JP2007108162A - カップ状容器のエア漏れ検査方法並びにその装置 - Google Patents

カップ状容器のエア漏れ検査方法並びにその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】糸底部を有したカップ状容器のエア漏れ検査に関し、設備や計測手法をシンプルなものとしながらも、高精度な検査が行えるようにした新規な検査手法を提供する。
【解決手段】本発明は、カップ状容器Cを密閉する密閉機構3と、容器に圧力空気を供給するエア供給機構4と、容器内の圧力を測定する圧力計測機構5とを具えて成り、カップ状容器Cには、密閉状態で適宜の時間、胴部空間R1に圧力空気を送り込むとともに、このエア供給を継続しながら糸底部空間R2の圧力を測定し、主に胴部空間R1から糸底部空間R2へのエア漏れを検出し、次いで、胴部空間R1へのエア供給を遮断し、所定時間経過した後、胴部空間R1の残圧を測定し、主に胴部C1から外部へのエア漏れを検出するようにしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、糸底部を有したカップ状容器のエア漏れ検査手法に関するものであって、特に設備や計測手法をシンプルなものとしながらも、高精度な検査が行えるようにした新規なエア漏れ検査方法並びにその装置に係るものである。
例えば、近年、紙製のカップ状容器に、あらかじめ乾燥させた春雨や麺等の具材を入れておき、ユーザが食べたいときに、湯を注ぐだけで簡単にスープ、みそ汁、ラーメン等が作れる即席食品が広く流通している。
ところで、このような即席食品に用いられるカップ状容器Cは、例えば図7に示すように、その側面部分(胴部C1)については、ほぼ等脚台形状にカットされた紙片の端部同士を接合してテーパ筒状に形成するものであり、また底部(糸底部C2)については、ほぼ円形状にカットされた紙片の周縁を折り曲げ、これを前記テーパ筒状部材の内側に全周接合して形成することが多い。このため完成状態のカップ状容器Cは、胴部C1の縦方向に直線的なシール部SEが形成されるとももに、糸底部C2の全周にシール部SEが形成されることが多い。因みに、特に熱湯が注ぎ入れられるカップ状容器Cについては、図7に併せて示すように、胴部C1の外側に更に筒状カバーを設け、熱湯を入れた容器でも直接ユーザが手に持てるように考慮されていることが多い。
なお、カップ状容器Cは、底板となる糸底部C2によって、実際に内容物を入れる胴部空間と、内容物を入れない糸底部空間とに分けられ、特に圧力測定時には、これら両空間を密閉した状態で測定するため、これらを、それぞれ胴部空間R1、糸底部空間R2とする。
そして、このようなカップ状容器Cにおいて、胴部C1や糸底部C2にシール不良や破れ等があれば、例えば容器に湯を注ぎ入れた場合、湯が外部に漏れ出て、ユーザが火傷等を負う恐れがある。このため、製造後のカップ状容器Cは、シール不良や破れ等がないか否かが厳密にチェックされている。具体的には、製造後のカップ状容器Cに圧力空気を封入し、エア漏れがあるか否かによって、シール不良や破れ等が発生していないかが検査されている。
そして、従来、この種のエア漏れ検査は、検査台上に載置したカップ状容器Cの開口部を密閉した後、所定の圧力空気を胴部C1に封入し、一定時間後の容器内の減圧度を検出し、空気の漏れを検査することが多かった。しかしながら、このような手法は、大きな破れなどの検出には有効であっても、例えば糸底部C2のシール不良(接着不良)等による微小なエア漏れを検出するには、極めて長時間を要する上、高精度で検査を行うためには密閉雰囲気内(密閉装置)で行う必要があり、このような設備を必要とする点や検査に手間が掛かるという点等において問題があった。
このようなことから、エア漏れ検査の際に、格別な密閉装置を必要とせず、そのまま大気中で検査が行える装置の開発が試みられている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、この特許文献1では、まずカップ状容器C(紙コップ)の胴部空間R1と糸底部空間R2とに同時に且つ瞬間的に圧力空気を封入し、一定時間後の圧力減少を測定するものであり(これを一次検査とする)、その後、胴部空間R1のみに再度、圧力空気を封入しながら糸底部空間R2を一旦、大気開放し、所定時間経過後に糸底部空間R2の圧力上昇を測定するものであった(これを二次検査とする)。つまり、特許文献1では、空気供給源としては一次検査用と二次検査用の二系統を要し、また、二次検査の間には、糸底部空間R2を大気開放するため、まだ検査に手間や時間が掛かり、検査コストの点においても改善の余地があった。
実用新案登録第3073352号公報
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、空気供給源を一系統にするとともに、カップ状容器の胴部空間のみに圧力空気を供給するようにし、設備や圧力測定の点でのシンプル化を達成し、しかも高精度に検査が行えるようにした新規なエア漏れ検査手法の開発を試みたものである。
