JP2007108083A - 磁気検出コイルおよび磁場計測装置 - Google Patents

磁気検出コイルおよび磁場計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気信号の検出感度を低減せず、かつ環境磁場の影響を低減することによって、S/N比が向上した磁気検出コイルおよび磁場計測装置を提供する。
【解決手段】超伝導体または金属部材によって構成され、互いに異なるループ方向を有する複数の1次微分型コイルまたは2次微分型コイルを、所定の間隔で複数並列に配置する磁気検出コイル2を提供し、さらに2つの前記磁気検出コイルが直交している磁気検出コイル組を備えた磁場検出装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気検出コイルおよび超伝導量子干渉素子を用いた生体磁場計測装置に関する。
従来、心磁計測や脳磁計測に用いられる生体磁場計測装置は、対象となる生体の磁気信号を超伝導線から構成される磁気検出コイルによって検出し、超伝導量子干渉素子(Superconducting Quantum Interference Device:以後SQUIDと略す)に伝達するという方法が採用されている。SQUIDは、超伝導リングにJosephson接合を持つ構造を持ち、SQUIDを貫く磁束に応じて、Josephson接合両端の電圧が周期Φ=h/2e(Wb)で周期的に変化する。
心磁計あるいは脳磁計などの生体磁場計測装置では、一般的に、超伝導線で構成される磁気検出コイルにより計測対象の磁気信号を磁束として検出し、検出した磁束をSQUIDに伝達するという方法が採用されている。磁気検出コイルは、環境磁場によるノイズを除去し、S/N(Signal/Noise)比を高める役割を担う。
図17は、一般的な磁場計測装置におけるFLL(Flux Locked Loop)回路の構成を示す図である。
FLL回路1700において、磁気検出コイル1701を貫く磁束によって発生する電流は、磁気検出コイル1701と入力コイル1702とを流れる。その結果、入力コイル1702は磁束を発生し、これがSQUID1703に伝達される。SQUID1703は、超伝導リングにJosephson接合を持つ構造であり、バイアス電流源1705により、SQUID1703にはバイアス電流が印加される。SQUID1703を貫く磁束に応じて、SQUID1703の両端の電圧は周期Φ=h/2e(Wb)で周期的に変化する。FLL回路1700においては、SQUID1703の後段にフィードバック回路を設け、プリアンプ1706、積分器1707、フィードバック抵抗1708を介した後に、フィードバックコイル1704によってSQUID1703を貫く磁束の変化を打ち消すように磁束がフィードバックされる。
そして、フィードバック抵抗1708の両端の電位差を取得することで、フィードバックコイル1704を流れる電流値を得ることができる。そして、この電流値を基に、SQUID1703を貫く磁束を算出することができる。
このような構成を持つ回路はFLL回路と呼ばれる。FLL回路1700により磁気検出コイル1701で検出した磁場に比例した電圧出力を得ることができる。
ここで、図18を参照して、生体磁場計測装置に使用される一般的な磁気検出コイルについて説明する。
図18(a)〜(e)は、生体磁場計測装置に使用される一般的な磁気検出コイルの模式図である。
それぞれ、図18において(a)は、0次微分型磁気検出コイル(マグネトメータ)、(b)は、1次微分型磁気検出コイル、(c)は、2次微分型磁気検出コイル、(d)は、薄膜基板上に形成された0次微分型磁気検出コイル、(e)は、薄膜基板上に形成された1次微分型磁気検出コイルである。
このように、磁気検出コイルは、超伝導線を円柱型のボビンに巻きつけて構成する方式、あるいは基板上に薄膜を形成して構成する方式が一般的に採用されている。
図18(a)の0次微分型磁気検出コイル181は、ボビン1811に超伝導線材を1ターン巻きつけて形成したコイル181aを持つ。この構成により、0次微分型磁気検出コイル181が検出する下記(式1)の磁束Φはコイル181aを貫く磁束Φ181aを用いて、次のように表される。
Φ=Φ181a ・・・(式1)
つまり、磁束Φはコイル181aを貫く磁束Φ181aと等しいので、0次微分型磁気検出コイル181は、後記する1次微分型磁気検出コイルまたは2次微分型磁気検出コイルに比べて大きい磁気信号が得られる一方で、環境磁場が全く低減されない。すなわち環境磁場によるノイズの影響をダイレクトに検出してしまう。従って、0次微分型磁気検出コイル181は、磁気シールドルーム内で使用されることが多い。
なお、本明細書では、コイルの中心間の距離を中心間距離と記載することとする。
また、図18(a)に示す磁束Φが正の磁気信号であるとしたとき、0次微分型検出コイル181には検出コイルに沿って描かれた細い矢印の方向に電流が流れる。以後、図18(a)にように磁束が上向きの磁気信号を正の磁気信号であるとし、正の磁気信号が検出されたときにコイルに流れる電流の方向を細い矢印によって表すものとする。
図18(b)の1次微分型磁気検出コイル182は、ボビン1821に超伝導線材を第1の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル182aと、コイル182aから後記する垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第1の方向とは逆向きである第2の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル182bを持つ。この構成により、1次微分型磁気検出コイル182が検出する下記(式2)の磁束ΦG1は、コイル182aを貫く磁束Φ182aとコイル182bを貫く磁束Φ182bとを用いて、次のように表される。
