JP4439387B2 - 二軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
本発明でいうエチレンナフタレート単位は酸成分として2,6−ナフタレンジカルボン酸、グリコール成分としてエチレングリコールとから重縮合によって得られるエステル基を含むポリマー構成単位を指す。かかるポリマーはホモポリマーであってもよく第3成分を共重合させたものでもよい。
ポリマー1gをフェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100ml中に溶解させ、ウベローデ型粘度計にて30℃で測定した。
フィルムを10枚重ねてマイクロメータ法にて厚さを測定し10で除して平均値を求めフィルム厚みとした。
フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕微鏡写真にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ平行に2本、明暗によって界面が観察される。その2本の界面とフィルム表面までの距離を10枚の写真から測定し、平均値を積層厚さとした。
融解開始温度(Tim)融点(Tpm)の測定はパーキンエルマー性示差走査カロリーメーターDSC7型を用いて測定した。DSC測定条件は以下のとおりである。すなわち、試料フィルム6mgをDSC装置にセットし、300℃の温度で5分間溶融保持した後、液体窒素にて急冷した。急冷試料を0℃より10℃/分の速度で昇温し、JIS K7121のDSC曲線の読み方に従い融点を検知した。
インテスコ社製引張り試験機モデル2001型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節された室内において長さ(チャック間)50mm、幅15mmの試料サンプルを200mm/分の歪み速度で引張り、フィルム破断時の荷重を測定し、下記式により引張破断速度を求めた。
引張破断強度(MPa)=切断時の荷重(N)/試料フィルムの断面積(mm2)
JIS C2318−1975の測定方法で平均値を端列抵抗値とした。
フィルムに切れ込みを入れずに、スムーズに手で引き裂けるかどうか下記基準で評価した。評価は長手方向(MD)および幅方向(TD)に対して、それぞれ行った。
評価A:MD、TD共に容易に手で引き裂くことができるもの
評価B:MD、TD共に比較的容易には手で引き裂くことができるもの
評価C:MD、TDのいずれかが容易には手で引き裂くことができないもの
フィルムにアンカーコート剤(東洋モートン社製 EL510)を塗布し低密度ポリエチレンを厚み25μmになるように押出して、押出ラミネートし、ラミネートしたフィルムを使用して、ピロー包装袋を作成し、適正評価を下記の基準で評価した。
評価○:シワなく包装袋が作成できるもの
評価×:ラミネート時やシール時にシワが発生するもの
<ポリエステル1の製造法>
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸を使用し、多価アルコール成分として1.4ブタンジオールを使用し、常法の溶融縮重合法でポリブチレンレテフタレートを製造した。このポリエステル原料の極限粘度([η])=0.80dl/gで、原料から得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)=213℃、融点(Tpm)=222℃であった。
ジカルボン酸成分としてイソフタル酸およびテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、常法の溶融縮重合法で製造した。ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は22モル%であった。このポリエステル原料の極限粘度([η])=0.69dl/gで、この原料から得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)=175℃、融点(Tpm)=196℃であった。
ジカルボン酸成分としてイソフタル酸およびテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融縮重合法で製造した。ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は15モル%であった。このポリエステル原料の極限粘度([η])=0.69dl/gで、この原料から得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)=198℃、融点(Tpm)=220℃であった。
ジカルボン酸成分として2,6−ナフタレンジカルボン酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融縮重合法でポリエチレンナフタレート製造した。このポリエステル原料の極限粘度([η])=0.65dl/gで、この原料から得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)=259℃、融点(Tpm)=268℃であった。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し 常法の溶融縮重合法にて、平均粒径2.5μmの非晶質シリカを0.18部含有する、極限粘度([η])が0.70dl/gのポリエステルチップを得た。この原料から得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)=242℃、融点(Tpm)=254℃であった。
ポリエステル1を33部とポリエステル2を50部とポリエステル4を17部ブレンド後、二軸押出機で溶融混錬しチップ化して得た。ポリエステル6に含まれるポリブチレンテレフタレートの量は33%、ポリエチレンナフタレートの量は17%、ジカルボン酸中のイソフタル酸含量は11モル%であった。この原料から得られるフィルムの融解開始温度(Tim)=192℃、融点(Tpm)=208℃であった。
ポリエステル1を20部とポリエステル2を70部とポリエステル4を10部ブレンドして得た。 ポリエステル7に含まれるポリブチレンテレフタレートの量は20%、ポリエチレンナフタレートの量は10%、ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は11モル%であった。この原料から得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)=190℃、融点(Tpm)=206℃と218℃のダブルピークであった。
ポリエステル1を30部とポリエステル2を70部ブレンドして得た。ポリエステル8に含まれるポリブチレンテレフタレートの量は30%、ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は15モル%であった。この原料得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)=205℃、融点(Tpm)=213℃,222℃のダブルピークであった。
ポリエステル3を85部とポリエステル4を15部ブレンドして得たた。 ポリエステル8に含まれるポリエチレンナフタレートの量は15%、ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は13モル%であった。この原料得られるポリエステルフィルムの融解開始温度(Tim)=209℃、融点(Tpm)=226℃であった。
A層の原料にポリエステル8を使用した以外は実施例1と同じ方法で積層ポリエステルフィルムを作成した。得られたフィルムの特性を下記表2に示す。このフィルムは、手切れ性は良かったが、製袋するとシール部にシワが発生した。
A層の原料にポリエステル9を使用した以外は実施例3と同じ方法で積層ポリエステルフィルムを作成した。得られたフィルムの特性を下記表2に示す。このフィルムは、手切れ性は良かったが、製膜時に破断が多発したり、ラミネート時に破断が多発したりするなど実用上使用できるものではなかった。
Claims (1)
- エチレンナフタレート単位およびブチレンテレフタレート単位を含む融点が240℃以下のポリエステル層(A)の両面にポリエステル層(A)の融点より高いポリエステル層(B)を積層したフィルムであり、当該フィルムの長手方向および幅方向の端裂抵抗値が80N以下であることを特徴とする二軸延伸ポリエステルフィルム。
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