JP4752306B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置に関するものである。
近年、転舵輪とステアリング(ハンドル)とを機械的に分離し、検出されたステアリングの舵角(操舵角)に基づいて、そのステアリング操作に応じた転舵輪の舵角(転舵角)を発生させるべく転舵アクチュエータの作動を制御する所謂ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置が提案されている。そして、このようなものには、左右の転舵輪に各々対応する一対の転舵アクチュエータを備え、左右の転舵角を独立に変更可能なものもある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、こうしたステアバイワイヤ式の車両用操舵装置においては、転舵輪とステアリングとが分離されているが故に、転舵輪に作用する路面反力がステアリングまで伝達されない。そのため、運転者がステアリングに作用する操舵反力を介して路面情報(ロードインフォメーション)を感じとることができないという問題がある。そこで、従来、ステアリング操作により同ステアリングに印加される操舵トルク、及び転舵輪に作用する路面反力を検出し、その操舵トルク及び路面反力に応じた操舵反力をステアリングに付与すべく反力アクチュエータの作動を制御するものがある(例えば、特許文献2参照)。そして、このような構成を採用することにより、転舵輪に作用する路面反力を操舵反力としてステアリングに反映させることができ、ステアリング操作を介して路面情報の取得が可能になるとともに、より良好な操舵フィーリングを実現することが可能になる。
しかしながら、転舵輪に作用する路面反力の全てを操舵反力として反映させることが必ずしも好ましいとは限らない場合もある。例えば、パンクの発生、或いは走行路面上の「わだち」にはまった場合等、転舵輪の何れかに異常が発生した場合には、路面反力が急激に変化する。このような場合、機械的な操舵伝達機構を有する従来の操舵装置では、その路面反力の急激な変化がそのまま操舵反力としてステアリングに伝達されるが、こうした操舵反力の急峻な変動は、ステアリング操作の妨げとなるものであり、必ずしも忠実に再現する必要のないものである。
そこで、従来、路面反力を操舵反力として反映させる路面反力反映モードと、路面反力を反映させない解除モードとを備え、その車両状態に応じて、これら2つのモードを切り替え可能としたものがある(例えば、特許文献3参照)。そして、このような構成を採用することにより、操舵反力への路面反力の急峻な変化の反映を防止して、操舵フィーリングの悪化を抑制することができる。
特開2003−112650号公報 特開2004−34923号公報 特開2003−182618号公報
しかし、転舵輪に上記のような異常が発生した場合、通常路面反力の変動は極めて急峻なものとなりやすいため迅速な対応が求められる。このため、その速やかなる検知が重要な課題となっている。また、上記従来例のごとく、単にステアリングへの路面反力の反映を解除する構成とした場合、その解除に伴って路面反力に相当する分だけ操舵反力が急激に減少することになる。その結果、例えば、その操舵反力の減少により所謂舵抜け感が発生する等、却って操舵フィーリングの悪化を招くおそれがあり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、転舵輪の異常に伴う操舵反力の変動を抑制して良好な操舵フィーリングを実現することのできる車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、転舵輪と機械的に分離されたステアリングと、左右の転舵輪に各々対応し該各転舵輪の転舵角を独立に変更可能な一対の転舵アクチュエータと、ステアリング操作に応じた前記転舵角を発生させるべく前記各転舵アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えるとともに、前記ステアリングに操舵反力を付与するための反力アクチュエータを備え、前記制御手段は、前記転舵輪に作用する路面反力に応じた前記操舵反力を前記ステアリングに付与すべく前記反力アクチュエータの作動を制御する車両用操舵装置であって、前記左右の各転舵輪のそれぞれに作用する各路面反力を個別に検出可能な路面反力検出手段を備え、前記制御手段は、前記左右の転舵輪が所定のトー角を有するように前記各転舵アクチュエータの作動を制御するとともに、前記検出された左右の各路面反力の差分が所定の閾値を超える場合には、前記付与する操舵反力を該検出された時点の値で一定とすべく前記反力アクチュエータの作動を制御するものであって、前記閾値は、前記ステアリングの操舵角の絶対値が小となるほど大となるように設定されること、を要旨とする。
上記構成によれば、転舵輪が所定のトー角を有する場合であっても精度良く同転舵輪の異常を検知することができ、パンクの発生、或いは走行路面上の「わだち」にはまった場合等、各転舵輪に発生した異常を速やかに検知することができる。そして、ステアリングに付与する操舵反力をその時点の値で一定に保持することで、路面反力の変動が操舵反力として反映されるのを防止して、同操舵反力の急峻な変動を抑制することができる。従って、転舵輪の異常に伴う操舵反力の変動を効果的に抑制することができ、良好な操舵フィーリングを実現することができるとともに、運転者の意図に反するステアリングの過剰回転(所謂「ハンドルがとられる」状態)の発生を防止することができる。また、上記従来例のごとく、単に路面反力の反映を解除するもののように、その解除に伴う操舵反力の減少により舵抜け感が発生する等の弊害を招くこともない。
求項に記載の発明は、前記制御手段は、車両状態に応じて前記トー角を可変するとともに、該トー角の可変に応じて前記閾値を可変すること、を要旨とする。
請求項に記載の発明は、前記制御手段は、前記トー角の絶対値が大となるほど、前記閾値を大とすること、を要旨とする。
上記各構成によれば、トー角可変機能を有する場合であっても精度良く転舵輪の異常を検知することができる。
本発明によれば、転舵輪の異常に伴う操舵反力の変動を抑制して良好な操舵フィーリングを実現することが可能な車両用操舵装置を提供することができる。
以下、本発明をステアバイワイヤ式の車両用操舵装置(ステアリング装置)に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のステアリング装置1は、ステアリング(ハンドル)2を含む操舵機構3と転舵輪4の舵角を変更するための転舵機構5とが機械的に非連結、即ちステアリング2と転舵輪4とが機械的に分離された所謂ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置である。
操舵機構3は、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト6と、ステアリング操作に伴うステアリング2の舵角、即ち操舵角θsを検出するための操舵角検出手段としての操舵角センサ7とを備えている。そして、転舵機構5は、操舵角センサ7により検出される操舵角θsに基づいて、そのステアリング操作に応じた転舵輪4の舵角を発生させるための転舵アクチュエータ8を備えている。
本実施形態の転舵機構5は、左右の各転舵輪4R,4Lにそれぞれ対応する一対の転舵アクチュエータ8R,8Lを備えており、これら各転舵アクチュエータ8R,8Lにより各転舵輪4R,4Lの転舵角を独立に変更可能となっている。具体的には、本実施形態の転舵機構5は、それぞれタイロッド9及びナックルアーム10を介して左右の転舵輪4R,4Lと連結された一対の転舵軸12R,12Lを有しており、各転舵アクチュエータ8R,8Lは、それぞれ駆動源としてのモータ13(13R,13L)と該各モータ13R,13Lの回転を対応する各転舵軸12R,12Lの往復動に変換する変換機構14とを備えている。尚、本実施形態の各転舵アクチュエータ8(8R,8L)においては、モータ13(13R,13L)としてブラシレスモータが、また、変換機構14としてはボール螺子機構が採用されている。そして、これら各転舵アクチュエータ8R,8Lにより駆動された各転舵軸12R,12Lの往復動が左右の転舵輪4R,4Lに伝達されることにより、これら各転舵輪4R,4Lの転舵角が独立に変更されるようになっている。
