JP3467010B2 - ボトル検査機 - Google Patents

ボトル検査機

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JP3467010B2
JP3467010B2 JP2000317770A JP2000317770A JP3467010B2 JP 3467010 B2 JP3467010 B2 JP 3467010B2 JP 2000317770 A JP2000317770 A JP 2000317770A JP 2000317770 A JP2000317770 A JP 2000317770A JP 3467010 B2 JP3467010 B2 JP 3467010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボトルの製造ライ
ンの検査工程に用いられるボトル検査機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近では、飲料水やジュース等の飲料が
充填されるPETボトル等が広く出回っているが、その
ボトルの製造ラインの検査工程においては、品質管理の
万全を期すべくボトル検査機が使用されている。
【0003】従来のボトル検査機では、ボトルをカメラ
で撮像し、撮像画像に基づいて該ボトルの外観形状を検
査する外観検査部と、圧縮空気をボトルに注入し、ボト
ル内の圧力変化に基づいて漏れの有無を検査する漏れ検
査部とが別個の機体に設けられていた。或いは、一体型
と称して上記各機体を単純に並べたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、両検査部を別
個の機体に設けた場合はいうにおよばず、各機体を単純
に並べただけでは、ボトルの搬入、検査及び搬出用のコ
ンベア等からなる搬送路が各機体ごとに必要となるの
で、検査機が大型化し、省スペースの要請に沿わない。
【0005】また、従来のボトル検査機では、搬送中の
ボトルを単純に支持するものが多いので、特に角ボトル
の本体側面を外観検査しようとするときには、そのボト
ルの姿勢変更が困難となることがあり、一般に検査スピ
ードが遅かった。したがって、多量のボトルを高速に検
査するためには、従来は複数の検査機を同時稼働させる
必要であった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、省スペースの要請に沿い、さらに高速検査が可能な
ボトル検査機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ボトルをカメラで撮像し、撮像画像に基づいて該ボトル
の外観形状を検査する外観検査部と、圧縮空気をボトル
に注入し、ボトル内の圧力変化に基づいて漏れの有無を
検査する漏れ検査部とを備えたボトル検査機において、
上記外観検査部と上記漏れ検査部とに亘って連絡する搬
送路上でボトルを搬送させる搬送部を備え、上記搬送路
を所定半径の周回軌道で形成するとともに、上記搬送部
は、上記搬送路を周回駆動する周回機構を備え、上記搬
送部は、上記搬送路上で搬送されるボトルを、該搬送路
の周回動作に連動する上下保持部材により上下方向から
挟み込んで保持する保持機構を備えたことを特徴とする
ものである。
【0008】この構成によれば、同一搬送路上で外観検
査部によりボトルがカメラで撮像され、撮像画像に基づ
いて該ボトルの外観形状が検査されるとともに、漏れ検
査部により圧縮空気がボトルに注入され、ボトル内の圧
力変化に基づいて漏れの有無が検査されるので、両検査
部を、それぞれ搬送路を備えた別個の機体に設ける場合
等に比べて検査機がコンパクトなものとなり、省スペー
ス化が図られる。
【0009】また、上記搬送路を所定半径の周回軌道で
形成するとともに、上記搬送部は、上記搬送路を周回駆
動する周回機構を備えれば、直線的な搬送路に比べて、
検査機がよりコンパクトなものとなり、一層の省スペー
ス化が図られる。
【0010】また、上記搬送部は、上記搬送路上で搬送
されるボトルを、該搬送路の周回動作に連動する上下保
持部材により上下方向から挟み込んで保持する保持機構
を備えれば、ボトル搬送が確実に行われる。
【0011】請求項記載の発明のように、上記搬送部
は、上記搬送路の周回動作における第1のタイミングか
ら所定時間経過後の第2のタイミングまでの間に、上記
搬送路の周回動作に同期させて上記保持されたボトルを
軸心回りに回転させる回転機構を備えれば、特に角ボト
ルの本体側面の外観検査時に外観検査部を移動させるこ
となく検査可能となり、ボトル側面の外観検査が高速化
される。
【0012】請求項記載の発明のように、上記回転機
構は、上記ボトルの下保持部材の下部に垂設された回転
軸を該回転軸に螺合するボールナットの昇降動作により
回転させるボールネジ機構と、上記ボールナットを上記
搬送路の周回動作により昇降させるカム機構とから構成
されたものであれば、簡単な構成でボトルの回転動作が
行われ、ボトル側面の外観検査が高速化される。
【0013】請求項記載の発明のように、上記搬送部
は、上記搬送路の周回動作における第3のタイミングか
ら所定時間経過後の第4のタイミングまでの間に、上記
搬送路の周回動作に同期させて上記保持されたボトルの
開口部を密閉する密閉機構を備えれば、ボトルを搬送中
に漏れ検査が可能となり、ボトルの漏れ検査が高速化さ
れる。
【0014】請求項記載の発明のように、上記密閉機
構は、上記ボトルの上保持部材の上部に立設された昇降
軸を上記搬送路の周回動作により昇降させるカム機構か
ら構成されたものであれば、簡単な構成でボトルの密閉
動作が行われ、ボトルの漏れ検査が高速化される。
【0015】請求項記載の発明のように、上記搬送部
は、上記第3のタイミングで上記密閉されたボトル内に
圧縮空気を注入する空気注入機構を備えれば、ボトルを
搬送中に漏れ検査が可能となり、ボトルの漏れ検査が高
速化される。
【0016】請求項記載の発明のように、上記外観検
査部は、ボトルの撮像画像を基準画像と照合する外観判
