JP2007106139A - 操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行状況に応じてステアリングホイールのロック・トゥ・ロック回転数を自在に変化できると同時に、回転方向別の回転規制を可能とする操舵制御装置を提供すること。
【解決手段】 ステアリングホイールを有する操舵入力部と転舵輪とが機械的に分割され、この操舵入力部の出力信号に応じてこの転舵輪を駆動制御する操舵制御装置であって、前記操舵入力部は、前記ステアリングホイールに設けられた操舵軸と、前記操舵軸に設けられた被係合部と、前記被係合部に係合し、前記ステアリングホイールの右方向回転のみを規制し、左方向回転を許容する第1一方向ストッパと、前記被係合部に係合し、前記ステアリングホイールの左方向回転のみを規制し、右方向回転を許容する第2一方向ストッパと、前記第1一方向ストッパと前記第2一方向ストッパとを制御するアクチュエータと、前記アクチュエータに指令信号を出力する制御回路と、を備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ステアリングホイールを有する操舵部の入力検出信号に応じて転舵輪を駆動制御する車両用操舵制御装置に関し、特に、操舵部を所定値以上に操作されることを防止する回転方向規制装置の技術分野に属する。
従来、特許文献1に開示される車両用操舵装置は、ステアリングホイールと転舵輪とを機械的に接続せず、電気信号により転舵輪側のアクチュエータを駆動制御することにより、ステアリングホイール操作によらない転舵制御を可能としている。
特開2004−189038号公報
従来の特許文献1に記載された車両用操舵装置にあっては、ステアリングホイールは転舵輪に接続されていないため、転舵輪の最大転舵角に対応する位置でステアリングホイールの回転を規制するためのストッパ機構が必要となる。しかしながら、このような車両用操舵装置は走行状況に応じて操舵角に対する転舵角の関係を変更するため、走行状況に応じてステアリングホイールのロック・トゥ・ロック回転数を変化させる必要がある。また、ステアリングホイールを例えば右方向に一杯に切った状態でロックする場合であっても、左方向の回転は許容する必要がある。よって、このような条件を満足するストッパ機構が望まれていた。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ステアリングホイール操作に直接よらない転舵制御を行う車両用操舵制御装置において、走行状況に応じてステアリングホイールのロック・トゥ・ロック回転数を自在に変化できると同時に、回転方向別の回転規制を可能とする操舵制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、ステアリングホイールを有する操舵入力部と転舵輪とが機械的に分割され、この操舵入力部の出力信号に応じてこの転舵輪を駆動制御する操舵制御装置において、前記操舵入力部は、前記ステアリングホイールに設けられた操舵軸と、前記操舵軸に設けられた被係合部と、前記被係合部に係合し、前記ステアリングホイールの右方向回転のみを規制し、左回転方向を許容する第1一方向ストッパと、前記被係合部に係合し、前記ステアリングホイールの左方向回転のみを規制し、右回転方向を許容する第2一方向ストッパと、前記第1一方向ストッパと前記第2一方向ストッパとを制御するアクチュエータと、前記アクチュエータに指令信号を出力する制御回路と、を備えることとした。
よって、走行状況に応じてステアリングホイールのロック・トゥ・ロック回転数を自在に変化できると同時に、回転方向別の回転規制を行うことができる。
以下、本発明の操舵制御装置を実現する最良の形態を、図面に基づき説明する。
[操舵制御装置のシステム構成]
図1は、本実施例1における操舵制御装置のシステム構成であり、ステアリングホイール1と転舵輪11とを機械的に連結することなく、ステアリングホイール1に入力された操舵トルクに応じて転舵輪11の舵角を変化させるステアバイワイヤの操舵制御装置である。
