JP2007106156A - 車体板材の開口部カバー固定構造 - Google Patents

車体板材の開口部カバー固定構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 車体板材の開口部周囲の変形を防止すると共に部品点数の削減及び組付作業性を向上する。
【解決手段】 フードアウタパネル12に形成したエアバッグ展開用開口部14がカバー20で閉塞されており、エアバッグ展開用開口部14の前後に離間した部位にはスプリングクリップ26が掛け渡されている。スプリングクリップ26の基部26Aは、カバー20の基部20Aに当たり上方への変形が抑制されており、その反力によってスプリングクリップ26の固定部26B、26Cはエアバッグ展開用開口部14の対向する開口部位を対向側に押圧すると共に、カバー20とフードアウタパネル12との重合部を挟み込み、カバー20とスプリングクリップ26とをエアバッグ展開用開口部14に強固に固定している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンフード等の車体板材に形成された開口部へカバーを固定するための車体板材の開口部カバー固定構造に関する。
下記特許文献1には、車体前部のエンジンルームの上方を覆うエンジンフードまたはルーフの上面側にエアバッグを膨張展開し、衝突時に衝突体を保護する構造が開示されている。この構造では、エンジンフードまたはルーフに、エアバッグ展開膨張用の開口部を形成し、この開口部をリッド(カバー)によって開閉可能に覆っている。
特許第3127683号 特許第2920284号
しかしながら、特許文献1の構造では、エンジンフードまたはルーフの上面側を覆う比較的大きなエアバッグを膨張展開させるため、エンジンフードまたはルーフに形成された開口部が大きくなっている。このため、エンジンフードまたはルーフにおける開口部周囲が自重または車体上方から車体下方へ向かって作用する荷重によって容易に変形する恐れがあり、この変形を防止するため、カバーをビス止めによって開口枠に固定している。この結果、部品点数の削減や組付作業性の向上が望まれる。
本発明は上記事実を考慮し、エンジンフード等の車体板材における開口部周囲の変形を防止できると共に部品点数の削減及び組付作業性の向上が可能となる車体板材の開口部カバー固定構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の車体板材の開口部カバー固定構造は、開口部が形成された車体板材と、前記開口部を閉塞するカバーと、前記カバーの裏面側を押圧する基部と、前記基部へ連続し前記開口部の対向する開口部位にそれぞれ当接する固定部と、を備え、前記カバーの裏面で押圧される基部の弾性力により、前記固定部が前記開口部の対向する開口部位を開口部の対向側に押圧すると共に前記車体板材と前記カバーとを挟持する固定部材と、を有することを特徴とする。
カバーの裏面で押圧される固定部材の基部の弾性力により、固定部材の基部へ連続した固定部が、車体板材に形成された開口部の対向する開口部位を開口部の対向側に押圧すると共に車体板材とカバーとを挟持する。この結果、開口部の周囲の一部に作用した荷重を固定部材とカバーとによって、開口部の周囲の離間した部位に分散することができる。このため、固定部材とカバーとによって、車体板材における開口部周囲の大きな変形を防止できる。また、固定部材によってカバーを車体板材に固定するため、締結部材等の取付部材が無い場合であってもカバーが車体板材の開口部に組付けられる。
請求項2記載は請求項1に記載の車体板材の開口部カバー固定構造において、前記固定部材は前記基部が凸形状に湾曲された板ばねとされ、前記固定部が前記基部の両端部から前記凸方向と反対方向へ向かって延びていることを特徴とする。
固定部材の基部は凸形状に湾曲された板ばねとされ、固定部は基部の両端部から基部の凸方向と反対方向へ向かって延びている。このため、固定部に邪魔されずに、固定部材の基部がカバーの裏面で確実に押圧される。
請求項3記載は請求項1、2の何れか1項に記載の車体板材の開口部カバー固定構造において、前記開口部は長尺形状とされ、前記固定部材は前記開口部の長手方向と交差する方向に複数個配置されていることを特徴とする。
長尺形状とされた開口部の大きさや形状に応じて、車体板材の開口部周囲の変形を防止するために必要最小限の部位及び方向に、必要最小限の数の固定部材を開口部の長手方向と交差する方向に配置する。
請求項1記載の本発明の車体板材の開口部カバー固定構造は、車体板材の開口部周囲の変形を防止できると共に部品点数の削減及び組付作業性の向上が可能となる。
請求項2記載の本発明の車体板材の開口部カバー固定構造は、固定部材の基部の弾性力を確実に得られる。
請求項3記載の本発明の車体板材の開口部カバー固定構造は、重量増加を抑制しつつ車体板材の変形を効果的に防止できる。
本発明における車体板材の開口部カバー固定構造の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車体上方方向を示し、図中矢印FRは車体前方方向を示している。
図6に示される如く、本実施形態における自動車の車体10の前部上面には、車体10の外周部を形成する車体板材としてのエンジンフードアウタパネル(以後フードアウタパネルという)12が配置されている。このフードアウタパネル12は金属板から成り、その後端縁部12Aの車体前方側近傍には、開口部としてのエアバッグ展開用開口部14が形成されている。
図5に示される如く、エアバッグ展開用開口部14はその長手方向を車幅方向に沿って形成されており、エアバッグ展開用開口部14の車体上方から見た平面視形状は、フードアウタパネル12の後端縁部12Aに沿って車体前方へ膨らんだ長尺形状としての円弧状の長孔となっている。
図1に示される如く、フードアウタパネル12におけるエアバッグ展開用開口部14の周縁部には、エンジンフードを閉じた状態で、車体下方側へ凹んだ棚部16が周方向に連続して形成されている。この棚部16はプレス加工等によって形成されており、フードアウタパネル12の意匠面(外部から見える表面)を形成する基部12Bから車体下方へ向かって屈曲された縦壁16Aと、縦壁16Aの下端部からエアバッグ展開用開口部14の内側に向かって直角に屈曲された横板部16Bと、横板部16Bの内側端部から車体下方へ向かって屈曲されたフランジ16Cとで構成されている。
図6に示される如く、フードアウタパネル12のエアバッグ展開用開口部14にはカバー20が取付けられている。カバー20の車体上方から見た平面視形状は、フードアウタパネル12の後端縁部12Aに沿って車体前方へ膨らんだ長尺形状としての円弧状の長円になっており、カバー20によってエアバッグ展開用開口部14が閉塞されている。
図1に示される如く、カバー20は金属板によってフードアウタパネル12と略同一の板厚に設定されている。また、カバー20はフードアウタパネル12の外形面12Bに対して若干車両上方側へ盛り上がった意匠形状になっていると共に、意匠面(表面)にフードアウタパネル12の塗装と同一色の塗装を施す等、意匠的な工夫が施されている。
図2に示される如く、カバー20の意匠面を形成する基部20Aの周縁部からは、フードを閉じた状態で、車体下方へ向かって屈曲された縦壁20Bが形成されており、縦壁20Bの下端部からはエアバッグ展開用開口部14の内側に向かって直角に屈曲された下壁20Cが形成されている。また、基部20Aの周縁部と縦壁20Bと下壁20Cとによってカバー20の周縁下部には係合凹部22が形成されており、カバー20の下壁20Cは、フードアウタパネル12のエアバッグ展開用開口部14に形成した棚部16の横板部16Bの上に載置されている。
図5に示される如く、カバー20は、固定部材としてのスプリングクリップ26によってフードアウタパネル12に固定されている。
スプリングクリップ26は、フードアウタパネル12のエアバッグ展開用開口部14の車幅方向中央部に1個と、その両側にそれぞれ2個の計5個が車幅方向に所定の間隔で配置されている。また、各スプリングクリップ26は、長手方向をエアバッグ展開用開口部14の長手方向と交差する方向、本実施形態では、長手方向と略直交する車体前後方向に沿って配置されており、各スプリングクリップ26はエアバッグ展開用開口部14の開口幅が狭い方向に沿って配置されている。
なお、図5においては、スプリングクリップ26を明確に示すため、カバー20を二点鎖線で示している。
スプリングクリップ26は金属の板ばねから形成されている。また、スプリングクリップ26の基部26Aの長手方向は車体前後方向に延び帯状となっている。