また、本実施形態では、操舵機構3は、ステアリング操作によってステアリング2に印加される操舵トルクτを検出するための操舵トルク検出手段としてのトルクセンサ16と、該検出された操舵トルクτ(及び後述する路面反力Fr)に応じた操舵反力をステアリング2に付与するための反力アクチュエータ17とを備えている。反力アクチュエータ17は、駆動源としてのモータ18と、該モータ18の回転を減速してステアリングシャフト6に伝達する減速機構19とを備えている。尚、本実施形態では、反力アクチュエータ17のモータ18には、各転舵アクチュエータ8(8R,8L)のモータ13(13R,13L)と同様にブラシレスモータが採用されている。そして、反力アクチュエータ17は、減速機構19を介してモータ18の発生するモータトルクをステアリングシャフト6に伝達することによりステアリング2に操舵反力を付与するようになっている。
本実施形態では、各転舵アクチュエータ8(8R,8L)及び反力アクチュエータ17は、制御装置20によりその作動が制御されている。詳述すると、各転舵アクチュエータ8(8R,8L)の各モータ13(13R,13L)及び反力アクチュエータ17のモータ18は、制御装置20と接続されており、各モータ13(13R,13L),18は、制御装置20から供給される三相(U,V,W)の駆動電力に基づいて回転する。そして、制御装置20は、その駆動電力の供給を通じて各モータ13(13R,13L),18の回転を制御することにより、転舵アクチュエータ8(8R,8L)及び反力アクチュエータ17の作動を制御する。具体的には、制御装置20は、上記操舵角センサ7及びトルクセンサ16、並びに車速センサ21の出力信号に基づいて操舵角θs、操舵トルクτ及び車速Vを検出する。また、各転舵軸12R,12Lには、それぞれ変位量センサ22R,22Lが設けられており、制御装置20は、この各変位量センサ22R,22Lの出力信号に基づいて各転舵輪4R,4Lの転舵角を決定する各転舵軸12R,12Lの軸方向の変位量X_R,X_Lを検出する。そして、制御装置20は、その検出された操舵角θs、車速V及び変位量X_R,X_Lに基づいて、各転舵輪4R,4Lの転舵角を変更すべく対応する各転舵アクチュエータ8R,8Lの作動を制御し、操舵トルクτ及び車速V(並びに路面反力Fr)に基づいて、操舵反力を付与すべく反力アクチュエータ17の作動を制御する。
次に、制御装置20による各転舵アクチュエータ8R,8L及び反力アクチュエータ17の制御態様について説明する。図2は、本実施形態のステアリング装置1の制御ブロック図である。同図に示すように、制御装置20は、各転舵アクチュエータ8R,8Lを制御するための第1及び第2転舵ECU23R,23L、並びに反力アクチュエータ17を制御するための反力ECU24を備えている。尚、本実施形態では、第1転舵ECU23Rが右側の転舵アクチュエータ8Rに対応し、第2転舵ECU23Lが左側の転舵アクチュエータ8Lに対応する。そして、これら第1及び第2転舵ECU23R,23L、並びに反力ECU24は、それぞれ対応する各モータ13(13R,13L),18を制御するためのモータ制御信号を出力するマイコン25(25R,25L),26と、そのモータ制御信号に基づいて各モータ13(13R,13L),18に駆動電力を供給する駆動回路27(27R,27L),28とを備えている。尚、以下に示す、各マイコン25,26内の各制御ブロックは、これらマイコン25,26が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものである。
先ず、各転舵ECU23側の各マイコン25(25R,25L)の構成について説明する。各マイコン25R,25Lは、それぞれ対応する各転舵輪4R,4Lの各制御目標角に対応する各転舵軸12R,12Lの変位量指令X_R*,X_L*を生成する変位量指令演算部31R,31Lを備えている。そして、各マイコン25R,25Lは、これら変位量指令X_R*,X_L*及び検出された変位量X_R,X_Lに基づいて位置制御量ε_R,ε_Lを演算する位置制御演算部32R,32Lと、これら位置制御量ε_R,ε_Lに基づいて駆動回路27R,27Lに出力するモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成部33R,33Lとを備えている。