すなわち請求項1記載の、カップ状容器のエア漏れ検査方法は、糸底部を有したカップ状容器の胴部空間と糸底部空間とを密閉した状態で、胴部空間に適宜の時間、圧力空気を送り込み、この胴部空間へのエア供給を継続しながら糸底部空間の圧力を測定して、主に胴部空間から糸底部空間へのエア漏れを検出し、次いで、胴部空間へのエア供給を遮断し、所定時間経過した後、胴部空間の残圧を測定して、主に胴部から外部へのエア漏れを検出するようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項2記載の、カップ状容器のエア漏れ検査方法は、前記請求項1記載の要件に加え、前記カップ状容器は、ほぼ垂直に立ち上げられたセンターポストの周りを旋回する載置台上に複数載せられ、載置台が一回転する間に、胴部空間へのエア供給、糸底部空間の圧力測定、胴部空間の圧力測定が行われるものであり、また糸底部空間の圧力を測定するにあたっては、胴部空間へのエア供給を、載置台の位相角で約145°継続した時点で行うとともに、その後、胴部空間の圧力を測定するにあたっては、胴部空間に供給していたエアを停止してから載置台の位相角で約80°経過した時点で行うようにしたことを特徴として成るものである。
更にまた請求項3記載の、カップ状容器のエア漏れ検査方法は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記糸底部空間及び胴部空間の圧力を測定するタイミングは、ロータリーバルブ構造によって制御されるものであり、このロータリーバルブ構造は、胴部空間へのエア供給を開始または停止させる切換構造とは、別途独立して構成されることを特徴として成るものである。
また請求項4記載の、カップ状容器のエア漏れ検査装置は、糸底部を有したカップ状容器を密閉する密閉機構と、密閉状態のカップ状容器に圧力空気を供給するエア供給機構と、容器内の圧力を測定する圧力計測機構とを具えて成り、カップ状容器にエアを供給した後、エア漏れを検出する装置であって、前記カップ状容器には、密閉状態で適宜の時間、胴部空間に圧力空気を送り込むとともに、このエア供給を継続しながら糸底部空間の圧力を測定し、主に胴部空間から糸底部空間へのエア漏れを検出し、次いで、胴部空間へのエア供給を遮断し、所定時間経過した後、胴部空間の残圧を測定し、主に胴部から外部へのエア漏れを検出するようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項5記載の、カップ状容器のエア漏れ検査装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記装置は、ほぼ垂直なセンターポストに対して載置台を旋回させるようにした旋回機構を更に具え、複数のカップ状容器は、載置台に載せられてセンターポストの周りを一回転する間に、胴部空間へのエア供給、糸底部空間の圧力測定、胴部空間の圧力測定が行われるものであり、前記糸底部空間の圧力を測定するにあたっては、胴部空間へのエア供給を、載置台の位相角で約145°継続した時点で行うとともに、その後、胴部空間の圧力を測定するにあたっては、胴部空間に供給していたエアを停止してから載置台の位相角で約80°経過した時点で行うようにしたことを特徴として成るものである。
更にまた請求項6記載の、カップ状容器のエア漏れ検査装置は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前記装置は、センターポストに対して固定されるバルブ本体と、載置台上の各カップ状容器に対応して旋回するシールホルダとを具えたロータリーバルブ構造を有し、このロータリーバルブ構造によって、糸底部空間及び胴部空間の圧力を測定するタイミングを制御するものであり、また、このロータリーバルブ構造は、胴部空間へのエア供給を開始または停止させる切換構造とは、別途独立して構成されることを特徴として成るものである。
これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
すなわち請求項1または4記載の発明によれば、一回の空気供給で糸底部空間と胴部空間の内圧を測定するため、空気供給源が一カ所で済み、装置そのものや、その作動等をシンプルにすることができる。またエア消費量も低減でき経済的な検査が行える。
また請求項2または5記載の発明によれば、胴部空間にエアを封入する時間が長く取れ、精度の高い計測が行える。また、エア圧力のバラツキをほとんどなくすことができる。
また請求項3または6記載の発明によれば、糸底部空間や胴部空間の圧力を計測する際のタイミングは主にロータリーバルブ構造によって取られるものであり、このロータリーバルブ構造は、胴部空間へのエア供給をON−OFF制御する切換構造とは別に構成される。このため装置としての挙動をよりシンプルなものにすることができ、メンテナンス等も容易に行える。
