JP6421379B2 - 磁界センサ - Google Patents

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Description

この発明は、勾配磁界及び一様磁界を検出する磁界センサに関する。
心磁図は、心疾患の早期発見に有効な手段とされている。そして、心磁界測定には、SQUID(superconducting quantum interference device:超伝導量子干渉素子)と呼ばれる磁界センサを用いるのが一般的である。
しかし、SQUIDは、測定時に液体ヘリウムによる冷却が必要である。すなわち、冷却及び保冷装置を含んだ測定システムの実現には膨大なコストがかかるため、SQUIDを用いた心磁界計測は普及していない。
このため、SQUIDに代わる種々の磁界センサを用いた心磁界計測について研究が行われている。
また、食品中に含まれる微小な金属異物の検出や、充電式電池の製造工程で混入する微小金属異物の高感度検出が必要とされている。このためには、SQUIDのような高コストセンサは産業応用には全く不向きである。そのため、微小金属異物から発せられる微弱で空間的に局在するダイポール磁界を高感度に検出することができる勾配磁界センサが必要とされている。
本願発明者は、室温動作の磁界センサである基本波型直交フラックスゲートセンサを用いた心磁界計測を、過去に提案している。本センサは、従来の直交フラックスゲートセンサと異なり、交流励磁電流にその振幅幅よりも大きな直流電流をバイアスとして与えたものを、磁性ワイヤに通電する。これにより、バルクハウゼンノイズが大幅に低減され、高感度化もできる。そして、本願発明者は、現在までの研究成果として、1Hzにおいて1.8pT/√Hzの分解能を実現している。また、本願発明者は、この高感度・高分解能の性質を持った基本波型直交フラックスゲートセンサによる心磁界計測について研究を行ない、フラックスゲートセンサのアレイ化による心磁図の多チャンネル観測に成功した。
そして、本願発明者の本研究における現在の課題として、計測される心磁図に混入する環境磁気雑音成分を如何に低減するかが大きな問題となっている。
また一方では、一様磁気雑音を低減する方法として、単芯のフラックスゲートセンサを用いたグラディオメータ(gradiometer:磁場勾配計)が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
Michal Janosek, Pavel Ripka, Frank Ludwig, and Meinhard Schilling :"Single-core fluxgate gradiometer with simultaneous gradient and homogeneous feedback operation",JOURNAL OF APPLIED PHYSIS 111, 07E328(2012)
しかしながら、従来のフラックスゲートグラディオメータは、非特許文献1に記載の通り、一様磁界にも反応する寄生的な感度が、0.2(nT.m−1)・nT−1であり、一様磁界を十分に減衰できていないという課題がある。この大きさがどれくらいかといえば、本来感じてはいけない一様磁界が1nTある場合に0.2nT/mの勾配磁界があるときに生じる出力と同等の出力が出てしまう。0.2(nT.m−1)・nT−1がどの程度の誤動作かと言えば、地磁気程度(50μTと仮定)の一様な磁界中においた場合、10μT/mの勾配磁界に相当する誤出力を生じる。つまり、一様磁界中に置かれているのか、10μT/mの勾配磁界中に置かれているのか区別がつかない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、一様磁界を十分に減衰し、勾配磁界を精確に検出することができる磁界センサを提供するものである。また、センサ(グラディオメータ)を飽和させるような強い一様磁界が存在していても、それを検知し、センサヘッドに加わる一様磁界をキャンセルする電流を流してセンサの飽和を回避し、高い感度で勾配磁界のみを検出できるようにするものである。さらに、磁界センサの応用によっては、一様磁界と勾配磁界の両方を計測したいニーズも想定されるが、本発明はこのようなニーズにも応えるものである.