断手段を備えれば、ボトルの外観形状の良否が客観的か
つ確実に判断される。
【0017】請求項記載の発明のように、上記漏れ検
査部は、ボトル内の圧力を検出する検出手段と、検出し
た圧力値の変化を設定値と比較する漏れ判断手段とを備
えれば、ボトルの漏れの有無が客観的かつ確実に判断さ
れる。
【0018】請求項記載の発明のように、上記外観判
断手段で不良と判断されたボトル及び/又は上記漏れ判
断手段で漏れ有りと判断されたボトルの表面に上記判断
結果をマーキングするマーキング部を備えれば、各検査
を同一搬送路上で行ってもその検査結果が明確化される
ため、不良の原因究明が簡単になる。
【0019】請求項10記載の発明のように、上記マー
キングは、レーザマーキングであることとすれば、マー
キング時に物理的な力が加わらず、高速かつ剥がれにく
いマーキングがなされる。
【0020】請求項11記載の発明のように、上記搬送
路に、マーキングされたボトルとマーキングされていな
いボトルとを分別する分別部を備えれば、外観形状の不
良或いは漏れのあるボトルが分別されて排除されるの
で、良品のみが確実に得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】図4はボトルの外形を示す斜視図
である。図に示すように、検査対象となるボトル1は、
合成樹脂製の本体2を有し、この本体2は図略のキャッ
プが着脱自在に装着される構造のものである。本体2
は、本実施形態では、平面視で正方形状を呈した角型の
長形、或いは短形のものが採用され、角筒部21とこの
角筒部21の上端部から上方に向かって延びる円錐筒部
22とからなっている。
【0022】本体2の材料としては、例えばPET(ポ
リエチレンテレフタレート)が用いられ、いわゆるブロ
ー成形法によって形成される。例えば、溶融状態のPE
Tを押出機で押し出してプリフォームを成形し温度調整
した後、該プリフォームを金型に入れて圧縮空気を吹き
込むことにより上記本体2が延伸成形される。
【0023】上記円錐筒部22の上端部には上記キャッ
プが装着されるための雄ねじ23aが形成された口金部
23が形成されており、この雄ねじ23aと円錐筒部2
2との境界部には全周に亘って径方向外側に向かって突
出する鍔部23bが形成されている。
【0024】以上のような構成であるボトル1は、その
製造工程における最終工程として外観、漏れ検査が行わ
れる。ここに、外観検査は、ボトル1の本体2の高さ、
口金部23の高さ及び開口部寸法が許容値内にあるか否
か、本体2の上面、側面又は底面に傷や偏肉があるか否
か、或いは口金部23の雄ネジ23a又は鍔部23bに
欠けや割れがあるか否かといった外観形状の良否に関す
るものであり、漏れ検査は、ボトル1の漏れの有無に関
するものである。
【0025】以下、本実施形態におけるボトル検査機に
ついて説明する。図1は本発明の一実施形態に係るボト
ル検査機の全体構成を示す上面図、図2はその正面図、
図3は検査部のターンテーブル及びその周辺部を拡大し
て示す側断面図である。
【0026】図1から図3に示すように、本検査機は、
検査対象であるボトル1を搬入する搬入部100と、搬
入部100で搬入されたボトル1を同一搬送路上で外
観、漏れ検査する検査部200と、検査部200で検査
されたボトル1を搬出する搬出部300とから構成され
ている。
【0027】搬入部100は、インフィードコンベア1
01、インフィードスクリュー102、インフィードス
ターホイール103及び第1外観検査部104からな
り、インフィードコンベア101は上流工程で製造した
複数のボトル1を直立状態で載せてインフィードスター
ホイール103に順次に送り込むものである。
【0028】インフィードスクリュー102は図中の手
前側と奥側とに上下に2条づつ配設され、それぞれがイ
ンフィードコンベア101で送り込まれてくるボトル1
が長形のものである場合には、その両側面の上下に当接
してそのボトルを所定ピッチで整列させるものである。
ボトル1が短形のものであれば、下側のインフィードス
クリュー102のみがボトル1に当接する。
【0029】インフィードスターホイール103はイン
フィードコンベア101で送り込まれ、かつインフィー
ドスクリュー102で整列されたボトル1を所定半径で
周回させて検査部200にスムーズに移載させるもので
ある。このため、インフィードスターホイール103の
円板状の回転部外周にはボトル形状に応じた切り欠き部
1031が設けられ、この切り欠き部1031に対向す
る非回転部にはガイド1032等が設けられている。そ
して、上記送り込まれてきたボトル1をこの切り欠き部
1031とガイド1032等間に挟み込んで周回させ、
所定のタイミングで検査部200に受け渡す構成となっ
ている。第1外観検査部104はボトル1の本体2及び
口金部23の上面を外観検査するものであり、上記受け
渡し位置の直前に配設されているが、その詳細構成は後
述する。
【0030】検査部200は、ターンテーブル201、
チャック機構202、第2外観検査部203、漏れ検査
部204及び第3外観検査部205からなり、ターンテ
ーブル201は搬入部100のインフィードスターホイ
ール103から移載されたボトル1を所定半径で周回さ
せる上記搬送路上で順次搬送する搬送部を構成するもの
である。
【0031】ターンテーブル201は、ともに円板状で
ある天井プレート2011とベースプレート2012と
を備え、両者を周方向の適所に配置された支柱2013
で支持することにより全体視で円筒形状をなしている。
天井プレート2011とベースプレート2012との各
中心にはそれぞれ軸受2014,2015が備えられ、
軸受2014,2015には主回転軸2016が回転自
在に支持されている。
【0032】主回転軸2016の軸心方向に、円板状の
ターンテーブルプレート2018,2019,2020
が所定間隔で配設され、これらのターンテーブルプレー
トの各中心部が主回転軸2016に固定されている。主
回転軸2016の下部には、図略のモータにより回転駆
動されるギア2017が固定されている。すなわち、タ