ΦG1=Φ182a−Φ182b ・・・(式2)
ここで、磁束Φ182bが負の値となっているのは、コイル182bが逆向きに巻かれていることに起因する。
なお、本明細書では、このように差分をとることを「微分する」と表現する。そして、1回差分をとることを1次微分、2回差分をとることを2次微分と表現する。
ここで、コイル182aは、検出対象の近傍に存在し、コイル182bは、比較的遠方に存在する。このため、空間的に一様な環境磁場は打ち消され、検出対象の磁束のみが検出される。
なお、本明細書では、コイル面に対し、垂直な方向を垂直方向、コイル面に対し平行な方向を水平方向とする。なお、垂直方向を磁場計測方向とすることができる。
図18(c)の2次微分型磁気検出コイル183は、ボビン1831に超伝導線材を第1の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル183aと、コイル183aから垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第1の方向とは逆向きの第2の方向に2ターン巻きつけて形成したコイル183bと、コイル183bから垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第1の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル183cを持つ。この構成により、2次微分型磁気検出コイル183が検出する下記(式3)の磁束ΦG2は、コイル183aを貫く磁束Φ183aとコイル183bを貫く磁束Φ183bとコイル183cを貫く磁束Φ183cを用いて、次のように表される。
ΦG2=Φ183a−2Φ183b+Φ183c ・・・(式3)
このように、2次微分型磁気検出コイル183では、垂直方向に対し、2段階に分けて微分することによって、空間的に一様な環境磁場または1次勾配をもつ環境磁場を低減することができる。その結果、空間的に一様な環境磁場のみを低減することができる1次微分型磁気検出コイルを用いた場合よりも環境磁場を低減することができる。一方で、磁気信号がコイル183bを貫く磁束Φ183bやコイル183cを貫く磁束Φ183cに含まれる場合は磁気信号も低減されて2次微分型磁気検出コイル183に検出される。すなわち、微分型磁気検出コイルの次数を上げれば、環境磁場は低減するが、一方で磁気信号も低減するというトレードオフが存在する。従来、生体磁場計測においては、環境磁場の大きさに応じて、磁気シールドルームを併用しながら、マグネトメータ、1次微分型磁気検出コイルまたは2次微分型磁気検出コイルが一般的に採用されてきた。
超伝導線材を用いずに磁気検出コイルを構成する方法として、超伝導薄膜を用いる方法がある。図18(d)では、超伝導薄膜を基板1841上に形成させることによって、0次微分型磁気検出コイル184を構成している。コイル184aで検出された磁束Φ184aは、同一基板1841上に形成されたSQUID1842に伝達される。図18(e)では、同様に超伝導薄膜を基板1851上に、互いに逆向きのコイル185a,185bを形成することによって、1次微分型磁気検出コイル185を構成している。コイル185aで検出された磁束Φ185aと、コイル22bで検出された磁束Φ185bの差分Φ185a−Φ185bが同一基板1851上に形成されたSQUID1852に伝達される。この超伝導薄膜を用いる方法の効果としては、磁気検出コイルの面積を正確に指定して形成できるという点がある。
また、これらの微分型コイルの考え方を基本として、これまでに磁気検出コイルの配置の形状として、幾つかの種類が提案されており、そのような配置のひとつとして、微分次数の異なる複数種の磁気検出コイルを同一測定点に配置し、生体内の磁場源または磁場源分布を演算し、推定する方法が提案されている。
特開平09−084777号公報(請求項1、段落0015、図1)
しかしながら、従来の微分型磁気検出コイルは、図18に示すように、ある1方向に微分された磁場を検出する構成しかなかった。この方法では、磁気シールドレス環境など、環境磁場が大きい場合において環境磁場が十分に低減されないという課題があった。環境磁場を低減するためには、微分型磁気検出コイルの次数を高くするという方法があるが、この方法では、環境磁場は低減するものの、一方で検出対象である磁気信号も同時に低減してしまうという問題がある。
また、超伝導薄膜を用いる方法では、薄膜の性質上、磁気検出コイルを立体的な構造に形成するのが困難であるという問題がある。
さらに、図18(a)〜(c)に示す立体構造を有する種類の磁気検出コイルと、図18(d)および(e)に示す超伝導薄膜上に形成される種類の磁気検出コイルとは、その使用目的、構造および製造方法が異なるため、これら2種類のコイルを組み合わせることを発想するのは困難である。
前記問題に鑑みて、本発明では、磁気信号の検出感度を低減せず、かつ環境磁場の影響を低減することによって、S/N比が向上した磁気検出コイルおよび磁場計測装置を提供することを目的とする。
超伝導体または金属部材によって構成され、互いに異なるループ方向を有する微分型コイルを、所定の間隔で複数並列に配置することを主な特徴とする。また、微分型コイルは、1次微分型コイルまたは2次微分型コイルであることを特徴とする。
本発明によれば、磁気信号の検出感度を低減せず、かつ環境磁場の影響を低減することによって、S/N比が向上した磁気検出コイルおよび磁場計測装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の図面においては、同一機能をもつ構成要素には同じ参照番号を付している。