この発明に係る磁界センサにおいては、センサヘッドとセンサ回路とを有するグラディオメータ及びマグネトメータを備え、当該グラディオメータ及びマグネトメータのセンサヘッドの磁気コアが共通する磁界センサであって、グラディオメータのセンサヘッドが、交流電流が供給される第1の磁気コアと、第1の磁気コアと別体であり、交流電流が供給される第2の磁気コアと、第1の磁気コアに巻回される第1の検出コイルと、第2の磁気コアに巻回され、第1の検出コイルの一端に逆直列に接続される第2の検出コイルと、を備え、マグネトメータのセンサヘッドが、第1の磁気コアと、第2の磁気コアと、第1の磁気コアに巻回される第3の検出コイルと、第2の磁気コアに巻回され、第3の検出コイルの一端に順直列に接続される第4の検出コイルと、を備える。
この発明に係る磁界センサにおいては、勾配磁界及び一様磁界を分離検出することができると共に、勾配磁界を検出する際に、仮に大きな一様磁界があってもこれを充分に減衰しセンサヘッドの飽和を防ぎ、勾配磁界を精確に検出することができる。
第1の実施形態に係る磁界センサの動作回路及びセンサヘッドの基本構成を示す概略構成図である。 (a)は図1に示す磁界センサの感度調整を可能にする回路構成を説明するための説明図であり、(b)は図1に示す磁界センサの感度調整を可能にする他の回路構成を説明するための説明図であり、(c)は図1に示す磁界センサの感度調整を可能にするさらに他の回路構成を説明するための説明図である。 (a)は図1に示す磁界センサの一様磁界に対する特性評価の方法を説明するための説明図であり、(b)は図1に示す磁界センサの勾配磁界に対する特性評価の方法を説明するための説明図ある。 図1に示すグラディオメータの一様磁界に対するセンサの抑圧比を示すグラフである。 (a)は図1に示す磁界センサの勾配磁界に対するグラディオメータ及びマグネトメータの出力を示すグラフであり、(b)は図1に示す磁界センサの一様磁界に対するグラディオメータ及びマグネトメータの出力を示すグラフである。 (a)は図1に示す磁界センサの勾配磁界に対するグラディオメータ及びマグネトメータの入出力特性を示すグラフであり、(b)は図1に示す磁界センサの一様磁界に対するグラディオメータ及びマグネトメータの入出力特性を示すグラフである。
(本発明の第1の実施形態)
本実施形態に係る磁界センサ100は、図1に示すように、勾配磁界を検出するグラディオメータ(gradiometer:磁場勾配計)10と、一様磁界を検出するマグネトメータ(magnetometer:磁力計)20と、を備える。
グラディオメータ10のセンサヘッドは、交流電流が供給される第1の磁気コア1と、第1の磁気コア1と別体であり、交流電流が供給される第2の磁気コア2と、第1の磁気コア1に巻回される第1の検出コイル3と、第2の磁気コア2に巻回され、第1の検出コイル3の一端3aに逆直列に接続される第2の検出コイル4と、を備える。なお、第2の検出コイル4は、一端4aが第1の検出コイル3の一端3aに接続され、他端4bがグランドに接続(接地)される。
また、マグネトメータ20のセンサヘッドは、グラディオメータ10のセンサヘッドの一の磁気コアと共通する第1の磁気コア1と、グラディオメータ10のセンサヘッドの他の磁気コアと共通する第2の磁気コア2と、第1の磁気コア1に巻回される第3の検出コイル5と、第2の磁気コア2に巻回され、第3の検出コイル5の一端5aに順直列に接続される第4の検出コイル6と、を備える。なお、第4の検出コイル6は、一端6aが第3の検出コイル5の一端5aに接続され、他端6bがグランドに接続(接地)される。
以下の説明においては、第1の検出コイル3及び第3の検出コイル5を第1の磁気コア1に巻回した前段(先端)側のセンサヘッドを「第1のセンサヘッド101」と称し、第2の検出コイル4及び第4の検出コイル6を第2の磁気コア2に巻回した後段側のセンサヘッドを「第2のセンサヘッド102」と称する。
また、本実施形態に係る磁界センサ100(グラディオメータ10、マグネトメータ20)のセンサヘッドは、図1に示すように、第1の磁気コア1(第1のセンサヘッド101)及び第2の磁気コア2(第2のセンサヘッド102)を同軸上に配置しているが、第1の磁気コア1(第1のセンサヘッド101)及び第2の磁気コア2(第2のセンサヘッド102)を平行に配置してもよい。
