JP3178811B2 - 圧力降下法によるドラム缶漏洩検査装置 - Google Patents

圧力降下法によるドラム缶漏洩検査装置

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JP3178811B2 JP03931498A JP3931498A JP3178811B2 JP 3178811 B2 JP3178811 B2 JP 3178811B2 JP 03931498 A JP03931498 A JP 03931498A JP 3931498 A JP3931498 A JP 3931498A JP 3178811 B2 JP3178811 B2 JP 3178811B2
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武志 石崎
誠 高井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム缶などの容
器の漏れを圧力降下法により検出するドラム缶漏洩検査
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼製ドラム缶は液体・固体を問わず、さ
まざまな製品が詰められて輸送・貯蔵に使用されてい
る。使用済ドラム缶は残渣物を適切に除去し、洗浄、整
形、塗装および必要に応じ部品等の取り替えを行い、再
び製品の輸送・貯蔵用容器として市場に出される。
【0003】ドラム缶は胴に天板と地板を接合して構成
されており、この接合部を巻締部という。使用済ドラム
缶はこの巻締部やさびなどにより発生したピンホールよ
り漏洩する場合があり、この漏洩検査を行って合格した
缶のみ市場に出される。試験方法としては、図8に示す
ように健全なドラム缶と試験対象のドラム缶とを一定圧
に加圧後、両ドラム缶の差圧を計測し所定時間内に差圧
がしきい値を越えた場合漏洩が発生していると判定して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように差圧
により判定する方法では、漏洩の検出に時間がかかって
いた。またこのような検出は人手により行われており、
自動化が強く要望されていた。
【0005】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、容器の漏れを比較的迅速に自動的に検出する圧力
降下法によるドラム缶漏洩検査装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、ドラム缶(1)を加圧するため
に、電磁弁(3)を介して空気源(4)に接続されてい
る加圧ライン(2)とから成る加圧装置と、ドラム缶
(1)の内圧を検出するために、ドラム缶(1)の天板
に取り付けられた圧力検出装置(5)と、前記加圧装置
がドラム缶(1)を試験圧まで加圧した後の前記圧力検
出装置(5)の時間経過による検出値を所定の基準値と
比較してドラム缶(1)の漏洩を判断する判断装置
(6)と、を備え、前記判断装置(6)は、漏洩のない
基準ドラム缶を試験圧まで加圧した後、前記電磁弁
(3)を閉鎖して放置し、時間経過による圧力変化のデ
ータを作成し、さらに許容できる大きさのピンホールを
有するテスト用ドラム缶の試験圧まで加圧した後、前記
電磁弁(3)を閉鎖して放置し、時間経過による圧力変
化のデータを作成し、両データを差し引いた差圧より判
定差圧データを作成しておき、検査対象のドラム缶
(1)の試験圧まで加圧後の時間経過による前記圧力検
出装置(5)の検出値と基準ドラム缶の前記圧力変化デ
ータとの差から時間経過による検査ドラム缶差圧データ
を求め、この検査ドラム缶差圧データと前記判定差圧デ
ータとを比較し、ドラム缶(1)の漏洩を判断するよう
に構成した、ことを特徴とする圧力降下法によるドラム
缶漏洩検査装置が提供される。
【0007】上記発明の構成では、検査対象のドラム缶
(1)の試験圧まで加圧後の時間経過による圧力検出装
(5)の検出値と基準ドラム缶の圧力変化データとの
差をとることにより、差圧法による基準ドラム缶と検査
対象ドラム缶(1)との試験圧まで加圧後の時間経過に
よる差圧にほぼ等しい差圧が求められる。この差圧デー
タと、漏洩のない基準ドラム缶と許容できる大きさのピ
ンホールを有するテスト用ドラム缶との試験圧加圧後の
時間経過による圧力変化データの差圧を表す判定データ