ーンテーブル2018,2019,2020はギア20
17と主回転軸2016を介してモータ駆動されるよう
になっており、図略のモータ、ギア2017及び主回転
軸2016が周回機構を構成している。
【0033】チャック機構202は、ボトル1を上下方
向から挟み込んで保持する例えば40対の上部保持機構
202Aと下部保持機構202Bとからなり、これら4
0対の機構がターンテーブルプレート2018,201
9,2020の周方向に等間隔で配設されている。この
チャック機構202は、ターンテーブルプレート201
8,2019,2020とともに周回される40本のボ
トル1をそれぞれ上部保持機構202Aと下部保持機構
202Bとで上下方向から挟み込んで所定のタイミング
で自転させ、或いはそのボトル1を密閉して圧縮空気の
吹き込みを行う構成であって、これらにより、1分間に
600個ものボトル1が連続処理可能となる。チャック
機構202が保持機構、回転機構、密閉機構、空気注入
機構を構成している。
【0034】第2外観検査部203はボトル1の本体2
の側面の外観を検査するものであり、インフィードスタ
ーホイール103からのボトル移載位置の直後に配設さ
れている。
【0035】第3外観検査部205はボトル1の口金部
23の側面の外観を検査するものであり、アウトフィー
ドスターホイール303への移載位置の直前に配設され
ている。漏れ検査部204は圧縮空気が注入されたボト
ル1内の圧力変化に基づいて漏れの有無を検査するもの
であり、上記第2、第3外観検査部の間に配設されてい
る。チャック機構202、第2外観検査部203、第3
外観検査部205及び漏れ検査部204の詳細構成は後
述する。
【0036】搬出部300は、アウトフィードコンベア
301、アウトフィードスクリュー302、アウトフィ
ードスターホイール303、第4外観検査部304、マ
ーキング部305及び不良品除去部306からなる。ア
ウトフィードスターホイール303は、上記検査部20
0で外観、漏れ検査されたボトル1を所定半径で周回さ
せて検査部200からスムーズに移載するものであっ
て、上記インフィードスターホイール103と同様の構
成である。
【0037】アウトフィードコンベア301はアウトフ
ィードスターホイール303から移載されたボトル1を
外部に順次に送り出すものであり、上記インフィードコ
ンベア101と同様の構成である。
【0038】アウトフィードスクリュー302はアウト
フィードコンベア301で送り出されるボトル1の両側
面の上下に当接してそのボトルを所定ピッチで整列させ
るものであって、上記インフィードスクリュー102と
同様の構成である。第4外観検査部304はボトル1の
本体2の底部の外観を検査するものである。マーキング
部305は検査結果が不良であったボトル1にレーザマ
ーキングするものである。不良品除去部306はこのマ
ーキングされたボトル1を圧縮空気で吹き飛ばして搬送
路から排除するものである。第4外観検査部304及び
マーキング部305の詳細構成は後述する。
【0039】このように、各外観検査部104,20
3,205,304と漏れ検査部204とは、いずれも
上記ターンテーブル201に沿って配設されており、こ
のターンテーブル201で提供される同一搬送路上に設
けられているものといえる。
【0040】以下、本発明の主要部であるチャック機
構、各検査部及びマーキング部を詳述する。図5はチャ
ック機構の下部保持機構を拡大して示す側断面図、図6
はチャック機構の上部保持機構を拡大して示す側断面図
である。
【0041】チャック機構202の下部保持機構202
Bは、ボトル1の本体2を底部から保持する第1保持部
材(下保持部材)2021と、この第1保持部材202
1をターンテーブルプレート2020とともに周回させ
るとともに、ボトル1の軸心回りに該ボトルを回転させ
るためのカム機構及びボールネジ機構とを備えている。
【0042】第1保持部材2021はボトル1の底部が
載置可能な大きさの円板状に形成されており、その下部
には回転軸としてのスピンドル2023が第1保持部材
2021と一体となって垂直下方に延びている。このス
ピンドル2023の第1保持部材2021の直下部はタ
ーンテーブルプレート2020に固定された軸受202
5に挿通されてスピンドル2023の昇降が規制されて
いるがその回転は自在となっている。スピンドル202
3には、軸受2025の挿通箇所よりも下部でネジ溝2
023aが切られており、その最下部は昇降部材202
7の上部に形成された段付き貫通孔2027aに挿入さ
れてこの昇降部材2027の昇降動作と干渉しないよう
になっている。
【0043】昇降部材2027の段付き貫通孔2027
aの上部には、上記スピンドル2023のネジ溝202
3aに対応するネジ溝(図7参照)がその内面に切られ
たボールナット2028の下部が挿入されている。これ
により、昇降部材2027とボールナット2028とは
一体になって、ターンテーブルプレート2020に固定
された上下方向のガイド棒2022に沿って昇降可能と
なっている(図中の実線でボールナット2028の下限
位置、二点鎖線でその上限位置をそれぞれ示してい
る)。このボールナット2028とスピンドル2023
とで上記ボールネジ機構が構成されている。
【0044】図7はボールネジ機構を示す図であって、
(a)は軸直角方向の断面図、(b)は動作原理図であ
る。ボールナット2028のハウジング2028aには
複数のボール2028bが内蔵されており、スピンドル
2023がこのボールナット2028にねじ込まれる
と、これらのボール2028bがスピンドル2023の
ネジ溝2023aとボールナット2028のハウジング
2028aとで形成される無端状のボール通路2028
c内で転動可能となる。
【0045】上述したように、スピンドル2023は軸
受2025により回転自在でかつ昇降しないように支持
されているので、ボールナット2028を例えば図中の
下方向に動かすと、ボール2028bには押圧力Pが作
用し、ボールナット2028のネジ斜面と直角方向には
