JP5358812B2 - ペットボトルのリーク検査装置 - Google Patents
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Description
本発明の好ましい態様は、前記ストッパは、ペットボトルの変形量が1mm〜3mmの範囲になるように前記容器押えヘッドの下降を制限することを特徴とする。より具体的には、容器押えヘッドの自重が2.5〜2.7kgあればペットボトルの口部のシールを行うことができ、そのときのペットボトルの変形量が2mm程度になるように、ストッパにより容器押えヘッドの下降を制限している。
本発明によれば、飲料充填前のペットボトル検査では、外観検査とピンホールなどのリーク検査とが欠かせないものとなるが、従来は、これら外観検査とリーク検査を別々の装置で行ってきたが、本発明のペットボトル外観リーク検査機によれば、飲料充填前のペットボトル検査における外観検査とピンホールなどのリーク検査を1台の装置で行うことが可能となる。
図1は、ペットボトル外観リーク検査機の全体構成を示す平面図である。図1に示すように、ペットボトル外観リーク検査機は、検査対象のペットボトル1に定間隔を形成するための入口スクリュー2と、入口スクリュー2からペットボトル1を受け取って搬送するための入口スターホイール3と、ペットボトル1のリーク検査を行うためのリーク検査用メインロータ5を備えている。さらに、ペットボトル外観リーク検査機は、リーク検査後にペットボトル1の底部外観検査を行うための外観検査用スターホイール6と、底部検査後に口部および胴部の外観検査を行うための外観検査用メインロータ7と、検査後のペットボトル1を良品と不良品とに分けて排出するための排出スターホイール8と、良品のペットボトル1を移送する出口スターホイール9とを備えている。また、検査機内にペットボトル1を搬入するためのエアフローコンベヤAFC1が入口スクリュー2に隣接して設置されており、検査機からペットボトル1を外部に搬出するためのエアフローコンベヤAFC2が出口スターホイール9に隣接して設置されている。
ペットボトル1が入口スターホイール3からリーク検査用メインロータ5に移送されると、メインロータ5の回転に伴って支持プレート14が回転し、円筒状のカム34のカム輪郭とカムフォロワ29の作用により、図4(a)に示すようにヘッド35が下降し、ヘッド35のヘッド本体37がペットボトル1の口部1mに当接する。このとき、図4(b)に示すように、ヘッド本体37の下端面にはパッキン38が設けられているため、パッキン38はペットボトル1の口部1mの天面に密接する。この際、ペットボトル1にはヘッド35の自重のみがかかるように設定されている。そして、ペットボトル1はヘッド35の自重により縮むが、図2の左側部分において示すように、スライド部材30の下端面がストッパ40に当接すると、ヘッド35の下降は規制され、ペットボトル1はそれ以上縮むことはない。すなわち、ペットボトル1はヘッド35の自重により弾性変形するが、ペットボトル1の弾性変形による反力のためにパッキン38が押圧され、その結果、ペットボトル1の口部1mのシールを行うことができる。
図5は、円筒状のカム34を平面に展開した図である。図5に示すように、カム34は、カムフォロワ29が接触する接触部と、カムフォロワ29が非接触になる非接触部からなっている。すなわち、カム34のカム輪郭(cam profile)は、前半の円弧状部からなる接触部CP1と、中間の段差部からなる非接触部CP2と、後半の円弧状部からなる接触部CP3とから構成されている。このように、カム輪郭(cam profile)は、円弧状の連続部から下方に落ち込んだ段差部がある非線形になっている。
図6は、ペットボトルの肉厚が比較的厚く、ペットボトルの剛性が高い場合のヘッド35とペットボトル1とストッパ40との関係を示す図である。図6に示すように、ペットボトル1の肉厚が比較的厚く、ペットボトル1の剛性が高い場合には、ペットボトル1の弾性変形量が少ないため、スライド部材30の下端面がストッパ40に当接することはなく、ヘッド35の下降を規制するストッパ40は機能しないが、ヘッド35の自重によりペットボトル1の口部1mを密封(シール)することができる。
