JP2007105229A - 自覚式検眼装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】視機能の検査後に移動することなく多焦点レンズの近用ポイントを容易に確認することができる自覚式検眼装置を提供する。
【解決手段】矯正装置15及び視標提示装置14の作動を制御するための制御装置24に、被検者12の被検眼13の視機能の検査結果に応じて作成すべき眼鏡29の多焦点レンズの近用ポイントを確認するための鏡30を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】矯正装置15及び視標提示装置14の作動を制御するための制御装置24に、被検者12の被検眼13の視機能の検査結果に応じて作成すべき眼鏡29の多焦点レンズの近用ポイントを確認するための鏡30を設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、被検眼の視機能を被検者の自覚的な判断に基づいて検査するための自覚式検眼装置に関する。
従来、眼鏡を作成する際に該眼鏡のレンズの屈折度数を定めるために、被検眼の視機能を被検者の応答に基づいて検査するための自覚式検眼装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような自覚式検眼装置は、各種の視標を被検眼に提示するための視標提示装置と、視標提示装置及び被検眼間に配置され、被検眼の視機能を矯正するための矯正装置とを備える。更に、自覚式検眼装置は、矯正装置及び視標提示装置の作動を制御するための制御装置を備える。制御装置は、矯正装置を支持する検眼テーブル上に載置されている。矯正装置には、一対の検眼窓が形成されており、被検者は、各検眼窓を通して視標提示装置により提示された視標を見ることによって被検眼の視機能を検査することができる。
この自覚式検眼装置の検査結果に基づいて眼鏡を作成する際、近くを見るための近用領域を有する多焦点レンズを作成する場合、例えばフレーム内に透明テープが張られた眼鏡を被検者に掛けさせ、互いに対面した検者と被検者との中間に、多焦点レンズの近用領域となる領域の中心点である近用ポイントを確認するための専用の確認器を配置し、確認器に設けられた鏡を被検者に見させた状態で鏡に映る被検眼の瞳孔を視認しながら透明テープに被検眼の瞳孔に対応する位置で近用ポイントを示す印を付す(例えば、特許文献2参照。)。これにより、多焦点レンズの近用領域を定めることができる。
特開2002−143092号(第3−4頁、図1)
特開昭62−189043号(第2頁、図1)
ところで、近年、例えば眼鏡店内の省スペース化を図るために自覚式検眼装置が小型化されており、この小型化に伴って、制御装置が載置された検眼テーブルが狭くなっている。このため、自覚式検眼装置による被検眼の視機能を検査した後、多焦点レンズを作成すべく近用ポイントを確認するときに、自覚式検眼装置とは別に用意された専用の確認器を制御装置に加えて検眼テーブル上に載置することが困難である。このため、前記確認器を自覚式検眼装置が設置された場所とは別の場所に設置して多焦点レンズの近用ポイントの確認作業を行う度に自覚式検眼装置の設置場所からその場所に被検者を移動させる必要があり、被検者が車椅子に乗っている場合には特に不便である。
そこで、本発明の目的は、視機能の検査後に移動することなく多焦点レンズの近用ポイントを容易に確認することができる自覚式検眼装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、各種の視標を被検眼に提示するための視標提示装置と、該視標提示装置及び前記被検眼間に配置され、前記被検眼の前記視標の見え具合に応じて前記被検眼の視機能を矯正するための矯正装置と、該矯正装置及び前記視標提示装置の作動を制御するための制御装置とを備え、前記被検眼の視機能を被検者の自覚的な判断に基づいて検査するための自覚式検眼装置であって、前記制御装置には、前記被検眼の視機能の検査結果に応じて作成すべき眼鏡の多焦点レンズの近用ポイントを確認するための鏡が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御装置は、前記矯正装置及び前記視標提示装置を作動させるべく操作される操作部と、該操作部に接続され、該操作部の操作内容を表示するための表示画面を有するモニター部とを備え、前記鏡は、前記モニター部の前記表示画面上に設けられており、前記表示画面の照明時に該表示画面の透視を許すことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、矯正装置及び視標提示装置の作動を制御するための制御装置に、被検眼の視機能の検査結果に応じて作成すべき眼鏡の多焦点レンズの近用ポイントを確認するための鏡が設けられていることから、自覚式検眼装置とは別に多焦点レンズの近用ポイントを確認するための従来のような専用の確認器を用意する必要がない。