCD4は、筒状コイル91に流された電流の大きさに応じて、第1の移動枠51と共に第2の移動枠52が第2のガイド手段にガイドされて第2の方向Yに移動することになる。
また、偏平コイル88と筒状コイル91に同時に電流を流すと、上述した偏平コイル88による移動動作と筒状コイル91による移動動作とが複合的に実行される。即ち、偏平コイル88に流れる電流の作用によってCCD4が第1の方向Xに移動すると同時に、筒状コイル91に流れる電流の作用によってCCD4が第2の方向Yに移動する。その結果、CCD4が斜め方向に移動して、レンズ系2の像ぶれを補正することになる。
このような構成及び作用を備えた像ぶれ補正装置5が、図1〜図5に示すように、レンズ装置1に取り付けられている。像ぶれ補正装置5は、レンズ鏡筒3の下部鏡筒18に設けた開口部48に側方から出し入れされ、下部鏡筒18に対して着脱可能に装着される。この場合、本発明の像ぶれ補正装置5は、1個の装置としてユニット化されて構成されているため、その着脱操作を極めて簡単且つ迅速に行うことができる。図5等に示す符号98は、像ぶれ補正装置5を覆うカバー部材である。このカバー部材98は、固定ねじ等の固着手段によってレンズ鏡筒3の下部鏡筒18に着脱可能に取り付けられる。
次に、像ぶれ補正装置5が装着されたレンズ装置1のレンズ系2の動作を、図6を参照して説明する。レンズ装置1の対物レンズ7Aを被写体に向けると、被写体からの光が対物レンズ7Aからレンズ系2内に入力される。このとき、対物レンズ7Aを透過した光はプリズム7Bで90度屈折され、その後、レンズ系2の光軸Lに沿ってCCD4に向かって移動する。即ち、プリズム7Bで反射されて1群レンズ7の第2のレンズ7Cを出た光は、2群レンズ8,3群レンズ9,4群レンズ10を経て5群レンズ11の第7のレンズ11A及び第8のレンズ11Bを透過し、CCD4の結像面4aに被写体に対応した画像が結像される。
この場合、撮影時において、レンズ装置1に手ぶれや振動が生じていないときには、被写体からの光は、実線で示す光6Aのように、1群レンズ〜5群レンズのそれぞれ中心部を光軸Lに沿って移動するため、CCD4の結像面4aにおいて所定位置に像を結ぶことになり、像ぶれを生ずることなく綺麗な画像を得ることができる。
一方、撮影時において、レンズ装置1に手ぶれや振動が発生すると、被写体からの光は、一点鎖線で示す光6Bか又は破線で示す光6Cのように、傾いた状態で1群レンズに入力されることになる。そのような入射光6B及び6Cは、1群レンズ〜5群レンズのそれぞれにおいて、光軸Lからずれた状態で透過することになるが、その手ぶれ等に応じてCCD4を所定量移動させることにより、その手ぶれ等を補正することができる。これにより、CCD4の結像面4aにおいて所定位置に像を結ぶことができ、像ぶれを解消して綺麗な画像を得ることができる。
このレンズ装置1の手ぶれや振動等の有無は、ぶれ検出手段によって検出する。このぶれ検出手段としては、例えば、ジャイロセンサを用いることができる。このジャイロセンサをレンズ装置1と共にカメラ本体に搭載し、撮影者の手の震えや揺れ等によってレンズ装置1に働く加速度、角速度、角加速度等を検出するようにする。このジャイロセンサで検出した加速度や角速度等の情報を制御装置に供給し、CCD4の結像面4aにおいて所定位置に像を結ぶように、第1の方向Xの揺れに対しては第1の移動枠51を第1の方向Xに移動し、第2の方向Yの揺れに対しては第2の移動枠52を第2の方向Yに移動するようにアクチュエータ54を駆動制御する。
図7〜図11は、前述したような構成を有するレンズ装置1を備えた撮像装置の第1の実施の例を示すデジタルスチルカメラ100を現した図である。このデジタルスチルカメラ100は、情報記録媒体として半導体記録メディアを使用し、被写体からの光学的な画像をCCD(固体撮像素子)で電気的な信号に変換して、半導体記録メディアに記録したり、液晶ディスプレイ等の表示装置に表示できるようにしたものである。