なお、本実施形態に係る磁界センサ100は、第1の磁気コア1(第1のセンサヘッド101)及び第2の磁気コア2(第2のセンサヘッド102)を同軸上に精確に配置できるように、単一のプラスチックカバー内に格納している。
特に、本実施形態に係る第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102は、後述するように、基本波型直交フラックスゲートセンサのセンサヘッドを構成することが好ましい。
なお、直交フラックスゲートセンサとは、センサヘッドに細い磁性ワイヤを用い、交流電流(励磁電流)が直接ワイヤに通電され、検出信号が磁性ワイヤの周囲に巻かれた検出コイルの誘起電圧として検出されることで、磁性ワイヤの円周方向に現れる励磁磁界とワイヤ方向(ワイヤ軸方向)である検出磁界とが直交関係にあるフラックスゲートセンサである。
また、基本波型直交フラックスゲートセンサとは、交流励磁電流の振幅より大きな直流電流を重畳することで、検出コイルの出力が交流励磁周波数と同じ基本波の出力で得られる直交フラックスゲートセンサである。
このため、第1の磁気コア1及び第2の磁気コア2は、交流電流の振幅より大きい値を有する直流電流が交流電流に重畳されて供給される。
なお、本実施形態に係る磁界センサ100は、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102の間隔(グラディオメータ10のベースライン長、第1の磁気コア1及び第2の磁気コア2の中心間の間隔)lを50mmに設定しているが、この間隔lに限るものではない。
また、本実施形態に係る第1の磁気コア1及び第2の磁気コア2は、ヘアピン状に曲げた長さ30mmで直径120μmのCo基アモルファスワイヤを使用しているが、この寸法及び材質に限るものではない。
また、本実施形態に係る検出コイルは、第1の検出コイル3及び第2の検出コイル4のターン数をそれぞれ750ターンとし、第3の検出コイル5及び第4の検出コイル6のターン数をそれぞれ250ターンとしているが、このターン数及び巻数比に限るものではない。
さらに、本実施形態に係る第1のセンサヘッド101(第2のセンサヘッド102)は、第1の磁気コア1(第2の磁気コア2)を中心として、第3の検出コイル5(第4の検出コイル6)を内層とし、第1の検出コイル3(第2の検出コイル4)を外層として巻回しているが、第1の検出コイル3(第2の検出コイル4)を内層とし、第3の検出コイル5(第4の検出コイル6)を外層として巻回してもよい。
なお、グラディオメータ10のセンサヘッドは、第1の検出コイル3及び第2の検出コイル4を逆直列に接続していることにより、センサの出力として、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102からの出力の差分を取った(減算処理した)ものが現れる。
このため、グラディオメータ10は、遠方から到達してくるような一様磁気雑音に対して、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102の両ヘッドで同様にピックアップされてセンサ出力には現れない。しかし、グラディオメータ10は、心磁界のように局所的な磁界に対して、先端側の第1のセンサヘッド101でのみピックアップされるため、センサ出力として観察される。
これにより、グラディオメータ10は、一様磁気雑音を除去して信号を検出することができるようになり、対雑音性能を向上させることができる。
これに対し、マグネトメータ20のセンサヘッドは、第3の検出コイル5及び第4の検出コイル6を順直列に接続していることにより、センサの出力として、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102からの出力の加算処理したものが現れる。