以下の実施形態における装置で使用される磁気検出コイルを構成する超伝導材料として、低温(例えば、液体ヘリウム温度)において超伝導体として作用する低温の超伝導転移温度をもつ低温超伝導材料、または高温(例えば、液体窒素温度)で超伝導体として作用する高温の超伝導転移温度をもつ高温超伝導材料が使用できる。液体ヘリウム温度と液体窒素温度の間の超伝導転移温度とをもつ超伝導材料、液体窒素温度より高い超伝導転移温度をもつ超伝導材料を使用してもよい。また、磁気検出コイルを構成する部材は、銅等の電気伝導率の高い金属も使用できるものとする。
[磁気検出コイル その1]
図1は、本実施形態における磁気検出コイルを示す斜視図である。
磁気検出コイル1は、ボビン11aに超伝導線材を第1の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル1aと、コイル1aから垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第1の方向とは逆向きの第2の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル1bと、コイル1aから水平方向に所定の距離だけ離れた箇所に存在するボビン11bに超伝導線材を第2の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル1cと、コイル1cから垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第1の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル1dとを持つ。すなわち、磁気検出コイル1は、1本の線材からなる。ここで、コイル1aとコイル1cはそれぞれ同一平面上に存在し、またコイル1bとコイル1dはそれぞれ同一平面上に存在する。つまり、1次微分型コイルが、所定の間隔で複数並列に配置されている。この構成により、磁気検出コイル1が検出する下記(式4)の磁束ΦP1は、コイル1aを貫く磁束Φ1aとコイル1bを貫く磁束Φ1bとコイル1cを貫く磁束Φ1cとコイル1dを貫く磁束Φ1dとを用いて、次のように表すことができる。
ΦP1=(Φ1a−Φ1b)−(Φ1c−Φ1d) ・・・(式4)
つまり、本実施形態の磁気検出コイル1は、ボビン11a(第1項)、11b(第2項)の軸方向(垂直方向)に1次微分すると同時に、水平方向に1次微分する磁気検出コイルである。このように、磁気検出コイル1は、垂直方向に1次微分され、さらに水平方向に1次微分された磁気信号を検出するため、図18(b)の1次微分型磁気検出コイル182を用いた場合よりも環境磁場を低減することができる。
[磁気検出コイル その2]
図2は、本実施形態における磁気検出コイルを示す斜視図である。
本実施形態の磁気検出コイル2は、ボビン21aに超伝導線材を第1の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル2aと、コイル2aから垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第1の方向と反対の第2の方向に2ターン巻きつけて形成したコイル2bと、コイル2bから、さらに垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第1の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル2cと、コイル2aから水平方向に所定の距離だけ離れた箇所に存在するボビン21bに超伝導線材を第2の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル2dと、コイル2dから垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第1の方向に2ターン巻きつけて形成したコイル2eと、コイル2eから、さらに垂直方向に所定の距離だけ離れた箇所に第2の方向に1ターン巻きつけて形成したコイル2fとを持つ。すなわち、磁気検出コイル2は、1本の線材からなる。ここで、コイル2aとコイル2dはそれぞれ同一平面上に存在し、またコイル2bとコイル2eはそれぞれ同一平面上に存在し、またコイル2cとコイル2fはそれぞれ同一平面上に存在する。つまり、2次微分型コイルが、所定の間隔で複数並列に配置されている。この構成により、磁気検出コイル2が検出する下記(式5)の磁束ΦP2は、コイル2aを貫く磁束Φ2aとコイル2bを貫く磁束Φ2bとコイル2cを貫く磁束Φ2cとコイル2dを貫く磁束Φ2dとコイル2eを貫く磁束Φ2eとコイル2fを貫く磁束Φ2fとを用いて、次のように表すことができる。
ΦP2=(Φ2a−2Φ2b+Φ2c)−(Φ2d−2Φ2e+Φ2f) ・・・(式5)
つまり、本実施形態の磁気検出コイル2は、ボビン21a(第1項)、21b(第2項)の軸方向(垂直方向)に2次微分すると同時に、水平方向に1次微分する磁気検出コイルである。このように、磁気検出コイル2は、垂直方向に2次微分され、さらに水平方向に1次微分された磁気信号を検出するため、図18(c)の2次微分型磁気検出コイル183を用いた場合よりも環境磁場を低減することができる。
なお、図1および図2に示す磁気検出コイルは、コイルの形状が円形状であるとしているが、これに限らず、例えば多角形状のコイルを用いてもよい。
[シミュレーション結果]
次に、図3から図7を参照して、本実施形態における磁気検出コイルが検出する磁気信号の信号強度(以降、信号強度と記載する)に対する効果を説明する。
Figure 2007108083
Figure 2007108083
Figure 2007108083
Figure 2007108083
Figure 2007108083
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Figure 2007108083