このデジタルスチルカメラ100は、図7等に示すように、カメラ本体101と、被写体の像を光として取り込んで撮像手段としてのCCD4に導くレンズ装置1と、CCD4から出力される映像信号に基づいて画像を表示する液晶ディスプレイ等からなる表示装置102と、レンズ装置1の動作や液晶ディスプレイ102の表示等を制御する制御装置103と、図示しないバッテリー電源等を備えて構成されている。
カメラ本体101は、横長とされた偏平の筐体からなり、前後方向に重ね合わされたフロントケース105及びリアケース106と、このフロントケース105とリアケース106とで形成された空間部を前後に仕切るメインフレーム107と、フロントケース105の前面に上下方向へスライド可能に取り付けられたレンズカバー108等によって構成されている。メインフレーム107の前面の一側部には、CCD4を下にして光軸Lを上下方向に向けた状態でレンズ装置1が固定されている。更に、メインフレーム107には、配線基板上に所定のマイクロコンピュータ、抵抗やコンデンサその他の電子部品等を搭載することによって形成された制御装置103と、フラッシュ装置110等が取り付けられている。
制御装置103はレンズ装置1と横並びに配置されており、これらの上方にフラッシュ装置110が配置されている。フラッシュ装置110は、フロントケース105の前面に露出される発光部110aと、その発光部110aを駆動制御する駆動部110bと、駆動部110bに所定の電力を供給するコンデンサ110c等を備えて構成されている。このフラッシュ装置110の発光部110aとレンズ装置1の対物レンズ7Aを露出させるため、フロントケース105の対応する位置にはレンズ嵌合穴111aとフラッシュ嵌合穴111bとが設けられている。そして、レンズ嵌合穴111aには化粧板21と共に対物レンズ7Aが嵌合され、フラッシュ嵌合穴111bには発光部110aが嵌合されている。
更に、フロントケース105には、レンズカバー108に設けた複数の脚片が挿通される複数の開口穴111cが設けられている。レンズカバー108は、複数の脚片に抜け止め部を設けることによってフロントケース105からの脱落が防止されている。このレンズカバー108は、複数の開口穴111cによって上下方向への移動が可能とされていると共に、図示しないロック手段により上端部と下端部においてロック可能とされている。図8に示すように、レンズカバー108が上端部にあるときには、対物レンズ7Aが完全に閉じられ、これにより対物レンズ7Aの保護が図られる。一方、図9に示すように、レンズカバー108を下端部に移動すると、対物レンズ7Aが完全に開かれると共に電源スイッチがオンに入力され、これにより撮影が可能となるように構成されている。
図7及び図10に示すように、リアケース106には、表示装置102の表示面を露出させるための四角形の開口窓112が設けられている。開口窓112は、リアケース106の背面を大きく開口して設けられており、その内側に表示装置102が配置されている。表示装置102は、開口窓112に対応した大きさを有する液晶ディスプレイと、この液晶ディスプレイの内面に重ね合わされるバックライトの組み合わせからなる。表示装置102の液晶ディスプレイ側にはシール枠113を介して保護板114が配置されており、この保護板114の周縁部が開口窓112の内面に接触されている。
更に、リアケース106には、各種の操作スイッチが設けられている。操作スイッチとしては、機能モード(静止画、動画、再生等)を選択するモード選択ツマミ115、ズーム操作を実行するズームボタン116、画面表示を行う画面表示ボタン117、各種メニューを選択するメニューボタン118、メニューを選択するカーソル等を移動させる方向キー119、画面サイズを切り換えたり画面削除を行う画面ボタン121等が適当な位置に配置されている。リアケース106の表示装置102側の端部にはスピーカ用孔122が開口されていて、その内側にスピーカが内蔵されている。そして、スピーカ用孔122と反対側の端部にはストラップ用の支持金具123が取り付けられている。