操舵制御装置は、操舵入力手段であるステアリングホイール1と、ステアリングホイール1と接続する操舵入力軸2と、操舵入力軸2に入力された操舵角を検出する操舵角センサ3と、操舵力に対して操舵反力を付与する操舵反力発生装置4と、ステアリングホイール1の回転を規制する回転方向規制装置5と、転舵輪11を転舵させる実舵角アクチュエータ6と、実舵角アクチュエータ6と接続する操舵出力軸9と、操舵出力軸9の回転角を検出する実舵角センサ10と、操舵制御ECU12とを有する。
操舵制御ECU12はCANバス14によって、操舵角センサ3や関連ある他のECU13等と接続し、信号の授受を行う。また、操舵制御ECU12はハーネス15a、15bによって操舵反力発生装置4及び実舵角アクチュエータ6と接続し、信号の授受を行う。さらに、操舵制御ECU12は実舵角センサ10と接続し、検出された信号の入力を受ける。
また、操舵制御ECU12は、イグニッション16がONになるとバッテリ17からの電流を各センサ3、10等の情報に基づいて指令電流に変換して、操舵反力発生装置4、実舵角アクチュエータ6および回転方向規制装置5の制御を行う。なお、上記CANバス14は車内LANを形成する通信手段の一例であって、必ずしもCANバスに限定されない。
[回転方向規制装置の構成]
本実施例1における回転方向規制装置5の軸方向正面図を、図2、図5および図6で示す。図2は回転方向規制中立時、図5は反時計回り回転規制時、図6は時計回り回転規制時の図面である。なお、ここで反時計回り回転とは請求項1でいう左方向回転を指し、時計回り回転とは請求項1でいう右方向回転を指す。また、図2、図5および図6においてステアリングホイール1を裏側から見ている。したがって、ここでいう反時計回り回転規制とは請求項1でいうステアリングホイール1の右方向回転規制を指し、時計回り回転規制とは請求項1でいうステアリングホイール1の左方向回転規制を指す。
説明のため、図2ないし図6において、直交座標系を定める。ロッド51の軸方向にx軸をとり、ロッド51の軸が伸びる方向、すなわち図面の右方向を正方向と定義する。ロッド51の軸と直交する方向にy軸をとり、作用点52iから見て作用点52hが位置する方向、すなわち図面の鉛直上方を正方向と定義する。
以下、回転方向規制装置5の構成を、図2ないし図4を用いて説明する。
回転方向規制装置5は、ストッパアクチュエータ50、ロッド51、ストッパリンク機構52、第1一方向ストッパ53、第2一方向ストッパ54、回転盤55、操舵入力軸2とを有する。
ストッパアクチュエータ50は、第1、第2一方向ストッパ53,54を駆動させるためのアクチュエータであり、その駆動力をロッド51、ストッパリンク機構52を介して第1、第2一方向ストッパ53,54に伝達する。ストッパリンク機構52は、ストッパリンク52a、52bを有する。
回転盤55は操舵入力軸2上に固定され、操舵入力軸2と共に回転する。回転盤55の外周上には一定間隔で係合溝56が複数個設けられる。それぞれの係合溝56は、3辺56a、56b、56cにより形成される。辺56bと回転盤55の外周とにより挟まれる角を56dとし、辺56cと回転盤55の外周とにより挟まれる角を56eとする。
ロッド51のx軸正方向側端部に設けられた作用点52iには、ストッパリンク52bのY軸負方向側端部が回動可能に接続される。ストッパリンク52aの中点には作用点52hが設けられる。作用点52hには、ストッパリンク52bのy軸正方向側端部が回動可能に接続される。ストッパリンク52aの両端に設けられた作用点52f、52gには、それぞれ第1、第2一方向ストッパ53,54のY軸負方向側端部が回動可能に接続される。
図3は、第1一方向ストッパ53のy軸正方向の先端部100の拡大図である。先端部100のy軸正方向側(頂点部)は、y軸正方向に突出した曲面101をなす。先端部100のx軸方向側(側面部)の一方には、x軸負方向側に突出する回転防止用の爪110が設けられる。
爪110は、y軸正方向側辺112およびy軸負方向側辺113から形成され、辺112はy軸正方向かつx軸負方向に湾曲する。辺112は、頂点部の曲面101と連続する曲面であり、第1ストッパ53のx軸正方向側辺53aに至る。一方、辺113と第1ストッパ53のx軸負方向側辺53bは凹部115を形成し、凹部115において、辺113と辺53bに挟まれる角βは鋭角に形成される。
第2一方向ストッパ54の先端部200も、第1一方向ストッパ53と同様に構成される。図4に示すように、先端部200のx軸方向側(側面部)の一方には、x軸正方向側に突出する回転防止用の爪210が設けられる。