その反力Nが作用し、同斜面の傾斜方向には摩擦力μN
が作用する。その結果、同斜面に沿ってF=P・sin
θ−μNの力が作用し、この力Fの軸直角成分F・co
sθによりスピンドル2023は上面視で時計方向に回
転する。逆に、ボールナット2028を上方向に動かす
と、スピンドル2023は上面視で反時計方向に回転す
る。ただし、μは転がり摩擦係数、θはネジの傾斜角で
ある。なお、ネジの傾斜を上記と逆方向にとれば、逆動
作が可能となる。
【0046】昇降部材2027の最下部からターンテー
ブルプレート2020の径方向外側に延びた水平軸20
29には、ローラ状のカムフォロア2030がターンテ
ーブルプレート2020の周方向に回動可能に支持され
ている。カムフォロア2030は、ターンテーブルプレ
ート2020の周方向に形成されかつベースプレート2
012に固定されたカム2031のカム溝2031a内
に移動自在に嵌めこまれており、カムフォロア2030
は回転することでカム溝2031a内を移動可能となっ
ている。これらのカム2031とカムフォロア2030
とで上記カム機構が構成されている(図8参照)。
【0047】チャック機構202の上部保持機構202
Aは、ボトル1の開口部である口金部23上部を保持す
る第2保持部材(上保持部材)2051と、この第2保
持部材2051をターンテーブルプレート2020とと
もに周回させるとともに、ボトル1の密閉動作を行わせ
るためのカム機構とを備えている。
【0048】第2保持部材2051は軸心方向に貫通さ
れた空気孔2051aを有する棒状部材であり、その下
部はボトル1の口金部23が係合可能なテーパ状に形成
されている。また第2保持部材2051の上部は拡張さ
れて側面に開口2051bを有するシリンダ状をなし、
その中にピストン2054がバネ2051cを介して昇
降可能に嵌め込まれている。ピストン2054には下方
に開放された空気孔2054aが形成され、上方から吊
り下げられた空気チューブ2055から圧縮空気が供給
されるように構成されている。したがって、ピストン2
054が上昇しているときには、このバネ2051cの
付勢力により、ピストン2054に対して第2保持部材
2051は押し下げられた状態となり、両者は離間して
いるが、ピストン2054がバネ2051cの付勢力に
抗して下降してくると、両者は当接するようになってい
る(図中の実線で第2保持部材2051の上限位置、二
点鎖線でその下限位置を示している)。
【0049】なお、インフィードスターホイール103
から移載されたボトル1の口金部23の高さは、上記ピ
ストン2054の上昇しているときの第2保持部材20
51の上記テーパ状の下部に当接するように予め調整さ
れており、インフィードスターホイール103から移載
されたボトル1の口金部23がこの第2保持部材205
1のテーパ状の下部を押し上げて係合するようになって
いる。また、ボトル1がアウトフィードスターホイール
303へ移載される場合は、上記と逆に、ボトル1の口
金部23が第2保持部材2051のテーパ状の下部を押
し上げて係合を解除するようになっている。
【0050】空気チューブ2055はゴム等の可撓性材
料で構成されており、ピストン2054の昇降に応じて
屈曲自在になっている。この空気チューブ2055は、
ターンテーブルプレート2018,2019を貫通して
いずれも図略のマニホールド弁、十字ジョイントを介し
て外部の空気供給源に接続されている。上記マニホール
ド弁は、ターンテーブル201の回転によりチャック機
構202が上記第2外観検査の直後の位置にきたなら
ば、上記空気チューブ2055から圧縮空気をそのチャ
ック機構202に供給し、その後チャック機構202が
上記第3外観検査の直前にくるまでの一定時間だけ供給
を停止するためのものである。
【0051】ピストン2054の上部には昇降軸として
のスピンドル2058の下部が挿入されて一体化されて
いる。スピンドル2058は、ターンテーブルプレート
2018,2019にそれぞれ固定された軸受205
6,2057に回転可能に支持されており、さらにこの
スピンドル2058にはターンテーブルプレート201
8,2019に両端部が固定されたガイド2059に沿
って昇降するブラケット2060が連結されている。し
たがって、ブラケット2060は、ターンテーブルプレ
ート2018,2019の周回動作に伴い回転しつつ、
スピンドル2058とともに昇降可能になっている。
【0052】ブラケット2060の下部には、ブラケッ
ト2060の昇降範囲を規制する上下ストッパ2060
a,2060bと、下ストッパ2060bとブラケット
2060との間に配設されてブラケット2060を上方
に付勢するバネ2060cとが装備されている。また、
バネ2060cの上端はブラケット2060の下部に固
定され、下端はスピンドル2058を挿通する当接部材
2060dに固定されており、ブラケット2060の下
降に伴い、この当接部材2060dが弾性的に下ストッ
パ2060bに当接する構成となっている(図中の実線
でブラケット2060の上限位置、二点鎖線でその下限
位置を示している)。
【0053】ブラケット2060はターンテーブルプレ
ート2018,2019の径方向外側に延び、先端は軸
状となっている。この先端にはローラ状のカムフォロア
2061がターンテーブルプレート2018,2019
の周方向に回転可能に支持されている。カムフォロア2
061は、ターンテーブルプレート2018,2019
の周方向に形成されかつベースプレート2012に固定
されたカム2062のカム溝2062a内に移動自在に
嵌めこまれており、カムフォロア2061が回転するこ
とでカム溝2062a内を移動可能となっている。これ
らのカムフォロア2061とカム2062とで上記カム
機構が構成されている(図8参照)。
【0054】図8はカム機構の動作を示すカム展開図で
ある。実際のカム形状はターンテーブル201の上部と
下部とに配設され、それぞれ周方向に形成されて円筒状
となっているが、ここでは説明の便宜上、上記カム形状
を展開しかつ各検査と対応付けて示している。なお、各