本発明の最良の形態は、以下の実施例に述べる通りである。なお説明にあたっては、検査方法の概略や検査対象となる容器についてまず説明し、その後、本発明の最良の形態について詳細に説明する。
本発明は、糸底部C2を有したカップ状容器Cにおいて漏れがあるか否かを検出する手法であり、検出する不具合(以下、これをNG品とし、不具合のないものをOK品とする)としては、胴部C1や糸底部C2にシール不良があるものがメインとなるが、その他にも破れや比較的小さい孔等を有するNG品も検出対象となる。なお、実際の検査では、カップ状容器Cに圧力空気(以下、単にエアとする)を供給(封入)し、容器内の圧力を測定することによりエア漏れがあるか否かを判断する。
具体的には、カップ状容器Cの開口部を密閉状態に閉鎖してから、胴部空間R1のみにエアを供給し、一定時間経過後、このエア供給を継続しながら、糸底部空間R2の内圧(圧力上昇)を測定する。このとき、糸底部空間R2の圧力が上昇していれば、例えば糸底部C2の周囲にシール不良があり、胴部空間R1から糸底部空間R2にエアが漏れていると判断できる。
その後、胴部空間R1へのエア供給を遮断し、所定時間経過後、胴部空間R1の圧力(残圧)を測定する。この際、残圧が落ちていれば、胴部C1にシール不良や破れがあり、胴部C1から外部にエアが漏れていると判断できる。このように本発明は、一回のエア供給で、糸底部空間R2と胴部空間R1との内圧検査を行うものである。
なお、検査対象となるカップ状容器Cとしては、即席スープ、即席みそ汁等の容器や、主に飲料用の自動販売機などに使用されるドリンク用の紙コップ等、熱湯が注ぎ入れられるものを主な対象物とするが、他にもアイスクリームやヨーグルト等を詰める容器等、内容物を充填した状態で流通に供されるカップ状容器C等も検査対象となり得る。要は、容器の側面部分や糸底部周囲にシール部SEを有する種々のカップ状容器Cを検査対象とすることができる。
なお、上述したように、カップ状容器Cの内部は、底板となる糸底部C2によって二分され、本発明においても、これら両空間の内圧を別々に計測するため、特に検査時等において、密閉された状態の両空間を、それぞれ胴部空間R1、糸底部空間R2としている。
本発明のエア漏れ検査装置1は、一例として図1〜3に示すように、カップ状容器Cを載置台12に載せて旋回させながら検査を行う旋回機構2と、ヘッド24を上下動させて載置台12上のカップ状容器Cの開口部を閉鎖する密閉機構3と、密閉されたカップ状容器Cの胴部空間R1にエアを供給するエア供給機構4と、糸底部空間R2と胴部空間R1との内圧を測定する圧力計測機構5と、検査を受けるカップ状容器Cを一つずつ載置台12に供給する容器繰入機構6と、検査を終えたカップ状容器Cを一つずつ載置台12から取り出す容器繰出機構7とを具えて成るものである。
なお、本実施例では、カップ状容器Cを載置台12に載せて一周、旋回させながら検査を行うものであり、このため装置本体にカップ状容器Cを送り込む繰入作業基点位置と、装置本体から検査済みのカップ状容器Cを取り出す繰出作業終点位置とを同じ地点に設定しており、この地点を繰入位置STとする。以下、各機構について説明する。
まず旋回機構2について説明する。旋回機構2は、ベース10からほぼ垂直に立ち上げられたセンターポスト11に対し、カップ状容器Cを周回させるものであり、カップ状容器Cを下方から受けながら移送する機構(これを載置台側旋回機構2Aとする)と、カップ状容器Cを上方から押さえながら移送する機構(これをヘッド側旋回機構2Bとする)とに分けられる。なおベース10部分には、モータや減速機を主要部材とする駆動源が構成される。
載置台側旋回機構2Aは、カップ状容器Cを載せた載置台12を、センターポスト11に対して旋回可能に設けて成る。載置台12は、センターポスト11を軸心として回転する二つの回転部材(これを図2に示すように下ローア13と、上ローア14とする)の間に挟持状態に取り付けられ、センターポスト11の周りを旋回できるように形成される。そして、この載置台12を回転させるにあたっては、下ローア13に取り付けられた本体ギヤ15を、駆動源に取り付けられた駆動ギヤ16によって回転させて駆動するものである。
また載置台12には、一例として12個のカップ状容器Cを載せる載置部17が等配されており、この載置部17には、糸底部空間R2を密閉するためのパッキン18が設けられ、また糸底部空間R2の内圧を測定する検査用のポート19が形成されている。更に、載置台12にはカップ状容器Cを内側から保持するキャリア20が設けられている。
ヘッド側旋回機構2Bは、各載置部17に対応して、その上方に設けられる主にヘッド24を旋回させる機構である。ヘッド24は、載置台12とともにセンターポスト11の周りを回転しながら上下動し、カップ状容器Cの開口部を密閉するものであり、この密閉動作(昇降動作)については後述する。またヘッド24は、ほぼその鉛直上方に伸びるロッド25の下端に取り付けられ、更にこのロッド25の周囲には、これを覆う略筒状のロッドカバー26が設けられる。また、このロッドカバー26は、前記上ローア14から立設されたスタンション27を介して一定の高さに保持されており、これにより上ローア14つまり載置台12とともに回転するように構成されている。