また、図11等に示すように、カメラ本体101の上面には、電源をオン・オフさせる電源ボタン125、撮影の開始や停止を実行する撮影ボタン126、手ぶれが生じたときに像ぶれ補正装置5を動作させて像ぶれ補正を実行する手ぶれ設定ボタン127等が設けられている。更に、カメラ本体101上面の略中央部にはマイクロホン用孔128が開口されていて、その内側にマイクロホンが内蔵されている。これら電源ボタン125と撮影ボタン126と手ぶれ設定ボタン127は、カメラ本体101に装着されるスイッチホルダ124に取り付けられている。更に、マイクロホン用孔128もスイッチホルダ124に開口されており、このスイッチホルダ124に内蔵マイクロホンが固定されている。
図25は、前述した像ぶれ補正装置5の制御概念を説明するブロック図である。制御部130は、像ぶれ補正演算部131とアナログサーボ部132と駆動回路部133と4つの増幅器(AMP)134A,134B,135A,135B等を備えて構成されている。像ぶれ補正演算部131には、第1の増幅器(AMP)134Aを介して第1のジャイロセンサ135が接続されていると共に、第2の増幅器(AMP)134Bを介して第2のジャイロセンサ136が接続されている。
第1のジャイロセンサ135は、カメラ本体101に付加された手ぶれ等による第1の方向Xの変位量を検出し、第2のジャイロセンサ136は、カメラ本体101に付加された手ぶれ等による第2の方向Yの変位量を検出するものである。この実施例では、2個のジャイロセンサを設けて第1の方向Xの変位量と第2の方向Yの変位量を個別に検出する例について説明したが、1個のジャイロセンサで第1の方向X及び第2の方向Yの2方向の変位量を検出する構成としてもよいことは勿論である。
像ぶれ補正演算部131にはアナログサーボ部132が接続されている。アナログサーボ部132は、像ぶれ補正演算部131により算出された値をデジタル値からアナログ値に変換し、そのアナログ値に対応した制御信号を出力するものである。アナログサーボ部132には駆動回路部133が接続されている。駆動回路部133には、第3の増幅器(AMP)135Aを介して第1の位置検出素子である第1のホール素子94が接続されると共に、第4の増幅器(AMP)135Bを介して第2の位置検出素子である第2のホール素子95が接続されている。更に、駆動回路部133には、第1の方向駆動コイルである偏平コイル88が接続されていると共に、第2の方向駆動コイルである筒状コイル91が接続されている。
第1のホール素子94によって検出された第1の移動枠51の第1の方向Xの変位量は、第3の増幅器135Aを介して駆動回路部133に入力される。また、第2のホール素子95によって検出された第2の移動枠52の第2の方向Yの変位量は、第4の増幅器135Bを介して駆動回路部133に入力される。これらの入力信号とアナログサーボ部132からの制御信号に基づいて駆動回路部133では、像ぶれを補正するようにCCD4を移動するため、偏平コイル88と筒状コイル91の一方又は両方に対して所定の制御信号を出力する。
図26は、前述したような構成及び作用を有する像ぶれ補正装置5を備えたデジタルスチルカメラ100の概略構成の第1の実施の例を示すブロック図である。このデジタルスチルカメラ100は、像ぶれ補正装置5を有するレンズ装置1と、制御装置の中心的役割をなす制御部140と、制御部140を駆動するためのプログラムメモリやデータメモリその他のRAMやROM等を有する記憶装置141と、電源のオン・オフや撮影モードの選択或いは撮影等のための各種の指令信号等を入力する操作部142と、撮影された映像等を表示する表示装置102と、記憶容量を拡大する外部メモリ143等を備えて構成されている。
制御部140は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)を有する演算回路等を備えて構成されている。この制御部140に、記憶装置141と操作部142とアナログ信号処理部144とデジタル信号処理部145と2つのA/D変換器146,147とD/A変換器148とタイミングジェネレータ(TG)149とが接続されている。アナログ信号処理部144は、レンズ装置1に取り付けられたCCD4に接続されており、CCD4から出力される撮影画像に対応したアナログ信号によって所定の信号処理を実行する。このアナログ信号処理部144は第1のA/D変換器146に接続されており、このA/D変換器146によって出力がデジタル信号に変換される。