カムは端面カムと補助カムとを適所で係止してそれぞれ
一体のカムを構成したものであってもよい。
【0055】図例では、カム2031のカム溝2031
aと、カム2062のカム溝2026aとは互いに異な
った形状になっている。上述したように検査対象である
ボトル1がインフィードスターホイール103から移載
され、この移載されたボトル1を載置した第1保持部材
2021がその載置直後(第1のタイミング)から第2
外観検査部203を通過するときまで(第2のタイミン
グ)、カムフォロア2030が上方に押し上げられ、こ
のカムフォロア2030の動きに連動してボールナット
2028が上方に押し上げられる。すると、スピンドル
2023は軸受2025で規制されて上昇しないので、
ボールナット2028内でスピンドル2023が回転す
る。このスピンドル2023の回転により第1保持部材
2021に載置したボトル1は軸心回りに回転(自転)
を行うこととなる。
【0056】このとき、第2保持部材2051のカムフ
ォロア2061は水平移動し、ブラケット2060とス
ピンドル2058とは昇降しないため、ピストン205
4の下部と第2保持部材2051の上部とが離間した状
態となっており、ボトル1への空気供給は行われない。
【0057】第1保持部材2021が第2外観検査部2
03を通過した直後(第3のタイミング)から第3外観
検査部205を通過するまで(第4のタイミング)の
間、今度はカムフォロア2030は水平移動するように
なり、このカムフォロア2030の動きに連動してボー
ルナット2028も水平移動するようになる。すると、
このボールナット2028内でのスピンドル2023の
回転は停止しボトル1は自転しなくなる。
【0058】このとき、第2保持部材2051のカムフ
ォロア2061は下方に押し下げられる。このカムフォ
ロア2061の動きに連動してブラケット2060が押
し下げられ、スピンドル2058もバネ2060cの付
勢力に抗して押し下げられるので、ピストン2054の
下端は第2保持部材2051の空気孔2051aに当接
する。すると、圧縮空気がこれらピストン2054と第
2保持部材2051の各空気孔2054a,2051a
を通過してボトル1内に供給され、上記一定時間だけ閉
じ込め状態となる。その間の圧縮空気の圧力変動は詳し
くは後述するが、ピストン2054の軸方向略中央部に
装備された検出手段としての圧力センサ2062で監視
される。
【0059】第1保持部材2021が第3外観検査部2
05を通過した直後から第4外観検査部304を通過す
るまでの間、今度は両カムフォロア2030,2061
ともに水平移動するようになり、これらのカムフォロア
2030,2061の動きに連動してボトル1は自転せ
ず、ブラケット2060とスピンドル2058とも昇降
しなくなるため、ピストン2054の下端は第2保持部
材2051の空気孔2051aと離間した状態となり、
ボトル1に閉じ込めてあった圧縮空気は第2保持部材2
052のシリンダ状の上部に設けられた開口部2051
aから外部に開放される。
【0060】第1保持部材2021が第4外観検査部3
04を通過した直後から第1外観検査部104に戻るま
での間、今度はカムフォロア2030は最初の位置に復
帰する。このカムフォロア2030の動きに連動して第
1保持部材2021は上記と逆方向に自転する。このと
き、第2保持部材2051のカムフォロア2061は水
平移動するので、空気供給は行われないままである。
【0061】ついで、第1〜第4外観検査部について説
明する。
【0062】各外観検査部104,203,205,3
04は、例えばCCDカメラと透過照明用ランプとがボ
トル1を挟んでターンテーブル201の上記各位置に設
置され、このカメラによる撮像画像は処理装置に導かれ
て2値化や正規化等の所定の画像処理を施した後、周知
のパターンマッチング法等を用いて外観の良否を判断す
る構成である。
【0063】第2外観検査部203では、ボトル1の本
体側面の外観検査を行うので、ボトル1に向かって4台
のカメラ(図9で一括して5212と付番している。)
が上下左右に所定間隔で配設され、等速で自転するボト
ル1の本体2の側方からの透過光を同時に撮像するよう
になっている。本実施形態では、角ボトルを対象として
いるので、同検査中に270度だけ自転させて撮像すれ
ばよい。
【0064】第3外観検査部205では、ボトル1の口
金部23の外観検査を行うので、ボトル1の口金部23
に向かって2台のカメラ(図9で一括して5213と付
番している。)が左右に所定間隔で配設されて、周回運
動するボトル1の本体2の当該部を同時に撮像するよう
になっている。第1外観検査部104では、ボトル1の
本体2の上面の外観検査を行い、また第4外観検査部3
04では、ボトル1の底部の外観検査を行うので、それ
ぞれ1台のカメラ(図9でそれぞれ5211,5214
と付番している。)が配設されて、それぞれ周回するボ
トル1の本体2の当該部を撮像するようになっている。
【0065】ついで漏れ検査部について説明する。
【0066】漏れ検査部204は、上述したように、ボ
トル1内に圧縮空気を注入し、その圧縮空気を一定時間
だけ閉じ込めておいて、その圧力変化を圧力センサ20
62で監視するものであって、ボトル1の本体2に孔が
開いている場合には、その閉じ込められた圧縮空気の圧
力が低下してくるので、設定圧力値以下となったもの
は、孔があいていると判断するものである。圧力センサ
2062としては、ダイアフラム式、ベローズ式、圧電
素子等あらゆるタイプのものが使用できる。
【0067】ついでマーキング部について説明する。
【0068】マーキング部305は、ボトル1の表面に
文字等をレーザで形成するもので、搬出部300のアウ
トフィードスターホイール303からのボトル移載位置
の直後に配設され、例えばYAGレーザを備えている。
このようにレーザマーキングを用いるのは、従来のイン
クジェット法等ではボトル1に物理的な力が加わるの
で、この力が加わるのを防止するとともに、高速かつ剥
がれにくいマーキングを実現するためである。また、瞬