これにより、被検眼の視機能の検査後、多焦点レンズを作成すべく近用ポイントを確認するときに、制御装置に設けられた鏡が被検者と検者との中間に位置するように制御装置を配置することにより、自覚式検眼装置が設置された場所から移動することなく該場所と同一の場所で多焦点レンズの近用ポイントを確認することができる。従って、被検者が車椅子に乗っている場合でも、視機能の検査後に多焦点レンズの近用ポイントを不便を掛けることなく容易に確認することができる。
請求項2に記載の発明によれば、鏡が、制御装置の操作部に接続されたモニター部の表示画面上に設けられており、表示画面の照明時に該表示画面の透視を許すいわゆるマジックミラーで構成されていることから、鏡の明るい側から暗い側を透視することはできないがその逆は可能であるので、表示画面が照明されているときすなわち表示画面の使用中は、鏡を介して表示画面を透視することができる。これにより、制御装置の使用時に鏡が表示画面の視認の妨げになることを確実に防止することができる。また、例えば制御装置の電源をOFF状態にすることにより表示画面への照明を消したとき、鏡に物体を映すことができる。これにより、表示画面が上方へ向くように制御装置を検者と被検者との中間に配置することによって、多焦点レンズの近用ポイントを容易に確認することができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
本発明に係る検眼装置10は、図1に示すように、各種の視標11を被検者12の被検眼13(図4参照。)に提示するための視標提示装置14と、被検眼13の視機能を矯正するための矯正装置15とを備える。自覚式検眼装置10は、従来よく知られているように、眼鏡29(図4参照。)を作成する際に該眼鏡のレンズの屈折度数を定めるために、被検眼13の視機能を被検者12の自覚的な判断に基づいて検査するために用いられている。
視標提示装置14は、視標11が表示される表示窓16が形成された提示装置本体17を備える。表示窓16には、図示の例では、被検眼13の視力を測定するための従来よく知られたランドルト環が記された視力テスト用チャートが表示されており、該チャート以外に、例えば図示しない乱視テスト用チャート及びクロスシリンダーテスト用チャート等が表示される。
視標提示装置14の被検者12側には、検眼テーブル18が配置されており、該検眼テーブルには、該検眼テーブルからその上方へ伸びる支柱19が設けられている。支柱19の上部には横方向に伸びるアーム20が設けられており、該アームに矯正装置15が取り付けられている。
矯正装置15は、左右方向に並べて配置された一対のフォロプタ21を備える。各フォロプタ21は、それぞれハウジング21aを備える。各ハウジング21aには、それぞれ該各ハウジングを貫通する検眼窓22が形成されている。また、各ハウジング21a内には、図示しないが従来と同様に互いに屈折度数の異なる複数のレンズが周方向に沿って設けられた環状のレンズディスクが回転可能に収納されている。前記各レンズは、前記レンズディスクの回転により各検眼窓22内に選択的に配置される。
更に、自覚式検眼装置10は、矯正装置15及び視標提示装置14の作動を制御するための制御装置24を備える。制御装置24は、検眼テーブル18上に載置されており、検者23により操作される操作部25と、該操作部に電気的に接続され、該操作部の操作内容を表示するためのモニター部27とを備える。
操作部25は、図示の例では、平面が矩形状をなしており、視標提示装置14の表示窓16に表示する視標11を選択したり、矯正装置15の検眼窓22内に配置する前記レンズを選択したりするための複数の操作スイッチ25aを備える。
モニター部27は、図2に示すように、操作部25の各操作スイッチ25aの操作内容を表示する表示画面26を有する。表示画面26は、図示の例では、液晶パネルで構成されており、モニター部27内に設けられた図示しない光源により、その裏面側から照明される。モニター部27は、操作部25の縁部25bに該縁部に沿って設けられた軸部材28を介して、表示画面26が上方を向き且つ検眼テーブル18に平行になる姿勢と、操作部25と重なり合い且つ検眼テーブル18に平行になる姿勢との間で枢動可能に枢着されている。
