JPH0961281A - ドラム缶のリークテスト装置 - Google Patents

ドラム缶のリークテスト装置

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JPH0961281A
JPH0961281A JP24362795A JP24362795A JPH0961281A JP H0961281 A JPH0961281 A JP H0961281A JP 24362795 A JP24362795 A JP 24362795A JP 24362795 A JP24362795 A JP 24362795A JP H0961281 A JPH0961281 A JP H0961281A
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JP
Japan
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drum
air supply
base
leak test
column
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JP24362795A
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English (en)
Inventor
Takeo Sekino
武夫 関野
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SEKINO KISETSU KK
Original Assignee
SEKINO KISETSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ドラム缶を特定の個所にセットするだけで、爾
後一切のリークテストに必要な作業及びテストを全自動
で行うことができるようにした新規なドラム缶のリーク
テスト装置を提供する。 【構成】ドラム缶Dを載置できる基台11と、該基台上
のドラム缶の位置を確定させる受止部材14と、ドラム
缶頂面の内容物注出口D1 の位置を示す指示部材15
と、該指示部材に合わせた内容物注出口に上方から気密
状に嵌入できるノズル部16cを有する給気部材16
と、給気時のドラム缶頂面の膨出を抑える抑止部材20
と、缶内圧の測定器24と、該測定値が基準値以上か否
かを判定する判定手段(マイクロコンピュータ25)と
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回収された使用済ドラ
ム缶を、外部の凹みや傷を修復し、内部を洗浄、乾燥し
た後、繰り返し使用できるか否かを検査するドラム缶の
リークテスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にドラム缶は、ガソリン、薬剤その
他液状又は半流動体を入れるのに用いられるが、胴部に
波状の凹凸を有し、全体が頑強であることから、流通
後、空になったドラム缶は回収され、外部の凹みや傷が
あるときはそれが修復され、内部を洗浄し、乾燥した
後、最終的にドラム缶に穴が開いていないか否かをチェ
ックし、再利用者の要望に合わせた色に着色塗装して納
入されている。
【0003】上記ドラム缶の多くは鉄板製であって、腐
食或いは運搬時の強い衝撃等により穴があくことがあ
り、液状又は半流動体を入れる容器であるドラム缶には
致命傷となる。従って、穴のない、安心して再利用でき
るドラム缶を再利用者に納入するために、上記最終のリ
ークテストは極めて重要である。
【0004】上記リークテスト方法としてJIS規格に
よれば、ドラム缶の頂面に設けた内容物注入口から缶内
に内圧0.4kbar(キロバール)のエアーを入れ、
内圧が0.37キロの基準値以上を維持すれば「合格」
し、基準値未満、例えば0.369キロ以下になると穴
(エアー漏れ)があるとして「不合格」となって破棄さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記リークテストは、
従来、連通管に液体(水銀,水,油など)を入れ、測定
しようとするドラム缶を2つ用意し、そのドラム缶の中
にそれぞれ0.4キロ圧のエアーを入れ、該圧を連通管
の両枝にそれぞれ導き、このとき、液柱が釣り合う高さ
で停止するか、両液柱の高さの差を生じるかを測定し、
合格品か否かを判定していた。
【0006】しかしながら、前記リークテストに際し、
常に、2つのドラム缶を連通管を挟んだ定位置にセット
し、該連通管の両枝をドラム缶の頂面に設けた内容物注