なお、ヘッド24は、その下降作動によりカップ状容器Cの開口部を上から押さえるため、容器との接触面にパッキン28が設けられ、胴部空間R1を確実に密閉できるように構成される。もちろん、ヘッド24が下降してカップ状容器Cを押さえると、その反作用により糸底部空間R2も下方から載置部17によって密閉状態に押さえられるため、上述したように載置部17にもパッキン18が設けられている。
また、ヘッド24には胴部空間R1にエアを供給するための封入用のポート29が形成されているが、このポート29はヘッド24の位相角(回転位置)によっては、胴部空間R1の圧力を測定するための検査用の接続口にもなる。
次に、ヘッド24を上下に摺動させてカップ状容器Cを密閉する密閉機構3について説明する。密閉機構3は、前記センターポスト11に対して固定される昇降基盤33と、前記ロッド25とを主要部材として成る。まずロッド25は、ロッドカバー26内で軸方向に摺動自在に構成されており、ロッド25からは、センターポスト11側に向かって回転接触子34が突出形成されている。一方、昇降基盤33には、外周部にカム溝35が形成され、このカム溝35に前記ロッド25の回転接触子34が嵌め込まれている。すなわち、昇降基盤33が円筒溝カムとしての作用を担い、ヘッド24がセンターポスト11の周りを一回転する間に、ヘッド24がカム溝35に従って軸方向に適宜のタイミングで上下動するように構成されている。
次に、密閉状態の胴部空間R1にエアを送り込むエア供給機構4について説明する。エア供給機構4は、空気分配ヘッド39を具えて成り、ここから各ヘッド24に形成されたポート29を通して胴部空間R1にエアを封入するものである。なお、本実施例では、一例として約600mmAq程度の圧力でエアを供給するものであって、また、このエア供給は、ヘッド24が所定の位相角範囲(角度範囲)に存在する間中、ずっと継続して供給するものであり、以下、これに関与する切換構造4Aについて説明する。
切換構造4Aは、ヘッド24が適宜の位相角に到達した際にエア供給をONまたはOFFするものであり、前記昇降基盤33の上方に、載置台12やヘッド24とともに回転する回転盤40を設けて成るものである。なお、この回転盤40の中央部に、前記空気分配ヘッド39が設けられる。そして、この回転盤40の下部に、各ヘッド24に対応したスイッチ41が等配されるものであり、このスイッチ41は、例えば図6に示すように、下端にローラ42を有した可倒レバー43と、この可倒レバー43の倒れ込み(レバーがほぼ水平状態になるような傾倒)によって押されるスイッチボタン44とを具えて成り、スイッチボタン44のプッシュ作動によってエア供給のON(開始)、OFF(停止)を切り換えるものである。
一方、昇降基盤33の上部には、ローラ42に接触するとともに、可倒レバー43を、ほぼ水平な状態に倒す略短寸レール状の接触片45が適宜の高さに設けられる。すなわち、この接触片45を、エア供給の開始位置と停止位置とに設置し、エア供給のON/OFF切り換えを行うものである。このため、可倒レバー43や接触片45は、ON側とOFF側との二組設けられる。すなわち本実施例では昇降基盤33上、内側と外側とに位相をずらして接触片45が設けられ、例えば外側のものがエア供給を開始するON操作用のものであり、内側のものが供給していたエアを遮断するOFF操作用のものである。また、このような構成上、可倒レバー43は、接触片45を通り過ぎた後は、バネ弾性等により自ら初期位置(幾分傾いた位置)に復帰し、再度スイッチボタン44を押せる状態にリセットされるものである。
なお胴部空間R1にエア供給を行い続ける時間は、位相角度では例えば約155°程度(時間としては約3秒間程度)であり、比較的長い間、エア供給を続けるものである。
次に、圧力計測機構5について説明する。圧力計測機構5は、密閉状態のカップ状容器Cにおける糸底部空間R2と胴部空間R1との圧力を測定するものである。なお、本実施例では、対象となるカップ状容器Cが、適宜の位相角(角度位置)に到達したとき、瞬間的に糸底部空間R2と胴部空間R1の内圧を別々に測定するものである。具体的には糸底部空間R2の圧力測定は、胴部空間R1へのエア供給が終了する直前(ここではエア供給を終了する10°手前の位置)で糸底部空間R2の圧力を測定する。
また胴部空間R1の圧力測定は、胴部空間R1へのエア供給を終了し、しばらく経った後(ここでは胴部空間R1へのエア供給を終了してから約80°回転した位置)で胴部空間R1の圧力を測定する。
以下、測定対象となる当該カップ状容器Cの糸底部空間R2と胴部空間R1の内圧を計測するにあたり、そのタイミングを位相角(角度位置)によって制御するロータリーバルブ構造5Aについて説明する。