各変位量指令演算部31R,31Lには、操舵角θs及び車速Vが入力され、各変位量指令演算部31R,31Lは、これら操舵角θs及び車速Vに基づいて変位量指令X_R*,X_L*を生成する。そして、各変位量指令演算部31R,31Lは、これら変位量指令X_R*,X_L*を各位置制御演算部32R,32Lに出力する。各位置制御演算部32R,32Lには、この変位量指令X_R*,X_L*とともに、変位量センサ22R,22Lにより検出された各々に対応する各転舵軸12R,12Lの変位量X_R,X_Lが入力される。そして、各位置制御演算部32R,32Lは、これら変位量指令X_R*,X_L*及び変位量X_R,X_Lに基づくフィードバック制御により位置制御量ε_R,ε_Lを演算し、その位置制御量ε_R,ε_Lを各モータ制御信号生成部33R,33Lに出力する。モータ制御信号生成部33R,33Lには、各位置制御演算部32R,32Lにより算出された位置制御量ε_R,ε_Lとともに、対応する各モータ13R,13Lに設けられた各電流センサ34R,34Lにより検出された実電流値Is_R,Is_L及び各回転角センサ35R,35Lにより検出された回転角が入力される。そして、モータ制御信号生成部33R,33Lは、これら位置制御量ε_R,ε_L、実電流値Is_R,Is_L及び回転角に基づいてモータ制御信号を生成し、そのモータ制御信号を駆動回路27R,27Lに出力する。そして、そのモータ制御信号に応じた駆動電流が各モータ13R,13Lに供給されることにより、左右の転舵輪4R,4Lの転舵角をその制御目標角に追従させるべくモータ13R,13Lの回転、即ち転舵アクチュエータ8R,8Lの作動が独立制御されるようになっている。
一方、反力アクチュエータ17を制御する反力ECU24側のマイコン26は、ステアリング2に付与する操舵反力の制御目標量、即ちモータ18に供給する駆動電流の電流指令値として操舵反力指令Iq*を演算する操舵反力指令演算部41と、この操舵反力指令Iq*に基づいて駆動回路28に出力するモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成部42とを備えている。
また、本実施形態では、マイコン26は、左右の各転舵輪4R,4Lに作用する路面反力Fr_R,Fr_Lを推定するための右路面反力推定演算部43R及び左路面反力推定演算部43Lを備えている。そして、操舵反力指令演算部41は、これら右路面反力推定演算部43R及び左路面反力推定演算部43Lにより推定された各転舵輪4R,4Lの路面反力Fr_R,Fr_Lの総和として得られる路面反力Frに基づいて操舵反力指令Iq*を演算する。即ち、本実施形態では、右路面反力推定演算部43R及び左路面反力推定演算部43Lにより路面反力検出手段が構成されている。そして、その操舵反力指令Iq*に基づく駆動電力がモータ18に供給、即ち反力アクチュエータ17の作動が制御されることにより転舵輪4(4R,4L)に作用する路面反力Frに応じた(路面反力Frの反映された)操舵反力がステアリング2に付与されるようになっている。
詳述すると、本実施形態では、右路面反力推定演算部43Rには、右側の転舵軸12Rの変位量X_R及び右側の転舵アクチュエータ8Rのモータ13Rに通電される実電流値Is_Rが入力される。同様に左路面反力推定演算部43Lには、左側の転舵軸12Lの変位量X_L及び左側の転舵アクチュエータ8Lのモータ13Lに通電される実電流値Is_Lが入力される。そして、右路面反力推定演算部43R及び左路面反力推定演算部43Lは、それぞれ入力されるこれら変位量X_R,X_L及び実電流値Is_R,Is_Lに基づいて、対応する各転舵軸12R,12Lに作用する軸力を演算し、その軸力を対応する各転舵輪4R,4Lに作用する路面反力Fr_R,Fr_Lと推定する。