出口に接続してテストを開始するが、1回の測定に2つ
のドラム缶を所定個所に置く作業、内容物注入口に給気
部材を接続する作業、給気バルブや排気バルブの操作な
どテスト開始前の準備作業に多くの時間がかかったばか
りでなく、連通管の液柱の高さの差は目視により判定し
なければならず、リークテストの結果を正確かつ迅速に
求めることが困難であった。
【0007】本発明は上記の点に鑑み、ドラム缶を特定
の個所にセットするだけで、爾後一切のリークテストに
必要な作業及びテストを全自動で行うことができるよう
にした新規なドラム缶のリークテスト装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ドラム缶を載置できる基台と、該基台上
のドラム缶の位置を確定させる受止部材と、前記ドラム
缶頂面の内容物注出口の位置を示す指示部材と、該指示
部材に合わせた内容物注出口に上方から気密状に嵌入で
きるノズル部を有する給気部材と、給気時のドラム缶頂
面の膨出を抑える抑止部材と、缶内圧の測定器と、該測
定値が基準値以上か否かを判定する判定手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2の発明は、鉄製の重いドラ
ム缶も人手により楽に基台上にセットできるようにする
ため、ドラム缶を載置する基台上面に、ローラテーブル
を設けたことを特徴としている。
【0010】さらに、請求項3の発明は、ドラム缶の種
類に日本製ドラム缶(和缶)と外国製ドラム缶(洋缶)
の2種があり、それぞれ缶頂面の内容物注出口の偏心位
置が異なることを調整できるようにするため、基台上の
ドラム缶の位置を確定させる受止部材を基台の奥側に立
設した支柱下部に前後方向に出没調整可能に設けたこと
を特徴としている。
【0011】さらにまた、請求項4の発明は、前記基台
上にドラム缶をセットするときに、内容物注出口の位置
を給気部材のノズル部の位置とを一致させるため、前記
指示部材は、支柱に設置した駆動機から細長杆が前記給
気部材のノズル部の中心線を横切るように水平に突出で
きるようになっていることを特徴としている。
【0012】さらにまた、請求項5の発明は 前記指示
部材に合わせた内容物注出口に上方から給気部材のノズ
ル部を気密状に正確に嵌入できるようにするため、前記
給気部材は、支柱に片持状に支持された腕体の先端部に
設けた駆動機により上下するシャフト下端に、給気源か
ら給気チューブを介して連繋した給気路を有する基体を
取り付け、該基体の下面中央にノズル部、下面周辺部に
クッション部を備え、かつ、前記ノズル部の先端外周に
先細状のテーパ部を設けたことを特徴としている。
【0013】さらにまた、請求項6の発明は、前記給気
部材により缶内に給気を行う時に抑圧部材でドラム缶の
上面の膨出を効率よく抑えるために、前記抑止部材が、
支柱頂部に片持状に支持された梁部材に設けた駆動機に
よりドラム缶頂面の中心線上を上下するシャフト下端に
円盤体を設けてなることを特徴としている。
【0014】さらにまた、請求項7の発明は、前記給気
部材による給気時の内圧を正確に捉えるために、前記測
定器は前記給気部材のノズル部口端の近傍の内圧を測定
できるようになっていることを特徴としている。
【0015】さらにまた、請求項8の発明は、ドラム缶
の頂面に設けた内容物注入口から缶内に目標値のエアー
を入れ、内圧を基準値に戻し、テスト開始後の測定値が
基準値以上を維持するか否かの比較、判定を正確かつ迅
速にするため、前記判定手段は、ドラム缶内に給気する
目標値、テスト基準値の記憶、測定器による測定値と基
準値との比較、比較結果の判定、判定結果の表示を指令
できるマイクロコンピュータに組み込んだことを特徴と
している。
【0016】
【作用】本発明は、作業者がドラム缶を基台上に乗せ、
奥側へ押し込んで、受止部材に受け止めさせると、缶の
位置が確定するが、この場合、ドラム缶の頂面の内容物
注出口は偏心位置にあるから、ドラム缶を円周方向に廻
して内容物注出口を指示部材に合わせる。この指示部材
に合わされた内容物注出口は給気部材のノズル部の真下
になるようになっている。
【0017】しかして、給気部材が下降を開始し、給気
部材のノズル部が内容物注出口に嵌入するとき、ノズル
部の中心と内容物注出口の中心とが正確に一致していな
くても若干のズレは許容(ノズルの先端部がテーパ状で
あるため)できる。
【0018】給気部材のノズル部が内容物注出口に気密
状に嵌入し、給気源から給気が始まり、缶内にエアーが
溜まると、缶頂面が膨出するが、その膨出は給気に先立
って抑止部材を缶頂面に当てることにより防止できる。
【0019】給気源からの給気量は缶内圧の測定器が所