以下、本実施例1における回転方向規制装置5の作用を説明する。
本実施例1の車両用操舵装置は、図1に示すように、ステアリングホイール1と転舵輪11とを機械的に接続せず、電気信号により転舵輪側のアクチュエータ6を駆動制御することにより、ステアリングホイール操作によらない転舵制御を可能とするものである。このような車両用操舵装置にあっては、ステアリングホイール1が転舵輪11に接続されていないため、第1に、転舵輪11の最大転舵角に対応する位置でステアリングホイール1の回転を規制するためのストッパ機構が必要となる。第2に、路面状態や操舵状態等、走行状況に応じてステアリングホイール1のロック・トゥ・ロック回転数を変化させる必要がある。
したがって、本願実施例1では、実舵角センサ10によって検出した転舵輪11の実舵角値と最大転舵角(転舵限界値)とをECU12により比較し、その結果に基づいてECU12が回転方向規制装置5に指令信号を出力する。出力された信号に基づいて回転方向規制装置5のストッパアクチュエータ50が作動することでストッパ機構が働き、ステアリングホイール1の回転が規制される。これにより、転舵輪11の最大転舵角に対応する位置でステアリングホイール1の回転を規制する(第1の課題に対応)。
なお、操舵角に対する転舵角の関係は、走行状況に応じてECU12が設定する。これにより、最大転舵角(転舵限界値)に基づいてECU12がステアリングホイール1のロック・トゥ・ロック回転数(操舵角限界値)を走行状況に応じて変化させる(第2の課題に対応)。
具体的には、ステアリングホイール1の回転が操舵入力軸2に伝えられ、操舵角センサ3が検知した操舵入力軸2の回転角すなわち操舵角の値がECU12に出力される。このステアリングホイール1の回転情報に基づいてECU12が出力する指令により、実舵角アクチュエータ6が作動し、実舵角アクチュエータ6と接続する操舵出力軸9が回転する。操舵出力軸9の回転角すなわち転舵輪11の実舵角の検出値が所定の転舵限界値に達したとき、ECU12が回転方向規制装置5に指令信号を出力し、図2、図5および図6に示すストッパ機構を作動させる。
図5において、ストッパアクチュエータ50によるロッド51のプル動作、すなわちx軸負方向へのロッド51の移動動作は、作用点52iを介して、ストッパリンク52bの支点52eを中心とした時計回りの回転運動に変換される。このストッパリンク52bの回転運動のエネルギーは、作用点52hを介してストッパリンク52aに伝えられる。ストッパリンク52aは、ロッド51の軸方向に対して略平行の位置関係を保ったままx軸正方向へ移動する。
ストッパリンク52aのx軸正方向移動動作は、作用点52fを介して、第1一方向ストッパ53の支点52cを中心とした反時計回り方向の回転運動に変換される。また、ストッパリンク52aのx軸正方向移動動作は、作用点52gを介して、第2一方向ストッパ54の支点52dを中心とした反時計回り方向の回転運動に変換される。
同様に、図6において、ストッパアクチュエータ50のロッド51のプッシュ動作、すなわちx軸正方向へのロッド51の移動動作により、ストッパリンク52aはロッド51の軸方向に対して略平行の位置関係を保ったままX軸負方向へ移動する。ストッパリンク52aの移動動作は、作用点52f、52gを介して、第1、第2一方向ストッパ53、54の支点52c、52dを中心とした時計回り方向の回転運動に変換される。
以下、第1、2一方向ストッパ53、54と係合溝56のいずれか1つとが係合する作用を説明する。
図5において、回転盤55が転舵限界値に対応する操舵角限界値を超えて反時計回りに回転しようとする場合、ロッド51のプル動作が行われる。図6において、回転盤55が転舵限界値に対応する操舵角限界値を超えて時計回りに回転しようとする場合、ロッド51のプッシュ動作が行われる。
図5において、ロッド51のプル動作は、ストッパリンク機構52の作用を介して、第1一方向ストッパ53の回転動作に変換される。すなわち、ロッド51のプル動作により、第1一方向ストッパ53が支点52cを中心に反時計回り方向に回転する。第1一方向ストッパ53の先端部100に設けられた爪110も同時に同方向に回転し、爪110の先端部111は、支点52cを中心にx軸負方向かつy軸負方向に回転移動する。回転移動した爪110の先端部111は、回転盤55の外周に接する。