被検者12は、制御装置24の操作部25の各操作スイッチ25aの操作により視標提示装置14の表示窓16に表示された視標11を各検眼窓22内に配置された前記各レンズを通して見て、その見え具合を検者23に応答する。この被検者12の応答に基づいて、各検眼窓22内に配置するレンズを操作部25の各操作スイッチ25aの操作により切り替えることによって、被検眼13の視機能が矯正される。これにより、作成すべき眼鏡29のレンズの屈折度数を定めることができる。
更に、本発明に係る制御装置24には、自覚式検眼装置10による検査結果に基づいて眼鏡29を作成する際に図示しない多焦点レンズを作成するとき、該多焦点レンズに近用領域を定めるべく近用ポイントを確認するための鏡30が設けられている。前記多焦点レンズは、従来よく知られているように、遠くを見るための遠用領域と、該遠用領域とは屈折率の異なる屈折率を有し、近くを見るための近用領域とが、単一のレンズに形成されたレンズである。本実施例における前記多焦点レンズは、遠用領域及び近用領域間に境界がある二重焦点レンズや、遠用領域及び近用領域間に境界がなく、遠用領域及び近用領域間で屈折率が除々に変化する累進多焦点レンズ等を含む。また、近用ポイントは、前記多焦点レンズの近用領域の中心点である。
鏡30は、図2に示す例では、モニター部27の表示画面26上に設けられており、シート状のマジックミラーで構成されている。マジックミラーは、従来よく知られているように、互いに重なり合った二枚の図示しない板ガラス間に例えば水銀のような液状の金属を注入することにより形成されており、暗い側から明るい側を見たときは明るい側への透視を許し、他方、明るい側から暗い側を見たときは暗い側への透視を妨げ、鏡として機能する。従って、制御装置24が作動して表示画面26が前記光源により照明されたとき、鏡30を介して表示画面26の透視が可能となり、例えば制御装置24の電源をOFF状態にすることにより表示画面26への照明を消したとき、鏡30に物体が映される。鏡30の中央部には、後述するように前記多焦点レンズの近用ポイントの確認のための図示しない印が記されている。
この制御装置24に設けられた鏡30を用いて前記多焦点レンズの近用ポイントを確認する際、鏡30が上方を向くようにモニター部27を軸部材28の周りに枢動させ、図3に示すように、検眼テーブル18を挟んで対面した検者23と被検者12との中間に鏡30が位置するように制御装置24を検眼テーブル18上に配置する。
次に、図4に示すように、フレーム31内に透明テープ32がそれぞれ張られた眼鏡29を被検者12に掛けさせ、鏡30に記された前記印を被検者12に見させる。この状態で鏡30に映る被検眼13の瞳孔13aを視認しながら各透明テープ32に被検眼13の瞳孔13aに対応する位置で近用ポイントを示す印33を付す。これにより、前記多焦点レンズの近用ポイントが確認され、前記多焦点レンズ内に近用領域を定めることができる。
眼鏡29に取り付けられた既存の前記多焦点レンズの近用領域が適正な位置に形成されているか否かを確認するときは、被検者12に眼鏡29を掛けさせた状態で鏡30に記された前記印を見させ、被検眼13の瞳孔13a、前記多焦点レンズの近用ポイント及び鏡30の前記印が互いに一致するか否かを鏡30で視認することにより、前記多焦点レンズに形成された近用領域の位置が適正であるか否かを確認することができる。
本実施例によれば、前記したように、矯正装置15及び視標提示装置14の作動を制御するための制御装置24に、被検眼13の視機能の検査結果に応じて作成すべき眼鏡29の前記レンズの近用ポイントを確認するための鏡30が設けられていることから、自覚式検眼装置10とは別に前記多焦点レンズの近用ポイントを確認するための従来のような専用の確認器を用意する必要がない。
これにより、自覚式検眼装置10による被検眼13の視機能の検査後、前記多焦点レンズを作成すべく近用ポイントを確認するときに、検眼テーブル18上に載置された制御装置24の鏡30が被検者12と検者23との中間に位置するように制御装置24を配置することにより、自覚式検眼装置10が設置された場所から移動することなく該場所と同一の場所で前記多焦点レンズの近用ポイントを確認することができる。
従って、被検者12が車椅子に乗っている場合でも、視機能の検査後に前記多焦点レンズの近用ポイントを不便を掛けることなく容易に確認することができる。
また、前記したように、制御装置24に設けられた鏡30がマジックミラーで構成されていることから、モニター部27の表示画面26が照明されているときすなわち表示画面26の使用中は、鏡30を介して表示画面26を透視することができるので、制御装置24の使用時に鏡30が表示画面26の視認の妨げになることを確実に防止することができる。また、例えば制御装置24の電源をOFF状態にすることにより表示画面26への照明を消したとき、鏡30に物体を映すことができるので、表示画面26が上方へ向くようにモニター部27を検者と被検者との中間に配置することにより、自覚式検眼装置10が設置された場所から移動することなく眼鏡29の前記多焦点レンズの近用ポイントを容易に確認することができる。
