JP2006015865A - ステアリングシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 2つの入力軸と1つの出力軸とを有するいわゆる差動機構として機能する回転伝達装置28,62と、その2つの入力軸の各々に接続された2つのモータ24,26,58,60と、それら2つのモータを制御する制御装置80とを備えて、出力軸により転舵装置42に転舵力をあるいは操作部材14に操作反力を付与する構造のステアリングシステムを、その制御装置が、負荷により出力軸の回転が停止させられた状態において、転舵力あるいは操作反力を付与しつつ2つのモータの回転が許容されるように、2つのモータの制御を行うように構成する。高負荷状態でもモータにおけるの発熱箇所が一定の箇所とならず、いわゆるモータの焼付きを効果的に抑制することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
前記制御装置が、前記出力軸に作用する負荷の増加によってその出力軸の回転が停止させられる高負荷状態において、前記転舵装置あるいは操作部材に対して回転トルク付与しつつ前記2つのモータの両者をともに回転させる制御を行うものであることを特徴とする車両用ステアリングシステム。
図1に本発明の実施例であるステアリングシステムの全体構成を示す。本ステアリングシステムは、ステアバイワイヤ型のシステムであり、操作部10と、転舵部12とが機械的に分離され、ステアリング操作部材としてのステアリングホイール14に加えられる操作力によらずに、転舵部12に設けられた動力源の動力によって転舵車輪16(以下、単に「車輪16」という場合がある)を転舵するステアリングシステムである。
図2に、転舵駆動装置56が備える回転伝達装置62の要部を示す。回転伝達装置62は、図に示すように、遊星歯車を採用した差動機構を有している。詳しく説明すれば、回転伝達装置62は、3種の主要なギヤを含んで構成されている。それらの1つは、第1ギヤとして機能するサンギヤ100であり、もう1つは、第2ギヤとして機能するリングギヤ102であり、さらにもう1つは、それぞれが第3ギヤとして機能する3つのプラネタリギヤ104である。サンギヤ100は、当該回転伝達装置62の第1入力軸106が固定的に接続されており、第1入力軸106の軸線を回転軸線として、その軸線回りに第1入力軸106とともに回転可能とされている。リングギヤ102は、サンギヤ100と同軸的に配置され、サンギヤ100の回転軸線と同じ回転軸線回りに回転可能とされている。3つのプラネタリギヤ104の各々は、プラネタリギヤ保持体108に保持されている。詳しくは、プラネタリギヤ保持体108は、保持板110とその保持板110に立設された3つの保持軸112とを含んで構成されており、3つの保持軸112の各々に回転可能に保持されている。3つのプラネタリギヤ104の各々は、サンギヤ100の外周に形成された外歯と、リングギヤ102の内周に形成された内歯との両者に噛合し、サンギヤ100の回転軸線と同じ回転軸線回りに周回する構造とされている。プラネタリギヤ保持体108の保持板110の中心には、当該回転伝達装置62の出力軸114が固定的に接続されている。また、リングギヤ102の外周には外歯が設けられており、その外歯は、第4のギヤであるリングギヤ駆動ギヤ116と噛合しており、リングギヤ駆動ギヤ116は、第1入力軸106と平行に配置された当該回転伝達装置62の第2入力軸118に固定的に接続されている。
図3に、操作反力付与装置22が備える回転伝達装置28の要部を示す(図1と異なり、図の下方が車両後方側となる)。回転伝達装置28は、図に示すように、かさ歯車を採用した差動機構を有している。詳しく説明すれば、回転伝達装置28は、第1ギヤとして機能する第1かさ歯車130と、第2ギヤとして機能する第2かさ歯車132と、それぞれが第3ギヤとして機能する2つの第3かさ歯車134とを含んで構成されている。それらのかさ歯車130,132,134は、すべてが同じ形状のものであり(歯の形状,歯数も同じである)、それらの各々は、概して短い四角形の筒状をなすフレーム136の4つの壁の各々の内側において、回転可能に保持されている。第1かさ歯車130の支軸は、フレーム136の壁より外側に長く延び出しており、その延び出す部分が、当該回転伝達装置28の第1入力軸138とされている。第2かさ歯車132は、第1かさ歯車130と同軸的にかつ向かい合うように配置され、それら2つのかさ歯車130,132は同じ回転軸線回りに可能とされている。第2かさ歯車132の支軸は、第1かさ歯車130と同様、フレーム136の壁より外側に延び出しており、その延び出す部分が、当該回転伝達装置28の第2入力軸140とされている。2つの第3かさ歯車134の各々は、第1かさ歯車130,第2かさ歯車132が設けられていないフレーム136の2つの壁の各々に、互いに向かい合う状態で、第1かさ歯車130,第2かさ歯車132の両者と噛合している。また、フレーム136の第1かさ歯車130の設けられている壁の外側には、リング形状のリングかさ歯車142が、第1かさ歯車130と同軸的に固定してもうけられている。このリングかさ歯車142は、第1入力軸136,第2入力軸138と直交する支軸に保持されたかさ歯車である出力かさ歯車144と噛合しており、その出力かさ歯車144の支軸が、当該回転伝達装置28の出力軸146とされている。