定の値(目標値より若干高めの値)に達したときに停止
され、目標値まで排気しテストに移行する。この場合の
缶内の圧は缶上部から得るようにする一方、該測定器の
測定値と基準値との比較や結果の判定などはマイクロコ
ンピュータにより行い、リークテストを完了する。
【0020】このリークテストの結果、合格品は塗装な
どの次工程に移送され、不合格品は廃棄処理などの工程
に移送されることとなる。
【0021】
【実施例】次に、この発明を添付図面に示す実施例にも
とづいて説明する。図1は本願テスト装置の略示的斜視
図、図2は同側面図、図3は同正面図、図4は同平面
図、図5は給気部材とドラム缶の内容物注出口との関係
を示す拡大断面図、図6は本願テスト装置をターンテー
ブルの周縁部に実装した場合の平面図である。
【0022】図において、1は本願テスト装置で、該本
願テスト装置1はドラム缶(200リットル用)Dを載
置できる基台11を有し、該基台11の上面にはドラム
缶Dの底面をスライドさせることができるローラテーブ
ル12が設けられている。
【0023】前記ローラテーブル12の奥側の基台11
には支柱13が立設され、その下部には基台11上に載
置したドラム缶Dの位置決めをするための受止部材14
が設けられている。
【0024】前記受止部材14は支柱13に固定した支
持部材14aに、基端部を前後出没可能に支持された可
動枠14bの2股延出端にドラム缶Dの外周に当たる2
個のコロ14c、14cを設けてなる。ここに受止部材
14を前後調整できるようにしたのは、ドラム缶Dには
日本製ドラム缶(和缶)と外国製ドラム缶(洋缶)の2
種があり、それぞれ缶頂面の偏心位置に設けられている
内容物注出口D1 が縁からの距離を異にしている(和缶
の方が中心寄り)ため、和缶でも洋缶でも本願テスト装
置が適用できるようにするためである。
【0025】15は前記基台11上に載置したドラム缶
Dの内容物注出口D1 の位置を示す指示部材で、該指示
部材15は前記支柱13の上部(ドラム缶Dの高さより
やや上)を貫通するように設置された駆動機(例;エア
ーシリンダ)15aにより細長杆15bを出没できるよ
うに構成してなる。
【0026】前記細長杆15bの先端は、給気部材16
のノズル部16cの中心線を横切るように水平に突出で
きるようになっている。即ち、指示部材15の細長杆1
5bにより確定された内容物注出口D1 は給気部材16
の真下になるようになっている。勿論、指示部材15は
ドラム缶Dの内容物注出口D1 を給気部材16の真下に
位置させるためのものであるが、ノズル部と内容物注出
口D1 の中心線が常に正確にさせなくても良いように、
ノズル部16cの先端部を先細テーパ部16dに形成し
ている。
【0027】前記給気部材16は前記支柱13の上部
(前記指示部材15より上)に基端部を片持状に支持さ
れた腕体17の先端部に設けた駆動機(エアーシリン
ダ)18により上下するシャフト(プランジャー)19
の下端に固定した基体16aに、給気源(図示せず)に
エアーチューブAを介して連繋した給気路16bを設
け、該基体16aの下面中央には給気路16bに連通す
るノズル部16c、下面周辺にはゴム材等よりなるクッ
ション部16eを設けてなる。
【0028】前記クッション部16eは、内容物注出口
1 の立ち上がり状に設けられた口端D2 に密着し、内
容物注出口D1 に嵌入したノズル部16cの周辺を気密
に保つためのものである。
【0029】前記給気部材16がドラム缶D内にエアー
の供給を開始するに先だってドラム缶Dの上面の膨出を
抑止部材20により抑え得るようになっている。該抑止
部材20は支柱13の頂部に片持状に支持された梁部材
21に設けた駆動機(エアーシリンダ)22aによりド
ラム缶Dの頂面の中心線上を上下するシャフト(プラン
ジャー)22bの下端に円盤体20aを設けてなる。こ
こに円盤体20aでドラム缶Dの上面中央を抑え得るよ
うにしたのは、ドラム缶Dの上面の膨出を効率良く押え
込めるようにするためである。
【0030】23はドラム缶D内の圧を測定する測定器
24及びマイクロコンピュータ25を内蔵した電装ボッ
クスで、該電装ボックス23の前面の操作パネル23a
には缶内圧の測定値を表示する表示窓26、テスト開始
ボタン27を備えている。なお、図示していないが、操
作パネル23aにはドラム缶内に給気する目標値、テス
ト基準値の入力ダイヤルやその他の制御用ダイヤル或い
はボタン類が備えられている。
【0031】前記測定器24は前記給気部材16のノズ
ル部16cの口端近傍にチューブ端28aを有する測定
チューブ28を介してドラム缶内と連通している。即
ち、ドラム缶D内の上部の圧が測定できるようになって