Figure 2007108083
Figure 2007108083
Figure 2007108083
(式9)および(式10)より、B(x,y,0)はPmax=(−z/√2,0,0)において最大値B maxをとり、
min=(z/√2,0,0)において、最小値B minをとる。それぞれの信号強度の値は以下の式で表される。
Figure 2007108083
Figure 2007108083
図3から、PmaxおよびPminにおける信号強度を読み取ると、B maxは1.5pT、B minは−1.5pTであることがわかる。
また、点Pmaxと点Pminとの中心間距離dは以下の式で表される。
d=√2z ・・・(式13)
次に、図18(b)を参照しつつ、図4(a)および(b)に沿って1次微分型磁気検出コイルが検出する信号強度を説明する。
図4(a)は、図18(b)の1次微分型磁気検出コイルが検出する信号強度の分布のシミュレーション結果を示す図であり、図4(b)は、図4(a)をx―B平面に投影して表した図である。
図4においても、図3と同様に、磁気信号源として、約30週の典型的な胎児の心筋電流ダイポールを仮定し、1次微分型磁気検出コイル182のコイル182aの中心位置をグラフ上の(x,y,0)(m)とする。
図3と同様に、各磁気検出コイルで検出された信号強度の最大値を比較すると、1次微分型磁気検出コイル182では約1pTであった。
次に、図18(c)を参照しつつ、図5(a)および(b)に沿って1次微分型磁気検出コイル182、図18(c)の2次微分型磁気検出コイル183が検出する信号強度を説明する。
図5(a)は、図18(c)の2次微分型磁気検出コイルが検出する信号強度の分布のシミュレーション結果を示す図であり、図5(b)は、図5(a)をx―B平面に投影して表した図である。
図3と同様に、磁気信号源として、約30週の典型的な胎児の心筋電流ダイポールを仮定し、2次微分型磁気検出コイル183のコイル183aの中心位置をグラフ上の(x,y,0)(m)とする。各磁気検出コイルで検出された信号強度の最大値を比較すると、2次微分型磁気検出コイル183では約0.75pTであった。
図3〜図5より、1次微分型磁気検出コイル182では、0次微分型磁気検出コイル181より、検出する信号強度が低く、2次微分型磁気検出コイル183では、1次微分型磁気検出コイル182より検出する信号強度が低いことがわかる。
Figure 2007108083
Figure 2007108083
以上の結果より、図1に示される磁気検出コイル1は、磁気信号源である電流の直上において、図18(b)に示される1次微分型磁気検出コイル182の2倍の大きさの磁気信号を検出可能であることが分かる。
さらに、磁気検出コイル1は、1次微分型磁気検出コイル182に比べて環境磁場をより低減することが期待されることから、磁気検出コイル1は1次微分型磁気検出コイル182よりも高いS/N比が得られると考えられる。
また、このような磁気検出コイル1または磁気検出コイル2は、具体的には、図15に示すFLL回路における磁気検出コイルとして用いられる。
次に、図2および図18を参照しつつ、図8に沿って環境磁場に対する本実施形態の磁気検出コイルの効果を説明する。
図8は、環境磁場に対する本実施形態の磁気検出コイルの効果を示す実験結果のグラフである。
図8のグラフの縦軸は、磁気検出コイルが検出した環境磁場雑音(Field noise)の強度(T/Hz1/2)、横軸は環境磁場雑音の周波数(Frequency:単位Hz)を表す。図8の線(a)は、フラックスゲート磁束計の磁気シールド外における出力の周波数特性、すなわち環境磁場の周波数特性である。図8の線(b)は、図18の線(c)の2次微分型磁気検出コイル183の磁気シールド外における出力の周波数特性である。ここで、実験に用いた2次微分型磁気検出コイル183のコイル183a,183b,183cの直径はそれぞれ18mmとし、各磁気検出コイルにおける垂直方向の各コイル間距離は50mmとした。図8の線(c)は、図2の磁気検出コイル2の磁気シールド外における出力の周波数特性である。ここで、実験に用いた磁気検出コイル2のコイル2aからコイル2fの直径をそれぞれ18mmとし、垂直方向の各コイル間距離は50mmとした。また、図2に示すボビン21aとボビン21bとの中心間距離は25√2mmとした。図8の線(d)は、図8の線(b)を算出するために用いた磁気検出コイルと同じ2次微分型磁気検出コイル183の磁気シールド内における出力の周波数特性である。
磁気検出コイルの出力から算出された磁束密度をB、環境磁場の磁束密度をBとした時、磁気検出コイルの低減率S(dB)を(式14)で定義すると、周波数帯域が、0.5−49Hzにおいて、図8の線(b)すなわち2次微分型磁気検出コイル183の低減率は32−40dBであったのに対し、図8の線(c)すなわち磁気検出コイル2の低減率は41−58dBであった。また、図8の線(d)すなわち、磁気シールドと2次微分型磁気検出コイル183を併用した場合の低減率は54−83dBであった。
=20log|B/B| ・・・(式14)
周波数によって低減率が異なるのは、環境磁場の発生源の距離が周波数によって異なるためである。一般に、磁場発生源が磁気検出コイルから離れるに従い、その磁場発生源がつくる磁気勾配は緩やかになるため、磁気検出コイルの低減率は高くなる傾向にある。また、環境磁場雑音を0.5−49Hzの帯域において積分することによって得られる値(磁気検出コイルの出力を0.5−49Hzの通過帯域を持つバンドパスフィルタを通して得られる磁気信号の値に相当)を用いて磁気検出コイルの低減率を計算すると、図8の線(b)すなわち2次微分型磁気検出コイル183のノイズの低減率は40dBであったのに対し、図8の線(c)すなわち磁気検出コイル2の低減率は54dBであった。また、図8の線(d)すなわち、磁気シールドと2次微分型磁気検出コイル183を併用した場合の低減率は73dBであった。以上の結果より、磁気検出コイル2の低減率は、2次微分型磁気検出コイル183の低減率よりも14dB高いといえる。