第1のA/D変換器146にはデジタル信号処理部145が接続されており、第1のA/D変換器146から供給されたデジタル信号によって所定の信号処理を実行する。このデジタル信号処理部145には表示装置102と外部メモリ143が接続されており、その出力信号であるデジタル信号に基づいて、被写体に対応した画像が表示装置102に表示され、或いは外部メモリ143に記憶される。また、第2のA/D変換器147には、ぶれ検出部の具体例を示すジャイロセンサ151が接続されている。このジャイロセンサ151によってカメラ本体101の振れや揺れ等が検出され、その検出結果に応じて像ぶれ補正が実行される。
D/A変換器148には、像ぶれ補正のためのサーボ演算部である駆動制御部152が接続されている。駆動制御部152は、CCD4の位置に応じて像ぶれ補正装置5を駆動制御することにより像ぶれを補正するものである。駆動制御部152には、像ぶれ補正装置5と、2つの移動枠51,52の位置を検出することによってCCD4の位置を検出する位置検出部である第1の位置検出手段94と第2の位置検出手段95とが接続されている。なお、タイミングジェネレータ(TG)149はCCD4と接続されている。
かくして、被写体の像がレンズ装置1のレンズ系2に入力されてCCD4の結像面に結像されると、その画像信号がアナログ信号として出力され、アナログ信号処理部144で所定の処理が実行された後、第1のA/D変換器146によってデジタル信号に変換される。第1のA/D変換器146からの出力は、デジタル信号処理部145で所定の処理が実行された後、被写体に対応した画像として表示装置102に表示され、或いは外部メモリに記憶情報として記憶される。
このような撮影状態において、像ぶれ補正装置5が動作状態にあるものとして、カメラ本体101に振れや揺れ等が生じると、ジャイロセンサ151がその振れや揺れ等を検出し、その検出信号を制御部140に出力する。これを受けて制御部140では、所定の演算処理を実行して、像ぶれ補正装置5の動作を制御する制御信号を駆動制御部152に出力する。駆動制御部152では、制御部140からの制御信号に基づいて所定の駆動信号を像ぶれ補正装置5に出力し、第1の移動枠51を第1の方向Xに所定量だけ移動すると共に、第2の移動枠52を第2の方向Yに所定量だけ移動する。これにより、CCD4の移動を介して像ぶれを解消し、綺麗な画像を得ることができる。
図27は、前述したような構成及び作用を有する像ぶれ補正装置5を備えたデジタルスチルカメラの概略構成の第2の実施の例を示すブロック図である。このデジタルスチルカメラ100Aは、像ぶれ補正装置5を有するレンズ装置1と、制御装置の中心的役割をなす映像記録/再生回路部160と、映像記録/再生回路部160を駆動するためのプログラムメモリやデータメモリその他のRAMやROM等を有する内蔵メモリ161と、撮影された映像等を所定の信号に処理する映像信号処理部162と、撮影された映像等を表示する表示装置163と、記憶容量を拡大する外部メモリ164と、像ぶれ補正装置5を駆動制御するCCD位置制御部165等を備えて構成されている。
映像記録/再生回路部160は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)を有する演算回路等を備えて構成されている。この映像記録/再生回路部160に、内蔵メモリ161と映像信号処理部162とCCD位置制御部165とモニタ駆動部166と増幅器167と3つのインタフェース(I/F)171,172,173とが接続されている。映像信号処理部162は、レンズ装置1に取り付けられたCCD4に増幅器167を介して接続されており、所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生回路部160に入力される。