とを比較し、ドラム缶(1)の漏洩を判断することがで
きる。なお、漏洩の許容値が零の場合には許容できるピ
ンホールの大きさは零となる。
【0008】また、前記判断装置(6)は、ドラム缶
(1)毎に異なる大きさのピンホールを有する各テスト
用ドラム缶の試験圧まで加圧した後、前記電磁弁(3)
を閉鎖して放置し、時間経過による圧力変化のデータを
作成し、前記漏洩のない基準ドラム缶を試験圧まで加圧
した後、前記電磁弁(3)を閉鎖して放置し、時間経過
による圧力変化のデータとの差より予め時間経過による
差圧変化を表すピンホール大きさ別判定データを作成し
ておき、検査対象のドラム缶(1)の試験圧まで加圧後
の時間経過による前記圧力検出装置(5)の検出値と、
基準ドラム缶の前記圧力変化データとの差から時間経過
による差圧を求め、この差圧データと前記ピンホール大
きさ別判定データより検査対象ドラム缶のピンポールの
大きさを判定するように構成することができる。
【0009】上記発明の構成では、ドラム缶(1)毎に
大きさが異なるピンホールを有するドラム缶を用意し、
このおのおのと漏洩のない基準ドラム缶との試験圧に加
圧後の時間経過による圧力変化の差を示すピンホール大
きさ別判定データを予め作成しておく。次に検査対象の
ドラム缶(1)の試験圧に加圧後の時間経過による圧力
検出装置(5)の検出値を求め、この検出値と基準ドラ
ム缶を試験圧まで加圧したときの時間経過による圧力変
化データとの差から時間経過による差圧を求め、この差
圧データとピンホール大きさ別判定データより検査対象
ドラム缶(1)のピンポールの大きさを判定することが
できる。なお、このピンホールの大きさは1個のピンホ
ールの大きさの場合もあるが、幾つかのピンホールの合
計面積が同じとなる等価ピンホールの大きさである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本実施の形態の発泡
漏れ検出装置の構成を示す図である。ドラム缶1は胴に
地板(底板)と天板(頂板)が取付けられこの接合部を
巻締部という。ドラム缶1の天板には加圧ライン2が接
続され加圧空気で加圧される。加圧ライン2は電磁弁3
を介して空気源4に接続されている。このように構成さ
れた加圧装置からの加圧空気の圧力は、例えば0.1〜
0.3kgf/cm2程度である。ドラム缶1の天板に
は圧力計5(圧力検出装置)が接続され、この計測値は
コンピュータ6(判断装置)に送られ、解析されて漏洩
の判断がなされる。コンピュータ6への入力データや解
析結果は接続されたモニタ7に表示される。
【0011】図2は検査対象ドラム缶の加圧後の圧力降
下データを差圧法による差圧データに換算する方法を説
明する図である。漏洩のない健全な基準ドラム缶を図1
に示す装置に取付け、試験圧まで加圧後、電磁弁3を閉
鎖し放置すると時間経過とともに多少圧力降下が生ず
る。図2A)はこのデータを示し、基準ドラム缶の圧力
変化データと称し、コンピュータ6に記憶されている。
図2B)は検査対象ドラム缶1を図1に示す装置に取付
け、試験圧まで加圧後、電磁弁3を閉鎖し時間経過とと
もに生じた圧力降下を示す。図2C)は図2Bのデータ
より図2A)のデータを差し引いた差圧を示す。この差
圧は図8に示した差圧法で得られる差圧とほぼ同じ値と
なる。
【0012】図3〜図7は判定データの作成を説明する
図である。ピンホール大きさ別判定データはドラム缶毎
に大きさが異なるピンホールを有するドラム缶を用意
し、このおのおのと漏洩のない基準ドラム缶との試験圧
に加圧後の時間経過による圧力変化の差圧である。図3
は等価ピンホール直径0μmの差圧、図4は等価ピンホ
ール直径104μmの差圧、図5は等価ピンホール直径
212μmの差圧、図6は等価ピンホール直径355μ
mの差圧、図7は等価ピンホール直径505μmの差圧
を示す。各図とも5回のテスト結果が示されている。
【0013】図3、図4に示すように等価ピンホールの
大きさが100μm程度では、6〜8秒の経過では差圧
に明確な変化が現れない。図5の200μm以上になる
と6〜8秒経過後に差圧が0.002以上現れる。そこ
で判定基準としては、6〜8秒後に0.002kgf/
cm2 の差圧が発生したとき漏洩があると判定する。さ
らに、等価ピンホールの大きさの判定も可能となる。加
圧後6〜8秒で差圧が0.002kgf/cm2 程度で