次に、図2および図18を参照しつつ、図9〜図11に沿って図2に示す磁気検出コイル2を用いたときの、環境磁場に対する効果を説明する。
図9は、本実施形態における磁気検出コイルの効果を示す実験に用いた磁場計測装置の概略図である。
この実験の目的は、磁気シールドレス環境において、2次微分型磁気検出コイル183と本実施形態の磁気検出コイル900を用いて成人の心磁計測を行い、各磁気検出コイルの検出する心磁波形を比較することである。
2個の2次微分型磁気検出コイル901,902で検出した磁束は、SQUID基板903,904に伝達される。ここで、SQUID基板903,904は、図17における入力コイル1702、SQUID1703およびフィードバックコイル1704を含む。ここで用いた2次微分型磁気検出コイル901,902は、図8の説明で述べた2次微分型磁気検出コイルと同様に、磁気検出コイル901,902の直径は18mm、磁気検出コイル901,902における個々のコイルの垂直方向の距離はそれぞれ50mmである。また、2個の2次微分型磁気検出コイル901,902の中心間距離は25√2mmとした。つまり、2つの2次微分型コイルが、並列に配置された構造となっている。磁気検出コイル901、902、およびSQUID基板903,904はそれぞれクライオスタット905内で低温に冷却される。クライオスタット905内には液体ヘリウムが充填され、真空断熱層によって外界と断熱されている。SQUID基板903,904はそれぞれFLL回路906,907によって制御される。FLL回路906,907の出力は、AD(Analog to Digital)コンバータ908,909によりAD変換された後にDSP(Digital Signal Processor)910に入力され、リアルタイムでデジタル信号処理される。DSP910のデジタル信号処理において、差動素子911は、2つの入力信号の差分を出力し、フィルタ912,913,914は、商用電源周波数のノイズを除去するノッチフィルタと1−50Hzの通過帯域を持つバンドパスフィルタより構成される。ここで、出力1と出力2は、それぞれ2次微分型磁気検出コイル901,902の検出した磁気信号をフィルタ処理した信号であり、出力3は、2次微分型磁気検出コイル901,902の検出した磁気信号の差分信号にフィルタ処理した信号である。つまり、図9の構成でも出力3は、図2に示される磁気検出コイル2の検出した磁気信号をフィルタ処理した信号に相当する。
図10は、本実施形態における磁場計測装置の概略図である。
図2に示される磁気検出コイル2と同様の構成をもつ磁気検出コイル1001で検出した磁束は、SQUID基板1002に伝達される。ここで、SQUID基板1002は、図17における入力コイル1702、SQUID1703およびフィードバックコイル1704を含む。磁気検出コイル1001、およびSQUID基板1002はそれぞれクライオスタット1003内で低温に冷却される。クライオスタット1003内には液体ヘリウムが充填され、真空断熱層によって外界と断熱されている。SQUID基板1002はそれぞれFLL回路1004によって制御される。FLL回路1004の出力は、ADコンバータ1005によりAD変換された後にDSP1006に入力され、リアルタイムでデジタル信号処理される。ここで、磁気検出コイル1001の検出する磁束は、図9に示される2次微分型磁気検出コイル901,902の検出した磁束を差分したものに相当する。また、前述の図4〜図6に示されるシミュレーション結果により、磁気検出コイル1001は、2次微分型磁気検出コイル901,902に比べて、より大きな磁気信号を検出することができる。すなわち、磁気検出コイル1001は2次微分型磁気検出コイル901,902に比べて、雑音がより小さいだけでなく、より大きな磁気信号を検出することができる。したがって、磁気検出コイル1001は2次微分型磁気検出コイル901,902に比べてS/N比の高い磁気信号を得ることができる。
なお、図9および図10の磁場計測装置は、例えば図14〜図16を参照して後記する磁場計測装置に用いることができる。
図11は、図9の磁場計測装置を用いて行った成人の心磁計測結果を示すグラフである。
縦軸は磁束密度(単位pT)を表し、横軸は時間(Time:単位s)を表す。
図11(a)は、図9の出力1の時間変化を表した図であり、図11(b)は、図9の出力2の時間変化を表した図である。また、図11(c)は、図9の出力3の時間変化を表した図である。
図11(a)と図11(b)では、心磁波形のQRS波のピークは確認できるものの、環境磁場が十分に低減されていないため、数10Hz程度のノイズと基線の揺らぎが目立つ。一方で、図11(c)では、心磁波形が明瞭に検出されている。図11(a)と図11(b)に見られる数10Hz程度のノイズと基線の揺らぎは、磁気検出コイル面方向の差分により低減され、QRS波だけでなくT波も明瞭に確認できた。以上の実験結果より、図2の磁気検出コイル2は図18(c)の2次微分型磁気検出コイル183よりもS/N比が高く、磁気シールドレス環境においても明瞭な心磁波形が得られることが分かる。
このように、図9の磁気検出コイル900から得られる磁気信号(図9の出力3)は、2次微分型磁気検出コイル901,902単体から得られる磁気信号(図9の出力1および出力2)に比べて、より環境磁場が低減された磁気信号をSQUID基板903に伝達することができる効果がある。
そして、図10の磁場計測装置の出力から得られる波形は、図9の磁場計測装置の出力3から得られた波形とほぼ同じである。しかしながら、図10の磁場計測装置は、図9の磁場計測装置と比較してSQUIDやFLL回路、ADコンバータ、信号処理などが半分で済むので、より低いコストで、高いS/N比の高い信号を得ることが可能となる。