間加工でボトル1への熱影響が少ないためでもある。本
実施形態では、ボトル1の口金部23に「AA」、「B
B」等の2文字をマーキングすることとしている。この
2文字で不良内容あるいは検査日付を表すことができ
る。YAGレーザの代わりにエキシマレーザ等を使用し
てもよい。
【0069】図9は本実施形態の制御系を機能的に示す
ブロック図である。以下、本実施形態の制御系を説明す
る。
【0070】図に示すように、本検査機では、搬入部1
00のモータ5101はドライバ2511を介して駆動
し、検査部200のモータ5102はドライバ5112
を介して駆動し、搬出部300のモータ5103はドラ
イバ5113を介して駆動する構成となっている。
【0071】また、第1〜第4外観検査部103,20
3,205,304の各ランプ5201,5302,5
203,5204をオンオフするとともに、各カメラ5
211,5212,5213,5214からの撮像画像
を制御系5000に例えば8ビットの画像データとして
取り込むようになっている。
【0072】本制御部5000は、上記取り込まれた画
像データに所定の画像処理を施す画像処理部5220
と、外観形状の良好なボトルの基準画像データを予め記
憶しておく基準画像メモリ5225と、上記画像処理さ
れた画像データを記憶しておく画像メモリ5230と、
基準画像メモリ5225から基準画像データを読み出
し、画像メモリ5230から撮像画像の画像データを読
み出して、両画像データを照合することによりボトル1
の外観形状の良否を判断する外観判断手段5240とを
備えている。
【0073】また、漏れ検査機構204の圧力センサ2
062からの圧力データをA/D変換するA/D変換器
5311と、設定圧力値を予め記憶しておく設定圧力値
メモリ5320と、この設定圧力値よりも圧力センサ2
062から取り込んだ圧力データの値が小さくなったと
きに漏れがあると判断する漏れ判断手段5330とを備
えている。
【0074】一方、マーキング部305のレーザ540
1はドライバ5411を介して駆動するようになってい
るが、本制御部5000は、このレーザマーキングのた
めの各種マーク(上記「AA」等)を予め記憶してマー
クメモリ5420と、上記各判断手段5240,533
0による判断結果を示すマークを選択してマーキングに
用いるように制御するマーキング制御部5430とを備
えている。
【0075】また、不良品除去部306のエアー機構5
501はドライバ5511を介して駆動するようになっ
ているが、不良品を分別してエアー吹き出しのタイミン
グ等を制御する不良品除去エアー制御部5530を備え
ている。
【0076】上記各要素はCPU5001に接続され一
括制御されるようになっている。このCPU5001に
は、キーボードやマウスなどの入力部5002と、CR
Tなどの出力部5003と、各データを一時的に保存す
るRAM5004と、各種プログラムを記憶するROM
5005とが接続されている。
【0077】なお、本実施形態では、画像メモリ523
0として上記RAM5004を使用しており、基準画像
メモリ5225に予め記憶しておく基準画像データ、設
定圧力値メモリ5320に予め記憶しておく設定圧力
値、及びマークメモリ5420に予め記憶しておくマー
クについては、図略のCD−ROM等から上記RAM5
004に取り込んで使用することとしているが、基準画
像データ等については上記入力部5002を用いて初期
設定したり設定変更したりすることとしてもよい。
【0078】図10は本実施形態のボトル検査機の動作
の一例を示すフローチャートである。本検査機は例えば
以下のような動作を行う。
【0079】まず、電源投入により搬入部100、検査
部200及び搬出部300の各モータ5101,510
2,5103等が起動され、外部から供給されたボトル
1がインフィードコンベア101で連続して送り込まれ
てくる。この際、各ボトル1はインフィードスクリュー
102で所定ピッチに整列される(ステップS1)。整
列された各ボトル1はインフィードスターホイール10
3へ移載され、ここで周回される(ステップS2)。
【0080】そして、インフィードスターホイール10
3のターンテーブル201への移載直前に、第1外観検
査部104のランプ5201からボトル1の本体2及び
口金部23の上面に照射された光の透過光がカメラ52
11で撮像される。その撮像画像の画像データは画像処
理部5220で上記所定の画像処理が施された後、画像
メモリ5230に取り込まれる。この処理画像データを
画像メモリ5230から読み出すとともに、外観判断手
段5240で基準画像メモリ5225から基準画像デー
タを読み出して両者を照合することでボトル1の本体上
面の外観の良否判断が行われる(ステップS3)。
【0081】ついで、上記ボトル1は検査部200のタ
ーンテーブル201に移載され、チャック機構202で
上下方向から保持され、ターンテーブル201とともに
周回する(ステップS4)。この移載直後に、上記カム
機構とボールネジ機構との働きでボトル1はその軸心回
りに自転する。この回転中に第2外観検査部203のラ
ンプ5202からボトル1の本体2の側面に光が照射さ
れ、その透過光がカメラ5212で撮像される。この撮
像画像を上記ステップS3と同様の処理等を施すことで
ボトル1の本体側面の外観の良否判断が行われる(ステ
ップS5)。
【0082】ついで、上記ボトル1の第2外観検査部2
03を通過し第3外観検査部305に向かうが、第3外
観検査部305を通過する直前までは、上記カム機構と
ボールネジ機構との働きでボトル1は上記自転を停止す
る。
【0083】そして、ボトル1には漏れ検査部204で
圧縮空気が吹き込まれ、一定時間だけ閉じ込められる。
このときの圧縮空気の圧力変化が圧力センサ2062で
検出され、検出信号がA/D変換器5311でA/D変
換される。この変換値である圧力データを漏れ判断手段
5330で設定圧力値記憶メモリ5320から読み出し
た設定圧力値と比較することによりボトル1の漏れの有
無の判断が行われる(ステップS6)。
