JP2007106462A - カップ型食品包装蓋材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】縦および横の引張破断強度が140MPa以下である二軸延伸ポリエステルフィルム層の一方の面に金属酸化物からなる蒸着薄膜層を有し、もう一方の面に紙層を有することを特徴とするカップ型食品包装蓋材。
【選択図】図4
Description
本発明の蓋材は、紙層、二軸延伸ポリエステルフィルム層、金属酸化物からなる蒸着薄膜層を順次積層したシートからなる蓋材である。
フィルムを10枚重ねてマイクロメータ法にて厚さを測定し10で除して平均値を求めフィルム厚みとした。
フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕微鏡写真にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ平行に2本、明暗によって界面が観察される。その2本の界面とフィルム表面までの距離を10枚の写真から測定し、平均値を積層厚さとした。
融解開始温度(Tim)融点(Tpm)の測定はパーキンエルマー性示差走査カロリーメーターDSC7型を用いて測定した。DSC測定条件は以下のとおりである。すなわち、試料フィルム6mgをDSC装置にセットし、300℃の温度で5分間溶融保持した後、液体窒素にて急冷した。急冷試料を0℃より10℃/分の速度で昇温し、JIS K7121のDSC曲線の読み方に従い融点を検知した。
(株)インテスコ社製引張り試験機モデル2001型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節された室内において長さ(チャック間)50mm、幅15mmの試料サンプルを200mm/分の歪み速度で引張り、フィルム破断時の荷重を測定し、下記式により引張破断強度を求めた。
引張破断強度(MPa)=切断時の荷重(N)/試料フィルムの断面積(mm2)
フィルムを長さ方向および幅方向に35mm幅×1000mm長の短冊状にサンプルを切り出し、無張力状態にて120℃に設定されたオーブン(タバイエスペック(株)製:熱風循環炉)の中に3分間熱処理を行い、熱処理前後の長さを直尺により測定し、下記式にて熱収縮率を求めた。
熱収縮率(%)=[(a−b)/a]×100
(上記式中、aは熱処理前のサンプルの長さ(mm)、bは熱処理後のサンプルの長さ(mm)を表す)
積層シートから直径100mm、一部に10mmの出っ張りを部分開封用タブとして設けた蓋材を作成した(図1)。市販カップ麺空き容器を用い、部分開封用タブから遠い半周部を接着剤で固定した。そして部分用開封用タブを摘んで、折り目をつけずに180度ひねって(ひねった時の状態を図2に示す)、手を離した。この時の蓋材の状態(図3)を以下のように分類し、評価した。
×:熱湯を注ぐのに十分な開封口が保持されない
積層シートから直径100mm、一部に10mmの出っ張りを部分開封用タブとして設けた図1に示したような蓋材を作成した。市販カップ麺空き容器を用い、図2に示したように部分開封用タブから遠い半周部を接着剤で固定した部分開封タブをフランジ形状に沿わせて折り込みクリップで固定した。5分放置後のシートの状態を以下のように分類し、評価した。
○:折り込み状態を維持している
×:折り込み状態が外れる
<ポリエステル1の製造法>
ジカルボン酸成分としてイソフタル酸およびテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融縮重合法で製造した。ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は15モル%であった。このポリエステル原料の極限粘度([η])=0.69dl/gで、この原料から得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)は198℃、融点(Tpm)は220℃であった。
PETG(イーストマンケミカル社製 EASTAR 6763)を使用した。このポリエステル原料は極限粘度([η])=0.75dl/g、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)の含有量は32モル%であった。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融縮重合法にて、平均粒径2.5μmの非晶質シリカを0.18部含有する極限粘度([η])=0.70dl/gのポリエステルチップを得た。この原料から得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)は242℃、融点(Tpm)は254℃であった。
ポリエステル3とポリエステル1のペレットをそれぞれ別の押出機に溶融させて、積層ダイを用い、ポリエステル3(B層)/ポリエステル1(A層)/ポリエステル3(B層)の構成の2種3層積層ポリエステル樹脂を表面温度30℃の冷却ドラムに押出して、急冷し厚さ約350μmの未延伸フィルムを得た。次いで、75℃にて縦方向に3.5倍延伸した後、テンター内で予熱工程を経て85℃で4.0倍の横延伸、230℃で5秒間の熱処理を行い、厚さ25μmのポリエステルフィルムを得た。B層/A層/B層の厚み構成は2μm/21μm/2μmだった。このフィルムの片面に真空蒸着法にて酸化アルミニウムを50nmの厚さに蒸着し、さらに蒸着面の反対面にポリエステル系接着剤を均一に塗布し、秤量80g/m2のコート紙をドライラミネートし、積層シートを作成した。このポリエステルフィルムの特性と積層シートのデッドホールド性を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムのA層にポリエステル2を使用した以外は実施例1と同じ方法でポリエステルフィルムを作成し、積層シートを作成した。このポリエステルフィルムの特性と積層シートのデッドホールド性を表1に示す。
ポリエステルフィルムのB層/A層/B層の厚み構成を5μm/10μm/5μmとした以外は実施例1と同じ方法で積層シートを作成した。このポリエステルフィルムの特性と積層シートのデッドホールド性を表1に示す。
ポリエステル1を50部、ポリエステル2を50部ブレンドした後、押出機に溶融させ単層ダイを用い、テンター内にて190℃で熱処理した以外は実施例1と同じ方法でポリエステルフィルムを作成し、積層シートを作成した。このポリエステルフィルムの特性と積層シートのデッドホールド性を表1に示す。
酸化珪素を50nmの厚さで蒸着した以外は実施例1と同じ方法で積層シートを作成した。このポリエステルフィルムの特性と積層シートのデッドホールド性を下記表2に示す。
ポリエステルフィルムのB層/A層/B層の厚み構成を8μm/9μm/8μmとした以外は実施例1と同じ方法で積層シートを作成した。このポリエステルフィルムの特性と積層シートのデッドホールド性を表2に示す。
ポリエステル1を押出機に溶融させ単層ダイを用いて作成した以外は実施例1と同じ方法でポリエステルフィルムを作成し、積層シートを作成した。このポリエステルフィルムの特性と積層シートのデッドホールド性を表2に示す。
2:部分開封用タブ
3:カップ容器
4:カップ容器のフランジ
Claims (1)
- 縦および横の引張破断強度が140MPa以下である二軸延伸ポリエステルフィルム層の一方の面に金属酸化物からなる蒸着薄膜層を有し、もう一方の面に紙層を有することを特徴とするカップ型食品包装蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005299873A JP2007106462A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | カップ型食品包装蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005299873A JP2007106462A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | カップ型食品包装蓋材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007106462A true JP2007106462A (ja) | 2007-04-26 |
Family
ID=38032639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005299873A Pending JP2007106462A (ja) | 2005-10-14 | 2005-10-14 | カップ型食品包装蓋材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007106462A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016002488A1 (ja) * | 2014-07-04 | 2016-01-07 | 東洋紡株式会社 | 折畳み保持性、低収縮性及び隠蔽性に優れたポリエステルフィルム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004323025A (ja) * | 2003-04-22 | 2004-11-18 | Toppan Printing Co Ltd | 紙製蓋材 |
JP2005015031A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-20 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 蓋材用ポリエステルフィルム |
-
2005
- 2005-10-14 JP JP2005299873A patent/JP2007106462A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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WO2016002488A1 (ja) * | 2014-07-04 | 2016-01-07 | 東洋紡株式会社 | 折畳み保持性、低収縮性及び隠蔽性に優れたポリエステルフィルム |
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