ロータリーバルブ構造5Aは、センターポスト11に対して固定されるバルブ本体49と、各ヘッド24に対応し載置台12とともに回転するシールホルダ50とを主要部材として成る。なおバルブ本体49は、センターポスト11に固定されるものの、軸方向に対しては幾らか摺動が許容されるものである。またシールホルダ50は、ホースなどによって各ヘッド24のポート29と接続されている。
バルブ本体49には、糸底部用の検査ポート51と、胴部用の検査ポート52とが形成され、本実施例では一例として糸底部用の検査ポート51が繰入位置STから約200°の位置に開口され、胴部用の検査ポート52が繰入位置STから約290°の位置に開口されている。
そして、具体的な圧力測定について説明すれば、まず当該カップ状容器Cに対応したシールホルダ50が、繰入位置STから約200°回転し、糸底部用の検査ポート51の形成位置に到達すると、シールホルダ50つまり当該カップ状容器Cの載置部17に形成されたポート19が、バルブ本体49の検査ポート51と連通し、糸底部空間R2の圧力が測定される。その後、当該カップ状容器Cに対応したシールホルダ50が、繰入位置STから約290°回転し、胴部用の検査ポート52の形成位置に到達すると、シールホルダ50つまり当該カップ状容器Cのヘッド24側のポート29が、バルブ本体49の検査ポート52と連通し、胴部空間R1の圧力が測定される。なお、図中符号PSは、各空間の圧力を測定するための圧力検知センサ(プレッシャーセンサ)である。また、ここでの圧力測定は、バルブ本体49と当該カップ状容器C側との双方のポートが連通したときのみであり、言わば瞬間的に圧力測定が行われる。
このようにバルブ本体49とシールホルダ50とは滑り面を形成しており、これにより圧力測定の計測タイミングを正確に図るように構成されているが、この滑り面での気密性も確保しなければ、高い精度で圧力測定は行えない。このためロータリーバルブ構造5Aについては、バルブ本体49を常に適宜の力でシールホルダ50側に押圧することが好ましく、本実施例では、センターポスト11に固定される固定盤53とバルブ押さえ54が、この作用を担っている。具体的には、固定盤53に複数のボルト55を螺合(等配)するとともに、このボルト55の先端にスプリング56を設け、ボルト55のねじ込み量によってスプリング56の圧縮量を調整し、バルブ押さえ54を介して均一にバルブ本体49を押圧するものである。
また、このような構成上、バルブ本体49とシールホルダ50との接触部位には、硬くて摩耗し難い特殊なパッキン(例えば日本ブザークアンドジャパン株式会社製のクワットリング)を使用するとともに、バルブ本体49を含油性の素材(例えばポリペンコ株式会社製のMCナイロン(MC703HL))で形成し、この接触部位への注油を解消することが可能である。
因みに、従来、この種のエア漏れ検査装置においては、このような接触面に15分〜30分毎に一回、0.05cc程度の油(潤滑油)を注油し、作動の安定化(円滑化)とともに、部材の摩耗防止を図るものであったが、上記構成を採れば、このような注油作業を省略できるものである。
次に、このようなエア漏れ検査装置1に、一つずつカップ状容器Cを送り込む容器繰入機構6について説明する。容器繰入機構6は、一例として図3に示すように、検査を受けるカップ状容器Cを、載置台12(載置部17)に一つずつ載せる機構であり、例えばカップ状容器Cを、上方から回転させながら一つずつ落下させ、搬入回転盤60と案内ガイド61とによって形成された容器受入部62に投入するものである。そして、搬入回転盤60の回転によって、容器受入部62に収めたカップ状容器Cを載置部17に個別に送り込むものである。
なお容器受入部62は、カップ状容器Cの落下中の微動(いわゆるブレ)を見込み、多少の余裕をもって長円形状に形成されることが好ましく、これによりカップ状容器Cを確実に容器受入部62に収めることができる。
次に、エア漏れ検査装置1から検査後のカップ状容器Cを取り出す容器繰出機構7について説明する。容器繰出機構7も、上記容器繰入機構6とほぼ同様の構成を採り、載置台12から一つずつカップ状容器Cを取り出すものであって、具体的には、搬出回転盤66と、案内ガイド67と、容器取出部68とを具えて成るものである。
なお、ここではキャリア20によって安定的に保持されたカップ状容器Cを載置台12から取り出すため、搬出回転盤66と案内ガイド67とによって形成される容器取出部68は、ほぼカップ状容器Cと同じ大きさで良く、容器受入部62ほどの余裕度は特に必要ない。
また、カップ状容器Cを取り出す繰出位置では、判定結果によってOK品とNG品とを選別し、別々の場所に送る機能を持たせることが好ましい。更に、繰出位置では、例えばカップ状容器Cの内面を監視するCCDカメラ等を設け、エア漏れ検査後に、容器内面に付着し得る汚れの検査を行うことも可能である。因みに、図3に示す符号72がCCDカメラであり、Z1がカメラ検査不良品排出部、Z2がリーク不良品排出部、Z3が良品排出部である。また図中符号73が、装置全体を覆う安全カバーである。