表示装置163は、モニタ駆動部166を介して映像記録/再生回路部160に接続されている。また、第1のインタフェース(I/F)171にはコネクタ168が接続されており、このコネクタ168に外部メモリ164が着脱自在に接続可能とされている。第2のインタフェース(I/F)172には、カメラ本体101に設けられた接続端子174が接続されている。
CCD位置制御部165には、第3のインタフェース(I/F)173を介してぶれ検出部である加速度センサ175が接続されている。この加速度センサ175は、カメラ本体101に付加される振れや揺れ等による変位を加速度として検出するもので、ジャイロセンサを適用することができる。CCD位置制御部165には、CCD4を駆動制御する像ぶれ補正装置5のCCD駆動部が接続されていると共に、そのCCD4の位置を検出する2つの位置検出センサ94,95が接続されている。
かくして、被写体の像がレンズ装置1のレンズ系2に入力されてCCD4の結像面に結像されると、その画像信号が増幅器167を介して映像信号処理部162に入力される。この映像信号処理部162で所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生回路部160に入力される。これにより、映像記録/再生回路部160から被写体の像に対応した信号がモニタ駆動部166、内蔵メモリ161若しくは外部メモリ164に出力される。その結果、モニタ駆動部166を介して表示装置163に被写体の像に対応した画像が表示され、或いは、必要により情報信号として内蔵メモリ161若しくは外部メモリ164に記録される。
このような撮影状態において、像ぶれ補正装置5が動作状態にあるものとして、カメラ本体101に振れや揺れ等が生じると、加速度センサ175がその振れや揺れ等を検出し、その検出信号をCCD位置制御部165を介して映像記録/再生回路部160に出力する。これを受けて映像記録/再生回路部160では、所定の演算処理を実行して、像ぶれ補正装置5の動作を制御する制御信号をCCD位置制御部165に出力する。このCCD位置制御部165では、映像記録/再生回路部160からの制御信号に基づいて所定の駆動信号を像ぶれ補正装置5に出力し、第1の移動枠51を第1の方向Xに所定量だけ移動すると共に、第2の移動枠52を第2の方向Yに所定量だけ移動する。これにより、CCD4の移動を介して像ぶれを解消し、綺麗な画像を得ることができる。
図22は、前述したアクチュエータ54の他の実施の例を示すものである。このアクチュエータ54Aは、コイル組立体93の組立方向を変えて構成したもので、その構成部品は前記実施例と同様である。この実施例では、偏平コイル88の長手方向(推力発生部が延在する方向)を第1の方向Xに向けるようにして、コイル組立体93を固定基盤53に取り付ける。そして、ヨーク66(マグネット67a,67bも同様)の長手方向を偏平コイル88の長手方向に一致させて、マグネット67a,67bが固定されたヨーク66を第1の移動枠51に取り付けている。従って、筒状コイル91の推力発生部は、第1の方向Xと直交した第2の方向Yに延在される。
この実施例の場合には、偏平コイル88に電流を流すと、第2の移動枠52を第2の方向Yに動かす力が発生する。また、筒状コイル91に電流を流すと、第1の移動枠51を第1の方向Xに動かす力が発生する。
図23及び図24は、前述したコイル組立体93の他の実施例を示すものである。この実施例に示すコイル組立体181は、第1の駆動手段のコイルとして偏平コイル182を用いると共に、第2の駆動手段のコイルとしても同じく偏平コイル183を用いるようにしたものである。2つの偏平コイル182,183は同じ大きさの楕円形として形成されていて、フレキシブル配線板184の一面に上部偏平コイル182を搭載し、その他面に下部偏平コイル183を貼り付けるようにしてコイル組立体181が構成されている。上部偏平コイル182と下部偏平コイル183は、互いの長手方向を直交させるように配置している。