例えば、一般的に飲料の製造ラインは、液種切替えに伴いペットボトル容器の変更が頻繁に行なわれるため、ペットボトルの変形量が1〜3mmの範囲の第1のペットボトル容器群と、変形量が1mm以下の変形量の第2のペットボトル容器群に分別することにより、第1のペットボトル容器群用に事前にストッパを設定しておけば、液種切替えで第2のペットボトル容器群になったとしても、第2のペットボトル容器群は前記ストッパに接触する前にシール機能が完了するので、ストッパの位置を調整したり、取外すことなく、液種切替えが可能となる。
また、特許文献1に開示されているように、ペットボトルに高い荷重を加えるために必須とされたネックリングスターホイールを設ける必要がないため、リーク検査時にペットボトルの高速搬送が可能となり、スループットを飛躍的に高めることができる。
ペットボトル1は、エアフローコンベヤAFC1により検査機内に搬入され、入口スクリュー2により隣接するペットボトル間に定間隔を形成した後に入口スターホイール3に移送される。ペットボトル1は、入口スターホイール3によりリーク検査用メインロータ5に移送され、メインロータ5において前述したようにリーク検査が行われる。リーク検査後のペットボトル1は外観検査用スターホイール6に供給され、外観検査用スターホイール6の下方に設置された底検査用カメラ51によりペットボトル1の底部の外観検査が行われる。その後、ペットボトル1は外観検査用メインロータ7に移送され、外観検査用メインロータ7の側方に設置された2台の口側面検査用カメラ52および2台の胴検査用カメラ53によりペットボトル1の口部および胴部の外観検査が行われる。
1m 口部
2 入口スクリュー
3 入口スターホイール
5 リーク検査用メインロータ
6 外観検査用スターホイール
7 外観検査用メインロータ
8 排出スターホイール
9 出口スターホイール
11 カップリング
12 回転軸
13 ベースプレート
14 支持プレート
15 容器台
16 昇降軸
17 固定用レバー
18 軸受ハウジング
19 支持フレーム
20 軸受ハウジング
21 固定軸
28 ガイドバー
29 カムフォロワ
30 スライド部材
32 固定プレート
33 サポート
34 円筒状のカム
35 ヘッド
36 支持棒
37 ヘッド本体
37a 連通路
38 パッキン
39 ノズル
39a 開口
39b 連通路
40 ストッパ
41 空気供給用チューブ
42 配管
43 マニホールド
44 圧縮空気源
45 センサ用チューブ
46 圧力センサ
47 HEPAフィルタ
51 底検査用カメラ
52 口側面検査用カメラ
53 胴検査用カメラ
AFC1,AFC2 エアフローコンベヤ
CP1,CP3 接触部
CP3 非接触部
S1,S2 不良品排出シュート
V 電磁バルブ
Claims (4)
- 複数のペットボトルを支持して所定円周上を搬送するメインロータと、
前記メインロータに設置され、ペットボトルの口部に係合して該口部を押圧するとともに気体をペットボトル内に供給する複数の容器押えヘッドとを備えたペットボトルのリーク検査装置において、
前記メインロータの固定部に設置されたカムと、前記容器押えヘッドに連結されるとともに前記カムに接触可能なカムフォロワとを設け、前記メインロータの回転に伴い前記カムフォロワを前記カムに接触させながら移動させることにより、前記容器押えヘッドを上下動させて容器押えヘッドをペットボトルの口部に係合可能とし、
前記カムに前記カムフォロワが非接触となる非接触部を設け、該非接触部において前記容器押えヘッドの自重によりペットボトルの口部を押圧するようにし、
前記容器押えヘッドが自重でペットボトルを押圧することによりペットボトルが変形する際の変形量を所定範囲内にするために前記容器押えヘッドの下降を制限するストッパを設けたことを特徴とするペットボトルのリーク検査装置。 - 前記カムの非接触部は、下方に落ち込んで低くなった段差部からなることを特徴とする請求項1記載のペットボトルのリーク検査装置。
- 前記ストッパは、ペットボトルの変形量が1mm〜3mmの範囲になるように前記容器押えヘッドの下降を制限することを特徴とする請求項1および2記載のペットボトルのリーク検査装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のペットボトルのリーク検査装置と、該リーク検査装置の後段に設置され、カメラによる撮像によりペットボトルの外観検査を行う外観検査用装置とを備えたことを特徴とするペットボトル外観リーク検査機。
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