なお、本実施例では、繰入位置STと繰出位置とを実質的に同じ位置に設定し、装置の同じ方向から繰入、繰出を行うようにしているが、これは適宜異ならせることも可能である。
本発明装置のエア漏れ検査装置1は、以上述べたような基本構造を有し、以下、この装置を使用して、カップ状容器Cのエア漏れを検査する方法の一例について説明する。
(1)カップ状容器の繰入
まず、検査を要するカップ状容器Cを、容器繰入機構6によって、回転している載置台12に一つずつ送り込む。この際、本実施例では載置台12が、繰入位置STから約32°の地点に至るまでの間に、カップ状容器Cを所望の載置部17に送り込み、繰入作業を完了させるものである。なお載置部17に送り込まれたカップ状容器Cは、キャリア20によって安定保持され、引き続き載置台12による回転を受ける。すなわちカップ状容器Cは、載置台12やヘッド24の回転に従い、センターポスト11の周りを一回転しながら、その間に検査が行われるものであり、以下、この検査手順を図4に示す位相チャート(タイムチャート)と併せて説明する。
(2)カップ状容器の密閉(ヘッドの下降)
当該カップ状容器Cを載せた載置部17が、一例として繰入位置STから約32°の地点(上記繰入作業の終了位置)に至ると、ヘッド24が下降を開始する。
これを装置の作動として説明すると、ヘッド24がセンターポスト11の周りを回転して行き、繰入位置STから約32°の位置に至ると、ロッド25に設けられた回転接触子34が、昇降基盤33に形成されたカム溝35に従って下方に移動する。これによりロッド25下端に取り付けられたヘッド24が下がり、カップ状容器Cの開口部を閉鎖し、胴部空間R1を密閉する。
なお、このヘッド下降作動は、一例として下降開始点から約22.5°経過した地点で完了するものである。また、ヘッド24の下降は、カップ状容器Cを適宜の力で上方から押さえるものであるから、この作動は、カップ状容器Cの胴部空間R1を密閉するだけでなく、その反作用で糸底部空間R2をも密閉する作動となる。またヘッド24と載置部17との双方に、パッキン28、18が設けられているため、カップ状容器Cを潰すことなく、胴部空間R1と糸底部空間R2とを確実に密閉できるものである。
(3)エア供給開始
ヘッド24が下降し胴部空間R1の密閉が終了すると、胴部空間R1にエアが供給(封入)される。ここでは一例としてヘッド24の下降が終了したと同時にエアの供給を開始する。つまり繰入位置STから約54.5°の位置からエア供給を開始する。
これを装置の作動として説明すると、まずヘッド24や載置台12とともに回転盤40も旋回しており、ここから下垂状態に設けられたエア供給側の可倒レバー43が繰入位置STから約54.5°の位置で接触片45に触れる。これにより可倒レバー43が倒れ、スイッチボタン44を押し、空気分配ヘッド39からエアが、ヘッド24のポート29を通して胴部空間R1に供給される。この際、胴部空間R1に供給するエア圧力も監視するものであり、これは例えばカップ状容器Cの胴部C1(糸底部C2より上側の側部)に大きなシール不良がある場合、所定圧のエアを胴部空間R1に供給しても、エアが大量に漏洩するため、供給エア圧が設定数値を示さず、このような不良が検出できるためである。
(4)糸底部空間の圧力測定(一回目の測定)
胴部空間R1へのエア供給を行い、充分な時間が経過したら、このエア供給を継続しながら糸底部空間R2の圧力を計測する。この測定位置は、一例として繰入位置STから約200°の位置であり、胴部空間R1へのエア供給を開始してからは約145°経過した位置となる。言い換えれば、胴部空間R1へのエア供給を、回転位相角で約145°続けた後、糸底部空間R2の内圧を測定するものである。なお、上記位相角で示した約145°を実際の時間表示で示すと、カップ状容器Cの数や大きさ、あるいは載置台12の回転数等によっても異なるが、概ね3秒間程度となる。このように、本実施例では、比較的長い時間、胴部空間R1へのエア供給を続けてから糸底部空間R2の内圧を測定するため、封入エア圧のバラツキをほとんどなくすことができ、安定した検査が行えるものである。
また、この圧力測定を装置の作動として説明すれば、当該カップ状容器Cに対応するシールホルダ50が、バルブ本体49に形成された糸底部用の検査ポート51の位置(繰入位置STから約200°の位置)に達した際に、ロータリーバルブ構造5Aの検査ポート51と、載置部17に形成されたポート19とが接続(連通)され、糸底部空間R2の圧力が計測されるものである。