更に、この実施例では、コ字状をなしたヨーク185の上部片に1個のマグネット186を貼り付け、これによって磁気回路を構成している。マグネット186は、その長手方向が、上部偏平コイル182の推力発生部と直交する方向に設定されている。このような構成を有するコイル組立体181によっても、前記実施例と同様の効果を得ることができる。特に、本実施例の場合には、前記コイル組立体93に比べてコイル組立体181の厚さを極めて薄いものとすることができるため、装置全体の薄型化を図ることができる。
以上説明してきたように、本発明の像ぶれ補正装置によれば、2つのコイルとこの2つのコイルに電力を供給するフレキシブル配線板等を備えたコイル組立体を固定基盤に固定し、ヨーク及びマグネットを第1の移動枠に固定する構成としたため、コイルに電流を流すことで発生する推力をヨーク及びマグネット側に作用させてCCDを移動させることができる。これにより、コイル組立体に接続されたフレキシブル配線板を一定の場所に固定することができ、フレキシブル配線板の移動のためのスペースを確保する必要がなく、装置の小型化を図ることできる。
しかも、CCDに接続されるフレキシブル配線板の配線形状を工夫して、フレキシブル配線板を撓ませる程の力を必要としないでCCDを移動できるようにした。そのため、CCDを駆動するアクチュエータの推力を小さくすることができ、像ぶれ補正装置の消費電力を軽減することができる。また、レンズ装置を折り曲げ式レンズとして構成し、対物レンズを透過した光を、プリズムで90度折り曲げてから像ぶれ補正装置の補正レンズ(第5群レンズ)に導くようにしているため、撮像装置が正姿勢の場合にCCDが地面と平行になり、CCDの移動方向である第1の方向及び第2の方向と重力が働く方向とが垂直に交わることになる。
これにより、CCDを移動自在に保持する第1及び第2の移動枠が、重力によって第1の方向及び第2の方向に引っ張られることがなく、第1及び第2の移動枠を重力に反する方向に持ち上げて保持するために常に像ぶれ補正装置に通電する必要がない。その結果、撮像装置を正姿勢にして撮影する場合の消費電力を飛躍的に削減でき、撮像装置の使用時間を長くすることができる。しかも、CCDを移動させる推力を小さくすることができるため、第1及び第2の移動枠の自重分、即ち約1Gの手振れ加速度への許容が可能となり、より激しい手振れ等のカメラの振れにも対応することができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、撮像装置としてデジタルスチルカメラを適用した例について説明したが、デジタルビデオカメラ、カメラ付きパーソナルコンピュータ、カメラ付き携帯電話その他の撮像装置にも適用できるものである。更に、レンズ装置1として5群レンズを用いた例について説明したが、4群レンズ以下であってもよく、また、6群レンズ以上のものに適用できることも勿論である。
本発明の像ぶれ補正装置を備えた本発明のレンズ装置の第1の実施の例を示すもので、正面側から見た斜視図である。 図1に示すレンズ装置を背面側から見た斜視図である。 図1に示すレンズ装置の正面図である。 図1に示すレンズ装置の縦断面図である。 図1に示すレンズ装置の分解斜視図である。 図1に示すレンズ装置のレンズ系を説明するための説明図である。 本発明のレンズ装置を備えた本発明の撮像装置の第1の実施の例を示すもので、デジタルスチルカメラに適用した分解斜視図である。 本発明の撮像装置の第1の実施の例に係るデジタルスチルカメラを正面側から見たもので、レンズカバーで対物レンズを閉じた状態の斜視図である。 本発明の撮像装置の第1の実施の例に係るデジタルスチルカメラを正面側から見たもので、レンズカバーを開いて対物レンズを露出させた状態の斜視図である。 図8に示すデジタルスチルカメラの背面図である。 図8に示すデジタルスチルカメラの平面図である。 本発明の像ぶれ補正装置の第1の実施の例を示すもので、正面下方から見た斜視図である。 図12に示す像ぶれ補正装置の正面図である。 