操舵反力指令演算部41には、これら各路面反力Fr_R,Fr_Lを加算した値(Fr=Fr_R+Fr_L)が、両転舵輪4に作用する路面反力Frとして入力される。また、操舵反力指令演算部41には、この路面反力Frとともに、操舵トルクτ及び車速Vが入力される。そして、操舵反力指令演算部41は、これら操舵トルクτ、路面反力Fr、及び車速Vに基づいて操舵反力指令Iq*を演算し、その操舵反力指令Iq*をモータ制御信号生成部42へと出力する。モータ制御信号生成部42には、操舵反力指令Iq*とともに、電流センサ44により検出された実電流値及び回転角センサ45により検出されたモータ18の回転角が入力される。そして、モータ制御信号生成部42は、これら操舵反力指令Iq*、実電流値及び回転角に基づきモータ制御信号を生成し、そのモータ制御信号を駆動回路28へと出力する。そして、このモータ制御信号に応じた電流値を有する駆動電流がモータ18に供給されることにより、その操舵トルクτ、路面反力Fr、及び車速Vに応じた操舵反力がステアリング2に付与されるようになっている。
(操舵反力保持制御)
次に、本実施形態の制御装置による操舵反力保持制御について説明する。
上述のように、転舵輪に作用する路面反力の全てを操舵反力として反映させることが必ずしも好ましいとは限らない。特に、パンクの発生、或いは走行路面上の「わだち」にはまった場合等、転舵輪4(4R,4L)の何れかに異常が発生した場合に、その際の路面反力Frをそのまま操舵反力に反映させるとすれば、過大且つ急峻に変化する操舵反力がステアリング2に付与されることとなる。従って、この操舵反力の変動により操舵フィーリングが大きく損なわれるおそれがあり、ひいては運転者の意図に反するステアリングの過剰回転(所謂「ハンドルがとられる」状態)が生ずる可能性がある。
この点を踏まえ、本実施形態のステアリング装置1では、制御装置20は、所定の条件下において、ステアリング2に付与する操舵反力を、その時点の値で一定に保持すべく反力アクチュエータ17の作動を制御する。具体的には、左右の転舵輪4R,4Lに作用する各路面反力Fr_R,Fr_Lの差分(|Fr_R−Fr_L|)が所定の閾値σを超える場合に、ステアリング2に付与する操舵反力をその時点の値で一定に保持する(操舵反力保持制御)。即ち、左右の転舵輪4R,4Lの何れかに異常が発生した場合には、その路面反力Fr_R,Fr_Lの差分(|Fr_R−Fr_L|)が増大する。従って、その値を所定の閾値σと比較することで、各転舵輪4(4R,4L)に発生した異常を速やかに検知することができる。そして、そのような場合には、ステアリング2に付与する操舵反力をその時点の値で一定に保持することで、操舵反力の急峻な変動を抑制するようになっている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態のマイコン26は、操舵反力保持制御のオン/オフ判定(保持判定)を行う保持判定部46と、操舵反力保持制御時に一定の操舵反力を付与するための制御目標量である保持操舵反力指令Iq_s*を出力する操舵反力指令保持部47とを備えている。そして、保持判定部46において操舵反力保持制御を「オン」と判定した場合には、操舵反力指令演算部41が出力する操舵反力指令Iq*(現在値)に代えて、操舵反力指令保持部47が出力する保持操舵反力指令Iq_s*(保持値)に基づくモータ制御信号を駆動回路28に出力する。
さらに詳述すると、本実施形態では、保持判定部46には、右路面反力推定演算部43R及び左路面反力推定演算部43Lにより演算された左右の転舵輪4R,4Lの各路面反力Fr_R,Fr_Lが入力される。そして、保持判定部46は、これら各路面反力Fr_R,Fr_Lの差分(|Fr_R−Fr_L|)と閾値σとを比較することにより上記保持判定を実行する。
ここで、図3に示すように、通常、車両においては、その直進安定性、或いは旋回特性の向上を図るべく、転舵輪4(4R,4L)に所定のトー角θaが設定されており、本実施形態の車両においても、左右の転舵輪4R,4Lが所定のトー角θaを有するように各転舵ECU23の作動が制御されている。このため、操舵角θsの絶対値(|θs|)が小さいほど、左右の路面反力Fr_R,Fr_Lの差分が大となる傾向にある。そこで、本実施形態では、保持判定部46は、操舵角θsの絶対値(|θs|)に応じて上記閾値σを可変する。具体的には、保持判定部46には、上記各路面反力Fr_R,Fr_Lとともに操舵角θsが入力されるようになっている。