また、図9における2次微分型磁気検出コイルの代わりに1次微分型磁気検出コイルを用い、図10では、図2の磁気検出コイル2の代わりに図1の磁気検出コイル1を用いてもよい。
[磁気検出コイルの配置]
次に、図2を参照しつつ、図12および図13を参照して本実施形態における磁気検出コイルの配置方法の一例を説明する。
図12は、本実施形態における磁気検出コイルの配置を示す斜視図である。
磁気検出コイル12a,12bは、図2に示される磁気検出コイル2と同じ構成をもつ。すなわち、磁気検出コイル12aも12bも、微分型コイルをそれぞれ1対備えた構成となっている。磁気検出コイル12aは、2次微分型磁気検出コイルの構成を有するコイル1201、およびコイル1201と逆向きの巻き方向を有するコイル1202からなり、同様に、磁気検出コイル12bは、図18(c)と同じ構成を持つ2次微分型磁気検出コイルの構成を有するコイル1203、およびコイル1201と逆向きの巻き方向を有するコイル1204からなる。磁気検出コイル12a,12bの組のことを磁気検出コイル組12と記載することにする。ここで、磁気検出コイル組12は、磁気検出コイル12a,12bを互いに水平方向における1次微分の方向が直交するように配置されていることが特徴である。
図13(a)は、図12に示される磁気検出コイル組を模式的に表した上面図である。図13(b)は、磁場源である電流ベクトルと、磁気検出コイル12aによって検出されるx軸方向に1次微分されたz方向の磁束密度Bおよび磁気検出コイル12bによって検出されるy軸方向に1次微分されたz方向の磁束密度Bとの関係を示す図である。また、図13(c)は、図12に示される磁気検出コイル組と同様の構成を持つ64個の磁気検出コイル組12を8×8の格子状に配置した状態を示す概略図である。
一般に、心筋電流等の電流が、x軸方向の向きに流れている場合、その電流の発生する磁場を検出するには、図13(a)のy軸方向に微分した磁気検出コイルを用いることにより、磁気信号を検出することができる。一方で、x軸方向に微分した磁気検出コイルを用いた場合は、ほとんど信号が検出されない。このように、水平方向で微分する磁気検出コイルを用いる場合には、磁場源となる電流の向きと直交する方向に微分した磁気検出コイルを用いることが望ましい。しかしながら、心筋電流のように、計測対象の電流の向きが予め分からない場合は、図12に示される磁気検出コイル組12のように、本実施形態の磁気検出コイル2つを直交させる形で配置することが望ましい。
さらに、磁気検出コイル12aによって検出された磁束密度をB、磁気検出コイル12bによって検出された磁束密度をBとすると、それらのベクトル和である次式を算出することが可能である。
=√(B +B ・・・(式15)
(式15)を算出することによって、計測対象である電流源の向きによらず、確実に電流源の発生する磁場を検出することが可能となる。
Figure 2007108083
Figure 2007108083
したがって、磁気検出コイル12aによって検出されるx軸方向に1次微分されたz方向の磁束密度Bおよび磁気検出コイル12bによって検出されるy軸方向に1次微分されたz方向の磁束密度Bを用いて、磁場源である電流のx成分Iおよび電流のy成分Iは近似的に以下の式で表される。
(I,I)∝(−B,B) ・・・(式17)
このことから、磁気検出コイル組12は、磁場源である電流を近似的に電流ベクトルとして検出することができる。
図13(b)に示されるように、磁気検出コイル12a,12bから検出される磁束密度BとBを用いて電流をベクトルとして表現することができる。
このように、磁気検出コイル組12を複数配置することにより、磁場分布を検出することが可能となる。さらに、(式17)を用いることにより、磁場源である電流ベクトルの分布(電流ベクトル場)を検出することが可能となる。これにより、心磁計測に関しては、心筋電流が流れている方向を気にすることなく、心筋電流が流れている箇所を推定することが可能となり、脳磁計測に関しては、神経電流が流れている方向を気にすることなく、神経電流が流れている箇所を推定することが可能となる。
ここで、図1および図2を参照しつつ、図14に沿って本実施形態の磁気検出コイルを用いた生体磁場計測装置1400の説明をする。
図14は、本実施形態における生体磁場計測装置の全体構成を示す斜視図である。
生体磁場計測装置1400において、図1に示される磁気検出コイル1あるいは図2に示される磁気検出コイル2、およびSQUIDはクライオスタット1401内で低温に保持されている。また、磁気検出コイルは、図12に示すように2つを1組として、図13に示す形で配置される。ここで、各磁気検出コイルは、磁気検出コイル面がクライオスタット1401の底面と平行となるように配置される。クライオスタット1401内には液体ヘリウムが充填され、外界と真空層で断熱されている。クライオスタット1401はガントリ1402によって支持される。生体磁場計測の被検者はベッド1403に横たわり、計測部位(心磁計側であれば胸部あるいは背面)をクライオスタット1401の底面に近づけるようにベッド1403の高さと水平方向の位置を調節する。計測・制御回路1404により、SQUID磁束計を制御し、検出した磁気信号を電圧信号に変換して、信号処理・表示装置1405に伝達する。信号処理・表示装置1405では、DSPを用いて環境磁場を除去する処理を行い、被検者の生体の磁気信号を検出して信号処理・表示装置1405にリアルタイムで心磁波形または脳磁波形、等磁場線図、電流分布図等を表示することができる。
[磁気検出コイルの利用例:胎児心磁計測装置]
ここで、図1および図2を参照しつつ、図15に沿って本実施形態の磁気検出コイルを用いた胎児心磁計測装置1500の説明をする。