図4に示される如く、スプリングクリップ26はターンオーバ機構を備えており、長手方向両端部が拘束されている場合に、基部26Aは弾性力によって、基部26Aが上方へ撓んだ状態(図4に実線で示す上方に凸の状態)と、基部26Aが下方へ撓んだ状態(図4に二点鎖線で示す状態)との2つの状態に保持されるようになっている。即ち、図4に実線で示す状態において、長手方向両端部が拘束されている場合に、基部26Aを上方から下方へ(矢印A方向へ)向かって付勢力に抗して押圧すると、基部26Aがある位置まで下方へ変位した中立位置を境界に、付勢方向が上方から下方へ変わり、図4に二点鎖線で示す基部26Aが下方へ撓んだ組付状態となる。逆に、基部26Aを下方から上方へ(矢印B方向へ)向かって付勢力に抗して押圧した場合には、基部26Aがある位置まで上方へ変位した中立位置で、付勢方向が下方から上方へ変わり、図4に実線で示す基部26Aが上方へ撓んだ使用状態となる。
また、スプリングクリップ26の基部26Aの長手方向両端部には、固定部26B、26Cが連続しており、これらの固定部26B、26Cは図4に実線で示す基部26Aが上方に凸の状態で、基部基部26Aの凸方向と反対方向となる車体下方へ向かって延びている。
スプリングクリップ26における車体前方側の固定部26Bは、下方側から上方側に向かって形成された2本のスリット28によって車幅方向に3分割されており、車幅方向中央部は上側固定部30、車幅方向両端部はそれぞれ下側固定部32となっている。上側固定部30の幅W1は、各下側固定部32の幅W2より広くなっており、略2倍となっている。また、上側固定部30の先端部側と下側固定部32の先端部側は、それぞれ車体前方側へ折り返されている。
上側固定部30の折り返し部の上部には、側断面形状(車体前後方向に沿った垂直断面の形状)が、車体後方側へ開口部を向け、車体前方側へ向かって突出された矩形枠状の係合凸部30Aが形成されている。一方、各下側固定部32の折り返し部の下部には、側断面形状が車体前方側へ向かってV字状に突出された係合凸部32Aが形成されている。
図2に示される如く、上側固定部30の係合凸部30Aは、カバー20における係合凹部22の車体前方側22Aの内周形状に合った側断面形状となっており、係合凸部30Aは、係合凹部22の車体前方側22Aの内周側に嵌合している。一方、下側固定部32の係合凸部32Aは、フードアウタパネル12の棚部16におけるフランジ16Cの下方側に係合している。
従って、スプリングクリップ26の車体前方側の固定部26Bをエアバッグ展開用開口部14の前方側に装着すると、カバー20の下壁20Cとフードアウタパネル12の横板部16Bとの重合部を、上側固定部30の係合凸部30Aの弾性変形による下方に向かう反力と、下側固定部32の係合凸部32Aの弾性変形による上方に向かう反力とで挟持して、カバー20をフードアウタパネル12へ固定できるようになっている。
なお、説明を省略するが、スプリングクリップ26における車体後方側の固定部26Cとカバー20の係合凹部22の車体後方側22Bも前後方向が逆の同様の構成となっており、同一符号を付している。
図3に示される如く、係合凹部22における車体前方側22Aの車体上下方向の開き角θ1に比べて、車体後方側22Bの車体上下方向の開き角θ2の方が大きくなっている。このため、スプリングクリップ26の車体後方側は車体前方側に比べてエアバッグ展開用開口部14に装着し易くなっている。
次に、本実施形態のエアバッグ装置について簡単に説明する。
図1に示される如く、カバー20の下方には、エアバッグ50を備えたエアバッグ装置52が配置されている。エアバッグ装置52は皿状とされた取付ブラケット54の前後方向中央部54Aの上面に固定されており、取付ブラケット54の前後方向両端部54Bはエンジンフードインナパネル(以後フードインナパネルという)56に形成された開口部58の周縁部56Aの下面にボルトナット等の締結部材60によって固定されている。また、フードインナパネル56における開口部58の周縁部56Aは、インナリインホースメント62によって補強されており、インナリインホースメント62はその長手方向を車幅方向に沿って配置されている。インナリインホースメント62の車幅方向から見た断面形状は、開口部を上方へ向けたハット形状となっており、下壁部62Aにはエアバッグ装置52を挿入するための開口部64が形成されている。インナリインホースメント62の下壁部62Aにおける開口部64の周縁部には、締結部材60によってエアバッグ装置52を固定するための取付ブラケット54が共締めされている。また、インナリインホースメント62の上端部に形成されたフランジ62Bは、フードアウタパネル12の基部12Bの下面12Cに接着剤68によって固定されている。