また、保持判定部46は、閾値σと操舵角θsの絶対値(|θs|)とが関連付けられたマップ46aを有しており、同マップ46aにおいて、閾値σは、操舵角θsの絶対値(|θs|)が小となるほど大となるように設定されている(図4参照)。そして、保持判定部46は、その入力された操舵角θsの絶対値(|θs|)をマップ46aに参照することにより、その操舵角θsに応じた閾値σ、即ちその絶対値が小となるほど大となる閾値σを演算する。そして、保持判定部46は、この演算により算出された閾値σを用いて上記保持判定を実行し、その判定結果を保持信号Shとして操舵反力指令保持部47に出力する。尚、本実施形態では、保持判定部46は、操舵反力保持制御を「オン」(保持信号Sh=「ON」)とした場合に保持フラグをセットし、操舵反力保持制御を「オフ」(保持信号Sh=「OFF」)とした場合に同保持フラグをリセットする。
操舵反力指令保持部47には、保持信号Shとともに、操舵反力指令演算部41により演算された操舵反力指令Iq*が入力されるようになっており、操舵反力指令保持部47は、保持信号Shが「オン」となった場合に、その時点の操舵反力指令Iq*を保持操舵反力指令Iq_s*として記憶する。そして、操舵反力指令保持部47は、入力される保持信号Shが「オフ」、即ち保持フラグがリセットされるまで、この保持操舵反力指令Iq_s*を出力する。本実施形態では、操舵反力指令演算部41の出力する操舵反力指令Iq*、及び操舵反力指令保持部47の出力する保持操舵反力指令Iq_s*は、保持信号Shとともに、出力切替部48に入力される。そして、出力切替部48は、保持信号Shが「オフ」の場合には、操舵反力指令演算部41が出力する操舵反力指令Iq*をモータ制御信号生成部42に出力し、保持信号Shが「オン」の場合には、操舵反力指令保持部47の出力する保持操舵反力指令Iq_s*をモータ制御信号生成部42に出力する。
即ち、図5のフローチャートに示すように、マイコン26は、先ず、センサ値(車両状態量)として変位量X_R,X_L、実電流値Is_R,Is_L、操舵角θs、及び車速Vを取得し(ステップ101)、続いて路面反力Frの推定(ステップ102)、及びその路面反力Frに応じた操舵反力をステアリングに付与するための操舵反力指令Iq*の演算を実行する(ステップ103)。
次に、マイコン26は、操舵角θsの絶対値(|θs|)に基づいて閾値σを演算し(ステップ104)、その閾値σと各路面反力Fr_R,Fr_Lの差分(|Fr_R−Fr_L|)との比較に基づき保持判定を実行する(ステップ105)。そして、このステップ105において各路面反力Fr_R,Fr_Lの差分(|Fr_R−Fr_L|)が閾値σを超える場合(|Fr_R−Fr_L|>σ、ステップ105:YES)には、続いて操舵反力保持制御が実行されているか否か、即ち既に保持中であるか否かを判定する(ステップ106)。尚、保持中であるか否かの判定は、保持フラグがセットされているか否かにより行われる。
次に、マイコン26は、このステップ106において、保持中ではない、即ち操舵反力保持制御の開始時であると判定した場合(ステップ106:NO)には、保持フラグをセットし(ステップ107)、その時点の操舵反力指令Iq*を保持値、即ち保持操舵反力指令Iq_s*として記憶する(ステップ108)。そして、その保持値(保持操舵反力指令Iq_s*)に基づくモータ制御信号を駆動回路28へと出力する(ステップ109)。また、マイコン26は、上記ステップ106において、既に保持中であると判定した場合(ステップ106:YES)には、上記ステップ107,108の処理を実行することなく、ステップ109において保持値(保持操舵反力指令Iq_s*)に基づくモータ制御信号を出力する。