このため、マグネトメータ20は、一様磁気雑音に対して、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102の両ヘッドで同様にピックアップされ、加算されたセンサ出力として観察される。しかし、マグネトメータ20は、局所的な磁界に対して、先端側の第1のセンサヘッド101でのみピックアップされるため、センサ出力として観察されるものの、一様磁気雑音と比較して小さな値として観察される。
これにより、マグネトメータ20は、一様磁気雑音に対して局所的な磁界を強調した信号を検出することができる。
グラディオメータ10は、第1の検出コイル3の他端3bに接続される負帰還構成の第1のセンサ回路11を備える。なお、本実施形態においては、第1のセンサ回路11と第1のセンサヘッド101(第1の検出コイル3の他端3b)との接続にシールド線を用いている。
第1のセンサ回路11は、第1の検出コイル3の他端3bにコンデンサを介して接続され、第1の検出コイル3の他端3bからの入力信号に対して同期整流を行う第1の同期検波回路(phase-sensitive detection:PSD)11aと、第1の同期検波回路11aにより整流された電流の中に含まれている脈流を平滑化する第1の平滑回路(smoothing filter)11bと、反転入力端子が第1の平滑回路11bの後段に接続され、出力端子が帰還抵抗Rを介して第1の検出コイル3の他端3bに接続される第1の誤差増幅器(Effor amplifier)11cと、を備える。
なお、本実施形態に係る第1の同期検波回路11aは、アナログ・デバイセズ社製「平衡型変復調器:AD630」を用いているが当然ながらこれに限るものでは無い。また、本実施形態に係る第1の平滑回路11bは、遮断周波数を160Hzとして高域を除去するローパスフィルタ(low-pass filter:LPF)として機能する。また、本実施形態に係る帰還抵抗Rは、10kΩの抵抗であるが、設定する入力磁界範囲によって設計するものである。
また、マグネトメータ20は、グラディオメータ10と同様に、第3の検出コイル5の他端5bに接続される負帰還構成の第2のセンサ回路21を備える。なお、本実施形態においては、第2のセンサ回路21と第1のセンサヘッド101(第3の検出コイル5の他端5b)との接続にシールド線を用いている。
第2のセンサ回路21は、第1のセンサ回路11の回路構成と同様に、第3の検出コイル5の他端5bからの入力信号に対して同期整流を行う第2の同期検波回路21aと、第2の同期検波回路21aにより整流された電流の中に含まれている脈流を平滑化する第2の平滑回路21bと、反転入力端子が第2の平滑回路21bの後段に接続され、出力端子が帰還抵抗R’を介して第3の検出コイル5の他端5bに接続される第2の誤差増幅器21cと、を備える。
なお、本実施形態に係る第2の同期検波回路21aは、アナログ・デバイセズ社製「平衡型変復調器:AD630」を用いている。また、本実施形態に係る第2の平滑回路21bは、遮断周波数を160Hzとして高域を除去するローパスフィルタとして機能する。また、本実施形態に係る帰還抵抗R’は、10kΩの抵抗であるが、設定する入力磁界範囲によって設計するものである。
第1のセンサ回路11(第2のセンサ回路21)においては、第1の検出コイル3(第3の検出コイル5)及び第2の検出コイル4(第4の検出コイル6)からの出力が、第1の同期検波回路11a(第2の同期検波回路21a)及び第1の平滑回路11b(第2の平滑回路21b)を通して、第1の誤差増幅器11c(第2の誤差増幅器21c)に送られる。
その後、第1のセンサ回路11(第2のセンサ回路21)においては、第1の誤差増幅器11c(第2の誤差増幅器21c)への入力が0になるように、負帰還電流i(負帰還電流i’)が帰還抵抗R(帰還抵抗R’)を通して第1の検出コイル3(第3の検出コイル5)及び第2の検出コイル4(第4の検出コイル6)に流れる。このとき、帰還抵抗R(帰還抵抗R’)に現れる電圧降下がグラディオメータ10(マグネトメータ20)のセンサ出力に相当する。
ここで、このような負帰還構成の第1のセンサ回路11をグラディオメータ10に用いた場合においても、一様磁界に対する低減効果が得られることについて説明する。