エアバッグ装置52のエアバッグケース70は筐体状となっており、エアバッグケース70の内部には、略円柱形状のインフレータ72がエンジンフード幅方向(車幅方向)を軸方向として収容されていると共に折り畳み状態のエアバッグ50が収容されている。インフレータ72の内部には、一例としてスクイブ、着火剤、伝火剤、ガス発生剤、クーラント、フィルタ等が収納されていると共に、周壁部にはガスを噴出するための複数のガス噴出孔が形成されている。更に、インフレータ72の外周部には軸方向の複数箇所(例えば、二箇所)に締結具としての取付ボルト76がインフレータ72の半径方向が軸方向となるように立設されている。これに対応して、エアバッグケース70の底壁部70A及び取付ブラケット54にも、取付ボルト76が挿通されるボルト挿通孔78、80が形成されている。インフレータ72は取付ブラケット82に支持された状態で取付ボルト76をボルト挿通孔78、80内へ挿通させ、取付ブラケット54の下面側から締結手段としてのナット84を締め付けることにより、取付ブラケット54に強固に固定されている。なお、エアバッグ50は、上述したインフレータ72のガス噴出孔から噴出されたガスが流入されるようにインフレータ72の周囲に折り畳み状態でエアバッグケース70内に収納されている。
次に、フードアウタパネル12へのカバー20の組付方法について説明する。
図3に示される如く、フードアウタパネル12のエアバッグ展開用開口部14に配置されたカバー20にスプリングクリップ26を組付ける場合には、先ず、スプリングクリップ26の車体前方側の固定部26Bを、車体下方側からエアバッグ展開用開口部14の前方側に装着すると共に、スプリングクリップ26の基部26Aを下方へ撓ませることで前後長L1を短くして、スプリングクリップ26の基部26Aをカバー20の基部20Aの裏面(下面)20Dに近づける。
次に、スプリングクリップ26の車体後方側の固定部26Cを、車体前方側と同様に、カバー20の係合凹部22の車体後方側22Bと、エアバッグ展開用開口部14の後方側とに装着する。
その後、スプリングクリップ26の基部26Aの前後方向中央部を上方へ押圧する。この時、基部26Aがある位置まで上方へ変位して中立位置を過ぎると、スプリングクリップ26のターンオーバ機構により、付勢方向が下方から上方へ変わり、図2に示されるように基部26Aが上方へ撓む。
この際、スプリングクリップ26の基部26Aは、図4に示す状態に戻る前にカバー20の基部20Aの裏面(下面)20Dに当たり上方への変形が抑制され、スプリングクリップ26の固定部26B、26Cは基部26Aの弾性力によって、車体前後方向の離間する方向へ移動する。この結果、スプリングクリップ26の固定部26B、26Cが、フードアウタパネル12に形成されたエアバッグ展開用開口部14の対向する開口部位をエアバッグ展開用開口部14の対向側(車体前方側と車体後方側)に押圧すると共に、スプリングクリップ26の車体前方側の固定部26Bと車体後方側の固定部26Cとにおいては、カバー20の下壁20Cとフードアウタパネル12の横板部16Bとの重合部を、下側固定部32の係合凸部32Aの上側傾斜面32Bと、上側固定部30の係合凸部30Aの下側面30Bとによって、車体上下方向から挟持する(挟み込む)。このため、スプリングクリップ26とカバー20とをエアバッグ展開用開口部14に強固に固定できる。
なお、スプリングクリップ26によってフードアウタパネル12にカバー20を固定した後に、エアバッグ装置52を車体下方側からエンジンフードに取付ける。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図1及び図2に示される如く、通常の使用形態では、フードアウタパネル12に形成したエアバッグ展開用開口部14にカバー20をスプリングクリップ26によって取付けることで、エアバッグ展開用開口部14の周縁部に形成したフードアウタパネル12の棚部16の前後に離間した部位がスプリングクリップ26によって連結される。
この際、スプリングクリップ26の基部26Aは、図4に示す状態に戻る前にカバー20の基部20Aの裏面(下面)20Dに当たり上方への変形が抑制されるため、スプリングクリップ26の固定部26B、26Cは基部26Aの弾性力によって、車体前後方向の離間する方向へ移動する。
