JP2007106200A - 車両周辺監視装置 - Google Patents

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Hitoshi Konuma
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Akimasa Hoshino
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Abstract

【課題】 ドアを開閉させても周辺の監視を行えるようにする。
【解決手段】 車両周辺監視装置1は、ドアミラーに配置された複数の検知部4,5,7,8と、制御ユニット9とを有し、ドアスイッチ12,13でドアが開いたことを検知したら、モータ駆動回路14,15を駆動させて開閉したドアのドアミラーの電動格納装置を駆動させ、ドアミラーをドアに対して回動させて、それぞれの検知部4,5,7,8のそれぞれの撮像エリア及び検知エリアがドアの開閉の前後で変化しないようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の周辺、特にドアミラーの周辺を監視する車両周辺監視装置に関する。
車両の周囲を監視して障害物との衝突等を防止する車両周辺監視装置としては、車両のドアミラーにカメラ装置を内蔵させ、車両の前輪及びその周辺部分を撮影し、その映像を運転席に配設した映像表示装置に表示して死角部分を確認できるようにしたものが知られている。この種の車両周辺監視装置では、ドアミラーのミラーハウジング内にプリズムを配し、ミラーハウジングの背面に形成した小孔及びプリズムを通してカメラ本体に映像を取り込むように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−168440号公報
従来の車両周辺監視における撮像エリアの一例を図6に示す。左ドア116及び右ドア117が閉じているときは、ドアミラー103に内蔵されたカメラ装置の撮像エリアR101,R102は、仮想線で示すようにドアミラー103から車両102の前方及び後方のそれぞれに所定の視野角をもって形成される。同様に、ドアミラー106に内蔵されたカメラ装置の撮像エリアR103,R104は、ドアミラー106から車両102の前方及び後方にそれぞれ所定の視野角をもって形成される。ここで、カメラ装置はドアミラー103,106に内蔵されているので、左ドア116を図6に実線で示すように開くと、ドアミラー103が左ドア116と共に回動し、ドアミラー103に固定されているカメラ装置の撮像エリアR101,R102が仮想線で示す領域から実線に示す領域に移動してしまう。この位置では、車両102の側方の周辺部を撮影することができなくなる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的とするところは、ドアを開閉させても周辺の監視を行えるようにすることである。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、車両のドアに回動自在に取り付けられたドアミラーに内蔵され、前記ドアミラーの周辺を撮像可能な撮像装置と、前記ドアミラーに内蔵され、前記ドアミラーの周囲の物体を検知するためのレーダーと、前記ドアの開閉時に前記撮像装置の撮像エリア及び前記レーダーの検知エリアの変動を打ち消すように前記ドアに対して前記撮像装置及びレーダーの位置を変化させる制御ユニットとを有することを特徴とする車両周辺監視装置とした。
この車両周辺監視装置は、ドアが開いたときに、撮像装置及びレーダーの位置をドアが閉じているときの位置に対して変化させ、撮像エリア及び検知エリアの変動を最小限に止める。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両周辺監視装置において、前記ドアの開閉を検知し、前記制御ユニットに出力する開閉検知センサを有することを特徴とする。
この車両周辺監視装置では、開閉検知センサがドアの開閉を検知したら、そのドアの撮像装置及びレーダーの位置を変化させ、撮像エリア及び検知エリアの変動を最小限に止める。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両周辺監視装置において、前記制御ユニットは、前記ドアが閉じているときの前記撮像エリア及び前記検知エリアと、前記ドアを閉じたときの前記撮像エリア及び前記検知エリアとが略一致するように、前記ドアミラーの格納装置のモータを駆動させるように構成したことを特徴とする。
この車両周辺監視装置では、ドアの開閉を検知したら、制御ユニットがそのドアのドアミラーを回動させて、撮像装置及びレーダーの位置を変化させて撮像エリア及び検知エリアの変動を最小限に止める。
本発明によれば、車両のドアを閉じたときの撮像エリア及び検知エリアと、ドアを開いたときの撮像エリア及び検知エリアが略等しくなるので、ドアの開閉状態によらずに車両周辺の監視が行えるようになる。特に、乗員の乗降時などでも周辺の監視が行えるので、安全性をさらに向上させることが可能になる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、車両周辺監視装置1は、車両2の左側のドアミラー3に内蔵された第一検知部4及び第二検知部5と、右側のドアミラー6に内蔵された第三検知部7及び第四検知部8と、制御ユニット9と、ディスプレイ10及びスピーカ11と、左右のドアの開閉検知センサであるドアスイッチ12,13と、ドアミラー3,6の電動格納装置のモータ駆動回路14,15とを含んで構成されている。