図15は、本実施形態における胎児心磁計測装置を示す斜視図である。
胎児心磁計測装置1500において、図1に示される磁気検出コイル1あるいは図2に示される磁気検出コイル2、およびSQUIDはクライオスタット1501内で低温に保持される。また、磁気検出コイルは、図12に示すように2つを1組として、図13に示す形で配置される。ここで、各磁気検出コイルは、磁気検出コイル面がクライオスタット1501の底面と平行となるように配置される。クライオスタット1501内には液体ヘリウムが充填され、外界と真空層で断熱されている。クライオスタット1501はガントリ1502によって支持される。ただし、クライオスタット1501は可動であり、水平方向または上下方向に移動し、またクライオスタット1501自体の傾きも調整できるものとする。被検者である母体1503の腹部に磁気検出コイルを近づけるようにクライオスタット1501の位置を調整する。計測・制御回路1505により、SQUID磁束計を制御し、検出した磁気信号を電圧信号に変換して信号処理・表示装置1506に伝達する。信号処理・表示装置1506では、DSPを用いて環境磁場や母体1503由来の心磁信号を除去する処理を行い、胎児1504の心磁信号を検出して信号処理・表示装置1506にリアルタイムで胎児心磁波形1507を表示するとともに、胎児1504の心磁信号から心拍数を計算してリアルタイムに心拍数1508を表示する。以上の構成をもつ胎児心磁計測装置により、胎児1504の心磁波形1507および心拍数1508をリアルタイムでモニタリングすることができる。
[磁気検出コイルの利用例:脳磁計測装置]
ここで、図1および図2を参照しつつ、図16に沿って本実施形態の磁気検出コイルを用いた脳磁計測装置1600の説明をする。
図16は本実施形態における脳磁計測装置を示す斜視図である。
図1に示される磁気検出コイル1あるいは図2に示される磁気検出コイル2、およびSQUIDはクライオスタット1601a,1601b内で低温に保持される。また、磁気検出コイルは、図12に示すように2つを1組として、図13に示す形で配置される。ここで、各磁気検出コイルは、磁気検出コイル面がクライオスタット1601a,1601bの側面と平行となるように配置される。クライオスタット1601a,1601b内には液体ヘリウムが充填され、外界と真空層で断熱されている。クライオスタット1601a,1601bはガントリ1602によって支持される。ただし、クライオスタット1601a,1601bは可動であり、水平方向または上下方向に移動し、またクライオスタット1601a,1601b自体の傾きも調整できるものとする。被検者1603の頭部の計測位置にクライオスタット1601a,1601b内の磁気検出コイルを近づけるようにクライオスタット1601a,1601bの位置を調整する。計測・制御回路1605a,1605bにより、SQUID磁束計を制御し、検出した磁気信号を電圧信号に変換して、信号処理・表示装置1606に伝達する。信号処理・表示装置1606では、DSPを用いて環境磁場を除去する処理を行い、被検者1603の脳磁信号を検出して信号処理・表示装置1606にリアルタイムで脳磁波形1607a,1607bを表示する。また、神経の伝達時間を計測するために、聴覚刺激装置1604を用いて被検者1603の耳に音声刺激を行い、その反応をリアルタイムにモニタリングし、さらに、脳磁波形1607a,1607bより、それぞれピークの時間差を計算して、伝達時間1608をリアルタイムに表示することができる。ここで、上記の聴覚刺激や視覚刺激、体性感覚刺激等の応答に起因する感覚刺激誘発脳磁場の他に、自発脳磁場や事象関連脳磁場も計測することができる。
以上で説明した本実施形態の磁気検出コイルの実施形態では、垂直方向に1次微分又は2次微分する磁気検出コイルを例として説明したが、本実施形態の磁気検出コイルでは、異なる2方向に微分された信号を検出する構成をもっており、例えば垂直方向に3次以上微分する磁気検出コイルでもよい。
また、以上で説明した実施形態では、心臓磁場の計測を例として説明したが、本実施形態の生体磁場計測装置を用いて、脳の神経活動に起因して検査対象の脳から発する磁場の計測や、母体内の胎児の心臓磁場の計測に適用できる。
また、以上で説明した実施形態では、磁気検出コイルの検出した磁束を電圧値に変換する磁束計としてSQUID磁束計を例にとったが、その他にも磁束計として、磁気抵抗素子、巨大磁気抵抗素子、フラックスゲート磁束計、光ポンピング磁束計等の他の磁束計を用いてもよい。また、SQUIDとして、液体ヘリウムを用いて冷却する例を説明したが、冷凍機や、高温超電導部材から構成されるSQUIDであれば液体窒素を用いて冷却してもよい。
本実施形態によれば、S/N比を向上させ、より高感度で正確な計測が可能な生体磁場計測装置を実現でき、磁気シールドの無い環境においても生体磁場計測を行うことが可能となる。
本実施形態における磁気検出コイルを示す斜視図である(その1)。 本実施形態における磁気検出コイルを示す斜視図である(その2)。 (a)は、図18(a)の0次微分型磁気検出コイルが検出する信号強度の分布のシミュレーション結果を示す図である。 (b)は、図3(a)をx―B平面に投影して表した図である。 (a)は、図18(b)の1次微分型磁気検出コイルが検出する信号強度の分布のシミュレーション結果を示す図である。 (b)は、図4(a)をx―B平面に投影して表した図である。 (a)は、図18(c)の1次微分型磁気検出コイルが検出する信号強度の分布のシミュレーション結果を示す図である。 (b)は、図5(a)をx―B平面に投影して表した図である。 (a)は、図1に示される本実施形態の磁気検出コイルが検出する信号強度の分布のシミュレーション結果を示す図である。 (b)は、図6(a)をx―B平面に投影して表した図である。 (a)は、図2に示される磁気検出コイルが検出する信号強度の分布のシミュレーション結果を示す図である。 (b)は、図7(a)をx―B平面に投影して表した図である。 環境磁場に対する本実施形態の磁気検出コイルの効果を示す実験結果のグラフである。 本実施形態における磁気検出コイルの効果を示す実験に用いた磁場計測装置の概略図である。 本実施形態における磁場計測装置の概略図である。 (a)は、図9の出力1の時間変化を表した図である。 (b)は、図9の出力2の時間変化を表した図である。 (c)は、図9の出力3の時間変化を表した図である。 本実施形態における磁気検出コイルの配置を示す斜視図である。 (a)は、図12に示される磁気検出コイル組を模式的に表した上面図である。 (b)は、磁気源である電流ベクトルと、磁気検出コイルによって検出されるx軸方向に1次微分されたz方向の磁束密度およびy軸方向に1次微分されたz方向の磁束密度との関係を示す図である。 (c)は、図12に示される磁気検出コイル組と同様の構成を持つ64個の磁気検出コイル組12を8×8の格子状に配置した状態を示す概略図である。 本実施形態における生体磁場計測装置の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態における胎児心磁計測装置を示す斜視図である。 本実施形態における脳磁計測装置を示す斜視図である。 一般的な磁場計測装置におけるFLL回路の構成を示す図である。 (a)は、生体磁場計測に使用される一般的な磁気検出コイルの模式図である(0次微分型磁気検出コイル)。 (b)は、生体磁場計測に使用される一般的な磁気検出コイルの模式図である(1次微分型磁気検出コイル)。 (c)は、生体磁場計測に使用される一般的な磁気検出コイルの模式図である(2次微分型磁気検出コイル)。 (d)は、生体磁場計測に使用される一般的な磁気検出コイルの模式図である(薄膜基板上に形成された0次微分型磁気検出コイル)。 (e)は、生体磁場計測に使用される一般的な磁気検出コイルの模式図である(薄膜基板上に形成された1次微分型磁気検出コイル)。
符号の説明
1,2,12a,12b,1001,1701 磁気検出コイル
12 磁気検出コイル組
181 0次微分型検出コイル
181 0次微分型磁気検出コイル
182 1次微分型磁気検出コイル
183,901,902 2次微分型磁気検出コイル
184 0次微分型磁気検出コイル(薄膜基板型)
185 1次微分型磁気検出コイル(薄膜基板型)
1702 入力コイル
1703,1842,1852 SQUID
903,904,1002 SQUID基板
905,1004,1401,1501,1601a クライオスタット
906,907,1004,1700 FLL回路
908,1005 ADコンバータ
910,1006 DSP
911 差動素子
912,913,914 フィルタ
1400 生体磁場計測装置
1402 ガントリ
1403 ベッド
1404 計測・制御回路
1405 信号処理・表示装置
1500 胎児心磁計測装置
1502,1602 ガントリ
1503 母体
1504 胎児
1505 計測・制御回路
1506 信号処理・表示装置
1507 胎児心磁波形
1507 心磁波形
1508 心拍数
1600 脳磁計測装置
1603 被検者
1604 聴覚刺激装置
1605a 計測・制御回路
1606 信号処理・表示装置
1607a 脳磁波形
1608 伝達時間
1704 フィードバックコイル
1705 バイアス電流源
1706 プリアンプ
1707 積分器
1708 フィードバック抵抗

Claims (12)

  1. 超伝導体または金属部材によって構成される磁気検出コイルであって、
    互いに異なるループ方向を有する複数の微分型コイルを、所定の間隔で並列に配置し、互いに接続することを特徴とする磁気検出コイル。
  2. 前記複数の微分型コイルとは、2つの微分型コイルであることを特徴とする請求項1に記載の磁気検出コイル。
  3. 前記微分型コイルとは、2次微分型コイルであることを特徴とする請求項1に記載の磁気検出コイル。
  4. 前記微分型コイルとは、1次微分型コイルであることを特徴とする請求項1に記載の磁気検出コイル。
  5. 前記超伝導体または金属部材が、線材であることを特徴とする請求項1に記載の磁気検出コイル。
  6. 磁気検出コイルで検出した磁気信号を、超伝導量子干渉素子に伝達することを特徴とする磁場計測装置であって、
    前記磁気検出コイルは、
    超伝導体または金属部材によって構成され、互いに異なるループ方向を有する複数の微分型コイルを、所定の間隔で並列に配置し、互いに接続することを特徴とする磁場計測装置。
  7. 2つの前記磁気検出コイルが、互いに交差している磁気検出コイル組を備えることを特徴とする請求項6に記載の磁場計測装置。
  8. 前記交差とは、直交であることを特徴とする請求項7に記載の磁場計測装置。
  9. 前記磁気検出コイル組が、複数存在し、かつ格子状に配置されることを特徴とする請求項7に記載の磁場計測装置
  10. 胎児の心臓から発生する磁気信号を検出し、胎児の心拍数をモニタリングすることを特徴とする請求項6に記載の磁場計測装置。
  11. 脳から発生する磁気信号を検出し、神経の伝達時間をモニタリングすることを特徴とする請求項6に記載の磁場計測装置。
  12. 磁気検出コイルで検出した磁気信号を、超伝導量子干渉素子に伝達する磁場計測装置であって、
    互いに異なるループ方向を有する複数の微分型コイルは、所定の間隔で並列に配置された超伝導体または金属部材によって構成され、
    前記磁場計測装置は、
    前記複数の微分型コイルで検出した磁気信号を、互いに差分する手段を含むことを特徴とする磁場計測装置。
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