そして、この測定の結果、糸底部空間R2の内圧が高まっていれば、例えば糸底部C2の周面シールに不完全な部位があり、そのため胴部空間R1から糸底部空間R2にエア漏れが起こったことが判る(NG品と判断できる)。なお、本実施例では、この一回目の測定では糸底部空間R2のみの圧力を測定するため、例えば胴部C1から外部にエア漏れが起こっていても、糸底部空間R2の内圧は上昇しないため、この段階ではOKと判断されてしまうが、このような不良品については、基本的に後述の胴部内圧検査(二回目の検査)で検出するものである。もちろん、上述したように胴部C1の側面に大きな破れがあり、ここからエアが外部に大量に流出している場合には、エアの供給圧が設定値まで上がらないため、これを監視することでも検出できる。
(5)エア供給停止
以上のように糸底部空間R2の内圧を検査したら、胴部空間R1へのエア供給を停止する。ここでは糸底部空間R2の内圧を検査してから約10°経過した地点(繰入位置STから約210°の位置)でエア供給を停止する。
これを装置の作動として説明すると、ヘッド24とともに旋回している回転盤40から下垂状態に設けられた停止側の可倒レバー43が、繰入位置STから約210°の位置で接触片45に触れる。これにより可倒レバー43が倒れ、スイッチボタン44を押し、胴部空間R1へのエア供給が遮断される。
なお、胴部空間R1に供給していたエアを止める際には、カップ状容器Cをヘッド24で押さえながら、封入エアを切るので、供給エア用の減圧弁の波打ちが少なくなり、供給エア圧を安定させることができる。
(6)胴部空間の残圧測定(二回目の測定)
胴部空間R1への供給エアを遮断し、所定時間が経過した後、今度は、胴部空間R1の残圧を計測する。ここでは胴部空間R1へのエア供給を停止してから、約80°回転した地点(繰入位置STから約290°の位置)で胴部空間R1の内圧を計測する。
これを装置の作動として説明すれば、当該カップ状容器Cに対応するシールホルダ50が、バルブ本体49に形成された胴部用の検査ポート52の位置(繰入位置STから約290°)に達した際に、ロータリーバルブ構造5Aの検査ポート52と、ヘッド24に形成されたポート29とが接続(連通)され、胴部空間R1の圧力が計測されるものである。
そして、この測定の結果、胴部空間R1の圧力が低下(ドロップ)している場合には、例えば胴部C1にシール不良等があり、そこから外部にエア漏れが生じていることが判り、当該カップ状容器CはNG品と判断できる。
(7)ヘッドの上昇(密閉の解除)
このようにして胴部空間R1の圧力測定が終わるとヘッド24が上昇し、カップ状容器Cの密閉が解除される。ここでは、胴部空間R1の圧力計測後、約16°回転した地点(繰入位置STから約306°の位置)からヘッド24の上昇を開始する。
これを装置の作動として説明すれば、ヘッド24の旋回に伴いロッド25に設けられた回転接触子34が、昇降基盤33に形成されたカム溝35に従って、上方に移動する。これによりロッド25下端に取り付けられたヘッド24が上昇し、カップ状容器Cの開口部を開放する。なお、この作動もヘッド上昇開始地点から一例として約22.5°経過した時点で終了させるものである。
また、ヘッド24の上昇に伴い、カップ状容器Cがヘッド24に吸着されて上昇してしまう場合(いわゆる、つり上がり現象)には、上昇するヘッド24から下向きのエアを噴出させ、カップ状容器Cをヘッド24から確実に取り外すことが可能である。
(8)カップ状容器の繰出
以上のようにして、糸底部空間R2と胴部空間R1の二回の圧力測定を終えたカップ状容器Cは、容器繰出機構7によって一つずつ載置台12(載置部17)から取り出される。ここではヘッド上昇が終了した地点(繰入位置STから約328°の位置)から繰出作業が開始され、ここから約32°つまり基点(繰入位置ST)に至るまでの間に取出作業を完了させる。
なお、容器繰出部では、OK品とNG品の選別が行われるものであり、ここでは上述した二回の検査のうち、どちらか一方でNGと判断されたもの、及びエア供給時に供給圧力が所定圧(設定値)に達しなかったもの等を全てNG品として判定する。言い換えれば、全ての判定においてOKのもののみを正常品と判定する。
また容器繰出部では、CCDカメラ72によって容器内面の汚れを併せて検査することが可能である。
このように本発明は、一回のエア供給と二回の圧力計測でカップ状容器Cのエア漏れを高精度に検出するものである。すわなち、本発明は、胴部空間R1だけを加圧し、糸底部空間R2と胴部空間R1の圧力を検査するものであり、極めてシンプルな計測手法により、確実にエア漏れを検出するものである。また、その検査作動の途中においては、大気開放などの余分な作動を一切行わないため、一つのカップ状容器Cに掛ける検査時間も長く取れ、高精度の検査が行えるものである。
本発明のエア漏れ検査装置を繰入位置側から視た骨格的斜視図である。 同上骨格的な縦断面図である。 同上骨格的な平面断面図である。 エア漏れ検査装置の検査手順を位相角で示したタイムチャートである。 本発明のエア漏れ検査装置を、繰入位置から約270°経過した位置から示す骨格的斜視図である。 胴部空間へのエア供給をON/OFFする切換構造を拡大して示す骨格的斜視図である。 本発明において検査対象となるカップ状容器の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 エア漏れ検査装置