一方、回転盤55は反時計回りに回転し、回転盤55の外周上に設けられた複数の係合溝56も同時に同方向に回転移動する。回転盤55の外周に接する爪110の先端部111は、その接する位置に係合溝56のいずれか1つが回転移動してくるまで、回転盤55の外周と摺接した状態のままその位置で待機する。
回転盤55の外周に摺接する爪110の位置に係合溝56のいずれか1つが回転移動してくると、その係合溝56の角56eと、爪110を形成する曲面112および曲面101とが摺接した後、爪110は係合溝56に入り込む。そして、回転運動を続ける係合溝56の辺56bと爪110の先端111とが当接する。
なお、個々の係合溝56は、爪110が係合溝56に入り込んでその先端111が辺56bと接するために必要十分な大きさを有する。また、爪110の辺112と辺113に挟まれる角α、および凹部115において辺113と辺53bに挟まれる角βは、ともに鋭角である。これらの角度は、爪110が係合溝56に入り込んだ位置において、先端111が辺56bと一点で接するため必要十分な大きさである。すなわち、角56dと辺113ではなく、先端111と辺56bが接することが可能な角度である。
これにより、第1一方向ストッパ53と係合溝56とが係合し、回転盤55の反時計回りの回転運動が爪110によって規制される。
このとき同時に、ロッド51のプル動作によって、第2一方向ストッパ54は、ストッパリンク機構52を介して支点52dを中心に反時計回りに回転する。よって、爪210の先端部211は、支点52dを中心にx軸負方向かつy軸正方向に回転移動する。また、回転盤55は操舵入力軸2を中心に反時計回りに回転する。よって、第2一方向ストッパ54近傍の係合溝56の辺56cは、y軸負方向に回転移動する。
したがって、第2一方向ストッパ54の爪210は、回転盤55および第2一方向ストッパ54近傍の係合溝56から離れる。このため、第2一方向ストッパ54は、第1一方向ストッパ53と係合溝56との係合に影響を与えない。
一方、第1一方向ストッパ53と係合溝56とが係合している状態において、回転盤55のみが時計回りの回転をする場合を説明する。
ロッド51の動作はプル動作のまま変わらず、よって、そのままでは第1一方向ストッパ53の位置は係合状態から変わらない。しかし、第1一方向ストッパ53の先端100を形成する曲面101および爪110を形成する曲面112は、時計回りの回転運動をする係合溝56の角56eと滑らかに摺接し、爪110が係合溝56から抜け出ることを妨げない。これにより、第1一方向ストッパ53と係合溝56との係合が解除される。
また、第1一方向ストッパ53と係合溝56とが係合している状態においては、第2一方向ストッパ54の爪210は、回転盤55から離れた位置にあり、他の係合溝56と係合しない。したがって、回転盤55の時計回りの回転は、第1一方向ストッパ53によっても第2一方向ストッパ54によっても規制されない。すなわち、図5においては、反時計回りの回転のみが規制される。
同様に、図6において、ロッド51のプッシュ動作により、ストッパリンク機構52を介して、第2一方向ストッパ54が支点52dを中心に時計回りに回転する。これにより、第2一方向ストッパ54と係合溝56が係合し、回転盤55の時計回りの回転運動が爪210によって規制される。このとき、回転盤55の反時計回りの回転は規制されない。すなわち、図6においては、時計回りの回転のみが規制される。
以上のように、回転方向規制装置5は、ストッパアクチュエータ50によりストッパリンク機構52を駆動して、第1、第2一方向ストッパ53,54を回転盤55の外周上の係合溝56に回転方向別に係合させる。これにより、操舵入力軸2の回転を回転方向別に規制する装置である。
[回転方向規制装置アクチュエータ制御]
ECU12は、時計回り側、反時計回り側それぞれの操舵限界値を走行状況に応じて設定した上で、検出した実舵角値が機械設計的に決められた転舵限界値の範囲内であればストッパアクチュエータ50を作動させない。一方、検出した実舵角値が機械設計的に決められた転舵限界値に達すれば、ステアリングホイール1の回転を規制するため、ストッパアクチュエータ50を作動させる。