一様磁界Hの環境下で勾配磁界Gを検出する場合を仮定すると、第1のセンサヘッド101での磁界の大きさΔHと第2のセンサヘッド102での磁界の大きさΔHは、次式(1)及び式(2)のように表される。
なお、次式(1)及び式(2)において、lは第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102間の距離であり、nは第1の検出コイル3及び第2の検出コイル4の巻き線密度であり、iは第1のセンサ回路11からの負帰還電流を表す。
(数1)
ΔH=H+lG−ni ・・・(1)
(数2)
ΔH=H+ni ・・・(2)
また、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102の感度は、Kで等しいとすると、第1のセンサヘッド101の出力電圧Vと第2のセンサヘッド102の出力電圧Vは、式(1)及び式(2)より次式で表される。
(数3)
=KΔH=K(H+lG−ni) ・・・(3)
(数4)
=KΔH=K(H+ni) ・・・(4)
また、式(3)及び式(4)より、第1のセンサ回路11に印加される第1の検出コイル3及び第2の検出コイル4の出力電圧V−Vは、次式(5)で表される。
(数5)
−V=K(ΔH−ΔH)=K(lG−2ni) ・・・(5)
この式(5)より、一様磁界Hは除去されていることがわかる。
また、負帰還構成の第1のセンサ回路11では、第1の検出コイル3及び第2の検出コイル4の出力電圧V−Vを0にするように、負帰還電流iが流れる。
これにより、負帰還電流iは次式(6)のように導出される。
(数6)
=lG/2n (6)
このとき、グラディオメータ10のセンサの出力は、帰還抵抗Rにかかる電圧Rより与えられるため、lG(勾配磁界)に比例するが、一様磁界Hの影響を受けないことがわかる。
このように、センサヘッド(第1のセンサヘッド101、第2のセンサヘッド102)をグラディオメータ10とすることで、一様磁界Hを打ち消して、勾配磁界Gの検出ができるということが式からも確認できる。
なお、外部磁気雑音は一様磁界Hに相当し、心磁界等の局所磁界は勾配磁界Gに相当するとみなせるため、本実施形態に係るグラディオメータ10を使用することで、外部磁気雑音の影響を無くした信号検出が可能になる。
つぎに、グラディオメータ10の勾配磁界に対する感度評価について説明する。
グラディオメータ10の特性評価には、図3に示すように、三組の円形コイルを組み合わせたヘルムホルツコイル201を使用した。
ヘルムホルツコイル201は、左右のコイルで同じ向きに励磁電流iを流すと一様磁界を発生させることができるが(図3(a))、左右のコイルで逆向きに電流を流すと、ヘルムホルツコイル201間の中心の磁界を0とした勾配磁界を発生させることができる(図3(b))。
そこで、ヘルムホルツコイル201を用いて、勾配磁界を発生させて、勾配磁界に対するグラディオメータ10のセンサの感度を測定した。
その結果、1.66μT/mの勾配磁界を発生させたとき、グラディオメータ10のセンサの出力は14.85mVであった。これにより、グラディオメータ10の勾配磁界に対する感度は、8.94mV/(μT/m)であることが確認できた。
つぎに、グラディオメータ10の一様磁界に対する抑圧比の評価について説明する。
センサヘッドをグラディオメータ10にすることで、一様磁界の影響をなくすことができることを、式(5)で示したが、この式が成り立つのは、第1のセンサヘッド101と第2のセンサヘッド102で感度が完全に等しい場合である。
すなわち、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102のセンサヘッド毎に感度が異なると、一様磁界は完全には打ち消されずに出力に現れてしまう。
第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102における実際の感度は、第1の磁気コア1及び第2の磁気コア2の交流励磁条件を同じにしても製作時に生じる個体差によって、センサヘッド毎で若干異なる。このため、単純に、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102をグラディオメータ10にするだけでは、完全な一様磁界低減効果は得られない。