ここで、第一検知部4及び第二検知部5の構成例及びドアミラー3,6の構成例について図3を参照して説明する。図3は左側のドアミラー3の構成を示す断面図である。ドアミラー3は、車両の左ドアに固定されたステーユニット20に回動自在に取り付けられている。ドアミラー3は、湾曲した樹脂製の容器であるミラーハウジング21内を有する。ミラーハウジング21は、車体後方に向かう位置に開口部22が形成されており、この開口部22にミラー23が挿入されている。ミラー23は、姿勢調整装置24によって3次元的に姿勢を制御可能である。ミラーハウジング21の車体側には、電動格納装置25が収容されている。電動格納装置25のモータ26を回転させると、ドアミラー3がステーユニット20に対して回動する。電動格納装置25のモータ26の駆動制御は、図1に示すモータ駆動回路14によって行われる。
ミラーハウジング21内には、フレーム板27が姿勢調整装置24を避けるように設けられており、このフレーム板27にステー28を介して第一検知部4が固定されている。第一検知部4は、ミラーハウジング21の背面部21A側、かつ車体からみて近位端寄りに配置され、撮像装置30と、物体検知センサであるレーダー31とを有している。撮像装置30には、例えば、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を備えるカメラなどが用いられる。撮像装置30が撮像可能な領域は、図1に示す撮像エリアR1のように、車両2の左斜め前方になる。撮像装置30は、夜間でも映像が取得できるものを使用することが好ましい。レーダー31は、例えば、マイクロ波や、超音波を出射して、物体に反射した反射波を受信するように構成されている。レーダー31は、図1に示すように車両2の左斜め前方を網羅する検知エリアR2内での反射波を受信し、例えば、反射波の有無や、出射してから受信するまでの時間変化から物体の有無や接近を検知する。
第二検知部5は、ミラーハウジング21の前面部21B側、かつ車体からみて近位端寄りにステー29を介してフレーム板27に固定されている。撮像装置30は、図1に示すように車両2の左斜め後方に向かう撮像エリアR3を有する。レーダー31は、車両2の左斜め後方に向かう検知エリアR4を有する。
右側のドアミラー6は、ドアミラー3と左右対称の構成になっている。また、第三検知部7は、第一検知部4と対称な配置になっており、車両2の右斜め前方に向かう撮像エリアR5及び検知エリアR6を有する。第四検知部8は、第二検知部5と対称な配置になっており、車両2の右斜め後方に向かう撮像エリアR7及び検知エリアR8を有する。
ディスプレイ10は、撮像装置30で撮影した映像を表示させる出力手段である。スピーカ11は、レーダー31の検知結果を運転者に通知する出力手段である。スピーカ31の代わりに発光ダイオードなどの発光素子を用い、点灯又は点滅によって運転者に通知しても良い。また、レーダー31の出力手段にディスプレイ10を使用しても良い。ディスプレイ10は、公知のカーナビゲーション装置を使用しても良い。
ドアスイッチ12は、左ドア16の開閉を検知する開閉検知センサである。この実施の形態では、左ドア16の開閉機構にはヒンジ(不図示)が用いられており、ドアスイッチ12は左ドア16が閉じているときに接点が閉じ(ON)、左ドア16が開くと接点が開く(OFF)ように構成されている。同様に、ドアスイッチ13は、ヒンジ式の右ドア17の開閉を検知する開閉検知センサである。
制御ユニット9は、CPU(中央演算装置)や、メモリなどを有するコンピュータで、後に処理に説明するように、撮像装置30からの映像を処理する手段と、レーダー31の検知信号を処理する手段と、ドアスイッチ12,13のON、OFFに応じて、対応するモータ駆動回路14,15を駆動させ、ドアミラー3,6の姿勢を制御する姿勢制御手段とに機能分割することができる。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
まず、図2に示すように、左ドア16及び右ドア17を閉じ、かつ各ドアミラー3,6が使用姿勢にあるときには、第一検知部4によって車両2の左側部から左斜め前方にかけての映像取得と、障害物検知とが行われる。さらに、第二検知部5によって車両2の左側部から左斜め後方にかけての映像取得と、障害物検知とが行われる。同様に、第三検知部7によって車両2の右側部から右斜め前方にかけての映像取得と、障害物検知とが行われ、第四検知部8によって車両2の右側部から右斜め後方にかけての映像取得と、障害物検知とが行われる。例えば、車両2の左前方で撮像エリアR1内及び検知エリアR2内に障害物があった場合には、撮像装置30の映像が制御ユニット9を介してディスプレイ10に表示される。また、レーダー31がその障害物を検知し、制御ユニット9がスピーカ11を鳴らす。運転者は、スピーカ11によって障害物の存在を認識し、ディスプレイ10の画像で障害物を確認する。
ここで、左ドア16や、右ドア17が開けられたときには、そのドア16,17のドアミラー3,6が回動して撮像、検知エリアR1〜R8の変動を防止する。具体的には、図4に示すフローチャートに従い処理が行われる。