いる。
【0032】前記マイクロコンピュータ25は、ドラム
缶内に給気する目標値やテスト基準値を記憶させる記憶
部と、前記測定器24の測定値と基準値とを比較する比
較部と、該比較の結果、「合格」、「不合格」を判定す
る判定部との機能を備えている。即ち、基準値未満
(0.369以下)は不合格と判定し、電装ボックス2
3の上面に設けた青赤表示灯29の赤ランプ29aを点
灯させ、基準値以上(0.37以上)は合格と判定し、
青ランプ29bを点灯させるように作動できる。
【0033】30は前記支柱13の下部(前記受止部材
14より下)には、基台11上に載置したドラム缶D
を、そのリークテスト完了後、基台11上から押し出す
ための押出棒で、該押出棒30は独自の作動手段は持た
ない。
【0034】図6は前記本願テスト装置1をターンテー
ブル31の周縁部に実装した場合を示している。該ター
ンテーブル31は駆動源32から減速機33を介してギ
ア連繋したウォーム34とウォームホイール35を介し
て間歇回転を受けるようになっている。ターンテーブル
31の回転時の速度及び停止時間は、図示しない制御部
からのパルス信号により自在に調整できるようになって
いる。
【0035】具体的には、本願テスト装置1はターンテ
ーブル31の周縁部に16個設けられ、1番地〜16番
地(図面上、番地「丸付き数字」で示す)の順に1ピッ
チづつ間歇移送され、約90秒間(90秒間には限定さ
れない)で1周するように調整されている。換言すれ
ば、90秒でドラム缶16個のリークテストを完了でき
るように構成されている。
【0036】前記1番地はドラム缶Dを基台11上にセ
ットさせる挿入部、1番地〜10番地はリークテスト領
域、11番地〜15番地は次のリークテストの準備領域
であり、16番地はリークテスト完了後のドラム缶を基
台から排出させる排出部である。排出部(16番地)に
はドラム缶Dを基台11上から押し出すための押出棒3
0を作動させる作動手段36が設けられている。
【0037】37は前記排出部(16番地)で排出され
た「合格」のドラム缶Dを塗装工程等の次工程に移送さ
せる移送ライン、38は「不合格」のドラム缶Dを廃棄
処分工程に移送させる移送ライン、39は挿入部(1番
地)から本願テスト装置1に挿入しようとするドラム缶
Dのストック部である。ここにストックされているドラ
ム缶は、既に、外部の凹みや傷が修復され、内部の洗浄
及び乾燥が完了しているものである。
【0038】次に、上記実施例の作業手順を説明する。
まず、パワースイッチ(図示せず)をONしてターンテ
ーブル31を作動させて1番地に順次停止した本願テス
ト装置1の基台11上に、ストック部39のドラム缶D
を1個づつ載置する。
【0039】この載置作業は手動により行われる。しか
し、基台11上にはローラテーブル12が設けられてい
るため、このローラテーブル12にドラム缶Dの一部を
乗せれば簡単に載置できる。基台11上に載置したドラ
ム缶Dは奥側へ押すと、受止部材14に当たり位置決め
される。
【0040】この押し込み作業中、作業者はドラム缶D
を円周方向に廻しつつ内容物注出口D1 の中心を指示部
材15の細長杆15aに合わる。これにより内容物注出
口を給気部材16のノズル部16cの真下に位置させる
ことができる。
【0041】次いで、作業者は電装ボックス23の前面
操作パネル23aのテスト開始ボタン27を押す。これ
により、ターンテーブル31が1ピッチ送られるととも
に、給気部材15のノズル部16cが内容物注出口D1
に嵌入し、抑止部材20の円盤体20aがドラム缶Dの
上面中央部を押えるようになる。
【0042】しかして、1番地の本願テスト装置1が2
番地に至れば、再び1番地には16番地にて空になった
本願テスト装置1が来るので、作業者は上記作業を繰り
返すこととなる。
【0043】2番地〜10番地はリークテスト領域であ
り、全自動によりリークテストが行われる。即ち、給気
部材16のノズル部16cが内容物注出口D1 に嵌入さ
れたことがセンサー(図示せず)により確認されると、
マイクロコンピュータ25は給気源(図示せず)を作動
し、ドラム缶D内に給気させる。このときの内圧は測定
器24でリアルタイムに測定され、表示窓26に表示さ
せるとともに、内圧が目標値(0.4キロ)より若干高
めの値(0.43キロ)に達すると、マイクロコンピュ
ータ25は給気源の給気を停止し、排気バルズ(図示せ
ず)を開き、内圧が目標値になるようにさせる。
【0044】しかる後、マイクロコンピュータ25は、
その記憶部に予め記憶させた基準値(0.37キロ)と
測定器24の測定値(目標値と同じか低くなる)を比較