2 旋回機構
2A 載置台側旋回機構
2B ヘッド側旋回機構
3 密閉機構
4 エア供給機構
4A 切換構造
5 圧力計測機構
5A ロータリーバルブ構造
6 容器繰入機構
7 容器繰出機構
10 ベース
11 センターポスト
12 載置台
13 下ローア
14 上ローア
15 本体ギヤ
16 駆動ギヤ
17 載置部
18 パッキン
19 ポート
20 キャリア
24 ヘッド
25 ロッド
26 ロッドカバー
27 スタンション
28 パッキン
29 ポート
33 昇降基盤
34 回転接触子
35 カム溝
39 空気分配ヘッド
40 回転盤
41 スイッチ
42 ローラ
43 可倒レバー
44 スイッチボタン
45 接触片
49 バルブ本体
50 シールホルダ
51 検査ポート
52 検査ポート
53 固定盤
54 バルブ押さえ
55 ボルト
56 スプリング
60 搬入回転盤
61 案内ガイド
62 容器受入部
66 搬出回転盤
67 案内ガイド
68 容器取出部
72 CCDカメラ
73 安全カバー
C カップ状容器
C1 胴部
C2 糸底部
PS 圧力検知センサ
R1 胴部空間
R2 糸底部空間
SE シール部
ST 繰入位置
Z1 カメラ検査不良品排出部
Z2 リーク不良品排出部
Z3 良品排出部

Claims (6)

  1. 糸底部を有したカップ状容器の胴部空間と糸底部空間とを密閉した状態で、胴部空間に適宜の時間、圧力空気を送り込み、
    この胴部空間へのエア供給を継続しながら糸底部空間の圧力を測定して、主に胴部空間から糸底部空間へのエア漏れを検出し、
    次いで、胴部空間へのエア供給を遮断し、所定時間経過した後、胴部空間の残圧を測定して、主に胴部から外部へのエア漏れを検出するようにしたことを特徴とするカップ状容器のエア漏れ検査方法。
  2. 前記カップ状容器は、ほぼ垂直に立ち上げられたセンターポストの周りを旋回する載置台上に複数載せられ、載置台が一回転する間に、胴部空間へのエア供給、糸底部空間の圧力測定、胴部空間の圧力測定が行われるものであり、
    また糸底部空間の圧力を測定するにあたっては、胴部空間へのエア供給を、載置台の位相角で約145°継続した時点で行うとともに、
    その後、胴部空間の圧力を測定するにあたっては、胴部空間に供給していたエアを停止してから載置台の位相角で約80°経過した時点で行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のカップ状容器のエア漏れ検査方法。
  3. 前記糸底部空間及び胴部空間の圧力を測定するタイミングは、ロータリーバルブ構造によって制御されるものであり、このロータリーバルブ構造は、胴部空間へのエア供給を開始または停止させる切換構造とは、別途独立して構成されることを特徴とする請求項1または2記載のカップ状容器のエア漏れ検査方法。
  4. 糸底部を有したカップ状容器を密閉する密閉機構と、密閉状態のカップ状容器に圧力空気を供給するエア供給機構と、容器内の圧力を測定する圧力計測機構とを具えて成り、カップ状容器にエアを供給した後、エア漏れを検出する装置であって、
    前記カップ状容器には、密閉状態で適宜の時間、胴部空間に圧力空気を送り込むとともに、このエア供給を継続しながら糸底部空間の圧力を測定し、主に胴部空間から糸底部空間へのエア漏れを検出し、次いで、胴部空間へのエア供給を遮断し、所定時間経過した後、胴部空間の残圧を測定し、主に胴部から外部へのエア漏れを検出するようにしたことを特徴とするカップ状容器のエア漏れ検査装置。
  5. 前記装置は、ほぼ垂直なセンターポストに対して載置台を旋回させるようにした旋回機構を更に具え、
    複数のカップ状容器は、載置台に載せられてセンターポストの周りを一回転する間に、胴部空間へのエア供給、糸底部空間の圧力測定、胴部空間の圧力測定が行われるものであり、
    前記糸底部空間の圧力を測定するにあたっては、胴部空間へのエア供給を、載置台の位相角で約145°継続した時点で行うとともに、
    その後、胴部空間の圧力を測定するにあたっては、胴部空間に供給していたエアを停止してから載置台の位相角で約80°経過した時点で行うようにしたことを特徴とする請求項4記載のカップ状容器のエア漏れ検査装置。
  6. 前記装置は、センターポストに対して固定されるバルブ本体と、載置台上の各カップ状容器に対応して旋回するシールホルダとを具えたロータリーバルブ構造を有し、
    このロータリーバルブ構造によって、糸底部空間及び胴部空間の圧力を測定するタイミングを制御するものであり、
    また、このロータリーバルブ構造は、胴部空間へのエア供給を開始または停止させる切換構造とは、別途独立して構成されることを特徴とする請求項4または5記載のカップ状容器のエア漏れ検査装置。
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