この問題点を改善するためには、励磁電流を調整する方法が有効である。また、基本波型直交フラックスゲートでは、直流電圧をバイアスした交流電圧を印加して、磁気コアを励磁する必要がある。このため、図2(a)に示すように、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102の各センサヘッドに励磁電圧を供給するのであるが、第1の磁気コア1及び第2の磁気コア2に加える交流電圧Vは各センサヘッドで等しくし、直流バイアスE1,E2を各センサヘッドで調整するようにした。
なお、図2(a)においては、第3の検出コイル5及び第4の検出コイル6を順直列に接続したマグネトメータ20のセンサヘッドの図示を省略し、第1の検出コイル3及び第2の検出コイル4を逆直列に接続したグラディオメータ10のセンサヘッドのみを図示している。
基本波型直交フラックスゲートセンサは、励磁電流の大きさで感度が変化するが、直流バイアス電流を大きくすると感度が低下し、小さくすると感度が向上するため、直流バイアスの大きさだけを変化させてもセンサの感度の調整が可能である。このため、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102の励磁を独立して調整することで、センサヘッド毎に感度を任意に調整することができる。これにより、第1のセンサヘッド101と第2のセンサヘッド102の感度を限りなく等しくなるように直流バイアスE1,E2を調整することで、一様磁気雑音をより高精度で低減することができる。
ここでは、第1のセンサヘッド101の交流励磁条件は変化させず、第2のセンサヘッド102の直流バイアス電圧のみを変化させて、感度調整を行った。なお、図2(a)に示すセンサ回路は、ファンクションジェネレータを用いて実現することができるが、センサ回路を実際に製作する場合は、図2(b)に示す回路構成にすることで実現可能である。
特に、図2(b)においては、第2のセンサヘッド102の励磁を調整するように、抵抗Rを通して可変の直流電源を第2の磁気コア2に接続する構成にしているが、図2(c)に示すように、可変抵抗を通して直流電源を第2の磁気コア2に接続する構成とし、可変抵抗の調整により、第2のセンサヘッド102に流す直流バイアス電流Idc2を微調整してもよい。この構成により、グラディオメータ10は、さらに高精度での抑圧効果の補正を可能にすることができる。
なお、図2(b)及び図2(c)においては、第3の検出コイル5及び第4の検出コイル6を順直列に接続したマグネトメータ20のセンサヘッドの図示を省略し、第1の検出コイル3及び第2の検出コイル4を逆直列に接続したグラディオメータ10のセンサヘッドのみを図示している。
また、図2(c)においては、第1の磁気コア1(第1のセンサヘッド101)及び第2の磁気コア2(第2のセンサヘッド102)を平行に配置したセンサヘッドを図示しているが、図2(b)に示すように、第1の磁気コア1及び第2の磁気コア2を同軸上に配置してもよい。
一様磁界に対する抑圧比の評価方法は、まず、ヘルムホルツコイル201を用いて、5Hzで実効値1μTの一様磁界を発生させた。
その磁界中に第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102を配置し、センサの応答を観察する。その後、第2のセンサヘッド102の直流バイアスを調整して、一様磁界に対するセンサの応答がどのように変化するかを観察した。
なお、抑圧比は、1μTの一様磁界に対して、グラディオメータ10で観察した場合とマグネトメータ20で観察した場合との出力の比より導出した。
励磁電圧は、交流電圧を2Vppとし、周波数を100kHzとして、第1のセンサヘッド101及び第2のセンサヘッド102に対して共通とした。
また、第1のセンサヘッド101の直流バイアス電圧は、3Vで固定とし、第2のセンサヘッド102のバイアス電圧を3V付近で変化させた。
また、センサの出力は、ロックインアンプを用いて観察し、その結果を図4に示す。なお、図4においては、横軸が第2のセンサヘッド102のバイアス電圧を表し、縦軸が一様磁界に対するセンサの抑圧比を表している。