この結果、スプリングクリップ26の固定部26B、26Cが、フードアウタパネル12に形成されたエアバッグ展開用開口部14の対向する開口部位をエアバッグ展開用開口部14の対向側(車体前方側と車体後方側)に押圧すると共に、車体前方側の固定部26Bと車体後方側の固定部26Cとにおいては、カバー20の下壁20Cとフードアウタパネル12の横板部16Bとの重合部を、下側固定部32の係合凸部32Aの上側傾斜面32Bと、上側固定部30の係合凸部30Aの下側面30Bとによって、車体上下方向から挟み込む。このため、カバー20とスプリングクリップ26とをエアバッグ展開用開口部14に強固に固定できる。
従って、フードアウタパネル12におけるエアバッグ展開用開口部14の車体前方側に作用する荷重を、スプリングクリップ26とカバー20とによってフードアウタパネル12におけるエアバッグ展開用開口部14の車体後方側に分散できると共に、フードアウタパネル12におけるエアバッグ展開用開口部14の車体後方側に作用する荷重を、スプリングクリップ26とカバー20とによってフードアウタパネル12におけるエアバッグ展開用開口部14の車体前方側に分散できる。
従って、本実施形態では、フードアウタパネル12のエアバッグ展開用開口部14の周囲の一部に作用した荷重をフードアウタパネル12の広い範囲で受けることができる。このため、フードアウタパネル12におけるエアバッグ展開用開口部14の周囲の局所変形を防止できる。
また、本実施形態では、カバー20の下壁20Cとフードアウタパネル12の横板部16Bとの重合部を、スプリングクリップ26における上側固定部30の係合凸部30Aと、下側固定部32の係合凸部32Aとで挟持できる。この結果、リベットやかしめ等の取付部材を別途使用しない場合であっても、カバー20をフードアウタパネル12のエアバッグ展開用開口部14に組付けることができるため、部品点数の削減及び組付作業性の向上が可能となる。
また、本実施形態では、スプリングクリップ26は、図4に実線で示す基部26Aが上方に凸の状態で、固定部26B、26Cが基部26Aの両端部から基部26Aの凸方向と反対方向へ向かって延びている。この結果、固定部26B、26Cに邪魔されずに、基部26Aがカバー20の裏面(下面)20Dに確実に当接し車体下方へ向かって押圧される。このため、スプリングクリップ26の基部26Aの弾性力が確実に得られる。
また、本実施形態では、基部26Aが帯状とされた長尺状のスプリングクリップ26を複数個使用している。この結果、エアバッグ展開用開口部14の大きさや形状に応じて、フードアウタパネル12の変形を防止するために必要最小限の部位及び方向に、必要最小数のスプリングクリップ26を効果的に配置することができる。このため、部重量増加を抑制しつつフードアウタパネル12の変形を効果的に防止できる。
また、本実施形態では、スプリングクリップ26が、長手方向をエアバッグ展開用開口部14の長手方向と交差する方向である、車体前後方向に沿って配置されており、エアバッグ展開用開口部14の開口幅が狭い方向に沿って配置されている。この結果、スプリングクリップ26が短くなるため、重量増加を更に抑制できる。
また、本実施形態では、係合凹部22における車体前方側22Aの車体上下方向の開き角θ1に比べて、車体後方側22Bの車体上下方向の開き角θ2の方が大きくなっている。このため、スプリングクリップ26を組付ける場合には、先ず、スプリングクリップ26の車体前方側の固定部26Bをエアバッグ展開用開口部14の前方側に装着し、次に、スプリングクリップ26の車体後方側の固定部26Cをエアバッグ展開用開口部14の後方側に装着することでスプリングクリップ26を容易に装着できる。
また、本実施形態では、車両の衝突によってエアバッグ装置52が作動すると、膨張展開するエアバッグ50によって、カバー20とスプリングクリップ26とが上方へ押圧される。この際、スプリングクリップ26はエアバッグ50によって上方へ押圧されると、スプリングクリップ26の下側固定部32の係合凸部32Aが、フードアウタパネル12の棚部16のフランジ16Cに対して車体上方へ摺動し、エアバッグ展開用開口部14の内側へ弾性変形する。この結果、スプリングクリップ26の下側固定部32の係合凸部32Aとフードアウタパネル12の棚部16のフランジ16Cとの係合が解除され、スプリングクリップ26とともにカバー20がエアバッグ展開用開口部14から車体上方側に外れ、エアバッグ50がエアバッグ展開用開口部14を通って、フードアウタパネル12の上部に膨張展開する。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、エアバッグ展開用開口部14及びカバー20の車体上方から見た平面視形状を、その長手方向を車幅方向に沿った形状としたが、これに代えて、開口部及びカバーの形状は、その長手方向を車体前後方向等の他の方向に沿った形状としても良い。また、開口部及びカバーの形状は長尺形状に限定されず、円形、正方形等の他の形状としても良い。