これにより、ECU12が転舵輪11の最大転舵角に対応する位置でステアリングホイール1の回転を規制する。同時に、ECU12がステアリングホイール1のロック・トゥ・ロック回転数を制御する。
図7は、ECU12により回転方向規制装置5のストッパアクチュエータ50を制御する手順を示したフローチャートである。
ステップS1では、実舵角センサ10により検出した実舵角検出値をECU12が読み込み、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、読み込んだ実舵角検出値が、実舵角の反時計回り側の転舵限界値以下であるか否かを判定する(ここで、反時計回り側を負の値とする)。転舵限界値以下である場合はステップS3へ移行し、転舵限界値より大きい場合はステップ4へ移行する。
ステップS3では、ロッド51のプル側への移動フラグをセットし、制御を終了する。
ステップS4では、読み込んだ実舵角検出値が、実舵角の時計回り側の転舵限界値以上であるか否かを判定する(ここで、時計回り側を正の値とする)。転舵限界値以上である場合はステップS5へ移行し、転舵限界値より小さい場合はステップ6へ移行する。
ステップS5では、ロッド51のプッシュ側への移動フラグをセットし、制御を終了する。
ステップS6では、ロッド51のプル側への移動フラグをクリアし、ステップS7へ移行する。
ステップS7では、ロッド51のプッシュ側への移動フラグをクリアし、制御を終了する。ここで、実際の制御での判断に用いる転舵限界値は、固体差(製作・組付誤差)等を考慮し、機械設計的に決まる転舵限界値より若干小さめの値に設定する。
[実施例1の効果]
実施例1の操舵制御装置では、ステアリングホイール1を有する操舵入力部に操舵角センサ3を設け、転舵輪11に接続する出力軸9上に実舵角センサ10を設けた。また、これらの操舵角および実舵角に基づいてアクチュエータ6,8等に指令信号を出力し、転舵輪11の操舵を制御するECU12を設けた。
したがって、実施例1の操舵制御装置では、ECU12の指令信号に基づき、第1、第2一方向ストッパ53,54を任意の位置で係合することが可能となり、走行状況に応じてステアリングホイール1のロック・トゥ・ロック回転数を自在に設定することができる、という効果を有する。
また、実施例1の操舵制御装置の回転規制装置5では、時計回り方向回転、反時計回り方向回転それぞれに対応して、それぞれの回転を規制するため一方向ストッパ53,54を設けた。ここで、第1、第2一方向ストッパ53,54は、その形状とリンク機構52の動作により、ステアリングホイール1の一方向の回転のみを規制し、他方向の回転を許容する。
これにより、例えば時計回り方向の回転を規制する場合に、反時計回り方向の回転が規制されることがない。ステアリングホイール1を時計回り方向に一杯に切った状態でロックする場合であっても、反時計回り方向の回転は許容される。したがって、高い安全性が要求される車両用操舵装置において、ステアリングホイール1の片側回転のみの回転規制が可能となる、すなわち他方向の回転の自由が確保される、という効果を有する。
実施例2につき図8に基づき説明する。
実施例1では、ステアリングホイール1と転舵輪11とを機械的に連結することなく、ステアリングホイール1に入力された操舵トルクに応じて転舵輪11の舵角を変化させるステアバイワイヤの操舵制御装置の構成を示した(図1)。それに対し実施例2では、図8に示すように、ステアリングホイール1と転舵輪11とを伝達比可変機構7を介して機械的に連結し、操舵入力軸2と操舵出力軸9の間に位相差を発生させ減速させる可変ギア比システムの装置に、本発明にかかる回転規制装置5を用いる。この点で、実施例1と異なる。
[操舵制御装置のシステム構成]
図8は、本発明にかかる回転規制装置5を適用した可変ギア比方式の操舵制御装置のシステム構成図である。操舵制御装置は、ステアリングホイール1と、操舵入力軸2と、操舵角センサ3と、操舵入力軸2と接続する減速ギア機構である伝達比可変機構7と、伝達比可変機構7を駆動するアクチュエータ8と、伝達比可変機構7に接続してステアリングホイール1の回転を規制する回転方向規制装置5と、伝達比可変機構7と接続する操舵出力軸9と、実舵角センサ10と、伝達比可変機構制御ECU12とを有する。