本実施例では、前記多焦点レンズを作成すべく近用ポイントを確認するための鏡30が制御装置24のモニター部27の表示画面26上に設けられた例を示したが、これに代えて、モニター部27の表示画面26が設けられた側の面と反対側に位置する面に鏡30を設けることができる。この場合、マジックミラーのような特殊な鏡に代えて、通常用いられる鏡を本発明に適用することができる。また、この場合、モニター部27を操作部25と重なり合い且つ検眼テーブル18に平行になるように軸部材28の周りに枢動させた状態では鏡30が上方へ向くので、上方へ向いた鏡30を用いて前記したと同様に前記レンズの近用ポイントを確認することができる。
また、本実施例では、モニター部27が操作部25に連結された例を示したが、これに代えて、モニター部27を操作部25に連結することなく該操作部と別体に設けることができる。この場合、前記多焦点レンズを作成すべく近用ポイントを確認する際に、表示画面26が上方へ向くようにモニター部27を検眼テーブル18上に横たわらせることにより、前記多焦点レンズの近用ポイントを確認することができる。
10 自覚式検眼装置
13 被検眼
14 視標提示装置
15 矯正装置
24 制御装置
29 眼鏡
30 鏡
25 操作部
26 表示画面
27 モニター部
13 被検眼
14 視標提示装置
15 矯正装置
24 制御装置
29 眼鏡
30 鏡
25 操作部
26 表示画面
27 モニター部
Claims (2)
- 各種の視標を被検眼に提示するための視標提示装置と、該視標提示装置及び前記被検眼間に配置され、前記被検眼の前記視標の見え具合に応じて前記被検眼の視機能を矯正するための矯正装置と、該矯正装置及び前記視標提示装置の作動を制御するための制御装置とを備え、前記被検眼の視機能を被検者の自覚的な判断に基づいて検査するための自覚式検眼装置であって、前記制御装置には、前記被検眼の視機能の検査結果に応じて作成すべき眼鏡の多焦点レンズの近用ポイントを確認するための鏡が設けられていることを特徴とする自覚式検眼装置。
- 前記制御装置は、前記矯正装置及び前記視標提示装置を作動させるべく操作される操作部と、該操作部に接続され、該操作部の操作内容を表示するための表示画面を有するモニター部とを備え、前記鏡は、前記モニター部の前記表示画面上に設けられており、前記表示画面の照明時に該表示画面の透視を許すことを特徴とする請求項1に記載の自覚式検眼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005298814A JP2007105229A (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | 自覚式検眼装置 |
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JP2005298814A JP2007105229A (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | 自覚式検眼装置 |
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Country | Link |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62189043A (ja) * | 1987-02-25 | 1987-08-18 | 岩瀬 敏 | 多焦点レンズ用アイポイント確認器 |
JPH02104007U (ja) * | 1989-02-07 | 1990-08-17 | ||
JP2002143092A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-21 | Topcon Corp | 自覚式検眼装置 |
JP2004126389A (ja) * | 2002-10-04 | 2004-04-22 | Omron Corp | 画像表示装置、写真プリントシステム、および該システムに用いられるプリント紙ユニット |
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2005
- 2005-10-13 JP JP2005298814A patent/JP2007105229A/ja active Pending
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