また、上記実施形態では、エアバッグ展開用開口部14及びカバー20の車体上方から見た平面視形状を、フードアウタパネル12の後端縁部12Aに沿って車体前方へ膨らんだ円弧状としたが、これに代えて、エアバッグ展開用開口部14及びカバー20の車体上方から見た平面視形状を、車幅方向に延びる直線形状等の他の形状としても良い。
また、上記実施形態では、スプリングクリップ26をフードアウタパネル12のエアバッグ展開用開口部14の車幅方向中央部に一個と、その両側にそれぞれ2個の計5個を車幅方向に所定の間隔で各々その長手方向を車体前後方向に沿って配置したが、スプリングクリップ26の配設位置及び個数は上記実施形態に限定されず、スプリングクリップ26を車体前後方向に対して車幅方向へ所定角度傾斜させて配置しても良く、個数は1個でも5個以外の他の複数個でも良い。
また、上記実施形態では、フードアウタパネル12及びカバー20の材質をそれぞれ金属としたが、フードアウタパネル12及びカバー20の材質は金属に限定されず樹脂等の他の材質でも良い。また、フードアウタパネル12の材質とカバー20の材質とが同じ材料でなくても良い。
また、上記実施形態では、車体板材をフードアウタパネル12とし、開口部をエアバッグ展開用開口部14としたが、車体板材はルーフパネル等の他の車両外周部を形成する車両用外板でも良く、また、車体(車室)内側を構成する車両用内板でも良い。更に、開口部はエアバッグ以外の部材が通過する開口部や必要時に外気を取り入れるために開く開口部等でも良い。
また、スプリングクリップ26を、長手方向両端部が拘束されていない場合にも、基部26Aが上方へ撓んだ状態(図4に実線で示す状態)と、基部26Aが下方へ撓んだ状態(図4に二点鎖線で示す状態)との2つの状態に保持できる構成とすることで、組付性を更に向上させても良い。
図6の1−1線に沿った拡大断面図である。 図1の一部を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体板材の開口部カバー固定構造の組付方法を示す図2に対応する断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体板材の開口部カバー固定構造のスプリングクリップを示す車体斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車体板材の開口部カバー固定構造のフードパネルを示す車体斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車体板材の開口部カバー固定構造が適用された車体を示す車体斜め前方から見た斜視図である。
符号の説明
12 エンジンフードアウタパネル(車体板材)
14 エアバッグ展開用開口部
16 フードパネルの棚部
20 カバー
22 カバーの係合凹部
26 スプリングクリップ(固定部材)
26A スプリングクリップの基部
26B スプリングクリップの固定部
26C スプリングクリップの固定部

Claims (3)

  1. 開口部が形成された車体板材と、
    前記開口部を閉塞するカバーと、
    前記カバーの裏面側を押圧する基部と、前記基部へ連続し前記開口部の対向する開口部位にそれぞれ当接する固定部と、を備え、前記カバーの裏面で押圧される基部の弾性力により、前記固定部が前記開口部の対向する開口部位を開口部の対向側に押圧すると共に前記車体板材と前記カバーとを挟持する固定部材と、
    を有することを特徴とする車体板材の開口部カバー固定構造。
  2. 前記固定部材は前記基部が凸形状に湾曲された板ばねとされ、前記固定部が前記基部の両端部から前記凸方向と反対方向へ向かって延びていることを特徴とする請求項1に記載の車体板材の開口部カバー固定構造。
  3. 前記開口部は長尺形状とされ、前記固定部材は前記開口部の長手方向と交差する方向に複数個配置されていることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の車体板材の開口部カバー固定構造。
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