図4に示すように、第2のセンサヘッド102のバイアス電圧を調整すると、一様磁界の抑圧比が最大となるバイアス電圧値が存在することが確認できる。
なお、本結果では、第2のセンサヘッド102のバイアス電圧を3.09Vとしたときに、一様磁界の抑圧比が最大となった。
また、第2のセンサヘッド102のバイアス電圧が3.09Vの時に、1μTの一様磁界に対して、グラディオメータ10で観察した場合の出力は、1.18μVであるが、マグネトメータ20で観察した場合の出力は、3.1mVであった。
これにより、グラディオメータ10の抑圧比の最大値は、1/2630(=1.18μV/3.1mV)である。
この結果より、本実施形態に係る磁界センサ100のグラディオメータ10は、従来のフラックスゲートセンサと比べて、一様磁界を最大1/2630に低減することができる。
つぎに、本実施形態に係る磁界センサ100において、グラディオメータ10及びマグネトメータ20のセンサヘッドを一体にしたことによる各センサの磁界検出の影響を評価した。
なお、本実施形態に係る磁界センサ100の出力は、図3に示すように、周波数可変フィルタ30に接続され、100Hzを遮断周波数とするローパスフィルタと0.1Hzと0.1Hzを遮断周波数として低域を除去するハイパスフィルタ(High-pass filter:HPF)とをセンサ出力に適用した。
また、評価回路は、図3に示すように、信号発生器202が電流観測用抵抗(例えば、10Ω)を介してヘルムホルツコイル201に接続され、オシロスコープ203が電流観測用抵抗(例えば、10Ω)に接続され、周波数可変フィルタ30がオシロスコープ203に接続されて構成される。
また、信号発生器202からヘルムホルツコイル201に流した電流は、17.5mArmsであり、ヘルムホルツコイル201に流した電流の周波数は、5Hzであり、ヘルムホルツコイル201で生じた磁束密度は、5μTrmsである。
磁界センサ100の出力は、オシロスコープ203を用いて観察し、その結果を図5及び図6に示す。なお、図5においては、横軸が時間を表し、左側の縦軸がグラディオメータ10及びマグネトメータ20の出力を表し、右側の縦軸がヘルムホルツコイル201に流れる電流を表している。また、図6においては、横軸が磁束密度を表し、縦軸が出力を表している。
まず、勾配磁界に対するグラディオメータ10の出力は、図5(a)に示すように、ヘルムホルツコイル201に流れる電流の電流波形に同期した波形として現れている。なお、マグネトメータ20の出力は、図5(a)に示すように、商用電源(商用周波数:60Hz)に基づく雑音が重畳された波形として現れている。
また、一様磁界に対するマグネトメータ20の出力は、図5(b)に示すように、グラディオメータ10の出力が無いのに対し、ヘルムホルツコイル201に流れる電流の電流波形に同期した波形として現れている。なお、マグネトメータ20の出力は、屋内配線が作る磁界や計測装置の電源トランスからの漏洩磁界が存在するため、その結果、マグネトメータが応答したものである。
さらに、勾配磁界に対する入出力特性は、図6(a)に示すように、マグネトメータ20の出力が無いのに対し、グラディオメータ10の出力として、磁束密度の増加に伴い増加する直線性のよい出力が得られることがわかる。
また、一様磁界に対する入出力特性は、図6(b)に示すように、グラディオメータ10の出力が無いのに対し、マグネトメータ20の出力として、磁束密度の増加に伴い増加する直線性のよい出力が得られることがわかる。
すなわち、磁界センサ100は、グラディオメータ10の勾配磁界の検出とマグネトメータ20の一様磁界の検出とにおいて、グラディオメータ10及びマグネトメータ20のセンサヘッドを一体にしたことによる影響はなく、一様磁界及び勾配磁界に応じて、グラディオメータ10の出力とマグネトメータ20の出力とを分離することができ、グラディオメータ10とマグネトメータ20とをそれぞれ機能させることができる。