図12に示す像ぶれ補正装置を背面下方から見た斜視図である。 図12に示す像ぶれ補正装置を背面上方から見た斜視図である。 図12に示す像ぶれ補正装置の分解斜視図である。 図12の像ぶれ補正装置のコイル組立体とマグネット及びヨークを示す分解斜視図である。 図12に示す像ぶれ補正装置のコイル組立体とマグネット及びヨークを拡大した平面図である。 図12に示す像ぶれ補正装置のコイル組立体とマグネット及びヨークを拡大した正面図である。 図12に示す像ぶれ補正装置のフレキシブル配線板を示す平面図である。 図20に示す像ぶれ補正装置のフレキシブル配線板の使用状態を示す説明図である。 本発明の像ぶれ補正装置に係るコイル組立体とマグネット及びヨークの第2の実施例を示す平面図である。 本発明の像ぶれ補正装置に係るコイル組立体とマグネット及びヨークの第3の実施例を示す斜視図である。 図23に示すコイル組立体とマグネット及びヨークの分解斜視図である。 本発明の像ぶれ補正装置の制御概念を説明するためのブロック図である。 本発明に係る撮像装置の概略構成の第1の実施の例を示すブロック図である。 本発明に係る撮像装置の概略構成の第2の実施の例を示すブロック図である。
符号の説明
1…レンズ装置、 2…レンズ系、 3…レンズ鏡筒、 4…CCD(撮像手段)、 5…像ぶれ補正装置(CCD駆動部)、 7…1群レンズ、 7A…対物レンズ(第1のレンズ)、 8…2群レンズ、 9…3群レンズ、 10…4群レンズ、 11…5群レンズ、 16…上部鏡筒、 17…中間鏡筒、 18…下部鏡筒、 51…第1の移動枠、 52…第2の移動枠、 53…固定基盤、 54…アクチュエータ(駆動手段)、 61…第1の主軸受部、 62…第1の副軸受部、 63…第1の主ガイド軸、 64…軸受溝、 65…第1の副ガイド軸、 66…ヨーク、 66a…上部片、 66b…下部片、 66c…連結片、 67a,67b…マグネット、 71…第2の主軸受部、 72…第2の副軸受部、 75…第3の主軸受部、 76…第3の副軸受部、 77…第2の主ガイド軸、 78…軸受溝、 79…第2の副ガイド軸、 82…第4の主軸受部、 83…第4の副軸受部、 85…コイル支持台、 87…フレキシブル配線板、 88…偏平コイル、 88a,88b…コイル部、 89a,89b,92…推力発生部、 91…筒状コイル、 93…コイル組立体、 94,95…ホール素子(位置検出手段)、 200…フレキシブル配線板、 203…円弧状連結部、 L…光軸、 ST…直線部、 CU…曲線部、 JT…接続部、 MT…素子搭載部

Claims (8)

  1. レンズ系の光軸上に配置されると共に被写体の像が結像される撮像素子と、
    前記レンズ系の光軸と直交する第1の方向に前記撮像素子を移動可能な第1の駆動手段と、
    前記レンズ系の光軸と直交する方向であって前記第1の方向とも直交する第2の方向に前記撮像素子を移動可能な第2の駆動手段と、
    前記撮像素子と他の電子機器とを電気的に接続するフレキシブル配線板と、を備えた像ぶれ補正装置において、
    前記フレキシブル配線板は、前記撮像素子と前記他の電子機器との間を連結する部分に、その平面に沿って円弧状に湾曲させることにより弾性を付与した円弧状連結部を設け、前記撮像素子の前記第1の方向への移動及び前記第2の方向への移動に際して、前記円弧状連結部における曲面形状の変形によって当該移動を許容し得るようにしたことを特徴とする像ぶれ補正装置。
  2. 前記フレキシブル配線板は、直線状に延在されると共に任意の曲率半径によって円弧状に湾曲可能とされた弾性を有する円弧状連結部と、前記円弧状連結部との連続部において少なくとも90度折り曲げ可能とされ且つ前記撮像素子が搭載される素子搭載部と、を有することを特徴とする請求項1記載の像ぶれ補正装置。
  3. 前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段は、前記撮像素子を前記第1の方向に移動させる第1のコイルと、前記撮像素子を前記第2の方向に移動させる第2のコイルと、前記第1のコイル及び前記第2のコイルに磁力を付与するマグネットと、を有し、