【0084】ついで、第3外観検査部205のランプ5
203からボトル1の口金部23の側面に光が照射さ
れ、その透過光がカメラ5213で撮像される。この撮
像画像を上記ステップS3と同様の処理等を施すことで
ボトル1の口金部側面の外観の良否判断が行われる(ス
テップS7)。
【0085】ついで、上記ボトル1は、ターンテーブル
201からアウトフィードスターホイール303に移載
され、ここで周回運動される(ステップS8)。そし
て、アウトフィードスターホイール303への移載直後
に、第4外観検査部304のランプ5204からボトル
1の本体2の底部に光が照射され、その透過光がカメラ
5214で撮像される。この撮像画像を上記ステップS
3と同様の処理等を施すことでボトル1の本体底部の外
観の良否判断が行われる(ステップS9)。
【0086】ついで、上記ボトル1は、アウトフィード
コンベア301に移載される(ステップS10)。この
際、ボトル1はアウトフィードスクリュー302で所定
のピッチに整列される。整列された各ボトル1のうち、
上記各判断部5240,5330で不良であると判断さ
れたものにつき、マーキング部305のマーキング制御
部5430の制御下でレーザ5401によりレーザマー
キングが行われる(ステップS11)。
【0087】そして、不良品除去部306の不良品除去
エアー制御部5530の制御下で不良品が分別されエア
ー機構5501によりのエアーでその不良品が吹き飛ば
される(ステップS12)。吹き飛ばされた不良品のマ
ーキング結果から不良原因やその発生時間等が簡単に分
かる。
【0088】以上のようにして、本実施形態では、同一
搬送路上で各外観検査部104,203,205,30
4によりボトル1がそれぞれカメラ5211,521
2,5213,5214で撮像され、撮像画像に基づい
てこのボトル1の外観形状が検査されるとともに、漏れ
検査部204により圧縮空気がボトル1に注入され、こ
のボトル1内の圧力変化に基づいて漏れの有無が検査さ
れるので、両検査部を別個の機体に設ける場合等に比べ
て、検査機がコンパクトなものとなり、省スペース化が
可能である。
【0089】なお、上記実施形態では、ボトル1の第2
外観検査を行った後に、第3外観検査を行う前に漏れ検
査を行っているが、検査順序はこれに限るものではな
い。例えば、第3外観検査を行った後に、第2外観検査
を行う前に漏れ検査を行ったり、第2,第3の外観検査
を纏めて行いその前か後に漏れ検査を行うこととしても
よい。
【0090】また、上記実施形態では、ボトル1の第
2,第3外観検査と漏れ検査とを検査部200で行う一
方、搬入部100で第1外観検査を行い、搬出部300
で第4外観検査を行っているが、全ての検査を検査部2
00で纏めて行うこととしてもよい。
【0091】また、上記実施形態では、ボトル1の外観
検査と漏れ検査とを行っているが、いずれか一方のみを
行うこともできるし、この他、例えば異物混入の有無の
検査を追加して行うこともできる。
【0092】また、上記実施形態では、角ボトルを検査
対象としているが、丸ボトルでも検査することができ
る。また、外観検査の内容についても、ボトル1の本体
2及び口金部23の各寸法と、本体2の側面、上面及び
底面と、口金部23の側面のうちの一部のみを検査する
こととしてもよいし、ボトル1のその他の部分の検査を
追加することもできる。
【0093】また上記実施形態では、ボトル1の透過光
を使用しているが、この透過光の代わりに、反射光を使
用してもよい。
【0094】また、上記実施形態では、ボトル1自体に
ついてはPETボトルだけを説明しているが、PP(ポ
リプロピレン)等の光を透過又は反射する他の合成樹脂
材料製のボトル、さらには、ガラス瓶等であってもよ
い。
【0095】また、上記実施形態では、漏れ検査は圧縮
空気による方式を説明しているが、例えば放電式のピン
ホール検査とすることもできる。その場合には、圧縮空
気方式では検出できない小さな孔をも検出できる。
【0096】また、上記実施形態では、カム機構とボー
ルナット機構とでボトル1を自転させつつ、本体側面の
外観検査をし、カム機構でボトル1の開口部の密閉を行
っているが、サーボモータ等を使用して同様の動作を行
うようにしてもよい。
【0097】また、上記実施形態では、不良品を分別し
圧縮空気で排除しているが、この不良品除去の代わり
に、或いは不良品除去とともに、その不良品の発生をア
ラーム等でオペレータに知らせ、さらには機械を自動停
止することとしてもよく、その場合には不良品のさらな
る発生を防止できる。
【0098】
【発明の効果】請求項記載の発明によれば、検査機が
コンパクトなものとなり、省スペース化を図ることがで
きる。
【0099】また、ボトル搬送を確実に行うことができ
る。
【0100】請求項記載の発明によれば、特に角ボト
ルの本体側面の外観検査時に外観検査部を移動させるこ
となく、ボトル側面の外観検査を高速化できる。
【0101】請求項記載の発明によれば、簡単な構成
でボトルの回転動作が可能となり、ボトル側面の外観検
査を高速化できる。
【0102】請求項記載の発明によれば、ボトルを保
持したまま検査可能となり、ボトルの漏れ検査を高速化
できる。
【0103】請求項記載の発明によれば、簡単な構成
でボトルの密閉動作が可能となり、ボトルの漏れ検査を
高速化できる。
【0104】請求項記載の発明によれば、ボトルを保
持したまま検査可能となり、ボトルの漏れ検査を高速化
できる。
【0105】請求項記載の発明によれば、ボトルの外
観形状の良否の判断が容易になる。
【0106】請求項記載の発明によれば、ボトルの漏
れの有無の判断が容易になる。
【0107】請求項記載の発明によれば、各検査を同
一搬送路上で行っても、その不良の原因究明が簡単にな
る。
【0108】請求項10記載の発明によれば、マーキン
グ時に物理的な力が加わらず、高速かつ剥がれにくいマ
ーキングを行うことができる。
【0109】請求項11記載の発明によれば、不良品を
確実に排除でき、品質管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るボトル検査機の全