制御ユニット9は、ドアスイッチ12,13の状態を調べ、2つのドアスイッチ12,13が共にOFFであれば、左ドア16及び右ドア17が共に開いていると判断し(ステップS101でYes)、2つのモータ駆動回路14,15でそれぞれのモータ26を回転させて、ドアミラー3,5を格納位置に移動させる(ステップS102)。例えば、左ドアミラー3は、左ドア16に対して折り畳まれるように移動して図5に示すような姿勢(格納姿勢)になる。このとき、第一検知部4及び第二検知部5のそれぞれの撮像エリアR1,R3及び検知エリアR2,R4は、左ドア16を閉じているときと略等しくなる。このため、左ドア16を開いた状態でも第一、第二検知部4,5によって車両2の左側部から左斜め前方及び左斜め後方の映像取得と、障害物検知とが行われる。左ドア16を開けて乗員が乗降している間や、荷物を運搬しているときに、車両2の左側に自転車などが接近すると、レーダー31が自転車などを検知し、スピーカ11を鳴らす。さらに、ディスプレイ10の画像で自転車などの像を確認することができる。
ドアスイッチ12,13の一方がOFFの場合には(ステップS101においてNo)、ステップS103に進む。ドアスイッチ12がOFFでドアスイッチ13がONのときには(ステップS103でYes)、ドアミラー3のみを格納位置に移動させ、ドアミラー6は使用位置で保持する(ステップS104)。これに対して、ドアスイッチ13のみがOFFの場合には(ステップS103のNo、かつステップS105でYes)、ドアミラー6を格納位置に移動し、ドアミラー3は使用位置で保持する(ステップS106)。そして、2つのドアスイッチ12,13が共にONの場合には、2つのドアミラー3,6を共に使用位置にする(ステップS107)。
開いた状態からドア16,17を閉じたときには、そのドアスイッチ12,13がONになり、対応するドアミラー3,5を使用位置に移動させる(ステップS104、S106、S107)。例えば、左ドア16を閉じたときには、ドアスイッチ12がONになるので、制御ユニット9がモータ駆動回路14を駆動させてドアミラー3が使用姿勢になるまで開かせる。その結果、ドアミラー3は、図1に示す位置に戻り、撮像エリアR1,R3及び検知エリアR2,R4が維持される。
この実施の形態によれば、ドアミラー3,6に設置した検知部4,5,7,8で車両2の周辺の監視を行うことができる。左右のドア16,17を開閉したときに、ドア16,17の回動による撮像、検知エリアR1〜R8の変動を打ち消すようにドアミラー3,6を回動させるようにしたので、左右のドア16,17の開閉状態に関係なく車両2周辺の監視が行える。ドアミラー3,6の回動をドアスイッチ12,13によって実行するようにしたので、簡単な構成で、かつ左右のドア16,17に開閉状態に確実に合わせて処理を行うことが可能になる。
なお、本発明は、前記の実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、各検知部4,5,7,8は、撮像装置30又はレーダー31の一方のみを有しても良い。また、第一検知部4又は第二検知部5の一方のみ、第三検知部7又は第四検知部8の一方のみを有しても良い。開閉検知センサは、実施の形態のドアスイッチ12,13に限定されない。ドア16,17を開いたときのドアミラー3,6の位置は、撮像、検知エリアR1〜R8が確保される位置であれば良く、格納位置に限定されない。開閉検知センサは、ドア16,17の開度を段階的に検知し、ドアミラー3,6をドア16,17の開度に合わせて回動させるように構成しても良い。
ドアミラー3,6をドア16,17に対して回動させる代わりに、各検知部4,5,7,8をドアミラー3,6に対して回動自在に設け、制御ユニット9はドア16,17に開閉によるドアミラー3,6の移動を打ち消すように各検知部4,5,7,8を回動させるように構成しても良い。
本発明の実施の形態に係る車両周辺監視装置のブロック図である。 車両周辺装置の検知部の配置と撮像エリア及び検知エリアを示す図である。 検知部の配置例を示すドアミラーの断面図である。 制御ユニットの処理を示すフローチャートである。 左ドアを開いたときの撮像エリア及び検知エリアを示す図である。 従来の車両周辺監視装置において左ドアを開いたときの撮像エリア及び検知エリアを示す図である。
符号の説明
1 車両周辺監視装置
3,6 ドアミラー
9 制御ユニット
12,13 ドアスイッチ(開閉検知センサ)
16 左ドア
17 右ドア
25 電動格納装置
26 モータ
30 撮像装置
31 レーダー
R1、R3、R5、R7 撮像エリア
R2、R4、R6、R8 検知エリア

Claims (3)

  1. 車両のドアに回動自在に取り付けられたドアミラーに内蔵され、前記ドアミラーの周辺を撮像可能な撮像装置と、前記ドアミラーに内蔵され、前記ドアミラーの周囲の物体を検知するためのレーダーと、前記ドアの開閉時に前記撮像装置の撮像エリア及び前記レーダーの検知エリアの変動を打ち消すように前記ドアに対して前記撮像装置及びレーダーの位置を変化させる制御ユニットとを有することを特徴とする車両周辺監視装置。
  2. 前記ドアの開閉を検知し、前記制御ユニットに出力する開閉検知センサを有することを特徴とする請求項1に記載の車両周辺監視装置。
  3. 前記制御ユニットは、前記ドアが閉じているときの前記撮像エリア及び前記検知エリアと、前記ドアを閉じたときの前記撮像エリア及び前記検知エリアとが略一致するように、前記ドアミラーの格納装置のモータを駆動させるように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両周辺監視装置。

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