    前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記マグネットの磁力の作用により各コイルの推力発生部が前記第1の方向と前記第2の方向とに向くように配置したことを特徴とする請求項1記載の像ぶれ補正装置。
  4. 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、平面的に巻回されると共に前記推力発生部となる直線部を有する2つの偏平コイルの組み合わせからなり、当該第1のコイルの推力発生部と第2のコイルの推力発生部を上下に重なり合うように配置すると共に、当該推力発生部の重合部分に前記マグネットの磁力を作用させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の像ぶれ補正装置。
  5. 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、平面的に巻回されると共に前記推力発生部となる直線部を有する偏平コイルと、積層方向に所定の厚みを有すると共に前記推力発生部となる直線部を有する筒状コイルとの組み合わせからなり、当該第1のコイルの推力発生部と第2のコイルの推力発生部を上下に重なり合うように配置すると共に、当該推力発生部の重合部分に前記マグネットの磁力を作用させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の像ぶれ補正装置。
  6. 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記撮像素子を前記第1の方向及び前記第2の方向に移動可能に支持する固定基盤に固定し、前記マグネットは、前記撮像素子が搭載されると共に前記固定基盤に対して前記第1の方向又は前記第2の方向に移動可能に支持された移動部材に固定したことを特徴とする請求項3記載の像ぶれ補正装置。
  7. レンズ系の光軸上に配置されると共に被写体の像が結像される撮像素子と、
    前記レンズ系のレンズを固定及び/又は移動可能に支持するレンズ鏡筒と、
    前記レンズ系の光軸と直交する第1の方向に前記撮像素子を移動可能な第1の駆動手段と、
    前記レンズ系の光軸と直交する方向であって前記第1の方向とも直交する第2の方向に前記撮像素子を移動可能な第2の駆動手段と、
    前記撮像素子と他の電子機器とを電気的に接続するフレキシブル配線板と、を備えたレンズ装置において、
    前記フレキシブル配線板は、前記撮像素子と前記他の電子機器との間を連結する部分に、その平面に沿って円弧状に湾曲させることにより弾性を付与した円弧状連結部を設け、前記撮像素子の前記第1の方向への移動及び前記第2の方向への移動に際して、前記円弧状連結部における曲面形状の変形によって当該移動を許容し得るようにしたことを特徴とするレンズ装置。
  8. レンズ系の光軸上に配置されると共に被写体の像が結像される撮像素子と、
    前記レンズ系のレンズを固定及び/又は移動可能に支持するレンズ鏡筒と、
    前記レンズ系の光軸と直交する第1の方向に前記撮像素子を移動可能な第1の駆動手段と、
    前記レンズ系の光軸と直交する方向であって前記第1の方向とも直交する第2の方向に前記撮像素子を移動可能な第2の駆動手段と、
    前記撮像素子と他の電子機器とを電気的に接続するフレキシブル配線板と、を有するレンズ装置を備えた撮像装置において、
    前記フレキシブル配線板は、前記撮像素子と前記他の電子機器との間を連結する部分に、その平面に沿って円弧状に湾曲させることにより弾性を付与した円弧状連結部を設け、前記撮像素子の前記第1の方向への移動及び前記第2の方向への移動に際して、前記円弧状連結部における曲面形状の変形によって当該移動を許容し得るようにしたことを特徴とする撮像装置。
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