体構成を示す平面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るボトル検査機の全
体構成を示す正面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係るボトル検査機の検
査部のターンテーブルとその周辺部を拡大して示す側断
面図である。
【図4】 検査対象となるボトルの外観斜視図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係るチャック機構の上
部保持機構を拡大して示す側断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係るチャック機構の下
部保持機構を拡大して示す側断面図である。
【図7】 ボールネジ機構を示す図であって、(a)は
軸直角方向の断面図、(b)は動作原理図である。
【図8】 カム機構の動作を示すカム展開図である。
【図9】 本実施形態に係るボトル検査機の制御系を機
能的に示すブロック図である。
【図10】 本実施形態に係るボトル検査機の動作の一
例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ボトル 2 本体 23 口金部 100 搬入部 101 インフィードコンベア 102 インフィードスクリュー 103 インフィードスターホイール 104 第1外観検査部 200 検査部 201 ターンテーブル(搬送部、搬送路、周回機構) 202 チャック機構(保持機構、回転機構、密閉機
構、空気注入機構、カム機構、ボールネジ機構) 203 第2外観検査部(外観検査部、外観判断手段) 204 漏れ検査部(漏れ検査部、漏れ判断手段) 205 第3外観検査部(外観検査部、外観判断手段) 300 搬出部 301 アウトフィードコンベア 302 アウトフィードスクリュー 303 アウトフィードスターホイール 304 第4外観検査部 305 マーキング部 306 不良品除去部(分別部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−100119(JP,A) 特開 昭62−206427(JP,A) 特開 昭61−28848(JP,A) 特開 平4−309851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトルをカメラで撮像し、撮像画像に基
    づいて該ボトルの外観形状を検査する外観検査部と、圧
    縮空気をボトルに注入し、ボトル内の圧力変化に基づい
    て漏れの有無を検査する漏れ検査部とを備えたボトル検
    査機において、上記外観検査部と上記漏れ検査部とに亘
    って連絡する搬送路上でボトルを搬送させる搬送部を備
    、上記搬送路を所定半径の周回軌道で形成するととも
    に、上記搬送部は、上記搬送路を周回駆動する周回機構
    を備え、上記搬送部は、上記搬送路上で搬送されるボト
    ルを、該搬送路の周回動作に連動する上下保持部材によ
    り上下方向から挟み込んで保持する保持機構を備えたこ
    とを特徴とするボトル検査機。
  2. 【請求項2】 上記搬送部は、上記搬送路の周回動作に
    おける第1のタイミングから所定時間経過後の第2のタ
    イミングまでの間に、上記搬送路の周回動作に同期させ
    て上記保持されたボトルを軸心回りに回転させる回転機
    構を備えたことを特徴とする請求項記載のボトル検査
    機。
  3. 【請求項3】 上記回転機構は、上記ボトルの下保持部
    材の下部に垂設された回転軸を該回転軸に螺合するボー
    ルナットの昇降動作により回転させるボールネジ機構
    と、上記ボールナットを上記搬送路の周回動作により昇
    降させるカム機構とから構成されたものであることを特
    徴とする請求項記載のボトル検査機。
  4. 【請求項4】 上記搬送部は、上記搬送路の周回動作に
    おける第3のタイミングから所定時間経過後の第4のタ
    イミングまでの間に、上記搬送路の周回動作に同期させ
    て上記保持されたボトルの開口部を密閉する密閉機構を
    備えたことを特徴とする請求項2又は3記載のボトル検
    査機。
  5. 【請求項5】 上記密閉機構は、上記ボトルの上保持部
    材の上部に立設された昇降軸を上記搬送路の周回動作に
    より昇降させるカム機構から構成したことを特徴とする
    請求項記載のボトル検査機。
  6. 【請求項6】 上記搬送部は、上記第3のタイミングで
    上記密閉されたボトル内に圧縮空気を注入する空気注入
    機構を備えたことを特徴とする請求項4又は 5記載のボ
    トル検査機。
  7. 【請求項7】 上記外観検査部は、ボトルの撮像画像を
    基準画像と照合する外観判断手段を備えたことを特徴と
    する請求項1〜のいずれかに記載のボトル検査機。
  8. 【請求項8】 上記漏れ検査部は、ボトル内の圧力を検
    出する検出手段と、検出した圧力値の変化を設定値と比
    較する漏れ判断手段とを備えたことを特徴とする請求項
    記載のボトル検査機。
  9. 【請求項9】 上記外観判断手段で不良と判断されたボ
    トル及び/又は上記漏れ判断手段で漏れ有りと判断され
    たボトルの表面に上記判断結果をマーキングするマーキ
    ング部を備えたことを特徴とする請求項記載のボトル
    検査機。
  10. 【請求項10】 上記マーキングは、レーザマーキング
    であることを特徴とする請求項記載のボトル検査機。
  11. 【請求項11】 上記搬送路に、マーキングされたボト
    ルとマーキングされていないボトルとを分別する分別部
    を備えたことを特徴とする請求項9又は10記載のボト
    ル検査機。
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