転舵駆動装置56の制御は、ECU80によって行われる。詳しくは、図4にフローチャートを示す転舵制御プログラムが実行されることによって行われる。転舵制御プログラムは、当該ステアリングシステムが搭載された車両のイグニッションスイッチがON状態とされて所定の初期処理(ステアリングホイール14の中立位置と転舵ロッド40の中立位置との整合処理等)が行われた後から、イグニッションスイッチがOFF状態とされるまでの間、極短い時間間隔(例えば、数百μsec)で繰り返し実行される。以下、図に示すフローチャートに従って、転舵駆動装置56の制御、つまり、転舵制御について説明する。
操作反力付与装置22の制御は、ECU80によって行われる。詳しくは、図5にフローチャートを示す操作反力制御プログラムが実行されることによって行われる。操作反力制御プログラムは、先の転舵制御プログラムと同様に、極短い時間間隔で繰り返し実行される。以下、図に示すフローチャートに従って、操作反力付与装置22の制御、つまり、操作反力制御について説明する。
上記実施例のステアリングシステムでは、2つの反力モータ24,26の制御目標値として、供給電流を採用し、2つの転舵モータ58,60の制御目標値として回転速度を採用して、それらモータ24,26,58,60の制御が行われている。制御目標値は、上記のものに限定されず、種々のものを採用することが可能である。また、フィードバック制御,フィードフォワード制御等、転舵制御,操作反力制御の具体的な態様についても、任意のものを採用することが可能である。
Claims (8)
- (a)1つの回転量が他の2つの回転量によって決定される関係にある3つの回転軸を備え、それら3つの回転軸の2つのものが2つの入力軸とされ、他の1つのものが出力軸とされた回転伝達装置と、(b)それぞれが前記2つの入力軸のそれぞれを回転させる2つのモータと、(c)それら2つのモータの回転を制御することで前記出力軸の回転を制御する制御装置とを含み、前記出力軸が転舵装置あるいは操作部材に接続された構造のステアリングシステムであって、
前記制御装置が、前記出力軸に作用する負荷の増加によってその出力軸の回転が停止させられる高負荷状態において、前記転舵装置あるいは操作部材に対して回転トルク付与しつつ前記2つのモータの両者をともに回転させる制御を行うものであることを特徴とする車両用ステアリングシステム。 - 前記出力軸のそれの正回転方向における回転が増加する向きの前記2つのモータの各々回転方向の回転をそれらモータの正回転とした場合において、前記制御装置が、前記高負荷状態において前記2つのモータの一方が正回転し他方が逆回転する正逆転モータ並存状態となるようにように前記2つのモータの制御を行うものである請求項1に記載の車両用ステアリングシステム。
- 前記制御装置が、前記2つのモータをともに正回転させるモータ制御目標値の下、前記高負荷状態において前記正逆転モータ並存状態となるように前記2つのモータの制御を行うものである請求項2に記載の車両用ステアリングシステム。
- 前記制御装置が、前記高負荷状態と前記高負荷状態ではない状態との両状態において同じモータ制御目標値の下、前記2つのモータの制御を行うものである請求項3に記載の車両用ステアリングシステム。
- 前記制御装置が、前記高負荷状態が検出された場合に、前記高負荷状態ではない状態におけるモータ制御目標値から高負荷状態におけるモータ制御目標値に切り換えて、高負荷状態においてのみ前記正逆転モータ並存状態となるように前記2つのモータの制御を行うものである請求項3に記載の車両用ステアリングシステム。
- 前記回転伝達装置が、1つの回転軸線回りに回転する第1ギヤおよび第2ギヤと、それらのギヤの両者と噛合して前記回転軸線回りに周回する第3のギヤとを含み、前記3つの回転軸の各々が、前記第1ギヤの回転、前記第2ギヤの回転、前記第3ギヤの周回の各々に伴って回転する構造とされた請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
- 前記回転伝達装置が、互いに同軸的に配設されて互いに歯数の異なる第1リングギヤおよび第2リングギヤと、それら2つのリングギヤと噛合するフレキシブルギヤを有して回転するウェーブジェネレータとを備えたハーモニックドライブ機構を含み、前記3つの回転軸の各々が、前記第1リングギヤの回転、前記第2リングギヤの回転、前記ウェーブジェネレータの回転の各々に伴って回転する構造とされた請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
- 当該ステアリングシステムが、ステアバイワイヤ型のシステムである請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の車両用ステアリングシステム。
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