なお、磁界センサ100は、大きな一様磁界がセンサヘッドに到来している場合に、グラディオメータ10が飽和して機能しない場合がある。これに対し、本実施形態に係る磁界センサ100は、グラディオメータ10で勾配磁界を検出する他に、マグネトメータ20で一様磁界を検出することができる。そして、磁界センサ100は、マグネトメータ20が大きな一様磁界を検出した場合に、マグネトメータ20の第2のセンサ回路21のフィードバックループで生成されるキャンセル電流がマグネトメータ20の第3の検出コイル5及び第4の検出コイル6に流れることにより、キャンセル磁界を発生し、大きな一様磁界をキャンセルする。これによって、本実施形態に係る磁界センサ100は、一様磁界によるグラディオメータ10の飽和を回避し、グラディオメータ10で勾配磁界を検出することができる。
1 第1の磁気コア
2 第2の磁気コア
3 第1の検出コイル
3a 一端
3b 他端
4 第2の検出コイル
4a 一端
4b 他端
5 第3の検出コイル
5a 一端
5b 他端
6 第4の検出コイル
6a 一端
6b 他端
10 グラディオメータ
11 第1のセンサ回路
11a 第1の同期検波回路
11b 第1の平滑回路
11c 第1の誤差増幅器
20 マグネトメータ
21 第2のセンサ回路
21a 第2の同期検波回路
21b 第2の平滑回路
21c 第2の誤差増幅器
30 周波数可変フィルタ
100 磁界センサ
101 第1のセンサヘッド
102 第2のセンサヘッド
201 ヘルムホルツコイル
202 信号発生器
203 オシロスコープ

Claims (4)

  1. センサヘッドとセンサ回路とを有するグラディオメータ及びマグネトメータを備え、当該グラディオメータ及びマグネトメータのセンサヘッドの磁気コアが共通する磁界センサであって、
    前記グラディオメータのセンサヘッドが、
    交流電流が供給される第1の磁気コアと、
    前記第1の磁気コアと別体であり、交流電流が供給される第2の磁気コアと、
    前記第1の磁気コアに巻回される第1の検出コイルと、
    前記第2の磁気コアに巻回され、前記第1の検出コイルの一端に逆直列に接続される第2の検出コイルと、
    を備え、
    前記マグネトメータのセンサヘッドが、
    前記第1の磁気コアと、
    前記第2の磁気コアと、
    前記第1の磁気コアに巻回される第3の検出コイルと、
    前記第2の磁気コアに巻回され、前記第3の検出コイルの一端に順直列に接続される第4の検出コイルと、
    を備えることを特徴とする磁界センサ。
  2. 請求項1に記載の磁界センサにおいて、
    前記グラディオメータが、前記第1の検出コイルの他端に接続される負帰還構成の第1のセンサ回路を備え、
    前記第1のセンサ回路が、
    前記第1の検出コイルの他端からの入力信号に対して同期整流を行う第1の同期検波回路と、
    前記第1の同期検波回路により整流された電流の中に含まれている脈流を平滑化する第1の平滑回路と、
    反転入力端子が前記第1の平滑回路の後段に接続され、出力端子が帰還抵抗を介して前記第1の検出コイルの他端に接続される第1の誤差増幅器と、
    を備えることを特徴とする磁界センサ。
  3. 請求項1又は2に記載の磁界センサにおいて、
    前記マグネトメータが、前記第3の検出コイルの他端に接続される負帰還構成の第2のセンサ回路を備え、
    前記第2のセンサ回路が、
    前記第3の検出コイルの他端からの入力信号に対して同期整流を行う第2の同期検波回路と、
    前記第2の同期検波回路により整流された電流の中に含まれている脈流を平滑化する第2の平滑回路と、
    反転入力端子が前記第2の平滑回路の後段に接続され、出力端子が帰還抵抗を介して前記第3の検出コイルの他端に接続される第2の誤差増幅器と、
    を備えることを特徴とする磁界センサ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の磁界センサにおいて、
    前記第1の磁気コア及び第2の磁気コアは、前記交流電流の振幅より大きい値を有する直流電流が前記交流電流に重畳されて供給されることを特徴とする磁界センサ。
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