一方、上記ステップ105において、各路面反力Fr_R,Fr_Lの差分(|Fr_R−Fr_L|)が閾値σ以下である場合(|Fr_R−Fr_L|≦σ、ステップ105:NO)には、マイコン26は、続いて保持中であるか否かを判定する(ステップ110)。そして、このステップ110において、保持中であると判定した場合(ステップ110:YES)には、保持フラグをリセットし(ステップ111)、上記ステップ103において演算された操舵反力指令Iq*、即ち現在の路面反力Frが反映された現在値に基づくモータ制御信号を駆動回路28に出力する(ステップ112)。尚、上記ステップ110において、保持中ではないと判定した場合(ステップ110:NO)には、上記ステップ111を実行することなく、ステップ112において、現在値(操舵反力指令Iq*)に基づくモータ制御信号を駆動回路28に出力する。
そして、この一連の処理によって、操舵反力保持制御中は、保持値(保持操舵反力指令Iq_s*)に対応する操舵反力、即ち操舵反力保持制御が開始された時点の路面反力Frに基づく一定の操舵反力がステアリング2に付与され、操舵反力保持制御の終了後は現在値(操舵反力指令Iq*)に対応する操舵反力が付与されるようになっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)制御装置20(マイコン26)は、左右の各転舵輪4R,4Lに作用する路面反力Fr_R,Fr_Lを推定するための右路面反力推定演算部43R及び左路面反力推定演算部43Lと、操舵反力保持制御のオン/オフ判定(保持判定)を行う保持判定部46とを備える。そして、左右の転舵輪4R,4Lに作用する各路面反力Fr_R,Fr_Lの差分(|Fr_R−Fr_L|)が所定の閾値σを超える場合には、ステアリング2に付与する操舵反力をその時点の値で一定に保持すべく反力アクチュエータ17の作動を制御する。
このような構成とすれば、パンクの発生、或いは走行路面上の「わだち」にはまった場合等、各転舵輪4(4R,4L)に発生した異常を速やかに検知することができる。そして、ステアリングに付与する操舵反力をその時点の値で一定に保持することで、路面反力の変動が操舵反力として反映されるのを防止して、同操舵反力の急峻な変動を抑制することができる。従って、転舵輪4の異常に伴う操舵反力の変動を効果的に抑制することができ、良好な操舵フィーリングを実現することができるとともに、運転者の意図に反するステアリングの過剰回転(所謂「ハンドルがとられる」状態)の発生を防止することができる。また、上記従来例のごとく、単に路面反力の反映を解除するもののように、その解除に伴う操舵反力の減少により舵抜け感が発生する等の弊害を招くこともない。
(2)保持判定部46は、操舵角θsの絶対値(|θs|)をマップ46aに参照することにより、操舵角θsの絶対値(|θs|)が小となるほど大となる閾値σを演算する。即ち、転舵輪4(4R,4L)が所定のトー角θaを有する場合、操舵角θsの絶対値(|θs|)が小さいほど、左右の路面反力Fr_R,Fr_Lの差分が大となる傾向にあるが、このような構成とすれば、所定のトー角θaを有する場合であっても、精度良く同転舵輪4(4R,4L)の異常を検知することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、閾値σの演算に用いるマップ46aを、閾値σと操舵角θsの絶対値(|θs|)とが関連付けられた二次元マップとし、その操舵角θsに応じた閾値σを演算することとした。しかし、これに限らず、車両状態に応じてトー角θaを可変なもの(例えば、制御装置がそのように左右の転舵アクチュエータの作動を制御するもの)においては、そのトー角θaの絶対値(|θa|)に応じて閾値σを可変する構成としてもよい。これは、例えば、図6に示すような閾値σ及び操舵角θsの絶対値(|θs|)にトー角θaの絶対値(|θa|)を加えた三次元マップを閾値σの演算に用いることで容易に具現化することができる。そして、この場合には、トー角θa(|θa|)の絶対値が大となるほど閾値σが大となるように同三次元マップを設定するとよい。また、車速Vを閾値演算のパラメータに加えてもよい。
・本実施形態では、制御手段としての制御装置20は、各転舵アクチュエータ8R,8Lを制御するための第1及び第2転舵ECU23R,23L、並びに反力アクチュエータ17を制御するための反力ECU24を備えることとした。しかし、これら3つの各ECU及びその機能は、必ずしも一体である必要はなく、例えば各転舵ECU23及び反力ECU24がそれぞれ別体に設けられた構成であってもよく、また、第1又は第2転舵ECU23R,23Lの何れか(若しくは両方)が反力ECU24の機能を有する構成であってもよい。