部にて比較させ、判定部にて判定させる。即ち、測定値
が基準値0.37未満のときは不合格、基準値以上であ
れば合格と判定する。この結果、電装ボックス23の上
面に設けた青赤表示灯29を点灯させる。
【0045】上記リークテストは各リークテスト装置1
毎に行われる。しかして、リークテスト完了後、本願テ
スト装置1は、11番地〜15番地を移行する間に次の
テストの準備作業を行い、16番地に至り、作動手段3
6により支柱13の下部に設けた押出棒30が作動さ
れ、ドラム缶Dを基台11から排出する。
【0046】かくして合格したドラム缶(青ランプ点
灯)は、作業者によって内容物注出口D1 に専用蓋(図
示せず)が嵌められ、塗装等の次工程ライン37に乗せ
られる一方、不合格のドラム缶(赤ランプ点灯)は廃棄
処理工程ライン38に乗せられることとなる。
【0047】なお、本願テスト装置1はターンテーブル
(循環式の移送手段)に実装させたが、ターンテーブル
以外の循環式の移送手段(例えば、四隅にプッシャー装
置を用いた循環式移送手段や環状レール上を移送させる
手段)を利用して実装させてもよい。指示部材15、給
気部材16、抑圧部材20の駆動には、エアーシリンダ
を用いているが、これに限らず、油圧シリンダを用いて
もよい。
【0048】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、ドラム缶を載置
できる基台と、該基台上のドラム缶の位置を確定させる
受止部材と、前記ドラム缶頂面の内容物注出口の位置を
示す指示部材と、該指示部材に合わせた内容物注出口に
上方から気密状に嵌入できるノズル部を有する給気部材
と、給気時のドラム缶頂面の膨出を抑える抑止部材と、
缶内圧の測定器と、該測定値が基準値以上か否かを判定
する判定手段とを備えたことを特徴としているので、ド
ラム缶を基台上に人力でセットするだけで、リークテス
トを全自動で行えるという優れた効果を奏するものであ
る。
【0049】また、請求項2の発明によれば、ドラム缶
を載置する基台上面に、ローラテーブルを設けたことを
特徴としているので、鉄製の重いドラム缶も人手により
楽に基台上にセットできる利点がある。
【0050】さらに、請求項3の発明によれば、基台上
のドラム缶の位置を確定させる受止部材を基台の奥側に
立設した支柱下部に前後方向に出没調整可能に設けたこ
とを特徴としているので、ドラム缶の種類に日本製ドラ
ム缶(和缶)と外国製ドラム缶(洋缶)の2種があっ
て、それぞれ缶頂面の内容物注出口の偏心位置が異なる
場合でも区別なく適用できる利点がある。
【0051】さらにまた、請求項4の発明によれば、前
記指示部材は、支柱に設置した駆動機から細長杆が前記
給気部材のノズル部の中心線を横切るように水平に突出
できるようになっていることを特徴としているので、前
記基台上にドラム缶をセットするときに、内容物注出口
の位置を給気部材のノズル部の真下に容易に位置させる
ことができる利点がある。
【0052】さらにまた、請求項5の発明によれば、前
記給気部材が、支柱に片持状に支持された腕体の先端部
に設けた駆動機により上下するシャフト下端に、給気源
から給気チューブを介して連繋した給気路を有する基体
を取り付け、該基体の下面中央にノズル部、下面周辺部
にクッション部を備え、かつ、前記ノズル部の先端外周
に先細状のテーパ部を設けたことを特徴としているか
ら、前記指示部材に合わせた内容物注出口と、給気部材
のノズル部の中心が完全一致していなくとも、ノズル部
の先細状のテーパ部がその不一致を容易に修正できる利
点がある。
【0053】さらにまた、請求項6の発明によれば、前
記抑止部材が、支柱頂部に片持状に支持された梁部材に
設けた駆動機によりドラム缶頂面の中心線上を上下する
シャフト下端に円盤体を設けてなることを特徴としてい
るので、給気部材により缶内に給気を行う時に抑圧部材
でドラム缶の上面の膨出を効率よく抑えることができる
利点がある。
【0054】さらにまた、請求項7の発明によれば、前
記測定器は前記給気部材のノズル部口端の近傍の内圧を
測定できるようになっていることを特徴としているの
で、給気部材による給気時の缶内圧を正確に捉えること
ができる。即ち、缶内に供給した当初は缶底部と缶上部
との差が大きいが、経時的に安定する。従って、缶上部
から内圧を測定すれば、安定後の正しい圧が得られるた
めである。
【0055】さらにまた、請求項8の発明によれば、前
記判定手段が、ドラム缶内に給気する目標値、テスト基
準値の記憶、測定器による測定値と基準値との比較、比
較結果の判定、判定結果の表示を指令できるマイクロコ
ンピュータに組み込んだことを特徴としているので、缶