伝達比可変機構制御ECU12はCANバス14によって、操舵角センサ3、関連ある他のECU13等と接続し、信号の授受を行う。また、伝達比可変機構制御ECU12はハーネス15cによってアクチュエータ8と接続し、信号の授受を行う。さらに、伝達比可変機構制御ECU12は実舵角センサ10と接続し、検出された信号の入力を受ける。伝達比可変機構制御ECU12は、イグニッション16がONになるとバッテリ17からの電流を各センサ3、10等の情報に基づいて指令電流に変換して、伝達比可変機構7および回転方向規制装置5の制御を行う。
実施例2の可変ギア比システムの装置に、本発明にかかる回転規制装置5を適用した場合の作用効果は、実施例1と同様である。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1および実施例2に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
更に、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1に記載の操舵制御装置において、
前記第1一方向ストッパと前記第2一方向ストッパとを接続し、前記第1一方向ストッパと前記第2一方向ストッパのうち一方が前記被係合部に係合するとき、他方は解除されるリンク機構をさらに備え、
前記アクチュエータは、前記リンク機構を制御することを特徴とする操舵制御装置。
1つのリンク機構52を制御することにより、第1一方向ストッパ53と第2一方向ストッパ54の両方を制御することができるため、装置の簡素化を図ることができる、という効果を有する。
(ロ)前記(イ)に記載の操舵制御装置において、
前記アクチュエータは、前記第1一方向ストッパを係合状態とする位置と、前記第2一方向ストッパを係合状態とする位置と、前記第1一方向ストッパおよび前記第2一方向ストッパの両方を解除状態とする位置と、の3位置で停止することが可能な3位置ソレノイドであることを特徴とする操舵制御装置。
ソレノイドに与える電気信号を制御することにより、リンク機構52を3位置に制御することができる、という効果を有する。
(ハ)請求項1ないし前記(イ)(ロ)に記載の操舵制御装置において、
前記被係合部は、前記操舵軸の周方向に複数個設けられることを特徴とする操舵制御装置。
第1、第2一方向ストッパ53,54が被係合部56に係合するまでの時間を短縮することができる、という効果を有する。
実施例1における操舵制御装置のシステム構成図である(システムバイワイヤ方式)。 回転方向規制装置の正面図である(中立位置)。 回転方向規制装置の第1一方向ストッパの先端部の正面図である。 回転方向規制装置の第2一方向ストッパの先端部の正面図である。 回転方向規制装置の正面図である(反時計回り回転規制位置)。 回転方向規制装置の正面図である(時計回り回転規制位置)。 回転方向規制装置アクチュエータ制御のフローチャートである。 実施例2における操舵制御装置のシステム構成図である(可変ギヤ比方式)。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 操舵入力軸
3 操舵角センサ
5 回転方向規制装置
9 操舵出力軸
10 実舵角センサ
11 転舵輪
12 ECU
50 ストッパアクチュエータ
51 ロッド
52 リンク機構
53 第1一方向ストッパ
54 第2一方向ストッパ
55 回転盤
56 係合溝

Claims (1)

  1. ステアリングホイールを有する操舵入力部と転舵輪とが機械的に分割され、この操舵入力部の出力信号に応じてこの転舵輪を駆動制御する操舵制御装置であって、
    前記操舵入力部は、前記ステアリングホイールに設けられた操舵軸と、
    前記操舵軸に設けられた被係合部と、
    前記被係合部に係合し、前記ステアリングホイールの右方向回転のみを規制し、左回転方向を許容する第1一方向ストッパと、
    前記被係合部に係合し、前記ステアリングホイールの左方向回転のみを規制し、右回転方向を許容する第2一方向ストッパと、
    前記第1一方向ストッパと前記第2一方向ストッパとを制御するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに指令信号を出力する制御回路と、を備えることを特徴とする操舵制御装置。
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