・本実施形態では、制御装置20(反力ECU26)は、操舵トルクτ及び車速V(並びに路面反力Fr)に基づいて、操舵反力を付与すべく反力アクチュエータ17の作動を制御することとしたが、路面反力Frに応じた操舵反力を付与可能なものであれば、路面反力Fr以外のパラメータは、操舵トルクτ及び車速Vに限るものではない。
・上記各実施形態では、右路面反力推定演算部43R及び左路面反力推定演算部43Lは、変位量X_R,X_L及び実電流値Is_R,Is_Lに基づいて、対応する各転舵軸12R,12Lに作用する軸力を演算し、その軸力を対応する各転舵輪4R,4Lに作用する路面反力Fr_R,Fr_Lと推定することとした。しかし、これに限らず、路面反力Frの推定には、各位置制御演算部32R,32Lにより算出された位置制御量ε_R,ε_Lを用いる構成としてもよく、歪みゲージ等を用いて各転舵軸12R,12Lに作用する軸力を検出する等、路面反力Frを直接的に検出する構成としてもよい。
・また、変位量X_R,X_Lは、必ずしも変位量センサ22R,22Lにより検出することはなく、回転角センサ35R,35Lにより検出されるモータ回転角から推定する構成としてもよい。
ステアリング装置の概略構成図。 ステアリング装置の制御ブロック図。 転舵輪に設定されたトー角を示す模式図。 閾値演算に用いるマップの概略構成図。 操舵反力保持制御の処理手順を示すフローチャート。 別例の閾値演算に用いるマップの概略構成図。
符号の説明
1…ステアリング装置、2…ステアリング(ハンドル)、3…操舵機構、4(4R,4L)…転舵輪、5…転舵機構、8(8R,8L)…転舵アクチュエータ、12R,12L…転舵軸、17…反力アクチュエータ、20…制御装置、22R,22L…変位量センサ、23R…第1転舵ECU、23L…第2転舵ECU、24…反力ECU、25(25R,25L),26…マイコン、46a…マップ、θs…操舵角、θa…トー角、X_R,X_L…変位量、Fr,Fr_R,Fr_L…路面反力、Sh…保持信号、Iq*…操舵反力指令、Iq_s*…保持操舵反力指令、σ…閾値。

Claims (3)

  1. 転舵輪と機械的に分離されたステアリングと、左右の転舵輪に各々対応し該各転舵輪の転舵角を独立に変更可能な一対の転舵アクチュエータと、ステアリング操作に応じた前記転舵角を発生させるべく前記各転舵アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えるとともに、前記ステアリングに操舵反力を付与するための反力アクチュエータを備え、前記制御手段は、前記転舵輪に作用する路面反力に応じた前記操舵反力を前記ステアリングに付与すべく前記反力アクチュエータの作動を制御する車両用操舵装置であって、
    前記左右の各転舵輪のそれぞれに作用する各路面反力を個別に検出可能な路面反力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記左右の転舵輪が所定のトー角を有するように前記各転舵アクチュエータの作動を制御するとともに、前記検出された左右の各路面反力の差分が所定の閾値を超える場合には、前記付与する操舵反力を該検出された時点の値で一定とすべく前記反力アクチュエータの作動を制御するものであって、前記閾値は、前記ステアリングの操舵角の絶対値が小となるほど大となるように設定されること、を特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、車両状態に応じて前記トー角を可変するとともに、該トー角の可変に応じて前記閾値を可変すること、を特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項2に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記トー角の絶対値が大となるほど、前記閾値を大とすること、を特徴とする車両用操舵装置。
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