内圧の測定値と基準値の比較、比較結果の判定など正確
かつ迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願テスト装置の略示的斜視図である。
【図2】本願テスト装置の側面図である。
【図3】本願テスト装置の正面図である。
【図4】本願テスト装置の平面図である。
【図5】本願テスト装置の給気部材とドラム缶の内容物
注出口との関係を示す拡大断面図である。
【図6】本願テスト装置をターンテーブルの周縁部に実
装した場合の平面図である。
【符号の説明】
1 本願テスト装置 11 基台 12 ローラテーブル 13 支柱 14 受止部材 15 指示部材 15a 駆動機 15b 細長杆 16 給気部材 16a 基体 16b 給気路 16c ノズル部 16d テーパ部 16e クッション部 17 腕体 18 駆動機 19 シャフト 20 抑止部材 20a 円盤体 21 梁部材 22a 駆動機 22b シャフト 23 電装ボックス 24 測定器 25 マイクロコンピュータ 26 表示窓 27 テスト開始ボタン 28 測定チューブ 28a チューブ端 29 青赤表示灯 30 押出棒 31 ターンテーブル 32 駆動源 33 減速機 34 ウォーム 35 ウォームホイール 36 作動手段 37 塗装工程等の次工程ライン 38 廃棄処分工程ライン 39 ストック部 D ドラム缶 D1 内容物注出口 D2 立ち上がり口端 A エアーチューブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム缶を載置できる基台と、該基台上
    のドラム缶の位置を確定させる受止部材と、前記ドラム
    缶頂面の内容物注出口の位置を示す指示部材と、該指示
    部材に合わせた内容物注出口に上方から気密状に嵌入で
    きるノズル部を有する給気部材と、給気時のドラム缶頂
    面の膨出を抑える抑止部材と、缶内圧の測定器と、該測
    定値が基準値以上か否かを判定する判定手段とを備えた
    ことを特徴とするドラム缶のリークテスト装置。
  2. 【請求項2】 前記ドラム缶を載置する基台上面に、ロ
    ーラテーブルを設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のドラム缶のリークテスト装置。
  3. 【請求項3】 前記受止部材は、基台の奥側に立設した
    支柱下部に前後方向に出没調整可能に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のドラム缶のリー
    クテスト装置。
  4. 【請求項4】 前記指示部材は、支柱に設置した駆動機
    から細長杆が、前記給気部材のノズル部の中心線を横切
    るように水平に突出できるようになっていることを特徴
    とする請求項1〜3のうちの1つに記載のドラム缶のリ
    ークテスト装置。
  5. 【請求項5】 前記給気部材は、支柱に片持状に支持さ
    れた腕体の先端部に設けた駆動機により上下するシャフ
    ト下端に、給気源から給気チューブを介して連繋した給
    気路を有する基体を取り付け、該基体の下面中央にノズ
    ル部、下面周辺部にクッション部を備え、かつ、前記ノ
    ズル部の先端外周に先細状のテーパ部を設けたことを特
    徴とする請求項1〜4のうちの1つに記載のドラム缶の
    リークテスト装置。
  6. 【請求項6】 前記抑止部材が、支柱頂部に片持状に支
    持された梁部材に設けた駆動機によりドラム缶頂面の中
    心線上を上下するシャフト下端に円盤体を設けてなるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のうちの1つに記載のドラ
    ム缶のリークテスト装置。
  7. 【請求項7】 前記測定器は、前記給気部材のノズル部
    口端の近傍の内圧を測定できるようになっていることを
    特徴とする請求項1〜6のうちの1つに記載のドラム缶
    のリークテスト装置。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、ドラム缶内に給気する
    目標値、テスト基準値の記憶、測定器による測定値と基
    準値との比較、比較結果の判定、判定結果の表示を指令
    できるマイクロコンピュータに組み込んだことを特徴と
    する請求項1〜7のうちの1つに記載のドラム缶のリー
    クテスト装置。
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