あれば200μm程度の等価ピンホールであり、0.0
04kgf/cm2 程度であれば350μm程度の等価
ピンホールであり、0.009kgf/cm2 程度であ
れば500μm程度の等価ピンホールであり、その中間
の差圧の場合は、補完法により求めることができる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、ドラム缶を加圧した後圧力降下を計測し、漏れのな
い基準ドラム缶の圧力降下のデータとの差をとることに
より差圧を算出し、この差圧を大きさの分かったピンホ
ールを有するテストドラム缶の同一の方法により得た差
圧と比較して漏洩の有無およびピンホールの大きさを測
定することができる。またこの方法により漏洩検査の自
動化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の装置全体の構成を示す図であ
る。
【図2】圧力降下データより差圧データを作成する説明
図である。
【図3】等価ピンホール径0μmの差圧計測図である。
【図4】等価ピンホール径104μmの差圧計測図であ
る。
【図5】等価ピンホール径212μmの差圧計測図であ
る。
【図6】等価ピンホール径355μmの差圧計測図であ
る。
【図7】等価ピンホール径505μmの差圧計測図であ
る。
【図8】従来の差圧法によるドラム缶漏洩検出方法を示
す図である。
【符号の説明】
1 ドラム缶 2 加圧ライン 3 電磁弁 4 空気源 5 圧力計 6 コンピュータ 7 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/26 G01L 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム缶(1)を加圧するために、電磁
    弁(3)を介して空気源(4)に接続されている加圧ラ
    イン(2)とから成る加圧装置と、ドラム缶(1)の内
    圧を検出するために、ドラム缶(1)の天板に取り付け
    られた圧力検出装置(5)と、前記加圧装置がドラム缶
    (1)を試験圧まで加圧した後の前記圧力検出装置
    (5)の時間経過による検出値を所定の基準値と比較し
    てドラム缶(1)の漏洩を判断する判断装置(6)と、
    を備え、 前記判断装置(6)は、漏洩のない基準ドラム缶を試験
    圧まで加圧した後、前記電磁弁(3)を閉鎖して放置
    し、時間経過による圧力変化のデータを作成し、 さらに許容できる大きさのピンホールを有するテスト用
    ドラム缶の試験圧まで加圧した後、前記電磁弁(3)を
    閉鎖して放置し、時間経過による圧力変化のデータを作
    成し、両データを差し引いた差圧より判定差圧データを
    作成しておき、 検査対象のドラム缶(1)の試験圧まで加圧後の時間経
    過による前記圧力検出装置(5)の検出値と基準ドラム
    缶の前記圧力変化データとの差から時間経過による検査
    ドラム缶差圧データを求め、この検査ドラム缶差圧デー
    タと前記判定差圧データとを比較し、ドラム缶(1)
    漏洩を判断するように構成した、ことを特徴とする圧力
    降下法によるドラム缶漏洩検査装置。
  2. 【請求項2】 前記判断装置(6)は、ドラム缶(1)
    毎に異なる大きさのピンホールを有する各テスト用ドラ
    ム缶の試験圧まで加圧した後、前記電磁弁(3)を閉鎖
    して放置し、時間経過による圧力変化のデータを作成
    し、 前記漏洩のない基準ドラム缶を試験圧まで加圧した後
    前記電磁弁(3)を閉鎖して放置し、時間経過による圧
    力変化のデータとの差より予め時間経過による差圧変化
    を表すピンホール大きさ別判定データを作成しておき、 検査対象のドラム缶(1)の試験圧まで加圧後の時間経
    過による前記圧力検出装置(5)の検出値と、基準ドラ
    ム缶の前記圧力変化データとの差から時間経過による差
    圧を求め、この差圧データと前記ピンホール大きさ別判
    定データより検査対象ドラム缶のピンポールの大きさを
    判定するように構成した、ことを特徴とする請求項1記
    載の圧力降下法によるドラム缶漏洩検査装置。
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